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JP2011134644A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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JP2011134644A JP2009294176A JP2009294176A JP2011134644A JP 2011134644 A JP2011134644 A JP 2011134644A JP 2009294176 A JP2009294176 A JP 2009294176A JP 2009294176 A JP2009294176 A JP 2009294176A JP 2011134644 A JP2011134644 A JP 2011134644A
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Tadashi Sadahira
匡史 貞平
Tomoya Fujinami
知也 藤濤
Naoaki Ishimaru
直昭 石丸
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Abstract

【課題】被加熱物と加熱コイルの間が異物挿入状態でも過加熱を認識する機能を備えた誘導加熱調理器を実現すること。
【解決手段】設定電力を維持するために高周波電力供給手段104の制御設定値を制御設定値変更手段109が変更し、自ら行った制御設定値の変化を非磁性化度合判定手段110が観測し、過加熱により生じる被加熱物102の非磁性化度合を監視することで過加熱の状況を認識することにより、被加熱物102と加熱コイル103の間に物体が挟まっているような状況でも過加熱を認識する誘導加熱調理器を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁誘導を利用して被加熱物を加熱する際に、被加熱物の加熱状態を検出する機能を備えた誘導加熱調理器に関するものである。
鍋などの被加熱物を加熱する際に、火を使わず加熱コイルを用いて誘導加熱する誘導加熱調理器は、安全・清潔・高効率という優れた特徴が認知されて、近年広く普及している。
誘導加熱調理器は、非接触加熱が行える特性から被加熱物載置面をフラットにすることができる。このことは加熱面の掃除がし易いという利点に繋がり、誘導加熱調理器普及の要因の一つとなっている。
しかしながら、近年、汚れ防止を追求するあまり鍋の下に汚れ防止用にシートを置くような誤った使用方法が流布されるようになってきている。
誘導加熱調理器の加熱特性上、薄く構成されている物体であれば、加熱コイルと被加熱物の間に異物が挿入されている状態でも、誘導加熱調理器は影響なく被加熱物の誘導加熱を行うことができる。
しかしながら、このような状況では、以下に述べるような従来から知られている誘導加熱調理器において、被加熱物が過加熱になることを防止するために備えている温度検出手段は正しく温度を検出することができなくなる。
例えば、温度検出手段がサーミスタのような接触型温度センサである場合は、異物により熱伝導が阻害されるため感度が下がる。また、温度検出手段が赤外線センサのような非接触型温度センサの場合は温度検出自体が不可能となる。
図11は、従来の誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。
図11において、高周波電力供給手段1101、高周波電力供給手段1101に接続された加熱コイル1102、調理鍋等の被加熱物1103、被加熱物1103が載置されるトッププレート1104、被加熱物1103の温度を検出する温度検出手段1105、加熱制御を行う加熱制御手段1106で構成している。
温度検出手段1105としては、具体的には接触型温度センサであるサーミスタをトッププレート1104に密着させ、熱伝導により検出する場合や、非接触型温度センサである赤外線センサを用いて被加熱物の温度を検出する場合がある。
このような構成において、高周波電力供給手段1101により供給された高周波電流によって、加熱コイル1102から高周波磁界が発生し、電磁誘導による渦電流のために被加熱物1103が加熱される。
入力電力の変更や安定化制御のため、高周波電力供給手段1101を図示しない制御手段が高周波電力供給手段1101の駆動周波数、あるいは図示しないスイッチング素子の導通比や、図示しない高周波電力供給手段1101の入力電圧を変更させる昇圧手段の昇圧比を変化させて高周波電力供給手段1101の出力を制御している。
制御手段1106は、温度検出手段1105によって被加熱物1103の温度を検出し、例えば揚げ物調理などの時に被加熱物1103の温度を200℃前後となるように高周波電力供給手段1101の出力を制御する、あるいは被加熱物1103である調理鍋の内容物がない空焚き状態の場合には加熱を停止するという保護動作を行っている。
また、高周波電力供給手段1101の制御設定値の変化によって被加熱物1103の温度を検出する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−247237号公報
しかしながら、前記従来の構成では、誘導加熱調理器の加熱特性上、薄く構成されている物体であれば、加熱コイルと被加熱物の間に異物が挿入されている状態でも、誘導加熱調理器は影響なく被加熱物の誘導加熱を行うことができるものの、被加熱物が過加熱になることを防止するために備えている温度検出手段は正しく温度を検出することができなくなるという課題がある。
例えば、温度検出手段がサーミスタのような接触型温度センサである場合は、異物により熱伝導が阻害されるため感度が下がり、温度検出手段が赤外線センサのような非接触型温度センサの場合は温度検出自体が不可能となる。
したがって、薄いシート状の異物が挟まっているような状況は、誘導加熱が全く問題なく行われ、かつ、温度検出手段は正常に機能した状態であるため、通常のセンサ異常検出手段では検出不具合状態にあることを認識することができないという課題がある。
また、制御設定値の変化によって温度を検出する方法についても、温度の変化は分かるものの温度の変化量という相対値しか分からないため、高温状態から加熱を開始した場合は過加熱の検出が正しくできないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用者から指示された設定電力を維持するために高周波電力供給手段の制御設定値を制御し、自ら行った制御設定値の変化を非磁性化度合判定手段が観測し、過加熱により生じる被加熱物の非磁性化度合を監視することで過加熱の状況を認識する機能を備えた誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、使用者から指示された設定電力を維持するために高周波電力供給手段の制御設定値を制御し、自ら行った制御設定値の変化を非磁性化度合判定手段が観測し、過加熱により生じる被加熱物の非磁性化度合を監視することで過加熱の状況を認識することにより、被加熱物と加熱コイルの間に物体が挟まっているような状況でも過加熱により生じる特徴的な物理現象を捉えることにより過加熱を認識する機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、制御設定値として高周波電力供給手段の動作周波数を用いて被加熱物固有の共振周波数に近づけることが可能な制御を行うことで高周波電力を供給しにくい被加熱物に設定電力を投入する場合に、被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで設定電力維持のための動作周波数変化が下降から上昇に転じる変化を非磁性化度合判定手段が捉えることにより、過加熱判断を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、制御設定値として高周波電力供給手段の通電時間を用い、干渉音が発生しにくい固定周波数で制御を行う場合に、被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで設定電力維持のために通電時間が上昇から下降に転じる変化を非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、昇圧手段を備え、制御設定値として昇圧手段から前記高周波電力供給手段に供給する電圧の昇圧比を用い、高周波電力供給手段が電力供給に使用する電圧を高く設定することで、高周波電力を供給しにくい被加熱物に対応した加熱を行う場合に、被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで、設定電力維持のために昇圧比が上昇から下降に転じる変化を非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、非磁性化度合判定手段が過加熱と判定した場合、制御設定値変更手段により加熱を停止することで、空焚きにより鍋などの被加熱物が変形したり焦げついたりすることを防止する機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、非磁性化度合判定手段が過加熱と判定した場合、制御設定値変更手段により制御目標電力を設定電力より小さくすることで、調理を停止することなく過加熱を抑えた状態で被調理物などの投入を待つ機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、制御設定値変更手段の変化を観測することで被調理物が投入されたことを検出する被調理物投入検出手段を備え、非磁性化度合判定手段が過加熱判定を行い一旦設定電力より低くした制御目標電力を、被調理物投入検出手段による被調理物投入検出時に元の設定電力に復帰させる機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、メニュー設定手段を備え、設定されたメニューが焼き物や炒め物のような予熱後に前記被調理物を投入する調理方法の場合は非磁性化度合判定手段による過加熱判定で制御目標電力を設定電力より低下させ、過加熱を抑えた状態で被加熱物の投入を待つ機能を備え、メニューに合わせた加熱制御を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、メニュー設定手段を備え、設定されたメニューが湯沸かしのような被調理物投入状態で加熱を行う調理方法の場合は前記非磁性化度合判定手段による過加熱判定で加熱を停止し、空焚きにより鍋などの被加熱物が変形したり焦げついたりすることを防止する機能を備え、メニューに合わせた加熱制御を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、報知手段を備え、非磁性化度合判定手段が過加熱検出を行ったことを使用者に報せる機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、温度測定手段を備え、非磁性化度合判定手段と温度測定手段を併用して過加熱検出を行うことで、非磁性化が発生するほどの過加熱でない場合でも過加熱を検出する機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
本発明の誘導加熱調理器は、使用者から指示された設定電力を維持するために高周波電力供給手段の制御設定値を制御し、自ら行った制御設定値の変化を非磁性化度合判定手段が観測し、過加熱により生じる被加熱物の非磁性化度合を監視することで過加熱の状況を認識することにより、温度検出手段の過加熱検出動作を阻害する物体が被加熱物と加熱コ
イルの間に挟まっているような状況でも過加熱により生じる制御設定値の特徴的な変化を捉えることにより過加熱を認識する機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の動作周波数と入力電力の相関を示す図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の磁性ステンレスで構成された被加熱物の等価直列抵抗および等価直列インダクタンスの温度特性を示す図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の制御設定値に動作周波数を用いた場合の設定電力維持動作を示す図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の制御設定値に通電時間または昇圧比を用いた場合の設定電力維持動作を示す図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の制御設定値に動作周波数を用いた場合の非磁性化発生時変化を示す図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の制御設定値に通電時間または昇圧比を用いた場合の非磁性化発生時変化を示す図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器のブロック図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の制御設定値変化を示す図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器のブロック図 従来の誘導加熱調理器の構成を示すブロック図
第1の発明は、被調理物を入れるための被加熱物と、被加熱物を加熱するための加熱コイルと、加熱コイルを通して被加熱物に高周波電力を注入するための高周波電力供給手段と、前記高周波電力供給手段が供給する高周波電力を観測する電力検出手段と、被加熱物の温度上昇によるインピーダンス変化に追従し使用者が設定した電力を維持するように前記高周波電力供給手段の制御設定値を変更する制御設定値変更手段と、前記制御設定値変更手段の設定値変化を監視し前記被加熱物の非磁性化度合を判定することで過加熱を検出する非磁性化度合判定手段を備えたことにより、使用者から指示された設定電力を維持するために高周波電力供給手段の制御設定値を制御し、自ら行った制御設定値の変化を非磁性化度合判定手段が観測し、過加熱により生じる被加熱物の非磁性化度合を監視することで過加熱の状況を認識することで、被加熱物と加熱コイルの間に物体が挟まっているような状況でも過加熱により生じる特徴的な物理現象を捉えることにより過加熱を認識する機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において前記制御設定値として前記高周波電力供給手段の動作周波数を用い、前記被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで、設定電力維持のために動作周波数変化が下降から上昇に転じる変化を前記非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行うことにより、制御設定値として高周波電力供給手段の動作周波数を用いて被加熱物固有の共振周波数に近づけることが可能な制御を行うことで高周波電力を供給しにくい被加熱物に設定電力を投入する場合に、被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで設定電力維持のために動作周波数変化が下降から上昇に転じる変化を非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明において前記制御設定値として前記高周波電力供給手段の通電時間を用い、前記被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで、設定電力維持のために通電時間が上昇から下降に転じる変化を前記非磁性化度合判定手段が捉え
ることにより過加熱判断を行うことにより、制御設定値として高周波電力供給手段の通電時間を用い、干渉音が発生しにくい固定周波数で制御を行う場合に、被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで設定電力維持のために通電時間が上昇から下降に転じる変化を非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
第4の発明は、特に、第1の発明において昇圧手段を備え、制御設定値として昇圧手段から前記高周波電力供給手段に供給する電圧の昇圧比を用い、前記被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで、設定電力維持のために昇圧比が上昇から下降に転じる変化を前記非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行うことにより、制御設定値として高周波電力供給手段の昇圧比を用い、高周波電力供給手段が電力供給に使用する電圧を高く設定することで、高周波電力を供給しにくい被加熱物に対応した加熱を行う場合に、被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで、設定電力維持のために昇圧比が上昇から下降に転じる変化を非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において前記非磁性化度合判定手段が過加熱と判定した場合、前記制御設定値変更手段により加熱を停止することにより、空焚きにより鍋などの被加熱物が変形したり焦げついたりすることを防止する機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
第6の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において前記非磁性化度合判定手段が過加熱と判定した場合、前記制御設定値変更手段により制御目標電力を設定電力より小さくすることにより、調理を停止することなく過加熱を抑えた状態で被調理物などの投入を待つ機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
第7の発明は、特に、第6の発明において前記制御設定値変更手段による制御設定値の変化を観測することで前記被調理物が投入されたことを検出する被調理物投入検出手段を備え、被調理物投入を検出したら設定電力より小さくしていた制御目標電力を元の設定電力に復帰させることにより、非磁性化度合判定手段による制御目標値低下後の被調理物投入検出で元の設定電力に自動復帰する機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
第8の発明は、特に、第6または第7の発明においてメニュー設定手段を備え、設定されたメニューが焼き物や炒め物のような予熱後に前記被調理物を投入する調理方法の場合は前記非磁性化度合判定手段による過加熱判定で制御目標電力を設定電力より低下させることにより、メニューに合わせた加熱制御を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
第9の発明は、特に、第5の発明においてメニュー設定手段を備え、設定されたメニューが湯沸かしのような被調理物投入状態で加熱を行う調理方法の場合は前記非磁性化度合判定手段による過加熱判定で加熱を停止することにより、メニューに合わせた加熱制御を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
第10の発明は、特に、第1〜9のいずれか1つの発明において報知手段を備え、非磁性化度合判定手段が過加熱検出を行ったことを使用者に報せる機能を持つ誘導加熱調理器を提供することができる。
第11の発明は、特に、第1〜10のいずれか1つの発明において温度測定手段を備え、非磁性化度合判定手段と温度測定手段を併用して過加熱検出を行う誘導加熱調理器とす
ることにより、非磁性化が発生するほどの過加熱でない場合でも過加熱を検出する機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器のブロック図を示すものである。
図1において、被調理物101、被加熱物102、加熱コイル103、高周波電力供給手段104、電力検出手段105、スイッチング素子106、共振コンデンサ107、制御手段108、制御設定値変更手段109、非磁性化度合判定手段110、電源111、昇圧手段112、報知手段113、メニュー設定手段114で構成している。
なお、被加熱物102には鍋、制御手段108、制御設定値変更手段109、非磁性化度合判定手段110にはマイクロコンピュータ、昇圧手段112には昇圧コンバータ、報知手段113には液晶表示手段、メニュー設定手段114にはマイクロコンピュータに接続されたスイッチ手段を用いることでこの構成を容易に実現できる。
図1において、電源111は、商用の単相100Vまたは200Vの交流電源をダイオードブリッジで直流化した直流電源を高周波電力供給手段104の入力電力として供給する。
通常、高周波電力供給手段104の電源は、電源111を昇圧コンバータなどの昇圧手段112で昇圧されたものを用いる場合が多いが、それに限定するものではない。
電源111の電圧を昇圧しておくことによって、高周波電力供給手段104に同じ電力を供給する際に電流を減らすことが可能であるため、高周波電力供給手段104を構成する各部品の部品定格を下げることが可能となり、部品の小型化と低コスト化を可能としてより安価で小型の製品とすることで使用者に便益をもたらすことができるため、電源の電圧は高くする方が望ましい。
高周波電力供給手段104は、構成要素であるスイッチング素子106、共振コンデンサ107が、被加熱物102と磁気的に結合した加熱コイル103に接続されることで共振回路を構成する。ここで構成された共振回路は、電源111および昇圧手段112によって供給される電力を、スイッチング素子106によって電流経路を切り替えることで加熱コイル103に高周波電流を供給するよう動作する。
この時、加熱コイル103からは高周波磁界が発生し、磁気的に結合した被加熱物102を構成する金属に磁束が通ることで、電磁誘導による渦電流が被加熱物102に流れ、そのジュール熱のために被加熱物102が加熱されるものである。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
制御設定値変更手段109が高周波電力供給手段104により使用者から指示された設定電力を維持するために行っている制御設定値変更動作について説明する。
誘導加熱調理器の加熱制御は、電力検出手段105によって得られる入力電力が、誘導加熱調理器の使用者から指示された設定電力と概同一になるように、制御手段108が制
御設定値変更手段109に指示を出し、スイッチング素子106の通電時間や動作周波数や昇圧手段112の昇圧比や共振コンデンサ107の入力電圧を調整することで行われる。
まず、図2を用いて、被加熱物102の加熱を行うことで、制御設定値変更が必要となる理由を説明する。図2は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の動作周波数と入力電力の相関を示す図であり、高周波電力供給手段104を構成するスイッチング素子106の動作周波数と入力電力の相関を示している。
図2において、実線は被加熱物102が低温の時の相関、破線は被加熱物102が高温の時の相関を示している。ここで、誘導加熱においては、被加熱物102と加熱コイル103が磁気的に結合することで高周波電力供給手段104における等価直列抵抗(Rsと記す)と等価直列インダクタンス(Lsと記す)として機能するが、このLsとRsが被加熱物102の温度上昇に比例し、大きくなる物理現象(図3)が生じることにより、図2の入力電力特性変化が発生する。図3は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の磁性ステンレスで構成された被加熱物の等価直列抵抗および等価直列インダクタンスの温度特性を示す図である。
すなわち温度が高くなりLsが大きくなると入力電力特性は図2のグラフ上で左方向へスライドし、Rsが大きくなると入力電力特性は図2のグラフ上で下方向へスライドする。
この変化により、高周波電力供給手段104により、加熱コイル103を通して被加熱物102の加熱が行われ、被加熱物102の温度が上昇することにより、スイッチング素子106の動作周波数と入力電力との相関が、図2の(低温時)から(高温時)へと徐々に変化することになる。
したがって、使用者から指示された設定電力を維持するためには、制御手段108が制御設定値変更手段109を用いて、高周波電力供給手段104により投入されている電力を示す電力検出手段105の検出電力が使用者の設定した入力電力と概同一なるように、この入力電力特性に合わせて制御設定値を変更する動作が必要となる。
ここで設定電力維持のために変化させる制御設定値として、高周波電力供給手段104を構成するスイッチング素子106の動作周波数を用いる場合は、図4に示すように、温度上昇で変化した入力電力特性はそのままにして、動作周波数を変化させるによって電力維持を行う。図4は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の制御設定値に動作周波数を用いた場合の設定電力維持動作を示す図である。(a)は非磁性化発生なし時の変化を示し、(b)は非磁性化発生あり時の変化を示している。
このように変化させる制御設定値を動作周波数とする場合は、入力電力特性自体を変化させる必要がないので幅広い範囲で設定電力維持を行うことができる。一方で、周波数が変化することで可聴域の干渉音が発生する可能性がある。
図5は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の制御設定値に通電時間または昇圧比を用いた場合の設定電力維持動作を示す図である。(a)は非磁性化発生なし時の変化を示し、(b)は非磁性化発生あり時の変化を示している。
設定電力維持のために変化させる制御設定値として高周波電力供給手段104を構成するスイッチング素子106の通電時間や昇圧手段112の昇圧比を用いる場合は、図5に示すように、温度上昇で変化した入力電力特性により減少してしまった入力電力を補完することができるように、同一スイッチング周期内の通電時間を増加させたり、昇圧手段112の昇圧比を上げて同一通電時間で印加する電圧を上げることで、電源111から注入
する電力を増加させることで、入力電力特性自体を変化させて電力維持を行う。
次に本発明の主眼となる非磁性化度合判定手段110が非磁性化判定により過加熱を判定する方法について説明する。高周波電力供給手段104により加熱コイル103を通して被加熱物102に高周波電力を供給する動作は、被加熱物102内に高周波の渦電流を発生させることで行われる。
ここで、高周波電流が導体を流れる時、電流密度が導体の表面で高く表面から離れると低くなる表皮効果が発生するため、被加熱物102を流れる渦電流は被加熱物102の加熱表面の非常に薄い部分に集中することになる。
負荷なしの空焚き状態で被加熱物102の加熱が高電力で行われ、熱伝導や放射による温度分散よりもエネルギーの供給が多い状態が継続すると、加熱電力が集中する加熱表面は非常に高温となり磁性金属が磁性を失うキュリー点に到達する。
キュリー点に到達した被加熱物102の加熱面は磁性を失うため、被加熱物102と加熱コイル103が磁気的に結合することで呈する等価直列インダクタンスLsは、温度が上昇しているにも関わらず減少することになる。非磁性化度合判定手段110は、記述のような理由で生じる被加熱物102の加熱表面の非磁性化による制御設定値の特徴的な変化を捉えることで過加熱を検出する。図6は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の制御設定値に動作周波数を用いた場合の非磁性化発生時変化を示す図である。
制御設定値に動作周波数を用いる場合には、非磁性化度合判定手段110が、図6に示すような制御設定値変更手段109による設定電力維持動作中の制御設定値の変化を確認し、設定電力到達後、連続して制御設定値が下降を続け、最下点を経て所定値(例えば((設定電力到達時の制御設定値)−(最下点時の制御設定値))/5)より上昇する動作を確認することで被加熱物102の非磁性化度合を判定して過加熱判定を行うことができる。
過加熱状態であると判定すると、非磁性化度合判定手段110は制御手段108に通知を行い、制御手段108は予め使用者により指示された過加熱判定された際の動作設定に応じて加熱停止または制御目標電力を予め定められた設定電力より低い値(例えば500W)に設定するよう制御設定値変更手段109に指示すると共に、報知手段113を用いて過加熱判定を受けて行った制御動作を使用者に報知する。
ここで、過加熱判定された際の動作設定は、メニュー設定手段114により調理を選択することでも入力することができ、予熱後に被調理物101を投入する焼き物や炒め物のような調理方法の場合は非磁性化度合判定手段110による過加熱判定で制御目標値を設定電力より低下させ、被調理物101を投入した状態で行う湯沸かしや調理物のあたためのような調理方法の場合は非磁性化度合判定手段110による過加熱判定で加熱を停止するような動作となる。図7は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の制御設定値に通電時間または昇圧比を用いた場合の非磁性化発生時変化を示す図である。
制御設定値に通電時間または昇圧比を用いる場合には、非磁性化度合判定手段110が、図7に示すような制御設定値変更手段109による設定電力維持動作中の制御設定値の変化を確認し、設定電力到達後、連続して制御設定値が上昇を続け、最上点を経て所定値(例えば((最上点時の制御設定値)−(設定電力到達時の制御設定値))/5)より下降する動作を確認することで被加熱物102の非磁性化度合を判定して過加熱判定を行うことができる。
過加熱状態であると判定すると非磁性化度合判定手段110は制御手段108に通知を行い、制御手段108は予め使用者により指示された設定に応じて加熱停止または制御目標電力を予め定められた設定電力より低い値(例えば500W)に設定するよう制御設定値変更手段109に指示すると共に、報知手段113を用いて過加熱判定を受けて行った制御動作を使用者に報知する。
ここで、過加熱判定された際の動作設定は、メニュー設定手段114により調理を選択することでも入力することができ、予熱後に被調理物101を投入する焼き物や炒め物のような調理方法の場合は非磁性化度合判定手段110による過加熱判定で制御目標値を設定電力より低下させ、被調理物101を投入した状態で行う湯沸かしや調理物のあたためのような調理方法の場合は非磁性化度合判定手段110による過加熱判定で加熱を停止するような動作となる。
以上のように、本実施の形態においては、使用者から指示された設定電力を維持するために高周波電力供給手段104の制御設定値を制御設定値変更手段109が変更し、自ら行った制御設定値の変化を非磁性化度合判定手段110が観測し、過加熱により生じる被加熱物102の非磁性化度合を監視することで過加熱の状況を認識することにより、被加熱物102と加熱コイル103の間に物体が挟まっているような状況でも過加熱により生じる特徴的な物理現象を捉えることにより過加熱を認識することができる。
また、制御設定値として被加熱物固有の共振周波数に近づけることが可能な動作周波数を用いて制御を行うことで高周波電力を供給しにくい被加熱物102に設定電力を投入する場合に、被加熱物102の加熱面が過加熱となり非磁性化することで設定電力維持のための動作周波数変化が下降から上昇に転じる変化を非磁性化度合判定手段110が捉えることにより過加熱判断を行うことができる。
また、制御設定値として高周波電力供給手段104の通電時間を用い、干渉音が発生しにくい固定周波数で制御を行う場合に、被加熱物102の加熱面が過加熱となり非磁性化することで設定電力維持のために通電時間が上昇から下降に転じる変化を非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行う機能を備えた誘導加熱調理器を提供することができる。
また、制御設定値として昇圧手段112から高周波電力供給手段104に供給する電圧の昇圧比を用い、高周波電力供給手段104が電力供給に使用する電圧を高く設定することで、高周波電力を供給しにくい被加熱物102に対応した加熱を行う場合に、被加熱物102の加熱面が過加熱となり非磁性化することで、設定電力維持のために昇圧比が上昇から下降に転じる変化を非磁性化度合判定手段110が捉えることにより過加熱判断を行うことができる。
また、非磁性化度合判定手段110が過加熱と判定した場合、制御設定値変更手段により加熱を停止することで、空焚きにより鍋などの被加熱物が変形したり焦げついたりすることを防止することができる。
また、非磁性化度合判定手段110が過加熱と判定した場合、制御設定値変更手段109により制御目標電力を設定電力より小さくすることで、調理を停止することなく過加熱を抑えた状態で被調理物などの投入を待つことができる。
また、使用者によりメニュー設定手段114で設定されたメニューが焼き物や炒め物のような予熱後に前記被調理物を投入する調理方法の場合は、非磁性化度合判定手段110による過加熱判定で制御目標電力を設定電力より低下させることができる。
また、使用者によりメニュー設定手段114で設定されたメニューが湯沸かしのような被調理物投入状態で加熱を行う調理方法の場合は、非磁性化度合判定手段110による過加熱判定で加熱を停止することができる。
また、報知手段113により非磁性化度合判定手段110が過加熱検出を行い、加熱停止や制御目標電力を小さくする制御を行ったことを使用者に報せることができる。
なお、本実施の形態においては、高周波電力供給手段104としてSEPPインバータの回路形態を用いて説明を行ったが、高周波電力供給手段104のインバータ回路形態には依存しないことは言うまでもない。
(実施の形態2)
図8は本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器のブロック図を示すものである。図8において、801は被調理物投入検出手段であり、マイクロコンピュータを用いることでこの構成を容易に実現できる。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。なお、図面において、実施の形態1と同一動作を示す部分は同一番号を付与している。
実施の形態2における誘導加熱調理器の基本的な動作は実施の形態1と同様である。実施の形態2では、非磁性化度合判定手段110が被加熱物102の非磁性化度合により過加熱判定を行った後に、制御設定値変更手段109が高周波電力供給手段104により制御目標電力維持を行っている時に、被調理物投入検出手段801が被加熱物102の投入検出を行うところが実施の形態1と異なっている。
図9は(a)制御設定値に動作周波数を用いた場合に被加熱物102の投入があった時の制御設定値変化を示す図(b)制御設定値に通電時間または昇圧比を用いた場合に、被加熱物102の投入があった時の制御設定値変化を示す図である。
図9に示すように、空焚き状態または制御目標値低下中の状態から被調理物102を投入すると、被加熱物102から急速に熱エネルギーを奪うため、被加熱物102の加熱面温度が急激に下がることによる制御設定値の急激な変化が発生する。
被調理物投入検出手段801は、定期的(例えば1秒毎)に制御設定値変化を観測し、制御設定値変化の絶対値が急速に変化(例えば((前回制御設定値)−(今回制御設定値))の絶対値が制御設定値変化幅の1/2以上)する現象を捉えることで被加熱物102の投入を検出する。
被調理物投入検出手段801は、被調理物101の投入を検出すると、制御手段108に通知を行い、制御手段108は制御目標電力を本来の設定電力に戻すよう制御設定値変更手段109に指示する。
以上のように、本実施の形態においては、制御設定値変更手段109による制御設定値の変化を観測することで被調理物101が投入されたことを検出する被調理物投入検出手段を備え、被調理物101の投入を検出したら設定電力より小さくしていた制御目標電力を元の設定電力に復帰させることができる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器のブロック図を示すもの
である。図10において、1001は温度検出手段であり、サーミスタを用いることでこの構成を容易に実現できる。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。なお、図10において、実施の形態1と同一動作を示す部分は同一番号を付与している。
実施の形態3における誘導加熱調理器の基本的な動作は実施の形態1と同様である。実施の形態3では、温度検出手段1001により被加熱物102の温度を検出する所が異なっている。
加熱開始後は非磁性化度合判定手段110による過加熱判断と平行して、制御手段108が温度検出手段1001を用いて被加熱物102の温度の検出を行う。
温度検出手段1001は、被加熱物102と加熱コイル103の間に物体が挟まっているような状況では被加熱物102の温度を検出できないことや、被加熱物102の観測部が最も高温ではない可能性があることや、温度追従に時間がかかることなどの欠点はあるものの、非磁性化するほどではない過加熱に対しては有効に作用する。
したがって、非磁性化が発生するような設定電力が大きく急速に過加熱が進行する加熱状態は非磁性化度合判定手段110が主に過加熱検出を受け持ち、時間をかけて(例えば2分以上)過加熱が進行する場合には主に温度検出手段が過加熱検出を受け持つことになる。
温度検出手段1001による被加熱物102の温度が所定温度(例えば300℃)に到達すると、制御手段108は、予め使用者により指示された設定に応じて加熱停止または制御目標電力を予め定められた設定電力より低い値(例えば500W)に設定するよう制御設定値変更手段109に指示すると共に、報知手段113を用いて過加熱判定を受けて行った制御動作を使用者に報知する。
ここで、過加熱判定された際の動作設定は、メニュー設定手段114により調理を選択することでも入力することができ、予熱後に被調理物101を投入する焼き物や炒め物のような調理方法の場合は非磁性化度合判定手段110による過加熱判定で制御目標値を設定電力より低下させ、被調理物101を投入した状態で行う湯沸かしや調理物のあたためのような調理方法の場合は非磁性化度合判定手段110による過加熱判定で加熱を停止するような動作となる。
以上のように、本実施の形態においては、非磁性化度合判定手段110と温度測定手段1001を併用して過加熱検出を行うことで、非磁性化が発生するほどの過加熱でない場合でも過加熱を検出することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、使用者から指示された設定電力を維持するために高周波電力供給手段の制御設定値を制御し、自ら行った制御設定値の変化を非磁性化度合判定手段が観測し、過加熱により生じる被加熱物の非磁性化度合を監視することで過加熱の状況を認識することにより、温度検出手段の過加熱検出動作を阻害する物体が被加熱物と加熱コイルの間に挟まっているような状況でも、過加熱により生じる制御設定値の特徴的な変化を捉えることにより過加熱を認識することができるので、誘導加熱調理器だけでなく、温度検出手段により被加熱物の過加熱を確認しながら被加熱物を加熱する機器の用途に広く適用できる。
101 被調理物
102 被加熱物
103 加熱コイル
104 高周波電力供給手段
105 電力検出手段
109 制御設定値変更手段
110 非磁性化度合判定手段
113 報知手段
114 メニュー設定手段
801 被調理物投入検出手段
1001 温度検出手段

Claims (11)

  1. 被調理物を入れるための被加熱物と、被加熱物を加熱するための加熱コイルと、加熱コイルを通して被加熱物に高周波電力を注入するための高周波電力供給手段と、前記高周波電力供給手段が供給する高周波電力を観測する電力検出手段と、被加熱物の温度上昇によるインピーダンス変化に追従し使用者が設定した電力を維持するように前記高周波電力供給手段の制御設定値を変更する制御設定値変更手段と、前記制御設定値変更手段の設定値変化を監視し前記被加熱物の非磁性化度合を判定することで過加熱を検出する非磁性化度合判定手段を備えた誘導加熱調理器。
  2. 前記制御設定値として前記高周波電力供給手段の動作周波数を用い、前記被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで、設定電力維持のために動作周波数変化が下降から上昇に転じる変化を前記非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行う請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御設定値として前記高周波電力供給手段の通電時間を用い、前記被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで、設定電力維持のために通電時間が上昇から下降に転じる変化を前記非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行う請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 昇圧手段を備え、前記制御設定値として前記昇圧手段から前記高周波電力供給手段に供給する電圧の昇圧比を用い、前記被加熱物の加熱面が過加熱となり非磁性化することで、設定電力維持のために昇圧比が上昇から下降に転じる変化を前記非磁性化度合判定手段が捉えることにより過加熱判断を行う請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記非磁性化度合判定手段が過加熱と判定した場合、前記制御設定値変更手段により加熱を停止する請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記非磁性化度合判定手段が過加熱と判定した場合、前記制御設定値変更手段により制御目標電力を設定電力より小さくする請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記制御設定値変更手段による制御設定値の変化を観測することで前記被調理物が投入されたことを検出する被調理物投入検出手段を備え、被調理物投入を検出したら設定電力より小さくしていた制御目標電力を元の設定電力に復帰させる請求項6に記載の誘導加熱調理器。
  8. メニュー設定手段を備え、設定されたメニューが焼き物や炒め物のような予熱後に前記被調理物を投入する調理方法の場合は前記非磁性化度合判定手段による過加熱判定で制御目標電力を設定電力より低下させる請求項6または7に記載の誘導加熱調理器。
  9. メニュー設定手段を備え、設定されたメニューが湯沸かしのような被調理物投入状態で加熱を行う調理方法の場合は前記非磁性化度合判定手段による過加熱判定で加熱を停止する請求項5に記載の誘導加熱調理器。
  10. 報知手段を備え、非磁性化度合判定手段が過加熱検出を行ったことを使用者に報せる機能を持つ請求項1〜9のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  11. 温度測定手段を備え、前記非磁性化度合判定手段と前記温度測定手段を併用して過加熱検出を行う請求項1〜10のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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