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JP2011177257A - 複室容器及び複室容器の製造方法 - Google Patents

複室容器及び複室容器の製造方法 Download PDF

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JP2011177257A JP2010042872A JP2010042872A JP2011177257A JP 2011177257 A JP2011177257 A JP 2011177257A JP 2010042872 A JP2010042872 A JP 2010042872A JP 2010042872 A JP2010042872 A JP 2010042872A JP 2011177257 A JP2011177257 A JP 2011177257A
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健太郎 内橋
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Abstract

【課題】ブロー成形であっても精度良く容易にイージーピールを形成可能な複室容器及びその製造方法を提供する。
【解決手段】環状の断面形状で全体を覆う第1の熱可塑性樹脂にからなる外層と、第1の熱可塑性樹脂より高ガラス転移点を有する第2の熱可塑性樹脂にからなる内層と、を有し、内層は、環状の断面形状において相対する一対の切れ目を有し、外層同士が、切れ目による露出部で熱融着され、イージーピールを形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、精度が高く容易にイージーピールが形成可能な複室容器及びその製造方法に関する。
複室容器は、2つの薬液や薬液と薬剤とをあらかじめ混ぜておくと使用時に不都合が生じてしまう薬品などを使用直前に混合して用いる場合に好適に使用される。このような複室容器は、薬液、あるいは薬剤を収容する複数の部屋を有して構成され、各部屋は、イージーピールにより隔てられており、使用直前に薬液を収容する収容部を押圧することにより、連通し、別々に保存されていた薬液と薬剤(薬液)とを混ぜて使用される。
図6は、複室容器100の模式図であるが、この複室容器は、薬液収容部101と、薬剤収容部102と、抽出口部103と、イージーピール部104と、を有して構成される。
イージーピール部104は、ある一定以上の力をかけることで剥離するように熱融着されている。そのため、薬液収容部101からイージーピール部104に圧力がかかるように薬液収容部101を手で押圧することによって、イージーピール部104は、薬液から押圧力を受けて上下方向に剥離し、薬液収容部101と、薬剤収容部102と、を連通させる。
従来このような複室容器においては、例えばフィルム形成であれば、図6(b)のA−A断面図で示すように外層の樹脂105のイージーピールをする部分のみに別の第2の樹脂106を挿入して該イージーピール部に所定の熱応力をかけて熱融着させたりすることで、イージーピールを形成していた。
また、ブロー成形を用いた複室容器に関する従来の方法としては、例えば、特許文献1に、環状パリソンにて押し出される基材樹脂とは別に第2の熱可塑性合成樹脂をイージーピールを形成する部分のみに断続的に押し出して複室容器を形成するブロー成形方法について記載されている。
特開平4−118215号公報
ところで、複室容器は薬品を充填するのに好適に用いられるため、特殊なグレードの樹脂が用いられることが多いため、イージーピールを形成する部分のみに所定の熱応力をかけて熱融着させても基材樹脂自体がイージーピールに適していないため、イージーピールの精度を良好に保つことができない。そこで上記従来技術にみられるように、イージーピールに適した第2の熱可塑性樹脂をイージーピールを形成する部分に配置してから、熱応力をかけることでシール精度を安定して良好に保つことが可能となる。
しかしながら、ブロー成形の場合には、例えば特許文献1に記載されているような方法で第2の熱可塑性樹脂を配置すると、断続的な押し出しによる押し出し量の精度を保つことが難しいばかりでなく、ブロー時における引き延び量による変化もあるために、第2の熱可塑性樹脂を常に一定精度に保つことが困難であり、それに伴いイージーピール自体の精度を一定に保つことも困難であるという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ブロー成形であっても精度良く容易にイージーピールを形成可能な複室容器及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明者らは、鋭意研究した結果、環状の断面形状を有して全体を覆う第1の熱可塑性樹脂からなる外層と、第1の熱可塑性樹脂よりイージーピール性の高い第2の熱可塑性樹脂からなる内層と、を備え、内層は、環状の断面形状において相対する一対の切れ目を有し、外層は、相対する一対の切れ目で内側に凹んだ凸部を有し、外層同士が、一対の切れ目同士による露出部で熱融着され、イージーピールを形成することを見出した。本発明は、これらの知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明によれば、環状の断面形状を有して全体を覆う第1の熱可塑性樹脂からなる外層と、第1の熱可塑性樹脂よりイージーピール性の高い第2の熱可塑性樹脂からなる内層と、を備え、内層は、環状の断面形状において相対する一対の切れ目を有し、外層は、相対する一対の切れ目で内側に凹んだ凸部を有し、外層同士が、一対の切れ目同士による露出部で熱融着されることを特徴とする、精度が高く容易にイージーピール部が形成可能である複室容器が提供される。
また本発明の複室容器は、ブロー成形により形成されることが好ましい。
また本発明の複室容器の製造方法は、環状の断面形状となるように第1の熱可塑性樹脂を押し出し、その内側に第1の熱可塑性樹脂よりイージーピール性の高い第2の熱可塑性樹脂を環状の断面形状において相対する一対の切れ目を有するよう2つ以上のシート状に押し出し、第1の熱可塑性樹脂を介して切れ目に対応する位置に第1の熱可塑性樹脂と、第2の熱可塑性樹脂との合計厚みより内側に張り出した凸部を有する分割金型で型締めし、ブロー後、第1の熱可塑性樹脂同士を一対の切れ目同士による露出部で熱融着してイージーピールを形成することを特徴とする。
また本発明の複室容器の製造方法の分割金型の凸部は、スライドし、凸部により熱融着してイージーピールを形成することが好ましい。
本発明により、ブロー成形であっても精度良く容易にイージーピール部が形成可能な複室容器及びその製造方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態における複室容器の構成図である。 本発明の一実施形態における複室容器の分割金型に設けられる凸部を説明する図である。 本実施形態の複室容器を形成する工程を示す図である。 図4に示す態様から分割金型を閉じ、複室容器を形成する工程を示す図である。 図5に示す態様から分割金型を開き、複室容器の形成品を取り出す工程を示す図である。 一般的な複室容器の模式図である。
以下、本発明の実施形態における複室容器について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における複室容器10の構成図である。
図1(a)は複室容器10の横から見た図であり、図1(b)は、複室容器10のA−A断面図である。
本実施形態における複室容器10は、ブロー成形を用いて作製され、薬液収容部1と、薬剤収容部2と、抽出口3と、イージーピール部4と、を有して構成される。なお、本実施形態における複室容器は、ブロー成形に限ることなく、例えば真空成形などにも適用可能である。
また複室容器10は、環状の断面形状で全体を覆う可撓性を有する外層6に、接着層を介さず隣接して、イージーピール部4で切れている可撓性を有する内層7を設けた多層構成によるものである。
薬液収容部1と薬剤収容部2とには、薬液または薬剤(粉末剤や固形剤など)がそれぞれ収容される。そして使用する直前に薬液収容部1に収容した、例えば薬液と薬剤とを混ぜてから使用される。なお、薬剤収容部2には、薬液収容部1に収容した薬液とは別の薬液を収容しても良い。また、薬液収容部1と薬剤収容部2の周囲全体又は一部は、応力により剥がれない程度の融着強度を有する強シールで熱融着され、薬液収容部1と薬剤収容部2とを隔てる部分は、応力を加えることで剥がれる弱シール(イージーピール)により熱融着されている。また薬液収容部1と薬剤収容部2は、収容した薬液または薬剤が目視で確認できる透明性と柔軟性を有することが好ましい。これにより複室容器10として内容物を外から観察し、点検することが可能となる。
抽出口3は収容した薬液を排出するためのもので、使用直前まで、例えばゴム栓などを溶着して密封されている。
イージーピール部4は、加熱及び加圧されることで熱融着されている。このイージーピール部4の融着強度は、薬液収容部1を手で押さえつけたときの該収容部の容積変化による圧力変化により、剥がれる程度の強さである。イージーピール部4の幅は、なるべく小さくすることで後述する薬剤低吸着性を良好に保つことができる。
外層6には、イージーピールの適用性及び市場性、透明性の観点からポリエチレンが好適に用いられる。また内層7には、薬剤低吸着性の良好な環状オレフィン系樹脂が好適に用いられる。本実施形態によれば、内層を環状オレフィン系樹脂で覆うで、薬液と薬剤とを混ぜた後でも薬剤の樹脂への吸着を低減することができ、薬品の性質劣化を低減させることが可能なために、薬品混合後でも永く使用することができる。
また本実施形態における複室容器10は、内層7は、単層ではなく、複数の層でも良く、例えば外層側に接着層を備えても良い。なお、環状オレフィン系樹脂層を最内層とすることで、収容した薬液からの薬剤吸着を良好に抑えることができる。また、外層6についても同様に内層側にイージーピールに適した樹脂を用いれば、外層側にさらに1つ以上の樹脂を備えても良い。
また外層6の樹脂には、公知のイージーピール性が良好な樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン/ポリエチレンのブレンド系樹脂、ポリスチレン系樹脂などの樹脂が用いられる。
なお、外層6と内層7に用いる樹脂は、上記の樹脂に限ることなく、例えば外層6の樹脂より内層7の樹脂のガラス転移点が高い樹脂を用いることで、容易にイージーピール部4のみにイージーピールを形成することができる。
次に本発明の実施形態における複室容器の製造方法について詳細に説明する。図2は、分割金型を型締めして成形した際の模式図である。図2(a)は、本発明の一実施形態における複室容器10の分割金型16を上から見た断面図であり、図2(b)は、分割金型16に設けられる凸部21,22と外層6と内層7との関係を説明する図であり、図2(a)のA−A断面図(上図)、B−B断面図(下図)をそれぞれ示す。
2つの分割金型16,16それぞれに設けられる凸部21,22は、パーティングラインの延長線を中心にそれぞれが線対称となる位置に設けられる。また、凸部21,22の高さは、少なくともブロー前の外層6と内層7の合計厚さ以上の高さを有する。本構成により、最終ブロー時に内層7は、凸部21,22より内側へと引き延びることがなく、イージーピール部の面積を常に一定に保つことができる。
例えば、この凸部がない場合には、押し出し時の肉厚変化やブロー圧により、引き延び量を一定に保つことが困難である。そのため、そのままブローを行うと内側への引き延びが場所によっては大きい部分もあったり、小さい部分もあったりすることとなり、イージーピールを形成する部分の面積が一定に定まらない。しかしながら、分割金型16,16に凸部21,22を備えることで、ブロー時において、内層7は、分割金型16,16に設けられた凸部21,22に沿った外層6がストッパーの役割を果たし、それ以上内側に延びることがなく、イージーピールを形成する部分の厚さを常に一定に保つことができる。
また、内層6の環状オレフィン系樹脂の供給量が変わった場合でも、分割金型16,16の中央部に凸部21,22が位置するので、供給する樹脂の位置決めが容易に可能であるとともに、凸部21,22の位置がイージーピールを形成する溶着部分であることが明確にわかるようになる。
次に図3〜図5を参照しながら本実施形態の複室容器10の形成方法について説明する。
図3に示すように、本実施形態の複室容器10を形成する装置は、押出ヘッドを有する図示しない押出機と、分割金型16と、図示しないブローピンと、押出ヘッド17と、を有して構成される。押出ヘッド17から溶融状態の熱可塑性樹脂からなるパリソン18を押し出し分割金型16でパリソン18を型締めすることにより、成形する。
分割金型16は、図3に示すように、2分割された金型である。分割金型16は、ピンチオフ部25と、キャビティ20と、凸部21、22と、を有する。ピンチオフ部25は、分割金型16を型締めしたときに、パリソン18を押しつぶし、局部的に薄肉部を形成して余分なパリソンを切断する箇所を形成する。キャビティ20は、複室容器10を構成する中空成形体の外形形状をしている。例えば、本実施形態の複室容器10を製造するとき、ブロー成形などでパリソン18をこのキャビティ20に押し付けることで、複室容器10の形状に成形される。凸部21、22は、複室容器のイージーピールを形成する部分に対応する箇所に設けられており、内層19のブローによるイージーピール形成部分への引き伸びを防止する。
次に本実施形態に係る複室容器10の形成工程について説明する。
図3に示すように、型開きした分割金型16,16の間に、溶融した熱可塑性樹脂からなるパリソン18を押出機の押出ヘッド17から押し出し、パリソン18をピンチオフ部25より下方に位置するまで押し出す。押出方法は、内側に半円形のシート状パリソン19で、外側に環状パリソン18が押し出されるような形状を有する押出ヘッド17を用いればよく、例えば、パリソン19を押し出す環状のダイリップの一部を塞ぐことで半円形のシート状パリソンを得ることができる。なお、特に限定されることなく公知の方法を用いればよい。
次に図4は、型締め時における模式図示す。図4(a)は、イージーピール部を横切る断面における型締め時の模式図を示し、図4(b)は、その他の断面における型締め時の模式図を示す。図4(a)に示すように、イージーピール部を形成する箇所に対応する部分の分割金型16,16には、凸部21,22が設けられている。また、イージーピールを形成する部分には、内層が押し出さず、環状に押し出された外層18のみが備えられる。一方、図4(b)に示すようにイージーピールを形成しない箇所では、内層19と、外層18と、が多層に押し出され、型締めしてピンチオフ部25によりピンチオフされる。
型締め後、パリソン内部に図示しないブローピンのガス吹き込み口から空気などの気体を吹き込み、パリソンをキャビティ20に沿って膨張させて、キャビティ20の形状に成形する。このとき、内層19は、凸部21,22がストッパーの役割を果たすことにより、周方向へは引き延びることがなく、イージーピールを形成する面積を常に一定に保つことができる。
次に分割金型16の内部で成形された複室容器10を冷却した後に、分割金型16,16を型開きし、複室容器10を取り出す。その後、取り出された複室容器10から不要なバリ19を切除して複室容器10を得ることになる。
イージーピールは、金型から取り出した後に熱応力をかけて熱融着させてもいいし、例えば、図5に示すように凸部23,24をスライドさせて金型内で熱融着させるようにしてもよい。すなわち、凸部23,24は、型締め後押しつけることでスライドする構造であり、ブロー後、樹脂がキャビティに沿って形を形成した後、スライドさせることでイージーピールを有する複室容器を型内成形することができる。なお、金型16,16内でイージーピールを形成する際には、ブロー後に再度金型を暖めながらイージーピールを形成する部分のスライド金型をスライドさせて圧力をかければよい。また、イージーピールは、公知の技術を用いて形成すればよい。このとき、イージーピールを形成する部分のみに熱応力をかけても良いし、内層の熱可塑性樹脂が融着しない程度の温度を用いて熱応力を全体にかけても良い。
複室容器10の容量は、例えば、330ml(20℃)であり、全体の厚みは0.55mmである。厚みは、0.10mm〜1.00mm程度であることが好ましい。厚みが厚すぎると重量が重くなり、薄すぎると破損しやすくなってしまうため好ましくない。
また複室容器10は、多層積層体としての光線透過率が可視光域全域(波長400〜700nm)にわたって55%以上であることが好ましい。より好ましくは75%以上であることが好ましい。ここで、光線透過率とは、分光光度計により水を対照に測定した値である。
なお、透明性の容器は、特に、医薬品、食品分野において需要が多いが、医薬品には、光に不安定な物質があり、そのような医薬品を充填する場合には、着色剤あるいは酸化チタン等の遮光剤を添加することは任意である。
本発明において好適に使用される環状オレフィン系樹脂は公知の材料を用いれば良く、オレフィン系樹脂を公知の開環重合法により得られる重合体、およびそれを通常の水素添加方法により水素添加して得られる飽和重合体である。なお、これらの環状オレフィン系樹脂は市場において入手することができる。これらのうち、耐熱性及び滅菌処理の観点から、ガラス転移温度は115℃以上であることが好ましく、より好ましくは120℃以上である。
また、本発明で好適に使用されるポリエチレン系樹脂としては、耐熱性及び滅菌処理(高温の蒸気・エチレンオキサイドガス・放射線などを用いる)の観点から、融点は110度以上のものが好ましく、医療用または食品包装用などに用いられている公知の樹脂であれば、特に限定されることはない。また、イージーピール性の良好な樹脂であることが好ましい。
ポリエチレン系樹脂層には、容器としての特性、特に機械的強度(耐衝撃性)およびイージーピール性を損なわない範囲において、例えば、シリカ等の充填剤、顔料、染料、熱安定剤、光安定剤、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤、防炎剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防曇剤、滑剤など当該分野で使用されている添加剤の1種または2種以上を含有していても良い。
上記の実施形態によれば、複室容器において、高いイージーピール精度を維持することが可能となり、特にブロー成形を用いて成形する際に効果的である。
また、上記の実施形態によれば、イージーピール部の形状を金型により制御することで、ブロー時の樹脂の延びを制限するため、イージーピール部における樹脂形状を一定に保つことができる。
本発明の複室容器は、環状の断面形状を有して全体を覆う第1の熱可塑性樹脂からなる外層と、前記第1の熱可塑性樹脂よりイージーピール性の高い第2の熱可塑性樹脂からなる内層と、を備え、前記内層は、前記環状の断面形状において相対する一対の切れ目を有し、前記外層は、前記相対する一対の切れ目で内側に凹んだ凸部を有し、前記外層同士が、前記一対の切れ目同士による露出部で熱融着されることを特徴とする。
また本発明の複室容器は、ブロー成形により形成されることを特徴とする。
また本発明の複室容器の製造方法は、環状の断面形状となるように第1の熱可塑性樹脂を押し出し、その内側に前記第1の熱可塑性樹脂よりイージーピール性の高い第2の熱可塑性樹脂を前記環状の断面形状において相対する一対の切れ目を有するよう2つ以上のシート状に押し出し、前記第1の熱可塑性樹脂を介して前記切れ目に対応する位置に前記第1の熱可塑性樹脂と、前記第2の熱可塑性樹脂との合計厚みより内側に張り出した凸部を有する分割金型で型締めし、ブロー後、前記第1の熱可塑性樹脂同士を前記一対の切れ目同士による露出部で熱融着してイージーピールを形成することを特徴とする。
また本発明の複室容器の製造方法の分割金型の前記凸部は、スライドし、前記凸部により熱融着することを特徴とする。
以上詳細に説明したように、本発明により、イージーピール部の形状を金型により制御することで、ブロー時の樹脂の延びを制限し、イージーピール部における樹脂形状を一定に保つことができるため、精度の高いイージーピール部が形成可能な複室容器が提供されたということは、あらかじめ薬液と薬剤とを混ぜておくと使用時に不都合が生じてしまう薬品などにおいて、薬液と薬剤とを使用直前まで別々に保存しておき、使用する際に薬液と薬剤とを混ぜて用いられる薬品、特に医薬品業界における利用価値は極めて多大である。
1 薬液収容部
2 薬剤収容部
3 抽出口部
4 イージーピール部
5 吊り部
6 外層
7 内層
10 複室容器
16 分割金型
17 押出ヘッド
18 パリソン
19 バリ
20 キャビティ
21、22 凸部
25 ピンチオフ部
100 複室容器
101 薬液収容部
102 薬剤収容部
103 抽出口部
104 イージーピール部
105 外層の樹脂
106 第2の樹脂

Claims (4)

  1. 環状の断面形状を有して全体を覆う第1の熱可塑性樹脂からなる外層と、
    前記第1の熱可塑性樹脂よりイージーピール性の高い第2の熱可塑性樹脂からなる内層と、を備え、
    前記内層は、前記環状の断面形状において相対する一対の切れ目を有し、
    前記外層は、前記相対する一対の切れ目で内側に凹んだ凸部を有し、
    前記外層同士が、前記一対の切れ目同士による露出部で熱融着されることを特徴とする複室容器。
  2. ブロー成形により形成されることを特徴とする請求項1に記載の複室容器。
  3. 環状の断面形状となるように第1の熱可塑性樹脂を押し出し、その内側に前記第1の熱可塑性樹脂よりイージーピール性の高い第2の熱可塑性樹脂を前記環状の断面形状において相対する一対の切れ目を有するよう2つ以上のシート状に押し出し、
    前記第1の熱可塑性樹脂を介して前記切れ目に対応する位置に前記第1の熱可塑性樹脂と、前記第2の熱可塑性樹脂との合計厚みより内側に張り出した凸部を有する分割金型で型締めし、
    ブロー後、前記第1の熱可塑性樹脂同士を前記一対の切れ目同士による露出部で熱融着してイージーピールを形成することを特徴とする複室容器の製造方法。
  4. 前記凸部は、スライドし、
    前記凸部により熱融着することを特徴とする請求項3記載の複室容器の製造方法。
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