JP2011175890A - 導電性フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材上の少なくとも一方に導電体層が設けられた導電性フィルムであって、導電体層中に導電性線状構造体を含有してなり、該導電性線状構造体から無作為に10本選択した導電性線状構造体のそれぞれに重なり合っている各々の導電性線状構造体交点部の狭角についての平均値が、50度以上90度以下である導電性フィルム。
【選択図】なし
Description
250μm以下で巻き取り可能なフィルムであっても、厚み250μmを超える基板であってもよい。樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、アラミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ乳酸、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、脂環式アクリル樹脂、シクロオレフィン樹脂、トリアセチルセルロースなどを挙げることができる。ガラスとしては、通常のソーダガラスを用いることができる。また、これらの複数の基材を組み合わせて用いることもできる。例えば、樹脂とガラスを組み合わせた基材、2種以上の樹脂を積層した基材などの複合基材であってもよい。さらに、支持基材は、必要に応じ、表面処理を施してあっても良い。表面処理は、グロー放電、コロナ放電、プラズマ処理、火炎処理等の物理的処理、あるいは樹脂層を設けてあっても良い。フィルムの場合、易接着層のあるものでも良い。支持基材の種類は上述に限定されることはなく、用途に応じて透明性や耐久性やコスト等から最適なものを選ぶことができる。
電界放射型走査電子顕微鏡(日本電子株式会社製 JSM−6700−F)を用いて加速電圧3.0kVにて導電体に含まれる導電性線状構造体を観察し、無作為に選択した導電性線状構造体が他の導電性線状構造体と重なり合う交点の接線角度を各々測定し、その狭角側の角度の平均値を算出した。同様の作業を10本の導電性線状構造体に対して実施し、その10本の平均値を算出した。
導電性フィルムを50mm×50mmのサイズに回転方向に30度間隔で、正方形の2片が回転方向の接線と平行、他の2片が直径方向と平行となるように切り出された合計12枚の導電体の回転外側と内側の端部5mm幅に太陽インキ株式会社製導電ペーストECM−100AF(商標登録)を80μmの厚みになるように塗布し、90℃で60分加熱乾固させ、その乾固した導電ペースト部を株式会社カスタム製デジタルテスタCDM−17D(商標登録)を用いて測定した。
導電性フィルムを50mm×50mmのサイズに回転方向に30度間隔で、正方形の2片が回転方向の接線と平行、他の2片が直径方向と平行となるように切り出された合計12枚の導電体の回転外側と内側の端部5mm幅に太陽インキ株式会社製導電ペーストECM−100AF(商標登録)を80μmの厚みになるように塗布し、90℃で60分加熱乾固させた。その乾固した導電ペースト部の両端部を、菊水電子工業株式会社製直流安定化電源装置 PMC18−5(商標登録)を用いて5Vの電圧を印加し、定開始位置Aの出力電圧をEA 、測定終了位置Bの出力電圧をEB 、測定点の出力電圧をEx 、理論値をExx とすると、リニアリティは下記数式を用いた計算から得られ、合計12枚の導電体のリニアリティの最大値を判断対象とした。図3に電圧値と測定位置との関係を示すグラフを示す。同図に示す実線は実測値を示し、破線は理論値を示す。電圧の測定には株式会社カスタム製デジタルテスタCDM−17D(商標登録)を用いた。
リニアリティ(%)={(EXX−EX)/(EB−EA)}×100。
特表2009−505358号公報の例1(銀ナノワイヤーの合成)に開示されている方法にて銀ナノワイヤーを得た。次いで、同特表2009−505358号公報の例8(ナノワイヤー分散)に開示されている方法にて銀ナノワイヤー分散塗液を得た。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み40μm、圧力損失50kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み40μm、圧力損失100kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み40μm、圧力損失170kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み40μm、圧力損失200kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み70μm、圧力損失50kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み70μm、圧力損失100kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み70μm、圧力損失170kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み70μm、圧力損失200kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み100μm、圧力損失50kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み100μm、圧力損失100kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み100μm、圧力損失170kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み100μm、圧力損失200kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み30μm、圧力損失50kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み30μm、圧力損失100kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み40μm、圧力損失45kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み40μm、圧力損失210kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み100μm、圧力損失45kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み100μm、圧力損失210kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み110μm、圧力損失100kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
厚み125μmのポリエチレンレテフタレートフィルム、ルミラー(登録商標)U34(東レ(株)製)を基材として、スリットダイコートを用いて基材片面に銀ナノワイヤー分散液をシムプレート厚み110μm、圧力損失200kPaの条件にて塗布し、乾燥温度100℃で1分間乾燥し、導電体を設けた。
2 導電性線状構造体同士が重なり合う狭角
3 導電体
4 導電ペースト
Claims (2)
- 基材上の少なくとも一方に導電体層が設けられた導電性フィルムであって、導電体層中に導電性線状構造体を含有してなり、該導電性線状構造体から無作為に10本選択した導電性線状構造体のそれぞれに重なり合っている各々の導電性線状構造体交点部の狭角についての平均値が、50度以上90度以下である導電性フィルム。
- 導電性フィルムの任意の一点を中心として、幅50mm、長さ50mmの大きさに、回転方向に30度間隔で、正方形の2片が回転方向の接線と平行、他の2片が直径方向と平行となるように切り出された合計12枚の導電体フィルムの回転外側と内側の導電体層の端子間抵抗値の最大値をRa、最小値をRbとし、平均値をRcとした場合に、(Ra−Rc)/Rcと(Rb−Rc)/Rcの値が−0.3以上0.3以下である導電性フィルム。
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