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JP2011163613A - 空気調和機 - Google Patents

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和也 鎌倉
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

【課題】 前面に開閉自在にオープンパネルを備えた空気調和機において、オープンパネルの開閉機構が、吸込口から吸込まれる空気の流体抵抗とならないようにするとともに、開閉機構を組み込んだ外観部材に支障が生じないようにした空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】 本体の前面側を、非可動部材としてのフロントパネル7と、可動部材としてのオープンパネル8とで構成し、フロントパネル7の裏面に、オープンパネル8の開閉機構13を設けることにより、フロントパネル7に覆われた開閉機構13が吸込空気の流体抵抗にならず、乱流の発生や騒音の発生を防止しながら、充分な吸込空気量を吸込むことができる。また、開閉機構13を別部材としてフロントパネル7の裏面に固定することにより、フロントパネルの表面に所謂ヒケ現象が発生することを防止して外観部材として不具合が発生することを防止できるようになっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、オープンパネルを設けた空気調和機に関わり、より詳細には、オープンパネルの開閉機構が吸込空気の流体抵抗となることを防止し、また、開閉機構を組み込んだ本体前面を構成する外観部材に対し、外観性が損なわれないようにした構成に関するものである。
本体の前面に前後に開閉する所謂、オープンパネルを備えた空気調和機がある。空気調和機が稼働されない場合、オープンパネルは閉じられ空気調和機本体の前面を覆うことにより、本体前面に設けられた吸込口から、塵、埃あるいは異物の侵入を防止し、また、吸込口に備えられた多数の桟が視認できないようにして本体の美観を高めるようになっている。空気調和機が稼働する際は、本体に備えられた開閉機構及びリンク機構によりオープンパネルが開き、本体前面の吸込口から空気を吸込むようになっている。
オープンパネルを備えた空気調和機として、例えば図8(A)及び図8(B)に示すように、空気調和機30は本体31の上面に上面吸込口31aを備えるとともに、本体前面に、同本体前面を上部から下部まで覆い、前後に開閉可能なオープンパネル32を備えている。本体31内には、熱交換器34と送風ファン35とが設けられ、熱交換器34で冷媒と熱交換された空気は、送風ファン35により、風向板37を備えた本体下部の吹出口36から室内に送出されるようになっている。(特許文献1参照)
本体31の前面板33には、複数の矩形状に形成された吸込口が設けられるとともに、側方裏面には、図8(B)に示すように、オープンパネル32の開閉機構33が設けられている。同開閉機構33は、ピニオンギア41を回転軸に嵌装した駆動モータ40と、前面板33の裏面に装着された縦方向に延びる一対のスライドレール42と、同スライドレール42に上下動自在に支持され、ピニオンギア41に噛合するラックギア43aを側面に形成したスライドブロック43とからなっている。また、スライドブロック43とオープンパネル32の間には、一端をスライドブロック43の下部に回動自在に軸支され、他端をオープンパネル32のリブ32aに回動自在に軸支されたレバー39が設けられている。
駆動モータ40が、図示しない制御部により可動されると、ピニオンギア41が回動し、これに噛合するラックギア43aによりスライドブロック43が上下動する。スライドブロック43が上方に移動すると、レバー39のリブ32a側が前方に移動し、オープンパネル32は、図示しない下端部の支軸部を中心として回動しながら前方へ開放されるようになっている。また、スライドブロック43が下方に移動すると、レバー39が本体31側に引き込まれ、オープンパネル32は後方に回動して本体31の前面は閉鎖されるようになっている。
オープンパネルを設けた他の空気調和機として、例えば、図8(C)及び図8(D)に示すように、空気調和機50は、図示しない本体の前面に設けられた前面板52に、同前面板52を上部から下部まで覆う開閉可能なオープンパネル51を設けている。前面板52にはオープンパネル51の開閉機構53が設けられ、同開閉機構53は、ピニオンギア54aを回転軸に嵌装した駆動モータ54と、ピニオンギア54aに噛合し、同軸上にピニオンギア55aを備えた伝達ギア55と、扇形状に形成され、一側に伝達ギア55に噛合する円弧状のギア部56aを形成し、他側にレバー接触面56bを形成したカム56とからなっている。オープンパネル51の裏面には上下に、第一レバー57と第二レバー58との一端が回動自在に軸支され、第一レバー57の他端は上下に拡開してカム接触面57aが形成され、第二レバー58の他端は前面板52に軸支されるようになっている。(特許文献2参照)
駆動モータ54が駆動されると、図8(D)に示すように、伝達ギア55を介してカム56が回動する。カム56のレバー接触面56bに、カム接触面57aを接触させた第一レバー57はこれに伴い回動してオープンパネル51を前方方向に移動させ、第二レバー58も回動してオープンパネル51の下部も前方方向に移動させるようになっている。
上記した二例では、オープンパネルが本体前面の上部から下部まで覆う構成となっており、同オープンパネルの後方に開閉機構を設けているが、空気の吸入範囲に開閉機構が設けられているため、同開閉機構が空気の流体抵抗となったり、吸込空気に乱流が発生して、騒音が生じる虞があった。
特開2008−267777号(4頁、図2) 特開2006−90695号 (6頁、図5)
本発明は、上記問題点に鑑み、前面に開閉自在にオープンパネルを備えた空気調和機において、オープンパネルの開閉機構が、吸込口から吸込まれる空気の流体抵抗とならないようにして充分な空気量を吸引できるようにした空気調和機を提供することを目的とする。
本発明は、前面に吸込口と、前面下部に吹出口とを備えた筐体内に、熱交換器と送風ファンとを収納した空気調和機において、前記筐体前面の外観面は、前記前面の吸込口に対応した空気吸込部と外観部とを有したフロントパネルと、同フロントパネルに開閉自在に支持され、前記空気吸込部を開閉するオープンパネルとで構成され、前記フロントパネルの外観部の裏面に、前記オープンパネルを開閉する開閉機構を配置した構成となっている。
また、前記開閉機構は、前記フロントパネルの外観部分の裏面に別部材を介して装着される
構成となっている。
請求項1の発明によれば、フロントパネルの外観部裏面に、オープンパネルの開閉機構を設けることにより、室内空気を吸込む際、開閉機構が吸込空気の流体抵抗にならず、乱流や騒音の発生を防止しながら、吸込空気量を確保することができるようになっている。
請求項2の発明によれば、開閉機構を別部材としてフロントパネルの裏面に固定することにより、フロントパネルの外観部に、成型時、所謂ヒケ現象が発生することを防止できるようになっている。
本発明による空気調和機の外観斜視図である。 本発明による空気調和機のオープンパネルが開いた状態を示す外観斜視図である。 本発明による空気調和機の断面図である。 (A)は本体のキャビネットを示す外観斜視図である。 (B)は、図4(A)の要部拡大図である。 (A)はフロントパネルとオープンパネルの裏面からの斜視図である。 (B)は、図5(A)の要部拡大図である。 フロントパネルに対しオープンパネルが回動した状態を示す斜視図である。 フロントパネルと開閉機構とを示す斜視図である。 従来例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
本発明による空気調和機は、図1で示すように、上面に格子状に形成された上面吸込口3を設け、下部中央に吹出口4と、下部一側に複数のLED等からなる表示部9を設けるとともに、内部に後述する熱交換器10や送風ファン11等を収納するキャビネット1と、同キャビネット1前面に着脱自在に装着され、外観部7g及び後述する空気吸込部7eを有するフロントパネル7と、同フロントパネル7に下端部を軸支されて開閉自在に設けられ、フロントパネル7の空気吸込部7eを開閉するオープンパネル8とから本体を構成しており、同本体の外観面となる前面は、上部側がフロントパネル7の外観部7gで、中央部材から下部側に掛けてオープンパネル8が構成するようになっている。
オープンパネル8が、開いた状態を図2に示す。オープンパネル8は、後述するように、下端部に形成した複数の爪部をフロントパネル7の下端部に形成された複数の横軸に掛止することによりフロントパネル7に対し開閉可能に支持されており、空気調和機の運転時、後述する開閉機構13により前面側に回動して開くようになっている。オープンパネル8が開くことにより、上記した上面吸込口3と、キャビネット1の後述する前面吸込口2から室内の空気を吸引できるようになっており、これにより充分な空気吸込量を確保して、冷暖房能力を高めるようになっている。また、空気調和機の停止時は、オープンパネル8は閉じられ、前面吸込口2に、塵、埃あるいは異物が侵入することを防止するとともに、前面吸込口2に形成された多数の桟が使用者から見えないようにして本体の美観を高めるようになっている。
前面吸込口2及び上面吸込口3と吹出口4とを結ぶ空気流路には、図3の断面図で示すように、平行に並べられたフィンと同フィンに直交するように配設された伝熱管とからなり、前方上部熱交換器10aと前方下部熱交換器10bと後方上部熱交換器10cとで構成された逆V字状の熱交換器10と、同熱交換器10で冷媒と熱交換された空気を吹出口4から室内に送出する送風ファン11とが設けられている。また、前方下部熱交換器10bの下方には、前方上部熱交換器10aと前方下部熱交換器10bとから滴下する凝縮水を受け、これを貯留する前部露受皿12aが設けられ、後方上部熱交換器10cの下方には、同後方上部熱交換器10cから滴下する凝縮水を受け、これを貯留する後部露受皿12bが設けられている。また、送風ファン11と吹出口4とを結ぶ吹出通路には、送出される吹出風を左右方向に偏流させる複数の左右風向板6が設けられ、吹出口2には回動自在に軸支された上下風向板5が設けられており、同上下風向板5は、空気調和機の運転停止時、吹出口4を閉鎖するようになっている。
フロントパネル7とオープンパネル8とを取り外した状態のキャビネット1は、図4(A)の斜視図で示すように、前面から上面に掛けて複数の縦桟1aと複数の横桟1bとにより格子状に形成された、上述した前面吸込口2と上面吸込口3とを形成しており、これらの上面には、図示しないフィルタが、着脱自在に装着されるようになっている。
また、キャビネット1の前面上部の両側には、図4(B)のA部詳細図で示すように、フロントパネル7の後述する掛止軸7aを掛止させる掛止溝1cが形成され、前面上部の一側には、オープンパネル8を回動させる後述する開閉機構13に駆動力を伝達する駆動力伝達部1dが設けられている。オープンパネル8を支持するフロントパネル7は、両側に形成された掛止軸7aをキャビネット1の掛止溝1cに掛止されることにより、フィルタの交換作業の際、キャビネット1に対し所定角度、上方に向け開くことができるようになっている。
駆動力伝達部1dには、矩形状の孔1fが穿設され、同矩形状の孔1fからは、駆動ギア1gの上部が突出するようになっている。同駆動ギア1gは、キャビネット1の内部に設けられた図示しない駆動モータに連結されて低速度で正逆回転するようになっており、キャビネット1にフロントパネル7が装着されると、フロントパネル7に設けられた開閉機構13の後述する従動ギア15に噛合するようになっている。
次に、フロントパネル7とオープンパネル8の構成について説明する。図5(A)はオープンパネル8を支持したフロントパネル7を裏面側から見たものである。フロントパネル7は図6でも示すように枠体状に形成され、中央部に複数の縦桟7dを設けて空気吸込部7eを形成している。下部には、図示しない横軸を掛架した矩形状の孔による掛止部7bを複数設けており、同掛止部7bの横軸に、オープンパネル8の下端縁に形成された図示しない複数の爪部を掛止させることにより、オープンパネル8を回動自在に支持するようになっている。
また、フロントパネル7の外観部7gの裏面には、後述する取付板18に組付けられた開閉機構13が着脱自在に装着されるようになっている。開閉機構13は、図5(B)に示すように、フロントパネル8の上部長手方向に支持された駆動軸14と、同駆動軸14の両端部を回動自在に軸支する左右一対の軸受部7cと、上記したキャビネット1の駆動ギア1gに噛合するように、駆動軸14に嵌装された従動ギア15と、図6でも示すように、駆動軸14の両側に固定され先端部に軸16aを備えたクランク部16と、同クランク部16の先端部の軸16aに上部連結部17aを回動自在に軸支され、下部連結部17bをオープンパネル8の裏面に設けられた軸8aに回動自在に軸支された長尺状のレバー17とからなっている。
次に、オープンパネル8を開ける際の開閉機構13の動作について説明する。図6で示すように、従動ギア15が、キャビネット1の駆動ギア1gの駆動に従い回動すると駆動軸14も矢印で示す方向に回動する。一対のクランク部16も同方向に回動し、同クランク部16の軸16aに上部連結部17aを連結されたレバー17の下部連結部17bは前方に向け移動し、これにより、下部連結部17bを軸8aに連結されたオープンパネル8は、フロントパネル7の掛止部7bを中心として前方に向け回動して開くようになっている。オープンパネル8を閉じる際は、上記した動作の逆となる。
上記したように、本体の前面側を、非可動部材としてのフロントパネル7と、可動部材としてのオープンパネル8とで構成し、フロントパネル7の外観部7gの裏面であって、空気の吸込通路範囲外となる位置にオープンパネル8の開閉機構13を設けることにより、オープンパネル8を開いて前面吸込口2から室内の空気を吸込む際、フロントパネル7に覆われた開閉機構13が吸込空気の流体抵抗にならず、乱流の発生や騒音の発生を防止しながら、冷暖房運転に必要な吸込空気量を確保することができるようになっている。
上記した開閉機構13は、図7に示すように、平板状に形成された取付板18に組み付けられ、別部材としてフロントパネル7の外観部7gの裏面に着脱自在に装着されるようになっている。フロントパネル7の上部裏面には複数の係止爪7fが形成され、同係止爪7fに取付板18に形成された図示しない係止部が係止することにより、取付板18に組み付けられた開閉機構13はフロントパネル7の裏面に固定されるようになっている。
フロントパネル7の外観部7gの裏面に開閉機構13の部材を直接、突出させて形成すると、樹脂材からなるフロントパネル7の射出成型時に、フロントパネル7の外観部7gに所謂ヒケ現象が生じ、美観を損なう虞があるが、開閉機構13を取付板18を介して別部材としてフロントパネル7に固定することにより、これらの不具合を防止することができるようになっている。また、メンテナンス時は、フロントパネル7から開閉機構13を分離して作業を行えることにより、メンテナンス作業が容易となっている。
以上、説明したように、本体の前面側を、非可動部材してのフロントパネル7と、可動部材としてのオープンパネル8とで構成し、フロントパネル7の外観部7gの裏面に、オープンパネル8の開閉機構13を設けることにより、室内空気を吸込む際、フロントパネル7に覆われた開閉機構13が吸込空気の流体抵抗にならず、乱流の発生や騒音の発生を防止しながら、充分な吸込空気量を確保一方、開閉機構13を別部材を介してフロントパネル7の裏面に固定することにより、フロントパネル7の外観部7gに、成型時、所謂ヒケ現象等の不具合が発生することを防止できるようになっている。
1 キャビネット
1a 縦桟
1b 横桟
1c 掛止溝
1d 駆動力伝達部
1f 孔
1g 駆動ギア
2 前面吸込口
3 上面吸込口
4 吹出口
5 上下風向板
6 左右風向板
7 フロントパネル
7a 掛止軸
7b 掛止部
7c 軸受部
7d 縦桟
7e 空気吸込部
7f 係止爪
7g 外観部
8 オープンパネル
8a 軸
9 表示部
10 熱交換器
10a 前方上部
10b 前方下部
10c 後方上部
11 送風ファン
12a 前部露受皿
12b 後部露受皿
13 開閉機構
14 駆動軸
15 従動ギア
16 クランク部
16a 軸
17 レバー
17a 上部連結部
17b 下部連結部
18 取付板

Claims (2)

  1. 前面に吸込口と、前面下部に吹出口とを備えた筐体内に、熱交換器と送風ファンとを収納した空気調和機において、
    前記筐体前面の外観面は、前記前面の吸込口に対応した空気吸込部と外観部とを有したフロントパネルと、同フロントパネルに開閉自在に支持され、前記空気吸込部を開閉するオープンパネルとで構成され、前記フロントパネルの外観部の裏面に、前記オープンパネルを開閉する開閉機構を配置したことを特徴としてなる空気調和機。
  2. 前記開閉機構は、前記フロントパネルの外観部分の裏面に別部材を介して装着されることを特徴としてなる請求項1に記載の空気調和機。
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