JP2011156596A - 工事用遮音カバー及びその交換部品 - Google Patents
工事用遮音カバー及びその交換部品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011156596A JP2011156596A JP2010017536A JP2010017536A JP2011156596A JP 2011156596 A JP2011156596 A JP 2011156596A JP 2010017536 A JP2010017536 A JP 2010017536A JP 2010017536 A JP2010017536 A JP 2010017536A JP 2011156596 A JP2011156596 A JP 2011156596A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound insulation
- sound
- insulation cover
- cover
- expansion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
- Workshop Equipment, Work Benches, Supports, Or Storage Means (AREA)
Abstract
【課題】
本発明の課題は、工事用工具が工事中に発生する騒音を遮音するカバー及びその交換部品を提供することである。
【解決手段】
径方向に幅と作用点から離れる長手方向に厚みを有する管状圧縮伸張部と工具のハンドリング部を含む部分を覆うことで遮音する遮音性カバー部とを有し、
前記管状圧縮伸張部は、柔軟に伸縮する収縮伸張材料で構成されることで、作業面への密着性を有し、前記密着性によるカバー性と前記収縮伸張材料による吸音性により遮音性を有し、前記遮音性カバー部は、前記管状圧縮伸張部の長手方向に延接し、前記ハンドリング部をつかむために作業者が腕を挿入するための袖を有する手腕挿入部とを有する構成としたことを特徴とする。
【選択図】図1
本発明の課題は、工事用工具が工事中に発生する騒音を遮音するカバー及びその交換部品を提供することである。
【解決手段】
径方向に幅と作用点から離れる長手方向に厚みを有する管状圧縮伸張部と工具のハンドリング部を含む部分を覆うことで遮音する遮音性カバー部とを有し、
前記管状圧縮伸張部は、柔軟に伸縮する収縮伸張材料で構成されることで、作業面への密着性を有し、前記密着性によるカバー性と前記収縮伸張材料による吸音性により遮音性を有し、前記遮音性カバー部は、前記管状圧縮伸張部の長手方向に延接し、前記ハンドリング部をつかむために作業者が腕を挿入するための袖を有する手腕挿入部とを有する構成としたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ハツリ装置、電動カッター、グラインダーなどの工事用工具を含む空間を覆い、工事用工具が発生する騒音と圧縮空気等の排気音を遮音するための遮音カバー及びその交換部品に関するものである。
工事においては、ハツリ装置、電動カッター、グラインダーが使用され、その工事の際に発生する騒音ははなはだ不都合なものである。例えば、ハツリ装置では、従来、コンクリート面等を破砕するために、チゼル(ノミ)の打撃によるハツリが行われている。その際、ハツリ装置の周辺には、二種の騒音が発生している。1つは、圧縮空気の排出時の騒音であり、もう1つは、チゼルとコンクリート面との打撃による騒音である。特許文献1では、前者の圧縮空気の排出時の騒音の遮音を対象にしたものであり、
本発明による遮音具は、両者の騒音の遮音を対象にしたものである。特許文献2には、コンクリート面との打撃による騒音の遮音を対象にしたチゼルの先端まで延びた防音部材39で囲んだケーシング21が明細書及び図面にあるが、ケーシングの板又は層がコンクリート面の横に広がった、所謂、肉厚構造でないため、コンクリート面とコンクリート母体を伝わる騒音の減衰波を遮音することには対応できていないこと、及び、ハツリが行われている中間状態でのコンクリートのハツリ面での凹凸面に対応できていないため、凹凸面の隙間から騒音が外部に逃げて遮音性能が上がらないという欠点を有している。
又、グラインダーでは、金属やコンクリートと回転砥石の擦れ合う音が極めて耳障りである。このような騒音がそのまま対策されず放置されている。
本発明による遮音具は、両者の騒音の遮音を対象にしたものである。特許文献2には、コンクリート面との打撃による騒音の遮音を対象にしたチゼルの先端まで延びた防音部材39で囲んだケーシング21が明細書及び図面にあるが、ケーシングの板又は層がコンクリート面の横に広がった、所謂、肉厚構造でないため、コンクリート面とコンクリート母体を伝わる騒音の減衰波を遮音することには対応できていないこと、及び、ハツリが行われている中間状態でのコンクリートのハツリ面での凹凸面に対応できていないため、凹凸面の隙間から騒音が外部に逃げて遮音性能が上がらないという欠点を有している。
又、グラインダーでは、金属やコンクリートと回転砥石の擦れ合う音が極めて耳障りである。このような騒音がそのまま対策されず放置されている。
本発明の課題は、前記の不具合を克服するもので、例えば、ハツリ装置のチゼルによるコンクリートの打撃による騒音振動において、コンクリート面とコンクリート母体を伝わる減衰波部分の遮音に対応でき、コンクリートのハツリ面での凹凸面の隙間から外部に逃げる騒音の遮音にも対応できるものであり、圧縮空気の排気音も遮音できる遮音カバーであり、騒音発生するグラインダー等を覆って、騒音の遮音を行う工事用遮音カバー及びその交換部品を提供することである。
本発明の工事用遮音カバー及びその交換部品は、ハツリ装置やカッター、グラインダーなどの電動工具を騒音発生部と電動工具のハンドリング部を含む全体を遮音性のカバーで覆うべく、工具を収容する間隙を有し、工具が作用する側のカバーは被工事面に密着するように、作用点を中心した径方向に幅を有する管状圧縮伸張部を有していて、カバーの作用点とは反対側には、ハンドリング部が収容され、作業者の腕が入り、かつ遮音性の腕挿入口があること、カバーは、全体または一部が透明性を有していて作業点或いはハンドリング部が透視できるものであることを特徴とする。以下説明する。
請求項1記載の発明は、工事用遮音カバーであって、
径方向に幅と作用点から離れる長手方向に厚みを有する管状圧縮伸張部と工具のハンドリング部を含む部分を覆うことで遮音する遮音性カバー部とを有し、
前記管状圧縮伸張部は、柔軟に伸縮する収縮伸張材料で構成されることで、作業面への密着性を有し、前記密着性によるカバー性と前記収縮伸張材料による吸音性により遮音性を有し、前記遮音性カバー部は、前記管状圧縮伸張部の長手方向に延接し、前記ハンドリング部をつかむために作業者が腕を挿入するための袖を有する手腕挿入部とを有することを特徴とする。
径方向に幅と作用点から離れる長手方向に厚みを有する管状圧縮伸張部と工具のハンドリング部を含む部分を覆うことで遮音する遮音性カバー部とを有し、
前記管状圧縮伸張部は、柔軟に伸縮する収縮伸張材料で構成されることで、作業面への密着性を有し、前記密着性によるカバー性と前記収縮伸張材料による吸音性により遮音性を有し、前記遮音性カバー部は、前記管状圧縮伸張部の長手方向に延接し、前記ハンドリング部をつかむために作業者が腕を挿入するための袖を有する手腕挿入部とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の工事用遮音カバーにおいて、前記管状圧縮伸張部または前記遮音性カバー部の全部または一部は、可視光を透過する透明性を有するか、透明性の窓を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の工事用遮音カバーにおいて、前記遮音性カバー部は、それ自体またはその内面が、柔軟に伸縮する収縮伸張材料により構成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の工事用遮音カバーにおいて、前記手腕挿入部は、音漏れを防止するべく、前記袖部に繋がって、その内外を封止する手袋状の封止性手段または、前記袖部が柔軟に伸縮する収縮伸張材料を有することで手腕に密着する密着手段を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の工事用遮音カバーにおいて、前記管状圧縮伸張部と前記遮音性カバー部は、接続具により、分離可能に接続されたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の工事用遮音カバーの交換部品において、前記接続具を有する前記管状圧縮伸張部からなる。
以上の様に構成されているので、本発明の工事用遮音カバー及びその交換部品では、ハツリ装置や電動工具など全体を遮音性のカバーで覆えるので、騒音を遮断することが出来る。
又、カバーが作業により消耗した場合は簡単に交換できる。
又、カバーが作業により消耗した場合は簡単に交換できる。
工具の作用点を中心して工具を収容する間隙があって、径方向に幅と作用点から離れる長手方向に厚みを有する遮音性で柔軟に収縮伸張する管状圧縮伸張部と、管状圧縮伸張部に長手方向に延接し、工具のハンドリング部を含む部分を覆う遮音性カバーと、遮音性カバーには、作業者の腕を挿入し、腕または手に対する密着性手段又は封止性手段を有する手腕挿入部とを有し、管状圧縮伸張部、遮音性カバーの全部または一部が透明性を有していて作業点或いはハンドリング部が透視できるものである。以下、実施例を用いて説明する。実施例に入る前に、騒音の伝わり方について、図2を用いて説明する。
図2は、コンクリート中を伝播する音の減衰を示す図であり、これを用いて本発明による工事用遮音カバーの作用を説明する。
先ず、図2の2−Aにおいて、コンクリート壁201(断面で示されている)の上の空間から音(音は実際には粗密波(縦波)であるが、分かりやすく横波で示してある)が、音響パワーの大きさ(強度)として、振幅VdBで、コンクリート面に入射し、コンクリートの中を減衰しながら伝播し、再び下の空間に音として、振幅WdBで放射されている。
従って、一般に言われるコンクリートの遮音性能D値は、DdB=VdB−WdBであって、当然、この値は、コンクリート壁の厚さが大きいほど大きくなっている。コンクリート壁の厚さ方向に音が減衰するからである。因みに、日本建築学会発行の「建物の遮音設計資料」から、コンクリート壁の厚みに対するD値の目安を掲げると、厚みが120mmで45dB、150mmで50dB、200mmで55dBとなっている。
これは、コンクリート中を伝わる音の波が、例えば、200mmを進行すると、55dB減衰することを表している。人間の耳は、10dB大きくなると、2倍に聞こえる性質があるので、例えば、音源からコンクリートの中を200mmの離れたところでは、55dBの遮音となり、2の5.5乗分の1(1/45)に聞こえる。
先ず、図2の2−Aにおいて、コンクリート壁201(断面で示されている)の上の空間から音(音は実際には粗密波(縦波)であるが、分かりやすく横波で示してある)が、音響パワーの大きさ(強度)として、振幅VdBで、コンクリート面に入射し、コンクリートの中を減衰しながら伝播し、再び下の空間に音として、振幅WdBで放射されている。
従って、一般に言われるコンクリートの遮音性能D値は、DdB=VdB−WdBであって、当然、この値は、コンクリート壁の厚さが大きいほど大きくなっている。コンクリート壁の厚さ方向に音が減衰するからである。因みに、日本建築学会発行の「建物の遮音設計資料」から、コンクリート壁の厚みに対するD値の目安を掲げると、厚みが120mmで45dB、150mmで50dB、200mmで55dBとなっている。
これは、コンクリート中を伝わる音の波が、例えば、200mmを進行すると、55dB減衰することを表している。人間の耳は、10dB大きくなると、2倍に聞こえる性質があるので、例えば、音源からコンクリートの中を200mmの離れたところでは、55dBの遮音となり、2の5.5乗分の1(1/45)に聞こえる。
2−Bにおいて、コンクリート床(又は壁)202をハツリ装置の例で言うと、チゼル203が打撃すると、打撃振動が打撃位置部204に発生し、コンクリート床(又は壁)202の中を伝播する。2−Aと同じく、打撃位置部204から離れるほど打撃振動205は減衰する。各位置の空気は、各位置の打撃振動205により振られ、打撃振動205のパワーに応じた二次的(間接的)空気振動206が発生し、騒音を発生する。勿論、最も多きいのは、打撃位置部204において、チゼル203がコンクリート床(又は壁)202にぶつかって発生する直接音である。これらの直接音と、間接音を除くには、コンクリート床(又は壁)202の振動をチゼル203を中心にして、所望の遮音性能D値を得る距離だけ、吸音材による覆い部207で覆い、コンクリート床(又は壁)202の振動が空気に伝わらないことが必要である。たとえば、2−Aの例から、例えば、200mmの半径の円の面を覆うと、コンクリート床を経由して漏れる音は、55dB減衰したものと考えられる。
ここで大切なことは、コンクリート床(又は壁)202は、ハツリが進行すると、コンクリートの破れにより表面に凹凸が発生することです。この凹凸と覆いの隙間から、音が漏れてくると、覆いによる遮音性能が落ちます。従って、この凹凸に応じて、覆いは柔軟に収縮伸張し、覆いと凹凸の接触が緊密になることが必要です。又、コンクリートの凹凸の面に接触する覆いは、遮音性能を得るためには、チゼルを中心とした径方向に幅が必要である。遮音具においてチゼルが収まる位置を中心穴にし、収縮伸張する柔軟な吸音材による覆い部を径方向に幅を持ったドーナツ状にし、収縮伸張する柔軟なハツリ面覆い部の上部には、音が漏れないように閉じられた傘部があり、吸音され、傘部は取り付け具により、ハツリ装置に固定されるようにすることで、打撃音による音を遮蔽することが出来る。
ここで、収縮伸張する柔軟な吸音材としては、エアマット、スポンジ、ゴム、発泡性ゴム、発泡性ウレタン、蛇腹状ゴムなどを用いることが出来る。ハツリ装置以外の工事用工具での騒音発生においても同様である。又、ハツリ装置の圧縮空気の排気音などのように直接空気を振動させる音は、遮音性のカバーで覆う必要がある。
次に具体的実施例として図1を用いて説明する。
ここで大切なことは、コンクリート床(又は壁)202は、ハツリが進行すると、コンクリートの破れにより表面に凹凸が発生することです。この凹凸と覆いの隙間から、音が漏れてくると、覆いによる遮音性能が落ちます。従って、この凹凸に応じて、覆いは柔軟に収縮伸張し、覆いと凹凸の接触が緊密になることが必要です。又、コンクリートの凹凸の面に接触する覆いは、遮音性能を得るためには、チゼルを中心とした径方向に幅が必要である。遮音具においてチゼルが収まる位置を中心穴にし、収縮伸張する柔軟な吸音材による覆い部を径方向に幅を持ったドーナツ状にし、収縮伸張する柔軟なハツリ面覆い部の上部には、音が漏れないように閉じられた傘部があり、吸音され、傘部は取り付け具により、ハツリ装置に固定されるようにすることで、打撃音による音を遮蔽することが出来る。
ここで、収縮伸張する柔軟な吸音材としては、エアマット、スポンジ、ゴム、発泡性ゴム、発泡性ウレタン、蛇腹状ゴムなどを用いることが出来る。ハツリ装置以外の工事用工具での騒音発生においても同様である。又、ハツリ装置の圧縮空気の排気音などのように直接空気を振動させる音は、遮音性のカバーで覆う必要がある。
次に具体的実施例として図1を用いて説明する。
図1は、本発明による工事用遮音カバーの一実施態様を示す図である。
1−Aにおいて、工事用遮音カバー100は、工具の作用点を中心して工具を収容する空隙101があって、径方向に幅102と作用点から離れる長手方向に厚み103を有する遮音性で柔軟に収縮伸張する管状圧縮伸張部104と、管状圧縮伸張部104に長手方向に延接し、工具のハンドリング部を含む部分を覆う遮音性カバー部105と、遮音性カバー部105には、作業者の腕を挿入し、腕または手に対する密着性手段又は封止性手段106を有する手腕挿入部107とを有し、管状圧縮伸張部104、遮音性カバー部105の全部または一部が透明性を有していて作業点或いはハンドリング部が透視できるものである。
1−Aにおいて、工事用遮音カバー100は、工具の作用点を中心して工具を収容する空隙101があって、径方向に幅102と作用点から離れる長手方向に厚み103を有する遮音性で柔軟に収縮伸張する管状圧縮伸張部104と、管状圧縮伸張部104に長手方向に延接し、工具のハンドリング部を含む部分を覆う遮音性カバー部105と、遮音性カバー部105には、作業者の腕を挿入し、腕または手に対する密着性手段又は封止性手段106を有する手腕挿入部107とを有し、管状圧縮伸張部104、遮音性カバー部105の全部または一部が透明性を有していて作業点或いはハンドリング部が透視できるものである。
以下、詳細に説明すると、管状圧縮伸張部104は、エアマット、スポンジ、発泡性ゴム、発泡性合成樹脂(ウレタンなど)、蛇腹状ゴムで作成することが出来る。例えば、管状圧縮伸張部104の中央は、工具の作用点が収まる場所が空隙部101になっている。
この図では、円柱状に空隙部101を形成している。従って、管状圧縮伸張部104は、穴の開いた円板(ドーナツ状)の様相をしている。管状圧縮伸張部104の幅102は、穴の中心から径方向にコンクリート床の中を打撃音が伝播する減衰性を考慮して、遮音性能を満たすように図2での遮音性能D値を考慮して行われる。例えば、空隙部の半径を50mmとし、管状圧縮伸張部104の外側端までの径を200mmとすると、図2の例から、55dBの音の減衰を得ることが出来、管状圧縮伸張部104の外側端より内側のより大きい音を、管状圧縮伸張部104で吸音して漏らさないことが可能である。管状圧縮伸張部104の厚みは、管状圧縮伸張部104を構成する遮音材の材質の遮音性能によって決めることに成る。例えば、発泡ウレタンで厚み120mmの遮音性能は、32dBの減衰を得ることができ、100dBの騒音を68dBに減らすことが可能である。さらに、2枚の発泡ウレタン60mmの間に、他の遮音材、例えば、鉛シート0.3mm等を挟むなど複合化が可能である。尚、空隙部101は、管状圧縮伸張部104のみならず、遮音性カバー部105の中まで延びて付設されていてもよい。又、空隙部101の形状は通常は円形の柱状であるが、必ずしも円形にこだわらない。1−Aにおいては、管状圧縮伸張部104と空隙部101と遮音性カバー部105のいずれも円柱状であった。尚、管状圧縮伸張部104は、発泡性なので、水その他の液体を含ませることで、埃の遮断、遮音性が更によくなるのは好都合である。
この図では、円柱状に空隙部101を形成している。従って、管状圧縮伸張部104は、穴の開いた円板(ドーナツ状)の様相をしている。管状圧縮伸張部104の幅102は、穴の中心から径方向にコンクリート床の中を打撃音が伝播する減衰性を考慮して、遮音性能を満たすように図2での遮音性能D値を考慮して行われる。例えば、空隙部の半径を50mmとし、管状圧縮伸張部104の外側端までの径を200mmとすると、図2の例から、55dBの音の減衰を得ることが出来、管状圧縮伸張部104の外側端より内側のより大きい音を、管状圧縮伸張部104で吸音して漏らさないことが可能である。管状圧縮伸張部104の厚みは、管状圧縮伸張部104を構成する遮音材の材質の遮音性能によって決めることに成る。例えば、発泡ウレタンで厚み120mmの遮音性能は、32dBの減衰を得ることができ、100dBの騒音を68dBに減らすことが可能である。さらに、2枚の発泡ウレタン60mmの間に、他の遮音材、例えば、鉛シート0.3mm等を挟むなど複合化が可能である。尚、空隙部101は、管状圧縮伸張部104のみならず、遮音性カバー部105の中まで延びて付設されていてもよい。又、空隙部101の形状は通常は円形の柱状であるが、必ずしも円形にこだわらない。1−Aにおいては、管状圧縮伸張部104と空隙部101と遮音性カバー部105のいずれも円柱状であった。尚、管状圧縮伸張部104は、発泡性なので、水その他の液体を含ませることで、埃の遮断、遮音性が更によくなるのは好都合である。
遮音性カバー部105は、管状で、ゴムや、合成樹脂、金属などの剛性体で管体が形成され、管体自体またはその内面に張られたものが、スポンジ、発泡性ゴム、発泡性合成樹脂等の振動を緩和する吸音による遮音性を有する素材で構成されている。
尚、管状圧縮伸張部104又は/及び遮音性カバー部105は、作業中にチゼルなどの作業の作用点が見えるように透明か、又は透明の窓を有する。
遮音性カバー部105には、作業工具のハンドリング部を含む部分が入る。作業者の腕を挿入し、腕または手に対する密着手段106A又は封止手段106Bを有する手腕挿入部107があるが、手腕挿入部107は、ここでは、手袋が封止性手段106Bとして付いている例を示す。手袋は、ゴム手袋を利用できる。騒音は、ゴム手袋と作業者の腕で遮断される。
作業者が工具のハンドリング部を作業面に押し付けると、工具の動きに応じて、工事用遮音カバー100自体も動くように、工具と工事用遮音カバー100を結ぶための工具結合具108があると好都合である。この例では、工具に引っ掛けるフック状の工具結合具108を示したが、これにこだわらず、ベルト、パッチ錠などの多くの結合具が利用できる。
尚、管状圧縮伸張部104又は/及び遮音性カバー部105は、作業中にチゼルなどの作業の作用点が見えるように透明か、又は透明の窓を有する。
遮音性カバー部105には、作業工具のハンドリング部を含む部分が入る。作業者の腕を挿入し、腕または手に対する密着手段106A又は封止手段106Bを有する手腕挿入部107があるが、手腕挿入部107は、ここでは、手袋が封止性手段106Bとして付いている例を示す。手袋は、ゴム手袋を利用できる。騒音は、ゴム手袋と作業者の腕で遮断される。
作業者が工具のハンドリング部を作業面に押し付けると、工具の動きに応じて、工事用遮音カバー100自体も動くように、工具と工事用遮音カバー100を結ぶための工具結合具108があると好都合である。この例では、工具に引っ掛けるフック状の工具結合具108を示したが、これにこだわらず、ベルト、パッチ錠などの多くの結合具が利用できる。
1−Bにおいては、手腕挿入部107のみが1−Aと違っている。手腕挿入部107は、腕を挿入して、作業工具のハンドリング部をつかんだ状態で、容易に動けるように柔軟性のあるもので、衣服の袖状に構成されている。袖状の部分の内面には、スポンジ、発泡性ゴム、発泡性合成樹脂など伸縮性のもので覆うことで、腕に密着し、騒音は腕と袖状の部分の間からは漏れが防止できる。尚、この例では、袖状の部分が遮音性カバー部105の外側にあるが、内側にあってもよい。
1−A、1−Bの例は、ハツリ装置に使用して便利なものであったが、1−Cにおいては、電動グラインダー、電動カッターなどの手動工具に使用して便利なものである。
構成は、1−A、1−Bと同じであるが、手動工具を収容するので、形状が違っている。
管状圧縮伸張部104には、遮音性カバー部105が真っ直ぐではなく、曲がった状態で付いていて、遮音性カバー部105には、手腕挿入部107が腕の挿入方向にあう様に、長手の方向についている。それ以外の説明は同じであるので省略する。
尚、これらの工事用遮音カバーは、遮音以外に、工事による飛散物を押さえる効果もあるため、飛散物による被災を防止することにも効果がある。
構成は、1−A、1−Bと同じであるが、手動工具を収容するので、形状が違っている。
管状圧縮伸張部104には、遮音性カバー部105が真っ直ぐではなく、曲がった状態で付いていて、遮音性カバー部105には、手腕挿入部107が腕の挿入方向にあう様に、長手の方向についている。それ以外の説明は同じであるので省略する。
尚、これらの工事用遮音カバーは、遮音以外に、工事による飛散物を押さえる効果もあるため、飛散物による被災を防止することにも効果がある。
図3は、本発明による工事用遮音カバーの使用状態を示す図である。作業者が本発明に係る工事用遮音カバーを付設したハツリ装置301でハツリ作業を行う状態を示す図である。3−Aは、図1の1−Aの工事用遮音カバーをつけた状態であり、作業者は少し前かがみになった状態で作業するので、足が遮音具に当らない。3−Bでは、図1の1−Cの工事用遮音カバーを電動カッター302につけた状態であり、作業者の腕303がハンドリング部304をつかんだ状態を示している。手腕挿入部305の部分は、袖状の部分の内面には、スポンジ、発泡性ゴム、発泡性合成樹脂など伸縮性のもので覆うことで、腕に密着し、音漏れが防止されている。
図4は、本発明に係る工事用遮音カバーで消耗交換が可能な部品の一実施態様を示す図である。4−Aで、工事用遮音カバーにおいて、遮音性カバー部401(上部側は描写を省略)と管状圧縮伸張部402があり、両者には、両者を接続するための接続具403A、403Bが示されている。両者をあわせて、接続具のネジ穴にネジを固定することが出来る。このような構造であるので、管状圧縮伸張部402が工事により消耗した場合は、容易に分離、新品と交換することが出来る。4−Aにおいては、遮音性カバー部401と管状圧縮伸張部402の接触面404A、404Bが平面であるが、4-Bにおいては、互いに噛み合う凹凸部405A、405Bがある物である。4−Cには、接続具として使用して好ましいパチン錠を示している。
管状圧縮伸張部402は、工事により消耗する部分であるので、工事用遮音カバーで消耗交換が可能な部品とすることが出来る。
管状圧縮伸張部402は、工事により消耗する部分であるので、工事用遮音カバーで消耗交換が可能な部品とすることが出来る。
本発明に係る工事用遮音カバーの全ての実施例において、管状圧縮伸張部、遮音性カバー部の全部または一部が透明性を有していて作業点或いはハンドリング部が透視できるものであることが望ましい。
尚、図2で遮音性能を満足するために、遮音材の厚みについて触れたように、本発明の全ての態様について、厚み以外に遮音材層を複数層重ねる構成も取れることは当然である。
尚、図2で遮音性能を満足するために、遮音材の厚みについて触れたように、本発明の全ての態様について、厚み以外に遮音材層を複数層重ねる構成も取れることは当然である。
以上のよう本発明に係る工事用遮音カバー及びその交換部品は、ハツリ装置や、電動カッターなどの工具が、工事中に発生する騒音を工具毎カバーし遮音するので、作業の周辺への騒音を気にする必要が無くなり、難聴など作業者の健康上の心配もなくなり、また、破砕物の飛散も防げ、ハツリ装置に簡単に取り付けが可能なので、産業上利用性が極めて大きい。
100 工事用遮音カバー
101 空隙
102 幅
103 厚み
104、402 管状圧縮伸張部
105、401 遮音性カバー部
106A 密着手段
106B 封止手段
107 手腕挿入部
108 工具結合具
201 コンクリート壁
202 コンクリート床(又は壁)
203 チゼル
204 打撃位置部
205 打撃振動
206 二次的(間接的)空気振動
207 吸音材による覆い部
301 ハツリ装置
302 電動カッター
303 腕
304 ハンドリング部
305 手腕挿入部
403A、403B 接続具
404A、404B 接触面
405A、405B 凹凸部
101 空隙
102 幅
103 厚み
104、402 管状圧縮伸張部
105、401 遮音性カバー部
106A 密着手段
106B 封止手段
107 手腕挿入部
108 工具結合具
201 コンクリート壁
202 コンクリート床(又は壁)
203 チゼル
204 打撃位置部
205 打撃振動
206 二次的(間接的)空気振動
207 吸音材による覆い部
301 ハツリ装置
302 電動カッター
303 腕
304 ハンドリング部
305 手腕挿入部
403A、403B 接続具
404A、404B 接触面
405A、405B 凹凸部
Claims (6)
- 径方向に幅と作用点から離れる長手方向に厚みを有する管状圧縮伸張部と工具のハンドリング部を含む部分を覆うことで遮音する遮音性カバー部とを有し、
前記管状圧縮伸張部は、柔軟に伸縮する収縮伸張材料で構成されることで、作業面への密着性を有し、前記密着性によるカバー性と前記収縮伸張材料による吸音性により遮音性を有し、前記遮音性カバー部は、前記管状圧縮伸張部の長手方向に延接し、前記ハンドリング部をつかむために作業者が腕を挿入するための袖を有する手腕挿入部とを有することを特徴とする工事用遮音カバー。 - 前記管状圧縮伸張部または前記遮音性カバー部の全部または一部は、可視光を透過する透明性を有するか、透明性の窓を有することを特徴とする請求項1記載の工事用遮音カバー。
- 前記遮音性カバー部は、それ自体またはその内面が、柔軟に伸縮する収縮伸張材料により構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の工事用遮音カバー。
- 前記手腕挿入部は、音漏れを防止するべく、前記袖部に繋がって、その内外を封止する手袋状の封止性手段または、前記袖部が柔軟に伸縮する収縮伸張材料を有することで手腕に密着する密着手段を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の工事用遮音カバー。
- 前記管状圧縮伸張部と前記遮音性カバー部は、接続具により、分離可能に接続されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の工事用遮音カバー。
- 前記接続具を有する前記管状圧縮伸張部からなる請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の工事用遮音カバーの交換部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010017536A JP2011156596A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 工事用遮音カバー及びその交換部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010017536A JP2011156596A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 工事用遮音カバー及びその交換部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011156596A true JP2011156596A (ja) | 2011-08-18 |
Family
ID=44589035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010017536A Pending JP2011156596A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 工事用遮音カバー及びその交換部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011156596A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103357918A (zh) * | 2012-04-07 | 2013-10-23 | 王承 | 降噪除尘电钻 |
CN111717133A (zh) * | 2019-03-19 | 2020-09-29 | 株式会社斯巴鲁 | 车载装置 |
JP2020160306A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 東急建設株式会社 | 手元防音装置 |
-
2010
- 2010-01-29 JP JP2010017536A patent/JP2011156596A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103357918A (zh) * | 2012-04-07 | 2013-10-23 | 王承 | 降噪除尘电钻 |
CN111717133A (zh) * | 2019-03-19 | 2020-09-29 | 株式会社斯巴鲁 | 车载装置 |
CN111717133B (zh) * | 2019-03-19 | 2024-06-07 | 株式会社斯巴鲁 | 车载装置 |
JP2020160306A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 東急建設株式会社 | 手元防音装置 |
JP7161652B2 (ja) | 2019-03-27 | 2022-10-27 | 東急建設株式会社 | 手元防音装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2004108383A3 (en) | Foam barrier heat shield | |
KR100979824B1 (ko) | 진동 칫솔 | |
WO2003014592A3 (en) | Damped flexible protective sleeving | |
JP2011156596A (ja) | 工事用遮音カバー及びその交換部品 | |
ATE264188T1 (de) | Thermische und akkustische abschirmung | |
CN104048367A (zh) | 压缩机减振降噪装置 | |
JP4739785B2 (ja) | 吸音体及び吸音装置 | |
JP7324080B2 (ja) | 騒音を減衰するためのデバイス及び削岩リグ | |
KR101198273B1 (ko) | 절단기 방음장치 | |
Fahy | The reciprocity principle and applications in vibro-acoustics | |
JP4942716B2 (ja) | 吸音構造体、電気機器、電気掃除機、及び、吸音構造体の製造方法 | |
JP2006022568A (ja) | 防音装置およびこれを備える加工装置 | |
KR20100137920A (ko) | 호흡이 가능한 방음마이크 장치 | |
CN214169768U (zh) | 一种防静电复合地板 | |
CN209453972U (zh) | 一种防护罩及其切割机 | |
KR101418652B1 (ko) | 발파소음 저감장치 | |
JP6371487B1 (ja) | ハンマー用防音カバーおよび防音ハンマー | |
RU2077239C1 (ru) | Защитная перчатка | |
JP5947606B2 (ja) | 消音器 | |
JP2007231465A (ja) | 叩き作業用手保護具 | |
KR20210106633A (ko) | 소음을 흡음하는 소음기를 장착한 전동드릴 | |
CN108836631A (zh) | 一种耳罩 | |
KR20170095658A (ko) | 소음 및 진동방지 기능을 갖는 브레이커 | |
JP2016078174A (ja) | ブレーカ用防音カバー | |
JP7161652B2 (ja) | 手元防音装置 |