JP2011149519A - Shaft - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、第1シャフトと第2シャフトとが軸方向に摺動可能且つ軸心まわりにトルク伝達可能に連結されるシャフトに係り、特に、連結部がDLCコーティングされているシャフトの改良に関するものである。 The present invention relates to a shaft in which a first shaft and a second shaft are connected so as to be slidable in the axial direction and capable of transmitting torque around an axis, and more particularly to an improvement in a shaft whose connecting portion is DLC coated. It is.
第1シャフトと第2シャフトとが軸方向に摺動可能且つ軸心まわりにトルク伝達可能に連結されるシャフトが、車両のプロペラシャフトなどに用いられている。特許文献1に記載のシャフトはその一例で、第1シャフトの内周面および第2シャフトの外周面に互いに噛み合うスプライン溝およびスプライン歯が設けられて、相対回転不能にスプライン嵌合されている。また、この特許文献1では、ノイズ対策や耐摩耗性向上等を目的として、第1シャフトおよび第2シャフトの少なくとも一方の連結部すなわちスプライン嵌合部に、DLC(Diamond Like Carbon ;ダイヤモンド状カーボン)コーティングを施している。 A shaft in which a first shaft and a second shaft are connected so as to be slidable in the axial direction and capable of transmitting torque around an axis is used as a propeller shaft of a vehicle. The shaft described in Patent Document 1 is an example, and spline grooves and spline teeth that mesh with each other are provided on the inner peripheral surface of the first shaft and the outer peripheral surface of the second shaft, and are spline-fitted so as not to be relatively rotatable. In Patent Document 1, for the purpose of noise reduction and wear resistance improvement, at least one connecting portion of the first shaft and the second shaft, that is, a spline fitting portion, is DLC (Diamond Like Carbon). A coating is applied.
図3のプロペラシャフト10は、このように一方がDLCコーティングされている従来のシャフトの一例で、第1シャフト12と第2シャフト20とが同心に配設されているとともに、軸方向に摺動可能且つ軸心Oまわりにトルク伝達可能にスプライン嵌合されている。図3の(a) は、プロペラシャフト10を軸心Oと直角な方向から見た正面図で、(b) は第2シャフト20の一端部に設けられた連結部22を拡大して示す正面図、(c) は(b) におけるIIIC矢視部分を拡大して示した図で第1シャフト12のスプライン溝16との噛み合い状態を示す端面図ある。これ等の図から明らかなように、第1シャフト12の連結部14は円筒形状を成しているとともに、その内周面には軸心Oと平行に等角度間隔で多数のスプライン溝16が設けられている。第2シャフト20の連結部22は、第1シャフト12の円筒形状の連結部14内に挿入される円柱形状を成しているとともに、その外周面には軸心Oと平行で且つそれぞれ上記スプライン溝16内に嵌合される多数のスプライン歯24が設けられている。また、この第2シャフト20の連結部22の外周面には、スプライン歯24を含めてDLCコーティングが施されている。図3の(b) の影(細かい斜線)を付けた範囲はDLCコーティングが施された部分である。
The
しかしながら、このように第2シャフトの連結部をDLCコーティングする場合、DLCコーティングしない部分も含めて第2シャフト全体をDLC炉内に投入する必要があるため、一度にコーティング処理できる本数が少なく、生産効率が悪くて製造コストが高くなるという問題があった。第1シャフトの連結部をDLCコーティングする場合も同様である。 However, when DLC coating is applied to the connecting part of the second shaft in this way, it is necessary to put the entire second shaft into the DLC furnace, including the part that is not DLC coated. There was a problem that the manufacturing cost was high due to the low efficiency. The same applies when DLC coating is applied to the connecting portion of the first shaft.
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、第1シャフトおよび第2シャフトの何れか一方の連結部がDLCコーティングされているシャフトを効率良く生産できるようにすることにある。 The present invention has been made against the background of the above circumstances, and the object of the present invention is to enable efficient production of a shaft in which one of the first shaft and the second shaft is DLC coated. There is to do.
かかる目的を達成するために、本発明は、第1シャフトと第2シャフトとが軸方向に摺動可能且つ軸心まわりにトルク伝達可能に連結されるシャフトにおいて、(a) 前記第1シャフトの内周に設けられた第1溝と前記第2シャフトの外周に設けられた第2溝とに嵌合されるとともに、それ等の第1シャフトと第2シャフトとの間のトルク伝達を担うトルク伝達部材を有し、(b) そのトルク伝達部材はDLCコーティングされていることを特徴とする。 In order to achieve such an object, the present invention provides a shaft in which a first shaft and a second shaft are connected so as to be slidable in an axial direction and capable of transmitting torque around an axis thereof. Torque that is fitted in the first groove provided on the inner periphery and the second groove provided on the outer periphery of the second shaft, and that is responsible for torque transmission between the first shaft and the second shaft And (b) the torque transmission member is DLC coated.
このようなシャフトにおいては、第1シャフトの内周に第1溝が設けられるとともに第2シャフトの外周に第2溝が設けられ、それ等の第1溝および第2溝の双方に嵌合されるようにトルク伝達部材が配設されて、そのトルク伝達部材を介してトルク伝達が行われる。その場合に、トルク伝達部材は、例えばノイズ対策や耐摩耗性向上等を目的としてDLCコーティングされるが、第1シャフトや第2シャフトに比較して小さいため、一度に多数のトルク伝達部材をDLC炉内に投入して効率良くコーティング処理することが可能であり、生産性が向上して製造コストが低減される。 In such a shaft, the first groove is provided on the inner periphery of the first shaft and the second groove is provided on the outer periphery of the second shaft, and is fitted into both the first groove and the second groove. Thus, a torque transmission member is arranged, and torque transmission is performed via the torque transmission member. In that case, the torque transmission member is DLC coated for the purpose of, for example, noise suppression or wear resistance improvement. However, since it is smaller than the first shaft and the second shaft, a large number of torque transmission members are connected to the DLC at a time. It can be put into the furnace for efficient coating, improving productivity and reducing manufacturing costs.
本発明は、車両用のプロペラシャフトに好適に適用されるが、他の動力伝達用のシャフトに適用することも可能である。トルク伝達部材は、例えば第2シャフトの第2溝に圧入等により一体的に固定され、第1シャフトの第1溝に対して所定の遊びを有する状態で嵌合されるが、第1シャフトの第1溝に圧入等により一体的に固定され、第2シャフトの第2溝に対して所定の遊びを有する状態で嵌合されるようにしても良い。第1シャフトおよび第2シャフトの何れにも固定することなく、第1溝および第2溝の双方に対して所定の遊びを有する状態で嵌合されるようになっていても良い。 The present invention is preferably applied to a propeller shaft for a vehicle, but can also be applied to other power transmission shafts. For example, the torque transmission member is integrally fixed to the second groove of the second shaft by press-fitting or the like, and is fitted into the first groove of the first shaft with a predetermined play. The first groove may be integrally fixed by press fitting or the like, and may be fitted to the second groove of the second shaft with a predetermined play. You may be made to fit in the state which has a predetermined play with respect to both the 1st groove | channel and the 2nd groove | channel, without fixing to any of a 1st shaft and a 2nd shaft.
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、前記図3のプロペラシャフト10に本発明が適用された場合の一例を説明する図で、(a) は図3の(b) に相当する正面図、(b) は(a) におけるIB矢視部分を拡大して示す端面図、(c) は(b) において第1シャフト12のスプライン溝16を併せて示した端面図で図3の(c) に相当する図である。図1(a) に示す第2シャフト30は、前記第2シャフト20の代わりに用いられるもので、第1シャフト12に嵌合される連結部32のみが相違する。すなわち、この連結部32は、第1シャフト12の円筒形状の連結部14内に挿入される円柱形状を成しているとともに、その外周面には軸心Oと平行に等角度間隔で多数の取付溝34が設けられており、その取付溝34にそれぞれ棒状のトルク伝達部材36が圧入されて一体的に固定されている。そして、そのトルク伝達部材36が取付溝34から突き出す部分が前記スプライン歯24と同様に機能し、前記第1シャフト12の連結部14に設けられたスプライン溝16に対して所定の遊びを有して嵌合されるようになっており、このトルク伝達部材36を介して第1シャフト12と第2シャフト30との間でトルク伝達が行われる。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a diagram for explaining an example in which the present invention is applied to the
上記トルク伝達部材36の両側面、すなわち図1(b) のように第2シャフト30の連結部32に固定された状態において周方向の両側に位置する側面は、何れもインボリュート曲線形状を成している。そのトルク伝達部材36が圧入される取付溝34は、トルク伝達部材36の圧入部分と略同じ断面形状とされている。また、トルク伝達部材36の突出部分が嵌合されるスプライン溝16の両側面は、トルク伝達部材36と面接触させられるようにインボリュート曲線形状とされている。スプライン溝16は第1溝に相当し、取付溝34は第2溝に相当する。
Both side surfaces of the
上記トルク伝達部材36には、ノイズ対策や耐摩耗性向上等を目的としてDLCコーティングが施されている。図1の(a) 〜(c) の影(細かい斜線)を付けた範囲はDLCコーティングが施された部分である。図2は、このようなトルク伝達部材36を第2シャフト30の取付溝34に圧入して固定する際の手順を説明する図で、先ず、(a) に示すように両側面がインボリュート曲線形状を成すトルク伝達部材36を必要数だけ作製し、次に、(b) に示すようにそのトルク伝達部材36にDLCコーティングを施す。一方、トルク伝達部材36が取り付けられる第2シャフト30には、その連結部32の外周面に切削加工等により前記取付溝34を形成する。そして、(d) に示すように、その連結部32の外周面に設けられた多数の取付溝34に対して、それぞれトルク伝達部材36を圧入して一体的に固定する。これにより、図1に示す第2シャフト30が得られる。なお、この実施例ではトルク伝達部材36の全周にDLCがコーティングされているが、取付溝34内に圧入される部分については必ずしもDLCコーティングする必要はない。
The
このように、本実施例では第2シャフト30の連結部32の外周面に取付溝34が設けられ、その取付溝34にトルク伝達部材36が圧入されて一体的に固定されることにより、その取付溝34から突き出す部分がスプライン歯として機能して、第1シャフト12のスプライン溝16と噛み合わされることにより、そのトルク伝達部材36を介して第1シャフト12と第2シャフト30との間でトルク伝達が行われる。その場合に、トルク伝達部材36は、ノイズ対策や耐摩耗性向上等を目的としてDLCコーティングされるが、第1シャフト12や第2シャフト30に比較して小さいため、一度に多数のトルク伝達部材36をDLC炉内に投入して効率良くコーティング処理することが可能であり、生産性が向上して製造コストが低減される。
As described above, in this embodiment, the mounting
また、本実施例ではトルク伝達部材36が第2シャフト30の取付溝34内に圧入されて一体的に固定されるため、第1シャフト12および第2シャフト30の双方に対して遊びを有する状態で嵌合される場合に比較して、トルク伝達部材36のがたつきや異音の発生が防止される。また、トルク伝達部材36が第2シャフト30に一体的に固定されることにより、従来装置のスプライン歯24と同様に機能するため、従来のスプライン設計のモジュールや歯数等をそのまま流用できる。
Further, in the present embodiment, the
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。 As mentioned above, although the Example of this invention was described in detail based on drawing, this is an embodiment to the last, and this invention is implemented in the aspect which added various change and improvement based on the knowledge of those skilled in the art. Can do.
12:第1シャフト 16:スプライン溝(第1溝) 30:第2シャフト 34:取付溝(第2溝) 36:トルク伝達部材 O:軸心 12: First shaft 16: Spline groove (first groove) 30: Second shaft 34: Mounting groove (second groove) 36: Torque transmission member O: Shaft center
Claims (1)
前記第1シャフトの内周に設けられた第1溝と前記第2シャフトの外周に設けられた第2溝とに嵌合されるとともに、該第1シャフトと該第2シャフトとの間のトルク伝達を担うトルク伝達部材を有し、
該トルク伝達部材はDLCコーティングされている
ことを特徴とするシャフト。 In the shaft in which the first shaft and the second shaft are connected so as to be slidable in the axial direction and capable of transmitting torque around the axis,
The torque between the first shaft and the second shaft is fitted into the first groove provided on the inner periphery of the first shaft and the second groove provided on the outer periphery of the second shaft. Having a torque transmission member responsible for transmission,
The shaft, wherein the torque transmission member is DLC coated.
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JP2014176176A (en) * | 2013-03-08 | 2014-09-22 | Honda Motor Co Ltd | Power transmission device |
JP2017166542A (en) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | 日本精工株式会社 | Telescopic shaft |
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