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JP2011098936A - 整髪剤組成物 - Google Patents

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JP2011098936A JP2009255840A JP2009255840A JP2011098936A JP 2011098936 A JP2011098936 A JP 2011098936A JP 2009255840 A JP2009255840 A JP 2009255840A JP 2009255840 A JP2009255840 A JP 2009255840A JP 2011098936 A JP2011098936 A JP 2011098936A
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Abstract

【課題】 毛髪のスタイル形成能を高めることができ、かつ毛髪に良好な指通り性を付与し得る整髪剤組成物を提供する。
【解決手段】 少なくとも、タマリンドガム、25℃で固体のロウまたは炭化水素、界面活性剤、および水が配合されたことを特徴とする整髪剤組成物により、上記課題を解決する。本発明の整髪剤組成物は、25℃で液状の油性成分や、平均重合度が2000以上のポリエチレングリコールが更に配合されていることが好ましい。また、上記界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤が好適である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、毛髪のスタイル形成能を高めることができ、かつ毛髪に良好な指通り性を付与し得る整髪剤組成物に関するものである。
従来から、整髪剤には、セット力を高めるために、常温(25℃)で固体のロウや炭化水素を配合することが一般的である(例えば、特許文献1〜3)。例えば、毛髪では、それらが束になり、その束が立体的にスタイルを形成する(以下、「束感」という)が、現在では、このような束感のあるスタイルを求められることが多く、上記のロウや炭化水素を使用した整髪剤によって、毛髪の束感を高めることが行われている。
特開2007−153770号公報 特開2009−13125号公報 特開2009−19023号公報
ところが、毛髪の束感を高める効果を向上させるために上記のロウや炭化水素の配合量を増やした整髪剤で毛髪を処理すると、重くべたついてスタイル形成力が低下したり、整髪剤の塗布時や仕上がり時に、毛髪の指通り性が低下してひっかかりを感じるようになる。
毛髪の指通り性を効果的に高め得る成分として、例えばシリコーン油が知られているが、一方で、シリコーン油は、毛髪の束感やスタイル形成能を低下させる作用も有していることから、上記のロウや炭化水素を用いた整髪剤に、単純にシリコーン油を添加するだけでは、毛髪の指通り性とスタイル形成能とを共に向上させることは困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、毛髪のスタイル形成能を高めることができ、かつ毛髪に良好な指通り性を付与し得る整髪剤組成物を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明の整髪剤組成物は、少なくとも、タマリンドガム、25℃で固体のロウまたは炭化水素、界面活性剤、および水が配合されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、毛髪のスタイル形成能を高めることができ、かつ毛髪に良好な指通り性を付与し得る整髪剤組成物を提供することができる。
本発明の整髪剤組成物では、タマリンドガムを、25℃で固体のロウまたは炭化水素、界面活性剤および水と組み合わせている。
タマリンドガムは、上記ロウまたは炭化水素と併用されることで、毛髪の束感向上効果を損なうことなく、スタイル形成能を高める作用を有している。よって、タマリンドガムの使用によって、毛髪の指通り性を低下させる作用を有する上記ロウまたは炭化水素の、整髪剤組成物における使用量を増やすことなく、毛髪の束感向上効果およびスタイル系性能を高く維持できる。更に、タマリンドガム自体も、毛髪の指通り性を高める作用を有している。
本発明の整髪剤組成物では、上記の各作用によって、毛髪の束感向上効果を損なうことなくスタイル形成能を高め得るとともに、良好な指通り性を毛髪に付与できる。
タマリンドガムとは、タマリンド種子多糖類のことであり、マメ科植物であるタマリンダス インディカの種子の主成分で、β−1,4−グルカンからなる主鎖にキシロースやガラクトースが側鎖として結合した構造を有している。
整髪剤組成物におけるタマリンドガムの配合量は、その使用による上記の効果を良好に確保する観点から、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。ただし、整髪剤組成物中のタマリンドガムの量が多すぎると、整髪剤組成物の粘度が高くなって、毛髪に塗布した際の操作性が低下する傾向にあることから、整髪剤組成物におけるタマリンドガムの配合量は、5質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましい。
25℃で固体のロウとしては、例えば、モクロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、ラノリン、ミツロウなどが挙げられる。また、25℃で固体の炭化水素としては、例えば、パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンなどが挙げられる。25℃で固体のロウや、25℃で固体の炭化水素は、上記例示のものを1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。なお、毛髪への塗布性を高めることができ、また、セット力をヘアスタイルに応じて調整しやすくなることから、25℃で固体のロウと、25℃で固体の炭化水素とを併用することが好ましい。
整髪剤組成物における25℃で固体のロウまたは炭化水素の配合量は、これらの使用による効果(特に、毛髪の束感を高める効果)を良好に確保する観点から、0.5質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましい。ただし、整髪剤組成物中の上記ロウまたは炭化水素の量が多すぎると、毛髪の指通り性を高める効果が小さくなる虞があることから、整髪剤組成物における上記ロウまたは炭化水素の配合量は、30質量%以下であることが好ましく、7質量%以下であることがより好ましい。
整髪剤組成物に係る界面活性剤には、公知の各種界面活性剤、すなわち、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が使用できる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロール、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチンなどが挙げられる。なお、上記の各ノニオン性界面活性剤におけるエチレンオキサイドの付加モル数は2〜50モルであることが好ましい。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテルなどが挙げられる。更に、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、およびショ糖脂肪酸エステルにおける脂肪酸としては、例えば、ウンデシレン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、リノール酸などが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸アミドアミン塩、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムなどが挙げられる。脂肪酸アミドアミン塩としては、例えば、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドなどが挙げられる。モノアルキル型4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウムなどが挙げられる。ジアルキル型4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウムなどが挙げられる。ベンザルコニウム型4級アンモニウムとしては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホン酸塩、アシルアミノ酸またはその塩、アルキルエーテルカルボン酸またはその塩、アルキルリン酸またはその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸またはその塩などが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えば、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸塩トリエタノールアミンなどが挙げられる。ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸塩トリエタノールアミンなどが挙げられ、これらのエチレンオキサイドの付加モル数は1〜3モルであることが好ましい。スルホン酸塩としては、例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。アシルアミノ酸またはその塩としては、例えば、ラウロイルアスパラギン酸、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸、ミリストイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸、ヤシ油脂肪酸メチルアラニン、ラウロイルメチルアラニン、ミリストイルメチルアラニン、ヤシ油脂肪酸アシルグリシン、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン、ラウロイルメチルタウリン、ヤシ油脂肪酸サルコシン、ラウロイルサルコシン、および、これらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩など)などが挙げられる。アルキルエーテルカルボン酸またはその塩としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリル酢酸、ポリオキシエチレンラウリル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレントリデシル酢酸ナトリウムなどが挙げられ、これらのエチレンオキサイドの付加モル数は1〜10モルであることが好ましい。アルキルリン酸またはその塩としては、例えば、ラウリルリン酸、ラウリルリン酸ナトリウムが挙げられ、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸またはその塩としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムなどが挙げられ、これらのエチレンオキサイドの付加モル数は1〜2モルであることが好ましい。また、整髪剤組成物の調製に際し、脂肪酸とアルカリ(水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物、有機アミンなど)とを配合することで、系内で生成する脂肪酸塩を、アニオン性界面活性剤として利用することもできる。
上記の脂肪酸塩を形成するための脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸などが挙げられる。なお、これらの脂肪酸は、上記の脂肪酸塩を形成するためだけでなく、上記のアルカリと併用せずに使用することもできる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、イソステアリン酸アミドプロピルベタイン、リノレイン酸アミドプロピル、パーム油脂酸アミドプロピルベタイン、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−プロピルスルホン酸ナトリウム、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸ナトリウム、N−脂肪酸アミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸ナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。
これらの界面活性剤は、上記例示のものを1種単独で用いてもよく、界面活性剤としての効果を損なわない限り、2種以上のものを併用してもよい。なお、本発明の整髪剤組成物は、上記ロウまたは炭化水素といった油性成分と界面活性剤と水とを配合して構成されることから、乳化物としての形態を取る。ここで、界面活性剤は、その乳化状態を維持する作用を有しているが、整髪剤組成物の乳化安定性がより向上する点で、上記の界面活性剤の中でも、ノニオン性界面活性剤を使用することが好ましく、整髪剤組成物の乳化安定性を更に高め得る点で、HLB(Hydrophile−Lipophile Balance)値の異なる複数のノニオン性界面活性剤を選択して使用することが好ましい。
他方、上記の界面活性剤の中でも、整髪剤組成物のセット力向上の点では、アニオン性界面活性剤である上記脂肪酸塩を使用することが好ましく、セット力と乳化安定性とを特に高いレベルで両立させるには、ノニオン性界面活性剤と上記脂肪酸塩とを併用することがより好ましい。また、塗布後の毛髪の感触をより高め得る点で、カチオン性界面活性剤を使用することも好ましい。
整髪剤組成物における界面活性剤の配合量は、界面活性剤の種類や、整髪剤組成物に配合する他の成分の配合量に応じて適宜設定できるが、通常、1〜40質量%とすることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物は、媒体として水を使用する。なお、整髪剤組成物に配合される各種成分は、媒体である水に溶解していてもよく、分散していてもよい。整髪剤組成物における水の好適配合量は、整髪剤組成物の剤型などに応じて変動するが、通常、10〜90質量%である。
また、本発明の整髪剤組成物には、ポリエチレングリコールを配合することが好ましい。ポリエチレングリコールを配合することにより、整髪剤組成物における毛髪のスタイル形成能を高める効果および毛髪に良好な指通り性を付与する効果が更に向上する。そして、上記の効果がより良好となる点で、平均重合度が2000以上のポリエチレングリコールを使用することが更に好ましい。なお、ポリエチレングリコールの平均重合度は、ポリエチレングリコールを上市しているメーカーから提供されており、そのメーカーの公称値により判断すればよい。
整髪剤組成物におけるポリエチレングリコール(特に平均重合度が2000以上のポリエチレングリコール)の配合量は、その使用による効果をより良好に確保する観点から、0.01質量%以上であることが好ましく、0.05質量%以上であることがより好ましい。ただし、整髪剤組成物中のポリエチレングリコール量が多すぎると、整髪剤組成物を毛髪に塗布する際の塗布しやすさやセット力が低下する傾向にあることから、整髪剤組成物におけるポリエチレングリコール(特に平均重合度が2000以上のポリエチレングリコール)の配合量は、1.00質量%以下であることが好ましく、0.60質量%以下であることがより好ましい。
また、本発明の整髪剤組成物には、粘度調節や毛髪への塗布性を調節するなどの目的で、25℃で液状の油性成分を配合することが好ましい。25℃で液状の油性成分としては、例えば、動植物油、エーテル、エステル、炭化水素、シリコーンなどが挙げられる。
動植物油としては、例えば、エミュー油、馬油、ミンク油、オレンジラフィー油などの動物油;ホホバ油、シア脂、ローズヒップ油、ヒマワリ油、綿実油、アルガン油、ツバキ油、サザンカ油、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーム油、ヒマシ油、グレープシード油、ヤシ油、硬化油などの植物油;が挙げられる。
エーテルとしては、例えば、イソステアリルグリセリルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、グリセリンモノセチルエーテル、モノオレイルグリセリルエーテルなどが挙げられる。エステルとしては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2−ジエチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、ネオペンタン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸2−ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸2−ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸2−オクチルドデシル、乳酸ラウリル、乳酸2−オクチルドデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリ2−エチルヘキシル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリ2−オクチルドデシル、リンゴ酸ジステアリル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチルオクチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリルなどが挙げられる。
炭化水素としては、25℃で固体以外のもの、例えば、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィンなどが挙げられる。シリコーンとしては、例えば、ジメチルシリコーン、ジメチコノール、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、メチルトリメチコン、カプリリルメチコン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、メチルフェニルシリコーンなどが挙げられる。
なお、25℃で液状の油性成分としては、整髪剤組成物の粘度調節や毛髪への塗布性の調節がより容易となることから、揮発性油性成分と不揮発性油性成分とを組み合わせて使用することが好ましい。上で例示した25℃で液状の油性成分のうち、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、メチルトリメチコンおよびカプリリルメチコンが揮発性油性成分に該当し、これら以外のものが不揮発性油性成分に該当する。
25℃で液状の油性成分の、整髪剤組成物における配合量は、整髪剤組成物に求められる粘度に調整可能な量とすればよいが、通常、1〜35質量%とすることが好ましい。
また、本発明の整髪剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、通常の整髪剤などの毛髪化粧料を始めとする各種化粧料に配合されている成分を、適宜配合することもできる。このような成分としては、例えば、高級アルコール、セット樹脂などの水溶性高分子(タマリンドガムを除く)、多価アルコール(ポリエチレングリコールを除く)、糖アルコール、アミノ酸、加水分解タンパク質、粘土鉱物などの無機粉体、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤、防腐剤、香料、低級アルコールなどが挙げられる。
本発明の整髪剤組成物の剤型については、特に制限はなく、上記の各種成分の配合量を調整して、ワックス、クリーム、フォーム、乳液などの剤型とすることができる。
本発明の整髪剤組成物は、ウェット状態の毛髪に塗布した後、洗い流さずに毛髪を乾燥させる方法で使用してもよく、ドライ状態の毛髪に塗布し、洗い流さない方法で使用してもよい。
本発明の整髪剤組成物は、特にカールスタイルの毛髪に適している。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。なお、以下の実施例などにおいて、「%」は「質量%」を意味している。また、整髪剤組成物の配合量としては、全体で100%となるように各成分の配合量を%で示し、後記の表1、表2および表4中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。
実施例1〜5および比較例1〜3
実施例1〜5および比較例1〜3の整髪剤組成物を、表1および表2に示す組成で調製した。
Figure 2011098936
Figure 2011098936
表1および表2(更には、後記の表4)における水の欄の「計100とする」とは、整髪剤組成物を構成する水以外の各成分の合計量に、水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。また、表1および表2(更には、後記の表4)に記載の成分のうち、「セテス−10」は、日光ケミカル社製の「NIKKOL BC−10(商品名)」(ポリオキシエチレンセチルエーテル)であり、「PEG−90M」は、平均重合度が9万のポリエチレングリコールである。
なお、各実施例および比較例の整髪剤組成物では、ステアリン酸とKOH(水酸化カリウム)とを配合することで、脂肪酸塩であるステアリン酸カリウムが形成されており、これらがアニオン性界面活性剤として機能する。
実施例1〜5および比較例1〜3の整髪剤組成物について、下記の評価を行った。評価用ウィッグを複数用意し、各ウィッグに、ミルボン社製「プレジュームCMCウェーブC/T−Nタイプ(商品名)」を使用し、直径20mmのロッドを用いてパーマネントウェーブ処理を施した。その後、それぞれのウィッグの毛髪が濡れた状態(タオルドライ後)で、左半分の毛髪に比較例1の整髪剤組成物を塗布し、右半分の毛髪には、実施例1〜5および比較例2〜3の各整髪剤組成物を塗布した。なお、各整髪剤組成物の毛髪への塗布は、整髪剤組成物を、それぞれパール1粒程度取り、手でのばして毛髪に塗布する方法で行った。各整髪剤組成物を塗布したウィッグは、ドライヤーで乾燥させて仕上げた。
ウィッグの右半分の毛髪におけるスタイル形成力(弾力のあるカールの形成力)および指通り性について、比較例1の整髪剤組成物を塗布した左半分の毛髪におけるそれらを基準として、10名の評価者のそれぞれが、下記評価基準に従って点数付けし、全評価者の点数を合計して評価した。なお、毛髪の指通り性については、ドライヤーでの乾燥中と、ドライヤーで乾燥した後のドライ状態との両者について評価した。これらの結果を表3に示す。
<毛髪のスタイル形成力の評価基準>
比較例1の整髪剤組成物で処理した毛髪よりも、スタイル形成力が高い・・・2点。
比較例1の整髪剤組成物で処理した毛髪と、スタイル形成力が同等である・・・1点。
比較例1の整髪剤組成物で処理した毛髪よりも、スタイル形成力が劣っている・・・0点。
<毛髪の指通り性の評価基準>
比較例1の整髪剤組成物で処理した毛髪よりも、指通り性が良好である・・2点。
比較例1の整髪剤組成物で処理した毛髪と、指通り性が同等である・・・1点。
比較例1の整髪剤組成物で処理した毛髪よりも、指通り性が劣っている・・・0点。
Figure 2011098936
表3から明らかなように、タマリンドガムと、25℃で固体のロウまたは炭化水素とを組み合わせて構成した実施例1〜5の整髪剤組成物で処理した毛髪は、タマリンドガムを配合していない比較例1の整髪剤組成物で処理した毛髪に比べて、スタイル形成力が高く、かつドライヤーでの乾燥中、乾燥後のいずれにおいても指通り性も良好で、これらの効果が高いレベルでバランスよく確保できている。また、実施例1〜5の整髪剤組成物で処理した毛髪は、束感も良好であった。
なお、タマリンドガムに代えて、タマリンドガムと同様のノニオン性のポリマーであるヒドロキシエチルセルロースまたはポリビニルピロリドンを使用した比較例2、3の整髪剤組成物では、処理後の毛髪のスタイル形成力は比較例1よりも優れているが、処理後の毛髪の指通り性が、比較例1で処理した場合とほぼ同等であるか、または劣っている。
実施例6
次に整髪剤組成物のより具体的な処方例として、実施例6の整髪剤組成物を、表4に示す組成で調製し、実施例1などと同様にして、塗布後の毛髪のスタイル形成力および指通り性(ドライヤーでの乾燥中および乾燥後の指通り性)の評価を行った。
Figure 2011098936
なお、表4における「セット樹脂」とは、アクゾノーベル社製の「DynamX(商品名)」であり、ポリウレタン−14を19.6%、アクリレーツコポリマーAMPを8.4%、エタノールを25%、および精製水を47.0%含んでいる。
実施例6の整髪剤組成物においても、実施例1〜5の整髪剤組成物と同様に、塗布後の毛髪のスタイル形成力および指通り性(ドライヤーでの乾燥中および乾燥後の指通り性)が良く、また、毛髪の束感も良好であり、これらの各効果がバランスよく確保できていた。

Claims (4)

  1. 少なくとも、タマリンドガム、25℃で固体のロウまたは炭化水素、界面活性剤、および水が配合されたことを特徴とする整髪剤組成物。
  2. 25℃で液状の油性成分が更に配合された請求項1に記載の整髪剤組成物。
  3. 界面活性剤として、ノニオン性界面活性剤が配合された請求項1または2に記載の整髪剤組成物。
  4. 平均重合度が2000以上のポリエチレングリコールが更に配合された請求項1〜3のいずれかに記載の整髪剤組成物。
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