JP2011084122A - 自動車の燃料容器支持装置の固定構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料容器50を保持する保持部30と基台10を備えた燃料容器支持装置100が車体後部に搭載され、保持部30で保持した燃料容器50の重心50Aよりも車両前方側Frと車両後方側Rrで基台10がフロアパネル1に上下方向に固定されている自動車の燃料容器支持装置の固定構造であって、燃料容器50の重心50Aよりも車両前方側Frと車両後方側Rrで基台10の車幅方向の側面11Mとフロアパネル1がステー70で連結され、基台10の車幅方向の側面11Mとステー70は車幅方向に連結されている。
【選択図】図2
Description
燃料容器を保持する保持部と基台を備えた燃料容器支持装置が車体後部に搭載され、
前記保持部で保持した前記燃料容器の重心よりも車両前方側と車両後方側で前記基台が前記フロアパネルに上下方向に固定されている自動車の燃料容器支持装置の固定構造に関する。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、軽量化を図ることができ、部品点数を削減できる自動車の燃料容器支持装置の固定構造を提供する点にある。
燃料容器を保持する保持部と基台を備えた燃料容器支持装置が車体後部に搭載され、
前記保持部で保持した前記燃料容器の重心よりも車両前方側と車両後方側で前記基台が前記フロアパネルに上下方向に固定されている自動車の燃料容器支持装置の固定構造であって、
前記燃料容器の重心よりも車両前方側と車両後方側で前記基台の車幅方向の側面と前記フロアパネルがステーで連結され、
前記基台の車幅方向の側面とステーは車幅方向に連結されている点にある。(請求項1)
前記ステーとフロアパネルの間に別部材が配置されて、前記ステーが前記別部材に連結されていると、ステー連結のためのフロアパネルの形状変更を回避することができて、フロアパネルの構造が複雑化することを回避することができる。また、フロアパネルの形状変化に別部材で対応することができてステー形状を簡素化することができる。(請求項2)
前記燃料容器の重心よりも車両前方側のステーと前記基台の側面との第1連結部は、前記車両前方側のステーと前記フロアパネルとの第2連結部より車両後方側に位置し、
前記燃料容器の重心よりも車両後方側のステーと前記基台の側面との第3連結部は、前記車両後方側のステーと前記フロアパネルの第4連結部より車両前方側に位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
また、前記燃料容器の重心よりも車両後方側のステーと前記基台の側面との第3連結部は、前記車両後方側のステーと前記フロアパネルの第4連結部より車両前方側に位置しているから、自動車の加速時に発生する車両後方側に向かう力にステーを介して車両後方側から抗することができる。
これにより、燃料容器支持装置のフロアパネルへの固定強度を向上させることができ、基台がフロアパネルに上下方向に固定されている固定箇所(固定部)で受ける力を低減することができる。その結果、固定箇所周辺の補強を最小限とすることができ、重量の増大を抑えることができる。(請求項3)
前記基台とフロアパネル、前記基台の車幅方向の側面とステー、前記フロアパネルとステーはそれぞれボルトで固定されていると、燃料容器支持装置のフロアパネルへの固定作業を簡単に行うことができて、固定作業の作業性を向上させることができる。(請求項4)
軽量化を図ることができ、部品点数を削減できる自動車の燃料容器支持装置の固定構造を提供することができた。
図2,図3(a)に示すように、燃料容器支持装置100は、フロアパネル1に載置固定される基台10と、ガスタンク50を保持する保持部30とから成る。
図2,図3(a)に示すように、基台10は、フロアパネル1のタイヤ収容凹部72を挟んで位置する左右一対の支持壁11と、左右一対の支持壁11の上端部のうち車両後方側Rrの上端部部分11J2同士を連結する連結部材12とを備えている。支持壁11は中空の箱状に形成され、連結部材12は断面円形のパイプ部材で形成されている。これにより、基台10の剛性・強度を確保できる構造でありながら、基台10の軽量化を図ることができる。また基台10の材料コストを低廉化できて、燃料容器支持装置100の製作コストを低廉化することができる。
図2,図3(a)に示すように、保持部30は、ガスタンク50の下半部を取り囲む平面視長方形の環状の枠体39と、枠体39に設けられ、ガスタンク50を下側から受け止め支持する左右一対の円弧状の下側バンド32と、ガスタンク50を下側バンド32との協働で上側から締め付け固定する左右一対の円弧状の上側バンド(図示せず)とを備えている。
燃料容器支持装置100が固定されるフロアパネル1とその周りの構造について説明すると、図4(a)に示すように、ホイールハウスインナパネル4の車幅方向内側W1に、車両前後方向に延びる上側開放の断面コの字状のリアサイドメンバ9が位置し、リアサイドメンバ9の車幅方向外側W2の側壁9S2がホイールハウスインナパネル4の下端部に車幅方向外側W2から重なって溶接接合されている。また、リアサイドメンバ9に下側開放の断面コの字状の支持ブラケット73が上側から嵌合(内嵌)して溶接接合されている。支持ブラケット73の上壁73Jの下面にはナットNが溶接固着されている。
リンフォース74は、後述の第2連結部R2と第4連結部R4に対応する箇所では、タイヤ収容凹部72の傾斜した側壁72Sとは反対側に膨出している。
すなわち、前記第2連結部R2と第4連結部R4に対応する箇所のリンフォース74は、図4(a)に示すように、縦断面においてフロアパネル1の幅方向の端部1A側からタイヤ収容凹部72の傾斜した側壁72Sの上方側に水平に延びるとともに下方に折曲して、タイヤ収容凹部72の側壁72Sに上方側から間隔を空けて対向している。タイヤ収容凹部72の側壁72Sに対向するリンフォース74の傾斜した側壁74Sの裏面(下面)にはナットNが溶接固着されている。そして、リンフォース74の下端部がさらにタイヤ収容凹部72の側壁72S側に折曲し、この側壁72Sに隙間なく重なって溶接接合されている。
図3(a)に示すように、自動車の加減速時には、車両前方側Frのステー70にはステー70の長手方向に沿う圧縮力Fsが加わり、車両後方側Rrのステー70にはステー70の長手方向に沿う引っ張り力Fsが加わる。
(1) 前記ステー70の下端部70Kをフロアパネル1に直接連結してあってもよい。
(2) 前記基台10の車幅方向の側面11Mとステー70の上端部70Jとを溶接接合してあってもよい。また、ステー70の下端部70Kとリンフォース74(又はフロアパネル1)を溶接接合してあってもよい。
(3) 前記ステー70を前記基台10又はリンフォース74又はフロアパネル1と一体成形してあっても良い。
10 基台
11M 基台の車幅方向の側面
30 保持部
50 燃料容器
50A 燃料容器の重心
70 ステー
74 別部材(リンフォース)
100 燃料容器支持装置
B ボルト
Fr 車両前方側
Rr 車両後方側
R1 第1連結部
R2 第2連結部
R3 第3連結部
R4 第4連結部
Claims (4)
- 燃料容器を保持する保持部と基台を備えた燃料容器支持装置が車体後部に搭載され、
前記保持部で保持した前記燃料容器の重心よりも車両前方側と車両後方側で前記基台が前記フロアパネルに上下方向に固定されている自動車の燃料容器支持装置の固定構造であって、
前記燃料容器の重心よりも車両前方側と車両後方側で前記基台の車幅方向の側面と前記フロアパネルがステーで連結され、
前記基台の車幅方向の側面とステーは車幅方向に連結されている自動車の燃料容器支持装置の固定構造。 - 前記ステーとフロアパネルの間に別部材が配置されて、前記ステーが前記別部材に連結されている請求項1記載の自動車の燃料容器支持装置の固定構造。
- 前記燃料容器の重心よりも車両前方側のステーと前記基台の側面との第1連結部は、前記車両前方側のステーと前記フロアパネルとの第2連結部より車両後方側に位置し、
前記燃料容器の重心よりも車両後方側のステーと前記基台の側面との第3連結部は、前記車両後方側のステーと前記フロアパネルの第4連結部より車両前方側に位置している請求項1又は2記載の自動車の燃料容器支持装置の固定構造。 - 前記基台とフロアパネル、前記基台の車幅方向の側面とステー、前記フロアパネルとステーはそれぞれボルトで固定されている請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動車の燃料容器支持装置の固定構造。
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