JP2011082921A - 撮像装置及び撮像システム - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽を撮像したことによるスミアの不適正な補正を回避でき、違和感のない3次元画像を得ることができる撮像装置及び撮像システムを提供する。
【解決手段】複数の撮像部を備え、3次元撮像が可能な撮像装置であって、
複数の撮像部のそれぞれから取得した画像を合成して3次元画像を作成する3次元画像生成手段と、3次元画像が第1の画像と第2の画像とで合成されるものとし、第1の画像及び第2の画像にスミアが検出された場合、スミアのレベルをスミア量とし、該スミア量と第1の閾値と比較し、第1の画像と第2の画像との間でのスミアの視差を第2の閾値と比較し、スミア量が第1の閾値以上で、且つ、視差が第2の閾値以下のときに、スミアの光源を太陽であると特定するスミア光源特定手段を備える。
【選択図】図4
【解決手段】複数の撮像部を備え、3次元撮像が可能な撮像装置であって、
複数の撮像部のそれぞれから取得した画像を合成して3次元画像を作成する3次元画像生成手段と、3次元画像が第1の画像と第2の画像とで合成されるものとし、第1の画像及び第2の画像にスミアが検出された場合、スミアのレベルをスミア量とし、該スミア量と第1の閾値と比較し、第1の画像と第2の画像との間でのスミアの視差を第2の閾値と比較し、スミア量が第1の閾値以上で、且つ、視差が第2の閾値以下のときに、スミアの光源を太陽であると特定するスミア光源特定手段を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、3次元画像の撮像が可能な撮像装置及び撮像システムに関する。
撮像部には、通常の2次元画像を撮像可能な撮像装置と同様に、CCDが用いられる。CCDは、受光した入射光を光電変換することで信号電荷を生成するイメージセンサである。CCDで高輝度の被写体を撮像すると、光電変換によって過剰な信号電荷が生成されることに起因して、スミアが発生する。CCDは、複数の画素のそれぞれで生成された信号電荷を垂直電荷転送路に読出し、該垂直電荷転送路に沿って転送する構成である。スミアは、垂直電荷転送路の延設された垂直方向に強い相関を持つため、画像上では筋状の欠陥として視認される。
スミアを補正する手段としては、CCDにおいて複数の画素が設けられた有効画素部とは別にOB(オプティカルブラック)領域を設け、OB領域で検出したスミア成分を有効画素部で検出した信号電荷からリダクション処理する方法がある。
現在、撮像装置としては、2次元画像と3次元画像の撮像が可能な撮像装置がある。3次元画像の撮像を行なう場合は、視差を有する2つの撮像部で同一の被写体を撮像し、それぞれの撮像部で撮像された画像を合成して立体感のある3次元画像を生成する。
3次元画像が撮像可能な撮像装置は、2つの撮像部のうち一方又は両方で画像にスミアが生じる可能性がある。
2つの撮像部の一方の画像にスミアが生じたときは、異なる2つの画像を合成した3次元画像が違和感のあるものとなる。
2つの撮像部の両方の画像にスミアが生じたときは、一方の撮像部の画像のスミアと他方の画像のスミアとでは視差に応じて位置がずれるため、この位置のずれを考慮して両方の画像のスミアを補正しなければ、3次元画像が違和感のあるものとなる問題がある。
2つの撮像部の一方の画像にスミアが生じたときは、異なる2つの画像を合成した3次元画像が違和感のあるものとなる。
2つの撮像部の両方の画像にスミアが生じたときは、一方の撮像部の画像のスミアと他方の画像のスミアとでは視差に応じて位置がずれるため、この位置のずれを考慮して両方の画像のスミアを補正しなければ、3次元画像が違和感のあるものとなる問題がある。
高輝度の被写体の中でも特に太陽を撮像した場合には、CCDのOB領域で検出するスミア成分の信号が飽和してしまい、スミア補正すると補正箇所が黒沈みした状態となり、不適正な補正となってしまう。このように、スミア補正が正確に行うことができないときには、2つの画像が異なるものとなってしまうため、違和感のない3次元画像を生成することができなくなる。
上記特許文献1は、複数のカメラを有するステレオカメラであって、太陽を撮像した場合に、2つの画像のスミアの位置が一致するようにカメラパラメータを算出するものである。しかし、太陽の撮像に起因するスミアの補正を行うときに生じうる不適正な補正については考慮されていない。
本発明は、太陽を撮像したことによるスミアの不適正な補正を回避でき、違和感のない3次元画像を得ることができる撮像装置及び撮像システムを提供する。
本発明の上記目的は、複数の撮像部を備え、3次元撮像が可能な撮像装置であって、
前記複数の撮像部のそれぞれから取得した画像を合成して3次元画像を作成する3次元画像生成手段と、
前記3次元画像が第1の画像と第2の画像とで合成されるものとし、前記第1の画像及び前記第2の画像にスミアが検出された場合、前記スミアのレベルをスミア量とし、該スミア量と第1の閾値と比較し、前記第1の画像と前記第2の画像との間での前記スミアの視差を第2の閾値と比較し、前記スミア量が前記第1の閾値以上で、かつ、前記視差が前記第2の閾値以下のときに、前記スミアの光源を太陽であると特定するスミア光源特定手段を備える撮像装置によって達成される。
前記複数の撮像部のそれぞれから取得した画像を合成して3次元画像を作成する3次元画像生成手段と、
前記3次元画像が第1の画像と第2の画像とで合成されるものとし、前記第1の画像及び前記第2の画像にスミアが検出された場合、前記スミアのレベルをスミア量とし、該スミア量と第1の閾値と比較し、前記第1の画像と前記第2の画像との間での前記スミアの視差を第2の閾値と比較し、前記スミア量が前記第1の閾値以上で、かつ、前記視差が前記第2の閾値以下のときに、前記スミアの光源を太陽であると特定するスミア光源特定手段を備える撮像装置によって達成される。
この撮像装置は、複数の撮像部で取得した画像にスミアが生じている場合、スミア量と、画像間のスミアの視差に基づいて、スミアの光源が太陽か否かを判断する。太陽を光源とするスミアはスミア補正が困難である。このため、スミアの光源が太陽である場合には、スミア補正を行わないようにすることで、不適正な補正によって画質が劣化することを回避できる。
本発明によれば、太陽を撮像したことによるスミアの不適正な補正を回避でき、違和感のない3次元画像を得ることができる撮像装置及び撮像システムを提供できる。
図1は、撮像装置の一例であるデジタルカメラの概略構成を示す図である。撮像装置は、デジタルカメラに限らず、例えば、ビデオカメラやカメラ付き携帯電話機であってもよい。
撮像装置は2つの撮像部を備える。2つの撮像部は、水平方向に人間の両眼の間隔以上の距離を隔てて設けられている。2つの撮像部は、右眼撮像系と左眼撮像系とを含む。右眼撮像系にはレンズ群1Rと、CCD(Charge Coupled Device)型の固体撮像素子5Rと、この両者の間に設けられた絞り2Rと、赤外線カットフィルタ3Rと、光学ローパスフィルタ4Rとが含まれる。左眼撮像系にはレンズ群1Lと、CCD型の固体撮像素子5Lと、この両者の間に設けられた絞り2Lと、赤外線カットフィルタ3Lと、光学ローパスフィルタ4Lとが含まれる。図1に示すデジタルカメラは、同一被写体を右眼撮像系及び左眼撮像系のそれぞれの視点から撮像可能である。撮像部は複数あってもよい。
レンズ群1R,1Lには、それぞれ、ズーム位置を調整するためのズームレンズと、フォーカス位置を調整するためのフォーカスレンズ等が含まれている。このズームレンズとフォーカスレンズは、右眼撮像系と左眼撮像系とで同期して移動するようになっている。
デジタルカメラの電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、所定のプログラムによって動作するプロセッサを主体に構成されている。システム制御部11は、レンズ駆動部8を制御してレンズ群1R,1Lのフォーカスレンズ位置やズームレンズ位置の調整を行ったり、絞り駆動部9を介し絞り2R,2Lの開口量を制御して露光量調整を行ったりする。
また、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して固体撮像素子5R,5Lを駆動し、レンズ群1R,1Lを通して撮像した被写体画像を撮像信号として出力させる。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。
デジタルカメラの電気制御系は、更に、固体撮像素子5Rの出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6Rと、このアナログ信号処理部6Rから出力された撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7Rと、固体撮像素子5Lの出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6Lと、このアナログ信号処理部6Lから出力された撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7Lとを備え、これらはシステム制御部11によって制御される。
更に、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、A/D変換回路7R,7Lから出力される撮像信号にそれぞれ所定のデジタル信号処理(補間演算やガンマ補正演算,RGB/YC変換処理等)を行って画像データを生成するデジタル信号処理部17と、デジタル信号処理部17で生成された画像データをJPEG形式に圧縮したり圧縮画像データを伸張したりする圧縮伸張処理部18と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、画像データに基づく画像を立体視可能に表示する表示部23が接続される表示制御部22とを備え、これらは、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
表示部23は、撮影済み画像を表示するための画像表示部として利用されるとともに、各種設定時にGUIとして利用される。また、撮影時には、表示部23に固体撮像素子5R,5Lで捉えた画像がスルー画として連続的に表示され、電子ファインダ等として利用される。
図2は、立体視表示の仕組みを説明する図である。表示部23に表示される立体画像の表示領域は、右眼用短冊画像表示領域24Rと左眼用短冊画像表示領域24Lとから構成されている。右眼用短冊画像表示領域24R及び左眼用短冊画像表示領域24Lは、それぞれ図2中y軸方向に細長い短冊形状をしており、図2中x軸方向に交互に配置される。
表示部23は、例えば液晶パネルであり、右眼用短冊画像表示領域24Rと左眼用短冊画像表示領域24Lとで、光の出射方向を異なる方向に制御することで、立体視を可能にしている。
図2では、表示部24を視認する者の右眼ERには、表示部23の右眼用短冊画像表示領域24Rに表示された右眼用短冊画像が入射されるように光の出射方向が制御される。また、表示部24を視認する者の左眼ELには、表示部23の左眼用短冊画像表示領域24Lに表示された左眼用短冊画像が入射されるように光の出射方向が制御される。すると、表示部24を視認する者の右眼ERは右眼用短冊画像のみを、表示部24を視認する者の左眼ELは左眼用短冊画像のみを見ることになり、これら右眼用短冊画像の集合である右眼用画像及び左眼用短冊画像の集合である左眼用画像による左右視差により立体感のある3次元画像を視認することが可能となる。この構成により、表示部23は、右眼用画像と左眼用画像から3次元画像を表示することができる。
なお、このような構成以外に、表示部23として通常の液晶パネルを用い、その表示面にレンチキュラーレンズを貼り付けることで、3次元画像の表示を可能にしてもよい。
図3は、図1に示したデジタルカメラにおける固体撮像素子の概略構成を示した図である。なお、固体撮像素子5Lの構成は固体撮像素子5Rと同一である。
図3に示した固体撮像素子5Rは、シリコン等の半導体基板500に形成された画素領域50、水平電荷転送路53、及び出力部54を備える。画素領域50は、有効画素部51及びOB部52を備える。
画素領域50には、フォトダイオード等の光電変換素子を水平方向に複数並べたラインが、水平方向に直交する垂直方向に複数配列されている。
画素領域50の各光電変換素子で発生した電荷は、画素領域50内の図示しない垂直電荷転送路に読み出され、ここで垂直方向に転送される。垂直電荷転送路を転送されてきた1ライン分の電荷は、水平電荷転送路53によって水平方向に転送される。水平電荷転送路53の終端にはフローティングディフュージョアンプ(FDA)等の、電荷をその電荷量に比例した電圧信号(以下、撮像信号ともいう)に変換して出力する出力部54が設けられ、水平方向に転送されてきた電荷がこの出力部54で電圧信号に変換されて外部に出力される。
OB部52は、画素領域50の水平電荷転送路53側の端部にある数ラインを遮光した領域である。OB部52に形成された各光電変換素子が、垂直電荷転送路に溢れ出したスミア電荷に応じたスミアを検出するためのスミア検出領域を形成する。なお、スミアは、垂直電荷転送路に溢れ出した電荷に応じた信号であるため、OB部52は、光電変換素子を省略した構成、つまり、垂直電荷転送路だけが存在している構成であってもよい。
有効画素部51は、OB部52にある光電変換素子以外の光電変換素子が形成された領域である。有効画素部51の各光電変換素子上方の遮光膜には開口が形成されており、ここから被写体からの光が入射するようになっている。
OB部52は、有効画素部で発生したスミアのレベルをスミア量として検出する。スミアについては後述する。
図4は、図1に示したデジタルカメラにおける固体撮像素子5Rと固体撮像素子5Lのそれぞれで撮像して得られる画像を示した図である。図4Aの符号40Lは、固体撮像素子5Lで撮像して得られた画像を示している。図4Bの符号40Rは、固体撮像素子5Rで撮像して得られた画像を示している。図4A及び図4Bの各画像の下側には、画像の位置に対するスミア量が示されている。
図4A及び図4Bでは、同一の被写体を室内から撮像したときを想定しており、手前側の物体(例えばテレビ)と、物体の背後に外光が差し込む窓が写っており、窓には太陽が写り込んでいる状態である。画像40Lでは、太陽42Lを表示した部分を含め、上下にスジ状のスミアが発生している。画像40Rでは、太陽42Rを表示した部分を含め、上下にスジ状のスミアが発生している。
図4Aの画像の被写体は該画像の左端を基準として、物体が距離Alに位置し、スミアが生じた位置がBlに位置し、窓の左端がClに位置する。図4Bの画像の被写体は該画像の左端を基準として、物体が距離Arに位置し、スミアが生じた位置がBrに位置し、窓の左端がCrに位置する。
図4A及び図4Bの画像において位置に対するスミア量は、太陽42Lが写っている量が著しく高く、次に、窓に相応する部分が、他の部分より僅かに高くなる。
左右の画像同士を比較すると、物体の位置Al,Arがそれぞれ異なり、窓の位置Cl,Crがそれぞれ異なる。物体と窓は、それぞれ撮像装置から近距離にあるため、視差が生じているためである。一方で、太陽の位置Bl,Brはほぼ等しい。これは、太陽は、窓や物体と比べると撮像装置から非常に遠距離にあるといえるため、左右で視差がほとんど生じないためである。
画像40L,40Rを参照すると、太陽を光源としたときのスミアについては次のことがいえる。
(1)スミア量が他のスミア量に比べると顕著に高くなる。
(2)左右の画像同士で、スミアの視差が生じない、又は、非常に小さい。
(1)スミア量が他のスミア量に比べると顕著に高くなる。
(2)左右の画像同士で、スミアの視差が生じない、又は、非常に小さい。
撮像装置は、3次元画像を撮像する際に、左右の画像にスミアがある場合に、スミアの光源が太陽であるか否かを判断し、判断の結果に基づいて以後の撮像処理を行う。撮像時の処理の手順を以下で例をあげて説明する。
図5は、撮像装置の3次元画像を撮像するときの処理の手順を示すフローチャートである。
最初に、ステップS11で、撮像装置が2つの撮像部で被写体の撮像を行い、各撮像部から画像を得る。そして、手順をステップS12へ進める。
ステップS12で、左右の画像のスミアの位置とスミア量をOB部によって検出する。そして、検出されたスミア量を所定の閾値(第1の閾値)と比較し、大きいか否か判断する。また、左右の画像のスミアの視差が所定の閾値(第2の閾値)と比較し、小さいか否かを判断する。判断の結果、スミア量が第1の閾値以上であり、かつ、スミアの視差が第2の閾値より小さいときには、スミアの光源が太陽であると特定する。そして、ステップS13に進む。スミア量が第1の閾値未満の場合、若しくは、スミアの視差が第2の閾値より大きい場合、又は、いずれの場合にも該当する場合には、ステップS14に進む。
ステップS13では、スミア量が大きい部分、つまり、太陽によってスミア量が大きくなっている部分をスミア補正の対象から除外する。ここで、太陽を光源としてスミアが生じている部分以外の領域は、スミア補正適用領域とする。そして、ステップS14に進む。
ステップS14では、有効画素部51のうちスミアが発生した画素部の信号から、OB部で検出したスミア量を示す信号を減算することでスミアを補正する。ここで、太陽によってスミアが発生した部分は、ステップS13でスミア補正適用領域から除外されているため、スミア補正がされない。
太陽を光源とするスミアをスミア補正の対象がから除外することで、次のような効果がある。被写体として高い輝度の太陽を撮像した場合、固体撮像素子の各画素部で信号がレベルを超えてしまうことや飽和レベルに近くなり、スミア信号を除去する補正を行うことが非常に困難になる。これはOB部のスミア成分の出力が非常に大きくなり、通常の信号量がなくなってしまい、仮にこのスミア成分をスミアの位置に対応する画素部の出力から減算すると、補正後にスミア部分が黒く沈んでしまう現象が生じるためである。一方で、他の部分では、OB部で通常レベルのスミア成分が検出されるため、スミア補正は正常に実行される。このため、太陽を光源とするスミアをスミア補正の対象がから除外することで、高い輝度値の画素部ではスミア補正による不適正な補正が行われることを回避するとともに、他の部分のみにスミア補正を行うことができる。こうして、左右の画像の画質を高めることができる。
次に、撮像装置の3次元画像を撮像するときの別の処理の手順を説明する。図6は、撮像装置の3次元画像を撮像するときの処理の手順を示すフローチャートである。
最初に、ステップS21で、撮像装置が2つの撮像部で被写体の撮像を行い、各撮像部から画像を得る。そして、手順をステップS22へ進める。
ステップS22で、左右の画像のスミアの位置とスミア量をOB部によって検出する。そして、検出されたスミア量を所定の閾値(第1の閾値)と比較し、大きいか否か判断する。また、左右の画像のスミアの視差が所定の閾値(第2の閾値)と比較し、小さいか否かを判断する。判断の結果、スミア量が第1の閾値以上であり、かつ、スミアの視差が第2の閾値より小さいときには、スミアの光源が太陽であると特定する。そして、ステップS23に進む。スミア量が第1の閾値未満の場合、若しくは、スミアの視差が第2の閾値より大きい場合、又は、いずれの場合にも該当する場合には、ステップS25に進む。
ステップS23では、スミア量が大きい部分、つまり、太陽によってスミア量が大きくなっている部分をスミア補正の対象から除外する設定がなされる。ここで、太陽を光源としてスミアが生じている部分以外の領域は、スミア補正適用領域に設定される。そして、ステップS24に進む。
ステップS24では、上記ステップS23でスミア補正の対象から除外した有効画素部に対しては、スミア補正のノイズリダクション処理の対象からも除外する設定がなされる。そして、ステップS25に進む。スミア補正がなされない部分では、補正によるS/Nの劣化が生じないので、ノイズリダクション処理が必要ない。
ステップS25では、有効画素部51のうちスミアが発生した画素部の信号から、OB部で検出したスミア量を示す信号を減算することによってスミア補正がなされる。ここで、太陽によってスミアが発生した部分は、ステップS23でスミア補正適用領域から除外されているため、スミア補正がなされない。
ステップS26では、スミア補正によって劣化するS/Nを補うため、ステップS25でスミア補正が実行された部分のみにノイズリダクション処理が実行される。ノイズリダクション処理の一例としては、ローパスフィルタ演算することで画像全体の帯域を落とす処理が挙げられる。ここで、太陽を撮像した部分には、スミア補正を行わないため、その部分にはノイズリダクション処理を行う必要がないため、かかる部分をノイズリダクション処理の対象から除外する。
こうすれば、太陽を光源とするスミアをスミア補正の対象がから除外することで、高い輝度値の画素部ではスミア補正による不適正な補正が行われることを回避できる。また、スミア補正によるS/Nの劣化をノイズリダクション処理によって補うことで、スミア補正の効果を最適化することができる。
太陽を光源とするスミアは、急峻なエッジを有し、境界部分に偽信号による色付きや固定パターンノイズが発生することがある。これは単板CCDの画像からカラーの画像への補間演算(同時化演算)処理を行う際に発生する。このような場合、ローパスフィルタ演算のような簡便なノイズリダクション処理を施すと、かえって偽信号やノイズ領域が増加して画質が劣化する原因となる。上記手順では、太陽のスミアにはスミア補正及びノイズリダクション処理をいずれも行わないことで、このような不具合を避けることができる。
図7は、撮像装置の3次元画像を撮像するときの処理の手順を示すフローチャートである。
最初に、ステップS31で、撮像装置が2つの撮像部で被写体の撮像を行い、各撮像部から画像を得る。そして、手順をステップS32へ進める。
ステップS32で、左右の画像のスミアの位置とスミア量をOB部52によって検出する。そして、検出されたスミア量を所定の閾値(第1の閾値)と比較し、大きいか否か判断する。また、左右の画像のスミアの視差が所定の閾値(第2の閾値)と比較し、小さいか否かを判断する。判断の結果、スミア量が第1の閾値以上であり、かつ、スミアの視差が第2の閾値より小さいときには、スミアの光源が太陽であると特定する。そして、ステップS33に進む。スミア量が第1の閾値未満の場合、若しくは、スミアの視差が第2の閾値より大きい場合、又は、いずれの場合にも該当する場合には、ステップS35に進む。
ステップS33では、撮像部の絞り又は撮像部の出力のアンプゲインを調整し、画像の輝度値を調整することで、スミア補正が実行不可能であることを示す通知画像を生成する。撮像部の絞りは絞り駆動部9によって制御することができる。撮像部の絞りは、他の制御手段によって制御してもよい。撮像部の出力のアンプゲインは、各撮像部の出力をアナログ信号処理部6R,R6Lで制御することができる。アンプゲインの制御は他の制御手段によって制御してもよい。
撮像部の絞り又は撮像部の出力のアンプゲインを調整することで、例えば、入射光量を故意に増大させて画像全体を飽和させることで、白飛びさせた画像を生成し、この画像を通知画像としてもよい。ユーザは、この通知画像を表示部23でスルー画として視認することができる。そして、ユーザは、現在の画角では被写体に太陽が含まれているためスミア補正が不可能であることを認識することができ、画角の変更などが促される。
ステップS34では、ステップS32で被写体に太陽が含まれているという判断の結果をうけ、スミア補正を中止する。
ステップS35では、ステップS32で被写体に太陽が含まれているという判断の結果をうけ、有効画素部全体に対してスミア補正を実行する。なお、スミア補正後、有効画素部全体に対して上述したノイズリダクション処理を実行してもよい。
図8は、撮像装置が動画撮像モードで撮像するときの処理の手順を示すフローチャートである。動画撮像モードでは、2つの撮像部から得られる画像を合成した画像を1つのフレームとし、所定の時間に連続する複数のフレームを生成する動作を行う。
最初に、ステップS41で、動画撮像モードを開始する。動画撮像モードは、ユーザの操作部14への指示によって開始される。
ステップS42では、前フレームでは太陽が被写体に含まれるか否かを判断する。
ここでは、所定の時間にN(1、2、・・・N−1、N)個のフレームを取得する場合を想定する。ここでは、n(<N)番目のフレームを判断して手順であるとすると、前フレームというのは、n−1番目のフレームに相当する。
動画撮像モードでは、時間の変化とともにユーザが画角を変更することで、フレームごとに被写体の位置が変化することが考えられる。すると、前フレームに太陽が被写体として写り込んでいても、以降のフレームでは例えば他の被写体に遮られることで太陽が被写体として写り込まなくなることが考えられる。
ステップS42では、前フレームの被写体に太陽が含まれると判断されるときには、処理の手順をステップS43に進め、太陽が含まれないと判断されるときには、処理の手順をステップS45に進める。
ステップS43では、2つの撮像部それぞれから得られる画像のうち、いずれか一方にのみ太陽が存在しているのか否かを判別する。そして、一方の画像にのみ太陽が存在している場合には、ステップS44に進む。
ステップS44では、一方の画像に含まれるスミアデータを他方の画像に重畳する。スミアデータには、被写体に太陽が含まれる画像のスミアのスミア量と位置を示す情報を含むものである。スミアデータの重畳は、一方の画像に含まれるスミアデータを、他方の画像のスミアにする部分にスミアデータを加算演算する処理である。
2つの撮像部の画像間では、被写体の視差に応じて一方の画像にのみ太陽が写り込み、他方の画像には太陽が写り込まなくなることが考えられる。例えば、図4に示す画像の被写体を想定すると、一方の画像では太陽が撮像装置との間にある窓枠や他の物体煮によって遮られ、画像上に写らなくなることが考えられる。このとき、太陽が写り込んだ画像ではスミアが生じ、写り込んでいない画像ではスミアが生じない。すると、一方の画像にのみ太陽が写り込む場合には、左右の画像で相関性が低くなるため、自然な3次元画像を生成できなくなる虞がある。そこで、このような場合に、ステップS44のように、一方の画像のスミア成分を他方の画像に重畳することで、2つの画像の相関性を高めることができ、違和感のない3次元画像を生成できる。
その後、ステップS45に進み、動画撮像モードの実行を続けるか否かを判別し、実行を継続する場合には、ステップS42の前に処理の手順を戻す。また、動画撮像モードを終了する場合には処理の手順を終了する。
ステップS42で、前フレームに太陽が被写体として写り込んでいないと判断した場合には、上述のステップS43及びステップS44の処理を行うことなくステップS45に進む。
この撮像装置によれば、動画撮像モード時に、2つの撮像部それぞれから得られる画像の被写体から太陽が何らかの理由で写り込まなくなった場合でも、動画を表示部23などで表示するさいに、ちらつくような違和感がない。
図9は、撮像装置を複数備える撮像システムの一例を示す図である。このような撮像システムは、監視用や計測用に設定するカメラとして適用される。
撮像システムは、複数の撮像装置を保持する撮像本体102を備えている。複数の撮像装置は、それぞれの撮像範囲が異なるように、撮像本体102にも請けられている。ここでは、撮像本体102がy方向に見た形状であり、該撮像本体102の外周面に等間隔で8つの撮像装置が設けられている。撮像装置は2つの撮像部101L,101Rを備えている。撮像部101L,101Rは、x―z平面に対して平行方向に人間の両眼の間隔以上の距離を隔てて設けられている。また、撮像装置は、撮像本体102を図中矢印Rで示す方向に回転させることで、撮像部101L,101Rの撮像範囲を変更することができる。撮像装置のそれぞれの構成は、図1の撮像装置と同じである。
撮像システムは、複数の撮像装置を保持する撮像本体102を備えている。複数の撮像装置は、それぞれの撮像範囲が異なるように、撮像本体102にも請けられている。ここでは、撮像本体102がy方向に見た形状であり、該撮像本体102の外周面に等間隔で8つの撮像装置が設けられている。撮像装置は2つの撮像部101L,101Rを備えている。撮像部101L,101Rは、x―z平面に対して平行方向に人間の両眼の間隔以上の距離を隔てて設けられている。また、撮像装置は、撮像本体102を図中矢印Rで示す方向に回転させることで、撮像部101L,101Rの撮像範囲を変更することができる。撮像装置のそれぞれの構成は、図1の撮像装置と同じである。
撮像システムは、複数の撮像装置のそれぞれから取得した左右の画像を処理する撮像データ処理部を備えている。撮像データ処理部は、各撮像装置に設けられた各制御部を用いる。
撮像システムは、スミアの光源が太陽であると特定した場合に、該スミアを撮像した撮像装置を特定し、この撮像装置から得られる画像にスミア補正が有効ではないことを示す情報を付加する。すると、スミア補正が有効ではないことを示す情報が付加された画像は、他の処理を実行する際に、スミアの影響で信頼性が低いものと判断することができ、この画像を他の画像と区別して削除などの処理を行うことができる。
一部の撮像装置でのみ太陽光を長時間撮影すると、該撮像装置の特性を劣化させる原因となる。そこで、撮像システムは、上記のようにどの撮像装置が太陽を撮像しているかを判断し、撮像装置の位置を変えるように制御してもよい。撮像装置の位置の制御は、例えば図9に示すように、撮像本体102を矢印R方向に回転させてもよい。こうすることで、太陽光の撮像に起因する負担が一部の撮像装置に集中することがないように制御できる。
本明細書は下記事項を含む。
(1)複数の撮像部を備え、3次元撮像が可能な撮像装置であって、
前記複数の撮像部のそれぞれから取得した画像を合成して3次元画像を作成する3次元画像生成手段と、
前記3次元画像が第1の画像と第2の画像とで合成されるものとし、前記第1の画像及び前記第2の画像にスミアが検出された場合、前記スミアのレベルをスミア量とし、該スミア量と第1の閾値と比較し、前記第1の画像と前記第2の画像との間での前記スミアの視差を第2の閾値と比較し、前記スミア量が前記第1の閾値以上で、かつ、前記視差が前記第2の閾値以下のときに、前記スミアの光源を太陽であると特定するスミア光源特定手段を備える撮像装置。
(2)上記(1)に記載の撮像装置であって、
前記スミアの光源が太陽であると特定された場合に、前記スミアをスミア補正の対象から除外するスミア補正判定手段を備える撮像装置。
(3)上記(2)に記載の撮像装置であって、
前記複数の撮像部それぞれが固体撮像素子を有し、前記固体撮像素子が複数の画素部が配列された有効画素部と前記複数の画素部で発生した前記スミアの前記スミア量を検出するスミア検出領域とを含み、
前記スミア検出領域のうち前記スミア補正判定手段によってスミア補正の対象とされた領域に対応する前記有効画素部に対して前記スミア量を減算するスミア補正手段を備える撮像装置。
(4)上記(2)に記載の撮像装置であって、
前記スミア検出領域のうち前記スミア補正判定手段によってスミア補正の対象とされた領域に対応する前記有効画素部に対してノイズリダクション処理を行うノイズリダクション手段を備える撮像装置。
(5)上記(2)に記載の撮像装置であって、
前記第1の画像及び前記第2の画像から合成されるスルー画を表示する表示部と、
前記複数の撮像部の絞りを制御する絞り制御手段と
前記複数の撮像部からの出力のゲインを制御するゲイン制御手段とを有し、
前記スミア補正判定手段で前記スミアをスミア補正の対象から除外した場合、前記絞り制御手段及び前記ゲイン制御手段の少なくとも一方の制御によって前記第1の画像及び前記第2の画像の輝度値を調整することでスミア補正が実行不可能であることを示す通知画像を生成し、前記通知画像を前記表示部に表示する撮像装置。
(6)上記(1)に記載の撮像装置であって、
前記第1の画像及び前記第2の画像を合成した画像を1つのフレームとし、所定の時間に連続する複数のフレームを生成する動画撮像モードにおいて、
前記スミア光源特定手段によって、前記スミアの光源が太陽であると特定された後で、第1の画像に前記スミアが存在しないフレームでは、第2の画像の前記スミアの前記スミア量と位置を示すスミアデータを抽出し、該スミアデータを前記第1の画像に重畳する撮像装置。
(7)上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の撮像装置を複数備えた撮像システムであって、
前記複数の撮像装置の撮像範囲が異なるように前記複数の撮像装置それぞれを保持する撮像本体と、
前記複数の撮像装置のそれぞれから前記第1の画像及び前記第2の画像を取得可能な撮像データ処理部と、
前記スミアの光源が太陽であると特定された場合に、該スミアを含む前記第1の画像及び前記第2の画像にスミア補正が有効ではないことを示す情報を付加する撮像システム。
(1)複数の撮像部を備え、3次元撮像が可能な撮像装置であって、
前記複数の撮像部のそれぞれから取得した画像を合成して3次元画像を作成する3次元画像生成手段と、
前記3次元画像が第1の画像と第2の画像とで合成されるものとし、前記第1の画像及び前記第2の画像にスミアが検出された場合、前記スミアのレベルをスミア量とし、該スミア量と第1の閾値と比較し、前記第1の画像と前記第2の画像との間での前記スミアの視差を第2の閾値と比較し、前記スミア量が前記第1の閾値以上で、かつ、前記視差が前記第2の閾値以下のときに、前記スミアの光源を太陽であると特定するスミア光源特定手段を備える撮像装置。
(2)上記(1)に記載の撮像装置であって、
前記スミアの光源が太陽であると特定された場合に、前記スミアをスミア補正の対象から除外するスミア補正判定手段を備える撮像装置。
(3)上記(2)に記載の撮像装置であって、
前記複数の撮像部それぞれが固体撮像素子を有し、前記固体撮像素子が複数の画素部が配列された有効画素部と前記複数の画素部で発生した前記スミアの前記スミア量を検出するスミア検出領域とを含み、
前記スミア検出領域のうち前記スミア補正判定手段によってスミア補正の対象とされた領域に対応する前記有効画素部に対して前記スミア量を減算するスミア補正手段を備える撮像装置。
(4)上記(2)に記載の撮像装置であって、
前記スミア検出領域のうち前記スミア補正判定手段によってスミア補正の対象とされた領域に対応する前記有効画素部に対してノイズリダクション処理を行うノイズリダクション手段を備える撮像装置。
(5)上記(2)に記載の撮像装置であって、
前記第1の画像及び前記第2の画像から合成されるスルー画を表示する表示部と、
前記複数の撮像部の絞りを制御する絞り制御手段と
前記複数の撮像部からの出力のゲインを制御するゲイン制御手段とを有し、
前記スミア補正判定手段で前記スミアをスミア補正の対象から除外した場合、前記絞り制御手段及び前記ゲイン制御手段の少なくとも一方の制御によって前記第1の画像及び前記第2の画像の輝度値を調整することでスミア補正が実行不可能であることを示す通知画像を生成し、前記通知画像を前記表示部に表示する撮像装置。
(6)上記(1)に記載の撮像装置であって、
前記第1の画像及び前記第2の画像を合成した画像を1つのフレームとし、所定の時間に連続する複数のフレームを生成する動画撮像モードにおいて、
前記スミア光源特定手段によって、前記スミアの光源が太陽であると特定された後で、第1の画像に前記スミアが存在しないフレームでは、第2の画像の前記スミアの前記スミア量と位置を示すスミアデータを抽出し、該スミアデータを前記第1の画像に重畳する撮像装置。
(7)上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の撮像装置を複数備えた撮像システムであって、
前記複数の撮像装置の撮像範囲が異なるように前記複数の撮像装置それぞれを保持する撮像本体と、
前記複数の撮像装置のそれぞれから前記第1の画像及び前記第2の画像を取得可能な撮像データ処理部と、
前記スミアの光源が太陽であると特定された場合に、該スミアを含む前記第1の画像及び前記第2の画像にスミア補正が有効ではないことを示す情報を付加する撮像システム。
5R,5L 固体撮像素子
11 システム制御部
42L,42R 太陽
100 撮像システム
11 システム制御部
42L,42R 太陽
100 撮像システム
Claims (7)
- 複数の撮像部を備え、3次元撮像が可能な撮像装置であって、
前記複数の撮像部のそれぞれから取得した画像を合成して3次元画像を作成する3次元画像生成手段と、
前記3次元画像が第1の画像と第2の画像とで合成されるものとし、前記第1の画像及び前記第2の画像にスミアが検出された場合、前記スミアのレベルをスミア量とし、該スミア量と第1の閾値と比較し、前記第1の画像と前記第2の画像との間での前記スミアの視差を第2の閾値と比較し、前記スミア量が前記第1の閾値以上で、且つ、前記視差が前記第2の閾値以下のときに、前記スミアの光源を太陽であると特定するスミア光源特定手段を備える撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記スミアの光源が太陽であると特定された場合に、前記スミアをスミア補正の対象から除外するスミア補正判定手段を備える撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置であって、
前記複数の撮像部それぞれが固体撮像素子を有し、前記固体撮像素子が複数の画素部が配列された有効画素部と前記複数の画素部で発生した前記スミアの前記スミア量を検出するスミア検出領域とを含み、
前記スミア検出領域のうち前記スミア補正判定手段によってスミア補正の対象とされた領域に対応する前記有効画素部に対して前記スミア量を減算するスミア補正手段を備える撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置であって、
前記スミア検出領域のうち前記スミア補正判定手段によってスミア補正の対象とされた領域に対応する前記有効画素部に対してノイズリダクション処理を行うノイズリダクション手段を備える撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置であって、
前記第1の画像及び前記第2の画像から合成されるスルー画を表示する表示部と、
前記複数の撮像部の絞りを制御する絞り制御手段と
前記複数の撮像部からの出力のゲインを制御するゲイン制御手段とを有し、
前記スミア補正判定手段で前記スミアをスミア補正の対象から除外した場合、前記絞り制御手段及び前記ゲイン制御手段の少なくとも一方の制御によって前記第1の画像及び前記第2の画像の輝度値を調整することでスミア補正が実行不可能であることを示す通知画像を生成し、前記通知画像を前記表示部に表示する撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記第1の画像及び前記第2の画像を合成した画像を1つのフレームとし、所定の時間に連続する複数のフレームを生成する動画撮像モードにおいて、
前記スミア光源特定手段によって、前記スミアの光源が太陽であると特定された後で、第1の画像に前記スミアが存在しないフレームでは、第2の画像の前記スミアの前記スミア量と位置を示すスミアデータを抽出し、該スミアデータを前記第1の画像に重畳する撮像装置。 - 請求項1から6のいずれか1つに記載の撮像装置を複数備えた撮像システムであって、
前記複数の撮像装置の撮像範囲が異なるように前記複数の撮像装置それぞれを保持する撮像本体と、
前記複数の撮像装置のそれぞれから前記第1の画像及び前記第2の画像を取得可能な撮像データ処理部と、
前記スミアの光源が太陽であると特定された場合に、該スミアを含む前記第1の画像及び前記第2の画像にスミア補正が有効ではないことを示す情報を付加する撮像システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009235432A JP2011082921A (ja) | 2009-10-09 | 2009-10-09 | 撮像装置及び撮像システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009235432A JP2011082921A (ja) | 2009-10-09 | 2009-10-09 | 撮像装置及び撮像システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011082921A true JP2011082921A (ja) | 2011-04-21 |
Family
ID=44076491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009235432A Pending JP2011082921A (ja) | 2009-10-09 | 2009-10-09 | 撮像装置及び撮像システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011082921A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116012265A (zh) * | 2023-03-28 | 2023-04-25 | 国科天成科技股份有限公司 | 基于时空域自适应滤波的红外视频降噪方法和装置 |
-
2009
- 2009-10-09 JP JP2009235432A patent/JP2011082921A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116012265A (zh) * | 2023-03-28 | 2023-04-25 | 国科天成科技股份有限公司 | 基于时空域自适应滤波的红外视频降噪方法和装置 |
CN116012265B (zh) * | 2023-03-28 | 2023-05-16 | 国科天成科技股份有限公司 | 基于时空域自适应滤波的红外视频降噪方法和装置 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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