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JP2011061692A - 電子機器 - Google Patents

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casing
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Hironari Hoshino
弘就 星野
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Abstract

【課題】大型化することなく単純な構造により2つの筐体が相対的に360°回動可能に構成された電子機器を提供すること。
【解決手段】第1の連結装置6及び第3の連結装置8と、第2の連結装置7により、第1の筐体10と第2の筐体20とが連結される。これにより、第1、第5及び第9の回動軸34a,34,34cを0°から180°までの回動の支点とし、第2、第6及び第10の回動軸44a,44b,44cを180°から360°までの回動の支点として、第1の筐体10及び第2の筐体20がX軸周りに相対的に360°回動可能となる。また、第3、第7及び第11の回動軸64a,64,64cを0°から180°までの回動の支点とし、第4、第8及び第12の回動軸74a,74b,74cを180°から360°までの回動の支点として、第1の筐体10及び第2の筐体20がY軸周りに相対的に360°回動可能となる。
【選択図】図24

Description

本発明は、2つの筐体が相対的に回動可能に構成された電子機器に関する。
折り畳み式の携帯電話やパーソナルコンピュータ等の、2つの筐体が相対的に回動可能に構成された電子機器において、連結装置により2つの筐体が相対的に360°回動可能に連結された電子機器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の電子機器によれば、操作部を有する第1部材及びディスプレイ部を有する第2部材の2つの筐体の間に、これらを回動可能に連結するヒンジ装置が設けられている。ヒンジ装置には、第1回動軸部及び第2回動軸部が並設されている。第1部材は第1回動軸部を介して回動自在に設けられ、第2部材は第2回動軸部を介して回動自在に設けられている。第1回動軸部と第2回動軸部には、それぞれ相対回動する第1回動部と第2回動部が設けられている。第1回動部と第2回動部とは、連動リンク部で連結されており、第1回動部の回動によって第2回動部が伝達連動回動可能とされている。これにより、第1部材及び第2部材の2つの筐体が、ヒンジ装置を介して相対的に360°回動可能となる。
特開2008−75747号公報(段落[0017]、[0077]、図1、6〜8)
しかしながら、特許文献1によれば、電子機器を閉じたとき、主面の全域で接触するように重ね合わせられた2つの筐体の端部に、これらを連結するヒンジ装置が配置される。一方、2つの筐体の面が互いに平行になるように電子機器を開いたとき、2つの筐体の間にヒンジ装置が配置される。このヒンジ装置は2軸であるため、電子機器の大型化が顕著である。
また、特許文献1のヒンジ装置には、操作部やディスプレイ部を設置することができない。このため、少なくともヒンジ装置の分だけ操作部及びディスプレイ部を互いに離間させて各筐体に設けることになる。このヒンジ装置は2軸であるため、操作部及びディスプレイ部を設けることのできない領域が大きく、電子機器の大型化とともにデザイン上の制約もまた大きくなる。
さらに、特許文献1のヒンジ装置は、複数の回動軸部、複数の回動部及び連動リンク部のほかにも、カムやバネ等の多数の部品により構成され、複雑な構造を有する。このため、ヒンジ装置が大型化したり、組立作業が複雑になるおそれがある。また、そのようなヒンジ装置を用いた電子機器も大型化するおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、大型化することなく単純な構造により2つの筐体が相対的に360°回動可能に構成された電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る電子機器は、直方体の第1の筐体と、直方体の第2の筐体と、第1の連結装置とを有する。
上記第1の連結装置は、第1のヒンジ部と、第2のヒンジ部と、第1のヒンジ連結部とを有する。
上記第1のヒンジ部は、第1の回動軸と、第1の軸受部と、第2の回動軸と、第2の軸受部と、第1の軸連結部とを有する。
上記第1の回動軸は、上記第1の状態と上記第2の状態との間の上記第1の回動方向の第1の回動過程において上記第1の筐体の上記第1の主面と上記第2の筐体の上記第3の主面とが互いに平行となった状態を第1の中間の状態として、上記第1の状態と上記第1の中間の状態との間の回動の支点を担う。
上記第1の軸受部は、上記第1の筐体に固定され、上記第1の回動軸を軸支する。
上記第2の回動軸は、上記第1の中間の状態と上記第2の状態との間の回動のための支点を担う。
上記第2の軸受部は、上記第2の回動軸を軸支する。
上記第1の軸連結部は、上記第1の軸受部に軸支された上記第1の回動軸と上記第2の軸受部に軸支された上記第2の回動軸とを互いに回動自在に連結する。
上記第2のヒンジ部は、第3の回動軸と、第3の軸受部と、第4の回動軸と、第4の軸受部と、第2の軸連結部とを有する。
上記第3の回動軸は、上記第1の状態と上記第2の状態との間の上記第2の回動方向の第2の回動過程において上記第1の筐体の上記第1の主面と上記第2の筐体の上記第3の主面とが互いに平行となった状態を第2の中間の状態として、上記第2の状態と上記第2の中間の状態との間の回動の支点を担う。
上記第3の軸受部は、上記第3の回動軸を軸支する。
上記第4の回動軸は、上記第2の中間の状態と上記第1の状態との間の回動のための支点を担う。
上記第4の軸受部は、上記第2の筐体に固定され、上記第4の回動軸を軸支する。
上記第2の軸連結部は、上記第3の軸受部に軸支された上記第3の回動軸と上記第4の軸受部に軸支された上記第4の回動軸とを互いに回動自在に連結する。
上記第1のヒンジ連結部は、上記第2の軸受部と上記第3の軸受部とを連結する。
上記電子機器によれば、第1の筐体の第1の主面と第2の筐体の第3の主面とが対向した第1の状態と、第1の筐体の第2の主面と第2の筐体の第4の主面とが対向した第2の状態との間で、各筐体が、互いに直交する第1の回動方向及び第2の回動方向に相対的に回動可能となる。
上記第1の筐体は、上記第1の主面と、上記第2の主面と、上記第1の中間の状態において上記第2の筐体に対向する第1の側面と、上記第2の中間の状態において上記第2の筐体に対向する第2の側面とがなす角部に設けられ、第1の配線用開口を有する第1の切欠き面を有してもよい。
上記第2の筐体は、上記第3の主面と、上記第4の主面と、上記第1の中間の状態において上記第1の筐体の上記第1の側面に対向する第3の側面と、上記第2の中間の状態において上記第1の筐体の上記第2の側面に対向する第4の側面とがなす角部に設けられ、第2の配線用開口を有する第2の切欠き面を有してもよい。
上記電子機器は、上記第1の筐体に内蔵された第1の回路基板と、上記第2の筐体に内蔵された第2の回路基板と、上記第1の配線用開口及び上記第2の配線用開口を通して上記第1の回路基板と上記第2の回路基板とを電気的に接続する配線をさらに有してもよい。
上記電子機器によれば、第1の筐体と第2の筐体との回動位置の変化に拘わらず、第1の筐体及び第2の筐体内の回路基板同士を電気的に接続することが可能である。
上記第1の筐体の上記第1の側面には第1の凹部が設けられてもよい。
上記第1の筐体の上記第2の側面には第2の凹部が設けられてもよい。
上記第1の中間の状態において上記第1の筐体の上記第1の側面に対向する上記第2の筐体の上記第3の側面には、上記第1の凹部に対向して第3の凹部が設けられてもよい。
上記第2の中間の状態において上記第1の筐体の上記第2の側面に対向する上記第2の筐体の上記第4の側面には、上記第2の凹部に対向して第4の凹部が設けられてもよい。
上記第1の軸連結部の少なくとも一部は、上記第1の中間の状態において互いに対向する上記第1の凹部及び上記第3の凹部に収容されてもよい。
上記第2の軸連結部の少なくとも一部は、上記第2の中間の状態において互いに対向する上記第2の凹部及び上記第4の凹部に収容されてもよい。
上記電子機器によれば、第1の軸連結部の少なくとも一部が第1の中間の状態において互いに対向する第1の凹部及び第3の凹部に収容され、第2の軸連結部の少なくとも一部が第2の中間の状態において互いに対向する第2の凹部及び第4の凹部に収容される。これにより、第1の筐体と第2の筐体との距離を小さくできる。
上記第1の筐体又は上記第2の筐体の少なくともいずれか一方に設けられた表示部をさらに有してもよい。
上記電子機器によれば、距離が小さくなるように配置された第1の筐体及び第2の筐体の双方に表示部を設けた場合、それぞれの表示部を1つの表示領域として、1つのコンテンツを2つの表示部に跨って表示することができる。
上記第1の筐体の上記第2の主面は、上記第2の回動過程において上記第1のヒンジ連結部を収容する第1の収容凹部を有してもよい。
上記第2の筐体の上記第4の主面は、上記第1の回動過程において上記第1のヒンジ連結部を収容する第2の収容凹部を有してもよい。
上記電子機器によれば、第1の筐体の第2の主面と第2の筐体の第4の主面とが対向した第2の状態において、第1の筐体と第2の筐体との間に第1のヒンジ連結部が位置する場合であっても、第2の主面と第4の主面とを互いに接し合うようにすることができる。これにより、電子機器の安全性やデザイン性を高めることができる。
上記電子機器は、上記第1の連結装置と協働して、上記第1の状態と上記第2の状態との間で上記各筐体を上記直交する第1の回動方向及び第2の回動方向のいずれか一方に相対的に回動可能に連結する第2の連結装置をさらに有してもよい。
上記第2の連結装置は、第3のヒンジ部と、第4のヒンジ部と、第2のヒンジ連結部とを有する。
上記第3のヒンジ部は、第5の回動軸と、第5の軸受部と、第6の回動軸と、第6の軸受部と、第3の軸連結部とを有する。
上記第5の回動軸は、上記第1の回動方向の上記第1の回動過程における上記第1の状態と上記第1の中間の状態との間の回動の支点を上記第1の回動軸とともに担う。
上記第5の軸受部は、上記第2の筐体に固定され、上記第5の回動軸を軸支する。
上記第6の回動軸は、上記第1の中間の状態と上記第2の状態との間の回動のための支点を上記第2の回動軸とともに担う。
上記第6の軸受部は、上記第6の回動軸を軸支する。
上記第3の軸連結部は、上記第5の軸受部に軸支された上記第5の回動軸と上記第6の軸受部に軸支された上記第6の回動軸とを回動自在に連結する。
上記第4のヒンジ部は、第7の回動軸と、第7の軸受部と、第8の回動軸と、第8の軸受部と、第4の軸連結部とを有する。
上記第7の回動軸は、上記第2の回動方向の上記第2の回動過程における上記第2の状態と上記第2の中間の状態との間の回動の支点を上記第3の回動軸とともに担う。
上記第7の軸受部は、上記第7の回動軸を軸支する。
上記第8の回動軸は、上記第2の中間の状態と上記第1の状態との間の回動のための支点を上記第4の回動軸とともに担う。
上記第8の軸受部は、上記第1の筐体に固定され、上記第8の回動軸を軸支する。
上記第4の軸連結部は、上記第7の軸受部に軸支された上記第7の回動軸と上記第8の軸受部に軸支された上記第8の回動軸とを回動自在に連結する。
上記第2のヒンジ連結部は、上記第6の軸受部と上記第7の軸受部とを連結する。
上記電子機器によれば、第1の筐体の第1の主面と第2の筐体の第3の主面とが対向した第1の状態と、第1の筐体の第2の主面と第2の筐体の第4の主面とが対向した第2の状態との間で、各筐体が、互いに直交する第1の回動方向及び第2の回動方向に相対的に回動可能となる。
本発明の一形態に係る電子機器は、直方体の第1の筐体と、直方体の第2の筐体と、連結装置とを有する。
上記連結装置は、上記第1の筐体の表裏対向する2つの主面の一方を第1の主面、他方を第2の主面、上記第2の筐体の表裏対向する2つの主面の一方を第3の主面、他方を第4の主面として、上記第1の筐体の上記第1の主面と上記第2の筐体の上記第3の主面とが対向した第1の状態と、上記第1の筐体の上記第2の主面と上記第2の筐体の上記第4の主面とが対向した第2の状態との間で上記各筐体を相対的に回動可能に連結する。
上記連結装置は、第1のヒンジ部と、第2のヒンジ部とを有する。
上記第1のヒンジ部は、第1の回動軸と、第1の軸受部と、第2の回動軸と、第2の軸受部と、第1の軸連結部とを有する。
上記第1の回動軸は、上記第1の状態と上記第2の状態との間の回動過程において上記第1の筐体の上記第1の主面と上記第2の筐体の上記第3の主面とが互いに平行となった状態を中間の状態として、上記第1の状態と上記中間の状態との間の回動の支点を担う。
上記第1の軸受部は、上記第1の筐体に固定され、上記第1の回動軸を軸支する。
上記第2の回動軸は、上記中間の状態と上記第2の状態との間の回動のための支点を担う。
上記第2の軸受部は、上記第2の筐体に固定され、上記第2の回動軸を軸支する。
上記第1の軸連結部は、上記第1の軸受部に軸支された上記第1の回動軸と上記第2の軸受部に軸支された上記第2の回動軸とを連結する。
上記第2のヒンジ部は、第3の回動軸と、第3の軸受部と、第4の回動軸と、第4の軸受部と、第2の軸連結部とを有する。
上記第3の回動軸は、上記第1の状態と上記中間の状態との間の回動の上記支点を上記第1の回動軸とともに担う。
上記第3の軸受部は、上記第2の筐体に固定され、上記第3の回動軸を軸支する。
上記第4の回動軸は、上記中間の状態と上記第2の状態との間の回動のための上記支点を上記第2の回動軸とともに担う。
上記第4の軸受部は、上記第1の筐体に固定され、上記第4の回動軸を軸支する。
上記第2の軸連結部は、上記第3の軸受部に軸支された上記第3の回動軸と上記第4の軸受部に軸支された上記第4の回動軸とを連結する。
上記電子機器によれば、第1の筐体の第1の主面と第2の筐体の第3の主面とが対向した第1の状態と、第1の筐体の第2の主面と第2の筐体の第4の主面とが対向した第2の状態との間で、各筐体が相対的に回動可能となる。
上記第1の筐体の上記第1の側面には第1の凹部が設けられてもよい。
上記中間の状態において上記第1の筐体の上記第1の側面に対向する上記第2の筐体の上記第3の側面には、上記第1の凹部に対向して第2の凹部が設けられてもよい。
上記第1の軸連結部の少なくとも一部及び上記第2の軸連結部の少なくとも一部は、上記第1の中間の状態において互いに対向する上記第1の凹部及び上記第2の凹部に収容されてもよい。
上記電子機器によれば、第1の軸連結部の少なくとも一部が第1の中間の状態において互いに対向する第1の凹部及び第3の凹部に収容され、第2の軸連結部の少なくとも一部が第2の中間の状態において互いに対向する第2の凹部及び第4の凹部に収容される。これにより、第1の筐体と第2の筐体との距離を小さくできる。
上記電子機器は、上記第1の筐体又は上記第2の筐体の少なくともいずれか一方に設けられた表示部をさらに有してもよい。
上記電子機器によれば、距離が小さくなるように配置された第1の筐体及び第2の筐体の双方に表示部を設けた場合、それぞれの表示部を1つの表示領域として、1つのコンテンツを2つの表示部に跨って表示することができる。
上記第1の筐体は、上記第1の主面と、上記第2の主面と、上記中間の状態において上記第2の筐体に対向する第1の側面と、上記第1の側面に直交する第2の側面とがなす角部に設けられ、第1の配線用開口を有する第1の切欠き面を有してもよい。
上記第2の筐体は、上記第3の主面と、上記第4の主面と、上記中間の状態において上記第1の筐体の上記第1の側面に対向する第3の側面と、上記中間の状態において上記第1の筐体の上記第2の側面に平行となった第4の側面とがなす角部に設けられ、第2の配線用開口を有する第2の切欠き面を有してもよい。
上記電子機器は、上記第1の筐体に内蔵された第1の回路基板と、上記第2の筐体に内蔵された第2の回路基板と、上記第1の配線用開口及び上記第2の配線用開口を通して上記第1の回路基板と上記第2の回路基板とを電気的に接続する配線とをさらに有してもよい。
上記電子機器によれば、第1の筐体と第2の筐体との回動位置の変化に拘わらず、第1の筐体及び第2の筐体内の回路基板同士を電気的に接続することが可能である。
上記第1の筐体は、上記中間の状態において上記第2の筐体に対向する第1の側面に直交する第2の側面に設けられた第1の配線用開口を有してもよい。
上記第2の筐体は、上記中間の状態において上記第1の筐体の上記第2の側面に平行となった第4の側面とに設けられた第2の配線用開口を有してもよい。
上記電子機器は、上記第1の筐体に内蔵された第1の回路基板と、上記第2の筐体に内蔵された第2の回路基板と、上記第1の配線用開口及び上記第2の配線用開口を通して上記第1の回路基板と上記第2の回路基板とを電気的に接続する配線とをさらに有してもよい。
上記電子機器によれば、第1の筐体と第2の筐体との回動位置の変化に拘わらず、第1の筐体及び第2の筐体内の回路基板同士を電気的に接続することが可能である。
上記電子機器は、上記第1の筐体に内蔵された第1の回路基板と、上記第2の筐体に内蔵された第2の回路基板と、上記第1の回路基板と上記第2の回路基板とを電気的に接続する配線とをさらに有してもよい。
上記配線は、上記第1の筐体内で上記第1の主面及び上記第2の主面のいずれか一方の側に設けられ、上記配線が上記第1の筐体内で上記第1の主面側に設けられたとき、上記第2の筐体内で上記第4の主面側に設けられ、上記配線が上記第1の筐体内で上記第2の主面側に設けられたとき、上記第2の筐体内で上記第3の主面側に設けられてもよい。
上記電子機器によれば、第1の筐体と第2の筐体との回動位置の変化に拘わらず、第1の筐体及び第2の筐体内の回路基板同士を電気的に接続することが可能である。
本発明によれば、大型化することなく単純な構造により2つの筐体が相対的に360°回動可能に構成された電子機器を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器の閉状態を示す斜視図である。 電子機器の開状態を示す斜視図である。 1つの連結装置を示す斜視図である。 第2の筐体を第1の筐体に対して+90°回動させたときの連結装置を示す斜視図である。 +90°回動状態における第1のヒンジ部及び第2のヒンジ部をそれぞれ示す模式図である。 第2の筐体を第1の筐体に対して+180°回動させたときの連結装置を示す斜視図である。 +180°回動状態における第1のヒンジ部及び第2のヒンジ部をそれぞれ示す模式図である。 +180°回動状態における電子機器を示す斜視図である。 第2の筐体を第1の筐体に対して+270°回動させたときの連結装置を示す斜視図である。 +270°回動状態における第1のヒンジ部及び第2のヒンジ部をそれぞれ示す模式図である。 第2の筐体を第1の筐体に対して+360°回動させたときの連結装置を示す斜視図である。 +360°状態における第1のヒンジ部及び第2のヒンジ部をそれぞれ示す模式図である。 第1の筐体に収容された回路基板と第2の筐体に収容された回路基板とを電気的に接続する第1の配線の例を示す斜視図であり、0°回動状態を示す。 第2の筐体が第1の筐体に対して+90°回動した状態を示す斜視図である。 第2の筐体が第1の筐体に対して+180°回動した状態を示す斜視図である。 第1の筐体に収容された回路基板と第2の筐体に収容された回路基板とを電気的に接続する第2の配線の例を示す斜視図であり、第2の筐体が第1の筐体に対して180°回動した状態を示す。 第1の筐体に収容された回路基板と第2の筐体に収容された回路基板とを電気的に接続する第2の配線の例を示す部分断面図であり、第2の筐体が第1の筐体に対して180°回動した状態を示す。 第2の筐体が第1の筐体に対して+90°回動した状態を示す斜視図である。 第2の筐体が第1の筐体に対して+90°回動した状態を示す部分断面図である。 第1の筐体に収容された回路基板と第2の筐体に収容された回路基板とを電気的に接続する第3の配線の例を示す概略図であり、+90°回動状態を示す。 本発明の別の実施形態に係る電子機器の閉状態を示す斜視図である。 電子機器の開状態を示す斜視図である。 電子機器の別の開状態を示す斜視図である。 第2の筐体を第1の筐体に対してX軸周りに+90°回動させたときの第1の連結装置、第2の連結装置及び第3の連結装置を示す斜視図である。 第2の筐体を第1の筐体に対してX軸周りに+180°回動させたときの第1の連結装置、第2の連結装置及び第3の連結装置を示す斜視図である。 X軸周りの+180°回動状態における電子機器を示す斜視図である。 第2の筐体を第1の筐体に対してX軸周りに+270°回動させたときの第1の連結装置、第2の連結装置及び第3の連結装置を示す斜視図である。 第2の筐体を第1の筐体に対してX軸周りに+360°回動させたときの第1の連結装置、第2の連結装置及び第3の連結装置を示す斜視図である。 第2の筐体を第1の筐体に対してY軸周りに+90°回動させたときの第1の連結装置、第2の連結装置及び第3の連結装置を示す斜視図である。 第2の筐体を第1の筐体に対してY軸周りに+180°回動させたときの第1の連結装置、第2の連結装置及び第3の連結装置を示す斜視図である。 Y軸周りの+180°回動状態における電子機器を示す斜視図である。 第2の筐体を第1の筐体に対してY軸周りに+270°回動させたときの第1の連結装置、第2の連結装置及び第3の連結装置を示す斜視図である。 第2の筐体を第1の筐体に対してY軸周りに+360°回動させたときの第1の連結装置、第2の連結装置及び第3の連結装置を示す斜視図である。 図21に示す電子機器の第1の連結装置、第2の連結装置及び第3の連結装置を示す斜視図である。 第1の実施形態の変形例に係る電子機器の斜視図であり、0°回動状態を示す。 図35の電子機器の斜視図であり、+180°回動状態を示す。 図35の電子機器の斜視図であり、+360°回動状態を示す。 第1の実施形態の別の変形例に係る電子機器の斜視図であり、0°回動状態を示す。 図38の電子機器の斜視図であり、+180°回動状態を示す。 図38の電子機器の斜視図であり、+360°回動状態を示す。 第2の実施形態の変形例に係る電子機器の平面図であり、0°回動状態を示す。 図41の電子機器の平面図であり、X軸周りの+180°回動状態を示す。 図41の電子機器の平面図であり、X軸周りの+360°回動状態を示す。 図41の電子機器の平面図であり、Y軸周りの+180°回動状態を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
[電子機器の構成]
本発明の第1の実施形態として、2つの筐体を開状態と閉状態との間で相対的に回動自在な電子機器について説明する。本実施形態において、電子機器は、例えばノート型パーソナルコンピュータ(以下、PCという。)である。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器1の閉状態を示す斜視図である。図2は、電子機器1の開状態を示す斜視図である。
電子機器1は、第1の筐体10と、第2の筐体20と、2つの連結装置2,2とを有する。第1の筐体10及び第2の筐体20は、それぞれ例えば直方体であり、略等しい形状を有する。なお、本願において「直方体」とは、厳密には直方体ではないが直方体と略等しい形状をも含むものとする。例えば、直方体に切欠きを設けたものや、互いに対向する一組の面が同一の平行四辺形や台形であるもの等も「直方体」の概念に含むものとする。
第1の筐体10は、タッチセンサパネル11a及び表示パネル(図示せず。)を互いに重なり合うように接した状態で収容する。第2の筐体20は、タッチセンサパネル21a及び表示パネル(図示せず。)を互いに重なり合うように接した状態で収容する。表示パネルは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等からなり、表示領域にUI(User Interface)要素や画像等のコンテンツを表示する。例えば、一方の表示パネルにはUI要素が表示され、他方の表示パネルにはコンテンツが表示される。あるいは、2つの表示パネルを1つの表示領域として、1つのコンテンツが2つの表示パネルに跨って表示される。タッチセンサパネル11a,21aは、表示パネルの表示領域の上に配置され、ユーザによって指等で指定された位置情報を検出する。
第1の筐体10及び第2の筐体20は、それぞれ内部に回路基板(図示せず。)を有する。これら回路基板は、フレキシブル基板などの配線又は無線により電気的に接続される。少なくともいずれか一方の回路基板にはCPU(Central Processing Unit)、メインメモリ、チップセット、各種のインターフェースなど、電子機器1(PC)を構成するための各種電子部品が実装されている。また、第1の筐体10及び第2の筐体20のいずれか一方には、ハードディスクドライブ、ソリッドストレージドライブ、光ディスクドライブなどのドライブ装置が組み込まれていてもよい。
上記のように構成された第1の筐体10及び第2の筐体20は、2つの連結装置2,2により互いに回動自在に連結される。なお、2つの連結装置2,2の構成や動作等は双方の連結装置2,2において共通であるため、以下の説明では一方の連結装置2について説明する。
[連結装置の構成]
図3は、1つの連結装置2を示す斜視図である。
連結装置2は、第1のヒンジ部30と、第2のヒンジ部60とを有する。
第1のヒンジ部30は、第1の蝶番部31と、第2の蝶番部41と、第1の軸連結部51とを有する。
第1の蝶番部31は、第1の板部38と、軸孔を有する第1の軸受け部32aと、軸孔を有する第1の軸受け部32bと、第1の回動軸34とを有する。
第1の軸受け部32a,32bは、第1の板部38の一端部に設けられる。第1の軸受け部32aの軸孔と第1の軸受け部32bの軸孔とは、同軸に配置される。第1の軸受け部32a,32bは、軸方向にて離間して設けられる。第1の軸受け部32a,32bは、例えばカール加工等によって形成される。
第2の蝶番部41は、第1の蝶番部31と同様の構成を有する。
第2の蝶番部41は、第2の板部48と、軸孔を有する第2の軸受け部42aと、軸孔を有する第2の軸受け部42bと、第2の回動軸44とを有する。
第2の軸受け部42a,42bは、第2の板部48の一端部に設けられる。第2の軸受け部42aの軸孔と第2の軸受け部42bの軸孔とは、同軸に配置される。第2の軸受け部42a,42bは、軸方向にて離間して設けられる。第2の軸受け部42a,42bは、例えばカール加工等によって形成される。
第1の軸連結部51は、軸保持部52,53と、連結板部54とを有する。
軸保持部52,53は、例えばカール加工等によって形成される。軸保持部52,53は、軸心が互いに平行な軸孔をそれぞれ有する。軸保持部52,53の外径は、第1の軸受け部32a,32b及び第2の軸受け部42a,42bの外径と略等しい。軸保持部52,53の軸孔の径は、第1の軸受け部32a,32b及び第2の軸受け部42a,42bの軸孔の径と略等しい。軸保持部52,53の軸方向の長さは、第1の軸受け部32a,32bの離間距離及び第2の軸受け部42a,42bの離間距離より小さい。
連結板部54は、軸保持部52,53を互いに平行に連結する平板状の部位である。
軸保持部52,53間の距離は、第1の板部38の第1の軸受け部32a,32bの軸孔の軸心に直交する方向での長さ及び第2の板部48の第2の軸受け部42a,42bの軸孔の軸心に直交する方向での長さと略等しい。第1の軸連結部51の厚さは、第1の蝶番部31及び第2の蝶番部41の厚さと略等しい。軸保持部52は、第1の軸受け部32a,32bの間に同軸的に配置される。
第1の回動軸34は、第1の軸受け部32aの軸孔、軸保持部52の軸穴及び第1の軸受け部32bの軸孔に挿通される。これにより、第1の軸受け部32a、軸保持部52及び第1の軸受け部32bが、第1の回動軸34によって一体に連結される。第1の回動軸34は、第1の軸受け部32a,32bの両端から蓋部35,35により軸方向への抜け落ちが規制される。
第2の蝶番部41と軸保持部53との組み合わせは、上記第1の蝶番部31と軸保持部52との組み合わせと同様である。
第2の回動軸44は、第2の軸受け部42aの軸孔、軸保持部53の軸孔及び第2の軸受け部42bの軸孔に挿通される。これにより、第2の軸受け部42a、軸保持部53及び第2の軸受け部42bが、第2の回動軸44によって一体に連結される。第2の回動軸44は、第2の軸受け部42a,42bの両端から蓋部45,45により軸方向への抜け落ちが規制される。
このように構成された第1のヒンジ部30において、第1の回動軸34により連結された第1の蝶番部31と第1の軸連結部51とは、第1の回動軸34を中心として相対的に回動する。同様に、第2の回動軸44により連結された第2の蝶番部41と第1の軸連結部51とは、第2の回動軸44を中心として相対的に回動する。
第2のヒンジ部60は、第1のヒンジ部30と同じ構成を有するので、第1のヒンジ部30と同一の部分については対応する符号を付して説明を省略又は簡略する。
すなわち、第2のヒンジ部60は、第3の蝶番部61と、第4の蝶番部71と、第2の軸連結部81とを有する。
第2のヒンジ部60の第3の蝶番部61は、第1のヒンジ部30の第1の蝶番部31と同じ構成を有するので、第1の蝶番部31の各部品と同一の部分については対応する符号(60番台)を付し、重複する説明は省略する。
第2のヒンジ部60の第4の蝶番部71は、第1のヒンジ部30の第2の蝶番部41と同じ構成を有するので、第2の蝶番部41の各部品と同一の部分については対応する符号(70番台)を付し、重複する説明は省略する。
第2のヒンジ部60の第2の軸連結部81は、第1のヒンジ部30の第1の軸連結部51と同じ構成を有するので、第1の軸連結部51の各部品と同一の部分については対応する符号(80番台)を付し、重複する説明は省略する。
[連結装置の筐体に対する装着]
次に、以上のように構成された連結装置2の第1の筐体10及び第2の筐体20に対する装着について、再び図3を参照して説明する。
電子機器1において、第1の筐体10は、表裏対向する矩形状の第1の主面11及び第2の主面12を有する。第1の主面11は、タッチセンサパネル11aが設けられた操作面である。第2の筐体20は、表裏対向する矩形状の第3の主面21及び第4の主面22を有する。第3の主面21は、タッチセンサパネル21aが設けられた操作面である。図3の状態では、第1の筐体10の第1の主面11が、第2の筐体20の第3の主面21に重ね合わせられている。
以下の説明において、第1の筐体10と第2の筐体20とを重ね合わせた状態における第1の筐体10及び第2の筐体20の厚さ方向を「Z軸方向」と呼ぶこととする。第1の筐体10と第2の筐体20とを重ね合わせた状態における第1の筐体10及び第2の筐体20の主面11,12,21,22の短辺の方向を「X軸方向」と呼び、長辺の方向を「Y軸方向」と呼ぶこととする。
第1の筐体10の矩形状の主面11,12の一方の長辺を含む第1の側面16には、連結装置2,2が装着される各々の位置に対応して、2つの第1の凹部17,17が設けられる。
第2の筐体20の矩形状の主面21,22の一方の長辺を含む第3の側面26には、連結装置2,2が装着される各々の位置に対応して、2つの第2の凹部27,27が設けられる。
連結装置2の第1のヒンジ部30において、第1の蝶番部31は、第1の筐体10の第1の凹部17の底面18に固定される。第1の蝶番部31は、これを回動自在に支持する第1の回動軸34の軸心が、第1の筐体10の第1の主面11に沿った平面と、第1の側面16に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。
第2の蝶番部41は、第2の筐体20の第2の凹部27の底面28に固定される。第2の蝶番部41は、これを回動自在に支持する第2の回動軸44の軸心が、第2の筐体20の第4の主面22に沿った平面と、第3の側面26に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。
第1の筐体10と第2の筐体20とを重ね合わせた状態では、第1の軸連結部51の連結板部54は、第2の蝶番部41の第2の板部48に接している。ここで、連結板部54の第2の板部48に接している面を「第1の面55」と呼び、この第1の面55に表裏対向する面を「第2の面56」と呼ぶこととする。
第2のヒンジ部60において、第3の蝶番部61は、第2の筐体20の第2の凹部27の底面28に固定される。ここで、第3の蝶番部61は、これを回動自在に支持する第3の回動軸64の軸心が、第2の筐体20の第3の主面21に沿った平面と、第3の側面26に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。ここで、第1の筐体10の第1の主面11は第2の筐体20の第3の主面21に重ね合わせられているため、第1の回動軸34の軸心と第3の回動軸64の軸心とは同軸上にある。
第4の蝶番部71は、第1の筐体10の第1の凹部17の底面18に、第1の板部38と固定される。第4の蝶番部71は、これを回動自在に支持する第4の回動軸74の軸心が、第1の筐体10の第2の主面12に沿った平面と、第2の側面16に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。
第1の筐体10と第2の筐体20とを重ね合わせた状態では、第2の軸連結部81の連結板部84は、第4の蝶番部71の第4の板部78に接する。連結板部84において、第4の板部78に接している面を「第1の面85」と呼び、第1の面85に表裏対向する面を「第2の面86」と呼ぶこととする。
[電子機器の筐体の回動時における連結装置の作用]
次に、以上のように構成された電子機器1をユーザが開閉するときの連結装置2の作用について説明する。
まず、ユーザが電子機器1の開閉を行う前の状態として、上記図3に示したように、第1の筐体10の第1の主面11と第2の筐体20の第3の主面21とが重ね合わせられているものとする。以下、第1の筐体10の位置は変化させずに、第2の筐体20を第1の筐体10に対して回動させる際の連結装置2の作用について図示とともに説明する。
第1の筐体10の第1の主面11と第2の筐体20の第3の主面21とが重ね合わせられた状態を、ここでは「0°回動状態」と呼ぶこととする。以下では、この0°回動状態から、ユーザが第1の筐体10に対して第2の筐体20を回動させることによって電子機器1を開閉操作する場合の動作を説明する。
以下の説明において、0°回動状態から第1の筐体10に対して第2の筐体20を回動させる方向を「+方向」と呼ぶこととし、その逆の回動方向を「−方向」と呼ぶこととする。
図4は、0°回動状態から第2の筐体20を第1の筐体10に対して+方向に90°回動(+90°回動状態)させたときの連結装置2を示す斜視図である。図5(a)は、+90°回動状態における第1のヒンジ部30を示す模式図である。図5(b)は、+90°回動状態における第2のヒンジ部60を示す模式図である。
図3及び図4に示すように、第1の蝶番部31の第1の回動軸34と第3の蝶番部61の第3の回動軸64は互いに同軸の関係にあることによって、第2の筐体20を第1の筐体10に対して、第1の回動軸34及び第3の回動軸64を支点に回動させることができる。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第1のヒンジ部30において、第2の筐体20に固定された第2の蝶番部41は、第1の回動軸34を支点に回動するここで、第1の面55で第2の蝶番部41の第2の板部48に接する第1の軸連結部51は、第1の回動軸34を支点に第2の蝶番部41とともに回動する。
一方、第2のヒンジ部60においては、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第2の筐体20に固定された第3の蝶番部61が第3の回動軸64を支点に回動する。ここで、第2のヒンジ部60の第2の軸連結部81は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の面85で第4の板部78に接している。
図6は、+90°回動状態から第2の筐体20を第1の筐体10に対して+180°回動(+180°回動状態)させたときの連結装置2を示す斜視図である。図7(a)は、+180°回動状態における第1のヒンジ部30を示す模式図である。図7(b)は、+180°回動状態における第2のヒンジ部60を示す模式図である。
+180°回動状態のとき、第1のヒンジ部30において、第1の回動軸34を支点に回動した第2の蝶番部41の第2の板部48及びこれとともに回動した第1の軸連結部51の連結板部54は、第1の筐体10に固定された第1の蝶番部31に重ね合わせられる。これにより、第1の軸連結部51の連結板部54は、第1の面55が第2の蝶番部41の第2の板部48に接した状態は変わらないまま、第2の面56が第1の蝶番部31の第1の板部38に接した状態となる。
一方、第2のヒンジ部60において、+180°回動状態のとき、第3の回動軸64を支点に回動した第3の蝶番部61の第3の板部68は、第1の筐体10に固定された第4の蝶番部71及び第2の軸連結部81の連結板部84に重ね合わせられる。これにより、第2の軸連結部81の連結板部84は、第1の面85が第4の蝶番部71の第4の板部78に接した状態は変わらないまま、第2の面86が第3の蝶番部61の第3の板部68に接した状態となる。
このとき、第1の蝶番部31の第1の回動軸34及び第3の蝶番部61の第3の回動軸64が互いに同軸に位置するとともに、第2の蝶番部41の第2の回動軸44及び第4の蝶番部71の第4の回動軸74が互いに同軸に位置する。
図8は、+180°回動状態時の電子機器1を示す斜視図である。
同図に示すように、+180°回動状態時において、第1の筐体10の第1の主面11と第2の筐体20の第3の主面21とが互いに平行かつ同一平面に沿って配置される位置関係となる。
このとき対向する第1の凹部17及び第2の凹部27内に、第1の蝶番部31及び第2の蝶番部41が互いに重なり合うように接した状態で収容される。同様に、この第1の凹部17及び第2の凹部27内に、第3の蝶番部61及び第4の蝶番部71が互いに重なり合うように接した状態で収容される。これにより、+180°回動状態において、第1の筐体10と第2の筐体20との距離を小さくできる。
これにより、第1の筐体10の第1の主面11に設けられたタッチセンサパネル11aと、第2の筐体20の第3の主面21に設けられたタッチセンサパネル21aとの距離を小さくすることができる。このとき、タッチセンサパネル11a,21aに重ね合わせられるそれぞれの表示パネルを1つの表示領域としてもよい。
図9は、+180°回動状態から第2の筐体20を第1の筐体10に対して+270°回動(+270°回動状態)させたときの連結装置2を示す斜視図である。図10(a)は、+270°回動状態における第1のヒンジ部30を示す模式図である。図10(b)は、+270°回動状態における第2のヒンジ部60を示す模式図である。
図7及び図9に示すように、第2の蝶番部41の第2の回動軸44と第4の蝶番部71の第4の回動軸74は互いに同軸の関係にあることによって、第2の筐体20を第1の筐体10に対して、第2の回動軸44及び第4の回動軸74を支点に回動させることができる。
すなわち、0°から+180°までの回動は第1の回動軸34及び第3の回動軸64が回動の支点であったのに対し、+180°から+360°までの回動は第2の回動軸44及び第4の回動軸74が回動の支点となる。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第1のヒンジ部30において、第2の筐体20に固定された第2の蝶番部41は、第2の回動軸44を支点に回動する。ここで、第1のヒンジ部30の第1の軸連結部51は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第2の面56で第1の板部38に接したままの状態を保っている。
一方、第2のヒンジ部60において、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第2の筐体20に固定された第3の蝶番部61は、第4の回動軸74を支点に回動する。ここで、第2の面86で第3の蝶番部61の第3の板部68に接する第2の軸連結部81は、第4の回動軸74を支点に第3の蝶番部61とともに回動する。
図11は、+270°回動状態から第2の筐体20を第1の筐体10に対して+360°回動(+360°回動状態)させたときの連結装置2を示す斜視図である。図12(a)は、+360°回動状態における第1のヒンジ部30を示す模式図である。図12(b)は、+360°回動状態における第2のヒンジ部60を示す模式図である。
第2の筐体20が第2の回動軸44及び第4の回動軸74を回動の支点に第1の筐体10に対して360°回動すると、第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面とが互いに重ね合わせられた状態となる。
本実施形態によれば、第1の回動軸34及び第3の回動軸64を0°から+180°までの回動の支点とし、第2の回動軸44及び第4の回動軸74を+180°から+360°までの回動の支点として、第1の筐体10及び第2の筐体20が相対的に+360°回動可能となる。
なお、+360°回動状態から第2の筐体20を第1の筐体10に対して開動作時と逆の方向である−方向に回動させることによって、もとの0°回動状態まで復帰させることができる。
[第1の筐体と第2の筐体間の配線]
図13は、第1の筐体10に収容された回路基板と第2の筐体20に収容された回路基板とを電気的に接続する第1の配線の例を示す斜視図であり、0°回動状態を示す。
第1の筐体10において、第1の主面11と、第2の主面12と、第1の側面16と、矩形状の主面の一方の短辺を含む第2の側面19とがなす角部には、第1の切欠き面13が設けられる。第1の切欠き面13には、第1の開口13aを設ける。
第2の筐体20において、第3の主面21と、第4の主面22と、第3の側面26と、矩形状の主面の一方の短辺を含む第4の側面29とがなす角部には、第2の切欠き面23を設ける。第2の切欠き面23には、第2の開口23aが設けられる。第2の切欠き面23は、第1の筐体10と第2の筐体20とが連結装置2,2によって連結され閉じられた状態にあるとき、第1の切欠き面13と同一平面に沿って位置するように設けられる。
第1の筐体10に収容された回路基板と第2の筐体20に収容された回路基板とは、第1の開口13a及び第2の開口23aを通して配線3により電気的に接続される。
本図に示す第1の筐体10と第2の筐体20とが重ね合わせられた状態のとき、配線3の露出する長さは、電子機器1がノート型PCの場合、例えばおよそ11mmである。
図14は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して+90°回動した状態を示す斜視図である。
同図に示すように、第2の筐体20が第1の筐体10に対して+90°回動したとき、第1の筐体10の第1の切欠き面13と第2の筐体の第2の切欠き面23とが離間する。このため第1の開口13a及び第2の開口23aから露出する配線3が長くなる。例えばこのとき、およそ12.57mmである。
図15は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して+180°回動した状態を示す斜視図である。
同図に示すように、第2の筐体20が第1の筐体10に対して+180°回動したとき、第1の筐体10の第1の切欠き面13と第2の筐体20の第2の切欠き面23とが対向する。このとき第1の開口13a及び第2の開口23aから露出する配線3は、+90°の回動時及び0°の回動時より短くなる。例えばこのとき、およそ9.42mmである。
第1の配線の例によれば、第1の筐体10と第2の筐体20との位置の変化に拘わらず、筐体内の回路基板同士を電気的に接続することが可能である。
図16は、第1の筐体10に収容された回路基板と第2の筐体20に収容された回路基板とを電気的に接続する第2の配線の例を示す斜視図であり、第2の筐体が第1の筐体に対して+180°回動した状態を示す。図17は、その部分断面図である。
第1の筐体10の矩形状の主面の一方の短辺を含む第2の側面19には、第1の側面16側に開口を有する断面U字状の第1の配線収容部4が設けられる。第2の側面19と第1の配線収容部4とが接しあう面にはそれぞれ開口(図示せず。)が設けられており、この開口を介して第1の筐体10内に収容された回路基板から配線3が導出される。
第2の筐体の矩形状の主面の一方の短辺を含む第4の側面29には、第3の側面26側に開口を有し、第1の配線収容部4の開口にスライド式に組み合わされて一部挿入可能な第2の配線収容部5が設けれられる。第3の側面26と第2の配線収容部5とが接しあう面にはそれぞれ開口が設けられており、この開口を介して、第1の配線収容部4内の配線3が第2の筐体20内に収容された回路基板と電気的に接続される。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して+180°回動したとき、第1の配線収容部4内に第2の配線収容部5の大半が入り込み、配線収容部4,5の中で配線3はS字状に折り曲げられて収容されている。
図18は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して+90°回動した状態を示す斜視図である。図19は、その部分断面図である。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して+90°回動したとき、第1の筐体10と第2の筐体20とが離間する。このため第1の配線収容部4の開口にスライド式に組み合わされて一部挿入されていた第2の配線収容部5の一部分が露出し、配線収容部4,5の係合面積が小さくなる。これに伴い+180°回動時に配線収容部4,5の中のS字状に折り曲げられていた配線3は、中央近傍の部位が略直線状に延ばされて、第1の筐体10内の回路基板と第2の筐体20内の回路基板との電気的接続を維持する。
第2の配線の例によっても、第1の筐体10と第2の筐体20との位置の変化に拘わらず、筐体内の回路基板同士を電気的に接続することが可能である。
図20は、第1の筐体10に収容された回路基板と第2の筐体20に収容された回路基板とを電気的に接続する第3の配線の例を示す概略図であり、+90°回動状態を示す。
本例では、第1の筐体10及び第2の筐体20内の回路基板同士を電気的に接続する配線3を、第1のヒンジ部30の第1の軸連結部51に設けている。配線3は、第1の軸連結部51を中空として第1の軸連結部51内に収容されたり、第1の軸連結部51に沿って配置される。
配線3は、第1の筐体10内では第1の主面11側に配置され、第2の筐体20内では第4の主面22側に配置される。これにより、第1の回動軸34を回動の支点とした回動と、第2の回動軸44を回動の支点とした回動とに対応することが可能となる。なお、配線3を、第1の筐体10では第2の主面12側に配置し、第2の筐体20側では第3の主面21側に配置してもよい。
<第2の実施形態>
[電子機器及び連結装置の構成]
図21は、本発明の別の実施形態に係る電子機器1aの閉状態を示す斜視図である。図22は、電子機器1aの開状態を示す斜視図である。図23は、電子機器1aの別の開状態を示す斜視図である。これら2つの開状態についてはあとで説明する。
電子機器1aは、第1の筐体10と、第2の筐体20と、第1の連結装置6と、第2の連結装置7と、第3の連結装置8とを有する。図21の状態では、第1の筐体10の第1の主面11が、第2の筐体20の第3の主面21に重ね合わせられている。第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8はそれぞれ、第1の実施形態の第1及び第2のヒンジ部30,60と同様の構成を有するヒンジ部を2つずつ用いて構成されている。
以下、第1の実施形態で説明した部材や構成等と同様の部材や構成等については説明を省略又は簡略し、異なる点を中心に説明する。
図34は、図21に示す電子機器1aの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8を示す斜視図である。
第1の連結装置6は、第1のヒンジ部30aと、第2のヒンジ部60aと、第1のヒンジ連結部100とを有する。
第1のヒンジ部30aは、第1の蝶番部31aと、第2の蝶番部41aと、第1の軸連結部51aとを有する。第1の蝶番部31aと第1の軸連結部51aとは、第1の回動軸34aにより回動自在に連結される。第2の蝶番部41aと第1の軸連結部51aとは、第2の回動軸44aにより回動自在に連結される。
第1の蝶番部31aは、第2の筐体20の第4の側面29に固定される。第1の蝶番部31aは、これを回動自在に支持する第1の回動軸34aの軸心が、第2の筐体20の第3の主面21に沿った平面と第4の側面29に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。
第2のヒンジ部60aは、第3の蝶番部61aと、第4の蝶番部71aと、第1の軸連結部81aとを有する。第3の蝶番部61aと第1の軸連結部81aとは、第3の回動軸64aにより回動自在に連結される。第4の蝶番部71aと第1の軸連結部81aとは、第4の回動軸74aにより回動自在に連結される。
第4の蝶番部71aは、第1の筐体10の第1の側面16に固定される。第4の蝶番部71aは、これを回動自在に支持する第4の回動軸74aの軸心が、第1の筐体10の第1の主面11に沿った平面と、第1の側面16に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。
第1のヒンジ部30aの第2の蝶番部41aは、第1のヒンジ連結部100の一方の端部に固定される。第2の蝶番部41aが固定された第1のヒンジ連結部100の面を「第2の面104」と呼ぶ。
第2のヒンジ部60aの第3の蝶番部61aは、第1のヒンジ連結部100の他方の端部に固定される。第3の蝶番部61aは、第1のヒンジ連結部100の第2の面104に表裏対向する第1の面103に固定される。
なお、第1の筐体10の第2の主面12には、第1のヒンジ連結部100を収容する凹部12aが設けられる。これにより、第1のヒンジ連結部100の第2の面104を、第2の主面12に沿った平面と略同一平面上に配置することができる。第2の筐体20の第4の主面22には、凹部12aに対応する位置に、凹部12aと同様の形状を有する凹部22aが設けられる。
第1の筐体10の第1の側面16には、第2のヒンジ部60aの第4の蝶番部71aが固定されこれを収容するための凹部16aが設けられる。これにより、第4の蝶番部71aは、これを回動自在に支持する第4の回動軸74aの軸心が、第1の筐体10の第1の主面11に沿った平面と、第1の側面16に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。第2の筐体20の第3の側面26には、凹部16aに対応する位置に、凹部16aと同様の形状を有する凹部26aが設けられる。
第2の筐体20の第4の側面29には、第1のヒンジ部30aの第1の蝶番部31aが固定されこれを収容するための凹部29aが設けられる。これにより、第1の蝶番部31aは、これを回動自在に支持する第1の回動軸34aの軸心が、第2の筐体20の第3の主面21に沿った平面と、第4の側面29に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。第1の筐体10の第2の側面19には、凹部29aに対応する位置に、凹部29aと同様の形状を有する凹部19aが設けられる。
第2の連結装置7は、第3のヒンジ部30bと、第4のヒンジ部60bと、第2のヒンジ連結部200とを有する。
第3のヒンジ部30bは、第5の蝶番部31bと、第6の蝶番部41bと、第3の軸連結部51bとを有する。第5の蝶番部31bと、第3の軸連結部51bとは、第5の回動軸34bにより回動自在に連結される。第6の蝶番部41bと、第3の軸連結部51bとは、第6の回動軸44bにより回動自在に連結される。
第5の蝶番部31bは、第1の筐体10の第2の側面19に固定される。第5の蝶番部31bは、これを回動自在に支持する第5の回動軸34bの軸心が、第1の筐体10の第1の主面11に沿った平面と、第2の側面19に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。
第4のヒンジ部60bは、第7の蝶番部61bと、第8の蝶番部71bと、第4の軸連結部81bとを有する。第7の蝶番部61bと、第4の軸連結部81bとは、第7の回動軸64bにより回動自在に連結される。第8の蝶番部71bと、第4の軸連結部81bとは、第8の回動軸74bにより回動自在に連結される。
第8の蝶番部71bは、第2の筐体20の第3の側面26に固定される。第8の蝶番部71bは、これを回動自在に支持する第8の回動軸74bの軸心が、第2の筐体20の第3の主面21に沿った平面と、第3の側面26に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。
第3のヒンジ部30bの第6の蝶番部41bは、第2のヒンジ連結部200の一方の端部に固定される。第6の蝶番部41bが固定された第2のヒンジ連結部200の面を「第1の面203」と呼ぶ。
第4のヒンジ部60bの第7の蝶番部61bは、第2のヒンジ連結部200の他方の端部に固定される。第7の蝶番部61bは、第2のヒンジ連結部200の第1の面203に表裏対向する第2の面204に固定される。
なお、第2の筐体20の第3の側面26には、第6のヒンジ部60bの第8の蝶番部71bが固定されこれを収容するための凹部26bが設けられる。これにより、第8の蝶番部71bの第8の回動軸74bの軸心を、第2の筐体20の第3の主面21に沿った平面と、第3の側面26に沿った平面とが交差する線に沿うように配置することができる。第1の筐体10の第1の側面16には、凹部26bに対応する位置に、凹部26bと同様の形状を有する凹部16bが設けられる。
第1の筐体10の第2の側面19には、第3のヒンジ部30bの第5の蝶番部31bが固定されこれを収容するための凹部19bが設けられる。これにより、第5の蝶番部31bの第5の回動軸34bの軸心を、第1の筐体10の第1の主面11に沿った平面と、第2の側面19に沿った平面とが交差する線に沿うように配置することができる。第2の筐体20の第4の側面29には、凹部19bに対応する位置に、凹部19bと同様の形状を有する凹部29bが設けられる。
第2の筐体20の第4の主面22には、第2のヒンジ連結部200を収容する凹部22bが設けられる。これにより、第2のヒンジ連結部200の第2の面204を第2の主面12に沿った平面と略同一平面上に配置することができる。第1の筐体10の第2の主面12には、凹部22bに対応する位置に、凹部22bと同様の形状を有する凹部12bが設けられる。
第3の連結装置8は、第5のヒンジ部30cと、第6のヒンジ部60cと、第3のヒンジ連結部300とを有する。
第5のヒンジ部30cは、第9の蝶番部31cと、第10の蝶番部41cと、第5の軸連結部51cとを有する。第9の蝶番部31cと、第5の軸連結部51cとは、第9の回動軸34cにより回動自在に連結される。第10の蝶番部41cと、第5の軸連結部51cとは、第10の回動軸44cにより回動自在に連結される。
第9の蝶番部31cは、第2の筐体20の第4の側面29に固定される。第9の蝶番部31cは、これを回動自在に支持する第9の回動軸34cの軸心が、第2の筐体20の第3の主面21に沿った平面と、第4の側面29に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。
第6のヒンジ部60cは、第11の蝶番部61cと、第12の蝶番部71cと、第6の軸連結部81cとを有する。第11の蝶番部61cと、第6の軸連結部81cとは、第11の回動軸64cにより回動自在に連結される。第12の蝶番部71cと、第6の軸連結部81cとは、第12の回動軸74cにより回動自在に連結される。
第12の蝶番部71cは、第1の筐体10の第1の側面16に固定される。第12の蝶番部71cは、これを回動自在に支持する第12の回動軸74cの軸心が、第1の筐体10の第1の主面11に沿った平面と、第1の側面16に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。
第5のヒンジ部30cの第10の蝶番部41cは、第3のヒンジ連結部300の一方の端部に固定される。第10の蝶番部41cが固定された第3のヒンジ連結部300の面を「第2の面304」と呼ぶ。
第6のヒンジ部60cの第11の蝶番部61cは、第3のヒンジ連結部300の他方の端部に固定される。第11の蝶番部61cは、第3のヒンジ連結部300の第2の面304に表裏対向する第1の面303に固定される。
なお、第1の筐体10の第2の主面12には、第3のヒンジ連結部300を収容する凹部12cが設けられる。これにより、第3のヒンジ連結部300の第2の面304を、第2の主面12に沿った平面と略同一平面上に配置することができる。第2の筐体20の第4の主面22には、凹部12cに対応する位置に、凹部12cと同様の形状を有する凹部22cが設けられる。
第1の筐体10の第1の側面16には、第6のヒンジ部60cの第12の蝶番部71cが固定されこれを収容するための凹部16cが設けられる。これにより、第12の蝶番部71cの第12の回動軸74cの軸心を、第1の筐体10の第1の主面11に沿った平面と、第1の側面16に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。第2の筐体20の第3の側面26には、凹部16cに対応する位置に、凹部16cと同様の形状を有する凹部26cが設けられる。
第2の筐体20の第4の側面29には、第5のヒンジ部30cの第9の蝶番部31cが固定されこれを収容するための凹部29cが設けられる。これにより、第9の蝶番部31cの第9の回動軸34cの軸心を、第2の筐体20の第3の主面21に沿った平面と、第4の側面29に沿った平面とが交差する線に沿うように配置される位置関係となる。第1の筐体10の第2の側面19には、凹部29cに対応する位置に、凹部29cと同様の形状を有する凹部19cが設けられる。
なお、以下の説明において、第1の筐体10の「第2の主面12」は、凹部12a,12b,12cを含むものとする。「第1の側面16」は、凹部16a,16b,16cを含むものとする。「第2の側面19」は、凹部19a,19b,19cを含むものとする。第2の筐体20の「第4の主面22」は、凹部22a,22b,22cを含むものとする。「第3の側面26」は、凹部26a,26b,26cを含むものとする。「第4の側面29」は、凹部29a,29b,29cを含むものとする。
[電子機器の筐体のX軸周りの回動時における連結装置の作用]
次に、以上のように構成された電子機器1aをユーザが開閉するときの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8の作用について説明する。
まず、ユーザが電子機器1aの開閉を行う前の状態として、上記図21及び図34に示したように、第1の筐体10の第1の主面11と第2の筐体20の第3の主面21とが重ね合わせられているものとする。また、第1のヒンジ連結部100において、第1の面103が第1の筐体10の第2の主面12に接触し、第2の面104が露出している。第2のヒンジ連結部200において、第1の面203が第2の筐体20の第4の主面22に接触し、第2の面204が露出している。第3のヒンジ連結部300において、第1の面303が第1の筐体10の第2の主面12に接触し、第2の面304が露出している。
以下、第1の筐体10の位置は変化させずに、第2の筐体20を第1の筐体10に対して回動させる際の第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8の作用について図示とともに説明する。なお、図を分かりやすくするため、以下、第1の筐体10の第2の主面12及び第2の筐体20の第4の主面22の凹部12a、12b,12c,22a,22b,22cについては、位置を図示し、深さは図示を省略する。
第1の筐体10の第1の主面11と第2の筐体20の第3の主面21とが重ね合わせられた状態を、ここでは「0°回動状態」と呼ぶこととする。以下では、この0°回動状態から、ユーザが第1の筐体10に対して第2の筐体20をX軸周りに回動させることによって電子機器1aを開閉操作する場合の動作を説明する。
図24は、0°回動状態から第2の筐体20を第1の筐体10に対してX軸周りに+90°回動(X軸周りの+90°回動状態)させたときの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8を示す斜視図である。
図34に示すように、第1の蝶番部31aの第1の回動軸34a、第5の蝶番部31bの第5の回動軸34b及び第9の蝶番部31cの第9の回動軸34cは、X軸方向に互いに同軸の関係にあることによって、第2の筐体20を第1の筐体10に対して、第1の回動軸34a、第5の回動軸34b及び第9の回動軸34cを支点にX軸周りに回動させることができる。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第1の連結装置6の第1のヒンジ部30aにおいて、第2の筐体20の第4の側面29に固定された第1の蝶番部31aは、第1の回動軸34aを支点にX軸周りに回動する。ここで、第1の軸連結部51aは、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の筐体10の第2の側面19に接している。さらに、第1の軸連結部51aに第2の回動軸44aを介して連結される第2の蝶番部41aに固定された第1のヒンジ連結部100は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の面103が第1の筐体10の第2の主面12に接している。
一方、第2の連結装置7の第3のヒンジ部30bにおいては、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第2の筐体20の第4の側面29に接する第3の軸連結部51bは、第5の回動軸34bを支点に回動する。ここで、第3の軸連結部51bに第6の回動軸44bを介して連結される第6の蝶番部41bに固定された第2のヒンジ連結部200は、第1の面203が第2の筐体20の第4の主面22に接しつつ、第5の回動軸34bを支点に第3の軸連結部51bとともに回動する。
一方、第3の連結装置8の第5のヒンジ部30cにおいては、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第2の筐体20の第4の側面29に固定された第9の蝶番部31cは、第9の回動軸34cを支点にX軸周りに回動する。ここで、第5の軸連結部51cは、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の筐体10の第2の側面19に接している。さらに、第5の軸連結部51cに第10の回動軸44cを介して連結される第10の蝶番部41cに固定された第1のヒンジ連結部300は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の面303が第1の筐体10の第2の主面12に接している。
このように、第2の筐体20は、0°から+180°までのX軸周りの回動過程において、第1の回動軸34a、第5の回動軸34b及び第9の回動軸34cを支点に回動する。
図25は、X軸周りの+90°回動状態から第2の筐体20を第1の筐体10に対してX軸周りに+180°回動(X軸周りの+180°回動状態)させたときの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8を示す斜視図である。
X軸周りの+180°回動状態のとき、第1の連結装置6の第1のヒンジ部30aにおいて、第1の回動軸34aを支点にX軸周りに回動した第1の蝶番部31aは、第1の筐体10に接している第1の軸連結部51aに重なり合うようにして接した状態となる。
一方、第2の連結装置7の第2のヒンジ部30bにおいては、X軸周りの+180°回動状態のとき、第5の回動軸34bを支点にX軸周りに回動した第3の軸連結部51bは、第1の筐体10に固定された第5の蝶番部31bに重なり合うようにして接した状態となる。
一方、第3の連結装置8の第3のヒンジ部30cにおいては、X軸周りの+180°回動状態のとき、第9の回動軸34cを支点にX軸周りに回動した第9の蝶番部31cは、第1の筐体10に接している第5の軸連結部51cに重なり合うようにして接した状態となる。
図26は、X軸周りの+180°回動状態時の電子機器1aを示す斜視図である。
同図に示すように、第2の筐体20を第1の筐体10に対してX軸周りに+180°回動させたとき、第1の筐体10の第1の主面11と第2の筐体20の第3の主面21とが互いに平行かつ同一平面に沿って配置される位置関係となる。
このとき、第1の筐体10の第2の側面19と、第2の筐体20の第4の側面29とが対向する。ここで、互いに対向する凹部19a,29a内に、第1の蝶番部31a及び第1の軸連結部51aが互いに重なり合うように接した状態で収容される。互いに対向する凹部19b,29b内に、第5の蝶番部31b及び第3の軸連結部51bが互いに重なり合うように接した状態で収容される。互いに対向する凹部19c,29c内に、第9の蝶番部31c及び第5の軸連結部51cが互いに重なり合うように接した状態で収容される。
これにより、X軸周りの+180°回動状態において、第1の筐体10と第2の筐体20との距離を小さくできる。その結果、タッチセンサパネル11a,21aの距離を小さくすることができる。このとき、タッチセンサパネル11a,21aに重ね合わせられるそれぞれの表示パネルを1つの表示領域としてもよい。
図27は、X軸周りの+180°回動状態から第2の筐体20を第1の筐体10に対してX軸周りに+270°回動(X軸周りの+270°回動状態)させたときの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8を示す斜視図である。
図25及び図27に示すように、第2の回動軸44a、第6の回動軸44b及び第10の回動軸44cがX軸方向に同軸の関係にあることによって、第2の筐体20を第1の筐体10に対して、第2の回動軸44a、第6の回動軸44b及び第10の回動軸44cを支点に回動させることができる。
すなわち、0°から+180°までのX軸周りの回動は第1の回動軸34a、第5の回動軸34b及び第9の回動軸34cが回動の支点であった。これに対し、+180°から+360°までのX軸周りの回動は第2の回動軸44a、第6の回動軸44b及び第10の回動軸44cが回動の支点となる。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第1の連結装置6の第1のヒンジ部30aにおいて、第2の筐体20の第4の側面29に固定された第1の蝶番部31aは、第2の回動軸44aを支点にX軸周りに回動する。さらに、第1の蝶番部31aに重なり合うように接した第1の軸連結部51aは、第2の回動軸44aを支点にX軸周りに第1の蝶番部31aとともに回動する。ここで、第1の軸連結部51aに第2の回動軸44aを介して連結される第2の蝶番部41aに固定された第1のヒンジ連結部100は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の面103が第1の筐体10の第2の主面12に接している。
一方、第2の連結装置7の第3のヒンジ部30bにおいては、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第3の軸連結部51bに第6の回動軸44bを介して連結される第6の蝶番部41bに固定された第2のヒンジ連結部200は、第1の面203が第2の筐体20の第4の主面22に接しつつ、第6の回動軸44bを支点にX軸周りに回動する。ここで、第3の軸連結部51bは、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の筐体10に固定された第5の蝶番部31bに接している。
一方、第3の連結装置8の第5のヒンジ部30cにおいては、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第2の筐体20の第4の側面29に固定された第9の蝶番部31cは、第10の回動軸44cを支点にX軸周りに回動する。さらに、第9の蝶番部31cに重なり合うように接した第5の軸連結部51cは、第10の回動軸44cを支点にX軸周りに第9の蝶番部31cとともに回動する。ここで、第5の軸連結部51cに第10の回動軸44cを介して連結される第10の蝶番部41cに固定された第1のヒンジ連結部300は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の面303が第1の筐体10の第2の主面12に接している。
図28は、X軸周りの+270°回動状態から第2の筐体20を第1の筐体10に対してX軸周りに+360°回動(X軸周りの+360°回動状態)させたときの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8を示す斜視図である。
第2の筐体20を第1の筐体10に対してX軸周りに+360°回動させると、第1の筐体10の第2の主面12が第2の筐体20の第4の主面22に重ね合わせられる。
X軸周りの+360°回動状態のとき、第1の連結装置6の第1のヒンジ部30aにおいて、第2の筐体20の第4の側面29に固定されている第1の蝶番部31aの第1の回動軸34aの軸心は、第2の筐体20の第3の主面21に沿った平面上にある。第1の回動軸34aを介して第1の蝶番部31aに連結された第1の軸連結部51aは、第1の蝶番部31aに接している。第2の回動軸44aを介して第1の軸連結部51aに連結された第2の蝶番部41aは、互いに重ね合わせられた第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22との間に挟まれるようにして位置する。第2の回動軸44aの軸心は、第2の主面12と第4の主面22とが接し合う面に沿った平面上にある。
第2の蝶番部41aに固定された第1のヒンジ連結部100は、第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22との間に挟まれるようにして、凹部12a,22aに収容される。第1のヒンジ連結部100の第1の面103は第1の筐体10の第2の主面12に接した状態を保っている。第1の面103に表裏対向する第2の面104は、第2の筐体20の第4の主面22に接した状態となる。
第1のヒンジ連結部100に固定された第2のヒンジ部60aの第3の蝶番部61aの
第3の回動軸64aの軸心は、第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22とが接し合う面に沿った平面上にある。第3の回動軸64aを介して第3の蝶番部61aに連結される第2の軸連結部81aは、第1の筐体10の第1の側面16に固定された第4の蝶番部71aに接した状態となる。第4の回動軸74aの軸心は、第1の筐体10の第1の主面11に沿った平面上にある。
一方、第2の連結装置7の第3のヒンジ部30bにおいて、X軸周りの+360°回動状態のとき、第1の筐体10の第2の側面19に固定されている第5の蝶番部31bの第5の回動軸34bの軸心は、第1の筐体10の第1の主面11とに沿った平面上にある。第5の回動軸34bを介して第5の蝶番部31bに連結された第3の軸連結部51bは、第5の蝶番部31bに接している。第6の回動軸44bを介して第3の軸連結部51bに連結された第6の蝶番部41bは、互いに重ね合わせられた第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22との間に挟まれるようにして位置する。第6の回動軸44bの軸心は、第2の主面12と第4の主面22とが接し合う面に沿った平面上に位置する。
第6の蝶番部41bに固定された第2のヒンジ連結部200は、第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22との間で凹部12b,22bに収容される。第2のヒンジ連結部200の第1の面203は第2の筐体20の第4の主面22に接した状態を保っている。第1の面203に表裏対向する第2の面204は、第1の筐体10の第2の主面12に接した状態となる。
第2のヒンジ連結部200に固定された第4のヒンジ部60bの第7の蝶番部61bの第7の回動軸64bの軸心は、第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22とが接し合う面に沿った平面上に位置する。第7の回動軸64bを介して第7の蝶番部61bに連結される第4の軸連結部81bは、第2の筐体20の第3の側面26に装着された第8の蝶番部71bに接した状態となる。第8の回動軸74bの軸心は、第2の筐体10の第3の主面21に沿った平面上にある。
一方、第3の連結装置8の第5のヒンジ部30cにおいて、X軸周りの+360°回動状態のとき、第2の筐体20の第4の側面29に固定されている第9の蝶番部31cの第9の回動軸34cの軸心は、第2の筐体20の第3の主面21に沿った平面上にある。第9の回動軸34cを介して第9の蝶番部31cに連結された第5の軸連結部51cは、第9の蝶番部31cに接している。第10の回動軸44cを介して第5の軸連結部51cに連結された第10の蝶番部41cは、互いに重ね合わせられた第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22との間に挟まれるようにして位置する。第10の回動軸44cの軸心は、第2の主面12と第4の主面22とが接し合う面に沿った平面上に位置する。
第10の蝶番部41cに固定された第3のヒンジ連結部300は、第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22との間で凹部12c,22cに収容される。第3のヒンジ連結部300の第1の面303は第1の筐体10の第2の主面12に接した状態を保っている。第1の面303に表裏対向する第2の面304は、第2の筐体20の第4の主面22に接する。
第3のヒンジ連結部300に固定された第6のヒンジ部60cの第11の蝶番部61cの第11の回動軸64cの軸心は、第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22とが接し合う面上に位置する。第11の回動軸64cを介して第11の蝶番部61cに連結される第6の軸連結部81cは、第1の筐体10の第1の側面16に固定された第12の蝶番部71cに接した状態となる。第12の回動軸74cの軸心は、第1の筐体10の第1の主面11に沿った平面上にある。
このとき、第2の回動軸44a、第6の回動軸44b及び第10の回動軸44cがX軸方向に同軸に位置する。第3の回動軸64a、第7の回動軸64b及び第11の回動軸64cがY軸方向に同軸に位置する。また、これら回動軸の軸心は、第2の主面12と第4の主面22とが接し合う面上に位置する。すなわち第2の回動軸44a、第6の回動軸44b及び第10の回動軸44cと、第3の回動軸64a、第7の回動軸64b及び第11の回動軸64cとは、同一平面に沿って互いに直交して配置される位置関係となる。
また、第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22とが互いに接し合うとき、互いに対向する凹部12a,22a内に、第1のヒンジ連結部100が収容される。互いに対向する凹部12b,22b内に、第2のヒンジ連結部200が収容される。互いに対向する凹部12c,22c内に、第3のヒンジ連結部300が収容される。
これにより、第1の筐体10と第2の筐体20との間に第1、第2及び第3のヒンジ連結部100,200,300が位置する場合であっても、第2の主面12と第4の主面22とを互いに接し合うようにすることができる。これにより、電子機器1aの安全性やデザイン性を高めることができる。
[電子機器の筐体のY軸周りの回動時における連結装置の作用]
図28に示したように、電子機器1aにおいて、第1の筐体10の第2の主面12が第2の筐体20の第4の主面22に重ね合わせられている。第1の筐体10と第2の筐体20とを重ね合わせたこの状態(0°回動状態)から第2の筐体20を第1の筐体10に対してY軸周りに回動させるときの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8の作用について説明する。
図29は、0°回動状態から第2の筐体20を第1の筐体10に対してY軸周りに+90°回動(Y軸周りの+90°回動状態)させたときの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8を示す斜視図である。
図28に示すように、第3の蝶番部61aの第3の回動軸64a、第7の蝶番部61bの第7の回動軸64b及び第11の蝶番部61cの第11の回動軸64cは、Y軸方向に互いに同軸の関係にあることによって、第2の筐体20を第1の筐体10に対して、第3の回動軸64a、第7の回動軸64b及び第11の回動軸64cを支点にY軸周りに回動させることができる。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第1の連結装置6の第2のヒンジ部60aにおいて、第2の筐体20の第4の主面22に第2の面104で接している第1のヒンジ連結部100及び第1のヒンジ連結部100に固定された第3の蝶番部61aは、第3の回動軸64aを支点にY軸周りに回動する。ここで、第2の軸連結部81aは、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の筐体10の第1の側面16に固定された第4の蝶番部71aに接している。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第2の連結装置7の第4のヒンジ部60bにおいて、第2の筐体20の第3の側面26に固定された第8の蝶番部71bは、第7の回動軸64bを支点にY軸周りに回動する。ここで、第8の蝶番部71bに重なり合うように接している第4の軸連結部81bは、第7の回動軸64bを支点に第8の蝶番部71bとともにY軸周りに回動する。一方、第4の軸連結部81bに第7の回動軸64bを介して連結される第7の蝶番部61bに固定された第2のヒンジ連結部200は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第2の面204で第1の筐体10の第2の主面12に接している。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第3の連結装置8の第6のヒンジ部60cにおいて、第2の筐体20の第4の主面22に第2の面304で接している第3のヒンジ連結部300及び第3のヒンジ連結部300に固定された第11の蝶番部61cは、第11の回動軸64cを支点にY軸周りに回動する。ここで、第6の軸連結部81cは、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の筐体10の第1の側面16に固定された第12の蝶番部71cに接している。
このように、第2の筐体20は、0°から+180°までのY軸周りの回動過程において、第3の回動軸64a、第7の回動軸64b及び第11の回動軸64cを支点に回動する。
第1のヒンジ連結部100は、上記X軸周りの回動過程では、第1の面103が第1の筐体10の第2の主面12に接し、第2の面104が露出していた。しかしながら、Y軸周りの回動過程では、第2の面104が第2の筐体20の第4の主面22に接し、第1の面103が露出することとなる。
第2のヒンジ連結部200は、X軸周りの回動過程では、第1の面203が第2の筐体20の第4の主面22に接し、第2の面204が露出していた。しかしながら、Y軸周りの回動過程では、第2の面204が第1の筐体10の第2の主面12に接し、第1の面203が露出することとなる。
第3のヒンジ連結部300は、X軸周りの回動過程では、第1の面303が第1の筐体10の第2の主面12に接し、第2の面304が露出していた。しかしながら、Y軸周りの回動過程では、第2の面304が第2の筐体20の第4の主面22に接し、第1の面303が露出することとなる。
図30は、第2の筐体20を第1の筐体10に対してY軸周りに+180°回動(Y軸周りの+180°回動状態)させたときの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8を示す斜視図である。
Y軸周りの+180°回動状態のとき、第1の連結装置6において、第2の筐体20の第3の側面26は、第1の筐体10の第1の側面16に装着された第4の蝶番部71a及び第4の蝶番部71aに接している第2の軸連結部81aに重なり合うようにして接する。これにより、第2の軸連結部81aは、一方の面が第4の蝶番部71aに接した状態は変わらないまま、他方の面が第2の筐体20の第3の側面26に接した状態となる。
一方、第2の連結装置7においては、Y軸周りの+180°回動状態のとき、第2の筐体20の第3の側面26に装着された第8の蝶番部71b及び第8の蝶番部71bに重なり合うように接している第4の軸連結部81bは、第1の筐体10の第1の側面16に重なり合うようにして接する。これにより、第4の軸連結部81bは、一方の面が第8の蝶番部71bに接した状態は変わらないまま、他方の面が第1の筐体10の第1の側面16に接した状態となる。
一方、第3の連結装置8においては、Y軸周りの+180°回動状態のとき、第2の筐体20の第3の側面26は、第1の筐体10の第1の側面16に装着された第12の蝶番部74c及び第12の蝶番部74cに接している第6の軸連結部81cに重なり合うようにして接する。これにより、第6の軸連結部81cは、一方の面が第12の蝶番部71cに接した状態は変わらないまま、他方の面が第2の筐体20の第3の側面26に接した状態となる。
このとき、第3の回動軸64a、第7の回動軸64b及び第11の回動軸64cがY軸方向に同軸上にある。一方、第4の回動軸74a、第8の回動軸74b及び第12の回動軸74cがY軸方向に同軸上にある。
図31は、Y軸周りに+180°回動状態時の電子機器1aを示す斜視図である。
同図に示すように、第2の筐体20を第1の筐体10に対してY軸周りに+180°回動させたとき、第1の筐体10の第1の主面11と第2の筐体20の第3の主面21とが互いに平行かつ同一平面に沿って配置される位置関係となる。
このとき、第1の筐体10の第1の側面16と、第2の筐体20の第3の側面26とが対向する。ここで、互いに対向する凹部16a,26a内に、第3の蝶番部61a及び第2の軸連結部81aが互いに重なり合うように接した状態で収容される。互いに対向する凹部16b,26b内に、第8の蝶番部71b及び第4の軸連結部81bが互いに重なり合うように接した状態で収容される。互いに対向する凹部16c,26c内に、第11の蝶番部61c及び第6の軸連結部81cが互いに重なり合うように接した状態で収容される。
これにより、Y軸周りの+180°回動状態において、第1の筐体10と第2の筐体20との距離を小さくできる。その結果、タッチセンサパネル11a,21aの距離を小さくすることができる。このとき、タッチセンサパネル11a,21aに重ね合わせられるそれぞれの表示パネルを1つの表示領域としてもよい。
図32は、第2の筐体20を第1の筐体10に対してY軸周りに+270°回動(Y軸周りの+270°回動状態)させたときの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8を示す斜視図である。
0°から+180°までのY軸周りの回動は第3の回動軸64a、第7の回動軸64b及び第11の回動軸64cが回動の支点であった。これに対し、+180°から+360°までのY軸周りの回動は第4の回動軸74a、第8の回動軸74b及び第12の回動軸74cが回動の支点となる。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第1の連結装置6の第2のヒンジ部60aにおいて、第2の筐体20の第3の側面26に接している第2の軸連結部81aは、第4の回動軸74aを支点にY軸周りに回動する。ここで、第2の軸連結部81aに第3の回動軸64aを介して連結される第3の蝶番部61aに固定された第1のヒンジ連結部100は、第2の面104が第2の筐体20の第4の主面22に接しつつ、第4の回動軸74aを支点に第2の軸連結部81aとともにY軸周りに回動する。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第2の連結装置7の第4のヒンジ部60bにおいて、第2の筐体20の第3の側面26に固定された第8の蝶番部71bは、第8の回動軸74bを支点にY軸周りに回動する。ここで、第4の軸連結部81bは、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第1の筐体10の第1の側面16に接している。さらに、第4の軸連結部81bに第7の回動軸64bを介して連結される第7の蝶番部61bに固定された第2のヒンジ連結部200は、第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されても、第2の面204で第1の筐体10の第2の主面12に接している。
第2の筐体20が第1の筐体10に対して回動されるとき、第3の連結装置8の第6のヒンジ部60cにおいて、第2の筐体20の第3の側面26に接している第6の軸連結部81cは、第12の回動軸74cを支点としてY軸周りに回動する。ここで、第6の軸連結部81cに第11の回動軸64cを介して連結される第11の蝶番部61cに固定された第3のヒンジ連結部300は、第2の面303が第2の筐体20の第4の主面22に接しつつ、第12の回動軸74cを支点として第6の軸連結部81cとともにY軸周りに回動する。
図33は、第2の筐体20を第1の筐体10に対してY軸周りに+360°回動(Y軸周りの+360°回動状態)させたときの第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8を示す斜視図である。
第2の筐体20を第1の筐体10に対してY軸周りに+360°回動させると、第1の筐体10の第1の主面11が第2の筐体20の第3の主面21に重ね合わせられる。
上記X軸周り及びY軸周りの回動過程では、第1の筐体10の位置は変化させずに、第2の筐体20を第1の筐体10に対して回動させる際の連結装置2の作用について説明した。
第1のヒンジ連結部100において、0°回動状態では、第1の面103が第1の筐体10の第2の主面12に接しており、第2の面104が露出していた。しかしながら、X軸周りに360°回動し、さらにY軸周りに360°回動した後では、第2の面104が第2の筐体20の第4の主面22に接しており、第1の面103が露出している。
第2のヒンジ連結部200において、0°回動状態では、第1の面203が第2の筐体20の第4の主面22に接しており、第2の面204が露出していた。しかしながら、X軸周りに360°回動し、さらにY軸周りに360°回動した後では、第2の面204が第1の筐体10の第2の主面12に接しており、第1の面203が露出している。
第3のヒンジ連結部300において、0°回動状態では、第1の面303が第1の筐体10の第2の主面12に接しており、第2の面304が露出していた。しかしながら、X軸周りに360°回動し、さらにY軸周りに360°回動した後では、第2の面304が第2の筐体20の第4の主面22に接しており、第1の面303が露出している。
本実施形態によれば、第1、第5及び第9の回動軸34a,34b,34cを0°から+180°までのX軸周りの回動の支点とし、第2、第6及び第10の回動軸44a,44b,44cを+180°から+360°までのX軸周りの回動の支点として、第1の筐体10及び第2の筐体20がX軸周りに相対的に+360°回動可能となる。また、第3、第7及び第11の回動軸64a,64b,64cを0°から+180°までのY軸周りの回動の支点とし、第4、第8及び第12の回動軸74a,74b,74cを+180°から+360°までのY軸周りの回動の支点として、第1の筐体10及び第2の筐体20がY軸周りに相対的に+360°回動可能となる。
なお、X軸周りに360°回動し、さらにY軸周りに360°回動した後のY軸周りの+360°回動状態(図33に示す。)から第2の筐体20を第1の筐体10に対して開動作時と逆の方向である−方向に回動させて、もとの0°回動状態まで復帰させることができる。
ここで、例えば、第1のヒンジ連結部100の第1の面103に所定の着色や模様を施す(「着色A」と呼ぶこととする。)。第1の面103が接する第1の筐体10の第2の主面12の部位(凹部12a)に着色Aを施す。第1のヒンジ連結部100の第2の面104に着色Aと異なる着色や模様を施す(「着色B」と呼ぶこととする。)。第2の面104が接する第2の筐体20の第4の主面22の部位(凹部22a)に着色Bを施す。
一方、第2のヒンジ連結部200の第1の面203に着色Bを施す。第1の面203が接する第2の筐体20の第4の主面22の部位(凹部22b)に着色Bを施す。第2のヒンジ連結部200の第2の面204に着色Aを施す。第2の面204が接する第1の筐体10の第2の主面12の部位(凹部12b)に着色Aを施す。
一方、第3のヒンジ連結部300の第1の面303に着色Aを施す。第1の面303が接する第1の筐体10の第2の主面12の部位(凹部12c)に着色Aを施す。第3のヒンジ連結部300の第2の面304に着色Bを施す。第2の面304が接する第2の筐体20の第4の主面22の部位(凹部22c)に着色Bを施す。
このように色を塗り分ける等すれば、X軸周りの回動過程では、着色Aが施された部位は互いに重なり合うように接し合い、着色Bが施された部位が露出する。一方、Y軸周りの回動過程では、着色Bが施された部位は互いに重なり合うように接し合い、着色Aが施された部位が露出する。これにより、電子機器1aのデザイン性を高めることができる。
本実施形態において、第1の筐体10に収容された回路基板と第2の筐体20に収容された回路基板との電気的接続は、無線又は上記第1の配線の例で行えばよい。
第1の配線の例において、第1の筐体10のX軸方向及びY軸方向の各回動軸が直交する角部と、第2の筐体20のX軸方向及びY軸方向の各回動軸が直交する角部とに、開口を有する切欠き面を設ける。すなわち、第1の連結装置6の近傍の角部に、開口を有する切欠き面を設ける。第1の筐体10に収容された回路基板と第2の筐体20に収容された回路基板とを、これら開口を通して電気的に接続する。開口を筐体のX軸方向及びY軸方向の各回動軸が直交する角部に設けることで、X軸周りの回動過程及びY軸周りの回動過程の双方において、第1の筐体10と第2の筐体20との位置の変化に拘わらず、筐体内の回路基板同士を電気的に接続することが可能である。
本実施形態では、第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8の3つの連結装置を用いた。しかしながら、これに限定されない。上述のように、第2の筐体20のX軸周り及びY軸周りの回動過程において、第1の連結装置6及び第3の連結装置8の各部材は同一の作用を受け持つ。よって、第1の連結装置6及び第2の連結装置7の2つの連結装置のみを用いたり、第2の連結装置7及び第3の連結装置8の2つの連結装置のみを用いても、上記と同様に第2の筐体20をX軸周り及びY軸周りに回動させることができる。ただし、2つの連結装置のみを用いるより3つの連結装置を用いたほうが第1の筐体10と第2の筐体20との連結を強くすることができる。同様の趣旨で、第1の連結装置6、第2の連結装置7及び第3の連結装置8の3つの連結装置のほかに、例えば第2の連結装置7の各部材と同一の作用を受け持つ他の連結装置をさらに設けてもよい。
<変形例>
[第1の変形例]
次に、上記各実施形態の変形例に係る電子機器について説明する。
図35は、第1の実施形態の電子機器1の変形例に係る電子機器1bの斜視図であり、0°回動状態を示す。
なお、以下の図においては、説明をわかりやすくするため、筐体の寸法や筐体に対する連結装置のスケール比を変化させる等、実際の形状から変化させて描いている。
本変形例に係る電子機器1bにおいて、第1の筐体10及び第2の筐体20のZ軸方向の厚さは等しいものとする。第1の筐体10において、連結装置2が取り付けられる第1の側面16は、主面11,12に対して直交する方向に対して傾斜している。詳細には、第1の側面16は、第1の側面16と第1の主面11とがなす角度が鈍角となり、第1の側面16と第2の主面12とがなす角度が鋭角となるように傾斜している。第2の筐体20において、連結装置2が取り付けられる第3の側面26は、主面21,22に対して第1の側面16と等しい角度傾斜している。詳細には、第3の側面26は、第3の側面26と第3の主面21とがなす角度が鋭角となり、第3の側面26と第4の主面22とがなす角度が鈍角となるように傾斜している。このため、第1の筐体10の第1の側面16のZ軸方向で対向する辺同士の距離と、第2の筐体20の第3の側面26のZ軸方向で対向する辺同士の距離とは等しい。
このように構成された第1の筐体10及び第2の筐体20は、第1の主面11と第3の主面21とが重ね合わせられた状態で連結装置2,2により相対的に回動自在に連結される。0°回動状態において、第1の側面16と第3の側面26とは同一平面に沿って配置される位置関係となる。連結装置2においては、第1の蝶番部31の第1の回動軸34と第3の蝶番部61の第3の回動軸64は互いに同軸の関係にあり、第1の筐体の第1の主面11と第2の筐体の第3の主面21とが重ね合わせられた平面上にある。これにより、第2の筐体20を第1の筐体10に対して、第1の回動軸34及び第3の回動軸64を支点に回動させることができる。また、第2の蝶番部41の第2の回動軸44の軸心が、第2の筐体20の第4の主面22に沿った平面に沿うように配置され、第4の蝶番部71の第4の回動軸74の軸心が、第1の筐体10の第2の主面12に沿った平面に沿うように配置される位置関係となる。これにより、第1の実施形態と同様に、0°から+180°までの回動は第1の回動軸34及び第3の回動軸64を回動の支点とし、+180°から+360°までの回動は第2の回動軸44及び第4の回動軸74が回動の支点として、第2の筐体20を第1の筐体10に対して360°回動させることができる。
図36は、電子機器1bの斜視図であり、+180°回動状態を示す。
+180°回動状態において、第1の筐体10の第1の側面16と第2の筐体20の第3の側面26とは、連結装置2,2を介して互いに対向し、接し合う。これにより、+180°回動状態時において、第1の筐体10の第1の主面11と第2の筐体20の第3の主面21とが互いに平行かつ同一平面に沿って配置される位置関係となる。
図37は、電子機器1bの斜視図であり、+360°回動状態を示す。
+360°回動状態において、連結装置2,2により連結された第1の筐体10及び第2の筐体20は、第1の側面16と第3の側面26とが同一平面に沿って配置される位置関係となる。
[第2の変形例]
図38は、第1の実施形態の電子機器1の別の変形例に係る電子機器1cの斜視図であり、0°回動状態を示す。
本変形例に係る電子機器1cにおいて、第1の筐体10及び第2の筐体20のZ軸方向の厚さは等しいものとする。第1の筐体10の第1の側面16は、主面11,12に対して直交する方向に対して傾斜している。詳細には、第1の側面16は、第1の側面16と第1の主面11とがなす角度が鈍角となり、第1の側面16と第2の主面12とがなす角度が鋭角となるように傾斜している。第2の筐体20の第3の側面26は、主面21,22に対して第1の側面16と等しい角度傾斜している。詳細には、第3の側面26は、第3の側面26と第3の主面21とがなす角度が鈍角となり、第3の側面26と第4の主面22とがなす角度が鋭角となるように傾斜している。このため、第1の筐体10の第1の側面16のZ軸方向で対向する辺同士の距離と、第2の筐体20の第3の側面26のZ軸方向で対向する辺同士の距離とは等しい。
このように構成された第1の筐体10及び第2の筐体20は、第1の主面11と第3の主面21とが重ね合わせられた状態で連結装置2,2により相対的に回動自在に連結される。連結装置2においては、第1の蝶番部31の第1の回動軸34と第3の蝶番部61の第3の回動軸64は互いに同軸の関係にあり、第1の筐体の第1の主面11と第2の筐体の第3の主面21とが重ね合わせられた平面上にある。これにより、第2の筐体20を第1の筐体10に対して、第1の回動軸34及び第3の回動軸64を支点に回動させることができる。また、第2の蝶番部41の第2の回動軸44の軸心が、第2の筐体20の第4の主面22に沿った平面に沿うように配置され、第4の蝶番部71の第4の回動軸74の軸心が、第1の筐体10の第2の主面12に沿った平面に沿うように配置される位置関係となる。これにより、第1の実施形態と同様に、0°から+180°までの回動は第1の回動軸34及び第3の回動軸64を回動の支点とし、+180°から+360°までの回動は第2の回動軸44及び第4の回動軸74が回動の支点として、第2の筐体20を第1の筐体10に対して360°回動させることができる。
図39は、電子機器1cの斜視図であり、+180°回動状態を示す。
+180°回動状態において、第1の筐体10の第1の側面16と第2の筐体20の第3の側面26とは、連結装置2,2を介して互いに対向し、接し合う。ここで、第1の側面16と第1の主面11とがなす角度が鈍角であり、第3の側面26と第3の主面21とがなす角度が鈍角であるので、第2の筐体20が第1の筐体10に対して傾斜して配置される位置関係となる。
なお、第2の筐体20が第1の筐体10に対して傾斜して配置される位置関係となるので、第1の主面11と第3の主面21とがなす角度は、図6等に示したように180°とはならない。しかしながら、連結装置2においては第2の蝶番部41が第1の回動軸34を中心として+180°回動して第1の蝶番部31に対向しており、連結装置2は図6等に示した第1の実施形態における+180°回動状態と同じ姿勢にある。よって、本変形例において第1の主面11と第3の主面21とがなす角度は180°とはならないものの、連結装置2の第2の蝶番部41が第1の回動軸34を中心として+180°回動した状態を示すものとして「+180°回動状態」と呼んでいる。
図40は、電子機器1cの斜視図であり、+360°回動状態を示す。
+360°回動状態において、連結装置2,2により連結された第1の筐体10及び第2の筐体20は、第1の側面16と第3の側面26とが同一平面に沿って配置される位置関係となる。
[第3の変形例]
図41は、第2の実施形態の電子機器1aの変形例に係る電子機器1dの平面図であり、0°回動状態を示す。
本変形例に係る電子機器1dにおいて、第2の筐体20の第3及び第4の主面21,22は、第4の側面29に対応する1辺が傾斜した台形状を有する。詳細には、第3及び第4の主面21,22は、第3の側面26と共有するする1辺がこれに対向する1辺よりも長い辺を有するように、第4の側面29に対応する1辺が傾斜した台形状を有する。第1の筐体10の第1及び第2の主面11,12は、第2の筐体20の第3及び第4の主面21,22と等しい台形状を有する。第1の筐体10及び第2の筐体20は、第1の主面11と第3の主面21とが面の全体で互いに接し合うように重ね合わせられた状態で第1、第2及び第3の連結装置6,7,8により相対的に回動自在に連結される。
なお、本変形例の電子機器1dは、第1及び第2の筐体10,20の主面が台形状であるため、第1及び第2の筐体10,20は、X軸に対して傾斜した回動軸周りに相対的に回動する。しかしながら、以下の説明においては、説明のわかり易さのため、第2の実施形態で説明したX軸に沿った回動軸と対応する回動軸周りの回動については「X軸周りの回動」等と呼ぶこととする。
第2の側面19及び第4の側面29と、第1の側面16及び第3の側面26とはそれぞれ同一平面に沿って配置され、これら各側面に第1、第2及び第3の連結装置6,7,8が取り付けられる。第1の筐体10の第2の側面19及び第2の筐体20の第4の側面29には、0°から+180°までのX軸周りの回動の支点を担う回動軸が同軸に配置される。これにより、第2の実施形態と同様に、第2の筐体20を第1の筐体10に対して0°から+180°までX軸周りに回動させることができる。
図42は、電子機器1dの平面図であり、X軸周りの+180°回動状態を示す。
X軸周りの+180°回動状態において、第1の筐体10の第2の側面19と第2の筐体20の第4の側面29とは、第1、第2及び第3の連結装置6,7,8を介して互いに対向し、接し合う。これにより、X軸周りの+180°回動状態時において、第1の筐体10の第1の主面11と第2の筐体20の第3の主面21とが同一平面に沿って配置される位置関係となる。第1の筐体10の第2の側面19及び第2の筐体20の第4の側面29には、+180°から+360°までのX軸周りの回動の支点を担う回動軸が同軸に配置される。これにより、第2の実施形態と同様に、第2の筐体20を第1の筐体10に対して+180°から+360°までX軸周りに回動させることができる。
図43は、電子機器1dの平面図であり、X軸周りの+360°回動状態を示す。
X軸周りの+360°回動状態において、第1の筐体10の第2の主面12と第2の筐体20の第4の主面22とは、互いに対向し、接し合う。これにより、X軸周りの+360°回動状態時において、第1の筐体10の第1の側面16と第2の筐体20の第3の側面26とが同一平面に沿って配置される位置関係となる。第1の筐体10の第1の側面16及び第2の筐体20の第3の側面26には、0°から+180°までのY軸周りの回動の支点を担う回動軸が同軸に配置される。これにより、第2の実施形態と同様に、第2の筐体20を第1の筐体10に対して0°から+180°までY軸周りに回動させることができる。
図44は、電子機器1dの平面図であり、Y軸周りの+180°回動状態を示す。
Y軸周りの+180°回動状態において、第1の筐体10の第1の側面16と第2の筐体20の第2の側面26とは、第1、第2及び第3の連結装置6,7,8を介して互いに対向し、接し合う。これにより、Y軸周りの+180°回動状態時において、第1の筐体10の第1の主面11と第2の筐体20の第3の主面21とが同一平面に沿って配置される位置関係となる。第1の筐体10の第1の側面16及び第2の筐体20の第3の側面26には、+180°から+360°までのY軸周りの回動の支点を担う回動軸が同軸に配置される。これにより、第2の実施形態と同様に、第2の筐体20を第1の筐体10に対して+180°から+360°までY軸周りに回動させることができる。
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態及び変形例に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
第1の筐体10及び第2の筐体20は、それぞれタッチセンサパネル及び表示パネルを互いに重なり合うように接した状態で収容した。しかしながら、これに限定されない。一方の筐体にタッチセンサパネル及び表示パネルを互いに重なり合うように接した状態で収容し、他方の筐体にキーボード等を設けてもよい。あるいは、一方の筐体に表示パネルは、例えばLCD等の表示器を設け、他方の筐体にキーボード等を設けてもよい。
電子機器としてノート型PCを例に挙げた。しかしながら、これに限定されない。電子機器としては、携帯電話、携帯型オーディオビジュアル機器、携帯ゲーム機器、PDA(Personal Digital Assistance)、オンスクリーンキーボード、電子辞書、カメラ、ディスプレイ装置、オーディオ/ビジュアル機器、プロジェクタ、ゲーム機器、ロボット機器、その他の電化製品等が挙げられる。
1、1a、1b、1c、1d…電子機器
2、6、7、8…連結装置(第1〜第3の連結装置)
10、20…筐体(第1〜第2の筐体)
11、12、21、22…主面(第1〜第4の主面)
16、19、26、29…側面(第1〜第4の側面)
30、30a、30b、30c、60a、60b、60c…ヒンジ部(第1〜第6のヒンジ部)
31、31a、31b、31c、41、41a、41b、41c、61、61a、61b、61c、71、71a、71b、71c…蝶番部(第1〜第12の蝶番部)
34、34a、34b、34c、44、44a、44b、44c、64、64a、64b、64c、74、74a、74b、74c…回動軸(第1〜第12の回動軸)
51、51a、51b、51c、81、81a、81b、81c…軸連結部(第1〜第6の軸連結部)
100、200、300…ヒンジ連結部(第1〜第3のヒンジ連結部)

Claims (12)

  1. 直方体の第1の筐体と、
    直方体の第2の筐体と、
    前記第1の筐体の表裏対向する2つの主面の一方を第1の主面、他方を第2の主面、前記第2の筐体の表裏対向する2つの主面の一方を第3の主面、他方を第4の主面として、前記第1の筐体の前記第1の主面と前記第2の筐体の前記第3の主面とが対向した第1の状態と、前記第1の筐体の前記第2の主面と前記第2の筐体の前記第4の主面とが対向した第2の状態との間で前記各筐体を互いに直交する第1の回動方向及び第2の回動方向のいずれか一方に相対的に回動可能に連結する第1の連結装置と
    を具備し、
    前記第1の連結装置は、第1のヒンジ部と、第2のヒンジ部と、第1のヒンジ連結部とを有し、
    前記第1のヒンジ部は、
    前記第1の状態と前記第2の状態との間の前記第1の回動方向の第1の回動過程において前記第1の筐体の前記第1の主面と前記第2の筐体の前記第3の主面とが互いに平行となった状態を第1の中間の状態として、前記第1の状態と前記第1の中間の状態との間の回動の支点を担う第1の回動軸と、
    前記第1の筐体に固定され、前記第1の回動軸を軸支する第1の軸受部と、
    前記第1の中間の状態と前記第2の状態との間の回動のための支点を担う第2の回動軸と、
    前記第2の回動軸を軸支する第2の軸受部と、
    前記第1の軸受部に軸支された前記第1の回動軸と前記第2の軸受部に軸支された前記第2の回動軸とを互いに回動自在に連結する第1の軸連結部とを有し、
    前記第2のヒンジ部は、
    前記第1の状態と前記第2の状態との間の前記第2の回動方向の第2の回動過程において前記第1の筐体の前記第1の主面と前記第2の筐体の前記第3の主面とが互いに平行となった状態を第2の中間の状態として、前記第2の状態と前記第2の中間の状態との間の回動の支点を担う第3の回動軸と、
    前記第3の回動軸を軸支する第3の軸受部と、
    前記第2の中間の状態と前記第1の状態との間の回動のための支点を担う第4の回動軸と、
    前記第2の筐体に固定され、前記第4の回動軸を軸支する第4の軸受部と、
    前記第3の軸受部に軸支された前記第3の回動軸と前記第4の軸受部に軸支された前記第4の回動軸とを互いに回動自在に連結する第2の軸連結部とを有し、
    前記第1のヒンジ連結部は、前記第2の軸受部と前記第3の軸受部とを連結する
    電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記第1の筐体は、前記第1の主面と、前記第2の主面と、前記第1の中間の状態において前記第2の筐体に対向する第1の側面と、前記第2の中間の状態において前記第2の筐体に対向する第2の側面とがなす角部に設けられ、第1の配線用開口を有する第1の切欠き面を有し、
    前記第2の筐体は、前記第3の主面と、前記第4の主面と、前記第1の中間の状態において前記第1の筐体の前記第1の側面に対向する第3の側面と、前記第2の中間の状態において前記第1の筐体の前記第2の側面に対向する第4の側面とがなす角部に設けられ、第2の配線用開口を有する第2の切欠き面を有し、
    前記電子機器は、
    前記第1の筐体に内蔵された第1の回路基板と、
    前記第2の筐体に内蔵された第2の回路基板と、
    前記第1の配線用開口及び前記第2の配線用開口を通して前記第1の回路基板と前記第2の回路基板とを電気的に接続する配線をさらに具備する
    電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器であって、
    前記第1の筐体の前記第1の側面には第1の凹部が設けられ、
    前記第1の筐体の前記第2の側面には第2の凹部が設けられ、
    前記第1の中間の状態において前記第1の筐体の前記第1の側面に対向する前記第2の筐体の前記第3の側面には、前記第1の凹部に対向して第3の凹部が設けられ、
    前記第2の中間の状態において前記第1の筐体の前記第2の側面に対向する前記第2の筐体の前記第4の側面には、前記第2の凹部に対向して第4の凹部が設けられ、
    前記第1の軸連結部の少なくとも一部は、前記第1の中間の状態において互いに対向する前記第1の凹部及び前記第3の凹部に収容され、
    前記第2の軸連結部の少なくとも一部は、前記第2の中間の状態において互いに対向する前記第2の凹部及び前記第4の凹部に収容される
    電子機器。
  4. 請求項3に記載の電子機器であって、
    前記第1の筐体又は前記第2の筐体の少なくともいずれか一方に設けられた表示部
    をさらに具備する電子機器。
  5. 請求項4に記載の電子機器であって、
    前記第1の筐体の前記第2の主面は、前記第2の回動過程において前記第1のヒンジ連結部を収容する第1の収容凹部を有し、
    前記第2の筐体の前記第4の主面は、前記第1の回動過程において前記第1のヒンジ連結部を収容する第2の収容凹部を有する
    電子機器。
  6. 請求項5に記載の電子機器であって、
    前記第1の連結装置と協働して、前記第1の状態と前記第2の状態との間で前記各筐体を前記直交する第1の回動方向及び第2の回動方向のいずれか一方に相対的に回動可能に連結する第2の連結装置
    をさらに具備し、
    前記第2の連結装置は、第3のヒンジ部と、第4のヒンジ部と、第2のヒンジ連結部とを有し、
    前記第3のヒンジ部は、
    前記第1の回動方向の前記第1の回動過程における前記第1の状態と前記第1の中間の状態との間の回動の支点を前記第1の回動軸とともに担う第5の回動軸と、
    前記第2の筐体に固定され、前記第5の回動軸を軸支する第5の軸受部と、
    前記第1の中間の状態と前記第2の状態との間の回動のための支点を前記第2の回動軸とともに担う第6の回動軸と、
    前記第6の回動軸を軸支する第6の軸受部と、
    前記第5の軸受部に軸支された前記第5の回動軸と前記第6の軸受部に軸支された前記第6の回動軸とを回動自在に連結する第3の軸連結部とを有し、
    前記第4のヒンジ部は、
    前記第2の回動方向の前記第2の回動過程における前記第2の状態と前記第2の中間の状態との間の回動の支点を前記第3の回動軸とともに担う第7の回動軸と、
    前記第7の回動軸を軸支する第7の軸受部と、
    前記第2の中間の状態と前記第1の状態との間の回動のための支点を前記第4の回動軸とともに担う第8の回動軸と、
    前記第1の筐体に固定され、前記第8の回動軸を軸支する第8の軸受部と、
    前記第7の軸受部に軸支された前記第7の回動軸と前記第8の軸受部に軸支された前記第8の回動軸とを回動自在に連結する第4の軸連結部とを有し、
    前記第2のヒンジ連結部は、前記第6の軸受部と前記第7の軸受部とを連結する
    電子機器。
  7. 直方体の第1の筐体と、
    直方体の第2の筐体と、
    前記第1の筐体の表裏対向する2つの主面の一方を第1の主面、他方を第2の主面、前記第2の筐体の表裏対向する2つの主面の一方を第3の主面、他方を第4の主面として、前記第1の筐体の前記第1の主面と前記第2の筐体の前記第3の主面とが対向した第1の状態と、前記第1の筐体の前記第2の主面と前記第2の筐体の前記第4の主面とが対向した第2の状態との間で前記各筐体を相対的に回動可能に連結する連結装置と
    を具備し、
    前記連結装置は、第1のヒンジ部と、第2のヒンジ部とを有し、
    前記第1のヒンジ部は、
    前記第1の状態と前記第2の状態との間の回動過程において前記第1の筐体の前記第1の主面と前記第2の筐体の前記第3の主面とが互いに平行となった状態を中間の状態として、前記第1の状態と前記中間の状態との間の回動の支点を担う第1の回動軸と、
    前記第1の筐体に固定され、前記第1の回動軸を軸支する第1の軸受部と、
    前記中間の状態と前記第2の状態との間の回動のための支点を担う第2の回動軸と、
    前記第2の筐体に固定され、前記第2の回動軸を軸支する第2の軸受部と、
    前記第1の軸受部に軸支された前記第1の回動軸と前記第2の軸受部に軸支された前記第2の回動軸とを連結する第1の軸連結部とを有し、
    前記第2のヒンジ部は、
    前記第1の状態と前記中間の状態との間の回動の前記支点を前記第1の回動軸とともに担う第3の回動軸と、
    前記第2の筐体に固定され、前記第3の回動軸を軸支する第3の軸受部と、
    前記中間の状態と前記第2の状態との間の回動のための前記支点を前記第2の回動軸とともに担う第4の回動軸と、
    前記第1の筐体に固定され、前記第4の回動軸を軸支する第4の軸受部と、
    前記第3の軸受部に軸支された前記第3の回動軸と前記第4の軸受部に軸支された前記第4の回動軸とを連結する第2の軸連結部とを有する
    電子機器。
  8. 請求項7に記載の電子機器であって、
    前記中間の状態において前記第2の筐体に対向する前記第1の筐体の第1の側面には第1の凹部が設けられ、
    前記中間の状態において前記第1の筐体の前記第1の側面に対向する前記第2の筐体の第3の側面には、前記第1の凹部に対向して第2の凹部が設けられ、
    前記第1の軸連結部の少なくとも一部及び前記第2の軸連結部の少なくとも一部は、前記第1の中間の状態において互いに対向する前記第1の凹部及び前記第2の凹部に収容される
    電子機器。
  9. 請求項8に記載の電子機器であって、
    前記第1の筐体又は前記第2の筐体の少なくともいずれか一方に設けられた表示部
    をさらに具備する電子機器。
  10. 請求項9に記載の電子機器であって、
    前記第1の筐体は、前記第1の主面と、前記第2の主面と、前記第1の側面と、前記第1の側面に直交する第2の側面とがなす角部に設けられ、第1の配線用開口を有する第1の切欠き面を有し、
    前記第2の筐体は、前記第3の主面と、前記第4の主面と、前記第3の側面と、前記中間の状態において前記第1の筐体の前記第2の側面に平行となった第4の側面とがなす角部に設けられ、第2の配線用開口を有する第2の切欠き面を有し、
    前記電子機器は、
    前記第1の筐体に内蔵された第1の回路基板と、
    前記第2の筐体に内蔵された第2の回路基板と、
    前記第1の配線用開口及び前記第2の配線用開口を通して前記第1の回路基板と前記第2の回路基板とを電気的に接続する配線とをさらに具備する
    電子機器。
  11. 請求項9に記載の電子機器であって、
    前記第1の筐体は、前記中間の状態において前記第2の筐体に対向する第1の側面に直交する第2の側面に設けられた第1の配線用開口を有し、
    前記第2の筐体は、前記中間の状態において前記第1の筐体の前記第2の側面に平行となった第4の側面とに設けられた第2の配線用開口を有し、
    前記電子機器は、
    前記第1の筐体に内蔵された第1の回路基板と、
    前記第2の筐体に内蔵された第2の回路基板と、
    前記第1の配線用開口及び前記第2の配線用開口を通して前記第1の回路基板と前記第2の回路基板とを電気的に接続する配線とをさらに具備する
    電子機器。
  12. 請求項9に記載の電子機器であって、
    前記第1の筐体に内蔵された第1の回路基板と、
    前記第2の筐体に内蔵された第2の回路基板と、
    前記第1の回路基板と前記第2の回路基板とを電気的に接続する配線とをさらに具備し、
    前記配線は、前記第1の筐体内で前記第1の主面及び前記第2の主面のいずれか一方の側に設けられ、前記配線が前記第1の筐体内で前記第1の主面側に設けられたとき、前記第2の筐体内で前記第4の主面側に設けられ、前記配線が前記第1の筐体内で前記第2の主面側に設けられたとき、前記第2の筐体内で前記第3の主面側に設けられる
    電子機器。
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