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JP2011060403A - 半導体記憶装置およびその駆動方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその駆動方法 Download PDF

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JP2011060403A JP2009211887A JP2009211887A JP2011060403A JP 2011060403 A JP2011060403 A JP 2011060403A JP 2009211887 A JP2009211887 A JP 2009211887A JP 2009211887 A JP2009211887 A JP 2009211887A JP 2011060403 A JP2011060403 A JP 2011060403A
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Abstract

【課題】リダンダンシ機能を搭載し、チップ面積の増大を抑制し、かつ、コストの増大を抑制することができるメモリを提供する。
【解決手段】メモリは、不良メモリセルを含む救済対象ブロックに代わってデータを格納するスペアブロックを含むスペア領域と、救済対象ブロックへのアクセスの代わりにスペアブロックへアクセスするために必要な救済情報を格納し、救済対象ブロック内の非不良メモリセルからなる不揮発性メモリヒューズ領域と、不揮発性メモリヒューズ領域として割り当てられた救済対象ブロックを特定するブロックアドレスおよび不揮発性メモリヒューズ領域として割り当てられた救済対象ブロック内の領域を選択する選択アドレスを格納する初期読出しヒューズと、ブロックアドレスおよび選択アドレスに基づいて不揮発性メモリヒューズ領域から救済情報を得て、救済情報に基づいて救済対象ブロックへのアクセスをスペアブロックへのアクセスへ変更する制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体記憶装置およびその駆動方法に関する。
一般に、半導体記憶装置では、歩留まりを向上させるために、予めメモリチップ内に用意されているリダンダンシ領域(スペア領域)で不良メモリセルを置換するリダンダンシ機能が採用されている。リダンダンシ機能は、パワーオン時にヒューズから読み出されたアドレス情報に基づき、不良メモリセルをスペア領域のメモリセルに置き換える機能である。それによって、メモリチップを全体として良品とすることができる。
不良メモリセルをスペア領域のメモリセルに置換するために必要な情報は、ヒューズに格納されている。従来からヒューズは、メモリセルアレイとは個別に設けられていた。このため、メモリチップのサイズが大きくなるという問題があった。
また、このヒューズにレーザヒューズを用いた場合、データを書き込むためにレーザを用いた工程を必要とする。このため、メモリチップの製造コストが増大してしまうという問題があった。
さらに、ヒューズの構成がメモリセルの構成と異なる場合、メモリセルの信頼性とは別に、ヒューズの信頼性を評価する必要が生じる。これもまた、メモリチップの製造コストの増大の一因となっていた。
特開平03−162798号公報 特開平2002−100183号公報
リダンダンシ機能を搭載しながら、チップ面積の増大を抑制し、かつ、コストの増大を抑制することができる半導体記憶装置およびその駆動方法を提供する。
本発明に係る実施形態に従った半導体記憶装置は、複数の不揮発性メモリセルを含むメモリセル領域と、前記メモリセルのうち不良メモリセルを含む救済対象ブロックに代わって、データを格納するスペアブロックを含むスペア領域と、前記救済対象ブロックへのアクセスの代わりに前記スペアブロックへアクセスするために必要な救済情報を格納し、前記救済対象ブロック内の前記不良メモリセル以外の非不良メモリセルまたは前記スペア領域の第1のブロック内のメモリセルからなる不揮発性メモリヒューズ領域と、前記不揮発性メモリヒューズ領域として割り当てられた前記救済対象ブロックまたは前記第1のブロックを特定するブロックアドレスおよび前記不揮発性メモリヒューズ領域として割り当てられた該救済対象ブロック内の領域または前記第1のブロック内の領域を選択する選択アドレスを格納する初期読出しヒューズと、前記ブロックアドレスおよび前記選択アドレスに基づいて前記不揮発性メモリヒューズ領域から前記救済情報を得て、該救済情報に基づいて前記救済対象ブロックへのアクセスを前記スペアブロックへのアクセスへ変更する制御部とを備えている。
本発明に係る実施形態に従った半導体記憶装置の駆動方法は、複数の不揮発性メモリセルを含むメモリセル領域と、前記メモリセルのうち不良メモリセルを含む救済対象ブロックに代わってデータを格納するスペアブロックを含むスペア領域とを備え、
前記救済対象ブロックへのアクセスの代わりに前記スペアブロックへアクセスするために必要な救済情報を、前記救済対象ブロック内の前記不良メモリセル以外の非不良メモリセルまたは前記スペア領域の第1のブロック内のメモリセルへ格納しておき、
データ読出し時に、
前記救済対象ブロックまたは前記第1のブロックを特定するブロックアドレスおよび前記救済情報を格納する前記救済対象ブロック内の領域または前記第1のブロック内の領域を特定する選択アドレスを読み出し、
前記ブロックアドレスおよび前記選択アドレスに基づいて前記非不良メモリセルから前記救済情報を読み出し、
前記救済情報に基づいて前記救済対象ブロックへのアクセスを前記スペアブロックへのアクセスへ変更する。
本発明による半導体記憶装置およびその駆動方法は、リダンダンシ機能を搭載しながら、チップ面積の増大を抑制し、かつ、コストの増大を抑制することができる。
本発明に係る実施形態に従った強誘電体メモリの構成を示すブロック図。 強誘電体メモリヒューズコントローラFMFCの構成を示すブロック図。 試験工程におけるダイソート評価を示すフロー図。 強誘電体メモリヒューズ領域FMFへメインヒューズデータMFDを書き込む動作を示すフロー図。 アドレス情報(AFrow、AFcol)、SELおよびメインヒューズデータMFDの読出し動作を示すフロー図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明に係る実施形態に従った強誘電体メモリの構成を示すブロック図である。メモリセルアレイMCAは、半導体基板上に複数の強誘電体メモリセルMCを二次元配置して構成されている。強誘電体メモリは、例えば、セルトランジスタ(T)のソースドレイン間にキャパシタ(C)の両端をそれぞれ接続し、これをユニットセル(メモリセルMCともいう)とし、このユニットセルを複数直列に接続した「TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリ(Series connected TC unit type ferroelectric RAM)」でよい。
なお、本実施形態による強誘電体メモリは、TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリに限定されず、通常の強誘電体メモリに提供することもできる。さらに、本実施形態は、強誘電体メモリに限定されず、その他の不揮発性メモリであってもよい。
TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリでは、複数のメモリセルMCを直列に接続したストリングの一端は、選択トランジスタを介してビット線BLに接続され、そのストリングの他端はプレート線PLに接続されている。セルトランジスタのゲートは、ワード線WLに接続されている。ビット線BLとワード線WLとは互いに交差している。メモリセルMCは、ビット線BLとワード線WLとの交差点に対応して設けられている。プレート線PLはワード線WLの延伸方向と同じ方向に延伸している。上記ストリングは、ビット線BLとプレート線PLとの交差点に対応する。なお、本発明は、TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリに限定しないので、メモリセルアレイMCAおよびメモリセルMCの詳細な構成の図示については省略する。
メモリセルアレイMCAに隣接してスペア領域SPCおよびSPRが設けられている。スペア領域SPCおよびSPRは、リダンダンシ領域として用いられ、不良メモリセルを所定数以上含む救済対象ブロックとしての不良ブロックFBに代わってデータを格納する。ブロックは、データ読出しあるいはデータ書込みの単位であり、所定数のメモリセルで構成されている。ただし、ブロックは、データ読出し/書込みの単位に限定されず、任意の数のメモリセルを含むように設定することができる。例えば、所定数のロウ、あるいは、所定数のカラムに対応するメモリセルをブロックとして設定してもよい。
不良メモリセルは、所定の電気的試験に合格しなかったメモリセルであり、その試験の条件は任意に設定され得る。不良ブロックFBは、不良メモリセルを所定数以上含むものの、それ以外のメモリセルは良品(非不良メモリセル)のブロックである。従って、不良ブロックFBは、そのブロック内の全メモリセルが不良であるというわけではなく、不良メモリセルおよび非不良メモリセルの両方を含んでいる。
従来、不良ブロックFBは、スペア領域のいずれかのスペアブロックに置き換えられた後、アクセスが禁止される。従って、不良ブロックFB内の非不良メモリセルは活用されていなかった。
本実施形態は、不良ブロックFBをスペア領域SPCおよびSPR内のスペアブロックSBに置き換えるが、不良ブロックFB内の非不良メモリセルの領域を強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして割り当てる。不揮発性メモリヒューズ領域としての強誘電体メモリヒューズ領域FMFは、メインヒューズデータMFDを格納している。メインヒューズデータMFDは、例えば、不良ブロックFBへのアクセスの代わりにスペアブロックSBへアクセスするために必要な救済情報RDI、電源トリミング情報、および/または、その他のメモリチップの設定情報SIを含む。救済情報RDIは、例えば、不良ブロックFBのアドレス、不良ブロックFBに代わってデータを格納するスペアブロックSBのアドレスを含む。
ロウデコーダRDは、ロウアドレスRowADDを受けて、ロウアドレスRowADDに従ってワード線WLおよびプレート線PLを選択するように構成されている。
カラムデコーダCDは、カラムアドレスColumnADDを受けて、カラムアドレスColumnADDに従って読出しまたは書込みの対象となるカラム(ビット線BL)を選択するように構成されている。
センスアンプS/Aは、ビット線BLを介してメモリセルアレイMCAまたはスペア領域SPC、SPR内のメモリセルに接続されている。データ読出し時には、センスアンプS/Aは、ビット線BLを介してメモリセルのデータを受け取り、そのデータを一時的にラッチする。選択されたカラムのデータは、入出力回路I/O、DQバッファ等を介してチップの外部へ読み出される。なお、強誘電体メモリは破壊読出し型メモリであるので、センスアンプS/Aがデータを検出した後、センスアンプS/Aは、データをメモリセルへ書き戻す。データ書込み時には、選択されたカラムのセンスアンプS/Aは、チップ外部から入出力回路I/O、DQバッファ等を介して受け取ったデータを一時的にラッチする。センスアンプS/Aは、そのデータをビット線BLを介してメモリセルへ書き込む。
初期読出しヒューズシステムIRFSは、強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして割り当てられた不良ブロックFBを特定するブロックアドレス(AFrow、AFcol)、および、この不良ブロックFB内の非不良メモリセル(あるいは、メモリ領域)を特定する選択アドレスSELを格納する。選択アドレスSELは、例えば、救済情報RDI、あるいは、設定情報SI等を特定するアドレスであり、これにより、強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして用いられている不良ブロックのいずれの領域(ロウ(row))にメインヒューズデータMFDが格納されているかを特定することができる。
初期読出しヒューズシステムIRFSは、レーザヒューズで構成されていてもよく、強誘電体メモリヒューズ領域FMFと同様に強誘電体メモリセルで構成されていてもよい。ブロックアドレス(AFrow、AFcol)および選択アドレスSELは、通常、数十ビットの小容量のデータであり、強誘電体メモリヒューズ領域FMFに格納されたメインヒューズデータMFDの容量(数キロビット)と比べると非常に小さい。よって、初期読出しヒューズシステムIRFSをレーザヒューズで構成したとしても、チップ面積に与える影響は小さい。さらに、初期読出しヒューズシステムIRFSとしてメモリセルアレイMCA内の強誘電体メモリセルを使用すれば、初期読出しヒューズシステムIRFSをレーザヒューズで構成した場合よりも、チップ面積を小さくすることができる。
強誘電体メモリヒューズコントローラFMFCは、ブロックアドレス(AFrow、AFcol)および選択アドレスSELに基づいて不揮発性メモリヒューズFMFからメインヒューズデータMFDを獲得する。さらに、強誘電体メモリヒューズコントローラFMFCは、このメインヒューズデータMFDの救済情報に基づいて救済対象となる不良ブロックFBへのアクセスをスペアブロックSBへのアクセスへ変更するように構成されている。
パワーオンコントローラPOCは、電源投入時に強誘電体メモリヒューズコントローラMFMCおよび初期読出しヒューズシステムIRFSへ初期信号を送る。強誘電体メモリヒューズコントローラMFMCは、パワーオンコントローラPOCからの初期信号をトリガーとして、初期読出しヒューズシステムIRFSからブロックアドレス(AFrow、AFcol)および選択アドレスSELを読み出す動作を開始する。
図2は、強誘電体メモリヒューズコントローラFMFCの構成を示すブロック図である。強誘電体メモリヒューズコントローラFMFCは、メモリヒューズアクセスコントローラMFACと、レジスタRGTと、マルチプレクサMUXとを含む。
メモリヒューズアクセスコントローラMFACは、パワーオンコントローラPOCから初期信号を受け取り、初期信号をトリガーとして、ブロックアドレス(AFrow、AFcol)をそれぞれロウデコーダRDおよびカラムデコーダCDへ送る。これにより、ブロックアドレス(AFrow、AFcol)で指定されたブロック(強誘電体メモリヒューズ領域FMF)にアクセスすることができる。
複数のレジスタRGTは、強誘電体メモリヒューズ領域FMFからのメインヒューズデータMFDを一時的に保持する。マルチプレクサMUXは、初期読出しヒューズシステムIRFSからの選択アドレスSELに基づいて、メインヒューズデータMFDのうち救済情報RDIを選択的に出力し、あるいは、設定情報SIを選択的に出力する。
もし、スペア領域SPC、SPRに充分な空き領域があれば、スペア領域SPC、SPR内のブロックを強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして使用してもよい。例えば、不良ブロックFB数が少な過ぎてメインヒューズデータMFDを不良ブロックFB内に格納できない場合、スペア領域SPC、SPRは不良ブロックFBにはさほど用いられていないので、充分な空き領域を有するはずである。従って、この場合、スペア領域SPC、SPRにメインヒューズデータMFDを格納すればよい。
逆に、不良ブロックFB数が多い場合、スペア領域SPC、SPRは、不良ブロックFBのリダンダンシ救済に用いられるので、その空き領域は少なくなる。しかし、不良ブロックFB内の非不良メモリセル数が多くなるので、不良ブロックFB内にメインヒューズデータMFDを格納することができる。
スペア領域SPC、SPRおよび不良ブロックFBの両方にわたってメインヒューズデータMFDを格納してもよい。即ち、スペア領域SPC、SPRおよび不良ブロックFBのそれぞれの空き容量の合計がメインヒューズデータMFDの容量以上であればよい。もし、スペア領域SPC、SPRおよび不良ブロックFBに充分な空き領域がなく、メインヒューズデータMFDを格納することができない場合には、そのメモリセルアレイMCAは不良と判断してよい。
スペア領域SPC、SPRおよび不良ブロックFBにメインヒューズデータMFDを格納する場合、強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして利用可能な領域が増大する。この場合、スペア領域SPC、SPRおよび不良ブロックFBのうち試験結果の電気的特性の良好な領域のみを強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして選択してもよい。これにより、メインヒューズデータMFDの信号差を大きくすることができるからでる。
尚、スペア領域SPC、SPRにメインヒューズデータMFDを格納する場合、初期読出しヒューズシステムIRFSが格納するブロックアドレス(AFrow、AFcol)は、スペア領域SPC、SPR内のブロックアドレスとなる。また、選択アドレスSELは、スペア領域SPC、SPRのブロック内の領域を特定するアドレスとなる。
[試験工程]
図3は、試験工程におけるダイソート評価を示すフロー図である。メインヒューズデータMFDを書き込む前に半導体試験装置(以下、テスタという)(図示せず)が、本実施形態による強誘電体メモリをDUT(Device Under Tester)として試験を実行する。
このときに、不良ブロックFBのブロックアドレス(AFrow、AFcol)および不良ブロックFB内の非不良領域のアドレスが判明する。また、不良ブロックFB内の非不良メモリセルの特性も試験結果から得られる。
なお、スペア領域内にも不良メモリセルが存在する場合があるので、テスタによる試験モードでは、メモリチップは、スペア領域にもアクセス可能に設定される。そして、テスタは、スペア領域も同様に試験を行う。これにより、スペア領域についても、不良ブロックのブロックアドレスおよびその不良ブロック内の非不良領域のアドレスが判明する。スペア領域の非不良メモリセルの特性も得られる。テスタは、これらのメモリセルの特性に基づいて、メインヒューズデータMFDを書き込む領域を決定する。
まず、試験工程では、テスタが、メモリセルアレイMCAおよびスペア領域内の全メモリセルを試験し、不良メモリセルおよび信号差が不足しているメモリセルを特定する(S200)。信号差は、データ“0”とデータ“1”との信号差(電圧差)である。
救済されるべきメモリセルアレイMCA内のブロック(不良ブロック)およびその不良ブロックを救済するスペア領域内のブロックを選択する(S210)。このとき、信号差が可及的に大きくなるように、不良ブロックおよびスペア領域内のブロックを選択する。これを最適化という。
次に、強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして割り当てる不良ブロックあるいはスペア領域内のブロックを決定する(S220)。このとき、テスタは、試験結果に基づいて、メインヒューズデータMFDの格納に必要な容量分の不良ブロックおよびスペア領域のブロックを、強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして割り当てる。また、テスタは、強誘電体メモリヒューズ領域FMFの信号差が可及的に大きくなるように不良ブロックあるいはスペア領域内のブロックを強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして割り当てる。即ち、強誘電体メモリヒューズ領域FMFの選択においても、最適化が行われる。例えば、複数の不良ブロックのうち最も信号差の大きいブロックを強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして割り当てる。
その後、強誘電体メモリヒューズ領域FMFにメインヒューズデータMFDを書き込み、初期読出しヒューズシステムIRFSへアドレス情報(AFrow、AFcol)、SELを書き込む(S230)。書込み動作の詳細は、図4を参照して説明する。
このように、メモリセルアレイMCAおよびスペア領域だけでなく、強誘電体メモリヒューズ領域FMFおよび/または初期読出しヒューズシステムIRFSについても最適化を行うことによって、強誘電体メモリヒューズ領域FMFおよび/または初期読出しヒューズシステムIRFSの信号量のマージンを大きくすることができる。
[メインヒューズデータMFDの書込み]
図4は、強誘電体メモリヒューズ領域FMFへメインヒューズデータMFDを書き込む動作を示すフロー図である。以下、メインヒューズデータMFDの書込み対象であるブロックを対象ブロック、メインヒューズデータMFDの書込み対象であるブロック内の領域を対象領域という。
次に、メインヒューズデータMFDの書込みを行う。まず、テスタは、対象ブロックのアドレスに基づいて、ブロックスキャンを実行し、対象ブロックを特定する(S10)。
テスタは、対象ブロックがメモリセルアレイMCA内にある場合と、対象ブロックがスペア領域内にある場合とでメモリのモードを変更する(S20)。対象ブロックがメモリセルアレイMCAまたはスペア領域のいずれにあるかは、ブロックアドレスによって予め判明している。
対象ブロックがメモリセルアレイMCA内の不良ブロックFBである場合、通常動作で使用されるリダンダンシ救済設定を無効にして、不良ブロックFBへのアクセスを可能とする(S30)。通常動作では、リダンダンシ救済設定が有効に機能しているため、不良ブロックFBにアクセスするための論理アドレスを指定したとしても、その不良ブロックFBに代わってスペア領域のブロックにアクセスされる。一方、ステップS30では、このリダンダンシ救済設定を無効にすることによって、上記論理アドレスを指定したときに、上記不良ブロックFBへのアクセスを可能とする。
対象ブロックがスペア領域のブロックである場合、上述の試験モードにエンターする(S31)。通常動作では、スペア領域へのアクセスは、不良ブロックFBの救済のために行われる。このため、意図的にスペア領域へアクセスすることはできない。一方、ステップS31では、試験モードにエンターにすることによって、スペア領域へのアクセスが可能になる。例えば、テスタによるダイソート試験では、スペア領域への直接アクセスが可能である。よって、強誘電体メモリをこの試験モードと同じ状態に設定し、スペア領域へデータを直接書き込むことを可能にすればよい。
次に、テスタは、対象領域のアドレスに基づいて、不良ブロックFB内の領域をスキャンし、対象領域を特定する(S40)。その後、対象領域へメインヒューズデータMFDを書き込む(S50)。メインヒューズデータMFDの書込み動作は、データの内容が異なるだけで通常動作におけるデータ書込み動作と同じであるので、その詳細な説明を省略する。書込み動作は、メインヒューズデータMFDが全て書き込まれるまで実行される(S60)。
対象領域内の全てのメモリセルにデータが書き込まれるまで、ステップS50およびS60が繰り返される(S70のNO)。対象領域内の全てのメモリセルにデータが書き込まれた場合(S70のYES)、対象ブロック内の他の対象領域にデータが書き込まれる。即ち、対象ブロック内に空き領域がある場合(S80のNO)、領域スキャン(S40)を実行し、次の対象領域を特定する。さらに、メインヒューズデータMFDをその対象領域に書き込む(S50)。
もし、対象ブロック内の全対象領域にデータが書き込まれた場合(S80のYES)、他の対象ブロックにデータが書き込まれる。即ち、メインヒューズデータMFDを書き込む不良ブロックFBまたはスペア領域のブロックがまだ存在する場合(S90のNO)、ブロックスキャン(S10)を実行し、次の対象ブロックを特定する。さらに、ステップS30(あるいはS31)〜S90を実行する。
全対象ブロックにデータが書き込まれた場合(S90のYES)、書込み動作は、終了する。つまり、書込み動作は、メインヒューズデータMFDが全て書き込まれることで終了するだけでなく、対象ブロックが不足することでも終了する。メインヒューズデータMFDが全て書き込まれた場合、正常な終了と言えるが、対象ブロックが不足する場合にはチップは不良となる。以上の書込み動作は、全て試験工程において、テスタが電気的に実行することができる。
[アドレス情報(AFrow、AFcol)およびSELの書込み]
初期読出しヒューズシステムIRFSがレーザヒューズで構成されている場合、書込みにレーザ照射が必要となる。このため、アドレス情報(AFrow、AFcol)およびSELの書込みは、試験工程とは別のレーザ書込み工程で実行される。
一方、初期読出しヒューズシステムIRFSが強誘電体メモリヒューズで構成されている場合、上記試験工程において、テスタがアドレス情報(AFrow、AFcol)、SELを初期読出しヒューズシステムIRFSに書き込むことができる。この初期読出しヒューズシステムIRFSへの書込みは、図4に示すメインヒューズデータMFDの書込み動作の開始前、終了後、あるいは、それと同時に実行することができる。
強誘電体メモリヒューズおよびレーザヒューズは不揮発性メモリであるので、アドレス情報(AFrow、AFcol)、SELおよびメインヒューズデータMFDは格納された状態で出荷される。
[アドレス情報(AFrow、AFcol)、SELおよびメインヒューズデータMFDの読出し]
図5は、アドレス情報(AFrow、AFcol)、SELおよびメインヒューズデータMFDの読出し動作を示すフロー図である。
通常動作に入る際に、電源がメモリに供給されると、パワーオンコントローラPOCが駆動する(S100)。これにより、上述のように、パワーオンコントローラPOCが、初期信号を初期読出しヒューズシステムIRFSおよび強誘電体メモリヒューズコントローラFMFCへ送る。初期読出しヒューズシステムIRFSおよび強誘電体メモリヒューズコントローラFMFCは、初期信号をトリガーとして動作を開始する。
初期読出しヒューズシステムIRFSは、ブロックアドレス(AFrow、AFcol)、および、選択アドレスSELを強誘電体メモリヒューズコントローラFMFCへ送る(S110)。
次に、強誘電体メモリヒューズコントローラFMFCは、ブロックアドレス(AFrow、AFcol)および選択アドレスSELに基づいて不揮発性メモリヒューズFMFからメインヒューズデータMFDを獲得する(S120)。この段階では、まだ、メモリはリダンダンシ機能を実行するようには設定されていない。従って、通常動作と異なり、強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして用いられている不良ブロックFBおよび/またはスペア領域内のブロックにアクセスすることができる。
マルチプレクサMUXは、選択アドレスSELに基づいて、メインヒューズデータMFDのうち救済情報RDIを選択的に出力し、あるいは、設定情報SIを選択的に出力する(S130)。救済情報RDIおよび設定情報SIは、いずれが先に出力されてもよい。救済情報RDIによって、不良ブロックFBに割り当てられる予定の論理アドレスは、スペアブロックSBに割り当てられる。よって、通常動作におけるデータ書込み時には、不良ブロックFBに代わってスペアブロックSBがデータを格納する。また、通常動作におけるデータ読出し時には、不良ブロックFBに代わってスペアブロックSBからデータを読み出す。即ち、不良ブロックFBへのアクセスをスペアブロックSBへのアクセスへ置換し、リダンダンシ救済機能が発揮される(S140)。
その後、通常動作にエンターする(S150)。通常動作では、リダンダンシ救済機能は自動的に実行されるため、ユーザは、不良ブロックFBおよびスペアブロックSBを意識することなく、メモリを使用することができる。リダンダンシ救済設定後、強誘電体メモリヒューズ領域FMFはアクセス対象外となるため、通常動作中に強誘電体メモリヒューズ領域FMFにアクセスされることはない。
本実施形態による強誘電体メモリは、救済情報RDIや設定情報SIを含むメインヒューズデータMFDを、不良ブロックFBおよび/またはスペア領域のブロックに格納している。これにより、メインヒューズデータMFDのための専用ヒューズを設ける必要がないので、メモリチップの面積の増大を抑制することができる。
また、メインヒューズデータMFDは、通常動作で使用されるメモリセルアレイMCA内の不良ブロックFBおよび/またはスペア領域のブロックに格納している。従って、既存の制御回路を用いてメインヒューズデータMFDを読み出すことができ、専用ヒューズへアクセスするための専用の制御回路を追加する必要が無い。
さらに、メモリセルアレイMCA内の不良ブロックFBおよび/またはスペア領域のブロックを強誘電体メモリヒューズ領域FMFとして用いているので、強誘電体メモリヒューズ領域FMFのダイソート評価は通常の試験工程においてすることができる。つまり、強誘電体メモリヒューズ領域FMFは、ダイソート評価において特殊な評価工程を必要としない。このため、試験コストが増大しない。強誘電体メモリヒューズ領域FMFの信頼性は、メモリセルアレイMCA内の他のメモリセルと同程度の信頼性を保持できる。
初期読出しヒューズシステムIRFSとしてメモリセルアレイMCAまたはスペア領域内の強誘電体メモリセルを用いた場合、初期読出しヒューズシステムIRFSについても強誘電体メモリヒューズ領域FMFと同様の効果が得られる。即ち、初期読出しヒューズシステムIRFSのための専用ヒューズを設ける必要がないので、メモリチップの面積の増大を抑制することができる。また、初期読出しヒューズシステムIRFSのメインヒューズデータMFDは、既存の制御回路を用いてアドレス情報(AFrow、AFcol)、SELを読み出すことができるので、専用ヒューズへアクセスするための専用の制御回路を追加する必要が無い。さらに、初期読出しヒューズシステムIRFSのダイソート評価は通常の試験工程においてすることができる。つまり、初期読出しヒューズシステムIRFSは、ダイソート評価において特殊な評価工程を必要としない。このため、試験コストが増大しない。初期読出しヒューズシステムIRFSの信頼性は、メモリセルアレイMCA内の他のメモリセルと同程度の信頼性を保持できる。
なお、メモリ設計段階で予め規定された強誘電体メモリセルを初期読出しヒューズシステムIRFSとして確保しておく必要がある。このため、メモリセルアレイMCAまたはスペア領域の容量を若干増加する必要がある。しかし、初期読出しヒューズシステムIRFSに格納されるアドレス情報は、上述の通り、メインヒューズデータMFDに比べてデータ容量は極めて小さい。このため、初期読出しヒューズシステムIRFSとしてメモリセルアレイMCAまたはスペア領域内に強誘電体メモリセルを配置したとしても、メモリセルアレイMCAまたはスペア領域の面積の増大は、無視できるほど小さい。
MCA…メモリセルアレイ、FB…不良ブロック、SPC、SPR…スペア領域
SB…スペアブロック、FMF…強誘電体メモリヒューズ領域、POC…パワーオンコントローラ、IRFS…初期読出しヒューズシステム、FMFC…強誘電体メモリヒューズコントローラ、RD…ロウデコーダ、CD…カラムデコーダ、S/A…センスアンプ、MFD…メインヒューズデータ、AFrow、AFcol…ブロックアドレス、SEL…選択アドレス、RDI…救済情報、SI…メモリチップの設定情報、RGT…レジスタ、MUX…マルチプレクサ、MFAC…メモリヒューズアクセスコントローラ

Claims (5)

  1. 複数の不揮発性メモリセルを含むメモリセル領域と、
    前記メモリセル領域のうち不良メモリセルを含む救済対象ブロックに代わって、データを格納するスペアブロックを含むスペア領域と、
    前記救済対象ブロックへのアクセスの代わりに前記スペアブロックへアクセスするために必要な救済情報を格納し、前記救済対象ブロック内の前記不良メモリセル以外の非不良メモリセルまたは前記スペア領域の第1のブロック内のメモリセルからなる不揮発性メモリヒューズ領域と、
    前記不揮発性メモリヒューズ領域として割り当てられた前記救済対象ブロックまたは前記第1のブロックを特定するブロックアドレスおよび前記不揮発性メモリヒューズ領域として割り当てられた該救済対象ブロック内の領域または前記第1のブロック内の領域を選択する選択アドレスを格納する初期読出しヒューズと、
    前記ブロックアドレスおよび前記選択アドレスに基づいて前記不揮発性メモリヒューズ領域から前記救済情報を得て、該救済情報に基づいて前記救済対象ブロックへのアクセスを前記スペアブロックへのアクセスへ変更する制御部とを備えた半導体記憶装置。
  2. 前記初期読出しヒューズは、レーザヒューズで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記初期読出しヒューズは、前記不揮発性メモリセルで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記不揮発性メモリセルは、強誘電体メモリセルであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  5. 複数の不揮発性メモリセルを含むメモリセル領域と、前記メモリセルのうち不良メモリセルを含む救済対象ブロックに代わってデータを格納するスペアブロックを含むスペア領域とを備え、
    前記救済対象ブロックへのアクセスの代わりに前記スペアブロックへアクセスするために必要な救済情報を、前記救済対象ブロック内の前記不良メモリセル以外の非不良メモリセルまたは前記スペア領域の第1のブロック内のメモリセルへ格納しておき、
    データ読出し時に、
    前記救済対象ブロックまたは前記第1のブロックを特定するブロックアドレスおよび前記救済情報を格納する前記救済対象ブロック内の領域または前記第1のブロック内の領域を特定する選択アドレスを読み出し、
    前記ブロックアドレスおよび前記選択アドレスに基づいて前記非不良メモリセルから前記救済情報を読み出し、
    前記救済情報に基づいて前記救済対象ブロックへのアクセスを前記スペアブロックへのアクセスへ変更することを具備した半導体記憶装置の駆動方法。
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