JP2011052934A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度帯の異なる複数の貯蔵室の温度上昇を抑制すると共に省エネルギー性が向上した冷蔵庫を得ることを目的とする。
【解決手段】冷蔵温度帯室及び冷凍温度帯室と、前記冷凍温度帯室の後方に設けられた冷却器室に配置された冷却器と、前記冷蔵温度帯室の後方に設けられた機械室に配置された圧縮機と、前記冷却器室から前記冷蔵温度帯室及び前記冷凍温度帯室へ冷気を送風する送風機と、前記冷蔵温度帯室への冷気の供給を制御する冷蔵室ダンパと、前記冷凍温度帯室への冷気の供給を制御する冷凍室ダンパと、を備え、前記冷凍室ダンパを閉及び前記冷蔵室ダンパを開の状態で前記圧縮機及び前記送風機を駆動する冷蔵室冷却運転と、前記冷凍室ダンパを開及び前記冷蔵室ダンパを閉の状態で前記圧縮機及び前記送風機を駆動する冷凍室冷却運転と、を有し、前記冷蔵室冷却運転と前記冷凍室冷却運転とを所定時間毎に交互に行う時分割制御がされることを特徴とする。
【選択図】 図8
【解決手段】冷蔵温度帯室及び冷凍温度帯室と、前記冷凍温度帯室の後方に設けられた冷却器室に配置された冷却器と、前記冷蔵温度帯室の後方に設けられた機械室に配置された圧縮機と、前記冷却器室から前記冷蔵温度帯室及び前記冷凍温度帯室へ冷気を送風する送風機と、前記冷蔵温度帯室への冷気の供給を制御する冷蔵室ダンパと、前記冷凍温度帯室への冷気の供給を制御する冷凍室ダンパと、を備え、前記冷凍室ダンパを閉及び前記冷蔵室ダンパを開の状態で前記圧縮機及び前記送風機を駆動する冷蔵室冷却運転と、前記冷凍室ダンパを開及び前記冷蔵室ダンパを閉の状態で前記圧縮機及び前記送風機を駆動する冷凍室冷却運転と、を有し、前記冷蔵室冷却運転と前記冷凍室冷却運転とを所定時間毎に交互に行う時分割制御がされることを特徴とする。
【選択図】 図8
Description
本発明は、冷蔵庫に関する。
単一の冷却器によって冷蔵室と冷凍室を冷却する蒸気圧縮式冷蔵庫では、単一の冷却器で冷却された冷気を送風機で冷蔵室と冷凍室に循環させるための風路が設けられ、冷蔵室に冷気を循環させる風路にのみ冷気の送風を開閉するためのダンパが備えられているものがある。冷蔵室冷却時にはこのダンパを開状態にすることで冷蔵室と冷凍室に同時に冷気を送り冷蔵室を冷却する。冷蔵室に備えられたセンサー等によって冷蔵室が冷えたことを検知すると、ダンパを閉状態とし冷凍室にのみ冷気を送風する冷凍室冷却運転に移行する。
しかし冷蔵室にたくさんの食品を詰め込んだときや冷蔵室扉の開閉回数が多いときなど冷蔵室温度が上昇したときは、冷蔵室冷却運転になっていたとしても冷蔵室はなかなか冷えないため冷凍室冷却運転に移行せず冷凍室温度が上昇してしまう。
このように冷蔵室が高温になったときの制御として、特許文献1に開示の技術が知られている。これは冷蔵室に冷気を送風するダンパの開閉を時分割で行うことにより、冷蔵室冷却運転の時間があまり長時間にならず冷凍室冷却運転に移行するため冷凍室の温度上昇を抑えることができる。また時分割の時間を変えることで冷蔵室と冷凍室各室に送風する冷気分配を変えることができ、各室を効率的に冷却することができる。
しかしながら、特許文献1では、冷凍室の風路が分離されていないため、冷蔵室冷却時には冷蔵室と冷凍室両方に冷気を送風することになる。冷蔵室冷却時、特に冷蔵室の温度が高温になっているときには、温度の高い冷蔵室の戻り冷気と冷凍室の戻り冷気が合流して冷却器温度が上昇し、冷蔵室は冷却できるが冷凍室には高温の冷気を冷凍室に送風することになり冷凍室温度を上昇させることになってしまう、という課題があった。
また、このとき冷凍室の温度上昇を抑えて、冷却器の温度を低温に維持するために、圧縮機の回転数を高回転数にしなければならず、省エネルギー性が低下する、という課題があった。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明は、温度帯の異なる複数の貯蔵室の温度上昇を抑制すると共に省エネルギー性が向上した冷蔵庫を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、断熱箱体に区画形成された冷蔵温度帯室及び冷凍温度帯室と、前記冷凍温度帯室の後方に設けられた冷却器室に配置された冷却器と、前記冷蔵温度帯室の後方に設けられた機械室に配置された圧縮機と、前記冷却器室から前記冷蔵温度帯室及び前記冷凍温度帯室へ冷気を送風する送風機と、前記冷蔵温度帯室への冷気の供給を制御する冷蔵室ダンパと、前記冷凍温度帯室への冷気の供給を制御する冷凍室ダンパと、を備え、前記冷凍室ダンパを閉及び前記冷蔵室ダンパを開の状態で前記圧縮機及び前記送風機を駆動する冷蔵室冷却運転と、前記冷凍室ダンパを開及び前記冷蔵室ダンパを閉の状態で前記圧縮機及び前記送風機を駆動する冷凍室冷却運転と、を有し、前記冷蔵室冷却運転と前記冷凍室冷却運転とを所定時間毎に交互に行う時分割制御がされることを特徴とする。
また、前記冷蔵温度帯室の温度を検知する冷蔵室温度センサーを備え、該冷蔵室温度センサーの検知温度が所定温度に達した場合、前記時分割制御を開始することを特徴とする。
また、前記冷蔵温度帯室の扉の開状態を検出するドアスイッチを備え、前記ドアスイッチによる扉の開検知回数が所定時間内に所定回数になった場合、又は前記扉の開放検知時間が所定時間を超えた場合に前記時分割制御を開始することを特徴とする。
また、前記圧縮機の回転数は前記冷蔵室冷却運転時よりも前記冷凍室冷却運転時に高くすることを特徴とする。
また、前記冷蔵室冷却運転から前記冷凍室冷却運転へ移行する前に、前記送風機を停止して前記冷凍室ダンパを開状態とした後に前記送風機を駆動することを特徴とする。
また、前記冷蔵温度帯室及び前記冷凍温度帯室の夫々の温度を調節する温度調節器を備え、該温度調節器の設定値に基づいて前記冷蔵室冷却運転及び前記冷凍室冷却運転の夫々の時間を設定することを特徴とする。
本発明によれば、温度帯の異なる複数の貯蔵室の温度上昇を抑制すると共に省エネルギー性が向上した冷蔵庫を得ることができる。
本発明に係る冷蔵庫の実施形態を、図1から図8を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の冷蔵庫の正面外形図であり、図2は、冷蔵庫の庫内の構成を表す図1におけるX−X縦断面図であり、図3は、冷蔵庫の庫内の構成を表す正面図であり、冷気ダクトや吹き出し口の配置などを示す図である。
図1に示すように、本実施形態の冷蔵庫1は、上方から、冷蔵室2,製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5,野菜室6から構成されている。なお、以下本明細書中では、製氷室3と上段冷凍室4と下段冷凍室5の総称として冷凍室60と呼ぶことがある。
冷蔵室2は前方側に、左右に分割された観音開きの冷蔵室扉2a,2bを備え、製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5,野菜室6は、それぞれ引き出し式の製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6aを備えている。以下では、冷蔵室扉2a,2b,製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6aを単に扉2a,2b,3a,4a,5a,6aと称する。
また、冷蔵庫1は、扉2a,2b,3a,4a,5a,6aの各扉の開閉状態をそれぞれ検知する図示しない扉センサーと、扉開放状態と判定された状態が所定時間、例えば、1分間以上継続された場合に、使用者に報知する図示しないアラーム,冷蔵室2や野菜室6の温度設定や冷凍室60の温度設定をする図示しない温度設定器等を備えている。
図2に示すように、冷蔵庫1の庫外と庫内は、発泡断熱材(発泡ポリウレタン)を充填することにより形成される断熱箱体10により隔てられている。冷蔵庫1の断熱箱体10は複数の真空断熱材25を実装している。
庫内は、断熱仕切壁28により冷蔵室2と、上段冷凍室4及び製氷室3(図1参照、図2中で製氷室3は図示されていない)とが隔てられ、断熱仕切壁29により、下段冷凍室5と野菜室6とが隔てられている。
扉2a,2b(図1参照)の庫内側には複数の扉ポケット32が備えられている。また、冷蔵室2は複数の棚36により縦方向に複数の貯蔵スペースに区画されている。
図2に示すように、上段冷凍室4,下段冷凍室5及び野菜室6は、それぞれの室の前方に備えられた扉3a,4a,5a,6aと一体に、収納容器3b,4b,5b,6bがそれぞれ設けられており、扉4a,5a,6aの図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより収納容器4b,5b,6bが引き出せるようになっている。図1に示す製氷室3にも同様に、扉3aと一体に、図示しない収納容器(図2中(3b)で表示)が設けられ、扉3aの図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより収納容器3bが引き出せるようになっている。
図2に示すように(適宜図3〜図5参照)、冷却器7は下段冷凍室5の略背部に備えられた冷却器収納室8内に設けられており、冷却器7の上方に設けられた送風機(庫内送風機)9により冷却器7と熱交換して冷やされた空気(冷気、以下、冷却器7で冷やされてできた低温空気を冷気と称する)が冷蔵室送風ダクト11,上段冷凍室送風ダクト12,冷気ダクト13及び図示しない製氷室送風ダクトを介して、冷蔵室2,上段冷凍室4,下段冷凍室5,製氷室3の各室へ送られる。各室への送風は冷蔵室ダンパ20と冷凍室ダンパ50の開閉により制御される。
ちなみに、冷蔵室2,製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5の各送風ダクトは、図3に破線で示すように冷蔵庫1の各室の背面側に設けられている。
具体的には、冷蔵室ダンパ20が開状態、冷凍室ダンパ50が閉状態のときには、冷気は、冷蔵室送風ダクト11を経て多段に設けられた吹き出し口2cから冷蔵室2に送られる。冷蔵室の冷却を終えた後に、冷蔵室背面右側下部に備えられた冷蔵室戻り口2dから流入し、冷蔵室−野菜室連通ダクト16を介して、野菜室6背面右側上部に設けられた野菜室吹き出し口6cから野菜室6に流入して野菜室を冷却する。野菜室を冷却した冷気は、断熱仕切壁29の下部前方に設けられた、野菜室戻り口6dから、野菜室戻りダクト18を介して、冷却器7の幅とほぼ等しい幅の野菜室戻り吐出口18aから流入する(図3参照)。
図3では冷凍室ダンパ50が省略されているが、冷凍室ダンパ50が開状態のとき、冷却器7で熱交換された冷気が庫内送風機9により図示省略の製氷室送風ダクトや上段冷凍室送風ダクト12を経て吹き出し口3c,4cからそれぞれ製氷室3,上段冷凍室4へ送風され、冷気ダクト13を経て吹き出し口5cから上段冷凍室4へ送風される。一般に、周囲温度に対して低温の冷気は上方から下方に向かう下降流を形成するので、冷気は室の上方により多く供給することで、室内を良好に冷却できる。本実施形態の冷蔵庫では、冷凍室冷却ダンパを設けているが、これを庫内送風機の上方に設置することで、庫内送風機からの送風をスムーズに、冷凍温度帯室の上段に位置する製氷室3や上段冷凍室4に送風できるように配慮している。
また、冷却器7の正面から見て左上部には冷却器に取り付けられた冷却器温度センサー35、冷蔵室2には冷蔵室温度センサー33、下段冷凍室5には冷凍室温度センサー34がそれぞれ備えられており、それぞれ冷却器7の温度(以下、冷却器温度と称する)、冷蔵室2の温度(以下、冷蔵室温度と称する)、下段冷凍室5の温度(以下、冷凍室温度と称する)を検知できるようになっている。更に、冷蔵庫1は、庫外の温度を検知する図示しない外気温度センサーを備えている。なお、野菜室6にも野菜室温度センサー33aが配置してある。
ちなみに、本実施形態では、イソブタンを冷媒として用い、冷媒封入量は約80gと少量にしている。
冷蔵庫1の天井壁上面側にはタイマー機能を備えたマイコン,温度設定値等を記録するための半導体メモリ,インターフェース回路等を搭載した制御基板31が配置されており(図2参照)、制御基板31は、前記した外気温度センサー,冷却器温度センサー35,冷蔵室温度センサー33,野菜室温度センサー33a,冷凍室温度センサー34,扉2a,2b,3a,4a,5a,6aの各扉の開閉状態をそれぞれ検知する前記した扉センサー,冷蔵室2内壁に設けられた図示しない温度設定器,下段冷凍室5内壁に設けられた図示しない温度設定器等と接続し、前記ROMに予め搭載されたプログラムにより、圧縮機24のON,OFF等の制御,冷蔵室ダンパ20及び冷凍室ダンパ50を個別に駆動する図示省略のそれぞれのアクチュエータの制御,庫内送風機9のON/OFF制御や回転速度制御を行う。
次に本実施形態の冷蔵庫の冷却運転制御について、まず冷蔵庫の電源を入れて食品の投入や扉の開閉後に十分時間が経過し冷蔵庫内が冷却された状態,安定状態の運転制御について図4のフローチャートと図5のタイムチャートを用いて説明する。
まず、S1において、冷凍室温度センサー34の検知温度が圧縮機OFF設定温度TFoffよりも低温の状態であって、圧縮機及び送風機は停止している。
次に、S2において、冷凍室温度センサー34の検知温度が圧縮機ON設定温度TFon以下の場合、S1に戻り圧縮機及び送風機の停止状態を継続する。一方、冷凍室温度センサー34の検知温度が圧縮機ON設定温度TFon以上になると、S3にて圧縮機及び送風機が運転開始する。
次に、S4において、冷蔵室温度センサー33の検知温度が冷蔵室ダンパ20開設定温度TRon以上となっていれば、S5にて冷蔵室ダンパ20を開状態、冷凍室ダンパ50を閉状態として、冷蔵室冷却運転を開始する。一方、S4において、冷蔵室温度センサー33の検知温度がTRonよりも低温であった場合、又はS6において冷蔵室冷却運転により冷蔵室温度センサー33の検知温度が冷蔵室ダンパ閉設定温度TRoff以下の場合、S7にて冷蔵室ダンパ20を閉状態、冷凍室ダンパ50を開状態として、冷凍室冷却運転を開始する。
次に、S8にて冷凍室冷却運転中に冷凍室温度センサー34の検知温度がTFoffよりも低くなれば、圧縮機を停止しS1に戻る。一方、S8において冷凍室冷却運転中に冷蔵室温度センサー33の検知温度がTRon以上になると、S3に戻り冷蔵室ダンパ20を開状態、冷凍室ダンパ50を閉状態とし、再び冷蔵室冷却運転を始める。
この安定状態の運転制御中、図5のタイムチャートの右側に示すように、まだ十分冷えていない食品を大量に詰め込んだ場合や、冷蔵室の扉の開閉回数が多く冷蔵室温度センサー33の検知温度が高くなった場合、冷蔵室ダンパ20が開状態、冷凍室ダンパ50が閉状態となり、冷蔵室冷却運転を開始する。しかし、冷蔵室温度が高温となり、冷蔵室温度センサー33の検知温度がTRoffまですぐに到達しない場合、冷凍室冷却運転に移行しない時間が長くなるため、冷凍室の温度が上昇してしまう。
ここで、冷凍室ダンパのない従来の冷蔵庫で冷蔵室が高温となったときの時分割制御について、図6のタイムチャートを用いて説明する。従来の冷蔵庫は、冷蔵室に冷気を循環させる風路にのみ冷気の送風を開閉するためのダンパが備えられている。冷凍室風路には冷気の送風を開閉するためのダンパは備えられておらず、送風機が運転していれば常に冷凍室に冷気を送風する構造となっている(本実施形態の冷蔵庫で冷凍室ダンパ50が常に開状態と同等の状態)。
冷蔵室にまだ冷えていない食品を詰め込み、冷蔵室温度が上昇して冷蔵室温度センサーが冷蔵室高温判定値TRhi以上になった場合、時分割制御が開始される。冷蔵室ダンパを閉状態から開状態にして、冷蔵室と冷凍室両方同時に冷気を送風して冷却する。冷蔵室及び冷凍室の冷却時間tRF後、冷蔵室ダンパを閉状態として、冷凍室にのみ冷気を送風し冷凍室を冷却する。この冷凍室冷却時間tF後、再び冷蔵室ダンパを開状態にして冷蔵室及び冷凍室を冷却する。
このように、冷蔵室の温度が高温となったときは、冷蔵室冷却運転と冷凍室冷却運転を時分割で制御して、定期的に冷凍室冷却運転を行う。
しかし、冷蔵室冷却時、冷蔵室にあまり冷えていない食品を入れた場合、冷蔵室の温度が上昇する。この場合、温度の高い冷蔵室の戻り冷気が冷凍室の戻り冷気と混合して、冷却器の温度が上昇する。これにより、冷凍室に温度の高い冷気を送風することになり、冷凍室の温度上昇が大きくなる。その上昇した温度分までを冷却するためには、冷凍室冷却時間tFの割合を多くすればよいが、逆に冷蔵室の冷却時間の割合が非常に少なくなり、冷蔵室の冷却速度は遅くなってしまう。また、冷蔵室冷却時間の割合を少なくせず、冷蔵室冷却時の冷凍室温度上昇を防ぐためには、冷却器の温度を低温に維持するため圧縮機の回転数を冷凍室冷却時以上の高回転数にしなくてはならず省エネ性が非常に悪い。
そこで、本実施例の制御を、図7のフローチャートと図8のタイムチャートを用いて説明する。
安定状態の運転(通常時の運転)から、冷蔵室に冷えていない多量の食品を詰め込んだ場合、冷蔵室温度が上昇する。S11において、冷蔵室温度センサー33の検知温度が冷蔵室高温判定値TRhi(例えば+8℃程度)以上になった場合、冷蔵室扉開閉スイッチが所定時間内に所定回数開状態を検出した場合、又は所定時間以上の開状態を検出した場合等に本制御を開始する。
まず、S12において冷蔵室ダンパ20を開状態、冷凍室ダンパ50を閉状態として、冷蔵室冷却運転を開始する。そして、S13において、冷蔵室温度センサー33の温度がTRoff以下まで低下した場合、本制御を終了し安定運転(通常時の運転)に戻る。
また、冷蔵室温度センサー33の検知温度がTRoffよりも高い場合、基板上のマイコンのタイマーが冷蔵室冷却時間tR時間経過した後、冷蔵室温度センサー33の検知温度がTRoff以下に到達していなくても冷凍室冷却運転に移行する。このとき、冷蔵室冷却運転から冷凍室運転への切替時には、冷蔵庫冷却運転で冷却器温度は高くなっており、冷凍室冷却時の圧縮機回転数を高回転にしていても、冷却器の温度は遅れて冷えていく。そのため、冷却器温度が高いまま送風機9を稼動して、温度が高めの冷気を冷凍室に送ってしまうと冷凍室の温度が上昇してしまう。
そこで、冷蔵室冷却運転時から冷凍室冷却運転への切替時、すなわちS15において、送風機9を一定時間、例えば90秒程度、又は冷却器の温度が所定温度よりも低くなるまで停止させ、冷却器7の温度が十分低くなってから、S16にて送風機9を稼動し冷凍室に冷気を送風する。これにより、冷凍室の温度上昇を抑えることができる。
また、S16にてタイマーをリセットして、冷蔵室ダンパ20を閉状態、冷凍室ダンパ50を開状態、送風機9を稼動し、冷凍室冷却運転に移行する。次に、S17において、冷凍室温度センサー34がTFoffまで低下したら、本制御を終了して安定運転(通常時の運転)に戻る。
また、冷凍室温度センサー34の温度がTFoffよりも高い場合、S18においてタイマーが冷凍室冷却時間tF時間経過した後、S12に戻りタイマーをリセット、冷蔵室ダンパ20を開状態、冷凍室ダンパ50を閉状態として、再び冷蔵室冷却運転を開始する。
このように、冷蔵室冷却運転と冷凍室冷却運転を交互に時分割で行う。時分割制御中の圧縮機の回転数は、冷凍室冷却時、冷凍室を−18℃程度まで冷却するため、冷却器の温度はそれよりも低い温度に維持できるような回転数でなければならない。一方、冷蔵室温度は3℃程度に保たれていればよい。そこで、本実施形態の冷蔵庫では、冷蔵室に送風する冷気を冷凍室と分離しているため、冷蔵室冷却運転中の冷却器温度は冷凍室冷却時の冷却器温度よりも十分高い温度、例えば−10℃〜−15℃程度となるような回転数でよい。
そのため、冷蔵室が高温の場合でも、冷蔵室冷却時の冷却器温度を冷凍室冷却時より高くすることができ、圧縮機の回転数は冷凍室冷却運転時より低い回転数とすることができる。なお、本実施例では、安定運転時の圧縮機回転数よりも少し高い回転数としている。
また、上記時分割の時間tR,tFは、温度調節器の設定値によって変更することができる。例えば、冷凍室の温度調節器が強設定の場合、tFを長くして冷凍室に送風する冷気量を増加させることができる。
以上の制御により、冷蔵室が高温になった場合でも、冷蔵室冷却運転と冷凍室冷却運転とを分離して、時間分割で交互に冷却することにより、冷凍室の温度を上昇させることなく冷蔵室を高温の状態から冷却することができる。また、圧縮機の回転数を低回転にできることにより、省エネルギー性を向上することができる。
以上のように、断熱箱体に区画形成された冷蔵温度帯室及び冷凍温度帯室と、前記冷凍温度帯室の後方に設けられた冷却器室に配置された冷却器と、前記冷蔵温度帯室の後方に設けられた機械室に配置された圧縮機と、前記冷却器室から前記冷蔵温度帯室及び前記冷凍温度帯室へ冷気を送風する送風機と、前記冷蔵温度帯室への冷気の供給を制御する冷蔵室ダンパと、前記冷凍温度帯室への冷気の供給を制御する冷凍室ダンパと、を備え、前記冷凍室ダンパを閉及び前記冷蔵室ダンパを開の状態で前記圧縮機及び前記送風機を駆動する冷蔵室冷却運転と、前記冷凍室ダンパを開及び前記冷蔵室ダンパを開の状態で前記圧縮機及び前記送風機を駆動する冷凍室冷却運転と、を有し、前記冷蔵室冷却運転と前記冷凍室冷却運転とを所定時間毎に交互に行う時分割制御がされる。
これにより、冷蔵室風路と冷凍室風路を分離して、冷蔵温度帯室と冷凍温度帯室の夫々の冷却に適した温度の冷気を送風することができる。
また、時分割で各温度帯室を冷却することにより、冷凍温度帯室への冷気の循環量を増やすことができる。そのため、冷蔵温度帯室の冷却中であっても、冷凍温度帯室の温度上昇を抑制できる。さらに、冷蔵温度帯室の冷却時には、圧縮機の回転数を上げることなく、省エネルギー性がよい。
次に、冷蔵温度帯室の温度を検知する冷蔵室温度センサーを備え、該冷蔵室センサーの検知温度が所定温度に達した場合、前記時分割制御を開始する。これにより、冷蔵温度帯室が高温になったときに、時分割制御が開始されて、効率的な冷却ができる。
次に、冷蔵温度帯室の扉の開状態を検出するドアスイッチを備え、前記扉の開閉回数が所定時間内に所定回数になった場合、又は前記室扉の開放時間が所定時間を超えた場合に前記時分割制御を開始する。これにより、冷蔵温度帯室の温度上昇を予測して、時分割制御が開始されて、効率的な冷却ができる。
次に、圧縮機の回転数は前記冷蔵室冷却運転時よりも前記冷凍室冷却運転時に高くする。これにより、圧縮機の回転数を、冷凍温度帯室の冷却運転時よりも冷蔵温度帯室の冷却運転時に低回転数にでき、省エネルギー性を高くすることができる。
次に、冷蔵室冷却運転から前記冷凍室冷却運転へ移行する前に、前記送風機を停止して前記冷凍室ダンパを開状態とした後に前記送風機を駆動する。これにより、冷蔵温度帯室の冷却運転から冷凍温度帯室の冷却運転へ移行するときの冷凍温度帯室の温度上昇を抑えることができる。
次に、冷蔵温度帯室及び前記冷凍温度帯室の夫々の温度を調節する温度調節器を備え、該温度調節器の設定値に基づいて前記冷蔵室冷却運転及び前記冷凍室冷却運転の夫々の時間を設定する。これにより、各温度帯室へ送風する冷気の割合を変更して、各温度帯室を効率よく冷却することができる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室(冷蔵温度帯室)
3 製氷室(冷凍温度帯室)
4 上段冷凍室(冷凍温度帯室)
5 下段冷凍室(冷凍温度帯室)
6 野菜室(冷蔵温度帯室)
7 冷却器
8 冷却器収納室
9 送風機(庫内送風機)
10 断熱箱体
11 冷蔵室送風ダクト
12 上段冷凍室送風ダクト
13 冷気ダクト
15 冷蔵室ダクト
16 冷蔵室−野菜室連通ダクト
17 冷凍室戻り口
18 野菜室戻りダクト
18a 野菜室戻り吐出口
19 機械室
20 冷蔵室ダンパ
21 蒸発皿
22 除霜ヒータ
23 樋
24 圧縮機
31 制御基板
33 冷蔵室温度センサー
33a 野菜室温度センサー
34 冷凍室温度センサー
35 冷却器温度センサー
50 冷凍室ダンパ
53 上部カバー
54 仕切板
60 冷凍室
2 冷蔵室(冷蔵温度帯室)
3 製氷室(冷凍温度帯室)
4 上段冷凍室(冷凍温度帯室)
5 下段冷凍室(冷凍温度帯室)
6 野菜室(冷蔵温度帯室)
7 冷却器
8 冷却器収納室
9 送風機(庫内送風機)
10 断熱箱体
11 冷蔵室送風ダクト
12 上段冷凍室送風ダクト
13 冷気ダクト
15 冷蔵室ダクト
16 冷蔵室−野菜室連通ダクト
17 冷凍室戻り口
18 野菜室戻りダクト
18a 野菜室戻り吐出口
19 機械室
20 冷蔵室ダンパ
21 蒸発皿
22 除霜ヒータ
23 樋
24 圧縮機
31 制御基板
33 冷蔵室温度センサー
33a 野菜室温度センサー
34 冷凍室温度センサー
35 冷却器温度センサー
50 冷凍室ダンパ
53 上部カバー
54 仕切板
60 冷凍室
Claims (6)
- 断熱箱体に区画形成された冷蔵温度帯室及び冷凍温度帯室と、
前記冷凍温度帯室の後方に設けられた冷却器室に配置された冷却器と、
前記冷蔵温度帯室の後方に設けられた機械室に配置された圧縮機と、
前記冷却器室から前記冷蔵温度帯室及び前記冷凍温度帯室へ冷気を送風する送風機と、
前記冷蔵温度帯室への冷気の供給を制御する冷蔵室ダンパと、
前記冷凍温度帯室への冷気の供給を制御する冷凍室ダンパと、を備え、
前記冷凍室ダンパを閉及び前記冷蔵室ダンパを開の状態で前記圧縮機及び前記送風機を駆動する冷蔵室冷却運転と、
前記冷凍室ダンパを開及び前記冷蔵室ダンパを閉の状態で前記圧縮機及び前記送風機を駆動する冷凍室冷却運転と、を有し、
前記冷蔵室冷却運転と前記冷凍室冷却運転とを所定時間毎に交互に行う時分割制御がされることを特徴とする冷蔵庫。 - 前記冷蔵温度帯室の温度を検知する冷蔵室温度センサーを備え、該冷蔵室温度センサーの検知温度が所定温度に達した場合、前記時分割制御を開始することを特徴とする、請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵温度帯室の扉の開状態を検出するドアスイッチを備え、前記ドアスイッチによる扉の開検知回数が所定時間内に所定回数になった場合、又は前記扉の開放検知時間が所定時間を超えた場合に前記時分割制御を開始することを特徴とする、請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記圧縮機の回転数は前記冷蔵室冷却運転時よりも前記冷凍室冷却運転時に高くすることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵室冷却運転から前記冷凍室冷却運転へ移行する前に、前記送風機を停止して前記冷凍室ダンパを開状態とした後に前記送風機を駆動することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵温度帯室及び前記冷凍温度帯室の夫々の温度を調節する温度調節器を備え、該温度調節器の設定値に基づいて前記冷蔵室冷却運転及び前記冷凍室冷却運転の夫々の時間を設定することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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JP2009204251A JP2011052934A (ja) | 2009-09-04 | 2009-09-04 | 冷蔵庫 |
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JP2009204251A JP2011052934A (ja) | 2009-09-04 | 2009-09-04 | 冷蔵庫 |
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JP2011052934A true JP2011052934A (ja) | 2011-03-17 |
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ID=43942122
Family Applications (1)
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JP2009204251A Withdrawn JP2011052934A (ja) | 2009-09-04 | 2009-09-04 | 冷蔵庫 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019035583A (ja) * | 2018-12-11 | 2019-03-07 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
CN115479431A (zh) * | 2022-10-14 | 2022-12-16 | 长虹美菱股份有限公司 | 一种对开门冰箱及风门控制方法 |
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2009
- 2009-09-04 JP JP2009204251A patent/JP2011052934A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019035583A (ja) * | 2018-12-11 | 2019-03-07 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
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