JP2010515968A - グラフィカルイメージを操作する方法及びシステム - Google Patents

Abstract

本開示の一実施例によると、グラフィカルイメージを操作する方法は、ディスプレイ上にグラフィカルイメージを表示するブラウザを提供することを含む。ブラウザは、１以上のＡＪＡＸ（Ａｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ ａｎｄ ＸＭＬ）リクエストを使用して、グラフィカルイメージマネージャとやりとりするＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを有する。グラフィカルイメージマネージャは、データベースからグラフィカルイメージを抽出する。本方法はまた、グラフィカルイメージに１以上のアノテーションを追加することを含む。本方法はさらに、１以上のアノテーションとグラフィカルイメージとをデータベースに格納することを含む。

Description

［技術分野］
本開示は、一般にグラフィカルイメージングに関し、より詳細には、グラフィカルイメージを操作する方法及びシステムに関する。

［概略］
ＥＬＴ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｌｉｇｈｔ Ｔａｂｌｅ）は、グラフィカルイメージ閲覧及び操作システムである。ＥＬＴは、航空写真、ライブビデオ及び衛星フィードなどの各種ソースからの高品質なイメージを提供する。これらのイメージは、詳細な解析のため関心のある特徴をハイライトするため、ＥＬＴ上で利用及び編集され、レポートを生成するのに利用されるかもしれない。ＥＬＴにおけるグラフィカルイメージは、しばしば大きく高解像度のイメージであり、他のアプリケーションからのテキスト、グラフィックス、オーディオ、バックグラウンドデータなどのアノテーションを伴うかもしれない。このため、ＥＬＴは、最大のパフォーマンスと高い帯域幅を必要とする。ＥＬＴシステムを用いたグラフィカルイメージの操作は、帯域幅とパフォーマンスが制限されるインターネットなどのネットワークにおいて問題となる。

［概要］
本開示の一実施例によると、グラフィカルイメージを操作する方法は、ディスプレイ上にグラフィカルイメージを表示するブラウザを提供することを含む。ブラウザは、１以上のＡＪＡＸ（Ａｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ ａｎｄ ＸＭＬ）リクエストを使用して、グラフィカルイメージマネージャとやりとりするＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを有する。グラフィカルイメージマネージャは、データベースからグラフィカルイメージを抽出する。本方法はまた、グラフィカルイメージに１以上のアノテーションを追加することを含む。本方法はさらに、１以上のアノテーションとグラフィカルイメージとをデータベースに格納することを含む。

本開示の実施例の技術的効果は、サーバとクライアントとの間のレスポンス時間とパフォーマンスとを大きく向上させるグラフィカルイメージを操作する方法及びシステムを含む。これにより、極めて大きなイメージが、インターネットなど帯域幅が制限される環境において閲覧及び操作可能となる。

本開示の実施例の他の技術的効果は、グラフィカルイメージを閲覧及び操作するのに最小限のセットアップしか必要としないグラフィカルイメージを操作する方法及びシステムを含む。本開示は、ブラウザプラグインをインストールすることなく、Ｍｏｚｉｌｌａ（Ｆｉｒｅｆｏｘ）、Ｎｅｔｓｃａｐｅ、Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｅｘｐｌｏｒｅなどの各種ブラウザにより利用可能である。

本開示の実施例の他の技術的効果は、以下の図面、説明及び請求項から当業者に容易に明らかになるであろう。さらに、特定の効果が上述されたが、各種実施例はこれらの効果の一部又はすべてを有してもよく、又は何れも有しないかもしれない。

［図面の簡単な説明］
本開示とそれの特徴及び効果をより完全に理解するため、添付した図面と共に以下の説明が参照される。
図１Ａは、本開示の教示によるグラフィカルイメージを操作するシステムを示すブロック図である。 図１Ｂは、本開示の実施例による図１Ａのシステムの一例となるグラフィカルイメージマネージャを示すブロック図である。 図２は、本開示の実施例によるＥＬＴによるグラフィカルイメージを示す典型的なイメージである。 図３は、グラフィカルイメージを操作する方法に係る一例となる処理を示すフローチャートである。

［実施例の説明］
本開示の実施例とその効果は、同様の番号が各図面の同様の及び対応する部分に使用される図１〜３を参照することによって最も良く理解される。

図１Ａは、本開示の教示によるグラフィカルイメージを操作するシステム１０を示すブロック図である。図１Ａに示されるように、システム１０は、一般にクライアント１２と、イメージデータベース１８と、グラフィカルイメージサーバ２０とを有する。システム１０は、特にグラフィカルイメージを操作するのに適している。

クライアント１２は、ブラウザ１４においてグラフィカルイメージを表示するよう動作可能な何れか適切な装置を表すかもしれない。例えば、クライアント１２が新たなグラフィカルイメージをリクエストすると（例えば、新たなウェブサイトを訪れることによって、現在のグラフィカルイメージの隣のナビゲーションリンクをクリックすることによってなど）、ブラウザ１４はリクエストをウェブサーバに送信する。次に、ウェブサーバは、リクエストを抽出し、何れか要求されたフォーマット化コード（ＨＴＭＬなど）と共に、ブラウザ１４による表示に適したフォーマットによって、要求されたグラフィカルイメージのコピーを送る。ブラウザ１４の具体例として、Ｍｏｚｉｌｌａ（Ｆｉｒｅｆｏｘ）、Ｎｅｔｓｃａｐｅ、Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｅｘｐｌｏｒｅｒ又は何れか将来的なブラウザがあげられる。クライアント１２は、将来的なオペレーティングシステムを含む、周知のＭＳ−ＤＯＳ、ＰＣ−ＤＯＳ、ＯＳ−２、ＭＡＣ−ＯＳ、ＷＩＮＤＯＷＳ^ＴＭ、ＵＮＩＸ又は他の適切なオペレーティングシステムの何れかにより実行されるかもしれない。クライアント１２は、例えば、携帯情報端末、ラップトップなどのコンピュータ、携帯電話、モバイルハンドセット、又はグラフィカルイメージを表示し、ネットワークに接続し、ウェブブラウザを実行するよう動作可能な他の何れかの装置などを含むかもしれない。

イメージデータベース１８は、クライアント１２において表示するため、グラフィカルイメージを格納するよう動作可能な何れか適切な装置を表す。図１Ａは、グラフィカルイメージサーバ２０と別々に動作するものとしてイメージデータベース１８の一例を提供しているが、他の実施例では、イメージデータベース１８は、グラフィカルイメージサーバ２０内で動作するようにしてもよい。さらなる他の実施例では、クライアント１２、イメージデータベース１８及びグラフィカルイメージサーバ２０は、同一のサーバ内で動作するようにしてもよい。イメージデータベース１８は、グラフィカルイメージを格納し、グラフィカルイメージの追加、変更及び抽出を実現するよう動作可能なデータベースであってもよい。いくつかのケースでは、クライアント１２における表示に適したものになる前に、オリジナルイメージに対して前処理が実行される必要があるかもしれない。この場合、当該前処理は、イメージデータベース１８への格納前に実行されてもよい。イメージデータベース１８はまた、グラフィカルイメージに係るアノテーションを格納するよう動作可能であってもよい。アノテーションとは、テキストフィールドの追加、ポリゴンの追加、グラフィカルイメージ上でのラインの描画、記号の追加など、グラフィカルイメージを操作する任意の処理を表す。記号とは、マップ上に表示するための任意のグラフィカルオブジェクトを表し、サブイメージを含むものであってもよい。本開示の特定の実施例によると、イメージデータベース１８は、リレーショナルデータベース管理システムを利用して、グラフィカルイメージ、アノテーション及びメタデータを格納し、これにより、ＳＱＬ（Ｓｔｒｕｃｔｕｒｅｄ Ｑｕｅｒｙ Ｌａｎｇｕａｇｅ）などの容易で汎用的なアクセス言語を介しデータを利用可能及びアクセス可能にするかもしれない。他の実施例では、イメージデータベース１８は、他のデータ管理システムを利用するかもしれない。

グラフィカルイメージサーバ２０は、クライアント１２に送信されるグラフィカルイメージ、スクリプト言語及び他の静的要素を提供するよう動作可能な何れか適切な装置を表すかもしれない。本開示の特定の実施例によると、グラフィカルイメージサーバ２０は、クライアント１２からのリクエストに応答して、個別のグラフィカルイメージタイルを提供するよう動作可能なタイル提供システムを実現するよう実行可能なソフトウェアを有してもよい。タイルとは、グラフィカルイメージのピクセルの特定エリアを表すかもしれない。例えば、グラフィカルイメージサーバ２０は、衛星マップグラフィカルイメージを、最も低い解像度の第１の最大の大きさからスタートして、最も高い解像度の最後の大きさに処理する、可変的な解像度によりマッピングデータを表示するための連続的な大きさの階層に構成するかもしれない。これにより、タイル提供システムは、トップには少数のタイルを有し、連続的な降順の各レベルが、それのすぐ上位のレベルの４倍の個数のタイルを有するかもしれない。このソフトウェアは、クライアント１２のブラウザ１４に設けられる対応するソフトウェアと適切にやりとりするかもしれない。あるいは、グラフィカルイメージサーバ２０は、クライアント２０からのリクエストに応答して、個別のタイルを提供するよう動作可能な他の何れか適切なソフトウェアを有してもよい。グラフィカルイメージサーバ２０の一例のさらなる詳細が、以下において詳述される。

本開示の各実施例では、ＥＬＴなどのグラフィカルイメージを操作するウェブベースのプログラムは、ユーザがウェブページを介しサーバにリクエストを送信することを要求するかもしれない。しかしながら、サーバがこのリクエストを処理している間、クライアント１２のブラウザ１４などのユーザのブラウザは、サーバが応答し、ウェブページ全体を再描画することを待機し続ける。この処理遅延は、特にインターネットなどの低帯域幅環境において大きなグラフィカルイメージファイルをアノテート処理及び調整するときにしばしば問題となる。

本開示の一実施例によると、クライアントがサーバによるウェブページの再描画を待機することなく、グラフィカルイメージを操作することを可能にするシステム及び方法が提供される。これは、一実施例では、ＡＪＡＸ（Ａｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ ａｎｄ ＸＭＬ）技術を利用してＡＪＡＸリクエストを生成するＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを提供することによって、実現される。ＡＪＡＸは、サーバとクライアントとの間のレスポンス時間とパフォーマンスを大きく向上させる。ＡＪＡＸは、ウェブページ全体を再描画することなく、ＸＭＬＨｔｔｐＲｅｑｕｅｓｔなどのリクエストを使用するため、クライアントのブラウザは、自由に処理を実行し、ユーザに応答し続ける。このため、ＡＪＡＸは、ユーザが低帯域幅環境において極めて大きなイメージを閲覧及び操作することを可能にする。本開示の実施例のさらなる詳細は、図１Ａ、１Ｂ、２及び３と共に以下において詳述される。

本開示の図示された実施例によると、グラフィカルイメージサーバ２０は、プロセッサ２４と、メモリ装置２６と、通信インタフェース２８と、出力装置３０と、入力装置３２と、ストレージ装置３４と、グラフィカルイメージマネージャ４０とを有する。

グラフィカルイメージマネージャ４０は、コンピュータ可読媒体に実現され、実行時に、グラフィカルイメージを抽出し、グラフィカルイメージをアノテート処理するリクエストを受信し、グラフィカルイメージをイメージデータベース１８に格納するよう動作可能な何れか適切なロジックを表すかもしれない。本開示の図示された実施例では、グラフィカルイメージマネージャ４０は、ストレージ装置３４に配置される。本開示の他の実施例では、グラフィカルイメージマネージャ４０は、メモリ装置２６に配置されるか、又はデータ及び命令の格納及び抽出を実現するよう動作可能な他の何れか適切な装置に配置されてもよい。グラフィカルイメージマネージャ４０のさらなる詳細は、図１Ｂを参照して以下で詳述される。

図１Ｂは、本開示の実施例による図１Ａのシステム１０の一例となるグラフィカルイメージマネージャを示すブロック図である。グラフィカルイメージマネージャ４０は、抽出モジュール４２、アノテートモジュール４４及びストアモジュール４６を含む各種機能を実行するよう動作可能な各種モジュールを含むかもしれない。

本開示の一実施例によると、抽出モジュール４２は、グラフィカルイメージについてイメージデータベース１８を照会するかもしれない。本開示の特定の実施例では、抽出モジュール４２は、１回に１つのタイルについてイメージデータベース１８を照会するかもしれない。上述されるように、タイルは、グラフィカルイメージの特定領域のピクセルを表すかもしれない。例えば、大きなグラフィカルイメージは、各タイルについて、１００×１００ピクセルなどの小さなタイルによりイメージデータベース１８に格納されるかもしれない。抽出モジュール４２は、特定のイメージについて、例えば、９つのタイルを抽出するかもしれない。ユーザがイメージをパンすると、ロードされていなかった隣接タイルが抽出モジュール４２によりロードされるかもしれない。各種実施例では、９つのタイルの周辺のタイルのバッファが、シームレスな移行を提供するため、メモリ装置２６又はストレージ装置３４に予めロードされてもよい。

抽出モジュール４２は、ユーザによるＡＪＡＸリクエストに基づき、他のグラフィカルイメージデータについてイメージデータベース１８を照会してもよい。例えば、ユーザは、グラフィカルイメージのズームを調整するためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。他の例として、ユーザは、グラフィカルイメージを回転させるためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。他の例では、ユーザは、グラフィカルイメージ上の複数のポイントにより囲まれたエリア又はそれらの間の距離を測定するためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。さらなる他の例では、ユーザは、グラフィカルイメージをパンするためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。さらなる他の例では、ユーザは、グラフィカルイメージをクロップするためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。上記の各具体例において、抽出モジュール４２は、例えば、ビューポートと呼ばれるウェブページのフレーム内に表示される例や上に生成された９つのタイルイメージのテーブルを格納してもよい。表示されるイメージは、動的なものであり、表示するイメージは、イメージレイヤを移動するのにマウスイベントをキャプチャすることによってリクエストされる。このレイヤがビューポートのエッジに到達すると、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジン１５は、抽出モジュール４２を用いて更新されたグラフィカルイメージをリクエストするため、サーバに対する新たなＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。

例えば、グラフィカルイメージを回転させるため、ユーザは、ブラウザ１４のＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジン１５を回転状態にするＨＴＭＬページ上のボタンを選択してもよい。このとき、ブラウザは、上付の矢印による円又はイメージの輪郭の矩形を用いてイメージの表示を示すベクトル描出を表示する。ユーザは、グラフィカルイメージを回転させるため、円においてマウスポインタをクリック・アンド・ドラッグして、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔを介して更新するようにしてもよい。ユーザがマウスを放すと、抽出モジュール４２を用いて特定量だけ現在のグラフィカルイメージを回転させるためのＡＪＡＸリクエストが、グラフィカルイメージサーバ２０に送信される。このとき、抽出モジュール４２などのモジュールは、回転したイメージタイルを生成するためイメージを処理するかもしれない。その後、ブラウザは、回転したイメージを示すため、ビューポートに表示されるグラフィカルイメージを更新する。

本開示の一実施例によると、抽出モジュール４２は、イメージデータベース１８に格納されているアノテーションを抽出するようさらに動作可能であるかもしれない。このため、アノテーションが可能であるとき、可視的なタイルのすべてのアノテーションが、ＡＪＡＸリクエストを介しサーバからリクエストされ、ＣＳＳ（Ｃａｓｃａｄｉｎｇ Ｓｔｙｌｅ Ｓｈｅｅｔ）レイヤを用いてイメージの適切な位置においてイメージ上に表示される。

アノテートモジュール４４は、本開示の一実施例によると、グラフィカルイメージをアノテート処理するリクエストを受信し、当該リクエストを処理するよう動作可能であるかもしれない。例えば、アノテートモジュール４４は、グラフィカルイメージにテキストフィールドを追加することによって、イメージをアノテート処理するためのＡＪＡＸリクエストを受信するかもしれない。他の例として、アノテートモジュール４４は、グラフィカルイメージにポリゴンを追加することによって、イメージをアノテート処理するためのＡＪＡＸリクエストを受信するかもしれない。他の例として、アノテートモジュール４４は、グラフィカルイメージにシンボルを追加することによって、イメージをアノテート処理するためのＡＪＡＸリクエストを受信するかもしれない。他の例として、アノテートモジュール４４は、グラフィカルイメージにラインを描画することによって、イメージをアノテート処理するためのＡＪＡＸリクエストを受信するかもしれない。リクエストを生成するため、ユーザは、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジン１５をアノテート状態にするＨＴＭＬページ上のボタンを選択するようにしてもよい。このとき、ユーザは、実行されるアノテーションに応じて適切なアノテーションモードを選択してもよい。ユーザがグラフィカルイメージをアノテート処理するとき、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジン１５は、リクエストをＡＪＡＸリクエストとしてグラフィカルイメージサーバ２０に転送するのに十分なアノテーションを検出する。アノテーションモジュール４２は、ＡＪＡＸリクエストを受信及び処理する。

例えば、テキストによりグラフィカルイメージをアノテート化するため、ユーザは、ブラウザのＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジン１５をアノテートテキスト状態にするＨＴＭＬページ上のボタンを選択するようにしてもよい。ユーザがイメージをクリックすると、ユーザがテキストを入力し、実行時に“ＯＫ”又は“キャンセル”を選択することを可能にするレイヤが表示される。ユーザが“ＯＫ”を選択した場合、テキストアノテーションが、アノテートモジュール４４によりＡＪＡＸリクエストを介し受信及び処理される。

本開示の一実施例によると、ストアモジュール４６は、グラフィカルイメージをイメージデータベース１８に格納する。本開示の特定の実施例では、ストアモジュール４６は、ユーザからＡＪＡＸリクエストを受信した後、グラフィカルイメージを格納するかもしれない。例えば、グラフィカルイメージの操作後、ユーザは、ＡＪＡＸリクエストを介しグラフィカルイメージをイメージデータベース１８に保存するためのボタンを選択してもよい。ストアモジュール４６は、当該リクエストを受信し、ユーザにより操作されたグラフィカルイメージを格納する。

本開示の一実施例によると、ストアモジュール４６は、イメージデータベース１８にアノテーションを格納するようさらに動作可能であるかもしれない。このため、アノテーションが生成されると、グラフィカルイメージのアノテーションは、ＡＪＡＸリクエストを介しグラフィカルイメージサーバ２０に送信され、ストアモジュール４６によりイメージデータベース１８に格納される。グラフィカルイメージサーバ２０のその他のコンポーネントのさらなる詳細が後述される。

プロセッサ２４は、グラフィカルイメージサーバ２０の各処理を実行するため、命令を実行し、データを操作するよう動作可能な何れか適切な装置を表すかもしれない。プロセッサ２４は、例えば、何れかのタイプの中央処理ユニット（ＣＰＵ）などを有してもよい。

メモリ装置２６は、データを格納及び抽出するよう動作可能な何れか適切な装置を表し、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、磁気ドライブ、ディスクドライブ、ＣＤ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ）ドライブ、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ Ｄｉｓｋ）ドライブ、着脱可能なメディアストレージ、他の何れか適切なデータ記憶媒体又はこれらの何れかの組み合わせを有してもよい。

通信インタフェース２８は、グラフィカルイメージサーバ２０に対する入力を受信し、グラフィカルイメージサーバ２０からの出力を送信し、入出力の適切な処理を実行し、他の装置と通信し、又はこれらの何れかの組み合わせを実行するよう動作可能な何れか適切な装置を表すかもしれない。通信インタフェース２８は、グラフィカルイメージサーバ２０が他の装置と通信することを可能にするＬＡＮ、ＷＡＮ又は他の通信システムを介し通信するための、プロトコル変換及びデータ処理機能を有する適切なハードウェア（モデム、ネットワークインタフェースカードなど）及びソフトウェアを有してもよい。通信インタフェース２８は、１以上のポート、変換ソフトウェア又はその両方を有してもよい。

出力装置３０は、ユーザに情報を表示するよう動作可能な何れか適切な装置を表すかもしれない。出力装置３０は、例えば、ビデオディスプレイ、プリンタ、プロッタ又は他の適切な出力装置などを有してもよい。

入力装置３２は、各種データ及び情報を入力、選択及び／又は操作するよう動作可能な何れか適切な装置を表すかもしれない。入力装置３２は、例えば、キーボード、マウス、グラフィックタブレット、ジョイスティック、ライトペン、マイクロフォン、スキャナ又は他の適切な入力装置などを含むかもしれない。

ストレージ装置３４は、データ及び命令を格納するよう動作可能な何れか適切な装置を表すかもしれない。ストレージ装置３４は、例えば、磁気ディスク、フラッシュメモリ、光ディスク又は他の適切なデータストレージ装置などを含むかもしれない。

図２は、本開示の実施例によるＥＬＴにおいてグラフィカルイメージ２００を示す典型的なイメージである。図２に示されるように、イメージ２００は、一般に、ブラウザ２０２と、ボタンＡ２０４と、ボタンＢ２０６と、テキストオーバレイＡ２０８と、テキストオーバレイＢ２１０と、描画２１２と、記号２１４とを有する。ブラウザ２０２は、図１Ａのブラウザ１４と実質的に同様のものであってもよい。さらに、本開示は、イメージ２００において多数のタイプのグラフィカルオブジェクトを表示することを想定している。各種実施例は、列記されたグラフィカルオブジェクトの一部又はすべてを有してもよいし、又は何れも有しなくてもよい。

本開示の一実施例によると、イメージ２００は、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジン及びＡＪＡＸを用いて図１Ａのシステム１０を用いることによって操作されるかもしれない。イメージ２００は、ベースグラフィカルイメージを抽出することによって生成されてもよい。次に、ユーザは、ブラウザ２０２のＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを回転状態にするため、ボタンＡ２０４を選択するかもしれない。ユーザは、グラフィカルイメージを回転させるため、円のマウスポインタをクリック・アンド・ドラッグして、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを介し更新する。ユーザがマウスを放すと、ＡＪＡＸリクエストを介し特定量だけ現在のグラフィカルイメージを回転させるためのリクエストが送信される。その後、ブラウザ２０２は、回転されるイメージを示すため、ビューポートに表示されたグラフィカルイメージを更新する。

ユーザはまた、ブラウザ２０２のＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンをアノテート状態にするため、ボタンＢを選択してもよい。このとき、ユーザは、テキストオーバレイＡ２０８の追加又は記号２１４の追加など、適切なアノテーションモードを選択してもよい。ユーザがグラフィカルイメージをアノテート処理すると、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔは、リクエストをＡＪＡＸリクエストとしてグラフィカルイメージサーバに転送するのに十分なアノテーションを検出する。

これにより、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔをサポートする何れかのウェブブラウザで実行可能なウェブベースＥＬＴが提供される。ＪａｖａＳｃｒｉｐｔとＡＪＡＸは、サーバとクライアントとの間のレスポンス時間とパフォーマンスとを大きく向上させる。このため、ＡＪＡＸは、ＥＬＴシステムが低帯域幅環境において極めて大きなイメージを閲覧及び操作することを可能にする。さらに、本開示は、Ｍｏｚｉｌｌａ（Ｆｉｒｅｆｏｘ）、Ｎｅｔｓｃａｐｅ、及びＩｎｔｅｒｎｅｔ Ｅｘｐｌｏｒｅｒなどのブラウザと共に、ブラウザプラグインをインストールすることなく利用可能である。

図３は、グラフィカルイメージを操作する方法に係る一例となる処理を示すフローチャートである。一例となる処理は、図１Ａ及び１Ｂを参照して上述されたグラフィカルイメージマネージャ４０又は他の何れか適切な装置により実行されてもよい。ステップ３０２において、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを有するウェブブラウザが提供される。例えば、Ｍｏｚｉｌｌａ（Ｆｉｒｅｆｏｘ）、Ｎｅｔｓｃａｐｅ、及びＩｎｔｅｒｎｅｔ Ｅｘｐｌｏｒｅｒなどウェブブラウザがそれぞれ、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを有する。

ステップ３０４において、グラフィカルイメージがデータベースから抽出されてもよい。本開示の特定の実施例では、グラフィカルイメージは、１回に１つのタイルにより抽出されるかもしれない。例えば、大きなグラフィカルイメージは、各タイルについて１００×１００ピクセルなどの小さなタイルにより格納されてもよい。例えば、グラフィカルイメージのため、１回に９つのタイルが抽出されてもよい。ユーザがグラフィカルイメージをパンすると、ロードされなかった隣接のタイルが、表示のため抽出されるかもしれない。

ステップ３０６において、ユーザは、グラフィカルイメージを調整するためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。例えば、ユーザは、グラフィカルイメージのズームを調整するためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。他の例として、ユーザは、グラフィカルイメージを回転させるためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。他の例として、ユーザは、グラフィカルイメージ上の複数のポイントにより囲まれた領域又はこれらの間の距離を測定するためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。他の例として、ユーザは、グラフィカルイメージをパンするためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。さらなる他の例として、ユーザは、グラフィカルイメージをクロップするためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。

ステップ３０８において、ユーザは、グラフィカルイメージをアノテート処理するためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。例えば、ユーザは、グラフィカルイメージにテキストフィールドを追加することによって、イメージをアノテート処理するためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。他の例として、ユーザは、グラフィカルイメージにポリゴンを追加することによって、イメージをアノテート処理するためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。他の例として、ユーザは、グラフィカルイメージに記号を追加することによって、イメージをアノテート処理するためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。他の例として、ユーザは、グラフィカルイメージ上にラインを描画することによって、イメージをアノテート処理するためのＡＪＡＸリクエストを生成してもよい。

ステップ３１０において、グラフィカルイメージがデータベスに格納されてもよい。例えば、グラフィカルイメージの操作後、ユーザは、グラフィカルイメージを保存するためのボタンを選択するかもしれない。グラフィカルイメージは、ユーザにより操作されると、データベースに格納されてもよい。さらに、アノテーションがグラフィカルイメージに生成されると、アノテーションもまたデータベースに格納されてもよい。

従って、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ及びＡＪＡＸをサポートする何れかのウェブブラウザにおいて実行可能なウェブベースＥＬＴを提供することによって、ユーザは、サーバとクライアントとの間のより向上したレスポンス時間により効率的にグラフィカルイメージを操作することが可能であるかもしれない。ＡＪＡＸは、ＥＬＴシステムが低帯域幅環境において極めて大きなイメージを閲覧及び操作することを可能にする。さらに、本開示は、ブラウザプラグインをインストールすることなく、Ｍｏｚｉｌｌａ（Ｆｉｒｅｆｏｘ）、Ｎｅｔｓｃａｐｅ、Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｅｘｐｌｏｒｅｒなどのブラウザにより利用可能である。

本開示が複数の実施例により説明されたが、当業者は、多数の変更、変形、代替及び改良を想起するかもしれず、本開示は、これらの変更、変形、代替及び改良を添付した請求項の趣旨及び範囲内のものとして含むことを意図する。

Claims (22)

1. グラフィカルイメージを操作する方法であって、
   ディスプレイ上にグラフィカルイメージを表示するよう動作可能なブラウザであって、１以上のＡＪＡＸ（Ａｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ ａｎｄ ＸＭＬ）リクエストを使用して、データベースから前記グラフィカルイメージを抽出するよう動作可能なグラフィカルイメージマネージャとやりとりするＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを有するブラウザを提供するステップと、
   前記グラフィカルイメージのズームを調整するステップと、
   前記グラフィカルイメージを回転させるステップと、
   前記グラフィカルイメージ上の複数のポイントにより囲まれる領域又は前記ポイントの間の距離を測定するステップと、
   前記グラフィカルイメージをパンするステップと、
   前記グラフィカルイメージをクロップするステップと、
   前記グラフィカルイメージへの１以上のテキストフィールドの追加、前記グラフィカルイメージへの１以上のポリゴンの追加、及び前記グラフィカルイメージへの１以上の記号の追加の１以上を含む、前記グラフィカルイメージに１以上のアノテーションを追加するステップと、
   前記１以上のアノテーションと前記グラフィカルイメージとを前記データベースに格納するステップと、
   を有する方法。
2. グラフィカルイメージを操作する方法であって、
   ディスプレイ上にグラフィカルイメージを表示するよう動作可能なブラウザであって、１以上のＡＪＡＸ（Ａｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ ａｎｄ ＸＭＬ）リクエストを使用して、データベースから前記グラフィカルイメージを抽出するよう動作可能なグラフィカルイメージマネージャとやりとりするＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを有するブラウザを提供するステップと、
   前記グラフィカルイメージに１以上のアノテーションを追加するステップと、
   前記１以上のアノテーションと前記グラフィカルイメージとを前記データベースに格納するステップと、
   を有する方法。
3. 前記グラフィカルイメージに１以上のアノテーションを追加するステップは、前記グラフィカルイメージへの１以上のテキストフィールドの追加、前記グラフィカルイメージへの１以上のポリゴンの追加、及び前記グラフィカルイメージへの１以上の記号の追加の１以上を含む、請求項１記載の方法。
4. 前記グラフィカルイメージのズームを調整するステップをさらに有する、請求項１記載の方法。
5. 前記グラフィカルイメージを回転させるステップをさらに有する、請求項１記載の方法。
6. 前記グラフィカルイメージ上の複数のポイントにより囲まれる領域又は前記ポイントの間の距離を測定するステップをさらに有する、請求項１記載の方法。
7. 前記グラフィカルイメージをパンするステップをさらに有する、請求項１記載の方法。
8. 前記グラフィカルイメージをクロップするステップをさらに有する、請求項１記載の方法。
9. グラフィカルイメージを操作するシステムであって、
   ディスプレイ上にグラフィカルイメージを表示するよう動作可能なブラウザであって、１以上のＡＪＡＸ（Ａｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ ａｎｄ ＸＭＬ）リクエストを使用するＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを有するブラウザと、
   前記ＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンに接続され、データベースから前記グラフィカルイメージを抽出し、前記グラフィカルイメージに１以上のアノテーションを追加し、前記１以上のアノテーションと前記グラフィカルイメージとを前記データベースに格納するよう動作可能なグラフィカルイメージマネージャと、
   を有するシステム。
10. 前記グラフィカルイメージマネージャはさらに、
    前記グラフィカルイメージに１以上のテキストフィールドを追加し、
    前記グラフィカルイメージに１以上のポリゴンを追加し、
    前記グラフィカルイメージに１以上の記号を追加する、
    よう動作可能である、請求項９記載のシステム。
11. 前記グラフィカルイメージマネージャはさらに、前記グラフィカルイメージのズームを調整するよう動作可能である、請求項９記載のシステム。
12. 前記グラフィカルイメージマネージャはさらに、前記グラフィカルイメージを回転させるよう動作可能である、請求項９記載のシステム。
13. 前記グラフィカルイメージマネージャはさらに、前記グラフィカルイメージ上の複数のポイントにより囲まれる領域又は前記ポイントの間の距離を測定するよう動作可能である、請求項９記載のシステム。
14. 前記グラフィカルイメージマネージャはさらに、前記グラフィカルイメージをパンするよう動作可能である、請求項９記載のシステム。
15. 前記グラフィカルイメージマネージャはさらに、前記グラフィカルイメージをクロップするよう動作可能である、請求項９記載のシステム。
16. コンピュータ可読媒体に符号化されるロジックであって、
    当該ロジックは、実行されると、１以上のＡＪＡＸ（Ａｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ ａｎｄ ＸＭＬ）リクエストを使用して、データベースからグラフィカルイメージを抽出し、グラフィカルイメージに１以上のアノテーションを追加し、前記１以上のアノテーションと前記グラフィカルイメージとをデータベースに格納するＪａｖａＳｃｒｉｐｔエンジンを有するブラウザとやりとりするよう実行可能なロジック。
17. 前記ロジックはさらに、
    前記グラフィカルイメージに１以上のテキストフィールドを追加し、
    前記グラフィカルイメージに１以上のポリゴンを追加し、
    前記グラフィカルイメージに１以上の記号を追加する、
    よう実行可能である、請求項１６記載のロジック。
18. 前記ロジックはさらに、前記グラフィカルイメージのズームを調整するよう実行可能である、請求項１６記載のロジック。
19. 前記ロジックはさらに、前記グラフィカルイメージを回転させるよう実行可能である、請求項１６記載のロジック。
20. 前記ロジックはさらに、前記グラフィカルイメージ上の複数のポイントにより囲まれる領域又は前記ポイントの間の距離を測定するよう実行可能である、請求項１６記載のロジック。
21. 前記ロジックはさらに、前記グラフィカルイメージをパンするよう実行可能である、請求項１６記載のロジック。
22. 前記ロジックはさらに、前記グラフィカルイメージをクロップするよう実行可能である、請求項１６記載のロジック。

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