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JP2010503244A - 通信システム及びモバイルルータ並びにホームエージェント - Google Patents

通信システム及びモバイルルータ並びにホームエージェント Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークモビリティにファストハンドオーバを適用した場合に発生し得る、遅延の原因となる非効率かつ冗長な経路を削減する。
【解決手段】モバイルルータ(MR)210は、配下のモバイルネットワークに接続されているモバイルノード(MN)130との間で経路最適化処理を行うことによって、モバイルノードに対して、モバイルルータの気付アドレスを把握させる。モバイルノードがファストハンドオーバによって別のアクセスネットワークにハンドオーバを行った場合、モバイルノードの通信相手であるコレスポンデントノード(CN)140から送られてきた、モバイルノードのハンドオーバ前のアドレス(旧気付アドレス)あてのパケットに関し、モバイルルータは、自身の気付アドレスを送信元アドレスとしてトンネルすることで、モバイルルータのホームエージェントを経由せずに、モバイルオードに直接パケットが転送される。
【選択図】図3A

Description

本発明は、パケット交換型データ通信ネットワークにおける通信分野に関する。特に、本発明は、モバイルネットワークにおいてファストハンドオーバを実行するモバイルノードを含む通信システム及びモバイルルータ並びに当該モバイルルータのホームエージェントに関する。
現在、多数のモバイル機器が、IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)ネットワークを使用して、相互に通信を行っている。モバイル機器にモビリティサポートを提供するために、IETF(Internet Engineering Task Force)では、IPv6(Internet Protocol version 6)におけるモビリティサポートの拡張が進められている(下記の非特許文献1参照)。モバイルIPでは、各モバイルノードは、永続的なホームドメインを持っている。モバイルノードが、自身のホームネットワークに接続している場合、モバイルノードには、ホームアドレス(HoA:Home Address)として知られるプライマリグローバルアドレスが割り当てられる。
一方、モバイルノードがホームネットワークから離れている場合、すなわち、他のフォーリンネットワークに接続している場合には、通常、モバイルノードには、気付アドレス(CoA:Care-of Address)として知られる一時的なグローバルアドレスが割り当てられる。モビリティサポートの考えは、モバイルノードが他のフォーリンネットワークに接続している場合でも、自身のホームアドレスで、そのモバイルノードまで到達可能となるようにするものである。
このような考えは、非特許文献1において、ホームエージェント(HA:Home Agent)として知られるエンティティを、ホームネットワークに導入することによって実践されている。モバイルノードは、バインディングアップデート(BU:Binding Update)メッセージとして知られるメッセージを使用して、ホームエージェントへの気付アドレスの登録を行う。これにより、ホームエージェントは、モバイルノードのホームアドレスと気付アドレスとの間のバインディングを生成することが可能となる。ホームエージェントは、モバイルノードのホームアドレスに向けられたメッセージを受信(intercept)し、パケットのカプセル化(あるパケットを新たなパケットのペイロードとすることであり、パケットトンネリングとしても知られている)を用いて、そのパケットをモバイルノードの気付アドレスに転送する機能を担っている。
これは単純なメカニズムである一方、性能に問題点がある。この問題点の1つは、モバイルノードが接続ポイントを変更してから、ホームエージェントが接続ポイントの変更を伝えるバインディングアップデートを受信するまでに生じる遅延に関するものである。この期間において、ホームエージェントによって受信(intercept)されたパケットは、モバイルノードが接続ポイントの変更直前に使用していた旧気付アドレス(previous or old care-of address)に転送され、その結果、パケットは失われてしまうことになる。
上記の点に鑑みて、IETFでは、MIPv6に関するファストハンドオーバソリューション(FMIPv6と呼ばれる)が進展した。以下、FMIPv6の一例について説明する。
図1Aには、FMIPv6に関連する従来の技術を説明するためのネットワーク構成が図示されている。モバイルノード(MN130)は、例えばインターネットなどのグローバル通信ネットワーク100にアクセスするために、2つのアクセスルータAR110及びAR112の間を移動している。HA120はMN130のホームエージェントであり、CN140はMN130と通信を行う通信相手ノード(コレスポンデントノード:correspondent node)である。
FMIPv6には2つのモード:リアクティブモード(reactive mode)及びプレディクティブモード(predictive mode)が存在する。リアクティブモードでは、モバイルノードは、ハンドオーバ直前に接続されているアクセスルータ(旧アクセスルータ(previous or old access router))との接続が切断された後で、ハンドオーバ処理を行うべきであることを認識する。一方、プレディクティブモードでは、モバイルノードは、ハンドオーバによって接続する新アクセスルータ(new access router)を発見した場合に、その接続ポイントの変更を試みる。
図1Bには、FMIPv6のプレディクティブモードに従ったメッセージシーケンスが図示されている。ここで、AR110は旧アクセスルータであり、AR112は新アクセスルータである。MN130は、処理150において新アクセスルータAR112を発見し、現在のアクセスルータAR110にファストバインディングアップデート(FBU:Fast Binding Update)メッセージ152を送信する。FBUメッセージ152によって、AR110にMN130の旧気付アドレスと新気付アドレスとの関連付けが通知される。AR110は、FBUメッセージ152を受信した後、新気付アドレスの使用が可能か否かを検証するため、新アクセスルータAR112にハンドオーバイニシエーション(HI:Handover Initiation)メッセージ154を送信する処理を行う。AR112は、HIメッセージ154に対して、ハンドオーバアクノレッジメント(HAck:Handover Acknowledgement)メッセージ156で応答を行う。AR110は、HAckメッセージ156の受信後、ファストバインディングアクノレッジメント(FBack:Fast Binding Acknowledgement)メッセージ158によって、FBUメッセージ152に対しての承認を行う。以降、AR110は、MN130の旧気付アドレスに送信されるパケットをAR112に転送する。
これは、CN140によるMN130へのデータパケット160の送信によって図示されている。ホームエージェントHA120は、データパケット160を受信(intercept)して、MN130の旧気付アドレスにトンネルする。これは、トンネルパケット162によって示されている。AR110は、このトンネルパケット162を受信すると、AR112に転送する(パケット164に示されるように)。MN130はまだAR112に接続していないので、AR112は、処理166に示されるように、転送されてきたパケット164をバッファリングする。
MN130は、AR112に接続した場合に、ファストネイバアドバタイズメント(FNA:Fast Neighbor Advertisement)メッセージ170を新アクセスルータ112に送信する。これによって、ハンドオーバは完了となる。AR112は、バッファリングされているパケットをMN130に転送することが可能となる(パケット172に示されるように)。さらに、MN130は、自身のホームエージェントにバインディングアップデート(BU:Binding Update)メッセージ174を送信し、気付アドレスの変更に関してHA120の更新を行う。
また、図1Cには、FMIPv6のリアクティブモードに従ったメッセージシーケンスが図示されている。ここで、AR110は旧アクセスルータであり、AR112は新アクセスルータである。MN130は、処理180において、その旧アクセスルータAR110との接続が切断したこと、及び、新アクセスルータがAR112であることを発見し、AR112に対してFNAメッセージ182を送信する処理を行う。MN130は、FNAメッセージ182内に、FBUメッセージ184カプセル化して、旧アクセスルータAR110に送信する。また、旧アクセスルータAR110には、AR110がMN130の旧気付アドレスに送信されるパケットを新気付アドレスに転送できるように、バインディングがセットアップされる。
これは、CN140によるMN130へのデータパケット188の送信によって図示されている。ホームエージェントHA120はデータパケット188を受信(intercept)して、MN130の旧気付アドレスにトンネルする。これはトンネルパケット190によって示されている。AR110は、このトンネルパケット162を受信すると、AR112を経由してMN130の新気付アドレスに転送する(パケット192、194に示されるように)。そして、MN130は、自身のホームエージェントにバインディングアップデート(BU)メッセージ196を送信し、気付アドレスの変更に関してHA120の更新を行う。
FMIPv6の利点としては、モバイルノードの旧気付アドレスに配送されたパケットが、モバイルノードの新気付アドレスに配送可能であることが挙げられる。さらにハンドオーバのスピードを速くするため、下記の特許文献1には、旧アクセスルータ又は新アクセスルータが旧アクセスネットワーク又は新アクセスネットワークに付加情報を伝える方法が記載されている。このような情報は、任意の決定を前もって行うことができるようにするために使用され、これによって、ハンドオーバ処理がより速く行われるようになる。しかしながら、FMIPv6及び特許文献1の両方共、旧アクセスルータ及び新アクセスルータの両方において新たな機能が必要となる。
また、下記の特許文献2には、旧アクセスルータ又は新アクセスルータがFMIPv6の機能をサポートしていない場合には、代わりにホームエージェントを使用する方法が記載されている。
しかしながら、特許文献2に係る解決策では、モバイルノードがモバイルネットワークの内側又は外側に移動する場合には、ネットワークモビリティ(NEMO:Network Mobility)ベーシックサポートによって確立されたトンネルによって更なる遅延が生じることになる。ネットワークモビリティは、基本的に、個々のホストに関するモビリティサポートの概念をノードのネットワークに関するモビリティサポートに拡張したものである(下記の特許文献3、4、非特許文献3)。ここでは、モバイルネットワークを管理するモバイルルータは、バインディングアップデートメッセージをホームエージェントに送信することによって、ホームエージェントとの間で双方向トンネルを確立する。バインディングアップデートメッセージは、ネットワークプレフィックスオプションとして知られる特別なオプションを使用して、ネットワークプレフィックスを指定する。
こうした技術により、ホームエージェントは、プレフィックスベースのルーティングテーブルを構築することが可能となり、これらのプレフィックスを有するあて先に送信されるパケットを、モバイルルータの気付アドレスに転送することができる。これは、モバイルネットワークに向かうパケットが、ホームエージェントによって受信(intercept)され、トンネルを通じてモバイルルータに転送されることを意味している。そして、モバイルルータは、モバイルネットワーク内のホストにパケットを送信する。そのモバイルネットワーク内のノードがモバイルネットワークの外部にパケットを送信する場合には、モバイルルータは、パケットを受信(intercept)して、トンネルを通じてホームエージェントにパケットを転送する。そして、ホームエージェントは、所望の受信者にパケットを送出する。
欧州特許公開1524814号 欧州特許公開1643693号 米国特許6636498号 米国特許公開2003−0117965号 Johnson, D. B., Perkins, C. E., and Arkko, J., "Mobility Support in IPv6", Internet Engineering Task Force Request For Comments 3775, June 2004. Koodli, R., et. al., "Fast Handovers for Mobile IPv6", Internet Engineering Task Force Request For Comments 4068, July 2005. Devarapalli, V., et. al., "NEMO Basic Support Protocol", Internet Engineering Task Force Request For Comments 3963, January 2005.
また、モバイルネットワークの導入で、FMIPv6を使用するモバイルノードは、アクセスルータとモバイルルータとの間でハンドオーバを実行する可能性もある。これは、モバイルルータがFMIPv6アクセスルータの機能を実行する場合には、以下に説明されるように、部分的にのみ最適化された状態となる。すなわち、モバイルルータがFMIPv6の機能を実行する場合には、後述の図2Bや図2Cに図示されているように、遅延の原因となる冗長な経路が発生してしまう。
図2Aには、ネットワーク構成の一例が図示されている。モバイルノード(MN130)は、例えばインターネットなどのグローバル通信ネットワーク100へのアクセスを得るために、アクセスルータAR110とモバイルルータMR210との間を移動している。HA120はMN130のホームエージェント、HA220はモバイルルータMR210のホームエージェント、そして、CN140はMN130で通信する通信者ノードである。
また、図2Bには、MN130がモバイルネットワーク200内に移動する際にCN140からMN130に送信されるデータパケットが取る経路が図示されている。また、図2cには、MN130がモバイルネットワーク200の外部に移動する際にCN140からMN130に送信されるデータパケットが取る経路が図示されている。
図2Bにおいて、モバイルノードMN130はモバイルネットワーク内に移動する。すなわち、MR210が新アクセスルータ、AR110が旧アクセスルータである。FBUメッセージがAR110に送信されると、MN130の旧気付アドレスに送信されるパケットは、MN130の新気付アドレスに到達するまでに、更なる遅延を被ることになる。これは、図2Bにおいて、CN140からMN130に送信されるデータパケットによって図示されている。
パケットは、経路240によって示されているように、まずMN130のホームネットワークに到達し、HA120によって受信(intercept)される。HA120は、経路242に示されているように、MN130の旧気付アドレスにパケットを転送する。そして、AR110は、MN130の新気付アドレス(モバイルネットワーク200のモバイルネットワークプレフィックスによって構成されているアドレス)にパケットを転送する。したがって、パケットは、経路244に示されているように、HA220によって受信(intercept)される。そして、HA220は、経路246に示されているように、双方向トンネルを通じてMR210にパケットを転送する。そして最終的に、MR210がパケットをデカプセル化して、経路248を通じてオリジナルのデータパケットをMN130に転送する。このように、データパケットは非常に長い経路を取ることになり、これによって生じる遅延は、ファストハンドオーバを行うための目的を無効にしてしまう。
また、図2Cにおいて、モバイルノードMN130はモバイルネットワーク200から外部に移動する。すなわち、MR210は旧アクセスルータ、AR110は新アクセスルータである。FBUメッセージがMR210に送信されると、モバイルノードの旧気付アドレスに送信されたパケットは、MN130の新気付アドレスに到達するまでに、更なる遅延を被ることになる。これは、図2Cにおいて、CN140からMN130に送信されるデータパケットによって図示されている。
パケットは、経路260に示されているように、まずMN130のホームネットワークに到達し、HA120によって受信(intercept)される。HA120は、MN130の旧気付アドレスにパケットを転送する。しかしながら、旧気付アドレスはモバイルネットワーク200のプレフィックスによって構成されているので、パケットは、経路262に示されているように、HA220に発送される。そして、HA220は、経路264に示されているように、このパケットをMR210に送信する。MR210は、MN130からFBUメッセージを受信すると、MN130の新気付アドレスにパケットを転送する。このためには、MR210は、双方向トンネルを通じて、まず自身のホームエージェントにパケットを転送する必要がある。これは、経路266によって示される。HA220は、パケットをデカプセル化して、経路268に示されているように、そのパケットをAR110に転送する。そして最終的に、AR110が経路270を通じてパケットをMN130に転送する。
上述の例によって示されているように、ネットワークモビリティにおけるFMIPv6のサポートは、非効率的かつ回りくどく、更なる遅延を生じることになり、ファストハンドオーバの効果を必要とするアプリケーションにとっては許容できない可能性がある。上記の問題を解決するため、本発明は、ネットワークモビリティにファストハンドオーバを適用した場合に発生し得る、遅延の原因となる非効率かつ冗長な経路を削減することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の通信システムは、所定のホームエージェントによって管理されるホームアドレス及び移動位置に依存する気付アドレスを有するとともに、配下にモバイルノードを接続することが可能なモバイルネットワークを有するモビリティ機能が実装されており、さらに、ファストハンドオーバを実行する前記モバイルノードのアクセスルータとして機能するモバイルルータを含む通信システムであって、
前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバの直前又は直後に前記モバイルルータに接続され、前記モバイルノードあてのパケットが前記モバイルルータを含む前記ファストハンドオーバの直前又は直後に接続される2つのアクセスルータを経由して転送される際に、前記モバイルルータと前記モバイルルータの前記所定のホームエージェントとの間のトンネルを経由しないように前記パケットの転送が行われるように構成されている。
この構成により、ネットワークモビリティにファストハンドオーバを適用した場合に発生し得る、遅延の原因となる非効率かつ冗長な経路を削減することが可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明のモバイルルータは、所定のホームエージェントによって管理されるホームアドレス及び移動位置に依存する気付アドレスを有するとともに、配下にモバイルノードを接続することが可能なモバイルネットワークを有するモビリティ機能が実装されており、さらに、ファストハンドオーバを実行する前記モバイルノードのアクセスルータとして機能するモバイルルータであって、
前記モバイルネットワーク内の前記モバイルノードに対して、前記モバイルルータ自身が有する前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段と、
前記モバイルノードが前記モバイルネットワークから別のアクセスネットワークに前記ファストハンドオーバを行う場合に、前記モバイルノードあてのパケットを転送する際に自身の気付アドレスを送信元アドレスとして使用する手段とを、
有する。
この構成により、ネットワークモビリティにファストハンドオーバを適用した場合に発生し得る、遅延の原因となる非効率かつ冗長な経路を削減することが可能となる。
さらに、本発明のモバイルルータは、上記の構成に加えて、前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記モバイルネットワーク内の前記モバイルノードとの間で経路最適化処理を行うように構成されている。
この構成により、モバイルネットワーク内のモバイルノードに対して、モバイルルータの気付アドレスが正当なものであることを明らかにし、このモバイルノードとの間で送信又は受信されるパケットの送信元アドレス又はあて先アドレスに、モバイルルータの気付アドレスを使用することが可能となる。
さらに、本発明のモバイルルータは、上記の構成に加えて、前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記ファストハンドオーバにおけるファストバインディングアップデートメッセージを送信した前記モバイルノードに対して、前記気付アドレスの有効性を明らかにするように構成されている。
この構成により、モバイルルータは、モバイルノードがプレディクティブなファストハンドオーバを行うタイミングで、このモバイルノードに対して気付アドレスの有効性を明らかにすることが可能となる。
さらに、本発明のモバイルルータは、上記の構成に加えて、前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記気付アドレスの有効性を明らかにする対象となる前記モバイルノードを選択するように構成されている。
この構成により、モバイルルータは、配下に接続されている複数のモバイルノードの中から、気付アドレスの有効性を明らかにすることが必要なモバイルノードのみを選択することが可能となる。
さらに、本発明のモバイルルータは、上記の構成に加えて、前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記モバイルルータから前記モバイルネットワーク内に通知するメッセージに前記気付アドレスを挿入するように構成されている。
この構成により、モバイルルータは、例えばルータアドバタイズメントメッセージによって、自身の気付アドレス及びその有効性を通知することが可能となる。
さらに、本発明のモバイルルータは、上記の構成に加えて、前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記気付アドレスの有効性を証明するため、前記モバイルネットワーク内の前記モバイルノードとの間で暗号化された情報を交換するように構成されている。
この構成により、暗号化された情報が正しく暗号化/復号されることによって、モバイルルータの気付アドレスの有効性も証明できるようにすることが可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明のモバイルルータは、所定のホームエージェントによって管理されるホームアドレス及び移動位置に依存する気付アドレスを有するとともに、配下にモバイルノードを接続することが可能なモバイルネットワークを有するモビリティ機能が実装されており、さらに、ファストハンドオーバを実行する前記モバイルノードのアクセスルータとして機能するモバイルルータであって、
前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバ前に接続していたアクセスルータに対して、前記モバイルルータ自身が有する前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段と、
前記モバイルノードが、前記ファストハンドオーバ前に接続していた前記アクセスルータが管理する別のアクセスネットワークから前記モバイルネットワークに前記ファストハンドオーバを行う場合に、前記モバイルノードあてのパケットを転送する際に自身の気付アドレスを送信元アドレスとして使用する手段とを、
有する。
この構成により、ネットワークモビリティにファストハンドオーバを適用した場合に発生し得る、遅延の原因となる非効率かつ冗長な経路を削減することが可能となる。
さらに、本発明のモバイルルータは、上記の構成に加えて、前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバ前に接続されていた前記アクセスルータとの間で経路最適化処理を行うように構成されている。
この構成により、モバイルノードがファストハンドオーバ前に接続していたアクセスルータに対して、モバイルルータの気付アドレスが正当なものであることを明らかにし、このアクセスルータを経由して送信又は受信されるパケットの送信元アドレス又はあて先アドレスに、モバイルルータの気付アドレスを使用することが可能となる。
さらに、本発明のモバイルルータは、上記の構成に加えて、前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記ファストハンドオーバにおけるハンドオーバイニシエーションメッセージを受信した場合に、前記ハンドオーバイニシエーションメッセージを送信した前記アクセスルータに対して、前記気付アドレスの有効性を明らかにするように構成されている。
この構成により、モバイルルータは、モバイルノードがファストハンドオーバを行うタイミングで、このモバイルノードがファストハンドオーバ前に接続されていたアクセスルータに対して気付アドレスの有効性を明らかにすることが可能となる。
さらに、本発明のモバイルルータは、上記の構成に加えて、前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記ファストハンドオーバにおけるファストネイバアドバタイズメントメッセージを受信した場合に、前記ファストネイバアドバタイズメントメッセージを送信した前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバ前に接続されていた前記アクセスルータに対して、前記気付アドレスの有効性を明らかにするように構成されている。
この構成により、モバイルルータは、モバイルノードがリアクティブなファストハンドオーバを行うタイミングで、このモバイルノードがファストハンドオーバ前に接続されていたアクセスルータに対して気付アドレスの有効性を明らかにすることが可能となる。
さらに、本発明のモバイルルータは、上記の構成に加えて、前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記気付アドレスの有効性を証明するため、前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバ前に接続されていた前記アクセスルータとの間で所定のメッセージを交換するように構成されている。
この構成により、所定のメッセージとしてモビリティ機能を有さないアクセスルータで取り扱うことのできるメッセージを利用することにより、モバイルルータは、モビリティ機能を有さないアクセスルータに対して気付アドレスの有効性を明らかにすることが可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明のホームエージェントは、配下にモバイルノードを接続することが可能なモバイルネットワークを有するモビリティ機能が実装されているとともに、ファストハンドオーバを実行する前記モバイルノードのアクセスルータとして機能するモバイルルータのホームアドレス及び気付アドレスを管理するホームエージェントであって、
前記モバイルネットワークに接続された状態における前記モバイルノードの気付アドレスと、前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバによって接続した新たなアクセスネットワークにおける前記モバイルノードの気付アドレスとのバインディングを記憶する手段と、
前記モバイルネットワークに接続された状態における前記モバイルノードの気付アドレスあてのパケットを、前記新たなアクセスネットワークにおける前記モバイルノードの気付アドレスに転送する手段とを、
有する。
この構成により、モバイルルータがファストハンドオーバの旧アクセスルータとして動作する場合に、モバイルルータのホームエージェントは、モバイルルータへのトンネルを用いてモバイルノードあてのパケットを転送せずに、モバイルノードがファストハンドオーバによって移動した後のアクセスルータに直接転送することが可能となり、ネットワークモビリティにファストハンドオーバを適用した場合に発生し得る、遅延の原因となる非効率かつ冗長な経路を削減することが可能となる。
本発明は、ネットワークモビリティにファストハンドオーバを適用した場合に発生し得る、遅延の原因となる非効率かつ冗長な経路を削減するという効果を有している。また、本発明は、少なくとも一方がモバイルルータである2つのアクセスルータの間でモバイルノードがファストハンドオーバを行う場合に、モバイルノードあてのパケットが、モバイルルータとモバイルルータのホームエージェントとの間で確立されている双方向トンネルを経由しないようにすることによって、遅延の原因となる非効率かつ冗長な経路を削減するという効果を有している。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。本発明は、モバイルネットワークにおいて、ファストモバイルIP(FMIP)のサービスの提供に関連する。
まず、図2Aに示す構成の一例を参照しながら、本発明について説明する。図2Aでは、モバイルノードMN130が、アクセスルータAR110とモバイルルータMR210との間で、その接続ポイントを変更する。また、HA120は、モバイルノードMN130のホームエージェントであり、HA220はモバイルルータMR210のホームエージェントである。
なお、ここでは、特定の構成例を用いているが、当業者であれば、その他の派生例もカバーされることは明らかである。例えば、モバイルノードMN130自身が別のモバイルルータであってもよく、また、アクセスルータAR110が別のモバイルルータであってもよい。
本発明の好適な実施の形態の一態様では、まず、モバイルノードMN130が移動してモバイルネットワーク200から離れる場合について考える。これは、モバイルルータMR210が旧アクセスルータ(old access router:ハンドオーバ前に接続されていたアクセスルータ)であり、アクセスルータAR110が新アクセスルータ(new access router:ハンドオーバ後に接続されるアクセスルータ)であることを示している。
なお、FMIPが実現された際に、MR210がMN130の新気付アドレスにパケットを転送するときの不要な経路や遅延を取り除くため、本発明の好適な一実施の形態では、モバイルルータMR210が、MN130が接続ポイントを変更する前に、MN130との間で標準のモバイルIPv6の経路最適化(RO:Route Optimization)を改良した処理を行う。この処理は、図3Aに図示されている。
図3Aでは、モバイルノードMN130は、接続ポイントの変更の必要性を検出すると、前のアクセスルータ(previous access router)MR210にFBUメッセージ300を送信する。MR210は、このFBUメッセージ300を受信すると、HIメッセージ302を新アクセスルータAR110に送信する処理を行う。
さらに、メッセージ310〜318に示されるように、MR210は、モバイルノードMN130との間で、改良した標準のMIPv6経路最適化処理の初期設定を行う。HoTI(Home Test Init:ホームテストイニット)メッセージ310は、ホームテストを開始するものであり、送信元アドレス(ソースアドレス)としてMR210のホームアドレスが使用されて送信される。通常、ホームアドレスが使用されて送信されるパケットは、転送を行うホームエージェントにトンネルされる必要がある。本発明では、MRがこのパケットを自身のイングレスインタフェースに送信することが可能である。MN130は、HoT(Home Test:ホームテスト)メッセージ312で応答を行う。これには、暗号化トークンが含まれており、MR210のホームアドレスに送信される。
さらに、MR210は、送信元アドレスとしてMR210の気付アドレスが設定されたCoTI(Care-of Init:気付イニット)メッセージ314を送信する。通常、送信元アドレスに気付アドレスが設定されて送信されるパケットは、MR210のイグレスインタフェース経由で送信される。本発明では、MRがこのパケットを自身のイングレスインタフェースに送信することが可能である。MN130はCoT(Care-of Init:気付テスト)メッセージ316で応答を行う。これには、暗号化トークンが含まれており、MR210の気付アドレスに送信される。
NEMOベーシックサポートの従来技術によれば、モバイルネットワーク200内のモバイルノードによって送信されるパケットは、転送を行うHA220にトンネルされる必要がある。しかしながら、当該ケースにおいては、パケットはMR210をあて先としている。したがって、本発明では、モバイルルータMR210が、パケットが自身に送信されるものか否かをチェックし、自身あてのパケットに関してはトンネルを行わないようにする。
そして、MR210は、経路最適化の初期化処理を完了するために、BUメッセージ318をMN130に送信する。これによって、MR210のホームアドレスは、その気付アドレスにバインドされる。BUメッセージ318には、HoTメッセージ312及びCoTメッセージ316から抽出されるトークンから得られるチェックサムが含まれており、これによって、MN130に対して、BUメッセージ318に記載されている気付アドレス及びホームアドレスが本当に関連付けられていることが証明されるようになる。
MR210は、FBUメッセージ300を受信した場合、HIメッセージ302を新アクセスルータAR110に送信する。AR110は、新気付アドレスが有効であるとともに、現在使用されていないことをチェックした後、HAckメッセージ304によって応答を行う。MR210は、HAckメッセージ304を受信すると、MN130に対してFBackメッセージ306を送信する処理を行う。そして、ファストハンドオーバ処理は完了となる。
ここで、コレスポンデントノードCN140がデータをMN130に送信すると仮定する。なお、説明を簡潔にするため、ここでは、CN140及びMN130が経路最適化されたセッションを有しているものとする(すなわち、CN140がMN130の旧気付アドレス及びホームアドレスのバインディングを把握しているものとする)。このとき、MN130の旧気付アドレスは、MR210のモバイルネットワークプレフィックスから構成されているので、データパケット(データ)320はHA220によって受信(intercept)される。そして、HA220は、トンネルパケット322を用いてこのデータパケット320をMR210に転送する。
デカプセル化の際、MR210は、インナパケットがMN130の旧気付アドレスをあて先としていることを把握する。その結果、MR210は、図3Aのパケットの転送(326)によって示されるように、MN210の新気付アドレスに対してパケットをトンネルする。MR210は、MN130に対して、自身の気付アドレスとホームアドレスとのバインディングを送信しているので、経路最適化メカニズムを利用して、このパケットの転送(326)を行うことができる。したがって、転送を行うHA220に対してパケットをトンネルで戻す必要はない。MN130は、既にAR110に接続されている場合にはパケットを受信する。また、MN130がAR110にまだ接続されていない場合には、MN130がAR110に接続するまで、パケット326はAR110によってバッファリングされる。
上述の本発明の好適な実施の形態によれば、図2Cに図示されている長く歪曲した経路が取り除かれる。特に、HA220を経由する経路266、268が取り除かれ、MR210の気付アドレスとMN130の新気付アドレスとの間の直接のトンネルに置き換えられることによって、本発明の目的は達成される。なお、当業者であれば、図3Aに示されるメッセージの順序は単に一例に過ぎず、すなわち、いくつかのメッセージは、ここで示されている順序に従う必要はないことが分かるであろう。
例えば、MR210は、HAckメッセージ304の受信後であれば、いつでもFBackメッセージ306を送信することが可能である。さらに、HoTIメッセージ310及びCoTIメッセージ314は、同時又は任意の順序で送信可能である。また、実際には、FBUメッセージ300の受信前に、HoTIメッセージ310及びCoTIメッセージ314が送信されてもよい。これは、MR210が、自身のモバイルノードに接続される任意のモバイルノードとの間における経路最適化セッションの確立を、モバイルノードがネットワークを離れることやモバイルノードがFMIPのサポートを必要とすることを予想して選択することが可能であることを意味する。この処理は、図3Bに図示されている。
図3Bでは、MR210は、MN130からFBUメッセージを受信する前に、経路最適化処理の開始を選択する。ここでは、MR210は、HoTIメッセージ330及びCoTIメッセージ334をMN130に送信することによって、経路最適化処理を開始する。MN130は、上述のように、HoTメッセージ332及びCoTメッセージ336で応答を行う。MR210は、HoTメッセージ332及びCoTメッセージ336を受信すると、BUメッセージ338を送信して、気付アドレスとホームアドレスとのバインディングをMN130に登録する。
期間340の後、MN130は、移動の必要性を検出し、MR210にFBUメッセージ342を送信することによって、FMIP処理を開始する。このとき、経路最適化が既に確立されているので、MR210は、AR110にHIメッセージ344を送信して、AR110からHAckメッセージ346を受信した後に、FBackメッセージ348を送信する通常のFMIP動作のみを行えばよい。そして、ファストハンドオーバ処理は完了となる。
ここで、CN140がデータをMN130に送信すると仮定する。MN130の旧気付アドレスはMR210のモバイルネットワークプレフィックスから構成されているので、データパケット(データ)350は、HA220によって受信(intercept)される。そして、HA220は、トンネルパケット352を用いてこのデータパケット350をMR210に送信する。
デカプセル化の際、MR210は、インナパケットがMN130の旧気付アドレスをあて先としていることを把握する。その結果、MR210は、図3Bのパケットの転送(356)によって示されるように、MN210の新気付アドレスに対してパケットをトンネルする。MR210は、MN130に対して、自身の気付アドレスとホームアドレスとのバインディングを既に送信しているので、経路最適化メカニズムを利用して、このパケットの転送(356)を行うことができる。したがって、転送を行うHA220に対してパケットをトンネルで戻す必要はない。MN130は、既にAR110に接続されている場合にはパケットを受信する。また、MN130がAR110にまだ接続されていない場合には、MN130がAR110に接続するまで、パケット356はAR110によってバッファリングされる。
上述の本発明に係る技術と従来技術との違いは、以下の通りである。モバイルIPv6のオリジナルのリターンルータビリティ処理では、HoTIメッセージ及びHoTメッセージはホームエージェントを経由して中継される。しかしながら、本発明では、HoTIメッセージの受信者が送信者の背後(配下)に存在しているので、このような状況を活用して、リターンルータビリティ処理を最適化し、リターンルータビリティ処理によって生じる不要なルーティングを削除するようにしている。このような状況を見つける別の方法は、送信者と受信者との間に直接のパスが存在していることであり、これによって、従来技術のようにHoTIメッセージが送信者のホームネットワーク経由で送信されないようになる。
上述の本発明に係る態様では、より効率的なファストハンドオーバ方法が説明されている。上述のファストハンドオーバ方法は、モバイルノードがモバイルIPv6で規定されている標準の経路最適化に対応している必要がある。しかし、モバイルノードが経路最適化に対応していない場合には、効率的なファストハンドオーバを実現するための別の手段が必要となる。これは、本明細書において後述する本発明の別の態様によって提供される。
一方、さらに多くの機能をサポートするようにモバイルノードを変更することが可能な場合には、必要なメッセージ数を低減させることが可能である。この本発明の好適な実施の形態における態様について、以下に説明する。
なお、当業者であれば、図3A及び図3Bから、経路最適化の初期化処理とファストハンドオーバの初期化処理とが異なっており、別のものであることが分かるであろう。これによって、MR210がMN130の新気付アドレスにパケットを転送している場合には、MR210とMN130との間で2つの異なるトンネルが形成されることとなる。
外側のトンネル(アウタトンネル)は、経路最適化トンネルであり、ここでは、送信元アドレスがMR210の気付アドレスであり、あて先アドレスがMN130の新気付アドレスである。一方、内側のトンネル(インナトンネル)は、ファストハンドオーバ転送トンネルであり、ここでは、送信元アドレスがMR210のホームアドレスであり、あて先アドレスがMN130の新気付アドレスである。MN130に新しい機能が実装されれば、トンネルを2つにする必要性をなくすとともに、さらに、交換メッセージ数を低減させることが可能となる。これは、図4に図示されている。
この本発明に係る態様では、モバイルルータMR210は、ルータアドバタイズメント(RA:Router Advertisement)メッセージに特別な信号を埋め込んで、自身のモバイルネットワークに定期的にブロードキャストする。この特別な信号によれば、モバイルルータが効率的なファストハンドオーバを提供する本発明を使用する機能を有していることや、モバイルルータの現在の気付アドレスがモバイルノードに通知される。これは、図4におけるRAメッセージ(RA[鍵])400によって示されている。
なお、特別な信号は、例えば公開鍵などのようなMR210によって生成された暗号化トークンや、MR210の現在の気付アドレスであることが望ましい。また、これは、特別なICMP(Internet Control Message Protocol)オプションとして、RAメッセージ400に挿入されることが望ましい。
期間410の後、MN130は、接続ポイントの変更の必要性を検出し、MR210にFBUメッセージ(FBU[チャレンジ])412を送信する処理を行う。本発明によれば、モバイルノードMN130は、MR210に対するチャレンジを含む新たなオプションをFBUメッセージ412に挿入する。また、FBUメッセージ412は、RAメッセージ400で与えられる特別な信号から取得されるMR210の気付アドレスに向けて送信される必要がある。これは、通知された気付アドレスによって本当にMR210が到達可能か否かのチェックを行うために行われる。
FBUメッセージ412を受信すると、MR210は、HIメッセージ414を新アクセスルータAR110に送信する処理を行う。そして、MR210は、AR110からHAckメッセージ416による応答を受信した後、MN130に対してFBackメッセージ(FBack[レスポンス])418を送信することが可能となる。FBUメッセージ412にはチャレンジが含まれているので、MR210は、FBackメッセージ418に、このチャレンジに対するレスポンスを挿入する必要がある。これによって、MR210から通知されたRAメッセージ400内の気付アドレスが有効であることがMN130に明らかとなる。以上の動作によって、ファストハンドオーバ処理は完了となる。
ここで、CN140がデータをMN130に送信すると仮定する。MN130の旧気付アドレスはMR210のモバイルネットワークプレフィックスから構成されているので、データパケット(データ)420は、HA220によって受信(intercept)される。そして、HA220は、トンネルパケット422を用いてこのデータパケット420をMR210に送信する。
デカプセル化の際、MR210は、インナパケットがMN130の旧気付アドレスをあて先としていることを把握する。その結果、MR210は、図4のパケットの転送(424)によって示されるように、MN210の新気付アドレスに対してパケットをトンネルする。MR210は、既に自身の気付アドレスの有効性をMN130に明らかにしているので、自身の気付アドレスを送信元アドレスとして使用し、MN130の新気付アドレスにパケットの転送(424)を行うことができる。したがって、転送を行うHA220に対してパケットをトンネルで戻す必要はない。さらに、自身のホームアドレスを送信元アドレスとして使用するとともに、自身の気付アドレスを送信元アドレスとして使用する別の経路最適化トンネルにカプセル化を行う必要もない。MN130は、既にAR110に接続されている場合にはパケットを受信する。また、MN130がAR110にまだ接続されていない場合には、MN130がAR110に接続するまで、パケット424はAR110によってバッファリングされる。
なお、上述の本発明の好適な実施の形態が基づく基本的な考え方は、モバイルルータ210及びモバイルノード130が、何らかの暗号の交換を行うことによって、MR210の気付アドレスの有効性を確立することにある。また、暗号の交換が別のメッセージに埋め込まれ、必要なトータルのメッセージ数が低減されることも、顕著かつ他とは異なる特徴として挙げられる。
また、ある好適な実施例として、MR210は、自身の気付アドレス及び公開鍵をRAメッセージ400によって通知することが可能である。そして、その後にファストハンドオーバを開始する必要がある場合には、MN130は、FBUメッセージ412にチャレンジを埋め込み、MR210の気付アドレスに送信する。アドレスが有効であれば、MR210は、FBUメッセージ412を受信してチャレンジを抽出し、FBackメッセージ418内にチャレンジに対するレスポンスを埋め込む。MN130は、FBackメッセージ418内の正しいレスポンスを受信することによって、MR210の気付アドレスが正しいことを把握し、接続ポイントが変わった場合には、この気付アドレスからのトンネルパケットを受け入れる。
チャレンジ及びレスポンスを作る好適な方法の1つは、チャレンジが、RAメッセージ400でMR210によって通知された公開鍵を使用して暗号化されることである。MR210は、チャレンジを復号するための秘密鍵を有しているので、チャレンジを受信して復号し、FBackメッセージ418内にそれを応答として埋め込むことができれば、MR210が特定の気付アドレスを所有していることが証明される。
上述の本発明に係る態様では、モバイルノードMN130が、経路最適化をサポートしているか、あるいは本発明で説明される新たな機能を実装している必要がある。しかしながら、MN130がどちらの要件も満たさない場合には、ファストハンドオーバは、元の準最適化状態に戻って行われる。以下、これに関して、本発明の別の好適な態様において説明する。
ここでは、モバイルルータMR210のホームエージェント、すなわちHA220による支援が行われる。図5には、この本発明に係る態様に従ったメッセージシーケンス図が図示されている。MR210は、MN130からFBUメッセージ500を受信すると、図5にメッセージ(トンネル[FBU])502として示されているように、ホームエージェントHA220にFBUメッセージをトンネルする。
HA220は、このFBUメッセージを受信すると、MR210がMN130にファストハンドオーバサポートを提供するための支援を必要としていることを把握する。その結果、HA220は、新アクセスルータAR110にHIメッセージ504を送信する処理を行う。アクセスルータAR110がHAckメッセージ506を返信すると、HA220は、MN130の旧気付アドレスとMN130の新気付アドレスとが関連付けられたバインディングテーブルを、バインディングエントリに追加する。さらに、HA220は、図5にメッセージ(トンネル[FBack])508として示されているように、MR210に対してトンネルするFBackメッセージを準備する。そして、MR210はFBackメッセージ510をMN130に転送して、ファストハンドオーバは完了となる。
ここで、CN140がデータをMN130に送信すると仮定する。MN130の旧気付アドレスはMR210のモバイルネットワークプレフィックスから構成されているので、データパケット(データ)520は、HA220によって受信(intercept)される。HA220は、MN130の旧気付アドレスとMN130の新気付アドレスとのバインディングを有しているので、データパケットをトンネルパケット522でカプセル化して、MN130の新気付アドレスに転送する。MN130は、既にAR110に接続されている場合にはパケットを受信する。また、MN130がAR110にまだ接続されていない場合には、MN130がAR110に接続するまで、パケット522はAR110によってバッファリングされる。
なお、上述の本発明の好適な実施の形態が基づく基本的な考え方は、モバイルルータ210及びモバイルノード130が、何らかの暗号の交換を行うことによって、MR210の気付アドレスの有効性を確立することにある。また、暗号の交換が別のメッセージに埋め込まれ、必要なトータルのメッセージ数が低減されることも、顕著かつ他とは異なる特徴として挙げられる。
本発明の好適な実施の形態が基づく基本的な考え方は、FMIPにおける旧アクセスルータの責務処理をMR210からホームエージェントHA220に移すことにある。これにより、MN130の旧気付アドレスに送信されるパケットはMR210にトンネルされる必要はなくなり、単に新アクセスルータAR110に転送されるだけでよい。これによって、パケットは、直接HA220からAR110に転送される。
なお、上述の本発明に係る態様は、非特許文献2に開示されている技術とは大きく異なっている。非特許文献2に開示されている技術では、旧アクセスルータ又は新アクセスルータのどちらかがFMIPに対応していない場合に、ホームエージェントが、ファストハンドオーバのアクセスルータとして機能する。一方、本発明では、ホームエージェントは、転送の遅延を排除するために、モバイルルータに代わって旧アクセスルータとして機能する。さらに、非特許文献2に開示されている技術では、ハンドオーバを行うモバイルノードが、そのホームエージェントに支援を要求するが、本発明では、アクセスルータ(すなわち、モバイルルータ)が、そのホームエージェントに支援を要求する。
上述の本発明の好適な実施の形態では、モバイルノードMN130がモバイルネットワーク200から移動して離れる場合、すなわち、MR210がファストハンドオーバの旧アクセスルータである場合の動作について説明を行った。以下では、本発明の好適な実施の形態において、モバイルノードMN130がモバイルネットワーク200に移動する場合、すなわち、MR210がファストハンドオーバの新アクセスルータである場合の動作について説明を行う。
FMIPが実現される際にAR110がMN130の新気付アドレスにパケットを転送する場合の不要な経路及び遅延を取り除くため、本発明の好適な一実施の形態において、モバイルルータMR210は、ファストハンドオーバの完了までの間に、AR110との間で標準のモバイルIPv6経路最適化(RO)処理を実行する。これは、図6A及び図6Bに図示されている。
図6Aには、MN130がプレディクティブなファストハンドオーバ(predictive fast handover)を行う場合が示されている。MN130は、ハンドオーバの実行(eminent handover)を検出すると、現在のアクセスルータAR110にFBUメッセージ600を送信する。AR110は、FBUメッセージ600を受信すると、HIメッセージ602をMR210に送信する。AR110から送信されたHIメッセージ602は、まずHA220によって受信(intercept)される。HA220は、HIメッセージ602をトンネルパケット(トンネル[HI])604にカプセル化して、MR210の実際の位置に転送する。MR210は、このHIメッセージを受信すると、HAckメッセージ608で応答を行う。HAckメッセージ608は、HA220から転送されるように、HA220へのトンネルパケット(トンネル[HAck])606にカプセル化される。
また、本発明の好適な一実施の形態では、モバイルルータMR210は、HIメッセージの受信後に、AR110との間で経路最適化処理を開始してもよい。これは、HoTIメッセージ622及びCoTIメッセージ628の送信によって示される。HoTIメッセージ622は、その送信元アドレスがモバイルルータMR210のホームアドレスなので、まずトンネルパケット(トンネル[HoTI])620でHA220にトンネルされる必要がある。AR110は、HoTIメッセージ622を受信すると、HoTメッセージ624によって応答を行う。HoTメッセージ624は、HA220によって受信(intercept)され、トンネルパケット(トンネル[HoT])626を用いてMR210にトンネルされる。
また、AR110は、CoTIメッセージ628を受信すると、CoTメッセージ630で応答を行う。MR210は、HoTメッセージ624及びCoTメッセージ630を受信すると、AR110にBUメッセージ632を送信することによって、リターンルータビリティ処理を完了することが可能である。なお、MR210は、BUメッセージに、MN130の新気付アドレスをMR210が取り扱っている旨を記載することが望ましい。これは、例えば、MN110の新気付アドレスの構成に用いられているモバイルネットワークプレフィックスを記載することによって可能となる。
経路最適化が確立した状態において、AR110は、CN140からMN130の旧気付アドレスに送信されるデータパケット640を受信した場合に、このデータパケットをMN130の新気付アドレスに送信されるトンネルで転送する。このパケットは、アウタパケット642でさらにカプセル化されて、MR210の気付アドレスに送信される。
また、図6Bには、MN130がリアクティブなファストハンドオーバ(reactive fast handover)を行う場合が示されている。ここでは、MN130は、ハンドオーバが実行されたことを検出した後、その新アクセスルータMR210にFNAメッセージ(FNA[FBU])650を送信する。このFNAメッセージ650には、旧アクセスルータAR110あてのカプセル化されたFBUメッセージが含まれている。
MR210は、FNAメッセージ650を受信すると、FBUメッセージ654をAR110に転送するが、このメッセージ654はホームエージェントHA220から転送されなければならない。したがって、FBUメッセージ654は、まずトンネルパケット(トンネル[FBU])652でHA220にトンネルされる。AR110は、FBUメッセージ654を受信すると、FBackメッセージ656で応答を行う。これは、HA220によって受信(intercept)され、その後、トンネルパケット(トンネル[FBack])658でカプセル化されてMR210に転送される。MR210は、このパケット658をデカプセル化して、MN130にFBackメッセージ660を転送する。
本発明の好適な一実施の形態では、モバイルルータMR210は、トンネルパケット652によるFBUメッセージの送信後に、AR110との間で経路最適化を開始することが可能である。この処理は、HoTIメッセージ664及びCoTIメッセージ670の送信によって示される。
HoTIメッセージ664は、その送信元アドレスがモバイルルータMR210のホームアドレスなので、まずトンネルパケット(トンネル[HoTI])662でHA220にトンネルされる必要がある。AR110は、HoTIメッセージ664を受信すると、HoTメッセージ666によって応答を行う。このHoTメッセージ666は、HA220によって受信(intercept)され、トンネルパケット(トンネル[HoT])668を用いてMR210にトンネルされる。
また、AR110は、CoTIメッセージ670を受信すると、CoTメッセージ672で応答を行う。MR210は、HoTメッセージ666及びCoTメッセージ672を受信すると、AR110に対してBUメッセージ674を送信することによって、リターンルータビリティを完了することが可能となる。MR210は、BUメッセージに、MN130の新気付アドレスをMR210が取り扱っている旨を記載することが望ましい。これは、例えば、MN110の新気付アドレスの構成に用いられているモバイルネットワークプレフィックスを記載することによって可能となる。
経路最適化が確立した状態において、AR110は、CN140からMN130の旧気付アドレスに送信されるデータパケット680を受信した場合に、このデータパケットをMN130の新気付アドレスに送信されるトンネルパケット(データ)684で転送する。このトンネルパケットは、アウタパケット682でさらにカプセル化されて、MR210の気付アドレスに送信される。
上述の本発明に係る態様では、より効率的なファストハンドオーバ方法が説明されている。このファストハンドオーバ方法は、以前のアクセスルータ(旧アクセスルータ)が、モバイルIPv6で規定されているような標準の経路最適化に対応する必要がある。さらに多くの機能をサポートするように以前のアクセスルータ(旧アクセスルータ)を変更することが可能な場合には、必要なメッセージ数を低減させることが可能である。以下、図7A及び図7Bを参照しながら、この本発明の好適な実施の形態における態様について説明する。
図7Aには、MN130がプレディクティブなファストハンドオーバ(predictive fast handover)を行う場合が示されている。MN130は、ハンドオーバの実行(eminent handover)を検出すると、現在のアクセスルータAR110にFBUメッセージ700を送信する。AR110は、FBUメッセージ700を受信すると、HIメッセージ702をMR210に送信する。なお、HIメッセージ702には、AR110がここで説明する新しい機能をサポートしている旨をMR210が把握することができるように、何らかのシグナルによってマーク付けが行われていることが望ましい。
AR110から送信されたHIメッセージ702は、まずHA220によって受信(intercept)される。HA220は、HIメッセージ702をトンネルパケット(トンネル[HI])704にカプセル化して、MR210の実際の位置に転送する。MR210は、このHIメッセージ702を受信すると、HAckメッセージ708で応答を行う。
なお、この好適な動作モードでは、MR210は、転送を行う自身のホームエージェントHA220に対してHAckメッセージ708のトンネルを行わず、代わりに、送信元アドレスとしてその気付アドレスを使用して、HAckメッセージ708を直接AR110に送信する。AR110は、このHAckメッセージ708を受信すると、MR210が実際にHAckメッセージ708の送信元アドレスに位置していることを把握し、これを記録する。以降、MN130の新気付アドレスに送信されるパケットは、このアドレスを用いて発送されることになる。AR110は、FBackメッセージ710をMN130に送信することによって、ファストハンドオーバ処理を完了する。
なお、本発明の好適な態様において、AR110は、MR210の気付アドレスの有効性のテストを行うことを選択してもよい。これを行うために、AR110は、MR210の気付アドレスあてのトンネルパケット(トンネル[ping])712でカプセル化して、MN130の新気付アドレスあてにping要求(ping-request)メッセージを送信する。
このときMN130は接続ポイントをまだ変更していないので、MR210は、処理714に示すようにping要求メッセージをバッファリングする。AR110は、MN130からping応答(ping-response)を受信するまで、MR210の気付アドレスはテストされていないものとして、その気付アドレスを使用しない。したがって、CN140が、MN130の旧気付アドレスにデータパケット(データ)720を送信すると仮定した場合、AR110は、パケットを受信(intercept)するが転送は行わず、代わりに処理722に示されているように、このパケットをバッファリングする。
MN130は、最終的にその接続ポイントの処理(処理730)を行った場合に、FNAメッセージ732をMR210に送信する。これによって、MN130が接続ポイントの変更を完了したことがMR210に示される。そして、MR210は、トンネルパケット(トンネル[ping])734に示されているように、以前にバッファリングしたping要求メッセージをカプセル化してMN130に転送する。MN130は、ping要求メッセージを受信すると、ping応答メッセージ736で応答を行う。AR110は、MN130からのping応答メッセージを受信すると、MR210の気付アドレスの有効性を検証する。そして、AR110は、以前にバッファリングされたデータをMN130の新気付アドレスに転送する処理を行い、図7Aのパケット(トンネル[データ])738、740によって示されているように、データはMR210の気付アドレスを経由して発送される。
また、図7Bには、MN130がリアクティブなファストハンドオーバ(reactive fast handover)を行う場合が示されている。ここでは、MN130は、ハンドオーバが実行されたことを検出した後、その新アクセスルータMR210にFNAメッセージ(FNA[FBU])750を送信する。このFNAメッセージ750には、旧アクセスルータAR110あてのカプセル化されたFBUメッセージが含まれている。
MR210は、FNAメッセージ750を受信すると、トンネルパケット(トンネル[FBU])752でFBUメッセージをAR110に転送する。なお、この本発明に係る態様では、MR210はその気付アドレスを用いてAR110にトンネルパケットを直接送信する。これにより、MR210が最適化されたファストハンドオーバ処理を試みていることがAR110に示される。AR110は、このトンネルパケット752を受信すると、モバイルノードMN130に送り返すためのFBackメッセージを準備する。また同時に、AR110は、MR210の気付アドレスを経由したMN130への到達可能性をテストするために、FBackメッセージにping要求メッセージを埋め込んで、モバイルノードに対してping応答を要求する。これは、AR110からMR210に送信されるトンネルパケット(トンネル[FBack+ping])754で示される。MR210は、このパケットを受信するとデカプセル化を行って、MN130にFBackメッセージ(FBack+ping)756を転送する。
そして、MN130はping応答メッセージ758によって応答を行う。AR110がこのping応答メッセージを受信した場合には、MR210の気付アドレスの検証が行われる。AR110は、CN140からMN130の旧気付アドレスに送信されるデータパケット(データ)760を受信すると、このデータパケット760をMN130の新気付アドレスに送信されるトンネルパケット764によって転送する。なお、このトンネルパケット764は、さらにアウタパケット762でカプセル化されて、MR210の気付アドレスに送信される。
なお、当業者であれば、MN130がAR110の配下に接続されている期間に、AR110及びMN130がある暗号化トークンを交換することが可能であることが分かるであろう。この場合、AR110は、図7A及び図7Bにおいて、交換された暗号化トークンを使用して、セキュリティ保護を付加することによってping要求メッセージを保護することが可能である。
また、上述の説明で述べられている動作をモバイルルータに実行させるために、本発明の好適な実施の形態では、例えば図8に示されるようなモバイルルータの機能アーキテクチャが提供される。
モバイルルータの機能アーキテクチャ800は、1つ又は複数のネットワークインタフェース810、ルーティング決定部820、NEMOベーシックサポート部830、経路最適化部840、FMIP処理部850、様々な情報格納部(ルーティングテーブル862、バインディングアップデートリスト864、FMIPバインディングリスト865、FMIPパケットバッファ866)を有している。
ネットワークインタフェース810は、モバイルノード(当該モバイルルータ)が何らかの通信媒体を通じて別のノードと通信を行うために必要なハードウェア及びソフトウェアのすべてを包含する機能ブロックである。なお、関連する技術分野で周知の用語を用いると、ネットワークインタフェース810は、レイヤ1(物理層)及びレイヤ2(データリンク層)の通信コンポーネント、ファームウェア、ドライバ、通信プロトコルを表している。
また、経路決定部820は、パケットの発送方法に関するあらゆる決定処理を取り扱っている。なお、関連する技術分野で周知の用語を用いると、経路決定部820は、インターネットプロトコルバージョン4又はバージョン6などのようなレイヤ3(ネットワーク層)プロトコルの実装を表している。
また、ルーティングテーブル862には、経路決定部820における決定処理を補助するため、パケットのルーティングを統括するルールが含まれている。なお、ルーティングテーブル862には、ルーティングエントリのリストが含まれている。各ルーティングエントリは、あて先アドレス又は送信元アドレスに基づくか、発送されるパケットから得られる他の情報に基づいて、パケットを渡す次ホップノードのアドレス及び/又はネットワークインタフェース810を特定する。
なお、経路決定部820は、信号/データパス872を使用して、ルーティングテーブル862のエントリの更新や、ルーティングエントリ862からのエントリの抽出を行うことが可能である。また、経路決定部820は、信号/データパス882を使用して、適切なネットワークインタフェース810との間でパケットの送受信を行うことが可能である。
また、NEMOベーシックサポート部830は、非特許文献3に規定されているようなNEMOベーシックサポート機能を提供する。NEMOベーシックサポート部830は、特に、ホームエージェントとの間で双方向トンネルを確立及び維持し、信号/データパス883を用いてルーティング決定部820との間で上記の双方向トンネルを経由して発送されるパケットの処理を行う。
また、経路最適化部840は、モビリティに関連した経路最適化を提供する。経路最適化部840は、選択されたリモートノードとの間でリターンルータビリティ処理の実行やバインディングアップデートメッセージの送信を行うことによって、上記のリモートノードとの間で経路最適化セッションを確立及び維持する。パケットは、信号/データパス884を通じて、経路決定部820と経路最適化部840との間で受け渡しされる。また、経路最適化部840は、経路最適化セッションに関する状態情報を維持するため、信号/データパス874を通じて、バインディングアップデートリスト864から情報を読み出して格納する。
バインディングアップデートリスト864は、モバイルルータが経路最適化セッションを維持するリモートノードのリストを格納するために主に使用される。これにより、経路最適化部840は、必要時にこれらのノードにバインディングアップデートメッセージを送信することが可能となる。
また、FMIP処理部850は、モバイルネットワークノードに対して、ファストモバイルIPハンドオーバの機能を提供する。FMIP処理部850は、例えばFBU、FNA、HI、HAckメッセージなどのような、非特許文献2で必要とされるすべてのシグナリングの処理を行う。これらのメッセージは、信号/データパス885を通じて経路決定部820から渡される。さらに、FMIP処理部850は、信号/データパス885を使用して、経路決定部820を通じてFBack及びHAckメッセージを送出する。また、モバイルノードの旧気付アドレスと新気付アドレスとのバインディングは、FMIPバインディングリスト865に格納される。さらに、FMIP処理部850は、FMIPバインディングリスト865に、例えばモバイルノードにパケットを転送する際に経路最適化を使用するか否かなどの関連情報を格納することも望ましい。
モバイルルータが、モバイルネットワークにまだ接続されていないモバイルノードあてのパケットを受信すると、FMIP処理部850は、FMIPパケットバッファ866にパケットを格納する。また、FMIP処理部850は、モバイルノードからFNAメッセージが受信された場合には、モバイルノードに転送すべきバッファリングされたパケットをFMIPパケットバッファ866から抽出する。
なお、信号/データパス875は、FMIP処理部850とFMIPのバインディングリスト865との間の通信に使用され、信号/データパス876は、FMIP処理部850とFMIPパケットバッファ866との間の通信に使用される。
FMIP処理部850は、本発明によって提供される主要な機能である。本発明は、非特許文献2に示されているようなファストモバイルIPの動作に必要な機能を実装することに加えて、いくつかの最適化処理を規定する。図9〜11には、モバイルルータのFMIP処理部850によって提供されることが望ましい、いくつかの新規の動作が図示されている。
図9には、モバイルルータがモバイルノードからFBUメッセージを受信した際に必要な処理に係るフローチャートが示されている。なお、ここでは、送信側のモバイルノードがモバイルネットワークから離れており、モバイルネットワークプレフィックスから構成された旧気付アドレスと、他の場所で得られた新気付アドレスとのFMIPバインディングのセットアップを行おうとしていることが示されている。
ステップ900でモバイルノードからFBUメッセージを受信すると、モバイルルータは、ステップ910に示されているように、FBUメッセージ内にチャレンジ(又は暗号化されたチャレンジ)が埋め込まれているか否かをチェックする。FBUメッセージ内に暗号化されたチャレンジが埋め込まれている場合には、モバイルルータは、図4で説明されている動作のような最適化されたファストハンドオーバ動作を行う必要がある。そのため、モバイルルータは、まずステップ920に進み、新アクセスルータにHIメッセージを送信してHAckメッセージを待機する。
そして、HAckメッセージを受信するとステップ925に進み、モバイルルータはモバイルノードにFBackメッセージを送り返す。なお、FBackメッセージには、FBUメッセージに含まれているチャレンジに対して適切なレスポンスが含まれている。また、モバイルルータは、モバイルノードの気付アドレスのバインディング(ファストバインディング)をFMIPバインディングリスト865に格納し、このバインディングに関しては最適化が使用されるべきである旨がマークされる。
一方、ステップ910において受信したBUにチャレンジが含まれていない場合には、ステップ930に進み、モバイルルータはモバイルノードとの経路最適化を試みる。ここで、MNが経路最適化をサポートしており経路最適化が成功した場合(ステップ940)には、ステップ950、955に進む。ステップ950では、モバイルルータは、新アクセスルータにHIメッセージを送信して、HAckメッセージによる応答を待機する。そして、HAckメッセージを受信するとステップ955に進み、モバイルルータはモバイルノードにFBackメッセージを送り返して、FMIPバインディングリスト865にモバイルノードの気付アドレスのバインディング(ファストバインディング)を格納する。なお、このバインディングにおいてもステップ925と同様に、モバイルルータは、このバインディングに関して最適化が使用されるべきである旨をマークする。
一方、モバイルノードが経路最適化をサポートしていない場合には、モバイルルータは、例えば図5に示すような動作を使用する。この場合には、モバイルルータは、ステップ960に示されるように、単にそのホームエージェントにFBUメッセージを転送する。
また、図10には、モバイルルータによって使用されることが望ましい受信したFNAメッセージの処理のフローチャートが示されている。モバイルルータは、ステップ1000においてモバイルノードからFNAメッセージを受信すると、ステップ1010において、FNAメッセージ内にFBUメッセージがカプセル化されているか否かをチェックする。FNAメッセージ内にFBUメッセージがカプセル化されていない場合には、ステップ1020に進み、モバイルルータはFMIPパケットバッファ866をスキャンして、モバイルノードあてのバッファリングされているパケットを送信する。これによって、ハンドオーバは完了となる。
一方、FNAメッセージ内にFBUメッセージがカプセル化されている場合には、ステップ1030に進み、このFBUメッセージを、送信元アドレスとしてモバイルルータの気付アドレスを使用したアウタトンネルで、旧アクセスルータにトンネルする。これは、図7Bに示される動作が用いられる場合に対応する。
旧アクセスルータがこのトンネルを許容する場合には、その旧アクセスルータは、モバイルルータの気付アドレスをモバイルノードに到達するための中継アドレスとして認識していることを意味している。すなわち、ステップ1040で旧アクセスルータによってトンネルが許容された場合には、ステップ1060において、ハンドオーバは完了となる。
一方、旧アクセスルータがステップ1040でトンネルを許容しない場合には、モバイルルータは、ステップ1050に示すように、ホームエージェントを通じて旧アクセスルータに対してFBUメッセージをトンネルしなければならない。また、モバイルルータは、ステップ1055のように、旧アクセスルータとの間で経路最適化を実行してもよい。
また、図11には、旧アクセスルータから受信されたHIメッセージを処理するためにモバイルルータによって使用されることが望ましいフローチャートが示されている。モバイルルータは、ステップ1100においてHIメッセージを受信すると、ステップ1110において、旧アクセスルータが最適化されたハンドオーバをサポートしているか否かがHIメッセージ内で示されているか否かのチェックが行われる。
旧アクセスルータが最適化をサポートしていることがHIメッセージ内で示されている場合には、ステップ1130に進み、モバイルルータは、送信元アドレスとして気付アドレスを使用して旧アクセスルータにHAckメッセージを送信する。一方、HIメッセージにおいて何も示されていない場合には、モバイルルータは、ステップ1120に示すように、そのホームエージェントとの間で確立された双方向トンネルを通じてHAckメッセージを送信しなければならない。また、モバイルルータは、ステップ1125のように、旧アクセスルータとの間で経路最適化を実行してもよい。
また、本発明の好適な適用例としては、訪問モバイルノード(visiting mobile node)がモバイルネットワークの内側及び外側を頻繁に移動するような状況にモバイルルータが置かれている場合が挙げられる。このようなシナリオの一例は、列車のネットワークであり、ここでは、通勤客がインターネットにアクセスできるように、モバイルルータが列車の客車に配置されている。
ファストハンドオーバが適用される場合、現在の慣行によれば、前のアクセスルータが、モバイルノードの新気付アドレスから新アクセスルータのアドレスを決定することが可能である。これは、通常、アクセスルータが密接なセットとして、同一の管理下に置かれていることを意味している。本発明は、このようなシナリオにおいても適用可能である。例えば列車のネットワークを例に取ると、モバイルルータは、列車の管理者によって配備され得る。したがって、列車の駅に存在する固定アクセスルータや列車上のモバイルアクセスルータは、すべて同一の管理会社によって管理される。しかしながら、当業者であれば、モバイルルータ及びアクセスルータが異なる管理会社によって管理されている場合であっても、所定の気付アドレスからルータのアドレスを得ることができる手段(例えば、ネットワークプレフィックスとして所定のビット長を設定し、上記のネットワークプレフィックスの後ろに所定のビットパターンを付け加えて、上記のネットワークプレフィックスに関するルータのアドレスを取得する手段)がアクセスルータに存在していれば、本発明が利用可能であることが分かるであろう。
また、本発明の別の適用例として、ローカルモビリティ管理の分野が挙げられる。これは、例えば上述の列車のネットワークに適用可能であり、図12に図示されている。ここでは、アクセスネットワークドメイン1200が、例えばインターネットなどのグローバル通信ネットワーク100に接続されている。アクセスネットワークドメイン1200内には、複数のアクセスルータ1212、1214、1216が配置されており、これらのアクセスルータ1212、1214、1216によって、モバイルノードはグローバル通信ネットワーク100にアクセスすることが可能である。また、モバイルノードが接続可能なモバイルネットワーク1250を提供するモバイルアクセスルータが1つ以上存在してもよい。
ローカルモビリティ管理は、アクセスネットワークドメイン1200内を移動する任意のモバイルノード(例えばMN1230)が、アクセスネットワークドメイン1200内のどのアクセスルータ(又はモバイルルータ)に切り換えたとしてもアドレスを変更する必要がないようにするために、アクセスネットワークドメイン1200において提供される。例えば、これは、アクセスネットワークドメイン1200においてモビリティアンカポイント(MAP:Mobility Anchor Point)1220が提供されることによって可能となる。
MAP1220は、アクセスネットワークドメイン1200において、モバイルノードのホームエージェントとして機能する。各アクセスルータは、モバイルノードの代わりにMAP1200に対してバインディングアップデートを実行し、その結果、例えばモバイルノードMN1230はグローバルな気付アドレスを有するだけでよく、アクセスネットワークドメイン1200内の任意の地点において、このグローバルアドレスによって到達可能な状態となる。
また、各アクセスルータは、モバイルノードがアクセスルータと接続する際に、ローカルな気付アドレスを割り当て、グローバル及びローカルな気付アドレスのバインディングをMAP1220に登録する。これにより、MN1230のグローバルな気付アドレスに送信されるパケットは、MN1230が現在接続されているアクセスルータにトンネルされる。以上のように、ローカルモビルティ管理が実現される。
また、このような構成において、アクセスルータ1212、1214、1216及びモバイルルータ1210の間でファストハンドオーバの使用が可能である。本発明は、アクセスネットワークドメイン1200内でハンドオーバをさらに最適化する場合に使用可能である。
このような場合には、ローカルの気付アドレスのバインディングや割り当てはモバイルノードに透過なので、当業者であれば、モバイルノードが実行すべき本発明に係る動作が、モバイルノードの代理として機能するアクセスルータによって実行されるべきであることは明らかである。さらに、当業者であれば、他の技術が使用可能なことは明らかである。例えば、モビリティアンカポイントがローカルモビリティアンカとして知られており、モバイルノードの代理として動作するアクセスルータはモビリティアクセスゲートウェイとして知られている。
なお、ここでは、最も実用的かつ好適な実施の形態を想定して、本発明の開示及び説明を行ったが、構成やパラメータなどの詳細に関して、本発明の技術範囲や趣旨を逸脱しない限りにおいて様々な変更が可能であることは、当業者にとって明らかである。
また、上述の本発明の実施の形態の説明で用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明は、ネットワークモビリティにファストハンドオーバを適用した場合に発生し得る、遅延の原因となる非効率かつ冗長な経路を削減するという効果を有しており、パケット交換型データ通信ネットワークにおける通信分野に適用可能である。
従来の技術を説明するためのネットワーク構成の一例を示す図 従来の技術において、モバイルノードがアクセスルータ間でプレディクティブなファストハンドオーバを行う場合を示すシーケンスチャート 従来の技術において、モバイルノードがアクセスルータ間でリアクティブなファストハンドオーバを行う場合を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態及び従来の技術を説明するためのネットワーク構成の一例を示す図 従来の技術において、図2AでMRが新アクセスルータの場合のパケット伝送経路の一例を示す図 従来の技術において、図2AでMRが旧アクセスルータの場合のパケット伝送経路の一例を示す図 本発明の実施の形態において、モバイルノードがモバイルルータからアクセスルータにハンドオーバを行う際に、モバイルルータとモバイルノードとの間で経路最適化処理が行われる場合を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態において、モバイルノードがモバイルルータからアクセスルータにハンドオーバを行う前に、モバイルルータとモバイルノードとの間で経路最適化処理が行われる場合を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態において、モバイルノードがモバイルルータからアクセスルータにハンドオーバを行う際に、モバイルノードに対してモバイルルータの気付アドレスの有効性を明らかにする場合を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態において、モバイルノードがモバイルルータからアクセスルータにハンドオーバを行った場合に、モバイルルータのホームエージェントによる支援でパケット転送経路の最適化が行われる場合を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態において、モバイルノードがアクセスルータからモバイルルータにプレディクティブなファストハンドオーバを行う際に、旧アクセスルータと新アクセスルータ(モバイルルータ)との間で経路最適化処理が行われる場合を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態において、モバイルノードがアクセスルータからモバイルルータにリアクティブなファストハンドオーバを行う際に、旧アクセスルータと新アクセスルータ(モバイルルータ)との間で経路最適化処理が行われる場合を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態において、モバイルノードがアクセスルータからモバイルルータにプレディクティブなファストハンドオーバを行う際に、旧アクセスルータが標準の経路最適化処理に対応していない場合においてpingを用いた最適化が行われる場合を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態において、モバイルノードがアクセスルータからモバイルルータにリアクティブなファストハンドオーバを行う際に、旧アクセスルータが標準の経路最適化処理に対応していない場合においてpingを用いた最適化が行われる場合を示すシーケンスチャート 本発明の実施の形態におけるモバイルルータの機能アーキテクチャの一例を示すブロック図 本発明の実施の形態において、FBUメッセージを受信したモバイルルータの処理の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態において、FNAメッセージを受信したモバイルルータの処理の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態において、HIメッセージを受信したモバイルルータの処理の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態において、ローカルモビリティ管理が提供されるネットワーク構成の一例を示す図

Claims (13)

  1. 所定のホームエージェントによって管理されるホームアドレス及び移動位置に依存する気付アドレスを有するとともに、配下にモバイルノードを接続することが可能なモバイルネットワークを有するモビリティ機能が実装されており、さらに、ファストハンドオーバを実行する前記モバイルノードのアクセスルータとして機能するモバイルルータを含む通信システムであって、
    前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバの直前又は直後に前記モバイルルータに接続され、前記モバイルノードあてのパケットが前記モバイルルータを含む前記ファストハンドオーバの直前又は直後に接続される2つのアクセスルータを経由して転送される際に、前記モバイルルータと前記モバイルルータの前記所定のホームエージェントとの間のトンネルを経由しないように前記パケットの転送が行われる通信システム。
  2. 所定のホームエージェントによって管理されるホームアドレス及び移動位置に依存する気付アドレスを有するとともに、配下にモバイルノードを接続することが可能なモバイルネットワークを有するモビリティ機能が実装されており、さらに、ファストハンドオーバを実行する前記モバイルノードのアクセスルータとして機能するモバイルルータであって、
    前記モバイルネットワーク内の前記モバイルノードに対して、前記モバイルルータ自身が有する前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段と、
    前記モバイルノードが前記モバイルネットワークから別のアクセスネットワークに前記ファストハンドオーバを行う場合に、前記モバイルノードあてのパケットを転送する際に自身の気付アドレスを送信元アドレスとして使用する手段とを、
    有するモバイルルータ。
  3. 前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記モバイルネットワーク内の前記モバイルノードとの間で経路最適化処理を行うように構成されている請求項2に記載のモバイルルータ。
  4. 前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記ファストハンドオーバにおけるファストバインディングアップデートメッセージを送信した前記モバイルノードに対して、前記気付アドレスの有効性を明らかにするように構成されている請求項2に記載のモバイルルータ。
  5. 前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記気付アドレスの有効性を明らかにする対象となる前記モバイルノードを選択するように構成されている請求項2に記載のモバイルルータ。
  6. 前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記モバイルルータから前記モバイルネットワーク内に通知するメッセージに前記気付アドレスを挿入するように構成されている請求項2に記載のモバイルルータ。
  7. 前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記気付アドレスの有効性を証明するため、前記モバイルネットワーク内の前記モバイルノードとの間で暗号化された情報を交換するように構成されている請求項2に記載のモバイルルータ。
  8. 所定のホームエージェントによって管理されるホームアドレス及び移動位置に依存する気付アドレスを有するとともに、配下にモバイルノードを接続することが可能なモバイルネットワークを有するモビリティ機能が実装されており、さらに、ファストハンドオーバを実行する前記モバイルノードのアクセスルータとして機能するモバイルルータであって、
    前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバ前に接続していたアクセスルータに対して、前記モバイルルータ自身が有する前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段と、
    前記モバイルノードが、前記ファストハンドオーバ前に接続していた前記アクセスルータが管理する別のアクセスネットワークから前記モバイルネットワークに前記ファストハンドオーバを行う場合に、前記モバイルノードあてのパケットを転送する際に自身の気付アドレスを送信元アドレスとして使用する手段とを、
    有するモバイルルータ。
  9. 前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバ前に接続されていた前記アクセスルータとの間で経路最適化処理を行うように構成されている請求項8に記載のモバイルルータ。
  10. 前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記ファストハンドオーバにおけるハンドオーバイニシエーションメッセージを受信した場合に、前記ハンドオーバイニシエーションメッセージを送信した前記アクセスルータに対して、前記気付アドレスの有効性を明らかにするように構成されている請求項8に記載のモバイルルータ。
  11. 前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記ファストハンドオーバにおけるファストネイバアドバタイズメントメッセージを受信した場合に、前記ファストネイバアドバタイズメントメッセージを送信した前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバ前に接続されていた前記アクセスルータに対して、前記気付アドレスの有効性を明らかにするように構成されている請求項8に記載のモバイルルータ。
  12. 前記気付アドレスの有効性を明らかにする手段が、前記気付アドレスの有効性を証明するため、前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバ前に接続されていた前記アクセスルータとの間で所定のメッセージを交換するように構成されている請求項8に記載のモバイルルータ。
  13. 配下にモバイルノードを接続することが可能なモバイルネットワークを有するモビリティ機能が実装されているとともに、ファストハンドオーバを実行する前記モバイルノードのアクセスルータとして機能するモバイルルータのホームアドレス及び気付アドレスを管理するホームエージェントであって、
    前記モバイルネットワークに接続された状態における前記モバイルノードの気付アドレスと、前記モバイルノードが前記ファストハンドオーバによって接続した新たなアクセスネットワークにおける前記モバイルノードの気付アドレスとのバインディングを記憶する手段と、
    前記モバイルネットワークに接続された状態における前記モバイルノードの気付アドレスあてのパケットを、前記新たなアクセスネットワークにおける前記モバイルノードの気付アドレスに転送する手段とを、
    有するホームエージェント。
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