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JP2010239597A - Ipアドレス割当制御プログラム、ipアドレス割当制御装置およびipアドレス割当制御方法 - Google Patents

Ipアドレス割当制御プログラム、ipアドレス割当制御装置およびipアドレス割当制御方法 Download PDF

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JP2010239597A JP2009088384A JP2009088384A JP2010239597A JP 2010239597 A JP2010239597 A JP 2010239597A JP 2009088384 A JP2009088384 A JP 2009088384A JP 2009088384 A JP2009088384 A JP 2009088384A JP 2010239597 A JP2010239597 A JP 2010239597A
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Abstract

【課題】IPアドレスの割り当てにかかる設定を効率化させることを課題とする。
【解決手段】IPアドレス割当制御装置は、起点となるネットワークスイッチが有するポートのポート番号と、当該ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応するIPアドレスと、MACアドレスとを対応付けて、起点ではないネットワークスイッチに接続される当該計算サーバが有するインタフェースに対応するIPアドレスおよびMACアドレスとともに記憶する記憶部を有し、起点となるネットワークスイッチに接続された計算サーバによって送信された各インタフェースに対応するMACアドレスを取得して記憶部に格納し、対応するMACアドレスおよびIPアドレスを記憶部から取得してDHCPサーバに通知するとともに、当該MACアドレスおよびIPアドレスの登録を当該DHCPサーバに対して指示する。
【選択図】図6

Description

本発明は、IPアドレス割当制御プログラム、IPアドレス割当制御装置およびIPアドレス割当制御方法に関する。
近年、大規模なデータセンタでは、数千〜数万台規模のサーバが運用および管理されている。大量のサーバを設置するにあたっては、各サーバに対するIP(Internet Protocol)アドレスの割り当てを効率的に実施したいというユーザのニーズがある。また、故障ノードの把握を容易にするために、IPアドレスからサーバの設置位置を特定できるようにしたいというニーズもある。
ところで、サーバは、ラックなどに搭載されるネットワークスイッチを経由して他のサーバと通信を行なう。つまり、サーバの集約ポイントは、ネットワークスイッチとなる。このことから、最近では、上記ニーズに応えるべく、ネットワークスイッチを起点としてサーバを管理する様々な技術がある。
ここで、図12〜図15を用いて、ネットワークスイッチを起点としてサーバを管理する技術の例を説明する。なお、以下では、計算サーバが有するインタフェースにIPアドレスを割り当てるための処理を行なうIPアドレス割当制御装置を含む技術を説明する。
まず、図12を用いて、従来技術に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステム構成を説明する。図12は、従来技術に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステム構成の例を説明するための図である。
従来技術に係るシステム構成は、例えば、図12に示すように、IPアドレス割当制御装置と、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバと、ネットワークスイッチとがそれぞれ接続される。そして、計算サーバの集約ポイントであるネットワークスイッチは、少なくとも一つの計算サーバと接続される。また、ネットワークスイッチは、計算サーバそれぞれが有するインタフェースと接続されるポートを有し、計算サーバは、当該ポートを介して、自装置以外の計算サーバや外部装置などと通信を行なう。
次に、図13を用いて、従来技術に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステムのデータセンタにおける構成を説明する。図13は、従来技術に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステムのデータセンタにおける構成の例を説明するための図である。
従来技術に係るシステムのデータセンタにおける構成は、例えば、図13に示すように、図12に示したネットワークスイッチと、少なくとも一つの計算サーバとがサーバラックにまとめられており、当該ネットワークスイッチと、IPアドレス割当制御装置と、DHCPサーバとがそれぞれ接続される。そして、データセンタでは、このようなサーバラックが複数設けられている。
次に、図14を用いて、従来技術に係る各装置によって保持されるデータ構造を説明する。図14は、従来技術に係る各装置によって保持されるデータ構造の例を説明するための図である。
従来技術に係るIPアドレス割当制御装置は、例えば、図14に示すように、接続されるネットワークスイッチが有する各ポート「port#1」〜「port#n」を識別する番号である「ポート番号」と、当該各ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応する「IPアドレス」とが対応付けられたデータ構造を有する。ポート番号とIPアドレスとの例を挙げると、IPアドレス割当制御装置は、ポート番号「1」と、IPアドレス「192.168.1.11」とが対応付けられたデータを保持する。
また、従来技術に係るDHCPサーバは、例えば、図14に示すように、ネットワークスイッチが有する各ポート「port#1」〜「port#n」を介して、各計算サーバと接続される。そして、DHCPサーバは、各計算サーバが有する各インタフェースに対応する「MAC(Media Access Control)アドレス」と、「IPアドレス」とが対応付けられたデータ構造を有する。MACアドレスとIPアドレスとの例を挙げると、DHCPサーバは、MACアドレス「00:0A:EF:12:34:B4」と、IPアドレス「192.168.1.11」とが対応付けられたデータを保持する。
次に、図15を用いて、従来技術に係るIPアドレス割当制御処理を説明する。図15は、従来技術に係るIPアドレス割当制御処理の例を説明するための図である。
例えば、図15に示すように、IPアドレス割当制御装置は、「ポート番号」と「IPアドレス」とが対応付けられたデータ構造を有しており、ネットワークスイッチとDHCPサーバとにそれぞれ接続されている。そして、IPアドレス割当制御装置によって保持されるデータは、例えば、ポート番号「2」と、IPアドレス「192.168.1.12」とである。
また、例えば、図15に示すように、DHCPサーバは、「MACアドレス」と「IPアドレス」とが対応付けられたデータ構造を有しており、IPアドレス割当制御装置とネットワークスイッチとのそれぞれに接続されている。なお、以下では、初期設定時を想定して、DHCPサーバが有するデータ構造には、データが保持されていないこととして説明する。
また、図15に示すように、計算サーバは、当該計算サーバが有するインタフェースと、ネットワークスイッチが有するポートとによってネットワークスイッチと接続されている。なお、以下では、ネットワークスイッチが有するポート「port#2」と接続される計算サーバが動作する場合を説明する。
上述した構成において、計算サーバは、図15の(1)に示すように、自装置の起動時などに、当該計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」を含むDHCP要求パケットを送出する。
そして、ネットワークスイッチは、図15の(2)に示すように、ポート「port#2」において受信されたDHCP要求パケットに含まれるMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」と、自ポートのポート番号「2」とをIPアドレス割当制御装置に通知する。
続いて、IPアドレス割当制御装置は、図15の(3)に示すように、ネットワークスイッチによって通知されたポート番号「2」に対応するIPアドレス「192.168.1.12」をデータ構造から取得する。その後、IPアドレス割当制御装置は、図15の(4)に示すように、取得されたIPアドレス「192.168.1.12」と、通知されたMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」とをDHCPサーバに通知するとともに、当該IPアドレスとMACアドレスとの登録を当該DHCPサーバに対して指示する。
そして、DHCPサーバは、図15の(5)に示すように、IPアドレス割当制御装置によって通知されたMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」と、IPアドレス「192.168.1.12」とをデータ構造に格納する。続いて、DHCPサーバは、図15の(6)に示すように、MACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」を含むDHCP要求パケットに対するDHCP応答パケットとして、対応するIPアドレス「192.168.1.12」を、ポート「port#2」を介して計算サーバに送信する。
なお、ポート「port#2」に対応する計算サーバだけでなく、当該計算サーバ以外の計算サーバにおいても上記と同様の処理が実施され、各計算サーバは、受信されたIPアドレスを用いて、接続される自装置以外の計算サーバや外部装置などと通信を行えるようになる。
特開2007−183837号公報
しかしながら、上述した従来技術では、IPアドレスの割り当てにかかる設定の効率化が不十分であるという課題がある。具体的には、上述した従来技術は、一つのネットワークスイッチに複数の計算サーバを接続する1系統のネットワーク環境を想定したシステムである。一方、データセンタでは、例えば、ネットワークの二重化や、業務系と管理系との2系統のネットワークを敷設することが多くなってきている。
そして、上述した従来技術では、複数のネットワークスイッチに複数の計算サーバを接続する複数系統のネットワーク環境である場合でも、各計算サーバのインタフェースに対応するIPアドレスを個別に設定することとなる。この結果、上述した従来技術では、IPアドレスの割り当てにかかる設定の効率化が不十分である。
そこで、本願に開示する技術は、上記に鑑みてなされたものであって、IPアドレスの割り当てにかかる設定を効率化させることが可能であるIPアドレス割当制御プログラム、IPアドレス割当制御装置およびIPアドレス割当制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願に開示するIPアドレス割当制御プログラムは、一つの態様において、管理サーバに対して情報要求パケットを送出する少なくとも一つのインタフェースを有する少なくとも一つのサーバ装置に、少なくとも一つの通信機器が接続され、前記通信機器と、当該通信機器にネットワーク接続されている前記管理サーバとのそれぞれにネットワーク接続されているIPアドレス割当制御装置としてのIPアドレス割当制御プログラムであって、予め定められた所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号と、当該所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記サーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号とを、所定通信機器が有するインタフェースを介して取得する取得手順と、前記所定通信機器が有するインタフェースを識別するインタフェース識別番号と、当該インタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応するIPアドレスと、固有番号とを対応付けて、前記所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記少なくとも一つのサーバ装置が有する少なくとも一つのインタフェースに対応するIPアドレスとともに記憶する記憶部に、前記取得手順によって取得された所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号を、前記所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号に基づいて格納する格納手順と、をコンピュータに実行させる。
本願に開示するIPアドレス割当制御プログラム、IPアドレス割当制御装置およびIPアドレス割当制御方法の一つの様態によれば、IPアドレスの割り当てにかかる設定を効率化させることが可能であるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステム構成の例を説明するための図である。 図2は、実施例2に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステム構成の例を説明するための図である。 図3は、実施例2に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステムのデータセンタにおける構成の例を説明するための図である。 図4は、実施例2に係るシステムにおいて各装置によって保持されるデータ構造の例を説明するための図である。 図5は、実施例2に係るIPアドレス割当制御処理の例を説明するための図である。 図6は、実施例2に係るIPアドレス割当制御処理の例を説明するための図である。 図7は、実施例2に係るIPアドレス割当制御処理の例を説明するための図である。 図8は、実施例2に係るIPアドレス割当制御装置の構成例を示す図である。 図9は、IPアドレス割当テーブルに記憶されるデータの例を示す図である。 図10は、実施例2に係るIPアドレス割当制御処理の流れを示すシーケンス図である。 図11は、IPアドレス割当制御プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 図12は、従来技術に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステム構成の例を説明するための図である。 図13は、従来技術に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステムのデータセンタにおける構成の例を説明するための図である。 図14は、従来技術に係る各装置によって保持されるデータ構造の例を説明するための図である。 図15は、従来技術に係るIPアドレス割当制御処理の例を説明するための図である。
以下に添付図面を参照して、本願に開示するIPアドレス割当制御プログラム、IPアドレス割当制御装置およびIPアドレス割当制御方法の実施例を説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
図1を用いて、実施例1に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステム構成について説明する。図1は、実施例1に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステム構成の例を説明するための図である。
本願に開示するIPアドレス割当制御装置を含むシステム構成では、例えば、図1に示すように、IPアドレス割当制御装置と、管理サーバと、少なくとも一つの通信機器とがそれぞれ接続される。そして、各通信機器は、サーバ装置の集約ポイントであり、少なくとも一つのサーバ装置と接続される。
また、各通信機器は、サーバ装置それぞれが有する少なくとも一つのインタフェースと接続されるインタフェースを有し、サーバ装置は、各通信機器が有するインタフェースを介して、自装置以外のサーバ装置や外部装置などと通信を行なう。図1において、通信機器1は、n個(nは自然数)のインタフェース「I/F#1」〜「I/F#n」を有している。
なお、図1では、通信機器1、通信機器2および通信機器3の3台の通信機器を設置する場合を図示しているが、さらに多くの通信機器を設置することとしても良く、当該通信機器の台数は環境によって異なる。以下では、予め決定される起点となる所定通信機器を通信機器1とする場合を説明する。
また、IPアドレス割当制御装置は、起点となる通信機器1が有するインタフェースを識別するインタフェース識別番号と、各インタフェースに接続されるサーバ装置が有するインタフェースに対応するIPアドレスと、固有番号とが対応付けられたデータ構造を有する。このデータ構造には、通信機器2や通信機器3などが有する各インタフェースに接続されるサーバ装置が有する各インタフェースに対応するIPアドレスと、固有番号とがさらに対応付けられている。なお、以下では、IPアドレス割当制御装置が有するデータ構造を、「IPアドレス割当テーブル」として説明する。
一方、管理サーバは、サーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号とIPアドレスとが対応付けられたデータ構造を有する。なお、以下では、初期設定時を想定して、管理サーバが有するデータ構造には、データが保持されていないこととして説明する。また、以下では、管理サーバが有するデータ構造を、「データ管理テーブル」として説明する。また、サーバ装置は、当該サーバ装置が有する少なくとも一つのインタフェースと、各通信機器が有する各インタフェースとによって通信機器と接続される。なお、以下では、起点となる通信機器1が有するインタフェース「I/F#2」と接続されるサーバ装置が動作する場合を説明する。
上述した構成において、サーバ装置は、自装置が有するインタフェースに対応する固有番号を含む情報要求パケットを送出する。そして、通信機器1は、サーバ装置によって送出された情報要求パケットを受信する。続いて、通信機器1は、受信された情報要求パケットに含まれる固有番号と、自装置が有するインタフェースを識別するインタフェース識別番号とをIPアドレス割当制御装置に通知する。
その後、IPアドレス割当制御装置は、通信機器1によって通知されたインタフェース識別番号に対応する固有番号を、IPアドレス割当テーブルに格納する。そして、IPアドレス割当制御装置は、格納された固有番号と、当該固有番号に対応するIPアドレスとを取得する。続いて、IPアドレス割当制御装置は、取得されたIPアドレスと固有番号とを管理サーバに通知するとともに、当該IPアドレスと固有番号とを、管理サーバが保持するデータ管理テーブルへ登録するように管理サーバに対して指示する。
そして、管理サーバは、IPアドレス割当制御装置によって通知された固有番号と、IPアドレスとをデータ管理テーブルに格納する。続いて、管理サーバは、固有番号を含む情報要求パケットに対する情報応答パケットとして、対応するIPアドレスを、通信機器1を介してサーバ装置に送信する。
その後、サーバ装置は、通信機器1が有するインタフェース「I/F#2」を介して、自装置が有するインタフェースに対応するIPアドレスを取得する。そして、サーバ装置は、自装置が含まれるネットワーク内で、通信機器2や通信機器3などに接続される自装置が有する全てのインタフェースに対応する固有番号を取得する。続いて、サーバ装置は、IPアドレスを取得したインタフェースに対応する固有番号と、取得された自装置が有する全てのインタフェースに対応する固有番号とをIPアドレス割当制御装置に通知する。
そして、IPアドレス割当制御装置は、通信機器1が有するインタフェース「I/F#2」に接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号と、通信機器2や通信機器3などが有するインタフェースに接続された当該サーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号とを、通信機器1が有するインタフェース「I/F#2」を介して取得する。
続いて、IPアドレス割当制御装置は、取得された通信機器2や通信機器3などが有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号を、通信機器1が有するインタフェース「I/F#2」に接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号に基づいて、IPアドレス割当テーブルに格納する。
その後、IPアドレス割当制御装置は、格納された固有番号と、当該固有番号に対応するIPアドレスとをIPアドレス割当テーブルから取得する。そして、IPアドレス割当制御装置は、取得された固有番号とIPアドレスとを管理サーバに通知するとともに、当該固有番号とIPアドレスとの登録を当該管理サーバに対して指示する。なお、このとき、IPアドレス割当制御装置が、情報要求パケットに含まれる固有番号に対応するIPアドレスを、該当するサーバ装置に通知させる指示を管理サーバに対してさらに行なうこととしても良い。
続いて、管理サーバは、IPアドレス割当制御装置によって通知された固有番号とIPアドレスとをデータ管理テーブルに登録する。その後、サーバ装置は、自装置が有する少なくとも一つのインタフェースから、当該インタフェースに対応する固有番号を含んだ情報要求パケットを送出する。
そして、管理サーバは、通信機器1、通信機器2および通信機器3それぞれを介して、サーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号を含む情報要求パケットを受信すると、受信された固有番号に対応するIPアドレスをデータ管理テーブルから取得する。続いて、管理サーバは、固有番号を送出したサーバ装置それぞれに、取得されたIPアドレスを含んだ情報応答パケットを通知する。その後、サーバ装置は、通信機器1、通信機器2および通信機器3が有するインタフェースを介して、自装置が有するインタフェースに対応するIPアドレスを取得する。
なお、上記処理は、起点となる通信機器1が有するインタフェース「I/F#2」以外のインタフェース(例えば、「I/F#1」や「I/F#3」など)に接続されるサーバ装置についても同様に実施され、全てのサーバ装置が有する全てのインタフェースについてIPアドレスが割り当てられることとなる。
[実施例1による効果]
上述したように、IPアドレス割当制御装置は、予め定められる起点となる通信機器が有するインタフェースと、当該インタフェースに接続されるサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号とに基づいて、ネットワーク内における当該サーバ装置が有する全てのインタフェースに対応するIPアドレスを割り当てることができるので、サーバ装置が有する個々のインタフェースについて個別にIPアドレスを割り当てる従来技術と比較して、IPアドレスの割り当てにかかる設定を効率化させることができる。
次に、実施例2に係るIPアドレス割当制御装置の実施例について説明する。
[システム構成]
まず、図2を用いて、実施例2に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステム構成を説明する。図2は、実施例2に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステム構成の例を説明するための図である。
実施例2に係るシステム構成は、例えば、図2に示すように、IPアドレス割当制御装置と、DHCPサーバと、少なくとも一つのネットワークスイッチとがそれぞれ接続される。なお、図2では、ネットワークスイッチ1〜ネットワークスイッチ3が図示されている。また、実施例2に係るDHCPサーバは、実施例1に係る管理サーバに該当し、実施例2に係るネットワークスイッチは、実施例1に係る通信機器に対応する。
そして、各ネットワークスイッチは、少なくとも一つの計算サーバと接続され、計算サーバの集約ポイントである。また、各ネットワークスイッチは、計算サーバそれぞれが有する少なくとも一つのインタフェースと接続されるポートを有し、計算サーバは、当該ポートを介して、自装置以外の計算サーバや外部装置などと通信を行なう。また、図2において、ネットワークスイッチ1は、n個(nは自然数)のポート「port#1」〜「port#n」を有している。また、実施例2に係る計算サーバは、実施例1に係るサーバ装置に対応する。
なお、図2では、3台のネットワークスイッチを設置する場合を図示しているが、さらに多くのネットワークスイッチを設置することとしても良く、ネットワークスイッチの台数は環境によって異なる。以下では、予め決定される起点となるネットワークスイッチをネットワークスイッチ1とする場合を説明する。また、実施例2に係るネットワークスイッチ1は、実施例1に係る通信機器1に対応する。
[データセンタにおける構成]
次に、図3を用いて、実施例2に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステムのデータセンタにおける構成を説明する。図3は、実施例2に係るIPアドレス割当制御装置を含むシステムのデータセンタにおける構成の例を説明するための図である。
実施例2に係るシステムのデータセンタにおける構成は、例えば、図3に示すように、図2に示した少なくとも一つのネットワークスイッチと、少なくとも一つの計算サーバとがサーバラックにまとめられている。そして、このシステムでは、各ネットワークスイッチと、IPアドレス割当制御装置と、DHCPサーバとがそれぞれ接続される構成を有する。データセンタでは、このようなサーバラックがさらに複数設けられている。
また、図3において、各ネットワークスイッチは、管理用LAN(Local Area Network)ネットワークスイッチと、業務用LANネットワークスイッチ1と、業務用LANネットワークスイッチ2とである。この管理用LANは、例えば、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)を利用して、各計算サーバのハードウェアを監視し、電源の操作や温度の管理などを行なうためのネットワークである。また、図3では、業務用LANネットワークスイッチを2台設ける冗長構成(二重化)としている。
なお、図3では、3台のネットワークスイッチを設置する場合を図示しているが、さらに多くのネットワークスイッチを設置することとしても良く、ネットワークスイッチの台数は環境により異なる。
[データ構造]
次に、図4を用いて、実施例2に係るシステムにおいて各装置によって保持されるデータ構造を説明する。図4は、実施例2に係るシステムにおいて各装置によって保持されるデータ構造の例を説明するための図である。
実施例2に係るIPアドレス割当制御装置は、例えば、図4に示すように、接続されるネットワークスイッチ1が有する各ポート「port#1」〜「port#n」を識別する番号である「ポート番号」を含むIPアドレス割当テーブルを有する。そして、IPアドレス割当制御装置は、「ポート番号」と、各ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応する「IPアドレス」と、「MACアドレス」とが対応付けられたIPアドレス割当テーブルを有する。ポート番号、IPアドレスおよびMACアドレスの例を挙げると、IPアドレス割当制御装置は、ポート番号「2」と、IPアドレス「192.168.1.12」と、MACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」とが対応付けられたデータを保持する。なお、実施例2に係るポート番号は、実施例1に係るインタフェース識別番号に対応し、実施例2に係るMACアドレスは、実施例1に係る固有番号に対応する。
そして、IPアドレス割当制御装置は、ネットワークスイッチ2やネットワークスイッチ3などが有する各ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応する「IPアドレス」と、「MACアドレス」とが対応付けられたIPアドレス割当テーブルをさらに有する。ネットワークスイッチ2に対応するIPアドレスとMACアドレスとの例を挙げると、IPアドレス割当制御装置は、IPアドレス「172.16.64.2」と、MACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」とが対応付けられたデータを保持する。また、ネットワークスイッチ3に対応するIPアドレスとMACアドレスとの例を挙げると、IPアドレス割当制御装置は、IPアドレス「172.16.128.2」と、MACアドレス「00:0A:EF:88:23:B5」とが対応付けられたデータを保持する。
なお、IPアドレス割当制御装置が有するIPアドレス割当テーブルは、敷設される環境、すなわちネットワークスイッチの台数や計算サーバが有するインタフェースの数によってエントリ数が増減する。換言すると、IPアドレス割当テーブルは、ネットワークスイッチが5台である場合に、ネットワークスイッチ1〜ネットワークスイッチ5や、各ネットワークスイッチに接続される計算サーバが有するインタフェースの数に応じてエントリ数が増加する。
また、DHCPサーバは、例えば、図4に示すように、各ネットワークスイッチが有する各ポートを介して、各計算サーバと接続される。そして、DHCPサーバは、各計算サーバが有する各インタフェースに対応する「MACアドレス」と、「IPアドレス」とが対応付けられたデータ管理テーブルを有する。MACアドレスとIPアドレスとの例を挙げると、DHCPサーバは、MACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、IPアドレス「172.16.64.2」とが対応付けられたデータを保持する。
[IPアドレス割当制御処理]
次に、図5〜図7を用いて、実施例2に係るIPアドレス割当制御処理を説明する。図5〜図7は、実施例2に係るIPアドレス割当制御処理の例を説明するための図である。
例えば、図5に示すように、IPアドレス割当制御装置は、ネットワークスイッチ1〜ネットワークスイッチ3と、ネットワークスイッチ1〜ネットワークスイッチ3とネットワーク接続されているDHCPサーバとにそれぞれ接続されている。また、各ネットワークスイッチは、DHCPサーバに対してDHCP要求パケットを送出する少なくとも一つのインタフェースを有する少なくとも一つの計算サーバに接続されている。
そして、IPアドレス割当制御装置は、予め定められた起点となるネットワークスイッチ1が有するポートを識別する「ポート番号」と、各ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応する「IPアドレス」と、「MACアドレス」とが対応付けられたIPアドレス割当テーブルを有する。IPアドレス割当制御装置によって保持されるデータは、例えば、ポート番号「2」と、IPアドレス「192.168.1.12」と、MACアドレス「未登録(データ未登録)」とである。
また、IPアドレス割当制御装置は、ネットワークスイッチ2が有する各ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応する「IPアドレス」と、「MACアドレス」とが対応付けられたIPアドレス割当テーブルをさらに有する。そして、IPアドレス割当制御装置によって保持されるデータは、例えば、IPアドレス「172.16.64.2」と、MACアドレス「未登録(データ未登録)」とである。
また、IPアドレス割当制御装置は、ネットワークスイッチ3が有する各ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応する「IPアドレス」と、「MACアドレス」とが対応付けられたIPアドレス割当テーブルをさらに有する。そして、IPアドレス割当制御装置によって保持されるデータは、例えば、IPアドレス「172.16.128.2」と、MACアドレス「未登録(データ未登録)」とである。
一方、図5に示すように、DHCPサーバは、「MACアドレス」と「IPアドレス」とが対応付けられたデータ管理テーブルを有する。なお、以下では、初期設定時を想定して、DHCPサーバが有するデータ管理テーブルには、データが保持されていないこととして説明する。
また、図5に示すように、計算サーバは、当該計算サーバが有する少なくとも一つのインタフェースと、各ネットワークスイッチが有する各ポートとによってネットワークスイッチと接続されている。なお、以下では、ネットワークスイッチ1を起点として、当該ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」と接続される計算サーバが動作する場合を説明する。
上述した構成において、計算サーバは、図5の(1)に示すように、設定に従って、定期的にまたは自装置の起動時などに、当該計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」を含むDHCP要求パケットを送出する。なお、実施例2に係るDHCP要求パケットは、実施例1に係る情報要求パケットに対応する。
計算サーバによって送出されるDHCP要求パケットは、一つの様態ではネットワーク内にブロードキャストされるとともに、DHCPサーバに対してIPアドレスを要求するパケットである。そして、DHCP要求パケットを送出する計算サーバは、例えば、IPアドレスを取得するまで送出したり、IPアドレス確認のために定期的に送出したり、所定の外部装置からの送出命令に従って送出したりする。
そして、ネットワークスイッチ1は、図5の(2)に示すように、計算サーバによって送出され、ポート「port#2」において受信されたDHCP要求パケットに含まれるMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」と、自ポート「port#2」のポート番号「2」とをIPアドレス割当制御装置に通知する。
ところで、DHCP要求パケットは、上記のように一つの様態ではDHCPサーバに対して送出されるものである。よって、ここでは、パケットのリレー先やフィルタリングなどをポートごとに設定できる機能を有するネットワークスイッチを利用することが好ましい。要するに、ネットワークスイッチは、当該ネットワークスイッチによって受信された初回のDHCP要求パケットをIPアドレス割当制御装置に通知する。但し、DHCPサーバでは、データ管理テーブルに登録されていないMACアドレスを含んだDHCP要求パケットを無視するように設定することができるため、上記フィルタリングなどの機能を有するネットワークスイッチを利用することを要するわけではない。
続いて、IPアドレス割当制御装置は、図5の(3)に示すように、ネットワークスイッチ1によって通知されたポート番号「2」に対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」を、保持されるIPアドレス割当テーブルに格納する。その後、IPアドレス割当制御装置は、格納されたMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」と、当該MACアドレスに対応するIPアドレス「192.168.1.12」とをIPアドレス割当テーブルから取得する。そして、IPアドレス割当制御装置は、取得されたIPアドレスとMACアドレスとをDHCPサーバに通知するとともに、当該IPアドレスとMACアドレスとの登録を当該DHCPサーバに対して指示する。
続いて、DHCPサーバは、図5の(4)に示すように、IPアドレス割当制御装置によって通知されたMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」と、IPアドレス「192.168.1.12」とをデータ管理テーブルに格納する。その後、DHCPサーバは、MACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」を含むDHCP要求パケットに対するDHCP応答パケットとして、対応するIPアドレス「192.168.1.12」を、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」を介して計算サーバに送信する。
そして、計算サーバは、図5の(5)に示すように、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」を介して、自装置が有するインタフェースに対応するIPアドレス「192.168.1.12」を取得する。なお、計算サーバは、取得されたIPアドレスを用いて、接続される自装置以外の計算サーバや外部装置などと通信を行えるようになる。
続いて、計算サーバは、図6の(6)に示すように、自装置が含まれるネットワーク内で、ネットワークスイッチ2やネットワークスイッチ3などに接続される自装置が有する全てのインタフェースに対応するMACアドレスを取得する。取得されるMACアドレスは、例えば、ネットワークスイッチ2に接続される計算サーバが有するインタフェースのMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、ネットワークスイッチ3に接続される当該計算サーバが有するインタフェースのMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B5」とである。
その後、計算サーバは、IPアドレス「192.168.1.12」を取得したインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」と、取得されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、「00:0A:EF:88:23:B5」とをIPアドレス割当制御装置に通知する。なお、計算サーバは、取得されたIPアドレス「192.168.1.12」を利用して、IPアドレス割当制御装置と通信する。
そして、IPアドレス割当制御装置は、図6の(7)に示すように、計算サーバによって通知されることにより、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」に接続された計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」を取得する。
また、IPアドレス割当制御装置は、同様に、ネットワークスイッチ1とは異なるネットワークスイッチ2およびネットワークスイッチ3が有するポートに接続された計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、「00:0A:EF:88:23:B5」とを取得する。なお、これらのMACアドレスは、上記のように、計算サーバによって通知されることにより、起点となるネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」を介して取得される。
続いて、IPアドレス割当制御装置は、取得されたネットワークスイッチ2およびネットワークスイッチ3が有するポートに接続された計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、「00:0A:EF:88:23:B5」とを、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」に接続された計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」をキーとして、IPアドレス割当テーブルに格納する。
その後、IPアドレス割当制御装置は、図6の(8)に示すように、格納されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、当該MACアドレスに対応するIPアドレス「172.16.64.2」とをIPアドレス割当テーブルから取得する。そして、IPアドレス割当制御装置は、取得されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、IPアドレス「172.16.64.2」とをDHCPサーバに通知するとともに、当該MACアドレスとIPアドレスとの登録を当該DHCPサーバに対して指示する。
また、IPアドレス割当制御装置は、格納されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B5」と、当該MACアドレスに対応するIPアドレス「172.16.128.2」とをIPアドレス割当テーブルから取得する。そして、IPアドレス割当制御装置は、取得されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B5」と、IPアドレス「172.16.128.2」とをDHCPサーバに通知するとともに、当該MACアドレスとIPアドレスとの登録を当該DHCPサーバに対して指示する。
なお、DHCPサーバによる計算サーバへのIPアドレスの通知は、DHCP要求パケットに対する応答パケットであるDHCP応答パケットによって実施させる。但し、IPアドレス割当制御装置が、DHCP要求パケットに含まれるMACアドレスに対応するIPアドレスを、該当する計算サーバに通知させる指示をDHCPサーバに対してさらに行なうこととしても良い。
続いて、DHCPサーバは、図6の(9)に示すように、IPアドレス割当制御装置によって通知されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、IPアドレス「172.16.64.2」とをデータ管理テーブルに登録する。また、DHCPサーバは、IPアドレス割当制御装置によって通知されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B5」と、IPアドレス「172.16.128.2」とをデータ管理テーブルに登録する。
その後、計算サーバは、図7の(10)に示すように、当該計算サーバが有する各インタフェースから、各インタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」、「00:0A:EF:88:23:B4」および「00:0A:EF:88:23:B5」を含んだDHCP要求パケットを送出する。
計算サーバによって送出されるMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」は、起点となるネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」に接続される当該計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレスである。また、計算サーバによって送出されるMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」は、ネットワークスイッチ2が有するポートに接続される当該計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレスである。また、計算サーバによって送出されるMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B5」は、ネットワークスイッチ3が有するポートに接続される当該計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレスである。
そして、DHCPサーバは、図7の(11)に示すように、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」を介して、計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」を受信する。続いて、DHCPサーバは、受信されたMACアドレスに対応するIPアドレス「192.168.1.12」をデータ管理テーブルから取得する。続いて、DHCPサーバは、ネットワークスイッチ1を介してDHCP要求パケットを送出した計算サーバに、取得されたIPアドレス「192.168.1.12」を含んだDHCP応答パケットを通知する。
また、DHCPサーバは、ネットワークスイッチ2が有するポートを介して、計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」を受信する。そして、DHCPサーバは、受信されたMACアドレスに対応するIPアドレス「172.16.64.2」をデータ管理テーブルから取得する。続いて、DHCPサーバは、ネットワークスイッチ2を介してDHCP要求パケットを送出した計算サーバに、取得されたIPアドレス「172.16.64.2」を含んだDHCP応答パケットを通知する。
また、DHCPサーバは、ネットワークスイッチ3が有するポートを介して、計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B5」を受信する。そして、DHCPサーバは、受信されたMACアドレスに対応するIPアドレス「172.16.128.2」をデータ管理テーブルから取得する。続いて、DHCPサーバは、ネットワークスイッチ3を介してDHCP要求パケットを送出した計算サーバに、取得されたIPアドレス「172.16.128.2」を含んだDHCP応答パケットを通知する。
その後、計算サーバは、図7の(12)に示すように、ネットワークスイッチ2が有するポートを介して、自装置が有するインタフェースに対応するIPアドレス「172.16.64.2」を取得する。IPアドレス「172.16.64.2」を取得したインタフェースを有する計算サーバは、当該インタフェースに対応するIPアドレスを用いて、接続される自装置以外の計算サーバや外部装置などと通信を行えるようになる。
また、計算サーバは、ネットワークスイッチ3が有するポートを介して、自装置が有するインタフェースに対応するIPアドレス「172.16.128.2」を取得する。IPアドレス「172.16.128.2」を取得したインタフェースを有する計算サーバは、当該インタフェースに対応するIPアドレスを用いて、接続される自装置以外の計算サーバや外部装置などと通信を行えるようになる。
なお、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」を介して取得するIPアドレスについては、上記において取得済みであるためその説明を省略する。
つまり、IPアドレス割当制御装置は、予め定められる起点となるネットワークスイッチが有するポートと、当該ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレスとに基づいて、ネットワーク内に敷設された当該計算サーバが有する全てのインタフェースに対応するIPアドレスを割り当てることができるので、IPアドレスの割り当てにかかる設定を効率化させることができる。
また、IPアドレス割当制御装置は、予め定められる起点となるネットワークスイッチが有するポート位置を利用することにより、複数系統の環境であっても、起点ではない各ネットワークスイッチが有するポート位置の情報を保持することなくIPアドレスを割り当てることができるので、計算サーバが有する各インタフェースにおいて個別にIPアドレスを取得させるために各ネットワークスイッチが有する各ポート位置の情報を保持する従来技術と比較して、IPアドレスの割り当てにかかる設定を効率化させることができる。
換言すると、IPアドレス割当制御装置は、管理者などによる目視確認が必要となる起点以外の各ネットワークスイッチが有するポートと、当該ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースとの各接続口の対応関係を保持することなく、すなわち起点以外の各ネットワークスイッチが有するポートとの対応関係を意識させることなく任意のポートに計算サーバを接続することができるので、管理者による誤設定や設定のための作業工数の増加を抑制することができる。
[IPアドレス割当制御装置の構成]
次に、図8を用いて、実施例2に係るIPアドレス割当制御装置の構成を説明する。図8は、実施例2に係るIPアドレス割当制御装置の構成例を示す図である。
図8に示すように、IPアドレス割当制御装置100は、入力部101と、出力部102と、記憶部110と、制御部120とを有する。そして、IPアドレス割当制御装置100は、DHCPサーバに対してDHCP要求パケットを送出する少なくとも一つのインタフェースを有する少なくとも一つの計算サーバに、少なくとも一つのネットワークスイッチが接続され、ネットワークスイッチと、ネットワークスイッチにネットワーク接続されているDHCPサーバとのそれぞれにネットワーク接続されている。
具体的には、IPアドレス割当制御装置100は、少なくとも一つのネットワークスイッチと、当該ネットワークスイッチにネットワーク接続されているDHCPサーバとのそれぞれにネットワーク接続されている。そして、ネットワークスイッチは、DHCPサーバに対してDHCP要求パケットを送出する少なくとも一つのインタフェースを有する少なくとも一つの計算サーバと接続されている。なお、以下では、予め定められた所定通信機器である起点となるネットワークスイッチ1と、所定通信機器とは異なる通信機器であるネットワークスイッチ2と、ネットワークスイッチ3とを有する複数系統の環境である場合を説明する。
入力部101は、例えば、キーボードやマウスなどを有し、IPアドレス割当制御装置100における各種情報の入力を受け付ける。また、出力部102は、例えば、モニタ(若しくはディスプレイ、タッチパネルなど)やスピーカを有し、IPアドレス割当制御装置100における各種情報を出力する。
記憶部110は、制御部120による各種処理に必要なデータや、制御部120による各種処理結果を記憶し、特に、IPアドレス割当テーブル111を有する。
例えば、IPアドレス割当テーブル111は、図9に示すように、IPアドレス割当制御装置100に接続され、起点となるネットワークスイッチ1が有する各ポートを識別する番号である「ポート番号」を含むデータ構造を有する。そして、IPアドレス割当テーブル111は、「ポート番号」と、起点となるネットワークスイッチが有する各ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応する「IPアドレス」と、「MACアドレス」とが対応付けられたデータ構造を有する。
「ポート番号」、「IPアドレス」および「MACアドレス」の例を挙げると、IPアドレス割当テーブル111は、ポート番号「2」と、IPアドレス「192.168.1.12」と、MACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」とが対応付けられたデータを記憶する。
また、IPアドレス割当テーブル111は、起点となるネットワークスイッチとは異なるネットワークスイッチが有する各ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応する「IPアドレス」と、「MACアドレス」とが対応付けられたデータ構造をさらに有する。「IPアドレス」および「MACアドレス」の例を挙げると、IPアドレス割当テーブル111は、IPアドレス「172.16.64.2」と、MACアドレス「未登録(データ未登録)」とが対応付けられたデータを保持する。
このIPアドレス割当テーブル111に記憶されるデータは、ネットワークスイッチの台数に応じてエントリ数が増加され、データセンタの管理者などによって当該エントリ数分に対応するIPアドレスが予め設定されることとなる。なお、図9は、IPアドレス割当テーブル111に記憶されるデータの例を示す図である。
制御部120は、制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に、取得部121と、格納部122と、指示部123とを有し、これらによって種々の処理を実行する。
例えば、取得部121は、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」に接続された計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」を取得する。
また、取得部121は、ネットワークスイッチ1とは異なるネットワークスイッチ2およびネットワークスイッチ3が有するポートに接続された計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、「00:0A:EF:88:23:B5」とを取得する。なお、MACアドレスは、起点となるネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」を介して取得される。
そして、格納部122は、取得部121によって取得されたネットワークスイッチ2およびネットワークスイッチ3が有するポートに接続された計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、「00:0A:EF:88:23:B5」とを、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」に接続された当該計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」をキーとして、IPアドレス割当テーブル111に格納する。
続いて、指示部123は、格納部122によって格納されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、当該MACアドレスに対応するIPアドレス「172.16.64.2」とをIPアドレス割当テーブル111から取得する。その後、指示部123は、取得されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、IPアドレス「172.16.64.2」とをDHCPサーバに通知するとともに、当該MACアドレスとIPアドレスとの登録を当該DHCPサーバに対して指示する。
また、指示部123は、格納部122によって格納されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B5」と、当該MACアドレスに対応するIPアドレス「172.16.128.2」とをIPアドレス割当テーブル111から取得する。そして、指示部123は、取得されたMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B5」と、IPアドレス「172.16.128.2」とをDHCPサーバに通知するとともに、当該MACアドレスとIPアドレスとの登録を当該DHCPサーバに対して指示する。
なお、計算サーバへのIPアドレスの通知は、DHCP要求パケットに対する応答パケットであるDHCP応答パケットによって実施させる。但し、指示部123は、計算サーバによるDHCP要求パケットに含まれるMACアドレスに対応するIPアドレスを、該当する計算サーバに通知させる指示をDHCPサーバに対してさらに行なうこととしても良い。
[IPアドレス割当制御処理シーケンス]
次に、図10を用いて、実施例2に係るIPアドレス割当制御処理の流れを説明する。図10は、実施例2に係るIPアドレス割当制御処理の流れを示すシーケンス図である。
図10に示すように、例えば、起点となるネットワークスイッチに接続された計算サーバは、当該ネットワークスイッチが有するポートに接続されたインタフェースに対応するMACアドレスを含んだDHCP要求パケットを送出する(ステップS101)。DHCP要求パケットの送出では、起点となるネットワークスイッチが有するポートを介して、IPアドレス割当制御装置100やDHCPサーバなどに送出される。なお、DHCP要求パケットは、システム設定により、計算サーバの所定動作時、定期・不定期に送出されるパケットであり、例えば、計算サーバに接続されるDHCPサーバに対してIPアドレスを要求するためのものである。
一方、IPアドレス割当制御装置100は、計算サーバによって送出されたDHCP要求パケットを検出し、検出されたDHCP要求パケットに含まれるMACアドレスと、当該DHCP要求パケット送出の際に介したポートを識別するポート番号とを取得する(ステップS102)。
そして、IPアドレス割当制御装置100は、取得されたMACアドレスを、同様に取得されたポート番号に対応付けてIPアドレス割当テーブル111に格納する(ステップS103)。続いて、IPアドレス割当制御装置100は、格納されたMACアドレスと、当該MACアドレスに対応するIPアドレスとをIPアドレス割当テーブル111から取得して、取得されたMACアドレスとIPアドレスとをDHCPサーバに通知する(ステップS104)。
また、DHCPサーバは、IPアドレス割当制御装置100によって通知されたMACアドレスとIPアドレスとを、データ管理テーブルに登録する(ステップS105)。そして、DHCPサーバは、計算サーバから送出されるMACアドレスを含むDHCP要求パケット(ステップS101−2)に対する応答であるDHCP応答パケットに、当該MACアドレスに対応するIPアドレスを付加して、計算サーバに通知する(ステップS106)。なお、計算サーバから再送されるDHCP要求パケットの受信を待たずに、IPアドレス割当制御装置100からの指示により、DHCP応答パケットを計算サーバに対して送信するDHCPサーバを実装する場合においては、ステップS101−2を省略しても良い。
一方、DHCPサーバによって通知されたIPアドレスを取得した計算サーバは、当該IPアドレスを用いて、自装置における全てのインタフェースに対応するMACアドレスを取得し、取得されたMACアドレスをIPアドレス割当制御装置100に通知する(ステップS108)。
また、計算サーバによってMACアドレスを通知されたIPアドレス割当制御装置100は、ステップS103において格納されたMACアドレスをキーとして、取得したMACアドレスをIPアドレス割当テーブル111に格納する(ステップS108)。そして、IPアドレス割当制御装置100は、格納されたMACアドレスと、当該MACアドレスに対応するIPアドレスとをIPアドレス割当テーブル111から取得して、取得されたMACアドレスとIPアドレスとをDHCPサーバに通知する(ステップS109)。
一方、DHCPサーバは、IPアドレス割当制御装置100によって通知されたMACアドレスとIPアドレスとを、データ管理テーブルに登録する(ステップS110)。そして、DHCPサーバは、計算サーバから送出されるMACアドレスを含むDHCP要求パケット(ステップS101−3)に対する応答であるDHCP応答パケットに、当該MACアドレスに対応するIPアドレスを付加して、計算サーバに通知する(ステップS111)。なお、計算サーバから再送されるDHCP要求パケットの受信を待たずに、IPアドレス割当制御装置100による指示により、DHCP応答パケットを計算サーバに対して送信するDHCPサーバを実装する場合においては、ステップS101−3を省略しても良い。
なお、DHCPサーバによって通知されたDHCP応答パケットを受信した計算サーバは、当該DHCP応答パケットに含まれるIPアドレスを用いて、当該計算サーバとは異なる計算サーバや外部装置などと通信を行えるようになる。
[実施例2による効果]
上述したように、IPアドレス割当制御装置100は、起点となるネットワークスイッチが有するポート位置に基づいて、各ネットワークスイッチに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応するIPアドレスを割り当てるので、IPアドレスの割り当てにかかる設定を効率化させることができる。
例えば、IPアドレス割当制御装置100は、当該IPアドレス割当制御装置100に接続され、起点となるネットワークスイッチ1が有するポートを識別するポート番号と、当該ポートに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応するIPアドレスと、MACアドレスとを対応付けて、起点ではない各ネットワークスイッチに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応するIPアドレスおよびMACアドレスとともに記憶するIPアドレス割当テーブル111を有する。そして、IPアドレス割当制御装置100は、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」に接続された計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」と、ネットワークスイッチ1とは異なるネットワークスイッチ2およびネットワークスイッチ3が有するポートに接続された当該計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、「00:0A:EF:88:23:B5」とを、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」を介して取得する。続いて、IPアドレス割当制御装置100は、取得されたネットワークスイッチ2およびネットワークスイッチ3が有するポートに接続された計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:88:23:B4」と、「00:0A:EF:88:23:B5」とを、ネットワークスイッチ1が有するポート「port#2」に接続された当該計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレス「00:0A:EF:12:56:7D」をキーとしてIPアドレス割当テーブル111に格納する。その後、IPアドレス割当制御装置100は、格納されたMACアドレスそれぞれに対応するIPアドレス「172.16.64.2」と、「172.16.128.2」とをIPアドレス割当テーブル111から取得する。そして、IPアドレス割当制御装置100は、取得されたMACアドレスとIPアドレスとをDHCPサーバに通知するとともに、当該MACアドレスとIPアドレスとの登録を当該DHCPサーバに対して指示する。この結果、IPアドレス割当制御装置100は、IPアドレスの割り当てにかかる設定を効率化させることができる。
さて、これまで本願に開示するIPアドレス割当制御装置の実施例について説明したが、上述した実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、(1)仮IPアドレスの利用、(2)IPアドレス割当制御装置の構成、(3)プログラム、において異なる実施例を説明する。
(1)仮IPアドレスの利用
上記実施例2では、計算サーバによって送出されたDHCP要求パケットをIPアドレス割当制御装置に通知するネットワークスイッチを用いる場合を説明したが、計算サーバによって送出されたDHCP要求パケットをDHCPサーバに通知することもできる。
例えば、DHCPサーバは、MACアドレスとIPアドレスとが対応付けられたデータ管理テーブルにおいて、起点となるネットワークスイッチに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応するMACアドレスと、一時的に付与する仮のIPアドレスとを保持する。そして、DHCPサーバは、計算サーバによって送出されたDHCP要求パケットを受信した場合に、該当する仮IPアドレスを含むDHCP応答パケットを送信する。
一方、仮IPアドレスを含むDHCP応答パケットを受信した計算サーバは、当該仮IPアドレスを用いて、ネットワーク内におけるIPアドレス割当制御装置100や自装置とは異なる計算サーバと通信することができる。そこで、計算サーバは、自装置が有する全てのインタフェースに対応するMACアドレスを取得し、取得されたMACアドレスをIPアドレス割当制御装置100に通知する。
また、計算サーバによって通知されたMACアドレスを取得したIPアドレス割当制御装置100は、IPアドレス割当テーブル111からMACアドレスとIPアドレスとの対応関係を取得し、取得されたMACアドレスとIPアドレスとをDHCPサーバに通知する。
一方、DHCPサーバは、IPアドレス割当制御装置100によって通知されたMACアドレスとIPアドレスとをデータ管理テーブルに登録するとともに、接続される計算サーバからのDHCP要求パケットに対して、該当するIPアドレスを含むDHCP応答パケットを送信する。
その後、DHCP応答パケットを受信した各計算サーバは、取得されたIPアドレスを用いて、自装置とは異なる計算サーバや外部装置などと通信を行えるようになる。
なお、仮IPアドレスを付与したDHCPサーバは、付与済みである仮IPアドレスとMACアドレスとのデータを破棄するように、若しくは初回のDHCP要求パケットではない場合に、当該仮IPアドレスを付与しないように設定される。
要するに、仮IPアドレスを利用する場合には、起点となるネットワークスイッチに接続される計算サーバが有するインタフェースに対応するIPアドレスについて、仮IPアドレスを付与することにより、さらに処理を簡略化することができるので、IPアドレスの割り当てにかかる設定をさらに効率化させることができる。
(2)IPアドレス割当制御装置の構成
また、上記文書中や図面中などで示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタなどを含む情報(例えば、「IPアドレス割当テーブル111」に記憶されるデータなど)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、IPアドレス割当テーブル111に記憶されるデータは、ネットワークスイッチの台数など、敷設されるネットワーク環境によって異なる。
また、図示した各装置の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は、図示のものに限られず、例えば、指示部123を、格納部122によって格納されたMACアドレスおよび当該MACアドレスに対応するIPアドレスをIPアドレス割当テーブル111から取得する「固有情報取得部」と、固有情報取得部によって取得されたMACアドレスおよびIPアドレスをDHCPサーバに通知および登録指示する「指示部」とに分散するなど、その全部または一部を各種の負担や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、IPアドレス割当制御装置100を含むシステム構成については、当該IPアドレス割当制御装置100をDHCPサーバに含んだ構成としても良い。
(3)プログラム
ところで、上記実施例では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現するようにしても良い。そこで、以下では、図11を用いて、上記実施例に示したIPアドレス割当制御装置100と同様の機能を有するIPアドレス割当制御プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図11は、IPアドレス割当制御プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図11に示すように、IPアドレス割当制御装置100としてのコンピュータ11は、バス18で接続されるHDD13、CPU14、ROM15およびRAM16などを有する。
ROM15には、上記実施例2に示したIPアドレス割当制御装置100と同様の機能を発揮するIPアドレス割当制御プログラム、つまり、図11に示すように、取得プログラム15aと、格納プログラム15bと、指示プログラム15cとが、予め記憶されている。なお、これらのプログラム15a〜プログラム15cについては、図8に示したIPアドレス割当制御装置100の各構成要素と同様、適宜統合または分散しても良い。
そして、CPU14がこれらのプログラム15a〜プログラム15cをROM15から読み出して実行することで、図11に示すように、プログラム15a〜プログラム15cは、取得プロセス14aと、格納プロセス14bと、指示プロセス14cとして機能するようになる。なお、プロセス14a〜プロセス14cは、図8に示した、取得部121と、格納部122と、指示部123とに対応する。
そして、CPU14はRAM16に記録されたIPアドレス割当データ16aに基づいてIPアドレス割当制御プログラムを実行する。
なお、上記各プログラム15a〜プログラム15cについては、必ずしも最初からROM15に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ11に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、またはコンピュータ11の内外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」、さらには公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ11に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ11がこれから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の実施例1〜3を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)管理サーバに対して情報要求パケットを送出する少なくとも一つのインタフェースを有する少なくとも一つのサーバ装置に、少なくとも一つの通信機器が接続され、前記通信機器と、当該通信機器にネットワーク接続されている前記管理サーバとのそれぞれにネットワーク接続されているIPアドレス割当制御装置としてのIPアドレス割当制御プログラムであって、
予め定められた所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号と、当該所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記サーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号とを、所定通信機器が有するインタフェースを介して取得する取得手順と、
前記所定通信機器が有するインタフェースを識別するインタフェース識別番号と、当該インタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応するIPアドレスと、固有番号とを対応付けて、前記所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記少なくとも一つのサーバ装置が有する少なくとも一つのインタフェースに対応するIPアドレスとともに記憶する記憶部に、前記取得手順によって取得された所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号を、前記所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号に基づいて格納する格納手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするIPアドレス割当制御プログラム。
(付記2)前記格納手順によって格納された固有番号と、当該固有番号に対応するIPアドレスとを前記記憶部から取得して、取得された固有番号とIPアドレスとを前記管理サーバに通知するとともに、当該固有番号とIPアドレスとの登録を前記管理サーバに指示する指示手順をさらに実行させることを特徴とする付記1に記載のIPアドレス割当制御プログラム。
(付記3)前記指示手順は、前記情報要求パケットに含まれる固有番号に対応するIPアドレスを、該当するサーバ装置に通知させる指示をさらに実行させることを特徴とする付記2に記載のIPアドレス割当制御プログラム。
(付記4)管理サーバに対して情報要求パケットを送出する少なくとも一つのインタフェースを有する少なくとも一つのサーバ装置に、少なくとも一つの通信機器が接続され、前記通信機器と、当該通信機器にネットワーク接続されている前記管理サーバとのそれぞれにネットワーク接続されているIPアドレス割当制御装置であって、
予め定められた所定通信機器が有するインタフェースを識別するインタフェース識別番号と、当該インタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応するIPアドレスと、固有番号とを対応付けて、前記所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記少なくとも一つのサーバ装置が有する少なくとも一つのインタフェースに対応するIPアドレスとともに記憶する記憶部と、
前記所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号と、当該所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記サーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号とを、所定通信機器が有するインタフェースを介して取得する取得部と、
前記取得部によって取得された所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号を、前記所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号に基づいて前記記憶部に格納する格納部と、
を有することを特徴とするIPアドレス割当制御装置。
(付記5)前記格納部によって格納された固有番号と、当該固有番号に対応するIPアドレスとを前記記憶部から取得して、取得された固有番号とIPアドレスとを前記管理サーバに通知するとともに、当該固有番号とIPアドレスとの登録を前記管理サーバに指示する指示部をさらに有することを特徴とする付記4に記載のIPアドレス割当制御装置。
(付記6)前記指示部は、前記情報要求パケットに含まれる固有番号に対応するIPアドレスを、該当するサーバ装置に通知させることをさらに指示することを特徴とする付記5に記載のIPアドレス割当制御装置。
(付記7)管理サーバに対して情報要求パケットを送出する少なくとも一つのインタフェースを有する少なくとも一つのサーバ装置に、少なくとも一つの通信機器が接続され、前記通信機器と、当該通信機器にネットワーク接続されている前記管理サーバとのそれぞれにネットワーク接続されているIPアドレス割当制御装置としてのIPアドレス割当制御方法であって、
予め定められた所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号と、当該所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記サーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号とを、所定通信機器が有するインタフェースを介して取得する取得工程と、
前記所定通信機器が有するインタフェースを識別するインタフェース識別番号と、当該インタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応するIPアドレスと、固有番号とを対応付けて、前記所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記少なくとも一つのサーバ装置が有する少なくとも一つのインタフェースに対応するIPアドレスとともに記憶する記憶部に、前記取得工程によって取得された所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号を、前記所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号に基づいて格納する格納工程と、
を含んだことを特徴とするIPアドレス割当制御方法。
(付記8)前記格納工程によって格納された固有番号と、当該固有番号に対応するIPアドレスとを前記記憶部から取得して、取得された固有番号とIPアドレスとを前記管理サーバに通知するとともに、当該固有番号とIPアドレスとの登録を前記管理サーバに指示する指示工程をさらに含んだことを特徴とする付記7に記載のIPアドレス割当制御方法。
(付記9)前記指示工程は、前記情報要求パケットに含まれる固有番号に対応するIPアドレスを、該当するサーバ装置に通知させる指示をさらに含んだことを特徴とする付記8に記載のIPアドレス割当制御方法。
100 IPアドレス割当制御装置
101 入力部
102 出力部
110 記憶部
111 IPアドレス割当テーブル
120 制御部
121 取得部
122 格納部
123 指示部

Claims (5)

  1. 管理サーバに対して情報要求パケットを送出する少なくとも一つのインタフェースを有する少なくとも一つのサーバ装置に、少なくとも一つの通信機器が接続され、前記通信機器と、当該通信機器にネットワーク接続されている前記管理サーバとのそれぞれにネットワーク接続されているIPアドレス割当制御装置としてのIPアドレス割当制御プログラムであって、
    予め定められた所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号と、当該所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記サーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号とを、所定通信機器が有するインタフェースを介して取得する取得手順と、
    前記所定通信機器が有するインタフェースを識別するインタフェース識別番号と、当該インタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応するIPアドレスと、固有番号とを対応付けて、前記所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記少なくとも一つのサーバ装置が有する少なくとも一つのインタフェースに対応するIPアドレスとともに記憶する記憶部に、前記取得手順によって取得された所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号を、前記所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号に基づいて格納する格納手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするIPアドレス割当制御プログラム。
  2. 前記格納手順によって格納された固有番号と、当該固有番号に対応するIPアドレスとを前記記憶部から取得して、取得された固有番号とIPアドレスとを前記管理サーバに通知するとともに、当該固有番号とIPアドレスとの登録を前記管理サーバに指示する指示手順をさらに実行させることを特徴とする請求項1に記載のIPアドレス割当制御プログラム。
  3. 前記指示手順は、前記情報要求パケットに含まれる固有番号に対応するIPアドレスを、該当するサーバ装置に通知させる指示をさらに実行させることを特徴とする請求項2に記載のIPアドレス割当制御プログラム。
  4. 管理サーバに対して情報要求パケットを送出する少なくとも一つのインタフェースを有する少なくとも一つのサーバ装置に、少なくとも一つの通信機器が接続され、前記通信機器と、当該通信機器にネットワーク接続されている前記管理サーバとのそれぞれにネットワーク接続されているIPアドレス割当制御装置であって、
    予め定められた所定通信機器が有するインタフェースを識別するインタフェース識別番号と、当該インタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応するIPアドレスと、固有番号とを対応付けて、前記所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記少なくとも一つのサーバ装置が有する少なくとも一つのインタフェースに対応するIPアドレスとともに記憶する記憶部と、
    前記所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号と、当該所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記サーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号とを、所定通信機器が有するインタフェースを介して取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号を、前記所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号に基づいて前記記憶部に格納する格納部と、
    を有することを特徴とするIPアドレス割当制御装置。
  5. 管理サーバに対して情報要求パケットを送出する少なくとも一つのインタフェースを有する少なくとも一つのサーバ装置に、少なくとも一つの通信機器が接続され、前記通信機器と、当該通信機器にネットワーク接続されている前記管理サーバとのそれぞれにネットワーク接続されているIPアドレス割当制御装置としてのIPアドレス割当制御方法であって、
    予め定められた所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号と、当該所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記サーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号とを、所定通信機器が有するインタフェースを介して取得する取得工程と、
    前記所定通信機器が有するインタフェースを識別するインタフェース識別番号と、当該インタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応するIPアドレスと、固有番号とを対応付けて、前記所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続された前記少なくとも一つのサーバ装置が有する少なくとも一つのインタフェースに対応するIPアドレスとともに記憶する記憶部に、前記取得工程によって取得された所定通信機器とは異なる通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号を、前記所定通信機器が有するインタフェースに接続されたサーバ装置が有するインタフェースに対応する固有番号に基づいて格納する格納工程と、
    を含んだことを特徴とするIPアドレス割当制御方法。
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