JP2010238391A - 直流遮断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】直流回路の電流遮断時に、転流回路を構成する電気機器に加わる過電圧を低減する。
【解決手段】直流回路の電源側に接続した直流回路を開路する副遮断器2と、副遮断器2に直列接続した直流回路の電流を遮断する主遮断器1と、主遮断器1に並列接続したエネルギー吸収素子3と、主遮断器1に並列接続した転流回路4とを具備し、転流回路4は、転流スイッチ5を電源側に接続し、この転流スイッチ5に第1のリアクトル6と第1の転流コンデンサ6とを直列接続したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】直流回路の電源側に接続した直流回路を開路する副遮断器2と、副遮断器2に直列接続した直流回路の電流を遮断する主遮断器1と、主遮断器1に並列接続したエネルギー吸収素子3と、主遮断器1に並列接続した転流回路4とを具備し、転流回路4は、転流スイッチ5を電源側に接続し、この転流スイッチ5に第1のリアクトル6と第1の転流コンデンサ6とを直列接続したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、直流回路の遮断時に、転流回路に加わる過電圧を低減し得る直流遮断器に関する。
従来、電気鉄道用き電回路のような直流回路においては、電源側に直流遮断器が設けられ、通電電流や事故電流などの遮断が行われている。
この種の直流遮断器は、図4に示すように、電源側に主遮断器1が設けられ、負荷側に副遮断器2が直列接続されている。主遮断器1には、エネルギー吸収素子3と転流回路4とが並列接続されている。転流回路4では、転流スイッチ5、第1のリアクトル6、第1の転流コンデンサ7が直列接続されている。
第1の転流コンデンサ7は、図示しない充電装置により、電源側から負荷側に電流が流れる場合、負荷側端子が正極性になるように充電されている。電流を遮断するときには、主遮断器1と副遮断器2を開極し、転流スイッチ5を閉路して、第1の転流コンデンサ7を放電し、主遮断器1に流れる電流と逆向きの電流を重畳して電流零点で遮断を行う。主遮断器1で電流遮断が行われると、過電圧がエネルギー吸収素子3で吸収され、電流が減衰し、遮断が完了する(例えば、特許文献1参照。)。
このとき、エネルギー吸収素子3の端子間には、電源電圧V0に対して、これよりも跳ね上がった遮断過電圧Vaが加わる。すると、第1の転流コンデンサ7は、図中に示すように、電源側が正極性で充電される。このため、転流スイッチ5と第1の転流コンデンサ7間の機器の対地間には、V0+Vaが加わる。遮断過電圧Vaは、電源電圧V0よりも大きく、数倍になることがある。
一方、転流電流の大きさを制御するため、図5に示すように、第1のリアクトル6と第1の転流コンデンサ7間に、第2のリアクトル8と第2の転流コンデンサ9とを直列接続し、この回路に切替スイッチ10を並列接続した転流回路4が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
このような転流回路4においても、第1の転流コンデンサ7には、電流遮断時に、電源側が正極性の遮断過電圧Vaが加わる。このため、転流スイッチ5と第1の転流コンデンサ7間の機器の対地間には、V0+Vaが加わる。
上記の従来の直流遮断器においては、直流回路の電流遮断時に、転流回路4を動作させると、転流回路4を構成する機器に運転電圧V0と遮断過電圧Vaが加算された過電圧が加わる問題があった。このため、転流回路4に加わる過電圧を軽減することが望まれていた。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、電流遮断時に、転流回路を構成する機器に加わる過電圧を低減し得る直流遮断器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の直流遮断器は、直流回路の電源側に接続した副遮断器と、前記副遮断器に直列接続した主遮断器と、前記主遮断器に並列接続したエネルギー吸収素子と、前記主遮断器に並列接続した転流回路とを具備し、前記転流回路は、転流スイッチを電源側に接続し、この転流スイッチに第1のリアクトルと第1の転流コンデンサとを直列接続したことを特徴とする。
本発明によれば、副遮断器を転流スイッチよりも電源側に接続しているので、電流遮断時の転流回路には、副遮断器で電源側が開放され、過電圧を低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
先ず、本発明の実施例1に係る直流遮断器を図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1に係る直流遮断器の回路構成を示す回路図である。なお、図1において、従来と同様の構成部分については、同一符号を付した。
図1に示すように、電源側に副遮断器2が設けられ、負荷側に主遮断器1が直列接続されている。主遮断器1には、エネルギー吸収素子3と転流回路4とが並列接続されている。転流回路4では、電源側から負荷側に向かって、転流スイッチ5、第1のリアクトル6、第1の転流コンデンサ7が順に直列接続されている。
第1の転流コンデンサ7は、従来と同様に、図示しない充電装置により、電源側から負荷側に電流が流れる場合、負荷側端子が正極性になるように充電されている。電流を遮断するときには、主遮断器1と副遮断器2を開極し、転流スイッチ5を閉路して第1の転流コンデンサ7を放電し、主遮断器1に流れる電流と逆向きの転流電流を重畳して、電流零点で遮断を行う。主遮断器1で電流遮断が行われると、過電圧がエネルギー吸収素子3で吸収され、電流が減衰し、副遮断器2で直流回路が開路される。
このとき、エネルギー吸収素子3の端子間には、従来と同様に、電源電圧V0よりも跳ね上がった遮断過電圧Vaが加わる。すると、第1の転流コンデンサ7は、図中に示すように、電源側が正極性で充電される。しかしながら、副遮断器2が開路されているので、転流スイッチ5と第1の転流コンデンサ7間の機器の対地間には、運転電圧V0が加わらず、遮断過電圧Vaのみが加わる。これは、従来の過電圧V0+Vaよりも低く、過電圧を低減することができる。
ここで、第1の転流コンデンサ7の電源側端子は、負荷側端子よりも断面積を小さくしている。これは、遮断過電圧Vaが急峻波であり、充電時の時定数を長くすることによって、充電される絶対値を抑制するものである。なお、負荷側端子は、断面積が大きく、所定の転流電流を主遮断器1に注入することができる。
上記実施例1の直流遮断器によれば、直流回路の電源側に副遮断器2を接続し、転流回路4の電源側に転流スイッチ5を接続しているので、電流遮断時には副遮断器2で電源側が開放され、転流回路4にはエネルギー吸収素子3で吸収される遮断過電圧Vaのみしか加わらず、過電圧を低減することができる。
上記実施例1では、転流回路4を転流スイッチ5、第1のリアクトル6、第1の転流コンデンサ7の順で接続したが、第1のリアクトル6と第1の転流コンデンサ7の接続順を逆にしても、転流スイッチ5と第1の転流コンデンサ7間の対地間に加わる過電圧を低減することができる。また、第1のリアクトル6を転流スイッチ5よりも電源側に接続すれば、第1のリアクトル6の対地間に加わる電圧をほぼ零とすることができる。
次に、本発明の実施例2に係る直流遮断器を図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施例2に係る直流遮断器の回路構成を示す回路図である。なお、この実施例2が実施例1と異なる点は、副遮断器の接続位置である。図2において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図2に示すように、主遮断器1と並列に、直列接続した副遮断器2とエネルギー吸収素子3を接続し、エネルギー吸収素子3に転流回路4を並列接続している。これにより、電流遮断時に、副遮断器2でエネルギー吸収素子3と転流回路4を電源側から切離すことができる。
上記実施例2の直流遮断器によれば、実施例1による効果のほかに、直流回路には主遮断器1のみが接続されているので、直流回路抵抗を低下させることができる。また、副遮断器2には、主回路電流が通電されず、通電容量を小さくすることができる。
次に、本発明の実施例3に係る直流遮断器を図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施例3に係る直流遮断器の回路構成を示す回路図である。なお、この実施例3が実施例1と異なる点は、転流回路の構成である。図3において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3に示すように、転流回路4において、転流スイッチ5と第1のリアクトル6間に、第2のリアクトル8と第2の転流コンデンサ9とを直列接続し、これらの回路に切替スイッチ10を並列接続している。第2のリアクトル8と第2の転流コンデンサ9は、転流電流の大きさの制御に用いられる。
ここで、第2のリアクトル8、第2の転流コンデンサ9、切替スイッチ10で構成される回路により、転流電流の大きさを制御するので、これを転流電流制御回路と定義する。
上記実施例3の直流遮断器によれば、実施例1による効果のほかに、転流電流の大きさを制御するために第2のリアクトル8と第2の転流コンデンサ9とを接続した転流回路4においても、転流スイッチ5と第1の転流コンデンサ7間の機器の対地間には、エネルギー吸収素子3で吸収される遮断過電圧Vaのみしか印加されず、過電圧を低減することができる。
上記実施例3では、転流スイッチ5と第1のリアクトル6間に、転流電流制御回路を接続して説明したが、第1のリアクトル6と第1の転流コンデンサ7間、または第1の転流コンデンサ7と負荷側端子間に、転流電流制御回路を接続しても転流回路4に加わる過電圧を低減することができる。
1 主遮断器
2 副遮断器
3 エネルギー吸収素子
4 転流回路
5 転流スイッチ
6 第1のリアクトル
7 第1のコンデンサ
8 第2のリアクトル
9 第2のコンデンサ
10 切替スイッチ
2 副遮断器
3 エネルギー吸収素子
4 転流回路
5 転流スイッチ
6 第1のリアクトル
7 第1のコンデンサ
8 第2のリアクトル
9 第2のコンデンサ
10 切替スイッチ
Claims (4)
- 直流回路の電源側に接続した副遮断器と、
前記副遮断器に直列接続した主遮断器と、
前記主遮断器に並列接続したエネルギー吸収素子と、
前記主遮断器に並列接続した転流回路とを具備し、
前記転流回路は、転流スイッチを電源側に接続し、この転流スイッチに第1のリアクトルと第1の転流コンデンサとを直列接続したことを特徴とする直流遮断器。 - 直流回路に接続した主遮断器に、直列接続した副遮断器とエネルギー吸収素子とを並列接続し、
前記エネルギー吸収素子に転流回路を並列接続した直流遮断器であって、
前記転流回路は、転流スイッチを電源側に接続し、第1のリアクトルと第1の転流コンデンサとを直列接続したことを特徴とする直流遮断器。 - 前記転流回路に転流電流制御回路を接続したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直流遮断器。
- 前記転流電流制御回路は、第2のコンデンサと第2のリアクトルを直列接続した回路に、切替スイッチを並列接続したことを特徴とする請求項3に記載の直流遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009082344A JP2010238391A (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 直流遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009082344A Pending JP2010238391A (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 直流遮断器 |
Country Status (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013196895A (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-30 | Toshiba Corp | 直流遮断器 |
US9413157B2 (en) | 2012-05-01 | 2016-08-09 | Mitsubishi Electric Corporation | Direct-current circuit breaker |
US10063046B2 (en) | 2015-05-13 | 2018-08-28 | Lsis Co., Ltd. | Direct current circuit breaker and method using the same |
CN108717909A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-10-30 | 河南森源电气股份有限公司 | 一种用于低压直流的直流断路器 |
CN114467161A (zh) * | 2019-11-29 | 2022-05-10 | 株式会社东芝 | 直流断路器 |
-
2009
- 2009-03-30 JP JP2009082344A patent/JP2010238391A/ja active Pending
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CN108717909A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-10-30 | 河南森源电气股份有限公司 | 一种用于低压直流的直流断路器 |
CN114467161A (zh) * | 2019-11-29 | 2022-05-10 | 株式会社东芝 | 直流断路器 |
CN114467161B (zh) * | 2019-11-29 | 2024-03-08 | 株式会社东芝 | 直流断路器 |
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