JP2010230899A - トナーカートリッジ取付構造、トナーカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】トナーカートリッジを交換する際のトナー漏れが防止されるトナーカートリッジ取付構造、トナーカートリッジ、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るプリンタは、現像部７０と、着脱自在なトナーカートリッジ１１と、を備えている。トナーカートリッジ１１は、トナーを収容するトナー収容室１３０と、トナー収容室１３０のトナーが送り出される開口１２４と、開口１２４を開閉するカートリッジシャッター１４２と、が設けられている。現像部７０は、トナー受入れ口である開口１２０と、開口１２０を開閉する現像部シャッター１０２と、が設けられている。開口１２０の高さ位置は開口１２４よりも高くされている。そして、トナーカートリッジ１１をプリンタ本体に装着する動作で現像部シャッター１０２の開口１２２が開口１２０に重なった後に、開口１２４及びカートリッジシャッター１４２の開口１２６が開口１２０、１２２に重なる。
【選択図】図１２

Description

本発明は、トナーカートリッジ取付構造、トナーカートリッジ、及び、画像形成装置に関する。

電子写真方式の画像形成装置では、感光体等に潜像が形成され、この潜像を現像剤で可視像化して画像形成が行われる。現像剤は、現像ロールの回転によって潜像に向けて搬送されるようになっている。

ところで、現像剤は、画像形成装置に着脱自在なトナーカートリッジから供給される。そして、トナーカートリッジ内の現像剤がなくなると、未使用のトナーカートリッジに交換される（例えば特許文献１参照）。

特開２００８−１９７５９２号公報

本発明は、上記事実を考慮して、トナーカートリッジを交換する際のトナー漏れが防止されるトナーカートリッジ取付構造、トナーカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することを課題とする。

請求項１に記載の発明は、トナーを収容するトナー収容部と、前記トナー収容部のトナーが送り出されるトナー送出し口と、前記トナー送出し口を開閉する送出し口シャッターと、が設けられたトナーカートリッジと、トナー受入れ口と、前記トナー受入れ口を開閉する受入れ口シャッターと、が設けられた現像手段と、を備え、前記トナー送出し口の高さ位置が前記トナー受入れ口よりも高くされているとともに、前記トナーカートリッジを装置本体に装着する動作で前記受入れ口シャッターが開いた後に前記送出し口シャッターが開くトナーカートリッジ取付構造である。

請求項２に記載の発明は、トナーを収容するトナー収容部と、前記トナー収容部のトナーが送り出されるトナー送出し口と、前記トナー送出し口と重なって該トナー送出し口を開放する第１開口を有すると共にスライド移動される送出し口シャッターと、前記送出し口シャッターを閉じる方向に付勢する第１付勢手段と、が設けられたトナーカートリッジと、高さ位置が前記トナー送出し口よりも低いトナー受入れ口と、前記トナー受入れ口と重なって該トナー受入れ口を開放する第２開口を有すると共に、前記トナーカートリッジを装置本体に装着する動作で前記送出し口シャッターに押されてスライド移動する受入れ口シャッターと、前記受入れ口シャッターを閉じる方向に前記第１付勢手段よりも弱い力で付勢する第２付勢手段と、前記トナー受入れ口に前記第２開口が重なるように前記受入れ口シャッターに当たって前記受入れ口シャッターのスライド移動を規制する当たり部材と、が設けられた現像手段と、を備えたトナーカートリッジ取付構造である。

請求項３に記載の発明は、トナーを収容するトナー収容部と、前記トナー収容部のトナーが送り出されるトナー送出し口と、前記トナー送出し口を開閉する送出し口シャッターと、が設けられ、装置本体に装着するときには、前記トナー送出し口の高さ位置が装置本体の現像手段のトナー受入れ口よりも高くされるとともに、装置本体に装着する動作で、前記トナー受入れ口を開閉する受入れ口シャッターが開いた後に前記送出し口シャッターが開くトナーカートリッジである。

請求項４に記載の発明は、請求項１に記載のトナーカートリッジ取付構造、請求項２に記載のトナーカートリッジ取付構造、及び、請求項３に記載のトナーカートリッジ、の何れかを備えた画像形成装置である。

本発明によれば、トナーカートリッジを交換する際のトナー漏れが防止されるトナーカートリッジ取付構造、トナーカートリッジ、及び、画像形成装置が実現される。

本発明の一実施形態に係る画像形成装置を模式的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置で、トナーカートリッジの配置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置で、トナーカートリッジの着脱を説明する部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の画像形成ユニットを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の画像形成ユニットを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置のトナーカートリッジの装着機構を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置のトナーカートリッジの装着機構を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置で、現像部とトナーカートリッジとの位置関係を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置のトナーカートリッジの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置のトナーカートリッジの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置のトナーカートリッジの展開斜視図である。 図１２（Ａ）から（Ｃ）は、それぞれ、本発明の一実施形態に係る画像形成装置で、トナーカートリッジが装着されることを説明する側面図である。

以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。

（全体構成）
図１には、画像形成装置としてのプリンタ１０が示されている。プリンタ１０は、カラー画像又は白黒画像を形成するデジタルプリンタであり、内部に画像処理装置（図示省略）が設けられている。画像処理装置は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに画像処理を施すようになっている。

図２、図３に示すように、プリンタ１０内部の側方部には、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｋ）の各トナーを収容するトナーカートリッジ１１Ｙ、１１Ｍ、１１Ｃ、１１Ｋが取付けられている。そして、プリンタ１０の内部の側方部には、トナーカートリッジ１１Ｙ、１１Ｍ、１１Ｃ、１１Ｋをそれぞれ着脱自在に収容するカートリッジ収容部８Ｙ、８Ｍ、８Ｃ、８Ｋが、トナーカートリッジ１１Ｙ、１１Ｍ、１１Ｃ、１１Ｋの寸法に応じて形成されている。この構成により、トナーカートリッジ１１Ｙ、１１Ｍ、１１Ｃ、１１Ｋがプリンタ本体１０Ｊに交換可能（着脱自在）に設けられている。なお、以後の説明では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック（黒）の各色に対応する部材の符号にＹ、Ｍ、Ｃ、Ｋを付与して区別する。

また、図１、図４、図５に示すように、プリンタ１０内部の中央には、Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋの現像剤に対応する４つの画像形成ユニット１２（１２Ｙ、１２Ｍ、１２Ｃ、１２Ｋ）が配置されている。現像剤は、非磁性タイプのトナーと、磁性を有するキャリアとが混合されたものである。

各画像形成ユニット１２Ｙ、１２Ｍ、１２Ｃ、１２Ｋの上方には、転写部１４が設けられている。転写部１４は、中間転写体の一例としての中間転写ベルト１６と、中間転写ベルト１６の内側に配置され、各画像形成ユニット１２Ｙ、１２Ｍ、１２Ｃ、１２Ｋの各トナー像を中間転写ベルト１６に多重転写させる４つの一次転写部材としての一次転写ロール１８Ｙ、１８Ｍ、１８Ｃ、１８Ｋと、中間転写ベルト１６上で重ねられたトナー像を、記録用紙Ｐに転写させる二次転写ロール２０とを有している。

中間転写ベルト１６は、バックアップ・テンションロール２２と、二次転写ロール２０と対向配置された図示しないモータで駆動される駆動ロール２６との間に、一定の張力で巻き掛けられており、駆動ロール２６により、図１の矢印Ｘ方向（反時計回り方向）に循環駆動されるようになっている。

一次転写ロール１８Ｙ、１８Ｍ、１８Ｃ、１８Ｋは、中間転写ベルト１６を挟んでそれぞれの画像形成ユニット１２Ｙ、１２Ｍ、１２Ｃ、１２Ｋの後述する感光体２８（２８Ｙ、２８Ｍ、２８Ｃ、２８Ｋ）と対向配置されている。また、一次転写ロール１８Ｙ、１８Ｍ、１８Ｃ、１８Ｋは、給電ユニット（図示省略）によって、トナー極性とは逆極性（本実施形態では一例として正極性）の転写バイアス電圧が印加されるようになっている。なお、二次転写ロール２０も、給電ユニットによって、トナー極性とは逆極性の転写バイアス電圧が付与されるようになっている。

また、中間転写ベルト１６のバックアップ・テンションロール２２が設けられている位置の外周面には、クリーニング装置３０が設けられている。クリーニング装置３０は、クリーニングブラシ３２及びクリーニングブレード３４を備えており、クリーニングブラシ３２及びクリーニングブレード３４によって、中間転写ベルト１６上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。

プリンタ１０の記録用紙Ｐの搬送経路と反対側の側面近傍には、プリンタ１０の各部の駆動制御を行う制御ユニット３６が設けられている。

一方、画像形成ユニット１２の下方には、記録用紙Ｐが収納された給紙カセット４６が配置されている。また、給紙カセット４６の端部から鉛直方向上方には、記録用紙Ｐを搬送する用紙搬送路５０が設けられている。

用紙搬送路５０には、記録用紙Ｐを給紙カセット４６から送り出す給紙ロール４８と、記録用紙Ｐを１枚ずつ給紙させる用紙分離搬送用のロール対５２と、中間転写ベルト１６上の画像の移動タイミングと記録用紙Ｐの搬送タイミングを合わせる用紙先端位置合わせロール５４とが設けられている。ここで、給紙カセット４６から給紙ロール４８によって順次送出された記録用紙Ｐは、用紙搬送路５０を経由して、間欠的に回転する用紙先端位置合わせロール５４によって中間転写ベルト１６の二次転写位置まで一旦搬送され、停止される。

二次転写ロール２０の上方には、定着装置６０が設けられている。定着装置６０は、加熱された加熱ロール６２と、この加熱ロール６２に圧接された加圧ロール６４とを備えている。ここで、二次転写ロール２０によって各色のトナー像が転写された記録用紙Ｐは、加熱ロール６２と加圧ロール６４との圧接部で熱及び圧力により定着され、記録用紙Ｐの搬送方向下流側に設けられた排出装置の一例としての排紙ロール６６によって、プリンタ１０の上部に設けられた排出部６８に排出されるようになっている。また、トナー像の二次転写工程が終了した中間転写ベルト１６の表面は、クリーニング装置３０によって残留トナーや紙粉等が除去される。

（画像形成ユニット）
次に、画像形成ユニット１２について説明する。ここでは、一例として、画像形成ユニット１２Ｍについて説明する。なお、他の各色に対応した画像形成ユニット１２Ｙ、１２Ｃ、１２Ｋは、画像形成ユニット１２と同様の構造であるため、説明を省略する。また、画像形成ユニット１２Ｍの各構成部材については、符号Ｍを省略して表示する。

図１、図５に示すように、画像形成ユニット１２は、矢印Ａ（時計回り）方向に回転駆動される感光体２８を備えている。感光体２８の周囲には、感光体２８の表面に接触して感光体２８を一様に帯電する帯電装置の一例としての帯電ロール７２と、感光体２８の表面に露光光を照射するＬＥＤプリントヘッド７３と、露光光により感光体２８上に形成された静電潜像を各色の現像剤（トナー）で現像する現像部７０と、転写後の感光体２８の表面に光を照射して除電を行う除電装置の一例としてのイレーズランプ７４と、除電後の感光体２８の表面を清掃するクリーニングユニット７６とが設けられている。

帯電ロール７２、現像部７０、イレーズランプ７４、及びクリーニングユニット７６は、感光体２８の表面と対向して、感光体２８の回転方向上流側から下流側へ向けてこの順番で配置されている。

帯電ロール７２は、現像部７０の後述する現像剤保持部材としての現像ロール７８よりも鉛直方向下側の配置となるように、画像形成ユニット１２の筐体に回転可能に設けられている。また、帯電ロール７２の外周面で感光体２８と反対側には、帯電ロール７２表面に付着したトナー等を取り除くクリーニングロール７９が回転可能に設けられている。なお、帯電ロール７２は、図示しない通電手段に接続されており、画像形成時に通電されることにより感光体２８表面を帯電させる。

現像部７０は、現像室８２と、現像室８２の下側に設けられ、トナーカートリッジ１１から供給された現像剤を攪拌（混合）して現像室８２に搬送する攪拌搬送室８４とを有している。

図５に示すように、攪拌搬送室８４は、底面から立設された仕切壁９３で仕切られ、第１攪拌路８４Ａと第２攪拌路８４Ｂの２条の攪拌路が設けられている。仕切壁９３の両端部位置には、開口された第１接続口と第２接続口と（何れも図示せず）が形成されており、この第１接続口と第２接続口によって、第１攪拌路８４Ａと第２攪拌路８４Ｂが接続している。第１攪拌路８４Ａの上面は開口となっており、現像室８２と接続している。

第２攪拌路８４Ｂの一端には、第１攪拌路８４Ａの端面よりも外側へ向けて突出した突出部９０（図６、図７参照）が形成されており、突出部９０の上面には、トナーカートリッジ１１からのトナーが供給される後述の開口１２０が形成されている。

第１攪拌路８４Ａには、第１攪拌搬送部材９１が配置されている。同様に、第２攪拌路８４Ｂには、第２攪拌搬送部材９２が配置されている。

第１攪拌部材９１及び第２攪拌部材９２は、図示しないモータ及びギヤからなる駆動手段によって駆動されるようになっている。ここで、第１攪拌部材９１が矢印Ｃ方向、第２攪拌部材９２が矢印Ｄ方向（矢印Ｃ、Ｄは異なる方向）にそれぞれ回転することで、攪拌搬送室８４内の現像剤は、供給されたトナーと混合され、それぞれ第１攪拌路８４Ａ内、及び第２攪拌路８４Ｂ内を攪拌混合されながら搬送されて、第１攪拌路８４Ａと第２攪拌路８４Ｂとの間を循環するようになっている。

図５に示すように、現像室８２は第１攪拌路８４Ａと接続している。また、現像室８２は、感光体２８の長手方向を軸方向とし、矢印Ｂ方向（反時計方向）に回転する現像ロール７８が設けられている。さらに、現像室８２は、層規制部材としての薄層形成ロール９７が設けられている。

薄層形成ロール９７は、現像ロール７８の回転方向の感光体２８よりも上流側で、現像ロール７８外周面と間隔をあけて配置されており、現像ロール７８上の現像剤の通過量を規制して、現像ロール７８上に予め決められた厚さの現像剤層（薄層）を形成するようになっている。

現像ロール７８は、現像室８２に形成された開口部（図示せず）を介して感光体２８の外周面と対向配置されている。また、現像ロール７８は、現像室８２に固定された磁界発生手段としてのマグネットロール７８Ｂと、中空円筒状でマグネットロール７８Ｂの外回りを回転可能に設けられた筒状の回転体としての現像スリーブ７８Ａとで構成されている。なお、現像ロール７８と感光体２８の間には、バイアス電圧が付与されて電界が形成されており、現像時に現像剤中のトナーを感光体２８の潜像に向けて移動させるようになっている。

（トナーカートリッジ、及び、その着脱機構）
次に、トナーカートリッジ、及び、その着脱機構について説明する。ここでは、一例としてトナーカートリッジ１１Ｍについて説明する。なお、トナーカートリッジ１１Ｙ、１１Ｃはトナーカートリッジ１１Ｍと同様の構造であり、また、図９、図１０に示すように、トナーカートリッジ１１Ｋはトナーカートリッジ１１Ｍとは寸法が異なるがプリンタ本体１０Ｊへの着脱機構の原理が同様であるので、説明を省略する。また、トナーカートリッジ１１Ｍの各構成部材については、符号Ｍを省略して表示する。

図２、図３、図６、図７に示すように、トナーカートリッジ１１は、カートリッジ収容部８へ押し込まれるとプリンタ本体１０Ｊに取付けられ、カートリッジ収容部８から引き出されるとプリンタ本体１０Ｊから取り外されるようになっている。

図６、図７に示すように、画像形成ユニット１２の現像部７０には、突出部９０の長手方向に沿って摺動する現像部シャッター１０２と、現像部シャッター１０２をプリンタ１０の外側方に向けて付勢する現像部圧縮コイルバネ１０４と、現像部シャッター１０２の装着方向側Ｆへの移動範囲を規制するストッパ１０６と、が設けられている。

現像部シャッター１０２は、現像部７０の長手方向外側に位置するシャッター下部１１０と、シャッター下部１１０から装着方向側Ｆに延びているシャッター中部１１４と、シャッター中部１１４の上側に連続するシャッター上部１１４と、を有する。シャッター中部１１４とシャッター上部１１４とによって後述のトナー送出し部１３６が挿入される筒状部１１５が形成されている。そして、シャッター上部１１４には、後述のカートリッジシャッター１４２の頭部１４２Ｈ（図１２（Ａ）参照）に接触する棒状の突起部１１６が形成されている。シャッター下部１１０には、上記の現像部圧縮コイルバネ１０４が内側から接触して付勢力が及ぼされている。

現像部７０の突出部９０の上部には開口（トナー受入れ口）１２０が設定位置に形成されている。そして、シャッター中部１１４にも開口１２２が形成されている。開口１２２の形成位置は、現像部シャッター１０２がストッパ１０６に当たっているときに開口１２０と重なる位置である。そして、トナーカートリッジ１１がプリンタ１０に装着されていない状態では、現像部圧縮コイルバネ１０４の付勢力により現像部シャッター１０２がトナーカートリッジ１１の収容位置側に延び出しており、現像部シャッター１０２の開口１２２は突出部９０の開口１２０には重なっていない（接続していない）。

図６〜図１１に示すように、トナーカートリッジ１１は、トナー収容室１３０を形成しているカートリッジ本体１３２と、カートリッジ本体１３２内に設けられたカートリッジ本体攪拌搬送部材１３４と、カートリッジ本体１３２の下方側に連続するトナー送出し部１３６と、を備えている。

トナー送出し部１３６には、トナー収容室１３０に接続する細長状のトナー送出し室１３８が形成されている。また、トナー送出し部１３６は、プリンタ１０の装着方向側Ｆへ延び出している送出しハウジング１４０と、送出しハウジング１４０内を進退移動するカートリッジシャッター１４２と、カートリッジシャッター１４２をプリンタ１０の装着方向側Ｆへ付勢する送出し圧縮コイルバネ１４４と、を備えている。送出しハウジング１４０はカートリッジ本体１３２のハウジングと一体的に形成されている。この送出しハウジング１４０の装着方向側Ｆには、現像部７０の突起部１１６が挿入する開口孔１４６が形成されている。現像部圧縮コイルバネ１０４の付勢力は送出し圧縮コイルバネ１４４の付勢力よりも弱い。

トナー送出し室１３８は、送出しハウジング１４０とカートリッジシャッター１４２とによって形成されている。そして、トナー送出し部１３６には、トナー送出し室１３８に延び出している送出し攪拌搬送部材１４８が設けられている。

カートリッジシャッター１４２の下部には開口１２６が形成されている。そして、送出しハウジング１４０の下部にも開口１２４が形成されている。開口１２４、１２６の形成位置は、トナーカートリッジ１１がプリンタ１０の装着されたときに開口１２０、１２２と重なる位置である。トナーカートリッジ１１がプリンタ１０に装着されていない状態では、送出し圧縮コイルバネ１４４の付勢力によりカートリッジシャッター１４２が延び出しており、カートリッジシャッター１４２の開口１２６は送出しハウジング１４０の開口１２４には接続していない（重なっていない）。

図６に示すように、トナーカートリッジ１１がプリンタ１０に取付けられた状態では、トナー送出し部１３６は現像部シャッター１０２の上側に位置するように、現像部７０の配置位置、及び、トナーカートリッジ１１の装着位置が決められている。

次に、プリンタ１０の画像形成工程について説明する。

図１に示すように、画像処理装置（図示省略）で画像処理が施された画像データは、さらにイエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｋ）の４色の色材階調データに変換される。そして、各色の色材階調データに応じて各露光光Ｌを出射して、各感光体２８に走査露光を行い、潜像（静電潜像）が形成される。

図１、図４、図５に示すように、感光体２８上に形成された静電潜像は、現像部７０によって、それぞれイエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｋ）の各色のトナー像（現像剤像）として顕在化され現像が行われる。そして、各画像形成ユニット１２Ｙ、１２Ｍ、１２Ｃ、１２Ｋの感光体２８上に順次形成された各色のトナー像は、４つの一次転写ロール１８Ｙ、１８Ｍ、１８Ｃ、１８Ｋによって中間転写ベルト１６上に順次多重転写される。

中間転写ベルト１６上に多重転写された各色のトナー像は、二次転写ロール２０によって、搬送されてきた記録用紙Ｐ上に二次転写される。そして、記録用紙Ｐ上の各色のトナー像が定着装置６０で定着され、定着後の記録用紙Ｐは、排出トレイ６８に排出される。

トナー像の転写工程が終了した後の感光体２８の表面は、クリーニングユニット７６によって残留トナーや紙粉等が除去される。また、中間転写ベルト１６上の残留トナーや紙粉等が、クリーニング装置３０で除去される。

次に、本発明の実施形態の作用、効果について説明する。

トナーカートリッジ１１をプリンタ１０（プリンタ本体１０Ｊ）に装着するには、プリンタ１０のトナーカートリッジ側の側部カバーを開け、トナーカートリッジ１１を装着位置にまで持っていき、現像部シャッター１０２の筒状部１１５内にトナー送出し部１３６を挿入する。この結果、トナーカートリッジ１１がカートリッジ収容部８の入口に到達し、図１２（Ａ）に示すように、現像部シャッター１０２の棒状の突起部１１６が送出しハウジング１４０の開口孔１４６を挿通し、カートリッジシャッター１４２の頭部１４２Ｈに当接する。

そして、トナーカートリッジ１１を装着方向側Ｆへ移動させる。ここで、現像部圧縮コイルバネ１０４の付勢力のほうが送出し圧縮コイルバネ１４４の付勢力よりも弱いので、カートリッジシャッター１４２によって現像部シャッター１０２が押圧され、現像部圧縮コイルバネ１０４の付勢力に抗して現像部シャッター１０２が装着方向側Ｆへ移動する。

現像部シャッター１０２が装着方向側Ｆへの移動可能端に移動すると、図１２（Ｂ）に示すように、現像部シャッター１０２の移動がストッパ１０６によって停止するとともに、現像部シャッター１０２の開口１２２が突出部９０の開口１２０の上側に位置して開口１２０と開口１２２とが接続する。このとき、カートリッジシャッター１４２の開口１２６は、開口１２０、１２２の上方側に位置しているが、開口１２６が開口１２０、１２２に重なること（接続すること）は送出しハウジング１４０によって防止されている。

更に、トナーカートリッジ１１を装着方向側Ｆへ移動させると、突起部１１６によってカートリッジシャッター１４２の移動が停止した状態でトナーカートリッジ１１が装着方向側Ｆへ移動する。すなわち、カートリッジシャッター１４２が、トナーカートリッジ１１に対して装着方向側Ｆとは反対方向側へ相対移動することになる。

トナーカートリッジ１１の装着が終了するまでトナーカートリッジ１１を装着方向側Ｆへ移動させると、図１２（Ｃ）に示すように、送出しハウジング１４０の開口１２４がカートリッジシャッター１４２の開口１２６の位置にまで移動する。この結果、開口１２０、１２２、１２４、１２６が全て上下方向に重なり合い、トナーカートリッジ１１からトナー（現像剤）Ｇが突出部９０内へ、すなわち現像部７０内へ落下して供給される。

このように、本実施形態では、トナーカートリッジ１１をプリンタ１０に装着すると、現像部７０の突出部９０の開口１２０と現像部シャッター１０２の開口１２２とが先に重なる、すなわちトナーを受け入れる現像部側の開口１２０、１２２が先に重なって開く。その後、トナーカートリッジ側の開口１２４、１２６が重なって開き、現像部側の開口１２２、１２０へ落下して現像部７０へトナーが供給される。従って、トナーカートリッジ１１を装着する際にトナー漏れを確実に防ぐことができ、汚れ防止等に大きな効果が得られる。

また、トナーカートリッジ１１を交換等するために取り外すには、トナーカートリッジ１１を手前側（装着方向側Ｆとは反対方向側）に引き出す（図６、図７参照）。この結果、先にトナーカートリッジ側の開口１２４、１２６が重ならなくなって閉まり、その後、現像部側の開口１２０、１２２が重ならなくなって閉まる。従って、トナーカートリッジ１１を取り外す際であってもトナー漏れを確実に防ぐことができ、汚れ防止等に大きな効果が得られる。

以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、上記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施され得る。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。

１０ プリンタ（画像形成装置）
１０Ｊ プリンタ本体（装置本体）
１１（１１Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋ） トナーカートリッジ
７０ 現像部
１０２ 現像部シャッター（受入れ口シャッター）
１０４ 現像部圧縮コイルバネ（第２付勢手段）
１０６ 当たり部材
１２０ 開口（トナー受入れ口）
１２２ 開口（第２開口）
１２４ 開口（送出し口）
１２６ 開口（第１開口）
１３０ トナー収容室（トナー収容部）
１４２ カートリッジシャッター（送出し口シャッター）
１４４ 送出し圧縮コイルバネ（第１付勢手段）

Claims (4)

1. トナーを収容するトナー収容部と、前記トナー収容部のトナーが送り出されるトナー送出し口と、前記トナー送出し口を開閉する送出し口シャッターと、が設けられたトナーカートリッジと、
   トナー受入れ口と、前記トナー受入れ口を開閉する受入れ口シャッターと、が設けられた現像手段と、
   を備え、
   前記トナー送出し口の高さ位置が前記トナー受入れ口よりも高くされているとともに、前記トナーカートリッジを装置本体に装着する動作で前記受入れ口シャッターが開いた後に前記送出し口シャッターが開く、トナーカートリッジ取付構造。
2. トナーを収容するトナー収容部と、
   前記トナー収容部のトナーが送り出されるトナー送出し口と、
   前記トナー送出し口と重なって該トナー送出し口を開放する第１開口を有すると共にスライド移動される送出し口シャッターと、
   前記送出し口シャッターを閉じる方向に付勢する第１付勢手段と、
   が設けられたトナーカートリッジと、
   高さ位置が前記トナー送出し口よりも低いトナー受入れ口と、
   前記トナー受入れ口と重なって該トナー受入れ口を開放する第２開口を有すると共に、前記トナーカートリッジを装置本体に装着する動作で前記送出し口シャッターに押されてスライド移動する受入れ口シャッターと、
   前記受入れ口シャッターを閉じる方向に前記第１付勢手段よりも弱い力で付勢する第２付勢手段と、
   前記トナー受入れ口に前記第２開口が重なるように前記受入れ口シャッターに当たって前記受入れ口シャッターのスライド移動を規制する当たり部材と、
   が設けられた現像手段と、
   を備えた、トナーカートリッジ取付構造。
3. トナーを収容するトナー収容部と、
   前記トナー収容部のトナーが送り出されるトナー送出し口と、
   前記トナー送出し口を開閉する送出し口シャッターと、
   が設けられ、
   装置本体に装着するときには、前記トナー送出し口の高さ位置が装置本体の現像手段のトナー受入れ口よりも高くされるとともに、装置本体に装着する動作で、前記トナー受入れ口を開閉する受入れ口シャッターが開いた後に前記送出し口シャッターが開く、トナーカートリッジ。
4. 請求項１に記載のトナーカートリッジ取付構造、請求項２に記載のトナーカートリッジ取付構造、及び、請求項３に記載のトナーカートリッジ、の何れかを備えた、画像形成装置。

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