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JP2010221597A - 液体供給装置、印刷装置及び液体供給装置の制御方法 - Google Patents

液体供給装置、印刷装置及び液体供給装置の制御方法 Download PDF

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JP2010221597A
JP2010221597A JP2009072808A JP2009072808A JP2010221597A JP 2010221597 A JP2010221597 A JP 2010221597A JP 2009072808 A JP2009072808 A JP 2009072808A JP 2009072808 A JP2009072808 A JP 2009072808A JP 2010221597 A JP2010221597 A JP 2010221597A
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liquid
liquid supply
ink cartridge
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Yuichi Urabe
雄一 占部
Manabu Yamada
学 山田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】コストアップや大型化を招くことなく、タンクの交換時期を適切に判定し、タンクを円滑に交換することができる液体供給装置、印刷装置及び液体供給装置の制御方法を提供する。
【解決手段】拡張機構がキャリッジの移動力によってインク室を拡張することにより、インクカートリッジからインクを引き込む構造において、インクカートリッジにおけるインクパックが空であるかもしくは所定数のインクパックでのインク残量が規定残量である場合に、インクカートリッジの交換時期と判定する判定手段213と、判定手段213によって交換時期と判定された際に、ロック解除機構を作動させてロック機構によるインクカートリッジの係止を解除させるCPU215とを備えている。
【選択図】図15

Description

本発明は、着脱可能なタンクの液体を供給する液体供給装置、印刷装置及び液体供給装置の制御方法に関するものである。
上記液体供給装置の一例として、パーソナルコンピューター等に接続されるプリンターに組み込まれて、印刷ヘッドに液体としてのインクを供給する装置が挙げられる。
このような液体供給装置には、印刷手段を制御する印刷制御手段とメンテナンス動作制御手段とインク消費制御手段とを備え、インクの消費量をクリーニングとインク吐出数より算出してインク交換時期を警告するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−71530号公報
ところで、上記の技術では、インク吐出数よりインク消費量を求めインク残量を想定していたが、その検出精度があまり高くなかった。そのため、インクエンドと判定するための閾値を実際のインクエンドよりも高めに設定して余裕を持たせなければならず、したがって、インクが多少残留した状態でインクカートリッジを交換することとなり、インクの無駄を生じていた。
この場合、印刷ヘッドを搭載して移動するキャリッジの駆動力によって各色のインクをインクカートリッジから吸引するポンプ機能をもたせれば、キャリッジの負荷に基づいてインクカートリッジのインクエンドを検出することが可能であるが、同時期に複数色がインクエンドとなると、キャリッジの負荷が大きく上昇する。このため、キャリッジを駆動させるモーターを大型化せざるを得ず、よって、装置の大型化及びコストアップを招いてしまう。
また、上記装置では、インクの消費量をクリーニングとインク吐出数より算出してインク交換時期を警告するが、ユーザーが装置から離れているなどによりインク交換時期の警告に気がつかない場合、適切にインク交換されないおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、コストアップや大型化を招くことなく、タンクの交換時期を適切に判定し、タンクを円滑に交換することができる液体供給装置、印刷装置及び液体供給装置の制御方法を提供することにある。
前記課題を解決することのできる本発明に係る液体供給装置は、密封された容量可変の複数の貯留部に液体が貯留されたメインタンクと、
前記メインタンクから液体が補給される容量可変の液室を有するサブタンクと、
前記サブタンクから供給される液体の吐出が可能なヘッドと、
前記ヘッド及び前記サブタンクが搭載されて移動可能なキャリッジと、
前記キャリッジが移動することにより弾性部を介して移動される可動部材の移動で前記液室を拡張させて前記メインタンクから液体を引き込ませる拡張機構と、
前記メインタンクが着脱される装着部と、
前記メインタンクを装着方向後方側へ付勢する付勢部材と、
前記付勢部材の付勢力に抗して装着された前記メインタンクを係止するロック機構と、
前記ロック機構による前記メインタンクの係止を解除するロック解除機構と、
前記メインタンクの前記貯留部が空であるかもしくは所定数の前記貯留部での液体残量が規定残量である場合に、前記メインタンクの交換時期と判定する判定部と、
前記判定部によって交換時期と判定された際に、前記ロック解除機構を作動させる駆動制御部と、を備えていることを特徴とする液体供給装置。
この構成の液体供給装置によれば、メインタンクが交換時期であると判定し、ロック解除機構を作動させてロック機構によるメインタンクの係止を解除させることにより、メインタンクを付勢機構によって装着方向後方へ移動させることができる。
これにより、交換時期と判定されたメインタンクを、適切なタイミングにて容易に交換することができる。
しかも、メインタンクの貯留部が空であるかもしくは所定数の貯留部での液体残量が規定残量である場合に、メインタンクの交換時期と判定するので、キャリッジに係る最大負荷を軽減することができ、キャリッジを移動させるモーター等をはじめとする駆動機構部分の小型化を図ることができる。
つまり、コストアップや大型化を招くことなく、メインタンクの交換を適切な時期に行うことができる。
本発明に係る液体供給装置において、前記判定部は、前記キャリッジの移動に要する負荷に基づいて、前記メインタンクの前記貯留部が空であるかもしくは所定数の前記貯留部での液体残量が規定残量であるかの判定を行うことが好ましい。
この構成の液体供給装置によれば、キャリッジの移動に要する負荷に基づいて、メインタンクの前記貯留部が空であるかもしくは所定数の前記貯留部での液体残量が規定残量であるかを精度良く判定することができ、メインタンクを適切な時期に交換することができる。
本発明に係る液体供給装置において、前記装着部に対してそれぞれ前記貯留部を有する複数の前記メインタンクが独立して着脱可能とされ、
前記駆動制御部は、前記判定部によって交換時期と判定されたメインタンクに対応する前記ロック解除機構を作動させることが好ましい。
この構成の液体供給装置によれば、装着部に対してそれぞれ貯留部を有する複数のメインタンクが独立して着脱可能とされ、判定部によって交換時期と判定されたメインタンクに対応するロック解除機構が作動されるので、交換時期と判定されたメインタンクだけを適切な時期に交換させることができ、液体が残留した貯留部を交換することによる液体の無駄を極力抑えることができる。
本発明に係る液体供給装置において、前記メインタンクに設けられて前記貯留部の液体の情報を記憶する記憶部から読み取る読取部を備え、
前記判定部は、前記読取部によって読み取られた前記記憶部の情報から交換時期のメインタンクを特定することが好ましい。
この構成の液体供給装置によれば、読取部によって読み取られた記憶部の情報から交換時期のメインタンクを特定するので、交換時期と判定されたメインタンクを確実に交換させることができ、交換作業の円滑化を図ることができる。
本発明に係る液体供給装置において、前記判定部によってメインタンクが交換時期と判定されたことを知らせる警報部を備えることが好ましい。
この構成の液体供給装置によれば、メインタンクが交換時期であると判定されると、その旨を確認することができ、これにより、交換時期と判定されたメインタンクをさらに適切なタイミングにて交換させることができる。
本発明の印刷装置は、搬送される媒体に対してヘッドからインクを吐出して印刷処理を行う印刷装置であって、上記本発明の何れかの液体供給装置を備えていることを特徴とする。
この構成の印刷装置によれば、コストアップや大型化を招くことなく、メインタンクの交換を適切な時期に行うことができ、媒体に対して良好に印刷処理を行うことができる。
密封された容量可変の複数の貯留部に液体が貯留されたメインタンクと、
前記メインタンクから液体が補給される容量可変の液室を有するサブタンクと、
前記サブタンクから供給される液体の吐出が可能なヘッドと、
前記ヘッド及び前記サブタンクが搭載されて移動可能なキャリッジと、
前記キャリッジが移動することにより弾性部を介して移動される可動部材の移動で前記液室を拡張させて前記メインタンクから液体を引き込ませる拡張機構と、
前記メインタンクが着脱される装着部と、
前記メインタンクを装着方向後方側へ付勢する付勢部材と、
前記付勢部材の付勢力に抗して装着された前記メインタンクを係止するロック機構と、
前記ロック機構による前記メインタンクの係止を解除するロック解除機構と、を備えた液体供給装置の制御方法であって、
前記メインタンクの前記貯留部が空であるかもしくは所定数の前記貯留部での液体残量が規定残量である場合に、前記メインタンクの交換時期と判定する交換時期判定ステップと、
前記交換時期判定ステップによって交換時期と判定された際に、前記ロック解除機構を作動させる交換処理ステップと、を含むことを特徴とする。
この液体供給装置の制御方法によれば、メインタンクが交換時期であると判定し、ロック解除機構を作動させてロック機構によるメインタンクの係止を解除させることにより、メインタンクを付勢機構によって装着方向後方へ移動させることができる。
これにより、交換時期と判定されたメインタンクを、適切なタイミングにて容易に交換することができる。
しかも、メインタンクの貯留部が空であるかもしくは所定数の貯留部での液体残量が規定残量である場合に、メインタンクの交換時期と判定するので、キャリッジに係る最大負荷を軽減することができ、キャリッジを移動させるモーター等をはじめとする駆動機構部分の小型化を図ることができる。
つまり、コストアップや大型化を招くことなく、メインタンクの交換を適切な時期に行うことができる。
本発明に係る液体供給装置の制御方法において、前記交換時期判定ステップでは、前記キャリッジの移動に要する負荷に基づいて、前記メインタンクの前記貯留部が空であるかもしくは所定数の前記貯留部での液体残量が規定残量であるかの判定を行うことが好ましい。
この液体供給装置の制御方法によれば、キャリッジの移動に要する負荷に基づいて、メインタンクの前記貯留部が空であるかもしくは所定数の前記貯留部での液体残量が規定残量であるかを精度良く判定することができ、メインタンクを適切な時期に交換することができる。
本発明に係る液体供給装置の制御方法において、前記装着部に対してそれぞれ前記貯留部を有する複数の前記メインタンクが独立して着脱可能とされ、
前記交換処理ステップでは、前記判定部によって交換時期と判定されたメインタンクに対応する前記ロック解除機構を作動させることが好ましい。
この液体供給装置の制御方法によれば、装着部に対してそれぞれ貯留部を有する複数のメインタンクが独立して着脱可能とされ、判定部によって交換時期と判定されたメインタンクに対応するロック解除機構が作動されるので、交換時期と判定されたメインタンクだけを適切な時期に交換させることができ、液体が残留した貯留部を交換することによる液体の無駄を極力抑えることができる。
本発明に係る液体供給装置の制御方法において、前記メインタンクに設けられて前記貯留部の液体の情報を記憶する記憶部から読み取り、読み取った前記記憶部の情報から交換時期のメインタンクを特定する特定ステップを含むことが好ましい。
この液体供給装置の制御方法によれば、読取部によって読み取られた記憶部の情報から交換時期のメインタンクを特定するので、交換時期と判定されたメインタンクを確実に交換させることができ、交換作業の円滑化を図ることができる。
本発明に係る液体供給装置の制御方法において、前記メインタンクが交換時期と判定されたことを知らせる警報ステップを含むことが好ましい。
この液体供給装置の制御方法によれば、メインタンクが交換時期であると判定されると、その旨を確認することができ、これにより、交換時期と判定されたメインタンクをさらに適切なタイミングにて交換させることができる。
本発明に係る印刷装置の一例であるインクジェットプリンターを示す外観斜視図である。 インクジェットプリンターからプリンターケースを取り外した状態の斜視図である。 インクジェットプリンターのインク供給機構の要部を示す断面図である。 ロック機構の構造を説明する装着方向前方側からの斜視図である。 ロック機構の構造を説明する装着方向後方側からの斜視図である。 ロック機構の構造を説明する背面図である。 ロック機構の構造を説明する一部の平面図である。 ロック機構の構成を説明する図であって、(a)は概略正面図、(b)は概略側面図である。 インク供給口及びインク供給針の構造及び動作を説明する図であって、(a)〜(c)はそれぞれ断面図である。 カムとロック機構の係合ピンとの位置関係を示す図である。 ロック機構の動きを説明する装着方向前方側からの斜視図である。 ロック機構の動きを説明する装着方向後方側からの斜視図である。 ロック機構の動きを説明する装着方向前方側からの斜視図である。 ロック機構の動きを説明する装着方向後方側からの斜視図である。 インクジェットプリンターの制御系を説明するブロック図である。 インクカートリッジの構造を示す概略断面図である。 キャリッジ移動量とキャリッジ負荷との関係を示すグラフである。 制御部による制御を説明するフローチャートである。 色毎に独立したインクカートリッジの構造を示す概略断面図である。 独立したインクカートリッジを備えた場合の制御部による制御を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係る液体供給装置、印刷装置及び液体供給装置の制御方法の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図18は本発明に係る一実施形態の印刷装置であるインクジェットプリンターを説明するための図であり、図1はインクジェットプリンターの外観斜視図、図2はインクジェットプリンターからプリンターケースを取り外した状態の斜視図、図3はインクジェットプリンターのインク供給機構の要部を示す断面図、図4はロック機構の構造を説明する装着方向前方側からの斜視図、図5はロック機構の構造を説明する装着方向後方側からの斜視図、図6はロック機構の構造を説明する背面図、図7はロック機構の構造を説明する一部の平面図、図8はロック機構の構成を説明する図であって、(a)は概略正面図、(b)は概略側面図、図9はインク供給口及びインク供給針の構造及び動作を説明する図であって、(a)〜(c)はそれぞれ断面図、図10はカムとロック機構の係合ピンとの位置関係を示す図、図11はロック機構の動きを説明する装着方向前方側からの斜視図、図12はロック機構の動きを説明する装着方向後方側からの斜視図、図13はロック機構の動きを説明する装着方向前方側からの斜視図、図14はロック機構の動きを説明する装着方向後方側からの斜視図、図15はインクジェットプリンターの制御系を説明するブロック図、図16はインクカートリッジの構造を示す概略断面図、図17はキャリッジ移動量とキャリッジ負荷との関係を示すグラフ、図18は制御部による制御を説明するフローチャートである。
まず、本実施形態の印刷装置であるインクジェットプリンターの構造について説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンター1は、複数種のカラーインクを使用してロール紙の繰り出された一部にカラー印刷するものであり、プリンター本体を覆うプリンターケース2の前面には、ロール紙カバー5が開閉自在に設けられている。更に、プリンターケース2の前面には、電源スイッチ3やインクの有無等を知らせるLEDからなるインジケーター4と共にフィードスイッチ等も配置されている。
図2に示すように、ロール紙カバー5を開くと、印刷される媒体であるロール紙(媒体)11を収容した用紙収容部13が開放されるようになっており、ロール紙11の交換が可能になる。
また、内部には、カートリッジ装着部(装着部)15にインクカートリッジ(メインタンク)17が着脱可能に設けられている。
プリンターケース2内の用紙収容部13の上方には、インクジェットヘッド(ヘッド)21を搭載したキャリッジ23が設けられている。キャリッジ23は、ロール紙11の幅方向に沿って延在するガイド部材25によって用紙幅方向に移動自在に支持されると共に、ロール紙11の幅方向に延在する無端ベルト(図示略)と無端ベルトを駆動するキャリッジモーター26とによって、プラテン28の上方をロール紙11の幅方向に往復移動可能になっている。インクジェットヘッド21は、ロール紙11の繰り出された一部に対してインクを吐出して印刷処理を行う。
図示のように、ロール紙11を介してカートリッジ装着部15の反対側は、往復移動するキャリッジ23の待機位置(ホームポジション)となっている。そして、この待機位置の下方には、キャリッジ23の下面に露出するインクジェットヘッド21の各インクノズル内のインクを吸引廃棄するインク吸引機構29が設けられている。
インクカートリッジ17は、カートリッジケース18内に複数個の後述するカラーインクパック(貯留部)17aを収容したものである。インクカートリッジ17内の各インクパック17aは、可撓性材料からなり内部にインクを貯留した状態で密封されるもので、インクカートリッジ17をカートリッジ装着部15に装着した際に、カートリッジ装着部15側に設けられた後述するインク供給針(連通部材)161がインクカートリッジ17のインク供給口162に差込接続される。カートリッジ装着部15のインク供給針161には、プリンターケース2内に固定されたインク流路31が接続され、このインク流路31には、各色に分けられた可撓性のインク供給チューブ33の一端が接続されている。
インク供給チューブ33の他端は、キャリッジ23上に設けられた各色のインクポンプ部(供給機構)34に接続されている。各インクポンプ部34は、インクジェットヘッド21の上方に設けられており、インクジェットヘッド21に接続された自己封止ユニット36にそれぞれ接続されている。
キャリッジ23には、インクジェットヘッド21の他に、インクポンプ部34及び自己封止ユニット36が一体的に搭載された構成になっている。
これにより、インクカートリッジ17内の各インクパック17aのインクは、カートリッジ装着部15のインク供給針161から、インク流路31、インク供給チューブ33、各色のインクポンプ部34及び各色の自己封止ユニット36を経て、インクジェットヘッド21の各インクノズルにそれぞれ供給されるようになっている。
自己封止ユニット36は、例えば、キャリッジ23の加減速などによって供給側におけるインクの圧力変動が発生したとしても、この圧力変動のインクジェットヘッド21への伝達を遮断するもので、自己封止ユニット36をインクジェットヘッド21の上流側に設けることにより、圧力変動が伝達されることによるインクジェットヘッド21での意図しないインクの吐出、インクだれまたは吐出不良によるドット抜けなどの不具合が防止される。
なお、インクジェットヘッド21のクリーニング時にインク吸引機構29によってインクジェットヘッド21から吸引したインクは、廃インクとしてインクカートリッジ17に戻され、インクカートリッジ17内に保持される。
上記のインクジェットプリンター1のカートリッジ装着部15に装着されるインクカートリッジ17は、箱型形状に形成されたもので、カートリッジ装着部15に装着した状態にて、その外面である上面の一部に印刷可能部81が設けられている。印刷可能部81としては、例えば、印刷可能なラベルを貼り付けても良く、あるいはインク受容層を形成することにより印刷可能としても良い。
このインクカートリッジ17の印刷可能部81は、カートリッジ装着部15に装着した状態にて、インクジェットヘッド21による印刷面となるプラテン28上のロール紙11と面一に配置される。
また、キャリッジ23は、ロール紙11への印刷領域であるプラテン28を越えて、カートリッジ装着部15側まで移動可能とされ、カートリッジ装着部15に装着されたインクカートリッジ17の印刷可能部81への印刷が可能とされている。
また、インクカートリッジ17には、その側面に、ICチップ(記憶部)82が取り付けられている。このICチップ82には、例えば、インク残量、廃インク量、使用開始日、使用装置情報などのインク情報が読み書き可能とされている。
そして、インクジェットプリンター1は、インクカートリッジ17のICチップ82に対して、インク情報の読み書きを行う後述のリーダライター(読取部)91を備えている。
インクポンプ部34は、キャリッジ23の移動力によりインクカートリッジ17からインクを引き込むもので、キャリッジ23の移動力によりインクポンプ部34を動作させる規制板37が、キャリッジ23の待機位置への移動方向前方に配置されている。
図3に示すように、インク流路31のインクカートリッジ17側における端部には、逆止弁41が設けられ、インクカートリッジ17とインクポンプ部34との間において、逆止弁41によってインクカートリッジ17側からインクポンプ部34側へのみインクが流れるようになっている。
インクポンプ部34は、インクカートリッジ17からインク供給チューブ33を介してインクを引き込むサブタンク45を備えている。このサブタンク45は、上部分割体46と下部分割体47とで構成されており、これら上部分割体46と下部分割体47との間に、可撓性を有するダイヤフラムからなる可撓膜49によってその上部が覆われたインク室(液室)50を有している。この可撓膜49は、水分透過性及びガス透過性の低いブチルゴム等から形成されている。
このインク室50は、インク供給チューブ33に連通しかつ自己封止ユニット36側の流路42に連通しており、インクカートリッジ17からインクが供給されるとともに自己封止ユニット36側にインクを供給可能となっている。また、流路42の自己封止ユニット36側における端部には、逆止弁43が設けられ、インク室50と自己封止ユニット36側との間において、逆止弁43によってインク室50側から自己封止ユニット36側へのみインクが流れるようになっている。可撓膜49は、変形容易な可撓性材料からなっており、この可撓膜49の変形をともなってインク室50が容量可変となり、拡張、縮小される。インクポンプ部34には、この可撓膜49を変位させてインク室50を拡張する拡張機構52が設けられている。
拡張機構52は、上下方向に延在する筒状のシリンダ53と、このシリンダ53内で上下に摺動可能に嵌挿されるピストン(可動部材)54と、上部分割体46におけるシリンダ53の上方に配置された揺動軸55に揺動可能に支持された揺動アーム56と、揺動アーム56とピストン54との間に介装された引っ張りコイルバネ(弾性部)57とを有している。
シリンダ53は、水分透過性及びガス透過性の低いポリプロピレン等の樹脂材料からなっている。シリンダ53は、ピストン54の外径よりもわずかに大径の内径を有してピストン54の外周面を摺動可能に案内する小径内周面59が上部に形成され、下部にピストン54の外周面との間に隙間を形成する大径内周面60が形成された段差形状をなしている。
ピストン54は、水分透過性及びガス透過性の低いポリプロピレン等の樹脂材料から形成されている。ピストン54は、略有底筒状に形成されて、その揺動アーム56側は、揺動アーム56を配置させるため、上端から中間位置まで切り欠かれている。
また、ピストン54の底部より上方には、引っ張りコイルバネ57の下端を係止する係止部67が形成されている。
揺動アーム56は、揺動軸55からシリンダ53内に延出する腕部69と、揺動軸55から下方に延出する上下延出部70と、上下延出部70の腕部69とは反対側の端部から腕部69とは逆向きに延出する入力部71とを有している。腕部69の先端は鉤状とされており、この部分に引っ張りコイルバネ57の上端が係止されている。
可撓膜49は、上部分割体46の円環溝73に嵌合された状態で上部分割体46と下部分割体47とに挟持される円環状の厚肉のベース部74と、このベース部74の内周部から筒状をなして延出する薄肉の膜部75と、膜部75のベース部74とは反対側を閉塞させる厚肉の略円板状の固定部76とを有する一体成形品である。
固定部76の中央には、先細り形状の突起部77が一体成形され、この突起部77がピストン54に形成されたスリット65に圧入されて嵌合されている。この状態で固定部76がピストン54の底部に一体化され、よって可撓膜49は、ピストン54の移動により固定部76及び膜部75が変位する。
なお、インク流路31には、チョーク弁39が設けられており、このチョーク弁39によってインク流路31が開閉されるようになっている。
上記構成のインクポンプ部34では、キャリッジ23の待機位置への移動により、揺動アーム35が規制板37に当接すると、この揺動アーム35が揺動し、内部のポンプが駆動する。これにより、インクカートリッジ17からインクを引き込むようになっている。
そして、上記インクジェットプリンター1では、インクカートリッジ17、サブタンク45、インクジェットヘッド21、キャリッジ23及びインクポンプ部34からインク供給機構(液体供給機構)が構成されている。
図4から図8に示すように、上記インクジェットプリンター1のカートリッジ装着部15には、インクカートリッジ17を係止して装着した状態にロックするロック機構101が設けられている。このロック機構101は、カートリッジ装着部15の奥側に配置されたハウジング102に設けられている。
このロック機構101は、ハウジング102の上板102aと底板102bとに支持された支持軸111を有しており、この支持軸111には、ピン支持部材112が、支持軸111に対して軸方向へ移動可能かつ回動可能に支持されている。
支持軸111には、上板102aとピン支持部材112との間に、圧縮バネ114が設けられ、この圧縮バネ114によってピン支持部材112が底板102b側へ付勢されている。
ピン支持部材112は、側方へ延在してハウジング102の端面板102cから外方へ突出する係合ピン(押圧付勢部材)115と、この係合ピン115の延在方向と反対側に設けられた係合片116とを有している。
ピン支持部材112の係合片116には、その上部に、係止部117が形成されており、この係止部117には、引っ張りバネ118の一端が連結されている。この引っ張りバネ118は、その他端が、ハウジング102の側板102dに形成された係止部119に連結されている。これにより、ピン支持部材112は、引っ張りバネ118の付勢力によって、係合片116が側板102dへ向かう方向に引っ張られている。
また、係合片116は、その先端側における引っ張りバネ118による付勢方向側の外面が、湾曲面116aとされている。
また、ハウジング102には、ピン支持部材112の側方位置に、ソレノイド(駆動部)121を有するロック解除機構120が設けられている。このソレノイド121は、ソレノイド本体122と、このソレノイド本体122に摺動可能に設けられたプランジャー123とを有している。このソレノイド121は、ソレノイド本体122に給電されると、磁力を発生させ、その磁力によってプランジャー123を引き込む。
このソレノイド121のプランジャー123の先端には、凹部125を有するロック部材(回動規制部材)126が取り付けられており、このロック部材126の凹部125には、ピン支持部材112の係合片116が嵌合可能とされている。このロック部材126は、凹部125を形成する側板102d側の側壁部127に対して、対向側の側壁部128が短くされている。また、側壁部128は、その先端側における外面が、後端側へ向かって次第に外側へ傾斜するテーパー面128aとされている。
また、ロック部材126には、その下部に、ハウジング102の底板102bから突出する突出部126aを有しており、この突出部126aには、引っ張りバネ129の一端が連結されている。この引っ張りバネ129は、その他端が、ハウジング102の底板102bにおけるピン支持部材112側に形成された固着部131に連結されており、これにより、ロック部材126は、引っ張りバネ129によってピン支持部材112側へ引っ張られている。
図8(b)に示すように、インクカートリッジ17が装着されるカートリッジ装着部15の装着空間140には、スライダー141が設けられており、このスライダー141は、インクカートリッジ17の挿抜方向に沿って移動可能に支持されている。このスライダー141は、装着空間140に装着されるインクカートリッジ17の後部側を保持するようになっている。このスライダー141と装着空間140を構成する後面140aとの間には、圧縮バネ(付勢部材)142が設けられており、圧縮バネ142によってスライダー141が装着空間140の前方側へ付勢されている。また、装着空間140の後面140aには、例えば、押しボタンスイッチからなるインクカートリッジ検出センサー(検出部)146が設けられている。そして、スライダー141が圧縮バネ142の付勢力に抗して装着空間140の後方側へ移動すると、スライダー141によってインクカートリッジ検出センサー146が押下される。
また、インクカートリッジ17には、カム室151が形成されている。このカム室151には、装着空間140への装着方向前方側へ向かって次第に下方へ傾斜する押出テーパー部152と、装着方向前方側へ向かって次第に上方へ傾斜する引込テーパー部153とを有するカム154が形成されている。また、カム154の奥側には、引込テーパー部153の端部に装着方向と直交する係合面155が形成されている。
また、図8(b)に示したように、装着空間140の後面140aには、インク供給針161が設けられており、このインク供給針161は、インクカートリッジ17が装着空間140に装着されると、インクカートリッジ17のインク供給口162に差し込まれ、インクカートリッジ17からのインクの供給が可能とされる。
図9(a)に示すように、インク供給針161には、その先端部近傍に、供給孔163が形成されており、この供給孔163からインクが導入可能とされている。
また、インクカートリッジ17のインク供給口162は、インク供給針161よりも小径の挿入孔164を有するゴム等から形成されたシール部材165と、付勢部材(図示略)によってシール部材165に付勢され、挿入孔164をインクカートリッジ17の内側から閉塞するバルブ部材166とを有している。
ここで、図10に示すように、カートリッジ装着部15の装着空間140へのインクカートリッジ17の差し込み動作が行われ、インクカートリッジ17が装着方向αへ押し込まれると、ロック機構101では、係合ピン115がインクカートリッジ17のカム室151内に入り、カム154の押出テーパー部152に当接し、図11及び図12に示すように、押出テーパー部152に沿って係合ピン115が圧縮バネ114の付勢力に抗してピン支持部材112とともに押し上げられる(図10中位置Xに配置された状態)。図11及び図12は、押出テーパー部152に沿って係合ピン115が図10の位置T近傍に押し上げられた状態を示す。このように、係合ピン115がカム154の押出テーパー部152に当接している状態では、スライダー141が圧縮バネ142によって付勢されているとともに、圧縮バネ114によって係合ピン115が押出テーパー部152へ押圧付勢されるので、インクカートリッジ17は、取出方向である装着方向後方(図10中矢印β方向)へ付勢される。したがって、係合ピン115がカム154の押出テーパー部152に当接している状態にて、インクカートリッジ17の押し込みを解除すると、インクカートリッジ17は、カートリッジ装着部15から押し出される。
さらに、インクカートリッジ17が押し込まれ、係合ピン115がカム154の頂点Tを超えて引込テーパー部153に達すると、圧縮バネ114によって係合ピン115が引込テーパー部153へ押圧付勢される(図10中位置Yに配置された状態)。すると、インクカートリッジ17は装着方向(図10中矢印α方向)へ付勢され、圧縮バネ142の付勢力に抗して装着方向へ引き込まれる。
その後、係合ピン115が引込テーパー部153に沿ってスライドし、係合面155に係合する(図10中位置Zに配置された状態)。これにより、インクカートリッジ17が、装着空間140内に差し込まれた状態にてロックされる。
このように、ロック機構101では、カム154の引込テーパー部153に押圧付勢される係合ピン115及び係合ピン115に付勢力を付与する圧縮バネ114が引込機構158とされている。
上記のカム154と係合ピン115との間では、係合ピン115が押出テーパー部152に接触している領域が排出領域Aとされ、係合ピン115がカム154の頂点Tを超えて引込テーパー部153に接触している領域が引込領域Bとされている。
そして、上記のカム154と係合ピン115との関係において、インクカートリッジ検出センサー146がスライダー101によってON/OFFしてインクカートリッジ17の有無を検出する検出位置は、その設置範囲Cが引込領域B内に配置されている。
したがって、インクカートリッジ検出センサー146は、係合ピン115が引込テーパー部153に沿ってスライドして係合面155に係合するまでの間にON状態となる。
上記のように、カートリッジ装着部15にインクカートリッジ17が差し込まれると、装着空間140の後面140aに設けられたインク供給針161は、図9(b)に示すように、インクカートリッジ17のインク供給口162に設けられたシール部材165に接触し、インク供給針161とインク供給口162のシール部材165とがシールされる。さらに、インクカートリッジ17が差し込まれると、図9(c)に示すように、インク供給針161がシール部材165の挿入孔164内に入り込むとともに、インク供給針161の先端部がバルブ部材166に当接し、このバルブ部材166を押し込む。これにより、インク供給針161の供給孔163がインクカートリッジ17のインクパック17a内に配置され、インクカートリッジ17からのインクの供給が可能とされる。
ここで、インク供給針161がインク供給口162のシール部材165に密着してシールされる位置は、インクカートリッジ検出センサー146がスライダー101によってON/OFFされる検出位置よりも装着方向後方側とされている。
したがって、インクカートリッジ17を差し込んだ際に、インクカートリッジ検出センサー146がONとなる前に、インク供給針161がインク供給口162のシール部材165に密着してシールされる。
また、インクカートリッジ17がロックされた状態にて、ロック解除機構120のソレノイド121のソレノイド本体122に給電されると、プランジャー123が引き込まれる。これにより、引っ張りバネ129の付勢力に抗してロック部材126がピン支持部材112から離間する方向へ移動され、凹部125に嵌合されていたピン支持部材112の係合片116が凹部125から抜け、ピン支持部材112が回動可能となり、ロック機構101によるインクカートリッジ17のロック状態が解除される。
ロック状態が解除されると、図13及び図14に示すように、圧縮バネ142の付勢力でスライダー101とともに前方へ押し出されるインクカートリッジ17によってピン支持部材112が回動される。
つまり、係合ピン115によって係止されていたインクカートリッジ17が、ピン支持部材112を回動させながら圧縮バネ142の付勢力によってスライダー101とともに前方へ押し出され、取り出し位置へ移動される。
このとき、スライダー101によって押下されてON状態となっていたインクカートリッジ検出センサー146がOFF状態となる。
また、インクカートリッジ17のインク供給口162の挿入孔164に差し込まれていたインク供給針161が抜き出されるとともに、インク供給口162のシール部材165にバルブ部材166が当接され、インク供給口162がシールされる。
インクカートリッジ17が押し出され、ロック解除機構120のソレノイド121のソレノイド本体122への給電が停止されると、引っ張りバネ129によってロック部材126がピン支持部材112側へ移動される。
さらに、ピン支持部材112が、引っ張りバネ118によってロック解除時とは反対方向へ回動され、係合片116の湾曲面116aが、ロック部材126の側壁部128に形成されたテーパー面128aを付勢する。これにより、ロック部材126が回動する係合片116によってピン支持部材112から離間する方向へ一旦移動される。その後、係合片116が側壁部128を超えると、係合片116がロック部材126の凹部125内に配置されるとともに、ロック部材126が引っ張りバネ129によってピン支持部材112側へ移動する。これにより、係合片116がロック部材126の凹部125内に嵌合し、ピン支持部材112の回動が規制された状態となる。
図15に示すように、上記インクジェットプリンター1の制御部200は、インクジェットヘッド21及びキャリッジモーター26に制御信号を送信することにより、インクジェットヘッド21及びキャリッジモーター26の駆動を制御し、ロール紙11への印刷処理等を実行するものである。また、制御部200には、キャリッジ23の位置情報を送信するエンコーダー203が接続されており、制御部200は、エンコーダー203からの信号によってキャリッジ23の位置を検出する。
この制御部200は、検知手段211、演算手段212、判定手段(判定部)213、記憶手段214及びCPU(駆動制御部)215を備え、検知手段211、演算手段212及び判定手段213はCPU215によって制御される。
検知手段211はキャリッジモーター26の電流値を検出する。演算手段212は検出手段211によって検出した電流値に基づいて、キャリッジ23の移動に要する負荷であるキャリッジ負荷を電流値として算出して積算する。判定手段213は、記憶手段214に予め記憶されている閾値と演算手段212によって求められた電流値からなるキャリッジ負荷の積算値とを比較判定し、インクカートリッジ17の交換時期の判定を行う。
図16に示すように、インクカートリッジ17内の4色のインクパック17aは、可撓性材料からなり容量可変であるとともに、内部にインクを貯留した状態で密封されている。
したがって、貯留したインク残量が減少して空に近い状態となると、インク室50を拡張してインクを引き込む際に要する負荷が大きくなる。すなわち、インクカートリッジ17内のインクが空になるとインク室50を拡張するためのキャリッジ23の移動の負荷が大きく増加し、キャリッジモーター26の電流値が大きく増加することから、インクが空になったときの電流値に基づき、記憶手段214に記憶される閾値が設定されている。そして、上記構成の制御部200は、インクカートリッジ17内のインクの残量がなくなって空となったことを検出する。
ここで、図17に示すように、インク室50内のインクが消費されてなく、満タンの状態では、キャリッジ負荷は、待機位置であるホームポジション(HP)まで一定となる(図17における二点鎖線参照)。
また、インク室50内のインクが消費されていた状態では、揺動アーム56の入力部71が規制板37に当接した時点から、インクカートリッジ17のインクがインク室50に引き込まれて容量が増大することにより、キャリッジ負荷が上昇する(図17における一点鎖線参照)。
このとき、インクカートリッジ17のインクが空であると、インク室50へのインクの引き込みが行われないこととなる。したがって、この状態では、揺動アーム56の入力部71が規制板37に当接した時点から、引っ張りコイルバネ57が伸びることとなり、その弾性力に応じてキャリッジ負荷が大きく上昇する(図17における実線参照)。
つまり、キャリッジ負荷は、インクカートリッジ17のインクが空の状態である場合と残留している場合とで大きく異なる。よって、キャリッジ23の移動量に対するキャリッジ負荷の積算値を閾値と比較することにより、インクカートリッジ17が空(インクエンド)であるか否かを容易にかつ迅速に判定することができる。
なお、キャリッジ負荷は、キャリッジ23がホームポジション(HP)を越えて、限界点に達して移動が規制されると、何れのパターンにおいても、図17に示すように、急激に増加することとなる。そして、この急激なキャリッジ負荷の増加点を検出することにより、キャリッジ23の原点を設定することができる。
また、この制御部200には、インクカートリッジ17に設けられたICチップ82に対して、インク情報の読み書きを行うリーダライター91が接続されている。
制御部200は、カートリッジ装着部15に装着されているインクカートリッジ17のICチップ82に記憶されているインク情報をリーダライター91によって読み取る。なお、装着されているインクカートリッジ17が新品であった場合は、ICチップ82に、使用開始日及び使用装置情報を書き込む。
また、印刷処理又はクリーニング処理が行われると、演算手段212は、印刷処理又はクリーニング処理にてインクジェットヘッド21から吐出されるインク滴のドットカウント値を求め、ドットカウント値としてICチップ82に既に記憶されているインク消費量に、求めたドットカウント値を加算してトータルのインク消費量を更新し、ICチップ82に書き込む。
また、制御部200には、ソレノイド121が接続されており、制御部200からソレノイド121に駆動信号が送信される。さらに、制御部200には、インクカートリッジ検出センサー146が接続されており、インクカートリッジ検出センサー146からの信号が制御部200へ送信される。また、制御部200には、プリンターケース2に設けられたLEDからなるインジケーター4も接続されている。
次に、制御部200によるインクカートリッジ17に対する制御について、図18に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、判定手段213がインクカートリッジ検出センサー146からの信号に基づいて、カートリッジ装着部15におけるインクカートリッジ17の有無を判定する(ステップS01)。
ここで、判定手段213によってインクカートリッジ17の検出ができない場合(ステップS01:No)、インクカートリッジ17が装着されていない旨を、プリンターケース2のLEDからなるインジケーター4を点滅させることにより知らせ(ステップS12)、ユーザーに対してインクカートリッジ17の装填を促す。
判定手段213がインクカートリッジ17を検出すると(ステップS01:No)、演算手段212がICチップ82のインク情報に基づいてインクカートリッジ17のインク残量を算出し、そのインク残量にて印刷が可能であるかを判定手段213が判定する(ステップS02)。
その判定の結果、インクカートリッジ17のインク残量にて印刷が可能であると判定されると(ステップS02:Yes)、印刷の指令に基づく印刷が行われる(ステップS03)。
なお、所定時間毎、あるいは、インク吸引機構29によるインクジェットヘッド21のクリーニング時のインク情報更新タイミングとなると、制御部200は、印刷処理にて消費されたインク量及びインク吸引機構29によってインクジェットヘッド21から吸引したインク量に基づいてインクカートリッジ17内のインク残量及び廃インク量を求め、これらインク残量及び廃インク量をインク情報としてICチップ82に書き込む。
そして、制御部200は、インクカートリッジ17における各色のインク消費量であるドットカウント値がニアエンド領域に達してインク残量が規定残量となっているか否かを判定する(ステップS04)。
ここで、ニアエンド領域は、インクカートリッジ17のインクパック17a内のインクが少量残っている状態から完全に空となる状態までの領域であり、このニアエンド領域にインク消費量のドットカウント値が達している場合は、インクパック17a内のインク残量が残り僅かな状態の既定残量であるとされる。
上記の判定にて、ドットカウント値がニアエンド領域に達してインク残量が規定残量であると判定されたら(ステップS04:Yes)、ニアエンド領域に達しているインク色の数が閾値とされている所定数以上であるかを判定する(ステップS05,交換時期判定ステップ)。
本実施形態では、所定数が4とされ、4色のインクパック17aを有するインクカートリッジ17の内の全色がニアエンド領域に達しているかが判定される。
そして、この判定にて、ニアエンド領域の色数が所定数である4に満たないと判定すると(ステップS05:No)、キャリッジ23の負荷がリアルエンド領域であるかを判定する(ステップS06,交換時期判定ステップ)。
具体的には、キャリッジ23が待機位置へ向かってインク補給動作を行う際のキャリッジ負荷の積算値が閾値であるリアルエンド領域に達してインクカートリッジ17の何れか少なくとも1色のインク色のインクパック17aが空(リアルエンド)となっているかを判定する。
この判定にて、何れかのインク色のインクパック17aがリアルエンド領域に達していると判定すると(ステップS06:Yes)、インクカートリッジ17の交換処理を行う(ステップS07〜S12)。
また、この判定にて、何れのインク色もリアルエンド領域に達していないと判定すると(ステップS06:No)、ステップS05へ移行し、ニアエンド領域に達しているインク色の数の判定を行う。
前述のニアエンド領域のインク色数の判定にて所定数である4色がニアエンド領域であると判定すると(ステップS05:Yes)、インクカートリッジ17の交換処理を行う(ステップS07〜S12)。
インクカートリッジ17の交換処理では、まず、インクエンドの情報(何れかのインクパック17aがリアルエンドあるいは所定数のインクパック17aがニアエンドであるかの情報)をICチップ82に書き込む(ステップS07)。
さらに、制御部200は、インクカートリッジ17の印刷可能部81に、例えば、「INK EMPTY」などのインクエンドを示す表示を印刷する(ステップS08)。
具体的には、制御部200がインクジェットヘッド21及びキャリッジモーター26を制御し、インクジェットヘッド21を、ロール紙11への印刷領域を越えてインクカートリッジ17の上方まで移動させ、インクカートリッジ17の印刷可能部81に印刷する。
また、制御部200は、インク供給チューブ33に設けられたチョークバルブ39を駆動させ、インク供給チューブ33のインク流路31を閉じてインクの逆流を防止する(ステップS09)。
その後、制御部200が、ロック解除機構120のソレノイド121に給電する(ステップS10,交換処理ステップ)。これにより、ソレノイド121のソレノイド本体122が通電され、プランジャー123が引き込まれる。
すると、ロック機構101によるインクカートリッジ17のロック状態が解除され、圧縮バネ142の付勢力によってインクカートリッジ17がスライダー101とともに前方に押し出され、取り出し位置へ移動される(ステップS11)。
さらに、プリンターケース2のLEDからなるインジケーター4を点滅させることにより(ステップS12,警報ステップ)、ユーザーに対して新たなインクカートリッジ17の装填を促す。
なお、制御部200は、判定手段213によるインクカートリッジ17のインク残量での印刷可能か否かの判定(ステップS02)にて、印刷不可であると判定された場合も(ステップS02:No)、ロック解除機構120のソレノイド121に給電する(ステップS10)。これにより、ソレノイド121のソレノイド本体122が通電され、プランジャー123が引き込まれる。すると、ロック機構101によるインクカートリッジ17のロック状態が解除され、圧縮バネ142の付勢力によってインクカートリッジ17がスライダー101とともに前方の取り出し位置へ押し出される(ステップS11)。
さらに、プリンターケース2のLEDからなるインジケーター4を点滅させることにより(ステップS12)、ユーザーに対して新たなインクカートリッジ17の装填を促す。
上記の制御(ステップS01〜S12)により、インクカートリッジ17が交換を要する場合にだけ、円滑にインクカートリッジ17をカートリッジ装着部15から取り外して交換することが可能となる。
以上に述べた本実施形態によれば、インクカートリッジ17が交換時期であると判定し、ロック解除機構120を作動させてロック機構101によるインクカートリッジ17の係止を解除させることにより、インクカートリッジ17を圧縮バネ142によって装着方向後方へ移動させることができる。
これにより、交換時期と判定されたインクカートリッジ17を、適切なタイミングにて容易に交換することができる。
しかも、インクカートリッジ17のインクパック17aが空であるかもしくは所定数のインクパック17aでのインク残量が規定残量である場合に、インクカートリッジ17の交換時期と判定するので、キャリッジ23に係る最大負荷を軽減することができ、キャリッジ23を移動させるキャリッジモーター26をはじめとする駆動機構部分の小型化を図ることができる。
つまり、コストアップや大型化を招くことなく、インクカートリッジ17の交換を適切な時期に行うことができ、ロール紙11に対して良好に印刷処理を行うことができる。
また、キャリッジ23の移動に要する負荷に基づいて、インクカートリッジ17におけるインクパック17aが空であるかもしくは所定数のインクカートリッジ17のパック17aでのインク残量が規定残量であるかを精度良く判定することができ、インクカートリッジ17を適切な時期に交換することができる。
しかも、インクカートリッジ17が交換時期であると判定されると、その旨をインジケーター4による警報によって確認することができ、これにより、交換時期と判定されたインクカートリッジ17をさらに適切なタイミングにて交換させることができる。
なお、上記実施形態では、インクジェットヘッド21から4色のインクを吐出するインクジェットプリンター1を例とし、4色のインク色がニアエンド領域であると判定した場合にインクカートリッジ17の交換を促すように制御したが、インクカートリッジ17の交換を促す判定のニアエンド領域のインク色の所定数は4色に限らない。
また、上記実施形態では、4色のインクパック17aが内蔵されたインクカートリッジ17を用いる場合を例としているが、図19に示すように、各色のインクパック17aをそれぞれ内蔵した各色毎のインクカートリッジ17を用いる場合にも適用可能である。
次に、各色毎のインクカートリッジ17を備えたインクジェットプリンター1における制御部200による制御について、図20に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、判定手段213がインクカートリッジ検出センサー146からの信号に基づいて、カートリッジ装着部15におけるインクカートリッジ17の有無を判定する(ステップS21)。
なお、インクカートリッジ検出センサー146は、各インクカートリッジ17毎に設けられ、これらインクカートリッジ検出センサー146は、対応するインクカートリッジ17の有無を検出する。
ここで、インクカートリッジ検出センサー146の検出信号から判定手段213によって検出できないインクカートリッジ17がある場合(ステップS21:No)、該当する色のインクカートリッジ17が装着されていない旨を、プリンターケース2のLEDからなるインジケーター4を点滅させることにより知らせ(ステップS32)、ユーザーに対して該当する色のインクカートリッジ17の装填を促す。
判定手段213が全てのインクカートリッジ17を検出すると(ステップS21:No)、演算手段212がICチップ82のインク情報に基づいてそれぞれのインクカートリッジ17のインク残量を算出し、そのインク残量にて印刷が可能であるかを判定手段213が判定する(ステップS22)。
その判定の結果、インクカートリッジ17のインク残量にて印刷が可能であると判定されると(ステップS22:Yes)、印刷の指令に基づく印刷が行われる(ステップS23)。
なお、所定時間毎、あるいは、インク吸引機構29によるインクジェットヘッド21のクリーニング時のインク情報更新タイミングとなると、制御部200は、印刷処理にて消費されたインク量及びインク吸引機構29によってインクジェットヘッド21から吸引したインク量に基づいて各インクカートリッジ17内のインク残量及び廃インク量を求め、これらインク残量及び廃インク量をインク情報としてそれぞれのインクカートリッジ17のICチップ82に書き込む。
そして、制御部200は、各色のインクカートリッジ17におけるインク消費量であるドットカウント値がニアエンド領域に達してインク残量が規定残量となっているか否かを判定する(ステップS24)。
ここで、ニアエンド領域は、各インクカートリッジ17のインクパック17a内のインクが少量残っている状態から完全に空となる状態までの領域であり、このニアエンド領域にインク消費量のドットカウント値が達している場合は、インクパック17a内のインク残量が残り僅かな状態の既定残量であるとされる。
上記の判定にて、ドットカウント値がニアエンド領域に達してインク残量が規定残量であると判定されたら(ステップS24:Yes)、ニアエンド領域に達しているインクカートリッジ17の数が閾値とされている所定数以上であるかを判定する(ステップS25,交換時期判定ステップ)。
本実施形態では、所定数が4とされ、4色のインクカートリッジ17の内の全色がニアエンド領域に達しているかが判定される。
そして、この判定にて、ニアエンド領域のインクカートリッジ17が所定数である4に満たないと判定すると(ステップS25:No)、キャリッジ23の負荷がリアルエンド領域であるかを判定する(ステップS26,交換時期判定ステップ)。
具体的には、キャリッジ23が待機位置へ向かってインク補給動作を行う際のキャリッジ負荷の積算値が閾値であるリアルエンド領域に達して何れか少なくとも1つのインクカートリッジ17のインクパック17aが空(リアルエンド)となっているかを判定する。
この判定にて、何れかのインク色のインクカートリッジ17のインクパック17aがリアルエンド領域に達していると判定すると(ステップS26:Yes)、該当するインクカートリッジ17の交換処理を行う(ステップS27〜S32)。
また、この判定にて、何れのインクカートリッジ17もリアルエンド領域に達していないと判定すると(ステップS26:No)、ステップS25へ移行し、ニアエンド領域に達しているインクカートリッジ17の数の判定を行う。
前述のニアエンド領域のインクカートリッジ17の数の判定にて所定数である4色のインクカートリッジ17がニアエンド領域であると判定すると(ステップS25:Yes)、インクカートリッジ17の交換処理を行う(ステップS27〜S32)。
インクカートリッジ17の交換処理では、まず、ICチップ82の情報から、インク残量が少なく、交換を要するインクカートリッジ17を特定し(ステップS27,特定ステップ)、その交換対象のインクカートリッジ17の交換処理を開始する。なお、交換を要するインクカートリッジ17が複数ある場合は、これら交換を要する全てのインクカートリッジ17を交換対象とし、交換処理を開始する。
さらに、インクエンドの情報(リアルエンドあるいはニアエンドであるかの情報)を交換対象のインクカートリッジ17のICチップ82に書き込む(ステップS28)。
また、制御部200は、交換対象のインクカートリッジ17と連通したインク供給チューブ33に設けられたチョークバルブ39を駆動させ、インク供給チューブ33のインク流路31を閉じてインクの逆流を防止する(ステップS29)。
その後、制御部200が、交換対象のインクカートリッジ17のロック機構101のロック解除機構120のソレノイド121に給電する(ステップS30,交換処理ステップ)。これにより、ソレノイド121のソレノイド本体122が通電され、プランジャー123が引き込まれる。
すると、ロック機構101によるインクカートリッジ17のロック状態が解除され、圧縮バネ142の付勢力によって交換対象のインクカートリッジ17がスライダー101とともに前方に押し出され、取り出し位置へ移動される(ステップS31)。
さらに、プリンターケース2のLEDからなるインジケーター4を点滅させることにより(ステップS32,警報ステップ)、ユーザーに対して交換対象のインクカートリッジ17の取り外し及び新たなインクカートリッジ17の装填を促す。
なお、制御部200は、判定手段213によるインクカートリッジ17のインク残量での印刷可能か否かの判定(ステップS22)にて、例えば、インクカートリッジ17がニアエンドあるいはリアルエンドであるため印刷不可であると判定された場合も(ステップS22:No)、その対象のインクカートリッジ17のロック機構101のロック解除機構120のソレノイド121に給電する(ステップS30)。これにより、ソレノイド121のソレノイド本体122が通電され、プランジャー123が引き込まれる。すると、ロック機構101によるインクカートリッジ17のロック状態が解除され、圧縮バネ142の付勢力によって対象のインクカートリッジ17がスライダー101とともに前方の取り出し位置へ押し出される(ステップS31)。
さらに、プリンターケース2のLEDからなるインジケーター4を点滅させることにより(ステップS32)、ユーザーに対して対象のインクカートリッジ17の取り外し及び新たなインクカートリッジ17の装填を促す。
上記の制御(ステップS21〜S32)により、所定のインクカートリッジ17が交換を要する場合にだけ、円滑にインクカートリッジ17毎に、カートリッジ装着部15から取り外して交換することが可能となる。
なお、各色毎にインクカートリッジ17が独立した構成においても、インクカートリッジ17の交換処理において、インクカートリッジ17の印刷可能部81に、例えば、「INK EMPTY」などのインクエンドを示す表示を印刷しても良い。
具体的には、制御部200がインクジェットヘッド21及びキャリッジモーター26を制御し、インクジェットヘッド21を、ロール紙11への印刷領域を越えて交換対象のインクカートリッジ17の上方まで移動させ、交換対象のインクカートリッジ17の印刷可能部81に印刷する。
そして、上記の制御の場合も、インクカートリッジ17が交換時期であると判定し、ロック解除機構120を作動させてロック機構101によるインクカートリッジ17の係止を解除させることにより、インクカートリッジ17を圧縮バネ142によって装着方向後方へ移動させることができる。
これにより、交換時期と判定されたインクカートリッジ17を、適切なタイミングにて容易に交換することができる。
しかも、インクカートリッジ17のインクパック17aが空であるかもしくは所定数のインクパック17aでのインク残量が規定残量である場合に、インクカートリッジ17の交換時期と判定するので、キャリッジ23に係る最大負荷を軽減することができ、キャリッジ23を移動させるキャリッジモーター26をはじめとする駆動機構部分の小型化を図ることができる。
特に、カートリッジ装着部15に対してそれぞれインクパック17aを有する複数のインクカートリッジ17が独立して着脱可能とされ、判定手段213によって交換時期と判定されたインクカートリッジ17に対応するロック解除機構120が作動されるので、交換時期と判定されたインクカートリッジ17だけを適切な時期に交換させることができ、インクが残留したインクパック17aを交換することによるインクの無駄を極力抑えることができる。
また、リーダライター91によって読み取られたICチップ82の情報から交換時期のインクカートリッジ17を特定するので、交換時期と判定されたインクカートリッジ17を確実に交換させることができ、交換作業の円滑化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、インクカートリッジ17の交換を促す警告として、LEDからなるインジケーター4を点滅させたが、インクカートリッジ17の交換を促す警告としては、ブザーや音声などでも良い。
また、本発明に係る液体供給装置は、上記実施形態で例示したインクジェット式のプリンターをはじめとして、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材吐出ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材吐出ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物吐出ヘッド等の液体を吐出する液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給装置、精密ピペットとしての試料吐出装置への液体供給装置等にも適用できる。
1…インクジェットプリンター(印刷装置、液体供給装置)、11…ロール紙(媒体)、15…カートリッジ装着部(装着部)、17…インクカートリッジ(メインタンク)、17a…インクパック(貯留部)、21…インクジェットヘッド(ヘッド)、23…キャリッジ、45…サブタンク、50…インク室(液室)、52…拡張機構、54…ピストン(可動部材)、57…引っ張りコイルバネ(弾性部)、82…ICチップ(記憶部)、91…リーダライター(読取部)、101…ロック機構、120…ロック解除機構、142…圧縮バネ(付勢部材)、213…判定手段(判定部)、215…CPU(駆動制御部)。

Claims (11)

  1. 密封された容量可変の複数の貯留部に液体が貯留されたメインタンクと、
    前記メインタンクから液体が補給される容量可変の液室を有するサブタンクと、
    前記サブタンクから供給される液体の吐出が可能なヘッドと、
    前記ヘッド及び前記サブタンクが搭載されて移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジが移動することにより弾性部を介して移動される可動部材の移動で前記液室を拡張させて前記メインタンクから液体を引き込ませる拡張機構と、
    前記メインタンクが着脱される装着部と、
    前記メインタンクを装着方向後方側へ付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材の付勢力に抗して装着された前記メインタンクを係止するロック機構と、
    前記ロック機構による前記メインタンクの係止を解除するロック解除機構と、
    前記メインタンクの前記貯留部が空であるかもしくは所定数の前記貯留部での液体残量が規定残量である場合に、前記メインタンクの交換時期と判定する判定部と、
    前記判定部によって交換時期と判定された際に、前記ロック解除機構を作動させる駆動制御部と、を備えていることを特徴とする液体供給装置。
  2. 請求項1に記載の液体供給装置であって、
    前記判定部は、前記キャリッジの移動に要する負荷に基づいて、前記メインタンクの前記貯留部が空であるかもしくは所定数の前記貯留部での液体残量が規定残量であるかの判定を行うことを特徴とする液体供給装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体供給装置であって、
    前記装着部に対してそれぞれ前記貯留部を有する複数の前記メインタンクが独立して着脱可能とされ、
    前記駆動制御部は、前記判定部によって交換時期と判定されたメインタンクに対応する前記ロック解除機構を作動させることを特徴とする液体供給装置。
  4. 請求項3に記載の液体供給装置であって、
    前記メインタンクに設けられて前記貯留部の液体の情報を記憶する記憶部から読み取る読取部を備え、
    前記判定部は、前記読取部によって読み取られた前記記憶部の情報から交換時期のメインタンクを特定することを特徴とする液体供給装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記判定部によってメインタンクが交換時期と判定されたことを知らせる警報部を備えることを特徴とする液体供給装置。
  6. 搬送される媒体に対してヘッドからインクを吐出して印刷処理を行う印刷装置であって、
    請求項1から5の何れか一項に記載の液体供給装置を備えていることを特徴とする印刷装置。
  7. 密封された容量可変の複数の貯留部に液体が貯留されたメインタンクと、
    前記メインタンクから液体が補給される容量可変の液室を有するサブタンクと、
    前記サブタンクから供給される液体の吐出が可能なヘッドと、
    前記ヘッド及び前記サブタンクが搭載されて移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジが移動することにより弾性部を介して移動される可動部材の移動で前記液室を拡張させて前記メインタンクから液体を引き込ませる拡張機構と、
    前記メインタンクが着脱される装着部と、
    前記メインタンクを装着方向後方側へ付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材の付勢力に抗して装着された前記メインタンクを係止するロック機構と、
    前記ロック機構による前記メインタンクの係止を解除するロック解除機構と、を備えた液体供給装置の制御方法であって、
    前記メインタンクの前記貯留部が空であるかもしくは所定数の前記貯留部での液体残量が規定残量である場合に、前記メインタンクの交換時期と判定する交換時期判定ステップと、
    前記交換時期判定ステップによって交換時期と判定された際に、前記ロック解除機構を作動させる交換処理ステップと、を含むことを特徴とする液体供給装置の制御方法。
  8. 請求項7に記載の液体供給装置の制御方法であって、
    前記交換時期判定ステップでは、前記キャリッジの移動に要する負荷に基づいて、前記メインタンクの前記貯留部が空であるかもしくは所定数の前記貯留部での液体残量が規定残量であるかの判定を行うことを特徴とする液体供給装置の制御方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載の液体供給装置の制御方法であって、
    前記装着部に対してそれぞれ前記貯留部を有する複数の前記メインタンクが独立して着脱可能とされ、
    前記交換処理ステップでは、前記判定部によって交換時期と判定されたメインタンクに対応する前記ロック解除機構を作動させることを特徴とする液体供給装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載の液体供給装置の制御方法であって、
    前記メインタンクに設けられて前記貯留部の液体の情報を記憶する記憶部から読み取り、読み取った前記記憶部の情報から交換時期のメインタンクを特定する特定ステップを含むことを特徴とする液体供給装置の制御方法。
  11. 請求項7から10の何れか一項に記載の液体供給装置の制御方法であって、
    前記メインタンクが交換時期と判定されたことを知らせる警報ステップを含むことを特徴とする液体供給装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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