JP2010216611A - 制震用金属板 - Google Patents
制震用金属板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010216611A JP2010216611A JP2009066184A JP2009066184A JP2010216611A JP 2010216611 A JP2010216611 A JP 2010216611A JP 2009066184 A JP2009066184 A JP 2009066184A JP 2009066184 A JP2009066184 A JP 2009066184A JP 2010216611 A JP2010216611 A JP 2010216611A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal plate
- vibration
- relative displacement
- joint
- vibration control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
Abstract
【解決手段】一対の対象部材間に接合され、対象部材間の相対変位に応じたエネルギー吸収性能を発揮する制震用金属板1であって、一方の対象部材に接合される第1接合部46と、他方の対象部材に接合される第2接合部47が、それぞれ相対変位方向Aに沿って帯状に且つ互いに略平行に一枚の金属板41に割り当てられ、第1接合部46と第2接合部47との間には、降伏後の耐力上昇を抑制するための減衰部48が形成されてなる。
【選択図】図1
Description
用した建築構造物を提供することにある。
上記壁枠に、上記第1接合部が上記梁材に接合されて、振動時における上記壁枠と上記梁材間の相対的な変位にずれに応じて、上記制震用金属板が振動エネルギーを吸収し、振動を減衰させることを特徴とする。
打ち込まれる予定の平面領域として予め割り当てられたものであってもよい。また、この第1の接合部46は、ボルトネジによる対象部材42との螺着により接合を行うことを想定したものである場合には、かかるボルトネジ用の貫通孔として構成されていてもよい。いずれの場合においても、この第1接合部46は、相対変位方向Aに向けて縦長となるように、言い換えれば相対変位方向Aに沿って帯状に割り当てられている。実際には、この相対変位方向Aは、取り付けるべき対象部材42、43によって決まるものであるところ、予め帯状に割り当てられたこの第1の接合部46における帯状の延長方向が、対象部材42、43の相対変位方向Aに合うようにして、これら対象部材42、43に取り付けられることになる。
の結果、図中に示すように下端部52において、2列の第1接合部がB方向に離れることになり、それを抑えるために、応力σFがB方向に向けて伝達してくることになる。この応力σFは、2列の第1接合部46からそれぞれ逆方向から同様に伝達されてくるため、ちょうどこの下端部52の略中心において互いに打ち消されることになる。また上端部51においても同様に互いにB方向に向けて互いに逆方向に応力σGが負荷されるため、互いにキャンセルされることになる。
が配設された建築構造物における制振機能を発揮させることが可能となる。
り付ける。このとき、制震用金属板1は、金属板41における下端に、第2接合部47を割り当てている。そして、この第1接合部46を相対変位方向Aへ向けて上方に、割り当てている。
けている。その結果、梁161に対して生じる上下の曲げ方向の振動に対して、この制振用金属板1が上述した作用効果を奏することでその振動エネルギーの抑制に寄与することになる。但し、梁161を構成する各面においてそれぞれ制振用金属板1を設ける場合に限定されることなく、一部の面のみに取り付けられるものであってもよい。また、図12(c)の例では、第2接合部47がリブ等の棒鋼を初めとした図示しない補強部材により補強されている場合を例に挙げているが、これが省略されたものであってもよいことは勿論である。
2 下階
3 上階
4、5 建築構造物
11 下階横枠
12 下階縦枠
14 床根太
15 床板
16 上階横枠
17 上階縦枠
41 金属板
42、43 対象部材
46 第1接合部
47 第2接合部
48 減衰部
49 ねじ孔
65 スリット孔
75,76 補強部材
81 布基礎
82 土台
83 横枠
84 縦枠
86 通気口
87 コンクリート釘またはボルト
88 ネジ
91、92 ねじ孔
100 鋼管柱
101 鋼管
110 制振用ダンパー
122 鋼管柱
123 梁材
125 接合部材
131 ブレース
140、141 ボルト
Claims (12)
- 一対の対象部材間に接合され、上記対象部材間の相対変位に応じたエネルギー吸収性能を発揮する制震用金属板において、
一方の対象部材に接合される第1接合部と、他方の対象部材に接合される第2接合部が、それぞれ上記相対変位方向に沿って帯状に且つ互いに略平行に一枚の金属板に割り当てられ、 上記第1接合部と上記第2接合部との間には、降伏後の耐力上昇を抑制するとともに、振動エネルギーを吸収して振動を減衰させるための振動吸収手段が形成されてなること
を特徴とする制震用金属板。 - 上記第1接合部は、上記第2接合部を中心として互いに略線対称位置に上記振動吸収手段を介して2列に亘って割り当てられていること
を特徴とする請求項1記載の制震用金属板。 - 上記振動吸収手段は、貫通するスリット孔をもつ金属板であること
を特徴とする請求項1又は2記載の制震用金属板。 - 上記振動吸収手段は、上記対象部材間の相対変位に応じて上記金属板が曲げ降伏又はせん断降伏するように上記スリット孔が設定されていること
を特徴とする請求項3記載の制震用金属板。 - 上記第1接合部は、上記第2接合部よりも上記相対変位方向に向けてより長く設定され、2列の第1接合部は端部で接合されていること
を特徴とする請求項2記載の制震用金属板。 - 上記金属板は、降伏耐力が最大耐力の4/5以上の降伏耐力比となるように析出硬化加工又はトリップ加工が施された鋼板であること
を特徴とする請求項1〜5のうち何れか1項記載の制震用金属板。 - 上記第1接合部及び/又は上記第2接合部は、上記相対変位方向に沿って補強部材により補強されていること
を特徴とする請求項1〜6のうち何れか1項記載の制震用金属板。 - 上記第2接合部又は上記第1接合部には、上記相対変位方向と略直交する方向に伸びた長孔が形成されており、上記対象部材が上記相対変位と略直行する方向に相対移動する際、上記振動吸収手段に応力が生じないことを特徴とする請求項1〜7のうち何れか1項記載の制震用金属板。
- 請求項1〜8記載のうち何れか1項記載の制震用金属板を備えること
を特徴とする建築構造物。 - 請求項1〜8記載のうち何れか1項記載の制震用金属板を、建物の布基礎の上端と、建物上部躯体の土台の下端の間に挿入し、上記第1接合部を布基礎上端に、上記第2接合部を土台下端に接合し、振動時の布基礎と土台の相対的な変位に応じて、上記制震用金属板が振動エネルギーを吸収し、振動を減衰させること
を特徴とする請求項9に記載の建築構造物。 - 請求項1〜8記載のうち何れか1項記載の制震用金属板を、建物の壁枠と、床の梁材の接合に用いた建築構造物において、
上記第2接合部が上記壁枠に、上記第1接合部が上記梁材に接合されて、振動時における上記壁枠と上記梁材間の相対的な変位にずれに応じて、上記制震用金属板が振動エネルギーを吸収し、振動を減衰させること
を特徴とする建築構造物。 - 請求項9〜11記載のうち何れか1項記載の建築構造物からなることを特徴とする薄板軽量形鋼造建築物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009066184A JP2010216611A (ja) | 2009-03-18 | 2009-03-18 | 制震用金属板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009066184A JP2010216611A (ja) | 2009-03-18 | 2009-03-18 | 制震用金属板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010216611A true JP2010216611A (ja) | 2010-09-30 |
Family
ID=42975664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009066184A Pending JP2010216611A (ja) | 2009-03-18 | 2009-03-18 | 制震用金属板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010216611A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101461805B1 (ko) | 2013-05-29 | 2014-11-13 | 주식회사 포스코 | 고연성 심재를 구비한 비좌굴가새 |
JP2015017469A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | Jfeスチール株式会社 | 建築物用制振ダンパー及び建築物の制振構造 |
KR101798006B1 (ko) * | 2015-06-16 | 2017-11-15 | 동부제철 주식회사 | 건축물용 프레임 |
CN108952291A (zh) * | 2018-10-10 | 2018-12-07 | 中南大学 | 一种新型钢条金属屈服阻尼器 |
WO2020161298A1 (de) * | 2019-02-08 | 2020-08-13 | Maurer Engineering Gmbh | Bauwerksdämpfer mit wenigstens einem zumindest bereichsweise leiterartig ausgebildeten schubdämpfungsteil |
CN111663664A (zh) * | 2020-06-28 | 2020-09-15 | 哈尔滨工业大学(深圳) | 一种装配式承载力和刚度独立调控节点 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09144162A (ja) * | 1995-11-17 | 1997-06-03 | Kajima Corp | エネルギー吸収機能を有するボルト接合構造およびそのエネルギー吸収材 |
JP2001349090A (ja) * | 2000-06-05 | 2001-12-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 制振装置 |
JP2008111332A (ja) * | 2008-01-24 | 2008-05-15 | Nippon Steel Corp | 接合金物 |
JP2008157021A (ja) * | 1998-11-02 | 2008-07-10 | Nippon Steel Corp | 制震ブレースダンパー |
-
2009
- 2009-03-18 JP JP2009066184A patent/JP2010216611A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09144162A (ja) * | 1995-11-17 | 1997-06-03 | Kajima Corp | エネルギー吸収機能を有するボルト接合構造およびそのエネルギー吸収材 |
JP2008157021A (ja) * | 1998-11-02 | 2008-07-10 | Nippon Steel Corp | 制震ブレースダンパー |
JP2001349090A (ja) * | 2000-06-05 | 2001-12-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 制振装置 |
JP2008111332A (ja) * | 2008-01-24 | 2008-05-15 | Nippon Steel Corp | 接合金物 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101461805B1 (ko) | 2013-05-29 | 2014-11-13 | 주식회사 포스코 | 고연성 심재를 구비한 비좌굴가새 |
JP2015017469A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | Jfeスチール株式会社 | 建築物用制振ダンパー及び建築物の制振構造 |
KR101798006B1 (ko) * | 2015-06-16 | 2017-11-15 | 동부제철 주식회사 | 건축물용 프레임 |
CN108952291A (zh) * | 2018-10-10 | 2018-12-07 | 中南大学 | 一种新型钢条金属屈服阻尼器 |
WO2020161298A1 (de) * | 2019-02-08 | 2020-08-13 | Maurer Engineering Gmbh | Bauwerksdämpfer mit wenigstens einem zumindest bereichsweise leiterartig ausgebildeten schubdämpfungsteil |
US12054940B2 (en) | 2019-02-08 | 2024-08-06 | Maurer Engineering Gmbh | Construction damper with at least one at least in regions ladder-like constructed thrust damping part |
CN111663664A (zh) * | 2020-06-28 | 2020-09-15 | 哈尔滨工业大学(深圳) | 一种装配式承载力和刚度独立调控节点 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4729134B1 (ja) | 制震用金属板及び建築構造物 | |
US8511025B2 (en) | Metal joint and building comprising the same | |
JP5885950B2 (ja) | 制震壁面軸組構造 | |
JP2008045393A (ja) | エネルギー吸収複合構造及び1つ又は複数の床スラブを含む建物の複合構造を形成する方法 | |
JP2010216611A (ja) | 制震用金属板 | |
KR101319698B1 (ko) | 캔틸레버 거동식 강재 댐퍼 | |
JP4070117B2 (ja) | 制震装置 | |
WO2015005286A1 (ja) | 制振装置 | |
JP5319902B2 (ja) | 建物の制振構造 | |
KR102136919B1 (ko) | 변형 유도 강재봉이 구성된 강재댐퍼와 강재댐퍼를 포함한 프레임형 제진장치 및 이를 이용한 구조물 내진보강방법 | |
JP7228344B2 (ja) | 鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造及びプレキャスト部材 | |
JP4395419B2 (ja) | 制震間柱 | |
KR20130075453A (ko) | 캔틸레버 거동식 콘형 강재 댐퍼 | |
JP5251933B2 (ja) | 接合金物を有する建築物 | |
JP2010043415A (ja) | 制震デバイス | |
JP6057371B2 (ja) | 耐震補強部材 | |
JP2006342510A (ja) | 連層耐震壁 | |
JP6717636B2 (ja) | 制振装置 | |
KR20200065414A (ko) | 접합 댐퍼구조물 및, 기둥부재와 보부재의 접합구조물 | |
KR102074039B1 (ko) | 파형 웨브가 구성된 강재댐퍼와 강재댐퍼를 포함한 프레임형 제진장치 및 이를 이용한 구조물 내진보강방법 | |
KR102074040B1 (ko) | 고감쇠 고무 및 파형 웨브가 구성된 복합댐퍼와 복합댐퍼를 포함한 프레임형 제진장치 및 이를 이용한 구조물 내진보강방법 | |
TWI424112B (zh) | 制震用金屬板及建築構造物 | |
JP2020090812A (ja) | 制振構造 | |
JP2015221976A (ja) | 建物用の制振装置 | |
JP6074773B2 (ja) | 木造建築物の軸組補強構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110524 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20110721 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20120124 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |