JP2010274517A - 印刷装置 - Google Patents
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- B41J2/355—Control circuits for heating-element selection
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Abstract
【解決手段】設定された印刷密度が180dpiであって、サーマルヘッド41の温度がt5以下である場合には、1ライン分のライン印刷データに基づいて対応する発熱素子41aが発熱された状態で、表層テープ31及びインクリボン33を360dpiの2印刷ライン分搬送することにより、360dpiの2本の印刷ラインに跨って熱転写されたドット92を表層テープ31上に形成する低密度伸張印刷を行うように構成する。
【選択図】図9
Description
そこで、例えば特開昭60−82359号公報には、熱転写方式の印刷装置においてドット数を間引いて印刷することにより、高速に印刷を行う技術が開示されている。
テープカセット5は、その内部に、テープスプール32、リボン供給スプール34、巻取スプール35、基材供給スプール37、接合ローラ39を備えており、夫々回転自在に軸支されている。テープスプール32には、表層テープ31が巻回されている。表層テープ31は、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等からなる透明なテープである。そして、リボン供給スプール34には、インクリボン33が巻回されている。このインクリボン33には、インク加熱により溶融或いは昇華するインクが塗布され、インク層を形成している。巻取スプール35は、印刷に使用されたインクリボン33を巻き取る。そして、基材供給スプール37には、二重テープ36が巻回されている。この二重テープ36は、表層テープ31と同一幅で両面に接着剤層を有する両面接着テープの片面に対して、剥離テープを貼り合わせて構成されている。又、当該二重テープ36は、剥離テープが外側に位置するように、基材供給スプール37に巻回されている。そして、接合ローラ39は、二重テープ36と表層テープ31とを重ねて接合させる際に用いられる。
アーム20が最も時計回りに揺動すると、プラテンローラ21は、表層テープ31及びインクリボン33を、後述するサーマルヘッド41に対して圧接する。又、この時、搬送ローラ22は、表層テープ31及び二重テープ36を、接合ローラ39に対して圧接する。
テープカセット5が所定位置に装着されると、プレート42は、テープカセット5の凹部43に嵌め込まれる。
従って、テープ搬送モータに対する電力供給により、テープ搬送モータの出力軸の回転が開始されると、巻取スプール35、接合ローラ39、プラテンローラ21、搬送ローラ22も連動して回転を開始する。これにより、テープカセット5内の表層テープ31、インクリボン33、二重テープ36は、テープスプール32、リボン供給スプール34、基材供給スプール37からそれぞれ巻き解かれ、下流方向(テープ排出口10、巻取スプール35方向)へと搬送される。
切断された積層テープ38は、テープ排出口10を介して、テープ印刷装置1の外部へ排出される。そして、当該積層テープ38は、二重テープ36の剥離紙を剥がし、接着剤層を露出させれば、任意の場所に貼り付けることが可能な粘着ラベルとして使用可能である。尚、サーマルヘッド41による熱転写の構成の詳細については後述する。
テープ印刷装置1内には、制御基板(図示せず)が配設されており、この制御基板上には、制御部60、タイマ67、ヘッド駆動回路68、切断用モータ駆動回路69、搬送モータ駆動回路70が配設されている。
CPU61は、テープ印刷装置1における各種制御の中枢を担う中央演算処理装置である。従って、このCPU61は、キーボード3等からの入力信号及び後述する印刷処理プログラムを含む各種制御プログラムに基づいて、液晶ディスプレイ4等の各周辺装置を制御する。
そして、ROM64には、テープ印刷装置1における各種制御プログラムやデータが格納されている。従って、後述する印刷処理プログラムは、このROM64に格納されている。
そして、タイマ67は、テープ印刷装置1の制御を実行する際に所定期間の経過を計時する計時装置である。具体的には、タイマ67は、後述する印刷処理プログラムにおいて、サーマルヘッド41の発熱素子41aに対する通電期間等の開始・終了を判断する際に参照される。
また、サーミスタ73はサーマルヘッド41の温度を検出する為のセンサであり、サーマルヘッド41に取り付けられている。
(a)一のライン印刷データを対象ライン印刷データとし、当該対象ライン印刷データをRAM66から読み出す。
(b)読み出した対象ライン印刷データをサーマルヘッド41に転送する。
(c)サーマルヘッド41にある発熱素子41aの内、対応する発熱素子41aに通電する。そして、発熱素子41aが発熱された状態で、表層テープ31及びインクリボン33を360dpiの1印刷ライン分搬送する。
尚、発熱素子41aへの印刷周期毎の通電波形は図8に示す波形である。また、印刷周期は360dpiの印刷ライン間(約0.07mm)を50mm/secで通過するのに必要な時間(約1.41ms)となる。その結果、図8に示すように一の印刷周期で360dpiの一の印刷ラインに対して一の印刷ドット91が熱転写される。
尚、発熱素子41aへの通電波形は図8に示す波形である。また、印刷周期は360dpiの印刷ライン間(約0.07mm)を40mm/secで通過するのに必要な時間(約1.76ms)となる。その結果、図8に示すように一の印刷周期で360dpiの一の印刷ラインに対して一の印刷ドット91が熱転写される。
尚、発熱素子41aへの通電波形は図8に示す波形である。また、印刷周期は360dpiの印刷ライン間(約0.07mm)を30mm/secで通過するのに必要な時間(約2.35ms)となる。その結果、図8に示すように一の印刷周期で360dpiの一の印刷ラインに対して一の印刷ドット91が熱転写される。
尚、発熱素子41aへの通電波形は図8に示す波形である。また、印刷周期は360dpiの印刷ライン間(約0.07mm)を20mm/secで通過するのに必要な時間(約3.52ms)となる。その結果、図8に示すように一の印刷周期で360dpiの一の印刷ラインに対して一の印刷ドット91が熱転写される。
(d)一のライン印刷データを対象ライン印刷データとし、当該対象ライン印刷データをRAM66から読み出す。
(e)読み出した対象ライン印刷データをサーマルヘッド41に転送する。
(f)サーマルヘッド41にある発熱素子41aの内、対応する発熱素子41aに通電する。そして、発熱素子41aが発熱された状態で、表層テープ31及びインクリボン33を360dpiの印刷ラインの2ライン分搬送する。
尚、発熱素子41aへの印刷周期毎の通電波形は図9に示す波形である。また、印刷周期は180dpiの印刷ライン間(約0.14mm)を80mm/secで通過するのに必要な時間(約1.76ms)となる。その結果、図9に示すように一の印刷周期で360dpiの2本の印刷ラインに跨る略楕円形状の一の印刷ドット92が熱転写される。尚、印刷周期は同一速度で前記した高密度通常印刷(S6、S8、S10、S11)を行う場合と比較して2倍の長さとなる。
尚、発熱素子41aへの通電波形は図9に示す波形である。また、印刷周期は180dpiの印刷ライン間(約0.14mm)を60mm/secで通過するのに必要な時間(約2.35ms)となる。その結果、図9に示すように一の印刷周期で360dpiの2本の印刷ラインに跨る略楕円形状の一の印刷ドット92が熱転写される。
(g)一のライン印刷データを対象ライン印刷データとし、当該対象ライン印刷データをRAM66から読み出す。
(h)読み出した対象ライン印刷データをサーマルヘッド41に転送する。
(i)サーマルヘッド41にある発熱素子41aの内、対応する発熱素子41aに通電する。そして、発熱素子41aが発熱された状態で、表層テープ31及びインクリボン33を360dpiの1印刷ライン分搬送する。
(j)続いて、(g)と同一のライン印刷データを対象ライン印刷データとし、当該対象ライン印刷データをRAM66から読み出す。
(k)読み出した対象ライン印刷データをサーマルヘッド41に転送する。
(l)サーマルヘッド41にある発熱素子41aの内、対応する発熱素子41aに通電する。そして、発熱素子41aが発熱された状態で、表層テープ31及びインクリボン33を更に360dpiの1印刷ライン分搬送する。
尚、発熱素子41aへの通電波形は図10に示す波形である。また、印刷周期は180dpiの印刷ライン間(約0.14mm)を40mm/secで通過するのに必要な時間(約3.52ms)となる。その結果、図10に示すように一の印刷周期で360dpiの2本の印刷ラインに対してそれぞれ一の印刷ドット93、94が直列に並んで熱転写される。熱転写されたドット93、94を組み合わせた形状は、低密度伸張印刷において熱転写される略楕円形状のドット92(図9)の形状と類似する。
ここで、上記のように、サーマルヘッドの温度がt5より高い場合に低密度直列印刷を行うのは以下の理由による。
即ち、サーマルヘッド41の温度が高温となると、熱転写後の表層テープ31からインクリボン33を離間させるまでにインクリボン33の温度を十分に下降させることができないので、表層テープ31に対して接着されたインク(図5(C)のインク83)の切り離しが適切に行うことができない問題がある。そこで、サーマルヘッド41の温度が高温であればある程、印刷速度(テープの搬送速度)を下げることにより、インクリボン33の温度が十分に下がった状態でインクリボン33を表層テープ31から離間させることが可能となる。但し、印刷速度を下げた状態で上述の低密度伸張印刷を行うと発熱素子41aの温度をインク溶融必要温度(図11)以上に上昇させた状態を長時間保つ必要があるので、同じく印刷品質が悪化する原因となる。そこで、サーマルヘッド41の温度がt5より高い場合には低密度直列印刷を行うことによって、低密度伸張印刷と比べて印刷されるドット形状を大きく変化させずに印刷を行うことが可能となる。
尚、発熱素子41aへの通電波形は図10に示す波形である。また、印刷周期は180dpiの印刷ライン間(約0.14mm)を20mm/secで通過するのに必要な時間(約7.05ms)となる。その結果、図10に示すように一の印刷周期で360dpiの2本の印刷ラインに対してそれぞれ一の印刷ドット93、94が直列に並んで熱転写される。熱転写されたドット93、94を組み合わせた形状は、低密度伸張印刷において熱転写される略楕円形状のドット92(図9)の形状と類似する。
更に、サーマルヘッドの温度がt5より高い場合(S17:YES、S17:NO)には、同一のライン印刷データに基づいて対応する発熱素子41aが発熱された状態で表層テープ31及びインクリボン33を360dpiの1ライン分搬送する動作を2ライン分繰り返し実行することにより、ライン毎に直列に並んで熱転写された2つのドットを表層テープ31上に形成する低密度直列印刷を行い(S18、S19)、その結果、ライン毎に直列に並んで熱転写された複数のドットによって文字や図形が形成されるので、サーマルヘッド41の温度変化によってドット形状が大きく変化することなく、安定した印刷品質を提供することが可能となる。
また、サーマルヘッド41の温度が高くなるほど、表層テープ31及びインクリボン33の搬送速度を低速にするので、サーマルヘッド41によるインクリボン33の加熱後に印刷媒体からインクリボン33を離間させる際に、インクリボン33の温度が十分に下がった状態でインクリボン33を表層テープ31から離間させることが可能となる。従って、連続して印刷を行った場合や、通電される発熱素子数の多い印刷を行った後であっても、インク層82のインクを印刷媒体に対して確実に転写させることが可能となり、印刷品質が向上する。
例えば、本実施形態では、低密度伸張印刷(S14、S16)において、1ライン分のライン印刷データに基づいて対応する発熱素子41aが発熱された状態で、表層テープ31及びインクリボン33を360dpiの2ライン分搬送することにより、360dpiの2本の印刷ラインに跨って熱転写されたドット92を表層テープ31上に形成するが、搬送する量は3ライン以上であっても良い。その場合には、3本以上の印刷ラインに跨って熱転写されたドットが表層テープ31上に形成される。
33 インクリボン
41 サーマルヘッド
41a 発熱素子
61 CPU
73 サーミスタ
82 インク層
Claims (4)
- インク層が形成されたインクリボンと、
印刷媒体を前記インクリボンとともに所定速度で搬送する搬送手段と、
前記インクリボンと接触する複数の発熱素子をライン上に列設して構成され、当該発熱素子への通電に基づいて前記発熱素子を発熱させ、発熱された発熱素子に対応する位置の前記インクリボンのインク層を前記印刷媒体へと転写させるサーマルヘッドと、を有する印刷装置において、
印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
前記印刷データ生成手段によって生成された印刷データを前記複数の発熱素子毎に発熱の有無を特定する複数ライン分のライン印刷データへと分割する印刷データ分割手段と、
1ライン分の前記ライン印刷データを前記サーマルヘッドに転送する転送手段と、
前記転送手段により転送されたライン印刷データに基づいて対応する前記発熱素子が発熱された状態で、前記搬送手段により前記印刷媒体及び前記インクリボンを複数ライン分搬送するライン印刷制御手段と、を有し、
前記印刷データ分割手段により分割された全てのライン印刷データについて、前記転送手段及び前記ライン印刷手段による処理を順次繰り返し実行することにより前記印刷データに基づく印刷を前記印刷媒体に行うことを特徴とする印刷装置。 - 前記サーマルヘッドの温度を検出する温度検出手段を有し、
前記ライン印刷制御手段は、
前記温度検出手段によって検出された前記サーマルヘッドの温度が所定温度以上である場合に、前記転送手段により転送されたライン印刷データに基づいて対応する前記発熱素子が発熱された状態で前記搬送手段により前記印刷媒体及び前記インクリボンを1ライン分搬送する動作を、同一のライン印刷データに基づいて前記複数ライン分繰り返し実行することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記温度検出手段によって検出された前記サーマルヘッドの温度に基づいて前記搬送手段による前記印刷媒体及び前記インクリボンの搬送速度を変更する搬送速度制御手段と、を有することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
- 前記搬送速度制御手段は、前記温度検出手段によって検出された前記サーマルヘッドの温度が高くなるほど、前記搬送手段による前記印刷媒体及び前記インクリボンの搬送速度を低速にすることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
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