JP2010260519A - バックドア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドアインナーパネル10はドアインナ上部11と左右のドアインナ側部12,13とドアインナ裾部14とを一体に備え、ドアアウターパネル20をドアアウタ上部21とドアアウタ裾部22との二分割で構成し、第1及び第2のリインフォース30L,30Rは、側部に配設される部分に、側部の長手方向に沿って延出し車両後方側へ開いたハット型断面の本体部と、本体部の車幅方向外側の縁から延出しドア外周に沿った第1フランジ部と、本体部の車幅方向内側の縁から延出し開口部の輪郭に沿った第2フランジ部と、を備え、第1及び第2のリインフォースの本体部をドアインナ側部の本体部内に配設し、第1及び第2のリインフォース30L,30Rの第1フランジ部をバックドアガラス2に接合すると共に、ドアインナ側部12,13の第1フランジ部に接合し、第1及び第2のリインフォースの第2フランジ部をドアインナ側部の第2フランジ部に接合する。
【選択図】図2
Description
上部103,左右の側部104,105及び裾部106は、インナーパネル110とアウターパネル120とを重ね合わせて構成されている。これらのインナーパネル110及びアウターパネル120は樹脂材料から成り、特にインナーパネル材料には剛性の高い熱可塑性樹脂が用いられている。
左側のリインフォース130Lも、右側のものと同様にインナーパネル110にボルト締結されている。
図1は本発明の実施形態に係るバックドア1の斜視図であり、図2はバックドア1の分解斜視図である。
バックドア1は、車両後部の上縁に沿って車幅方向に配置された上部(以下、バックドア上部と言う場合がある。)3と、車両後部の側縁に沿って車両上下方向に配置された左右の側部(以下、バックドア側部と言う場合がある。)4,5と、これらの左右の側部4,5の下端部から下方に配置された裾部(以下、バックドア裾部と言う場合がある。)6と、上部3,左右の側部4,5及び裾部6で画成される開口部2Aに被着したバックドアガラス2と、から成る。
ドアアウタ上部21は、ドアインナ上部11に対応した部材であり、ドアインナ上部11と共に中空領域を画成するようドアインナ上部11の車両外側に取り付けられる。
ドアアウタ裾部22は、ドアインナ裾部14に対応した部材であり、ドアインナ裾部14と共に中空領域を画成するようドアインナ裾部14の車両外側に取り付けられる。
アウターパネル20は、インナーパネル10と異なり、二つの部材から成る。即ち二分割構成である。
図3は本発明の実施形態に係るバックドア1の右側上部領域を示す図であり、この図に示すように、本発明の実施形態ではバックドア側部5を構成するドアインナ側部13における高さ方向の中間部をアウターパネル20で覆わないように構成されている。
第1フランジ部133と第2フランジ部135とは、それらの面をバックドアガラス2の裏面に対向させている。
ドアインナ側部13の本体部131は、奧壁部131Aと、この奧壁部131Aの両縁から車両後方側へいくにつれて互いの間隔が広くなるよう配設された左右の壁部131B,131Cとから構成されている。
なお、左側のドアインナ側部12は、右側のものと対称に形成されている。
上部用補強部31L,31Rはバックドア上部3の剛性を補強するものであり、車幅方向に延出している。左右の側部用補強部32L,32Rは、バックドア側部4,5の剛性を補強するものであり、上部用補強部31L,31Rの車幅方向外側の端部から下方へ延出している。裾部用補強部33L,33Rは、バックドア裾部6の剛性を補強するものであり、側部用補強部32L,32Rの下端部から下方へ延出している。
非カバー部は、図4に示すように、本体部35と、第1フランジ部36と、第2フランジ部37と、から構成されている。
本体部35は、バックドア側部5の長手方向に沿って延出していて、車両後方側へ開いたハット型断面に形成されている。具体的には、本体部35は、奧壁部35Aと、この奧壁部35Aの両縁から車両後方側へいくにつれて互いの間隔が広くなるよう配設された左右の壁部35B,35Cとから構成されている。
第1フランジ部36は、本体部35の車幅方向外側の縁38から延出していて、ドア外周に沿って形成されている。第2フランジ部37は、本体部35の車幅方向内側の縁39から延出していて、開口部2Aの輪郭に沿って形成されている。
なお、左側のリインフォース30Lにおける側部用補強部32L、即ち第1のリインフォース30Lにおける非カバー部は、右側のものと対称に形成されている。
非カバー部における第1フランジ部36と第2フランジ部37とは、それらの面をバックドアガラス2の裏面に対向させている。
第2のリインフォース30Rの本体部35は、インナーパネル10の本体部131との間に空隙を介して、即ち接触しないように配設されている。
バックドアガラス2は、樹脂に比べて剛性が非常に高いため、本実施形態のようにバックドアガラス2自体を剛性部品として活用すれば、補強部品としてリインフォース30L,30Rの厚みなどをさらに薄くすることができ、更なる軽量化に貢献することができる。
アウターパネル20やインナーパネル10の材料はポリプロピレン系に限らず、ガラス繊維を混入した樹脂材料であってもよく、この場合、さらにバックドアの剛性を高くすることができる。また、この場合、補強部品としてのリインフォースは裾部を補強する裾部用補強部を省略して構成してもよい。
リインフォースの第2フランジ部37も、第1フランジ部36と同様に、ウレタン接着剤等によってバックドアガラスの裏面に接合されてもよい。
上記説明では、接合手段としてウレタン樹脂を例示したが、その他のボルト・ナットなどの締結具を用いてもよい。
2 バックドアガラス
2A 開口部
3 バックドア上部
4,5 バックドア側部
6 バックドア裾部
10 インナーパネル
11 ドアインナ上部
12 ドアインナ側部
13 ドアインナ裾部
20 アウターパネル
21 ドアアウタ上部
22 ドアアウタ裾部
30L 第1のリインフォース
30R 第2のリインフォース
31L,31R 上部用補強部
32L,32R 側部用補強部
33L,33R 裾部用補強部
35 リインフォースの本体部
36 リインフォースの第1フランジ部
37 リインフォースの第2フランジ部
51〜53 ウレタン接着剤
60 リブ
131 ドアインナ側部の本体部
133 ドアインナ側部の第1フランジ部
135 ドアインナ側部の第2フランジ部
Claims (6)
- 車両後部の上縁に沿って車幅方向に配置された上部と、車両後部の側縁に沿って車両上下方向に配置された左右の側部と、これらの左右の側部の下端部から下方に配置された裾部と、上記上部,上記左右の側部及び上記裾部で画成される開口部に被着したバックドアガラスと、から成るバックドアであって、
樹脂製のドアインナーパネルと、
樹脂製のドアアウターパネルと、
上記ドアインナーパネルと上記ドアアウターパネルとの間であって上記上部内から左の側部を経て上記裾部内に亘って設けられた樹脂製の第1のリインフォースと、
上記ドアインナーパネルと上記ドアアウターパネルとの間であって上記上部内から右の側部を経て上記裾部内に亘って設けられた樹脂製の第2のリインフォースと、を備え、
上記ドアインナーパネルは、上記上部を構成するドアインナ上部と、該ドアインナ上部の左右の端部に繋がっていて上記左右の側部を構成する左右のドアインナ側部と、当該左右のドアインナ側部の下部に繋がっていて上記裾部を構成するドアインナ裾部と、を一体に備え、
上記ドアアウターパネルは、上記上部を構成するドアアウタ上部と、上記裾部を構成するドアアウタ裾部と、から二分割に構成され、
上記第1及び第2のリインフォースは、上記側部に配設される部分を上記ドアインナーパネルに接合していることを特徴とする、バックドア。 - 前記第1及び第2のリインフォースは、前記側部に配設される部分を前記バックドアガラスに接合していることを特徴とする、請求項1に記載のバックドア。
- 前記第1及び第2のリインフォースは、前記側部に配設される部分を該側部の長手方向に沿って延出し車両後方側へ開いたハット型断面に構成されていて、該ハット型断面内にリブを配設していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のバックドア。
- 車両後部の上縁に沿って車幅方向に配置された上部と、車両後部の側縁に沿って車両上下方向に配置された左右の側部と、これらの左右の側部の下端部から下方に配置された裾部と、上記上部,上記左右の側部及び上記裾部で画成される開口部に被着したバックドアガラスと、から成るバックドアであって、
樹脂製のドアインナーパネルと、
樹脂製のドアアウターパネルと、
上記ドアインナーパネルと上記ドアアウターパネルとの間であって上記上部内から左の側部を経て上記裾部内に亘って設けられた樹脂製の第1のリインフォースと、
上記ドアインナーパネルと上記ドアアウターパネルとの間であって上記上部内から右の側部を経て上記裾部内に亘って設けられた樹脂製の第2のリインフォースと、を備え、
上記ドアインナーパネルは、上記上部を構成するドアインナ上部と、該ドアインナ上部の左右の端部に繋がっていて上記左右の側部を構成する左右のドアインナ側部と、当該左右のドアインナ側部の下部に繋がっていて上記裾部を構成するドアインナ裾部と、を一体に備え、
上記ドアアウターパネルは、上記上部を構成するドアアウタ上部と、上記裾部を構成するドアアウタ裾部と、から二分割に構成され、
上記ドアインナ側部は、上記側部の長手方向に沿って延出し車両後方側へ開いたハット型断面の本体部と、該本体部の車幅方向外側の縁から延出しドア外周に沿った第1フランジ部と、該本体部の車幅方向内側の縁から延出し上記開口部の輪郭に沿った第2フランジ部と、を備え、
上記第1及び第2のリインフォースは、上記側部に配設される部分に、上記側部の長手方向に沿って延出し車両後方側へ開いたハット型断面の本体部と、該本体部の車幅方向外側の縁から延出しドア外周に沿った第1フランジ部と、該本体部の車幅方向内側の縁から延出し上記開口部の輪郭に沿った第2フランジ部と、を備え、
上記第1及び第2のリインフォースの本体部は、上記ドアインナ側部の本体部内に配設され、
上記第1及び第2のリインフォースの第1フランジ部は、上記バックドアガラスに接合されている共に、上記ドアインナ側部の第1フランジ部に接合されており、
上記第1及び第2のリインフォースの第2フランジ部は、上記ドアインナ側部の第2フランジ部に接合されていることを特徴とする、バックドア。 - 前記第1及び第2のリインフォースの本体部には、複数のリブが設けられていることを特徴とする、請求項4に記載のバックドア。
- 前記第1及び第2のリインフォースは、前記上部の剛性を補強する車幅方向に延出した上部用補強部と、この上部用補強部の車幅方向外側の端部から下方へ延出していて前記側部の剛性を補強する側部用補強部と、この側部用補強部の下端部から下方へ延出していて前記裾部の剛性を補強する裾部用補強部と、から構成されていて、
上記側部用補強部は、前記ドアインナーパネル及び前記バックドアガラスに接合されており、
上記上部用補強部及び上記裾部用補強部は、前記ドアインナーパネルに接合されていることを特徴とする、請求項4又は5に記載のバックドア。
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