JP2010243004A - 除湿システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷却熱交換器(61)と直列に上記熱媒体回路(41)に接続され、且つ空気通路(52)における冷却熱交換器(61)の下流側に設けられる補助熱交換器(62)と、循環回路(60,130)に接続されて空気通路(52)における冷却熱交換器(61)の上流側に配置される第1空気熱交換器(63)と、第1空気熱交換器(63)と直列に上記循環回路(60,130)に接続されて空気通路(52)における補助熱交換器(62)の下流側に配置される第2空気熱交換器(64)とを備え、熱媒体回路(41)では、冷却部(25)で冷却された熱媒体が冷却熱交換器(61)、補助熱交換器(62)を順に流れて冷却部(25)へ送られる第1動作が行われる。
【選択図】図3
Description
実施形態1に係る除湿システムは、室内の湿度と温度とを調節するものであり、例えば半導体の製造工場等に適用される空調システム(10)を構成している。図1に示すように、実施形態1に係る空調システム(10)は、室外空気(OA)を取り込み、湿度や温度を調節した後の空気を供給空気(SA)として室内へ送るように構成されている。空調システム(10)は、チラーユニット(20)と空調ユニット(50)とを有している。また、空調システム(10)は、冷媒回路(21)と放熱回路(31)と熱媒体回路(41)とを有している。
冷媒回路(21)は、チラーユニット(20)に含まれている。冷媒回路(21)は、冷媒が充填された閉回路を構成している。冷媒回路(21)には、圧縮機(22)と放熱器(23)と膨張弁(24)と蒸発器(25)とが接続されている。冷媒回路(21)では、冷媒が循環することで蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
放熱回路(31)は、熱媒体としての水が充填された閉回路を構成している。放熱回路(31)には、上述した放熱器(23)と水ポンプ(32)とクーリングタワー(33)とが接続している。水ポンプ(32)は、放熱回路(31)内の水を搬送して循環させる。クーリングタワー(33)は、放熱回路(31)を循環する水を冷却するための冷却手段を構成している。なお、図面上において、水ポンプ(32)に付した矢印は、放熱回路(31)を流れる水の循環方向を意味している。
熱媒体回路(41)は、熱媒体としての水が充填された閉回路を構成している。熱媒体回路(41)には、上述した蒸発器(25)とチラー側ポンプ(42)と冷却熱交換器(61)とが接続されている。蒸発器(25)は、熱媒体回路(41)を循環する熱媒体を冷却する熱媒体冷却部を構成している。チラー側ポンプ(42)は、熱媒体回路(41)内の水を搬送して循環させる熱媒体搬送機構を構成している。冷却熱交換器(61)の詳細は後述する。なお、図面上において、チラー側ポンプ(42)に付した矢印は、熱媒体回路(41)を流れる水の循環方向を意味している。
空調ユニット(50)は、上下に扁平な直方体形状のケーシング(51)を有している。ケーシング(51)の内部には、空気が流通する空気通路(52)が形成されている。空気通路(52)の流入端には、吸込ダクト(53)の一端が接続している。吸込ダクト(53)の他端は室外に臨んでいる。空気通路(52)の流出端には、給気ダクト(54)の一端が接続している。給気ダクト(54)の他端は室内空間(5)に臨んでいる。
空調システム(10)は、制御部としてのコントローラ(100)を備えている。コントローラ(100)には、空調システム(10)の運転状況に関する信号が入力される。そして、コントローラ(100)は、この種の入力信号に応じて、チラーユニット(20)の冷却能力、水ポンプ(32)、チラー側ポンプ(42)、及び循環ポンプ(65)の循環水量、電気ヒータ(55)の加熱能力、散水器(56)の散水量、バイパス電動弁(44)の開度等を制御するように構成されている。また、コントローラ(100)は、詳細は後述する「熱回収運転」と「除湿優先運転」との切換に伴い、第1から第6までの開閉弁(81〜86)の開閉状態を制御するように構成されている。
[熱回収運転]
熱回収運転は、除湿能力よりも省エネ性を重視した除湿運転である。熱回収運転は、例えば室内雰囲気が比較的低温/低湿と成りやすい冬季等に実行される。なお、室内の除湿負荷(例えば目標湿度と現状の室内湿度との差)を検出し、この除湿負荷が比較的小さい場合に熱回収運転を自動的に実行するようにしても良い。
除湿優先運転は、省エネ性よりも除湿能力を重視した除湿運転である。除湿優先運転は、例えば室内雰囲気が比較的高温/高湿と成りやすい夏季等に実行される。なお、室内の除湿負荷を検出し、この除湿負荷が比較的大きい場合に除湿優先運転を自動的に実行するようにしても良い。
上記実施形態では、冷却熱交換器(61)で冷却/除湿する前の空気を、第1空気熱交換器(63)によって予め冷却している。これにより、冷却熱交換器(61)での必要な冷却能力を軽減できるため、例えば熱媒体回路(41)を流れる水の循環量を少なくしたり、蒸発器(25)の冷却能力(即ち、圧縮機の動力)を低くすることができる。その結果、空調システム(10)の省エネ性の向上を図ることができる。
上述した実施形態1において、以下のような各変形例の構成を採用しても良い。なお、以下の説明においては、上述した実施形態1と同様の点を省略するものとする。
図5〜図7に示す変形例1に係る空調システム(10)には、循環回路(60)を循環する水の一部が分流する分岐流路(66)と、分岐流路(66)を流れる水を冷却するための補助冷却ユニット(90)とが設けられている。
図8に示す変形例2に係る空調システム(10)では、上記実施形態1と循環回路(60)に代わって、循環回路としての冷媒回路(130)が用いられている。冷媒回路(130)は、熱媒体としての冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うように構成されている。
図9に示す変形例3の循環回路(41)には、第1水タンク(35)と第2水タンク(36)と補助ポンプ(37)とが設けられている。
図10に示す変形例4に係る空調システム(10)には、放熱回路(31)の水と、循環回路(60)の水とを熱交換させる、内部熱交換器(28)が設けられている。具体的には、放熱回路(31)には、放熱回路(31)の水の一部を分流させるための分流管(26)が接続されている。分流管(26)には、開度を調節可能な流量調節弁(27)が設けられている。内部熱交換器(28)は、循環回路(60)を循環する水と、分流管(26)に分流した水とを熱交換させることで、循環回路(60)の水によって分流管(26)の水を冷却するように構成されている。
図11に示す変形例5に係る空調システム(10)には、排気ダクト(59)とダクト側熱交換器(68)とが設けられている。排気ダクト(59)は、一端が室内空間(5)に接続し、他端が外気に臨んでいる。つまり、排気ダクト(59)は、空調システム(10)の空調対象となる室内空間(5)の空気を排出空気(EA)として室外へ排出する排気流路を形成している。ダクト側熱交換器(68)は、排気ダクト(59)の内部に跨るように配設されている。また、ダクト側熱交換器(68)は、第1空気熱交換器(63)と第2空気熱交換器(64)との間の配管(第3中継管(77))に接続されている。つまり、ダクト側熱交換器(68)は、第1空気熱交換器(63)から第2空気熱交換器(64)へ送られる水と、室内空間(5)から室外へ送られる空気とを熱交換させる顕熱熱交換器を構成している。
図12に示す変形例6に係る空調システム(10)の空調ユニット(50)は、3つの室内空間(第1室内空間(5a)、第2室内空間(5b)、及び第3室内空間(5c))に対して供給空気(SA)を送るように構成されている。即ち、空調ユニット(50)の給気ダクト(54)の流出側は、3つの給気部(第1給気部(54a)、第2給気部(54b)、及び第3給気部(54c))に分岐している。そして、第1給気部(54a)の流出端が第1室内空間(5a)に臨み、第2給気部(54b)の流出端が第2室内空間(5b)に臨み、第3給気部(54c)の流出端が第3室内空間(5c)に臨んでいる。また、第1室内空間(5a)には、排気ダクト(59a)が接続している。
図13に示す変形例7に係る空調システム(10)には、分岐ダクト(140)と空気流量調節弁(141)とが設けられている。分岐ダクト(140)の流入端は、吸込ダクト(53)に接続されている。分岐ダクト(140)の流出端は、空気通路(52)における第2空気熱交換器(64)と電気ヒータ(55)との間に臨んでいる。つまり、分岐ダクト(140)は、空気通路(52)における第1空気熱交換器(63)の上流側の空気を、該第2空気熱交換器(64)の下流側へバイパスさせるバイパス流路を構成している。空気流量調節弁(141)は、分岐ダクト(140)を流れる空気の流量を調節するバイパス量調節機構を構成している。なお、このバイパス量調節機構としてダンパ等の他の機構を採用しても良い。
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
25 蒸発器(冷却部)
35 第1水タンク(流量調節機構)
36 第2水タンク(流量調節機構)
37 補助ポンプ(流量調節機構)
41 熱媒体回路
51 ケーシング
52 空気通路
55 電気ヒータ(加熱部)
59 排気流路(排気ダクト)
61 冷却熱交換器
61c パス群(中間流路部)
62 補助熱交換器
62c パス群(中間流路部)
63 第1空気熱交換器
63c パス群(中間流路部)
64 第2空気熱交換器
64c パス群(中間流路部)
65 循環ポンプ(流量調節機構)
66 分岐流路
68 ダクト側熱交換器(顕熱熱交換器)
71a 流入部
71b 流出部
72a 流入部
72b 流出部
73a 流入部
73b 流出部
74a 流入部
74b 流出部
95 蒸発器(補助冷却部)
97 三方弁(分流量調節機構)
130 循環回路(冷媒回路)
140 分岐ダクト(バイパス管)
141 空気流量調節弁(バイパス量調節機構)
Claims (11)
- 空気が流れる空気通路(52)を形成するケーシング(51)と、所定の熱媒体を冷却する冷却部(25)を有して該熱媒体が循環する熱媒体回路(41)と、該熱媒体回路(41)に接続されて上記空気通路(52)に設けられる冷却熱交換器(61)とを備え、該冷却熱交換器(61)を流れる熱媒体で空気を冷却して除湿し、除湿した空気を室内へ供給する除湿システムであって、
上記冷却熱交換器(61)と直列に上記熱媒体回路(41)に接続され、且つ上記空気通路(52)における上記冷却熱交換器(61)の下流側に設けられる補助熱交換器(62)と、
所定の熱媒体が循環する循環回路(60,130)に接続されて上記空気通路(52)における上記冷却熱交換器(61)の上流側に配置される第1空気熱交換器(63)と、
上記第1空気熱交換器(63)と直列に上記循環回路(60,130)に接続されて上記空気通路(52)における上記補助熱交換器(62)の下流側に配置される第2空気熱交換器(64)とを更に備え、
上記熱媒体回路(41)では、上記冷却部(25)で冷却された熱媒体が上記冷却熱交換器(61)、上記補助熱交換器(62)を順に流れて冷却部(25)へ送られる第1動作が行われることを特徴とする除湿システム。 - 請求項1において、
上記空気通路(52)における上記第2空気熱交換器(64)の下流側に配置されて空気を加熱する加熱部(55)を更に備えていることを特徴とする除湿システム。 - 請求項1又は2において、
上記冷却熱交換器(61)は、上記空気通路(52)の下流側に位置して上記熱媒体が流入する流入部(71a)と、上記空気通路(52)の上流側に位置して熱媒体が流出する流出部(71b)と、該流入部(71a)と流出部(71b)との間に亘って形成される中間流路部(61c)とを有していることを特徴とする除湿システム。 - 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
上記補助熱交換器(62)は、上記空気通路(52)の下流側に位置して上記熱媒体が流入する流入部(72a)と、上記空気通路(52)の上流側に位置して熱媒体が流出する流出部(72b)と、該流入部(72a)と流出部(72b)との間に亘って形成される中間流路部(62c)とを有していることを特徴とする除湿システム。 - 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
上記第1空気熱交換器(63)は、上記空気通路(52)の下流側に位置して上記熱媒体が流入する流入部(73a)と、上記空気通路(52)の上流側に位置して熱媒体が流出する流出部(73b)と、該流入部(73a)と流出部(73b)との間に亘って形成される中間流路部(63c)とを有していることを特徴とする除湿システム。 - 請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、
上記第2空気熱交換器(64)は、上記空気通路(52)の下流側に位置して上記熱媒体が流入する流入部(74a)と、上記空気通路(52)の上流側に位置して熱媒体が流出する流出部(74b)と、該流入部(74a)と流出部(74b)との間に亘って形成される中間流路部(64c)とを有していることを特徴とする除湿システム。 - 請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、
上記熱媒体回路(41)は、上記第1動作と、上記冷却部(25)で冷却した熱媒体が上記補助熱交換器(62)、上記冷却熱交換器(61)を順に流れて冷却部(25)へ送られる第2動作とが切り換えて行われるように構成されていることを特徴とする除湿システム。 - 請求項1乃至7のいずれか1つにおいて、
上記循環回路(60,130)を循環する熱媒体を分流させると共に、分流させた熱媒体を循環回路(60,130)に合流させる分岐流路(66)と、
上記分岐流路(66)を流れる熱媒体を冷却する補助冷却部(95)と、
上記分岐流路(66)を流れる熱媒体の流量を調節する分流量調節機構(97)とを更に備えていることを特徴とする除湿システム。 - 請求項1乃至8のいずれか1つにおいて、
上記第1空気熱交換器(63)を流れる熱媒体の流量と上記第2空気熱交換器(64)を流れる熱媒体の流量とを個別に調節するための流量調節機構(35〜37,65)を更に備えていることを特徴とする除湿システム。 - 請求項1乃至9のいずれか1つにおいて、
上記室内の空気を室外へ排出するための排気流路(59)と、
上記循環回路(60,130)を流れる熱媒体と排気流路(59)を流れる空気とを熱交換させる顕熱熱交換器(68)とを更に備えていることを特徴とする除湿システム。 - 請求項1乃至10のいずれか1つにおいて、
上記空気通路(52)における上記第1空気熱交換器(63)の上流側の空気を上記冷却熱交換器(61)の下流側にバイパスさせるバイパス流路(140)と、
上記バイパス流路(140)を流れる空気の流量を調節するバイパス量調節機構(141)とを更に備えていることを特徴とする除湿システム。
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