JP2010242525A - ウォータポンプの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、エンジンに供給される冷却水の温度が低すぎることによってエンジンに発生するハンチングを低減する。
【解決手段】エンジン(1)の再始動時におけるラジエータ3の水温が正確に推定されているため、推定されたラジエータ3の水温及びエンジン(1)の水温相互の温度差を踏まえたうえで、エンジン(1)の水温及びラジエータ(3)の水温相互の温度差に起因して生じ得る不具合がエンジン(1)に発生しないように、電動WP(5)からエンジン(1)に供給される冷却水の流量を制御できる。
【選択図】図2
【解決手段】エンジン(1)の再始動時におけるラジエータ3の水温が正確に推定されているため、推定されたラジエータ3の水温及びエンジン(1)の水温相互の温度差を踏まえたうえで、エンジン(1)の水温及びラジエータ(3)の水温相互の温度差に起因して生じ得る不具合がエンジン(1)に発生しないように、電動WP(5)からエンジン(1)に供給される冷却水の流量を制御できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、ハイブリッド車両等の車両に搭載されたウォータポンプを制御するためのウォータポンプの制御装置の技術分野に関する。
この種のウォータポンプの一例である電動ウォータポンプを備えたエンジンの冷却装置等では、エンジンの始動時におけるエンジンの水温に基づいて、電動ポンプを間欠的に起動させる技術が提案されている(例えば、特許文献1乃至3参照。)。
しかしながら、車両の走行条件、エンジンの停止時間等の各種条件によっては、必ずしもエンジンの水温と、ラジエータの水温とが相互に一致するわけではないため、ラジエータの水温がエンジンの水温より低い場合、エンジンの水温より極端に低い温度の冷却水がエンジンに供給され、サーマルショックに起因する亀裂がエンジンに発生する恐れがある。加えて、エンジンの始動後において、一時的にエンジンにおける燃料の燃焼性が悪化し、出力の低下を招く恐れもある。
より具体的には、例えば、車両停止時であっても、ラジエータのほうがエンジンより冷却水に関する放熱効果が大きいため、ラジエータのほうが冷えやすい。したがって、車両を長期間停止させた場合、即ち、エンジンを長期間停止した場合には、エンジンの水温及びラジエータの水温の夫々の温度は相互に一致するが、車両を短期間停止させた場合には、エンジンの水温よりラジエータの水温が低い場合があり、エンジンに発生し得るサーマルショック等の問題点が顕在化し易くなる。また、エンジンの再始動させる前の車両の運転状態が短時間走行であった条件下で、サーモスタットが開く前にエンジンを停止させ、その後すぐにエンジンを再始動させた場合、エンジンはある程度温まっているが、ラジエータの水温は低いままという状況もあり得る。また、ハイブリッド車両では、エンジンの駆動及び停止を相互に切り換える間欠運転が多いため、サーモスタットがなかなか開かない。加えて、ラジエータに走行風が当たっている状況下では、エンジンの水温及びラジエータの水温相互にかなり温度がある場合が想定される。
よって、本発明は、上述した問題点等に鑑みてなされたものであり、例えば、ハイブリッド車両等の車両に搭載され、且つ冷却水をエンジンに供給するウォータポンプの制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係るウォータポンプの制御装置は、上述した課題を解決するため、車両に駆動力を供給するエンジンに冷却水を循環させる流路の途中にラジエータと共に設けられたウォータポンプを制御するためのウォータポンプの制御装置であって、前記エンジンの停止時における前記ラジエータの水温、及び、前記エンジンの停止時における前記エンジンの水温相互の関係と、前記エンジンの停止時から前記エンジンを再始動するまでに前記ラジエータの水温を変化させる環境条件とに基づいて、前記エンジンの再始動時における前記ラジエータの水温を推定する推定手段と、前記エンジンの再始動時において、前記エンジンの水温及び前記ラジエータの水温相互の温度差に起因して生じ得る不具合が前記エンジンに発生しないように、前記推定されたラジエータの水温に基づいて、前記ウォータポンプから前記エンジンに供給される冷却水の流量を制御する制御手段とを備える。
本発明に係るウォータポンプの制御装置によれば、推定手段は、例えば、ECU(Engine Control Unit)及び温度センサからなる構成されており、前記エンジンの停止時における前記ラジエータの水温、及び、前記エンジンの停止時における前記エンジンの水温相互の関係と、前記エンジンの停止時から前記エンジンを再始動するまでに前記ラジエータの水温を変化させる環境条件とに基づいて、前記エンジンの再始動時における前記ラジエータの水温を推定する。推定手段によれば、エンジンの再始動時におけるラジエータの水温を正確に推定できる。
制御手段は、例えば、上述の推定手段を兼ねるECUであり、前記エンジンの再始動時において、前記エンジンの水温及び前記ラジエータの水温相互の温度差に起因して生じ得る不具合が前記エンジンに発生しないように、前記推定されたラジエータの水温に基づいて、前記ウォータポンプから前記エンジンに供給される冷却水の流量を制御する。エンジンの再始動時におけるラジエータの水温が正確に推定されているため、推定されたラジエータの水温及びエンジンの水温相互の温度差を踏まえたうえで、前記エンジンの水温及び前記ラジエータの水温相互の温度差に起因して生じ得る不具合が前記エンジンに発生しないように、ウォータポンプからエンジンに供給される冷却水の流量を制御できる。
よって、本発明に係るウォータポンプの制御装置によれば、エンジンの再始動時において、ラジエータの水温がエンジンの水温より低い状況下で、エンジンの水温より極端に低い温度の冷却水がエンジンに供給されることによって生じ得るサーマルショック等の不具合を低減できる。加えて、エンジンの始動後において、一時的にエンジンにおける燃料の燃焼性が悪化することによる出力の低下を改善できる。
本発明に係るウォータポンプの制御装置の一の態様では、前記流路の途中に設けられたサーモスタットを更に備え、前記推定手段は、前記サーモスタットが開状態である場合に、前記エンジンの停止時における前記ラジエータの水温と、前記エンジンの停止時における前記エンジンの水温とが相互に一致すると推定してもよい。
この態様によれば、エンジンを再始動させる前の車両の運転状態が短時間走行であった条件下で、サーモスタットが開く前にエンジンを停止させ、その後すぐにエンジンを再始動させた場合でも、エンジンに発生し得るサーマルショック等の不具合を低減できる。加えて、エンジンの始動後において、一時的にエンジンにおける燃料の燃焼性が悪化することによる出力の低下を改善できる。
本発明に係るウォータポンプの制御装置の他の態様では、記流路の途中に設けられたサーモスタットを更に備え、前記推定手段は、前記エンジンの再始動時において、前記サーモスタットが開状態から閉状態に切り換えられた複数のタイミングのうち前記エンジンの再始動時より前であり、且つ最も前記エンジンの再始動時に近いタイミングから所定の時間経過していた場合、前記ラジエータの水温及び外気温度が相互に一致すると推定してもよい。
この態様によれば、車両を長期間停止させた場合、即ち、エンジンを長期間停止した場合には、ラジエータの水温が外気温度に一致するため、当該外気温度をラジエータの水温とすることによって正確にエンジンの再始動時におけるラジエータの水温を推定できる。
本発明に係るウォータポンプの制御装置の他の態様では、前記推定手段は、前記エンジンの再始動時における前記ラジエータの水温が、前記ラジエータの水温及び前記エンジンの水温が相互に一致していたタイミングにおける前記ラジエータの水温から低下した温度変化を推定し、該推定された温度変化に基づいて前記ラジエータの水温を推定してもよい。
この態様によれば、ラジエータの水温を正確に推定できる。
本発明に係るウォータポンプの制御装置の他の態様では、前記推定手段は、前記エンジンの停止時における前記エンジンの水温と、前記エンジンの再始動時における前記エンジンの水温との温度差に所定の係数を乗算することによって、前記エンジンの再始動時における前記ラジエータの水温を推定してもよい。
この態様によれば、ラジエータの水温を正確に推定できる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
以下、図面を参照して、本発明に係るウォータポンプの制御装置の一実施形態を備えて構成されるハイブリッド車両を例に挙げて、本発明に係るウォータポンプの制御装置の実施形態を説明する。
<1:ハイブリッド車両の構成>
先ず、図1を参照しながら、本実施形態に係るウォータポンプの制御装置を備えたハイブリッド車両100の主要な構成を説明する。図1は、本実施形態に係るウォータポンプの制御装置を備えたハイブリッド車両の主要な構成を概念的に示した概念図である。尚、図1において、太線は、冷却水が流れる流路7を示している。
先ず、図1を参照しながら、本実施形態に係るウォータポンプの制御装置を備えたハイブリッド車両100の主要な構成を説明する。図1は、本実施形態に係るウォータポンプの制御装置を備えたハイブリッド車両の主要な構成を概念的に示した概念図である。尚、図1において、太線は、冷却水が流れる流路7を示している。
図1において、ハイブリッド車両100は、エンジン1と、流路7a、7b、7c及び7dからなる流路7と、水温センサ6a及び6bと、ラジエータ3と、サーモスタット4と、本発明の「ウォータポンプ」の一例である電動ポンプ(WP)5と、ECU50とを備えている。ECU50、並びに、水温センサ6a及び6bが、本発明の「推定手段」の一例を構成していると共に、ECU50は、本発明の「制御手段」の一例を兼ねている。よって、本実施形態に係るウォータポンプの制御装置は、ECU50、並びに水温センサ6a及び6bによって構成されている。
エンジン1は、供給される燃料と空気との混合気を燃焼させることによって動力を発生する装置である。例えば、エンジン1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどによって構成される。エンジン1に流入した冷却水は、エンジン1内部のシリンダ(不図示)の周囲に設けられたウォータージャケット(不図示)を通過した後、冷却水通路7aから流出する。シリンダは、ウォータージャケットを通過する冷却水と熱交換を行うことにより、暖機又は冷却される。
ラジエータ3は、サーモスタット4及び電動ポンプ(以下、「電動WP」と称する。)と共に、流路7の途中に配置されており、その内部を通過する冷却水を冷却する。この場合、電動ファン(不図示)の回転により導入された風、及び、ハイブリッド車両100が走行する際の走行風によって、ラジエータ3内の冷却水の冷却が促進される。また、電動ポンプ5は、ECU50の制御下で、冷却水を冷却水通路7内で循環させる。
サーモスタット4は、冷却水の水温に応じて開閉する弁によって構成される。基本的には、サーモスタット4は、冷却水の水温が高温となったときに開弁する。この場合、サーモスタット4を介して流路7b及び7cが相互に接続され、冷却水はラジエータ3を通過する。これに対して、冷却水の水温が比較的低温である場合には、サーモスタット4は閉弁している。この場合には、冷却水はラジエータ3を通過しない。これにより、冷却水の水温低下が抑制される。
水温センサ6a及び6bの夫々は、エンジン1の水温及びラジエータ3の水温を測定可能なように流路7のうちエンジン1及びラジエータ3の夫々に近い位置に配置されている。
ECU50は、CPU及びメモリを備えて構成されている。ECU50は、後に詳細に説明するように、エンジン1の再始動時において、エンジン1にサーマルショック等の不具合が生じないように、電動WP5の動作を制御する。
<2:ウォータポンプの制御方法>
次に、図2を参照しながら、本実施形態に係るウォータポンプの制御装置によって実行されるウォータポンプの制御方法を説明する。図2は、本実施形態に係るウォータポンプの制御方法の主要な工程を順に示したフローチャートである。尚、以下で説明するステップS1からステップS6或いはS8までの工程は、ECU50が、ハイブリッド車両100に駆動力を供給するエンジン1に冷却水を循環させる流路7の途中にラジエータ3と共に設けられた電動WP5を制御することを目的として、エンジン1の停止時におけるラジエータ3の水温、及び、エンジン1の停止時におけるエンジンの水温相互の関係と、エンジン1の停止時からエンジン1を再始動するまでにラジエータ3の水温を変化させる環境条件とに基づいて、エンジ1ンの再始動時におけるラジエータ3の水温を推定する推定工程の一例を構成している。また、ステップS7が、エンジン1の再始動時において、エンジン1の水温及びラジエータ3の水温相互の温度差に起因して生じ得る不具合がエンジン1に発生しないように、推定されたラジエータ3の水温に基づいて、電動WP5からエンジン1に供給される冷却水の流量を制御する制御工程の一例である。
次に、図2を参照しながら、本実施形態に係るウォータポンプの制御装置によって実行されるウォータポンプの制御方法を説明する。図2は、本実施形態に係るウォータポンプの制御方法の主要な工程を順に示したフローチャートである。尚、以下で説明するステップS1からステップS6或いはS8までの工程は、ECU50が、ハイブリッド車両100に駆動力を供給するエンジン1に冷却水を循環させる流路7の途中にラジエータ3と共に設けられた電動WP5を制御することを目的として、エンジン1の停止時におけるラジエータ3の水温、及び、エンジン1の停止時におけるエンジンの水温相互の関係と、エンジン1の停止時からエンジン1を再始動するまでにラジエータ3の水温を変化させる環境条件とに基づいて、エンジ1ンの再始動時におけるラジエータ3の水温を推定する推定工程の一例を構成している。また、ステップS7が、エンジン1の再始動時において、エンジン1の水温及びラジエータ3の水温相互の温度差に起因して生じ得る不具合がエンジン1に発生しないように、推定されたラジエータ3の水温に基づいて、電動WP5からエンジン1に供給される冷却水の流量を制御する制御工程の一例である。
図2に示すように、ECU50は、エンジン1が停止した後、再度イグニッションがONに切り換えられた否かを判定する(ステップS1)。次に、ECU50は、前回イグニッションがOFFされたときのエンジン1の水温T0を確認する(ステップS2)。この際、エンジン1の水温T0は、水温センサ6aに検出された情報がECU50に送られることによって確認可能である。
次に、ECU50は水温T0がサーモスタット4の開温度より高いか否かを判定する(ステップS3)。ECU50は水温T0がサーモスタット4の開温度より高い場合、ECU50は、現在のエンジン1の水温T1を確認し、ΔT1(T0−T1)を算出する(ステップS4)。
尚、ここで、ECU50は、サーモスタット4が開状態である場合に、エンジン1の停止時におけるラジエータの水温TT4と、エンジン1の停止時におけるエンジン1の水温T5とが相互に一致すると推定してもよい。このようにすれば、エンジン1を再始動させる前のハイブリッド車両100の運転状態が短時間走行であった条件下で、サーモスタット4が開く前にエンジン1を停止させ、その後すぐにエンジン1を再始動させた場合でも、エンジン1に発生し得るサーマルショック等の不具合を低減できる。加えて、エンジン1の始動後において、一時的にエンジンにおける燃料の燃焼性が悪化することによる出力の低下を改善できる。
次に、ECU50は、現在のラジエータ3の水温T2を推定する(ステップS5)。より具体的には、水温T2としてT0−K*ΔT1を算出する。ここで、係数Kは、個別具体的に決定される。このようにすることによって、ラジエータ3の水温T2を正確に推定できる。
次に、ECU50は、水温T2が、現在の外気温度より高いか否かを判定する(ステップS6)。水温T2が、外気温度より高いと判定された場合、ECU50は、水温T2に基づいて電動WP5からエンジン1に供給される冷却水の流量を決定し、その流量を流すように電動ポンプWP5の動作を制御する。
ステップS6においてラジエータ3の水温T2が、現在の外気温度以下であると判定された場合、ECU50は、水温T2が外気温度に一致するものとして(ステップS8)、ステップS7において、電動WP5の初期流量を制御する。ECU50は、エンジン1の再始動時において、サーモスタット4が開状態から閉状態に切り換えられた複数のタイミングのうちエンジン1の再始動時より前であり、且つ最もエンジン1の再始動時に近いタイミングであるサーモスタット4が開状態に切り換えられた時、即ちその瞬間から、本発明の「設定値」の一例である所定の時間経過していた場合、ラジエータ3の水温及び外気温度が相互に一致すると推定することが可能である。このようにすれば、ハイブリッド車両100を長期間停止させた場合、即ち、エンジン1を長期間停止した場合には、ラジエータ3の水温が外気温度に一致するため、当該外気温度をラジエータ3の水温とすることによって正確にエンジン1の再始動時におけるラジエータ3の水温を推定できる。
また、ステップS3において、水温T0がサーモスタット4の開温度以下であると判定された場合、ECU50は、エンジン1の水温Tの履歴を辿り、水温T<サーモスタットの開温度となった瞬間のエンジン1の水温T3と、当該瞬間から経過した経過時間tを算出する(ステップS10)。次に、ECU50は、経過時間tが設定値より大きいか否かを判定する(ステップS11)。経過時間tが設定値より大きいと判定された場合、ECU50は、ステップS8及びS7を順次実行する。ステップS11において、経過時間tが設定値以下であると判定された場合、ECU50は、経過時tの間のハイブリッド車両100の平均車速V、外気温度Tairからラジエータ3の水温T2を算出する(ステップS12)。より具体的には、ECU50は、T2=T3−f(T3,V,Tair)を算出する。ステップS12によれば、エンジン1の再始動時におけるラジエータ3の水温が、ラジエータ3の水温及びエンジン1の水温が相互に一致していたタイミングにおけるラジエータ3の水温から低下した温度変化を推定でき、該推定された温度変化に基づいてラジエータ3の水温を推定できることになり、ラジエータ3の水温を正確に推定できる。当該計算によって算出された水温T2について、ECU50は、ステップS6及びS7の手順、或いはステップS6、S8及びS7の手順を実行する。
本実施形態に係るウォータポンプの制御装置によれば、エンジン1の再始動時におけるラジエータ3の水温が正確に推定されているため、推定されたラジエータ3の水温及びエンジン1の水温相互の温度差を踏まえたうえで、エンジン1の水温及びラジエータ3の水温相互の温度差に起因して生じ得る不具合がエンジン1に発生しないように、電動WP5からエンジン1に供給される冷却水の流量を制御できる。よって、本実施形態に係るウォータポンプの制御装置によれば、エンジン1の再始動時において、ラジエータ3の水温がエンジン1の水温より低い状況下で、エンジン1の水温より極端に低い温度の冷却水がエンジン1に供給されることによって生じ得るサーマルショック等の不具合を低減できる。加えて、エンジン1の始動後において、一時的にエンジン1における燃料の燃焼性が悪化することによる出力の低下を改善できる。
1・・・エンジン、3・・・ラジエータ、4・・・サーモスタット、5・・・電動WP、6a,6b・・・水温センサ、50・・・ECU、100・・・ハイブリッド車両
Claims (5)
- 車両に駆動力を供給するエンジンに冷却水を循環させる流路の途中にラジエータと共に設けられたウォータポンプを制御するためのウォータポンプの制御装置であって、
前記エンジンの停止時における前記ラジエータの水温、及び、前記エンジンの停止時における前記エンジンの水温相互の関係と、前記エンジンの停止時から前記エンジンを再始動するまでに前記ラジエータの水温を変化させる環境条件とに基づいて、前記エンジンの再始動時における前記ラジエータの水温を推定する推定手段と、
前記エンジンの再始動時において、前記エンジンの水温及び前記ラジエータの水温相互の温度差に起因して生じ得る不具合が前記エンジンに発生しないように、前記推定されたラジエータの水温に基づいて、前記ウォータポンプから前記エンジンに供給される冷却水の流量を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とするウォータポンプの制御装置。 - 前記流路の途中に設けられたサーモスタットを更に備え、
前記推定手段は、前記サーモスタットが開状態である場合に、前記エンジンの停止時における前記ラジエータの水温と、前記エンジンの停止時における前記エンジンの水温とが相互に一致すると推定すること
を特徴とする請求項1に記載のウォータポンプの制御装置。 - 前記流路の途中に設けられたサーモスタットを更に備え、
前記推定手段は、前記エンジンの再始動時において、前記サーモスタットが開状態から閉状態に切り換えられた複数のタイミングのうち前記エンジンの再始動時より前であり、且つ最も前記エンジンの再始動時に近いタイミングから所定の時間経過していた場合、前記ラジエータの水温及び外気温度が相互に一致すると推定すること
を特徴とする請求項1に記載のウォータポンプの制御装置。 - 前記推定手段は、前記エンジンの再始動時における前記ラジエータの水温が、前記ラジエータの水温及び前記エンジンの水温が相互に一致していたタイミングにおける前記ラジエータの水温から低下した温度変化を推定し、該推定された温度変化に基づいて前記ラジエータの水温を推定すること
を特徴とする請求項1に記載のウォータポンプの制御装置。 - 前記推定手段は、前記エンジンの停止時における前記エンジンの水温と、前記エンジンの再始動時における前記エンジンの水温との温度差に所定の係数を乗算することによって、前記エンジンの再始動時における前記ラジエータの水温を推定すること
を特徴とする請求項1に記載のウォータポンプの制御装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2009
- 2009-04-01 JP JP2009089506A patent/JP2010242525A/ja active Pending
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