JP2010134583A - データベース処理方法、データベース処理プログラム、および、データベース指示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実行系装置2aのシステム停止部23が、システムを停止するときに、DB管理部24により通知した分散範囲とストレージIDとの対応情報をもとに、分散範囲が示すメモリDBデータ25の部分データを、ストレージIDが示すストレージ装置3にデータ出力するように、各待機系装置2bのDBデータ出力部28に対して指示し、複数の待機系装置2bのDBデータ出力部28が、システム停止部23からのデータ出力の指示に従い、互いに並列にストレージ装置3へのデータ出力処理を実行することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
前記第1の装置が、システム定義情報とデータ分散定義情報とを記憶部に記憶するとともに、DB管理部とシステム停止部とを有し、
前記システム定義情報には、前記第2の装置の装置IDと、その第2の装置からアクセス可能なストレージ装置のストレージIDとが対応づけられており、
前記データ分散定義情報には、前記メモリDBデータのデータ範囲を示す分散範囲と、その分散範囲のデータの格納先を示す前記ストレージ装置のストレージIDとが対応づけられており、
前記第2の装置が、前記メモリDBデータのデータを自装置からアクセス可能な前記ストレージ装置へと出力するDBデータ出力部を有し、
前記第1の装置の前記DB管理部が、前記データ分散定義情報に記述される分散範囲ごとに、対応するストレージIDの前記ストレージ装置をアクセスする前記第2の装置を前記システム定義情報から検索し、検索した前記第2の装置に対して、分散範囲とストレージIDとの対応情報を通知し、
前記第1の装置の前記システム停止部が、あらかじめ指定されているシステム停止開始時刻、または、前記システム停止開始時刻に先立って前記ストレージ装置にデータ出力を開始する先行出力開始時刻に、前記DB管理部により通知した分散範囲とストレージIDとの対応情報をもとに、分散範囲が示す前記メモリDBデータの部分データを、ストレージIDが示す前記ストレージ装置にデータ出力するように、各前記第2の装置の前記DBデータ出力部に対して指示し、
複数の前記第2の装置の前記DBデータ出力部が、前記システム停止部からのデータ出力の指示に従い、互いに並列に前記ストレージ装置へのデータ出力処理を実行することを特徴とする。
その他の手段は、後記する。
ユーザ端末1は、実行系装置2aに対して、データベース操作要求を送信する。
実行系装置2aは、ユーザ端末1からのデータベース操作要求を受け、主記憶装置92a内のデータを操作する。ストレージ装置3への操作結果やデータの反映は、例えば、システム終了時もしくはユーザ端末1からのデータベース出力命令を契機に行う。
待機系装置2bは、実行系装置2aに対する冗長系として動作する。つまり、実行系装置2aが現用系として動作している間は待機し、実行系装置2aに障害が発生すると、実行系装置2aの処理を代行する。待機系装置2bは、実行系装置2aの処理を代行するため、少なくとも実行系装置2aの構成要素と同じ構成要素を有する。
このように、1台の実行系装置2aおよび1台以上の待機系装置2bは、互いに冗長系装置として動作する。以下、実行系装置2aおよび待機系装置2bを、冗長系装置と総称する。
待機系装置2bは、CPU(中央演算装置、Central Processing Unit)91b、主記憶装置92b、および、通信インタフェースを備えるコンピュータとして構成される。
これらの冗長系装置には、それぞれ1台以上のストレージ装置3がアクセス可能に接続されている。各冗長系装置は、収容するストレージ装置3のデータを管理するデータベース管理システムとして動作する。
利用端末6は、FES5に対して、データベースアクセス要求を送信する。
FES5は、ユーザ端末1からのデータベースアクセス要求を受け、担当BES定義情報41(詳細は後記)を参照して、その要求で指定されたデータを格納するストレージ装置3を特定し、そのストレージ装置3を収容するBES4に対して、データベースアクセス要求を転送する。
BES4は、FES5からのデータベースアクセス要求を受け、ストレージ装置3にデータアクセスする。本実施形態でのBES4と、FES5とで、DBMS(DataBase Management System)として機能する。BES4には、それぞれ1台以上のストレージ装置3がアクセス可能に接続されている。
実行系装置2aの主記憶装置92aには、システム停止部23aと、DB管理部24aと、更新ログ管理部26aと、DBデータ出力部28aと、を構成するための、CPU91aによって実行されるプログラムが記録される。
実行系装置2aの主記憶装置92aには、システム定義情報21と、データ分散定義情報22aと、メモリDBデータ25aと、実行系更新ログ27aと、がデータとして記録される。
待機系装置2bの主記憶装置92bには、データ分散定義情報22bと、メモリDBデータ25bと、待機系更新ログ27bと、がデータとして記録される。
「装置ID」は、データベース更新システムの冗長系装置のIDである。
「装置状態」は、装置IDが示す装置の状態を示す。
「動作(冗長系維持)」は、待機系装置2bが実行系装置2aの障害発生時に備えて代行できるように準備している状態を示す。「動作(待機中)」は、待機系装置2bがストレージ装置3へのデータ出力に備えて待機している状態を示す。冗長性維持用の待機系装置2bには、例えば、収容するストレージ装置3の残りディスク容量が少ない待機系装置2bが選択される。
「ストレージ性能」は、ストレージIDが示すストレージ装置3の性能を示す。図3では、性能指標の一例として、書き込み速度を記述している。
「格納領域ID」は、ストレージ装置3内の格納領域31を特定するIDである。
システム定義情報21の「装置状態」以外のパラメータは、システムスペックであるので、例えばデータベースシステムの管理者によって、あらかじめ登録される。なお、「ストレージ性能」は、ストレージ装置3の仕様による数値でも、ストレージ装置3に対する平均的な書き込み速度でもよい。
例えば、メモリDBデータ25のうちの、分散ID「D1」が示す分散範囲「テーブルT1」のデータは、ストレージID「ストレージSt1」のストレージ装置3内の格納領域ID「領域R1」の格納領域31に格納される。
なお、分散範囲を格納先に割り当てる処理は、例えば、システム定義情報21に記述されているストレージ装置3のストレージ性能(書き込み速度)に比例して、分散範囲のデータ量を決定する手法が、用いられる。この手法により、高性能のストレージ装置3には多くのデータを割り当てるとともに、低性能のストレージ装置3には少ないデータを割り当てることで、各ストレージ装置3のデータ書き込み時間を均一化することができる。
分散範囲として、テーブルT1内の列の内、キー列に格納されているデータ値の範囲(いわゆる、キーレンジ)が、部分テーブルのエントリを特定する情報に用いられている。例えば、キー列の値が「2000」であるT1の所定レコードは、分散ID「D3」に該当するので、ストレージSt3内の領域R3に格納される。
メモリDBデータ25の部分データ(分散範囲)を、格納先(ストレージID、格納領域ID)へ割り当てる旨は、担当BES定義情報41と、データ分散定義情報22aとで共通する。一方、担当BES定義情報41には、格納先(ストレージID、格納領域ID)の管理を担当するBES4の特定情報として、「担当BES」がさらに対応づけられている。
そこで、ストレージ装置3内の格納領域31のデータ内容を示すデータ分散定義情報22aと、担当BES定義情報41とを整合化する必要がある。整合化処理は、実行系装置2aが、以下に示す第1〜第3の整合化処理のいずれかを実行することによって、実現される。
そして、データ分散定義情報22aの作成後に担当BES定義情報41が登録されたときには、DB管理部24aは、データ分散定義情報22aが示す分散範囲と格納先との対応付けを、担当BES定義情報41が示す分散範囲と格納先との対応付けになるように、データ分散定義情報22aを書き換えるとともに、その書き換えに伴ってストレージ装置3の格納領域31に格納されたデータの再配置を実行する。
そして、データ分散定義情報22aの作成後に、そのデータ分散定義情報22aの対応づけ情報を、担当BES定義情報41にコピーする。これにより、第2の整合化処理でのデータの再配置が不要になる。
実行系装置2aは、図4で説明したように、システム定義情報21のストレージ性能に比例した分散範囲と、格納領域IDとの対応づけを実行し、その結果をデータ分散定義情報22に格納する。その結果、データ分散定義情報22において、高性能(60.0MB/sec)のストレージ装置3の領域R3には多くのデータ量(301〜600=600MB)が割り当てられ、低性能(20.0MB/sec)のストレージ装置3の領域R2には少ないデータ量(201〜300=100MB)が割り当てられる。
3台の待機系装置2b(A,B,C)は、システム停止開始時刻になった時点で、データ並列処理として、データ出力を実行している。そして、データ分散定義情報22には、データ出力先を示す「格納領域31」が互いに重複しないように設定されているので、データ出力間の衝突は発生しない。
そして、各待機系装置2bは、自装置の担当分のデータ出力タスクを実行した後、他装置のデータ出力の終了を待たずに、システムを停止する。よって、全システムが停止した時刻(システム停止時刻)は、システム停止開始時刻からの時間経過が少なくて済む。
「先行出力」とは、システム停止開始時刻の前である先行出力開始時刻の時点におけるメモリDBデータ25のデータ内容を、格納領域31へと書き出す処理である。
「追加出力」とは、先行出力開始時刻の後に更新されたメモリDBデータ25のデータ内容を、格納領域31へと書き出す処理である。
このように、図10のデータ出力処理は、図8と比較すると、システム停止開始時刻より前の先行出力開始時刻から、前倒しでデータ出力(先行出力)を開始するため、システム停止開始時刻からシステム停止時刻までの、見かけ上のシステム停止時間を短縮することができる。
これにより、図10のデータ出力処理よりも、さらに、見かけ上のシステム停止時間を短縮することができる。
先行出力開始時刻に、DBデータ出力部28は、先行出力タスクを起動し、先行出力開始時刻の時点におけるメモリDBデータ25のデータ内容を、格納領域31へと書き出す。システム停止開始時刻よりも前に先行出力タスクが終了するように、先行出力開始時刻が設定されることが、望ましい。
システム停止開始時刻に、システム停止部23は、DBデータ出力部28に対して、システム停止に伴う追加出力の開始を指示する。DBデータ出力部28は、その指示を受け、追加出力タスクを起動し、先行出力開始時刻以降に更新されたメモリDBデータ25のデータ内容を、格納領域31へと書き出す。
DBデータ出力部28は、追加出力タスクからの終了通知を受けると、システム停止部23に対してデータ出力を終了した旨を通知する。システム停止部23は、データ出力の終了通知を受け、システム(自装置の待機系装置2b)を停止する。
S101bにおいて、データ同期処理として、更新ログを受信した更新ログ反映部26bは、待機系更新ログ27bにその受信した更新ログを記録する。
・装置状態が「動作(待機中)」である装置が2台以上存在するときには、その存在する2台以上の待機系装置2bを、分散対象の冗長系装置として選択する。
・装置状態が「動作(待機中)」である装置が1台存在するときには、その存在する1台の待機系装置2b、および、データ分散定義情報22aに登録されている実行系装置2aの合計2台を、分散対象の冗長系装置として選択する。
・装置状態が「動作(待機中)」である装置が存在しないときには、待機系装置2bによるデータの分散出力をせずに、実行系装置2aがシステム停止開始時刻になった後に、データを出力する(図9参照)。
データ分散定義情報22aの担当部分は、次のようにして取得する。まず、システム定義情報21の「装置ID」に対応する「ストレージID」を取得する。次に、取得した「ストレージID」に一致する、データ分散定義情報22の「ストレージID」のレコードを検索し、検索されたレコードが、担当部分である。
S103bにおいて、各待機系装置2bは、受信したデータ分散定義情報22aの担当部分のレコードを、データ分散定義情報22bに格納する。
(分散範囲ごとの先行出力時間)=(データ分散定義情報22の分散範囲が示すデータ量)÷(データ分散定義情報22の分散範囲に対応するストレージ装置3についてのシステム定義情報21で示される書き込み速度)
(先行出力開始時刻)=(システム停止開始時刻)−(分散範囲ごとの先行出力時間の最長時間)
S104bにおいて、待機系装置2bは、実行系装置2aからS104aの計算結果である先行出力開始時刻を受信し、自装置の主記憶装置92bに格納する。
S112において、各冗長系装置は、S103aで作成されたデータ分散定義情報22aに、自装置が収容するストレージ装置3のデータ出力担当部分があるか否かを判定する。担当部分がないときには(S112,No)、処理を終了する。
S114において、DBデータ出力部28は、図18または図19で後記する追加出力処理を実行する。なお、先行出力処理(S113)と追加出力処理(S114)は、直列に開始してもよいし(図10参照)、並列に開始してもよい(図11参照)。
S202において、システム定義情報21のストレージIDを順に選択するループを開始する。このループで選択中のストレージIDで示されるストレージ装置3を「選択中ストレージ」と呼ぶことにする。
(選択中ストレージの書き込み時間)=((ループで選択中の分散IDに対応する分散範囲のデータ量)+(選択中ストレージの既に割り当て済みのデータ量))÷(選択中ストレージのシステム定義情報21で示される書き込み速度)
S204において、S203で既に計算した「選択中ストレージの書き込み時間」のうち、最短時間を、選択中ストレージのストレージIDと対応づけて保持する。
(平均書き込み速度)=(システム定義情報21に記述されている各ストレージ装置3の書き込み速度の総和)÷(ストレージ装置3の台数)
(平均書き込み時間)=(データ分散定義情報22に記述されている分散範囲のデータ量の総和)÷(平均書き込み速度)
S207において、S202からのループを終了する。
S208において、ループで選択中の分散IDに対して、選択中ストレージが割り当てられたか(つまり、S206が実行されたか)否かを判定する。判定条件を満たすときにはS210へ、満たさないときにはS209へ、それぞれ進む。
S209において、ループで選択中の分散IDに対応する分散範囲のデータを、S204で保持した「選択中ストレージの書き込み時間」が最短時間であるストレージ装置3に割り当てる旨を決定する。
S210において、S201からのループを終了する。以上により、データ分散定義情報22の分散範囲は、ストレージIDと対応づけられる。そして、DB管理部24aは、システム定義情報21を参照し、ストレージIDと格納領域IDとの対応付けを、データ分散定義情報22に反映する。
なお、図15のステップを示す符号は、図14と同じ処理については、同じ符号を付ける。
S202において、システム定義情報21のストレージIDを順に選択するループを開始する。このループで選択中のストレージIDで示されるストレージ装置3を「選択中ストレージ」と呼ぶことにする。
S204aにおいて、S203aで既に計算した「既に割り当てられている分散IDの数」のうち、最小の数を、選択中ストレージのストレージIDと対応づけて保持する。
S207において、S202からのループを終了する。
S209aにおいて、ループで選択中の分散IDに対応する分散範囲のデータを、S204aで保持した「既に割り当てられている分散IDの数」が最小数であるストレージ装置3に割り当てる旨を決定する。
S210において、S201からのループを終了する。以上により、データ分散定義情報22の分散範囲は、ストレージIDと対応づけられる。そして、DB管理部24aは、システム定義情報21を参照し、ストレージIDと格納領域IDとの対応付けを、データ分散定義情報22に反映する。
なお、図16のステップを示す符号は、図14および図15と同じ処理については、同じ符号を付ける。
S201bにおいて、ループで選択中の担当BESに対応する担当BES定義情報41の格納領域IDと一致するデータ分散定義情報22の格納領域IDを特定する。そして、その特定したデータ分散定義情報22の格納領域IDに対応するデータ分散定義情報22の分散IDを順に選択するループを開始する。
S202bにおいて、ループで選択中の担当BESに対応する担当BES定義情報41のストレージIDと一致するシステム定義情報21のストレージIDを特定する。そして、その特定したシステム定義情報21のストレージIDを順に選択するループを開始する。このループで選択中のストレージIDで示されるストレージ装置3を「選択中ストレージ」と呼ぶことにする。
S204aにおいて、S203aで既に計算した「既に割り当てられている分散IDの数」のうち、最小の数を、選択中ストレージのストレージIDと対応づけて保持する。
S207において、S202bからのループを終了する。
S210において、S201bからのループを終了する。
S222において、S221からのループを終了する。以上により、データ分散定義情報22の分散範囲は、ストレージIDと対応づけられる。そして、DB管理部24aは、システム定義情報21を参照し、ストレージIDと格納領域IDとの対応付けを、データ分散定義情報22に反映する。
本フローチャートの説明では、システム停止部23bが実行する先行出力処理の詳細を説明するが、システム停止部23aが実行する先行出力処理も、動作の主体およびデータの格納位置が異なるだけであり、情報処理の内容は同じである。
更新ログ反映部26bは、再開の通知を受け、メモリDBデータ25bを更新するとともに、その更新結果を、格納領域31へ書き出すよう、DBデータ出力部28に指示する。
実行系装置2aの主記憶装置92aには、システム停止部23aと、DB管理部24aと、更新ログ管理部26aと、更新ログ反映部26bと、DBデータ出力部28aと、を構成するための、CPU91aによって実行されるプログラムが記録される。
実行系装置2aの主記憶装置92aには、システム定義情報21と、データ分散定義情報22aと、メモリDBデータ25aと、実行系更新ログ27aと、待機系更新ログ27bと、がデータとして記録される。
さらに、実行系装置2aおよび待機系装置2bは、システム停止開始時刻より前の先行出力開始時刻において、その先行出力開始時刻におけるデータ内容の書き出しを開始することにより、システム停止開始時刻からシステム停止時刻までの時間を短縮することができる。
そして、実行系装置2aおよび待機系装置2bは、ストレージ装置3に対して、データ内容そのものを書き出してもよいし、データ内容を更新するための更新ログ(SQLの命令など)を、データ内容の代わりに書き出してもよい。
本実施形態における「図2の実行系装置2a」および「図20の実行系装置2a(左側)」は、それぞれ本願発明の「第1の装置」および「データベース指示装置」に対応する。
本実施形態における「図2の待機系装置2b」および「図20の実行系装置2a(右側)」は、それぞれ本願発明の「第2の装置」および「データベース出力装置」に対応する。
2a 実行系装置
2b 待機系装置
3 ストレージ装置
4 BES
5 FES
6 利用端末
9 ネットワーク
21a,21b システム定義情報
22a,22b データ分散定義情報
23a,23b システム停止部
24a,24b DB管理部
25a,25b メモリDBデータ
26a 更新ログ管理部
26b 更新ログ反映部
27a 実行系更新ログ
27b 待機系更新ログ
28a,28b DBデータ出力部
31 格納領域
41 担当BES定義情報
91a,91b CPU
92a,92b 主記憶装置
Claims (10)
- 第1の装置と第2の装置との間で冗長化を実行し、前記第1の装置が受け付けたデータ更新要求に従って、メモリDBデータのデータを更新するデータベースシステムによるデータベース処理方法であって、
前記第1の装置は、システム定義情報とデータ分散定義情報とを記憶部に記憶するとともに、DB管理部とシステム停止部とを有し、
前記システム定義情報には、前記第2の装置の装置IDと、その第2の装置からアクセス可能なストレージ装置のストレージIDとが対応づけられており、
前記データ分散定義情報には、前記メモリDBデータのデータ範囲を示す分散範囲と、その分散範囲のデータの格納先を示す前記ストレージ装置のストレージIDとが対応づけられており、
前記第2の装置は、前記メモリDBデータのデータを自装置からアクセス可能な前記ストレージ装置へと出力するDBデータ出力部を有し、
前記第1の装置の前記DB管理部は、前記データ分散定義情報に記述される分散範囲ごとに、対応するストレージIDの前記ストレージ装置をアクセスする前記第2の装置を前記システム定義情報から検索し、検索した前記第2の装置に対して、分散範囲とストレージIDとの対応情報を通知し、
前記第1の装置の前記システム停止部は、あらかじめ指定されているシステム停止開始時刻、または、前記システム停止開始時刻に先立って前記ストレージ装置にデータ出力を開始する先行出力開始時刻に、前記DB管理部により通知した分散範囲とストレージIDとの対応情報をもとに、分散範囲が示す前記メモリDBデータの部分データを、ストレージIDが示す前記ストレージ装置にデータ出力するように、各前記第2の装置の前記DBデータ出力部に対して指示し、
複数の前記第2の装置の前記DBデータ出力部は、前記システム停止部からのデータ出力の指示に従い、互いに並列に前記ストレージ装置へのデータ出力処理を実行することを特徴とする
データベース処理方法。 - 前記システム定義情報には、ストレージIDが示す前記ストレージ装置の性能情報がさらに対応づけられており、
前記第1の装置は、前記システム定義情報の性能情報を参照して、高性能の前記ストレージ装置であるほど、割り当てる分散範囲のデータサイズが多くなるように、前記データ分散定義情報を作成することを特徴とする
請求項1に記載のデータベース処理方法。 - 前記第1の装置は、複数の前記ストレージ装置にそれぞれ割り当てられる分散範囲の数が均等になるように、前記データ分散定義情報を作成することを特徴とする
請求項1に記載のデータベース処理方法。 - 前記ストレージ装置は、さらに、データ管理装置からアクセス可能であり、
前記第1の装置は、データ管理装置が管理する前記ストレージ装置内のデータ範囲に従って、前記データ分散定義情報を作成することを特徴とする
請求項1に記載のデータベース処理方法。 - 前記DBデータ出力部は、前記ストレージ装置へのデータ出力処理について、オンライン停止予定時刻を予想して前記先行出力開始時刻時点でのデータ内容を出力する先行出力処理を前記先行出力開始時刻に実行し、その先行出力処理を終えた後に、前記先行出力開始時刻以降に更新されたデータ内容を出力する追加出力処理を実行することを特徴とする
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のデータベース処理方法。 - 前記DBデータ出力部は、前記ストレージ装置へのデータ出力処理について、前記先行出力開始時刻時点でのデータ内容を出力する先行出力処理を前記先行出力開始時刻に実行するとともに、前記先行出力開始時刻以降に更新されたデータ内容を出力する追加出力処理を実行することを特徴とする
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のデータベース処理方法。 - 前記第1の装置は冗長化における実行系装置であり、前記第2の装置は冗長化における待機系装置であることを特徴とする
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のデータベース処理方法。 - 前記第1の装置は冗長化における実行系装置であり、前記第2の装置は冗長化における前記第1の装置とは別の実行系装置であることを特徴とする
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のデータベース処理方法。 - 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のデータベース処理方法を、コンピュータである前記第1の装置および前記第2の装置にそれぞれ実行させるための
データベース処理プログラム。 - データベース指示装置とデータベース出力装置との間で冗長化を実行し、前記データベース指示装置が受け付けたデータ更新要求に従って、メモリDBデータのデータを更新するデータベースシステムに用いられるデータベース指示装置であって、
前記データベース指示装置は、システム定義情報とデータ分散定義情報とを記憶部に記憶するとともに、DB管理部とシステム停止部とを有し、
前記システム定義情報には、前記データベース出力装置の装置IDと、そのデータベース出力装置からアクセス可能なストレージ装置のストレージIDとが対応づけられており、
前記データ分散定義情報には、前記メモリDBデータのデータ範囲を示す分散範囲と、その分散範囲のデータの格納先を示す前記ストレージ装置のストレージIDとが対応づけられており、
前記データベース指示装置の前記DB管理部は、前記データ分散定義情報に記述される分散範囲ごとに、対応するストレージIDの前記ストレージ装置をアクセスする前記データベース出力装置を前記システム定義情報から検索し、検索した前記データベース出力装置に対して、分散範囲とストレージIDとの対応情報を通知し、
前記データベース指示装置の前記システム停止部は、あらかじめ指定されているシステム停止開始時刻、または、前記システム停止開始時刻に先立って前記ストレージ装置にデータ出力を開始する先行出力開始時刻に、前記DB管理部により通知した分散範囲とストレージIDとの対応情報をもとに、分散範囲が示す前記メモリDBデータの部分データを、ストレージIDが示す前記ストレージ装置にデータ出力するように、各前記データベース出力装置の前記DBデータ出力部に対して並列に指示することを特徴とする
データベース指示装置。
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