JP2010159793A - 止具 - Google Patents
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Abstract
柔らかく伸縮する軸を用いて簡単に繰り返し固定位置移動及び着脱できると共に、動植物に対しても柔らかく止めるまたは傷のつきにくく安全な止具を実現する。
【解決手段】
弾力に富む軸を、軸径よりも固定用の孔に挿入する取り付け構造の止具であり、取り付け後においても軸の先端を長手方向に伸ばすことによって軸が細くなる変化を利用し、孔の最小孔寸法よりも細く保持しながら固定位置を戻す方向へ移動させて取り付け直すことが可能となる。
【選択図】 図3
Description
板材より突出する弾力に富む軸と、弾性部材の平面に複数の爪となる凸部を有する孔とを組み合わせる構成にあって、
軸は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔の爪間孔寸法より細く、根元は爪間孔寸法より太いものであり、
孔は、複数の爪を表裏どちらかの同じ面方向に起こしたものであり、
孔の爪が平面より出ていない面方向から軸を挿入し、孔の爪間孔寸法より軸が太い部位にて食いつき抜け止めして密着固定するものであり、
さらに、軸と孔とを挿入する間に取り付け物または、付帯物をはさむことが可能な取り付け構造であり、取り付け後においても弾力に富む軸の先端を伸ばす方向に引っ張ることによって軸が細くなる変化を利用し、軸を抜け止めできる太さの部位を、爪間孔寸法よりも細く保持しながら食いつく位置を戻す方向へ移動させて取り付け直すことと、取り付け後においても弾力に富む軸の先端を伸ばす方向に引っ張ることによって軸が細くなる変化を利用し、軸を抜け止めできる太さの部位を、爪間孔寸法よりも細く保持しながら食いつく位置を軸先端に設けられた引っ張り伸ばさない無負荷の状態において爪間孔寸法より細い範囲まで移動させて、その位置にて軸を伸ばすことをやめることにより食いつかせずに取りはずすことが可能となることを特徴とする軸と孔を用いた取り付け構造が知られているがこの特徴を発展及び継承しつつ別用途にも対応すべく改良している。
また、所望する固定保持力の設定する場合に軸材と孔材の材質を変えなければならない問題も有った。これらの問題のために、同一素材による射出成型等が出来なく生産性が上がらないことがあったがこれらを改善する課題がある。
さらに、固定を強くした設定の場合に、現状の弾力よりも軸の弾力及び伸びを良くすることが望まれることもあったが、これらを解決する課題がある。また、上記の課題を克服したうえで固定位置の移動も容易することが望ましい。
また、結束間の間隔を任意に設定しやすくする課題がある。
また、固定状態が輪ゴムのように伸縮することにも対応でき、さらに軸をハサミ等で切断した切り口に触れて怪我をしたりしにくくできる止具または結束具を実現する課題がある。
また、軸及び孔部材の固定力が温度変化によって可変する(夏は高温によって柔らかく伸びやすくなり、冬は寒くなるため硬く伸びにくくなる)が、使用状況に適合した固定力を選定する課題がある。また、部材の経年劣化等(脆く、伸びにくい、弾性不足等)になった場合にも固定保持力を選定して寿命を長らえたい課題がある。
また、本発明は、軸と孔を用いた止構造によって止具、結束具、または連結具として、単一あるいは複数の目的に使われるものである。
なお、図中の正背面、前後、上下、左右、表裏、縦横等の各向きについては説明のための表現であり、各向きによって本発明が限定されるものではない。
弾力に富む軸(4)を、メス部材(1)に設けた孔(8)に挿入して組み合わせる止構造具にあって、
メス部材(1)は、複数箇所にて固定用の孔(8)を有すると共に、
それぞれの固定用の孔(8)をつなぐスリット(12)を有し、組み合わせる軸(4)を前記スリット(12)に通して固定用の孔(8)にて止めるものであり、
固定後に他の固定用の孔(8)へ移動して固定可能となることを特徴とする止具である。
弾力に富む軸(4)を、メス部材(1)に設けた孔(8)に挿入して組み合わせる止構造具にあって、
メス部材(1)は、複数箇所にて固定用の孔(8)を有すると共に、
前記軸(4)は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔(8)の最小孔寸法(2)より細く、根元は最小孔寸法(2)より太いものであり、
組み合わせる軸(4)を所望する固定用の孔(8)に通すことで固定可能となることを特徴とする止具である。
軸(4)と、メス部材(1)が一体的に成型したことを特徴とする前記請求項1、2のいずれかに記載の止具であって、結束具的にした例を、下記に記す。
弾力に富む軸(4)を、メス部材(1)に設けた、孔(8)に挿入して組み合わせる止構造具にあって、
前記軸(4)は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔(8)の最小孔寸法(2)より細く、根元は最小孔寸法(2)より太いものであり、
軸の根元の太部をメス部材として、
軸先端の細い範囲から挿入して貫通できる孔(8)を設けたことを特徴とする止具である。
軸がJ字状または、ジグザグ状または、渦巻き状または、螺旋状に曲がったこと、あるいはこれらを組み合わせて曲がったことを特徴とする前記請求項1、2、3のいずれかに記載の止具である。
軸が複数あることを特徴とする前記請求項1、2、3、4のいずれかに記載の止具である。
前記軸に対応する固定用の孔(8F)は円形を除く異形状であり、組み合わせる軸(4)と所定の相互位置において、すきまの有無が有る設定であり、孔(8F)に対し、軸(4)を回転させて、すきまの有無を変更することで固定保持力を変更できることを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の止具である。
表現を変えれば(軸の断面形状が円形を除く、断面幅寸法の違う設定であり、
前記軸に対応する固定用の孔は円形を除く、組み合わせる軸と所定の回転位置において接圧の異なる設定であり、
孔に対し、軸を径方向に回転し接圧位置を変更することで固定保持力を変更できることを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の止具である。)
また、軸と孔を一体成型で製造できる場合は生産が容易、しかも安価にできる。
特に網戸の網材と装着する目隠しまたは断熱作用材が可燃ゴミの場合に止具も可燃ゴミとして廃棄できる場合は網張替え時の不要物廃棄がまとめてできる利点がある。
また、真っ直ぐに伸びる軸を束ねた後にループに曲げて孔に通す作業を簡単にできる点で優れている。
また、ジグザグ状あるいは(らせん)渦巻き状など、軸が曲がった場合は軸を伸ばして直線にしても元の形に復元しようとする作用が働くため軸の素材の弾性だけだなく軸の曲がり具合が延びることでも弾性設定が可能となる。
また、軸を直線的に製造することと、軸を曲げることを比較すると、軸を曲げた場合には曲げた部分が直線状に変形して延びることで軸長さは長くなるため金型サイズを小さくできる。これによって所望する長さを必要な場合には曲げたほうが金型サイズを小さくできるため製造機械も小さくでき、金型製作費用と生産費用を抑えることができる点で優れている。
また、輪ゴムのように伸縮することにも対応でき、さらに軸をハサミ等で切断した切り口に触れて怪我をしたりしにくくできる止具または結束具を実現できる点で優れている。
この例は、(請求項2)
弾力に富む軸(4)を、メス部材(1)に設けた、孔(8)に挿入して組み合わせる止構造具にあって、
メス部材(1)に複数の最小孔寸法が違う固定用の孔(8A,8B)を有すると共に、
前記軸(4)は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔(8B)の最小孔寸法(2)より細く、根元は最小孔寸法(2)より太いものであり、
組み合わせる軸(4)を所望する固定用の孔(8)に通すことで固定可能となることを特徴とする止具である。なお軸を通す際は前記の所定の先端範囲を細く設定しているが、この範囲を指先で掴める長さにするとピンセットやラジオペンチなどの道具がいらない。
また、複数の最小孔寸法が違う固定用の孔は、孔周囲の厚みが違う固定用の孔で良い場合がある。(特に孔部材に弾性がある場合に効果が大きい)
この例は、軸(4)の根元太部にて密着固定する取り付けが出来、取り付け後においても弾力に富む軸(4)の先端を長手方向に伸ばすことによって軸(4)が細くなる変化を利用し、軸(4)を密着固定できる太さの部位を、孔(8)の最小孔寸法(2)よりも細く保持しながら密着固定位置を戻す方向へ移動させて取り付け直すことが可能となることを特徴とする止具の例である。
また、固定用の孔は8Aが8Bよりも最小孔寸法大きいため固定力は弱い設定となる。
さらに孔周囲の厚みが違う固定用の孔で異なる固定力を設定する場合は、単純に孔周囲の厚みを変えるだけでなく、テーパー的に孔周囲の形にすることもある。また、軸にも凹凸を設ける場合もある。場合によっては、軸の凸部を軸に所定の間隔にて複数設け、互いの凸部を半ピッチ等にずらして配置することで凸部間の谷間を短く設定できるため凹んだ部分の固定部が多数できるため細かい固定位置が可能になる、または、軸を伸ばした際には容易に細くでき、取付位置の変更が容易にできる場合がある。
また、挿入時では貫通した先端の細い部分を引っ張ることで軸が伸びて細くなるので弱い力でも簡単に根元まで通すことができる。また、軸と孔が円形等の密着した場合は軸に圧縮力が働き続けるため時間がたつとリング状に凹んだ窪みが出来る。(軸の材質、硬度、形状によって変形具合は異なる)この窪みが出来ると孔の内形部となじんだ密着固定となるのでずれにくくなると共に、隙間もなくなるので、密封性がよくなる特徴がある。
弾性板材(5)より突出する軸(4)を、取り付け物(3)の孔に通し、弾性部材(7)に設けた、孔(8)の内形の凸爪部(35)を鈍角曲げ(9)によって抜け止めとなる孔(8)に挿入し、弾性部材(7)と弾性板材(5)をはさみ、板バネ部(10)が、取り付け物(3)に接した後も加圧し、空間(11)を減少させ、加圧後も、弾性板材(5)および板バネ部(10)を弾性変形させ、互いに密着する取り付け構造の例である。この例の場合は弾性を有する爪部にて軸と食いついて固定するため挿入は弱い力でも脱去には相当な力を必要とする強固な固定ができるが、無理抜きをすると軸が食い込みすぎて切れたりすることや爪部は変形、磨耗などで破損してしまうことがあり、頻繁に着脱する場合や、それほど強固な固定を必要としない用途には向いていないこともあった。
また、爪部には隙間があるため密封性はあまり期待できない。
さらに、孔と軸を同一素材で同時加工する場合は爪部のイレコ加工が難しく高価になるばかりか、エラストマーの中でも柔らかい素材の場合は爪にすると保持力が少なすぎて通常の止具としては役に立たない場合もあった。これは、エラストマーの成型が硬質プラスチックの成型よりも形状安定が悪いこともあり、爪を形成する場合であっても切れ込み部を少なくすることが望ましい場合が考えられる。
この例は、(請求項1)
弾力に富む軸(4)を、メス部材(1)に設けた、孔(8)に挿入して組み合わせる止構造具にあって、
メス部材(1)に複数の固定用の孔(8)を有すると共に、
それぞれの固定用の孔(8)をつなぐスリット(12)を有し、組み合わせる軸(4)を前記スリット(12)に通して別の固定用の孔(8)へ移動できる構成であることを特徴とする止具である。
なお、軸を通す際は先端範囲を細くして指先で掴める長さにすることが望ましいが、この図ではメス部材(1)の中央にあるスルー穴(14)は軸の太い部分よりも大きく設定してあるので必ずしも軸を細くする必要はない。(軸の先端を細く設定すると共に、スルー穴(14)部を、軸の太い部分よりも小さく設定して図1のような構成にしても良い)
また、複数の最小孔寸法が違う固定用の孔は、孔周囲の厚みが違う固定用の孔で良い場合がある。(特に孔部材に弾性がある場合に効果が大きい)
この例は、スルー穴(14)に軸を挿入してから固定用の孔(8E)部分に合致するようにメス部材(1)を移動した場合である。
なお、軸(4)の根元太部は、大きさの異なる各固定用の孔(8C,8D,8E)と比べて太く設定してあるが、さらに各固定用の孔(8C,8D,8E)に繋がる各スリット(12)は、それぞれの各固定用の孔(8C,8D,8E)よりも狭くすることで固定部分からスリットへの位置ずれをしにくくしてある。
また、固定用の孔は8Dが最も狭く設定してあるので固定力も強く、次いで8C、8Eの順で固定力の設定ができる。
この例ではメス部材の外周に肉が有るため、各固定用の孔(8C,8D,8E)は外形から固定用の孔が繋がっていないので形状安定しており、特にメス部材を樹脂等の弾性材にした場合にスリットの開きを抑えることができる。
なお、この例では各固定用の孔(8C,8D,8E)の大きさに差があるが、メス部材が樹脂を用いて且つ繰り返し同じ固定力を望んで使用することが多い場合は同一形状にする場合がある(樹脂が弾性を少なくなって固定が弱くなった場合は、弾性を保っている他の固定部を使って固定保持を安定させる)
なお、この例では軸を脱去する際に、3箇所の固定用の孔スリットを通し外した後に、移動方向に他のスリットに入らないように配置してスルー穴(14)の内面に当たるように工夫してある。また、内形の各交点には丸みを設けることで軸の移動がスムーズになる他軸が傷つきにくくできるため寿命を長くできる場合がある。
メス部材(1)に複数の固定用孔(8)を設けると共に、端部から延伸する弾力に富む軸(4)を有し、複数の固定用孔(8)はどちらも密着固定できる太さを有しているが、大きい孔(8A)と小さい孔(8B)とし、大きさが異なっており、軸(4)を大きい孔(8A)に通して固定する場合は位置ずれ保持力が弱く、小さい孔(8B)に通して固定する場合は位置ずれ保持力が弱くなる設定であり、どちらの孔を選択するかで、用途に合わせた保持力の結束具である。
また、軸をJ字状にすることで奥側に手が入りにくい場合にも弾性軸のJ字部を伸ばして対象を抱えた後に軸の復元力で元のJ字になったところでメス部材の固定用孔に通して結束できる。
また、電源コードを束ねる場合には軸側に近い方の孔で単線を束ねずれ止めし、電源コードを輪的に巻きこみ短くしてから再度軸で束ねて軸側に遠い方の孔に通して結束しても良い。(図示せず)また、たとえば意匠部(13)等に結束具の一部に文字、図、絵等を配置(凹凸、書けるように消えにくい表面処理あるいはシールを貼れる設定)する、あるいは模様、広告などを設けてもよい。(一体成型の場合等に製造時に設定しても良い)
メス部材(1)に複数の最小孔寸法が違う固定用孔(8C、8D、8E)を有すると共にそれぞれの固定用孔(8C、8D、8E)をつなぐスリット(12)を有し、組み合わせる軸(4)を前記スリット(12)に通して別の固定用孔(8C、8D、8E)へ移動できる構成であり、軸(4)を組み合わせる最小孔寸法が違う固定用孔(8C、8D、8E)を選ぶことによって固定保持力の設定が可能となることを特徴とする結束具である。また、孔(8C、8D、8E)は軸(4)の凸部(16)の太さの組み合わせにて、位置決めまたは、保持力の設定ができる。また、孔(8C、8D、8E)はそれぞれが、8E、8C、8Dの順に大きく設定すれば、固定保持力も8E、8C、8Dの順に弱くなる。さらにJ字状に軸(4)は曲がっているが複数の凸部(16)よりも先端側に抜止節(15)があり、これは凸部(16)より太く設定することで結束保持を高めた複数の凸部(16)が全て抜けきった後で最後に抜けにくく設定している。
また、抜止節(15)よりも広いスルー穴(14)は軸(4)を通す際に通しやすくするために設定している。
軸(4)の断面形状が円形ではなく、縦方向寸法が厚み方向寸法よりも大きく設定した断面幅寸法の違う設定であり、右上に固定用の孔(8F)の拡大図を示す。
前記軸(4)に対応する固定用の孔(8F)は、円形ではなく組み合わせる軸(4)に対し、横方向は軸より広いすきま嵌め合い寸法(38)であり、縦方向は軸より狭いしまり嵌め合い寸法(39)と所定の回転位置において、すきまが有る方向とすきまが無い方向が有する接圧の異なる設定であり、孔(8F)に対し、軸(4)を回転し接圧変更することで固定保持力を変更できることを特徴とする結束用の止具である。
また、結束する軸は結束する面が広いほうが安定するため厚み方向を薄く設定しているが、孔(8F)に挿入する際は60度から90度ねじって軸を入れるとすきまが有るため力が要らず容易に締めこむことができ、さらに結束対象物に締め込むと自然に結束する面にねじりが戻る作用がある。逆に緩める場合は、すきまができる様にねじってから抜くとすきまが有るため力が要らず容易に緩めることができる。
なお、円形の軽固定用に設定した孔(8A)は、軸(4)の方向に関係なく抜き差しできる。また、軸に設けた凸部(16)は対向する面に所定の間隔にて連続して並んで有るが、凸部(16)間の凹部位置にて固定すればずれにくくできる。また、凸部の大きさと位置設定にて所望する結束用の止具とすることができる。
メス部材(1)に複数の固定用孔(8)を設けると共に、端部から延伸する弾力に富む軸(4)を有し、複数の固定用孔(8)はどちらも密着固定できる太さを有しているが、大きい孔(8A)と小さい孔(8B)とし、大きさが異なっており、軸(4)を大きい孔(8A)に通して固定する場合は位置ずれ保持力が弱く、小さい孔(8B)に通して固定する場合は位置ずれ保持力が弱くなる設定であり、どちらの孔を選択するかで、用途に合わせた保持力の結束用の止具である。
また、軸がJ字状に曲がったことを特徴とするが、縫い針のように孔(8A、8B)に紐状の糸線、ワイヤ等を挿入して軽く止めて使用する通し用の止具としての利用も可能である。
また、J字の間隔が所望する軸間に合致させることで、通すことが容易になるが、通し具として使用する場合は間隔の異なる複数のセットにすると通し用の止具の応用範囲が増えて好ましい。
メス部材(1)に複数の固定用の孔(8)を設けると共に、端部から延伸する弾力に富む軸(4)を複数有する止具であって、複数の固定用の孔(8)は、軸(4)に設けた凸部(16)よりも狭くしてあり、どちらも軸(4)を挿入して凸部(16)にて固定できる孔設定であるが、大きい孔(8A)と小さい孔(8B)とし、大きさが異なっており、軸(4)を大きい孔(8A)に通して固定する場合は位置ずれ保持力が弱く、小さい孔(8B)に通して固定する場合は位置ずれ保持力が弱くなる設定であり、用途に合わせて、どちらの孔を選択するかによって保持力の選定可能な結束用の止具である。
左側の軸は、右側の軸に比べて長く設定して有り、それぞれの軸に設けた凸部(16)は先端の所定範囲を除き数珠状にした例であるが、これは先端部分の太さを固定用の孔(8)よりも細くして貫通させた先端を掴んで引っ張ることで容易に凸部(16)を固定用の孔(8)に通すことができる。さらに、軸を伸ばし凸部(16)を細くし、その状態を保って抜くと抜きやすくなる。特に、固定用の孔を狭くして固定力を強くした場合に有効である。
図8の発明内容のメス部材(1)に違いがある。
メス部材(1)に複数の固定用の孔(8)を有すると共に、
それぞれの固定用の孔(8)をつなぐスリット(12)を有し、組み合わせる軸(4)を前記スリット(12)に通して別の固定用の孔(8)へ移動できる構成であることを特徴とする止具である。
なお、軸を通す際は先端範囲を細くして指先で掴める長さにすることが望ましいが、この図ではメス部材(1)の中央部にあるスルー穴(14)は軸の太い部分よりも大きく設定してあり先端範囲を細い部分はスルー穴(14)よりも多少太くでも圧入できれば良く、必ずしも軸を細くする必要はない。
この例は、スルー穴(14)に軸(4)を挿入してからスリット(12)を通って固定用の孔(8C,8D)部分に合致するように軸(4)を移動する場合である。
なお、軸(4)の根元部分に設けた凸部(16)は、大きさの異なる各固定用の孔(8C,8D)と比べて太く設定してあるが、さらに各固定用の孔(8C,8D)に繋がる各スリット(12)は、それぞれの各固定用の孔(8C,8D)よりも狭くすることで固定部分からスリットへの位置ずれをしにくくしてある。
また、固定用の孔は8Dが8Cよりも狭く設定してあるので固定力も強いが、8Cはスリットが二箇所あるため、スリットが開きやすいので8Dに比べて著しく固定力は弱いので簡単に緩む固定に適している。
この例では軸(4)と、メス部材(1)が一体的に成型し、金型への充填を調べた。
右側の渦巻き状の軸には無いが、左側の渦巻き状の軸(4A)は凸部(16)が有る。
渦巻き外周部より樹脂を射出し、各渦巻きの中心に向かって流す試作金型仕様である。
軸が曲がっているので小さな金型であっても延ばした軸の長さを長くできた。
下に、メス部材(1)部分の拡大図を示す。
弾性を有するメス部材(1)に複数の固定用孔(8)を設けた拡大図を示し説明する。
弾力に富む軸(4)を、弾性を有するメス部材(1)に設けた孔(8)に挿入して組み合わせる止構造具にあって、
メス部材(1)は、複数箇所にて固定用の孔(8)を有すると共に、
それぞれの固定用の孔(8)をつなぐスリット(12)を有し、組み合わせる軸(4)を前記スリット(12)に通して
別の固定用の孔(8)へ移動して固定可能となることを特徴とする止具であり、
それぞれの固定用の孔(8)は、孔を拡大する際の変形するための力が違う設定であることを特徴とする結束用の止具である。
ここで、孔を拡大する際の変形するための力が違わせるために、この図では固定用の孔(8)をつなぐスリット(12)の長さに違いが有り、スリットが浅くスルー穴に近い固定用の孔(8C)は、スリットが開きやすいため固定力が弱くなっている。
このように、同素材であっても固定用の孔周囲の厚みや縁の幅によって変形するための力を違わせることが可能となる。(スリット等が同じであれば厚みまたは縁の幅が多い方が、固定用の孔が変形しにくくなるため固定力が強くなる)
この例では軸(4)と、メス部材(1)が一体的に成型し、金型への充填を調べた。
J字状に曲がった軸(4C)と直線的な軸(4D)は断面が同じ設定であると共に、先端の所定範囲は固定用の孔(8F)の縦横よりも細くし、
固定用の孔(8F)は、縦横の寸法に違いが有り、
軸(4)の幅広部に対しすきまの有る方向と、
幅広部に対しすきまが無く設定した結束用の止具である。
直線的な軸(4D)は、厚みよりも幅が広い設定であり、拡大図の破線のように直角方向(縦長)にねじって、孔(8F)に挿入して強く巻いて結束すると、
結束物に対して広い面で結束しようとするため、
自然と拡大図の二点差線破線のように(横長)に戻って圧接する設定が可能となる。
J字状に曲がった軸(4C)は(8F)の右側のランナーを長くして(最大右側の円範囲まで)結束する物の奥行きがある場合にも対応した例である。
メス部材(1)に複数の固定用孔(8)を設けると共に、端部から延伸する弾力に富む軸(4)を有し、複数の固定用孔(8)は幅広方向には固定できる太さを有しているが、幅狭方向にはすきまを有す設定とし、図中の二点鎖線の矢印に示す通り軸(4)を同じ面より複数回通して固定するまたは、各孔に縫い刺す回数にて所望する用途に合わせた保持力の選定が可能な結束具である。
また、軸に複数列の凸部(16)を設けているが、この凸部(16)は挿入方向には緩く抜き出し方向にはきつい角度をした突起になっているので挿入しやすく抜けにくい構成にしてある。また、それぞれの複数列凸部(16)の間隔をずらすことで引っ張り伸ばした際に軸が細くなりやすい様に設定してある。
弾力に富む軸(4)を、孔(8)に挿入して組み合わせる結束具にあって、前記軸(4)は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔(8)より細く、太いものであり、軸(4)の根元の太部分にて固定する取り付け構造であり、取り付け後においても弾力に富む軸(4)の先端を長手方向に伸ばすことによって軸(4)が細くなる変化を利用し、軸(4)を固定できる太さの部位を、孔(8)の最小孔寸法よりも細く保持しながら固定位置を戻す方向へ移動させて取り付け直すことが可能となることを特徴とする結束する止具の例である。
なお、左側の破線部位置から取り付け物(3)を抱えることが可能な位置にあるが、これは取り付け物の隙間に軸先部を挿入し、弾性軸のJ字部を伸ばして無理に押し込んでも、しばらくすると軸の復元力で元のJ字に戻った状態である。
取り付け物(3)を抱える位置にて結束する止具を左に移動して軸の先端が取り付け物(3)に当たって開いているが軸に弾性があり柔らかい紐のような設定であれば固定用の孔(8)に向けて挿通ことが可能である。
固定用の孔(8)に通した軸(4)を締めることで取り付け物(3)と結束するこができる。この例では単に抱きかかえた状態であるが、他の付帯物を束ねることも可能であると共にハサミ等で切断位置(22)で切っても良い。
一般に普及している結束バンドの中にはナイロンのどを用いているため切り口が鋭く尖っているのと固いため、接触すると怪我(出血)をすることがあるが、弾力に富む軸が、柔らかい紐のように設定すれば触っても踏んでも怪我をする事は減らせる。
土からら立てられた支柱(23)と植物(24)が所定の間隔を保って束ねられているが、これは支柱(23)と植物(24)との間に板状のメス部材(1)に二箇所設けた孔(8)にメス部材(1)から延伸した軸(4)をそれぞれ通して緩く締めた状態にある。この構成の場合はメス部材(1)の孔(8)間にて束ねる物との間に間隔を保つことができる。
植物は成長に伴い支えが必要になり、土に支柱を立てて紐で縛って風や、植物の自重で折れ曲がりを防ぐことがあるが、紐を所定の長さに切って支柱と植物の茎(つる)とを縛る作業はコツが必要である共に、繰り返しの作業は長時間になると疲れるまたは、指が痛くなることがあった。また、成長を妨げない、または植物と支柱との間隔をあけてこすれて傷がつかないように8の字結びをする場合は、素人には難しい作業であり、植物の成長に伴って紐を切って新しく結びなおすことも必要になる。また、屋内やビニールハウス内など風等の外力の影響が無い環境の場合は植物の成長して太くなると結束の輪が広がる設定にすることも可能な他、図5に示すようなスリットや凸部及び抜止節を設定して植物の特性や用途に合わせた結束できる止具を設定することも可能である。
図16の結束できる止具であり、孔(8)を表裏のどちらかからでも軸(4)に連結できるように配慮している。
固定用の孔(8)に通した軸(4)を締めることで取り付け物(3)と結束するこができる。固定用の孔(8)は、孔(8A)は孔(8B)に比べてサイズが大きいので保持力が弱くなる。また、軸(4E)は孔の有る面に凹凸が有って、固定位置がずれにくくしてあるが凹部(40)に孔(8)部を嵌め合わせる設定である。
上図は止具を単体に示した図であり、下図は固定例を示した図であり軸先端の破線部を矢印方向に曲げて孔に挿入する図である。
軸(4)の根元太部にて、軸(4)先端の細い範囲を貫通できる固定用孔(8)を複数設けたことを特徴とする結束用の止具である。
詳しくは、軸(4)を取り付け物(3)の穴に通し、太い根元の抜止節(15)に当たるまで貫通した状態にて軸側面の穴(8)の内一番左に設けられた穴(8)のみが取り付け物(3)よりも出るが、この孔(8)に軸先端を通して軸と取り付け物(3)とを止めた例である。この例では軸先端の細い範囲を軸の根元太部に通した際にはずれにくくなるように凸部(16)を設けている。また、軸の根元太部の孔(8)よりも軸先端の細い範囲の方を太くすると、組み合わせた後では軸の根元太部を太くする働きがあり、取り付け物(3)とのがたつきを少なくできる。また、軸の根元太部の孔(8)に軸先端を通した際のできる輪の部分を結束具として使うこともできる。さらに、軸先端を通した状態を目視することで固定してあるかの確認ができる。
弾力に富む軸(4)を、メス部材(1)に設けた孔(8)に挿入して組み合わせる止構造具にあって、
メス部材(1)は、複数箇所にて固定用の孔(8)を有すると共に、
それぞれの固定用の孔(8)をつなぐスリット(12)を有し、組み合わせる軸(4)を前記スリット(12)に通して固定用の孔(8)にて止めるものであり、
固定後に他の固定用の孔(8)へ移動して固定可能となることを特徴とする止具である。
なお、軸を通す際は大きく設定したスルー穴(14)は、子供や高齢者でも簡単に通せるものであり、さらに、左右に設けた固定用の孔(8)部を設けている。
軸に近い固定用の孔(8E)部にて固定すれば、スルー穴(14)が吊りフックの貫通穴として利用でき便利な使用例である。また、この使用例ではスナック菓子の袋の食べ物がまだ残っている場合に袋を窄めて固定することで湿気なくしたいなどの時に適している。
取手(37)側の固定用の孔(8E)部にて固定すれば、結束する対象物が太い場合に対応できる。また、スルー穴(14)上下の丸く曲がった縁の繋ぎ部が軸を長手方向に伸縮させ直線に延びる変形をするため、軸の弾力を良くする働きが有る。
なお、軸(4)の根元部分に設けた凸部(16)は、固定用の孔(8E)では周囲をテーパー的に凹ませてあり、位置ずれをしにくくしてある。
また、固定用の孔(8C)は二箇所あるが、一箇所でも良い。
取手(37)は着脱しやすくするために設けてあるが、この部分に滑り止めの凹凸を設けてもよい。
この例は、複数の軸が略一本の紐状になって、両端の所定範囲を細くした三種類の止具を上下に並ばせている。
上図の場合は、メス部材(1)に複数の固定用の孔(8)を所定の間隔で設けているが孔の上下はかなり薄く設定してあるが軸を長手方向に伸ばすと、この薄い部分がとても伸びやすくなるので弾性を求める際に有効である。
その下図は、メス部材の固定用の孔を大きくすると共に、孔周辺のつなぎ部を膨らませた凸部(16)を形成しているが、軸を孔に挿入すると、凸部が孔を狭くする方向に凹むことで軸との嵌め合いの目安になると共に、固定位置をずれなく設定できる場合もある。
その下図は、紐状の止具の使用例として二点鎖線の矢印にて所望する固定用の孔に挿入させるものであるが、両端の軸先を一体化したメス部材の孔(8)に挿入させるだけでなく、同様な形状を有する、最下図に示すように、他の止具と連結して増やす場合もある。
なお、止具の孔(8)の上下に曲がった形状にすることで紐を延ばす際に、曲線部が直線的に伸縮するための吸収部となって、輪ゴム的に常に締め付けることを太い軸であっても可能とする場合がある。このように軸の側面に孔を設けるまたは、厚み等の形状を工夫することで軸の伸縮量と弾力調整することが可能となる。
左側に軸が二本あるが、これは植物を誘引するために支柱にイボ竹を使った場合に固定を強くする時に有効である。また、二股に分けたことによって、束ねる対象物をそれぞれの用途にあった大きさ、強さにて結束する場合に適している。
右側の軸はジギザグに曲がっているが、これによって輪ゴム的に弱く束ねる固定にできる上に軸が直線的に延びた場合は、それ以上は伸びにくく設定できる場合がある。
また、各部材には親水及び撥水処理または(無)光触媒処理を施しても良い。
2 最小孔寸法
3 取り付け物
4 軸
5 弾性板材
6 保持部
7 弾性部材
8 孔
9 鈍角曲げ
10 板バネ部
11 空間
12 スリット
13 意匠部
14 スルー穴
15 抜止節
16 凸部
22 切断位置
23 支柱
24 植物
35 爪部
37 取手
38 すきま嵌め合い寸法
39 しまり嵌め合い寸法
40 凹部
Claims (6)
- 弾力に富む軸(4)を、メス部材(1)に設けた孔(8)に挿入して組み合わせる止構造具にあって、
メス部材(1)は、複数箇所にて固定用の孔(8)を有すると共に、
それぞれの固定用の孔(8)をつなぐスリット(12)を有し、組み合わせる軸(4)を前記スリット(12)に通して固定用の孔(8)にて止めるものであり、
固定後に他の固定用の孔(8)へ移動して固定可能となることを特徴とする止具。 - 弾力に富む軸(4)を、メス部材(1)に設けた孔(8)に挿入して組み合わせる止構造具にあって、
メス部材(1)は、複数箇所にて固定用の孔(8)を有すると共に、
前記軸(4)は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔(8)の最小孔寸法(2)より細く、根元は最小孔寸法(2)より太いものであり、
組み合わせる軸(4)を所望する固定用の孔(8)に通すことで固定可能となることを特徴とする止具。 - 軸(4)と、メス部材(1)が一体的に成型したことを特徴とする前記請求項1、2のいずれかに記載の止具。
- 軸がJ字状または、ジグザグ状または、渦巻き状または、螺旋状に曲がったこと、あるいはこれらを組み合わせて曲がったことを特徴とする前記請求項1、2、3のいずれかに記載の止具。
- 軸が複数あることを特徴とする前記請求項1、2、3、4のいずれかに記載の止具。
- 前記軸に対応する固定用の孔(8F)は円形を除く異形状であり、組み合わせる軸(4)と所定の相互位置において、すきまの有無が有る設定であり、孔(8F)に対し、軸(4)を回転させて、すきまの有無を変更することで固定保持力を変更できることを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の止具。
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- 2009-01-07 JP JP2009001385A patent/JP2010159793A/ja active Pending
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