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JP2010037866A - 建築物の外壁構造 - Google Patents

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JP2010037866A JP2008203877A JP2008203877A JP2010037866A JP 2010037866 A JP2010037866 A JP 2010037866A JP 2008203877 A JP2008203877 A JP 2008203877A JP 2008203877 A JP2008203877 A JP 2008203877A JP 2010037866 A JP2010037866 A JP 2010037866A
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Abstract

【課題】シーリング目地付近の塗膜上においてもカビや藻が発生することがない建築物の外壁構造を提供する。
【解決手段】外壁目地にシーリング材が打設された建築物の外壁構造において、前記シーリング材に防カビ及び/又は防藻剤を含有させ、シーリング材を含む外壁面に塗料を塗布する。シーリング材は、フタル酸エステル等の可塑剤及び/又は乾性油等の酸素硬化性不飽和化合物のような添加成分を含み、また塗料にも好ましくは防カビ及び/又は防藻剤を含有させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の外壁構造の分野に関する。
一般に、住宅等の建築物の外壁には、その意匠性を高めると同時に外界から外壁材内部への雨水等の浸入を防ぎ外壁材を保護するために、耐汚染性や耐候性を有する塗装が施されることが多い。しかし、かかる外壁塗装を施していても、外壁にカビや藻が発生して外壁の意匠性を損なってしまうことがあった。そこで、塗料に防カビ・防藻剤を配合して外壁塗装を行うことにより、カビや藻の発生を抑えることが試みられたが、外壁構造や工法の違いによっては、カビや藻の発生を効果的に抑えることができず、特に、外壁目地(隣接する外壁材どうし、あるいは外壁材とサッシ枠等外装部材との連接部)にシーリング材を打設し、その上から全面を塗装する外壁構造においてはしかりであった。
すなわち、外壁の仕上げ方法としては、窯業系サイディング材に代表される工場で塗装された外壁材をビスなどで建物に固定する乾式工法と、建設現場で外壁を仕上げる湿式工法とがある。前者の乾式工法による場合は、目地部を塗装しないため、目地シーリング材の表面にカビや藻が発生する可能性がある。そこで、目地シーリング材に防カビ・防藻剤を配合することが知られている(特許文献1)。
一方、後者の湿式工法による場合は、外壁目地に打設されたシーリング材の表面にも塗装を施すが、塗料に防カビ・防藻剤を配合すれば、外壁面全体にわたってカビや藻の発生を抑制できると考えられていた。しかし、実際には、シーリング材の付近を中心にカビや藻が発生してしまう場合があった。
特開2002−348988号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、シーリング目地(シーリング材が打設された外壁目地)付近の塗膜上においてもカビや藻が発生することがない建築物の外壁構造を提供することを目的とする。
第一の発明によれば、外壁目地にシーリング材が打設された建築物の外壁構造において、前記シーリング材に防カビ及び/又は防藻剤を含有させ、前記シーリング材を含む外壁面に塗料を塗布したことを特徴とする外壁構造が提供される。
第二の発明によれば、第一の発明に係る建築物の外壁構造において、上記塗料に防カビ及び/又は防藻剤を含有させたことを特徴とする外壁構造が提供される。
第三の発明によれば、第一又は第二の発明に係る建築物の外壁構造において、上記シーリング材が、フタル酸エステルからなる可塑剤を含有するものであることを特徴とする外壁構造が提供される。
第四の発明によれば、第一から第三の発明の何れか一に係る建築物の外壁構造において、上記シーリング材が、酸素硬化性不飽和化合物を含有するものであることを特徴とする外壁構造が提供される。
第五の発明によれば、第一から第四の発明の何れか一に係る建築物の外壁構造において、前記シーリング材に含有させられる防カビ及び/又は防藻剤が、イソチアゾリン系抗菌剤、イミダゾール系抗菌剤、カーバニリド系抗菌剤、チアゾール系抗菌剤、トリアジン系抗菌剤、ビグアナイド系抗菌剤、アミノ酸系抗菌剤、イソチオシアネート系抗菌剤、尿素系抗菌剤、エーテル系抗菌剤、オキサゾリジン系抗菌剤、カーバメート系抗菌剤、サルファミド系抗菌剤、第四アンモニウム塩系抗菌剤、チオカーバメート系抗菌剤、ニトリル系抗菌剤、ピリジン系抗菌剤、フェノール系抗菌剤、フタルイミド系抗菌剤、モルフォリン系抗菌剤、ヨウ素系抗菌剤、天然物系抗菌剤からなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含んでなることを特徴とする外壁構造が提供される。
第六の発明によれば、第一から第五の発明の何れか一に係る建築物の外壁構造において、前記塗料に含有させられる防カビ及び/又は防藻剤が、イソチアゾリン系抗菌剤、イミダゾール系抗菌剤、カーバニリド系抗菌剤、チアゾール系抗菌剤、トリアジン系抗菌剤、ビグアナイド系抗菌剤、アミノ酸系抗菌剤、イソチオシアネート系抗菌剤、尿素系抗菌剤、エーテル系抗菌剤、オキサゾリジン系抗菌剤、カーバメート系抗菌剤、サルファミド系抗菌剤、第四アンモニウム塩系抗菌剤、チオカーバメート系抗菌剤、ニトリル系抗菌剤、ピリジン系抗菌剤、フェノール系抗菌剤、フタルイミド系抗菌剤、モルフォリン系抗菌剤、ヨウ素系抗菌剤、天然物系抗菌剤からなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含んでなることを特徴とする外壁構造が提供される。
更に次の発明(1)〜(5)も提供される。
(1)複数の建築部材が突き合わされる目地部分にシーリング材が充填されてなる建築構造体において、前記シーリング材に防カビ及び/又は防藻剤を配合し、前記シーリング材を含む構造体表面に塗装を施したことを特徴とする建築構造体。
(2)複数の建築部材が突き合わされる目地部分に充填され、建築部材の表面と共にその表面に塗料が塗布されるシーリング材において、防カビ及び/又は防藻剤を含有してなることを特徴とするシーリング材。
(3)シーリング材が、カビ生育環境又は藻発生環境に寄与するブリード成分を含むものである(1)に記載の建築構造体又は(2)に記載のシーリング材。
(4)外壁目地にシーリング材が打設されてなる外壁の改修方法において、既設のシーリング材を部分的に又はほぼ完全に除去し、防カビ及び/又は防藻剤を含有してなるシーリング材を充填した後、シーリング材上を含む壁面全体に塗料を塗布することを特徴とする改修方法。
(5)改修前の外壁塗装が工場塗装によりなされた外壁の改修である(4)に記載の改修方法。
本発明によれば、外壁構造におけるシーリング目地付近の塗膜上におけるカビや藻の発生を防止するかもしくは大幅に低減させることができる。
本発明の実施形態の典型例は、住宅等の建築物の外壁構造に関する。本実施形態が対象とする外壁構造は、図1の概略断面図に示すように、軽量気泡コンクリート(ALC)等の所望の性質を備えた外壁パネルからなる外壁材1を複数枚並べて壁面を構築してなるもので、突き合わせられて隣り合う外壁材1、1の接合部に、建物内側に面してバックアップ材2が介装されて、該バックアップ材2の外面側に建物外側に開口する目地が形成され、該目地にシーリング材3が、シーリング材3の外部表面が外壁材1の外表面と略同一平面となるまで打設されている。そして、外壁材1の表面とシーリング材3の表面に下塗材4aと上塗材4bとからなる塗膜4が塗布されている。
本実施形態における外壁塗装工法は、前述の湿式工法であり、外壁材1を並べ、バックアップ材2を取り付けた状態でシーリング材3を建築現場にて打設していき、シーリング材3表面を含む外壁面全体を塗装して塗膜4で覆うものである。
上記シーリング材3は、打設後に一定時間で硬化して弾性体となりうる樹脂組成物であり、建築物の外壁目地に所定の水密性、気密性、断熱性、接合性等を付与し、建築用シーリング材として利用されているものであれば、例えばポリウレタン系シーリング材、ポリイソブチレン系シーリング材、変成シリコーン系シーリング材、ポリサルファイド系シーリング材、アクリルウレタン系シーリング材、アクリル系シーリング材等、その主成分の種類、他の配合成分等は任意である。さらに、特にその上に被覆される塗膜4の亀裂、剥離等をなくして付着性を良好なものとするためには、種々の成分が工夫されて配合されているものが好ましい。
一例を挙げると、特開2006−143760号公報に開示されているように、シーリング材に低分子量可塑剤を適切量含有させることで、シーリング目地上の塗膜の汚れがなく、かつ塗膜の割れを発生させないようにしたものが使用できる。このシーリング材は、イソシアネート基含有ウレタンポリマー、架橋性シリル基含有樹脂、ポリサルファイド樹脂等の常温硬化性樹脂と、フタル酸エステル類(ジイソノニルフタレート(DINP)、ジブチルフタレート等)、非芳香族二塩基酸エステル類等の低分子量可塑剤を含有し、更に任意にはウレタン系高分子可塑剤等の高分子量可塑剤を含有する。
他の例では、特開2005−306921号公報に開示されているように、イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー等の常温硬化性樹脂に乾性油等の酸素硬化性不飽和化合物を添加することにより、シーリング材と塗膜の付着性を向上させ、剥離を生じさせないようにしたものが使用できる。
更なる例では、フタル酸エステル類等の可塑剤と乾性油等の酸素硬化性不飽和化合物の双方を含有するイソシアネート基含有ウレタンポリマー組成物が使用できる。
このように、フタル酸エステル類等の可塑剤や乾性油等の酸素硬化性不飽和化合物を含有するシーリング材を使用すると、塗膜の付着性が向上し、塗膜の亀裂や剥離がほとんど発生しないが、このシーリング材の上から防カビ及び/又は防藻剤を配合した塗料を用いて塗装を施しても、シーリング材上の塗膜表面のカビや藻の発生は必ずしも抑えることができなかった。ところが、後記する実施例で実証するように、上記のシーリング材に防カビ及び/又は防藻剤を配合しておくと、意外にもカビや藻の発生を抑えることができた。本発明を理論によって限定するものではないが、上記シーリング材中の何らかの成分がブリード現象により、シーリング材から塗膜を経て表面に滲み出し、その結果、塗料中に防カビ及び/又は防藻剤が配合されているにもかかわらず、シーリング材上の塗膜表面にカビや藻の発生に好適な環境が形成されると推察している。ところが、シーリング材中にも防カビ及び/又は防藻剤が配合されていると、ブリード現象が生じてもシーリング材に含有される防カビ及び/又は防藻剤が有効に作用し、シーリング材上の塗膜表面のカビや藻の発生が抑えられるものと推量される。
よって、本実施形態においては、シーリング材3が防カビ及び/又は防藻剤を更に含有する。該シーリング材3に配合される防カビ及び/又は防藻剤は、真菌類、藻類の細胞構造を少なくとも部分的に破壊し、変性し又は機能阻害する等により、所望の防カビ及び/又は防藻効果を奏するものであれば如何なるものでもよいが、通常は各種の抗菌剤を使用することができる。よって、防カビ及び/又は防藻剤として、例えば、イソチアゾリン系抗菌剤、イミダゾール系抗菌剤、カーバニリド系抗菌剤、チアゾール系抗菌剤、トリアジン系抗菌剤、ビグアナイド系抗菌剤、アミノ酸系抗菌剤、イソチオシアネート系抗菌剤、尿素系抗菌剤、エーテル系抗菌剤、オキサゾリジン系抗菌剤、カーバメート系抗菌剤、サルファミド系抗菌剤、第四アンモニウム塩系抗菌剤、チオカーバメート系抗菌剤、ニトリル系抗菌剤、ピリジン系抗菌剤、フェノール系抗菌剤、フタルイミド系抗菌剤、モルフォリン系抗菌剤、ヨウ素系抗菌剤、天然物系抗菌剤を利用することができる。
ここで、イソチアゾリン系抗菌剤としては、例えば2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン(OIT)等;イミダゾール系抗菌剤としては、2−(4−チアジル)ベンゾイミタゾール(TBZ)、2−ベンゾイミダゾールカルバミン酸メチル(BCN)、2−メチルカルボニルアミノベンゾイミダゾール等;カーバニリド系抗菌剤としては、トリクロロカルバニリド、クロフルカルバン等が挙げられる。また、チアゾール系抗菌剤としては、2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール(TCMTB)等;トリアジン系抗菌剤としては、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−S−トリアジン等;ビグアナイド系抗菌剤としては、グルコン酸クロルヘキシジン等;アミノ酸系抗菌剤としては、ホロンキラー等;イソチオシアネート系抗菌剤としては、アリールイソチオシアネート等;尿素系抗菌剤としては、プリベントールA6等;エーテル系抗菌剤としては、トリクロサン等;オキサゾリジン系抗菌剤としては、オキサジンA等;カーバメート系抗菌剤としては、グライシカル等;サルファミド系抗菌剤としは、プリベントールA5、プリベントールA4−S等;第四アンモニウム塩系抗菌剤としては、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、バーダック170P等;チオカーバメート系抗菌剤としては、カーバムナトリウム等;ニトリル系抗菌剤としては、テトラクロロイソフタロニトリル等;ピリジン系抗菌剤としては、ジンクピリチオン、カッパーピリチオン等;フェノール系抗菌剤としては、クロロフェン、パラクロロメタクレゾール等;モルフォリン系抗菌剤としては、バイオバンP−1487等;ヨウ素系抗菌剤としては、アミカル48、IF−1000等;天然物系抗菌剤としては、ヒノキチオール系、キトサン系、カラシ抽出物系、ユーカリ抽出物系、柿シブミ等が挙げられる。
その他、アルデヒド系(α−ブロモシンナムアルデヒド等)、アニリド系(トリクロロカルバニリド等)、有機金属系等々の抗菌剤も防カビ及び/又は防藻剤として利用することもできる。
シーリング材中に含有させる上記防カビ及び/又は防藻剤は、特定の一種類のみを用いてもよいが、通常は、発生する虞のあるカビや藻の種類に応じて複数種の抗菌剤を適宜選択して併用するのが好ましい。また、シーリング材中に含有させる防カビ及び/又は防藻剤の量は、得られる防カビ及び/又は防藻効果、コスト等に鑑みて適宜設定されることとなるが、一般には、0.01重量%以上2.0重量%以下の範囲とするのが好ましい。
外壁材1の表面とシーリング材3の表面に、塗膜の弾性を向上させたり非塗布面の凹凸になじませるフィラー等の下塗材と、上塗材からなる塗料が塗布され、下塗材により形成された塗膜4aと上塗材により形成された塗膜4bからなる塗膜4が形成される。塗料は中塗材を含むものでも無論構わない。かかる塗料としては、アクリル系塗料、アクリルシリコーン系塗料、アクリルウレタン系塗料、フッ素系塗料、エポキシ系塗料など、外壁塗装に使用可能な塗料であれば如何なるものでも構わないが、現場施工を想定した場合には、水性アクリル系塗料、水性アクリルシリコーン系塗料、水性アクリルウレタン系塗料、水性フッ素系塗料等の水性塗料が使用される。
上記塗料には、好ましくは、防カビ及び/又は防藻剤が更に含有させられる。該防カビ及び/又は防藻剤は、シーリング材3に含有させられる候補と同じもので構わず、よって、イソチアゾリン系抗菌剤、イミダゾール系抗菌剤、カーバニリド系抗菌剤、チアゾール系抗菌剤、トリアジン系抗菌剤、ビグアナイド系抗菌剤、アミノ酸系抗菌剤、イソチオシアネート系抗菌剤、尿素系抗菌剤、エーテル系抗菌剤、オキサゾリジン系抗菌剤、カーバメート系抗菌剤、サルファミド系抗菌剤、第四アンモニウム塩系抗菌剤、チオカーバメート系抗菌剤、ニトリル系抗菌剤、ピリジン系抗菌剤、フェノール系抗菌剤、フタルイミド系抗菌剤、モルフォリン系抗菌剤、ヨウ素系抗菌剤、天然物系抗菌剤等の抗菌剤が、単独で又は好ましくは二以上の抗菌剤を併用して配合される。塗料中に含有させる防カビ及び/又は防藻剤の量は、得られる防カビ及び/又は防藻効果、コスト等に鑑みて適宜設定されることとなるが、一般には、単位塗装面積あたり0.1〜15g/mの範囲とするのが好ましい。
上記構成の外壁構造によれば、塗装膜の剥離や亀裂を防止する等のためにフタル酸エステル等の可塑剤や乾性油等を配合したシーリング材を使用しても、シーリング材上の塗装表面部分を含めて外壁の塗装表面全体にわたってカビや藻の発生を効果的に防止することができる。すなわち、後記する実施例から分かるように、シーリング材に可塑剤や乾性油を配合した場合で、かつ、シーリング材に防カビ及び/又は防藻剤を含有させていない場合には、塗料中に防カビ及び/又は防藻剤を十分に含有させ、かつ、シーリング材の表面も該塗料で塗装した場合においても、カビや藻がシーリング材の上の塗装面上に発生してしまう場合がある。しかし、シーリング材に防カビ及び/又は防藻剤を配合しておくと、シーリング材中のブリード成分や、塗料中の防藻・防カビ剤の有無にかかわらず、塗膜表面におけるカビや藻の発生を抑えることができる。
上記実施形態においては、シーリング材に防カビ及び/又は防藻剤を必須に含有させる一方、塗料中へも防カビ及び/又は防藻剤を含有させたが、塗料中への防カビ及び/又は防藻剤の配合は必須ではない。建築物の立地条件、カビ等の発生条件等に応じて、外壁材の塗装表面でのカビ等の発生が顕著ではない場合があるためである。
更に、上記においては、シーリング材のブリード成分がカビ及び/又は藻の発生環境を形成しているとの説明を行ったが、仮にブリード成分が全くない場合においてカビ及び/又は藻が発生している状況が発生している場合においても、シーリング材中に防カビ及び/又は防藻剤を配合することによって、カビや藻の発生が抑えられる限り、本発明の範囲にある。また、ブリード成分としては、フタル酸エステルからなる可塑剤や乾性油を例示したが、他のブリード成分であってもそれらを排除するものではない。
上記においては、住宅の外壁構造について本発明を説明したが、外壁材以外の他の種類の建築部材が複数突き合わされて目地が形成されている部分にシーリング材を充填し、その建築部材の表面とシーリング材を充填した目地部分の全体を塗装する建築構造体一般について、本発明を実施できる。
また、既存の外壁を改修したり防カビ及び/又は防藻対策を施す場合においても本発明を実施することができ、例えば、外壁の改修は、既設のシーリング材を部分的に又はほぼ完全に除去し、防カビ及び/又は防藻剤を含有してなるシーリング材を充填した後、シーリング材上を含む壁面全体に塗料を塗布することにより実施する。かかる外壁の改修又は防カビ及び/又は防藻方法は、乾式工法によりなされた外壁についても実施可能である。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。
<参考例(実地試験)>
従来の外壁塗装構造を作製して屋外に曝露し、カビや藻の発生状況を調査した。以下に、試験体の作製、試験方法、試験結果を順に説明する。
試験体の作成
外壁材を想定した基材として、厚さ15mmのアルミ形材を複数枚使用し、図1に記載のように、その間にバックアップ材を介在させて、幅50mm×長さ60mm×深さ15mmの目地を形成した。その目地に、予め調製したシーリング材を打設し、屋外南面30度で3日間放置し、乾燥硬化させた後、外壁材とシーリング材の表面に、下塗材と上塗材の2層構成で塗装を行った。塗装は、それぞれ防藻・防カビ剤を添加したものと、添加しないものの2種類を塗装し、塗装後20℃〜25℃の室内で1週間かけて塗料を乾燥させた物を試験体とした。
用いたシーリング材は、可塑剤としてDINPと、酸素硬化性不飽和化合物として乾性油を含有し、防カビ・防藻剤を含有しないシーリング材(シーリング材a)と、可塑剤としてDOPを含有し、酸素硬化性不飽和化合物と防カビ剤は含有しないシーリング材(シーリング材c)の二種類である。
また用いた外壁塗装用塗料はアクリル系塗料であり、防カビ・防藻剤を含有しないアクリル系塗料(塗料A)と、主成分がイミダゾール系薬剤、及びトリアジン系薬剤からなる防藻防カビ剤(X)を0.5重量%含有するアクリル系塗料(塗料B)である。
作製した試験体の特徴を表1にまとめる。
Figure 2010037866
試験方法
試験は、2005年5月より、沖縄県宮古島にて北面90度で試験体を屋外に暴露し、1年6ヶ月放置することにより、行った。1年6ヶ月後に目視により、試験体表面のカビの繁殖状態を確認した。その結果を以下の表2に示す。
Figure 2010037866
表中の記号はカビの繁殖が未確認の場合にはマイナス記号を、確認された場合にはプラス記号を記載した。また、繁殖の度合いによりプラス記号の数を増やした。
試験結果
表2に示した結果から分かるように、塗料Aについては、アルミ形材上の塗膜にはカビの繁殖が確認されず、シーリング材a上の塗膜には少量のカビが発生した。塗料Bについても、アルミ形材上の塗膜にはカビの繁殖は確認されず、シーリング材a上の塗膜にはわずかのカビの繁殖が確認された。
確認されたカビを採取したところ、アルタナリア属のカビであることが確認された。
上記実地試験参考例から、アルミ形材上の塗膜よりもシーリング材上の塗膜の方が、カビが繁殖しやすく、また、塗料に防カビ・防藻剤を添加しただけではシーリング材上の塗膜のカビの繁殖を防ぎきれないことが実証された。
<実施例(カビ抵抗性試験)>
本発明例及び比較例に係る外壁塗装構造を作製して、カビ抵抗性試験を実施した。以下に、試験体の作製、試験方法、試験結果を順に説明する。
試験体の作成
外壁材を想定した基材として、厚さ15mmのアルミ形材を複数枚使用し、図1に記載のように、その間にバックアップ材を介在させて、幅20mm×長さ90mm×深さ15mmの目地を形成した。その目地に、予め調製したシーリング材を打設し、屋外南面30度で3日間放置し、乾燥硬化させた後、外壁材とシーリング材の表面に、下塗材と上塗材の2層構成で塗装を行った。塗装は、それぞれ防カビ・防藻剤を添加したもの2種類と、添加しないもの1種類、計3種類を塗装し、塗装後20℃〜25℃の室内で7日間かけて塗料を乾燥させた後、50℃の恒温槽内にて7日間養生した物を試験体とした。
用いたシーリング材は、可塑剤としてDINPと、酸素硬化性不飽和化合物として乾性油を含有し、主成分がイミダゾール系薬剤、及びイソチアゾリン系薬剤からなる防カビ剤(Y)を0.3重量%含有するシーリング材(シーリング材b)と、防カビ・防藻剤を含有しないシーリング材(シーリング材a)の二種類である。
また、用いた外壁塗装用塗料はアクリル系塗料であり、主成分がトリアジン系薬剤、及びイミダゾール系薬剤からなる防藻・防カビ剤を0.5重量%含有するアクリル系塗料(塗料B)と、塗料Bに更に主成分がチアゾリン系薬剤からなる防カビ剤(Z)を0.1重量%含有するアクリル系塗料(塗料C)、及び防カビ・防藻剤を含有しないアクリル系塗料(塗料A)である。
作製した試験体の特徴を表3に示す。
Figure 2010037866
試験方法
JIS−Z−2911カビ抵抗性試験に準じるカビ抵抗性試験を実施して、試験体の性能を確認した。供試菌としてはJISで規定されたアスペルギルス、オーレオバシジウム、クラドスポリウム、ペニシリウム、グリオクラジウムの5種類の菌に、実施例1で言及したアルタナリア菌も加えた6種類の菌を使用した。供試菌懸濁液を試験体に塗布し、28±1℃で28日間培養後、試験体表面に繁殖したカビの発生面積を確認した。その結果を表4に示す。
Figure 2010037866
表中の記号は、試験体表面におけるカビの繁殖が、未確認の場合には(−)記号を、僅かに確認された場合には(±)プラス記号を、ある程度の面積で発生した場合には(+)記号を記載した。なお、その発生面積の割合に応じて(+)記号の数を増やした。すなわち、次の判定基準を作成した。
[判定基準]
− ・・・ カビの発生なし
± ・・・ カビの発生が僅か
+ ・・・ カビの発生が面積の1/3未満
++ ・・・ カビの発生が面積の2/3未満
+++ ・・・ カビの発生が面積の2/3以上
上記試験結果から、シーリング材に防カビ剤を添加した実施例1〜3では、シーリング材表面に塗装した塗料の種類によらず、シーリング材上の塗膜にカビが繁殖していないことが確認できる。一方、比較例からは塗料に添加した防藻防カビ剤の種類や添加の有無によって、シーリング材上の塗膜やアルミ形材上の塗膜にカビの繁殖の程度に差があることが確認され、本発明の外壁塗膜構造が、シーリング材上の塗膜のカビの繁殖を抑制する効果が高いことが実証された。
本発明に係る建築物の外壁構造を模式的に表した概略断面図である。
符号の説明
1 外壁材
2 バックアップ材
3 シーリング材
4 塗膜
4a 下塗材
4b 上塗材

Claims (6)

  1. 外壁目地にシーリング材が打設された建築物の外壁構造において、前記シーリング材に防カビ及び/又は防藻剤を含有させ、前記シーリング材を含む外壁面に塗料を塗布したことを特徴とする外壁構造。
  2. 前記塗料に防カビ及び/又は防藻剤を含有させたことを特徴とする請求項1に記載の外壁構造。
  3. 前記シーリング材が、フタル酸エステルからなる可塑剤を含有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の外壁構造。
  4. 上記シーリング材が、酸素硬化性不飽和化合物を含有するものであることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の外壁構造。
  5. 前記シーリング材に含有させられる防カビ及び/又は防藻剤が、イソチアゾリン系抗菌剤、イミダゾール系抗菌剤、カーバニリド系抗菌剤、チアゾール系抗菌剤、トリアジン系抗菌剤、ビグアナイド系抗菌剤、アミノ酸系抗菌剤、イソチオシアネート系抗菌剤、尿素系抗菌剤、エーテル系抗菌剤、オキサゾリジン系抗菌剤、カーバメート系抗菌剤、サルファミド系抗菌剤、第四アンモニウム塩系抗菌剤、チオカーバメート系抗菌剤、ニトリル系抗菌剤、ピリジン系抗菌剤、フェノール系抗菌剤、フタルイミド系抗菌剤、モルフォリン系抗菌剤、ヨウ素系抗菌剤、天然物系抗菌剤からなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含んでなることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の外壁構造。
  6. 前記塗料に含有させられる防カビ及び/又は防藻剤が、イソチアゾリン系抗菌剤、イミダゾール系抗菌剤、カーバニリド系抗菌剤、チアゾール系抗菌剤、トリアジン系抗菌剤、ビグアナイド系抗菌剤、アミノ酸系抗菌剤、イソチオシアネート系抗菌剤、尿素系抗菌剤、エーテル系抗菌剤、オキサゾリジン系抗菌剤、カーバメート系抗菌剤、サルファミド系抗菌剤、第四アンモニウム塩系抗菌剤、チオカーバメート系抗菌剤、ニトリル系抗菌剤、ピリジン系抗菌剤、フェノール系抗菌剤、フタルイミド系抗菌剤、モルフォリン系抗菌剤、ヨウ素系抗菌剤、天然物系抗菌剤からなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含んでなることを特徴とする請求項2から5の何れか一項に記載の外壁構造。
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