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JP2010018423A - エレベータの脱レール検出装置 - Google Patents

エレベータの脱レール検出装置 Download PDF

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JP2010018423A JP2008182772A JP2008182772A JP2010018423A JP 2010018423 A JP2010018423 A JP 2010018423A JP 2008182772 A JP2008182772 A JP 2008182772A JP 2008182772 A JP2008182772 A JP 2008182772A JP 2010018423 A JP2010018423 A JP 2010018423A
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Yoichi Sakuma
洋一 佐久間
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Abstract

【課題】本発明は、昇降体がガイドレールから外れたことをより正確に検出することができるエレベータの脱レール検出装置を得ることを目的とするものである。
【解決手段】第1のガイドシュー18には、接触体21が取り付けられている。これにより、接触体21は、第1のガイドシュー18と一体に第1のガイドレール4に沿って変位可能となっている。接触体21は、支持部材22と、リング状の接触部材23とを有している。支持部材22は、第1のガイドシュー18の端部に支持されている。接触部材23は、支持部材22の先端部に設けられている。接触部材23の中心部分には、検出線11が通されている。接触部材23は、第1のガイドシュー18が第1のガイドレール4から外れることにより、検出線11に接触する。
【選択図】図2

Description

この発明は、かごや釣合重りなどの昇降体がガイドレールから外れたことを検出するエレベータの脱レール検出装置に関するものである。
従来のエレベータの脱レール検出装置では、第1及び第2のガイドレールに沿って昇降される釣合重りに第1及び第2の接触腕が搭載され、第1及び第2のガイドレールの近傍には第1及び第2のピアノ線が張設されており、この第1及び第2のピアノ線の少なくともいずれか一方に第1及び第2の接触腕が接触したことを検出することにより、第1及び第2のガイドレールから釣合重りが外れたことを検出する検出部が第1及び第2のピアノ線に接続されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−321169号公報
上記のように構成された従来のエレベータの脱レール検出装置では、釣合重りに第1及び第2の接触腕が搭載されているが、釣合重りと第1及び第2のガイドレールとの間に設けられているばねにより、第1及び第2のガイドレールのわずかな曲がりでも釣合重りが加振力を受けると水平方向へ大きく変位し第1及び第2の接触腕が第1及び第2のピアノ線に接触してしまうため、釣合重りが第1及び第2のガイドレールから外れたと誤検出してしまうことがあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、昇降体がガイドレールから外れたことをより正確に検出することができるエレベータの脱レール検出装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの脱レール検出装置は、昇降体の昇降を案内するガイドレールの近傍にガイドレールと平行に配置されている検出線、昇降体に弾性体を介して取り付けられガイドレールに係合するガイドシューに取り付けられ、ガイドシューがガイドレールから外れることにより検出線に接触する接触体、及び検出線に接続され、検出線に接触体が接触したことを検出することにより、ガイドレールから昇降体が外れたことを検出する検出部を備えている。
この発明のエレベータの脱レール検出装置は、ガイドレールに係合するガイドシューに接触体が取り付けられているので、昇降体が昇降時にガイドレールの曲がりにより加振力を受け水平方向へ大きく変位した場合でも、接触体の変位は小さく済み、昇降体の水平方向変位による誤検出が防止される。従って、昇降体がガイドレールから外れたことをより正確に検出することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータの要部を示す構成図である。図1において、昇降路1内には、昇降体としての釣合重り2が複数のロープ3によって吊り下げられている。また、昇降路1内には、かご(図示せず)が複数のロープ3によって吊り下げられている。昇降路1内の側壁には、互いに平行な第1及び第2のガイドレール4,5が設けられている。釣合重り2は、第1及び第2のガイドレール4,5に沿って昇降される。昇降路1の上方には、機械室(図示せず)が設けられている。昇降路1の下部には、緩衝器台6が設けられている。緩衝器台6の上部には、緩衝器7が設けられている。
第1のガイドレール4の端部には、固定用ブラケット8が固定されている。固定用ブラケット8の下部には、上部張力負荷用ばね9が支持されている。固定用ブラケット8に対向し緩衝器台6の上部には、検出部としての張力検出装置10が設けられている。上部張力負荷用ばね9と張力検出装置10との間には、第1のガイドレール4と平行に検出線11が張設されている。上部張力負荷用ばね9は、検出線11に一定の張力を与えている。張力検出装置10は、検出線11の張力の変化を検出することにより、釣合重り2が第1のガイドレール4から外れたことを検出することができる。
釣合重り2の上部両側には、第1及び第2の上部ガイド装置12,13が設けられている。また、釣合重り2の下部両側には、第1及び第2の下部ガイド装置14,15が設けられている。
図2は図1のII−II線に沿う断面図である。第1の上部ガイド装置12は、断面コ字形の第1の枠16と、第1の弾性体17と、断面コ字形の第1のガイドシュー18とを有している。第1の枠16は、釣合重り2の上部に取り付けられている。第1の弾性体17は、第1の防振ばね19と、第1の防振ゴム20とを有している。第1の防振ばね19の一端部は、第1の枠16の端部16aに支持されている。第1の防振ばね19の他端部は、第1の枠16の端部16aに対向している第1のガイドシュー18の端部に支持されている。第1のガイドシュー18は、第1のガイドレール4に係合されている。第1の防振ゴム20は、第1の枠16の互いに対向する端部と第1のガイドシュー18の互いに対向する端部との間に接続されている。第1の下部ガイド装置14の構成は、第1の上部ガイド装置12と同様である。
第1のガイドシュー18には、接触体21が取り付けられている。これにより、接触体21は、第1のガイドシュー18と一体に第1のガイドレール4に沿って変位可能となっている。接触体21は、支持部材22と、リング状の接触部材23とを有している。支持部材22は、第1のガイドシュー18の端部に支持されている。接触部材23は、支持部材22の先端部に設けられている。接触部材23の中心部分には、検出線11が通されている。接触部材23は、第1のガイドシュー18が第1のガイドレール4から外れることにより、検出線11に接触する。
第2の上部ガイド装置13は、断面コ字形の第2の枠24と、第2の弾性体25と、断面コ字形の第2のガイドシュー26とを有している。第2の枠24は、釣合重り2の上部に取り付けられている。第2の弾性体25は、第2の防振ばね27と、第2の防振ゴム28とを有している。第2の防振ばね27の一端部は、第2の枠24の端部24aに支持されている。第2の防振ばね27の他端部は、第2の枠24の端部24aに対向している第2のガイドシュー26の端部に支持されている。第2のガイドシュー26は、第2のガイドレール5に係合されている。第2の防振ゴム28は、第2の枠24の互いに対向する端部と第2のガイドシュー26の互いに対向する端部との間に接続されている。第2の下部ガイド装置15の構成は、第1の上部ガイド装置13と同様である。
図3は図1の釣合重りが左方へ変位した状態を示す側面図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。第1の防振ばね19は、第1の枠16に押されて縮まっている。また、第1の防振ゴム20は、第1の枠16によって釣合重り2の移動方向と同様の方向に引っ張られている。逆に、第2の防振ばね27は、第2の枠24に引っ張られて伸びている。また、第2の防振ゴム28は、第2の枠24によって釣合重り2の移動方向と同様の方向に引っ張られている。即ち、釣合重り2及び第1及び第2の枠16,24は、第1及び第2のガイドレールの曲がりなどによって発生する加振力によって第1及び第2の弾性体17,25を伸縮させることによって、水平方向に変位可能となっている。
このようなエレベータの脱レール検出装置では、第1のガイドレール4に係合する第1のガイドシュー18に接触体21が取り付けられているので、釣合重り2が昇降時に第1及び第2のガイドレール4,5の曲がりにより加振力を受け水平方向へ大きく変位した場合でも、接触部材23の変位は小さく済み、釣合重り2の水平方向変位による誤検出が防止される。従って、釣合重り2が第1のガイドレール4から外れたことをより正確に検出することができる。
また、検出線11は、第1のガイドレール4の近傍に設けられているので、エレベータの保守点検時に誤って検出線11に接触することを防止することができる。
実施の形態2.
次に、図5はこの発明の実施の形態2によるエレベータの要部を示す構成図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図である。この例では、実施の形態1において第1のガイドシュー18に取り付けられている接触体21と同様の構成をもつ接触体34が第2のガイドシュー26に取り付けられている。
緩衝器台6の上部には、下部張力負荷用ばね29が固定されている。第1及び第2のガイドレール4,5の端部には、第1及び第2の上部ブラケット30,31が固定されている。第1及び第2の上部ブラケット30,31には、車としての第1及び第2の上部プーリ32,33がそれぞれ取り付けられている。第1及び第2の上部プーリ32,33は、第1及び第2の上部ブラケット30,31の一端部を軸に回転可能となっている。
検出線11の一端部は、張力検出装置10に接続され第1のガイドレール4と平行に配置されている。検出線11の他端部は、下部張力負荷用ばね29に接続され第2のガイドレール5と平行に配置されている。検出線11は、第1及び第2の上部プーリ32,33に巻き掛けられている。
第2のガイドシュー26には、接触体34が取り付けられている。これにより、接触体34は、第2のガイドシュー26と一体に第2のガイドレール5に沿って変位可能となっている。接触体34は、支持部材35と、リング状の接触部材36とを有している。支持部材35は、第2のガイドシュー26の端部に支持されている。接触部材36は、支持部材35の先端部に設けられている。接触部材36の中心部分には、検出線11が通されている。接触部材36は、第2のガイドシュー26が第2のガイドレール5から外れることにより、検出線11に接触する。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータの脱レール検出装置では、第1及び第2のガイドレール4,5に係合する第1及び第2のガイドシュー18,26に接触体21,34が取り付けられているので、釣合重り2が昇降時に第1及び第2のガイドレール4,5の曲がりにより加振力を受け水平方向へ大きく変位した場合でも、接触部材23,36の変位は小さく済み、釣合重り2の水平方向変位による誤検出が防止される。従って、釣合重り2が第1及び第2のガイドレール4,5の少なくともいずれか一方から外れたことをより正確に検出することができる。
また、検出線11を第1及び第2の上部プーリ32,33に巻き掛けることにより、第1及び第2のガイドシュー18,26に取り付けられた接触体21,34に対して、張力検出装置10、検出線11、下部張力負荷用ばね29を1つで構成することができる。
実施の形態3.
次に、図7はこの発明の実施の形態3によるエレベータの要部を示す構成図、図8は図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。第2のガイドレール5の端部には、下部ブラケット37が固定されている。下部ブラケット37には、下部プーリ38が取り付けられている。下部プーリ38は、下部ブラケット37の一端部を軸に回転可能となっている。緩衝器台6の上部には、検出部としての電位検出装置39が固定されている。
検出線としての導電性検出線40は、第1及び第2のガイドレール4,5と平行に配置されている。導電性検出線40の一端部は、電位検出装置39の上部に接続されている。導電性検出線40の他端部は、電位検出装置39の側部に接続されている。また、導電性検出線40は、第1及び第2の上部プーリ32,33及び下部プーリ38に巻き掛けられている。これにより、導電性検出線40は、電位検出装置39に対してループさせている。
電位検出装置39は、一定の微弱電流が印加されている導電性検出線40への接触部材23,36の接触によって生じる電流値の変化を検出することにより、釣合重り2が第1及び第2のガイドレール4,5の少なくともいずれか一方から外れたことを検出することができる。他の構成は、実施の形態2と同様である。
このようなエレベータの脱レール検出装置では、第1及び第2のガイドレール4,5に係合する第1及び第2のガイドシュー18,26に接触体21,34が取り付けられているので、釣合重り2が昇降時に第1及び第2のガイドレール4,5の曲がりにより加振力を受け水平方向へ大きく変位した場合でも、接触部材23,36の変位は小さく済み、釣合重り2の水平方向変位による誤検出が防止される。従って、釣合重り2が第1及び第2のガイドレール4,5の少なくともいずれか一方から外れたことをより正確に検出することができる。
なお、上記の例では、張力検出装置10及び電位検出装置39を緩衝器台6の上部に設けたが、例えば、昇降路1の上方に機械室が設けられている場合は、機械室の床の下部に張力検出装置10及び電位検出装置39を設けてもよい。
また、上記の例では、接触部材23,36が検出線11及び導電性検出線40に接触したことを、張力検出装置10及び電位検出装置39が検出することにより、釣合重り2が第1及び第2のガイドレール4,5の少なくともいずれか一方から外れたことを検出していたが、例えば、接触部材23,36を鋭利な形状にし、検出線11及び導電性検出線40を破断させることで、釣合重り2が第1及び第2のガイドレール4,5の少なくともいずれか一方から外れたことを検出させてもよい。
さらに、上記の例では、釣合重り2のエレベータの脱レール検出装置を示したが、この発明はかごの脱レール検出装置としても適用できる。
さらにまた、上記の例では、第1及び第2のガイドレール4,5に係合されているガイドシュー18,26に接触体21,34を取り付けたが、例えば、第1及び第2のガイドレール4,5に沿って走行するローラタイプのローラガイドに取り付けてもよい。
この発明の実施の形態1によるエレベータの要部を示す構成図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1の釣合重りが左方へ変位した状態を示す側面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータの要部を示す構成図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータの要部を示す構成図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
符号の説明
2 釣合重り(昇降体)、4 第1のガイドレール(ガイドレール)、5 第2のガイドレール(ガイドレール)、10 張力検出装置(検出部)、11 検出線、17 弾性体、18 第1のガイドシュー(ガイドシュー)、21 接触体、25 弾性体、26 第2のガイドシュー(ガイドシュー)、32 第1の上部プーリ(車)、33 第2の上部プーリ(車)、34 接触体、38 下部プーリ(車)、39 電位検出装置(検出部)、40 導電性検出線(検出線)。

Claims (2)

  1. 昇降体の昇降を案内するガイドレールの近傍に上記ガイドレールと平行に配置されている検出線、
    上記昇降体に弾性体を介して取り付けられ上記ガイドレールに係合するガイドシューに取り付けられ、上記ガイドシューが上記ガイドレールから外れることにより上記検出線に接触する接触体、及び
    上記検出線に接続され、上記検出線に上記接触体が接触したことを検出することにより、上記ガイドレールから上記昇降体が外れたことを検出する検出部
    を備えていることを特徴とするエレベータの脱レール検出装置。
  2. 上記ガイドレールは、第1のガイドレールと、上記第1のガイドレールに平行な第2のガイドレールとを有し、
    第1のガイドレールの端部には、第1の車が設けられ、上記第2のガイドレールの端部には、上記第1の車に対向する第2の車が設けられており、上記検出線は上記第1及び第2の車に巻き掛けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの脱レール検出装置。
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