JP2010011149A - スライド式携帯端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】スライド式携帯端末において、操作性の向上を図るとともに薄型化及び小型化を図ること。
【解決手段】スライド式携帯端末100では、第1筐体110は、操作キー112aが配設された操作面部112を含む上面部114を有する。第2筐体130は、表示面134を有し、第1筐体110に対して、上面部114上で重なり合う位置から操作面部112を外部に露出させる露出位置に移動自在に連結される。スライダ154は、第1筐体110に、重なり合う位置から露出位置までの方向に沿う直線方向でスライド自在に取り付けられ、第2筐体130をスライド面に沿い且つ摺動方向と直交する軸で回動自在に軸支する。第2筐体は、スライダ154の直線方向のスライドに伴い第1筐体110に設けられた傾斜部120に沿って摺動して、第2筐体130の表示面134は操作面部112側に傾斜する。これにより表示面134と操作面部112との交差面は鈍角となる。
【選択図】図1
【解決手段】スライド式携帯端末100では、第1筐体110は、操作キー112aが配設された操作面部112を含む上面部114を有する。第2筐体130は、表示面134を有し、第1筐体110に対して、上面部114上で重なり合う位置から操作面部112を外部に露出させる露出位置に移動自在に連結される。スライダ154は、第1筐体110に、重なり合う位置から露出位置までの方向に沿う直線方向でスライド自在に取り付けられ、第2筐体130をスライド面に沿い且つ摺動方向と直交する軸で回動自在に軸支する。第2筐体は、スライダ154の直線方向のスライドに伴い第1筐体110に設けられた傾斜部120に沿って摺動して、第2筐体130の表示面134は操作面部112側に傾斜する。これにより表示面134と操作面部112との交差面は鈍角となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、スライド式の携帯端末に関する。
従来、携帯端末としての携帯電話機では、例えば、特許文献1に示すように、上面に操作キーを設けた送話部としての第1筐体と、上面に表示面を配置した受話部としての第2筐体とをスライド可能に接合したスライド式携帯端末が知られている。
スライド式携帯端末では、第2筐体が第1筐体の上面を覆い第1筐体と完全に重なり合う状態(閉状態)から、第2筐体が第1筐体に対して長手方向へ平行にスライドして第1筐体の上面の操作キーを露出させて操作キーにより入力可能な状態(開状態)となる。
特許文献1の携帯端末では、操作キーにより入力可能な状態(開状態)では、第2筐体が第1筐体に対して第1筐体上で平行にスライドするため、第1筐体の操作キーのある面と、第2筐体の表示面のある上面とが平行となる。よって、ユーザが携帯端末を使用する際には、握持する第1筐体の角度を調整して、第2筐体の表示面に対して見易い角度を維持しつつ、当該第1筐体の操作キーを操作することとなる。このように特許文献1では、第2筐体の表示面を見易くする際には、ユーザにより第1筐体の操作キーのある上面が立てられた状態となり、操作キーが押下しづらくなるという問題がある。
このため、例えば、特許文献2に示すように、スライド式の携帯電話の開状態時において、下筐体の操作キーのある面に対して、上筐体の上面の表示面を傾斜させた位置に位置させる構成が知られている。
この構成では、下筐体の上面部の長手方向に沿う両側辺部の全部位に渡って上向きに湾曲させた棚部が設けられ、下筐体に重ねて配置される上筐体の長手方向に沿う両側辺部の全部位に渡って棚部の形状に合わせて下端を下向きに湾曲させたスカート部が設けられている。
スカート部は下筐体の上面部の両側を挟むように配置され、棚部に沿って摺動可能に系形成されている。このスカート部の内側には、棚部と平行に上向きに湾曲させたガイド溝を設け、このガイド溝には、下筐体に設けられ凸部が摺動自在に挿入されている。
これにより、上筐体は、下筐体に対して当該下筐体の棚部の湾曲面に案内されて、その摺動先端側が水平状態から上方に迫り上がり、下筐体との間で側面略く字状の鈍角を形成し、上筐体の上面は下筐体において操作キーのある上面に対して傾斜した位置となる。
特開2003−125052号公報
特開2004−235897号公報
しかしながら、下筐体の上面に対して上筐体の上面を傾斜させた位置に移動させる従来のスライド式携帯電話の構成では、下筐体と、下筐体に重なる上筐体とを、側面視して上向きに湾曲したレール(スカート部に相当)を配置するため、レールの下端部から上端部の高さ分、携帯電話自体の厚みが増加する。
また、上記湾曲したレールを用いた構成では、下筐体の上面部の両側辺部を切り欠いて形成された棚部部分に、上筐体におけるスカート部のガイド溝に遊嵌される凸部を設けているため、下筐体の上面部内における実装面積との関係上、下筐体自体の横幅を大きくする必要がある。
このように特許文献1のスライド式携帯電話の構成では、携帯電話などの携帯端末に対する近年の傾向である端末自体の携帯容易性を実現するために、携帯電話自体の薄型化、小型化を図るには困難であるという問題がある。さらに、従来の携帯端末では、使用状態、つまり開状態において上筐体の先端側(後端側)の下面部でスカート部が露出するため、この露出を意匠的に回避したいという要望もある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、操作性の向上を図るとともに薄型化及び小型化を図ることができるスライド式携帯端末を提供することを目的とする。
本発明のスライド式携帯端末は、操作キーが配設された操作面を含む一面を有する第1筐体と、表面側に表示部を有し、前記第1筐体に対して、前記一面上で重なり合う位置から前記操作面を外部に露出させる露出位置に移動自在に連結される第2筐体とを備えるスライド式携帯端末であって、前記第1筐体に、前記重なり合う位置から前記露出位置までの方向に沿う直線方向でスライド自在に取り付けられ、前記第2筐体をスライド面に沿い且つ摺動方向と直交する軸で回動自在に軸支するスライド部材と、前記第1筐体に設けられ、前記スライド部材の直線方向のスライドに伴い前記第2筐体が摺動し、前記第2筐体の表面を前記操作面側に傾斜させる傾斜部とを有する構成を採る。
本発明によれば、スライド式携帯端末において、スライド部材の直線方向のスライドに伴い第2筐体が摺動して、第2筐体の表面が前記操作面側に傾斜し、第2筐体の表面と第1筐体の操作面との交差面は鈍角となり、操作性の向上を図るとともに薄型化及び小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、スライド式携帯端末を携帯電話機に適用した場合について説明するが、PHS、PDF等の携帯小型情報端末、ワンセグ対応受像機等の携帯型テレビ受像機、携帯型ゲーム機等に適用してもよい。
図1は、本発明の一実施の形態に係るスライド式携帯端末の要部分解斜視図であり、図2及び図3は、本発明の一実施の形態に係るスライド式携帯端末を示す斜視図である。なお、図2は、スライド式携帯端末において操作キーを使用可能にした状態(開状態)を示す斜視図であり、図3は、同スライド式携帯端末において操作キーを使用不可にした状態(閉状態)を示す斜視図である。図4は、本実施の形態に係るスライド式携帯端末の要部構成を示す図であり、スライド式携帯端末において第2筐体との連結部分の要部断面図である。
なお、本実施の形態において上、下、左、右とは、上記スライド式携帯端末の第1筐体を下とした状態で見た場合の上、下、左、右を意味する。また、本実施の形態において後側は、上記スライド式携帯端末において、摺動する第2筐体が第1筐体を覆う状態の位置からスライド移動する方向側とし、その逆側を前側とする。
図1に示す本実施の形態のスライド式携帯端末100は、操作キー112aが配列された上面部114を有する第1筐体110と、スライド機構部150を介して第1筐体110に対して摺動自在に取り付けられ、表示部132を備える第2筐体130と、を有する。
このスライド式携帯端末100では、第2筐体130を第1筐体110の上面部114に重ね合わせた状態において略扁平直方体状であり(図3参照)、第2筐体130を第1筐体110に対してスライドさせることによって操作キー112aが外部に露出して使用可能状態となる(図2参照)。
この使用可能状態において、スライド式携帯端末100では、図2に示すように、操作キー112aが設けられた面(上面部114の操作面部112)に対して、表示部132が設けられた第2筐体130の上面(表示面)134が傾斜した位置に配置される。
図4に示すように、第1筐体110内部には、電池116、回路基板117が収容されている。電池116は、第1筐体110の底面側に開口する収容部内に収容され、この収容部は、第1筐体の底面の一部を形成する電池蓋102により閉塞されている。また、第2筐体130には、LCD(Liquid Crystal Display)パネル132a及びLCDユニット132bを備える表示部132が設けられており、第1筐体110に対向する面と反対側の面、つまり、上面側を表示面134としている。
第1筐体110では、図1に示すように、上面部114で、第2筐体130が上面部114に沿って移動自在に重ね合わせられ、この上面部114は、上面部114の中央部118と、中央部118においてスライド方向(ここでは長手方向)で離間する両端部のそれぞれから上向きに傾斜する操作面部112及び傾斜部120とを備える。
操作面部112には、操作キー112aが配設された面状をなし、第1筐体110において長手方向に延在する中央部118より前側の傾斜面となっている。この操作面部112と、中央部118より後側で傾斜する傾斜部120とは、中央部118に対して対称に傾斜している。
中央部118及び傾斜部120は、第1筐体110においてスライド方向(ここでは長手方向)に沿って延在する両側壁部110b、110cにおいて中央部分から後端までの上側部分により形成されている。
中央部118は、両側壁部110b、110cの上側の中央部分により形成され、上端面をスライド方向と平行な面、ここでは重ねて配置された第2筐体の上面134と平行な水平面としている。
また、傾斜部120は、ここでは、両側壁部110b、110cのうち、中央部分の部位から上端が上方に傾斜した後端部位によって形成されている。両側壁部110b、110cの後端は、第1筐体110の後端面を形成する後端壁部110aの両側縁と直交して接合されている。なお、両側壁部110b、110c間に面状部材を架設して、当該両側壁部110b、110c間を閉塞する構成としてもよい。
これら操作面部112、中央部118及び傾斜部120のそれぞれは、長手方向の長さを略同じ長さで形成されており、ここでは、それぞれ第1筐体110の全長(長手方向の長さ)の略1/3としている。
このように、操作面部112を有する第1筐体110における中央部118及び傾斜部120は、後端壁部110aと両側壁部110b、110cの中央部分から後端側の部位により囲まれてなり、上方に開口した内部を有する形状をなしている。この開口内には、スライド機構部150の板状のスライドベース152が取り付けられている。ここでは、スライドベース152は、第1筐体110に、長手方向に延在する中央部118の上端辺(両側壁部110b、110cの中央部分)と平行にビス(止着部材)153を介して取り付けられている。
スライドベース152は、板状のスライダ154をスライドベース152のベース板の長手方向に沿って直線方向で摺動自在に支持している。このスライダ154には、第2筐体130が、スライダ154のベース板とのスライド面に沿い、且つ、スライダ154のスライド方向と直交して配置される軸を中心に回動自在に取り付けられている。なお、スライダ154は、スライドベース152に対して直線的にスライド自在に取り付けられる構成であればどのように取り付けられても良い。
ここでは、図1及び図4に示すように、スライドベース152は、本体部分となるベース板において長手方向に沿う両側辺部に、互いに対向する方向で開口する溝部152aを備える。この溝部152aに、板状のスライダ154の両側辺部が、当該溝部152aの延在方向に沿って摺動自在に挿入されている。
スライダ154は、第1筐体110に、第2筐体が重なり合う位置から移動して、第1筐体110の操作面部112が露出する露出位置までの方向に沿う直線方向でスライド自在に取り付けられている。このスライダ154には、第2筐体130が、スライド面(ここではスライドベース152との摺動面)に沿い且つ摺動方向と直交する支軸部156を介して回動自在に軸支されている。
具体的に、スライダ154には、前側の端部に、スライド方向と直交して設けられる支軸部156を介して第2筐体130を軸支する支軸受け部157が立設されている。
本実施の形態では、支軸受け部157は、板状のスライダ154の前側端部をスライド方向(長手方向)に沿って折曲して略直交させて立ち上がる板状片として形成されている。すなわち、スライダ154を、金属板を加工して形成する際に、支軸受け部157も一体的に形成している。
このように形成された支軸受け部157は、スライダ154の移動によってスライドベース152の両側辺部より内側で、中央部118において操作面部112との境界部分114aである前端部と、傾斜部120との境界部分114bである後端部間を直線で移動する。
なお、スライドベース152は、中央部118及び傾斜部120の開口内に配設された構成としたが、長手方向に摺動自在に支持するスライダ154において第2筐体130を軸支する部位が中央部118の前端部と、後端部間を円滑に直線に移動するものであれば、第1筐体110にどのように取り付けられてもよい。
スライダ154は、スライドベース152に対して、付勢部材161によって前端側に付勢されている。この付勢部材161に抗してスライダ154がスライドベース152に沿って摺動することによって、支軸受け部157は第1筐体110の中央部118の前端部から後端部、すなわち、第1筐体110の上面部114における中央部分の領域上をスライド移動する。
ここでは、付勢部材161は、一端部をスライドベース152にビスによって止着し、他端部をスライダ154の後端部側で止着したスライドトグルバネにより形成されている。
また、図1に示すように、スライドベース152の前端部及びスライダ154の前端部には、切り欠き部152b、154bが形成されている。これら切り欠き部152b、154b内には、第1筐体110内部の回路(図4に示す回路基板117等)と、第2筐体130の回路(図4に示す回路基板136)とを結線する基板、ここでは、FPC(Flexible Printed Circuits)163が配設される。
FPC163は、スライダ154の移動を阻害することがないように、スライドベース152とスライダ154のそれぞれの前端部を前側から回り込むように配置されている。
第2筐体130の表面である上面(表示面)134には、表示面134の一部となるLCDパネル132aが配置され、このLCDパネル132aより前端側(基端側)には、十字キーなどのキー137aが配設されている。また、上面134においてLCDパネル132aより後端側(先端側)には、スピーカを内側に配置したスピーカ孔137bやサブカメラ孔137cが配設されている。
第2筐体130は、平面視して第1筐体110の外形と同様な外形を有する略扁平板状をなし、第1筐体110の上面部114に対向する背面部140は、第1筐体110の上面部114に対応して形成されている。
すなわち、第2筐体130の背面部140は、その中央部分に上面(表示面)134と平行で、且つ、第1筐体110の中央部118と同外形を有する面(中央背面)部142を備える。また、背面部140は、中央背面部142の長手方向で離間する両端辺部から、それぞれ第2筐体130の上面(表示面)134の基端側及び先端側に向かって傾斜してなる前側背面部144及び後側背面部146を備える。
このように第2筐体130の背面部140は、表示面134と平行な面を有する中央背面部142の両端辺部から前側背面部144及び後側背面部146が、第2筐体130の表面134において移動方向で離間する一端(前端部)130c及び他端に向かって第2筐体130の厚みが漸次薄くなるように傾斜している。
また、前側背面部144及び後側背面部146はそれぞれ、中央背面部142と長手方向の長さを略同一としている。これにより、第2筐体130が、第1筐体110の真上に位置する際、つまり、スライド式携帯端末100が閉状態の際には、第1筐体110に重なり、スライド式携帯端末100自体として扁平な直方体状をなす。
第2筐体130は、中央背面部142において前側背面部144に連続する前端部142aの側面部で支軸部156を介してスライダ154の支軸受け部157に軸支されている。すなわち、第2筐体130は、中央背面部142と前側背面部144との接合部近傍で、スライダ154の支軸受け部157に軸着されている。
この支軸部156によって、第2筐体130は、スライダ154に、スライド方向と水平に直交する方向(ここでは短手方向)に延在する軸心を中心に回動自在となっている。
また、第2筐体130の背面部140において、第1筐体110の上面部114を摺動する部位に、第1筐体110の上面部114に当接して転動するローラ139が取り付けられている。ローラ139は、第2筐体130において、第1筐体110の上面部114を摺動する際に、上面部114の部位と当たる部位であれば、どの位置に配設されてもよい。ここでは、第1筐体110の両側壁部110b、110c上に位置する第2筐体130の両側壁部の下端部で下方に望むように設けられている。
図5は、本実施の形態に係るスライド式携帯端末100において第2筐体130へのローラの取付構造を示す要部断面図である。
図5に示すように、本実施の形態のスライド式携帯端末100では、第2筐体130における両側壁部130aの肉厚部分の一部を下方に切り欠いてローラ収容部130bを形成し、このローラ収容部130b内に、ローラ139が、支軸部156と平行な軸を中心に回転自在に取り付けられている。
なお、図5に示すローラ139は、第2筐体130において、中央背面部142と後側背面部146との境界部分130dの近傍に取り付けられているものを示すが、第2筐体130の両側壁部130aにおける前端部130cに設けられる場合も同様である。つまり、前端部130cにおける両側壁部内に下端面から臨む回動自在に取り付けられる。
これにより、第2筐体130が第1筐体110の上面部114に沿って摺動する際に、転動して円滑に摺動させることができる。
次いで、上記構成を有するスライド式携帯端末100において第2筐体130を第1筐体110に対して摺動させる動作について説明する。
図6〜図8は、本実施の形態に係るスライド式携帯端末100において第2筐体130を第1筐体110に対して摺動させる動作の説明に供する要部側面図である。
図6は、図3に示すようにスライド式携帯端末100において操作キー112aを使用不可にした状態(閉状態)における支軸部156、スライダ154及びスライドベース152の位置関係を示す。
図6に示すように、第2筐体130が第1筐体110に重なる状態では、第1筐体110の操作面部112、中央部118及び傾斜部120のそれぞれに対向して、第2筐体130の前側背面部144、中央背面部142及び後側背面部146が配置されている。
つまり、操作キー112aが配設された操作面部112は、第2筐体130の前側背面部144により覆われているため、外部に露出せず使用不可状態となっている。
この状態のスライド式携帯端末100において、第2筐体130を第1筐体110に対して長手方向後側(矢印方向)に押圧すると、第2筐体130と支軸部156を介して連結されたスライダ154がスライドベース152上を直線的に後方に移動する。これに伴い第2筐体130は、第1筐体110の上面部114に沿って摺動して長手方向後側に移動する(図7参照)。また、第2筐体130の回路基板136(図4参照)と第1筐体110の回路基板117(図4参照)とを結線するFPC163は、第2筐体130の移動に追従して変形する。
このとき、第2筐体130には、第1筐体110との接触部位に、ローラ139が配設されているため、ローラ139が第1筐体110の上面部114に沿って転動することにより第2筐体130は第1筐体110に沿って円滑に移動する。
具体的には、第2筐体130の前端部130c側に配置されたローラ139は、操作面部112の両側縁部上を移動し、中央背面部142と後側背面部146との境界部分130dに近接して配置されたローラ139は、第1筐体110の傾斜部120上(詳細には傾斜部120を形成する両側壁部110b、110cの後端部位の上面上)を移動する。
このように第2筐体130が第1筐体110の上面部114に沿って後方に移動すると、中央背面部142は、第1筐体110の傾斜部120上を後方に移動する。これにより、第2筐体130の上面(表示面)134は、第1筐体110の中央部118と平行な状態から、当該中央部118に対して傾斜していく。
支軸受け部157が第1筐体110の中央部118において後端部(中央部118と傾斜部120との境界部分114b)まで移動すると、図8に示すように、第2筐体130の中央背面部142は、傾斜部120上に配置される。なお、第2筐体130の前端部130c側に配置されたローラ139は、操作面部112の両側縁部上から両側壁部110b、110cの前側端部上まで移動する。
このとき、第2筐体130の表示面である上面134は、第1筐体110の中央部118に対して中央背面部142と同じ角度で傾斜した状態となる。
また、図8に示す状態では、第1筐体110の中央部118上には、第2筐体130の前側背面部144が配置され、第1筐体110の操作面部112が外部に露出する。つまり、スライド式携帯端末100は、図2に示す開状態、言い換えれば、操作キー112a使用可能状態となる。
操作キー112aを使用可能な状態では、第2筐体130の上面(表示面を含む表面)134の前端部130cは、第2筐体130において上面134と中央背面部142との間の厚みより薄いため、第2筐体130の上面134は、第1筐体110の操作面部112に対して、略段差がない状態で傾斜する位置に配置される。ここでは、上面134と、外部に露出した第1筐体110の操作面部112との交差面は鈍角となる。
また、スライド式携帯端末100の開状態において、第2筐体130の後端側は、第1筐体110の後端部(具体的には後端側壁部110a)から後方に張り出す位置、つまりオーバーハングした位置に配置され、後側背面部146は外部に露出した状態となる。
このように構成されたスライド式携帯端末100によれば、第1筐体110と第2筐体130のうちの一方に固定されたスライドベース152に対して直線的にスライド移動するスライダ154に、他方をスライド面に沿うとともにスライド面と直交する軸で回動自在に取り付けて連結している。そして、他方を一方に対して、一方の摺動部分の形状に沿って摺動させることによって、第1筐体110の操作キー112aのある面に対して、第2筐体130の表示面を傾斜させた位置に位置させている。
よって、従来のように、下筐体の上面に対して上筐体の上面を傾斜させた位置に移動させる際に、下筐体と、下筐体に重なる上筐体のそれぞれを、側面視して両筐体の長手方向全域に渡って上向きに湾曲したレールを用いて連結する必要がない。これにより、レールの下端部から上端部の高さ分、携帯電話自体の厚み(セット厚)が増加することがなく、薄型化を図ることができる。
また、製造する際に高い精度が必要な湾曲したレールを用いる必要がないため、製作コストの削減を図ることができる。
また、相対的に直線的にスライドさせるスライドベース152とスライダ154とを用いるため、直線方向に相対的に移動する既存のスライダ154及びスライドベース152を加工して用いることができ、新たに、湾曲したレールを用意する必要がなく製作コストの削減を図ることができる。
また、下筐体の上面部の両側辺部を切り欠いて棚部を形成して、上筐体におけるスカート部のガイド溝に遊嵌される凸部を設ける必要がなく、下筐体自体の横幅を大きくする必要がない。
このように本実施の形態によれば、湾曲したレールを用いることなく、直線的に相対移動させる構造のスライド機構部150を用いたシンプルな構成で、第1筐体110の操作面部112と、第2筐体130の上面134とを所定の角度(ここでは鈍角)で位置させた状態にできる。よって、操作性の向上を図るとともに薄型化及び小型化を図ることができるスライド式携帯端末を実現できる。
また、スライド式携帯端末100を携帯電話としているため、通話時では、スピーカが設けられた第2筐体130の上端部と、マイクが設けられた第1筐体110の下端部とがユーザの耳、口のそれぞれに対して近い位置に配置させることができる。
さらに、スライド式携帯端末100によれば、開状態時において、第1筐体110に対して第2筐体130の支点となる支軸部156は、第1筐体110の中央部118と傾斜部120との境界部分114bの近傍に配置される。また、開状態時では、第1筐体110における中央部118の前端部(中央部118と操作面部112との境界部分114a)上に第2筐体130の前端部130cが位置する。更に、開状態時では、傾斜部120の後端部(後端壁部110a)上に第2筐体130の中央背面部142の後端部(中央背面部142と後側背面部146との境界部分)が位置する。
これにより、開状態のスライド式携帯端末100の使用時において、ユーザにより第2筐体130に上面側から荷重が加わる場合、側面視して、第1筐体110に対して、支点となる支軸部156が位置する部位(中央部の後端部近傍)から長手方向に略等間隔離れた位置までの間で、作用点又は力点が位置することとなる。よって、開状態時におけるスライド式携帯端末100では、第1筐体110は、第2筐体130に加わる荷重を安定して受けることができる。
スライド式携帯端末100では、第2筐体130は第1筐体110に対してスライド機構部150を介してスライド移動の際に外部に露出しない第1筐体110の中央部118の領域でのみ連結されている。また、支軸受け部157は、スライダ154から立ち上がる板状片により形成されており、スライド方向(長手方向)の幅で第2筐体130を回動自在に連結している。
このため、スライド式携帯端末100は、第2筐体130をスライドさせて操作キー112aを外部に露出させた開状態にしても、第1筐体110と第2筐体130との連結部分の構造が外部に露出することがなく、従来と比較して、意匠的にも優れ、見栄えがよい。
以上、本発明の一実施の形態について説明した。本発明に係るスライド式携帯端末100は上記各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。
なお、傾斜部120は、第1筐体110において第2筐体130のスライド方向(長手方向)に延在する両側壁部110b、110cの後端部分により構成したが、摺動する第2筐体130の中央背面部142を中央部118に対して傾斜する位置に案内するものであればどのように形成してもよい。すなわち、第1筐体110の後側部分において、移動する第2筐体130の中央背面部142が摺動する傾斜部をどのように設けても良い。
本発明に係るスライド式携帯端末は、操作性の向上を図るとともに薄型化及び小型化を図ることができる効果を有し、表示部と操作部とを別の筐体に設け、これら筐体をスライド自在に連結させた携帯電話等の電子機器として有用である。
100 スライド式携帯端末
110 第1筐体
112 操作面部
112a 操作キー
114 上面部
118 中央部
130 第2筐体
130c 第2筐体の前端部
134 表示面
140 第2筐体の背面部
142 中央背面部
144 前側背面部
146 後側背面部
152 スライドベース
154 スライダ
156 支軸部
110 第1筐体
112 操作面部
112a 操作キー
114 上面部
118 中央部
130 第2筐体
130c 第2筐体の前端部
134 表示面
140 第2筐体の背面部
142 中央背面部
144 前側背面部
146 後側背面部
152 スライドベース
154 スライダ
156 支軸部
Claims (3)
- 操作キーが配設された操作面を含む一面を有する第1筐体と、表面側に表示部を有し、前記第1筐体に対して、前記一面上で重なり合う位置から前記操作面を外部に露出させる露出位置に移動自在に連結される第2筐体とを備えるスライド式携帯端末であって、
前記第1筐体に、前記重なり合う位置から前記露出位置までの方向に沿う直線方向でスライド自在に取り付けられ、前記第2筐体をスライド面に沿い且つ摺動方向と直交する軸で回動自在に軸支するスライド部材と、
前記第1筐体に設けられ、前記スライド部材の直線方向のスライドに伴い前記第2筐体が摺動し、前記第2筐体の表面を前記操作面側に傾斜させる傾斜部と、
を有することを特徴とするスライド式携帯端末。 - 前記第2筐体における背面は、前記第2筐体の表面と平行な面を有する中央背面部と、前記中央背面部において前記第2筐体の移動方向で離間する両端辺部から前記第2筐体の表面において前記移動方向で離間する一端及び他端に向かって前記第2筐体の厚みが漸次薄くなるようにそれぞれ傾斜する一傾斜背面部及び他傾斜背面部とを備え、
前記第1筐体の前記一面は、当該一面上で重なる前記第2筐体の背面形状に対応した形状をなし、
前記スライド部材は、前記第1筐体の一面において前記第2筐体の中央背面部に対応する中央部分に取り付けられたスライドベースに直線方向に摺動自在に取り付けられ、前記第2筐体を軸支する部位を、前記中央部において移動方向側で離間する一端部側及び他端部間で移動可能とし、
前記操作面は、前記中央部の前記一端側の端部から傾斜し、前記一傾斜背面部と対向する部位に形成され、
前記傾斜部は、前記中央部の前記他端側の端部から傾斜し、前記他傾斜背面部と対向する部位として形成され、
前記第2筐体は、前記中央背面部と前記一傾斜背面部との接合部近傍で、前記スライド部材に軸支されていることを特徴とする請求項1記載のスライド式携帯端末。 - 前記第1筐体及び第2筐体のうち一方の筐体において他方の筐体と摺動する部位に、摺動方向に転動するローラを設けたことを特徴とする請求項1記載のスライド式携帯端末。
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