JP2010005959A - プリンタ及び印刷媒体巻き取り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷媒体のセッティング時にできる、プラテン上面の印字エリアから印刷媒体巻き取り装置の紙管までの印刷されない空白部分を極力無くすことが可能となるロールシート内蔵巻き取り管を備えるプリンタ及び印刷媒体巻き取り装置を提供する。
【解決手段】
印刷開始前に、ロールシート内蔵巻き取り管120から引き出したロールシート121の先端側を、フロントプラテン23上にて印刷媒体Mの先端側と貼着し、印刷を開始し、印刷媒体Mがプラテン前部に送出されると、緊張力付与手段によりロールシート121が巻管122周囲に巻き取られていく。それに伴い、ロールシート121と印刷媒体Mとを貼着した平行位置合わせ用のライン部分26が図5の矢印方向に進み、ロールシート121とともに印刷媒体Mも巻管122周囲に巻き取られていく。こうして、印刷媒体Mに印刷されない空白部分を作ることなく、印刷媒体Mの巻き付けを行うことができる。
【選択図】 図5
【解決手段】
印刷開始前に、ロールシート内蔵巻き取り管120から引き出したロールシート121の先端側を、フロントプラテン23上にて印刷媒体Mの先端側と貼着し、印刷を開始し、印刷媒体Mがプラテン前部に送出されると、緊張力付与手段によりロールシート121が巻管122周囲に巻き取られていく。それに伴い、ロールシート121と印刷媒体Mとを貼着した平行位置合わせ用のライン部分26が図5の矢印方向に進み、ロールシート121とともに印刷媒体Mも巻管122周囲に巻き取られていく。こうして、印刷媒体Mに印刷されない空白部分を作ることなく、印刷媒体Mの巻き付けを行うことができる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、プリンタ及び印刷媒体巻き取り装置に関する。
商業用の大判広告やのぼり等をプリントする大型のプリンタは、プリンタヘッドを印刷媒体に対して相対移動させながら、ノズルからインクの微粒子を吐出して印刷媒体に塗着させ、印刷面に文字や図形、模様、写真等の情報を印刷する装置である。上述したようなプリンタの中で、ロール状になっている印刷前の印刷媒体から印刷媒体をシート状に引き出しプラテンの載置面に供給する印刷媒体供給手段と、プラテンの載置面にて印刷が施されプラテン前部に送り出された印刷媒体をロール状に巻き取る印刷媒体巻き取り装置を備えたものが周知となっている。このタイプのプリンタでは、プラテンの載置面でプリンタヘッドを走行させながら、そのプリンタヘッド下面に並ぶ複数のノズルからインク滴を所定のタイミングで噴射させ、そのインク滴をプラテンの載置面にある印刷媒体表面の所定部位にドット状に着弾させ、所定幅分の線図又は文字を印刷している。それと共に、印刷媒体を漸次送り出し、送り出された印刷媒体は、印刷媒体巻き取り装置によりロール状に巻き取られていく(例えば特許文献1を参照)。
上述したような、印刷前の印刷媒体をプラテンの載置面に供給する印刷媒体供給手段と印刷が施された印刷媒体をロール状に巻き取る印刷媒体巻き取り装置を備えたプリンタを使用し印刷をする際には、事前に印刷媒体を印刷媒体供給手段、プラテン、印刷媒体巻き取り装置にセッティングする必要がある。まず、ロール状になっている未印刷状態の印刷媒体を印刷媒体供給手段に装着された紙管に設置し、印刷媒体供給手段から印刷媒体をシート状に引き出しプラテン載置面に通す。その後、さらに印刷媒体を引き出し、その印刷媒体の先端側を、印刷媒体巻き取り装置に装着された紙管に、直接テープ等で接合する。
特開2004−322312
しかしながら、上述したようなセッティングの方法では、事前に印刷媒体の先端側を印刷媒体巻き取り装置に装着された紙管に直接接合するため、プラテン上面の印字エリアから印刷媒体巻き取り装置の紙管までの未印刷状態の印刷媒体が、印刷されず余白のまま印刷媒体巻き取り装置により巻き取られてしまう。一般的に、商業用の大判広告やのぼり等をプリントする大型のプリンタでは、大量の印刷媒体が短時間のうちに消費されるため、結果的に大量の印刷媒体が無駄になってしまうという課題があった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、印刷媒体のセッティング時にできるプラテン上面の印字エリアから印刷媒体巻き取り装置の紙管までの印刷されない空白部分を極力無くすことが可能となるロールシート内蔵巻き取り管を備えるプリンタ及び印刷媒体巻き取り装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプリンタは、長尺シート状の印刷媒体を供給可能な印刷媒体供給手段(例えば、実施形態における送り出し機構3)と、印刷媒体供給手段から供給される印刷媒体を保持する載置面を有したプラテンと、プラテンの載置面に対向して配置されてインク吐出を行って印刷を施すプリンタヘッドを有し、プリンタヘッドをプラテンの載置面上に載置された印刷媒体に対して相対移動させながらインク吐出を行って、印刷媒体に印刷を施す印刷手段(例えば、プリンタヘッド60、キャリッジ移動機構50)と、プラテンの載置面に載置された印刷媒体を印刷手段による印刷に応じてプラテンから送出する印刷媒体送出手段(例えば、実施形態におけるメディア移動機構30)と、印刷媒体送出手段により送出された印刷媒体をロール状に巻き取る印刷媒体巻き取り装置(例えば、実施形態における巻き取り機構4)を備えている。そして、印刷媒体巻き取り装置が、印刷媒体送出手段により送出された印刷媒体をロール状に巻き取るための巻管と、一端側が巻管に接合されて巻管に繰り出し可能に巻き取られて設けられ、巻管から繰り出されたときに先端側が印刷媒体送出手段によりプラテンから送出される印刷媒体の前端に届く長さを有したロールシートと、ロールシートの先端側と印刷媒体送出手段によりプラテンから前方に送出された印刷媒体の先端側を連結させる印刷媒体連結手段とを有して構成される。
なお、印刷媒体連結手段は、ロールシートと印刷媒体のそれぞれの先端側に設けられる面ファスナーから構成され、ロールシートの先端側の面ファスナーと印刷媒体の先端側の面ファスナーが連結されることが好ましい。
また、本発明に係る印刷媒体巻き取り装置は、印刷媒体を保持する載置面を有したプラテンと、プラテンの載置面に載置された印刷媒体をプラテンから送出する印刷媒体送出手段を備えたプリンタに用いられて、印刷媒体送出手段から送出される印刷媒体を巻き取る。そして、印刷媒体送出手段により送出された印刷媒体をロール状に巻き取るための巻管と、一端側が巻管に接合されて巻管に繰り出し可能に巻き取られて設けられ、巻管から繰り出されたときに先端側がプラテンから送出される印刷媒体の前端に届く長さを有したロールシートと、ロールシートの先端側をプラテンから送出された印刷媒体の先端と連結させる印刷媒体連結手段を有して構成される。
本発明に係るプリンタ及び印刷媒体巻き取り装置は、印刷開始前のセッティング時に、従来の紙管の代わりにロールシート内蔵巻き取り管が印刷媒体巻き取り装置に装着され、そのロールシート内蔵巻き取り管のロールシートをプラテン上面までシート状に引き出し、プラテン上面に通した印刷対象の印刷媒体の先端側とプラテン前部で連結することで、セッティング時にプラテン前部から印刷媒体巻き取り装置までの間の領域に発生する印刷媒体の空白部分となり無駄となる部分を極力無くすことができ、印刷媒体の無駄遣いを防止することができる。
なお、印刷媒体連結手段において、ロールシートと印刷媒体のそれぞれの先端部分に面ファスナーが貼着され、ロールシートの先端部分の面ファスナーと印刷媒体の先端部分の面ファスナーが連結されることで、ロールシートと印刷媒体の連結を簡単に行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明を適用したプリンタ(以下、プリンタ装置と称する)の一例として、印刷対象面に沿った直交二軸のうち、一軸を印刷媒体移動、他の一軸をプリンタヘッド移動としたタイプを採り上げ、紫外線の照射を受けて硬化する紫外線硬化型のインク(いわゆるUVインク)を使用するUV硬化インクジェットプリンタ(以下、プリンタ装置と称する)に適用した構成例について説明する。本実施形態のプリンタ装置Pを斜め前方から見た斜視図を図1に示し、斜め後方から見た斜視図を図2に示すとともに、このプリンタ装置Pにおける装置本体1の要部構成を図3に示しており、まず、これらの図面を参照してプリンタ装置Pの全体構成について概要説明する。なお、以降の説明では、図1中に付記する矢印F、R、Uの指す方向を、それぞれ前方、右方、上方と称して説明する。
プリンタ装置Pは、多数のノズルが形成されたプリンタヘッド60を、メディアと称される塩ビシートやターポリン、ポリエステルフィルム等のシート状の印刷媒体Mに対して相対移動させながらノズルからインクの微粒子を吐出して、印刷対象面に文字や図形、模様、写真等の情報を印刷する装置である。プリンタ装置Pは、大別的には、印刷機能を果たす装置本体1、装置本体1を支持する支持部2の前後に設けられロール状に巻かれた未印刷状態の印刷媒体Mを送り出す送り出し機構3、印刷媒体Mを巻き取る巻き取り機構4などから構成される。
装置本体1は、躯体を形成するボディ10の上下中間部に印刷媒体Mを前後に挿通させる横長窓状のメディア挿通部15が形成され、このメディア挿通部15の下側に位置する下側ボディ10Lに、印刷媒体Mを支持するプラテン20、およびプラテン20に支持された印刷媒体Mを前後に移動させるメディア機構30が設けられ、メディア挿通部15の上側に位置する上部ボディ10Uにプリンタヘッド60を保持するキャリッジ40、およびキャリッジ40を左右に移動させるキャリッジ移動機構50が設けられている。装置本体1には、メディア移動機構30による印刷媒体Mの前後移動、キャリッジ移動機構50によるキャリッジ40の左右移動、プリンタヘッド60によるインクの吐出、インク供給装置100によるインクの供給など、プリンタ装置Pの各部の作動を制御するコントロールユニット80が設けられ、操作パネル88が装置本体1の前面に配設されている。
プラテン20は、メディア挿通部15の下側を前後に延びて下部ボディ10Lに設けられており、図5に示すように、プリンタヘッド60が左右に移動して印刷するプリント部(印刷領域)に印刷媒体Mを水平に支持する支持面が形成されたメインプラテン22、メインプラテン22から後方に延びてボディ10の後面側に設けられたリアプラテン21、メインプラテン22から前方に延びてボディ10の前面側に設けられたフロントプラテン23を主体に構成される。リアプラテン21の後端側及びフロントプラテン23の前端側がそれぞれ滑らかな曲線を描いて下方に延び、送り出し機構3からプラテン20に導入された印刷媒体Mが、リアプラテン21〜メインプラテン22〜フロントプラテン23の上面を滑らかに移動して巻き取り機構4により巻き取られるようになっている。
メインプラテン22の支持面には、直径数ミリメートル程度の吸着孔が多数開口形成されるとともに、その下側に減圧室25が設けられて負圧に設定可能に構成されており、減圧室25を負圧にすることによりプリント部において印刷媒体Mを吸着保持し、プリントやカッティング等の加工中に印刷媒体Mの位置がずれないようになっている。
メディア移動機構30は、図3に示すように、上部周面がプラテン20に露出して配設され左右に延びる円筒状の送りローラ31と、この送りローラ31をタイミングベルト32を介して回転駆動するローラ駆動モータ33などからなり、送りローラ31の上方には、各々前後に回動自在なピンチローラ36を有するローラアッセンブリ35が左右に並んで複数設けられている。ローラアッセンブリ35は、ピンチローラ36を送りローラ31に押し付けるクランプ位置と、送りローラ31から離隔させたアンクランプ位置とに設定可能に構成されており、ローラアッセンブリ35をクランプ位置に設定して印刷媒体Mをピンチローラ36と送りローラ31との間に挟みこんだ状態でローラ駆動モータ33を回転駆動することにより、印刷媒体Mが送りローラ31の回転角度(コントロールユニット80から出力される駆動制御値)に応じた送り量で前後に搬送される。なお、図3では、ローラアッセンブリ35をクランプ位置に設定した状態とアンクランプ位置に設定した状態の両方を併記している。
キャリッジ40は、送りローラ31と平行に延びて上部ボディ10Uに取り付けられたガイドレール45に、図示省略するスライドブロックを介して左右に移動自在に支持されており、後述するキャリッジ駆動機構50により駆動される。キャリッジ40には、UVインクを吐出するプリンタヘッド60が設けられ、ヘッド下端のノズル面がプラテン20のメディア支持部と所定ギャップを隔てて対向配置される。
キャリッジ40の左右側部に、プリンタヘッド60から印刷媒体Mに吐出されたUVインクに紫外光を照射して硬化させるUV光源が設けられている。UV光源は、キャリッジ40の左端部に設けられた左UV光源70Lと、キャリッジ40の右側部に設けられた右UV光源70Rとからなり、これら左右のUV光源70L、70Rがキャリッジ40に設けられたプリンタヘッド60を左右外側から挟み込むように配設される。左UV光源70Lおよび右光源70Rは、波長λ=100〜380nm程度の紫外光を出射する光源、例えば、UVランプやUV−LED等を用いて構成される。左右のUV光源70L、70Rの点滅活動は、キャリッジ移動機構50によるキャリッジ40の移動およびプリンタヘッド60からのインク吐出に応じて、コントロールユニット80により制御される。
キャリッジ移動機構50は、ガイドレール45を挟んでボディ10の左右側部に設けられた駆動プーリ51および従動プーリ52と、駆動プーリ51を回転駆動するキャリッジ駆動モータ53、駆動プーリ51と従動プーリ52との間に巻き掛けられた無端ベルト状のタイミングベルト55などから構成される。キャリッジ40はタイミングベルト55に連結固定されており、キャリッジ駆動モータ53を回転駆動させることにより、ガイドレール40に支持されたキャリッジ40が、キャリッジ駆動モータ53の回転角度(コントロールユニット80から出力される駆動制御値)に応じた移動量でプラテン20の上方を左右に移動される。
コントロールユニット80は、操作パネル88等から入力された操作信号等について演算処理を行い、制御プログラムに従って各部の作動を制御する演算処理部(不図示)、プリンタ装置Pの作動状態等を表示する表示パネルおよび各部操作スイッチが設けられた操作パネル88等を備え、メディア移動機構30による印刷媒体Mの前後移動、キャリッジ移動機構50によるキャリッジ40の左右移動、インク供給装置100によるインクの供給、プリンタヘッド60の各ノズルからのインク吐出、インク供給装置100によるインクの供給等を制御する。
例えば、コントロールユニット80に読み込まれた印刷プログラムに基づいて印刷媒体Mに印刷を行う場合において、メディア移動機構30による印刷媒体の前後移動と、キャリッジ移動機構50によるキャリッジ40の左右移動とを組み合わせて印刷媒体Mとプリンタヘッド60とを相対移動させ、各プリンタヘッド60から印刷媒体Mにインクを吐出させるとともに、キャリッジ40の移動方向後方に位置するUV光源(例えば、キャリッジ右動時には左UV光源70L)を点灯させて、印刷プログラムに応じた情報を印刷する。
次に、上述した巻き取り機構4における、ロールシート内蔵巻き取り管120について、図4を用いて説明する。まず、巻き取り機構4は、支持手段110、ロールシート内蔵巻き取り管120、緊張力付与手段(不図示)等で構成されている。
ロールシート内蔵巻き取り管120は、ナイロン素材を用いたロールシート121及び印刷媒体Mをロール状に巻き取るための紙製の巻管122から構成されている。巻管122に巻き付けられているロールシート121は、印刷前のセッティング時に巻管122からフロントプラテン23の方向に引き上げ印刷媒体Mに貼着させるため、巻管122からフロントプラテン23の上面を通り、印刷媒体が送出されるメインプラテン22の前部に届く程度の長さとなっており、図6に示すように、ロールシート121の先端には平行位置合わせ用のライン26b、面ファスナー29が貼着されている。
また、支持手段110は、巻管122と一体に回転させる回転軸112と、その回転軸112の両端を回転自在にかつ離脱可能に支持する軸受け部113等から構成されている。印刷前のセッティング時には、回転軸112の外径が巻管122の内径と同じ長さとなっており、回転軸112と巻管122が一体として回転するよう、回転軸112の外側と巻管122の内側は密着した状態となっている。
そして、緊張力付与手段(不図示)は、プラテン20から描写が終了した印刷媒体M及びロールシートに所要の緊張力を付与するものであり、回転軸112を回転させる電気モータ(不図示)、また巻管122の回転方向に所要のトルクを付与するトルク制御手段としてのトルクリミッタ(不図示)等から構成され、プラテン20前部に送出され、印刷媒体M及びロールシート121の張力が零となった際に、所要の緊張力を付与しながら、ロールシート121及び印刷媒体Mを巻管122周囲にロール状に巻き取ることができる。
また、このロールシート内蔵巻き取り管120を用いた印刷媒体Mの巻き取り方法について、図5、図6を用いて説明する。先ず初期セッティングの段階で、印刷媒体Mを送り出し機構3にセットした後、ロール状になっている描写前の印刷媒体Mの先端に平行位置合わせ用のライン26aを作図し、面ファスナー28を貼着する。
上記のように印刷媒体Mの先端に面ファスナー28を貼着した後、ロールシート121の先端をメインプラテン23の方向に引き上げ、図6に示すように、印刷媒体M上の平行位置合わせ用のライン26aと、ロールシート121上の平行位置合わせ用のライン26bを重ね合わせる。その後、予め貼着した印刷媒体M上の面ファスナー28と、ロールシート上の面ファスナー29とを貼り合わせ、印刷媒体Mの先端とロールシート121の先端が平行となるように貼着する。
上述のセッティングが完了した後に印刷を開始すると、メインプラテン22上部にある印刷媒体Mへの描写が始まり、描写が終了した印刷媒体Mがプラテン20前部に送出される。その際、巻き取り機構4における、緊張力付与手段(不図示)により、巻管122をロールシート121の巻き取り方向に回転させるための回転開始トルクが加わり、ロールシート121が巻管122周囲に巻き取られ始める。このように、描写が終了した印刷媒体Mが送出される度に、緊張力付与手段(不図示)により回転方向にトルクが加えられ、ロールシート121が徐々に、巻管122周囲に巻き取られていく。
上記のように、ロールシート121の巻き取りが進むと、ロールシート121と印刷媒体Mとを貼着した平行位置合わせ用のライン部分26が、図5における矢印方向に移動し、ロールシート121とともに描写が終了した印刷媒体Mも巻管122周囲に巻き取られていく。こうして描写が終了した印刷媒体Mは、ロールシート巻き取り管120から引き出したロールシート121に導かれることにより、巻管122に巻き取ることができるが、印刷前のセッティングの際に、印刷媒体Mの先端部をフロントプラテン23にまで引き出し、印刷媒体Mの先端部から描写を行うことにより、描写されない空白部分を作ることなく印刷媒体Mを巻き取ることができる。
以上説明したように、本発明に係るプリンタ装置P及び巻き取り機構4においては、印刷前のセッティングの際に、ロールシート121をフロントプラテン23上にて印刷媒体Mと貼着し、貼着された印刷媒体Mが、描写開始後に巻き取り機構4により巻管122側へ移送されるので、印刷媒体Mに描写されない空白部分を作ることなく、巻き付けを行うことができる。また、ロールシート内蔵巻き取り管120は、印刷を開始する直前にその都度セッティングすることができるため、空白部分を作り無駄となる印刷媒体Mを削減し印刷媒体Mを有効に使用することができる。
上述の実施形態では、送り出し機構3にセッティングした未印刷状態の印刷媒体Mを一回の印刷で使い切ることなく途中でカットした際にも、カットする毎にロールシート内蔵巻き取り管120をセットし直すことで、一回の印刷毎に空白部分の無駄となる印刷媒体を削減することができる。
また、上述の実施形態では、印刷前の初期セッティングの段階でロールシート121と印刷媒体Mを貼着させる際に、面ファスナー28,29を使用したが、これに限定されることなく、平行位置合わせ用のライン26a,26bが重なるよう、直接テープ等で止めた後に印刷を開始してもよい。
そして、上述の実施形態では、未印刷状態の印刷媒体Mとして、ロール状の印刷媒体を送り出し機構3にセットする例について説明したが、この構成に限られることなく、送り出し機構3を用いなくても、印刷媒体をロール状に巻き取るような場合には、本発明に係る印刷媒体巻き取り装置を利用することができる。
なお、上述の実施形態において、本発明を適用したインクジェットプリンタの一例として、一軸印刷媒体移動、一軸プリンタヘッド移動タイプのUV硬化インクジェットプリンタに適用した構成例について説明したが、本発明は他の形態のインクジェットプリンタ、例えば二軸プリンタヘッド移動タイプのインクジェットプリンタや、二軸印刷媒体移動タイプのインクジェットプリンタにも適用することができ、使用するインクについても染料系や顔料系など他の種類のインクを用いたインクジェットプリンタに適用することができる。
M 印刷媒体
P プリンタ装置(インクジェットプリンタ)
1 装置本体(本体部材)
10 ボディ
20 プラテン(21 リアプラテン、22 メインプラテン、23 フロントプラテン)
30 メディア移動機構(印刷媒体送出手段)
50 キャレッジ移動機構(印刷手段)
60 プリンタヘッド(印刷手段)
80 コントロールユニット(印刷手段)
120 ロールシート内蔵巻き取り管
121 ロールシート
122 巻管
P プリンタ装置(インクジェットプリンタ)
1 装置本体(本体部材)
10 ボディ
20 プラテン(21 リアプラテン、22 メインプラテン、23 フロントプラテン)
30 メディア移動機構(印刷媒体送出手段)
50 キャレッジ移動機構(印刷手段)
60 プリンタヘッド(印刷手段)
80 コントロールユニット(印刷手段)
120 ロールシート内蔵巻き取り管
121 ロールシート
122 巻管
Claims (3)
- 長尺シート状の印刷媒体を供給可能な印刷媒体供給手段と、
前記印刷媒体供給手段から供給される印刷媒体を保持する載置面を有したプラテンと、
前記プラテンの載置面に対向して配置されてインク吐出を行って印刷を施すプリンタヘッドを有し、前記プリンタヘッドを前記プラテンの載置面上に載置された印刷媒体に対して相対移動させながらインク吐出を行って、前記印刷媒体に印刷を施す印刷手段と、
前記プラテンの載置面に載置された印刷媒体を前記印刷手段による印刷に応じて前記プラテンから送出する印刷媒体送出手段と、
前記印刷媒体送出手段により送出された印刷媒体をロール状に巻き取る印刷媒体巻き取り装置とを備えたプリンタであって、
前記印刷媒体巻き取り装置が、
前記印刷媒体送出手段により送出された印刷媒体をロール状に巻き取るための巻管と、
一端側が前記巻管に接合されて前記巻管に繰り出し可能に巻き取られて設けられ、前記巻管から繰り出されたときに先端側が前記印刷媒体送出手段により前記プラテンから送出される印刷媒体の前端に届く長さを有したロールシートと、
前記ロールシートの先端側と前記印刷媒体送出手段により前記プラテンから前方に送出された前記印刷媒体の先端側を連結させる印刷媒体連結手段とを有して構成されたことを特徴とするプリンタ。 - 前記印刷媒体連結手段は、前記ロールシートと前記印刷媒体のそれぞれの先端側に設けられる面ファスナーから構成され、前記ロールシートの先端側の面ファスナーと前記印刷媒体の先端側の面ファスナーが連結されるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
- 印刷媒体を保持する載置面を有したプラテンと、前記プラテンの載置面に載置された印刷媒体を前記プラテンから送出する印刷媒体送出手段を備えたプリンタに用いられて、前記印刷媒体送出手段から送出される印刷媒体を巻き取る印刷媒体巻き取り装置であって、
前記印刷媒体送出手段により送出された印刷媒体をロール状に巻き取るための巻管と、
一端側が前記巻管に接合されて前記巻管に繰り出し可能に巻き取られて設けられ、前記巻管から繰り出されたときに先端側が前記プラテンから送出される印刷媒体の前端に届く長さを有したロールシートと、
前記ロールシートの先端側を前記プラテンから送出された前記印刷媒体の先端と連結させる印刷媒体連結手段とを有して構成されたことを特徴とする印刷媒体巻き取り装置。
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2008
- 2008-06-27 JP JP2008169147A patent/JP2010005959A/ja active Pending
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