JP2010002030A - 円錐ころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】円錐ころの大径側に位置する大径端面や、この大径端面に摺接する内輪の鍔部のころ案内面等の摺動部の潤滑に優れ、かつ、加工も容易で、内輪の強度に影響を及ぼすことがない円錐ころ軸受を提供すること。
【解決手段】内輪26の円錐外周軌道面60の軸方向の大径側に大鍔部62を形成する。大鍔部62に、円錐ころ27の大径端面91を案内するころ案内面67と、ころ案内面67よりも径方向の外方に位置すると共に、円錐ころ27の大径端面91に軸方向に対向するオイル溜部69とを形成する。
【選択図】図2
【解決手段】内輪26の円錐外周軌道面60の軸方向の大径側に大鍔部62を形成する。大鍔部62に、円錐ころ27の大径端面91を案内するころ案内面67と、ころ案内面67よりも径方向の外方に位置すると共に、円錐ころ27の大径端面91に軸方向に対向するオイル溜部69とを形成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、内輪および外輪の間に向けて軸方向の一方から軸方向の他方に向けて潤滑液体が流れる環境で使用される円錐ころ軸受に関する。
本発明は、特に、ディファレンシャルギヤ装置、トランスアクスル装置またはトランスファ装置等のピニオン軸を有する車両用ピニオン軸支持装置の上記ピニオン軸を支持するのに使用されれば好ましい円錐ころ軸受に関する。
従来、円錐ころ軸受としては、実開平5−38421号公報に記載されているものがある。
この円錐ころ軸受は、内輪、外輪および複数の円錐ころを備える。上記内輪は、円錐軌道面と、この円錐軌道面の大径側に位置する鍔部とを有する。上記内輪は、円錐軌道面の大径側の端部に断面球状の環状の油溜を有する。
この円錐ころ軸受は、上記内輪の円錐軌道面のポンプ作用によって上記円錐軌道面の大径側に流動する油を、上記油溜に溜めるようになっている。そして、上記油溜に溜まっている油によって、円錐ころの円錐外周面の大径側の端面、この端面に摺接する内輪の大鍔のころ案内面等の摺動部の潤滑を行うようになっている。
上記円錐ころ軸受は、円錐ころの大径側の端面や、内輪の鍔部のころ案内面等の摺動部の潤滑に優れるという利点を有する一方、上記鍔部と円錐軌道面との間に位置する曲率が大きい部分に環状の凹部を形成しているから、油溜の加工が容易ではない。また、油溜を、円錐軌道面の近傍に形成しているから、内輪の強度が低くなることがある。
実開平5−38421号公報(第1図)
そこで、本発明の課題は、円錐ころの大径側に位置する大径端面や、この大径端面に摺接する内輪の鍔部のころ案内面等の摺動部の潤滑に優れ、かつ、加工も容易で、内輪の強度に影響を及ぼすことがない円錐ころ軸受を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の円錐ころ軸受は、
円錐内周軌道面を有する外輪と、
円錐外周軌道面と、その円錐外周軌道面の軸方向の大径側に位置する鍔部とを有する内輪と、
上記外輪と上記内輪との間に配置されると共に、円錐外周面と、その円錐外周面の小径側に位置する小径端面と、上記円錐外周面の大径側に位置する大径端面とを有する円錐ころと
を備え、
潤滑液体が、上記内輪と上記外輪との間を軸方向の上記円錐内周軌道面の小径側から大径側に向けて流れ、
上記鍔部は、
上記円錐ころの上記大径端面を案内するころ案内面と、
上記ころ案内面よりも径方向の外方に位置すると共に、上記円錐ころの上記大径端面に軸方向に対向する潤滑液体溜部と
を有することを特徴としている。
円錐内周軌道面を有する外輪と、
円錐外周軌道面と、その円錐外周軌道面の軸方向の大径側に位置する鍔部とを有する内輪と、
上記外輪と上記内輪との間に配置されると共に、円錐外周面と、その円錐外周面の小径側に位置する小径端面と、上記円錐外周面の大径側に位置する大径端面とを有する円錐ころと
を備え、
潤滑液体が、上記内輪と上記外輪との間を軸方向の上記円錐内周軌道面の小径側から大径側に向けて流れ、
上記鍔部は、
上記円錐ころの上記大径端面を案内するころ案内面と、
上記ころ案内面よりも径方向の外方に位置すると共に、上記円錐ころの上記大径端面に軸方向に対向する潤滑液体溜部と
を有することを特徴としている。
この円錐ころ軸受は、潤滑液体(例えば、潤滑油や洗浄液)が、内輪と外輪との間を軸方向の内輪の円錐内周軌道面の小径側から大径側に向けて流れる環境下で使用される。
本発明によれば、内輪が、円錐ころの外周面の大径側の端面に軸方向に対向する潤滑液体溜部を有しているから、内輪と外輪との間を軸方向の円錐内周軌道面の小径側から大径側に向けて流れる潤滑液体を、この潤滑液体溜部に溜めることができ、この潤滑液体溜部に溜められた潤滑液体を、この潤滑液体溜部に軸方向に対向する円錐ころの大径端面に効率良く供給することができる。したがって、円錐ころの上記大径端面や、この大径端面に摺接する内輪の鍔部のころ案内面等の摺動部を潤滑する性能が優れたものになる。
また、本発明によれば、潤滑液体溜部が、鍔部において上記ころ案内面よりも径方向の外方に位置していて、工具を接触させ易い箇所に位置しているから、潤滑液体溜部の加工を容易に行うことができる。
また、本発明によれば、上記潤滑液体溜部が、鍔部において上記ころ案内面よりも径方向の外方に位置していて、上記潤滑液体溜部が、内輪において荷重を殆ど負荷しない部分に形成されているから、上記潤滑液体溜部の加工によって、内輪の強度が殆ど低下することがない。
また、一実施形態では、
上記鍔部は、
上記内輪の上記円錐外周軌道面の大径側の端部につながると共に、上記ころ案内面と、上記ころ案内面の径方向の外方の端部から軸方向の外方に延在する外周面とを有する第1部分と、
上記第1部分の上記外周面に、外嵌されて固定されると共に、上記潤滑液体溜部を有する環状の第2部分と
を有する。
上記鍔部は、
上記内輪の上記円錐外周軌道面の大径側の端部につながると共に、上記ころ案内面と、上記ころ案内面の径方向の外方の端部から軸方向の外方に延在する外周面とを有する第1部分と、
上記第1部分の上記外周面に、外嵌されて固定されると共に、上記潤滑液体溜部を有する環状の第2部分と
を有する。
上記実施形態によれば、内輪の円錐外周軌道面につながると共に、鍔部においてころ案内面を有する部分(第1部分)と、鍔部において潤滑液体溜部を有する部分(第2部分)とが、別体であるから、第2部分のみの加工によって、潤滑液体溜部を形成することができる。また、潤滑液体溜部が劣化した場合に、第2部分を新しい第2部分に交換することによって、また、第2部分を第1部分から取り外した上で、第2部分を修復して、再度、第1部分に圧入することによって、容易かつ迅速に潤滑液体溜部の機能を復帰させることができる。
尚、ケースと、そのケース内に設けられると共に、リングギヤを含む差動機構と、上記差動機構の上記リングギヤと噛み合うピニオンギヤを有するピニオン軸とを備える車両用ピニオン軸支持装置における上記ピニオン軸を回転自在に支持する円錐ころ軸受として、本発明の円錐ころ軸受を使用すれば、その車両用ピニオン軸支持装置において、円錐ころ軸受の焼付きを抑制できると共に、円錐ころ軸受の加工を容易に行うことができる。
本発明の円錐ころ軸受によれば、円錐ころの大径端面や、この大径端面に摺接する内輪の鍔部のころ案内面等の摺動部を潤滑する性能が優れたものになる。
また、本発明の円錐ころ軸受によれば、潤滑液体溜部が、鍔部において上記ころ案内面よりも径方向の外方に位置していて、工具を接触させ易い箇所に位置しているから、潤滑液体溜部の加工を容易に行うことができる。
また、本発明の円錐ころ軸受によれば、潤滑液体溜部が、鍔部においてころ案内面よりも径方向の外方に位置していて、潤滑液体溜部が、内輪において荷重を殆ど負荷しない部分に形成されているから、潤滑液体溜部の加工によって、内輪の強度が殆ど低下することがない。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の円錐ころ軸受を備えるディファレンシャルギヤ装置のピニオン軸3の中心軸11を含む鉛直方向の断面図である。尚、図1において、矢印は、潤滑液体の一例としてのオイルの流れを示している。
このディファレンシャルギヤ装置は、ケース1と、差動機構2と、ピニオン軸3と、円錐ころ軸受5と、本発明の一実施形態の円錐ころ軸受7とを備える。
上記差動機構2は、ケース1内に設けられている。上記差動機構2は、リングギヤ8、サイドギヤ(図示せず)等から成り、リングギヤ8は、ピニオン軸3のピニオンギヤ10に噛合している。上記差動機構2は、ドライブシャフトからの動力をピニオン軸3のピニオンギヤ10を介して受けて、差動機構2の図1の紙面の垂直な方向の両側方に一つずつ配置される2つの車輪軸(図示せず)の回転速度差を適宜調整するようになっている。
上記円錐ころ軸受5は、外輪15と、内輪16と、円錐ころ17とを備える。上記外輪15は、ケース1内の内壁19に嵌合固定されている一方、内輪16は、ピニオン軸3に嵌合固定されている。上記円錐ころ17は、外輪15の円錐軌道面と内輪16の円錐軌道面との間に保持器によって保持された状態で、周方向に一定の間隔を隔てられて略等間隔に複数配置されている。上記円錐ころ軸受5は、ピニオン軸3のヘッド側の部分、すなわち、ピニオン軸3のピニオンギヤ10側の部分に配置されて、ピニオン軸3を回転自在に支持している。
一方、上記円錐ころ軸受7は、外輪25と、内輪26と、円錐ころ27とを備える。上記円錐ころ27は、外輪25の円錐軌道面と内輪26の円錐軌道面との間に保持器(図示せず)によって保持された状態で、周方向に一定の間隔を隔てられて略等間隔に複数配置されている。上記円錐ころ軸受7は、ピニオン軸3のテール側の部分、すなわち、ピニオン軸3における円錐ころ軸受装置5が配置されている部分よりもピニオンギヤ10から離れた部分に配置されて、ピニオン軸3を回転自在に支持している。
上記ディファレンシャルギヤ装置は、図示しないエンジンと、このエンジンよりも低い位置に設置されている車輪の車軸との間に配置されており、ディファレンシャルギヤ装置は、ピニオン軸3におけるピニオンギヤ10側と反対側の一端の高さが、ピニオン軸3のピニオンギヤ10側の他端の高さよりも高くなっている。詳細には、ピニオン軸3の中心軸11が水平面Pと成す角度であるノーズ角は、予め定められた設定ノーズ角θに設定されている。
上記構成において、上記ディファレンシャルギヤ装置は、ドライブシャフト(図示せず)の動力を、ピニオン軸3を介して差動機構2に伝達して、差動機構2を駆動させるようになっている。そして、上記差動機構2の側方に配置される継手(図示せず)の夫々に連結されている2つの車輪軸(図示せず)の回転速度差を適宜調整するようになっている。
また、上記ディファレンシャルギヤ装置では、運転時に、ピニオン軸3が回動している状態において、ディファレンシャルケース内の油を、ピニオン軸3のピニオンギヤ10と噛合しているリングギヤ8で上方に跳ね上げて、この上方に跳ね上げられた油を、ディファレンシャルケース内に形成された油導入路を介してピニオンギヤ10、差動機構2のリングギヤ8、および、差動機構2のサイドギヤ等のギヤに供給して、これらのギヤの焼付を防止している。
また、運転時に、リングギヤ8で上方に跳ね上げた油を、図1に、矢印a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,kに示すように、円錐ころ軸受5および円錐ころ軸受7の夫々において、内輪16,26の円錐外周軌道面の小径側から大径側に流して、円錐ころ軸受5および円錐ころ軸受7を潤滑するようになっている。
図2は、上記円錐ころ軸受7の軸方向の断面図である。
上述のように、この円錐ころ軸受7は、外輪25と、内輪26と、円錐ころ27とを備える。
上記外輪25は、円錐内周軌道面50を有する。一方、上記内輪26は、円錐外周軌道面60と、小鍔部61と、大鍔部62とを有する。
上記小鍔部61は、円錐外周軌道面61の小径側に位置する一方、大鍔部62は、円錐外周軌道面61の大径側に位置する。また、上記円錐ころ26は、円錐外周面90、大径端面91および小径端面92を有し、上記大径端面91は、円錐外周面90の大径側に位置する一方、円錐外周面90の小径側に位置している。
上記大鍔部62は、第1部分40と、第2部分41とを有する。
上記第1部分40は、内輪26の円錐外周軌道面60の大径側の端部につながっている。上記第1部分40は、ころ案内面67と、円筒外周面94とを有する。
上記ころ案内面67は、円錐ころ27の大径端面91を案内している。上記ころ案内面67は、円錐ころ27の大径端面91に摺動している。上記ころ案内面67は、略円錐状の内周面からなっている。
上記円筒外周面94は、ころ案内面67の径方向の外方の端部につながっている。上記円筒外周面94は、ころ案内面67の径方向の外方の端部から内輪26の円錐軌道面60の大径側の端面まで略軸方向に延在している。
一方、上記第2部分41は、環状部材である。上記第2部分41は、第1部分40に外嵌されて固定されるようになっている。上記第2部分41は、略径方向に延在する円錐ころ側端面97と、円筒内周面98を有する。上記第2部分41を、第1部分40に外嵌する前、第2部分41の円筒内周面98の内径は、第1部分40の円筒外周面94の外径よりも若干小さくなっている。上記第2部分41の円筒内周面98は、上記円錐ころ側端面97が円錐ころ27側に位置するように、第1部分40の円筒外周面94に圧入されている。このようにして、上記第2部分41を、第1部分40に固定している。
上記第2部分41は、本体部68と、潤滑液体溜部であるオイル溜部69を有する。上記本体部68は、軸方向の一方の端面に、環状であって断面略矩形状の凹部を有する。上記オイル溜部69は、本体部68の上記凹部に、その凹部形状に一致する環状形状の含油樹脂や、またはその凹部形状に一致する環状形状のフェルトを嵌入固定してなっている。
上記オイル溜部69は、第1部分40のころ案内面67よりも径方向の外方に位置している。上記オイル溜部69は、環状であり、断面略矩形の形状を有している。上記オイル溜部69は、円錐ころ側端面97に露出している。上記オイル溜部69は、円錐ころ27の大径端面91に軸方向に対向している。
上記複数の円錐ころ27は、外輪25の円錐内周軌道面50と、内輪26の円錐外周軌道面60との間に、保持器47によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。上記保持器47において円錐ころ27の大径端面69よりも軸方向の外方に位置する部分88は、第2部分41に対して径方向に間隔をおいて位置している。
上記実施形態の円錐ころ軸受によれば、オイル溜部69が、大鍔部62においてころ案内面67よりも径方向の外方に位置していて、工具を接触させ易い箇所に位置しているから、オイル溜部69の加工を容易に行うことができる。
また、上記実施形態の円錐ころ軸受によれば、オイル溜部69が、大鍔部62においてころ案内面69よりも径方向の外方に位置していて、オイル溜部69が、内輪26において荷重を殆ど負荷しない部分に形成されているから、オイル溜部69の加工によって、内輪26の強度が殆ど低下することがない。
また、上記実施形態の円錐ころ軸受によれば、内輪26の円錐外周軌道面60につながると共に、大鍔部62においてころ案内面67を有する第1部分40と、大鍔部41においてオイル溜部69を有する第2部分41とが、別体であるから、第2部分41のみの加工によって、オイル溜部69を形成することができる。また、オイル溜部69が消耗等して劣化した場合に、第2部分41を新しい第2部分41に交換することによって、また、第2部分41を第1部分40から取り外した上で、第2部分41を修復して、再度、第1部分40に圧入することによって、容易かつ迅速にオイル溜部69の機能を復帰させることができる。
尚、上記実施形態の円錐ころ軸受では、ころ案内面67を有する大鍔部62の第1部分40と、オイル溜部69を有する大鍔部62の第2部分41とが別体であったが、この発明では、ころ案内面を有する大鍔部の第1部分と、オイル溜部を有する大鍔部の第2部分とが一体であっても良い。
また、上記実施形態の円錐ころ軸受では、オイル溜部69が環状であったが、この発明では、オイル溜部は、環状でなくても良く、例えば、オイル溜部は、大鍔部の第2部分に、周方向に等間隔または非等間隔に複数箇所に存在していても良い。また、オイル溜部は、単に、大鍔部の第2部分に、周方向の所定領域(全周でない)に一箇所形成されていても良い。
また、上記実施形態の円錐ころ軸受では、オイル溜部69において、円錐ころ27の大径端面91に軸方向に対向している平面が、略径方向に延在していたが、この発明では、オイル溜部において、円錐ころの大径端面に軸方向に対向している平面は、略円錐ころの大径端面に平行である等、略径方向に延在していなくても良く、円錐ころの大径端面に接触していなければ如何なる方向に延在していても良い。また、オイル溜部において、円錐ころの大径端面に軸方向に対向している面は、曲面であっても良い。
また、上記実施形態の円錐ころ軸受では、オイル溜部69が、第2部分41の本体部68の軸方向に開口する環状の凹部に、その凹部形状に一致する環状形状の含油樹脂や、またはその凹部形状に一致する環状形状のフェルトを嵌入固定してなっていた。しかしながら、この発明では、オイル溜部は、第2部分の本体部の軸方向に開口する環状または非環状の凹部に、その凹部形状に一致する環状または非環状形状であり、かつ、含油樹脂およびフェルト以外の材料であると共に、オイルが含浸している材料か、または、オイルが浸透する性質を有する材料からなる部材を嵌入固定してなっていても良い。
また、上記実施形態の円錐ころ軸受では、オイル溜部69が、第2部分41の本体部68の軸方向に開口する環状の凹部に、その凹部形状に一致する環状形状の含油樹脂や、またはその凹部形状に一致する環状形状のフェルトを嵌入固定してなっていたが、この発明では、オイル溜部は、図3に示すように、内輪126の大鍔部162においてころ案内面167よりも径方向の上方に位置する第2部分141に、軸方向に開口するように形成された環状の凹部169そのものであっても良い。オイル溜部を、このようにして形成した場合でも、内輪126の円錐外周軌道面160の小径側から大径側に流れるオイルを、その環状の凹部169に溜めることができて、その凹部169から円錐ころ27の大径端面91に、凹部169内のオイルを、供給することができるからである。
尚、内輪の大鍔部においてころ案内面よりも径方向の上方に位置する第2部分に軸方向に開口するように形成されたオイル溜部としての環状の凹部は、図3に示すように、第1部分140の方に径方向の内方に開口していても良く、第1部分の方に径方向の内方に開口していなくても良い。
また、上記実施形態の円錐ころ軸受7は、オイルが、外輪25と内輪26,126との間を軸方向の一方から他方に流れる環境に設置されたが、この発明の円錐ころ軸受は、洗浄液等のオイル以外の潤滑液体が、外輪と内輪との間を軸方向の一方から他方に流れる環境に設置されても良い。
また、上記実施形態の円錐ころ軸受7は、ディファレンシャルギヤ装置のピニオン軸3のテール側に配置されたが、この発明の円錐ころ軸受は、ディファレンシャルギヤ装置のピニオン軸のヘッド側に配置されても良い。また、この発明の円錐ころ軸受は、ディファレンシャルギヤ装置のピニオン軸のテール側およびヘッド側の両方に配置されても良い。また、この発明の円錐ころは、トランスアクスル装置またはトランスファ装置等のディファレンシャルギヤ装置以外の車両用ピニオン軸支持装置のピニオン軸のヘッド側およびテール側のうちの少なくとも一方に配置されても良い。
25 外輪
26,126 内輪
27 円錐ころ
40,140 第1部分
41,141 第2部分
47 保持器
50 円錐内周面
60,160 円錐外周面
62,162 大鍔部
67,167 ころ案内面
69,169 オイル溜部
91 円錐ころの大径端面
26,126 内輪
27 円錐ころ
40,140 第1部分
41,141 第2部分
47 保持器
50 円錐内周面
60,160 円錐外周面
62,162 大鍔部
67,167 ころ案内面
69,169 オイル溜部
91 円錐ころの大径端面
Claims (2)
- 円錐内周軌道面を有する外輪と、
円錐外周軌道面と、その円錐外周軌道面の軸方向の大径側に位置する鍔部とを有する内輪と、
上記外輪と上記内輪との間に配置されると共に、円錐外周面と、その円錐外周面の小径側に位置する小径端面と、上記円錐外周面の大径側に位置する大径端面とを有する円錐ころと
を備え、
潤滑液体が、上記内輪と上記外輪との間を軸方向の上記円錐内周軌道面の小径側から大径側に向けて流れ、
上記鍔部は、
上記円錐ころの上記大径端面を案内するころ案内面と、
上記ころ案内面よりも径方向の外方に位置すると共に、上記円錐ころの上記大径端面に軸方向に対向する潤滑液体溜部と
を有することを特徴とする円錐ころ軸受。 - 請求項1に記載の円錐ころ軸受において、
上記鍔部は、
上記内輪の上記円錐外周軌道面の大径側の端部につながると共に、上記ころ案内面と、上記ころ案内面の径方向の外方の端部から軸方向の外方に延在する外周面とを有する第1部分と、
上記第1部分の上記外周面に、外嵌されて固定されると共に、上記潤滑液体溜部を有する環状の第2部分と
を有することを特徴とする円錐ころ軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008163221A JP2010002030A (ja) | 2008-06-23 | 2008-06-23 | 円錐ころ軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008163221A JP2010002030A (ja) | 2008-06-23 | 2008-06-23 | 円錐ころ軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010002030A true JP2010002030A (ja) | 2010-01-07 |
Family
ID=41583905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010002030A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20230323914A1 (en) * | 2022-04-06 | 2023-10-12 | Aktiebolaget Skf | Tapered roller bearing and differential gear with a tapered roller bearing |
-
2008
- 2008-06-23 JP JP2008163221A patent/JP2010002030A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20230323914A1 (en) * | 2022-04-06 | 2023-10-12 | Aktiebolaget Skf | Tapered roller bearing and differential gear with a tapered roller bearing |
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