JP2010073627A - 照明装置および照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】目的とする配光特性を容易に作り出すことが可能な照明装置およびこの照明装置を組み込んだ照明器具を提供する。
【解決手段】光源11と;光源の光を反射させる反射体13と;反射体に選択して装着され光源の光の照射角度を変更する照射角調整用反射体14と;を具備する照明装置を構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】光源11と;光源の光を反射させる反射体13と;反射体に選択して装着され光源の光の照射角度を変更する照射角調整用反射体14と;を具備する照明装置を構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、所望の配光特性を得ることが可能な照明装置およびこの照明装置を組み込んだ照明器具に関する。
近年、フィラメント電球に代わって、寿命が長く、また消費電力の少ない半導体発光素子である発光ダイオードを光源として採用した照明器具が商品化されている。例えば、特許文献1に示されるものは、LED素子と、LED素子が実装された基板と、LED素子の発光領域の全域を囲繞するように基板に設けられた反射板および投光レンズからなる天井埋込形のダウンライトが示されている。また、例えば、特許文献2には、基板に白色発光ダイオードを設置し、基板の前方にレンズ固定板、前カバーを配設し、これらをランプシェード内に位置させたスポットライトが示されている。また、例えば、特許文献3には、3種類のフライアイレンズを組み合わせることにより、所望の配光パターンを構成することができるLEDを光源とした照明装置が示されている。さらに、例えば、特許文献4には、LEDチップに対向して設けられLEDからの光を側方に反射する第1反射部材を第2反射部材の中に設けてグレアの発生を抑制するようにした照明装置が示されている。
特開2004−179048号公報
特開2006−294526号公報
特開2007− 95647号公報
特開2008−205410号公報
一般に特許文献1に示されるようなダウンライトにおいては、部屋の中心部を主として照明するために、周囲にわたり光度の変化が比較的少ない照明器具を構成するために、光源からの光を広角度に照射する広角用の反射板が用いられている。一方、特許文献2に示されるスポットライトにおいては、店舗等において中心光度を高くして展示物のみをスポット的に照明するためにレンズが用いられている。これら器具の配光は、それぞれの器具の設計時に目的とする性能、用途に合わせて行われている。そのため、商品としては、広角用の照明器具(例えば、ダウンライト)と狭角用の照明器具(例えば、スポットライト)をそれぞれラインナップする必要があり、それぞれの商品を在庫しなければならず在庫数が多くなる問題が生じる。
また、特許文献3によれば、照明の用途に応じて所望の配光パターンを構成することができるが、その構成はレンズで行うため、各種レンズを保持させるためのフライアイレンズ保持板等が必要となって構造が複雑化すると共に、例えば、広角用の照明器具を狭角用の照明器具として構成する場合には、高価なフライアイレンズを広角用および狭角用を共に用意しなければならずコスト的な問題が生じる。また、特許文献4には、第1反射部材を第2反射部材の中に設けて光を制御するようにしているが、その目的はあくまでもグレアを抑制することであり、所望の配光パターンを得ることはできない。このため、この種の照明器具においては、例えば、広角の配光パターンを狭角の配光パターンに必要に応じて容易に変更させることができるなど、商品ラインナップを減じることなく、かつ商品在庫を減少させることが可能な照明装置を如何に実現するかが課題となっている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、目的とする配光特性を容易に作り出すことが可能な照明装置およびこの照明装置を組み込んだ照明器具を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の照明装置の発明は、光源と;光源の光を反射させる反射体と;反射体に選択して装着され光源の光の照射角度を変更する照射角調整用反射体と;を具備することを特徴とする。本発明によれば、反射体に選択して装着され光源の光の照射角度を変更する照射角調整用反射体により、反射体の配光パターンを照射角調整用反射体により必要に応じて容易に変更させることが可能となる。
本発明において、照明装置は、ダウンライトやスポットライト等住宅用に限らず、店舗、オフィスなど施設・業務用の各種の照明器具を構成しても、さらには、一般照明用の白熱電球に置き換え可能な発光ダイオードなどを用いたLED電球等を構成するものであってもよい。
光源は、発光ダイオードや半導体レーザーなど、半導体を発光源とした半導体発光素子が好適であるが、白熱電球やハロゲン電球、さらには放電灯等で構成されたものであってもよい。光源は複数個で構成されている好ましいが、照明の用途に応じて必要な個数は選択され、例えば、1個の光源で構成されるものであってもよい。
反射体に選択して装着され光源の光の照射角度を変更する照射角調整用反射体は、例えば、広角の配光を有する反射体を照射角調整用反射体により狭角の配光に調整するようにしても、逆に狭角の配光を有する反射体を照射角調整用反射体により広角の配光に調整するようにしてもよく、要は、一方の反射体が有する配光を他方の反射体が有する配光に変更させるように、換言すれば、二つの反射体が有する配光を相対的に変更させて、光源の光の照射角度を任意に調整することができるものであればよい。
また、反射体は、例えば、部屋の中心部を主として照明するために、周囲にわたり光度の変化が比較的少ない広角の配光が得られる照明器具を構成するために、光源からの光を広角度に反射させ、さらに回転対象となる配光を得るために、光源の発光領域を囲繞するように横断面が円形をなす「すり鉢状」の凹部で形成してもよい。また、例えば、横断面が矩形状をなす「すり鉢状」の凹部などの形状でもよく、特定された形状のものには限定されない。材質は、光の反射性能を考慮して、耐光性、耐熱性および電気絶縁性を有する白色の合成樹脂、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)や、アクリルやABS等の合成樹脂で一体に形成してもよい。また、その表面を白色に塗装しても、アルミニウムや銀等の金属を蒸着若しくはメッキなどを施して鏡面または半鏡面に加工したものであってもよい。さらに、アルミニウムや銅等の金属で構成し、上記の合成樹脂と同様に白色塗装や蒸着若しくはメッキ等を行ってもよい。
反射体は、光源の個数に応じ各光源個々に対応して設けるようにしてもよい。個々に設けられた複数個の反射体は、全て同一の配光特性が得られるように構成しても、個々に異なる配光特性を有するものを組み合わせるようにしてもよい。また、複数個の光源に対して1個の共通の反射体を設けるものであってもよい。さらには1個の光源に対して1個の反射体を設けるものであってもよい。
照射角調整用反射体は、反射体に装着することにより、例えば、店舗等において中心光度を高くして展示物のみをスポット的に照明するために光の照射角度を狭くする狭角用反射体で構成することが好適であるが、逆に照射角を、さらに広くするための反射体であってもよく、要は反射体に対し照明の用途、目的に応じて適宜選択され装着されることにより、光源の光の照射角度を調整することが可能な全ての反射体が許容される。
照射角調整用反射体は、例えば、スポット的に照明する狭角の配光を得るために、光源からの光を狭い角度に反射させ、さらに回転対象となる配光を得るために、光源の発光領域を囲繞するように横断面が円形をなす「円錐台状」の凹部で形成してもよい。また、例えば、横断面が矩形状をなす「四角錐台状」の凹部などの形状でもよく、特定された形状のものには限定されない。材質は、反射体と同様に白色のポリブチレンテレフタレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂、さらには、アクリルやABS等の合成樹脂で一体に形成してもよい。また、その表面を白色に塗装しても、アルミニウムや銀等の金属を蒸着若しくはメッキなどを施して鏡面または半鏡面に加工したものであってもよい。さらに、アルミニウムや銅等の金属で構成し、上記の合成樹脂と同様に白色塗装や蒸着若しくはメッキ等を行ってもよい。
照射角調整用反射体は、反射体の個数に応じ各反射体個々に対応して装着するようにしてもよい。個々に設けられた複数個の照射角調整用反射体は、全て同一の配光特性が得られるように構成しても、個々に異なる配光特性を有するものを組み合わせてもよい。また、必要な個数の反射体のみに装着するようにしてもよい。
請求項2に記載の照明装置の発明は、半導体発光素子と;半導体発光素子を配設した基体と;半導体発光素子の光を反射させる反射体と;反射体に選択して装着され、前記基体と離間して配設されると共に、導電性反射膜を有する照射角調整用反射体と;を具備することを特徴とする照明装置。
本発明において、基体は、光源としての半導体発光素子を配設するための部材で、半導体発光素子を実装した回路基板で構成することが好ましいが、回路基板の構成および実装するための手段は特定のものに限定されない。基体の材質は、例えば、エポキシ樹脂等の合成樹脂で構成しても、熱伝導性の観点からアルミニウムや銅等の金属で構成されたものであってもよい。形状は、点モジュールを構成するために円盤状をなす形状であっても、線モジュールを構成する長尺なライン状をなしていてもよく、目的とする配光特性を得るための全ての形状が許容される。
照射角調整用反射体は、基体と離間して配設されると共に、導電性反射膜を有するもので、導電性反射膜は、光の反射性能を考慮して鏡面または半鏡面等に加工するために、合成樹脂にアルミニウムや銀等の金属を蒸着若しくはメッキなどにより形成される反射膜が許容される。さらに、照射角調整用反射体は、半導体発光素子を配設した基板と電気的な絶縁がなされるように、基体と離間して配設されるが離間させる距離寸法は、設計上で決められる全ての寸法が許容される。照射角調整用反射体を基体と離間して配設するための手段は、例えば、反射体の凹部の開口端部に係合するストッパー部材を照射角調整用反射体に形成して所定の離間寸法を保持するようにしても、または、照射角調整用反射体の外面周面の形状を、反射体の「すり鉢状」の凹部に合致する形状に構成して、所定の離間寸法を保持するようにしてもよい。また、電気絶縁は、基板と照射角調整用反射体との間に空間部を形成して行うようにしても、空間部にシリコーン樹脂等の電気絶縁体を介在させて、より確実に電気絶縁を図るようにしてもよい。
請求項3に記載の照明装置の発明は、複数の半導体発光素子と;複数の半導体発光素子を配設した基体と;半導体発光素子の光を反射させる複数の凹部からなる反射体と;各反射体の凹部に選択して装着され、前記基体と離間して配設されると共に、導電性反射膜を有する一体化された複数の照射角調整用反射体と;を具備することを特徴とする。
一体化された複数の照射角調整用反射体は、例えば、複数の照射角調整用反射体を合成樹脂で構成する場合に、樹脂成形の際に必然的に形成されるスプルー・ランナーによって構成されることが好適であるが、連結するための専用の部品により一体化されるものであってもよい。また、一体化された複数の照射角調整用反射体を、例えば、手で簡単に切り離すことができ、必要な個数の照射角調整用反射体を簡単に用意できるようにすることが好ましいが、切り離すことは本発明を実現するための必要条件ではなく、必要に応じて適宜選択される。
請求項4に記載の照明器具の発明は、器具本体と;器具本体に組み込まれる請求項1ないし3いずれか一記載の照明装置と;を具備することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、反射体に選択して装着され光源の光の照射角度を変更する照射角調整用反射体により、反射体の配光パターンを必要に応じて容易に変更させることができ、目的とする配光特性を容易に作り出すことが可能な照明装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、反射体に選択して装着される照射角調整用反射体により、反射体の配光パターンを必要に応じて容易に変更させることができ、目的とする配光特性を容易に作り出すことが可能な照明装置を提供することができる。さらに、基体と離間して配設されると共に、導電性反射膜を有する照射角調整用反射体により、導電性反射膜の加工工程が簡易化されると共に、確実に電気絶縁を図ることが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、各反射体の凹部に選択して装着される複数の照射角調整用反射体により、各反射体の配光パターンを必要に応じて容易に変更させることができ、目的とする配光特性を容易に作り出すことが可能な照明装置を提供することができる。さらに、基体と離間して配設されると共に、導電性反射膜を有する一体化された複数の照射角調整用反射体により、導電性反射膜の加工工程が簡易化され、確実に電気絶縁を図ることが可能となると共に、組立作業を簡易化させることが可能となる。
請求項4記載の発明によれば、器具本体に組み込まれる請求項1ないし3いずれか一記載の照明装置により、目的とする配光特性を容易に作り出すことが可能な照明器具を提供することができる。
以下、本発明に係る照明装置およびこの照明装置を組み込んだ照明器具の実施形態につき図に従い説明する。
図1に示すように、本実施例の照明装置10は、光源11、光源を配設した基体12、光源の光を反射させる複数の凹部からなる反射体13、各反射体の凹部に選択して装着される照射角調整用反射体14で構成する。
光源11は、半導体発光素子、本実施例では発光ダイオード(以下「LED」と称す)で構成し、同一性能を有する複数個、本実施例では、6個のLED11が用意され、この各LEDは、本実施例では青色LEDチップとこの青色LEDチップにより励起される黄色蛍光体により白色を発光する高輝度、高出力のLEDからなり、さらに、一方向、すなわちLEDの光軸x−xに光線が主として放射される。ここで光軸x−xは、LED11が実装される基体12の面に対して略鉛直方向のことである(図3(a))。基体12は、回路基板からなり、回路基板はエポキシ樹脂製の円板状の回路配線基板で構成され、表面に6個の各LED11を同心円状に略等間隔に実装して配設する。
反射体13は、耐光性、耐熱性および電気絶縁性を有する白色の合成樹脂、本実施例では、PBT(ポリブチレンテレフタレート)により円盤状に一体に構成する。円盤の表面側には、表面側に拡開し白色の内面が回転放物面状をなす、同一の形状・寸法を有する凹部13aを複数個、本実施例では6個を、基板12に実装された6個の各LED11に対向するように同心円状に略等間隔になるように一体に形成する。
凹部13aは、個別の6個の反射体を構成するもので、部屋の中心部を主として照明するために、周囲にわたり光度の変化が比較的少ない配光パターンを構成するように、光源であるLED11からの光を広角度に反射させ、さらに回転対象となる配光を得るためにLED11の発光領域を囲繞するように横断面が円形をなす「すり鉢状」の反射面13bを形成し、凹部13aの開口を光出射部13cとし底部に貫通孔13dを形成する。また、凹部13aは後述する照射角調整用反射体としての狭角用反射体14が嵌合して装着できる形状になるようにし、さらに光出射部13cの開口縁部に環状の溝部13eを形成する。また、反射体13を構成する円盤の裏面側には、内部に空間部を形成した開口部13fを形成する。
上記に構成された各LED11を実装した基体12を、反射体13の開口部13fに嵌め込みシリコーン樹脂等の接着剤で固着して支持する。これにより、反射体13の各凹部13aの底面に形成された貫通孔13dの中心に対して、各LED11が外部に露出して臨むように配置され、各凹部13aにより構成された個別の反射体の光軸y−yとLED11の光軸x−xが略一致した状態に構成され、後述するダウンライト20を構成するための広角用の照明装置10が形成される(図3(a))。
上記に構成された照明装置10の反射体13には、必要に応じ適宜選択されて照射角調整用反射体、本実施例では狭角用反射体14が装着され、後述するスポットライトを構成するための狭角用の照明装置10´が形成される。
反射体13に選択して装着される狭角用反射体14は、図1に示すように、反射体13と同様に耐光性、耐熱性および電気絶縁性を有する白色の合成樹脂、本実施例では、PBT(ポリブチレンテレフタレート)により構成し、その表面側には、表面側に拡開し白色の内面が回転放物面状をなす凹部14aを一体に形成する。凹部14aは、店舗等において中心光度を高くして展示物のみをスポット的に照明するために、光源であるLED11からの光を狭い角度に反射させ、さらに回転対象となる配光を得るためにLED11の発光領域を囲繞するように横断面が円形をなす「円錐台状」の反射面14b(反射体13の反射面13bの傾斜角度より急角度に傾斜させている)を形成し、凹部14aの開口を光出射部14cとし底部に貫通孔14dを形成する。さらに、凹部14aの外周面は、反射体13の「すり鉢状」の凹部13aに略合致する「すり鉢状」の凸形状にして嵌合部14eを一体に形成し、光出射部14cの開口縁部にストッパーの作用をなす環状の鍔部14fを一体に形成し、上述した反射体13における光出射部13cの開口縁部に形成された環状の溝部13eに嵌合できるように構成する。
上記に構成された狭角用反射体14は、図3(b)に示すように、凸形状の嵌合部14eが反射体13の「すり鉢状」凹部13aに挿入され、光出射部14cの鍔部14fが反射体13の環状の溝部13eに嵌合し係合するまで挿入する。これにより、狭角用反射体14の鍔部14fがストッパーの役目をなし、それ以上の挿入が停止されると共に、狭角用反射体14の凸形状の嵌合部14eが反射体13の「すり鉢状」凹部13aに嵌め込まれ、狭角用反射体14の上面と反射体13の上面が面一になる。これにより、狭角用反射体14の凹部14aの底面に形成された貫通孔14dの中心に対して、各LED11が外部に露出して臨むように配置され、凹部14aにより構成された反射面14bの光軸z―zとLED11の光軸x−x略一致した状態に構成される(図3(b))。上記のように両者が合致して装着された際に、狭角用反射体14における凹部14aの貫通孔14dの端部と基体12の表面側、換言すれば、基体12に実装された各LED11との間は所定の寸法aを有して離間されるようにして装着される。
狭角用反射体14は、反射体13の6個の各凹部13aに対応して、同一の形状・寸法の凹部14aを有する6個の狭角用反射体14が一体化されて設けられる。すなわち、6個の狭角用反射体14は、図1に示すように、同心円状に略等間隔になるように樹脂成形によって一度に6個が同時に成形され、この際に形成されるスプルー・ランナー14gを残すことによって、6個の狭角用反射体14が一体化され連結された状態になって構成される。なお、同心円状に略等間隔になるように一体化された6個の狭角用反射体14における、同心円の直径寸法および間隔寸法は、反射体13の凹部13aが設けられる同心円の直径寸法および間隔寸法と略同一になるように形成する。
これにより、スプルー・ランナー14gにより連結され一体化された6個の狭角用反射体14を反射体13の6個の凹部13aに対向させれば、6個の狭角用反射体14が反射体13の凹部13aに自動的に対向して位置し、6個の狭角用反射体14が同時に略合致した状態で反射体13の6個の凹部13aに挿入され嵌合されて装着される。この状態で、狭角用反射体14は反射体13の凹部13aに対して着脱が可能となっているが、透明な接着剤で固定してもよい。本実施例では接着せずに着脱が可能な状態にしてある。以上により、狭角用反射体14を有するスポットライトを構成するための照明装置10´が形成される(図2、図3(b))。
図1中13gは、反射体13の表面に狭角用反射体14のスプルー・ランナー14gに対応して放射状に形成した溝で、この溝内に6個の狭角用反射体14を連結したスプルー・ランナー14gが収納される。これにより溝13gが6個の狭角用反射体14を反射体13の6個の凹部13aに対向させる際の位置決めの作用をさせることができる。
また、PBTからなる6個の狭角用反射体14は、光の反射性能をさらに向上させるために、反射膜、本実施例では、アルミニウムによる蒸着膜、すなわち、導電性反射膜を施して鏡面に加工される。この際、上記のように、狭角用反射体14における凹部14aの貫通孔14dの端部と、基体12に実装された各LED11との間は所定の寸法aを有して離間されているので、導電性反射膜を施した狭角用反射体14と基体12とは確実に電気絶縁がなされて装着される。これにより、狭角用反射体14にアルミニウムを蒸着する際に、狭角用反射体14における凹部14aの貫通孔14dの端部など、基体12の表面側と接触する可能性のある部分をマスキングすることなく蒸着作業が行える。
上記に構成した6個の狭角用反射体14は、各種の配光特性を得るために、スプルー・ランナー14gから切り離し、広角用の反射体13の個々の凹部13aに対して装着するか否かを適宜選択して、必要な個数の狭角用反射体14を、どの位置にある凹部13aに対しても任意に自由に着脱が可能な状態にして嵌め込み装着することができる。
上記に構成された広角用の照明装置10および狭角用の照明装置10´は、各種の配光パターンに応じて、ダウンライトやスポットライト等の照明器具の光源部として用いられる。次に、上記照明装置を用いたダウンライトおよびスポットライトにつきその構成を説明する。まず、ダウンライトを構成する場合を説明する。
図4(a)に示すように、ダウンライト20は、器具本体21、光源部22、光源を点灯するための電源部23、電源部に電源を供給する電源端子台24および化粧枠25で構成する。
器具本体21は、一端部に光源部22および他端部に電源端子台24を配設し、内部に電源部23を収容するための両端が開放した円筒体をなす熱伝導性の良好なアルミニウム等の金属で構成する。また、器具本体21は、円筒体内部の一端部の開口21a側に位置して、仕切り板21bを一体に形成し、開口と仕切り板との間に光源部22を収納するための凹部からなる収納部21cを一体に形成する。
光源部22は、上述した広角用の照明装置10を収納することにより構成する。すなわち、本実施例では、ダウンライト用の光源として部屋の中心部を主として照明し、周囲にわたり光度の変化が比較的少ない照明器具を構成するために、広角用の反射体13を組み込んだ図3(a)に示す照明装置10を光源部22に採用する。
上記構成の照明装置10は、基体12を構成する回路基板の裏面側を、器具本体21の仕切り板21bに熱伝導性を有し電気絶縁性を有するシリコーン樹脂等からなる絶縁シートまたは接着剤等を介して密着させ、ネジ等の固定手段により支持して光源部22内に収納され組み込まれる。これにより、照明装置10の光軸a−aが、円筒体からなる器具本体21の中心軸b−bに略合致し、さらに反射体13の光出射部13cが化粧枠25の内側に位置して配設され、全体として平面視で略円形の発光面を有する光源部22が構成される。また、透明なカバー部材25aにより反射体13の貫通孔13dに露出した各LED11が保護され充電部が覆われる。
また、基体12を構成する回路基板と仕切り板21bが熱的に連結されて固定される。電源部23は、上述のように器具本体21の光源部22に収納された照明装置10を点灯させるための点灯回路を有し、リード線w1により照明装置10に配線接続され、電源端子台24を介して100Vの商用電源が供給される。
上記により、一端部の光源部22に広角用の反射体13を有する照明装置10が組み込まれ、目的とする広角の配光特性を有するダウンライト20が構成される。上記構成のダウンライト20は、被設置面である天井等に単体若しくは複数個を送り用ケーブルにより接続させて設置される。点灯すると、各LED11が発光し、LEDから放射された光は反射体13の反射面13bで反射しながら光出射部13cから放射され、周囲にわたり光度の変化が比較的少ない配光特性をもって、部屋の中心部が比較的明るく、周囲にわたって徐々に暗くなる目的とするダウンライトとしての配光特性をもった照明を行う。
次に、上記に構成されたダウンライトによりスポットライトを構成する場合を説明する。まず、上記に構成されたダウンライト20の広角用の反射体13に対し、狭角用反射体14を選択して装着し図3(b)に示す照明装置10´を構成する。すなわち、別部品として用意した、スプルー・ランナー14gにより一体化された6個の狭角用反射体14を用い、各狭角用反射体14を反射体13の6個の凹部13aに装着して狭角用の照明装置10´を構成し、器具本体21の光源部22内に収納して組み込みスポットライト20´を構成する。なお、透明なカバー部材25aの裏面側が狭角用反射体14の鍔部14eに当接し、狭角用反射体14が反射体13の凹部13aから抜け出ることが阻止される。また、カバー部材25aにより貫通孔14dに露出した各LED11が保護され充電部が覆われる。
このスポットライト20´を点灯すると、各LED11が発光しLEDから放射された光は狭角用反射体14の反射面14bで反射しながら光出射部14cから放射され、店舗等において中心光度を高くして展示物のみをスポット的に照明し、目的とするスポットライトとしての配光特性をもった照明を行うことができる。
また、設置する現場の状況に合わせて、照明の状況をみながら狭角用反射体14の使用個数や、広角用の反射体13の複数の凹部13aに対して装着が必要か否かを選択しながら凹部への装着位置などを適宜選択して調整し、目的とする配光特性を作り出して設置する。また、設置後に照明環境を変更する場合にも、同様に現地において狭角用反射体14の個数や、反射体13の凹部13aへの装着位置などを適宜選択し調整して設置し、変更された照明環境に合わせた目的とする配光特性を有する照明器具を都度現場で構成する。
以上、本実施例によれば、広角用の反射体13に選択して装着される狭角用反射体14により、広角の配光パターンを狭角の配光パターンに必要に応じて容易に変更させることができる。これにより、商品としての在庫は広角用の照明器具のみでよく、狭角用の照明器具は広角用照明器具の反射体に狭角用反射体を装着することにより構成することができ、商品ラインナップを減じることなく、かつ商品在庫を減少させることができる。
さらに、その装着作業は、狭角用反射体14を反射体13の凹部13aに単に挿入する単純な作業で行うことができる。特に、狭角用反射体14はスプルー・ランナー14gにより一体化され、6個の狭角用反射体14を同時に装着することができ、一層作業を簡素化できる。また、6個の狭角用反射体14を一体化するための手段としては樹脂成形時に必然的に生じるスプルー・ランナー14gを利用することができ、格別の加工等を行う必要がなくコスト的にも有利になる。また、スプルー・ランナー14gは装着時または取り外しの際の摘みしろとして利用することができ、より一層作業が容易になる。また、金属の蒸着時において、掴みしろなど蒸着用の冶具として使用することもでき、一層蒸着作業を楽に行うことができる。
さらに、反射体13の表面に狭角用反射体14のスプルー・ランナー14gに対応して放射状に形成した溝13gを形成し、この溝内にスプルー・ランナー14gが収納されるようにしたので、6個の狭角用反射体14を反射体13の6個の凹部13aに対向させる際の位置決めの作用をさせることができ、さらに一層作業が容易になる。また、反射体13を凹部13aで構成し、この凹部に狭角用反射体14を嵌め込み装着するように構成したので、狭角用反射体14を確実に支持することができ、安定した光学性能を発揮することができる。また、狭角用反射体14の外面周面の形状を、反射体13の「すり鉢状」の凹部に完全に合致する形状に構成して、所定の離間寸法を保持するようにすれば、両者が合致することにより、所謂テーパー結合により両者を強固に支持することができると共に、両者間の隙間がなくなってLEDからの光が隙間に漏れることなく光ロスを発生させることがない。
さらに、狭角用反射体14における凹部14aの貫通孔14dの端部と、基体12に実装された各LED11との間は所定の寸法aを有して離間されて装着されるので、導電性反射膜を施した狭角用反射体14は基体12と確実に電気絶縁がなされより安全な照明器具を提供することができる。同時に、狭角用反射体14にアルミニウム等の金属を蒸着する際に、狭角用反射体14における凹部14aの貫通孔14dの端部など、基体12の表面側と接触する可能性のある部分をマスキングすることなく、蒸着作業を行うことができ、手間のかかるマスキング作業を省略することができ、一層作業が簡素化されコスト的にも有利な照明器具を提供することができる。
さらに、一体化された6個の狭角用反射体14は、スプルー・ランナー14gから簡単に切り離すこといができる。このため、広角用の反射体13の個々の凹部13aに対して装着するか否かを選択して、必要な個数の狭角用反射体14を、どの位置にある凹部13aに対しても任意に自由に着脱が可能な状態にして嵌め込み装着することができ、各種の目的とする配光特性を得ることができる。しかも単に狭角用反射体14に嵌め込む簡単な操作で目的とする任意の配光特性を容易に作り出すことができる。さらに、設置後に照明環境を変えた際にも、現場で狭角用反射体14を着脱して使用個数や、配置場所を適宜選択し、照明の状況をみながら変更された照明環境に合わせることができる。また、雰囲気に合わせて都度、配光を変更することもできる。さらに、各種・多様な配光特性を有するバリエーションに富んだ照明器具を提供することも可能となる。
以上、本実施例において、6個の狭角用反射体14は、同一形状に形成したが、図5に示すように、凹部14a´からなる反射面14b´の傾斜角度や形状を変えた狭角用反射体14´で構成し、それらを組み合わせて装着してもよい。
また、図6に示すように、一般照明用の白熱電球に置き換え可能な発光ダイオードを用いたLED電球30を構成してもよい。すなわち、LED電球30は、本実施例の広角用の照明装置10または必要に応じて狭角用の照明装置10´を組み込んだ光源部31と、点灯装置32を収納したカバー部材33と、口金34で構成する。口金34は一般照明用の白熱電球用のソケットに装着可能な、例えばE26形口金で構成する。このLED電球によれば、各種の配光特性を有するLED電球を構成することができ、種々の照明環境に合わせた配光パターンを、電球の交換のみの簡易な操作で実現することが可能となる。なお、図6(a)は、広角用の照明装置10を組み込んで構成した広角用のLED電球30を示し、図6(b)は、狭角用の照明装置10´を組み込んで構成した狭角用のLED電球30´を示している。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
10 照明装置
11 光源
12 基体
13 反射体
14 照射角調整用反射体
20、20´、30、30´ 照明器具
11 光源
12 基体
13 反射体
14 照射角調整用反射体
20、20´、30、30´ 照明器具
Claims (4)
- 光源と;
光源の光を反射させる反射体と;
反射体に選択して装着され光源の光の照射角度を変更する照射角調整用反射体と;
を具備することを特徴とする照明装置。 - 半導体発光素子と;
半導体発光素子を配設した基体と;
半導体発光素子の光を反射させる反射体と;
反射体に選択して装着され、前記基体と離間して配設されると共に、導電性反射膜を有する照射角調整用反射体と;
を具備することを特徴とする照明装置。 - 複数の半導体発光素子と;
複数の半導体発光素子を配設した基体と;
半導体発光素子の光を反射させる複数の凹部からなる反射体と;
各反射体の凹部に選択して装着され、前記基体と離間して配設されると共に、導電性反射膜を有する一体化された複数の照射角調整用反射体と;
を具備することを特徴とする照明装置。 - 器具本体と;
器具本体に組み込まれる請求項1ないし3いずれか一記載の照明装置と;
を具備することを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008242694A JP2010073627A (ja) | 2008-09-22 | 2008-09-22 | 照明装置および照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008242694A JP2010073627A (ja) | 2008-09-22 | 2008-09-22 | 照明装置および照明器具 |
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Publication Number | Publication Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-09-22 JP JP2008242694A patent/JP2010073627A/ja active Pending
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