JP2010067752A - 光起電力装置および光起電力装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光起電力装置の信頼性を高める
【解決手段】透明絶縁基板20上で複数のa−Siセルを直列に接続したa−Siユニット200と、基板30上でa−Siセルとは異なる光学バンドギャップを有する複数のμc−Siセルを直列に接続したμc−Siユニット300と、を備え、a−Siユニット200およびμc−Siユニット300の少なくとも一方には透光性無機絶縁層42,52が形成され、a−Siユニット200およびμc−Siユニット300を互いに逆向きの集積方向に透明絶縁基板20および基板30を外側にして対向させて透光性樹脂層400により固着する。
【選択図】図9
【解決手段】透明絶縁基板20上で複数のa−Siセルを直列に接続したa−Siユニット200と、基板30上でa−Siセルとは異なる光学バンドギャップを有する複数のμc−Siセルを直列に接続したμc−Siユニット300と、を備え、a−Siユニット200およびμc−Siユニット300の少なくとも一方には透光性無機絶縁層42,52が形成され、a−Siユニット200およびμc−Siユニット300を互いに逆向きの集積方向に透明絶縁基板20および基板30を外側にして対向させて透光性樹脂層400により固着する。
【選択図】図9
Description
本発明は、光起電力装置および光起電力装置の製造方法に関する。
多結晶、微結晶またはアモルファスシリコンを用いた太陽電池が知られている。特に、微結晶またはアモルファスシリコンの薄膜を用いた光起電力装置は、資源消費の観点、コストの低下の観点および効率化の観点から注目されている。
一般的に、薄膜光起電力装置は、表面が絶縁性の基板上に第1電極、1以上の半導体薄膜光電変換セル及び第2電極を順に積層して形成される。光電変換セルは、光入射側からP型層、I型層及びN型層を積層して構成される。
また、薄膜光起電力装置の変換効率を向上させる方法として、2種以上の光電変換セルを光入射方向に積層することが知られている。光起電力装置の光入射側にはバンドギャップが広い光電変換層を含む第1の光起電力ユニットを配置し、その後に第1の光起電力ユニットよりもバンドギャップの狭い光電変換層を含む第2の光起電力ユニットを配置する。これにより、入射光の広い波長範囲に亘って光電変換を可能にし、装置全体として変換効率の向上を図ることができる。
例えば、アモルファスシリコン(a−Si)光電変換セルをトップセルとし、微結晶(μc−Si)光電変換セルをボトムセルとした構造が知られている(特許文献1等)。
また、図12に示すように、光入射側からトップセル10とボトムセル12とを透明絶縁膜14を介して多段に積層し、各層間で1つのセル実効面積をSn、セルの動作電流密度をJnとした場合にSn×Jnが一定となるように層間でセルの面積を調整する技術が開示されている(特許文献2)。
ところで、トップセルとボトムセルとの間に挟み込まれる透明絶縁膜14を薄くするとトップセル10とボトムセル12との間の絶縁耐圧性が低下することがある。また、トップセルの端部やボトムセルの端部が外部に露出した状態では、雨の水分等によってトップセルとボトムセルとの間の絶縁耐圧が低下したり、トップセルやボトムセルと外部との絶縁耐圧が低下したりするおそれがある。
また、トップセルとボトムセルとを繋ぐセル間接合電極16やトップセルとボトムセルのそれぞれから電力を取り出すための端子電極18a,18bが外部に露出していると、電極の腐食等による光起電力装置の信頼性の低下が問題となる場合がある。また、モジュール化した際に金属製のフレーム等との間の絶縁耐圧性の低下を招く原因となることもある。
本発明の1つの態様は、絶縁性表面を有する透光性の第1基板上で複数の光起電力セルを第1の接続方向に直列に接続した第1の光起電力ユニットと、絶縁性表面を有する第2基板上で前記第1の光起電力ユニットとは異なる光学バンドギャップを有する複数の光起電力セルを第2の接続方向に直列に接続した第2の光起電力ユニットと、を備え、前記第1の接続方向及び前記第2の接続方向は電流の流れる方向であって、前記第1および前記第2の光起電力ユニットの少なくとも一方には透光性無機絶縁層が形成され、前記第1および前記第2の光起電力ユニットを前記第1の接続方向と前記第2の接続方向が逆に前記第1基板および前記第2基板を外側にして対向させて透光性樹脂層により固着されていることを特徴とする光起電力装置である。
ここで、前記透光性無機絶縁層および前記透光性樹脂層に開溝部が設けられ、前記開溝部に埋め込まれた導電性材料によって、前記第1および前記第2の光起電力ユニットの端部の外部環境に曝されない位置において前記第1および前記第2の光起電力ユニットが電気的に接続されていることが好適である。
また、前記透光性無機絶縁層または前記透光性樹脂層は、前記第1の光起電力ユニットまたは前記第2の光起電力ユニットの端部を被うように形成されていることが好適である。
また、前記導電性材料が埋め込まれた端部と反対側の端部に前記第1および前記第2の光起電力ユニットの少なくとも一方から導電性の電流取り出し電極が設けられ、前記電流取り出し電極の少なくとも一部が前記透光性無機絶縁層または前記透光性樹脂層により被覆されていることが好適である。
また、前記透光性樹脂層内に、前記透光性樹脂層の主材料と異なる屈折率を有する粒子が埋設されていることが好適である。
本発明の光起電力装置は、絶縁性表面を有する透光性の第1基板上に、複数の光起電力セルを第1の接続方向に直列に接続した第1の光起電力ユニットを形成するステップと、絶縁性表面を有する第2基板上に、前記第1の光起電力ユニットとは異なる光学バンドギャップを有する複数の光起電力セルを第2の接続方向に直列に接続した第2の光起電力ユニットを形成するステップと、前記第1および前記第2の光起電力ユニットの少なくとも一方の上に透光性無機絶縁層を形成するステップと、前記透光性無機絶縁層に開溝を形成するステップと、前記透光性無機絶縁層の開溝に導電性材料を注入するステップと、前記第1の接続方向及び前記第2の接続方向は電流の流れる方向であって、前記第1および前記第2の光起電力ユニットを前記第1の接続方向と前記第2の接続方向が逆に前記第1基板および前記第2基板を外側にして対向させ、前記透光性無機絶縁層の開溝の位置に対応する開溝を有する透光性樹脂層を介して前記第1および前記第2の光起電力ユニットを固着するステップと、を備えることを特徴とする光起電力装置の製造方法により形成することができる。
また、絶縁性表面を有する透光性の第1基板上に、複数の光起電力セルを第1の接続方向に直列に接続した第1の光起電力ユニットを形成するステップと、絶縁性表面を有する第2基板上に、前記第1の光起電力ユニットとは異なる光学バンドギャップを有する複数の光起電力セルを第2の接続方向に直列に接続した第2の光起電力ユニットを形成するステップと、前記第1および前記第2の光起電力ユニットの少なくとも一方の上に透光性無機絶縁層を形成するステップと、前記第1の接続方向及び前記第2の接続方向は電流の流れる方向であって、前記第1および前記第2の光起電力ユニットを前記第1の接続方向と前記第2の接続方向が逆に前記第1基板および前記第2基板を外側にして対向させ、透光性樹脂層を介して前記第1および前記第2の光起電力ユニットを固着するステップと、前記第2基板側から開溝を形成するステップと、前記開溝に導電性材料を注入するステップと、を備えることを特徴とする光起電力装置の製造方法により形成することができる。
本発明によれば、光起電力装置の信頼性を高めることができる。
図1は、本発明の実施の形態における積層型光起電力装置を示す概略断面図である。また、図2は、本発明の実施の形態における積層型光起電力装置の概略平面図である。
本実施の形態における光起電力装置は、光入射側のトップ側を広いバンドギャップを有する非晶質シリコン(a−Si)(光電変換)ユニット200とし、ボトム側をa−Siユニット300よりバンドギャップの狭い微結晶シリコン(μc−Si)(光電変換)ユニット300としたタンデム型である。トップ側のa−Siユニット200とボトム側のμc−Siユニット300とは、互いに基板を外側にして対向させてポリイミドフィルム、エポキシ樹脂などからなる透光性樹脂層400を介して積層される。
このとき、a−Siユニット200とμc−Siユニット300は、互いに光起電力セルの接続方向を逆とし、電流の流れる方向が逆となるように配置されている。
ただし、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、複数の光電変換セルを積層した構造を有する光起電力装置(太陽電池モジュール)であれば適用可能である。
ここで、動作電流密度の低いa−Siセルの面積を大きくし、μc−Siセルと同じ動作電流が流れるように、a−Siセルとμc−Siセルの面積を調整することが好適である。すなわち、トップ側のa−Siセルの最適な動作電流密度をJop1とし、その1つのセル面積をS1とする。また、ボトム側のμc−Siセルの最適な動作電流密度をJop2とし、その1つのセル面積をS2とすると、Jop1×S1=Jop2×S2の関係が成り立つように構成することが好適である。
図3にトップ側のa−Siユニット200の形成工程を示す。トップ側のa−Siユニット200は透明絶縁基板20上に形成される。a−Siユニット200は、所定の面積で複数個集積化されて形成される。透明絶縁基板20は、例えば、ガラス基板、プラスチック基板等とすることができる。
透明絶縁基板20上に透明電極22が形成される(図3(a))。透明電極22として酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電性酸化物(TCO)が用いられる。透明電極22は、例えば、スパッタリング等により形成することができる。透明電極22の膜厚は10nm以上200nm以下の範囲とすることが好適である。また、透明電極22の上面には光閉じ込め効果を有する凹凸を設けることが好適である。透明電極22は、YAGレーザ等を用いて所定のセル毎に分離加工される(図3(b))。
透明電極22上に、P型層、I型層、N型層の非晶質シリコン膜を順に積層した非晶質シリコン半導体層24が形成される(図3(c))。例えば、表1に示す条件で、膜厚5nm程度のP型非晶質シリコンカーバイト層、膜厚0.2μmのI型非晶質シリコン層、膜厚5nm程度のN型非晶質シリコン層からなる非晶質シリコン半導体層24を形成する。
また、透明電極22を分離するスリットの横の箇所の非晶質シリコン半導体層24にレーザ分離加工を施して非晶質シリコン半導体層24を分離加工する(図3(d))。例えば、透明電極22を分離するスリットから50μm離れた位置を透明電極22のスリットに沿って分離加工する。また、非晶質シリコン半導体層24の端部付近にレーザ分離加工を施して、電極取出部を埋め込むためのスリットを形成するための発電に寄与しない無効領域を形成する。
非晶質シリコン半導体層24上に裏面側の透明電極26が形成される(図3(e))。透明電極26として酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電性酸化物(TCO)が用いられる。透明電極26は、例えば、スパッタリング等により形成することができる。透明電極26の膜厚は10nm以上200nm以下の範囲とすることが好適である。
非晶質シリコン半導体層24のスリットの横の箇所の透明電極26にレーザ分離加工を施してスリットを形成し、透明電極26を短冊状に分離加工する(図3(f))。例えば、非晶質シリコン半導体層24のスリットから透明電極22のスリットと逆側に50μm離れた位置を非晶質シリコン半導体層24のスリットに沿って分離加工する。これにより、透明電極26が隣り合うa−Siセルの光入射側の透明電極22と接続され、互いに隣り合うa−Siセル同士が直列に接続される。また、透明電極26の端部付近にレーザ分離加工を施して、非晶質シリコン半導体層24の無効領域に形成したスリットに重なるようにスリットを形成する。
図4にボトム側のμc−Siユニット300の形成工程を示す。ボトム側のμc−Siユニット300は、ステンレス等の基板30上にポリイミド、酸化シリコン(SiO2)などの透明絶縁層32を熱CVD法等により形成した基板上に形成される(図4(a))。
透明絶縁層32上に裏面電極34として反射性金属と透明導電性酸化物(TCO)との積層構造を形成する(図4(a))。反射性金属としては銀(Ag)、アルミニウム(Al)等の金属が使用できる。またTCOを構成する材料としては、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電性酸化物(TCO)が用いられる。TCOは、例えば、スパッタリング等により形成することができる。裏面電極34は1μm程度の膜厚とすることが好適である。反射性金属膜は透明絶縁層32側に配され、TCO膜は、微結晶シリコン半導体層36側に配される。反射性金属膜及びTCO膜の少なくとも一方には、光閉じ込め効果を高めるための凹凸が設けることが好適である。裏面電極34は、YAGレーザ等を用いて所定のセル毎に分離加工される(図4(b))。
裏面電極34上にP型層、I型層、N型層の微結晶シリコン膜を順に積層した微結晶シリコン半導体層36が形成される(図4(c))。例えば、表2に示す条件で、RFプラズマCVD法により、膜厚5nm程度のN型微結晶シリコン層、膜厚2.4μmのI型微結晶シリコン層、膜厚5nm程度のP型微結晶シリコンカーバイト層からなる微結晶シリコン半導体層36を形成する。
また、裏面電極34を分離するスリットの横の箇所の微結晶シリコン半導体層36にレーザ分離加工を施して微結晶シリコン半導体層36を分離加工する。例えば、裏面電極34を分離するスリットから50μm離れた位置を裏面電極34のスリットに沿って分離加工する(図4(d))。また、微結晶シリコン半導体層36の端部付近にレーザ分離加工を施して、電極取出部を埋め込むためのスリットを形成するための発電に寄与しない無効領域を形成する。μc−Siユニット300に形成する無効領域は、μc−Siユニット300とa−Siユニット200とを接合した場合にa−Siユニット200の無効領域に対向する位置に形成する。
微結晶シリコン半導体層36上に表面側の透明電極38が形成される(図4(e))。透明電極38として酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電性酸化物(TCO)が用いられる。透明電極38は、例えば、スパッタリング等により形成することができる。透明電極38の膜厚は10nm以上200nm以下の範囲とすることが好適である。
微結晶シリコン半導体層36のスリットの横の箇所の透明電極38にレーザ分離加工を施してスリットを形成し、透明電極38を短冊状に分離加工する(図4(f))。例えば、微結晶シリコン半導体層36のスリットから裏面電極34のスリットと逆側に50μm離れた位置を微結晶シリコン半導体層36のスリットに沿って分離加工する。これにより、透明電極38が隣り合うμc−Siセルの裏面側の裏面電極34と接続され、互いに隣り合うμc−Siセル同士が直列に接続される。また、透明電極38の端部付近にレーザ分離加工を施して、微結晶シリコン半導体層36の無効領域に形成したスリットに重なるようにスリットを形成する。
ここで、a−Siユニット200とμc−Siユニット300とにおいて、各セルの面積を変えることで、電流の大きさを調節して、最適な動作電流密度で全ての太陽電池が動作する状態で直列に接続する。a−Siセル及びμc−Siセルの最適動作電流Jop1及びJop2が相違する場合と、最適動作電流Jop1及びJop2が一致するときでは、最適動作電流Jop1とJop2が相違する場合のほうが内部量子効率が良くなる。そこで、最適動作電流Jop1とJop2が相違するようにa−Siセルとμc−Siセルとのセル面積を設定する。
図5は、トップセルであるa−Siセルおよびボトムセルであるμc−Siセルの膜厚、セル面積を決定する手法を示す工程図である。この処理は、ボトムセルの動作電流密度Jop2(mA/cm)とトップセルの動作電流密度Jop1(mA/cm)との関係がJop2=2×Jop1となり、トップセルの面積S1(cm)とボトムセルの面積S2(cm)との関係がS1=0.5×S2となることを目的としている。
ステップS10では、モジュールの面積Sを決定する。ここでは、10×10cmとする。
ステップS12では、トップ側であるa−Siユニット200のI層の膜厚を決定する。a−Siセル200のI層の膜厚t1は、光劣化が十分に小さい膜厚とする。ここでは、劣化率10%以下となることを条件として膜厚は0.2μm(又はそれ以下)とする。
ステップS14では、a−Siセルの動作電流密度Jop1を決定する。I層の厚さ0.2μmとして作成した有効面積1×1cmのa−Siユニット200を作成し、作成したサンプルをソーラーシュミレーター(AM1.5、100mW/cm)にて、セルの電流−電圧特性を測定する。これによりトップセルの動作電流密度Jop1を求める。動作電流密度は、電流−電圧特性から出力電力(電流×電圧)を計算し最大になる点の電流値とする。ここでは、Jop1=8.1mA/cmであったとする。
このとき、サンプルの形成条件は、実際にモジュールとして作成するときと同じ形成条件とすることが好適である。ただし、集積構造は作らずに光透過率が同じものを作成する。また、測定の際に実デバイスの構造を模擬するため、すなわち、ボトム側であるμc−Siユニット300からの反射光の影響を考慮する為に、サンプルであるa−Siユニット200の下にμc−Siユニット300を置く。μc−Siユニット300は次のステップS18で形成するものを用いる。
なお、初回のμc−Siユニット300のI層の膜厚t2は任意に選ぶ、そして、ステップS18の手順を行った後、膜厚t2が決定されるので、実際には、ステップS12からS18の手順を数回繰り返す。
ステップS16では、a−Siユニット200の透過光量を求める。ステップS12で求めたI層の膜厚(t1)を有するa−Siユニット200を形成する。そして、このa−Siユニット200をμc−Siユニット300の上において、μc−Siユニット300の電流−電圧特性を測定する。μc−Siユニット300は、セル面積1×1cm、I層膜厚t2は1.0〜3.0μmの範囲で複数個準備する。このとき、実際にモジュールとして作成するときと同じ形成条件でμc−Siユニット300を作成する。
a−Siユニット200をμc−Siユニット300の上において、ソーラーシュミレーター(AM1.5、100mW/cm)にて、μc−Siユニット300の電流−電圧特性を測定する。これにより、a−Siユニット200から透過した光をμc−Siユニット300に入射し、実使用条件での発電特性が測定可能となる。図6にμc−Siユニット300のI層の膜厚t2と動作電流密度jop2の関係を示す。
ステップS18では、ステップS16において測定した動作電流密度の膜厚依存性から目標を満足するようにμc−Siセルの動作電流密度Jop2=2×Jop1となるようなI層の膜厚t2の最小値を探す。
ステップS20では、図6より、I層の膜厚t2は2.4μm以上必要なことがわかるので、t2=2.4μm、Jop2=16.2mA/cmと決定する。なお、目標を満足するt2の値が得られない場合、t1の値及びt2の範囲を見直す必要がある。
ステップS22では、a−Siセルの面積S1を決定する。μc−Siセルの面積S2はS2=10×2.5cmと設定しているので、各セルが直列に接続された層間に流れる電流の連続関係は、Jop2×S2=Jop1×S1の関係式を満たすようにS1=10×5cmとする。
これにより、ステップS24では、S1=10×5cm、S2=10×2.5cm、Jop1=8.1mA/cm、 Jop2=16.2mA/cmと決定される。
以上の手順により、a−Siユニット200およびμc−Siユニット300の膜厚およびセル面積を決定し、その値を満たすようにa−Siユニット200およびμc−Siユニット300を形成する。
このような手順によりa−Siユニット200およびμc−Siユニット300の膜厚およびセル面積を決定することによって、光起電力装置の設計と製造上の自由度が増すとともに、光劣化等の影響を受け難い条件、動作電流密度、透過光量、膜厚等の値で光起電力装置を形成することができる。
次に、それぞれ形成されたa−Siユニット200とμc−Siユニット300を積み重ねてカプラ型構造にする手順を説明する。図7にカプラ型構造を形成する際の手順を示す。
a−Siユニット200に電極取出部40を形成する。透明絶縁基板20側からYAGレーザ等を用いて透明電極22、非晶質シリコン半導体層24、透明電極26に電極取出部40を埋め込むためのスリットを形成する(図7(a))。スリットは、透明絶縁基板20の端部付近のa−Siユニット200の無効領域に形成する。そのスリットに金属ペーストを埋め込み、埋込み部分に接続されるように透明電極26上に沿って端部方向に電極取出部40を形成する(図7(b))。金属ペーストは、銀を有機系バインダに混合した銀ペースト等を用いることができる。
電極取出部40を形成後、透明電極22、非晶質シリコン半導体層24、透明電極26を被うように透光性無機絶縁層42を形成する(図7(c))。また、透光性無機絶縁層42は、電極取出部40の少なくとも一部が突出するように電極取出部40の一部を被うように形成する。
透光性無機絶縁層42の材質はシリコン酸化膜(SiO2)、酸化チタン(TiO2)、アルミナ(Al2O3)等とすることが好適である。透光性無機絶縁層42は、スパッタリングや塗布法により形成することができる。また、透光性無機絶縁層42の膜厚は、耐湿性が確保可能な1μm以上、吸収損失が無視できる10μm以下とする。望ましくは、2μm以上5μm以下とすることが好適である。
次に、透明電極22、非晶質シリコン半導体層24、透明電極26及び透光性無機絶縁層42にセル間接合電極用のスリットを形成する(図7(d))。ここでは、透光性無機絶縁層42側からYAGレーザを用いてスリットを形成する。スリットは、電極取出部40とは反対側の透明絶縁基板20の端部付近に形成する。そのスリットに金属ペーストを埋め込み、セル間接合電極44を形成する(図7(e))。金属ペーストは、銀を有機系バインダに混合した銀ペースト等を用いることができる。
同様にμc−Siユニット300についても処理を施す。μc−Siユニット300に電極取出部50を形成する。YAGレーザ等を用いて裏面電極34、微結晶シリコン半導体層36、透明電極38に電極取出部50を埋め込むためのスリットを形成する。スリットは、基板30の端部付近のμc−Siユニット300の無効領域に形成する。そのスリットに金属ペーストを埋め込み、埋込み部分に接続されるように透明電極38上に沿って端部方向に電極取出部50を形成する。金属ペーストは、銀を有機系バインダに混合した銀ペースト等を用いることができる。
電極取出部50を形成後、裏面電極34、微結晶シリコン半導体層36、透明電極38を被うように透光性無機絶縁層52を形成する。また、透光性無機絶縁層52は、電極取出部50の少なくとも一部が突出するように電極取出部50の一部を被うように形成する。
透光性無機絶縁層52の材質はシリコン酸化膜(SiO2)、酸化チタン(TiO2)、アルミナ(Al2O3)等とすることが好適である。透光性無機絶縁層52は、スパッタリングや塗布法により形成することができる。また、透光性無機絶縁層52の膜厚は、耐湿性が確保可能な1μm以上、吸収損失が無視できる10μm以下とする。望ましくは、2μm以上5μm以下とすることが好適である。
次に、裏面電極34、微結晶シリコン半導体層36、透明電極38及び透光性無機絶縁層52にセル間接合電極用のスリットを形成する。ここでは、透光性無機絶縁層52側からYAGレーザを用いてスリットを形成する。スリットは、電極取出部50とは反対側の基板30の端部付近に形成する。そのスリットに金属ペーストを埋め込み、セル間接合電極54を形成する。金属ペーストは、銀を有機系バインダに混合した銀ペースト等を用いることができる。
以上のように形成されたa−Siユニット200とμc−Siユニット300とを透光性樹脂層400により固着する。透光性樹脂層400は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)やエチレンビニルアセテート(EVA)等を用いることができる。
図9に示すように、a−Siユニット200とμc−Siユニット300は、互いの光起電力セルの接続方向を逆とし、電流の流れる方向が逆となるように配置される。そしてこのa−Siユニット200とμc−Siユニット300は、それぞれ透明絶縁基板20及び基板30を外側にして対向させて透光性樹脂層400を介して固着する。透光性樹脂層400には、a−Siユニット200に設けたセル間接合電極44及びμc−Siユニット300に設けたセル間接合電極54に対応する位置にスリット60を形成する。スリット60は、レーザ等を用いて形成することができる。スリット60の幅はセル間接合電極44及びセル間接合電極54よりも広くすることが好適である。
ここで、a−Siユニット200側の電極取出部40とμc−Siユニット300側の電極取出部50とが向かい合うようにする。また、a−Siユニット200側のセル間接合電極44とμc−Siユニット300側のセル間接合電極54とが向かい合うようにし、セル間接合電極44とセル間接合電極54との間に透光性樹脂層400のスリット60が位置するようにする。
このような状態で熱圧着処理を施す。透光性樹脂層400の熱可塑性によりa−Siユニット200とμc−Siユニット300との間で軟化し、その後、冷却により流動性を失って固化する。これにより、図1に示すように、a−Siユニット200とμc−Siユニット300とが透光性樹脂層400により固着する。
また、a−Siユニット200に形成されたセル間接合電極44とμc−Siユニット300に形成されたセル間接合電極44も加熱により流動化し、透光性樹脂層400に設けられたスリット60内に金属ペーストが充填されて、セル間接合電極44とセル間接合電極44とが電気的に接続される。
なお、本実施の形態では、レーザ加工によりスリットを形成したが、ダイシングソー等のメカニカルな方法によりスリットを形成することもできる。
このようにして、本実施の形態における積層型光起電力装置を形成することができる。本実施の形態における積層型光起電力装置では、セル間接合電極44及びセル間接合電極54が外部に露出しておらず、透光性無機絶縁層42,透光性無機絶縁層52及び透光性樹脂層400により保護されているのでこれらを薄くしてもトップセルとボトムセルとの間の絶縁耐圧性を高く維持することができる。また、電極取出部40及び電極取出部50も少なくとも一部が透光性無機絶縁層42及び透光性無機絶縁層52により保護されているので、雨の水分等によってトップセルとボトムセルとの間の絶縁耐圧が低下したり、トップセルやボトムセルと外部との絶縁耐圧が低下したりすることを抑制できる。
また、本実施の形態では、a−Siユニット200及びμc−Siユニット300の両方に透光性無機絶縁層42,透光性無機絶縁層52を形成したが、いずれか一方に形成してもよい。
また、本実施の形態では、a−Siユニット200及びμc−Siユニット300のタンデム型の光起電力装置を例に説明したが、これら以外のカプラ型光起電力装置であっても同様である。さらに、3つ以上の光起電力ユニットを積層した光起電力装置であっても、本実施の形態の構成を同様に適用することができる。
<変形例1>
上記実施の形態では、トップ側であるa−Siユニット200とボトム側であるμc−Siユニット300とを接続するセル間接合電極を設けるスリットをa−Siユニット200とμc−Siユニット300を固着する前に形成したが、a−Siユニット200とμc−Siユニット300を固着した後に形成することも好適である。
上記実施の形態では、トップ側であるa−Siユニット200とボトム側であるμc−Siユニット300とを接続するセル間接合電極を設けるスリットをa−Siユニット200とμc−Siユニット300を固着する前に形成したが、a−Siユニット200とμc−Siユニット300を固着した後に形成することも好適である。
図10は、本変形例における積層型光起電力装置の形成方法を示す図である。ここでは、セル間接合電極を設けるスリットを形成する前にa−Siユニット200とμc−Siユニット300とを固着する。また、μc−Siユニット300には電極取出部50も形成していない(図10(a))。
固着後、μc−Siユニット300に電極取出部50を形成する。YAGレーザ等を用いて、基板30側から基板30、裏面電極34、微結晶シリコン半導体層36、透明電極38に電極取出部50を埋め込むためのスリットを形成する(図10(b))。スリットは、基板30の端部付近のμc−Siユニット300の無効領域に形成する。本変形例の場合、ボトムセルであるμc−Siユニット300の基板30は加工が容易であるプラスチックとすることが好適である。
そのスリットに金属ペーストを埋め込み、埋込み部分に接続されるように透明電極38上に沿って端部方向に電極取出部62を形成する(図10(c))。金属ペーストは、銀を有機系バインダに混合した銀ペースト等を用いることができる。
次に、透明電極22、非晶質シリコン半導体層24、透明電極26、透光性無機絶縁層42、透光性樹脂層400、透光性無機絶縁層52、透明電極38、微結晶シリコン半導体層36及び裏面電極34にセル間接合電極用のスリットを形成する(図10(d))。ここでは、透光性無機絶縁層52側からYAGレーザを用いてスリットを形成する。スリットは、電極取出部62とは反対側の基板30の端部付近に形成する。そのスリットに金属ペーストを埋め込み、セル間接合電極64を形成する(図10(e))。金属ペーストは、銀を有機系バインダに混合した銀ペースト等を用いることができる。
本変形例の場合、基板30に形成されたスリットの全長に亘ってセル間接合電極64を埋め込まず、a−Siユニット200とμc−Siユニット300とを接続するのに十分なだけ金属ペーストを注入することが好適である。そして、基板30側に残ったスリットの空間には樹脂66を埋め込むことが好適である(図10(e))。これにより、セル間接合電極64に外部からの水分等が直接触れることがなくなり、接触不良等の問題の発生を抑制することができる。
このようにして、本変形例における積層型光起電力装置を形成することができる。本変形例における積層型光起電力装置でもセル間接合電極64が外部に露出しておらず、透光性無機絶縁層42,透光性無機絶縁層52及び透光性樹脂層400により保護されているのでこれらを薄くしてもトップセルとボトムセルとの間の絶縁耐圧性を高く維持することができる。また、電極取出部40及び電極取出部62も透光性無機絶縁層42及び透光性無機絶縁層52により保護されているので、雨の水分等によってトップセルとボトムセルとの間の絶縁耐圧が低下したり、トップセルやボトムセルと外部との絶縁耐圧が低下したりすることを抑制できる。
さらに、電極取出部62が積層型光起電力装置の裏面となる基板30側に形成されているので、モジュール化する際に電極取出部62から基板30側に配線を引き出し易くなる。
<変形例2>
図11に本変形例における積層型光起電力装置の断面図を示す。本変形例1における積層型光起電力装置では、透光性樹脂層400にフィラー70を混入している。フィラー70は、透光性樹脂層400の主材料と異なる屈折率を有する材質とする。すなわち、フィラー70の屈折率を透光性樹脂層400の主材料よりも大きいものとすることが好適である。例えば、透光性樹脂層400にポリエチレンテレフタレート(PET)やエチレンビニルアセテート(EVA)を用いた場合、ガラスのマイクロビーズ等をフィラー70として混入させることが好適である。フィラー70の直径は、0.1μm以上10μm以下、望ましくは、0.5μm以上2μm以下とすることが好適である。
図11に本変形例における積層型光起電力装置の断面図を示す。本変形例1における積層型光起電力装置では、透光性樹脂層400にフィラー70を混入している。フィラー70は、透光性樹脂層400の主材料と異なる屈折率を有する材質とする。すなわち、フィラー70の屈折率を透光性樹脂層400の主材料よりも大きいものとすることが好適である。例えば、透光性樹脂層400にポリエチレンテレフタレート(PET)やエチレンビニルアセテート(EVA)を用いた場合、ガラスのマイクロビーズ等をフィラー70として混入させることが好適である。フィラー70の直径は、0.1μm以上10μm以下、望ましくは、0.5μm以上2μm以下とすることが好適である。
このように透光性樹脂層400にフィラー70を混合させることによって、トップセルであるa−Siユニット200を透過してきた光をフィラー70によって散乱させ、a−Siユニット200及びμc−Siユニット300に入射する光の光路長を長くすることができる。これによって、積層型光起電力装置の発電効率を向上させることができる。
なお、本変形例は、上記実施の形態及び変形例1の両方に適用できるのみならず、複数のセルを積層して構成される積層型光起電力装置であれば適用することができる。すなわち、セルを積層する際に、セル間を透光性樹脂層400により固着し、その透光性樹脂層400にフィラー70を混入させることによって同様の作用・効果を得ることができる。
10 トップセル、12 ボトムセル、14 透明絶縁膜、16 セル間接合電極、18a,18b 端子電極、20 透明絶縁基板、22 透明電極、24 非晶質シリコン半導体層、26 透明電極、30 基板、32 透明絶縁層、34 裏面電極、36 微結晶シリコン半導体層、38 透明電極、40 電極取出部、42 透光性無機絶縁層、44 セル間接合電極、50 電極取出部、52 透光性無機絶縁層、54 セル間接合電極、60 スリット、62 電極取出部、64 セル間接合電極、66 樹脂、70 フィラー、200 a−Siユニット、300 μc−Siユニット、400 透光性樹脂層。
Claims (7)
- 絶縁性表面を有する透光性の第1基板上で複数の光起電力セルを第1の接続方向に直列に接続した第1の光起電力ユニットと、
絶縁性表面を有する第2基板上で前記第1の光起電力ユニットとは異なる光学バンドギャップを有する複数の光起電力セルを第2の接続方向に直列に接続した第2の光起電力ユニットと、
を備え、
前記第1の接続方向及び前記第2の接続方向は電流の流れる方向であって、
前記第1および前記第2の光起電力ユニットの少なくとも一方には透光性無機絶縁層が形成され、
前記第1および前記第2の光起電力ユニットを前記第1の接続方向と前記第2の接続方向が逆に前記第1基板および前記第2基板を外側にして対向させて透光性樹脂層により固着されていることを特徴とする光起電力装置。 - 請求項1に記載の光起電力装置であって、
前記透光性無機絶縁層および前記透光性樹脂層に開溝部が設けられ、
前記開溝部に埋め込まれた導電性材料によって、前記第1および前記第2の光起電力ユニットの端部の外部環境に曝されない位置において前記第1および前記第2の光起電力ユニットが電気的に接続されていることを特徴とする光起電力装置。 - 請求項1または2に記載の光起電力装置であって、
前記透光性無機絶縁層または前記透光性樹脂層は、前記第1の光起電力ユニットまたは前記第2の光起電力ユニットの端部を被うように形成されていることを特徴とする光起電力装置。 - 請求項2に記載の光起電力装置であって、
前記導電性材料が埋め込まれた端部と反対側の端部に前記第1および前記第2の光起電力ユニットの少なくとも一方から導電性の電流取り出し電極が設けられ、
前記電流取り出し電極の少なくとも一部が前記透光性無機絶縁層または前記透光性樹脂層により被覆されていることを特徴とする光起電力装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の光起電力装置であって、
前記透光性樹脂層内に、前記透光性樹脂層の主材料と異なる屈折率を有する粒子が埋設されていることを特徴とする光起電力装置。 - 絶縁性表面を有する透光性の第1基板上に、複数の光起電力セルを第1の接続方向に直列に接続した第1の光起電力ユニットを形成するステップと、
絶縁性表面を有する第2基板上に、前記第1の光起電力ユニットとは異なる光学バンドギャップを有する複数の光起電力セルを第2の接続方向に直列に接続した第2の光起電力ユニットを形成するステップと、
前記第1および前記第2の光起電力ユニットの少なくとも一方の上に透光性無機絶縁層を形成するステップと、
前記透光性無機絶縁層に開溝を形成するステップと、
前記透光性無機絶縁層の開溝に導電性材料を注入するステップと、
前記第1の接続方向及び前記第2の接続方向は電流の流れる方向であって、前記第1および前記第2の光起電力ユニットを前記第1の接続方向と前記第2の接続方向が逆に前記第1基板および前記第2基板を外側にして対向させ、前記透光性無機絶縁層の開溝の位置に対応する開溝を有する透光性樹脂層を介して前記第1および前記第2の光起電力ユニットを固着するステップと、
を備えることを特徴とする光起電力装置の製造方法。 - 絶縁性表面を有する透光性の第1基板上に、複数の光起電力セルを第1の接続方向に直列に接続した第1の光起電力ユニットを形成するステップと、
絶縁性表面を有する第2基板上に、前記第1の光起電力ユニットとは異なる光学バンドギャップを有する複数の光起電力セルを第2の接続方向に直列に接続した第2の光起電力ユニットを形成するステップと、
前記第1および前記第2の光起電力ユニットの少なくとも一方の上に透光性無機絶縁層を形成するステップと、
前記第1の接続方向及び前記第2の接続方向は電流の流れる方向であって、前記第1および前記第2の光起電力ユニットを前記第1の接続方向と前記第2の接続方向が逆に前記第1基板および前記第2基板を外側にして対向させ、透光性樹脂層を介して前記第1および前記第2の光起電力ユニットを固着するステップと、
前記第2基板側から開溝を形成するステップと、
前記開溝に導電性材料を注入するステップと、
を備えることを特徴とする光起電力装置の製造方法。
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JP2018018916A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | 小島プレス工業株式会社 | 熱電変換モジュール及びその製造方法 |
JP2021090029A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-10 | 日産自動車株式会社 | 多接合型太陽電池 |
-
2008
- 2008-09-10 JP JP2008231952A patent/JP2010067752A/ja not_active Withdrawn
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