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JP2010067585A - フラッシュランプの製造方法 - Google Patents

フラッシュランプの製造方法 Download PDF

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JP2010067585A
JP2010067585A JP2008263253A JP2008263253A JP2010067585A JP 2010067585 A JP2010067585 A JP 2010067585A JP 2008263253 A JP2008263253 A JP 2008263253A JP 2008263253 A JP2008263253 A JP 2008263253A JP 2010067585 A JP2010067585 A JP 2010067585A
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Yuji Ogamino
勇司 小神野
Mamoru Ota
守 太田
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Oak Co Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
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Abstract

【課題】 フラッシュランプは、点灯の衝撃により発生するソーラーリゼーション現象により、封止部の異質部材間の接合によるストレスから石英ガラス管の機械的強度を損ねて、寿命が短命化していた。
【解決手段】 石英ガラス管1の端縁部1aを断面略半円形状に形成する工程と、ロッド3に還元炎中で特殊ガラスを溶解させて巻付部2aを形成する工程と、巻付部2aの胴周に外周縁部2bbを断面略半円形状に形成すると共に基部の厚みを厚くした膨出部2bを膨出形成させたコマ部材2を形成する工程と、コマ部材2の膨出部2bの外周縁部2bbと石英ガラス管1の端縁部1aとを当接させる工程と、石英ガラス管1の断面略半円形状の端縁部1aをコマ部材2の膨出部2bの断面略半円形状の外周縁部2bbで包み込むようにして熱溶着させる工程と、を含むこと特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明はフラッシュランプの製造方法に関するものであり、更に、詳細には、特に、紫外線照射による殺菌又は滅菌、紫外線硬化樹脂の硬化処理等をするための比較的大容量のフラッシュランプの特に封止に関するものである。
例えば、紫外線照射による殺菌又は滅菌は、大量に処理を施すことが効率的で、高い負荷でフラッシュランプを短いインターバルで連続的にパルス点灯させるものであるが、点灯の衝撃により発生するソーラーリゼーション現象により、封止部の異質部材間の接合によるストレスから石英ガラス管の機械的強度を損ねて、フラッシュランプの寿命が短命化していた。
その為に、先に開示された、石英ガラス製のメインバルブ13の両端縁に、融点が徐々に低くなり、熱膨張係数が徐々に高くなる中継ぎバルブ14を介して硬質ガラス製の端部バルブ15を同軸に一体化したガラスバルブ16を製造する。次に、一方の端部バルブ15にカソード電極17を封止する。次に、アノード電極20が貫通した硬質ガラス製のビードガラス22を、他方の端部バルブ15内に隙間23が形成されるように仮止めする。次に、前記ガラスバルブ16内の空気を前記隙間23から排出した後、ガラスバルブ16内に放電ガスを封入する。その後、前記ビードガラス22を端部バルブ15に溶着し、前記隙間23を塞ぎ、アノード電極20を他方の端部バルブ15に封止するもの(特許文献1参照)や、発光管2の管端部に固定する電極リード棒4R(4L)が、その固定箇所をフリットと呼ばれるシーリングガラス等で気密封止したシール部7R(7L)に生ずるランプ動作時のストレスを緩和するダンパ8R(8L)を介して発光管2の管端部に固定されているもの(特許文献2参照)が開示されている。
解決手段
特開2004−220883号公報 特開2005−216793号公報
然し乍ら、特許文献1〜2に記載されているものは、夫々前述の課題を解決しようとするもので、特許文献1では、石英ガラス製のメインバルブ13の両端縁に、融点が徐々に低くなり、熱膨張係数が徐々に高くなる中継ぎバルブ14を介して硬質ガラス製の端部バルブ15を同軸に一体化したガラスバルブ16を製造するものであり、耐熱性には優れているものであるが、製造方法が複雑で手間がかかり、コストの上昇に繋がると共に、機械的衝撃に弱いものであり、更に、特許文献2では、発光管2の管端部に固定する電極リード棒4R(4L)が、その固定箇所をフリットと呼ばれるシーリングガラス等で気密封止したシール部7R(7L)に生ずるランプ動作時のストレスを緩和するダンパ8R(8L)を介して発光管2の管端部に固定されているもので、機械的衝撃には優れ製造も容易なものであり、若干の長寿命化は計れるものの、耐熱性に劣り課題を有しており、業界では更なる長寿命化が要求されているものである。
本発明のフラッシュランプの製造方法は、前記課題に鑑み、鋭意研鑽の結果、石英ガラス管と、石英ガラス管の両端を封止するコマ部材と、コマ部材に貫通させたロッドと、ロッドに固定した電極と、を備えたパルス点灯させるフラッシュランプの製造方法であって、石英ガラス管の端縁部を熱処理により断面略半円形状に形成する工程と、ロッドの封止位置に還元炎中で石英ガラス管の石英ガラスより融点が低く且つ熱膨張係数が高い特殊ガラスを溶解させて巻き付けた巻付部を形成する工程と、巻付部の胴周に外周縁部を断面略半円形状に形成すると共に基部の厚みを厚くした膨出部を一体に膨出形成させたコマ部材を形成する工程と、コマ部材の膨出部の断面略半円形状の外周縁部と石英ガラス管の断面略半円形状の端縁部とを当接させる工程と、石英ガラス管の断面略半円形状の端縁部をコマ部材の膨出部の断面略半円形状の外周縁部で包み込むようにして熱溶着させる工程と、を含むものであり、更に、石英ガラス管の端縁部の厚みと熱溶着する前のコマ部材の膨出部の断面略半円形状の外周縁部の厚みとを略同じ厚さに形成したものであり、更には、石英ガラス管の端縁部の直径は膨出部の外周縁部の直径に合わせて拡径又は縮経したものである。
本発明のフラッシュランプの製造方法は、石英ガラス管の端縁部を熱処理により断面略半円形状に形成する工程と、ロッドの封止位置に還元炎中で石英ガラス管の石英ガラスより融点が低く且つ熱膨張係数が高い特殊ガラスを溶解させて巻き付けた巻付部を形成する工程と、巻付部の胴周に外周縁部を断面略半円形状に形成すると共に基部の厚みを厚くした膨出部を一体に膨出形成させたコマ部材を形成する工程と、コマ部材の膨出部の断面略半円形状の外周縁部と石英ガラス管の断面略半円形状の端縁部とを当接させる工程と、石英ガラス管の断面略半円形状の端縁部をコマ部材の膨出部の断面略半円形状の外周縁部を包み込むようにして熱溶着させる工程とを経るもので、簡単でローコストで生産され、更に、石英ガラス管とタングステンのロッドとの異質部材間の接続によるストレスからも解消されるフラッシュランプを得るもので、耐熱性と耐衝撃性に優れた好適な結果を得られ、フラッシュランプの長寿命を図ったもので、画期的で実用性の高い発明である。
以下、本発明のフラッシュランプの製造方法の実施例の図面を用いて詳細に説明すると、図1は本発明のフラッシュランプの製造方法の実施例の分解側面説明図であり、図2は本発明のフラッシュランプの製造方法の実施例の接続状態の側面説明図であり、図3は本発明のフラッシュランプの製造方法の実施例の石英ガラス管が大径の場合の接続状態の側面説明図であり、図4は本発明のフラッシュランプの製造方法の実施例の石英ガラス管が小径の場合の接続状態の側面説明図である。
本発明はフラッシュランプの製造方法に関するものであり、更に、詳細には、特に、紫外線照射による殺菌又は滅菌、紫外線硬化樹脂の硬化処理等をするための比較的大容量のフラッシュランプの特に封止に関するものであり、請求項1に記載のフラッシュランプの製造方法は、円筒状の石英ガラス管1と、該石英ガラス管1の両端を封止する夫々のコマ部材2と、該夫々のコマ部材2に貫通させた夫々のロッド3と、該夫々のロッド3に固定した夫々の電極4と、を備えたパルス点灯させるフラッシュランプの製造方法であって、前記石英ガラス管1の端縁部1aを熱処理により断面略半円形状に形成する工程と、前記ロッド3の封止位置に還元炎中で前記石英ガラス管1の石英ガラスより融点が低く且つ熱膨張係数が高い特殊ガラスを溶解させて巻き付けた巻付部2aを形成する工程と、該巻付部2aの長手方向の略中央の胴周に外周縁部2bbを断面略半円形状に形成すると共に基部の厚みを厚くして両面を対称的に傾斜面とした膨出部2bを一体に膨出形成させたコマ部材2を形成する工程と、該コマ部材2の膨出部2bの断面略半円形状の外周縁部2bbと前記石英ガラス管1の断面略半円形状の端縁部1aとを当接させる工程と、前記石英ガラス管1の断面略半円形状の端縁部1aを前記コマ部材2の膨出部2bの断面略半円形状の外周縁部2bbで包み込むようにして熱溶着させる工程と、を含むこと特徴とするものである。
更に、請求項2に記載のフラッシュランプの製造方法は、請求項1に記載のフラッシュランプの製造方法において、前記石英ガラス管1の端縁部1aの厚みと熱溶着する前の前記コマ部材2の膨出部2bの断面略半円形状の外周縁部2bbの厚みとを略同じ厚さに形成したこと特徴とするものである。
更には、 請求項3に記載のフラッシュランプの製造方法は、請求項1又は請求項2に記載のフラッシュランプの製造方法において、前記石英ガラス管の端縁部の直径は前記膨出部の外周縁部の直径に合わせて拡径又は縮経したこと特徴とするものである。
即ち、本発明のフラッシュランプの製造方法を実施する石英ガラス管1は、図1乃至図2に図示するように、両端が開口された透明の円筒状のもので、長さや外周の直径は使用する目的によって多種多様に形成されているものであるが、一般的に直径は、7〜15mmのものが汎用されており、石英ガラス管1の厚みは0.8〜1.3mmのものが汎用されているものである。
そして、コマ部材2は、石英ガラス管1の両端の開口を夫々封止するものであり、石英ガラス管1の石英ガラスより融点が低く且つ熱膨張係数が高い特殊ガラスを用いるものである。
次に、ロッド3は、石英ガラス管1の両端の開口を夫々封止するためのコマ部材2の中心を貫通しており、タングステンで形成された丸棒状で、外径は一般的に1.0〜2.5mmのもので、石英ガラス管1の内方には夫々のロッド3に固定した夫々の電極4を相対させパルス点灯させるものである。
先ず、石英ガラス管の端縁部を熱処理により断面略半円形状に形成する工程では、石英ガラス管1の両側の端縁部1aを熱バーナー等を用いて加熱する熱処理により溶融させて先端を滑らかなアール状を有した断面略半円形状に形成するものである。
更には、巻付部を形成する工程では、巻付部2aは、ロッド3の封止位置に石英ガラス管1の石英ガラスより融点が低く且つ熱膨張係数が高い棒状の特殊ガラスを溶解させて一定幅、例えば、9〜16mm程度に巻き付けて形成するものであるが、水素を用いた還元炎中で実施するものである。
次いで、コマ部材を形成する工程では、コマ部材2は、溶融状態でロッド3に一定幅に巻き付けた特殊ガラスを長手方向の両側から還元炎中で胴周に膨出部2bを一体に膨出形成させるもので、膨出部2bの外周縁部2bbを断面略半円形状に形成すると共に、膨出部2bの基部の厚みを厚くして両面を対称的に傾斜面とした膨出部2bを一体に膨出形成させているもので、つまり、断面は頂部を半円形状とした高い山状に形成させているもので、外周縁部2bbと基部との厚みの比は1:1.5〜2.5が好適なものである。
また、当接させる工程では、コマ部材2の膨出部2bの断面略半円形状の外周縁部2bbと、石英ガラス管1の断面略半円形状の端縁部1aとを当接させて後述する熱溶着させる工程の準備をするものである。
そして、熱溶着する工程では、石英ガラス管1の開口である断面略半円形状の端縁部1aをコマ部材2の膨出部2bの断面略半円形状の外周縁部2bbで包み込むようにして還元炎中で熱溶着させて封止するものであり、予め、ロッド3の内側方向の端辺には電極4を固定させているものである。
加えて、石英ガラス管1の管壁の厚みと、熱溶着する前のコマ部材2の膨出部2bの断面略半円形状の外周縁部2bbとの厚みとを略同じに形成したもので、接続部が滑らかに形成できると共にストレスの少ない状態で接続できるものである。
そして、石英ガラス管1の端縁部1aがコマ部材2の膨出部2bより大径であったり小径であったりする場合には、図3又は図4に図示するように、端縁部辺1aの直径を膨出部2bの外周縁部2bbの直径に合わせて拡径又は縮経するものであり、コマ部材2の共通化を図るものである。
つまり、石英ガラス管1の開口である断面略半円形状の端縁部1aとコマ部材2の膨出部2bの断面略半円形状の外周縁部2bbとを当接させて還元炎中で熱溶着させて封止する熱溶着する工程を実施することにより、異質部材間の好適な封止ができるもので、石英ガラス管1の石英ガラスの熱膨張係数は、0.5cm×10−6/cm/℃であり、ロッド3のタングステンの熱膨張係数は、4.5cm×10−6/cm/℃であり、コマ部材2の特殊ガラスの熱膨張係数は、1.28cm×10−6/cm/℃のものである。
前述のようにして形成するフラッシュランプは、石英ガラス管の両端をコマ部材2で封止してキセノン等の希ガスを封入して、相対して配設した電極4間でパルス点灯させるものであり、パルス点灯により紫外線を発光させて殺菌、滅菌、紫外線硬化樹脂の硬化等をさせるものである。
本発明のフラッシュランプの製造方法は、石英ガラス管の端縁部を熱処理により断面略半円形状に形成する工程と、ロッドの封止位置に還元炎中で石英ガラス管の石英ガラスより融点が低く且つ熱膨張係数が高い特殊ガラスを溶解させて巻き付けた巻付部を形成する工程と、巻付部の胴周に外周縁部を断面略半円形状に形成した膨出部を一体に膨出形成させたコマ部材を形成する工程と、コマ部材の膨出部の断面略半円形状の外周縁部と石英ガラス管の断面略半円形状の端縁部とを当接させて熱溶着させる工程と、を経るもので、簡単でローコストで生産され、更に、石英ガラス管とタングステンのロッドとの異質部材間の接続によるストレスからも解消されるもので、耐熱性と耐衝撃性に優れた好適な結果を得られ、異質部材間のストレスも解消され、長寿命化を図ったフラッシュランプを提供するものである。
図1は本発明のフラッシュランプの製造方法の実施例の分解側面説明図である。 図2は本発明のフラッシュランプの製造方法の実施例の接続状態の側面説明図である。 図3は本発明のフラッシュランプの製造方法の実施例の石英ガラス管が大径の場合の接続状態の側面説明図である。 図4は本発明のフラッシュランプの製造方法の実施例の石英ガラス管が小径の場合の接続状態の側面説明図である。
符号の説明
1 石英ガラス管
1a 端縁部
2 コマ部材
2a 巻付部
2b 膨出部
2bb 外周縁部
3 ロッド
4 電極

Claims (3)

  1. 円筒状の石英ガラス管と、該石英ガラス管の両端を封止する夫々のコマ部材と、該夫々のコマ部材に貫通させた夫々のロッドと、該夫々のロッドに固定した夫々の電極と、を備えたパルス点灯させるフラッシュランプの製造方法であって、前記石英ガラス管の端縁部を熱処理により断面略半円形状に形成する工程と、前記ロッドの封止位置に還元炎中で前記石英ガラス管の石英ガラスより融点が低く且つ熱膨張係数が高い特殊ガラスを溶解させて巻き付けた巻付部を形成する工程と、該巻付部の長手方向の略中央の胴周に外周縁部を断面略半円形状に形成すると共に基部の厚みを厚くして両面を対称的に傾斜面とした膨出部を一体に膨出形成させたコマ部材を形成する工程と、該コマ部材の膨出部の断面略半円形状の外周縁部と前記石英ガラス管の断面略半円形状の端縁部とを当接させる工程と、前記石英ガラス管の断面略半円形状の端縁部を前記コマ部材の膨出部の断面略半円形状の外周縁部で包み込むようにして熱溶着させる工程と、を含むこと特徴とするフラッシュランプの製造方法。
  2. 前記石英ガラス管の端縁部の厚みと熱溶着する前の前記コマ部材の膨出部の断面略半円形状の外周縁部の厚みとを略同じ厚さに形成したことを特徴とする請求項1に記載のフラッシュランプの製造方法。
  3. 前記石英ガラス管の端縁部の直径は前記膨出部の外周縁部の直径に合わせて拡径又は縮経したこと特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフラッシュランプの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014067569A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Iwasaki Electric Co Ltd 電極リード棒の固定構造及びその固定方法
CN115347115A (zh) * 2021-05-13 2022-11-15 华邦电子股份有限公司 电阻式随机存取存储单元及其制造方法

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