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JP2010052894A - 産業車両 - Google Patents

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JP2010052894A
JP2010052894A JP2008219926A JP2008219926A JP2010052894A JP 2010052894 A JP2010052894 A JP 2010052894A JP 2008219926 A JP2008219926 A JP 2008219926A JP 2008219926 A JP2008219926 A JP 2008219926A JP 2010052894 A JP2010052894 A JP 2010052894A
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Jun Nishio
潤 西尾
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Abstract

【課題】バッテリの被水を抑制するとともに、バッテリに冷気を供給してバッテリに対する冷却性能を向上させる。
【解決手段】フォークリフト11には、運転シート24の後方にリアピラー21,22が設けられている。ヘッドガード23には、その上面23aに空調装置33が取り付けられている。バッテリ31は、運転シート24よりも後方であって、カウンタウェイトW上に搭載されるとともに、空調装置33とバッテリ31とは、上側ダクト34、左側のリアピラー22、分岐ダクト35、ブロア36、導入ダクト37によって接続され、空調装置33から供給された冷気によってバッテリ31が冷却される。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリを搭載した産業車両に関する。
従来、着座した運転者の足を支承する床面より下方まで広がるようにバッテリ収容部が設けられ、そのバッテリ収容部に収容されたバッテリの上端が床面よりも低い位置となるように設けられたバッテリフォークリフトが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−222390号公報
特許文献1に記載のバッテリフォークリフトでは、床面の下にバッテリが配置されており、散水洗車されたときに床面は頻繁に被水するため、バッテリ収容部に水が浸入しないように水浸入防止措置(例えば、バッテリ収容部の上部開口とバッテリフード及びトーボードとの間のシール)を行う必要がある。ところが、このような水浸入防止措置を行うと、車体外からバッテリ収容部内に冷気を導入することが難しく、バッテリに対して強制空冷を行うことができなかった。そして、とくに、バッテリとしてニッケル水素蓄電池や、リチウムイオン蓄電池を用いる場合には、バッテリの温度が上昇したときにバッテリから十分な電力を得られなくなってしまうため、バッテリに対して強制空冷を行うことが求められていた。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、バッテリの被水を抑制するとともに、バッテリに冷気を供給してバッテリに対する冷却性能を向上させることができる産業車両を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ヘッドガードを支持するとともに乗員が着座するシートよりも後方に位置するピラーが設けられ、前記シートの下方には前記乗員の足を支承する床面が設けられ、エネルギー源として使用するバッテリを搭載した産業車両において、前記バッテリを冷却するための冷気を取り入れる取り入れ部と、前記ピラー内部を冷気の通路として用い、前記取り入れ部で取り入れられた冷気を前記バッテリまで冷気を導く冷気導入部と、を備え、前記バッテリは前記シートよりも後方で、かつ前記床面よりも上方に配置されていることを要旨とする。
この発明では、水が床面下に入り込んでも、バッテリは床面下に配置されていないため、バッテリが被水することはなく、散水洗車されたときであっても、水はシートの後方にはかかり難い。したがって、水浸入防止措置を簡素化してもバッテリに支障はない。そして、冷気導入部によって、冷気をバッテリまで導入することができ、冷気によってバッテリを冷却できるため、バッテリに対する冷却性能を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ヘッドガードまたは前記ピラーに設けられた冷気供給手段を備え、前記冷気導入部は、前記冷気供給手段から供給された冷気を前記バッテリにまで導くように構成されていることを要旨とする。
外気をバッテリ冷却用の冷気とした場合、外気温度が高いときにはバッテリに対する冷却効果が低下してしまうが、この発明では、冷却供給手段の冷気を用いてバッテリを冷却するため、外気温度の影響によってバッテリに対する冷却効果が変動することを抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記冷気導入部は、前記冷気供給手段と前記ピラーとを接続し、前記冷気供給手段から供給された冷気を前記ピラー内部に導く第1ダクトと、前記ピラー内部を流れる冷気を前記ピラー外部に導出し、前記バッテリに導く第2ダクトと、を備えたことを要旨とする。
この発明では、冷気供給手段をピラーから離して配置しても、第1ダクトを用いて冷気供給手段とピラーとを接続することができ、バッテリをピラーから離して配置しても第2ダクトを用いて冷気をバッテリにまで導くことができる。したがって、冷気供給手段及びバッテリを設けるときに受ける配置の制約が少なくなり、冷気供給手段及びバッテリの配置の自由度が向上する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記冷気導入部は、前記冷気導入部における冷気の流通経路において前記ピラーよりも下流側に設けられた送風手段を備え、前記送風手段は前記ピラー内部の冷気を吸い込んで前記バッテリに向けて送り込むことを要旨とする。
この発明では、送風手段を用いることでバッテリをより効率よく冷却することができる。また、送風手段がピラーよりも上流側に設けられている場合に比べて、送風手段からバッテリまでの冷気の流通経路の距離を短くすることができ、送風手段から送り込まれた冷気がバッテリに到達するまでに冷気の流れの勢いが弱まることを抑制できる。したがって、バッテリに供給される単位時間当たりの冷気の流量が減少することを抑制できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記バッテリは、カウンタウェイトに配置され、前記カウンタウェイトの中心よりも上方に位置していることを要旨とする。
この発明では、バッテリを床面下からより離して配置することができるため、バッテリの被水を確実に回避できる。
本発明によれば、バッテリの被水を抑制するとともに、バッテリに冷気を供給してバッテリに対する冷却性能を向上させることができる。
以下、本発明をハイブリッドフォークリフトに具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は、フォークリフトの運転者が車両前方(前進方向)を向いた状態を基準とした場合の「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」を示す。
図1(a)に示すように、ハイブリッドフォークリフト(以下、「フォークリフト」と記載する。)11の車体12の前側にはマスト13が装備されている。マスト13にはフォーク14がリフトブラケットBを介して昇降可能に装備されるとともに、リフトシリンダ15の伸縮作動によりフォーク14がリフトブラケットBとともに昇降される。
また、車体12の前側下部には駆動輪(前輪)16が設けられているとともに、車体12の後側下部には操舵輪(後輪)17が設けられている。駆動輪16は、車軸18に装備された図示しない差動装置及び図示しないギアを介して走行用モータ19により駆動される。操舵輪17は、ハンドルHの操作量に応じて操舵される。
また、車体12は、車体フレームFと、車体フレームFの後部に締結固定されたカウンタウェイトWとから構成されている。車体フレームFは複数枚の厚板(鋼板)を溶接で一体化して構成されているとともに、カウンタウェイトWは鋳物製とされている。車体フレームFには、その前側に左右一対のフロントピラー20が立設されるとともに、その後側に左右一対のリアピラー21,22が立設されている。フロントピラー20はヘッドガード23と一体に形成されている。また、フロントピラー20及びリアピラー21は中空状に形成されている(図1(b)参照。)。そして、フロントピラー20、リアピラー21及びヘッドガード23に囲まれた空間によって運転室Dが構成されている。運転室Dの前側下方には、運転シート24に着座した運転者の足を支承する床面としてのトーボード25が設けられている。運転シート24の前方には、フロントピラー20が位置している。また、運転シート24の後方には、リアピラー21,22が位置している。そして、運転シート24の下方には、エンジン26、クラッチ27、モータジェネレータ(発電電動機)28及び油圧ポンプ29が車体フレームFの後部に固定されて、フード30で覆われた状態で装備されている。なお、右側のリアピラー21(図1(b)参照)には、エンジン26へ空気を供給するための図示しない空気導入口が設けられている。そして、右側のリアピラー21はその中空部(図示しない)を空気の流通通路として、空気導入口から導入された空気は中空部を通ってエンジン26の吸気部(吸気管)にまで導かれる。
本実施形態のフォークリフト11において、エンジン26は車体12の中心よりも後方に配置されるとともに、クラッチ27を介してモータジェネレータ28が連結されている。そして、エンジン26及びモータジェネレータ28の後斜め上方で、カウンタウェイトW上にバッテリ31が配置されている。
図1(b)に示すように、バッテリ31は運転シート24の後方に位置するとともに、左側のリアピラー21に隣接するように配置されている。バッテリ31は運転シート24に着座した乗員の後方視界を遮らないように配置されるとともに、図示しないバッテリ保護用のカバーによって外部に露出しないように覆われている。そして、図2に示すように、バッテリ31は直方体状に形成されるとともに、カウンタウェイトWの上面Waに形成された収容凹部32に収容されている。収容凹部32は車幅方向に延びるように形成されるとともに、その内側面がバッテリ31の側面に沿うように形成されている。バッテリ31はその上下幅が収容凹部32の上下幅よりも大きく形成されるとともに、その全体が上下方向におけるカウンタウェイトWの中心Pよりも上方に位置している。なお、カウンタウェイトWの中心Pとは、上下方向においてカウンタウェイトWの最下端からカウンタウェイトWの最上端までの領域の中央に対応する部位のことである。バッテリケース31aの後側部31bには、その収容凹部32の開口縁よりも上方にでており、なおかつ、右端寄りの部分に、冷気をバッテリケース31a内部に導入する図示しない入口部が設けられている。バッテリ31は、バッテリケース31a内に複数のバッテリセルが収容されることで構成されている。バッテリ31としては、例えば、ニッケル水素蓄電池が使用され、回生電流が受け入れ易いバッテリとなっている。バッテリ31にはバッテリ31の表面温度を検出する温度センサ39(図4参照)が取り付けられるとともに、フォークリフト11の走行動作や荷役動作のために必要に応じて適宜駆動電力を供給可能に構成されている。そして、ヘッドガード23の上面23aには、冷気供給手段としての空気調節装置(以下、空調装置という)33が取り付けられている。なお、ヘッドガード23には、上方視界確保用の孔23bが複数設けられている。
空調装置33は電動コンプレッサ、コンデンサ(凝縮器)、レシーバ等が一体的にまとめられてモジュール化された構成となっている。そして、図3(a)に示すように、空調装置33は、その図示しない吹き出し口が第1ダクトとしての上側ダクト34の入口部34aに接続されている。また、上側ダクト34の出口部34bは左側のリアピラー22の上部に接続されるとともに、リアピラー22の中空部22a(図1(b)参照)と連通している。上側ダクト34はヘッドガード23に設けられた孔23cを通るように設けられるとともに、空調装置33側からリアピラー22側に向うにつれて左斜め下に延びている。なお、本実施形態では、ヘッドガード23に設けられた上方視界確保用の孔を、上側ダクト34を通過させるための孔23cとして用いている。図3(b)に示すように、左側のリアピラー22には、上側ダクト34の出口部34bが接続されている部分よりも下方の部分に分岐ダクト35の入口部35aが接続されている。そのため、分岐ダクト35の入口部35aは、上側ダクト34の出口部34bよりも下流側において、左側のリアピラー22の中空部22aと連通している。また、分岐ダクト35の出口部35bには送風手段としてのブロア36の吸入口部36aが接続されている。ブロア36の送り出し口部36bには、導入ダクト37の入口部37aが接続されている。ブロア36は、ブロア36の上方に位置する分岐ダクト35を介してリアピラー22の中空部22aの冷気を吸入し、ブロア36の右側方に設けられた導入ダクト37内へ冷気を送り込むように構成されている。
また、導入ダクト37はその出口部37bがバッテリ31の図示しない入口部に接続されている。導入ダクト37はブロア36から送り込まれた冷気をバッテリケース31a内にまで導くように構成されるとともに、導入ダクト37を流れる冷気の流れ方向と直交する方向の通路断面積が入口部37a側から出口部37b側に向うにつれて大きくなるように形成されている。ブロア36及び導入ダクト37は、バッテリ31とほぼ同じ高さに配設されている。そして、空調装置33から供給された冷気は、上側ダクト34の入口部34aによって上側ダクト34内に取り入れられた後、上側ダクト34、リアピラー22、分岐ダクト35、ブロア36、導入ダクト37によってバッテリ31にまで導入される。したがって、空調装置33から供給された冷気をバッテリ31にまで導入する冷気導入部は、上側ダクト34、リアピラー22、分岐ダクト35、ブロア36、導入ダクト37であり、空調装置33から供給された冷気を取り入れる取り入れ部は、上側ダクト34の入口部34aである。また、取り入れ部としての上側ダクト34の入口部34aは冷気導入部の一部である。なお、バッテリ31のバッテリケース31aには、その内部に導入された冷気をバッテリケース31a外に排出するための図示しない排出口が形成されている。そのため、バッテリ31内に導入された冷気は、最も奥のバッテリセルにまで到達し、その後、排出口から排出されるようになっている。そして、排出口から排出された排気は、図示しない排出通路を介して車外に排出されるように構成されている。
次に、フォークリフト11の電気的構成について説明する。
図4に示すように、車体12内に搭載されるとともにフォークリフト11の荷役動作及び走行動作を制御する車両制御装置38には、制御動作を所定の手順で実行することができるCPU(中央処理装置)40と、RAM(ランダムアクセスメモリ)41と、ROM(読み出し専用メモリ)42とが設けられている。ROM42には、フォークリフト11の走行や荷役等の各種動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。
また、車両制御装置38には、バッテリ31の表面温度を温度信号として出力する温度センサ39が電気的に接続されている。車両制御装置38は温度センサ39から入力された温度信号を演算してバッテリ温度Tを把握するように構成されている。ここで、バッテリ31は、バッテリ温度Tが常温時に比べて高温であるときにバッテリ31の出力電力が小さくなるという特性を有している。すなわち、バッテリ温度Tが通常温度域内にあるとき、バッテリ31から所定の大きさ以上の出力電力を確保することができ、正常に車両動作を行うことができるような出力電力を確保できる。一方、バッテリ温度Tが通常温度域の上限温度よりも高い場合、バッテリ31の出力電力はバッテリ温度Tが通常温度域内であるときの出力に比べて、例えば10%以下にまで制限されるため、バッテリ31の出力電力は車両動作に支障が生じる程低下する。そして、バッテリ31は、バッテリ31の入力電力とバッテリ温度Tとの関係においても、バッテリ31の出力電力とバッテリ温度Tとの関係と同様の特性を有している。そのため、車両制御装置38は、通常温度域の上限温度を温度T1(例えば、35℃〜45℃)として、温度センサ39からの検出結果に基づいてバッテリ温度Tが温度T1よりも高いと判定すると、バッテリ温度Tを下降させるための制御を実行するように構成されている。
また、車両制御装置38には、ブロア36と、空調装置33と、走行用モータ19と、エンジン26と、モータジェネレータ28とが電気的に接続されている。車両制御装置38は、ブロア36、空調装置33、エンジン26、モータジェネレータ28、走行用モータ19に対して制御指令を行い、予め定められた制御を行うように構成されている。そして、空調装置33は車両制御装置38から駆動指令が出力されると、冷気を吹き出し口(図示しない)から冷気を供給するように構成されている。
また、モータジェネレータ28は、エンジン26によって駆動されて発電を行い、バッテリ(二次電池)31に蓄電(充電)する発電モードと、バッテリ31からの駆動電力を受けてモータとして油圧ポンプ29を駆動するモータモードとの間で適宜切り換え可能とされている。この切り換え制御は、いずれも図示しないインバータアッセンブリを介して制御装置の指令に基づいて行われるようになっている。
モータジェネレータ28が発電モードにある場合、エンジン26はモータジェネレータ28と油圧ポンプ29の駆動源となる。一方、モータジェネレータ28がモータモードにある場合には、エンジン26とモータジェネレータ28とが油圧ポンプ29の駆動源となる。ただし、モータモードにおいてクラッチ27を切り、エンジン26ではなくモータジェネレータ28のみを油圧ポンプ29の駆動源とすることも可能である。そして、モータジェネレータ28がモータモードにある場合、バッテリ31はモータジェネレータ28のエネルギー源として用いられる。クラッチ27の断接制御は車両制御装置38からの制御信号によって行われる。即ち、モータジェネレータ28は、モータモードにおいて油圧ポンプ29の駆動手段としてのモータとして機能する。
バッテリ31は、発電モードのモータジェネレータ28によって発電された電気を蓄電するとともに、フォークリフト11の走行動作や荷役動作のために、必要に応じて適宜駆動電力を供給する。バッテリ31への蓄電及びバッテリ31からの放電は、車両制御装置38に接続されたインバータアッセンブリを介して制御される。
次に、前記のように構成されたフォークリフト11の作用について説明する。
フォークリフト11が散水洗車されるとき、トーボード25は頻繁に被水し、トーボード25下の機台内部に水が浸入することがある。しかし、バッテリ31はトーボード25下には配置されておらず、運転シート24の後方に配置されているため、バッテリ31が被水することはない。
また、バッテリ31を長時間稼動した場合や、フォークリフト11の周囲温度が高い場合にはバッテリ温度は高くなり、バッテリ温度Tが温度T1よりも高くなると、フォークリフト11の動作に支障が生じる。そのため、車両制御装置38は、バッテリ温度Tが温度T1よりも高くなったと判定すると、空調装置33及びブロア36を駆動させる。
すると、空調装置33は冷気を吹き出し、空調装置33から吹き出された冷気は、入口部34aから上側ダクト34内に取り入れられる。その後、上側ダクト34に取り入れられた冷気は、リアピラー22の中空部22aに流入する。そして、リアピラー22の中空部22a内に流入した冷気は、分岐ダクト35を介してブロア36により吸い込まれ、吸い込まれた冷気はバッテリ31に向けて送り込まれる。送り込まれた冷気は、バッテリ31内部のバッテリセルにあてられて、バッテリセルは冷気により強制冷却される。そのため、バッテリ31は上限温度以下に保持され、フォークリフト11はバッテリ31から常に必要な電力を取り出すことができる。そして、車両制御装置38は、バッテリ温度を監視しており、バッテリ温度Tが通常温度域以内にまで下降したと判断すると、空調装置33及びブロア36に出力していた駆動指令を停止し、バッテリ31の冷却を終了する。
また、空調装置33から供給された冷気は、リアピラー22の中空部22a内を通路とすることでバッテリ31にまで導入される。そのため、リアピラー21,22を利用せずに、空調装置33からバッテリ31までの全てをダクトによって接続する場合に比べて、冷気の通路として既存のリアピラー22の中空部22aを利用しているため、フォークリフト11の外観として違和感がない。
この実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)バッテリ31は、運転シート24よりも後方に配置されている。したがって、フォークリフト11が散水洗車されるときであっても、バッテリ31が被水することを抑制できる。
(2)バッテリ31には、上側ダクト34、リアピラー22、分岐ダクト35、ブロア36、導入ダクト37を介して冷気が導入されるようになっている。したがって、バッテリ31の温度が上昇したときには、バッテリ31に冷気を供給して、バッテリ31を強制空冷することができるため、バッテリ31に対する冷却性能を向上させることができる。
(3)ヘッドガード23には、空調装置33が取り付けられている。そして、空調装置33が駆動されたとき、空調装置33から放出された冷気は、バッテリ31まで導かれ、バッテリ31を冷却するようになっている。したがって、外気温度によってバッテリ31に供給する冷気の温度が変動することはないため、外気を用いてバッテリ31を冷却する場合に比べて、外気温度の影響によってバッテリ31に対する冷却効果が変動することを抑制できる。
(4)冷気の通路としてリアピラー22の中空部22aを利用して、冷気を空調装置33からバッテリ31に供給している。したがって、空調装置33からバッテリ31までの冷気の導入構造を、例えば全てダクトで構成する場合に比べて、フォークリフト11の外観として違和感がなく、フォークリフト11の意匠性の低下を抑制できる。
(5)空調装置33はヘッドガード23の上面23aに取り付けられている。したがって、空調装置33が運転シート24に着座した乗員の後方視界を遮ることを抑制できる。
(6)上側ダクト34、リアピラー22、分岐ダクト35によって構成された冷気の通路は、冷気の流れが上から下になるように構成されている。したがって、空調装置33から分岐ダクト35に向うまでの冷気は上から下に流れるようになり、冷気を円滑に分岐ダクト35へ向わせることができる。
(7)分岐ダクト35と導入ダクト37の間には、ブロア36が設けられている。したがって、ブロア36によってリアピラー22の中空部22a内の冷気を吸い込んで、ブロア36から冷気をバッテリ31に向けて送り込むことができるため、バッテリ31を効率よく冷却することができる。
(8)空調装置33からバッテリ31までの冷気の流通経路上において、ブロア36は、リアピラー22よりも下流側に設けられている。したがって、ブロア36からバッテリ31までの流通経路の距離を短くすることができ、ブロア36から送り込まれた冷気は、リアピラー22の中空部22aを流通させることなくバッテリ31に供給することができる。その結果、ブロア36から送り込まれた冷気がバッテリ31に到達するまでに勢いが弱まることを抑制でき、バッテリ31に供給される単位時間当たりの冷気の流量が減少することを抑制できる。
(9)バッテリ31はカウンタウェイトWに配置され、カウンタウェイトWの中心Pよりも上方に位置している。したがって、バッテリ31をトーボード25下から離して配置することができるため、バッテリ31の被水を確実に回避できる。
(10)バッテリ31は、リアピラー22に隣接するように配置されている。したがって、リアピラー22内部からバッテリ31までの冷気の流通経路を構成する分岐ダクト35及び導入ダクト37を無駄に延長しなくともよくなる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように構成してもよい。
○ ブロア36を省略してもよい。例えば、ブロアが内蔵されている空調装置33を用いる場合には、ブロア36を省略しても、バッテリ31まで円滑に冷気を供給することができる。
○ バッテリ31の配設位置を変更してもよい。例えば、図5に示すように、カウンタウェイトWよりも前側で、かつ運転シート24よりも後方にバッテリ31を設けてもよい。また、バッテリ31が、カウンタウェイトWと運転シート24との間の領域、及びカウンタウェイトWの上面Waに亘るように配設してもよい。ただし、この場合、開閉操作されるときのフード30とバッテリ31とが干渉しないように、フード30の配設位置を考慮してバッテリ31を配置する必要がある。また、このようなバッテリ31の配置は、バッテリ31の前後幅よりも前後幅の狭いカウンタウェイトWを搭載したフォークリフト11の場合に好適である。
○ リアピラー22の構成を変更してもよい。例えば、中実状のリアピラー22に対して、リアピラー22の上部における側面からリアピラー22の内部を通ってリアピラー22の下部における側面に開口するような孔を設けることでリアピラー22の内部を冷気が流通するように構成してもよい。
○ 空調装置33から供給された冷気を導入するリアピラーは、左側のリアピラー22でなくともよい。例えば、エンジン26及びバッテリ31の配置の都合上好ましい場合には、左側のリアピラー22を用いてエンジン26吸気用の空気を導入し、右側のリアピラー21の内部を冷気の通路として、冷気をバッテリ31にまで導入するように構成してもよい。
○ エンジン26吸気用の空気が流通するリアピラー21と、バッテリ31冷却用の冷気が流通するリアピラー22とを別々にしなくともよい。例えば、左側のリアピラー21の中空部22aに空調装置33から供給された冷気が流通するように構成し、左側のリアピラー22とバッテリ31とを接続するダクトと、左側のリアピラー22とエンジン26の吸気部とを接続するダクトとを設けてもよい。このように構成すれば、一つのリアピラー22を利用して、空調装置33から供給された冷気を、バッテリ31と、エンジン26の吸気通路の両方に導くことができる。
○ 空調装置33の配設位置を変更してもよい。ヘッドガード23の上面23aに直接空調装置33を取り付けなくともよい。例えば、ヘッドガード23にブラケットを取り付けて、ブラケットによってヘッドガード23から空調装置33を吊り下げるようにして取り付けて、ヘッドガード23の近傍に空調装置33が位置するようにしてもよい。また、空調装置33をリアピラー21,22に設けてもよい。この場合、例えば、リアピラー21,22の上部にブラケットを取り付けて、空調装置33がブラケットを介してリアピラー21,22に取り付けられるようにしてもよい。
○ ヘッドガード23に冷気を取り入れるための吸気孔を設け、吸気孔を取り入れ部としてもよい。この場合、例えば、第1ダクトとしての上側ダクト34を省略し、ヘッドガード23に設けられた取り入れ部からリアピラー22の中空部22aまでが連通するようにヘッドガード23を構成し、空調装置33の図示しない吹き出し口と取り入れ部とを連通するように接続すれば、ヘッドガード23の取り入れ部から冷気を取り入れてバッテリ31にまで冷気を導入することができる。
○ 空調装置33を省略してもよい。この場合、例えば、空調装置33及び上側ダクト34を省略し、リアピラー21,22の上部に外気を取り入れるために吸気孔を設けて、吸気孔を取り入れ部としてもよい。そして、リアピラー21,22の取り入れ部から外気をリアピラー21,22の内部に取り入れて、取り入れた外気をバッテリ31冷却用の冷気として用いてもよい。また、ヘッドガード23に外気を取り入れるために取り入れ部としての吸気孔を設けて、ヘッドガード23の取り入れ部から取り入れた外気をバッテリ31冷却用の冷気として用いてもよい。
○ バッテリ31は、ニッケル水素蓄電池に限らず、リチウムイオンバッテリや、キャパシタや、スーパーキャパシタ等の他の二次電池であってもよい。
○ 本発明は、ハイブリッドフォークリフトに限らず、バッテリを搭載した産業車両全般に適用してもよい。例えば、バッテリ式フォークリフトに適用してもよいし、バッテリを搭載した燃料電池型フォークリフトに適用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(イ) 前記バッテリは前記リアピラーに隣接するように配置されている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の産業車両。
(a)はフォークリフトの概略側面図、(b)はフォークリフトの概略部分背面図。 フォークリフトを後側から見た場合の概略部分斜視図。 (a)は、空調装置、上側ダクト、左側のリアピラー、及び分岐ダクトを示す概略部分斜視図、(b)は分岐ダクト、ブロア、導入ダクト、バッテリを示す概略部分斜視図。 フォークリフトの電気的構成を示すブロック図。 別の実施形態におけるフォークリフトの概略部分斜視図。
符号の説明
P…中心、W…カウンタウェイト、11…ハイブリッドフォークリフト、21,22…リアピラー、23…ヘッドガード、24…シートとしての運転シート、31…バッテリ、33…冷気供給手段としての空気調節装置、34…第1ダクトとしての上側ダクト、34a…取り入れ部としての入口部、35…第2ダクトとしての分岐ダクト、36…送風手段としてのブロア、37…導入ダクト。

Claims (5)

  1. ヘッドガードを支持するとともに乗員が着座するシートよりも後方に位置するピラーが設けられ、前記シートの下方には前記乗員の足を支承する床面が設けられ、エネルギー源として使用するバッテリを搭載した産業車両において、
    前記バッテリを冷却するための冷気を取り入れる取り入れ部と、
    ピラー内部を冷気の通路として用い、前記取り入れ部で取り入れられた冷気を前記バッテリまで導く冷気導入部と、を備え、
    前記バッテリは前記シートよりも後方で、かつ前記床面よりも上方に配置されていることを特徴とする産業車両。
  2. 前記ヘッドガードまたは前記ピラーに設けられた冷気供給手段を備え、
    前記冷気導入部は、前記冷気供給手段から供給された冷気を前記バッテリにまで導くように構成されている請求項1に記載の産業車両。
  3. 前記冷気導入部は、前記冷気供給手段と前記ピラーとを接続し、前記冷気供給手段から供給された冷気を前記ピラー内部に導く第1ダクトと、
    前記ピラー内部を流れる冷気を前記ピラー外部に導出し、前記バッテリに導く第2ダクトと、を備えた請求項2に記載の産業車両。
  4. 前記冷気導入部は、前記冷気導入部における冷気の流通経路において前記ピラーよりも下流側に設けられた送風手段を備え、
    前記送風手段は前記ピラー内部の冷気を吸い込んで前記バッテリに向けて送り込む請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の産業車両。
  5. 前記バッテリは、カウンタウェイトに配置され、前記カウンタウェイトの中心よりも上方に位置している請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の産業車両。
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