JP2010044268A - 光拡散板、光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ランプイメージを低減するとともに正面輝度を向上させることが可能な光拡散板及びこれを用いた光学シート、バックライトユニット、ディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】樹脂12に光散乱粒子13が分散混入されてなる光拡散板10を、全光線透過率がT1%である第1樹脂層20と全光線透過率がT2%(T1%<T2%)である第2樹脂層21との少なくとも2層から構成する。具体的には、光散乱粒子として粒径1〜12μm、かつ、前記樹脂との屈折率差が0.15〜0.18の真球形状粒子を用い、第1樹脂層20における光散乱粒子13の混入量を4〜10重量%に、第2樹脂層における光散乱粒子13の混入量を0.1〜0.5重量%とし、第1樹脂層20の層厚d1と第2樹脂層21の層厚d2とのd1/d2を1/19〜1/4にする。
【選択図】図1
【解決手段】樹脂12に光散乱粒子13が分散混入されてなる光拡散板10を、全光線透過率がT1%である第1樹脂層20と全光線透過率がT2%(T1%<T2%)である第2樹脂層21との少なくとも2層から構成する。具体的には、光散乱粒子として粒径1〜12μm、かつ、前記樹脂との屈折率差が0.15〜0.18の真球形状粒子を用い、第1樹脂層20における光散乱粒子13の混入量を4〜10重量%に、第2樹脂層における光散乱粒子13の混入量を0.1〜0.5重量%とし、第1樹脂層20の層厚d1と第2樹脂層21の層厚d2とのd1/d2を1/19〜1/4にする。
【選択図】図1
Description
本発明は、蛍光管、LED、EL等の光源を有する液晶バックライト装置や照明装置に搭載される光拡散板及びこの光拡散板を用いた光学シート、バックライトユニット、ディスプレイ装置に関する。
近年、TFT型液晶パネルやSTN型液晶パネルを使用したディスプレイ装置は、例えば、OA分野でカラーノートPC(パーソナルコンピュータ)を中心に商品化されている。
このようなディスプレイ装置においては、液晶パネルの背面側に光源を配置し、この光源からの光で液晶パネルを照明する、いわゆるバックライト方式が採用されている。
この種のバックライト方式に採用されているバックライトユニットを大別すると、冷陰極管(CCFL)等の光源ランプを光透過性に優れたアクリル樹脂などからなる平板状の導光板内で多重反射させる「導光板ライトガイド方式」(いわゆるエッジライト方式)と、導光板を用いない「直下型方式」とがある。
このようなディスプレイ装置においては、液晶パネルの背面側に光源を配置し、この光源からの光で液晶パネルを照明する、いわゆるバックライト方式が採用されている。
この種のバックライト方式に採用されているバックライトユニットを大別すると、冷陰極管(CCFL)等の光源ランプを光透過性に優れたアクリル樹脂などからなる平板状の導光板内で多重反射させる「導光板ライトガイド方式」(いわゆるエッジライト方式)と、導光板を用いない「直下型方式」とがある。
導光板ライトガイド方式のバックライトユニットが搭載されたディスプレイ装置としては、たとえば図5に示すものが一般に知られている。
このディスプレイ装置は、偏光板171、173に挟まれた液晶パネル172を備え、その背面側に略長方形板状のPMMA(ポリメチルメタクリレート)やアクリル等の透明な基材からなる導光板179が設置されており、該導光板179の上面(光出射側)と背面側の偏光板173との間に拡散フィルム(拡散層)178が設けられている。
このディスプレイ装置は、偏光板171、173に挟まれた液晶パネル172を備え、その背面側に略長方形板状のPMMA(ポリメチルメタクリレート)やアクリル等の透明な基材からなる導光板179が設置されており、該導光板179の上面(光出射側)と背面側の偏光板173との間に拡散フィルム(拡散層)178が設けられている。
また、この導光板179の背面側には、導光板179に導入された光を液晶パネル172方向に均一となるように散乱して反射させるための散乱反射パターン部(図示省略)が印刷等されることによって設けられており、該散乱反射パターン部のさらに背面側には、反射フィルム(反射層)177が設けられている。
さらに、導光板179の一側端部には、光源ランプ176が取り付けられており、該光源ランプ176の光を効率よく導光板179中に入射させるために光源ランプ176の背面側を覆うようにして高反射率のランプリフレクター181が設けられている。なお、上記散乱反射パターン部は、白色の二酸化チタン(TiO2)粉末を透明な接着剤などに混合した混合物を、所定パターンたとえばドットパターンにて印刷し乾燥、形成したものであって、導光板179内に入射した光に指向性を付与して光出射面側へと導くようになっており、これによって高輝度化が図られている。
また、最近では、光利用効率を向上させて高輝度化を図るために、図6に示すように、拡散フィルム178と液晶パネル172との間に、集光機能を備えたプリズムフィルム(プリズム層)174、175を設けることが提案されている。このプリズムフィルム174,175は導光板179の光出射面から出射され、拡散フィルム178で拡散された光を、高効率で液晶パネル172の有効表示エリアに集光させるものである。
一方、直下型方式のバックライトユニットは、導光板の利用が困難な大型の液晶TVなどの表示装置に用いられており、このバックライトユニットを用いた一例として、例えば図7に示すようなディスプレイ装置が一般的に知られている。
このディスプレイ装置においては、偏光板171、173に挟まれた液晶パネル172が設けられるとともに、その背面側に蛍光管等からなる光源151が設けられている。そして、光源151から出射された光が、拡散フィルム182で拡散させられ、高効率で液晶パネル172の有効表示エリアに集光させられるようになっている。また、光源151からの光を効率よく照明光として利用するために、光源51の背面にはリフレクター152が配置されている。
このような直下型方式のバックライトユニットを搭載したディスプレイ装置においては、光源イメージ(ランプイメージ)がディスプレイ画面において視認されるのを防止して輝度ムラの発生を防止すべく、光散乱粒子が配合された樹脂板が光源からの出射光を拡散させる光拡散板として設けられている。
この光拡散板においては、光を透過させつつ該光を散乱させてランプイメージが視認されるのを防ぐといった高透過・高拡散機能が要求されており、この機能を満たすべく、光散乱微粒子の種類や粒径、配合量を変えた試行錯誤が行われている。
この点、樹脂に配合する光散乱粒子として真球状粒子を使用して一層にある濃度で均一に分散させた光拡散板の場合、視野角を広げるような光拡散特性となることが確認されている。そのため、ランプイメージが明るい部分のみが広がった状態で視認されることとなるため、広く明るい部分と狭く暗い部分とのストライプ状の輝度ムラが生じてしまう。よって、この輝度ムラを抑制するには、明暗の差が視認されにくくなるように光透過性を落とす必要が生じるため、結果として正面輝度が不十分になってしまうという問題があった。
この点、樹脂に配合する光散乱粒子として真球状粒子を使用して一層にある濃度で均一に分散させた光拡散板の場合、視野角を広げるような光拡散特性となることが確認されている。そのため、ランプイメージが明るい部分のみが広がった状態で視認されることとなるため、広く明るい部分と狭く暗い部分とのストライプ状の輝度ムラが生じてしまう。よって、この輝度ムラを抑制するには、明暗の差が視認されにくくなるように光透過性を落とす必要が生じるため、結果として正面輝度が不十分になってしまうという問題があった。
さらに、図7に示す液晶ディスプレイ装置においては、視野角の制御は拡散フィルム182の拡散性のみに委ねられているため、その制御は困難であり、液晶表示画面の正面方向の中心部は明るく、周辺部に向かうほど暗くなる特性を避けることはできない。そのため、液晶表示画面を横から見たときの輝度の低下が大きくなり、光の利用効率の低下を招いていた。
そこで、このような問題を解決する一つの方法として、図8に示すように、米国3M社の登録商標である輝度強調フィルム(Brightness Enhancement Film:BEF)185をバックライト用照明光源190の上方に位置して配置され、さらに、BEF185の上方である光出射面側に図示しない光拡散フィルムを配置して正面輝度を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
BEF185は、図8及び図9に示すように、透明基材186の上面に、断面が三角形状の単位プリズム187が一方向に一定のピッチで配列されたフィルムである。
この単位プリズム187は光の波長に比較して大きいサイズ(ピッチ)である。BEFは、“軸外(off−axis)”からの光を集光し、この光を視聴者に向けて“軸上(on−axis)”に方向転換(redirect)または“リサイクル(recycle)”する。
BEF185は、図8及び図9に示すように、透明基材186の上面に、断面が三角形状の単位プリズム187が一方向に一定のピッチで配列されたフィルムである。
この単位プリズム187は光の波長に比較して大きいサイズ(ピッチ)である。BEFは、“軸外(off−axis)”からの光を集光し、この光を視聴者に向けて“軸上(on−axis)”に方向転換(redirect)または“リサイクル(recycle)”する。
ディスプレイ装置の使用時(観察時)に、BEFは、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させる。ここで言う「軸上」とは、視聴者の視覚方向に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向側である。
なお、このBEFを単独で用いた場合、単位プリズムの反復的アレイ構造は1方向のみに並列された状態となるため、その並列方向での方向転換またはリサイクルのみが可能となる。よって、水平及び垂直方向での表示光の輝度制御を行なうために、一般的には、2枚のシートを組み合わせ、単位プリズム群の並列方向が互いに略直交するように重ねて用いられる。
特許第3374316号公報
特許第3684587号公報
特公平1−37801号公報
特開平6−102506号公報
特表平10−506500号公報
なお、このBEFを単独で用いた場合、単位プリズムの反復的アレイ構造は1方向のみに並列された状態となるため、その並列方向での方向転換またはリサイクルのみが可能となる。よって、水平及び垂直方向での表示光の輝度制御を行なうために、一般的には、2枚のシートを組み合わせ、単位プリズム群の並列方向が互いに略直交するように重ねて用いられる。
ところで、上述のように光拡散板とともにBEFを用いた場合、視聴者の視覚方向の光の強度を高めて正面輝度を向上させることができるものの、屈折作用による光成分が視聴者の視覚方向に進むことなくサイドローブ光として横方向に無駄に出射されてしまうという問題がある。
このためBEFから出射される輝度分布は、図10の輝度分布図に示すように、視聴者の視覚方向に対する角度0°における正面輝度が最も高められている一方で、正面より±90°近辺に小さな光強度ピークが生じてしまい効率よく集光を行うことができないという問題があった。
また、正面方向の輝度のみが過度に向上すると、輝度分布の曲線のピーク幅が著しく狭くなって視域が極端に限定されてしまう。そのため、ピーク幅を適度に拡げるためにBEF(プリズムシート)とは別部材の光拡散フィルムを新たに設ける必要があり、部品点数が増加してしまう。よって、材料コストの増加に繋がるだけでなく、ディスプレイの組立て時の作業が煩雑になり、好ましくない。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたもので、ランプイメージを低減するとともに正面輝度を向上させることが可能な光拡散板及びこれを用いた光学シート、バックライトユニット、ディスプレイ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、この発明は以下の手段を提案している。
即ち、本発明に係る光拡散板は、樹脂に光散乱粒子が分散混入されてなる光拡散板において、全光線透過率がT1%である第1樹脂層と全光線透過率がT2%である第2樹脂層との少なくとも2層からなり、前記第1樹脂層の全光線透過率T1%と前記第2樹脂層の全光線透過率T2%とが、T1%<T2%の関係を満たすことを特徴とする。
即ち、本発明に係る光拡散板は、樹脂に光散乱粒子が分散混入されてなる光拡散板において、全光線透過率がT1%である第1樹脂層と全光線透過率がT2%である第2樹脂層との少なくとも2層からなり、前記第1樹脂層の全光線透過率T1%と前記第2樹脂層の全光線透過率T2%とが、T1%<T2%の関係を満たすことを特徴とする。
このような特徴の光拡散板においては、第1樹脂層は、光透過性を有しつつも第2樹脂層に比べて高い光拡散性を発揮するができ、また、第2樹脂層は、光拡散性を有しつつも第1樹脂層に比べて高い光透過性を発揮することができる。
したがって、このような第1樹脂層及び第2樹脂層を組み合わせた構成とすることって、光拡散性及び光透過性を兼ね揃えた光拡散板を実現することができ、ランプイメージを適確に低減しつつも正面輝度を向上させることが可能となる。
したがって、このような第1樹脂層及び第2樹脂層を組み合わせた構成とすることって、光拡散性及び光透過性を兼ね揃えた光拡散板を実現することができ、ランプイメージを適確に低減しつつも正面輝度を向上させることが可能となる。
また、本発明に係る光拡散板は、前記光散乱粒子が、平均粒径1〜12μmの真球形状粒子であって、該光散乱粒子と前記樹脂との屈折率差が0.15〜0.18であり、前記第1樹脂層における前記光散乱粒子の混入量が4〜10重量%であるとともに、前記第2樹脂層における前記光散乱粒子の混入量が0.1〜0.5重量%であり、前記第1樹脂層の層厚d1と前記第2樹脂層の層厚d2との比d1/d2が1/19〜1/4であることを特徴とする。
このような特徴の光拡散板によれば、樹脂における光散乱粒子の混入量が4〜10重量%の範囲の第1樹脂層においては、ある程度の光透過性を維持しながらも非常に高い光拡散性を有する。そのため、光源11上のランプの明所が大きく広げられて高い光拡散性を得ることができ、ランプイメージの低減効果を得ることが可能となる。
一方、樹脂における光散乱粒子の混合量が0.1〜0.5重量%の範囲の第2樹脂層においては、ある程度の光拡散性を維持しながらも非常に高い光透過性を有する。よって、正面方向の明るさを大きく得ることができる。
したがって、このような第1樹脂層及び第2樹脂層を組み合わせた構成とすることにより、高い光拡散性を得ながらも高い光透過性を得ることができるため、ランプイメージを低減しながら正面輝度を向上させることが可能となる。
一方、樹脂における光散乱粒子の混合量が0.1〜0.5重量%の範囲の第2樹脂層においては、ある程度の光拡散性を維持しながらも非常に高い光透過性を有する。よって、正面方向の明るさを大きく得ることができる。
したがって、このような第1樹脂層及び第2樹脂層を組み合わせた構成とすることにより、高い光拡散性を得ながらも高い光透過性を得ることができるため、ランプイメージを低減しながら正面輝度を向上させることが可能となる。
さらに、本発明に係る光拡散板は、前記第2樹脂層の前記第1樹脂層が積層される面とは反対側の面に、前記第1樹脂層と同様の構成をなす第3樹脂層が積層されたことを特徴とする。
このような3層構造の光拡散板であっても、上記同様に、高い光拡散性を得ながらも高い光透過性を得ることができ、ランプイメージを低減しながら正面輝度を向上させることが可能となる。
本発明に係る光学シートは、光源を一面側に配置したときに前記光源からの入射光を他面側に出射する光学シートであって、上記いずれかの光拡散板と、該光拡散板の光源と反対側の他面側に配置され、前記光拡散板を通過した前記光源の光の光学特性を変換して出射するレンズシートとを備えたことを特徴とする。
このような特徴の光学シートによれば、正面方向に集光機能を有するレンズシートを光拡散板に積層させて構成したものであることから、上記光拡散板の作用に加えてレンズシートによる集光機能を得ることができる。したがって、ランプイメージを低減させながら高い正面輝度を得ることが可能となる。
一方、本発明に係る光学シートは、光源を一面側に配置したときに前記光源からの入射光を他面側に出射する光学シートであって、上記いずれかの光拡散板と、該光拡散板の光源と反対側の他面側に配置され、前記光拡散板を通過した前記光源の光の光学特性を変換して出射する光拡散フィルムとを備えたことを特徴とするものであってもよい。
このような特徴の光学シートにおいても、上記光拡散板の作用に加えて光拡散フィルムによる集光機能を得ることができることから、ランプイメージを低減させながら高い正面輝度を得ることが可能となる。
本発明に係るバックライトユニットは、上記光学シートと、該光学シートの一面側に配置される光源とを備えたことを特徴とする。
このような特徴のバックライトユニットによれば、上記の光拡散板及び光学シートを使用していることから、拡散性と透過性に関する光学特性が最適化され、ランプイメージが低減されるとともに正面方向の輝度が向上された光を出射することが可能となる。
本発明に係るディスプレイ装置は、上記バックライトユニットと、該バックライトユニットの出射面側に配置されて、前記バックライトユニットからの光を表示光として画像表示を行う画像表示部とからなることを特徴とする。
このような特徴のディスプレイ装置によれば、上記バックライトユニットを搭載していることから、ランプイメージが低減されるとともに正面輝度が向上された良好な表示品位の画像を提供することが可能となる。
本発明に係る光拡散板、光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置によれば、ランプイメージを低減するとともに正面輝度を向上させることが可能となる。
以下、本発明の光拡散板、光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置の第1の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、ここでは、本発明の実施形態に係る光拡散板について、それを用いた光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置と共に説明する。
図1は第1実施形態に係るディスプレイ装置の概略構成を示す模式的な断面図である。
図1は第1実施形態に係るディスプレイ装置の概略構成を示す模式的な断面図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るディスプレイ装置70は、上方に光を照射するバックライトユニット35の光の出射側に、液晶パネル(画像表示部)100を重ねて設けることで構成される液晶表示装置であり、液晶パネル100から上側に向けて画像信号によって表示制御された表示光を出射することで画像を表示するものである。
以下では、このような配置に基づいて、図1の上方向を単に表示画面側、下方向を単に背面側と称する場合がある。
以下では、このような配置に基づいて、図1の上方向を単に表示画面側、下方向を単に背面側と称する場合がある。
なお、このディスプレイ装置70は、液晶パネル100を備える液晶表示装置であるとしているが、投射スクリーン装置、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ等のように、画像を光により表示する表示装置の種類は問わない。
液晶パネル100は、例えば矩形格子状に形成された複数の画素領域ごとに、画像信号に応じて光の透過状態を制御する液晶層(表示素子又はパネル)9に、その光入射面9a及び光出射面9bにガラス基板81、82が積層されることで構成されている。
また、この液晶パネル100の光入射側には、入射光の偏光方向を制御する偏光板62が配置されるとともに、液晶パネル100の光出射側には、出射光の偏光方向を制御する偏光板61が設けられている。
また、この液晶パネル100の光入射側には、入射光の偏光方向を制御する偏光板62が配置されるとともに、液晶パネル100の光出射側には、出射光の偏光方向を制御する偏光板61が設けられている。
バックライトユニット35は、液晶パネル100の表示画面と略同一の面積の発光面を備えた発光装置であって、直下型の光源11と、該光源11からの光を、光の出射方向、出射範囲、輝度分布の少なくとも1つを制御して出射する光学シート25とから構成されている。
なお、上記光学シート25は、レンズシート17aと、該レンズシート17aの光入射面側に積層された光拡散板10とから構成されている。
なお、上記光学シート25は、レンズシート17aと、該レンズシート17aの光入射面側に積層された光拡散板10とから構成されている。
光源11としては、例えば、紙面奥行き方向に延びるシリンダ形状の線状光源からなるランプを一定のピッチで離間して配置されることで構成された直下型方式を用いることができる。なお、光源11はこれに限定されることはなく、いわゆるエッジライト方式であってもよい。
線状光源としては、陰極管(CCFL)や、LED、EL、半導体レーザーなどを用いることができる。さらに、赤色、緑色、青色のLEDのアレイからの光を導光板または拡散板で混ぜ合わせて白色光として出射させる光源や、青色のLEDに黄色蛍光発光体を塗布し、擬似白色光として出射させる光源のような、単色LEDに各色の発光体を塗布した光源を用いることもできる。
線状光源としては、陰極管(CCFL)や、LED、EL、半導体レーザーなどを用いることができる。さらに、赤色、緑色、青色のLEDのアレイからの光を導光板または拡散板で混ぜ合わせて白色光として出射させる光源や、青色のLEDに黄色蛍光発光体を塗布し、擬似白色光として出射させる光源のような、単色LEDに各色の発光体を塗布した光源を用いることもできる。
このようなバックライト用の光源11から出射される光は、ランプに近い部分は明るくなり、ランプの間は暗くなる特性を有する。そのため、正面方向(観察者側)fの観察者から、各ランプの形状(ランプイメージ)が視認されるという問題が発生する。
しかし、バックライトユニット35は後述するような光学シート25を有し、光源11からの光を拡散させる構成になっていることから、バックライトユニット35として直下型方式やエッジライト方式のどちらを用いた場合にも、このようなランプイメージによる視認性の問題を抑制することができる。
しかし、バックライトユニット35は後述するような光学シート25を有し、光源11からの光を拡散させる構成になっていることから、バックライトユニット35として直下型方式やエッジライト方式のどちらを用いた場合にも、このようなランプイメージによる視認性の問題を抑制することができる。
レンズシート17aは、フィルム状に形成されて光透過性を有する透光性基材18と、該透光性基材の出射面18bに一体に設けられた複数の単位レンズ16とを備えている。
各単位レンズ16は紙面奥行き方向に延設されるとともに、透光性基材18の出射面18aに面する平坦面と、出射面18aから突出するように形成された凸状の曲面とを有するシリンドリカル形状であって、出射面18aにそって複数が並設されている。このように単位レンズ16をシリンドリカル形状とすることで高い集光効果を発揮することができるが、当該形状に限定されず、光の方向を制御して集光させるような形状であれば他の形状であってもよい。
各単位レンズ16は紙面奥行き方向に延設されるとともに、透光性基材18の出射面18aに面する平坦面と、出射面18aから突出するように形成された凸状の曲面とを有するシリンドリカル形状であって、出射面18aにそって複数が並設されている。このように単位レンズ16をシリンドリカル形状とすることで高い集光効果を発揮することができるが、当該形状に限定されず、光の方向を制御して集光させるような形状であれば他の形状であってもよい。
単位レンズ16は、透光性基材18上にUVや放射線硬化樹脂を用いて成形されるとしてもよいし、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、COP(シクロオレフィンポリマー)、アクリルニトリルスチレン共重合体等を用いて、周知の押し出し成形法、射出成型法、あるいは熱プレス成型法によって透光性基材18と一体成形されてもよい。
そして、光拡散板10は、光源11から表示画面側に出射される光を拡散させる役割を果たしており、光源11による輝度ムラを抑制してランプイメージを低減させることができるように構成されている。
この光拡散板10は、図1に示すように、それぞれ光散乱粒子13が分散混入された樹脂12が略板状に形成された第1樹脂層20及び第2樹脂21とが積層されることで構成されている。
また、光拡散板10においては、第1樹脂層20の全光線透過率をT1%、第2樹脂層21の全光線透過率をT2%とした場合に、T1%<T2%の関係が満たされている。これにより、第1樹脂層20が高い光拡散性を有する一方で、第2樹脂層21が高い光透過性を有することとなる。
なお、本実施形態においては、第1樹脂層20が背面側に、第2樹脂層が表示画面側に配置されている。
また、光拡散板10においては、第1樹脂層20の全光線透過率をT1%、第2樹脂層21の全光線透過率をT2%とした場合に、T1%<T2%の関係が満たされている。これにより、第1樹脂層20が高い光拡散性を有する一方で、第2樹脂層21が高い光透過性を有することとなる。
なお、本実施形態においては、第1樹脂層20が背面側に、第2樹脂層が表示画面側に配置されている。
このような第1樹脂層20と第2樹脂層21の2層から形成される場合、光源11側に第1樹脂層20、次に第2樹脂層21の順で配置された場合も、第2樹脂層21、次に第1樹脂層20の順で配置された場合も、何れも同等の性能を発現する。
また、本実施形態における光拡散板10は2層構造のものに限らず、3層でも4層または5層構造であっても良い。例えば、3層の場合、第1樹脂層20、次に第2樹脂層21さらに第1樹脂層20といった組み合わせでも良い。
また、本実施形態における光拡散板10は2層構造のものに限らず、3層でも4層または5層構造であっても良い。例えば、3層の場合、第1樹脂層20、次に第2樹脂層21さらに第1樹脂層20といった組み合わせでも良い。
光拡散板10に使用される樹脂12は、透明樹脂や色付きの樹脂あるいは不透明な樹脂であっても良く、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコーン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン樹脂、フルオレン樹脂、PET、ポリプロピレン等を使用することができる。
このような樹脂12に分散混入される光散乱粒子13としては、真球形状粒子が用いられる。
また、この光散乱粒子13と樹脂12との屈折率差は、0.15〜0.18の範囲に設定されている。当該範囲内ならば光拡散性を得ることができ、視野角分布の調整を適切に行うことが可能となる。
さらに、光散乱粒子13の平均粒径は1〜12μmの範囲に設定されている。光散乱粒子13の平均粒径が1μm未満あるいは12μmを超える場合には光拡散性が充分でなく、視野角分布の調整を行うことができないので好ましくない。この点、第1光散乱粒子13の平均粒径が1〜12μmの範囲内ならば、十分な光散乱性を得ることができる。
なお、この光散乱粒子13の平均粒径は、2〜6μm以下であることがより好ましい。
また、この光散乱粒子13と樹脂12との屈折率差は、0.15〜0.18の範囲に設定されている。当該範囲内ならば光拡散性を得ることができ、視野角分布の調整を適切に行うことが可能となる。
さらに、光散乱粒子13の平均粒径は1〜12μmの範囲に設定されている。光散乱粒子13の平均粒径が1μm未満あるいは12μmを超える場合には光拡散性が充分でなく、視野角分布の調整を行うことができないので好ましくない。この点、第1光散乱粒子13の平均粒径が1〜12μmの範囲内ならば、十分な光散乱性を得ることができる。
なお、この光散乱粒子13の平均粒径は、2〜6μm以下であることがより好ましい。
ここで、第1樹脂層20における光散乱粒子13の混入量は、4〜10重量%の範囲に設定されている。これにより、第1樹脂層20は、全光線透過率がT1%とされ、ある程度の光透過性維持しながらも非常に高い光拡散性を有することとなる。
一方、第2樹脂層21における光散乱粒子13の混入量は、0.1〜0.5重量%の範囲に設定されており、これにより第2樹脂層21は、全光線透過率がT2%とされ、ある程度の光拡散性を維持しつつも非常に高い光透過性を有することとなる。
一方、第2樹脂層21における光散乱粒子13の混入量は、0.1〜0.5重量%の範囲に設定されており、これにより第2樹脂層21は、全光線透過率がT2%とされ、ある程度の光拡散性を維持しつつも非常に高い光透過性を有することとなる。
光散乱粒子13の材料としては、無機微粒子または有機微粒子からなる粒子が用いられる。この例としては、アクリル系粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子およびその架橋体、メラミン―ホルマリン縮合物の粒子、ポリウレタン系粒子、ポリエステル系粒子、シリコーン系粒子、フッ素系粒子、これらの共重合体、スメクタイト、カオリナイト、タルクなどの粘土化合物粒子、シリカ、酸化チタン、アルミナ、シリカアルミナ、ジルコニア、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化ストロンチウムなどの無機酸化物粒子、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、塩化バリウム、硫酸バリウム、硝酸バリウム、水酸化バリウム、水酸化アルミニウム、炭酸ストロンチウム、塩化ストロンチウム、硫酸ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、水酸化ストロンチウム、ガラス粒子などの無機微粒子等を挙げることができる。
光拡散板10は、板状やプレート状あるいはシート状をなすものであっても良く、その厚さは、0.5〜5mmの範囲内に設定されることが好ましい。
光拡散板10の厚さが0.5mm未満の場合、薄くコシがないため、撓みが生じるという問題がある。一方、光拡散板10の厚さが5mmを越える場合には、光源11からの光の透過率が低下するという問題がある。
光拡散板10の厚さが0.5mm未満の場合、薄くコシがないため、撓みが生じるという問題がある。一方、光拡散板10の厚さが5mmを越える場合には、光源11からの光の透過率が低下するという問題がある。
また、本実施形態の光拡散板10においては、第1樹脂層20の層厚(積層方向の厚さ)をd1、第2樹脂層21の層厚をd2とした場合に、d1/d2が1/19〜1/4の範囲内となるように、それぞれ第1樹脂層20及び第2樹脂層21の層厚が決定されている。
ここで、d1/d2が1/19未満の場合、第1樹脂層20が薄過ぎるため光拡散性を発揮することができず、d1/d2が1/4を超える場合には、第1樹脂層20が厚くなり過ぎるため、光透過性が損なわれる。
この点、d1/d2が上記範囲内にあることにより、第1樹脂層20がある程度の光透過性を発現しながら高い光拡散性を発揮することが可能となる。
ここで、d1/d2が1/19未満の場合、第1樹脂層20が薄過ぎるため光拡散性を発揮することができず、d1/d2が1/4を超える場合には、第1樹脂層20が厚くなり過ぎるため、光透過性が損なわれる。
この点、d1/d2が上記範囲内にあることにより、第1樹脂層20がある程度の光透過性を発現しながら高い光拡散性を発揮することが可能となる。
このような光拡散板10は、上記第1樹脂層20及び第2樹脂層21を押出法や共押出法等にて一体成形することで製造することができる。
押出法は、押出機で熱可塑性樹脂を加熱溶解させ、Tダイから押出し、板状あるいはシート状に成形する方法である。また、共押出法は、積層板あるいは積層シートを形成する場合に用いられ、複数台の押出機を用い、フィードブロックダイやマニホールドダイなどの積層ダイから、積層押出しを行って、複層板状に成形する方法である。
押出法は、押出機で熱可塑性樹脂を加熱溶解させ、Tダイから押出し、板状あるいはシート状に成形する方法である。また、共押出法は、積層板あるいは積層シートを形成する場合に用いられ、複数台の押出機を用い、フィードブロックダイやマニホールドダイなどの積層ダイから、積層押出しを行って、複層板状に成形する方法である。
光拡散板10の表面にはマット加工が施されていることが好ましい。この場合、光源11からの光を表面散乱させるため、ランプイメージの低減やピンを確認しにくくする等の効果を得ることができる。また、光拡散板10の光出射面10bにマット加工を施した場合、その表示画面に重ね合わせた部材(本実施形態においてはレンズシート17a)と面接触せずにその間に空隙を得ることができるため、光拡散板10とレンズシート17aとの密着によるニュートンリング等の光学的影響を防ぐことができる。
なお、マット加工に変えて、不連続の微小突起を設ける加工を施してもよい。
なお、マット加工に変えて、不連続の微小突起を設ける加工を施してもよい。
また、光拡散板10は、光源11側に配置される第1樹脂層20の少なくも一層に紫外線吸収剤が添加されたものであってもよい。
これにより、光源11から照射される紫外線による光拡散板10自体の劣化を抑制することができ長寿命化を図ることができる。さらには、光拡散板10の光出射面10bに対向して配置されたレンズシート17aや拡散フィルム61、62の紫外線による劣化を抑制することができる。
この紫外線吸収剤としては、例えば、2-(2'- ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系化合物、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物、4-t-ブチルフェニルサリシレートなどのサリチル酸エステル系化合物、2-エトキシ-2'-エチルオキザリックアシッドビスアニリドなどのオキザリックアシッドアニリド系化合物、エチル-2- シアノ-3,3- ジフェニルアクリレートなどのシアノアクリレート系等を用いることができる。
これにより、光源11から照射される紫外線による光拡散板10自体の劣化を抑制することができ長寿命化を図ることができる。さらには、光拡散板10の光出射面10bに対向して配置されたレンズシート17aや拡散フィルム61、62の紫外線による劣化を抑制することができる。
この紫外線吸収剤としては、例えば、2-(2'- ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系化合物、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物、4-t-ブチルフェニルサリシレートなどのサリチル酸エステル系化合物、2-エトキシ-2'-エチルオキザリックアシッドビスアニリドなどのオキザリックアシッドアニリド系化合物、エチル-2- シアノ-3,3- ジフェニルアクリレートなどのシアノアクリレート系等を用いることができる。
上記光拡散板10とレンズシート17aとが積層されてなる光学シート25は、粘着剤やスペーサー等の固定要素によって接合されたものであってもよい。その場合、レンズシート17aと光拡散板10との間には、空隙(光透過用)が形成される。
この固定要素の一例としては、アクリル系の粘着剤をフィルムに塗布する等して得られる粘着シートが挙げられる。
この固定要素の一例としては、アクリル系の粘着剤をフィルムに塗布する等して得られる粘着シートが挙げられる。
なお、上記のように光拡散板10とレンズシート17aとの間に空隙(空気層)が形成されることにより、当該間隙による拡散効果を得ることができるとともに単位レンズ16における集光効果を得ることができるため、光学シート25と通過する光は光学利得が1以上で出射されることとなる。
ここで光学利得とは、拡散部材の拡散性を示す指標の一つであり、完全拡散する拡散体の輝度を1として、その輝度との比で表されるものである。拡散部材の拡散性が測定する方向によって偏っている場合、方向ごとの光学利得を求め、それらを集計することにより拡散部材の拡散特性を示すことが出来る。なお、完全拡散とは、拡散部材による光の吸収が0で、かつ、どの方向にも一定の強度を持つとする理想的な拡散部材のことを示す。つまり、光学利得が1以上であるということは、その測定する方向に光を集める効果を持つことを示し、その値が大きいほど集光効果が強いことを示す。
ここで光学利得とは、拡散部材の拡散性を示す指標の一つであり、完全拡散する拡散体の輝度を1として、その輝度との比で表されるものである。拡散部材の拡散性が測定する方向によって偏っている場合、方向ごとの光学利得を求め、それらを集計することにより拡散部材の拡散特性を示すことが出来る。なお、完全拡散とは、拡散部材による光の吸収が0で、かつ、どの方向にも一定の強度を持つとする理想的な拡散部材のことを示す。つまり、光学利得が1以上であるということは、その測定する方向に光を集める効果を持つことを示し、その値が大きいほど集光効果が強いことを示す。
次に、上記構成からなるディスプレイ装置70の作用について説明する。
光源11から出射された光は光拡散板10の入射面10aに入射し、当該光拡散板10において散乱させられて拡散光として進み、光源11の輝度ムラが解消されるとともに適宜の角度範囲に広がり角を有する光として光拡散板10の出射面10bに到達する。
光源11から出射された光は光拡散板10の入射面10aに入射し、当該光拡散板10において散乱させられて拡散光として進み、光源11の輝度ムラが解消されるとともに適宜の角度範囲に広がり角を有する光として光拡散板10の出射面10bに到達する。
光拡散板10の出射面10bに到達した光は、光拡散板10とレンズシート17aとの間の空隙の屈折率に応じて、スネルの法則に従った屈折作用を受けレンズシート17aに入射する。そして、レンズシート17aに入射する光は、その入射面18aで屈折した後、各単位レンズ16で屈折され表示画面側に出射される。その後、偏光フィルム62を通過することで適宜偏光させられた後、液晶パネル100の偏光板82、液晶層9及び偏光板81を介して、所定の画素領域から光が表示光として透過され、さらに偏光フィルム61を通過することで視野角を有する画像が表示される。
ここで、樹脂12における光散乱粒子13の混入量が4〜10重量%の範囲の第1樹脂層20においては、上述のように、全光線透過率が第2樹脂層20よりも小さなT1%となり、ある程度の光透過性を維持しながらも非常に高い光拡散性を有する。
即ち、第1樹脂層を通過する光の輝度分布は、図2に示すように、正面方向fから視野角が大きく広がり、前方への拡散性が高く、広角度になると急激に落ち込むといった視野角特性を示す。そのため、光源11上のランプの明所が大きく広げられて高い光拡散性を得ることができることから、ランプイメージの低減効果が得ることができる。
即ち、第1樹脂層を通過する光の輝度分布は、図2に示すように、正面方向fから視野角が大きく広がり、前方への拡散性が高く、広角度になると急激に落ち込むといった視野角特性を示す。そのため、光源11上のランプの明所が大きく広げられて高い光拡散性を得ることができることから、ランプイメージの低減効果が得ることができる。
一方、樹脂12における光散乱粒子13の混入量が0.1〜0.5重量%の範囲の第2樹脂層21においては、上述のように、全光線透過率が第1樹脂層20よりも大きなT2%となり、ある程度の光拡散性を維持しながらも非常に高い光透過性を有する。
即ち、第2樹脂層を通過する光の輝度分布は、図3に示すように、正面方向fに突出して高く、正面方向fから外れた場合は急激に落ち込むといった視野角特性を示す。したがって、正面方向の明るさを大きく得ることができる。
即ち、第2樹脂層を通過する光の輝度分布は、図3に示すように、正面方向fに突出して高く、正面方向fから外れた場合は急激に落ち込むといった視野角特性を示す。したがって、正面方向の明るさを大きく得ることができる。
よって、本実施形態の光拡散板10は、それぞれの全光線透過率の間にT1%<T2%の関係が成り立つ第1樹脂層20及び第2樹脂層21を組み合わせた構造を有するため、高い光拡散性を得ながらも高い光透過性を得ることができ、ランプイメージを低減しながら正面輝度を向上させることが可能となる。
さらに、このように光拡散板10のみで高い拡散機能が得られるため、別途、拡散フィルム等を設ける必要はない。したがって、部品点数を削減して製造コストを低下させることが可能となる。
さらに、このように光拡散板10のみで高い拡散機能が得られるため、別途、拡散フィルム等を設ける必要はない。したがって、部品点数を削減して製造コストを低下させることが可能となる。
また、本実施形態の光学シート25は、正面方向(観察者側)fに集光機能を有するレンズシート17aを光拡散板10に積層させて構成したものであることから、上記光拡散板10の作用に加えてレンズシート17aによる集光機能を得ることができる。しがって、この光学シート25によれば、ランプイメージを低減させながら非常に高い正面輝度を得ることが可能となる。
なお、光学シート25は、光拡散板10を薄く形成した場合であっても光学シート10自体の強度を高くすることが可能であり、さらにディスプレイ装置70の画像表示品位を優れたものとすることが可能であるため、大型のディスプレイに用いるのが好適である。
また、この光学シート25は、バックライト用の光源11からの光の輝度を向上させるために用いる用途以外にも、ディスプレイの視野角をコントロールするためのシートまたはコントラストを向上させるためのシートとして利用することも可能である。
さらに、例えば、投射スクリーンで投射された光の輝度を向上させるシートやまたは太陽電池用の光制御を行うシートにも利用することも可能である。
また、光学シート25は、照明源からの光を均一に拡散、集光させることができるため、照明カバーや看板あるいは、建材等に利用することができる。
また、この光学シート25は、バックライト用の光源11からの光の輝度を向上させるために用いる用途以外にも、ディスプレイの視野角をコントロールするためのシートまたはコントラストを向上させるためのシートとして利用することも可能である。
さらに、例えば、投射スクリーンで投射された光の輝度を向上させるシートやまたは太陽電池用の光制御を行うシートにも利用することも可能である。
また、光学シート25は、照明源からの光を均一に拡散、集光させることができるため、照明カバーや看板あるいは、建材等に利用することができる。
さらに、本実施形態のバックライトユニット35によれば、、上記の光拡散板10及び光学シート25を使用していることから、光拡散性と光透過性に関する光学特性が最適化されるとともに、正面方向(観察者側)fの輝度が向上された光を液晶パネル100に入射させることができる。そのため、このバックライトユニット35を搭載したディスプレイ装置70においては、高輝度かつランプイメージが低減された画像を表示することができる。
また、ランプイメージ低減効果及び輝度が高いため光源11との距離を近づけることができ、光源11のランプ数を減らすことができるため、バックライトユニット35及びディスプレイ装置70の省エネ化を図ることが可能となる。
なお、上記光学シート25を用いていることから、薄型のバックライトユニット35とすることができるとともに、大型のディスプレイ装置70を容易に構成することが可能となる。
また、ランプイメージ低減効果及び輝度が高いため光源11との距離を近づけることができ、光源11のランプ数を減らすことができるため、バックライトユニット35及びディスプレイ装置70の省エネ化を図ることが可能となる。
なお、上記光学シート25を用いていることから、薄型のバックライトユニット35とすることができるとともに、大型のディスプレイ装置70を容易に構成することが可能となる。
次に本発明の第2の実施形態のディスプレイ装置80について説明する。図4は第2実施形態に係るディスプレイ装置の概略構成を示す模式的な断面図である。
第2の実施形態のディスプレイ装置80は、第1の実施形態のディスプレイ装置70がレンズシート17aを備えていたのに対し、図4に示すように、レンズシート17aに代えて光拡散フィルム17bを備えている点で第1の実施形態とは相違する。
したがって、図4においては、図1と同様な構成要素には同一符号してその説明を省略する。
第2の実施形態のディスプレイ装置80は、第1の実施形態のディスプレイ装置70がレンズシート17aを備えていたのに対し、図4に示すように、レンズシート17aに代えて光拡散フィルム17bを備えている点で第1の実施形態とは相違する。
したがって、図4においては、図1と同様な構成要素には同一符号してその説明を省略する。
第2の実施形態においては、光拡散フィルム17bを光拡散板10の光出射面10a側に積層することで光学シート25が構成されており、さらに、この光学シート25を用いてバックライトユニット35及びディスプレイ装置80が構成されている。
上記光拡散フィルム17bは、光拡散板10から出射された光をムラ無く拡散する効果とその出射光を集光する効果とを有しており、フィルム状に形成されて光透過性を有する透光性基材191と、該透光性基材191の出射面に形成された光拡散部192とを備え、該光拡散部192は複数の凸部から構成されている。この凸部の形状は特に限定されるものではなく、光拡散性と集光効果を発現するような形状であればよい。
なお、光拡散フィルム17bは、入射光の一部を全反射するように構成されたものであってもよく、また、複数枚を積層したものであってもよい。
なお、光拡散フィルム17bは、入射光の一部を全反射するように構成されたものであってもよく、また、複数枚を積層したものであってもよい。
また、光拡散板10と光拡散フィルム17bとが積層されてなる光学シート25は、第1実施形態の光学シート25と同様に粘着剤やスペーサー等の固定要素によって接合されたものであってもよい。その場合、光拡散フィルム17bと光拡散板10との間には、空隙(光透過用)が形成される。
以上のような構成の図4に示すディスプレイ装置80においては、光源11から出射されて光拡散板10を伝達してきた光が、光拡散フィルム17bの光入射面19aから入射され、さらに、その光は光拡散フィルム17bの光出射面19bから光学利得1以上で出射される。この際、光拡散フィルム17bによって集光効果が発現されるため、高い正面輝度を得ることができる。
また、第2実施形態における光学シート25は、光拡散板10の正面方向(観察者側)に集光効果を有する光拡散フィルム17bを光拡散板10に積層させて光学シート25を形成することから、上述した光拡散板10の寄与により光を拡散させてランプイメージを低減させることができるとともに、光を集光させて光の利用効率を高めて正面輝度を向上させることができる。
また、第2実施形態における光学シート25は、光拡散板10の正面方向(観察者側)に集光効果を有する光拡散フィルム17bを光拡散板10に積層させて光学シート25を形成することから、上述した光拡散板10の寄与により光を拡散させてランプイメージを低減させることができるとともに、光を集光させて光の利用効率を高めて正面輝度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態の光拡散板10、光学シート25、バックライトユニット35及びディスプレイ装置70、80について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第1及び第2実施形態においては、第1樹脂層20が背面側、第2樹脂層21が表示画面側に配置された光拡散板10について説明したが、これとは逆に、背面側に第2樹脂層21が、表示画面側に第1樹脂層20が配置されたものであってもよい。
また、光拡散板10は、2層構造のものに限られず、3層以上の多層構造のものであってもよく、例えば、3層構造の場合、背面側から、第1樹脂層20、第2樹脂層21、第1樹脂層20といった組み合わせで積層されたものであってもよい。
さらに、輝度向上あるいはランプイメージ低減効果をさらに向上させるために、光拡散板10の片面または両面にレンズ形状あるいは凸部を賦形しても良い。この場合、その表面の粗さの最大と最小の差は約200μmまでが好ましい。
本実施形態で示した光拡散板を用いた光学シートを作製し、その物性の評価を行った。以下、作製した光拡散板及び光学シートの具体的構成、試験方法及び試験結果について説明する。
なお、光学シートとしては、第1の実施形態で説明したように、光拡散板にレンズシートとを積層したものを作製した。
なお、光学シートとしては、第1の実施形態で説明したように、光拡散板にレンズシートとを積層したものを作製した。
(レンズシート)
熱可塑性ポリカーボネート樹脂ビーズを材料として、光学シートを構成するレンズシートを作製した。具体的には、上記熱可塑性ポリカーボネート樹脂ビーズを溶融させた後、押出機により当該シートを押し出して、当該シートが冷却、硬化する前に金型ロールによって凸状のシリンドリカル形状の単位レンズを成形した。なお、該単位レンズのピッチは60μmとした。
熱可塑性ポリカーボネート樹脂ビーズを材料として、光学シートを構成するレンズシートを作製した。具体的には、上記熱可塑性ポリカーボネート樹脂ビーズを溶融させた後、押出機により当該シートを押し出して、当該シートが冷却、硬化する前に金型ロールによって凸状のシリンドリカル形状の単位レンズを成形した。なお、該単位レンズのピッチは60μmとした。
(3層構造の光拡散板)
まず、第1樹脂層、第2樹脂層及び第3樹脂層からなる3層構造の光拡散板を作製し、物性の評価を行った。なお、この光拡散板においては、第1樹脂層及び第3樹脂層の厚み、光散乱粒子の平均粒径、屈折率、混入量(重量%)は同一とされている。
まず、第1樹脂層、第2樹脂層及び第3樹脂層からなる3層構造の光拡散板を作製し、物性の評価を行った。なお、この光拡散板においては、第1樹脂層及び第3樹脂層の厚み、光散乱粒子の平均粒径、屈折率、混入量(重量%)は同一とされている。
(実施例1〜7の光拡散板)
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PS)に1種又は2種の光散乱粒子(真球形状粒子)を添加した第1樹脂層、第2樹脂層及び第3樹脂層のからなる3層構造の光拡散板を実施例1〜7として作製した。なお、当該光拡散板は第1樹脂層と第3樹脂層とで第2樹脂層を挟み込むように構成されている。
各樹脂層の厚み、光散乱粒子の平均粒径、屈折率、混入量(重量%)は表1に示す通りである。
具体的な作製方法として、積層押出機によって、上記第1樹脂層及び第2樹脂層からなる積層シートを、その押出量を調整しながら押出し成形することで光拡散板を作製した。この際、押出機のダイ温度を200℃に、ロール温度(第2ロールの温度)を100℃に設定した。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PS)に1種又は2種の光散乱粒子(真球形状粒子)を添加した第1樹脂層、第2樹脂層及び第3樹脂層のからなる3層構造の光拡散板を実施例1〜7として作製した。なお、当該光拡散板は第1樹脂層と第3樹脂層とで第2樹脂層を挟み込むように構成されている。
各樹脂層の厚み、光散乱粒子の平均粒径、屈折率、混入量(重量%)は表1に示す通りである。
具体的な作製方法として、積層押出機によって、上記第1樹脂層及び第2樹脂層からなる積層シートを、その押出量を調整しながら押出し成形することで光拡散板を作製した。この際、押出機のダイ温度を200℃に、ロール温度(第2ロールの温度)を100℃に設定した。
(比較例1〜9の光拡散板)
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PS)に1種の光散乱粒子(真球形状粒子)を添加した第1樹脂層、第2樹脂層及び第3樹脂層のからなる3層構造の光拡散板を比較例1〜9として作製した。なお、当該光拡散板は第1樹脂層と第3樹脂層とで第2樹脂層を挟み込むように構成されている。
具体的な作製方法としては、上記実施例1〜7と同様である。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PS)に1種の光散乱粒子(真球形状粒子)を添加した第1樹脂層、第2樹脂層及び第3樹脂層のからなる3層構造の光拡散板を比較例1〜9として作製した。なお、当該光拡散板は第1樹脂層と第3樹脂層とで第2樹脂層を挟み込むように構成されている。
具体的な作製方法としては、上記実施例1〜7と同様である。
(評価)
そして、このような実施例1〜7及び比較例1〜9の光拡散板と上記レンズシートと重ね合わせて光学シートとし、ランプイメージ効果と明るさの評価を行った。その結果を表2に示す。なお、明るさは8000cd/m2以上を合格とした。
そして、このような実施例1〜7及び比較例1〜9の光拡散板と上記レンズシートと重ね合わせて光学シートとし、ランプイメージ効果と明るさの評価を行った。その結果を表2に示す。なお、明るさは8000cd/m2以上を合格とした。
表1及び表2から、真球形状の光散乱粒子の平均粒径が1〜12μmであるとともに、ポリスチレン樹脂との屈折率差が0.15〜0.18であって、第1樹脂層における光散乱粒子の混入量が4〜10重量%であるとともに、第2樹脂層における光散乱粒子の混入量が0.1〜0.5重量%であり、さらに、第1樹脂層の層厚d1と第2樹脂層の層厚d2との比d1/d2が1/19〜1/4の関係を満たし、かつ、第3樹脂層が第1樹脂層と同一の構成であるといった条件を全て充足する実施例1〜7については、ランプイメージは視認されず画像表示は良好であるとともに、明るさが8000cd/m2以上となり好ましい結果となった。
一方、上記条件の少なくとも1つを充足しない比較例1〜9については、ランプイメージ及び明るさの少なくとも一方が好ましくない結果となった。表1においては、上記条件を充足しない項目については、色彩を施すことで明示している。
一方、上記条件の少なくとも1つを充足しない比較例1〜9については、ランプイメージ及び明るさの少なくとも一方が好ましくない結果となった。表1においては、上記条件を充足しない項目については、色彩を施すことで明示している。
以上から、3層構造の光拡散板において、光散乱粒子が、粒径1〜12μm、かつ、樹脂との屈折率差が0.15〜0.18の真球形状粒子であって、第1樹脂層における光散乱粒子の混入量が4〜10重量%であるとともに、第2樹脂層における前記光散乱粒子の混入量が0.1〜0.5重量%であり、さらに、第1樹脂層の層厚d1と前記第2樹脂層の層厚d2とのd1/d2が1/19〜1/4であり、かつ、第3樹脂層が第1樹脂層と同一の構成である場合には、ランプイメージを低減するとともに正面輝度を向上させることが可能であることがわかった。
(2層構造の光拡散板)
次に、第1樹脂層及び第2樹脂層からなる2層構造の光拡散板を作製し、物性の評価を行った。
次に、第1樹脂層及び第2樹脂層からなる2層構造の光拡散板を作製し、物性の評価を行った。
(実施例8〜12の光拡散板)
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PS)に1種の光散乱粒子(真球形状粒子)を添加した第1樹脂層及び第2樹脂層を実施例8〜12として作製した。各樹脂層の厚み、光散乱粒子の平均粒径、屈折率、混入量(重量%)は表3に示す通りである。
具体的な作製方法として、積層押出機によって、上記第1樹脂層及び第2樹脂層からなる積層シートを、その押出量を調整しながら押出し成形することで光拡散板を作製した。この際、押出機のダイ温度を200℃に、ロール温度(第2ロールの温度)を100℃に設定した。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PS)に1種の光散乱粒子(真球形状粒子)を添加した第1樹脂層及び第2樹脂層を実施例8〜12として作製した。各樹脂層の厚み、光散乱粒子の平均粒径、屈折率、混入量(重量%)は表3に示す通りである。
具体的な作製方法として、積層押出機によって、上記第1樹脂層及び第2樹脂層からなる積層シートを、その押出量を調整しながら押出し成形することで光拡散板を作製した。この際、押出機のダイ温度を200℃に、ロール温度(第2ロールの温度)を100℃に設定した。
(比較例10〜12の光拡散板)
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PS)に1種の光散乱粒子(真球形状粒子)を添加した第1樹脂層及び第2樹脂層の光拡散板を比較例8〜12として作製した。
具体的な作製方法としては、上記と同様である。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PS)に1種の光散乱粒子(真球形状粒子)を添加した第1樹脂層及び第2樹脂層の光拡散板を比較例8〜12として作製した。
具体的な作製方法としては、上記と同様である。
(評価)
そして、このような実施例1〜7及び比較例1〜9の光拡散板と上記レンズシートと重ね合わせて光学シートとし、ランプイメージ効果と明るさの評価を行った。その結果を表4に示す。なお、明るさは8000cd/m2以上を合格とした。
そして、このような実施例1〜7及び比較例1〜9の光拡散板と上記レンズシートと重ね合わせて光学シートとし、ランプイメージ効果と明るさの評価を行った。その結果を表4に示す。なお、明るさは8000cd/m2以上を合格とした。
表3及び表4から、真球形状の光散乱粒子の平均粒径が1〜12μmであるとともに、ポリスチレン樹脂との屈折率差が0.15〜0.18のであって、第1樹脂層における光散乱粒子の混入量が4〜10重量%であり、第2樹脂層における前記光散乱粒子の混入量が0.1〜0.5重量%であり、さらに、第1樹脂層の層厚d1と第2樹脂層の層厚d2との比d1/d2が1/19〜1/4といった条件を全て充足する実施例8〜12については、ランプイメージは視認されず画像表示は良好であるとともに、明るさが8000cd/m2以上となり好ましい結果となった。
一方、上記条件のうち、特に、第1樹脂層の層厚d1と第2樹脂層の層厚d2との比d1/d2が1/19〜1/4を充足しない比較例10〜11については、ランプイメージ及び明るさの少なくとも一方が好ましくない結果となった。なお、表3においては、上記条件を充足しない項目については、色彩を施すことで明示している。
一方、上記条件のうち、特に、第1樹脂層の層厚d1と第2樹脂層の層厚d2との比d1/d2が1/19〜1/4を充足しない比較例10〜11については、ランプイメージ及び明るさの少なくとも一方が好ましくない結果となった。なお、表3においては、上記条件を充足しない項目については、色彩を施すことで明示している。
以上から、2層構造の光拡散板において、光散乱粒子が、粒径1〜12μm、かつ、樹脂との屈折率差が0.15〜0.18の真球形状粒子であって、第1樹脂層における光散乱粒子の混入量が4〜10重量%であるとともに、第2樹脂層における光散乱粒子の混入量が0.1〜0.5重量%であり、さらに、第1樹脂層の層厚d1と第2樹脂層の層厚d2とのd1/d2が1/19〜1/4である場合には、ランプイメージを低減するとともに正面輝度を向上させることが可能であることがわかった。
10 光拡散板
11 光源
12 樹脂
13 光散乱粒子(真球形状粒子)
17a レンズシート
17b 光拡散フィルム
20 第1樹脂層
21 第2樹脂層
25 光学シート
35 バックライトユニット
70 ディスプレイ装置
80 ディスプレイ装置
100 液晶パネル(画像表示部)
11 光源
12 樹脂
13 光散乱粒子(真球形状粒子)
17a レンズシート
17b 光拡散フィルム
20 第1樹脂層
21 第2樹脂層
25 光学シート
35 バックライトユニット
70 ディスプレイ装置
80 ディスプレイ装置
100 液晶パネル(画像表示部)
Claims (7)
- 樹脂に光散乱粒子が分散混入されてなる光拡散板において、
全光線透過率がT1%である第1樹脂層と全光線透過率がT2%である第2樹脂層との少なくとも2層からなり、
前記第1樹脂層の全光線透過率T1%と前記第2樹脂層の全光線透過率T2%とが、T1%<T2%の関係を満たすことを特徴とする光拡散板。 - 前記光散乱粒子が、平均粒径1〜12μmの真球形状粒子であって、
該光散乱粒子と前記樹脂との屈折率差が0.15〜0.18であり、
前記第1樹脂層における前記光散乱粒子の混入量が4〜10重量%であるとともに、前記第2樹脂層における前記光散乱粒子の混入量が0.1〜0.5重量%であり、
前記第1樹脂層の層厚d1と前記第2樹脂層の層厚d2との比d1/d2が1/19〜1/4であることを特徴とする請求項1に記載の光拡散板。 - 前記第2樹脂層における前記第1樹脂層が積層される面とは反対側の面に、前記第1樹脂層と同様の構成をなす第3樹脂層が積層されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光拡散板。
- 光源を一面側に配置したときに前記光源からの入射光を他面側に出射する光学シートであって、
請求項1から3のいずれか一項に記載の光拡散板と、
該光拡散板の光源と反対側の他面側に配置され、前記光拡散板を通過した前記光源の光の光学特性を変換して出射するレンズシートとを備えたことを特徴とする光学シート。 - 光源を一面側に配置したときに前記光源からの入射光を他面側に出射する光学シートであって、
請求項1から3のいずれか一項に記載の光拡散板と、
該光拡散板の光源と反対側の他面側に配置され、前記光拡散板を通過した前記光源の光の光学特性を変換して出射する光拡散フィルムとを備えたことを特徴とする光学シート。 - 請求項4又は5に記載の光学シートと、
該光学シートの一面側に配置される光源とを備えたことを特徴とするバックライトユニット。 - 請求項6に記載のバックライトユニットと、
該バックライトユニットの出射面側に配置されて、前記バックライトユニットからの光を表示光として画像表示を行う画像表示部とからなることを特徴とするディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008209049A JP2010044268A (ja) | 2008-08-14 | 2008-08-14 | 光拡散板、光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010044268A true JP2010044268A (ja) | 2010-02-25 |
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ID=42015695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008209049A Pending JP2010044268A (ja) | 2008-08-14 | 2008-08-14 | 光拡散板、光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010044268A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102508326A (zh) * | 2011-11-24 | 2012-06-20 | 合肥乐凯科技产业有限公司 | 一种具有高雾度高亮度的光学扩散膜和使用该光学扩散膜的液晶显示背光源 |
CN108845461A (zh) * | 2018-08-31 | 2018-11-20 | 武汉华星光电技术有限公司 | 背光模组及液晶显示装置 |
-
2008
- 2008-08-14 JP JP2008209049A patent/JP2010044268A/ja active Pending
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WO2020042525A1 (zh) * | 2018-08-31 | 2020-03-05 | 武汉华星光电技术有限公司 | 背光模组及液晶显示装置 |
CN108845461B (zh) * | 2018-08-31 | 2023-06-30 | 武汉华星光电技术有限公司 | 背光模组及液晶显示装置 |
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