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JP2009537546A - インテグラーゼ阻害剤 - Google Patents

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Abstract

三環系化合物、その保護中間体、およびHIV−インテグラーゼの阻害方法を開示する。本発明は、一実施形態では、例えば、式(I)〜(III)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを提供し、上記式における各変数は、本明細書中に定義されるとおりである。本発明は、一実施形態では、上記化合物または薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な賦形剤、希釈剤、またはキャリアとを含む、薬学的組成物を提供する。

Description

発明の分野
本発明は、一般に、抗ウイルス活性を有する化合物、より具体的には、HIV−インテグラーゼ阻害性を有する化合物に関する。
発明の背景
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染および関連疾患は、世界的規模の主な公衆衛生の問題である。ウイルスがコードするインテグラーゼタンパク質は、ウイルスDNAの宿主ゲノムへの特異的取り込みおよび組み込みを媒介する。組み込みはウイルス複製に必要である。したがって、HIVインテグラーゼの阻害は、関連疾患のHIV感染治療の追求に重要である。
ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)は、ウイルス複製に必要な以下の3つの酵素をコードする:逆転写酵素、プロテアーゼ、およびインテグラーゼ。逆転写酵素およびプロテアーゼをターゲティングする薬物は広範に使用されており、特に、組み合わせて使用した場合に有効であることが示されているにもかかわらず、毒性および耐性株の発生により、その有用性が制限されている(非特許文献1;非特許文献2)。ウイルス生活環の別の部位に指向する新規の薬剤が必要である。インテグラーゼは、安定に感染する必要があり、且つヒト宿主中に類似の酵素を欠くので、魅力的な標的として出現した(非特許文献3)。インテグラーゼの機能は、HIV−1長端末反復(LTR)領域の末端に特異的DNA配列を有する細胞質組み込み前複合体(3’プロセシングまたは「3’−P」と呼ばれる)内でプロウイルスDNAをエンドヌクレアーゼ的にプロセシングし、その後に複合体が核画分に翻訳される段階的様式によって、ウイルスRNAの逆転写に起因するプロウイルスDNAの宿主ゲノムへの組み込みを触媒することであり、この3’プロセシングプロウイルスDNAの宿主DNAへの組み込みは「鎖転移(ST)」反応で起こる(Hazudaら、Science(2000)287:646−650;Katzmanら、Adv.Virus Res.(1999)52:371−395;Asante−Applahら、Adv.Virus Res.(1999)52:351−369)。多数の薬剤が組換えインテグラーゼおよびウイルス長端末反復オリゴヌクレオチド配列を使用する細胞外アッセイで3’−PおよびSTを強く阻害するにもかかわらず、かかる阻害剤は、しばしば、完全にアセンブリされた組み込み前複合体を使用してアッセイした場合に阻害効力を欠くか、HIV感染細胞に対する抗ウイルス効果を示すことができない(Pommierら、Adv.Virus Res.(1999)52:427−458;Farnetら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.(1996)93:9742−9747;Pommierら、Antiviral Res.(2000)47:139−148。
抗ウイルス性および薬物動態学的性質が改良された(HIV耐性の発生に対する活性の増強、経口生物学的利用能の改善、効力の増強、および生体内での有効な半減期の延長が含まれる)HIVインテグラーゼ阻害化合物が望ましい(非特許文献4)。高次構造が制限されたシンナモイル型インテグラーゼ阻害剤(Articoら、Jour.Med.Chem.(1998)41:3948−3960)の三次元的定量的構造−活性関係の研究およびドッキングシミュレーション(Buolamwiniら、Jour.Med.Chem.(2002)45:841−852)により、水素結合相互作用と化合物間における阻害活性の相違との相関が示された。
細胞外アッセイで組み込み遮断を模索し、HIV感染細胞に対する抗ウイルス効果を示す一定のHIVインテグラーゼ阻害剤が発見されている(Anthonyら、特許文献1;Anthonyら、特許文献2;Anthonyら、WO02/30931号;WO02/055079号;Zhuangら、WO02/36734号;米国特許第6,395,743号;米国特許第6,245,806号;米国特許第6,271,402号;Fujishitaら、WO00/039086号;Uenakaら、WO00/075122号;Selnickら、WO99/62513号;Youngら、WO99/62520号;Payneら、WO01/00578号;Jingら、Biochemistry(2002)41:5397−5403;Paisら、J.Med.Chem.(2002)45:3184−94;Goldgurら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.(1999)96:13040−13043;Espesethら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.(2000)97:11244−11249)。最近のHIVインテグラーゼ阻害剤は、特許文献3、特許文献4、WO2004/035577号、WO2004/035576号、および米国特許出願公開第2003/0055071号に記載されている。
国際公開第02/30426号パンフレット 国際公開第02/30930号パンフレット 国際公開第2005/016927号パンフレット 国際公開第2004/096807号パンフレット
Palellaら、N.Engl.J.Med.(1998)338:853−860 Richman、D.D.Nature(2001)410:995−1001 LaFeminaら、J.Virol.(1992)66:7414−7419 Nair、V.「HIV integrase as a target for antiviral chemotherapy」Reviews in Medical Virology(2002)12(3):179−193
HIV治療のためのさらなる化合物、特に、有益な性質および良好な有効性を有する改良されたインテグラーゼ阻害剤を見出す必要がある。
発明の概要
本発明の1つの態様は、式(I):
Figure 2009537546
(式中、
およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、
各Rは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、H、R、−M−R、または−Q−Rであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
は、HまたはC〜Cアルキルであり、
Mは、分枝C〜Cアルキレンであり、
Qは、C〜Cアルキレンであり、
各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、−C(=O)NRaaab、−N(Raa)SOab、−SOab、C〜Cアルカノイル、C〜C炭素環、ピロリジノ、2−オキソピロリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換された−SO、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、そして、
は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換された5員または6員のヘテロアリール環であるか、Rは、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、RSONH−、またはRC(=O)NH−から選択される少なくとも1つの基で置換されたか、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニル環であるか、Rは、C〜C炭素環であり、そして
各RaaおよびRabは、独立して、HまたはC〜Cアルキルである)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを提供する。
本発明の別の態様は、式(II):
Figure 2009537546
(式中、
およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、
各Rは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、H、R、または−Q−Rであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
Qは、C〜Cアルキレンであり、
Zは、Oまたは2つの水素であり、
各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
は、C〜C炭素環、フェニル環、または5員もしくは6員のヘテロアリール環であり、フェニル環または5員もしくは6員のヘテロアリール環は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
は、OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−C(=O)NR、−C(=NRak)Ram、NH、−N(R)−C(=O)NR、4,5−ジヒドロ−4,4−ジメチルオキサゾール、または−N(R)−S(O)−Rであり、ここで、Rの各C〜Cアルキルは、−C(=O)NR、N(Rag)−C(=O)−Rah、または−N(Rag)−S(O)−Rahで置換され、ここで、Rの各C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルは、フェニル、ヒドロキシ、C〜C炭素環、または−C(=O)NRで任意選択的に置換され、
は−S(O)−Rであり、且つRは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであるか、Rは、Rで置換されたC〜Cアルキルであり、且つRは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであるか、Rは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、且つRは、R、NR、またはRで置換されたC〜Cアルキルであり、
各Rは、フルオロ、クロロ、フェニル、ピリジル、1,4−ジアゼパニル、またはピペラジノであり、ここで、各フェニル、ピリジル、1,4−ジアゼパニル、およびピペラジノは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換され、
各Rは、独立して、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、またはC〜C炭素環、ピロリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、およびピペラジノから選択される環であり、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
は、C〜Cアルキルであり、
各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜C炭素環、またはC〜Cアルキル−Rであるか、NRは、共に、ピペリジノ、モルホリノ、アゼチジノ、ピロリジノ、またはピペラジノ環を形成し、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルまたはハロで任意選択的に置換され、
各Rは、独立して、シアノ、フェニル、またはピリジルであり、ここで、各フェニルまたはピリジルは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換され、
は、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換されたフェニルであり、
各RagおよびRahは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
各Rakは、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、またはNRamanであり、
各Rahは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
各RamおよびRanは、独立して、HまたはC〜Cアルキルである)の化合物である本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを提供する。
本発明の別の態様は、式(III):
Figure 2009537546
(式中、
およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、ここで、各Rは、独立して、Hまたはアルキルであり、
は、H、R、または−L−Arであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
LはC〜Cアルキレンであり、
は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
Xは−C(=O)−または−S(O)−であり、
Yは−CH−または−CH−CH−であり、
Arは、C〜C12炭素環、置換C〜C12炭素環、C〜C20アリール、置換C〜C20アリール、C〜C20ヘテロアリール、置換C〜C20ヘテロアリールであり、
各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルである)の化合物である本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを提供する。
本発明の別の態様は、式(II):
Figure 2009537546
(式中、
およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、
各Rは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、H、R、または−Q−Rであり、
は、Rで置換されたC〜Cアルキルであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
Qは、C〜Cアルキレンであり、
Zは、Oまたは2つの水素であり、
各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
は、C〜C炭素環、フェニル環、または5員もしくは6員のヘテロアリール環であり、フェニル環または5員もしくは6員のヘテロアリール環は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−C(=O)NRacad、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
は、−N(Rae)−S(O)−Rafであり、
は、C〜Cアルキルであり、
各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルキル−Rであるか、NRは、共に、ピペリジノまたはピペラジノ環を形成し、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
各Rは、独立して、フェニルまたはピリジルであり、ここで、各フェニルまたはピリジルは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換され、
は、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換されたフェニルであり、
各RacおよびRadは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
各RaeおよびRafは、独立して、HまたはC〜Cアルキルである)の化合物である本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを提供する。
本発明の別の態様は、式(II):
Figure 2009537546
(式中、
およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、
各Rは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、H、R、または−Q−Rであり、
は、Rで置換されたC〜Cアルキルであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
Qは、C〜Cアルキレンであり、
Zは、Oまたは2つの水素であり、
各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
は、C〜C炭素環、フェニル環、または5員もしくは6員のヘテロアリール環であり、フェニル環または5員もしくは6員のヘテロアリール環は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C〜Cアルコキシ、−C(=O)NRacad、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
は、H、NH、−C(=O)NRxRx、C〜Cアルキル、ピリジル、1,3,4−オキサジアゾール、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール、または1つまたは複数のF、Cl、CN、ヒドロキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択的に置換されたフェニルであり、ここで、Rの任意のC〜Cアルキルは、1つまたは複数のヒドロキシ、シアノ、−C(=O)NR、または−NRarasで任意選択的に置換され、
は、C〜Cアルキルであり、
各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜C炭素環、またはC〜Cアルキル−Rであるか、NRは、共に、ピペリジノ、モルホリノ、アゼチジノ、ピロリジノ、またはピペラジノ環を形成し、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルまたはハロで任意選択的に置換され、
各Rは、独立して、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、フェニル、またはピリジルであり、ここで、各フェニルまたはピリジルは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換され、
は、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換されたフェニルであり、
各RacおよびRadは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
各RaeおよびRafは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
各RarおよびRasは、独立して、H、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルカノイルである)の化合物である本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを提供する。
本発明はまた、薬学的に許容可能な希釈剤、賦形剤、またはキャリアと組み合わせて治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む薬学的組成物を含む。
本発明はまた、追加免疫薬(booster agent)および/または治療有効量の1つまたは複数の以下の薬剤:本発明の別の化合物、AIDS治療薬(HIV阻害薬、抗感染症薬、または免疫調節薬など)と組み合わせて治療有効量の本発明の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む薬学的組成物を含む。HIV阻害薬には、HIV−プロテアーゼ阻害剤、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、またはその混合物が含まれ得る。
本発明はまた、HIVウイルスの増殖を治療し(例えば、防止、媒介、阻害など)、AIDSを治療し、AIDSまたはARCの症状の発症を遅延させ、一般に、HIVインテグラーゼを阻害する方法を含む。本方法は、有効量(例えば、哺乳動物のHIV感染細胞の成長を阻害するのに有効な量)の本発明の化合物をかかる治療を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む。
本発明の別の態様では、HIVインテグラーゼ活性を、HIVウイルスを含む疑いのある哺乳動物またはサンプルを本発明の化合物または組成物で治療する工程を含む方法によって阻害する。
本発明はまた、本発明の化合物の調製に有用なプロセスおよび新規の中間体を含む。本発明のいくつかの化合物は、本発明の他の化合物を調製するのに有用である。
本発明はまた、本発明の化合物のホスホナートプロドラッグの投与によって医薬品化合物の細胞蓄積、生物学的利用能、または保持を増加させ、それにより、その治療価値および診断価値を改善する方法を含む。
他の態様では、本発明の化合物の合成、分析、分離、単離、結晶化、精製、特徴づけ、異性体(鏡像異性体およびジアステレオマーが含まれる)の分割、および試験を行う方法を提供する。
本発明は、一部、抗HIVおよび/または薬学的特性が改善された化合物を提供する。
定義
他で言及しない限り、以下の用語および句は、本明細書中で使用する場合、以下の意味を有することが意図される。
用語「ホスホナート」および「ホスホナート基」は、少なくとも1つのリン−炭素結合および少なくとも1つのリン−酸素二重結合を含む分子内の官能基または官能部分を意味する。リン原子を、酸素、硫黄、および窒素の置換基とさらに置換する。これらの置換基は、プロドラッグ部分の一部であり得る。本明細書中で定義される場合、「ホスホナート」および「ホスホナート基」には、ホスホン酸官能基、ホスホン酸モノエステル官能基、ホスホン酸ジエステル官能基、ホスホンアミダート官能基、ホスホンジアミダート官能基、およびホスホンチオアート官能基を有する分子が含まれる。
本明細書中で使用する場合、用語「プロドラッグ」は、生体系に投与した場合、自発的化学反応、酵素触媒化学反応、光分解、および/または代謝化学反応の結果として原体(すなわち、有効成分)が生成される任意の化合物をいう。したがって、プロドラッグは、治療活性化合物の共有結合的に修飾されたアナログまたは潜伏形態である。
「薬学的に許容可能なプロドラッグ」は、宿主中で代謝され、例えば、酵素作用または一般的な酸または塩基加溶媒分解のいずれかによって加水分解または酸化されて有効成分を形成する化合物をいう。本発明の化合物のプロドラッグの典型的な例は、化合物の官能部分上の生物学的に不安定な保護基を有する。プロドラッグには、酸化、還元、アミノ化、脱アミノ化、エステル化、脱エステル化、アルキル化、脱アルキル化、アシル化、脱アシル化、リン酸化、脱リン酸化、光分解、加水分解することができるか、官能基の他の変化または変換(プロドラッグ上の化学結合の形成または破壊を含む)が起こった化合物が含まれる。
「プロドラッグ部分」は、加水分解、酵素切断、またはいくつかの他の過程による細胞内の系統的な代謝中の活性な阻害化合物から分離される不安定な官能基を意味する(Bundgaard,H.、「Design and Application of Prodrugs」 in Textbook of Drug Design and Development(1991)、編者:P.Krogsgaard−LarsenおよびH.Bundgaard、Harwood Academic Publishers、pp.113−191)。本発明のプロドラッグ化合物を使用して酵素活性化機構が可能な酵素には、アミダーゼ、エステラーゼ、微生物酵素、ホスホリパーゼ、コリンエステラーゼ、およびホスファーゼが含まれるが、これらに限定されない。プロドラッグ部分は、可溶性、吸収、および親油性を増強して薬物の送達、生物学的利用能、および有効性を至適化するのに役立ち得る。したがって、「プロドラッグ」は、治療活性化合物の共有結合的に修飾されたアナログである。
例示的プロドラッグ部分には、加水分解に感受性を示すか不安定なアシルオキシメチルエステル−CHOC(=O)R20およびアシルオキシメチルカルボナート−CHOC(=O)OR20(式中、R20は、C〜Cアルキル、C〜C置換アルキル、C〜C20アリール、またはC〜C20置換アリールである)が含まれる。アシルオキシアルキルエステルは、Farquharら、(1983)J.Pharm.Sci.72:324、また、米国特許第4,816,570号、同第4,968,788号、同第5,663,159号、および5,792,756号(全て参考として援用される)によってカルボン酸のプロドラッグストラテジーとして最初に使用され、その後にホスファートおよびホスホナートに適用された。本発明の一定の化合物では、プロドラッグ部分は、ホスホナート基の一部である。その後、アシルオキシアルキルエステルを使用して、細胞膜を通過してホスホン酸を送達し、経口生物学的利用能を増強した。アシルオキシアルキルエステルの密接なバリアントであるアルコキシカルボニルオキシアルキルエステル(カルボナート)も、本発明の化合物中のプロドラッグ部分としての経口生物学的利用能を増強することができる。例示的なアシルオキシメチルエステルは、ピバロイルオキシメトキシ、(POM)−CHOC(=O)C(CHである。例示的なアシルオキシメチルカルボナートプロドラッグ部分は、ピバロイルオキシメチルカルボナート(POC)−CHOC(=O)OC(CHである。
ホスホナート基は、ホスホナートプロドラッグ部分であり得る。プロドラッグ部分は、加水分解に感受性を示し得る(ピバロイルオキシメチルカルボナート(POC)またはPOM基などであるが、これらに限定されない)。あるいは、プロドラッグ部分は、酵素増強切断に感受性を示し得る(乳酸エステルまたはホスホンアミダート−エステル基など)。例示的ホスホナートプロドラッグ部分には、本明細書中に記載の構造Aの基が含まれるが、これは例示であり、これに限定されない。
リン基のアリールエステル、特に、フェニルエステルは、経口生物学的利用能を増強すると報告されている(DeLambertら(1994)J.Med.Chem.37:498)。ホスファートに対してオルト位のカルボン酸エステルを含むフェニルエステルも記載されている(KhamneiおよびTorrence,(1996)J.Med.Chem.39:4109−4115)。ベンジルエステルは、親ホスホン酸を生成することが報告されている。いくつかの場合、オルト位またはパラ位の置換基は、加水分解を促進することができる。アシル化フェノールまたはアルキル化フェノールを有するベンジルアナログは、酵素(例えば、エステラーゼ、オキシダーゼなど)の作用によってフェノール化合物を生成し、ベンジルC−O結合で切断されて、リン酸およびキノンメチド中間体を生成することができる。このプロドラッグクラスの例は、Mitchellら、(1992)J.Chem.Soc.Perkin Trans.I 2345;Brook ら、WO91/19721号に記載されている。ベンジル型メチレンに結合したカルボン酸エステル含有基を含むさらなる他のベンジルプロドラッグが記載されている(Glazierら、WO91/19721号)。チオ含有プロドラッグは、ホスホナート薬の細胞内送達に有用であることが報告されている。これらのプロエステルは、チオール基がアシル基でエステル化されているか別のチオール基と組み合わされてジスルフィドを形成するエチルチオ基を含む。ジスルフィドの脱エステル化または還元により、遊離チオ中間体が生成され、その後、リン酸およびエピスルフィドに分解される(Puechら、(1993)Antiviral Res.、22:155−174;Benzariaら、(1996)J.Med.Chem.39:4958)。環状ホスホン酸エステルはまた、リン含有化合物のプロドラッグとして記載されている(Erionら、米国特許第6,312,662号)。
「保護基」は、全体として官能基の性質または化合物の性質をマスクするか変化させる化合物の一部をいう。保護基の化学構造は、変化に富む。保護基の1つの機能は、親原体の合成における中間体としての機能を果たすことである。化学的保護基および保護/脱保護ストラテジーは、当該分野で周知である。「Protective Groups in Organic Chemistry」、Theodora W.Greene(John Wiley & Sons、Inc.、New York、1991年(本明細書中で参考として援用される)を参照のこと。しばしば保護基を使用して、一定の官能基の反応性をマスクし、所望の化学反応の有効性を支援する(例えば、規則正しく計画的な様式での化学結合のマスキングおよび破壊)。化合物の官能基の保護により、保護された官能基の反応性に加えて、他の物理的性質(極性、親油性(疎水性)など)および一般的分析ツールによって測定することができる他の性質を変化させる。化学的に保護された中間体自体は、生物学的に活性でも不活性でもよい。
本明細書中で使用する場合、用語「ヒドロキシル保護基」は、合成手順中および/または生体送達中に望ましくない反応からヒドロキシル基を保護することが当該分野で公知であり、この基を選択的に除去することができる、容易に除去可能な基をいう。ヒドロキシ−保護基は、基の保護について当該分野で周知であり、多数のかかる保護基が公知である(例えば、T.H.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第2版、John Wiley & Sons、New York(1991))。ヒドロキシ−保護基の例には、以下が含まれるが、これらに限定されない:
エーテル(メチル);
置換メチルエーテル(メトキシメチル、メチルチオメチル、t−ブチルチオメチル、(フェニルジメチルシリル)メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、p−メトキシベンジルオキシメチル、(4−メトキシフェノキシ)メチル、グアイアコールメチル、t−ブトキシメチル、4−ペンテニルオキシメチル、シロキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、テトラヒドロピラニル、3−ブロモテトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1−メトキシシクロヘキシル、4−メトキシテトラヒドロピラニル、4−メトキシテトラヒドロ−チオピラニル、4−メトキシテトラヒドロプチオピラニルS,S−ジオキシド、1−(2−クロロ−4−メチル)フェニル−4−メトキシピペリジン−4−イル、1,4−ジオキサン−2−イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフラニル、2,3,3a,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−7,8,8−トリメチル−4,7−メタノベンゾフラン−2−イル));
置換エチルエーテル(1−エトキシエチル、1−(2−クロロエトキシ)エチル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−(フェニルセレニル)エチル、t−ブチル、アリル、p−クロロフェニル、p−メトキシフェニル、2,4−ジニトロフェニル、ベンジル);
置換ベンジルエーテル(p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、p−シアノベンジル、p−フェニルベンジル、2−および4−ピコリル、3−メチル−2−ピコリル N−オキシド、ジフェニルメチル、p,p’−ジニトロベンズヒドリル、5−ジベンゾスベリル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、p−メトキシフェニルジフェニルメチル、ジ(p−メトキシフェニル)フェニルメチル、トリ(p−メトキシフェニル)メチル、4−(4’−ブロモフェナシルオキシ)フェニルジフェニルメチル、4,4’,4’’−トリス(4,5−ジクロロフタルイミドフェニル)メチル、4,4’,4’’−トリス(レブリノイルオキシフェニル)−メチル、4,4’,4’’−トリス(ベノキソイルオキシフェニル)メチル、3−(イミダゾール−1−イルメチル)ビス(4’,4’’−ジメトキシフェニル)メチル、1,1−ビス(4−メトキシフェニル)−1’−ピレニルメチル、9−アントリル、9−(9−フェニル)キサンテニル、9−(9−フェニル−10−オキソ)アントリル、1,3−ベンゾジチオラン−2−イル、ベンズイソチアゾリル S,S−ジオキシド);
シリルエーテル(トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルテキシルシリル、t−ブチルジメチル−シリル、t−ブチルジフェニルシリル、トリベンジルシリル、トリ−p−キシリルシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル、t−ブチルメトキシフェニルシリル);
エステル(ホルマート、ベンゾイルホルマート、アセテート、クロロアセテート、ジクロロアセテート、トリクロロアセテート、トリフルオロアセテート、メトキシアセテート、トリフェニルメトキシアセテート、フェノキシアセテート、p−クロロフェノキシアセテート、p−ポリ−フェニルアセテート、3−フェニル−プロピオナート、4−オキソペンタノアート(レブリナート)、4,4−(エチレンジチオ)ペンタノアート、ピバロアート、アダマントアート、クロトナート、4−メトキシクロトナート、ベンゾアート、p−フェニル−ベンゾアート、2,4,6−トリメチルベンゾアート(メシトエート));
カルボナート(メチル、9−フルオレニルメチル、エチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(フェニルスルホニル)エチル、2−(トリフェニルホスホニオ)エチル、イソブチル、ビニル、アリル、p−ニトロフェニル、ベンジル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、S−ベンジル チオカルボナート、4−エトキシ−1−ナフチル、メチル ジチオカルボナート);
補助開裂を有する基(2−ヨードベンゾアート、4−アジドブチラート、4−ニトロ−4−メチルペンタノアート、o−(ジブロモメチル)ベンゾアート、2−ホルミルベンゼンスルホナート、2−(メチルチオメトキシ)エチルカルボナート、4−(メチルチオメトキシ)ブチラート、2−(メチルチオメトキシメチル)ベンゾアート);
種々のエステル(2,6−ジクロロ−4−メチルフェノキシアセテート、2,6−ジクロロ−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシアセテート、2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)−フェノキシアセテート、クロロジフェニルアセテート、イソブチラート、モノスクシノエート、(E)−2−メチル−2−ブテノアート(チグロエート)、o−(メトキシカルボニル)ベンゾアート、p−ポリ−ベンゾアート、α−ナフトアート、ニトラート、アルキル N,N,N’,N’−テトラメチルホスホロジアミダート、N−フェニルカルバメート、ボラート、ジメチルホスフィノチオイル、2,4−ジニトロフェニルスルフェナート);および
スルホナート(スルファート、メタンスルホナート(メシラート)、ベンジルスルホナート、トシラート)。
より典型的には、ヒドロキシ保護基には、置換メチルエーテル、置換ベンジルエーテル、シリルエーテル、およびエステル(スルホン酸エステルが含まれる)、さらにより典型的には、トリアルキルシリルエーテル、トシラート、およびアセテートが含まれる。
本明細書中で使用する場合、用語「アミノ保護基」は、合成手順中および/または生体送達中に望ましくない反応からアミノ基を保護することが当該分野で公知であり、この基を選択的に除去することができる、容易に除去可能な基をいう。かかる保護基は、Greene、315〜385頁によって記載されている。これらの基には、以下が含まれる:
カルバメート(メチルおよびエチル、9−フルオレニルメチル、9(2−スルホ)フルオロエニル−メチル、9−(2,7−ジブロモ)フルオレニルメチル、2,7−ジ−t−ブチル−[9−(10,10−ジオキソ−10,10,10,10−テトラヒドロチオキサンチル)]メチル、4−メトキシフェナシル);
置換エチル(2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−フェニルエチル、1−(1−アダマンチル)−1−メチルエチル、1,1−ジメチル−2−ハロエチル、1,1−ジメチル−2,2−ジブロモエチル、1,1−ジメチル−2,2,2−トリクロロエチル、1−メチル−1−(4−ビフェニリル)エチル、1−(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−1−メチルエチル、2−(2’−および4’−ピリジル)エチル、2−(N,N−ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチル、t−ブチル、1−アダマンチル、ビニル、アリル、1−イソプロピルアリル、シンナミル、4−ニトロシンナミル、8−キノリル、N−ヒドロキシピペリジニル、アルキルジチオ、ベンジル、p−メトキシベンジル、p−ニトロベンジル、p−ブロモベンジル、p−クロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、4−メチルスルフィニルベンジル、9−アントリルメチル、ジフェニルメチル);
補助開裂を有する基(2−メチルチオエチル、2−メチルスルホニルエチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、[2−(1,3−ジチアニル)]メチル、4−メチルチオフェニル、2,4−ジメチルチオフェニル、2−ホスホニオエチル、2−トリフェニルホスホニオイソプロピル、1,1−ジメチル−2−シアノエチル、m−クロロ−p−アシルオキシベンジル、p−(ジヒドロキシボリル)ベンジル、5−ベンズイソオキサゾリルメチル、2−(トリフルオロメチル)−6−クロモニルメチル);
光分解可能な基(m−ニトロフェニル、3,5−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジル、フェニル(o−ニトロフェニル)メチル);
尿素型誘導体(フェノチアジニル−(10)−カルボニル、N’−p−トルエンスルホニルアミノカルボニル、N’−フェニルアミノチオカルボニル);
種々のカルバメート(t−アミル、S−ベンジルチオカルバメート、p−シアノベンジル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、p−デシルオキシベンジル、ジイソプロピルメチル、2,2−ジメトキシカルボニルビニル、o−(N,N−ジメチル−カルボキサミド)ベンジル、1,1−ジメチル−3−(N,N−ジメチルカルボキサミド)プロピル、1,1−ジメチルプロピニル、ジ(2−ピリジル)メチル、2−フラニルメチル、2−ヨードエチル、イソボルニル、イソブチル、イソニコチニル、p−(p’−メトキシフェニルアゾ)ベンジル、1−メチルシクロブチル、1−メチルシクロヘキシル、1−メチル−1−シクロプロピルメチル、1−メチル−1−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル、1−メチル−1−(p−フェニルアゾフェニル)エチル、1−メチル−1−フェニルエチル、1−メチル−1−(4−ピリジル)エチル、フェニル、p−(フェニルアゾ)ベンジル、2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル、4−(トリメチルアンモニウム)ベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル);
アミド(N−ホルミル、N−アセチル、N−クロロアセチル、N−トリクロロアセチル、N−トリフルオロアセチル、N−フェニルアセチル、N−3−フェニルプロピオニル、N−ピコリノイル、N−3−ピリジルカルボキシアミド、N−ベンゾイルフェニルアラニル、N−ベンゾイル、N−p−フェニルベンゾイル);
補助開裂を有するアミド(N−o−ニトロフェニルアセチル、N−o−ニトロフェノキシアセチル、N−アセトアセチル、(N’−ジチオベンジルオキシカルボニルアミノ)アセチル、N−3−(p−ヒドロキシフェニル)プロピオニル、N−3−(o−ニトロフェニル)プロピオニル、N−2−メチル−2−(o−ニトロフェノキシ)プロピオニル、N−2−メチル−2−(o−フェニルアゾフェノキシ)プロピオニル、N−4−クロロブチリル、N−3−メチル−3−ニトロブチリル、N−o−ニトロシンナモイル、N−アセチルメチオニン、N−o−ニトロベンゾイル、N−o−(ベンゾイルオキシメチル)ベンゾイル、4,5−ジフェニル−3−オキサゾリン−2−オン);
環状イミド誘導体(N−フタルイミド、N−ジチアスクシノイル、N−2,3−ジフェニルマレオイル、N−2,5−ジメチルピロリル、N−1,1,4,4−テトラメチルジシリルアザシクロペンタン付加物、5−置換1,3−ジメチル−1,3,5−トリアザシクロヘキサン−2−オン、5−置換1,3−ジベンジル−1,3−5−トリアザシクロヘキサン−2−オン、1−置換3,5−ジニトロ−4−ピリドニル);
N−アルキルおよびN−アリールアミン(N−メチル、N−アリル、N−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル、N−3−アセトキシプロピル、N−(1イソプロピル−4−ニトロ−2−オキソ−3−ピロリン−3−イル)、
第四級アンモニウム塩(N−ベンジル、N−ジ(4−メトキシフェニル)メチル、N−5−ジベンゾスベリル、N−トリフェニルメチル、N−(4−メトキシフェニル)ジフェニルメチル、N−9−フェニルフルオレニル、N−2,7−ジクロロ−9−フルオレニルメチレン、N−フェロセニルメチル、N−2−ピコリルアミンN’−オキシド)、
イミン誘導体(N−1,1−ジメチルチオメチレン、N−ベンジリデン、N−p−メトキシベンジリデン、N−ジフェニルメチレン、N−[(2−ピリジル)メシチル]メチレン、N,(N’,N’−ジメチルアミノメチレン、N,N’−イソプロピリデン、N−p−ニトロベンジリデン、N−サリチリデン、N−5−クロロサリチリデン、N−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニル−メチレン、N−シクロヘキシリデン);
エナミン誘導体(N−(5,5−ジメチル−3−オキソ−1−シクロヘキセニル));
N−金属誘導体(N−ボラン誘導体、N−ジフェニルボリン酸誘導体、N−[フェニル(ペンタカルボニルクロムまたはタングステン)]カルベニル、N−銅またはN−亜鉛キレート);
N−N誘導体(N−ニトロ、N−ニトロソ、N−オキシド);
N−P誘導体(N−ジフェニルホスフィニル、N−ジメチルチオホスフィニル、N−ジフェニルチオホスフィニル、N−ジアルキルホスホリル、N−ジベンジルホスホリル、N−ジフェニルホスホリル);
N−Si誘導体;N−S誘導体(N−スルフェニル誘導体(N−ベンゼンスルフェニル、N−o−ニトロベンゼンスルフェニル、N−2,4−ジニトロベンゼンスルフェニル、N−ペンタクロロベンゼンスルフェニル、N−2−ニトロ−4−メトキシベンゼンスルフェニル、N−トリフェニルメチルスルフェニル、N−3−ニトロピリジンスルフェニル);および
N−スルホニル誘導体(N−p−トルエンスルホニル、N−ベンゼンスルホニル、N−2,3,6−トリメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、N−2,4,6−トリメトキシベンゼンスルホニル、N−2,6−ジメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、N−ペンタメチルベンゼンスルホニル、N−2,3,5,6,−テトラメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、N−4−メトキシベンゼンスルホニル、N−2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、N−2,6−ジメトキシ−4−メチルベンゼンスルホニル、N−2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホニル、N−メタンスルホニル、N−β−トリメチルシリル−エタンスルホニル、N−9−アントラセンスルホニル、N−4−(4’,8’−ジメトキシナフチル−メチル)ベンゼンスルホニル、N−ベンジルスルホニル、N−トリフルオロメチルスルホニル、N−フェナシルスルホニル)。
保護化合物はまた、試験管内および生体内で変化した性質、いくつかの場合、至適化された性質(細胞膜の通過および酵素分解または金属イオン封鎖作用に対する耐性など)を示すことができる。この役割では、意図する治療効果を有する保護化合物を、プロドラッグと言うことができる。保護基の別の機能は、親薬物をプロドラッグに変化させ、それにより、生体内でのプロドラッグの変換の際に親薬物を放出することである。活性プロドラッグは親薬物よりも有効に吸収され得るので、プロドラッグは、親薬物よりも生体内での高い有効性を有し得る。保護基を、試験管内(例えば、化学中間体)または生体内(プロドラッグの場合)のいずれかで除去する。化学中間体に関して、脱保護後に得られた生成物(例えば、アルコール)が生理学的に許容可能であることは特に重要ではないが、一般に、生成物が薬学的に無害であることがより望ましい。例示的な保護基には、水素以外の構造Rの基が含まれるが、これは例であり、これに制限されない。
本発明の化合物の生理学的に許容可能な塩の例には、適切な塩基由来の塩(アルカリ金属(例えば、ナトリム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウム、およびNX (式中、XはC〜Cアルキル))が含まれる。水素原子またはアミノ基の生理学的に許容可能な塩には、有機カルボン酸(酢酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、マロン酸、リンゴ酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、およびコハク酸など)、有機スルホン酸(メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、およびp−トルエンスルホン酸など)、および無機酸(塩酸、硫酸、リン酸、およびスルファミン酸など)の塩が含まれる。ヒドロキシ基を有する化合物の生理学的に許容可能な塩には、適切な陽イオン(NaおよびNX (式中、Xは、HおよびC〜Cアルキル基からなる群から独立して選択される)など)と組み合わせた化合物の陰イオンが含まれる。
治療上の使用のために、本発明の化合物の主成分の塩は、生理学的に許容可能であろう(すなわち、これらは、生理学的に許容可能な酸または塩基由来の塩であろう)。しかし、生理学的に許容可能ではない酸または塩基の塩を、例えば、生理学的に許容可能な化合物の調製または精製で使用することもできる。全ての塩は、生理学的に許容可能な酸または塩基に由来するか由来しないかにかかわらず、本発明の範囲内である。
「アルキル」は、直鎖、第二級、第三級、または環状の炭素原子を含むC〜C18炭化水素である。例は、メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CHである。
「アルケニル」は、少なくとも1つの飽和部位(すなわち、炭素−炭素、sp二重結合)を有する直鎖、第二級、第三級、または環状の炭素原子を含むC〜C18炭化水素である。例には、エチレンまたはビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)、シクロペンテニル(−C)、および5−ヘキセニル(−CHCHCHCHCH=CH)が含まれるが、これらに限定されない。
「アルキニル」は、少なくとも1つの飽和部位(すなわち、炭素−炭素、sp三重結合)を有する直鎖、第二級、第三級、または環状の炭素原子を含むC〜C18炭化水素である。例には、アセチレン(−C≡CH)およびプロパルギル(−CHC≡CH)が含まれるが、これらに限定されない。
用語「アルキレン」および「アルキルジイル」は、それぞれ、親アルカンの同一または2つの異なる炭素原子からの2つの水素原子の除去によって誘導される2つの1価のラジカル中心を有する1〜18個の炭素原子の飽和、分枝、直鎖、または環状炭化水素ラジカルをいう。典型的なアルキレンラジカルには、メチレン(−CH−)、メチルメチレン(−C(CH)H−)1,2−エチル(−CHCH−)、1,3−プロピル(−CHCHCH−)、および1,4−ブチル(−CHCHCHCH−)などが含まれるが、これらに限定されない。
「アルケニレン」は、親アルケンの同一または2つの異なる炭素原子からの2つの水素原子の除去によって誘導される2つの1価のラジカル中心を有する2〜18個の炭素原子の不飽和、分枝、直鎖、または環状炭化水素ラジカルをいう(すなわち、炭素−炭素二重結合部分)。典型的なアルケニレンラジカルには、1,2−エチレン(−CH=CH−)が含まれるが、これらに限定されない。
「アルキニレン」は、親アルキンの同一または2つの異なる炭素原子からの2つの水素原子の除去によって誘導される2つの1価のラジカル中心を有する2〜18個の炭素原子の不飽和、分枝、直鎖、または環状炭化水素ラジカルをいう(すなわち、炭素−炭素三重結合部分)。典型的なアルキニレンラジカルには、アセチレン(−C≡C−)、プロパルギル(−CHC≡C−)、および4−ペンチニル(−CHCHCH≡CH−)が含まれるが、これらに限定されない。
「アリール」は、親芳香環系の1つの炭素原子からの1つの水素原子の除去によって誘導される6〜20個の炭素原子の1価の芳香族炭化水素ラジカルを意味する。典型的なアリール基には、ベンゼン、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、およびビフェニルなどに由来するラジカルが含まれるが、これらに限定されない。
「ヘテロアリール」は、親芳香環系の1つの原子からの1つの水素原子の除去によって誘導される、1つまたは複数の炭素原子およびN、O、S、およびPからなる群から選択される1つまたは複数の原子の1価の芳香族ラジカルを意味する。ヘテロアリール基は、3〜7個の環員(2〜6個の炭素原子およびN、O、P、およびSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子)を有する単環または7〜10個の環員(4〜9個の炭素原子およびN、O、P、およびSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子)を有する二環であり得る。ヘテロアリール二環は、ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]、または[6,6]系として配置された7〜10個の環原子(6〜9個の炭素原子およびN、O、およびSからなる群から選択される1〜2個ヘテロ原子)またはビシクロ [5,6]または[6,6]系として配置された9〜10個の環原子(8〜9個の炭素原子およびNおよびSからなる群から選択される1〜2個ヘテロ原子)を有する。ヘテロアリール基を、安定な共有結合によって炭素、窒素、硫黄、リン、または他の原子を介して薬物足場に結合することができる。
ヘテロアリール基には、例えば、ピリジル、ジヒドロピリジル異性体、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、s−トリアジニル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チオフラニル、チエニル、およびピロリルが含まれる。
「アリールアルキル」は、炭素原子、典型的には、末端炭素原子またはsp炭素原子に結合した水素原子の1つがアリールラジカルで置換された非環式アルキルラジカルをいう。典型的なアリールアルキル基には、ベンジル、2−フェニルエタン−1−イル、2−フェニルエテン−1−イル、ナフチルメチル、2−ナフチルエタン−1−イル、2−ナフチルエテン−1−イル、ナフトベンジル、および2−ナフトフェニルエタン−1−イルなどが含まれるが、これらに限定されない。アリールアルキル基は、6〜20個の炭素原子を含む(例えば、アリールアルキル基のアルキル部分(アルカニル、アルケニル、またはアルキニル基が含まれる)は1〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5〜14個の炭素原子である)。
「置換アルキル」、「置換アリール」、「置換ヘテロアリール」、「置換複素環」、および「置換アリールアルキル」などの置換された置換基は、それぞれ、1つまたは複数の水素原子が置換基とそれぞれ独立して置換されたアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環、およびアリールアルキルを意味する。典型的な置換基には、−X、−R、=O、−O、−OR、−S、−SR、−NR、−NR、=NR、−CX、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO、=N、−N、NC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR−S(=O)、−S(=O)OH、−S(=O)R、−OS(=O)OR、−S(=O)NR、−S(=O)R、−OP(=O)ORR、−P(=O)ORR−P(=O)(O、−P(=O)(OH)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、−C(NR)NRR(式中、各Xは、独立して、ハロゲン:F、Cl、Br、またはIであり、各Rは、独立して、H、アルキル、アリール、複素環、保護基、またはプロドラッグ部分が含まれるが、これらに限定されない。アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基も同様に置換することができる。
「複素環」は、少なくとも1つのN、O、S、またはPを含む飽和、不飽和、または芳香族環系を意味する。したがって、複素環には、ヘテロアリール基が含まれる。複素環には、本明細書中で使用する場合、Paquette、Leo A.「Principles of Modern Heterocyclic Chemistry」(W.A.Benjamin、New York、1968年)(特に、第1、3、4、6、7、および9章;「The Chemistry of Heterocyclic Compounds,A series of Monographs」(John Wiley & Sons、New York、1950年より現在に至る)(特に、第13、14、16、19、および28巻);Katritzky、Alan R.、Rees,C.W.およびScriven,E.「Comprehensive Heterocyclic Chemistry」(Pergamon Press、1996年);およびJ.Am.Chem.Soc.(1960)82:5566に記載のこれらの複素環が含まれるが、これらは例示であり、これらに制限されない。
複素環の例には、ピリジル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジル(ピペリジル)、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニール、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、チエニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリ、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4H−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、およびイサチノイルが含まれるが、これらは例示であり、これらに制限されない。
ビス−テトラヒドロフラニル基の1つの実施形態は、以下である:
Figure 2009537546
例であって制限されないが、炭素結合複素環を、ピリジンの2、3、4、5、または6位、ピリダジンの3、4、5、または6位、ピリミジンの2、4、5、または6位、ピラジンの2、3、5、または6位、フラン、テトラヒドロフラン、チオフラン、チオフェン、ピロール、またはテトラヒドロピロールの2、3、4、または5位、オキサゾール、イミダゾール、またはチアゾールの2、4、または5位、イソキサゾール、ピラゾール、またはイソチアゾールの3、4、または5位、アジリジンの2または3位、アゼチジンの2、3、または4位、キノリンの2、3、4、5、6、7、または8位、イソキノリンの1、3、4、5、6、7、または8位に結合する。さらにより典型的には、炭素結合複素環には、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、5−ピリジル、6−ピリジル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、5−ピリダジニル、6−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル、2−ピラジニル、3−ピラジニル、5−ピラジニル、6−ピラジニル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、または5−チアゾリルが含まれる。
例であって制限されないが、窒素結合複素環を、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの1位、イソインドール、またはイソインドリンの2位、モルホリンの4位、カルバゾールまたはβ−カルボリンの9位に結合する。さらにより典型的には、窒素結合複素環には、1−アジリジル、1−アゼテジル、1−ピロリル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、および1−ピペリジニルが含まれる。
「炭素環」は、単環として3〜7個の炭素原子を有するか、二環として7〜12個の炭素原子を有する飽和または部分不飽和環系を意味する。単環式炭素環は、3〜6個の環原子、さらにより典型的には、5または6個の環原子を有する。二環式炭素環は、例えば、ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]、もしくは[6,6]系として配置された7〜12個の環原子またはビシクロ[5,6]もしくは[6,6]系として配置された9または10個の環原子を有する。単環式炭素環の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペント−1−エニル、1−シクロペント−2−エニル、1−シクロペント−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキサ−1−エニル、1−シクロヘキサ−2−エニル、1−シクロヘキサ−3−エニル、およびスピリルが含まれる。
用語「キラル」は、鏡像パートナーの非重複可能性を有する分子をいい、用語「アキラル」は、その鏡像パートナー上に重複可能である分子をいう。
用語「立体異性体」は、同一の化学構造を有するが、空間的な原子または基の配置が異なる化合物をいう。
「ジアステレオマー」は、2つまたはそれを超えるキラル中心を有し、その分子が相互に鏡像ではない立体異性体をいう。ジアステレオマーは、異なる物理学的性質(例えば、融点、沸点、スペクトル特性、および反応性)を有する。ジアステレオマーの混合物を、電気泳動およびクロマトグラフィなどの高分解能の分析手順下で分離することができる。
「鏡像異性体」は、相互に重複不可能な鏡像である化合物の2つの立体異性体をいう。
本明細書中で使用される立体化学的定義および慣習は、一般に、編者:S.P.Parker、McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw−Hill Book Company、New York;およびEliel,E.およびWilen,S.、Stereochemistry of Organic Compounds(1994)John Wiley & Sons,Inc.、New Yorkに従う。光学活性形態の多数の有機化合物が存在する(すなわち、これらは、平面偏光の平面を回転する能力を有する)。光学活性化合物の記載では、接頭語DおよびLまたはRおよびSを使用して、そのキラル中心に関する分子の絶対立体配置を示す。接頭語dおよびlまたは(+)および(−)を使用して、化合物による平面偏光の回転サインを示し、(−)またはlは、化合物が左旋性であることを意味する。(+)またはdの接頭語を付けた化合物は、右旋性である。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、相互に鏡像異性体であることを除いて同一である。特定の立体異性体を、鏡像異性体ということもでき、かかる異性体の混合物は、しばしば、鏡像異性体混合物と呼ばれる。鏡像異性体の50:50混合物を、ラセミ混合物またはラセミ体といい、これは、化学反応または化学的過程において立体選択性または立体特異性が存在しなかった場合に起こり得る。用語「ラセミ混合物」および「ラセミ体」は、光学活性を欠く2つの鏡像異性体種の等モル混合物をいう。
例示的実施形態の詳細な説明
本発明はまた、1つまたは複数のホスホナート基またはホスホナートプロドラッグ基に結合した式I、II、およびIIIの化合物を提供する。かかる化合物を、式I、II、またはIIIの化合物から1つまたは複数の水素原子を除去し、この水素原子を基Aで置換することによって調製することができる。ここで、各Aは、独立して、
Figure 2009537546
であり、
は、独立して、O、S、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)、またはN(N(R)であり、
は、独立して、単結合、O、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)、N(N(R)、−S(=O)−(スルホキシド)、−S(=O)−(スルホン)、−S−(スルフィド)、または−S−S−(ジスルフィド)であり、
M2は、0、1または2であり、
M12aは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12であり、
M12bは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12であり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜C置換アルキル、アリール、置換アリール、または保護基であり、あるいは、1つの炭素原子、2つの隣接するR基と共に環(すなわち、スピロ炭素)を形成し、環は、全て炭素原子であってよく(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシル)、あるいは、環は、1つまたは複数のヘテロ原子を含むことができ(例えば、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、またはテトラヒドロフリル)、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜C置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、もしくは保護基、または式:
Figure 2009537546
(式中、M1a、M1c、およびM1dは、独立して、0または1であり、M12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12である)である。
リンカーを、式I、II、またはIIIの化合物と各置換基Aとの間に挿入することができる。リンカーは、O、S、NR、N−OR、C〜C12アルキレン、C〜C12置換アルキレン、C〜C12アルケニレン、C〜C12置換アルケニレン、C〜C12アルキニレン、C〜C12置換アルキニレン、C(=O)NH、C(=O)、S(=O)、C(=O)NH(CH、および(CHCHO)(式中、nは、1、2、3、4、5、または6であり得る)であり得る。リンカーはまた、アルキルオキシ(例えば、ポリエチレンオキシ、PEG、ポリメチレンオキシ)およびアルキルアミノ(例えば、ポリエチレンアミノ、JeffamineTM)ならびに二価酸のエステルおよびアミド(スクシナート、スクシンアミド、ジグリコラート、マロナート、およびカプロアミド)の反復単位であり得る。
の特定の実施形態には、M2は0であり(
Figure 2009537546
など)、M12bは1であり、Yは酸素であり、Y2bは、独立して、酸素(O)または窒素(N(R))である(
Figure 2009537546
など)。
の実施形態には、
Figure 2009537546
(式中、Wは炭素環(フェニルまたは置換フェニルなど)であり、Y2cは、独立して、O、N(R)またはSである)が含まれる。例えば、RはHであり得、nは1であり得る。
には、アリールおよびヘテロアリール基(
Figure 2009537546
など)も含まれるが、これらに限定されない。
の別の実施形態には、
Figure 2009537546
が含まれる。
かかる実施形態には、
Figure 2009537546
(式中、Y2bはOまたはN(R)であり、M12dは、1、2、3、4、5、6、7、または8であり、RはHまたはC〜Cアルキルであり、フェニル炭素環を、0〜3個のR基で置換し、RはC〜Cアルキルまたは置換アルキルである)が含まれる。Aのかかる実施形態には、フェニルホスホンアミダートアミノ酸(例えば、アラネートエステルおよびフェニルホスホン酸−乳酸エステル:
Figure 2009537546
が含まれる。
の実施形態には、エステル、カルバメート、カルボナート、チオエステル、アミド、チオアミド、および尿素基:
Figure 2009537546
が含まれる。
1つの実施形態では、プロドラッグ構成要素(PRD)は、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニルオキシメチレン、およびC〜Cシクロアルコキシカルボニルオキシメチレンからなる群から選択される。
1つの実施形態では、プロドラッグ構成要素(PRD)は、イソプロポキシカルボニル、シクロブトキシカルボニルオキシメチレン、ペント−3−オキシカルボニルオキシメチレン、シクロペンチルオキシカルボニルオキシメチレン、およびイソプロポキシカルボニルオキシメチレンからなる群から選択される。
1つの実施形態では、プロドラッグ構成要素(PRD)は、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニルオキシメチレン、およびC〜Cシクロアルコキシカルボニルオキシメチレンからなる群から選択される。
1つの実施形態では、プロドラッグ構成要素(PRD)は、イソプロポキシカルボニル、シクロブトキシカルボニルオキシメチレン、ペント−3−オキシカルボニルオキシメチレン、シクロペンチルオキシカルボニルオキシメチレン、およびイソプロポキシカルボニルオキシメチレンからなる群から選択される。
1つまたは複数のプロドラッグ部分を保有する本発明の化合物は、治療薬としての化合物の生物学的利用能を増大または至適化することができる。例えば、経口投与後の生物学的利用能は有益であり得、胃腸管または循環系および最終的な細胞への取り込みにおける代謝分解に対する耐性に依存し得る。プロドラッグ部分は、一定の加水分解性または酵素性の代謝過程の遅延によってかかる耐性を付与すると考えられる。親油性プロドラッグ部分は、細胞膜を通過する本発明の化合物の能動輸送または受動輸送を増大させることもできる(Darby,G.、Antiviral Chem.& Chemotherapy(1995)Supp.1,6:54−63)。
本発明の例示的実施形態には、ホスホンアミダートおよびホスホルアミダート(集合的に、「アミダート」)プロドラッグ化合物が含まれる。ホスホンアミダートおよびホスホルアミダートプロドラッグ部分の一般式には、以下が含まれる:
Figure 2009537546
ホスホンアミダート基のリン原子を、式I、II、またはIIIの化合物の炭素原子に結合する。窒素置換基Rには、エステル、アミド、またはカルバメート官能基が含まれ得る。例えば、Rは、−CRC(=O)OR’(式中、R’は、H、C〜Cアルキル、C〜C置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、C〜C20ヘテロアリール、またはC〜C20置換ヘテロアリールである)であり得る。
ホスホンアミダートおよびホスホルアミダートプロドラッグの例示的実施形態には、
Figure 2009537546
(式中、Rは−CRCOであり、RおよびRは、独立して、HまたはC〜Cアルキルである)が含まれる。
窒素原子は、プロドラッグ部分内にアミノ酸残基を含むことができる(グリシン、アラニン、またはバリンのエステル(例えば、バラシクロビル:Beauchamp、ら、Antiviral Chem.Chemotherapy(1992)3:157−164を参照のこと))(一般構造:
Figure 2009537546
(式中、R’はアミノ酸側鎖(例えば、H、CH、CH(CHなど)である)など)。
ホスホンアミダートプロドラッグ部分の例示的実施形態は、以下である:
Figure 2009537546
ラジカル、置換基、および範囲について本明細書中に列挙した特定の値は、例示のみを目的とし、これらは、ラジカルおよび置換基について定義した他の値または定義した範囲内の他の値を排除しない。
の特定の値は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルである。
の特定の値は、メチルである。
の特定の値は、メチルである。
の特定の値は、Hである。
の特定の値は、Rである。
の特定の値は、Hである。
の特定の値は、Rで置換されたC〜Cアルキルである。
の特定の値は、Hである。
の特定の値は、Rで置換されたC〜Cアルキルである。
Mの特定の値は、分枝Cアルキレンである。
Qの特定の値は、−CH−である。
の特定の値は、4−フルオロフェニルである。
の特定の値は、プロピル、2−プロピニル、2−ブチニル、メチル、2−メトキシエチル、2−ヒドロキシエチル、エチル、2−モルホリノエチル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−フルオロエチル、または2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルである。
の特定の値は、N−メチルアミノ−カルボニルメチル、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル、2−[N−(メチルスルホニル)−N−メチルアミノ]エチル、シクロプロピルメチル、2−(2−オキソピロリジノ)エチル、2−(メチルスルホニル)エチル、メチルスルホニル、またはアセチルメチルである。
の特定の値は、4−フルオロフェニルである。
の特定の値は、4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル、4−フルオロ−2−メチルスルホニルアミノフェニル、4−フルオロ−2−アシルアミノフェニル、2−フリル、2−チエニル、5−クロロ−[1,2,4]チアジアゾール−2−イル、5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル、3−メチルイソオキサゾール−5−イル、4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル、5−トリフルオロメチルフル−2−イル、4−ヒドロキシフェニル、4−ピリジル(N−オキシド)、または3−クロロ−2−ヒドロキシフェニルである。
の特定の値は、OH、C〜Cアルコキシ、NH、N(R)−C(=O)NR、または−N(R)−S(O)−Rであり、各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルキル−Rであるか、NRは共にピペリジノ環またはピペラジノ環を形成し、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、各Rは、独立して、フェニルまたはピリジルであり、ここで、各フェニルまたはピリジルは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換される。
の特定の値はCHであり、AはNである。
の特定の値はNであり、AはCHである。
の特定の値は、−Q−Rである。
の特定の値は、エチル、2−モルホリノエチル、2−メトキシエチル、メチル、2−ヒドロキシエチル、または3−ヒドロキシ−3−メチルブチルである。
Qの特定の値は−CH−であり、Rは4−フルオロフェニルである。
の特定の値は、OHである。
の特定の値は、C〜Cアルコキシである。
の特定の値は、N(R)−C(=O)NRである。
の特定の値は、−N(R)−S(O)−Rである。
の特定の値は−S(O)−Rであり、Rは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルである。
はRで置換されたC〜Cアルキルであり、Rは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルである。
の特定の値は、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、Rは、NRまたはRで置換されたC〜Cアルキルである。
の特定の値は−S(O)−CHまたは−S(O)−CHCHであり、Rはメチルまたはエチルである。
の特定の値は、シクロプロピルメチル、2−(2,5−ジメチルピロリジノ)エチル、または2−モルホリノエチルである。
の特定の値は、2−クロロエチル、ベンジル、ピリド−4−イルメチル、4−メチルフェニル、4−クロロフェニル、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル、2−(4−エチルスルホニルピペラジン−1−イル)エチル、2−(4−アシルピペラジン−1−イル)エチル、2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)エチル、N−(4−フルオロ−2−メチルアミノカルボニルベンジル)−N−メチルアミノ、N−(4−フルオロ−2−メトキシカルボニルベンジル)アミノ、N−(4−フルオロ−2−カルボキシベンジル)−N−メチルアミノ、およびN,N−ジエチルアミノである。
の特定の値は、N−メチル−N−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)アミノである。
の特定の値は、メトキシである。
の特定の値は、C〜Cアルキル、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−C(=O)NR、−C(=NRak)Ram、または4,5−ジヒドロ−4,4−ジメチルオキサゾールであり、ここで、Rの各C〜Cアルキルは−C(=O)NR、−N(Rag)−C(=O)−Rah、または−N(Rag)−S(O)−Rahで置換され、ここで、Rの各C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルは、フェニル、ヒドロキシ、C〜C炭素環、または−C(=O)NRで任意選択的に置換される。
の特定の値は、2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−2−メチルエトキシ、アリル、ピペリジノカルボニル、4,4−ジフルオロピペリジノカルボニル、N−シクロプロピル−N−(2−シアノエチル)アミノカルボニル、2−[N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ]エチル、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチルアミノカルボニル、N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノカルボニル、アセチル、ピペリジノカルボニルメチル、モルホリノカルボニルメチル、2−シクロプロピルエチニル、アゼチジノカルボニル、4−フルオロピペリジノカルボニル、ピロリジノカルボニル、3,3−ジフルオロピロリジノカルボニル、エチニル、1−ヒドロキシミノエチル、2−フェニルエチニル、4,5−ジヒドロ−4,4−ジメチルオキサゾール、4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル、N−アセチル−N−メチルアミノ、3,3−ジメチルブチン−1−イル、1−[N−(N’,N’−ジメチルアミノ)イミノ]エチル、2−[N−(N’−メチルアミノ)イミノ]エチル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチン−1−イル、1−メチルビニル、または1−(N−メトキシイミノ)エチルである。
の特定の値は、4−フルオロベンジルまたはメチルである。
Xの特定の値は、−C(=O)−である。
Xの特定の値は、−S(O)−である。
Yの特定の値は、−CH−である。
Yの特定の値は、−CH−CH−である。
の特定の値は、3−クロロ−4,6−ジフルオロベンジル、4−フルオロベンジル、3−クロロ−4−フルオロベンジル、4−フルオロ−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ベンジル、または4−フルオロ−2−(N−メチルアミノカルボニル)ベンジルである。
の特定の値は、4−フルオロベンジルである。
1つの特定の実施形態では、本発明は、式(I):
Figure 2009537546
(式中、
およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、
各Rは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、H、R、−M−R、または−Q−Rであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
は、HまたはC〜Cアルキルであり、
Mは、分枝C〜Cアルキレンであり、
Qは、C〜Cアルキレンであり、
各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、そして、
は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換された5員または6員のヘテロアリール環であるか、Rは、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、RSONH−、またはRC(=O)NH−から選択される少なくとも1つの基で置換され、且つ、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニル環であるか、Rは、C〜C炭素環である)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを提供する。
別の特定の実施形態では、本発明は、式(II):
Figure 2009537546
(式中、
およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、
各Rは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、H、R、または−Q−Rであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
Qは、C〜Cアルキレンであり、
Zは、Oまたは2つの水素であり、
各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
は、C〜C炭素環、フェニル環、または5員もしくは6員のヘテロアリール環であり、フェニル環または5員もしくは6員のヘテロアリール環は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
は、OH、C〜Cアルコキシ、NH、−N(R)−C(=O)NR、または−N(R)−S(O)−Rであり、
は−S(O)−Rであり、且つRは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであるか、Rは、Rで置換されたC〜Cアルキルであり、且つRは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであるか、Rは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、且つRは、R、NR、またはRで置換されたC〜Cアルキルであり、
各Rは、フルオロ、クロロ、フェニル、ピリジル、1,4ジアゼパニル、またはピペラジノであり、ここで、各フェニル、ピリジル、1,4−ジアゼパニル、およびピペラジノは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換され、
各Rは、独立して、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、またはC〜C炭素環、ピロリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、およびピペラジノから選択される環であり、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
は、C〜Cアルキルであり、
各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルキル−Rであるか、NRは、共に、ピペリジノまたはピペラジノ環を形成し、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
各Rは、独立して、フェニルまたはピリジルであり、ここで、各フェニルまたはピリジルは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換され、
は、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換されたフェニルである)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを提供する。
本発明の別の実施形態は、ヒトPBMC(末梢血単核球)中に蓄積することができる本発明のHIVインテグラーゼインヒビター三環式化合物に関する。PBMCは、球状のリンパ球および単球を有する血球をいう。生理学的に、PBMCは、感染機構の重要な構成要素である。PBMCを、標準的な密度勾配遠心分離によって通常の健康なドナーのヘパリン処理全血またはバフィコートから単離し、接触面から回収し、洗浄し(例えば、リン酸緩衝化生理食塩水)、寒剤中で保存することができる。PBMCを、マルチウェルプレート中で培養することができる。種々の培養時点で、評価のために上清を取り出すか、細胞を採取し、分析することができる(Smith R.ら、(2003)Blood 102(7):2532−2540)。この実施形態の化合物は、ホスホナートまたはホスホナートプロドラッグをさらに含むことができる。典型的には、ホスホナートまたはホスホナートプロドラッグは、本明細書中に記載の構造Aを有する。
任意選択的に、本実施形態の化合物は、ホスホナートまたはホスホナートプロドラッグを含まない化合物のアナログと比較した場合、ヒトPBMC中の化合物の細胞内半減期または化合物の細胞内代謝を改良することが証明されている。典型的には、半減期は、少なくとも約50%、より典型的には、少なくとも50〜100%の範囲、さらにより典型的には、少なくとも約100%、より典型的には、約100%をさらに超えて改善される。
別の実施形態では、ヒトPBMC中の化合物の代謝産物の細胞内半減期は、ホスホナートまたはホスホナートプロドラッグを含まない化合物のアナログと比較した場合に改良される。かかる実施形態では、代謝産物を細胞内に生成することができるか、ヒトPBMC内に生成する。代謝産物は、ヒトPBMC内のホスホナートプロドラッグの切断生成物であり得る。ホスホナートプロドラッグを切断して、生理学的pHで少なくとも1つの負電荷を有する代謝産物を形成することができる。ホスホナートプロドラッグを、ヒトPBMC内で酵素切断して、式P−OHの少なくとも1つの活性水素原子を有するホスホナートを形成することができる。
当業者はまた、本発明の化合物が、特に、その環境のpHに応じて、多数の異なるプロトン化状態で存在することができることも認識するであろう。本明細書中に提供した構造式は、いくつかの可能なプロトン化状態のうちのたった1つの化合物を描写しているが、これらの構造は例示のみを目的とし、本発明が任意の特定のプロトン化状態に制限されず、化合物の任意および全てのプロトン化形態が本発明の範囲内に含まれることが意図される。
本発明の化合物は、任意選択的に、本明細中の化合物の塩、特に、例えば、Na、Li、K、Ca+2、およびMg+2を含む薬学的に許容可能な非毒性の塩を含む。かかる塩には、アルカリ金属およびアルカリ土類金属のイオンまたはアンモニウムおよび第四級アミノイオンなどの適切な陽イオンの酸(典型的には、カルボン酸)の陰イオン部分との組み合わせによって得られた塩が含まれ得る。本発明の化合物は、複数の正電荷または負電荷を有することができる。本発明の化合物の正味の電荷は、正電荷または負電荷であり得る。任意の関連する対イオンは、典型的には、化合物が得られる合成方法および/または単離方法による影響を受ける。典型的な対イオンには、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、リチウム、ハライド、アセテート、トリフルオロアセテートなど、およびその混合物が含まれるが、これらに限定されない。任意の関連する対イオンの同一性は本発明の重要な特徴ではなく、本発明が任意の対イオン型に関連する化合物を含むと理解されるであろう。さらに、化合物が種々の異なる形態で存在得ることができるので、本発明は、対イオンに関連する化合物の形態(例えば、乾燥塩)だけでなく、対イオンに関連しない形態(例えば、水溶液または有機溶液)も含むことが意図される。
金属塩を、典型的には、金属水酸化物の本発明の化合物との反応によって調製する。この方法で調製される金属塩の例は、Li、Na、およびKを含む塩である。適切な金属化合物の添加によって、より溶解性の高い塩の溶液からより溶解性の低い金属塩を沈殿させることができる。さらに、典型的には、一定の有機酸および無機酸(例えば、HCl、HBr、HSO、HPO)、または有機スルホン酸の塩基性中心(典型的には、アミンまたは酸性基)への酸付加から形成することができる。最後に、本明細書中の組成物が、その組織化され、さらに両性イオンの形態の本発明の化合物および水和物に見られるような化学量論量の水との組み合わせを含むと理解すべきである。
1つまたは複数のアミノ酸、特に、タンパク質成分として見出された天然に存在するアミノ酸との親化合物の塩も本発明の範囲内に含まれる。アミノ酸は、典型的には、塩基性基または酸性基(例えば、リジン、アルギニン、またはグルタミン酸)または中性基(グリシン、セリン、トレオニン、アラニン、イソロイシン、またはロイシンなど)を有する側鎖を有するアミノ酸である。
本発明の化合物は、一定の場合、互変異性の共鳴異性体としても存在することができる。典型的には、本明細書中に示す構造は、化合物のたった1つの互変形態または共鳴形態を例示している。例えば、ヒドラジン、オキシム、ヒドラゾン基を、synまたはantiの立体配置のいずれかで示すことができる。対応する別の立体配置も同様に意図される。すべての可能な互変形態および共鳴形態は、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物の1つの鏡像異性体を、光学活性分割剤を使用したジアステレオマーの形成などの方法によってその反対の鏡像異性体を実質的に含めずに分離することができる(Stereochemistry of Carbon Compounds(1962)by E.L.Eliel、McGraw Hill;Lochmuller、C.H.、(1975)J.Chromatogr.、113:(3)283−302)。ラセミ混合物からから形成されたジアステレオマーの分離を、任意の適切な方法((1)キラル化合物を含むイオン性のジアステレオマー塩の形成および分別昌出または他の方法による分離、(2)キラル誘導体化試薬を使用したジアステレオマー化合物の形成、(ジアステレオマーの分離、および純粋な鏡像異性体への変換が含まれる)によって行なうことができる。あるいは、鏡像異性体を、キラル条件下で直接分離することができる(方法(3))。
方法(1)で、ジアステレオマー塩を、鏡像異性体的に純粋なキラル塩基(ブルシン、キニーネ、エフェドリン、ストリキニーネ、およびα−メチル−β−フェニルエチルアミン(アンフェタミン)など)の酸性官能性を有する非対称化合物(カルボン酸およびスルホン酸など)との反応によって形成することができる。ジアステレオマー塩を、分別昌出またはイオンクロマトグラフィによって分離するように誘導することができる。アミノ化合物の光学異性体の分離のために、キラルなカルボン酸またはスルホン酸(カンファースルホン酸、酒石酸、マンデル酸、または乳酸など)の添加により、ジアステレオマー塩を形成することができる。
あるいは、方法(2)により、分割すべき基質を、キラル化合物の1つの鏡像異性体と反応させて、ジアステレオマー対を形成することができる(Eliel,E.およびWilen,S.(1994)Stereochemistry of Organic Compounds、John Wiley & Sons,Inc.p.322)。ジアステレオマー化合物を、非対称化合物の鏡像異性体的に純粋なキラル誘導体化試薬(メチル誘導体など)での反応によって形成し、その後のジアステレオマーの分離および加水分解によって鏡像異性体が富化されたキサンテンを得ることができる。光学純度の決定方法は、ラセミ混合物のキラルエステル(メンチルエステルまたはMosherエステル、α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセテート)(Jacob III.(1982)J.Org.Chem.47:4165)など)の作製および2つのアトロプ異性のジアステレオマーの存在についてのNMRスペクトルの分析を含む。安定なジアステレオマーを分離し、アトロプ異性のナフチル−イソキノリンの分離方法に従った順相および逆相クロマトグラフィによって分離および単離することができる(Hoye,T.、WO96/15111号)。
方法(3)により、2つの非対称鏡像異性体のラセミ混合物を、キラル固定相を使用したクロマトグラフィによって分離することができる(Chiral Liquid Chromatography(1989)編者:W.J.Lough、Chapman and Hall、New York;Okamoto、(1990)「Optical resolution of dihydropyridine enantiomer by High−performance liquid chromatography using phenylcarbamates of polysaccharides as a chiral stationary phase」、J.of Chromatogr.513:375−378)。
鏡像異性体を、非対称炭素原子を有する他のキラル分子を区別するために使用した方法(旋光性および円偏光二色性など)によって区別することができる。
薬物および他の薬剤の標的細胞および組織への送達の改良は、長年注目されている研究対象である。生体内および試験管内の両方における生物活性分子の細胞への有効な輸送方法を開発しようと試みられているが、完全に満足できるように証明されていない。薬物の細胞間再分配(隣接細胞への分配)を最小にしながら阻害薬のその細胞内標的との会合を至適化することは、しばしば困難であるか非効率的である。
現在患者に非経口投与されているほとんどの薬剤はターゲティングせず、それにより、不必要な、しばしば望ましくない細胞および組織に薬剤が全身送達される。これにより、有害な薬物副作用が起こり、しばしば、投与することができる薬物(例えば、細胞毒性薬および他の抗癌薬または抗ウイルス薬)の用量を制限する。比較すると、薬物の経口投与は、一般に、便利で経済的な投与方法と認識されているにもかかわらず、経口投与により、(a)細胞および組織のバリア(例えば、血液/脳関門、上皮、細胞膜)を通過して薬物が取り込まれ、それによって望ましくない全身分布が起こり得るか、(b)胃腸管内に薬物が一過性に滞留し得る。したがって、主な目的は、薬剤を細胞および組織に特異的にターゲティングする方法を開発することであった。かかる治療の利点には、かかる薬剤の他の細胞および組織(非感染細胞など)への不適切な送達による一般的な生理学的影響を回避することが含まれる。細胞内ターゲティングを、生物活性剤を細胞内に蓄積または保持することが可能な方法および組成物によって行なうことができる。
本発明の化合物の調製
本発明の化合物を、当業者に公知の種々の合成経路および方法によって調製することができる。本発明はまた、本発明の化合物の作製方法に関する。化合物を、任意の適用可能な有機合成技術によって調製することができる。例えば、公知の技術は、以下の詳述されている:「Compendium of Organic Synthetic Methods」、John Wiley & Sons、New York、第1巻、Ian T.HarrisonおよびShuyen Harrison、1971年;第2巻、Ian T.HarrisonおよびShuyen Harrison、1974年;第3巻、Louis S.HegedusおよびLeroy Wade、1977年;第4巻、Leroy G.Wade,jr.、1980年;第5巻、Leroy G.Wade,Jr.、1984年;および第6巻、Michael B.Smith;同様にMarch,J.、「Advanced Organic Chemistry」、第3版、John Wiley & Sons、New York、1985年;「Comprehensive Organic Synthesis.Selectivity,Strategy & Efficiency in Modern Organic Chemistry」(全9巻)監修:Barry M.Trost、Pergamon Press、New York、1993年。
多数の例示的な本発明の化合物の調製方法を、本明細書中に提供する。これらの方法は、かかる調製物の性質を説明することを意図し、適用可能な方法の範囲を制限することを意図しない。
反応性の高い官能性および直接反応を位置選択的にマスキングするために、保護基を意図的に使用することができる(Greeneら(1991)「Protective Groups in Organic Synthesis」、第2版、John Wiley & Sons)。例えば、8−ヒドロキシル基および他のヒドロキシル置換基に有用な保護基には、メチル、MOM(メトキシメチル)、トリアルキルシリル、ベンジル、ベンゾイル、トリチル、およびテトラヒドロピラニルが含まれる。一定のアリール位(フッ素の2位など)を、置換から遮断することができる。
反応性置換基の保護
使用した反応条件に依存して、当業者の知識に従って、記載の順序の前に保護によって望ましくない反応から一定の反応性置換基を保護し、その後に置換基を脱保護することが必要であり得る。官能基の保護および脱保護は、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis、by T.W.GreeneおよびP.G.M Wuts、Wiley、第2版、1990年に記載されている。保護することができる反応性置換基を、添付のスキームに示す(例えば、[OH]、[SH]など)。
カルボアルコキシ置換ホスホナートビスアミダート、モノアミダート、ジエステル、およびモノエステルの調製
多数の方法は、ホスホン酸のアミダートおよびエステルへの変換に利用可能である。1つの方法群では、ホスホン酸を、ホスホリルクロリドなどの単離した活性化中間体に変換するか、アミンまたはヒドロキシ化合物との反応のためにホスホン酸をin situで活性化する。
ホスホン酸のホスホリルクロリドへの変換を、塩化チオニルとの反応(例えば、J.Gen.Chem.USSR、1983年、53,480,Zh.Obschei Khim.、1958年、28,1063、またはJ.Org.Chem.、1994年、59,6144に記載)、塩化オキサリルとの反応(J.Am.Chem.Soc.、1994年、116,3251またはJ.Org.Chem.、1994年、59,6144に記載)、または五塩化リンとの反応(J.Org.Chem.、2001年、66,329またはJ.Med.Chem.、1995年、38,1372に記載)によって行なう。次いで、得られたホスホリルクロリドを、塩基の存在下でアミンまたはヒドロキシル化合物と反応させて、アミダートまたはエステル生成物を得る。
J.Chem.Soc.、Chem.Comm.、1991年、312、またはNucleosides Nucleotides 2000年、19,1885に記載のように、ホスホン酸を、カルボニルジイミダゾールとの反応によって活性化イミダゾリル誘導体に変換する。活性化スルホニルオキシ誘導体を、J.Med.Chem.1995年、38,4958に記載のトリクロロメチルスルホニルクロリドまたはTet.Lett.、1996年、7857、またはBioorg.Med.Chem.Lett.、1998年、8,663に記載のトリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリドとのホスホン酸の反応によって得る。次いで、活性化スルホニルオキシ誘導体を、アミンまたはヒドロキシ化合物と反応させて、アミダートまたはエステルを得る。
あるいは、ホスホン酸およびアミンまたはヒドロキシの反応物質を、ジイミドカップリング剤の存在下で合わせる。ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下でのカップリング反応を用いたホスホン酸アミダートおよびエステルの調製は、例えば、J.Chem.Soc.、Chem.Comm.、1991年、312またはJ.Med.Chem.、1980年、23,1299またはColl.Czech.Chem.Comm.、1987年、52,2792に記載されている。ホスホン酸の活性化およびカップリングのためのエチルジメチルアミノプロピルカルボジイミドの使用は、Tet.Lett.、2001年、42,8841またはNucleosides Nucleotides、2000年、19,1885に記載されている。
ホスホン酸からのアミダートおよびエステルの調製のための多数のさらなるカップリング試薬が記載されている。薬剤には、Aldrithiol−2、PYBOPおよびBOP(J.Org.Chem.、1995年、60,5214およびJ.Med.Chem.、1997年、40,3842に記載)、メシチレン−2−スルホニル−3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(MSNT)(J.Med.Chem.、1996年、39,4958に記載)、ジフェニルホスホリルアジド(J.Org.Chem.、1984年、49,1158に記載)、1−(2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニル−3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(TPSNT)(Bioorg.Med.Chem.Lett.、1998年、8,1013に記載)、ブロモトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BroP)(Tet.Lett.、1996年、37,3997に記載)、2−クロロ−5,5−ジメチル−2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスフィナン(Nucleosides Nucleotides 1995年、14,871に記載)、およびジフェニルクロロホスファート(J.Med.Chem.、1988年、31,1305に記載)が含まれる。
ホスホン酸を、Mitsonobu反応(ホスホン酸およびアミンまたはヒドロキシの反応物質をトリアリールホスフィンおよびジアルキルアゾジカルボキシラートの存在下で組み合わせる)を用いてアミダートおよびエステルに変換することができる。この手順は、Org.Lett.、2001年、3,643またはJ.Med.Chem.、1997年、40,3842に記載されている。
ホスホン酸エステルを、適切な塩基の存在下でのホスホン酸とハロ化合物との間の反応によって得ることもできる。本方法は、例えば、Anal.Chem.、1987年、59,1056またはJ.Chem.Soc.Perkin Trans.、I、1993年、19,2303またはJ.Med.Chem.、1995年、38,1372またはTet.Lett.、2002年、43,1161に記載されている。
HIV−インテグラーゼ阻害剤化合物の生物活性
本発明の代表的化合物を、HIV−インテグラーゼ鎖転移触媒の阻害および細胞傷害性を測定する方法(抗HIVアッセイが含まれる)によって生物活性について試験した。Wolfeら、J.Virol.(1996)70:1424−1432;Hazudaら、Nucleic Acids Res.(1994)22:1121−22;Hazudaら、J.Virol.(1997)71:7005−7011;Hazudaら、Drug Design and Discovery(1997)15:17−24;およびHazudaら、Science(2000)287:646−650を参照のこと。本発明の化合物の抗ウイルス活性を、当該分野で周知の薬理学的モデルを使用して決定することができる。多数の本発明の化合物がHIV逆転写DNAの取り込みの阻害を証明している一方で、HIVの複製または増殖が影響を受ける他の作用機構が存在し得る。本発明の化合物は、HIV−インテグラーゼまたはHIV感染、AIDS、またはARCに関連する他の酵素の阻害を介して活性であり得る。さらに、本発明の化合物は、他のウイルス疾患に対して有意な活性を有し得る。したがって、本明細書中で具体化された特定のアッセイは、本発明を特定の作用機構に制限することを意図しない。
HIVインテグラーゼアッセイ(IC50の決定)
HIVインテグラーゼアッセイを、Reacti−Bind High Binding Capacityストレプトアビジンコーティングプレート(Pierce # 15502)中にて反応体積100μlで行う。プレートのウェルを、PBSで1回リンスする。次いで、各ウェルを、100μlの以下の配列を有する0.14μMドナーDNAにて室温でコーティングする:
Figure 2009537546
コーティング後、プレートをPBSで2回洗浄した。ドナーDNAの3’プロセシングを、80μlのインテグラーゼ/緩衝液混合物(25mM HEPES(pH7.3)、12.5mM DTT、93.75mM NaCl、12.5mM MgCl、1.25%グリセロール、0.3125uMインテグラーゼ)の各ウェルへの添加によって開始する。3’プロセシングを37℃で30分間進行させ、その後、10μlの試験化合物および10μlの以下の配列を有する2.5uM DIG標識標的DNA:
Figure 2009537546
を各ウェルに添加して、37℃で30分間鎖転移を進行させる。次いで、プレートを、2×SSCで5分間の洗浄を3回行い、PBSで1回リンスする。取り込まれた産物の検出のために、100μlの2000倍希釈のHRP抱合抗DIG抗体(Pierce #31468)を各ウェルに添加し、1時間インキュベートする。次いで、プレートを、0.05%Tween−20を含むPBSでのそれぞれ5分間の洗浄を3回行った。シグナルの発生および増幅のために、100μlのSuperSignal ELISA Femto Substrate(Pierce #37075)を、各ウェルに添加する。SPECTRAmax GEMINIマイクロプレート分光光度計において5秒/ウェルでのエンドポイントモードを使用して425nmの化学発光(相対光単位)を直ちに読み取る。
IC50の決定のために、2.2倍で連続希釈した8つの濃度の試験化合物を使用した。
MT2およびMT4細胞における抗ウイルスアッセイ
MT−2細胞を使用した抗ウイルスアッセイのために、10%FBSを有する50μlの2倍の試験濃度の5倍連続希釈化合物を含む培養培地を96ウェルプレートの各ウェル(9種の濃度)に三連で添加した。MT−2細胞に、0.01の感染多重度(m.o.i)にてHIV−IIIbを3時間感染させた。次いで、10%FBSを有する50μlの感染細胞懸濁液を含む培養培地(約1.5×10細胞)を、50μlの希釈化合物を含む各ウェルに添加した。次いで、プレートを、37℃で5日間インキュベートした。MT−4細胞を使用した抗ウイルスアッセイのために、10%FBSを有する20μlの2倍の試験濃度の5倍連続希釈化合物を含む培養培地を384ウェルプレートの各ウェル(7種の濃度)に三連で添加した。次に、MT−4細胞に、0.1のm.o.i.でHIV−IIIbを感染させ、直ちに20μlのウイルス/細胞混合物(約2000個の細胞)を、20μlの希釈化合物を含む各ウェルに添加した。次いで、プレートを、37℃で5日間インキュベートした。5日間のインキュベーション後、100μlのCellTiter−GloTM試薬(カタログ番号G7571、Promega Biosciences,Inc.、Madison、WI.)をMT−2細胞を含む各ウェルに添加し、40μlをMT−4細胞を含む各ウェルに添加した。室温で10分間のインキュベーションによって細胞を溶解し、次いで、化学発光を読み取った。
MT−2細胞およびMT−4細胞における細胞傷害性アッセイ
MT−2細胞における化合物の細胞傷害性の評価のために、プロトコールは、非感染細胞および3倍連続希釈の化合物を使用することを除いてMT−2細胞における抗ウイルスアッセイのプロトコールと類似していた。MT−4細胞における細胞傷害性評価のために、プロトコールは、ウイルスを添加しなかったことを除いて、MT−4細胞における抗ウイルスアッセイのプロトコールと類似する。
典型的には、本発明の化合物のIC50は約1μM以下である。本発明の一定の特定の化合物のIC50は、約約60nM以下である一方で、他の化合物のIC50は約25nM以下である。本発明の化合物のEC50は、典型的には、約1μM以下である。本発明の一定の特定の化合物のEC50は約60nM以下である一方で、他の化合物のIC50は約25nM以下である。本発明の一定の化合物のIC50は0μM超と約1μMとの間であり、EC50は0μM超と約1μMとの間である。本発明の他の化合物のIC50は0μM超と約60nMとの間であり、EC50は0μM超と約60nMとの間である。本発明の他の化合物のIC50は0μM超と約25nMとの間である一方で、EC50は0μM超と約25nMとの間である。
薬学的処方物および投与経路
薬学的に許容可能なキャリアおよび種々の組成物の製造方法の例は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Co.(1990)(その全体が本明細書中で参考として援用される)で見出すことができる。
本発明の化合物を、通常の慣習にしたがって選択される従来のキャリア、希釈剤、および賦形剤を使用して処方することができる。錠剤は、賦形剤、流動促進剤、充填剤、結合剤、および希釈剤などを含むであろう。水性処方物を滅菌形態で調製し、経口投与以外による送達を意図する場合、一般に、等張であろう。処方物は、任意選択的に、「Handbook of Pharmaceutical Excipients」(1986)に記載の賦形剤などの賦形剤を含む。賦形剤には、アスコルビン酸および他の抗酸化剤、キレート剤(EDTAなど)、炭水化物(デキストリン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロースなど)、およびステアリン酸などが含まれる。
本発明の化合物およびその生理学的に許容可能な塩(以後、集合的に、有効成分という)を、治療すべき容態に適切な任意の経路(経口、直腸、鼻腔内、局所(眼内、口腔、および舌下が含まれる)、膣内、および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内、および硬膜外が含まれる)が含まれる適切な経路)によって投与することができる。好ましい投与経路は、例えば、レシピエントの容態によって変化し得る。
有効成分を単独で投与することが可能であるが、有効性が薬学的処方物として存在することが好ましい。動物およびヒト用の本発明の処方物は、少なくとも1つの上記定義の有効成分を、1つまたは複数のその薬学的に許容可能なキャリア(賦形剤、希釈剤など)および任意選択的に他の治療成分と共に含む。キャリアは、処方物の他の成分と適合し、そのレシピエントに有害でないという意味で「許容可能」でなければならない。
処方物には、経口、直腸、鼻腔内、局所(口腔および舌下が含まれる)、膣内、および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内、および硬膜外が含まれる)投与に適切な処方物が含まれる。処方物は、単位投薬形態で存在し、薬学分野で周知の任意の方法によって調製可能であることが都合が良い。かかる方法は、有効成分を1つまたは複数の副成分を構成するキャリアと組み合わせる工程を含む。一般に、処方物を、有効成分を液体キャリアまたは微粉化固体キャリアまたはその両方と均一且つ密接に組み合わせ、次いで、必要に応じて、生成物を成形することによって調製する。
経口投与に適切な本発明の処方物は、それぞれ所定量の有効成分を含むカプセル、オブラート、または錠剤などの個別の単位、粉末または顆粒、水性の液体または非水性の液体の溶液または懸濁液、または水中油滴型乳濁液もしくは油中水滴型乳濁液として存在し得る。有効成分は、ボーラス、舐剤、またはペーストとしても存在し得る。
錠剤を、圧縮または成形によって作製することができ、任意選択的に、副成分を含む。圧縮錠を、適切な機械における、任意選択的に、結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、界面活性剤、または分散剤と混合したフリーフロー形態(粉末または顆粒など)への圧縮によって調製することができる。成形された錠剤を、適切な機械における不活性液体希釈剤で示された粉末化合物の混合物の成形によって作製することができる。錠剤を、任意選択的に、コーティングまたはスコアリングし、錠剤中の有効成分が遅延放出または徐放されるように処方することができる。
眼または他の外部組織(例えば、口腔および皮膚)の感染のために、処方物を、例えば、0.075〜20%w/w(0.1%w/w刻みで0.1%と20%との間の範囲(0.6%w/w、0.7%w/wなど)の有効成分が含まれる)、好ましくは0.2〜15%w/w、最も好ましくは0.5〜10%w/wの量の有効成分を含む局所用の軟膏またはクリームとして塗布することが好ましい。軟膏中に配合する場合、有効成分を、パラフィン系または水混和性の軟膏基剤のいずれかと共に使用することができる。あるいは、有効成分を、水中油滴型クリーム基剤と共にクリーム中に配合することができる。
必要に応じて、クリーム基剤の水相は、例えば、少なくとも30%w/wの多価アルコール(すなわち、2つまたはそれを超えるヒドロキシル基を有するアルコール(プロピレングリコール、ブタン1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、およびポリエチレングリコール(PEG400が含まれる)など)およびその混合物を含むことができる。局所処方物は、望ましくは、皮膚または他の影響を受ける領域への有効成分の吸収または透過を増強する化合物を含むことができる。かかる皮膚透過増強剤の例には、ジメチルスルホキシドおよび関連アナログが含まれる。
本発明の乳濁液の油相を、公知の様式で公知の成分から構成することができる。相が乳化剤(そうでなければ、エマルジェントとしても公知)を含み得る一方で、少なくとも1つの乳化剤の脂肪もしくは油または脂肪と油の両方との混合物を含むことが望ましい。好ましくは、親水性乳化剤を、安定剤として作用する親油性乳化剤と共に含める。油および脂肪の両方含むことも好ましい。まとめると、安定剤を含むか含まない乳化剤によっていわゆる乳化ワックスが作製され、ワックスと油および脂肪とで、クリーム処方物の油分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基剤が作製される。
本発明の処方物で用いるのに適切なエマルジェントおよび乳濁液には、TweenTM60、SpanTM80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル、およびラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。
薬学的乳濁液処方物で使用する可能性が高いほとんどの油中の活性化合物の溶解性が非常に低いので、処方物に適切な油または脂肪の選択は、所望の美容特性の達成に基づく。したがって、クリームは、好ましくは、チューブまたは他の容器からの漏れを回避するのに適切な粘稠性を有する非脂肪性、非染色性、および洗浄可能な生成物であるべきである。直鎖または分枝鎖の一塩基性または二塩基性のアルキルエステル(ジイソアジパート、ステアリン酸イソセチル、ココナッツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、2−エチルヘキシルパルミタート、またはCrodamol CAPとして公知の分枝鎖エステルのブレンド)を使用することができ、最後の3つが好ましいエステルである。これらを、必要な性質に応じて、単独または組み合わせて使用することができる。あるいは、白色軟パラフィンおよび/または流動パラフィンまたは他の鉱物油などの高融点の脂質を使用することができる。
眼への局所投与に適切な処方物には、有効成分を有効成分に適切なキャリア、特に、水性溶媒中に溶解または分散させた点眼薬が含まれる。有効成分は、好ましくは、かかる処方物中に、0.5〜20%、有利には、0.5〜10%、特に、約1.5%w/wの濃度で存在する。
口腔への局所投与に適切な処方物には、風味づけした基剤、通常、スクロースおよびアカシアまたはトラガカント中に有効成分を含む薬用ドロップ、ゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアカシアなどの不活性基剤中に有効成分を含む香剤、ならびに適切な液体キャリア中に有効成分を含む含嗽剤が含まれる。
直腸投与用処方物は、例えば、カカオバターまたはサリチラートを含む適切な基剤を有する座剤として存在することができる。
キャリアが固体である鼻腔内投与に適切な処方物には、例えば、20〜500ミクロン(5ミクロン刻みで20ミクロンと500ミクロンとの間の範囲(例えば30ミクロン、35ミクロンなど)の粒子サイズが含まれる)の粒子サイズを有し、鼻から吸い込む様式で(すなわち、鼻に近づけて保持した粉末の容器からの鼻道を介した急速な吸入によって)投与する粗末が含まれる。例えば、鼻噴霧または点鼻剤としての投与に適切なキャリアが液体の処方物には、有効成分の水溶液または油性溶液が含まれる。エアゾール投与に適切な処方物を、従来の方法にしたがって調製し、ニューモシスティス肺炎の治療用のペンタミジンなどの他の治療薬と共に送達させることができる。
膣内投与に適切な処方物は、有効成分に加えて当該分野で適切であることが公知のキャリアなどを含むペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム、または噴霧処方物として存在することができる。
非経口投与に適切な処方物には、水性および非水性の滅菌注射液が含まれる。この処方物は、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、および処方物を意図するレシピエントの血液と等張にする溶質、ならびに懸濁剤および増粘剤を含むことができる水性および非水性の滅菌懸濁液を含むことができる。処方物は、単位用量容器または複数回投与容器(例えば、密封したアンプルおよびバイアル)中に存在することができ、フリーズドライ(凍結乾燥)条件下で保存することができ、使用直前に滅菌液体キャリア(例えば、注射用の水)を添加することのみが必要である。即時注射用の溶液および懸濁液を、前に記載の滅菌粉末、顆粒、および錠剤から調製することができる。好ましい単位投薬処方物は、上記で本明細書中に引用した有効成分の1日量、単位1日分割用量、またはその適切な一部分を含む処方物である。
上記で特に言及した成分に加えて、問題の処方物の型を考慮して、本発明の処方物が当該分野で慣習的な他の薬剤(例えば、経口投与に適切な他の薬剤には香味物質が含まれ得る)を含むことができると理解すべきである。
本発明は、さらに、動物用キャリアと共に上記定義の少なくとも1つの有効成分を含む動物用組成物を提供する。動物用キャリアは、組成物を投与する目的に有用な材料であり、固体、液体、または気体であり、そうでなければ、動物分野で不活性であるか許容可能であり、有効成分と適合する材料であり得る。これらの動物用組成物を、経口、非経口、または任意の他の所望の経路によって投与することができる。
本発明の化合物を使用して、有効成分として1つまたは複数の本発明の化合物を含む制御放出薬学的処方物を提供することができる。この処方物(「制御放出処方物」)は、有効成分の放出を制御および調節して、投与頻度を減少させるか所与の本発明の化合物の薬物動態学プロフィールおよび毒性プロフィールを改善することができる。制御放出処方物を経口投与に適合させ、従来の方法にしたがって1つまたは複数の本発明の化合物を含む個別の単位を調製することができる。制御放出処方物を、微生物種(マラリア原虫、ニューモシスチス、ヘルペスウイルス(CMV、HSV 1、HSV 2、およびVZVなど)、レトロウイルス、およびアデノウイルスなどが含まれる)に起因する種々の微生物感染(特に、ヒト細菌、ヒト寄生原虫)またはヒトウイルス感染の治療または予防のために使用することができる。制御放出処方物を使用して、HIV感染および関連容態(結核、マラリア、ニューモシスチス肺炎、CMV網膜炎、AIDS、AIDS関連複合体(ARC)、および進行性全身性リンパ節症(PGL)、AIDS関連神経容態(多発性硬化症など)、および熱帯性痙性不全対麻痺など)を治療することができる。本発明の制御放出処方物を使用して治療することができる他のヒトレトロウイルス感染には、ヒトT細胞リンパ球指向性ウイルス(HTLV)−IおよびIV感染ならびにHIV−2感染が含まれる。したがって、本発明は、上記のヒトおよび動物の容態および微生物感染の治療または予防で用いる薬学的処方物を提供する。
併用療法
本発明の化合物を、上記の感染症または容態の治療または予防のための他の治療薬と組み合わせて使用することができる。かかるさらなる治療薬の例には、ウイルス、寄生虫、または細菌の感染または関連する容態の治療または予防または腫瘍または関連する容態の治療に有効な薬剤が含まれ、これらの薬剤には、以下が含まれる:3’−アジド−3’−デオキシチミジン(ジドブジン、AZT)、2’−デオキシ−3’−チアシチジン(3TC)、2’,3’−ジデオキシ−2’,3’−ジデヒドロアデノシン(D4A)、2’,3’−ジデオキシ−2’,3’−ジデヒドロチミジン(D4T)、カルボビル(炭素環式2’,3’−ジデオキシ−2’,3’−ジデヒドログアノシン)、3’−アジド−2’,3’−ジデオキシウリジン、5−フルオロチミジン、(E)−5−(2−ブロモビニル)−2’−デオキシウリジン(BVDU)、2−クロロデオキシアデノシン、2−デオキシコフォルマイシン、5−フルオロウラシル、5−フルオロウリジン、5−フルオロ−2’−デオキシウリジン、5−トリフルオロメチル−2’−デオキシウリジン、6−アザウリジン、5−フルオロオロチン酸、メトトレキサート、トリアセチルウリジン、1−(2’−デオキシ−2’−フルオロ−1−β−アラビノシル)−5−ヨードシチジン(FIAC)、テトラヒドロ−イミダゾ(4,5,1−jk)−(1,4)−ベンゾジアゼピン−2(1H)−チオン(TIBO)、2’−ノル−環式GMP、6−メトキシプリンアラビノシド(ara−M)、6−メトキシプリンアラビノシド 2’−O−バレラート、シトシンアラビノシド(ara−C)、2’,3’−ジデオキシヌクレオシド(2’,3’−ジデオキシシチジン(ddC)、2’,3’−ジデオキシアデノシン(ddA)、および2’,3’−ジデオキシイノシン(ddI)など)、非環式ヌクレオシド(アシクロビル、ペンシクロビル、ファムシクロビル、ガンシクロビル、HPMPC、PMEA、PMEG、PMPA、PMPDAP、FPMPA、HPMPA、HPMPDAP、(2R,5R)−9−テトラヒドロ−5−(ホスホノメトキシ)−2−フラニルアデニン、(2R,5R)−1−テトラヒドロ−5−(ホスホノメトキシ)−2−フラニルチミンなど)、他の抗ウイルス薬(リバビリン(アデニンアラビノシド)、2−チオ−6−アザウリジン、ツベルシジン、アウリントリカルボン酸、3−デアザネオプラノシン、ネプラノシン、リマンチジン、アダマンチン、およびホスカルネット(ホスホノギ酸三ナトリウム)が含まれる)、抗菌薬(細菌フルオロキノロン(シプロフロキサシンおよびペフロキサシンなど)が含まれる)、アミノグリコシド殺菌抗生物質(ストレプトマイシン、ゲンタマイシン、およびアミカシンなど)、β−ラクタマーゼ阻害剤(セファロスポリンおよびペニシリン)、他の抗菌薬(テトラサイクリン、イソシアジド、リファンピン、セフォペラゾン、クライトロマイシン、およびアジスロマイシンが含まれる)、抗寄生虫薬または抗真菌薬(ペンタミジン(1,5−ビス(4’−アミノフェノキシ)ペンタン)、9−デアザ−イノシン、スルファメトキサゾール、スルファジアジン、キナピラミン、キニーネ、フルコナゾール、ケトコナゾール、イトラコナゾール、アンホテリシンB、5−フルオロシトシン、クロトリマゾール、ヘキサデシルホスホコリン、およびナイスタチンが含まれる)、腎臓排泄阻害剤(プロベニシドなど)、ヌクレオシド輸送阻害剤(ジピリダモール、ジラゼブ、およびニトロベンジルチオイノシンなど)、免疫調節薬(FK506、シクロスポリンA、サイモシンα−1、サイトカイン(TNFおよびTGF−βが含まれる)、インターフェロン(IFN−α、IFN−β、およびIFN−γが含まれる)、インターロイキン(種々のインターロイキンが含まれる)、マクロファージ/顆粒球コロニー刺激因子(GM−CSF、G−CSF、M−CSFが含まれる)、サイトカインアンタゴニスト(抗TNF抗体、抗インターロイキン抗体、可溶性インターロイキン受容体、およびタンパク質キナーゼC阻害剤など)。
本発明の化合物を、追加免疫薬と組み合わせて使用することができる。本発明の1つの態様は、本発明の化合物の薬物動態学的性質を向上するのに有効な量の追加免疫薬の使用を提供する。追加免疫薬の有効量、例えば、本発明のHIVインテグラーゼ阻害剤をブースとするのに必要な量は、単独で使用した場合のそのプロフィールと比較した場合に化合物の薬物動態プロフィールを改善するのに必要な量である。本発明の化合物は、追加免疫薬を添加しない薬物動態学プロフィールよりも有効な薬物動態学プロフィールを有する。本発明のインテグラーゼ阻害剤の力価を向上するために使用される追加免疫薬の量は、好ましくは、治療量以下(例えば、患者のHIV感染の治療上の処置に従来より使用されている追加免疫薬の量未満の投薬量)である。本発明の化合物の向上用量は、患者中のその曝露が、生物学的利用能の増加、血中レベルの増加、半減期の増加、血漿濃度がピークに達する時間の増加、HIVインテグラーゼ阻害の増加/迅速化、および/または全身クリアランスの減少によって向上するように、HIV感染の治療量以下であるが、本発明の化合物の代謝の調整に影響を及ぼすのに十分に高い量である。追加免疫薬の例は、Ritonavir(登録商標)(ABBOTT Laboratories)である。
本発明の化合物を、経口投薬形態で投与することが好ましい。本発明の化合物(またはその薬学的に許容可能な塩)は、AIDS治療に有用である。化合物(またはその薬学的に許容可能な塩)は、治療に有用である。これらは、薬物として有用である。本発明の化合物または薬学的に許容可能な塩は、ウイルス感染(例えば、HIV)の治療薬の製造に有用である。本発明の薬学的組成物を、AIDSの治療で使用することができる。
本発明のさらに別の態様は、インテグラーゼ阻害が役割を果たす障害、症状、および疾患を治療するためのキットであって、2つまたはそれを超える個別の容器を1つの包装に含み、本発明の化合物、塩、または組成物が、1つまたは複数の以下:薬学的に許容可能なキャリア(賦形剤、希釈剤など)、追加免疫薬、治療有効量の別の本発明の化合物、その塩、または組成物、AIDS治療薬(HIV阻害剤など)、抗感染症薬、または免疫調節薬と組み合わせて収められている、キットを提供することである。
化合物を、種々の合成経路によって作製することができる。当該分野で公知の一般的手順(WO/2004035577号(その全体が本明細書中で参考として援用される)に開示の手順など)を提供して、多数の本発明の化合物を合成することができる。以下の2つの化合物を、WO/2004035577号に記載の手順を使用して調製することもできる。
Figure 2009537546
本発明を、以下の制限されない実施例によって説明する。
(実施例1)
Figure 2009537546
化合物(1)(107mg、213μmol)を、5mLのピリジンに溶解し、窒素でフラッシングし、0℃に冷却し、スルホニルクロリド(200μl)を添加し、窒素下で2時間撹拌した。暗色になった。反応物を、20mLのEtOAcで希釈し、0.1N HCl、ブライン、飽和NaHCOで洗浄し、ブラインで再度洗浄した。NaSOで乾燥させ、重ねたセライトで濾過し、真空下で濃縮して、粗生成物(2)を得た。粗生成物を、30%EtOAc/ヘキサンを使用したフラッシュクロマトグラフィによって精製して、81mgの所望の生成物を収率62%で得た。
C8−OHでのDPMの一般的な脱保護手順
化合物(2)(20mg)を、1mLのDCMに溶解し、TFA(100μl)およびトリエチルシラン(200μl)で処理した。室温で30分間の撹拌後、反応混合物を、トルエンと1回共沸した。次いで、得られた残渣を、逆相分取HPLCによって精製して、TFA塩として11.5mgの(3)を得た。
一般的HPLC条件:移動相Aは、0.1%TFA水溶液であり、移動相bは0.1% TFAを含むCHCNであった。勾配は、20分間でBを5%から60%にした。流速は20mL/分であった。カラムはPhenomenex、luna 5μ、C18(2)、150mm×21.1mmであった。
Figure 2009537546
(実施例2)
Figure 2009537546
9(100mg、0.18mmol)を、1.0mlのTHFに溶解した。シクロプロピルメタノール(21.3ul、0.27mmol)、トリフェニルホスフィン(71mg、0.27mmol)、およびDIAD(53uL、0.27mmol)を、この溶液に連続的に添加し、反応物を、室温で45分間撹拌した。次いで、反応物を、酢酸エチルで希釈し、有機物を飽和NaHCOで1回、水で2回、およびブラインで1回洗浄した。次いで、有機物を、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮して粗残渣を得、次いで、シリカゲルクロマトグラフィ(3:1−ヘキサン:酢酸エチル)によって精製して、10(90mg、81%)を得た。
(実施例3)
Figure 2009537546
9(100mg、0.18mmol)を、1.0mlのTHFに溶解した。次いで、N,N−ジメチルアミノエタノール(81ul、0.8mmol)、トリフェニルホスフィン(210mg、0.8mmol)、およびDIAD(155ul、0.8mmol)を、この溶液に連続的に添加し、反応物を、室温で45分間撹拌した。次いで、反応物を、酢酸エチルで希釈し、有機物を飽和NaHCOで1回、水で2回、およびブラインで1回洗浄した。次いで、有機物を、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮して粗残渣を得、次いで、シリカゲルクロマトグラフィ(1%トリエチルアミンを含む酢酸エチル)によって精製して、13(84mg、72%)を得た。
13(84mg、0.13mmol)を、1mlのTHFおよび100ulの水に溶解した。次いで、LiBH(22mg、1.05mmol)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応物を、酢酸エチルで希釈し、有機物を水で1回およびブラインで1回洗浄した。次いで、有機物を、MgSOで乾燥させ、真空下で濃縮して14を得、これをさらに精製することなく先に進めた(粗収量60mg、71%)。
次いで、14(60mg、90umol)を、1mlのDCMに溶解し、187ul(2.3mmol)のTFAおよび480ul(3mmol)のトリエチルシランで処理した。室温で30分間の撹拌後、混合物をトルエンと2回共沸した。次いで、残渣を、3:1−ヘキサン:エーテルでトリチュレートして粗固体を得、次いで、逆相分取HPLCによって精製して、15(2工程で40mg、46%)を得た。
Figure 2009537546
(実施例4)
Figure 2009537546
化合物(8)(300mg、596μmol)を、6mLのピリジンに溶解し、窒素でフラッシングし、0℃に冷却し、クロロエチルスルホニルクロリド(188μl、1.8mmol)を添加した。混合物を、窒素下で10分間撹拌した。反応物を、冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機相を、0.1N HClおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物(8)を得た。これを、エーテル/DCMから沈殿させた。乾燥後、淡色固体として不純物のない生成物(8)(443mg)を得た。m/z=594。
固体(8)(36mg、0.06mmol)を、1mLのTHFに溶解した。アミン(0.1mL)を添加した。反応混合物を、窒素下の室温で2時間撹拌した。試薬および溶媒を、減圧蒸発下で除去した。残渣を、ヘキサンで凝固させて、所望の生成物(9)を得た。
化合物(10)に対するC8−OHでのDPM基の脱保護を、実施例2のように行った。次いで、得られた残渣を、逆相分取HPLCによって精製した。それにより、ビス−TFA塩として26mg(収率57%)の(10)を得た。
Figure 2009537546
(実施例5、6、7)
化合物5002a〜dの代表的合成手順
Figure 2009537546
室温の60mgのスルホニル尿素5001を含む2mlアセトニトリルに、47uL DIEA、その後に32uLの臭化ベンジル(0.3mmol、3当量)を添加した。3時間後、LC/MSによって反応が完了していることが示され、反応物を、50mL酢酸エチルで希釈した。有機物を、25mL水およびその後に25mLブライン水溶液で洗浄した。NaSOでの乾燥後、溶媒を回転蒸発によって除去して、橙色オイルとして37mgのアルキル化スルホニル尿素中間体を得た。この生成物を過剰なTFAおよびTESを含む1.0MのDCM溶液で処理して、BOCおよびDPM保護基の全体的脱保護を行った。TA塩としての14mg(2工程の収率31%)のモノアルキル化スルホニル尿素生成物5002aを、逆相HPLCによる精製後に回収した。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
(実施例9)
Figure 2009537546
化合物(1)(30mg、60μmol)を、室温の1mLのアセトニトリルに溶解した。炭酸カリウム(83mg、600μmol)を添加し、2分間撹拌した。同時にスルホニルクロリド(57mg、300μmol)を添加した。混合物を、窒素下の室温で24時間撹拌した。反応物を、10mLのEtOAc/10mL水で希釈し、次いで、層を分離した。有機層を、10%クエン酸およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して粗生成物(4)を得た。粗生成物を、EtOAc/ヘキサンを使用したコンビ−フラッシュによって精製した。
C8−OHでのDPM基の脱保護を、実施例2のように行った。得られた残渣を、エーテル/ヘキサンでトリチュレートして、遊離塩基として黄色固体の(5)を精製した(15.0mg、収率51%)。
Figure 2009537546
(実施例10)
Figure 2009537546
前記のように実験を行った。得られた残渣を、エーテル/ヘキサンでトリチュレートして、遊離塩基として黄色固体の(7)を生成した(15.0mg、収率49%):
Figure 2009537546
(実施例11)
Figure 2009537546
フェノール119を、他の場所に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
(実施例12)
2−ブロモ−7−(4−フルオロ−ベンジル)−5,9−ジヒドロキシ−ピロロ[3,4−g]キノリン−6,8−ジオン1008
Figure 2009537546
M.−D.Le Basら、(Synthesis 2001年、16、p.2495)の文献に記載の手順に従って、100ml CClを、250mlのNaOCl水溶液と混合した。この混合物に、40mgのRuOを添加し、その後に50ml CClに溶解した3gの3−ブロモキノリンを添加した。さらに漂白剤を30mlずつ2,4,および6時間後に添加した。24時間後、水層を回収し、3N HClでpH1に酸性化した。次いで、水層を、酢酸エチル抽出し、NaSOで乾燥させ、蒸発によって揮発物を除去して、黄色樹脂として1.7gの生成物を得た(収率48%)。H NMRおよびMSデータは、文献で報告されたデータと一致した。
Figure 2009537546
次いで、得られた無水物(1g)を、前に報告した多工程系列に供して、対応するシアノ−エステルを得た。
Figure 2009537546
900uL LiHMDSを含む2ml乾燥THFを使用した80mg(0.3mmol)のエステルと80mg(3.6mmol)のイミドとの間のディークマン縮合により、粗生成物を得た。典型的な検査の後、黄色固体として約60mg(30%)の非精製生成物を得、これを、ジエチルエーテルでのトリチュレーションによってさらに精製して、2mgの高純度の生成物1008を得た。
Figure 2009537546
(実施例13、14、15、16)
Figure 2009537546
末端アミン上でのアルキル化のための一般的手順
固体(8)(30mg、0.05mmol)を、1mLのTHFに溶解した。アミン(5当量)を添加した。反応混合物を、窒素下の室温で2時間撹拌した。試薬および溶媒を、減圧蒸発下で除去した。残渣をヘキサンで凝固させて、所望の中間体を得た。所望の化合物に対するC8−OHでのDPM基の脱保護を、実施例2のように行った。次いで、得られた残渣を、逆相分取HPLCによって精製した。
N−エチル−ピペラジンから、トリス−TFA塩として34.1mg(収率89%)の11を得た:
Figure 2009537546
(実施例17)
Figure 2009537546
45:ピリジン(0.360mL)に溶解した中間体44(20mg、0.036mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(5.6μL、0.073mmol)を添加した。反応物を、不活性雰囲気下にて室温で2時間撹拌し、その際に、酢酸エチルで希釈し、HOで反応停止させた。有機層を、10%クエン酸溶液、HO、次いでブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、所望の粗生成物45(20mg)を得、これを、精製せず、さらに特徴づけも行わなかった。MS:629(M+1)。
46:化合物3と類似の様式で化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物46(12mg、53%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例18、19)
Figure 2009537546
ラクタム115(50mg、0.12mmol、1当量)に、DMF(1.2mL、0.1M)を添加し、氷浴中で0℃に冷却し、その後に水素化ナトリウム(5.5mg、0.14mmol、60%鉱物油、1.2当量)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。ブロミド121(50mg、0.17mmol、1.5当量)を添加し、反応物を、0℃で30分間撹拌した。水で反応を停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後に硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、4/1 EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物である122ジアステレオマーA(カラムから最初に溶離する)および123ジアステレオマーB(カラムから2番目に溶離する)121を得た。PMB脱保護後の化合物の特徴づけについては、以下を参照のこと。
Figure 2009537546
フェノール124を、他の場所に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
フェノール125を、を、他の場所に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例20、21、22)
化合物5008a〜cの代表的な合成手順
Figure 2009537546
室温の100mgのスルホニル尿素5005を含む4mLアセトニトリルに、261mg CsCO(0.8mmol、5当量)、その後に38uLのヨードエタン(0.5mmol、3当量)を添加した。18時間後、LC/MSによって反応が完了していることが示され、反応物を、50mL酢酸エチルで希釈した。有機物を、25mLの0.1M HCl、25mLの水、次いで、25mLのブライン水溶液で洗浄した。NaSOでの乾燥後、溶媒を回転蒸発によって除去して、112mgのアルキル化スルホニル尿素中間体を得た。この生成物材料の過剰なTFAを含む1.0M THF溶液での処理により、TIPS保護基が脱保護された。TFA塩としての34mg(2工程の収率43%)のビス−アルキル化スルホニル尿素生成物5006cを、逆相HPLCによる精製後に回収した。
Figure 2009537546
(実施例23)
Figure 2009537546
中間体2(50mg、75umol)を、500uLのN−メチルピペラジン原液に溶解し、その後に、反応物を、マイクロ波加熱を使用して150℃に加熱した。150℃で2時間の撹拌後、反応物を酢酸エチルで希釈した。次いで、有機物を、水で1回およびブラインで1回洗浄した。有機物を、MgSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。次いで、粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィ(6:2:1:1−酢酸エチル:メタノール:酢酸:水)で精製して、7(20mg、42%)を得た。
次いで、7(20mg、32umol)を、400umolのDCMに溶解し、30ul(400umol)のTFAおよび31ul(160umol)のトリエチルシランで処理した。室温で30分間の撹拌後、混合物をトルエンと2回共沸した。次いで、残渣を、3:1−ヘキサン:エーテルでトリチュレートして、8(8mg、43%)を得た。
Figure 2009537546
(実施例24)
Figure 2009537546
3:中間体2(29mg、0.056mmol)を含むジクロロメタン(0.5mL)の溶液を、トリフルオロ酢酸(0.1mL)およびトリエチルシラン(0.05mL)で処理した。反応混合物を、不活性雰囲気下にて室温で30分間撹拌し、その際に、混合物を、トルエン/THFと繰り返し共沸した。反応により、生成物の混合物が得られ、12は単離可能な種であった。固体を、逆相HPLCによって精製して、TFA塩として12(2.5mg)を得た:
Figure 2009537546
(実施例25)
Figure 2009537546
47:DMF(0.418mL)に溶解した中間体44(23mg、0.042mmol)に、トリエチルアミン(23μL、0.167mmol)および塩化アセチル(6μL、0.084mmol)を添加した。反応物は、室温でスラッジ状であったので、試薬を添加し、混合物を撹拌しながら50℃で48時間加熱し、その際に、酢酸エチルで希釈し、HOで反応を停止させた。有機層を、HO、LiCl水溶液、次いでブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(3/1−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物47(25mg、100%超(出発物質を含む))を得、さらに特徴づけなかった:MS:593(M+1)。
(実施例26)
Figure 2009537546
10:化合物2と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物10(29mg、89%)を得た:
Figure 2009537546
11:反応物にトリエチルシランを添加しないことを除いて化合物3と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物11(11mg、38%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例27)
Figure 2009537546
ベンジルアルコール126(1000mg、10.12mmol、1当量)に、ジエチルエーテル(40mL、0.25M)を添加し、これに、三臭化リン(960μL、10.12mmol、1当量)を添加した。混合物を、不活性雰囲気下で数時間撹拌し、次いで、水で反応停止させ、エーテルで抽出した。有機層を、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、およびブラインで洗浄し、その後に硫酸ナトリウムで乾燥させた。材料を、0℃の浴を用いて真空下で濃縮して、ブロミド127を得た。材料を特徴づけなかったが、直ちに次の反応で使用した。
Figure 2009537546
ラクタム115(25mg、0.058mmol、1当量)に、DMF(3mL)を添加し、氷浴中で冷却し、その後に水素化ナトリウム(2.5mg、0.058mmol、60% 鉱物油、1当量)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。ブロミド127(107mg、0.34mmol、1.2当量)を添加し、0℃で30分間撹拌した。水で反応を停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後に硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、4/1 EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物128を得た。MS:508.14(M+1)。
(実施例28)
Figure 2009537546
アルコール130(500mg、4.38mmol、1当量)に、ジエチルエーテル(40mL、0.1M)を添加し、これに、三臭化リン(413μL、4.38mmol、1当量)を添加した。混合物を、不活性雰囲気下で数時間撹拌し、次いで、水で反応停止させ、エーテルで抽出した。有機層を、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、およびブラインで洗浄し、その後に硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、揮発性ブロミド131を得た。
ブロミド131の不安定性のために、これを直ちに使用した。
Figure 2009537546
ラクタム115(30mg、0.07mmol、1当量)に、DMF(0.7mL、0.1M)を添加し、氷浴中で0℃に冷却し、その後に水素化ナトリウム(3.7mg、0.091mmol、60% 鉱物油、1.3当量)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。ブロミド131(1.40mL、0.14mmol、2当量、保存液)を添加し、0℃で30分間撹拌した。水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後に硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、4/1 EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物132を得た。PMB脱保護後の化合物の特徴づけについては、以下を参照のこと。
Figure 2009537546
フェノール133を、他の場所に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例29)
Figure 2009537546
13:化合物2に類似の様式で本化合物を作製するが、所望の生成物を、シリカゲルクロマトグラフィによって精製せず、その代わりに、粗生成物13(35mg)として単離した:MS:480(M+1)。
14:反応物にトリエチルシランを添加しないことを除いて化合物3と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物14(11mg、38%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例30)
Figure 2009537546
ラクタム115(30mg、0.07mmol、1当量)に、DMF(1mL、0.07M)を添加し、氷浴中で0℃に冷却し、その後に水素化ナトリウム(3.3mg、0.084mmol、60%鉱物油、1.2当量)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。5−クロロ−3−クロロメチル−[1,2,4]チアジアゾール(18mg、0.11mmol、1.5当量)を添加し、反応物を0℃で60分間撹拌した。水で反応を停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を水およびブラインで洗浄し、その後に硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、4/1 EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物136を得た。PMB脱保護後の化合物の特徴づけについては、以下を参照のこと。
Figure 2009537546
フェノール137を、他の場所に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例31)
Figure 2009537546
フェノール138(5g、35.06mmol、1当量)に、CHCl(110mL)を添加し、トリエチルアミン(7.33mL、52.59mmol、1.2当量)およびDMAP(856mg、7.02mmol、0.2当量)で処理した。TBSCl(6.34g、61.08mmol、1.2当量)をゆっくり添加し、反応混合物を、窒素雰囲気下にて室温で2時間撹拌した。反応混合物を、CHCl(400mL)で希釈し、水(200mL)で反応を停止させた。層を分離し、水層を酢酸エチル(200mL)で抽出した。併せた有機層を、水およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、透明オイルの139を得た。臭素化後の特徴づけについては、以下を参照のこと。
Figure 2009537546
139(10.14g、39.51mmol、1当量)に、CCl(160mL、0.25M)を添加し、これに、N−ブロモスクシンイミド(7.0g、39.51mmol、1当量)および過酸化ベンゾイル(955mg、3.95mmol、0.1当量)を添加した。混合物を不活性雰囲気下で撹拌し、還流し、紫外線ランプで反応フラスコを照らした。反応物を冷却し、焼結漏斗で固体を濾過し、濾過物を真空下で濃縮した。ヘキサンを用いたISCOフラッシュカラムクロマトグラフィを行って140を得た。
Figure 2009537546
(100% ヘキサン):0.35
Figure 2009537546
ラクタム115(30mg、0.07mmol、1当量)に、DMF(1mL)を添加し、氷浴中で0℃に冷却し、その後に水素化ナトリウム(3.4mg、0.08mmol、60%鉱物油、1.2当量)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。ブロミド140(70mg、0.21mmol、3当量)を添加し、反応物を0℃で30分間撹拌した。水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後に硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、4/1 EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物141を得た。
PMB脱保護後の化合物の特徴づけについては、以下を参照のこと。
Figure 2009537546
ビスフェノール141を、他の場所に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例32)
Figure 2009537546
19:化合物2と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物19(30mg、82%)を得た:
Figure 2009537546
20:化合物18と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物20(12mg、52%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例33)
Figure 2009537546
21:化合物2と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物21(33mg、80%)を得た:
Figure 2009537546
22:化合物3と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物22(13mg、40%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例34)
Figure 2009537546
23:化合物2と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物23(29mg、72%)を得た:
Figure 2009537546
24:化合物3と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物24(17mg、59%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例35)
Figure 2009537546
50:ジクロロメタン(154mL)に溶解したp−クレゾール(5g、46.3mmol)の溶液に、トリエチルアミン(9.63mL、69.4mmol)およびDMAP(1.13g、9.3mmol)を添加した。反応混合物を、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(8.37g、55.5mmol)で処理し、不活性雰囲気下にて室温で一晩撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、HOで反応停止させた。有機層を、HO(2回)およびその後にブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、所望の粗生成物50(12.76g)を得た:
Figure 2009537546
51:中間体50(1g、4.5mmol)を含む四塩化炭素(18mL)の溶液に、再結晶NBS(780mg、4.5mmol)および過酸化ベンゾイル(110mg、0.45mmol)を添加した。UVランプで反応混合物を2時間照らしながら、反応物を不活性雰囲気下にて80℃で撹拌した。冷却して室温に戻した後、固体を濾取し、母液を濃縮減量し、残渣を、シリカゲル(ヘキサン)でのクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物51(200mg)を得た:
Figure 2009537546
Figure 2009537546
52:化合物2と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物52(42mg、92%)を得た:
Figure 2009537546
53:中間体52(42mg、0.065mmol)を含むジクロロメタン(0.65mL)の溶液を、トリフルオロ酢酸(15μL)およびトリエチルシラン(21μL)で処理した。反応混合物を不活性雰囲気下にて室温で30分間撹拌し、その際に、シリル保護基は切断されなかった。したがって、トリフルオロ酢酸(0.200mL)、トリエチルシラン(20μL)、および水滴を添加し、数時間撹拌しながら反応物を50℃に加熱して反応を完了させた。トルエン/THFを使用して、希釈物を真空下で除去した。固体を、ジエチルエーテル/ヘキサンでトリチュレートして、親固体として所望の生成物25(24mg、90%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例36)
Figure 2009537546
ラクタム115(100mg、0.23mmol、1当量)に、DMF(2.5mL、0.1M)を添加し、氷浴中で0℃に冷却し、その後に水素化ナトリウム(10mg、0.25mmol、60%鉱物油、1.2当量)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。市販の塩に基づいた新たに遊離した4−ブロモメチル−ピリジン(59mg、0.35mmol、1.5当量)を添加し、反応物を、0℃で60分間撹拌した。水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後に硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、4/1 EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、所望の生成物142を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
化合物142(56mg、0.11mmol、1当量)をCHCl(3mL)中で撹拌し、mCBPA(73mg、0.32mmol、3当量、77%)を、不活性雰囲気下で一晩撹拌した。次いで、粗材料を、CHClに溶解し、TFA(150μL、過剰量)を添加し、不活性雰囲気下にて室温で撹拌した。得られた材料をHPLCによって精製して、所望のフェノール143を得た。
Figure 2009537546
(実施例37)
Figure 2009537546
55:化合物50と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物55(5.12g、2.36gの出発アルコール54から)を得た:
Figure 2009537546
56:化合物51と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物56(1.06g、72%)を得た:
Figure 2009537546
Figure 2009537546
57:化合物13と類似の様式で本化合物を作製して、所望の粗生成物35(40mg)を得て、これをさらに特徴づけなかった:MS:682(M+1)。
58:中間体57(40mg、0.044mmol)を含むTHF(2mL)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド水和物(30mg、0.11mmol)を添加した。反応混合物を、室温に加温しながら窒素雰囲気下で2.5時間撹拌し、その際に、酢酸エチルで希釈し、HOで反応停止させた。有機層を、5%クエン酸溶液、HO、およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、フェノール中間体を得た:MS:568(M+1)。粗残渣を、直ちにジクロロメタン(1mL)およびTHF(1mL)に溶解し、トリエチルシラン(0.2mL)およびトリフルオロ酢酸(0.4mL)で処理した。反応物を一晩撹拌し、次いで、希釈物を、トルエン/THFを使用して真空下で除去した。固体を、逆相HPLCで精製して、TFA塩として所望の生成物58(8mg)を得た:
Figure 2009537546
(実施例38)
Figure 2009537546
500mgの既知のt−ブチルメルカプタンを、2N塩酸での処理によって脱保護し、H処理を使用して酸化し、その後にSOClによる無水物形成に供して、中間体スルホニル無水物を得た。200mgの得られた無水物を、メタノール還流による加溶媒分解に供して、100mgの中間体スルホン酸を得た。
Figure 2009537546
以前の特許出願で報告された条件を使用した4−フルオロベンジル由来ピペラジノンを用いた標準的なカップリング化学により、40mgの環化前駆体を得た。
40mgの環化前駆体を含む1mL乾燥メタノールに、100uL NaOMe溶液を添加する。反応物を1時間撹拌し、その時点で、さらなる100uL NaOMe溶液を添加する。20時間後、s.m.は完了したようである。反応物を、濃縮し、ジクロロメタン(25mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液(10mL)で洗浄した。有機層を濃縮して、25mgの非精製生成物を得た。HPLC精製により、2.5mgの純粋な1012が得られ、これをHおよびMS分析によって特徴づけた。
Figure 2009537546
(実施例39)
Figure 2009537546
ジメチルエステル146(65mg、0.196mmol、1当量、その合成は、以前にWO2005/077050A2号に記載されている)およびイミド145(49mg、0.23mmol、1当量)を、窒素雰囲気下で乾燥THF(1mL)および乾燥メタノール(100μL)に溶解した。これに、NaH(20mg、0.49mmol、2.5当量、60%鉱物油)を添加した。発泡が停止するまで混合物を撹拌し、次いで、24時間還流した。HCl(水溶液)(2mL、6N)を、氷浴中で15分間撹拌しながら混合物に添加した。10mLジエチルエーテルを添加し、沈殿物を濾過し、ジエチルエーテルおよびHOで洗浄し、その後、真空下にて100℃で乾燥させ、さらに精製せずに、固体として、所望の生成物147を得た。
Figure 2009537546
(実施例40)
Figure 2009537546
ジエチルエステル148(210mg、0.89mmol、1当量)の合成は、以前にWO89/08103号に記載されており、これを、乾燥THF(9mL、0.1M)に溶解する。これに、イミド145(201mg、0.97mmol、2.2当量)を添加し、−78℃に冷却し、その後にLiHMDS(1.97mL、1.97mmol、2.2当量)を15分間にわたってゆっくり添加した。浴を除去し、反応物を45分間撹拌した。氷浴中で15分間撹拌しながらHCl(水溶液)(2mL、6N)を混合物に添加し、混合物を真空下で濃縮した。30mLジエチルエーテルを添加し、沈殿を濾過し、ジエチルエーテルおよびHOで洗浄し、次いで、真空下にて100℃で乾燥させ、さらに精製することなく、固体として所望の生成物149を得た。
Figure 2009537546
(実施例41)
Figure 2009537546
無水物97(WO2005/075475号に詳述された合成)(1000mg、3.89mmol、1当量)を含むフラスコに、THF(13mL、0.3M)を添加し、フラスコを−10℃に冷却し、その後にMg(ClO(1042mg、4.67mmol、1.2当量)を、不活性雰囲気下で添加した。反応物を5分間撹拌し、その後にイソプロパノール(13mL、0.3M)を添加し、反応物を室温に加温し、一晩撹拌した。反応物を真空下で濃縮してペーストを得、その後に酢酸エチル(150mL)および水(20mL)で希釈した。有機層を、飽和NHClおよびブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、位置異性体のみとして淡褐色の固体98(1.05gm、収率85%)を得た。
Figure 2009537546
酸98(285mg、0.89mmol、1当量)を含むフラスコ中に、ピリジン(4mL、0.3M)を添加し、0℃に冷却し、その後に不活性雰囲気下でメタンスルホニルクロリド(140μL、1.79mmol、2当量)を添加した。反応物を1時間撹拌し、その後に反応物にアンモニアを数分間バブリングし、次いで、30分間撹拌した。次いで、フラスコをロータリーエバポレーターに配置して、過剰なNHを除去した。次いで、フラスコを0℃に冷却し、その後にメタンスルホニルクロリド(560μL、7.16mmol、8当量)をゆっくり添加した。反応物を室温に加温し、一晩撹拌した。反応物を減量濃縮してペーストを得、飽和NaHCOでゆっくり反応停止し、1時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、反応物を抽出した(3回)。有機層を合わせ、水(2回)、飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。反応物を、ISCOシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、ニトリル101(191mg、収率71%)を得た。
Figure 2009537546
MS:299.00(M+1)。
0.35(7/3 ヘキサン/EtOAc)
Figure 2009537546
化合物100(3.69g、14.83mmol、1.15当量)およびニトリル101(3.84g、12.88mmol、1当量)を、THF(65mL)に溶解し、0℃に冷却した。これに、LiHMDS(30.91mL、30.91mmol、2.4当量、1M THF)を、10分間にわたって滴下した。1時間後、反応が完了し、酸(10mL、6M HCl)で反応停止させ、蒸発させて体積を小さくする。ペーストを、水と共にジエチルエーテルとヘキサンとの混合物で洗浄し、その後に100℃の真空下で乾燥させた。102の赤色固体(5.42g、収率86%)を得た。
Figure 2009537546
フェノール102(5.42g、11.13mmol、1当量)を含むDMF(45mL、0.2M)を、TEA(4.65mL、16.88mmol、1.5当量)およびDMAP(680mg、5.56mmol、0.5当量)で処理した。TIPSCl(3.54g、16.88mmol、1.5当量)をゆっくり添加し、反応混合物を、窒素雰囲気下にて室温で2時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(100mL)で反応停止した。層を分離し、水層を酢酸エチル(200mL)で抽出した。合わせた有機層を、LiCl水溶液(2回)、クエン酸(5%溶液)、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物をヘキサン中でトリチュレートし、濾過して、黄色固体として所望の生成物103(5.35g、75%)を得た。
Figure 2009537546
アニリン103(4.94g、7.68mmol、1当量)を含むCHCl(40mL)を、TEA(8.52mL、61.43mmol、8当量)で処理し、CHCl(15mL)中に予め溶解したメタンスルホニルクロリド(2.4mL、30.71mmol、4当量)の溶液を、45分間にわたって滴下しながら−10℃で撹拌した。添加後、混合物を、0℃に加温しながら3時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、次いで、残渣をCHCl(300mL)に再溶解し、次いで、HO(200mL)で反応停止した。層を分離し、水層をCHCl(100mL)で抽出した。合わせた有機層を、HO(3回)、クエン酸(5%溶液)、およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮し、さらに精製せずに粗中間体ビス−メシラート104(5.69、質量回収率87%)を得た。
Figure 2009537546
ビス−メシラート104(6.09g、7.62mmol、1当量)を含むTHF(39mL、0.2M)の溶液を、カリウムt−ブトキシド(7.6mL、7.62mmol、1当量、1.0MのTHF溶液)を10分間にわたって滴下しながら−10℃で撹拌した。1時間後、溶液を酢酸エチル(200mL)で希釈し、HO(200mL)で反応停止した。層を分離し、水層を酢酸エチル(200mL、2回)で抽出した。合わせた有機層を、HO(3回)、飽和NHCl、およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、CHCl(30mL)に溶解し、9/1−酢酸エチル/ヘキサン+0.05%TEAで予め洗浄したSiOプラグを通過させた。ショートカラムを、0.05%TEA+9/1−酢酸エチル/ヘキサンで溶離し、次いで、0.05%TEA+2/1−酢酸エチル/ヘキサンで溶離して、淡褐色固体としてモノメシラート105(5.08g、7.04mmol)を得た。
Figure 2009537546
イミド105(5.08g、7.04mmol、1当量)を、DMF(70mL、0.1M)に溶解し、0℃に冷却し、その後にCsCO(3.4g、10.56mmol、1.5当量)で処理した。これを5分間撹拌し、その後にヨードメタン(703μl、11.26mmol、1.6当量)を添加した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、次いで、水で反応停止した。有機層を、水、飽和NaHCO、およびブラインで洗浄した。溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、さらに精製せずに、メチル化粗生成物106(4.84g、質量回収率94%)を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
イミド106(2.02g、2.74mmol、1当量)に、THF(30mL、0.1M)を添加し、0℃で冷却し、その後にLiBH(2.05mL、4.12mmol、1.5当量)を5分間にわたってゆっくり添加した。MeOH(780μl、19.23mmol、7当量)をゆっくり添加した。LiBHを、反応が完了するまで添加した。反応物を、EtOAcで希釈し、クエン酸(10%溶液、250mL)で処理し、濾過し、THFを真空下で除去した。得られた溶液を、EtOAc(200mL)で希釈し、水で洗浄し、その後にブラインで洗浄した。溶液を乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、濃縮して、淡黄色固体として粗アミン様107(2.04g、質量回収率97%)を得た。
Figure 2009537546
アミン様107(2.02g、2.74mmol、1当量)を含むCHCl(30mL、0.1M)を、トリエチルシラン(6.5mL、41.09mmol、15当量)およびトリフルオロ酢酸(4.2mL、54.79mmol、20当量)で処理した。反応混合物を、不活性雰囲気下にて室温で24時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、トルエン(2×10mL)と共沸した。材料を、トリフルオロ酢酸(14mL、0.2M)に再溶解し、85℃に一晩加熱した。揮発物を真空下で除去し、トルエン(2×10mL)と共沸した。粗残渣を、ジクロロメタンに懸濁し、トリチュレーションによって完全に洗浄した。超音波処理を使用して、この洗浄を補助した。固体を、焼結漏斗で濾過し、完全に風乾した。茶色がかったオフホワイトの固体108(970mg、94%)を、TFA塩として得た。
Figure 2009537546
(実施例42)
2−(4−フルオロ−ベンジル)−9−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−2,3a,8−トリアザ−シクロペンタ[b]ナフタレン−1,4−ジオン1013
Figure 2009537546
65mgのアミンと65mgのカルボン酸との間の標準的なHATUカップリング条件により、フラッシュカラム精製後に60mgの中間体アミド生成物を得た。
60mgの環化前駆体の2mLの25%NaOMe溶液での処理により、所望の生成物に変換した。塩化アンモニウムでの反応停止および水層のEtOAcでの抽出の際、有機層の濃縮後に20mgの粗生成物を得た。この材料のHPLC精製により、1mgの所望の最終生成物1013が得られ、これを、H分析およびMS分析によって特徴づけた。
Figure 2009537546
(実施例43)
Figure 2009537546
74:ラクタム73(200mg、0.44mmol)を、DMF(4.4mL)に溶解し、CsCO(288mg、0.8mmol),パラ−メトキシベンジルクロリド(72μL、0.53mmol)、およびテトラブチルアンモニウムヨージド(82mg、0.22mmol)で処理した。反応物を、窒素雰囲気下にて55℃で2時間撹拌し、その際に水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水(2回)、LiCl水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(1/9−ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、所望の生成物74(120mg、60%)を得た:
Figure 2009537546
Figure 2009537546
75:DMF(1.1ml)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却したラクタム中間体74(50mg、0.11mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(6.5mg、0.16mmol、60%鉱物油)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。市販の(ブロモメチル)シクロプロパン(16μL、0.16mmol)およびテトラブチルアンモニウムヨージド(12.0mg、0.03mmol)を添加し、反応物を、氷浴中で2時間撹拌し、室温に加温した。反応をHOで停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、HO、LiCl水溶液(2回)、およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(3/1−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物75(25mg、45%)を得た:
Figure 2009537546
76:中間体75(25mg、0.049mmol)を含むジクロロメタン(2mL)の溶液を、トリフルオロ酢酸(0.15mL)およびトリエチルシラン(0.10mL)で処理した。反応混合物を、不活性雰囲気下にて室温で一晩撹拌し、その際に混合物をトルエン/THFで繰り返し共沸した。固体を、ジエチルエーテル/ヘキサン(1/1)中でトリチュレートして、TFA塩として所望の生成物76(15mg、61%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例44)
Figure 2009537546
77:対応するラクタム74(30mg、0.059mmol)および市販のヨウ化エチルを使用した化合物75と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物77(18mg、57%)を得た:
Figure 2009537546
78:化合物76と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物78(10mg、56%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例45)
Figure 2009537546
フェノール108(600mg、1.13mmol、1当量)に、DMF(12mL、0.1M)を添加し、その後、CsCO(960mg、2.95mmol、2.6当量)およびテトラブチルアンモニウムヨージド(125mg、0.34mmol、0.3当量)を添加し、その後にp−メトキシベンジルクロリド(230μL、1.70mmol、1.5当量)を添加した。次いで、反応物を65℃に加熱した。これを、室温に冷却し、その後にEtOAc(150mL)で希釈し、水で反応停止させた。これを、EtOAcで抽出し、水(2×100mL)、飽和NHCl、およびブラインで洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。4/1 EtOAc/ヘキサンを使用してISCOフラッシュカラムクロマトグラフィを行い、109(255mg、42%)を得た。
Figure 2009537546
ラクタム109(185mg、0.34mmol、1当量)を、DMF(3.5mL、0.1M)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却し、その後水素化ナトリウム(16.5mg、0.41mmol、1.3当量、60%鉱物油)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。ヨードメタン(28μL、0.45mmol、1.3当量)を添加し、反応物を0℃で30分間撹拌した。水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(7/3−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物110(110mg、70%)を得た。
Figure 2009537546
化合物111を、上記と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例46)
3−(4−フルオロ−ベンジル)−9−ヒドロキシ−7−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−1,7,10a−トリアザ−アントラセン−8,10−ジオン1014
Figure 2009537546
上記で報告した手順に類似の手順では、標準的なHATUカップリング条件を使用して50mgのN−メチルピペラジノンを50mgのカルボン酸Bと反応させて、フラッシュカラムによる精製後に30mgの純粋な中間体アミドを得た。NaOMe媒介閉環後に、塩化アンモニウムで反応停止させた。HPLCでのこの検査混合物の直接導入により、2mgの純粋な三環式化合物1014が得られ、これを、H分析およびMS分析によって特徴づけた。H NMR(300MHz,CDOD)は、δ8.95(s,1H)、8.45(s,1H)4.35(m,2H)、4.22(s,2H)、および3.75(m,2H)で診断ピークを示す。MS=354.3(M+H)。
(実施例47)
Figure 2009537546
80:氷浴で0℃に冷却したアルコール79(1g、7.62mmol)を含むジクロロメタン(76mL)の溶液を、ジブロモトリフェニルホスホラン(3.86g、9.15mmol)で処理した。室温で一晩の撹拌後、固体の所望の生成物を濾取して、不純物のない80(1.4g、定量)を得た;
Figure 2009537546
81:対応するラクタム74(30mg、0.059mmol)およびブロミド80を使用した化合物75についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の粗生成物81(約35mg)を得た。これを調査の際に精製せず、さらに特徴づけも行わなかった:MS:572(M+1)。
82:化合物76についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物82(14mg、38%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例48)
Figure 2009537546
84:化合物50と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物84(1.41g、1gの出発アルコール83由来)を得た:
Figure 2009537546
85:対応するラクタム74(75mg、0.16mmol)およびブロミド84(58mg、0.25mmol)を使用した化合物75についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物85(20mg、20%)を得た:
Figure 2009537546
86:中間体85(40mg、0.065mmol)を含むTHF(0.650mL)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド水和物(34mg、0.13mmol)を添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下にて室温で15分間撹拌し、その際に酢酸エチルで希釈し、HOで反応停止した。有機層を、5%クエン酸溶液、HO、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、脱保護中間体86(40mg、粗)を得た。これをさらに精製も特徴づけも行わなかった:MS:503(M+1)。
87:DMF(0.500ml)に溶解し、氷浴で0℃に冷却した中間体86(25mg、0.043mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(2.0mg、0.052mmol、60%鉱物油)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。ヨウ化メチル(3μL、0.052mmol)を添加し、反応物を0℃で1時間撹拌した。反応をHOで停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、HO、LiCl水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、所望の粗生成物87(25mg、粗)を得た:
Figure 2009537546
88:化合物76についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物88(9mg、51%−3工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例49)
Figure 2009537546
90:対応するラクタム74(30mg、0.059mmol)およびヨウ化メチルを使用した化合物75についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の粗生成物81(約35mg)を得た。これを調査の際に精製せず、さらに特徴づけも行わなかった:MS:473(M+1)。
91:化合物76についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物91(9mg、22%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例50)
Figure 2009537546
89:化合物76についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物89(5mg、47%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例51)
Figure 2009537546
92:ラクタム74(50mg、0.11mmol)および対応するトシラート(42mg、0.16mmol)を使用した化合物75についての上記と類似の様式で本化合物を作製して所望の粗生成物92(約35mg)を得た。これを調査の際に精製せず、さらに特徴づけも行わなかった:MS:545(M+1)。
93:化合物75についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物93(10mg、17%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例52)
Figure 2009537546
94:ラクタム74(40mg、0.087mmol)および対応する臭化ベンジル(12μL、0.096mmol)化合物75についての上記と類似の様式で本化合物を作製して所望の粗生成物94(約35mg)を得た。これを調査の際に精製せず、さらに特徴づけも行わなかった:MS:567(M+1)。
95:化合物76についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物95(10mg、20%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例53)
化合物5020の合成
Figure 2009537546
50mgのアミンと50mgのカルボン酸との間の標準的なHATUカップリング条件により、粗混合物として85mgの中間体アミド生成物5019を得た。
Figure 2009537546
85mgの環化前駆体5019の2mLのNaHMDS(1.0Mを含むTHF)溶液での処理により、LC/MS分析によって判断したところ、所望の生成物に変換した。4N HClでの反応停止および水層のEtOAcでの抽出の際、有機層の濃縮後に20mgの粗生成物を得た。この材料のHPLC精製により、2mgの所望の最終生成物5020(2工程での収率12%)を得た。
Figure 2009537546
(実施例54)
Figure 2009537546
出発ビスフェノール150(化合物564も)の合成は、本明細書中の他の場所に記載されている。150(1.25g、2.56mmol、1当量)を含むフラスコ中に、ジオキサン(26mL、0.1M)を添加した。水(13mL、0.25M)に溶解したNaOH(102mg、2.56mmol、1当量)を反応混合物に添加し、その後にクロロギ酸エチル(295μL、3.07mmol、1当量)を添加した。反応物を16時間撹拌し、その後にHCl(30mL、1N)で反応停止し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機層を、水(4×30mL)、飽和NaHCO(50mL)、ブライン溶液(50mL)で数回洗浄した。これを、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、褐色固体として151を得た。
Figure 2009537546
フェノール151(1.20g、2.21mmol、1当量)を含むフラスコ中に、DMF(20mL)を添加し、その後にCsCO(1.80g、5.53mmol、2.5当量)を添加した。これに、窒素雰囲気下でMeI(690μL、11.07mmol、5当量)を添加し、16時間撹拌した。次いで、反応物に水(50ml)を添加し、酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。有機層を、水(3×30mL)、飽和NaHCO(40mL)、ブライン溶液(30mL)で数回洗浄した。これを、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、その後に3/2 ヘキサン/酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、オフホワイトの固体として152を得た。
Figure 2009537546
化合物152(420mg、0.73mmol、1当量)を、THF(7mL、0.1M)に溶解した。LiOH(92mg、2.19mmol、3当量)の溶液を、HO(6mL)に個別に溶解し、その後に反応混合物に移した。反応物を16時間撹拌し、HCl(20mL、1N)で反応停止し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機層を、飽和NHCl溶液(25mL)、ブライン溶液(25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、153(375mg)を得た。
Figure 2009537546
フェノール153(375mg、0.75mmol、1当量)を、1,2ジクロロエタン(7.5mL、0.1M)に溶解し、これに、ジフェニルジアゾメタン(290mg、1.50mmol、2当量)を添加し、窒素雰囲気下にて70℃で3時間加熱した。反応物を真空下で濃縮し、4/1 ヘキサン/酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、化合物154を得た。
Figure 2009537546
イミド154(120mg、0.18mmol、1当量)を、THF(5mL)に溶解し、0℃の窒素雰囲気下で、LiBH(20mg、0.89mmol、5当量、0.5M)を添加した。反応物を1時間撹拌し、次いで、水(5mL)で反応停止し、酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。有機層を、水(2×10mL)、ブライン溶液(10mL)で数回洗浄した。これを、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、粗生成物155(90mg)を得た。
Figure 2009537546
式156に類似の手順は、上に記載されている。
Figure 2009537546
(実施例55、56)
Figure 2009537546
室温の50mgのアニリン5016を含む1mlのジクロロメタンに、56uL TEAを添加し、その後に20uLのメタンスルホニルクロリド(0.2mmol、2当量)を添加した。3時間後、LC/MSによって反応が完了していることが示され、反応物を、50mL酢酸エチルで希釈した。有機物を、25mL水、次いで、25mLブライン水溶液で洗浄した。NaSOでの乾燥後、溶媒を回転蒸発によって除去して、82mgのアシル化アニリン中間体を得た。この生成物材料の過剰なTFAおよびTESを含む1.0MのDCM溶液での処理により、DPM保護基が脱保護された。逆相HPLCによる精製後、TFA塩として13mg(2工程の収率31%)のビス−アシル化アニリン生成物5017aを得た。
Figure 2009537546
(実施例57)
Figure 2009537546
97:対応するラクタム96(50mg、0.093mmol)およびブロミドを使用した化合物75についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物97(24mg、43%)を得た:
Figure 2009537546
98:化合物76についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、親生成物として所望の生成物98(15mg、78%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例58)
Figure 2009537546
99:ラクタム96(16.5mg、0.031mmol)およびブロミド84(8mg、0.034mmol)を使用した化合物75についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物99(約20mg)を得た。これを調査の際に精製せず、さらに特徴づけも行わなかった:MS:694(M+1)。
100:化合物76についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物100(10mg、20%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例59)
Figure 2009537546
101:対応するラクタム101(35mg、0.065mmol)および市販のヨウ化エチルを使用した化合物75についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物77(11mg、30%)を得た:
Figure 2009537546
102:化合物76についての上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物102(4mg、35%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例60)
Figure 2009537546
イミド160(5.50g、7.63mmol、1当量)を、THF(25mL、0.3M)に溶解し、0℃の窒素雰囲気下で、LiBH(5.72mL、11.44mmol、1.5当量、2MのTHF溶液)を15分間にわたってゆっくり添加した。浴を除去し、反応物に無水MeOH(620μL、15.25mmol、2当量)を添加し、その後に80℃に加熱した。反応物を1時間還流し、次いで、冷却し、水で反応停止し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(2×50mL)、ブライン溶液(10mL)で数回洗浄した。これを、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、ラクタム161(5.0g、収率93%)を得た。
Figure 2009537546
ラクタム161(50mg、0.069mmol、1当量)を、TFA(3mL)に溶解し、85℃に1時間加熱した。次いで、反応混合物を、真空下で濃縮し、トルエン(2×5mL)と共沸した。得られた化合物(162)を、洗浄し、エチルエーテル/MeOH(3/1、50mL)で超音波処理し、その後に濾過し、乾燥させた。
Figure 2009537546
(実施例61)
Figure 2009537546
ラクタム161(2.5g、3.53mmol、1当量)を、DMF(24mL、0.15M)中で撹拌し、CsCO(2.30g、7.07mmol、2当量)で処理した。これを10分間撹拌し、その後にヨウ化エチル(430μL、5.30mmol、1.5当量)を添加し、1時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水で反応停止した。有機層を、水、飽和NHCl、およびブラインで洗浄した。溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、さらに精製せずに、生成物163(4.84g、質量回収率94%)を得た。
Figure 2009537546
ラクタム164を、上記と類似の様式で調製する。
Figure 2009537546
(実施例62)
Figure 2009537546
103:ラクタム96(35mg、0.065mmol)およびブロミド80(16.5mg、0.085mmol)を使用した上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の粗生成物103(約50mg)を得た。これを調査の際に精製せず、さらに特徴づけも行わなかった:MS:649(M+1)。
104:上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物104(17.5mg、42%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例63)
Figure 2009537546
105:ラクタム96(35mg、0.065mmol)およびトシラート(22mg、0.085mmol)を使用した上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の粗生成物105(約48mg)を得た。これを調査の際に精製せず、さらに特徴づけも行わなかった:MS:622(M+1)。
106:上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物106(16.5mg、41%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例64)
Figure 2009537546
共通の中間体12(100mg、1.0当量、0.14mmol)を、DCM(1.4mL)に溶解し、TEA(59uL、3.0当量、0.42mmol)を添加した。反応混合物を−10℃に冷却し、シリンジで塩化メシル(11uL、1.0当量、0.14mmol)を添加した。反応物を、周囲温度で一晩撹拌し、LC/MSによって反応完了が示された。反応混合物を濃縮し、得られた残渣をEtOAcに溶解した。水で反応を停止させ、層を分離した。有機物を、飽和重炭酸塩、水、およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を除去して、化合物13として暗赤色フィルムを得た(160mg)。
Figure 2009537546
中間体13を、TFA(5mL)に溶解し、冷却器を使用して窒素下で加熱還流した(75℃)。2時間後、LC/MSで反応が完了していることを示したので、反応混合物を室温に冷却した。反応物をトルエンで希釈し、濃縮して残渣にした。次いで、得られた暗色固体を、DMSOに溶解し、rpHPLCによって精製して、化合物14(GS−337569、5.1mg)を得た。
Figure 2009537546
(実施例65)
Figure 2009537546
化合物76についての上記と類似の様式でラクタム165を調製する。
Figure 2009537546
化合物75についての上記と類似の様式でラクタム166を調製する。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
(実施例66)
Figure 2009537546
Figure 2009537546
(実施例67)
Figure 2009537546
Figure 2009537546
(実施例68)
Figure 2009537546
Figure 2009537546
(実施例69)
Figure 2009537546
107:DMF(0.93ml)に溶解したラクタム中間体96(50mg、0.093mmol)の溶液に、ビス(トリメチルシリル)アミドナトリウム(NAHMDS)(0.121mL、0.12mmol、1M THF)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。市販の1−ブロモ−2−フルオロエタン(18μL、0.24mmol)を添加し、反応物を室温で3時間撹拌した。反応をHOで停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、HO、LiCl水溶液(2回)、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(3/1−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物107(25mg、46%)を得た:
Figure 2009537546
108:上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物108(12mg、61%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例70)
Figure 2009537546
109:2−ブロモ−N,N−ジエチルエチルアミン臭化水素酸塩は市販されており、飽和NaCOおよびEtOAc(1:1)中での試薬の撹拌および遊離アミンの有機層への抽出によって添加前に遊離しなければならない。そうでなければ、化合物107と類似の様式で本化合物を作製したが、シリカゲルクロマトグラフィによって所望の生成物は精製されず、その代わりに、粗生成物109(50mg)として単離された:MS:635(M+1)。
110:上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物110(26mg、44%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例71)
Figure 2009537546
ビス−フェノール2の合成
ジエステル1と類似の化合物の合成は、以前にWO89/08103に記載されている。 3g(9mmol、1当量)のジエステル1を、乾燥THF(50mL、0.18M)に溶解した。DMB−保護スクシンイミド(2.5g、9mmol、1当量)を、この反応溶液に添加し、0℃に冷却し、その後にNaHMDS(18mL、18mmol、2当量)を15分間にわたってゆっくり添加した。氷浴を除去し、反応物を3時間撹拌した。その時に、HCl(水溶液)(2mL、6N)を混合物に添加した。300mLジエチルエーテルを添加し、沈殿物を濾過し、次いで、真空下で乾燥させ、さらなる精製を行わずに、暗黄色固体として4.2gの所望の生成物を得た。
300 MHz H NMR(CDCN)は、δ8.95(d,1H)、8.78(d,1H)、7.47−7.38(m,2H)、7.12−6.98(m,2H)、4.76(s,2H)、4.32(s,2H)、3.85(s,3H)、3.76(s,3H)に診断ピークを示す。MS:522.9(M+1)。
Figure 2009537546
TIPS−エステル3の合成
0.8g(1.5mmol)のビス−フェノール2を含む30ml DMFに、DIPEA(700μL)およびトリイソプロピルクロロシラン(0.3mL、1.5mmol、1当量)を添加した。反応物を、70℃に1時間加熱し、室温で16時間撹拌した。その時に、反応物を、酢酸エチルで希釈し、クエン酸水溶液、次いでブラインで洗浄し、その後、有機物をNaSOで乾燥させた。有機層の濃縮によって、コンビフラッシュ精製後に0.9gの所望のTIPSエーテル3を得た。
300 MHz H NMR(CDCl)は、δ8.80(d,1H)、8.25(d,1H)、7.47−7.38(m,2H)、7.12−6.98(m,2H)、6.54−6.39(m,2H)、4.82(s,2H)、4.20(s,2H)、3.85(s,3H)、3.76(s,3H)、1.40(m,3H)、0.95(d,18H)に診断ピークを示す。MS:677.2(M+1)。
Figure 2009537546
メチル−エーテル4の合成
上記で報告した直接イミド還元方法に従って、0.2g(0.3mmol、1当量)のイミド3を含むTHF/メタノールに、0.15mL(0.3mmol、1当量)の2M LiBHを含むTHF溶液を滴下した。反応物を、80℃で16時間加熱した。その時に、LC/MS分析によって判断したところ、対応するラクタムへの変換が完全であることが認められた。クエン酸水溶液での反応停止、その後のEtOAcでの生成物の抽出、およびNaSOでの有機層の乾燥により、揮発物の濃縮の際に200mgのラクタム生成物が得られた。シリカゲルでのコンビフラッシュクロマトグラフィにより、50mgの純粋な材料が得られ、これをフェノールメチル化に直接供した。
中間体ラクタム50mg(0.08mmol、1当量)を、3mL DMFに溶解し、CsCO(130mg、0.40mmol、5当量)およびその後にMeI(0.08mmol、5μl、1当量)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、LC/MS分析によって判断したところ、その間に反応は完了していた。次いで、反応物を濾過して固体を取り出し、EtOAcで希釈し、水で3回洗浄し、NaSOで乾燥させて30mgのメチル化生成物4が得られ、これをさらに精製しなかった。
300 MHz H NMR(CDCl)は、δ8.68(d,J=3.8 Hz,1H)、8.15(d,J=3.8 Hz,1H)、7.45−7.05(m,4H)、6.52−6.45(m,3H)、4.78(s,2H)、4.38(s,2H)、4.08(s,2H)、3.91(s,3H)、3.85(s,3H)、3.82(s,3H)、1.55(m,3H)、1.15(d,18h)に診断ピークを示す。MS:679.2(M+1)。
Figure 2009537546
最終生成物5の合成
メチルエーテル4(30mg、0.044mmol、1当量)を含むTFA(2mL)に、0.5mLトリエチルシランを添加した。次いで、反応物を80℃に加熱し、LC/MSによってモニタリングした。16時間後、完全な脱保護が起こったことが認められた。反応物を、25mLトルエンで希釈し、得られた溶液を回転蒸発およびその後の高圧によって濃縮乾燥した。粗生成物25mgを、EtO/ヘキサンでトリチュレートして、TFA塩として9mgの最終生成物5を得た。300MHz H NMR(CDCl)は、δ8.85(d,J=3.8 Hz,1H)、8.35(d,J=3.8 Hz、1H)、7.47−7.38(m,1H)、7.22−7.08(m,2H)、6.80(bm,1H)、4.64(s,2H)、4.22(s,2H)、4.02(s,3H)で診断ピークを示す。MS:373.2(M+1)。
(実施例72)
化合物209の合成
Figure 2009537546
0℃に冷却した10g(33mmol、1当量)のジメチルエステルを含む100mL THFに、3.7g(33mmol、1当量)のN−メチルスクシンイミドを添加する。次いで、72mLのLiHMDS(72mmol、2.2当量)の1M THF溶液を滴下した。反応物を室温に加温し、さらに15mLのLiHMDS溶液を添加した。2時間の撹拌後、反応物を、氷浴温度に再冷却し、30mLの6M HCl水溶液によって反応停止した。得られた固体を濾過し、冷ジエチルエーテルで洗浄した。沈殿物のオーブン乾燥により、淡黄色固体として6.7gの生成物203(58%)を得た。H NMR(300MHz,d−DMSO)は、δ(ppm):8.95(s,1H)、8.44(s,1H)、7.38(m,2H)、7.18(m,2H)、4.24(s,2H)、および2.95(s,3H)で診断ピークを示す。MS=353.2(M+H)。
トリエチルアミン(15mL、10.89g、107.6mmol)を、203(9.16g、26mmol)を含む175mLの無水DMFの懸濁液(溶解に影響を及ぼす)に添加した。TIPS−Clの1回の添加により、反応物の粘度が極めて高くなった。5分後の反応物の評価(LCMS)により、203が完全に消失し、微量の204しか存在しないことが示された。in situで生成した5,8−ビスTIPSを、DMF/水 9:1 v/v(5mL、最初に過剰なTIPS−Clに基づいた0.89水溶液)の添加によって加水分解した。周囲温度で1時間35分間の撹拌後、DMF/水(0.62mL、過剰なTIPS−Clに基づいた0.11当量)のさらなるアリコートを添加し、4時間40分間加水分解を継続し、その後に密閉し、−10℃のフリーザー中に一晩置いた。周囲温度への加温後、反応物を、600mLの酢酸エチルで希釈し、1Lの5%(wt/vol)クエン酸水溶液で洗浄し、酢酸エチル(2×200mL)で逆抽出した。プールした酢酸エチル抽出物を、5%(wt/vol)LiCl水溶液(2×250mL)、500mL水、および300mLのブラインで連続的に洗浄し、その後に乾燥させた(NaSO)。真空下での濾過および蒸発後に得られた残渣を、100mLのヘプタンで超音波処理した。生成された固体生成物を濾過によって回収し、ヘプタンで2回洗浄し、その後に真空乾燥させて204(11.88g)を得た。
Figure 2009537546
0℃の204(11.71g、23.02mmol)を含む200mLのTHFに、LiBH(2M/THF、46mL、92mmol)を、8分間にわたって滴下した。LiBH添加から0℃で5分間の撹拌後、反応物を、80℃の油浴中に30分間入れた。反応物が部分的に冷却された時にメタノールを添加し、次いで、80℃の浴に2時間戻した。LCMSによる評価は、ラクタムへの還元が完全であることを示した。冷却時に反応物を800mLの酢酸エチルで希釈し、800mLの水で洗浄した。酢酸エチル(400mL)を使用して、水性洗浄物を逆抽出し、その後に合わせた酢酸エチル抽出物を、2×350mLの飽和塩化アンモニウム水溶液および400mLのブラインで洗浄した。NaSOでの乾燥、濾過、および真空下での蒸発により、真空乾燥後に11.15gの205を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
周囲温度で、ビス(トリメチルシリル)アミドナトリウム(1M THF溶液、1.15mL、1.15mmol)を、205(226.2mg、0.457mmol)を含む25mLのアセトン溶液に添加した。反応物を、40℃(油浴)に加熱し、処理し、1,1,1−トリクロロ−2−メチル−2−プロパノール水和物(125.8mg、2mLのアセトンに溶解)を滴下した。75分後、微量の205のみが残存した。30℃の真空下での蒸発、ブラインでの洗浄、および〜N HClでのpH8への調整後、微量の酢酸エチルを含むヘキサン(3×25mL)で抽出した。水相のpHを、〜N HClでpH5に調整した。酢酸エチルでの抽出、ブラインでの洗浄、乾燥(NaSO)、および蒸発によって、39mgの206を得た。反応物由来の残存する冷却固体を、酢酸エチルへの溶解、ブラインでの洗浄、乾燥(NaSO)、および蒸発によって回収して、126mgの6を得た。LC/MS(m/z)581.13[M+H]
Figure 2009537546
化合物206(126mg、0.217mmol)を、2mLのTHF/TFA 2:1で処理した。2時間後にフェノールの脱保護が完了した。30℃の真空下の蒸発後に、トルエンで3回同時蒸発させた。ヘプタン中での超音波処理後に得た残渣を、分取逆相HPLCによって精製して、57.8mgの207を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
化合物206(150mg、0.26mmol)を含む10mlのジクロロメタンの溶液中に、0.26mlの2NジメチルアミンのTHF溶液、HATU(197.6mg、0.52mmol)、およびDIPEA(134.2mg、1.04mmol)を周囲温度で添加した。2時間後、反応物を150ml酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。有機溶液を、MgSOで乾燥させた。溶媒の除去後、残渣を、コンビフラッシュによって精製して、58mgの208を得た。
Figure 2009537546
化合物208(58mg、0.095mmol)を、2mLのTHF/TFA 2:1で処理した。2時間後にフェノールの脱保護が完了した。30℃の真空下の蒸発後に、トルエンで3回同時蒸発させた。残渣を、エチルエーテルで洗浄し、その後に乾燥させて13.2mgの209を得た。
Figure 2009537546
(実施例73)
化合物211〜214の合成
Figure 2009537546
遊離フェノール205(0.54mmol、1当量)を、DMF(0.1M)に溶解し、0℃に冷却した。NaH(0.81mmol、1.1当量)を添加し、ガス発生が止まるまで反応物を撹拌した。次いで、シリンジで臭化エチル(0.59mmol、1.5当量)を添加し、周囲温度で一晩反応を進行させた。約18時間後に、LC/MSは、反応完了を示した。反応混合物を、EtOAc(100mL)で希釈し、水で反応停止した。有機物を、水(3×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去し、粗生成物のフェノール脱保護を進めた。次いで、粗残渣を、TFA/THF(1/1)に溶解し、室温で1時間撹拌した。1時間後のLC/MSは、フェノールの完全な脱保護を示した。反応混合物を、真空下で濃縮した。残渣を、DMSOに再溶解し、逆相HPLCによって精製した。精製生成物211を凍結乾燥して粉末を得、これをLC/MSおよびNMRによって特徴づけた。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
(実施例74)
化合物217〜227の合成
Figure 2009537546
炭酸セシウム(5.2123g、15.997mmol)を、0℃の205(5.15g、10.41mmol)を含む100mLアセトニトリルの懸濁液に添加した。反応物を19分間撹拌し、その後にN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(4.4561g、12.47mmol)を添加した。1.5時間後、氷浴を除去し、反応物を周囲温度に加温した。LC/MSによる評価は、4.25時間で反応が完了したことを示した。反応混合物を、400mLの酢酸エチルで希釈し、500mLの水で洗浄し、200mLの酢酸エチルで逆抽出した。プールした酢酸エチル抽出物を、水(3×400mL)、400mLの飽和NHCl(水溶液)、および400mLのブラインで洗浄し、その後に乾燥させ(NaSO)、濾過し、30℃の真空下で蒸発させた。粗残渣(7g)を、シリカゲル(コンビフラッシュ330g、ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、216(5.0g)を得た。
Figure 2009537546
化合物217〜227の代表的手順
Figure 2009537546
トリフラート保護フェノール216(0.1mmol、1当量)を、マイクロ波容器中でトルエン/エタノール/水(2/1/0.5mL、0.3M)に溶解した。CsCO(2.5mmol、2.5当量)およびPd(PPh(0.015mmol、0.15当量)を添加し、その後に4−フルオロフェニルボロン酸(0.15mmol、1.5当量)を添加した。マイクロ波容器を、クリンパーで密封し、通常のマイクロ波強度で170℃に5分間加熱した。室温への冷却後、反応容器中に二重層が形成された。上層を、LC/MSによって分析し、反応の完了を示した。反応混合物を、EtOAc(50mL)で希釈し、5%クエン酸緩衝液(50mL)で反応停止した。有機物を、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で濃縮して、赤褐色残渣を得た。残渣を、最少量のジクロロメタンに溶解し、ISCOコンビフラッシュを使用して精製した。80/20 EtOAc/ヘキサンで化合物を溶離した。精製されたTIPS保護中間体を、THF/TFAに溶解し、室温で撹拌して、TIPS保護基を除去した。1時間後のLC/MSは、フェノールの完全な脱保護を示した。反応混合物を、真空下で濃縮した。残渣を、DMSOに再溶解し、逆相HPLCで精製した。精製生成物217を凍結乾燥して粉末を得、これを、LC/MSおよびNMRによって特徴づけた。
Figure 2009537546
(実施例75)
化合物235〜239の合成
Figure 2009537546
2g TIPS−保護アリールトリフラート16を含むTHF(2mL)を含む5mLマイクロ波バイアルに、2mL EtNを添加した。次いで、350mgのCuIおよび250mgのPdCl(dppf)を添加し、その後に1mL TMS−アセチレンを添加した。反応物を、110℃で15分間加熱し、その時点で、TLCおよびLC/MS分析は、反応の完了を示した。MeOH馴化シリカゲルでの粗反応生成物のコンビフラッシュ精製により、純粋な1.18gのTIPS保護TMS−アセチレン生成物234が収率64%で得られた。H NMR(300 MHz,CDCl)は、δ(ppm):8.72(s,1H)、8.15(s,1H)、4.45(s,2H)4.21(s,2H)、3.20(s,3H)、1.55(3H,m)、1.12(12H,d)、0.32(s,9H)で診断ピークを示す。MS=365.1(M+H)。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
238−1.01gのTMS−保護アセチレン234を含む10mL THFに、2.5当量のTBAF(2.5g)を添加した。反応物を、室温で3時間撹拌し、その時点で、LC/MSは、両シリル基が出発材料から切断されたことを示した。1mLアリコート反応物のHPLC精製により、アセチレン生成物238を得た。H NMR(300MHz,CDCl)は、δ(ppm):8.85(s,1H)、8.38(s,1H)4.54(s,2H)4.22(s,2H)、3.23(s,3H)に診断ピークを示す。MS=347.2(M+H)。
239−シクロプロピルアセチレンを使用したSonagashira反応のための一般的手順の適用により、THF中のTBATでの脱保護および中性HPLCでの精製後に5mgの239を得た。H NMR(300MHz,CDCl)は、δ(ppm):8.81(s,1H)、8.22(s,1H)4.44(s,2H)4.21(s,2H)、3.20(s,3H)、0.98(2H,dd)、0.85(2H,dd)に診断ピークを示す。MS=387.0(M+H)。
(実施例76)
化合物240の合成
Figure 2009537546
234を含むTHFに、5mL TFAおよび0.25mL水を添加し、一晩撹拌し続けた。16時間後、LC/MS分析は、メチルケトン240への変換の完了を示した。反応物を濃縮して残渣にし、次いで、ヘプタンでトリチュレートした。この粗材料の300mgアリコートを、HPLCによって精製して、メチルケトン生成物240を得た。H−NMR(300MHz,CDCl)は、δ(ppm):8.86(s,1H)、8.45(s,1H)4.72(s,2H)4.21(s,2H)、3.25(s,3H)、2.68(2H,dd)、0.85(2H,dd)に診断ピークを示す。MS=365.1(M+H)。
(実施例77)
化合物242の合成
Figure 2009537546
化合物240(約3gの材料)を、標準的な方法によってTIPS保護した。得られたC8−TIPSエーテルを、Davisilのカラムクロマトグラフィによって精製して、380mgのTIPS−保護メチルケトン241を得た。H NMR(300MHz,CDCl)は、δ(ppm):8.72(s,1H)、8.29(s,1H)4.59(s,2H)、4.20(s,2H)、3.15(s,3H)、2.60(3H,s)、1.55(m,3H)、1.10(12H,d)に診断ピークを示す。MS=521.4(M+H)。
Figure 2009537546
0℃の380mgのTIPS−保護メチルケトン241を含むTHF溶液に、大過剰(600uLの1.6M THF溶液)のMeLiを滴下した。混合物を、低温で30分間撹拌し、飽和塩化アンモニウム溶液の添加によって反応停止した。次いで、混合物を、100mL酢酸エチルで希釈した。有機相をNaSOで乾燥させ、濃縮して、回収された未反応のメチルケトンと共に第三級カルビノールを得た。Davisil−ブランドシリカゲルでのクロマトグラフィにより、210mgの回収されたケトン241と共に60mgの純粋な第三級カルビノール242を得た。H NMR(300MHz,d−アセトン)は、δ(ppm):8.80(s,1H)、8.70(s,1H)4.92(s,2H)4.33(s,2H)、3.15(s,3H)、および1.88(s,6H)で診断ピークを示す。MS=388.1(M+H)。
実施例78〜80のアルキルヒドラゾンアナログの一般的合成手順
25mgのメチルケトン241を含む1mLのエチルアルコールを含むマイクロ波バイアルに、100uLのAcOHおよび50uLのヒドラジンを添加した。この混合物を、150℃に10分間加熱し、その後、LC/MSは、ヒドラゾン形成およびTIPS加溶媒分解が完全に進行したことを示す。得られた生成物は、異性体混合物として形成され、これをHPLCによって分離可能である。C18でのHPLCによる精製により、純粋な化合物として最終生成物を得た。
(実施例78)
化合物243の合成
Figure 2009537546
ジメチルヒドラジンの使用により、HPLC精製後に8mgのヒドラゾン243を得た。精製後に両方の立体異性体が存在した。H NMR(300MHz,CDCN)は、δ(ppm):8.82(s,1H)、8.18(s,1H)、4.60(s,2H)、4.25(s,2H)、3.12(s,6H)、および2.62(s,3H)に診断ピークを示す。MS=407.3(M+H)。
(実施例79)
化合物244の合成
Figure 2009537546
メチルヒドラジンの使用により、HPLC精製後に純粋なヒドラゾン244(3mg)を得た:H NMR(300MHz,CDCN)は、δ(ppm):8.75(s,1H)、7.90(s,1H)4.40(dd,2H)4.21(s,2H)3.04(s,3H)、2.72(s,3H)、および2.28(s,3H)に診断ピークを示す。MS=393.3(M+H)。
(実施例80)
化合物245の合成
Figure 2009537546
メチルヒドラジンの使用により、HPLC精製後に純粋なヒドラゾン245(4mg)を得た:H NMR(300MHz,CDCN)は、δ(ppm):8.85(s,1H)、8.27(s,1H)4.55(dd,2H)4.21(s,2H)3.15(s,3H)、2.88(s,3H)、および2.18(s,3H)に診断ピークを示す。MS=393.3(M+H)。
実施例81〜82のオキシムエーテルアナログの一般的な合成手順
50mgのメチルケトン241を含む2mLのピリジンを含むマイクロ波バイアルに、100mgのヒドロキシルアミン塩酸塩を添加した。この混合物を、150℃で10分間加熱し、その後、LC/MSは、オキシム形成およびTIPS加溶媒分解が完全に進行したことを示した。得られた生成物は、異性体混合物(典型的には、約3:1の比)として形成され、これを、HPLCによって分離可能であった。C18カラムでのHPLCによる精製により、純粋な化合物として最終生成物を得た。注記しない限り、主な異性体の特徴づけデータを示す。
(実施例81)
化合物246の合成
Figure 2009537546
一般的手順でヒドロキシルアミンを使用して、4mgオキシム246を得た:H NMR(300MHz,d−アセトン)は、δ(ppm):8.86(s,1H)、8.20(s,1H)4.56(s,2H)4.28(s,2H)、3.15(s,3H)、および2.28(s,36H)に診断ピークを示す。MS=380.1(M+H)。
(実施例82)
化合物247の合成
Figure 2009537546
一般的手順で塩酸メトキシルアミンを使用して、8mgオキシム247を得た:H NMR(300MHz,CDCl)は、δ(ppm):9.15(s,1H)、8.38(s,1H)4.60(s,2H)4.30(s,2H)4.04(s,3H)、3.25(s,3H)、および2.22(s,3H)に診断ピークを示す。MS=394.2(M+H)。
オレフィン250アセトアミド251の調製手順
アルコール242を含む1mLの乾燥アセトニトリルに、50uL TFAを添加する。反応物を密封し、反応が完了するまで撹拌する。16時間後、LC/MSは、全出発材料が消費され、アセトアミド251に対するオレフィン250の比率が約1:1であることを示した。粗反応混合物を、精製のためにHPLCに注入し、それぞれ8mgおよび9mgの純粋な生成物を得た。
(実施例83)
化合物250の合成
Figure 2009537546
H NMR(300MHz,CDCl)は、δ(ppm):9.18(s,1H)、8.38(s,1H)5.60(s,1H)5.08(s,1H)、4.54(s,2H)、3.25(s,3H)、および2.06(s,3H)に診断ピークを示す。MS=363.0(M+H)。
(実施例84)
化合物251の合成
Figure 2009537546
H NMR(300MHz,CDCN)は、δ(ppm):9.05(s,1H)、8.84(s,1H)4.82(s,2H)3.18(s,3H)、1.85(s,6H)、および1.71(s,3H)に診断ピークを示す。MS=422.2(M+H)。
(実施例85)
化合物277の合成
Figure 2009537546
化合物562(WO2005/075475号を参照のこと、8.55g、25.8mmol)および563(8.0g、32.1mmol)を含むTHF(75mL)の溶液を、0℃に冷却し、Ar下でTHF(45mL)中に予め希釈したLiHMDS(64.6mL、64.6mmol、1.0MのTHF溶液)で処理した。溶液を、2時間にわたて室温に段階的に加温する。反応混合物を、0℃に冷却し、6N HCl(30mL)をゆっくり添加した。THFを真空下で除去し、粗混合物を、ジエチルエーテル(150mL)およびHO(20mL)に懸濁した。生成物を濾過し、オーブン真空を使用して乾燥させて、固体として564(16.65g、粗、100%超)を得、これをさらに精製しなかった。
Figure 2009537546
ビスフェノール564(16.65g、粗)を含むDMF(250mL)の溶液に、ピリジン(8.3mL、102.4mmol)を添加した。これに、クロロギ酸エチル(6.9mL、85.3mmol)を慎重に(発熱する)添加し、次いで、反応物を、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、その後に6N HCl(30mL)およびいくらかのHOで反応停止した。有機層を、HO、LiCl水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲル(3/2−酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、所望の生成物566(8.5g、52%−2工程)を得た;
Figure 2009537546
ビスカーボナート566(8.93g、14.1mmol)を含むフラスコ中に、THF(142mL、0.1M)を添加した。窒素雰囲気下で、DMAP(1.9g、15.5mmol)を添加し、反応物一晩撹し、その際に、反応物がスラッジ状になることが認められるので、DMAP(1.9g)およびHO(12mL)を添加し、1時間完全に撹拌した。反応物を、水および1N HCl(50ml)で反応停止し、酢酸エチル(2×200ml)で抽出した。有機抽出物を合わせ、水(2回)で洗浄し、その後にブラインで洗浄した。有機層を、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮してモノカルボン酸塩567(8.3g、100%超)を得、これをさらに精製しなかった;
Figure 2009537546
フェノール567(18.62g、33.2mmol、1当量)を含むフラスコ中に、THF(170mL、0.2M)を添加し、その後に2−トリメチルシラニル−エタノール(14.3mL、99.7mmol、3当量)およびトリフェニルホスフィン(17.3g、66.5mmol、2当量)を添加し、その後にDIAD(21.4mL、99.7mmol、3当量)を10分間にわたってゆっくり添加した。数時間後に反応が完了し、その後、EtOAcで希釈し、水、飽和NHCl、およびブラインで洗浄した。NaSOでの乾燥後、濾過し、真空下で濃縮し、ヘキサン/EtOAc(7/3)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、淡褐色オイルとして化合物568を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
化合物568(15.96g、5.2mmol 1当量)を含むフラスコに、THF(80mL、0.3M)およびDMAP(1.5g、2.6mmol、0.5当量)を添加した。個別に、KCO(6.7g、48.4mmol、2当量)を、HO(80mL、0.3M)に溶解し、反応物に移した。反応が完了した後、これを、酢酸エチルで希釈し、水で反応停止した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フェノール267として、褐色固体を得た(15.4g)。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
フェノール267(8.9g、21.7mmol)を、1,2−ジクロロエタン(130mL、0.2M)に溶解した。容易に調製されたジフェニルメチルヒドロジン(6.1g、31.5mmol、1.2当量)を、一度に添加した。混合物を、70℃で3時間撹拌した。反応物を、TLC(EtOAc/ヘキサン=3/7)によってモニタリングした。反応完了後、溶液を室温に冷却した。溶媒を蒸発させた。粗生成物を、EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルカラムでのクロマトグラフィによって精製して、白色固体として生成物268(7.78g、40%)を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
イミド268(6.18g、8.18mmol)を、THF(55mL、0.15M)、MeOH(1.6mL、41.0mmol、15当量)、および水(10mL)の混合物に溶解し、氷浴中で0℃に冷却した。これに、LiBH(12.3mL、24.6mmol、3当量、2M THF)を滴下した。混合物を、窒素下にて0℃で1時間および室温で1時間撹拌した。TLCは、反応の完了を示した。これに、飽和NHCl(30mL)を添加し、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。有機層を、飽和NaHCOで洗浄し、MgSOで乾燥させた。次いで、これを蒸発乾燥させて、269(6.2g)の油性粗生成物を得た。
粗生成物269を、無水ジクロロメタン(80mL)に溶解した。この溶液に、N,N−ジメチルアミノピリジン(300mg、2.5mmol、0.3当量)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.2mL、49.2mmol、6当量)、および無水酢酸(3.1mL、32.8mmol、4当量)を添加した。混合物を、窒素下にて室温で一晩撹拌した。TLCは、反応の完了を示した。これを、1N HCl(30mL)で反応停止し、CHClで2回(2×100mL)抽出した。有機層を、飽和NaHCOで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮して、270(6.45g)の粗生成物を得た。
粗生成物270を、窒素下で、無水ジクロロメタン(80mL、0.1M)に溶解した。この溶液に、2,6−ルチジン(4.7mL、40.4mmol、5当量)、トリエチルシラン(19.4mL、121.2mmol、15当量)を添加し、次いで、トリメチルシリルトリフラート(2.2mL、12.1mmol、1.5当量)を滴下した。混合物を、室温で3時間撹拌した。TLCは、反応の完了を示した。これを、1N HCl(30mL)で反応停止し、CHClで2回(2×50mL)抽出した。有機層を、飽和NaHCOで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空下で濃縮した。残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルカラムで精製して、不純物のない所望の71(3工程で1.2g)を得た。
Figure 2009537546
化合物271(1.1g、1.5mmol、1当量)を含むフラスコに、THF(15mL、0.1M)を添加し、0℃に冷却し、その後にTBAF.xHO(760mg、2.9mmol、2当量)を添加した。反応終了時に、酢酸エチルで希釈し、水で反応停止した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。固体を、ヘキサンで洗浄し、濾過し、風乾した。フェノール272として赤色固体を得た(840mg、質量回収率90%)。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
化合物272(840mg、1.3mmol、1当量)を含むフラスコに、CHCN(15mL、0.1M)およびCSCO(855mg、2.62mmol、1.2当量)を添加した。5分間の撹拌後、TfNPh(560mg、1.6mmol、1.3当量)を添加した。反応終了時に、酢酸エチルで希釈し、水で反応停止した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。2/3 EtOAc/ヘキサンを使用してISCOフラッシュカラムクロマトグラフィを実施して、273(530mg、質量回収率50%)を得た。
Figure 2009537546
トリフラート273(282mg、0.37mmol、1当量)を含むフラスコに、DMF(3mL、0.12M)およびHO(0.5mL)を添加し、その後、Pd(OAc)(16mg、0.07mmol、0.2当量)、dppp(45mg、0.11mmol、0.3当量)、およびTEA(120μl、0.8mmol、2.2当量)を添加した。反応容器を、三方弁に接続し、COで数回ガス抜き/フラッシングを行った。次いで、反応物を60℃に加温し、これを数時間継続した。次いで、反応物を冷却し、不活性大気でフラッシングし、その後にCsCO(355mg、1.1mmol、3当量)およびヨードメタン(110μL、1.8mmol、5当量)を添加し、数時間後、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。2/3 EtOAc/ヘキサンを使用してISCOフラッシュカラムクロマトグラフィを実施して、褐色固体として274を得た(175mg、収率71%)。
Figure 2009537546
エステル274(55mg、0.082mmol、1当量)を含むフラスコに、THF(10mL、0.5M)を添加した。HO(5mL)に溶解したLiOH(80mg、1.9mmol、4当量)を添加し、反応が完了するまで撹拌した。反応物を、EtOAcで希釈し、有機層を水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、これをそのまま使用した。酸275の淡黄色固体を得た。
Figure 2009537546
酸275(295mg、0.44mmol、1当量)に、DMF(5mL)を添加し、その後、DIPEA(230μl、1.3mmol、3当量)およびHATU(250mg、0.7mmol、1.5当量)を添加した。5分後、N,N ジメチルアミン(1.1mL、0.45mmol、5当量、2MのTHF溶液)を添加した。反応終了時に、水で反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(4/1−酢酸エチル/MeOH)によって精製して、所望の生成物276として白色泡を得た(210mg、収率69%)。
Figure 2009537546
化合物276の脱保護により、化合物277を得た:
Figure 2009537546
(実施例86)
化合物280の合成
Figure 2009537546
フェノール277(100mg、0.3mmol、1当量)に、DMF(3mL、0.1M)を添加し、その後、CsCO(111mg、0.34mmol、1.3当量)を添加した。これを、5分間撹拌し、その後にp−メトキシ臭化ベンジル(55μL、0.36mmol、1.4当量)を添加する。完了後、反応物を室温に冷却し、その後にEtOAc(150mL)で希釈し、水で反応停止した。これを、EtOAcで抽出し、水(2×100mL)、飽和NHCl、およびブラインで洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗固体を、ヘキサン/エチルエーテル(1/1,v/v)で洗浄し、これをそのまま使用した。
Figure 2009537546
ラクタム278(95mg、0.2mmol、1当量)を、DMF(2mL、0.1M)中で撹拌し、NaHMDS(220μL、0.22mmol、1.2当量)で処理した。これを5分間撹拌し、その後にヨードメタン(20μL、0.28mmol、1.5当量)を添加した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、次いで、水で反応停止した。有機層を、水、飽和NaHCO、およびブラインで洗浄した。溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(1/3−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物279(41mg、42%)を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
化合物279の脱保護によって、化合物280を得た。
Figure 2009537546
(実施例87)
化合物282の合成
Figure 2009537546
フェノール205(7.43g、15.03mmol)のDMF(150mL、0.1M)溶液を、約−20℃に冷却し、次いで、NaHMDS(22.55mL、1M THF溶液)で処理した。クロロギ酸エチル(1.58mL、16.5mmol)を滴下するが、非常に迅速にこれを行い、反応物を窒素雰囲気下にて−20℃で10分間撹拌した。反応をHOで停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、HO、飽和NHCl、LiCl水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、生成物252(8.5g、定量)を得た。これをさらに精製しなかった:
Figure 2009537546
中間体252(9.45g、16.69mmol)を含むTHF(167mL、0.1M)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド水和物(6.55g、25.03mmol)を添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下にて室温で0.5時間撹拌し、その際に酢酸エチルで希釈し、HOで反応停止した。水層を、1N HCl(15mL)で酸性化し、酢酸エチルで際抽出した。合わせた有機層を、HO(2回)およびブラインで洗浄し、次いで乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、ヘキサン/ジエチルエーテル(1/1)でトリチュレートして、不純物のない固体フェノール253(6.0g、88%)を得た:
Figure 2009537546
フェノール253(5.98g、14.58mmol)を、DMF(146mL、0.1M)に溶解し、CsCO(11.84g、36.45mmol)で処理し、5分間撹拌し、その後にパラ−メトキシ臭化ベンジル(4.18mL、29.16mmol)を添加した。反応物を、窒素雰囲気下にて室温で2時間撹拌し、その際に水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、飽和NHCl、LiCl水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(3/7−ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、所望の生成物254(4.54mg、59%)を得た:
Figure 2009537546
THF(85.6mL、0.1M)に溶解したカルボナート 254(4.54g、8.56mmol)溶液に、DMAP(0.523g、4.28mmol)およびLiOH水溶液(1.08g、25.7mmol)を含む水(43mL)を添加した。反応物を、室温で45分間撹拌し、その際に酢酸エチルおよび水で希釈する。混合物を1N HCl(50mL)で酸性化し、生成物を酢酸エチルで2回抽出する。有機層を、水(2回)およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、不純物のない生成物255(4.25g、100%)を得た。これをさらに精製しなかった:
Figure 2009537546
フェノール255(4.25g、8.56mmol)を、アセトニトリル(130mL)に溶解し、氷浴中で冷却した。この溶液に、CsCO(4.19g、12.8mmol)を添加し、反応物を5分間撹拌し、その際にN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(3.67g、10.3mmol)を添加した。反応物を、室温に加温しながら窒素雰囲気下で3時間撹拌した。完了時に、混合物を、酢酸エチルで希釈し、HOで反応停止した。有機層を、飽和NHCl、HO、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(2/3−ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、所望のトリフラート256(4.265g、84%)を得た:
Figure 2009537546
トリフラート256(2.0g、3.39mmol)および1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(DPPP)(670mg、1.69mmol)を含むDMF(56mL)および水(5.6mL)の溶液に、Pd(OAc)(230mg、1.02mmol)を添加した。溶液を、高真空下で脱気し(5分間)、バルーン由来の一酸化炭素でフラッシングした。フラッシングを、数回繰り返した。TEA(1.13mL、8.14mmol)を導入した。混合物を、CO雰囲気下にて65℃で2時間加熱し、次いで、室温に冷却した。CsCO(2.2g、6.78mmol)およびヨードメタン(0.844mL、13.56mmol)を添加し、反応混合物を、窒素雰囲気下にて室温で一晩撹拌した。混合物を、酢酸エチルで希釈し、水、飽和NHCl、LiCl水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムでのクロマトグラフィ(4/1−ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、メチルエステル生成物257(1.29g、77%)を得た:
Figure 2009537546
THF(25.8mL、0.1M)に溶解したエステル257(1.29g、2.58mmol)の溶液に、DMAP(95mg、0.774mmol)およびLiOH水溶液(325mg、7.74mmol)(12.9mL)を添加した。反応物を、室温で4時間撹拌し、その際に酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物を、1N HCl(10mL)で酸性化し、生成物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を、ブライン(2回)で洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、不純物のない生成物258(1.24g、100%)を得た。これをさらに精製しなかった:
Figure 2009537546
HATU(0.040g、0.105mmol)およびDIPEA(0.061mL、0.35mmol)と5分間撹拌したカルボン酸258(34mg、0.07mmol)を含むDMF(0.7mL)溶液を、ピペリジン(21μL、0.210mmol)で処理した。反応混合物を、窒素雰囲気下にて室温で1時間撹拌し、その際に酢酸エチルで希釈し、水で反応停止した。飽和有機層を、NHCl、LiCl水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(0〜5%−メタノール/酢酸エチル)によって精製して、所望の生成物281(38.9mg、定量)を得た:
Figure 2009537546
TFA(TESを添加しない)を使用して前記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物282(21.9mg、73%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例88)
化合物284の合成
Figure 2009537546
化合物281と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物284(40mg、定量)を得た:
Figure 2009537546
化合物282と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物284(25.3mg、77%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例89)
化合物286の合成
Figure 2009537546
化合物281と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物285(30mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物285(19.3mg、59%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例90)
化合物287の合成
Figure 2009537546
上記と類似の手順を使用したアミドの形成により、所望の生成物286(26mg)を得た:
Figure 2009537546
化合物265と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物271(13.1mg、40%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例91)
化合物289の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物288(24mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物289(11mg、46%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例92)
化合物291の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物290(20mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物291(12mg、64%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例93)
化合物292の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物292a(25mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物292(15.1mg、68%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例94)
化合物294の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物293(20mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物294(9.7mg、66%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例95)
化合物296の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物280(27mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物296(15mg、73%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例96)
化合物298の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物297(26mg)を得たが、NMRによって完全に特徴づけなかった;MS:591(M+1)。
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物298(13.6mg、50%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例97)
化合物301の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物299(45mg)を得たが、NMRによって完全に特徴づけなかった;MS:782(M+1)。
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物300(45mg)を得たが、いかなる精製(トリチュレーション)もNMRによる完全な特徴づけも行わなかった;MS:662(M+1)。
中間体300(45mg、0.051mmol)を含むTHF(0.5mL)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド水和物(27mg、0.103mmol)を添加した。反応混合物を、TBAFを複数回に分けて添加しながら窒素雰囲気下にて65℃で2日間撹拌し、その際に酢酸エチルで希釈し、HOで反応停止し、次いで、1N HClで(pH2に)酸性化した。所望の生成物を、水層に抽出した。したがって、真空下で水を除去し、次いで、その結果生じた固体を塩化メチレンに懸濁した。固体の塩を濾取し、所望の生成物は有機物に溶解されており、この有機物を真空下で濃縮して、高純度の301(8.9mg、41%−3工程)を得た;
Figure 2009537546
(実施例98)
化合物303の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物302(22mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物303(14mg、67%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例99)
化合物305の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物304(22mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物305(13mg、56%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例100)
化合物307の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物306(22mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物307(11.5mg、53%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例101)
化合物309の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物293(24mg)を得た:
Figure 2009537546
上記cと類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物309(14.1mg、53%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例102)
化合物311の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物310(20mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物311(9.9mg、47%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例103)
化合物313の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物297(26mg、91%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物313(13mgの297から8.6mg、84%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例104)
化合物314の合成
Figure 2009537546
塩化メチレン(400μL)に溶解した297(8mg、0.0144mmol)の溶液に、SOCl(2μL、0.0287mmol)を添加した。反応物を、窒素雰囲気下にて室温で撹拌し、その際に混合物をトルエン/THFと繰り返し共沸させた。粗残渣を、逆相HPLC(緩衝液なし)によって精製して、オキサゾリン最終生成物314(2.3mg、30%)を得た;
Figure 2009537546
(実施例105)
化合物316の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物315(20mg)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、TFA塩として所望の生成物316(19mg、66%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
(実施例106)
化合物320の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物318(23mg)を得た:
Figure 2009537546
塩化メチレン(0.400mL、0.1M)に溶解した318(20mg、0.037mmol)の溶液に、2−クロロ−1,3−ジメチル−2−イミダゾニウムヘキサフルオロホスファート(15mg、0.055)およびトリエチルアミン(15μL、0.11mmol)を添加した。反応物を、窒素雰囲気下にて室温で1日撹拌し、次いで、40℃で2日間撹拌し、この時点で、反応が完了した。混合物を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(9/1−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の1,3,4−オキサジアゾール319(15mg、78%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製し、次いで、逆相HPLCによって精製して、TFA塩として所望の生成物320(15mgの319から6mg、33%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例107)
化合物326の合成
Figure 2009537546
J.Org.Chem.、11、56、1991年、3549を参照のこと。アセチレン234(800mg、1.4mmol、1当量)を、0℃のTHF(5mL、0.3M)中で撹拌し、その後に、ジシクロヘキシルボラン(10mL、8当量)を新たに調製した。Organic Synthesis.coll.vol.、10、2004年、p.273を参照のこと。反応物を一晩撹拌し、この反応の完了時に、酢酸エチルと共に10%クエン酸中で20分間撹拌した。有機層を、水、飽和NHCl、およびブラインで洗浄した。溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、酸323を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
化合物324を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
酸323(150mg、0.3mmol、1当量)に、DMF(3mL、0.1M)を添加し、その後、DIPEA(151μL、0.8mmol、3当量)およびHATU(160mg、0.4mmol、1.5当量)を添加した。5分後、NH(2.8mL、1.4mmol、5当量、0.5Mジオキサン)を添加した。反応完了時に、水で反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(4/1−酢酸エチル/MeOH)によって精製して、所望の生成物325として黄色非晶質固体を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
化合物326を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例107)
化合物328の合成
Figure 2009537546
アミド325(50mg、0.09mmol、1当量)に、ピリジン(1mL、0.1M)を添加し、その後、メタンスルホニルクロリド(30μl、0.38mmol、4当量)を添加した。反応物を一晩撹拌し、この反応の完了時に、水で反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(3/2−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物327として黄色非晶質固体を得た。MS:518.15(M+1)。
Figure 2009537546
化合物328を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例108)
化合物330の合成
Figure 2009537546
酸322(30mg、0.06mmol、1当量)に、DMF(1mL、0.05M)を添加し、その後、DIPEA(30μl、0.18mmol、3当量)およびHATU(35mg、0.08mmol、1.5当量)を添加した。5分後、NHMe(90μL、0.2mmol、3当量、2MのTHF溶液)を添加した。反応完了時に、水で反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(4/1−酢酸エチル/MeOH)によって精製して、所望の生成物329として白色泡(210mg、収率69%)を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
化合物330を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例109)
化合物332の合成
Figure 2009537546
酸322(45mg、0.09mmol、1当量)に、DMF(2mL、0.05M)を添加し、その後、DIPEA(50μL、0.26mmol、3当量)およびHATU(51mg、0.13mmol、1.5当量)を添加した。5分後、ピペリジン(30μL、0.3mmol、3当量)を添加した。反応完了時に、水で反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(4/1−酢酸エチル/MeOH)によって精製して、所望の生成物331として黄色非晶質固体を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
化合物332を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例110)
化合物336の合成
Figure 2009537546
マイクロ波バイアル中に、トリフラート216(55mg、0.09mmol、1当量)を含むDMF(2mL、0.05M)を添加し、その後、LiCl(11mg、0.27mmol、3当量)、P(o−tol)(3mg、0.009mmol、0.1当量)、およびPdCl(PPh(6mg、0.009mmol、0.1当量)を添加し、その後に3−エトキシ−3−オキソプロピル亜鉛ブロミド(260μL、0.13mmol、1.5当量)を添加した。次いで、バイアルに、120℃のマイクロ波を10分間照射した。完了後、反応物を冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。2/3 EtOAc/ヘキサンを使用してISCOフラッシュカラムクロマトグラフィを実施して、褐色固体として333を得た。
Figure 2009537546
エステル333(55mg、0.07mmol、1当量)を含むフラスコに、THF(10mL、0.05M)を添加した。HO(2mL)に溶解したLiOH(8mg、0.2mmol、2当量)の溶液を添加し、反応が完了するまで撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、有機層を水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、そのまま使用した。淡黄色固体の酸334を得た。
Figure 2009537546
酸334(25mg、0.05mmol、1当量)に、DMF(1mL、0.05M)を添加し、その後、DIPEA(25μl、0.18mmol、3当量)およびHATU(25mg、0.07mmol、1.5当量)を添加した。5分後、NHMe(90μL、0.2mmol、3当量、2MのTHF溶液)を添加した。反応完了時に、水で反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(9/1−酢酸エチル/MeOH)によって精製して、所望の生成物335として白色泡(15mg、収率60%)を得た。
Figure 2009537546
化合物336を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例111)
化合物461の合成
Figure 2009537546
遊離8−フェノールC5−メチルエーテル(実施例71、化合物5)から出発して、標準的な順序は、保護、ラクタムのメチル化、および最終生成物への脱保護である。HPLC精製後、5mgの最終生成物を、トリフルオロ酢酸塩として単離した。
Figure 2009537546
(実施例112)
化合物339の合成
Figure 2009537546
マイクロ波バイアル中に、トリフラート256(75mg、0.13mmol、1当量)、DMSO(2mL、0.05M)を添加し、その後、TEA(51μL、0.24mmol、2当量)、ギ酸(6μL、0.13mmol、1当量)、およびPdCl(PPh(9mg、0.012mmol、0.1当量)を添加した。次いで、バイアルに、130℃のマイクロ波を10分間照射した。完了後、反応物を冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。2/3 EtOAc/ヘキサンを使用してISCOフラッシュカラムクロマトグラフィを実施して、褐色固体として338(48mg、収率88%)を得た。
Figure 2009537546
化合物339を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例113)
化合物344の合成
Figure 2009537546
無水トルエン(3.4mL)に懸濁したカルボン酸258(330mg、0.677mmol)の溶液に、TEA(0.19mL、1.36mmol)およびジフェニルホスホリルアジド(0.165mL、0.745mmol)を添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下にて室温で45分間撹拌し、その際にトリメチルシリルエタノール(1.7mL)を添加し、反応物を65℃に加熱した。60℃で15時間の撹拌後(2回分の0.05mLのジフェニルホスホリルアジドおよびTEAを反応物に添加し、その間に反応完了を促進した)、反応物を室温に冷却し、真空下で濃縮した。次いで、残渣をトルエンと共沸して、トリメチルシリルエタノールを除去した。得られた残渣を、酢酸エチルで希釈し、飽和NHClで1回、水で2回、およびブラインで1回洗浄した。次いで、有機層を、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(1/3−ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、所望のカルバメート340(297mg、72%)を得た:
Figure 2009537546
DMF(1.33ml)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却したカルバメート340(80mg、0.133mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(8mg、0.2mmol、60%鉱物油)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。塩化アセチル(14.3μL、0.2mmol)を添加し、反応物を2時間撹拌した。反応物を、酢酸エチルで希釈し、HO/飽和NHClで反応停止した。有機層を、LiCl水溶液(2回)およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。さらに精製せずに、所望の生成物341(81mg、収率95%)を得た;MS:644(M+1)。
THF(1.33mL)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却した341(81mg、0.133mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド水和物(76.5mg、0.293mmol)を添加した。反応物を、室温に加温しながら窒素雰囲気下にて0℃で一晩撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、次いで、飽和NHClで反応停止した。有機層を、ブライン(2回)で洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(0−10%−メタノール/酢酸エチル)によって精製して、固体として所望の生成物342(60mg、90%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
DMF(0.600ml)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却したアニリン342(30mg、0.06mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(3mg、0.072mmol、60%鉱物油)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。ヨードメタン(5μL、0.075mmol)を添加し、反応物を、30分間撹拌した。反応物を、酢酸エチルで希釈し、飽和NHClで反応停止した。有機層を、LiCl水溶液(2回)およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(0−10%−メタノール/酢酸エチル)によって精製して、固体として所望の生成物343(15.8mg、51%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製し、次いで、逆相HPLCによって精製して、TFA塩として所望の生成物344(15.8mgの343から8.6mg、55%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例114)
化合物351の合成
Figure 2009537546
塩化メチレン(10mL、0.3M)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却したクロロスルホニルイソシアナート(408mg、2.88mmol)の溶液に、トリメチルシリルエタノール(0.411mL、2.88mmol)を添加した。反応物を、窒素雰囲気下にて30分間撹拌し、次いで、これをその後の反応のための0.3M塩化メチレン溶液として直接使用し、さらなる精製や特徴づけを行わなかった。
DMF(1.1mL、0.15M)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却した340(100mg、0.166mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(7.3mg、0.183mmol、60%鉱物油)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。ヨードメタン(12.5μL、0.199mmol)を添加し、反応物を、30分間撹拌した。反応物を、酢酸エチルで希釈し、水で反応停止した。有機層を、LiCl水溶液(2回)およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。さらに精製せずに、所望の生成物346(105mg、収率95%)を得た;MS:616(M+1)。
THF(1.7mL、0.1M)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却した346(105mg、0.166mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド水和物(130mg、0.5mmol)を添加した。反応物を、室温に加温しながら窒素雰囲気下にて0℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、次いで、飽和NHClで反応停止した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(1/9−ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、固体として所望の生成物347(55mg、71%−2工程)を得た:
Figure 2009537546
塩化メチレン(1.1mL、0.1M)に溶解したアニリン347(52mg、0.11mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.100mL、0.55mmol)およびスルファモイルクロリド345(0.5mL、0.55mm、新たに調製した0.3M DCM溶液)を添加した。反応物を、窒素雰囲気下にて室温で1時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、次いで、飽和NHClで反応停止した。有機層を、ブライン(2回)で洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。さらなる精製や特徴づけを行わずに、所望の生成物348(83mg、収率100%超)を得た;MS:695(M+1)。
アセトニトリル(2ml)に溶解したスルホニル尿素348(83mgの粗生成物、約0.11mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(60μL、0.33mmol)、次いで、ヨードメタン(27.5μL、0.44mmol)を添加し、反応物を2時間撹拌した。その時点で、反応物の変換が50%進行していたので、MeIおよびDIPEAの類似の等価物を添加して、反応の完了をさらに2時間誘導した。反応物を、酢酸エチルで希釈し、飽和NHClで反応停止した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。さらなる精製や特徴づけを行わずに、所望の生成物349(85mg、収率100%超)を得た;MS:709(M+1)。
THF(1.1mL、0.1M)に溶解した349(85mgの粗生成物、約0.11mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド水和物(87mg、0.33mmol)を添加した。反応物を、窒素雰囲気下にて室温で一晩撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、次いで、飽和NHClで反応停止した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(1/9−ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、固体として所望の生成物350(50mg、80%−3工程)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製し、次いで、逆相HPLC(緩衝液なし)によって精製して、遊離親生成物として所望の生成物351(15mgの350から8mg、68%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例115)
化合物353の合成
Figure 2009537546
DMF(0.62mL)に溶解したスルホニル尿素350(35mg、0.062mmol)の溶液に、炭酸セシウム(61mg、0.186mmol)を添加し、2分間撹拌した。ヨードメタン(12μL、0.186mmol)を添加し、反応物を1時間撹拌した。反応物を、酢酸エチルで希釈し、飽和NHClで反応停止した。有機層を、LiCl水溶液およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(3/7−ヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、固体として所望の生成物352(36mg、定量)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製し、次いで、逆相HPLC(緩衝液なし)によって精製して、遊離親生成物として所望の生成物353(36mgの352から25mg、88%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例116)
化合物354の合成
Figure 2009537546
THF/MeOH中での化合物103(実施例41、500mg)のLiBH還元により、主生成物として330mgのアミン様中間体を得た。過剰なトリエチルシランを含むTFA/DCMでのアミン様物質(aminal)のさらなる還元により、ラクタム354を得た。この生成物のHPLC精製により、6mgの主な還元位置異性体を単離した。H NMR(300MHz,CDOD)は、δ(ppm):8.80(s,1H)、7.95(s,1H)4.35(s,2H)4.25(s,2H)、3.90(s,3H)、および3.80(s,3H)に診断ピークを示す。MS=474.2(M+H)。
(実施例117)
化合物355の合成
Figure 2009537546
80mgのDMBラクタム生成物354を含む5mLのAcOHに、200mg無水コハク酸を添加した。反応物を、120℃で一晩加熱した。希釈物を除去し、80mgの粗イミド生成物を、80℃での1mL TFAでの処理に供する。60mgの粗生成物を、逆相HPLCによって精製して、1mgの環状イミド355を得た。H NMR(300MHz,CDOD)は、δ(ppm):8.62(s,1H)、7.83(s,1H)、7.24(bm,2H)、7.03(m,2H)4.25(s,2H)4.18(s,2H)、および3.05(dd,4H)に診断ピークを示す。MS=406.1(M+H)。
(実施例118)
化合物359の合成
Figure 2009537546
オレフィン321(102mg、0.2mmol、1当量)を、0℃のCHCl(20mL、0.3M)およびMeOH(2mL)中で撹拌し、その後にオゾン分解に供した。完了後、反応物に、硫化ジメチル(150μL)を添加し、反応物を一晩撹拌し、その後に酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を、水、飽和NHCl、およびブラインで洗浄した。溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(1/3−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物356(95mg、収率95%)を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
アルデヒド356(31mg、0.06mmol、1当量)を、NaCNBH(5mg、0.08mmol、1.2当量)と共に0℃のCHCl(20mL、0.3M)、メチルアミン(35μL、0.07mmol、1.1当量、2M THF)、および酢酸(2μL、0.03mmol、0.5当量)中で撹拌した。反応物を一晩撹拌し、その後に酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を、水、飽和NHCl、およびブラインで洗浄した。溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、粗アミン357を得た。これを、CHCl(3mL、0.05M)に溶解し、その後にTEA(30μL、0.21mmol、3当量)、DMAP(5mg、0.04mmol、0.5当量)、およびMsCl(8μL、0.11mmol、1.5当量)を添加した。完了後、反応物を、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を、水、飽和NHCl、およびブラインで洗浄した。溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、その後にシリカゲルでのクロマトグラフィ(酢酸エチル)によって精製して、所望の生成物358を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
化合物359を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例119)
化合物361の合成
Figure 2009537546
DMF(1mL)に溶解した化合物109(実施例45、50mg、0.093mmol)の溶液に、ビス(トリメチルシリル)アミドナトリウム(NaHMDS)(0.100mL、0.10mmol、1M THF)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。対応するアリールブロミド(本発明者らの2006年の出願でも調製)(25mg、0.10mmol)を添加し、反応物を、室温で1時間撹拌した。反応をHOで停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、HO、LiCl水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(1/1−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物360(24mg、37%)を得た:
Figure 2009537546
中間体360(24mg、0.035mmol)を含むジクロロメタン(2mL)の溶液を、トリフルオロ酢酸(0.1mL)およびトリエチルシラン(0.1mL)で処理した。反応混合物を、不活性雰囲気下にて室温で一晩撹拌し、その際に混合物をトルエン/THFで繰り返し共沸した。固体を、エーテル/メタノール(3/1)中でトリチュレートして、親(白色)固体として所望の生成物361(13.5mg、68%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例120)
化合物363の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物362(12mg、21%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物363(8mg、83%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例121)
化合物367の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物364(20mg、57%)を得た:
Figure 2009537546
THF(0.600mL)および水(0.200mL)に溶解したエチルエステル364(20mg、0.032mmol)の溶液に、DMAP(触媒量)およびLiOH水溶液(6mg、0.129mmol)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、その際に酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物を、1N HClで酸性化し(溶液がpH=3になるまで)、生成物を、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を、ブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、不純物のない生成物365(20mg、100%)を得た。これをさらに精製しなかった;MS:594(M+1)。
HATU(0.024g、0.064mmol)およびDIPEA(0.017mL、0.097mmol)と5分間撹拌したカルボン酸365(20mg、0.032mmol)を含むDMF(0.320mL)の溶液を、メチルアミン(81μL、0.161mmol、2M THF溶液)で処理した。反応混合物を、窒素雰囲気下にて室温で2時間撹拌し、その際に、酢酸エチルで希釈し、飽和NHClで反応停止した。有機層を、水、LiCl水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(0−10%−メタノール/酢酸エチル)によって精製して、所望の生成物366(16mg、82%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製し、遊離親生成物として所望の生成物367(8mg、83%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例122)
化合物369の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物368(20mg、77%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物369(15.5mg、96%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例123)
化合物370の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製し、次いで、逆相HPLCによって精製して、TFA塩として所望の生成物370(12.5mg、38%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例124)
化合物372の合成
Figure 2009537546
化合物109を、トリフルオロエチルトリフラート(米国特許第5,922,737A1号を参照のこと)で室温にて1日間アルキル化して、所望の生成物371(20mg、60%(11mgの回収した出発物質を含む))を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物372(12.6mg、78%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例125)
化合物374の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物373(45mg、64%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物374(26mg、71%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例126)
化合物376の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物375(22mg、43%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物376(14mg、77%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例127)
化合物378の合成
Figure 2009537546
DMSO(1mL)に溶解した化合物109(実施例45、45mg、0.084mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(4.4mg、0.109mmol、60%油分散物)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。先例となる文献によって調製された対応するトシラート(52mg、0.168mmol)を添加し、反応物を、室温で30分間撹拌した。反応をHOで停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、LiCl水溶液(2回)およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(1−5%−メタノール/酢酸エチル)によって精製して、所望の生成物377(32mg、57%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製し、次いで、逆相HPLCによって精製して、TFA塩として所望の生成物378(14.6mg、46%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例128)
化合物380の合成
Figure 2009537546
DMF(1ml)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却した化合物109(50mg、0.098mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(5.0mg、0.121mmol、60%鉱物油)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。ブロモメチルシクロプロパン(18μL、0.187mmol)およびテトラブチルアンモニウムヨージド(10.0mg)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応をHOで停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、LiCl水溶液(2回)およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣 を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(3/2−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物379(28mg、51%)を得た。これをさらに特徴づけなかった:MS:590(M+1)。
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物380(13mg、58%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例129)
化合物382の合成
Figure 2009537546
DMSO(1.87mL)に溶解した化合物109(100mg、0.187mmol)の溶液に、ビス(トリメチルシリル)アミドナトリウム(NaHMDS)(0.243mL、0.243mmol、1M THF)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。市販の1−ヨード−2−メチルプロパン(43μL、0.373mmol)を添加し、反応物を室温で2時間撹拌し、その時点で、アルキル化生成物は約33%であった。反応をHOで停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、LiCl水溶液(2回)およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(4/1−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物381(33mg、62%(52mgの回収した出発物質を含む))を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物382(28mg、73%)を含む)得た:
Figure 2009537546
(実施例130)
化合物386の合成
Figure 2009537546
ピリジン(1mL)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却したアルコール383(1g、7.74mmol)の溶液に、トシルクロリド(2.21g、11.6mmol)を含むジクロロメタン(2mL)とピリジン(1mL)との予め混合した溶液を添加した。反応物を、氷浴中で30分間撹拌し、次いで、窒素雰囲気下にて室温で一晩撹拌した。その時点で、反応物を、氷冷HOで反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層を、1N HCl、飽和NaHCO、およびブライン(2回)で洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(7/3−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物384(800mg、37%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物385(59mg、粗生成物の反応は、DPに対して66%完了した)を得た。これを、さらに精製や特徴付けを行わなかった;MS:647(M+1)。
上記と類似の様式で本化合物を作製し、次いで、逆相HPLCによって精製して、TFA塩として所望の生成物386(5mg)を得た:
Figure 2009537546
(実施例131)
化合物390の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物387(120mgのラクタムから100mg、64%):
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物388(90mg、定量的に回収された粗生成物)を得た;MS:688(M+1)。
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物389(44mg、定量)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製し、次いで、逆相HPLCによって精製して、TFA塩として所望の生成物390(21mg、48%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例132)
化合物392の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物391(41mg、定量)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物392(25mg、73%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例133)
化合物394の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物393(33.5mg、63%)を得た。:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物394(19mg、70%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例134)
化合物398の合成
Figure 2009537546
1gの市販のアルコール395から本化合物を作製して、所望の生成物396(1.46mg、65%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物397(59mg、粗生成物の反応は、DPに対して66%完了した)を得た。これを、さらに精製や特徴付けを行わなかった;MS:642(M+1)。
上記と類似の様式で本化合物を作製し、次いで、逆相HPLCによって精製して、遊離親生成物として所望の生成物398(7.2mg)を得た:
Figure 2009537546
(実施例135)
化合物400の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物399(29mg、収率100%−反応が50%完了して、シリカゲルクロマトグラフィ後に30mgのラクタムが回収される生成物が得られると見なされる)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物400(18mg、78%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例136)
化合物403および404の合成
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物401(25mg)を得た:
Figure 2009537546
THF(2mL)に溶解し、−20℃に冷却した401(25mg、0.04mmol)の溶液に、MeLi(50μL、0.08mmol、1.6Mジエチルエーテル溶液)を添加した。反応物を、窒素雰囲気下にて2日間撹拌し、0℃に加温する一方で、約66%の反応の完了を誘導するために、複数回のMeLiの添加が必要である。その時点で、反応物を、飽和NHClで反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層を、HOおよびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮して、402と出発材料との粗混合物が得られた。これをさらに精製も特徴づけも行わなかった;MS:608(M+1)。
403/404:402の合成由来の粗混合物(28mg)を、上記と類似の様式で処理し、次いで、逆相HPLCによって精製して、TFA塩として所望の生成物403(2mg)および副生成物404(1mg)を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
(実施例137)
化合物408の合成
Figure 2009537546
氷浴中で0℃に冷却した市販の(5−メチル1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メタノール405(400mg、3.51mmol)を含むジクロロメタン(35mL)の溶液を、ジブロモトリフェニルホスホラン(1.92g、4.56mmol)で処理した(2回に分けてゆっくり添加)。窒素雰囲気下にて室温で一晩の撹拌後、反応混合物を、真空下で減量濃縮した。次いで、粗残渣シリカゲルでのクロマトグラフィ(2/8−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望のブロミド406(472mg、76%)を得た:
Figure 2009537546
アルキル化剤として406を使用して上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物407(52mg、88%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、遊離親生成物として所望の生成物408(35.6mg、85%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例138)
化合物412の合成
Figure 2009537546
市販の(5−メチル1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メタノール409(400mg、3.51mmol)から出発して、上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物410を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製して、所望の生成物411(48mg、81%)を得た:
Figure 2009537546
上記と類似の様式で本化合物を作製し、次いで、逆相HPLC(緩衝液なし/中性溶液)によって精製して、遊離親生成物として所望の生成物412(19mg、52%)を得た:
Figure 2009537546
(実施例139)
化合物423の合成
Figure 2009537546
Nucs.、Nuct.、Nuc.Acids、20(1&2)、11−140を参照のこと。1−クロロ−2,4−ジフルオロ−ベンゼン413を含むフラスコ中に、メタンスルホン酸(30mL、336mol、3.35当量)を添加し、0℃に冷却し、その後にN−ヨードスクシンイミド(39.7gm、176mmol、1.05当量)を添加した。この添加は、30分にわたって4回に分けてゆっくり行った。反応物を、室温まで加温し、90分間撹拌した。強く撹拌しながら氷水をゆっくり添加することによって反応を停止させた。ヘキサンを添加し、反応混合物を抽出した(2回)。有機層を、飽和NaHSO(3回)で洗浄した。この後、水(2回)およびブラインで洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。シリカゲルプラグ(長さ2インチ)を使用して、溶離液としてヘキサン(100%)を使用して、生成物を精製した。414(43.3g、94%)の透明オイルを得た。
Figure 2009537546
1−フルオロ−4−ヨードベンゼン414(46.7gm、170.6mmol、1当量)を含むフラスコ中に、NaHCO(57.3gm、682.5mmol、4当量)と共にDMF(50mL、2M)を添加し、Pd(OAc)(1.53g、6.8mmol、0.04当量)、アリルアルコール(34.9mL、511.9mol、3当量)、およびトリエチルアンモニウムベンジルクロリド(46.6gm、204.7mmol、1.2当量)を最後に添加した。反応物を、窒素雰囲気下にて50℃に加温した。3時間後、TLCは、反応が完了したことを示し、反応物を室温に冷却し、エチルエーテル(500mL)および水(300mL)を添加した。反応混合物を分離し、有機層を、水(2×200mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。ヘキサンs−EtOAc(7/3)を使用したISCOフラッシュカラムクロマトグラフィを行って、27.9g(80%)の所望のアルデヒド415を得た。
Figure 2009537546
アルデヒド415(27.9g、0.2mmol、1当量)を含むフラスコ中に、ホルムアルデヒド(14.8mL、0.2mmol、1:2当量、37%水溶液)を添加し、その後、ジエチルアミン塩酸塩(20.0g、0.2mmol、1.2当量)を添加し、反応物を110℃に1時間加熱し、その後に冷却し、EtOAcおよび水で希釈した。反応混合物を分離し、有機層を、水(2×200mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、暗褐色のオイルを得、これを2インチのシリカプラグを通過させて、416(26.9g)を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
ジエチル2−ヒドロキシフマラート417(50g、0.24mol、1当量)を、EtOH(240mL、1M)およびNHOAc(36.7g、0.48mol、2当量)中で撹拌し、その後に酢酸(13.6mL、0.24mmol、1当量)を添加し、90℃に加温した。反応物を1時間撹拌し、その後に冷却し、真空下で濃縮してオイルを得た。NHOHと共に水(200mL)を添加して約pH8にし、CHCl(2×100mL)で抽出した。有機層を、水(3×200mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。混合物を2インチのシリカプラグに入れ、7/3 Hex/EtOAcで溶離して、淡褐色オイルを得た。これから、34.5gmの418(収率77%)の所望の生成物を得た。
Figure 2009537546
オレフィン416(26.9g、0.12mol、1当量)を含むフラスコにおいて、n−ブタノール(55mL、2.25M)中で撹拌し、これに、ジエステル418(28.0g、0.14mmol、1.2当量)およびpTSA(475mg、0.44mmol、0.02当量)を添加した。反応物を、120℃に加熱し、一晩撹拌した。これを真空下で濃縮し、ヘキサン/酢酸エチル(4/1)を使用したISCOフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製した。褐色オイルとして30.5gm(収率は64%である)の419を得た。(この生成物は、所望の生成物と非常に近接して移動する夾雑物を含む。しかし、これらは、次の反応でほとんど加水分解される)。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
ジエステル419(30.46gm、79.5mmol、1当量)を含むフラスコ中に、EtOH(200mL、0.4M)を添加した。個別に、NaOH(12.7g、318.1mmol、4当量)溶液を、水(200mL、0.4M)に溶解し、反応溶液に添加した。1時間後、TLCは、反応が完了したことを示した。これを、真空下で濃縮し、HCl(水溶液)(6N)でpH2に処理した。EtOAc(2×200mL)を使用して抽出し、有機層を、水(2×200mL)、ブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、橙黄色固体420(23.5gm、90%)を得た。
Figure 2009537546
二価酸 420(23.5gm、71.9mmol、1当量)を含むフラスコ中に、AcO(70mL、1M)を添加し、2時間還流した。次いで、反応物を冷却し、真空下で濃縮した。これを、トルエン(2×10mL)と共沸し、次の反応で直接使用した。これを、THF(240mL、0.3M)に溶解し、フラスコを、−10℃に冷却し、不活性雰囲気下で、Mg(ClO(19.3g、86.3mmol、1.2当量)を添加した。反応物を5分間撹拌し、その後にイソプロパノール(240mL、0.3M)を添加し、室温まで加温し、一晩撹拌した。反応物を、真空下で濃縮してペーストを得、その後に酢酸エチル(500mL)および水(200mL)で希釈した。有機層を、飽和NHClおよびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、421として淡褐色固体(25.3gm、収率96%)を得た。少量(10%未満)の位置異性体も得た。
Figure 2009537546
酸421(3.2g、8.7mmol、1当量)を含むフラスコ中に、ピリジン(30mL、0.3M)を添加し、0℃に冷却し、その後に不活性雰囲気下でメタンスルホニルクロリド(1.1mL、14.0mmol、1.6当量)を添加した。反応物を1時間撹拌し、その後に反応物にアンモニアを数分間バブリングし、次いで、30分間撹拌した。次いで、フラスコをロータリーエバポレーターに配置して、過剰なNHを除去した。次いで、フラスコを0℃に冷却し、その後にメタンスルホニルクロリド(5.4mL、70.0mmol、8当量)をゆっくり添加した。反応物を室温に加温し、一晩撹拌した。反応物を減量濃縮してペーストを得、飽和NaHCOでゆっくり反応停止し、1時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、反応物を抽出した(3回)。有機層を合わせ、水(2回)、飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。反応物を、ISCOシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、ニトリル422(1.9g、収率64%)を得た。
Figure 2009537546
スクシンイミド(1.6g、6.6mmol、1.2当量)およびニトリル422(1.9g、5.51mmol、1当量)を、THF(27mL、0.2M)に溶解し、0℃に冷却した。これに、LiHMDS(13.23mL、30.91mmol、2.4当量、1M THF)を、10分間にわたって滴下した。1時間後、反応が完了し、酸(10mL、6M HCl)で反応停止させ、蒸発させて体積を小さくする。ペーストを、水と共にジエチルエーテルとヘキサンとの混合物で洗浄し、その後に100℃の真空下で乾燥させた。423の赤色固体(2.85g、収率91%)を得た。
Figure 2009537546
(実施例140)
化合物429の合成
Figure 2009537546
フェノール423(3.1g、5.8mmol、1当量)を含むDMF(20mL、0.2M)を、TEA(2.4mL、17.3mmol、1.5当量)およびDMAP(350mg、2.9mmol、0.5当量)で処理した。TIPSCl(1.8mL、8.63mmol、1.5当量)をゆっくり添加し、反応混合物を、窒素雰囲気下にて室温で2時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(100mL)で反応停止した。層を分離し、水層を酢酸エチル(200mL)で抽出した。合わせた有機層を、LiCl水溶液(2回)、クエン酸(5%溶液)、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物をヘキサン中でトリチュレートし、濾過して、黄色固体として所望の生成物424(2.9g、73%)を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
アニリン424(2.9g、4.1mmol、1当量)を含むCHCl(40mL)を、TEA(4.6mL、32.8mmol、8当量)で処理し、CHCl(15mL)中に予め溶解したメタンスルホニルクロリド(1.3mL、16.4mmol、4当量)の溶液を、45分間にわたって滴下しながら−10℃で撹拌した。添加後、混合物を、0℃に加温しながら3時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、次いで、残渣をCHCl(300mL)に溶解し、次いで、HO(200mL)で反応停止した。層を分離し、水層をCHCl(100mL)で抽出した。合わせた有機層を、HO(3回)、クエン酸(5%溶液)、およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮し、さらに精製せずに粗中間体ビス−メシラート425(3.3g、質量回収率95%)を得た。
Figure 2009537546
ビス−メシラート425(3.3g、3.9mmol、1当量)を含むTHF(20mL、0.2M)の溶液を、カリウムt−ブトキシド(5.9mL、5.9mmol、1.5当量、1.0MのTHF溶液)を10分間にわたって滴下しながら−10℃で撹拌した。1時間後、溶液を酢酸エチル(200mL)で希釈し、HO(200mL)で反応停止した。層を分離し、水層を酢酸エチル(200mL、2回)で抽出した。合わせた有機層を、HO(3回)、飽和NHCl、およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣(3.0g)を、CHCl(30mL)に溶解し、9/1−酢酸エチル/ヘキサン+0.05%TEAで予め洗浄したSiOプラグを通過させた。ショートカラムを、0.05%TEA+9/1−酢酸エチル/ヘキサンで溶離し、次いで、0.05%TEA+2/1−酢酸エチル/ヘキサンで溶離して、淡褐色固体としてモノメシラート426(1.9g、2.4mmol)を得た。
Figure 2009537546
イミド426(1.9g、2.5mmol、1当量)に、THF(13mL、0.2M)を添加し、0℃で冷却し、その後にLiBH(1.9mL、3.8mmol、1.5当量)を5分間にわたってゆっくり添加した。MeOH(203μL、19.23mmol、7当量)をゆっくり添加した。反応が完了するまで、反応物を約2時間還流した。冷却後、反応物を水で希釈し、THFを真空下で除去した。得られた溶液を、EtOAc(200mL)で希釈し、その後、水およびブラインで希釈した。溶液を乾燥させ(NaSOによる)、濾過し、濃縮して、淡褐色固体として粗ラクタム427(1.8g、質量回収率94%)を得た。
Figure 2009537546
化合物427(1.8g、2.4mmol、1当量)を、DMF(15mL、0.2M)に溶解し、0℃に冷却し、その後にCsCO(1.2g、3.5mmol、1.5当量)で処理した。これを5分間撹拌し、その後にヨードメタン(220μL、3.5mmol、1.5当量)を添加した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、次いで、水で反応停止した。有機層を、水、飽和NaHCO、およびブラインで洗浄した。溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(1/3−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物428(760mg、41%)を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
ラクタム428(760mg、0.98mmol、1当量)を、トリフルオロ酢酸(15mL)に溶解し、80℃で一晩還流した。反応物を真空下で濃縮し、トルエン(2×10mL)と共沸した。粗残渣を、ジクロロメタンに懸濁し、トリチュレーションによって完全に洗浄した。超音波処理を使用して、この洗浄を補助した。固体を、焼結漏斗で濾過し、完全に風乾した。茶色がかったオフホワイトの固体429(560mg)を、TFA塩として得た。
Figure 2009537546
(実施例141)
化合物432の合成
Figure 2009537546
フェノール429(660mg、1.13mmol、1当量)に、DMF(12mL、0.1M)を添加し、その後、CsCO(630mg、1.9mmol、1.7当量)およびテトラブチルアンモニウムヨージド(83mg、0.28mmol、0.2当量)を添加し、その後にp−メトキシベンジルクロリド(200μL、1.47mmol、1.5当量)を添加した。次いで、反応物を65℃に加熱した。これを、室温に冷却し、その後にEtOAc(150mL)で希釈し、水で反応停止させた。これを、EtOAcで抽出し、水(2×100mL)、飽和NHCl、およびブラインで洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。4/1 EtOAc/ヘキサンを使用してISCOフラッシュカラムクロマトグラフィを行い、430を得た。
Figure 2009537546
ラクタム430(115mg、0.2mmol、1当量)を、DMF(3mL、0.1M)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却し、その後水素化ナトリウム(9.4mg、0.23mmol、1.3当量、60%鉱物油)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。ヨードメタン(17μL、0.27mmol、1.4当量)を添加し、反応物を0℃で30分間撹拌した。水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(7/3−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物431(55mg、45%)を得た。
Figure 2009537546
化合物432を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例142)
化合物433の合成
Figure 2009537546
ラクタム430(35mg、0.06mmol、1当量)を、DMF(2mL、0.1M)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却し、その後NaHMDS(65μL、0.065mmol、1.1当量、1M THF溶液)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。p−フルオロ臭化ベンジル(10μL、0.077mmol、1.4当量)を添加し、反応物を0℃で30分間撹拌した。水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(7/3−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物433を得た。
Figure 2009537546
化合物434を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例143)
化合物436の合成
Figure 2009537546
ラクタム430(35mg、0.06mmol、1当量)を、DMF(2mL、0.1M)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却し、その後NaHMDS(83μL、0.083mmol、1.4当量、1M THF溶液)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。3−クロロ−4−フルオロ臭化ベンジル(20μg、0.089mmol、1.5当量)を添加し、反応物を0℃で30分間撹拌した。水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(7/3−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物435を得た。
Figure 2009537546
化合物436を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例144)
化合物440の合成
Figure 2009537546
ラクタム430(50mg、0.085mmol、0.1当量)を含むフラスコに、DMF(0.85mL、0.1M)およびLiHMDS(120μL、0.12mmol、1.4当量)を添加した。数分後、ブロモ酢酸エチル(15μL、0.13mmol、1.5当量)を添加した。反応完了時に、水で反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(7/3−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物437(55mg、45%)を得た。
Figure 2009537546
エステル437(55mg、0.082mmol、1当量)を含むフラスコに、THF(2mL)を添加した。HO(2mL)に溶解したNaOH(13mg、0.33mmol、4当量)の溶液を添加し、反応が完了するまで撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、有機層を水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、そのまま使用した。酸438の単黄色固体を得た。
Figure 2009537546
酸438(59mg、0.09mmol、1当量)に、DMF(2mL)を添加し、その後、DIPEA(90μl、0.55mmol、6当量)、N,Nジメチルアミン(230μL、0.45mmol、5当量、2M THF溶液)、およびHATU(51mg、1.4mmol、1.5当量)を添加した。反応完了時に、水で反応停止し、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(4/1−酢酸エチル/MeOH)によって精製して、所望の生成物439を得た。
Figure 2009537546
化合物440を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例145)
化合物442の合成
Figure 2009537546
ラクタム430(35mg、0.06mmol、1当量)を、DMF(0.6mL、0.1M)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却し、その後LiHMDS(90μL、0.09mmol、1.3当量、1M THF溶液)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。トシラート(30mg、0.12mmol、1.4当量)(他の場所で前に報告されている)を添加し、反応物を、0℃で45分間撹拌した。水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(7/3−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物441を得た。
Figure 2009537546
化合物442を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例146)
化合物446の合成
Figure 2009537546
アルコール443の合成は、以前に文献に記載されている。443(1gm、6.53mol、1当量)を、CHCl(20mL、0.3M)中で撹拌し、その後、TEA(2.3mL、16.3mol、2.5当量)およびDMAP(400mg、3.3mol、0.5当量)を添加し、その後にp−トルエンスルホニルクロリド(1.49g、7.8mol、1.2当量)を添加した。2時間後、反応が完了し、これをCHClで希釈し、水、飽和NHCl、およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(1/1−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、褐色オイルとして所望の生成物444(1.3gmg、65%)を得た。
Figure 2009537546
ラクタム430(30mg、0.05mmol、1当量)を、DMF(0.5mL、0.1M)に溶解し、氷浴中で0℃に冷却し、その後NaHMDS(66μL、0.066mmol、1.3当量、1M THF溶液)を添加し、窒素雰囲気下で5分間撹拌した。トシラート444(31mg、0.11mmol、2当量)を添加し、反応物を0℃で45分間撹拌し、水で反応停止させ、酢酸エチルで希釈した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その後にNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィ(4/1−酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物445を得た。
Figure 2009537546
化合物446を、類似の反応について前に記載の様式と類似の様式で作製した。
Figure 2009537546
(実施例147)
化合物451の合成
Figure 2009537546
化合物422の調製について報告した合成方法後、100gの2−クロロ−1−フルオロ−4−ヨードベンゼンを、7工程の反応系によって進行させて、4.7gのディークマン縮合前駆体447を得た。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
4.7gの447(14mmol)を含む50mL THFに、0℃で、3.5gのDMB−イミド(14mmol、1当量)を添加し、その後、30mLのLiHMDS(1M THF溶液)を添加した。反応物を、室温で12時間撹拌し、その時点で、30mLの6N HCl水溶液で溶液の反応を停止させた。精製を沈殿させた。ジエチルエーテルでのリンスおよび真空下でのオーブン乾燥により、3.3gの純粋なDieckmann生成物448を得た。
Figure 2009537546
標準的方法による448のTIPS保護後、3.2g(4.7mmol)の得られたTIPSエーテルを、100mLジクロロメタンに溶解し、−10℃に冷却した。7mlトリエチルアミン(10当量、47mmol)を添加し、その後、1.5mL(20mmol、4当量)塩化メシルを添加した。2時間後、100mLの飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によって反応を停止させた。200mL DCMでの希釈、その後の100mL HO、100mLブラインでの洗浄、ならびに乾燥および有機物の濃縮により、3.95gのビス−メシル中間体を得た。この残渣を、0℃での4.8mLの1M KOtBu溶液を含む50mL THFでの処理に直接供した。20分後、反応物を、500mL酢酸エチルで希釈し、2×150mLの5%クエン酸水溶液で洗浄し、次いで、150ml HOおよびブラインで洗浄した。硫酸ナトリウムでの乾燥および濃縮により、3.8gの粗生成物449を得た。H NMR(300MHz,CDCl)は、δ(ppm):8.75(s,1H)、8.74(s,1H)、7.65(s,1H)、6.44(s,2H)、4.81(s,2H)、4.20(s,2H)、3.86(s,3H)、3.78(s,3H)、1.10(d,18H)に診断ピークを示す。MS=756.2(M+H)。
Figure 2009537546
前に報告された方法による3.5gのイミド449のラクタムへの変換後、得られたTIPS保護ラクタムを、Davisilでのクロマトグラフィによって精製し、得られた2.2gの生成物を、材料の50mL DMFへの溶解、0℃への冷却、および1.44g(4.5mmol、1.5当量)CsCOの添加によるスルホンアミドメチル化に供した。220uL MeIを滴下し、反応物を低温で撹拌した。4時間後、300mg CsCOおよび125uLのさらなるMeIを添加した。LC/MSは、反応が完了していることを示した。800mL酢酸エチルの添加および2×250mLの5%クエン酸水溶液、2×250mL水、および1×250mL飽和NaCl水溶液での洗浄によって反応を停止させた。硫酸ナトリウムでの乾燥および揮発物の除去により、450を得た。
H NMR(300MHz,CDCl)は、δ(ppm):8.75(s,1H)、8.74(s,1H)、7.65(s,1H)、6.44(s,2H)、4.75(dd,2H)、4.40(dd,2H)、3.86(s,3H)、3.78(s,3H)、3.25(s,3H)、2.96(s、3H)、1.10(d、18H)に診断ピークを示す。MS=756.2(M+H)。
Figure 2009537546
室温の2gスルホンアミド450を含む20mLジクロロメタンに、5mLトリエチルシラン、10mL TFAを添加した。反応物を、16時間撹拌し、その時点で、20mLトルエンを添加し、反応物を共沸して、残存するTFAおよび他の揮発物を除去した。ジエチルエーテル/ヘキサンでのトリチュレーションにより、1.9gの黄色固体生成物251を得た。H NMR(300MHz,d−DMSO)は、δ(ppm):8.85(s,1H)、8.48(s,1H)、8.22(s,1H)、4.54(s,2H)、4.24(s,2H)、3.28(s,3H)および3.21(s,3H)に診断ピークを示す。MS=450.1(M+H)。
(実施例148)
化合物452の合成
ジエチルエーテル/MeOHでスルホンアミド451を再度トリチュレートして1gの遊離塩基を得た後、前に報告した化合物432の調製方法に従ってPMBエーテル形成を行い、ジエチルエーテルでのトリチュレーション後に赤色粉末として740mgのラクタムアルキル化前駆体を得た。H NMR(300MHz,CDOD)は、δ(ppm):8.85(s,1H)、8.28(s,1H)、5.64(dd,2H)、4.25(s,2H)4.18(s,2H)、および3.15(s,3H)に診断ピークを示す。MS=570.2(M+H)。
Figure 2009537546
550mgのPMB保護遊離ラクタムを含む0℃の10mL DMFに、40mg NaH(60%油分散物)を添加し、その後、70uL MeIを添加した。アルキル化反応は、15分後に完了したと判断され、その時点で、溶液を、200mL酢酸エチルで希釈し、2×200mL HO、1×200mLブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、560mg粗生成物を得た。トリチュレーションにより、430mgの純粋な生成物が得られ、これを、前に報告した方法によるPMB除去に供した。この最終生成物のジエチルエーテル/ヘキサンでのトリチュレーションにより、単黄色固体として165mgのメチルラクタムアナログ452を得た。H NMR(300MHz,d−DMSO)は、δ(ppm):8.85(s,1H)、8.23(s,1H)、4.61(s,2H)4.23(s,2H)、3.35(s,3H)、3.18(s,3H)、および3.08(s,3H)に診断ピークを示す。MS=464.2(M+H)。
(実施例149)
化合物453の合成
Figure 2009537546
30mgのPMB保護遊離ラクタム(実施例148)を含む0℃の1mL DMFに、60uL NaHMDSを添加し、その後、10uLのベンジルブロミドを添加した。アルキル化反応は、10分後に75%完了していると判断された。次いで、30uL NaHMDSおよび5uLのブロミドを添加した。2時間後に反応が完了し、その時点で、溶液を、100mL酢酸エチルで希釈し、2×50mLのHO、1×100mLブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、38mg粗生成物を得た。シリカゲルでのコンビフラッシュクロマトグラフィにより、10mgの純粋な材料が得られ、前に報告した方法によるPMB除去に供した。この最終生成物のジエチルエーテル/ヘキサンでのトリチュレーションにより、単黄色固体として7mgのメチルラクタムアナログ453を得た。H NMR(300MHz,d−DMSO)は、δ(ppm):8.85(s,1H)、8.20(s,1H)、7.62(m,1H)、7.32(m,2H)、4.82(s,2H)4.63(d,2H)、4.16(s,2H)、3.25(s,3H)、3.17(s,3H)、および2.57(s,3H)に診断ピークを示す。MS=546.2(M+H)。
(実施例150)
化合物455および456の合成
Figure 2009537546
前に報告した方法によって合成した中間体ラクタム(50mg(0.08mmol、1当量))を、3mL DMFに溶解し、CsCO(130mg、0.40mmol、5当量)を添加し、その後、MeI(0.08mmol、5μl、1当量)を添加した。反応物を、室温で1時間撹拌し、その時点で、LC/MS分析によって判断したところ、反応は完了していた。次いで、反応物を濾過して固体を取り出し、EtOAcで希釈し、次いで、水で3回洗浄し、NaSOで乾燥させて、30mgのトリフラート生成物454を得た。これは、さらに精製する必要が無かった。300MHz H NMR(CDCl3)は、δ(ppm):8.68(d,J=3.8 Hz,1H)、8.15(d,J=3.8 Hz,1H)、7.45−7.05(m,4H)、6.52−6.45(m,3H)、4.78(s,2H)、4.38(s,2H)、4.08(s,2H)、3.91(s,3H)、3.85(s,3H)、3.82(s,3H)、1.55(m,3H)、1.15(d,18 h)に診断ピークを示す。
マイクロ波支援Suzukiカップリングについての標準的プロトコールに従って、100mgトリフラート454を、トルエン/エタノール/水溶液中でのCsCOおよびPd(PPhの存在下で、パラ−フルオロフェニルボロン酸と170℃で5分間反応させた。得られたビアリール生成物を、TFA/TES処理によるDMBおよびTIPSの除去に供した。HPLC精製により、ビアリール化合物455(4mg)を得た。H NMR(300MHz,CDCN)は、δ8.80(s,1H)、7.85(s,1H)、4.35(s,2H)、4.15(s,2H)に診断ピークを示す。MS=437.3(M+H)。
Figure 2009537546
類似の手順により、プロトノリシス生成物456(2mg)を単離および特徴づけることが可能であった。H NMR(300MHz,CDCN)は、δ(ppm):8.80(s,1H)、8.14(s,1H)、4.54(s,2H)に診断ピークを示す。MS=343.2(M+H)。
Figure 2009537546
(実施例151)
以下は、ヒトにおける治療または予防のための式I、II、またはIIIの化合物(「化合物X」)を含む代表的な薬学的投薬形態を説明する。
Figure 2009537546
Figure 2009537546
上記処方物を、薬学分野で周知の従来の手順によって得ることができる。
全ての刊行物、特許、および特許書類は、個別に参考として援用されるかのうように本明細書中で参考として援用される。上記説明は、本発明の全ての修正形態および変形形態を詳述することを意図しない。本発明の概念から逸脱することなく上記の実施形態を変化させることができることが、当業者認識されるであろう。したがって、本発明は、上記の特定の実施形態に制限されないと理解されるが、以下の特許請求の範囲の文言によって定義されるように、本発明の精神および範囲内である修正形態を対象とすることが意図される。

Claims (97)

  1. 式(I):
    Figure 2009537546
    (式中、
    およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、
    各Rは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
    は、HまたはC〜Cアルキルであり、
    は、H、R、−M−R、または−Q−Rであり、
    は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
    は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
    は、HまたはC〜Cアルキルであり、
    Mは、分枝C〜Cアルキレンであり、
    Qは、C〜Cアルキレンであり、
    各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
    は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、−C(=O)NRaaab、−N(Raa)SOab、−SOab、C〜Cアルカノイル、C〜C炭素環、ピロリジノ、2−オキソピロリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換された−SO、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
    は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、そして、
    は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換された5員または6員のヘテロアリール環であるか、Rは、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、RSONH−、またはRC(=O)NH−から選択される少なくとも1つの基で置換されたか、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニル環であるか、Rは、C〜C炭素環であり、そして
    各RaaおよびRabは、独立して、HまたはC〜Cアルキルである)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  2. 前記Rが、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルである、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記AがCHであり、前記AがNである、請求項1に記載の化合物。
  4. 前記Rがメチルである、請求項1に記載の化合物。
  5. 前記Rがメチルである、請求項1に記載の化合物。
  6. 前記RがHである、請求項1に記載の化合物。
  7. 前記RがRである、請求項1に記載の化合物。
  8. −M−Rである、請求項1に記載の化合物。
  9. −Q−Rである、請求項1に記載の化合物。
  10. 前記RがHである、請求項1に記載の化合物。
  11. 前記RがRで置換されたC〜Cアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  12. 前記RがHである、請求項1に記載の化合物。
  13. 前記Rが、Rで置換されたC〜Cアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  14. 前記Mが分枝Cアルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  15. 前記Qが−CH−である、請求項1に記載の化合物。
  16. 各Rが4−フルオロフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  17. 前記Rが、プロピル、2−プロピニル、2−ブチニル、メチル、2−メトキシエチル、2−ヒドロキシエチル、エチル、2−モルホリノエチル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチル、2−フルオロエチル、または2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルである、請求項1に記載の化合物。
  18. 前記Rが、N−メチルアミノ−カルボニルメチル、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル、2−[N−(メチルスルホニル)−N−メチルアミノ]エチル、シクロプロピルメチル、2−(2−オキソピロリドノ)エチル、2−(メチルスルホニル)エチル、メチルスルホニル、またはアセチルメチルである、請求項1に記載の化合物。
  19. 前記Rが4−フルオロフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  20. 前記Rが、4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル、4−フルオロ−2−メチルスルホニルアミノフェニル、4−フルオロ−2−アシルアミノフェニル、2−フリル、2−チエニル、5−クロロ−[1,2,4]チアジアゾール−2−イル、5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル、3−メチルイソオキサゾール−5−イル、4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル、5−トリフルオロメチルフル−2−イル、4−ヒドロキシフェニル、4−ピリジル(N−オキシド)、または3−クロロ−2−ヒドロキシフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  21. 以下の式:
    Figure 2009537546
    Figure 2009537546
    Figure 2009537546
    を有する、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  22. 以下の式:
    Figure 2009537546
    Figure 2009537546
    を有する、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  23. 以下の式:
    Figure 2009537546
    Figure 2009537546
    を有する、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  24. 式(II):
    Figure 2009537546
    (式中、
    およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、
    各Rは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
    は、H、R、または−Q−Rであり、
    は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
    は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
    Qは、C〜Cアルキレンであり、
    Zは、Oまたは2つの水素であり、
    各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
    は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
    は、C〜C炭素環、フェニル環、または5員もしくは6員のヘテロアリール環であり、フェニル環または5員もしくは6員のヘテロアリール環は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
    は、OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−C(=O)NR、−C(=NRak)Ram、NH、−N(R)−C(=O)NR、4,5−ジヒドロ−4,4−ジメチルオキサゾール、または−N(R)−S(O)−Rであり、ここで、Rの各C〜Cアルキルは、−C(=O)NR、N(Rag)−C(=O)−Rah、または−N(Rag)−S(O)−Rahで置換され、ここで、Rの各C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは、フェニル、ヒドロキシ、C〜C炭素環、または−C(=O)NRで任意選択的に置換され、
    は−S(O)−Rであり、且つRは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであるか、Rは、Rで置換されたC〜Cアルキルであり、且つRは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであるか、Rは、Rで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、且つRは、R、NR、またはRで置換されたC〜Cアルキルであり、
    各Rは、フルオロ、クロロ、フェニル、ピリジル、1,4−ジアゼパニル、またはピペラジノであり、ここで、各フェニル、ピリジル、1,4−ジアゼパニル、およびピペラジノは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換され、
    各Rは、独立して、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、またはC〜C炭素環、ピロリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、およびピペラジノから選択される環であり、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
    は、C〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜C炭素環、またはC〜Cアルキル−Rであるか、NRは、共に、ピペリジノ、モルホリノ、アゼチジノ、ピロリジノ、またはピペラジノ環を形成し、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルまたはハロで任意選択的に置換され、
    各Rは、独立して、シアノ、フェニル、またはピリジルであり、ここで、各フェニルまたはピリジルは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換され、
    は、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換されたフェニルであり、
    各RagおよびRahは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
    各Rakは、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、またはNRamanであり、
    各Rahは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
    各RamおよびRanは、独立して、HまたはC〜Cアルキルである)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  25. 前記Rが、OH、C〜Cアルコキシ、NH、N(R)−C(=O)NR、または−N(R)−S(O)−Rであり、
    各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルキル−Rであるか、NRは、共に、ピペリジノまたはピペラジノ環を形成し、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
    各Rは、独立して、フェニルまたはピリジルであり、ここで、各フェニルまたはピリジルは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換される、請求項24に記載の化合物。
  26. 前記AがCHであり、前記AがNである、請求項24に記載の化合物。
  27. 前記AがNであり、前記AがCHである、請求項24に記載の化合物。
  28. 前記RがHである、請求項24に記載の化合物。
  29. 前記RがRである、請求項24に記載の化合物。
  30. 前記Rが−Q−Rである、請求項24に記載の化合物。
  31. 前記RがHである、請求項24に記載の化合物。
  32. 前記RがRで置換されたC〜Cアルキルである、請求項24に記載の化合物。
  33. 前記RがHである、請求項24に記載の化合物。
  34. 前記Rが、Rで置換されたC〜Cアルキルである、請求項24に記載の化合物。
  35. 前記Qが−CH−である、請求項24に記載の化合物。
  36. 各Rが4−フルオロフェニルである、請求項24に記載の化合物。
  37. 前記Rが、エチル、2−モルホリノエチル、2−メトキシエチル、メチル、2−ヒドロキシエチル、または3−ヒドロキシ−3−メチルブチルである、請求項24に記載の化合物。
  38. 前記Qが−CH−であり、前記Rが4−フルオロフェニルである、請求項24に記載の化合物。
  39. 前記RがOHである、請求項24に記載の化合物。
  40. 前記RがC〜Cアルコキシである、請求項24に記載の化合物。
  41. 前記RがN(R)−C(=O)NRである、請求項24に記載の化合物。
  42. 前記Rが−N(R)−S(O)−Rである、請求項24に記載の化合物。
  43. 前記Rが−S(O)−Rであり、前記RがRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルである、請求項42に記載の化合物。
  44. 前記RがRで置換されたC〜Cアルキルであり、前記RがRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルである、請求項42に記載の化合物。
  45. 前記RがRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、前記RがNRまたはRで置換されたC〜Cアルキルである、請求項42に記載の化合物。
  46. 前記Rが−S(O)−CHまたは−S(O)−CHCHであり、前記Rがメチルまたはエチルである、請求項42に記載の化合物。
  47. 前記Rが、シクロプロピルメチル、2−(2,5−ジメチルピロリジノ)エチル、または2−モルホリノエチルである、請求項42に記載の化合物。
  48. 前記Rが、2−クロロエチル、ベンジル、ピリド−4−イルメチル、4−メチルフェニル、4−クロロフェニル、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル、2−(4−エチルスルホニルピペラジン−1−イル)エチル、2−(4−アシルピペラジン−1−イル)エチル、2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)エチル、N−(4−フルオロ−2−メチルアミノカルボニルベンジル)−N−メチルアミノ、N−(4−フルオロ−2−メトキシカルボニルベンジル)アミノ、N−(4−フルオロ−2−カルボキシベンジル)−N−メチルアミノ、およびN,N−ジエチルアミノである、請求項44に記載の化合物。
  49. 前記RがN−メチル−N−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)アミノである、請求項24に記載の化合物。
  50. 前記Rがメトキシである、請求項24に記載の化合物。
  51. 前記Rが、C〜Cアルキル、C〜Cアルカノイル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−C(=O)NR、−C(=NRak)Ram、または4,5−ジヒドロ−4,4−ジメチルオキサゾールであり、ここで、Rの各C〜Cアルキルは−C(=O)NR、−N(Rag)−C(=O)−Rah、または−N(Rag)−S(O)−Rahで置換され、ここで、Rの各C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは、フェニル、ヒドロキシ、C〜C炭素環、または−C(=O)NRで任意選択的に置換される、請求項24に記載の化合物。
  52. 前記Rが、2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−2−メチルエトキシ、アリル、ピペリジノカルボニル、4,4−ジフルオロピペリジノカルボニル、N−シクロプロピル−N−(2−シアノエチル)アミノカルボニル、2−[N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ]エチル、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチルアミノカルボニル、N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノカルボニル、アセチル、ピペリジノカルボニルメチル、モルホリノカルボニルメチル、2−シクロプロピルエチニル、アゼチジノカルボニル、4−フルオロピペリジノカルボニル、ピロリジノカルボニル、3,3−ジフルオロピロリジノカルボニル、エチニル、1−ヒドロキシミノエチル、2−フェニルエチニル、4,5−ジヒドロ−4,4−ジメチルオキサゾール、4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル、N−アセチル−N−メチルアミノ、3,3−ジメチルブチン−1−イル、1−[N−(N’,N’−ジメチルアミノ)イミノ]エチル、2−[N−(N’−メチルアミノ)イミノ]エチル、3−ヒドロキシ−3−メチルブチン−1−イル、1−メチルビニル、または1−(N−メトキシイミノ)エチルである、請求項24に記載の化合物。
  53. 以下の式:
    Figure 2009537546
    Figure 2009537546
    Figure 2009537546
    を有する、請求項24に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  54. 以下の式:
    Figure 2009537546
    Figure 2009537546
    Figure 2009537546
    を有する、請求項24に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  55. 以下の式:
    Figure 2009537546
    Figure 2009537546
    を有する、請求項24に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  56. 式(III):
    Figure 2009537546
    (式中、
    およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、ここで、各Rは、独立して、Hまたはアルキルであり、
    は、H、R、または−L−Arであり、
    は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
    は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
    LはC〜Cアルキレンであり、
    は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
    Xは−C(=O)−または−S(O)−であり、
    Yは−CH−または−CH−CH−であり、
    Arは、C〜C12炭素環、置換C〜C12炭素環、C〜C20アリール、置換C〜C20アリール、C〜C20ヘテロアリール、置換C〜C20ヘテロアリールであり、
    各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルである)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  57. 前記AがCHであり、前記AがNである、請求項56に記載の化合物。
  58. 前記Rが4−フルオロベンジルまたはメチルである、請求項56に記載の化合物。
  59. 前記Xが−C(=O)−である、請求項56に記載の化合物。
  60. 前記Xが−S(O)−である、請求項56に記載の化合物。
  61. 前記Yが−CH−である、請求項56に記載の化合物。
  62. 前記Yが−CH−CH−である、請求項56に記載の化合物。
  63. 前記RがHである、請求項56に記載の化合物。
  64. 前記RがRで置換されたC〜Cアルキルである、請求項56に記載の化合物。
  65. 前記RがHである、請求項56に記載の化合物。
  66. 前記Rが、Rで置換されたC〜Cアルキルである、請求項56に記載の化合物。
  67. 以下の式:
    Figure 2009537546
    を有する、請求項56に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  68. 請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物のプロドラッグまたはその薬学的に許容可能な塩。
  69. 少なくとも1つの水素原子はA基で置換され、ここで、各Aは、独立して、
    Figure 2009537546
    であり、
    は、独立して、O、S、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)、またはN(N(Rであり、
    は、独立して、単結合、O、N(R)、N(O)(R)、N(OR)、N(O)(OR)、N(N(R)、−S(=O)−(スルホキシド)、−S(=O)−(スルホン)、−S−(スルフィド)、または−S−S−(ジスルフィド)であり、
    M2は、0、1または2であり、
    M12aは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12であり、
    M12bは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12であり、
    は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜C置換アルキル、アリール、置換アリール、または保護基であり、あるいは、1つの炭素原子、2つの隣接するR基と共に環を形成し(すなわち、スピロ炭素)、環は、全て炭素原子であってよく、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであるか、あるいは、環は、1つまたは複数のヘテロ原子を含むことができ、例えば、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、またはテトラヒドロフリルであり、
    は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜C置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、もしくは保護基、または式:
    Figure 2009537546
    (式中、M1a、M1c、およびM1dは、独立して、0または1であり、M12cは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12である)である、式I、II、またはIIIの化合物である、請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物のホスホナート。
  70. プロドラッグである、請求項64に記載のホスホナート。
  71. 前記化合物のIC50が>0uMと約1uMとの間である、請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物または薬学的に許容可能な塩。
  72. 前記化合物のEC50が>0uMと約1uMとの間である、請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物または薬学的に許容可能な塩。
  73. 前記化合物のIC50が>0nMと約1nMとの間であり、前記化合物のEC50が>0uMと約1uMとの間である、請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物または薬学的に許容可能な塩。
  74. 式(II):
    Figure 2009537546
    (式中、
    およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、
    各Rは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
    は、H、R、または−Q−Rであり、
    は、Rで置換されたC〜Cアルキルであり、
    は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
    Qは、C〜Cアルキレンであり、
    Zは、Oまたは2つの水素であり、
    各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
    は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
    は、C〜C炭素環、フェニル環、または5員もしくは6員のヘテロアリール環であり、フェニル環または5員もしくは6員のヘテロアリール環は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−C(=O)NRacad、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
    は、−N(Rae)−S(O)−Rafであり、
    は、C〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルキル−Rであるか、NRは、共に、ピペリジノまたはピペラジノ環を形成し、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
    各Rは、独立して、フェニルまたはピリジルであり、ここで、各フェニルまたはピリジルは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換され、
    は、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換されたフェニルであり、
    各RacおよびRadは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
    各RaeおよびRafは、独立して、HまたはC〜Cアルキルである)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  75. 前記Rが、3−クロロ−4,6−ジフルオロベンジル、4−フルオロベンジル、3−クロロ−4−フルオロベンジル、4−フルオロ−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ベンジル、または4−フルオロ−2−(N−メチルアミノカルボニル)ベンジルである、請求項74に記載の化合物。
  76. 前記Rが4−フルオロベンジルである、請求項75に記載の化合物。
  77. 式(II):
    Figure 2009537546
    (式中、
    およびAは、それぞれ独立して、NまたはCRであり、
    各Rは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
    は、H、R、または−Q−Rであり、
    は、Rで置換されたC〜Cアルキルであり、
    は、H、ハロ、またはRで任意選択的に置換されたC〜Cアルキルであり、
    Qは、C〜Cアルキレンであり、
    Zは、Oまたは2つの水素であり、
    各Rは、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換されたフェニルであり、
    は、それぞれ、1つまたは複数のハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、またはピペラジノで任意選択的に置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、
    は、C〜C炭素環、フェニル環、または5員もしくは6員のヘテロアリール環であり、フェニル環または5員もしくは6員のヘテロアリール環は、1つまたは複数のF、Cl、Br、I、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C〜Cアルコキシ、−C(=O)NRacad、またはC〜Cアルキルで任意選択的に置換され、
    は、H、NH、−C(=O)NR、C〜Cアルキル、ピリジル、1,3,4−オキサジアゾール、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール、または1つまたは複数のF、Cl、CN、ヒドロキシ、またはトリフルオロメチルで任意選択的に置換されたフェニルであり、ここで、Rの任意のC〜Cアルキルは、1つまたは複数のヒドロキシ、シアノ、−C(=O)NR、または−NRarasで任意選択的に置換され、
    は、C〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜C炭素環、またはC〜Cアルキル−Rであるか、NRは、共に、ピペリジノ、モルホリノ、アゼチジノ、ピロリジノ、またはピペラジノ環を形成し、環は、1つまたは複数のC〜Cアルキルまたはハロで任意選択的に置換され、
    各Rは、独立して、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、フェニル、またはピリジルであり、ここで、各フェニルまたはピリジルは、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換され、
    は、1つまたは複数のフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−C(=O)−、C〜Cアルキル−S(O)−、−C(=O)NR、または−C(=O)ORで任意選択的に置換されたフェニルであり、
    各RacおよびRadは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
    各RaeおよびRafは、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、
    各RarおよびRasは、独立して、H、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルカノイルである)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  78. 前記Rが4−フルオロベンジルである、請求項77に記載の化合物。
  79. 前記Rが、4−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、4−クロロフェニル、H、2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)エチル、4−シアノフェニル、N−ピリド−2−イルメチルアミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチルアミノカルボニル、N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(メトキシメチル)アミノカルボニル、2,6−ジフルオロフェニル、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル、2−ヒドロキシ−2−メチルエチル、N−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル、N−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)アミノカルボニル、2−ヒドロキシエチル、N−メチルアミノカルボニルメチル、4−ピリジル、3−ピリジル、または4−ヒドロキシフェニルである、請求項78に記載の化合物。
  80. 前記Rが、2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)エチル、4−シアノフェニル、N−ピリド−2−イルメチルアミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチルアミノカルボニル、N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(メトキシメチル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル、2−ヒドロキシ−2−メチルエチル、N−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル、N−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)アミノカルボニル、2−ヒドロキシエチル、またはN−メチルアミノカルボニルメチルである、請求項79に記載の化合物。
  81. 前記Rが、4−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、4−クロロフェニル、H、4−シアノフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−ピリジル、3−ピリジル、または4−ヒドロキシフェニルである、請求項80に記載の化合物。
  82. 前記Rが、3−クロロ−4,6−ジフルオロベンジル、4−フルオロベンジル、3−クロロ−4−フルオロベンジル、4−フルオロ−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ベンジル、または4−フルオロ−2−(N−メチルアミノカルボニル)ベンジルである、請求項81に記載の化合物。
  83. 本明細書中に記載の化合物
    Figure 2009537546
    、またはその薬学的に許容可能な塩。
  84. 請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物または薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な賦形剤、希釈剤、またはキャリアとを含む、薬学的組成物。
  85. AIDS治療薬、抗感染症薬、免疫調節薬、追加免疫薬、またはその混合物をさらに含む、請求項84に記載の薬学的組成物。
  86. 前記AIDS治療薬が、HIV−プロテアーゼ阻害剤、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、またはその混合物である、請求項85に記載の薬学的組成物。
  87. 経口投薬形態である、請求項84に記載の薬学的組成物。
  88. HIVウイルスの増殖を治療するか、AIDSを治療するか、AIDSまたはARC症候群の発症を遅延させる方法であって、請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物の治療有効量を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
  89. HIVインテグラーゼを阻害する方法であって、請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物の治療有効量を必要とする哺乳動物に投与する工程を含む、方法。
  90. 追加免疫薬、治療有効量のAIDS治療薬、治療有効量の抗感染症薬、治療有効量の免疫調節薬、またはその混合物を、必要とする哺乳動物に投与する工程をさらに含む、請求項74に記載の方法。
  91. インテグラーゼ阻害が役割を果たす障害、症状、および疾患を治療するためのキットであって、2つまたはそれを超える個別の容器を1つの包装に含み、少なくとも1つの請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物または薬学的に許容可能な塩が、1つまたは複数の以下:薬学的に許容可能なキャリア、追加免疫薬、治療有効量のAIDS治療薬、治療有効量の抗感染症薬、または治療有効量の免疫調節薬と組み合わせて収められている、キット。
  92. 療法で用いるための、請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物または薬学的に許容可能な塩。
  93. HIVの治療薬の製造における請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物または薬学的に許容可能な塩の使用。
  94. 本明細書中に記載の化合物、薬学的に許容可能な塩、または薬学的組成物。
  95. 化合物98:
    Figure 2009537546
    の調製方法であって、化合物97:
    Figure 2009537546
    をMg(ClOと組み合わせ、イソプロパノールを添加して化合物98を得る工程を含む、方法。
  96. 前記化合物97およびMg(ClOを、約−10℃のテトラヒドロフラン中で混合し、その後にイソプロパノールを添加する、請求項95に記載の方法。
  97. 請求項1、請求項24、または請求項56に記載の化合物の有効量を動物に投与する工程を含む、動物の抗ウイルス効果を促進する方法。
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