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JP2009528193A - 吸収性の紙における光沢性のインクジェット記録要素 - Google Patents

吸収性の紙における光沢性のインクジェット記録要素 Download PDF

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Abstract

吸収性の支持体、支持体の最も近くの且つ沈殿させられたカルシウムの炭酸塩を含む多孔性のベース層、ベース層より上における且つ水和させられたアルミナを含む多孔性のインクを受容する中間の層、並びに、中間の層より上における且つ水和させられたアルミナ及びいぶされたアルミナの混合物を含む多孔性のインクを受容する上側の層を含むインクジェット記録要素。また開示されるものは、このようなインクジェット記録材料を作る好都合な方法である。

Description

当該発明は、一般にインクジェット記録媒体及び印刷する方法の分野に関係する。より具体的には、当該発明は、吸収性の紙の支持体を含むと共に高いインクの流束を吸収すること及び光沢性の表面を提供することの両方が可能な多孔性のインクジェット記録要素に関係する。
典型的なインクジェットの記録する又は印刷システムにおいて、インクの滴は、媒体に像を生成させるために、記録要素又は媒体に向かって高いスピードでノズルから射出される。インクの滴、又は記録液は、一般に、染料又は顔料のような記録剤及び大量の溶剤を含む。溶剤、又は担体の液体は、典型的には、例えば水及び一価のアルコール、多価のアルコール、又は同様のもののような一つの又はより多くの有機の材料を含む、水性の混合物で作り上げられる。
インクジェット記録要素は、典型的には、それの少なくとも一つの表面に少なくとも一つのインクを受容する層を有する支持体を含む。一般に二つのタイプのインクを受容する層(IRL)がある。IRLの第一のタイプは、膨潤するための高い能力を備えた重合体の非多孔性のコーティングを含むが、その非多孔性のコーティングは、分子の拡散によってインクを吸収する。陽イオン性の又は陰イオン性の物質は、陽イオン性の又は陰イオン性の染料用の染料を定着させる薬剤又は媒染剤として役に立つためのコーティングへ追加されることがある。典型的には、支持体は、滑らかな樹脂でコートされた紙であると共にコーティングは、光学的に透明な且つ非常に滑らかなものであると共に、非常に高い光沢性の“写真階級の”インクジェット記録要素に至るものである。しかしながら、IRLのこのタイプは、通常では、ゆっくりとインクを吸収する傾向があると共に、その結果として、像作成された受容体又は印刷物は、必ずしも瞬間的に指触乾燥状態ではないものである。
インクを受容する層又はIRLの第二のタイプは、無機の、重合体の、又は有機の−無機の複合体の粒子の多孔性のコーティング、重合体の結合剤、及び染料を定着させる薬剤又は媒染剤のような自由選択の添加剤を含む。これらの粒子は、化学的な組成、大きさ、形状、及び粒子内の多孔率において変動することができる。これの場合には、印刷液は、瞬間的に指触乾燥状態である印刷物を得るために、実質的に毛管作用によって、IRLの開いた相互接続させられた孔へと吸収される。典型的には、多孔性の媒体の合計の相互接続させられた粒子間の孔の容積は、それが、一つの又はより多くの相を含むことがあるが、像を形成する適用されたインクの全てを保持することに十分なものと比べてより多いものである。
基本的には、多孔性の層における有機の及び/又は無機の粒子は、粒子の間における間隔によって孔を形成する。結合剤は、一緒に粒子を保持するために使用される。しかしながら、高い孔の容積を維持するために、結合剤の量が、限定されることは、望ましいことである。過剰に多量の結合剤は、粒子又はビードの間における孔を充填することを開始するであろうが、それは、インクの吸収を低減するであろう。他方では、過剰に少量の結合剤は、コーティングの統合性を低減することがあるが、それによってクラッキングを引き起こす。インクジェットコーティングにおいて、典型的には層の底部に、一度クラッキングが開始すると、それは、層のいたるところで広がる傾向がある。
光沢性のものである多孔性のインクジェット記録媒体は、通常では、支持体に対して追加で、少なくとも二つの層:支持体により近いベース層及び支持体からより遠い光沢性の像を受容する層、を含有する。“写真の階級の”光沢度を得ることの一つの方法は、樹脂がコートされた紙の支持体におけるインクを受容する層をコートすることである。樹脂がコートされた紙の支持体は、相対的に高価なものであると共に、しかしながら、それの製造における余分の樹脂でコートするステップを要求する。
例えば、Bermel等の米国特許第6,630,212号明細書(特許文献1)は、樹脂でコートされた支持体の紙にコートされた二つの多孔性の層を含むインクジェット記録媒体を記載する。二つの層は、ポリエチレン樹脂でコートされた支持体の紙において、予め計量する方法、押し出しホッパーコーティングによって同時にコートされる。ベース層のコーティング組成物は、30%の固体含有率で、いぶされたアルミナの粒子、PVAの結合剤、及びコーティング助剤を含む。ベース層のコートされた重量は、43g/mである。ベース層より上の像を受容する層は、いぶされたアルミナの粒子、陽イオン性の重合体のラテックスの分散物、及びPVAの結合剤を含む。IRLのコートされた重量は、2.2g/mである。
また、“写真階級の”光沢度を備えたインクジェット記録媒体を、普通紙の支持体にコートするとき、作ることができる。普通紙の支持体が、一般に、樹脂でコートされた紙の支持体と比べてより粗い又はより滑らかでないものであるとの理由のために、しかしながら、像を受容する層における滑らかな、光沢性の表面を達成するためには、キャストコーティング又はフィルムトランスファーコーティングのような、特殊なコーティングの工程を使用することは、典型的には必要なことである。これらの特殊化されたコーティングの方法は、乾燥させることの考慮によって、又は、余分なステップによって、それらの生産性において制約される。また、熱及び圧力での穏やかなカレンダー加工は、像を受容する層の光沢性の表面を生産するために、普通紙において従来のブレード、ロッド、又はエアナイフコーティングの工程との組み合わせで使用されてきたものであるが、しかし、これらのアプローチは、樹脂でコートされた紙の支持体におけるコーティングについて通常で得られたものと比べてより低い水準の光沢度及び平滑度に帰着する傾向がある。
例えば、普通紙の支持体にコートされた多孔性の二つの層のインクジェットの受容する材料は、米国特許第6,689,430号明細書においてSadasuvan等によって記載される。インクジェット記録要素は、27g/mの乾燥の重量を備えた層を形成するための35%の固体の水準で組成物からコートされたベース層を含む。ベース層は、無機の顔料、すなわち、沈殿させられたカルシウムの炭酸塩(PCC)及びシリカゲル、及び、結合剤、すなわち、ポリビニルアルコール及びスチレン−ブタジエンのラテックスを含む。ベース層の主要な機能の一つは、着色剤と比較された際に、染料又は顔料に基礎をおいたものかどうかいずれにせよ、供給されたインクにおけるインクの流体用の液だめを提供することである。像を受容する層は、コロイド状のアルミナ及びいぶされたアルミナの粒子、PVAの結合剤、陽イオン性の重合体のラテックスの分散物、並びにコーティング助剤の混合物を含む15%の固体のコーティング組成物を使用することで、8.6g/mの量で、乾燥させられたベース層より上にコートされる。Sadasivan等によって開示されたインクジェット記録要素は、適度のインクの流束における良好な像の品質及び適切な光沢度を提供する一方で、今要求されたより高い印刷スピードについて不適切なものであると共に望まれたものほど光沢性でないものである。
インクジェットの像の品質及び濃度が、増加する際に、(“受容体”ともまた称された)インクジェット記録要素に適用されたインクの量もまたそのようになるものである。この理由のために、パドリング又は凝集及び色の間のにじみを予防するための媒体における十分な空隙の収容力を提供することは、重要なことである。同時に、印刷のスピードは、使用者に便利さを提供するためには、増加するものである。このように、インクの増加させられた量を収容するために要求された十分な収容力があるだけでなく、追加で、媒体は、インクの体積/単位面積/単位時間の点でますますより大きいインクの流束を取り扱うことができるものであるべきである。
現在のところ商業的に入手可能なものである多孔性の光沢性のインクジェット受容体の材料は、一般には、多孔性のインクを吸収する(又は“インクを保つ”)層の50g/m2と比べてより少ないものを含むと共に、それらが像の品質における喪失無しに取り扱うことができるインクの流束に対する限界がある。Bermel等への米国特許第6,630,212号明細書の上に記載された例において用いられた、いぶされたアルミナを含む、材料を使用する高い重量のコーティングの費用は、50g/mを超える量においてひどく高いものであるであろう。追加で、このような材料を含むコーティングの組成物は、高い濃度でとろみがつく。他方では、高い重量のコーティングを達成するための希釈した組成物のコーティングは、長い乾燥器、より遅いコーティングの速度、又は多重のコーティングのパスを要求するであろうし、それらの全てが、設備、エネルギー、及び/又は労力の費用を増加させると共に生産性を低減させる。このように、インクジェット記録要素に使用されたインクを吸収する材料の量は、コーティングのより高い全体的な収容力の利点が、ある一定の製造する問題及び費用によって上回られるという点で、実際の事態としては現行では限定される。追加で、高い光沢度を、相対的に高価な材料又は複雑な若しくは不都合な製造工程なしに多孔性のインクジェット記録要素において得ることができることは、立証されてこなかったことである。例えば、カルシウムの炭酸塩を含むベース層を有するインクジェット媒体は、主として金属の酸化物の粒子を含む層のものと匹敵する光沢度及び均一性を提供するものではない。ベース層におけるベーマイトのようなより高価な材料とでさえも、樹脂でコートされた紙は、高い光沢度について必要とされてきたものである。
上記を考慮して、高い品質、高い収容力、高い光沢度の多孔性のインクジェット受容体の材料の製造は、多層の構造、一つの又はより多くの層の高いコートされた重量、及び相対的に高価な材料又は複雑な工程によって、複雑なものであってきたものである。
Cuchは、米国特許第2004/0152819号明細書において、0から20%までのシリカの顔料及び80%から100%までのいぶされた金属の酸化物の顔料の混合物を含む、光沢性のインクジェットを受容する材料のアンダーコートを調製するためのコーティング組成物を記載する。受容体の材料は、20%から99%までのシリカの顔料及び1%から80%までのいぶされた金属の酸化物の顔料の混合物を含む自由選択のオーバーコートをさらに含むことがあるが、それにおいて、いぶされた金属の酸化物対シリカの粒子の比は、1:200から4:1までの範囲にわたる。Cuchは、いぶされた金属の酸化物を含む顔料のフラクションが、より高い光沢度を得るためには、オーバーコートにおけるものと比べてアンダーコートにおいてより大きいものであるべきであることを教示する。層は、シリカ/カルシウムの炭酸塩の顔料の組成物で調製された平滑化する層を有することがある紙の支持体又は樹脂でコートされた紙のいずれかにコートされる。例においてCuchによって使用された全体的なレイダウン(laydown)は、50g/mと比べてより少ないものであった。光沢度の水準は、他の因子の間で使用されたベース層に依存するものであったが、しかし、高い平滑度の特殊にカレンダー加工された紙が、使用されたものでない限り、60°での光沢度は、典型的には、50と比べてより少ないものであった。
米国特許第6,630,212号明細書 米国特許第6,689,430号明細書
従って、本発明の目的は、優れた写真の像の品質を同時に提供する、吸収性の紙において高い光沢度を呈する、速い乾燥の時間を提供する、及び、優れた像の品質を提供することが可能なものであるインクジェット記録媒体を提供することである。
この発明のなおもさらなる目的は、インクジェット記録媒体を用いることを印刷する方法を提供することである。
本発明は、上に述べられた問題の一つの又はより多くのものを克服することに向けられる。この発明の目的は、吸収性の紙における高い光沢度及び速い乾燥時間を備えた像を記録要素を提供することである。この発明のさらなる目的は、インクジェット記録要素を印刷するための印刷する方法を提供することであるが、それにおいて、要素は、高い流束及び速い乾燥時間を提供することが可能なものである。
これらの及び他の目的は、当該発明に従って達成されるが、それは、吸収性の支持体、支持体の最も近くの多孔性のベース層、ベース層より上における多孔性のインクを受容する中間の層、及び、中間の層より上における多孔性のインクを受容する上側の層を含むインクジェット記録要素を含むが、それにおいて、乾燥の重量の被覆率に基づいて、自由選択で一つの又はより多くのサブ層を含む、ベース層は、25g/mから60g/mまでの量で存在するものであると共に、自由選択で一つの又はより多くのサブ層を含む、中間の層は、25g/mから60g/mまでの量で存在するものであると共に、上側の層は、1g/mから10g/mまでの量で存在するものである。好ましくは、上側の層は、相対的に高い濃度でインクジェット媒体に媒染剤の大部分、好ましくは陽イオン性の重合体、好ましくはまた重合体のラテックス、の形態における、自由選択で媒染剤を備えた単独の層、を含む。
それに応じて、本発明の一つの態様は、吸収性の支持体より上に、順番に、
(a)重合体の結合剤及び重量で少なくとも80パーセントの無機の粒子を含む多孔性のベース層、それにおいて、無機の粒子の重量で少なくとも60%が、0.4マイクロメートルから5マイクロメートルまでの粒子の大きさを有する沈殿させられたカルシウムの炭酸塩を含むこと;
(b)水和させられた又は水和させられてないアルミナの重量で少なくとも80パーセントの無機の粒子を含む多孔性のインクを受容する中間の層、それらの中央値の一次的な粒子の大きさが、150nmと250nmとの間にあること、それにおいて、中間の層におけるいぶされたアルミナの濃度が、存在するものであるとすれば、各々の層における無機の粒子に関連性のある、上側の層におけるいぶされたアルミナの濃度と比べてより少ないものであること;並びに、
(c)いぶされたアルミナの粒子及びアルミニウムのオキシ水酸化物の粒子の混和材の、合計の無機の粒子の重量で、少なくとも80パーセントを含む多孔性の像を受容する上側の層、それにおいて、後者の粒子が、90nmから150nmまでの中央値の粒子の大きさを有すること、並びに、前者の粒子が、200nmより下の中央値の二次的な粒子の大きさ及び7nmから40nmまでの一次的な平均の粒子の大きさを有すること;
:を含むインクジェット記録要素に関係するが、
それにおいて、乾燥の重量の被覆率に基づいて、ベース層は、自由選択でサブ層へと分割させられたものを含むが、25g/mから60g/mまでの量で存在するものであると共に、自由選択でサブ層へと分割させられた、中間の層は、15g/mから60g/mまでの量で存在するものであると共に、上側の層は、1g/mから10g/mまでの量で存在するものであると共に;
それにおいて、印刷されてないインクジェット記録要素は、少なくとも15Gardner光沢度単位の20度の光沢度を呈する。
第一の材料及び第二の材料は、上側の及び中間の層における材料が、少なくとも粒子の大きさ及び相対的な量の点で異なるものであるとはいえ、同じものであるおことができるとはいえ、異なるものである。
本発明の別の態様は、本発明に従ったインクジェット記録要素を用いる印刷する方法に関係する。
ここに当該発明を記載する際に、後に続く定義:は、一般に当てはまる。
用語“多孔性の層”は、液体の拡散というよりもむしろ毛管作用の手段によって適用されたインクを吸収することによって特徴付けられる層を定義するために、ここにおいて使用される。多孔率は、粒子対結合剤の比によって多孔率に影響を及ばすことができるとはいえ、粒子の間における間隙によって形成された孔に基づいたものである。層の多孔率は、臨界的な顔料の体積の濃度(CPVC)に基づいて、予測されることがある。支持体より上の、一つの又はより多くの多孔性の層、好ましくは実質的に全ての層、を有するインクジェット記録要素を、たとえ少なくとも支持体が、多孔性と考慮されないものであるとしても、“多孔性のインクジェット記録要素”と称することができる。
ここにおいて言及された粒子の大きさは、別な具合に指示されたものでない限り、NANOTRAC(Microtac Inc.)、MALVERN、若しくはCILASの機器、又は本質的に等価な手段を用いるレーザー回折又は光子相関分光法(PCS)の技術を使用することで測定されたもののような、水に分散させられた希釈させられた粒子の光散乱測定によって決定されたもののような、中央値の粒子の大きさであるが、その情報は、しばしば、製品の文献において提供される。0.3マイクロメートルと比べてより大きい粒子の大きさについては、粒子の測定は、Micromeritics SedGraph(R)5100又は等価な手段によるものである。50nmと比べてより多いものではない粒子の大きさについては、粒子の測定は、直接的な方法、代表的な試料の透過型電子顕微鏡(TEM)又は等価な手段によるものである。別な具合に指示されたものでない限り、粒子の大きさは、二次的な粒子の大きさを指す。
ここにおいて使用あれたような、用語“より上の”、“より上における”、“上側の”、“より下における”、“より下に”、“より低い”、及び同様のものは、インクジェットの媒体における層に関して、支持体より上の層の順序を指すが、しかし、層が、直ちに隣接したものであること、又は中間の層が無いものであることを、必ずしも指し示すものではない。
本方法に関して、用語“像を受容する層”は、顔料をトラップする層、染料をトラップする層、又は染料及び顔料をトラップする層として使用される層を定義することが意図されるが、それにおいて、印刷された像は、実質的に、層のいたるところに在住する。好ましくは、像を受容する層は、染料に基づいたインク用の媒染剤を含む。染料に基づいたインクの場合には、像は、自由選択で、一つと比べてより多くの像を受容する層に在住することがある。
本方法に関して、用語“ベース層(ときどき、“液だめ層”又は“インク担体の液体の受容性の層”ともまた称されたもの)”は、ここにおいては、実質的な量のインク担体の液体を吸収する少なくとも一つの他のインクを保つ層より下における層を意味するために使用される。使用の際に、インク用の担体の流体の、実質的な量、好ましくは大部分は、ベース層において受容される。ベース層は、像を含有する層より上にあるものではないと共にそれ自体像を含有する層(顔料をトラップする層又は染料をトラップする層)ではないものである。好ましくは、ベース層は、支持体の最も近くのインクを保つ層であると共にカルシウムの炭酸塩を含む。
用語“インク受容性の層”又は“インクを保つ層”は、適用されたインク組成物に対して受容性のものである、たとえ後者が乾燥させることによって取り除かれたとしても、インク担体の流体及び/又は着色剤を含む、インクジェットを記録要素において像を形成するために使用された一つの又はより多くのインク組成物のいずれの部分をも吸収する又はトラップする、支持体より上におけるいずれの層をも及び全ての層を含む。従って、インク受容性の層は、像を受容する層を含むことができるが、それにおいて、像は、例えばベース層とインクジェット記録要素の最上の層との間に、染料及び/又は顔料によって、ベース層によって、又は、いずれの追加的な層によっても、形成される。典型的には、支持体より上における全ての層は、インク受容性のものである。また、インク受容性の層がコートされるところの支持体は、インク担体の流体を吸収することがあるが、それにおいては、それは、インク受容性の層というよりもむしろ、インクの吸収力のある又は吸収性の層と称される。
用語“沈殿させられたカルシウムの炭酸塩”は、ここにおいては、天然に見出されたカルシウムの炭酸塩に基づいたものではない、合成で生産されたカルシウムの炭酸塩を定義するために使用される。
用語“普通紙”は、未加工の紙より上に適用されたコーティングの1g/mと比べてより少ないものを有する紙を指す。用語“未加工の紙”は、セルロースの紙を指すが、それの表面は、紙が、サイズ剤で処理されることがある又は表面の一部分より上に処理材料が含浸されることがあるとはいえ、紙のセルロース繊維より上の別個の材料の連続的な層又はコーティングを有するものではない。
上に示されたように、本発明は、吸収性の支持体より上に、支持体の最も近くの多孔性のベース層、ベース層より上における多孔性のインクを受容する中間の層、及び中間の層より上における多孔性のインクを受容する上側の層を含む、多孔性のインクジェット記録要素に関係するが、それにおいて、ベース層、中間の層、及び上側の層の合計の乾燥の重量の被覆率が、60g/mから130g/mまでであるように、乾燥の重量の被覆率に基づいて、ベース層は、25g/mから60g/mまでの、好ましくは30g/mと50g/mとの間の、量で存在するものであると共に、中間の層は、15g/mから60g/mまでの、好ましくは15g/mと50g/mとの間の、量で存在するものであると共に、上側の層は、1g/mから10g/mまでの、1g/mと5g/mとの間の量で存在するものである。ベース層及び中間の層は、自由選択で、サブ層、好ましくは直ちに隣接したサブ層、へと分割されることがあるが、それの場合には、独立に、サブ層は、個々に及び集合的に層の限定を満たす。好ましくは、サブ分割されたとすれば、そのとき、層を作り上げる2個又は3個のサブ層のみが、存在するものである。
高い流束の印刷が意図された、一つの好適な実施形態において、ベース層は、30g/mと50g/mとの間の量で存在するものであると共に、中間の層は、30g/mと50g/mとの間の量で存在するものであると共に、上側の層は、1g/mから5g/mまでの量で存在するものであると共に、ベース層、中間の層、及び上側の層の合計の乾燥の重量の被覆率は、61g/mから105g/mである。一つのこのような実施形態において、インクジェット記録要素は、ゼラチンの下塗り層のような1マイクロメートルの厚さのものと比べてより少ない層の可能性のある例外と共に、本質的に、支持体より上の多孔性のベース層、中間の層、及び上側の層からなる。
好適な実施形態において、印刷されてないインクジェット記録要素の60度の光沢度は、少なくとも40Gardner光沢度単位であると共に、より好ましくは20度の光沢度は、少なくとも20Gardner光沢度単位であると共に60度の光沢度は、少なくとも50Gardner光沢度単位であると共に、最も好ましくは20度の光沢度は、25Gardner光沢度単位と比べてより大きいものであると共に60度の光沢度は、55Gardner光沢度単位と比べてより大きいものである。
好適な実施形態において、本インクジェット記録媒体は、写真の像の品質を提供すると共に、(印刷されてない媒体における)少なくとも25光沢度単位の20°のGardner光沢度及び像の品質の喪失無しに少なくとも5.0×10−4mL/cm/秒のインクの流束を吸収するための能力を呈する。このインクの流束は、42秒における10.35ピコリットル(pL)毎ピクセルの平均のインクの体積で1200かける1200ピクセル毎インチのアドレス可能な解像度で4インチかける6インチの写真を印刷することに対応するが、それにおいて、多重のコーティングのパスによる与えられたピクセルの印刷は、4秒と比べてより少ない時間に完了するものである。
ベース層は、無機の粒子、例えば、カルシウムの炭酸塩、マグネシウムの炭酸塩、不溶性の硫酸塩(例えば、バリウム又はカルシウムの硫酸塩)、含水のシリカ又はシリカゲル、ケイ酸塩(例えば、アルミノケイ酸塩)、チタンの二酸化物、滑石、及び粘土、又はそれらの構成要素(例えば、カオリン又はカオリナイト)を含む。ベース層における無機の粒子のバルクについての、好適な粒子は、構造化された顔料であるが、それらにおいて、分散させられた粒子は、微孔性の顔料と比較された際に、低い内部の多孔率を有する又は内部の多孔率を有するものではない。構造化された顔料は、乾燥させられたコーティングにおける密なパッキングを可能にするものではない非球状のモルフォロジーを有する。沈殿させられたカルシウムの炭酸塩(PCC)は、インクジェットコーティングに高い多孔率を提供することができる構造化された顔料の例である。例えば、偏三角面体のモルフォロジーを有する沈殿させられたカルシウムの炭酸塩は、インクジェット印刷インクの吸収を提供するために、使用されてきたものである。
ベース層は、好ましくは、無機の粒子の重量で50パーセントと90パーセントとの間のを含む。
多数のタイプの無機の又は有機の粒子を、ベース層において使用することができるとはいえ、カルシウムの炭酸塩は、基体にコートされたときの十分な空隙の収容力をなおも提供することができる安価な粒子であることが見出されてきたものである。普通紙におけるベース層として、カルシウムの炭酸塩は、穏やかなカレンダー加工をすることによって上側の層の光沢度を発揮させるための適切な基体を提供する。ベース層における粒子の合計の重量の30%までのシリカゲルの適度な量は、多孔率を増加させるために使用されることがある。カルシウムの炭酸塩及びシリカゲルの両方は、好ましくは適切なpHでコートされた陰イオン性の粒子として適切なものである。
好ましくは、ベース層は、沈殿させられたカルシウムの炭酸塩の粒子を含むと共に、一つの特に好適なベース層において、沈殿させられたカルシウムの炭酸塩の粒子は、ベース層における合計の無機の粒子に基づいた、少なくとも65重量パーセントを作り上げる。沈殿させられたカルシウムの炭酸塩は、偏三角面体の、角柱状の、針状の、又は、菱面体のモルフォロジー、及びそれらの組み合わせを含むことができる。
別の実施形態において、異なるモルフォロジーの、二つの異なる沈殿させられたカルシウムの炭酸塩の粒子の混和材は、都合良くは、ベース層に用いられる。より好ましくは、ベース層は、2005年12月14日に出願された、同時係属の同一出願人による米国特許出願第11/302,875号に開示されたもののように、針状の及び/又は角柱状の沈殿させられたカルシウムの炭酸塩との組み合わせで偏三角面体のものの混和材を含む。
特に、一つの実施形態において、ベース層は、好ましくは3重量%から20重量%の量における、結合剤、及び、重量で少なくとも80%の無機の粒子を含むが、それにおいて、無機の粒子の重量で、少なくとも60パーセント、好ましくは少なくとも65パーセント、より好ましくは少なくとも70パーセントは、好ましくは0.4マイクロメートルから5マイクロメートルまで、好ましくは0.5マイクロメートルから1.5マイクロメートルまで、の中央値の粒子の大きさを有する、沈殿させられたカルシウムの炭酸塩を含む。
使用することができる偏三角面体のカルシウムの炭酸塩の例は、Specialty Minerals Inc.(Minerals Technologies Inc.の系列会社)から入手可能な様々なALBACAR PCCの製品を含む。Specialty Mineralsから入手可能な偏三角面体のPCCの材料は、ALBACAR HO、ALBACAR 5970、及びVICALITY Extra Lightを含む。
沈殿させられたカルシウムの炭酸塩の他のタイプの例は、ALBAGLOS及びALBAGLOSFIL PCCのもの(角柱状のもの)、OPACARB PCC(針状のもの)、及びVICALITY Heavy PCC(立方体のもの)、Specialty Minerals Inc.からもまた入手可能な製品を含む。PCCのものを作る他の会社は、Pfizer及びSolvayを含む。
カルシウムの炭酸塩を含有する層における使用については、(各々のモルフォロジーについての)カルシウムの炭酸塩の粒子の、中央値の大きさと比較された、平均の大きさ(直径又は等価な直径)は、3μmと比べてより少ない、より好ましくは2μmと比べてより少ない、最も好ましくは0.4μmから2μmまでの好適な大きさで、0.4μmから5μmまで長さにおいて適切に変動することができる。
一つの好適な実施形態において、ベース層は、無機の粒子、有機の−無機の複合体の粒子を含む、有機の及び/又は他の無機の粒子のいずれか、の合計の重量に基づいた、重量で40パーセントまでの他の粒子との混和材において沈殿させられたカルシウムの炭酸塩を含む。
ベース層において使用されることがある有機の粒子の例は、メチル=メタクリラートのようなアクリル系の樹脂、スチレン系の樹脂、セルロース誘導体、ポリビニル樹脂、エチレン−アリル共重合体、及び、ポリエステル類のような重縮合の重合体を含むが、しかしそれらに限定されるものではない、重合体のビードを含む。中空のスチレンのビードは、ある一定の用途についての好適な有機の粒子である。
使用されることがある有機の粒子の他の例は、米国特許第6,492,006号明細書に開示されたもののようなコア/シェルの粒子及び米国特許第6,457,602号明細書に開示されたもののような均質な粒子を含む。
例えば、沈殿させられたカルシウムの炭酸塩の粒子に追加で、ベース層において使用されることがある無機の粒子の例は、シリカ、アルミナ、チタンの二酸化物、粘土、滑石、焼成された粘土、カルシウムの炭酸塩、バリウムの硫酸塩、又は亜鉛の酸化物を含む。一つの好適な実施形態において、カルシウムの炭酸塩を含有する層は、架橋させられたポリ(ビニルアルコール)の結合剤において、多孔性のアルミナ又はシリカゲルをさらに含む。
一つの好適な実施形態において、ベース層は、ベース層における合計の無機の粒子に基づいた重量で、少なくとも5パーセント、好ましくは10パーセントから40パーセントまで、より好ましくは15パーセントから35パーセントまで、最も好ましくは20パーセントから28パーセントまで、の量でシリカゲルの粒子を含む。
好適な実施形態において、自由選択の追加の有機の又は無機の粒子の平均の一次的な粒子の大きさは、0.3μm(300nm)から5μmまで、好ましくは0.5μm(500nm)から1.0μmと比べてより少ないものまでである。アルミナのような複数の無機の粒子は、より大きい二次的な粒子へと凝集することがある。上に述べられたように、より小さい粒子は、より小さい毛管を提供するが、しかし、粒子対結合剤の比が、粒子によって作り出された大きい表面の面積を考慮して、下方に調節されるものでない限り、クラッキングをより被りがちなものである傾向がある。他方では、例えば、コーティングが、乾燥させられたコーティングを作り上げる少数のビードのみに等しい厚さを有するとすれば、過剰に大きいものである粒子は、より少ない接触点の理由のために、クラッキングに対してもろいもの又はそれを被りがちなものであることがある。
当該発明の好適な実施形態において、ベース層は、重量で75%と重量で98%との間の粒子及び重量で2%と25%との間の重合体の結合剤、好ましくは重量で82%から重量で96%までの粒子、及び、重量で18%から重量で4%までの重合体の結合剤、最も好ましくは重量で4%から10%までの結合剤を含む。
上に述べられたように、インクがインクジェット媒体に適用されるとき(典型的に水性の)液体の担体が、結合剤を膨潤させると共に孔を閉じる傾向があると共ににじみ出すことの又は他の問題を引き起こすことがあるという理由のために、結合剤の量は、望ましくは、限定される。好ましくは、従って、より高い水準の結合剤が、クラッキングを予防するために、いくつかの場合に使用されることがあるとはいえ、ベース層は、多孔率を維持するために、結合剤の25重量パーセントと比べてより少ないものを含む。
いずれの適切な重合体の結合剤も、当該発明に用いられたインクジェット記録要素のベース層において使用されることがある。好適な実施形態において、重合体の結合剤は、相溶性のもの、好ましくは、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、ゼラチン、セルロースエーテル類、ポリ(オキサゾリン)類、ポリ(ビニルアセトアミド)類、部分的に加水分解されたポリ(ビニル=アセタート/ビニルアルコール)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アルキレンオキシド)、スルホン化された又はリン酸化されたポリエステル類及びポリスチレン類、カゼイン、ゼイン、アルブミン、キチン、キトサン、デキストラン、ペクチン、コラーゲン誘導体、コロジオン(collodian)、寒天、クズウコン、グアー、カラゲナン、タラガカント、キサンタン、ラムサン、及び同様のもののような親水性の重合体、であることがある。好ましくは、親水性の重合体は、ポリ(ビニルアルコール)、ヒドロキシプロピルセルロース、(ヒドロキシプロピル)メチルセルロース、ポリ(アルキレンオキシド)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ビニル=アセタート)、若しくはそれらの共重合体、又はゼラチンである。一般には、良好な結果は、ポリウレタン類、ビニル=アセタート−エチレン共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、ビニル=アセタート−塩化ビニル−エチレン三元共重合体、アクリル系の重合体、又はそれらの誘導体でもまた得られる。好ましくは、結合剤は、水に可溶性の親水性の重合体、最も好ましくはポリビニルアルコール、又は同様のものである。
また、疎水性の材料、例えば、ポリ(スチレン−co−ブタジエン)、ポリウレタンのラテックス、ポリエステルのラテックス、ポリ(n−ブチル=アクリラート)、ポリ(n−ブチル=メタクリラート)、ポリ(2−エチルヘキシル=アクリラート)、n−ブチル=アクリラート及びエチル=アクリラートの共重合体、ビニル=アセタート及びn−ブチル=アクリラートの共重合体、及び同様のもののような他の結合剤を使用することができる。ポリ(スチレン−co−ブタジエン)のラテックスは、好適なものである。親水性の結合剤及びラテックスの結合剤の混合物は、有用なものであると共に、ポリ(スチレン−co−ブタジエン)のラテックスとPVAの混合物は、特に好適なものである。
ベース層へ機械的な耐久性を分与するためには、上で議論された結合剤に作用する架橋剤は、小さい量で追加されることがある。このような添加剤は、層の凝集の強さを改善する。カルボジイミド類、多官能性のアジリジン類、アルデヒド類、イソシアナート類、エポキシド類、多価の金属の陽イオン、ビニルスルホン類、ピリジニウム、ピリジリウムジカチオンエーテル、メトキシアルキル=メラミン類、トリアジン類、ジオキサン誘導体、クロムアルム、ジルコニウムの硫酸塩、ホウ酸、又はホウ酸塩、及び同様のもののような架橋剤は、使用されることがある。好ましくは、架橋剤は、アルデヒド、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキサンのような、アセタール、又は、ケタールである。
ベース層は、(乾燥させた)厚さにおいて少なくとも25μmで、より好ましくは、
他の液体の担体を吸収する層の存在に依存するが、30μm又は70μmに、最も好ましくは30μmから60μmまでで、ある。
下に示されたように、他の従来の添加剤は、ベース層に含まれることがあるが、それは、記録要素についての特定の使用に依存することがある。ベース層は、通常では、媒染剤を含むものではない。
ベース層は、少なくとも二つの他の多孔性の層の下に位置させられると共に、インクジェット記録要素に適用された実質的な量の液体の担体を、しかし、上に重なる層と比べて実質的により少ない染料又は顔料を、吸収する。
ベース層より上における多孔性の層は、ベース層へとかなり浸透するために適用されたインクの液体の構成成分についての経路を提供することができる相互接続する空隙を含有するが、このようにカルシウムの炭酸塩を含有する層が乾燥の時間に寄与することを可能にする。非多孔性の層又は閉じられたセルを含有する層は、下にある層が乾燥の時間に寄与することを可能にするものではないであろう。
上に示されたように、インクジェット記録要素は、ベース層より上に、300nmと比べてより少ない、好ましくは150nmと250nmとの間の、中央値の粒子の大きさを有する一つの又はより多くの第二の材料の粒子の、層の重量で50パーセントと比べてより大きいものを含む多孔性のインクを受容する中間の層を含むが、それにおいて、自由選択で一つの又はより多くのサブ層へと分割された、中間の層は、15g/mから60g/mまでの量で存在するものである。
好ましくは、インクを受容する中間の層における一つの又はより多くの第二の材料は、水和させられた又は水和させられてない金属の酸化物又は非金属の酸化物の粒子を含む。好適な半金属の元素は、ケイ素である。より好ましくは、一つの又はより多くの第二の材料は、シリカ又は水和させられた若しくは水和させられてないアルミナを含む実質的に凝集されてないコロイド状の粒子である。最も好ましくは、一つの又はより多くの材料は、アルミニウムのオキシ水酸化物の材料、例えば、ベーマイト及び同様のもの、である水和させられたアルミナを含む。
好ましくは、インクを受容する中間の層における一つの又はより多くの材料は、インクを受容する中間の層における75パーセントから100パーセントまでの無機の粒子を含む。
用語“水和させられたアルミナ”は、ここにおいては、後に続く一般的な式:
Al3−n(OH)2n・mH
によって定義されるが、それにおいて、nは、0から3までの整数であると共に、mは、0から10まで、好ましくは0から5まで、の数である。多数の場合において、mHOは、水性の相を表すが、それは、結晶格子の形成にあずかるものではないが、除去されることができるものである。従って、mは、整数以外の値をとることがある。しかしながら、m及びnは、同時に0であることはない。
用語“水和させられてないアルミナ”は、ここにおいて、m及びnが、同時に両方ともゼロであるとき、上の式によって定義されると共に、乾燥の相の工程で作られた、いぶされたアルミナ、又は、水和させられたアルミナを焼成することによって作られた無水のアルミナAlを含む。ここにおいて使用されたように、水和させられてないアルミナのような用語は、水への追加の後に起こるいずれの水和にもかかわらず、インクジェット記録要素の製造の間にコーティング組成物を作るために使用された乾燥の材料に当てはまる。
ベーマイトの構造を示す水和させられたアルミナの結晶は、一般には、層にされた材料であるが、それの(020)平面は、マクロな平面を形成すると共に、特徴的な回折のピークを示す。完璧なベーマイトの他には、疑ベーマイトと呼ばれたと共に(020)平面の層の間に過剰な水を含有する構造は、とられることがある。この疑ベーマイトのX線回折パターンは、完璧なベーマイトのものと比べてより広い回折のピークを示す。完璧なベーマイト及び疑ベーマイトが、相互に対して明らかに区別されないことがあるので、用語“ベーマイト”又は“ベーマイトの構造”は、ここにおいて、文脈に別な具合に示されたものでない限り、両方を含むために使用される。この仕様の目的のために、用語“ベーマイト”は、ベーマイト及び/又は疑ベーマイトを暗示する。
ベーマイト及び疑ベーマイトは、アルミニウムのオキシ水酸化物であるが、それは、ここにおいては、一般的な式γ−AlO(OH)xHOによって定義されるが、それにおいて、xは、0から1までである。x=0のとき、材料は、疑ベーマイトと比較された際に、具体的にはベーマイトである;x>0及び材料が、それらの結晶性の構造へ水を組み込むとき、それらは、疑ベーマイトとして知られる。ベーマイト及び擬ベーマイトは、また、Al・zHOとして記載されるが、そこでは、z=1のとき、材料は、ベーマイトであると共に、1<z<2のとき、材料は、疑ベーマイトである。上の材料は、それらの組成及び結晶構造によってアルミニウムの水酸化物(例.Al(OH)、バイヤライト及びギブサイト)及びダイアスポア(α−AlO(OOH))から区別される。上に示されたように、疑ベーマイトが、あまり良好に結晶化されないものであると共に一般により低い強度を備えた相対的に広げられたピークを伴ったXRDパターンを与えるのに対して、ベーマイトは、通常では、良好に結晶化されると共に、一つの実施形態において、JCPDS−ICDDの粉末回折ファイル21−1307に与えられたx線回折パターンに従った構造を有する。
用語“アルミニウムのオキシ水酸化物”は、ここにおいては、いずれの材料をも含むために広く解釈されるために定義されるが、それの表面は、一般的な式γ−AlO(OH)xHO(好ましくは、ベーマイト)のシェル又は層を形成するために加工される又は加工されることができるが、このような材料は、アルミニウムの金属、アルミニウムの窒化物、アルミニウムのオキシ窒化物(AlON)、α−Al、γ−Al、一般的な式Alの過度的なアルミナ、ベーマイト(γ−AlO(OH))、疑ベーマイト((γ−AlO(OH)・xHO、そこでは0<x<1である))、ダイアスポア(α−AlO(OH))、及び、バイヤライト及びギブサイトのアルミニウムの水酸化物(Al(OH))を含む。このように、アルミニウムのオキシ水酸化物の粒子は、少なくともアルミニウムのオキシ水酸化物を含む表面のシェルを備えたいずれの微細に分割された材料をも含む。最も好適な実施形態において、粒子のコア及びシェルは、100m/gを超えるBETの表面の面積を備えたベーマイトを含む同じ材料の両方である。
好適な実施形態において、中間の層において使用されたコロイド状のアルミナは、Siemens若しくはPhilips又は等価な手段によってX線回折計を使用する粉末化されたアルミナの試料についてのX線の回折(d50)によって測定されたもののような、より大きい微結晶の大きさ、上側の層におけるコロイド状のアルミナと比べて、好ましくは25nmと比べてより大きいもの、より好ましくは30nmから60nmまで、好ましくは25nmと比べてより少ないもの、より好ましくは15から25nmまで、を含む。
上に示されたように、インクジェット記録要素は、多孔性のインクを受容する中間の層より上に、(i)200nmより下のもの、好ましくは80nmから150nmまで、より好ましくは100nmから140nmまで、一つの又はより多くの第二の材料の粒子と比べて、少なくとも10パーセントより小さいもの、好ましくは少なくとも20パーセントより小さいもの、の中央値の粒子の大きさを有する一つの又はより多くの材料の凝集されてないコロイド状の粒子、並びに、(ii)200nmまでの、好ましくは150nmまでの、中央値の二次的な粒子の大きさ、及び、7nmから40nmまでの一次的な粒子の大きさ、を有する一つの又はより多くの材料の凝集させられたコロイド状の粒子、を含む中央値の粒子の大きさを有する材料の混合物の、層の重量で50パーセントと比べてより大きいものを含む多孔性の像を受容する上側の層、を含むが、その多孔性の像を受容する層は、乾燥の重量の被覆率に基づいた1g/mから10g/mまでの量で存在するものである。
好ましくは、像を受容する上側の層における一つの又はより多くの材料は、水和させられた又は水和させられてない金属の又は半金属の酸化物の粒子を含むが、それにおいて、凝集させられたコロイド状の粒子は、いぶされた金属の又は半金属の酸化物である。より好ましくは、いぶされた粒子は、層における合計の無機の粒子に基づいた、25重量パーセントから75重量パーセントまでの量で存在するものであると共に、最も好ましくは、いぶされたアルミナ又はいぶされたシリカ、及び、像を受容する上側の層における凝集させられてないコロイド状の粒子は、層における合計の無機の粒子に基づいた、25重量パーセントから75重量パーセントまでの量で存在するものである。このような混合物において、好ましくは、二つのタイプの粒子の平均的な凝集体の粒子の大きさの間における差異は、25パーセント内に、より好ましくは20パーセント内にある。有用なコロイド状の粒子の例は、(ベーマイトのようなアルミニウムのオキシ水酸化物を含む)水和させられたアルミナ、アルミナ、シリカ、アルミノケイ酸塩、チタンの二酸化物、ジルコニウムの二酸化物、及び同様のものを含む。
好ましくは、凝集させられてないコロイド状の粒子は、粒子の大きさ以外の、多孔性のインクを受容する中間の層について上に記載されたような、アルミニウムのオキシ水酸化物の材料又はコロイド状の(凝集させられてない)シリカを含む。
金属の酸化物及び半金属の酸化物を、湿式の工程によって作られる粒子及び乾式の工程(蒸気相の工程)によって作られた粒子へと粗く分割することができる。後者のタイプの粒子は、また、いぶされた又はパイロジェニック粒子とも称される。蒸気相の方法において、火炎加水分解の方法及びアークの方法は、商業的に使用されてきたものである。いぶされた粒子は、いぶされてない又は水和させられた粒子と比べて異なる性質を呈する。いぶされたシリカの場合には、これは、表面におけるシラノール基の密度における差異のおかげであることがある。いぶされた粒子は、空隙の比を有する三次元の構造を形成することに適切なものである。
いぶされた又はパイロジェニック粒子は、より小さい、一次的な粒子の凝集体である。一次的な粒子が、多孔性のものであることがないとはいえ、凝集体は、顕著な空隙の容積を含有すると共に、よって急速な液体の吸収の可能なものである。凝集体の粒子が、密にパッキングされるときでさえも、それは、コーティングの粒子間の空隙の容積を最小にするが、これらの空隙を含有する凝集体は、コーティングが、液体の吸収についての顕著な吸収力を保つことを可能とする。例えば、本発明における選択的な自由選択の使用のための、いぶされたアルミナの粒子は、米国特許出願公開第2005/0170107A1号明細書に記載される。
本発明の好適な実施形態において、上側の像を受容する層におけるいぶされた粒子の濃度は、いくらかでもあるとすれば、層における他の無機の粒子に相対的な、インクを受容する中間の層における濃度と比べてより大きいものである。好ましくは、層における他の無機の粒子に相対的な、上側の像を受容する層におけるいぶされた粒子の濃度は、いくらかでもあるとすれば、インクを受容する中間の層における、いぶされた粒子の濃度と、二倍と比べてより多いもの、より好ましくは四倍と比べてより多いもの、である。
インクを受容する中間の層及び像を受容する上側の層に関して、両方とも多孔性のものであるが、それらは、各々、相互接続する空隙を含有する。インクを受容する中間の層及び像を受容する上側の層は、それらが、光沢のバルクに寄与するので、集合的に、“光沢を生じさせるインクを受容する層”と称されることになる。上に述べられたように、光沢を生じさせるインクを受容する層の各々における空隙は、ベース層へとかなり浸透するためのインクについての経路を提供するが、このようにベース層が乾燥の時間に寄与することを可能にする。従って、光沢を生じさせるインクを受容する層における空隙が、最適な層間の吸収のために、ベース層における空隙に対して(ベース層における空隙と接続するための)開いたもの及び好ましくはベース層における空隙に類似の空隙の大きさを有する(しかし必ずしも有するものではない)であることは、好適なことである。
光沢を生じさせるインクを受容する層における相互接続する空隙は、インクを受容する中間の層及び像を受容する上側の層のいずれかで、多種多様な方法によって得られることがある。上に述べられた無機の粒子に対する追加で、インクを受容する中間の層及び像を受容する上側の層は、チタニア、カルシウムの炭酸塩、バリウムの硫酸塩、又は他の無機の粒子を含む無機の粒子の追加の混合物のみならず、独立に、ポリ(メチル=メタクリラート)、ポリスチレン、ポリ(ブチル=アクリラート)などのような有機の粒子を含有することがある。好ましくは、光沢を生じさせるインクを受容する層における実質的に全ての粒子は、300nmと比べてより多いものではない平均の一次的な粒子の大きさを有する。
適切には、光沢を生じさせるインクを受容する層についての重合体の結合剤は、独立に、例えば、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニル=アセタート)、ポリ(ビニルピロリドン)、ゼラチン、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)、ポリ(2−メチル−2−オキサゾリン)、ポリ(アクリルアミド)、キトサン、ポリ(エチレンオキシド)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチル=セルロース、ヒドロキシプロピル=セルロース、などのような親水性の重合体を含む。疎水性の材料、例えば、ポリ(スチレン−co−ブタジエン)、ポリウレタンのラテックス、ポリエステルのラテックス、ポリ(n−ブチル=アクリラート)、ポリ(n−ブチル=メタクリラート)、ポリ(2−エチルヘキシル=アクリラート)、n−ブチル=アクリラート及びエチル=アクリラートの共重合体、ビニル=アセタート及びn−ブチル=アクリラートの共重合体、及び同様のもののような、他の結合剤を、また、使用することができる。
多孔性の光沢を生じさせるインクを受容する層に用いられた粒子及び自由選択の結合剤の粒子対結合剤の重量比は、100:0と60:40との間の、好ましくは100:0と90:10との間の、範囲にわたることができる。一般には、述べられた範囲の外側の粒子対結合剤の比を有する層は、通常では、良好な像の品質を提供するために十分に多孔性のものではないことになる。当該発明の好適な実施形態において、光沢を生じさせるインクを受容する層における粒子対重合体の結合剤の体積の比は、1:1から15:1までである。
光沢を生じさせるインクを受容する層において自由選択で含むことができる他の添加剤は、硝酸と同様のpH調節剤、架橋剤、レオロジー調節剤、界面活性剤、UV吸収剤、殺生物剤、潤滑剤、染料、染料を定着させる薬剤又は媒染剤、光学的な増白剤、及び他の従来から知られた添加剤を含む。
インクジェット記録要素を、顔料で着色されたインク若しくは染料に基づいたインクのいずれかに特殊に適合させる又は両方について設計することができる。顔料に基づいたインクの場合には、像を受容する上側の層は、顔料をトラップする層として機能することができる。染料に基づいたインクの場合には、上側の及び中間の層の両方又はそれらの上側の部分は、層におけるいずれの媒染剤の有効性にも依存するが、像を含有することがある。
用語“顔料をトラップする層”は、使用において、像を印刷するために使用されたインクジェットのインク組成物における顔料の着色剤の、好ましくは重量で少なくとも75%が、より好ましくは実質的に全てが、顔料をトラップする層に残留することを意味するために、ここにおいて使用される。
染料の媒染剤を、インクを保つ層のいずれにおいても、しかし通常では少なくとも像を受容する上側の層及び自由選択でまた中間の層において、用いることができる。媒染剤は、インクジェットの染料に対して直接のものであるいずれの材料でもあることができる。染料の媒染剤は、インクを保つ層から受容された染料に基づいたインクからの染料を取り除くと共に一つの又はより多くの染料をトラップする層内に染料を定着させる。このような媒染剤の例は、米国特許第6,297,296号明細書及びそれにおいて引用された参考文献に開示されたもののような陽イオン性の格子、米国特許第5,342,688号明細書に開示されたもののような陽イオン性の重合体、及び、米国特許第5,916,673号明細書に開示されたもののような多価のイオンを含む。これらの媒染剤の例は、重合体の第四級のアンモニウム化合物、又は、ポリ((ジメチルアミノエチル)=メタクリラート)、ポリアルキレンポリアミン類、及び、ジシアノジアミドとのそれらの縮合の生産物、アミン−エピクロロヒドリンの重縮合物のような、塩基性の重合体を含む。さらに、レシチン及びリン脂質の化合物を、また使用することができる。このような媒染剤の具体的な例は、後に続くもの:ビニルベンジル=トリメチル=アンモニウム=クロリド/エチレングリコール=ジメタクリラート;ポリ(ジアリル=ジメチル=アンモニウム=クロリド);ポリ(2−N,N,N−トリメチルアンモニウム)エチル=メタクリラート=メトスルファート;ポリ(3−N,N,N−トリメチルアンモニウム)プロピル=メタクリラート=クロリド;ビニルピロリドン及びビニル(N−メチルイミダゾリウム=クロリド)の共重合体;並びに、(3−N,N,N−トリメチルアンモニウム)プロピル=クロリドで誘導体化されたヒドロキシエチルセルロースを含む。好適な実施形態において、陽イオン性の媒染剤は、第四級のアンモニウム化合物である。
媒染剤と相溶性のものであるためには、それが含有される層における結合剤及び重合体の両方は、帯電させられてないもの又は媒染剤と同じ電荷のいずれかであるべきである。仮に重合体又は同じ層における結合剤が、媒染剤のものと反対の電荷を有するものであったとすれば、コロイド状のものの不安定性及び求められてない凝集は、結果として生じ得るであろう。
一つの実施形態において、多孔性の上側の像を受容する層は、独立に、層の重量で2部から40パーセントまで、好ましくは重量で10パーセントから25パーセントまで、より好ましくは重量で15部、の範囲にわたる量で染料の媒染剤を含むことがある。上側の層は、好ましくは、実質的に最も高い濃度及び量の重合体の媒染剤を含有する層である。
コートされたインクを保つ層のための支持体は、普通紙、好ましくは未加工の(コートされてない紙)から選択されることがある。このように、樹脂でコートされた紙は、回避されるものである。当該発明に用いられた支持体の厚さは、12μmから500μmまで、好ましくは75μmから300μmまで、であることができる。
望まれたとすれば、支持体へのベース層の付着を改善するためには、支持体の表面は、支持体へベース層を設けることに先立ち、コロナ放電で処理されることがある。
インクジェット記録要素が、他の像を記録する物品又は像を記録するデバイスの駆動装置若しくは輸送機構との接触の状態になるので、界面活性剤、潤滑剤、艶消しの粒子、及び同様のもののような添加剤は、それらが、関心のある性質を劣化させるものではないという程度までインクジェット記録要素へ添加されることがある。
本インクジェット記録要素、又は、別個の要素へと分割されるシート材料は、巻かれたワイヤーロッドコーティング、スロットコーティング、スライドホッパーコーティング、グラビア、カーテンコーティング、及び同様のものを含むことがあるが、しかし、それらに限定されるものではない様々なコーティングの方法によって作られることがある。これらの方法のいくつかは、二つの又はより多くの層の同時のコーティングを可能にするが、それは、製造の経済的な見通しから好適なものである。
像を受容する材料は、好ましくは、
a)吸収性の支持体を提供すること、
b)支持体にベース層を提供するために、前記吸収性の支持体の少なくとも一つの表面に、後で計量する方法によって、無機の粒子、結合剤、及び界面活性剤を含む第一のコーティング組成物をコートすること、それにおいて、第一のコーティング組成物は、重量で40パーセントから80パーセントまでの固体、好ましくは50パーセントから80パーセントまでの固体であるが、それにおいて、ベース層は、0.4マイクロメートルから5マイクロメートルまでの平均の粒子の大きさを有する一つの又はより多くのベース層の材料の粒子の、固体の重量で50パーセントと比べてより大きいものを含むが、それにおいて、前記のベース層は、少なくとも25g/mの乾燥の重量の被覆率で一つのコーティングのパスにおいてコートされること;
c)ベース層についてコーティングを乾燥させること;
d)ベース層より上に、前に計量されたコーティングの方法によって、第一のコーティング組成物と比べて少なくとも10パーセントより少ない、固体の濃度を有する、少なくとも二つの追加のコーティング組成物をコートすること;二つの追加のコーティング組成物が、中間の層用の少なくとも第二のコーティング組成物及び上側の層用の第三のコーティング組成物を含む、コーティング組成物の重量で、60パーセントより下の固体、好ましくは25パーセントと40パーセントとの間の固体を独立に有すること、それにおいて、第二の及び第三のコーティング組成物は、異なるものであると共に、300nmより下の平均の粒子の大きさを有する一つの又はより多くの追加の材料の粒子の、固体の重量で、50パーセントと比べてより大きいものを独立に含むが、その追加の材料は、水和させられた又は水和させられてない金属の酸化物及びケイ素の酸化物より選択されると共に、第一の及び第二のコーティング組成物は、また、結合剤を含むが、それにおいて、中間の層の乾燥の重量の被覆率は、少なくとも15g/mであると共に、上側の層の乾燥の重量の被覆率は、1g/mから10g/mまでであると共に、ベース層、中間の層、及び上側の層の合計の乾燥の重量の被覆率は、61g/mから130g/mまでであること;
e)追加の層のためのコーティングを乾燥させること;
f)少なくとも15Gardner単位の20度の光沢度までステップ(e)のコーティングをカレンダー加工すること
:のステップを含む工程によって製造される。
<23>
好適な実施形態において、乾燥させられたベース層は、また、ステップ(c)とステップ(d)との間でカレンダー加工される。
用語“後に計量する方法”によって、コーティング組成物が、コートされてしまったものである過剰な材料を取り除くことによって、コーティングの後に計量される方法が意味される。
用語“前に計量する方法”によって、また直接的な計量する方法と称されるが、コーティング組成物が、例えばポンプによって、コーティングの前に計量される方法が意味される。
前の計量された方法は、例えば、カーテンコーティング、押し出しホッパーコーティング、スライドホッパーコーティング、及び同様のものより選択されることができる。
好適な実施形態において、二つの追加の層は、好ましくはカーテンコーティングすることによって、同時にコートされると共に、ベース層は、ロッドコーティングされる。一つの実施形態において、ステップ(b)の後に、少なくとも二つの追加のコーティング組成物を含む、全てのその後の層は、一つのコーティングのパスにおいてコートされる。
ゼラチンの下塗りをする層、オーバーコート、ベース層と上側の層との間のさらなる中間の層、などを含む、自由選択の他の層は、従来のコーティング手段によって、この技術において一般的に使用される支持体の材料へと、コートされることがある。コーティングの方法は、巻かれたワイヤーロッドコーティング、スロットコーティング、スライドホッパーコーティング、グラビア、カーテンコーティング、及び同様のものを含むことがあるが、しかし、それらに限定されるものではない。これらの方法のいくつかは、二つの又はより多くの層の同時のコーティングを可能にするが、それは、製造の経済的な見通しから好適なことである。好ましくは、ベース層及び中間の層は、5マイクロメートルの厚さを超える二つの層のみである。
本発明の記録要素を像作成するために使用されたインクジェットインクは、当技術においてよく知られる。インクジェット印刷において使用されたインク組成物は、典型的には、溶剤又は担体の液体、染料又は顔料、湿潤剤、有機の溶剤、洗浄剤、増粘剤、防腐剤、及び同様のものを含む液体の組成物である。溶剤又は担体の液体は、単に水であることができる又は多価のアルコール類のような他の水に混和性の溶剤と混合させられた水であることができる。多価のアルコール類のような有機の材料が、優勢な担体又は溶剤の液体であるインクは、また、使用されることがある。特に有用なものは、水及び多価のアルコール類の混合させられた溶剤である。染料が、このような組成物に使用されるとすれば、それらは、典型的には、水に可溶性の直接的な又は酸のタイプの染料である。このような液体の組成物は、例えば、米国特許第4,381,946号明細書;米国特許第4,239,543号明細書;及び米国特許第4,781,758号明細書を含む先行技術において広範に記載されてきたものである。
典型的には、インクジェット印刷において使用された着色剤は、性状において陰イオン性のものである。染料に基づいた印刷システムにおいては、染料の分子は、陰イオン性の部位を含有する。顔料に基づいた印刷システムにおいては、分散させられた顔料は、陰イオン性の部位で官能化される。着色剤は、最大の像の濃度を提供するためには、インクジェット受容体の表面の近くに定着されるべきである。顔料に基づいた印刷システムの場合には、インクジェット受容体は、表面の近くにおけるインクの顔料の粒子の有効なトラッピングを提供するために、上部の層における最適な孔の大きさで設計される。染料に基づいた印刷システムは、受容体の上部の層に固定剤又は媒染剤を要求する。多価の金属イオン及び不溶性の陽イオン性の重合体のラテックスの粒子は、陰イオン性の染料のための有効な媒染剤を提供する。顔料及び染料に基づいた印刷システムの両方は、幅広く入手可能なものである。使用者の便宜のために、汎用の多孔性のインクジェット受容体は、最上の層に染料の固定剤を含むことになる。
ここにおいて開示された記録要素が、主としてインクジェットプリンターに有用なものであるものと称されてきたものであるとはいえ、それらを、また、ペン・プロッター組み立て品用の記録媒体として使用することができる。ペン・プロッターは、インクの貯蔵所との接触における毛管のチューブの束からなるペンを使用することで記録媒体の表面に直接的に書き込むことによって動作する。
当該発明の別の態様は、(a)ディジタルデータ信号に応答性のものであるインクジェットプリンターを提供すること;(b)インクジェットプリンターに上に記載されたインクジェット記録要素を装填すること;(c)インクジェットプリンターに顔料で着色されたインクジェットのインクを装填すること;及び(d)ディジタルデータ信号に対する応答においてインクジェットのインクを使用することでインクジェット記録要素に印刷すること:のステップを含むインクジェット印刷方法に関係する。
好適な実施形態において、インクジェットのインク組成物は、像の品質の喪失無しに少なくとも5.0×10−4mL/cm/秒の速度でインクジェット記録要素へと適用される。これのインクの流束は、42秒において10.35ピコリットル(pL)毎ピクセルの平均のインクの体積で1200かける1200ピクセル毎インチのアドレス可能な解像度で写真を印刷することに対応するが、それにおいて、多重のコーティングのパスによって与えられたピクセルの印刷は、4秒と比べてより少ない時間において完了するものである。
後に続く例は、当該発明をさらに例証する。
例1
本工程に従った多層のインクジェット受容体は、後に続くもののように調製された。
ベース層のためのコーティング溶液は、43%の溶液として0.335乾燥gのColloid211のポリアクリル酸ナトリウム(Kemira Chemicals)及び145gの水を混合することによって調製された。混合物へ添加されたものは、かきまぜる一方で、25.44乾燥gのシリカゲル(IJ−624,Crosfield Ltd.)、69%の溶液としての148.3乾燥gの沈殿させられた炭酸カルシウム(ALBAGLOSS−S,Specialty Minerals Inc.)、10%の溶液としての4.09乾燥gのポリ(ビニルアルコール)(Celvol 325,Air Products and Chemicals Inc.)、追加の22.89乾燥gのシリカゲル(IJ−624,Crosfield Ltd.)、及び50%の溶液としての25乾燥gのスチレン−ブタジエンのラテックス(CP692NA,Dow Chemicals)であった。シリカゲルは、ゲル化を回避するために二つの部分に添加された。
それに応じて、ベース層は、45%の固体で0.15:21.30:65.45:1.80:11.30の重量の比で、ポリアクリル酸ナトリウム、シリカゲル、沈殿させられた炭酸カルシウム、ポリ(ビニルアルコール)、及びスチレン−ブタジエンのラテックスで作り上げられた。
ベース層のコーティングの溶液は、基礎の重量179g/mで、原紙にロッドコーティングされた及び強制空気によって乾燥させられた。乾燥のベースコーティングの厚さは、30μmのものであったと共に、それの重量は、32.3g/mであった。
中間の層のためのコーティング溶液は、重量で33%の固体の水性のコーティングの配合物を与えるために、95.38:4.25:0.25:0.13の比で、水和させられたアルミナ(CATAPAL 200,Sasol Corp.)、ポリ(ビニルアルコール)(GOHSENOL GH−23,Nippon Gohsei Co.)、CARTABOND GH(Clariant Corp.)のグリオキサル架橋剤、及びホウ酸を組み合わせることによって調製された。
上側の層のためのコーティング溶液は、重量で21%の固体の水性のコーティングの配合物を与えるために、36.4:41.58:5.23:15.72:0.25:0.13の比で、水和させられたアルミナ(Dispal(R) 14N4−80,Condea Vista Co.)、いぶされたアルミナ(Cab−O−SPERSE PG003,Cabot Corp.)、ポリ(ビニルアルコール)(GOHSENOL GH−23,Nippon Gohsei Co.)、陽イオン性の媒染剤、CARTABOND GHグリオキサル(Clariant Corp.)、及びホウ酸を組み込むことによって調製された。界面活性剤ZONYL FSN(DuPont Co.)及びOLIN 10G(Olin Corp.)は、コーティング助剤として小さい量で追加された。
中間の及び上側の層は、それぞれ、40℃の温度で75cP及び20cP(センチポアズ)の、粘度でベース層の上部にカーテンコーティングされた。そして、コーティングは、三個の層の記録要素を産するために、強制空気によって乾燥させられた。中央の層の厚さは、35μm又は37.7g/mであった。オーバーコート層の厚さは、2μm又は2.15g/mであった。コートされた材料は、ニップを通じた二つのパスを含む、700PLIの圧力でカレンダー加工された。
例2
上の式に従った試料は、乾燥させること及びコーティングのパスの間に巻き戻すことと共に、三個の別個のコーティングのパスにおいて小さいスケール(実験室)のビードコーティングの機械によって調製された。(光沢度に関して探索的な実験室データを得ることの目的のために、本発明のより大きいスケールのコーティングの方法は、例1に対する対比において、使用されなかった)。D−minの光沢度は、20、60、及び85度で測定された。結果は、下の表1に示される。
Figure 2009528193
上の表1における結果は、上側の、中央の、及びベースの層のいずれの一つをも省略するとき、光沢度の顕著な喪失を立証する。等価な追加の重量の中央の層でベース層を取り替えることは、許容しがたいクラッキングに帰着するであろう。
例3
コーティングは、上部の層におけるいぶされた及びコロイド状のアルミナの比が、変動させられたことを除いて、表1におけるコーティング番号1の式に従って調製された。D−minの光沢度は、20、60、及び85度で測定された。試料は、EPSON R200プリンターで印刷された。一次的な色(原色)、二次的な色(原色の混色)、及び黒色の色の濃度は、測定された。結果は、下の表2に示される。
Figure 2009528193
光沢度の測定の結果は、比較の要素C−2の光沢度が、発明の要素3、4、及び5のものに対して劣等のものであることを示す。さらには、染料に基づいたインクでの濃度の測定は、比較の要素が、発明の要素3、4、及び5に対して濃度において劣等のものであることを示す。
これらのベース層でコートされた紙は、ASTMの試験の方法D5455に記載された、Bristowの試験の方法を使用することで、インクの吸収について評価された。重量で3部のBAYSCRIPT Cyan BAのシアンの染料(Bayer Chemical)、重量で12部のジエチレングリコール、重量で0.5部のSURFYNOL 465(Air Products)、重量で0.02部のPROXEL GXLの殺生物剤(Avecia)、10%における重量で0.3部のトリエタノールアミン、及び重量で84.18部の水を含む、五十マイクロリットルのコントロールインクは、塗布ホッパーへと測定された。ベース層でコートされた紙の各々についてのBristowのインクの吸収の値は、0.5mm/sのホイールの回転のスピード及び0.1MPaのホッパーの圧力で測定された。二つのランは、三つの接触の時間の各々で行われた。ランの各々の対についての結果は、平均化されたと共に表3に示される。
Figure 2009528193
Bristowの試験の結果は、いぶされたアルミナ無しに比較の記録要素C−6は、上側のインクを受容する層に少なくとも25%のいぶされたアルミナを含有する当該発明の例、記録要素2、3、及び4、に対して比較された劣等のインクの吸収を有することを立証する。

Claims (25)

  1. 吸収性の支持体より上に、順番に、
    (a)重合体の結合剤及び重量で少なくとも80パーセントの無機の粒子を含む多孔性のベース層、それにおいて、前記無機の粒子の重量で少なくとも60%が、0.4マイクロメートルから5マイクロメートルまでの粒子の大きさを有する沈殿させられたカルシウムの炭酸塩を含むこと;
    (b)水和させられた又は水和させられてないアルミナの重量で少なくとも80パーセントの無機の粒子を含む多孔性のインクを受容する中間の層、それらの中央値の一次的な粒子の大きさが、150nmと250nmとの間にあること、それにおいて、前記中間の層におけるいぶされたアルミナの濃度が、存在するものであるとすれば、各々の層における前記無機の粒子に関連性のある、上側の層におけるいぶされたアルミナの濃度と比べてより少ないものであること;並びに、
    (c)いぶされたアルミナの粒子及びアルミニウムのオキシ水酸化物の粒子の混和材の、合計の無機の粒子の重量で、少なくとも80パーセントを含む多孔性の像を受容する上側の層、それにおいて、後者の粒子が、90nmから150nmまでの中央値の粒子の大きさを有すること、並びに、前者の粒子が、200nmより下の中央値の二次的な粒子の大きさ及び7nmから40nmまでの一次的な平均の粒子の大きさを有すること;
    を含むインクジェット記録要素であって、
    それにおいて、乾燥の重量の被覆率に基づいて、前記ベース層は、25g/mから60g/mまでの量で存在するものであると共に、自由選択でサブ層へと分割させられた、前記中間の層は、15g/mから60g/mまでの量で存在するものであると共に、前記上側の層は、1g/mから10g/mまでの量で存在するものであると共に;
    それにおいて、印刷されてないインクジェット記録要素は、少なくとも15Gardner光沢度単位の20度の光沢度を呈する、インクジェット記録要素。
  2. 請求項1に記載の要素において、
    乾燥の重量の被覆率に基づいて、
    前記ベース層は、30g/mと50g/mとの間の量で存在するものであると共に、前記インクを受容する中間の層は、30g/mと50g/mとの間の量で存在するものであると共に、前記インクを受容する上側の層は、1g/mから5g/mまでの量で存在するものであると共に、前記ベース層、前記中間の層、及び前記上側の層の合計の乾燥の重量の被覆率は、61g/mから105g/mまでである、要素。
  3. 請求項1に記載の要素において、
    前記印刷されてないインクジェット記録要素の60度の光沢度は、少なくとも40Gardner光沢度単位である、要素。
  4. 請求項1に記載の要素において、
    前記印刷されてないインクジェット記録要素の20度の光沢度は、少なくとも20Gardner光沢度単位であると共に、前記60度の光沢度は、少なくとも50Gardner光沢度単位である、要素。
  5. 請求項1に記載の要素において、
    前記印刷されてないインクジェット記録要素の20度の光沢度は、25Gardner光沢度単位と比べてより大きいものであると共に、前記60度の光沢度は、55Gardner光沢度単位と比べてより大きいものである、要素。
  6. 請求項1に記載のインクジェット記録要素において、
    前記沈殿させられたカルシウムの炭酸塩は、偏三角面体のもの、角柱状のもの、針状のもの、菱面体のもの、及びそれらの組み合わせからなる群より選択されたモルフォロジーを有する材料を含む、インクジェット記録要素。
  7. 請求項6に記載のインクジェット記録要素において、
    前記ベース層は、沈殿させられたカルシウムの炭酸塩の二つの異なるモルフォロジーの混和材を含む、インクジェット記録要素。
  8. 請求項7に記載のインクジェット記録要素において、
    前記ベース層は、針状の及び/又は角柱状の沈殿させられたカルシウムの炭酸塩との組み合わせにおける偏三角面体のものの混和材を含む、インクジェット記録要素。
  9. 請求項1に記載の要素において、
    前記ベース層は、前記ベース層における前記合計の無機の粒子に基づいた重量で40パーセントまでの量でシリカゲルの粒子をさらに含む、要素。
  10. 請求項1に記載の要素において、
    前記像を受容する層は、前記層の重量で10パーセントから25パーセントまでの間の量で、前記インクジェット記録要素における前記重合体の媒染剤の実質的に全てを含む、要素。
  11. 請求項1に記載の要素において、
    前記層における他の無機の粒子に対して相対的な、前記上側の像を受容する層におけるいぶされた粒子の濃度は、いくらかでもあるとすれば、前記インクを受容する中間の層におけるいぶされた粒子の濃度の二倍と比べてより多いものである、要素。
  12. 請求項1に記載の要素において、
    前記ベース層は、15重量パーセントと比べてより少ない結合剤を含む、要素。
  13. 請求項1に記載のインクジェット記録要素において、
    前記ベース層は、親水性の及び疎水性の結合剤の両方を含む、インクジェット記録要素。
  14. 請求項1に記載のインクジェット記録要素において、
    前記ベース層における前記結合剤は、ポリ(ビニルアルコール)を含む、インクジェット記録要素。
  15. 請求項1に記載のインクジェット記録要素において、
    前記ベース層は、ポリ(ビニルアルコール)用の架橋剤をさらに含む、インクジェット記録要素。
  16. 請求項1に記載のインクジェット記録要素において、
    前記ベース層は、重合体のラテックスをさらに含む、インクジェット記録要素。
  17. 請求項16に記載のインクジェット記録要素において、
    前記ラテックスは、スチレン−ブタジエン重合体を含む、インクジェット記録要素。
  18. 請求項16に記載のインクジェット記録要素において、
    前記ベース層は、分散剤をさらに含む、インクジェット記録要素。
  19. 請求項18に記載のインクジェット記録要素において、
    前記ベース層における前記分散剤は、ポリアクリラートを含む、インクジェット記録要素。
  20. 請求項1に記載の要素において、
    前記中間の層及び前記上側の層は、各々独立に、2重量パーセントから10重量パーセントまでの結合剤を含むと共に、それにおいて、前記粒子対前記重合体の結合剤の体積比は、1:1から15:1までである、要素。
  21. 請求項1に記載の要素において、
    少なくとも前記像を受容する上側の層は、媒染剤を含む、要素。
  22. 請求項21に記載の要素において、
    前記媒染剤は、陽イオン性の重合体のラテックスの粒子を含む、要素。
  23. 請求項22に記載の要素において、
    前記陽イオン性の重合体のラテックスの粒子は、本質的に、前記ベース層に不在のものである、要素。
  24. 請求項1に記載のインクジェット記録要素において、
    前記支持体は、未加工の紙である、インクジェット記録要素。
  25. 本質的に前記ベース層、前記中間の層、及び前記像を受容する層からなる請求項1に記載のインクジェット記録要素において、
    前記ベース層及び前記中間の層は、5マイクロメートルを超える二つの層のみである、インクジェット記録要素。
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