JP2009543266A - トリック・モード抑制制御方法およびシステム - Google Patents

Abstract

本発明は、トリック・モード・サポートを、受信したコンテンツに対して再度使用可能にできるように、媒体コンテンツにおけるトリック・モード抑制スキームを制御する方法およびシステムを有利に提供できる。本発明の一実施形態では、トリック・モード抑制制御の方法は、受信した媒体コンテンツ信号を調べて、媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分を識別するステップを含む。本方法はさらに、媒体コンテンツの識別されたトリック・モード使用不可部分をモニタして、媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分のうちのどの部分が視聴されたかを判定するステップを含む。一実施形態では、トリック・モード機能は、次いで、媒体コンテンツが視聴されているときに、媒体コンテンツ中で定義されたプレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツの部分に対して回復される。

Description

本発明は、一般に、トリック・モード抑制を備えるコンテンツに関し、より詳細には、トリック・モード・サポートを、コンテンツに対して再度使用可能にすることができるように、媒体コンテンツにおけるトリック・モード抑制スキームを制御するための方法およびシステムに関する。

テレビ・コマーシャル・メッセージ（コマーシャル）は、製品、製造者、サービス、政治家、慈善事業などを、そのスポンサーに代わって広告するための一般的な方法になった。テレビ・コマーシャルは、情報提供的、教育的、または娯楽的なものであり、いくつかの場合では、将来見るために保有しておく価値があり得る。例えば、いくつかのテレビ・コマーシャルは、歴史的に重要な政治的メッセージを含み、他のものは、毎年のスーパーボール中に示されるように娯楽的なものである。しかし、いくつかのコマーシャルは、煩わしく、かつ／または興味のないものである。

ディスク・ドライブベースのコンテンツ記録装置（すなわち、パーソナル・ビデオ・レコーダ（ＰＶＲ；ｐｅｒｓｏｎａｌ ｖｉｄｅｏ ｒｅｃｏｒｄｅｒｓ））の出現により、またある程度はビデオ・テープ・レコーダ（ＶＴＲ；ｖｉｄｅｏ ｔａｐｅ ｒｅｃｏｒｄｅｒｓ）の出現により、ユーザは、番組を時間変更することによって、かつ、例えばコマーシャルなどの記録された番組の一部をスキップするための「早送り」などのトリック・プレイ・モードを使用することによって、テレビ番組を見ることを制御できる。コマーシャルをスキップすることは、放送事業者にとって重大な問題となる可能性がある。なぜならば、コマーシャルが視聴者に提示されることに対して支払いをするスポンサーにより放送事業者は報酬を得ているからである。放送事業者が、コマーシャルを見せることをスポンサーに保証できない場合、スポンサーが、その広告空間および時間のために支払うことをためらうことになりかねない。

時間変更中であってもコマーシャルを見せることを広告主に保証するための努力として、放送事業者は、コンテンツの再生中に従う必要のある、コンテンツと通じた再生要求を有する媒体コンテンツを開発した。例えば、現在の媒体コンテンツは、開始／終了同期化パケット、または特殊なコマーシャル・データ・パケットを含むことができ、これらのパケットは、コマーシャルなどの記録すべき任意の所定番組に対して放送事業者により確立された、または設定された再生要求を示す１バイトのデータを含むことができる。

消費者の不都合を最小化するために、放送事業者は、記録された番組の強制的な再生の回数を最小化することができる。例えば、放送事業者は、強制的な再生コマーシャル・スロットを、高い値段で売ることができるが、テレビ番組におけるこのような強制的なスロット数を最小化することができる。強制的な再生スロットとは、トリック・モードが使用不可にされた媒体コンテンツ中の位置のことである。

設定された再生権（ｐｌａｙｂａｃｋ ｒｉｇｈｔｓ）の一例では、コマーシャルに対する再生権が、記録されたテレビ番組と共に記憶される。このような例では、コマーシャルが完全に視聴された回数を判定するようにカウンタが構成される。一旦、コマーシャルが視聴された回数が所定の閾値を満たすと、トリック・モード（例えば、早送り、前方へのスキップ）を再度使用可能にすることができる。現在利用できるこのようなシステムでは、再生中に、コマーシャルのためのすべてのフレームがユーザに表示されたときに、コマーシャルは視聴されたと見なされる。したがって、このような従来技術のシステムでは、コマーシャルの全体が所定の回数だけ視聴されるまで、トリック・モードを使用可能にすることはできない。

本発明は、有利には、トリック・モード・サポートを、受信したコンテンツに対して再度使用可能にできるように、媒体コンテンツにおけるトリック・モード抑制スキームを制御するための方法およびシステムを提供する。

本発明の一実施形態では、トリック・モード抑制制御のための方法は、受信した媒体コンテンツ信号を調べて、媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分を識別するステップを含む。本方法はさらに、媒体コンテンツの識別されたトリック・モード使用不可部分をモニタして、媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分のうちのどの部分が視聴されたかを判定するステップを含む。トリック・モード機能は、次いで、ソースから受信した媒体コンテンツが視聴されているときに、その媒体コンテンツ中で定義されたプレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツの部分に対して回復される。

本発明の他の実施形態において、媒体コンテンツの一部に対するプレビュー条件を含む媒体コンテンツに対するトリック・モード抑制制御のためのシステムは、メモリとプロセッサとを有する記録／再生装置を含む。プロセッサは、受信した媒体コンテンツ信号を調べて、媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分を識別するステップと、媒体コンテンツの識別されたトリック・モード使用不可部分をモニタして媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分のうちのどの部分が視聴されたかを判定するステップと、媒体コンテンツ中で定義されたプレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツの部分に対してトリック・モード機能を回復するステップと、を実施するように構成される。

本発明の教示は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を検討すれば、容易に理解することができる。

下記の図面は、本発明の概念を例示するためのものであり、必ずしも、本発明を示すための唯一の可能な構成ではないことを理解されたい。理解を容易にするために、諸図に対して共通である同一の構成要素を指定するために、可能な場合、同一の参照数字が使用されている。

本発明の一実施形態による本発明の概念を実施するためのパーソナル・ビデオ・レコーダ（ＰＶＲ）の高水準ブロック図である。 視聴モード中のトリック・モード使用不可媒体コンテンツの実時間の時間経過を示す図である。 本発明の一実施形態によるトリック・モード抑制を制御するための方法の流れ図である。 本発明の一実施形態によるユーザ・インターフェースの高水準ブロック図である。

本発明は、トリック・モード・サポートを、受信したコンテンツに対して再度使用可能にすることができるように、媒体コンテンツにおけるトリック・モード抑制スキームを制御する方法およびシステムを有利に提供できるものである。本発明は、主として、特定の構成要素を備える特定の記録装置のコンテキスト内で述べられるが、本発明の特定の諸実施形態は、本発明の範囲を限定するものとして扱われるべきではない。本発明の概念は、有利には、トリック・モード・サポートを、受信したコンテンツに対して再度使用可能にできるように、媒体コンテンツにおけるトリック・モード抑制スキームを制御するために、トリック・モード抑制スキームを有する媒体コンテンツを受信する実質的に任意の記録または再生装置に適用され得ることが当業者により理解され、かつ本発明の教示により知らされることになろう。例えば、パーソナル・ビデオ・レコーダ（ＰＶＲ）が、本発明の教示による一例として使用されるが、デジタル・ビデオ記録装置、セット・トップ・ボックス、またはテレビ受信装置などの同様の機能を有する任意のデジタル・テレビ受信装置が、同様のまたは等価なものであると見なされる。

図１は、本発明の一実施形態による進歩した動作機能を実施するための記録装置の高水準ブロック図を示す。図１の記録装置１００は、例示的に、機械的なアセンブリ１０４、制御部１２０、ビデオ／オーディオ入力処理経路１４０、およびビデオ／オーディオ出力処理経路１７０を備える。大部分のブロックの異なる部分または経路への割振りは自明なものであるが、いくつかのブロックの割振りは便宜上行われており、本記録装置の動作を理解するためには重要ではない。

機械的なアセンブリ１０４は、記憶ディスク１０２を回転させるためのモータ１０６と、その回転するディスク１０２の上を移動するように構成されたピックアップ・アセンブリ１０８とを備える。ピックアップ・アセンブリ１０８からのレーザは、ビデオおよび／またはオーディオ・プログラム素材を記録し、また再生するために、ディスク１０２上の螺旋トラックにスポットを焼き、あるいはトラックにすでに焼かれているスポットを照射する。本発明を理解するためには、ディスク１０２が片面に記録可能であるかそれとも両面に記録可能であるかは無関係であり、両面記録である場合、その両面記録、あるいはその後のディスク１０２からの読み取りが、ディスクの同じ面から行われるのか、それとも両面から行われるのかは無関係である。ピックアップ・アセンブリ１０８およびモータ１０６は、サーボ１１０により制御される。サーボ１１０はまた、ディスク１０２の螺旋トラックから読み取られたデータの再生信号を第１の入力として受け取る。その再生信号はまた、エラー訂正回路１３０に入力され、エラー訂正回路１３０は、制御部の一部、またはビデオ／オーディオ出力処理経路１７０の一部と見なすことができる。

制御部１２０は、制御中央処理装置（ＣＰＵ）１２２およびナビゲーション・データ生成回路１２６を備える。制御ＣＰＵ１２２は、ナビゲーション・データ生成回路１２６に第１の入力信号を供給し、サーボ１１０は、ナビゲーション・データ生成回路１２６に第２の入力信号を供給する。サーボ１１０はまた、制御部１２０の一部であると見なすことができる。ナビゲーション・データ生成回路１２６は、マルチプレクサ（ＭＵＸ）１５４に第１の入力信号を供給し、マルチプレクサ１５４は、ビデオ／オーディオ入力処理経路１４０の一部を形成する。

ＭＵＸ１５４の出力は、エラー訂正符号化回路１２８への入力である。エラー訂正符号化回路１２８の出力は、ピックアップ１０８に供給される記録可能な入力信号であり、その入力信号は、レーザにより、ディスク１０２の螺旋トラックに「焼かれる」。

制御ＣＰＵ１２２はまた、図１に示すトラック・バッファ１７２および記録バッファ１５２に含まれたデータへのアクセス権を有することが好ましい。制御ＣＰＵ１２２は、トラック・バッファ１７２および記録バッファ１５２に記憶されたビデオ・データを削除し、変更し、かつ再フォーマットすることができる。制御およびデータ・インターフェースはまた、ＣＰＵ１２２がビデオ符号化器１４４およびオーディオ符号化器１４８の動作を制御できるようにするために提供されることが好ましい。制御ＣＰＵ１２２により行われる従来の動作のために、適切なソフトウェアまたはファームウェアがメモリ中に提供される。

制御バッファ１３２は、再生、記録、巻戻し、早送り、スロー再生、ジャンプ、一時停止／再生、停止など、視聴者が起動可能な機能のために提供される。制御バッファ１３２は、視聴者入力を伝送するために設けられたユーザ・インターフェースを備えてもよい。例えば、図４は、本発明の実施形態によるユーザ・インターフェースの高水準ブロック図を示す。図４のユーザ・インターフェース４００は、画面またはディスプレイ４０２を有する制御パネル４０５を含むことができ、あるいはグラフィカル・ユーザ・インターフェースとして、ソフトウェアで実装することができる。調整手段４１０〜４２６は、ユーザ・インターフェース４００の実装形態に応じて、実際のノブ／スティック４１０、キーパッド／キーボード４２４、ボタン４１８〜４２２、仮想のノブ／スティックおよび／またはボタン４１４、マウス４２６、ジョイスティック４３０などを含むことができる。

ビデオ／オーディオ入力処理経路１４０は、従来のテレビ信号、例えば、ＮＴＳＣまたはＰＡＬを、装置１００によりデジタル記録するために、デジタル化されたパケットデータ、例えば、ＭＰＥＧ−１またはＭＰＥＧ−２に変換するための信号処理回路である。入力経路１４０は、ビデオ・インに対して、ＮＴＳＣ復号器１４２、および、例えば、ＭＰＥＧ−１またはＭＰＥＧ−２などのビデオ符号化器１４４を備え、またオーディオのアナログ−デジタル変換器（Ａ／Ｄ）１４６、および、例えば、ＭＰＥＧ、ＡＣ３、またはＤＴＳなどのオーディオ符号化器１４８を備える。デジタル化された信号は、マルチプレクサ１５０で結合され、パケット全体が構成されるまで、記録バッファ１５２に記憶される。オーディオおよびビデオのデータ・パケットのグループが作成されると、それらは、ナビゲーション生成ブロック１２６で生成された適切なナビゲーション・パケットと共に、ＭＵＸ１５４で結合される。パケットは、次いで、エラー訂正符号化回路１２８に送られる。エラー訂正符号化回路１２８はまた、入力経路１４０の一部であると見なすこともできる。

出力処理経路１７０は、エラー訂正ブロック１３０と、ディスク１０２から読み取られたデータがさらなる処理のために一時的に記憶されるトラック・バッファ、すなわち出力バッファ１７２とを備える。このデータは、コンディショナル・アクセス（ｃｏｎｄｉｔｉｏｎａｌ ａｃｃｅｓｓ）回路１７４により処理される。コンディショナル・アクセス回路１７４は、デマルチプレクサ１７６を介して、ビデオおよびオーディオ処理用の各経路へとデータを伝えることを制御する。

ビデオは、例えば、ＭＰＥＧ−１またはＭＰＥＧ−２から復号器１７８により復号処理され、かつ、例えば、ＮＴＳＣまたはＰＡＬなどの従来のテレビ信号として符号化される。オーディオは、例えば、ＭＰＥＧ、ＡＣ３、またはＤＴＳから回路１８２によって復号処理され、オーディオのデジタル−アナログ（Ｄ／Ａ）変換器１８４によりアナログ形式に変換される。

特に、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現することができる。本発明による機械読み取り可能記憶装置は、例えば、制御ＣＰＵ１２２など、１つのコンピュータ・システム中で集中化した形で実現することが可能であり、あるいは異なる構成要素がいくつかの相互接続されたコンピュータ・システムにわたり散在する分散された形で実現することもできる。本明細書で述べられた方法を実施するように適合されたいずれの種類のコンピュータ・システムまたは他の装置も許容可能である。

具体的には、本明細書で述べられた本発明は、特に、図１の制御ＣＰＵ１２２を備えているが、ハードウェアおよびソフトウェアの典型的な組合せを、ロードされかつ実行されたとき本明細書で述べられた方法を実施するように、図１の制御部１２０と同様のコンピュータ・システムおよび記録システムを制御するコンピュータ・プログラムを有する汎用のコンピュータ・システムとすることもできる。本発明はまた、本明細書で述べられた方法の実施を可能にするすべての特徴を備えており、かつコンピュータ・システムにロードされたとき、これらの方法を実施できるコンピュータ・プログラム製品に組み込むことができる。

本コンテキストにおけるコンピュータ・プログラムは、情報処理能力を有するシステムに特定の機能を直接実施させるように、または以下の（ａ）他の言語、コード、または表記に変換すること、および（ｂ）異なるマテリアル形態に複写することのいずれかもしくは両方の後に実施させるように意図された１組の命令の、任意の言語、コード、または表記における表現を意味する。本明細書に開示の発明は、上記で述べた制御ＣＰＵ１２２と互換性のあるオペレーティング・システムのための市販の開発ツールを用いて、プログラマにより実施され得るコンピュータ・プログラムに組み込まれた方法とすることができる。

＜トリック・モード抑制制御＞
前に述べたように、放送事業者は、トリック・モード抑制スキームを含む媒体コンテンツを開発してきた。より詳細には、コンテンツの少なくとも特定の部分（例えば、コマーシャル）が、コンテンツの少なくともこれらの特定の部分の早送りまたは巻戻しを可能にする前に、少なくとも１回は視聴されることを必要とするコンテンツが開発されている。本発明の様々な実施形態によれば、このようなトリック・モード使用不可の媒体コンテンツは、トリック・モード使用不可コンテンツのどの部分がすでに視聴されているかを判定するために、また視聴されたトリック・モード使用不可のコンテンツ部分に対してトリック・モード機能を使用可能にするために、実時間でモニタすることができる。

例えば、図２は、視聴モード中におけるトリック・モード使用不可媒体コンテンツの実時間の時間経過を示す。図２で示すように、トリック・モード使用不可の媒体コンテンツはモニタされており、そのトリック・モード使用不可の媒体コンテンツが視聴されると、視聴された媒体コンテンツ部分でトリック・モード機能が使用可能になる。より詳細には、本発明の一実施形態では、図１の記録装置１００は、放送事業者などのソースから媒体コンテンツを受信する。記録装置１００は、受信した媒体コンテンツを調べて、受信した媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分（すなわち、視聴要求を有する媒体コンテンツ部分）を判定する。記録装置１００が、トリック・モード使用不可の媒体コンテンツを識別した場合、記録装置は、受信した媒体コンテンツのモニタを継続し、実時間で視聴されたトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分を識別する。媒体コンテンツが視聴されると、記録装置１００は、ソースから受信した媒体コンテンツ中で定義されたプレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分に対してトリック・モード機能を使用可能にする。

例えば、本発明の一実施形態では、記録装置１００により受信されたトリック・モード使用不可の媒体コンテンツは、放送された媒体コンテンツ部分を少なくとも１回見る必要のあることを示す情報を含む。したがって、また上記で述べたように、記録装置１００は、受信した媒体コンテンツを調べて、受信した媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分を判定する。記録装置１００がトリック・モード使用不可の媒体コンテンツを識別したとき、記録装置は、受信した媒体コンテンツをモニタし、少なくとも１回は視聴されたトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分を識別する。媒体コンテンツが視聴されているとき、記録装置１００は、ソースから受信した媒体コンテンツ中で定義されたプレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分、この場合、少なくとも１回視聴されたトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分に対して、トリック・モード機能を使用可能にする。

本発明の代替の実施形態では、記録装置１００により受信されたトリック・モード使用不可の媒体コンテンツは、放送された媒体コンテンツ部分が１を超える回数、例えば、２回視聴される必要のあることを示す情報を含む。したがって、また上記で述べたように、記録装置１００は、受信した媒体コンテンツを調べて、受信した媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分を判定する。記録装置１００が、トリック・モード使用不可の媒体コンテンツを識別した場合、記録装置は、受信した媒体コンテンツをモニタし、かつ視聴されたトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分を識別する。記録装置１００は、トリック・モード使用不可の媒体コンテンツのどの部分が見られているかに関する追跡を保持する。例えば、本発明の一実施形態では、媒体コンテンツのどのトリック・モード使用不可部分が見られており、その各部分が、それぞれ何回見られているかを識別するデータ・ファイルが作成され、記録装置１００のメモリに記憶される。媒体コンテンツが視聴されているとき、記録装置１００が、ソースから受信された媒体コンテンツ中で定義されたプレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分、この場合、少なくとも２回視聴されたトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分に対して、トリック・モード機能を使用可能にする。

上記で述べた諸実施形態では、媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分に対するプレビュー条件が、媒体コンテンツと共に受信されることが教示されているが、本発明の代替の実施形態では、媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分に対するプレビュー条件は、ユーザ・インターフェース４００を介して入力されることが可能で、または、例えば、コンテンツ・ソース、加入サービス、または実質的に、媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分に対するプレビュー条件を提供する任意の他の手段から、本発明の記録装置に対して、分離した送信を介して受信することもできる。

図３は、本発明の一実施形態によるトリック・モード抑制を制御するための方法の流れ図を示す。図３の方法３００は、ステップ３０２で開始し、ステップ３０２では、トリック・モード抑制スキームを有する媒体コンテンツ信号が受信される。すなわち、少なくとも１つの識別されたトリック・モード使用不可部分を有する媒体コンテンツ信号が、本発明による記録／再生装置により受信される。方法３００は、次いでステップ３０４に進む。

ステップ３０４で、媒体コンテンツ信号の少なくとも１つのトリック・モード使用不可部分の存在を検出するために、受信した媒体コンテンツ信号が調べられる。トリック・モード使用不可部分が検出された場合、本方法はステップ３０６に進む。トリック・モード使用不可部分が検出されなかった場合、受信した媒体コンテンツ信号は継続して調べられる。

ステップ３０６で、トリック・モード使用不可の媒体コンテンツのどの部分が視聴されたかを判定するために、受信した媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分がモニタされる。方法３００は、次いで、ステップ３０８に進む。

ステップ３０８で、トリック・モード機能は、予め定義されたプレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分に対して回復される。例えば、また上記で述べたように、本発明の一実施形態では、プレビュー条件は、ソースから受信された媒体コンテンツが視聴されているときに、媒体コンテンツ中で定義することができる。すなわち、本発明の一実施形態では、受信した媒体コンテンツは、媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分が少なくとも１回視聴される必要があるように、コンテンツのトリック・モード使用不可部分に対するプレビュー条件を含む。このような実施形態では、媒体コンテンツが視聴されているときに、本発明の記録装置は、ソースから受信した媒体コンテンツ中で定義されたプレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分、この場合、少なくとも１回は視聴されたトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分に対して、トリック・モード機能を使用可能にする。本発明の代替の実施形態では、媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分に対するプレビュー条件は、ユーザ入力により定義することができ、あるいは本発明の記録装置への分離した送信を介して定義することもできる。方法３００は、次いで、終了することができ、あるいは、任意選択で、ステップ３１０に進むこともできる。

ステップ３１０で、本発明の記録装置は、トリック・モード使用不可の媒体コンテンツのどの部分が視聴されているかに関する追跡を保持する。例えば、本発明の一実施形態では、媒体コンテンツのどのトリック・モード使用不可部分が視聴されており、かつその各部分が、それぞれ何回視聴されているかを識別するデータ・ファイルが作成され、かつ記録装置のメモリに記憶される。媒体コンテンツが視聴されているとき、記録装置１００は、受信した媒体コンテンツで定義されたプレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツ部分に対して、トリック・モード機能を使用可能にする。

媒体コンテンツ中で、トリック・モード抑制スキームを制御するための方法およびシステムに対する様々な諸実施形態を述べてきたが（それは、例示的なものであり、限定することを意図していない）、上記の教示を考慮すれば、当業者により変更および変形を行うことが可能であることに留意されたい。したがって、開示された本発明の特定の実施形態において変更を行うことができるが、それは、添付の特許請求の範囲により概要が示される本発明の範囲および趣旨に含まれることを理解されたい。前述の内容は、本発明の様々な実施形態を指し示すが、本発明の他の更なる実施形態を、その基本的な範囲から逸脱することなく考案することができる。

Claims (15)

1. 媒体コンテンツにおけるトリック・モード抑制を制御する方法であって、
   前記媒体コンテンツの信号を調べて、少なくとも１つのトリック・モード使用不可部分の存在を識別するステップと、
   前記媒体コンテンツの前記少なくとも１つのトリック・モード使用不可部分をモニタして、どの部分が視聴されたかを判定するステップと、
   プレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツの前記部分に対してトリック・モード機能を回復するステップと、
   を含む、前記方法。
2. 前記媒体コンテンツがプレビュー条件を満たすとき、前記トリック・モード機能がリアル・タイムで回復される、請求項１に記載の方法。
3. 前記プレビュー条件が、前記媒体コンテンツと共に受信される、請求項１に記載の方法。
4. 前記プレビュー条件が、トリック・モード機能が回復可能になるまでに前記媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分の視聴が必要な回数を規定する、請求項１に記載の方法。
5. 前記媒体コンテンツのどのトリック・モード使用不可部分が視聴されたのか、および、その各部分が、それぞれ何回視聴されたのかに関する情報を記憶するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
6. 前記媒体コンテンツの前記トリック・モード使用不可部分がコマーシャルを含む、請求項１に記載の方法。
7. 媒体コンテンツにおけるトリック・モード抑制を無能化する方法であって、
   前記媒体コンテンツの信号を調べて、少なくとも１つのトリック・モード使用不可部分の存在を識別するステップと、
   前記媒体コンテンツの前記少なくとも１つのトリック・モード使用不可部分をモニタして、どの部分が視聴されたかを判定するステップと、
   プレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツの部分に対してトリック・モード機能を回復するステップと、
   を含む、前記方法。
8. 前記プレビュー条件が、前記媒体コンテンツと共に受信される、請求項７に記載の方法。
9. 前記プレビュー条件が、トリック・モード機能が回復可能になるまでに前記媒体コンテンツのトリック・モード使用不可部分の視聴が必要な回数を規定する、請求項７に記載の方法。
10. 前記媒体コンテンツのどのトリック・モード使用不可部分が視聴されたのか、および、その各部分が、それぞれ何回視聴されたのかに関する情報を記憶するステップをさらに含む、請求項７に記載の方法。
11. 前記媒体コンテンツの前記トリック・モード使用不可部分が広告セグメントを含む、請求項７に記載の方法。
12. 媒体コンテンツにおけるトリック・モード抑制を制御するシステムであって、
    トリック・モードを選択可能にするユーザ・インターフェースと、
    前記媒体コンテンツ、プログラムおよび命令のうちの少なくとも１つと、前記媒体コンテンツに関する情報とを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段と通信するプロセッサであって、
    少なくとも１つのトリック・モード使用不可部分の存在を識別するために、前記媒体コンテンツを調べることと、
    どの部分が視聴されたかを判定するために、前記媒体コンテンツの前記少なくとも１つのトリック・モード使用不可部分をモニタすることと、
    プレビュー条件を満たすトリック・モード使用不可の媒体コンテンツの部分に対してトリック・モード機能を回復することと、
    を実施するように構成された、前記プロセッサと、
    を含む、前記システム。
13. 前記ユーザ・インターフェースが、無線遠隔制御、マウスまたはトラックボールのようなポインティング・デバイス、音声認識システム、タッチ画面、オン・スクリーン・メニュー、ボタン、およびノブのうちの少なくとも１つを備える、請求項１２に記載のシステム。
14. 当該システムが、前記媒体コンテンツを再生するためのオーディオ／ビデオ再生装置を備える、請求項１２に記載のシステム。
15. 当該システムが記録装置を備える、請求項１２に記載のシステム。

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