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JP2009232297A - 表示装置 - Google Patents

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JP2009232297A
JP2009232297A JP2008076908A JP2008076908A JP2009232297A JP 2009232297 A JP2009232297 A JP 2009232297A JP 2008076908 A JP2008076908 A JP 2008076908A JP 2008076908 A JP2008076908 A JP 2008076908A JP 2009232297 A JP2009232297 A JP 2009232297A
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Toru Okamura
徹 岡村
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Abstract

【課題】表示部による映像の表示品質を低下させることなく、ステレオ音声を発生させるとともに、低音の音質を向上させることが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】この液晶テレビジョン装置1(表示装置)は、映像を表示する液晶モジュール20の前方に配置され、液晶モジュール20に表示される映像を透過可能に構成されるとともに、振動可能に構成される振動板10と、振動板10の水平方向の矢印X1方向側および矢印X2方向側のそれぞれに配置され、振動板10に振動を伝達することにより振動板10から音声を発生させるエキサイタ33および34と、液晶モジュール20の映像が表示される領域の外側に配置され、振動板10の水平方向の中央部近傍を固定する固定部材40とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、表示装置に関し、特に、振動素子と振動素子によって振動されることにより音声を発生させる振動板とを備える表示装置に関する。
従来、振動素子と振動素子によって振動されることにより音声を発生させる振動板とを備える表示装置などが知られている(たとえば、特許文献1〜5参照)。
上記特許文献1には、振動板と、振動板の水平方向の両端部近傍のそれぞれに配置され、振動板を振動させることにより音声を発生させる2つの駆動手段(振動素子)と、それぞれの駆動手段の近傍に設けられるとともに振動板の水平方向の内側に配置される2つの剛体支持部とを備える平面スピーカが開示されている。この平面スピーカの剛体支持部は、一方側に配置された駆動手段から振動板に伝達される振動が、剛体支持部が配置される駆動手段(振動素子)の近傍の位置よりも振動板の中央部側に伝達されるのを抑制する機能を有する。これにより、それぞれの駆動手段によって振動板に伝達された振動が混合するのを抑制することが可能となるので、1つの振動板によってステレオ音声を発生させることが可能となる。
また、上記特許文献2には、表示部と、表示部の中央部近傍で柔軟性に富む材料によって接続された2つの振動板と、マグネットと磁気回路とから構成され、2つの振動板のそれぞれを振動させることにより音声を発生させる振動発生手段とを備えた電子機器が開示されている。これにより、一方の振動板の振動が他方の振動板に伝達されないので、振動板によってステレオ音声を発生させることが可能となる。
また、上記特許文献3には、振動膜(振動板)と、振動膜の中央部近傍に設けられ、振動膜の一方側の振動が振動膜の他方側に伝達するのを抑制するフレット(振動抑制部材)と、振動膜の一方側と他方側との両側に配置され、振動膜に振動を伝達することにより音声を発生させる加振器(振動素子)とを備えた平面スピーカシステムが開示されている。
また、上記特許文献4には、水平方向の中央部近傍に設けられる空隙を有する共振板(振動板)と、共振板の空隙を挟んで両側に配置され、共振板に振動を伝達することにより音声を発生させる電歪素子(振動素子)とを備えた音声発生シートが開示されている。この音声発生シートでは、共振板の空隙により、電歪素子からの振動が共振板の一方側から他方側に伝達されるのを抑制することが可能となる。これにより、共振板によってステレオ音声を発生させることが可能となる。
また、上記特許文献5には、中央に開口部を有する振動板と、振動板の左右の端部近傍のそれぞれに設けられ、振動板に振動を伝達することにより音声を発生させるエキサイタ(振動素子)とを備えた音源画像一致型ディスプレイが開示されている。
特開2004−343362号公報 特開2003−244787号公報 特許第3408476号公報 特開平5−300591号公報 特開2007−267302号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の平面スピーカでは、振動板の一方側の振動が他方側に伝達するのを抑制するために、振動板の両端部近傍に配置される駆動手段のそれぞれの近傍に剛体支持部が配置される。このため、駆動手段によって振動される振動板の領域は、振動板の端部から剛体支持部が配置される部分までの振動板の端部に近い領域のみであるので、振動板の駆動手段によって振動される領域が小さくなるという不都合がある。その結果、振動板によって発生される振動の振幅を大きくするのが困難であるので、低音の音質を向上させるのが困難であるという問題点がある。
また、上記特許文献2に記載の電子機器では、振動板の一方側の振動が他方側に伝達するのを抑制するために、表示部の中央部近傍で柔軟性に富む材料によって2つの振動板を接続する必要がある。このため、表示部の表示領域である中央部近傍に2つの振動板の継ぎ目が現れるので、表示部による映像の表示品質が低下するという問題点がある。
また、上記特許文献3に記載の平面スピーカシステムを表示装置に適用すると、表示部の表示領域である振動膜(振動板)の中央部近傍には、フレット(振動抑制部材)が設けられているので、表示部による映像の表示品質が低下するという問題点がある。
また、上記特許文献4に記載の音声発生シートを表示装置に適用すると、表示部の表示領域である共振板(振動板)の中央部近傍には、空隙が設けられているので、表示部による映像の表示品質が低下するという問題点がある。
また、上記特許文献5に記載の音源画像一致型ディスプレイでは、振動板の振動を抑制する構造について、開示も示唆もされていない。このため、それぞれのエキサイタによって振動板に伝達された振動が混合すると考えられる。その結果、振動板によってステレオ音声を発生させることが困難であるという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、表示部による映像の表示品質を低下させることなく、ステレオ音声を発生させるとともに、低音の音質を向上させることが可能な表示装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面による表示装置は、映像を表示する表示部と、表示部の前方に配置され、表示部に表示される映像を透過可能に構成されるとともに、振動可能に構成される1つの振動板と、振動板の水平方向の一方側および他方側のそれぞれに配置され、振動板に振動を伝達することにより振動板から音声を発生させる振動素子と、表示部の映像が表示される領域の外側に配置され、振動板の水平方向の中央部近傍を固定する固定部材とを備える。
この一の局面による表示装置では、上記のように、振動可能に構成される1つの振動板と、振動板の水平方向の一方側および他方側のそれぞれに配置され、振動板に振動を伝達することにより振動板から音声を発生させる振動素子と、振動板の水平方向の中央部近傍を固定する固定部材とを設けることによって、固定部材により、振動板の水平方向の一方側に配置される振動素子による振動板の振動が振動板の固定部材が配置された位置よりも他方側に伝達されるのを抑制することができる。これにより、振動板の水平方向の一方側および他方側のそれぞれに配置された振動素子によって振動板に水平方向に伝達された振動が混合するのを抑制することができるので、1つの振動板によってステレオ音声を発生させることができる。また、固定部材を、表示部の映像が表示される領域の外側に配置することによって、固定部材を設けたとしても、表示部による映像の表示品質が低下することがない。また、固定部材を、振動板の水平方向の中央部近傍に配置することによって、振動板の水平方向の中央部近傍の固定部材が配置された部分から、振動板の水平方向の端部までの部分を振動可能に構成することができる。これにより、振動板の両端部近傍に配置される振動素子の近傍に固定部材を設ける場合よりも、振動板の振動可能な領域を大きくすることができるので、振動板の振動の振幅を大きくすることができる。その結果、低音の音質を向上させることができる。
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、固定部材は、振動板の水平方向の中央部近傍の上部を固定する第1固定部材と、振動板の水平方向の中央部近傍の下部を固定する第2固定部材とを含む。このように構成すれば、第1固定部材と第2固定部材とによって、振動板の水平方向の中央部近傍の上部および下部を固定することができるので、振動板の水平方向の一方側および他方側のそれぞれに配置された振動素子によって振動板に水平方向に伝達された振動が混合するのをより効果的に抑制することができる。
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、固定部材は、振動板が嵌め込まれる凹部をさらに含む。このように構成すれば、固定部材は、振動板が凹部に嵌め込まれることにより、容易に、振動板を固定することができる。
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、振動板の後方に配置され、表示部を支持する支持フレームをさらに備え、固定部材は、支持フレームに取り付けられている。このように構成すれば、表示部を支持する支持フレームに固定部材を取り付けることができる。これにより、固定部材を取り付けるための部品を別個に設ける必要がないので、その分、部品点数が増加するのを抑制することができる。
上記一の局面による表示装置において、好ましくは、振動板は、表示部と所定の間隔を隔てて離間した状態で固定部材によって固定されている。このように構成すれば、固定部材は、振動素子によって伝達される振動板の振動が表示部に伝達されない状態で振動板を固定することができる。これにより、振動板の振動に起因する表示部の映像の表示品質の低下を抑制することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の全体斜視図である。図2は、図1に示した本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の分解斜視図である。図3〜図6は、図1および図2に示した本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の詳細な構造を示した図である。図1〜図6を参照して、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置1の構造について説明する。なお、本発明の一実施形態では、表示装置の一例である液晶テレビジョン装置1に本発明を適用した場合について説明する。
本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置1は、図1に示すように、開口部2aを有する前側筐体2および後側筐体3からなる筐体4と、筐体4を下方から支持する脚部5とを備える。前側筐体2の開口部2aは、透明な振動板10を前方に向かって露出させるために設けられている。また、前側筐体2の開口部2aを形成する領域は、後述する液晶モジュール20(図2参照)の映像表示領域となる。また、振動板10は、後述する液晶モジュール20(図2参照)によって表示される映像を透過可能に構成されるとともに、振動可能に構成されている。また、振動板10は、後述する液晶モジュール20(図2参照)を前方からの衝撃から保護する機能も有している。本実施形態では、振動板10として、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの光透過性材料が用いられる。
ここで、本実施形態では、前側筐体2の後方(矢印Y2方向)には、図2に示すように、振動板10と、映像を表示する液晶モジュール20と、液晶モジュール20を支持する支持フレーム30とが配置されている。この支持フレーム30は、矢印X1方向側の端部に3つ設けられる取付部31と、矢印X2方向側の端部に3つ設けられる取付部32とを含む。支持フレーム30に設けられた3つの取付部31には、図2および図3に示すように、振動板10の矢印X1方向側の端部近傍に振動を伝達することにより音声を発生させる3つのエキサイタ(音声の発生源)33が取り付けられている。また、支持フレーム30に設けられた3つの取付部32には、振動板10の矢印X2方向側の端部近傍に振動を伝達することにより音声を発生させる3つのエキサイタ(音声の発生源)34が取り付けられている。これらエキサイタ33および34は、異なるチャンネル(音域)による音声を発生させるように構成されている。つまり、エキサイタ33および34は、振動板10を振動させることにより、ステレオ音声を発生させる機能を有している。本実施形態では、エキサイタ33および34として、磁歪素子、圧電素子および動電式振動発生装置などの振動発生源が用いられる。なお、液晶モジュール20は、本発明の「表示部」の一例であり、エキサイタ33および34は、本発明の「振動素子」の一例である。
また、エキサイタ33および34は、図4に示すように、後方(矢印Y2方向)から振動板10の裏面に振動を伝達するように構成されている。これにより、振動板10が振動することによって、前側筐体2(図1および図5参照参照)の開口部2a(図1および図5参照参照)から液晶テレビジョン装置1(図1参照)の前方(矢印Y1方向)に向かって音声が発せられる。
また、支持フレーム30は、図2に示すように、上部に設けられるとともに、後述する固定部材40を取り付けるための2つのネジ穴30aを有している。また、支持フレーム30は、下部に設けられるとともに、後述する固定部材50を取り付けるための2つのネジ穴30bを有している。
また、本実施形態では、図2および図3に示すように、支持フレーム30の水平方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の中央部近傍の上部には、振動板10の振動を抑制する機能を有するとともに、板金からなる固定部材40が取り付けられている。なお、固定部材40は、本発明の「第1固定部材」の一例である。この固定部材40は、図6に示すように、固定部材40を支持フレーム30(図2および図3参照)に取り付けるための板状に形成された取付板部41と、振動板10(図2および図3参照)が嵌め込まれることにより振動板10を把持するための凹部42aを有する把持部42とを一体的に含む。また、取付板部41は、2つのネジ60によって固定部材40を支持フレーム30(図2および図3参照)に取り付けるための2つのネジ挿入穴41aを有している。図3に示すように、各ネジ60は、取付板部41のネジ挿入穴41aに挿入されるとともに、支持フレーム30に設けられたネジ穴30a(図2参照)に螺合されている。
また、固定部材40の凹部42aは、図6に示すように、固定部材40が有する水平方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の長さL1の全域に渡って水平方向に延びるように形成されている。つまり、固定部材40により、図3に示すように、水平方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の長さL1分だけ振動板10の上部が固定される。また、固定部材40は、図4に示すように、水平方向の中心から端部までの長さL1/2が振動板10の水平方向の中心から端部までの長さL0/2に対して、約1/3〜約1/2になるように形成されている。これにより、振動板10を広範囲に渡って固定することが可能となるので、振動板10の振動をより効果的に抑制することができる。
また、振動板10は、図5に示すように、長さL2の厚みtを有するように形成されている。また、固定部材40の凹部42aは、振動板10が嵌め込まれた際に、振動板10を強固に固定するために、前後方向(矢印Y1方向およびY2方向)の長さL2が振動板10の厚みtと実質的に同一になるように形成されている。
また、本実施形態では、固定部材40は、図5に示すように、液晶モジュール20の前面20aとの間に間隔L3分隔てて離間した状態で振動板10を固定するように構成されている。また、固定部材40は、前側筐体2の前部2bと振動板10との間に間隔L4分隔てて離間した状態で振動板10を固定するように構成されている。これにより、振動板10の振動が前側筐体2に伝達されることによって、前側筐体2が振動するのを抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、固定部材40は、前方(矢印Y1方向)から見て前側筐体2の前部2bの後方に隠れるように配置されている。つまり、固定部材40は、前側筐体2の開口部2aから前方に露出されない領域である液晶モジュール20の映像表示領域の外側の領域に配置されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、支持フレーム30の水平方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の中央部近傍の下部には、固定部材40と同一の構造を有する固定部材50が取り付けられている。具体的には、固定部材50は、図2に示すように、2つのネジ挿入穴51aを有する取付板部51と、凹部52aを有する把持部52とを含む。2つのネジ挿入穴51aには、それぞれネジ70が挿入されるとともに、各ネジ70は、支持フレーム30に設けられたネジ穴30bに螺合されるように構成されている。これら固定部材40および50によって、図3に示すように、振動板10の水平方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の中央部近傍の上部および下部を固定することが可能となる。なお、固定部材50は、本発明の「第2固定部材」の一例である。
図7は、本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の振動板の動作を説明するための平面図である。次に図7を参照して、本実施形態によるエキサイタ33、振動板10および固定部材40の動作について説明する。
図7に示すように、振動板10は、エキサイタ33により振動が伝達されることよって、矢印Y1方向および矢印Y2方向に撓むことにより振動される。このときの振動板10は、矢印Y1方向については、破線で示した位置まで振動される。また、振動板10は、矢印Y2方向については、点線で示した位置まで振動される。また、振動板10は、水平方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の中央部近傍を固定部材40によって固定されているので、固定部材40の矢印X1方向側の端部の位置が振動中心となる。
また、本実施形態では、図7に示すように、エキサイタ33によって発生された振動板10の矢印X1方向側の振動は、固定部材40が配置された位置よりも矢印X2方向側には伝達されない。なお、図7では、エキサイタ33のみが振動板10を振動させる動作を示しているが、エキサイタ34が振動板10を振動させる場合もエキサイタ33が振動板10を振動させる場合と同様に、振動板10は、固定部材40の矢印X2方向側の端部の位置が振動中心となるとともに、エキサイタ34によって発生された振動板10の矢印X2方向側の振動は、固定部材40が配置された位置よりも矢印X1方向側には伝達されない。すなわち、振動板10のエキサイタ33による振動と、振動板10のエキサイタ34による振動とは、固定部材40によって混合されるのを抑制されるので、それぞれ別々のチャンネル(音域)を有するエキサイタ33および34により、1つの振動板10によってステレオ音声を発生させることが可能となる。
なお、図7では振動板10の上部において固定部材40が振動を抑制した状態を示しているが、固定部材50も固定部材40と同様に振動板10の下部において振動板10の振動を抑制している。
本実施形態では、上記のように、振動可能に構成される1つの振動板10と、振動板10の矢印X1方向側および矢印X2方向側のそれぞれに配置され、振動板10に振動を伝達することにより振動板10から音声を発生させるエキサイタ33および34と、振動板10の水平方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の中央部近傍を固定する固定部材40とを設けることによって、固定部材40により、振動板10の矢印X1方向側に配置されるエキサイタ33による振動板10の振動が振動板10の固定部材40が配置された位置よりも矢印X2方向側に伝達されるのを抑制することができるとともに、エキサイタ34による振動板10の振動が振動板10の固定部材40が配置された位置よりも矢印X1方向側に伝達されるのを抑制することができる。これにより、振動板10の矢印X1方向側および矢印X2方向側のそれぞれに配置されたエキサイタ33と34とによって振動板10に水平方向に伝達された振動が混合するのを抑制することができるので、1つの振動板10によってステレオ音声を発生させることができる。また、固定部材40を、液晶モジュール20の映像が表示される領域の外側に配置することによって、固定部材40を設けたとしても液晶モジュール20による映像の表示品質を低下させることがない。また、固定部材40を、振動板10の水平方向の中央部近傍に配置することによって、振動板10の固定部材40の矢印X1方向側の端部の部分から、振動板10の矢印X1方向側の端部までの部分を振動可能に構成することができる。これにより、振動板10の両端部近傍に配置されるエキサイタ33および34の近傍に固定部材40を設ける場合よりも、振動板10の振動可能な領域を大きくすることができるので、振動板10の振動の振幅を大きくすることができる。その結果、低音の音質を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、振動板10の水平方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の中央部近傍の上部を固定する固定部材40と、振動板10の水平方向の中央部近傍の下部を固定する固定部材50とを設けることによって、固定部材40と固定部材50とにより、振動板10の水平方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の中央部近傍の上部および下部を固定することができる。これにより、振動板10の水平方向の矢印X1方向側および矢印X2方向側のそれぞれに配置されたエキサイタ33および34によって、振動板10に水平方向に伝達された振動が混合するのをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、固定部材40に、振動板10が嵌め込まれる凹部42aを設けることによって、固定部材40は、振動板10が凹部42aに嵌め込まれることにより、容易に、振動板10を固定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、固定部材40および固定部材50を、支持フレーム30に取り付けることによって、液晶モジュール20を支持する支持フレーム30に固定部材40および50を取り付けることができるので、固定部材40および50を取り付けるための部品を別個に設ける必要がない。これにより、その分、部品点数が増加するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、振動板10は、液晶モジュール20と間隔L3分隔てて離間した状態で固定部材40によって固定されるように構成することによって、固定部材40は、エキサイタ33および34によって伝達される振動板10の振動が液晶モジュール20に伝達されない状態で振動板10を固定することができる。これにより、振動板10の振動に起因する液晶モジュール20による映像の表示品質の低下を抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の表示装置の一例として液晶テレビジョン装置を示したが、本発明はこれに限らず、振動可能な振動板と振動板を振動させることにより音声を発生させるエキサイタとを備えた表示装置であれば、携帯電話、プラズマテレビジョン装置およびモニタなど液晶テレビジョン装置以外の表示装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、エキサイタ(音声の発信源)を振動板の水平方向の両端部に3つずつ設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、振動板の両端部にそれぞれ3つ未満または4つ以上のエキサイタを設けてもよい。
また、上記実施形態では、固定部材の凹部に振動板が嵌め込まれることにより振動板を固定する例を示したが、本発明はこれに限らず、両面テープおよび接着材などによって固定部材と振動板とを接着することにより固定してもよい。
また、上記実施形態では、振動板の上部および下部を固定部材によって固定する例を示したが、本発明はこれに限らず、振動板の上部および下部のいずれか一方のみを固定部材によって固定するように構成してもよい。
本発明の一実施形態による液晶テレビジョン装置の全体構造を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による液晶テレビジョン装置の内部構造を説明するための分解斜視図である。 図1に示した一実施形態による液晶テレビジョン装置の振動板の固定部材に対する取付構造を説明するための斜視図である。 図1に示した一実施形態による液晶テレビジョン装置の前後方向の位置関係を説明するための断面図である。 図4に示した100−100線に沿った断面図である。 図1に示した一実施形態による液晶テレビジョン装置の固定部材の構造を説明するための斜視図である。 図1に示した一実施形態による液晶テレビジョン装置のエキサイタと振動板との動作を説明するための図である。
符号の説明
1 液晶テレビジョン装置(表示装置)
10 振動板
20 液晶モジュール(表示部)
30 支持フレーム
33、34 エキサイタ(振動素子)
40、50 固定部材(第1固定部材、第2固定部材)
42a、52a 凹部

Claims (5)

  1. 映像を表示する表示部と、
    前記表示部の前方に配置され、前記表示部に表示される映像を透過可能に構成されるとともに、振動可能に構成される1つの振動板と、
    前記振動板の水平方向の一方側および他方側のそれぞれに配置され、前記振動板に振動を伝達することにより前記振動板から音声を発生させる振動素子と、
    前記表示部の映像が表示される領域の外側に配置され、前記振動板の水平方向の中央部近傍を固定する固定部材とを備える、表示装置。
  2. 前記固定部材は、前記振動板の水平方向の中央部近傍の上部を固定する第1固定部材と、前記振動板の水平方向の中央部近傍の下部を固定する第2固定部材とを含む、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記固定部材は、前記振動板が嵌め込まれる凹部をさらに含む、請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記振動板の後方に配置され、前記表示部を支持する支持フレームをさらに備え、
    前記固定部材は、前記支持フレームに取り付けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記振動板は、前記表示部と所定の間隔を隔てて離間した状態で前記固定部材によって固定されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
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