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JP2009204255A - 蒸気発生器の給水装置 - Google Patents

蒸気発生器の給水装置 Download PDF

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JP2009204255A JP2008048585A JP2008048585A JP2009204255A JP 2009204255 A JP2009204255 A JP 2009204255A JP 2008048585 A JP2008048585 A JP 2008048585A JP 2008048585 A JP2008048585 A JP 2008048585A JP 2009204255 A JP2009204255 A JP 2009204255A
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幸弘 片山
Masashi Sugiyama
政司 杉山
Toshiya Morita
俊也 守田
Hidekazu Tanaka
秀和 田中
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Abstract

【課題】給水装置の上流側の復水ポンプがトリップしてから、トリップした復水ポンプの予備機を起動して通常の給水流量に復帰させるまでの時間を短縮する。
【解決手段】予備機を含んでそれぞれ複数台で構成されてなる復水ポンプ7,9及び給水ポンプ11を有する給水装置において、制御装置は、運転中の復水ポンプのトリップを検知したとき、運転中の全ての給水ポンプのインバータ装置16に設定速度による減速運転指令を出力するトリップ時制御を実行した後、トリップした復水ポンプの予備機に起動指令を出力するとともに、給水ポンプの全てのインバータ装置に通常状態への復帰指令を出力する復帰時制御を実行し、各インバータ装置は、各給水ポンプの電動機の回転速度を上昇させて、各給水ポンプを通常運転に復帰させることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発電プラントの蒸気発生器の給水装置に係り、特に、低圧又は高圧の復水ポンプのトリップから通常復帰までの給水ポンプを含む給水装置の運転制御に関する
原子力発電プラントや火力発電プラントにおいては、原子炉やボイラの蒸気発生器により発生した蒸気で蒸気タービンを駆動して発電機により発電し、蒸気タービンを駆動した蒸気を復水器で冷却して凝結させた復水を、少なくとも1段以上の復水ポンプ(例えば、低圧復水ポンプと高圧復水ポンプの2段の復水ポンプ)で昇圧し、さらに給水ポンプで昇圧して蒸気発生器に給水するようになっている。これらの、復水ポンプと給水ポンプは、それぞれ電動機により駆動され、それらの電動機は、遮断器を介して所内高圧母線より供給される電源によって、例えば全電圧起動により駆動されるようになっている。
また、復水ポンプと給水ポンプは、それぞれ予備機を含む複数台のポンプを並列接続して構成され、通常時は予備機を除く複数のポンプを運転して給水している。例えば、復水ポンプと給水ポンプをそれぞれ3台で構成した場合、発電プラントの定格給水流量を100%としたとき、それぞれのポンプの1台あたりの容量を50%とし、2台を通常運転とし、1台を予備機として運用している。そして、通常運転中に、復水ポンプを駆動する電動機等に故障が発生した場合、その電動機に電源を供給する遮断器を開放して、その復水ポンプを停止(トリップ)して予備機に切り替えて所定の給水流量を確保するようにしている。
しかし、故障が発生した復水ポンプをトリップすると、その復水ポンプから出力される流量が低下するため、下流側のポンプ(高圧復水ポンプ、給水ポンプ)を通常運転すると、上流側と下流側のポンプの流量がアンバランスになってキャビテーションが発生してポンプが損傷するおそれがある。
そこで、一般に、上流側に復水ポンプの1台がトリップしたとき、下流側の復水ポンプ及び給水ポンプをそれぞれ1台停止して、上流側と下流側のポンプの流量アンバランスを解消するようにしている。このようにして上流側と下流側のポンプの流量のバランスを取った後、トリップした復水ポンプの予備機を全電圧で起動するとともに、停止させた下流側の復水ポンプ及び給水ポンプの運転を復帰させて、蒸気発生器への給水流量を確保するようにしている。
一方、蒸気発生器への給水流量の制御は、例えば、給水ポンプの出口に設けられた給水流量調整弁の開度を調整することにより、発電プラントから要求される所定の給水流量に制御することができる。
しかし、給水流量調整弁による圧力損失により多くのエネルギーが消費されることから、省エネルギーの観点から給水ポンプの駆動用電動機を静止形可変電圧可変周波数電源装置(以下、インバータ装置という。)により可変速駆動することが提案されている(特許文献1)。これによれば、負荷パターンに応じて給水ポンプの回転速度を変化させて給水流量を制御することが可能になるが、特許文献1には、上流側に復水ポンプの1台がトリップした後、停止した下流側の給水ポンプの運転を復帰させる際のインバータ装置の始動方法については記載されていない。
すなわち、上流側の復水ポンプのトリップに伴って給水ポンプ駆動用のインバータ装置を一旦停止し、上流側復水ポンプの予備機の起動に伴って給水ポンプ駆動用のインバータ装置を再起動させるとき、インバータ装置の特性上から、全電圧起動により電動機を起動することができない。そのため、給水ポンプの再起動に際し、インバータ装置の出力電圧、出力周波数を一定の割合で増加させて電動機の回転速度を徐々に上昇させるいわゆるソフトスタートとなる。その結果、トリップ後の通常運転復帰時に、給水ポンプの出力流量が所定の給水流量(100%)に達するまでに時間がかかり、その間給水流量が必要とする流量を下回るため、原子炉などの蒸気発生器の水位が低下するという問題がある。
なお、インバータ装置の容量を、電動機を全電圧始動の始動電流に対応できるものにすれば、ソフトスタートさせる必要はない。しかし、全電圧始動の始動電流は定格電流の数倍であることから、経済性を考慮すると実用的でない。
一方、特許文献2には、上流側の復水ポンプのトリップに伴って給水ポンプ駆動用のインバータ装置の出力を絞り、上流側の復水ポンプと下流側の給水ポンプの流量をバランスさせることが記載されている。
特願昭57−103940号公報 特開平4−132996号公報
しかしながら、特許文献2には、上流側の復水ポンプのトリップに伴う給水ポンプ駆動用のインバータ装置の制御については記載されているが、上流側の予備機の復水ポンプを起動して給水流量を通常運転時の流量に復帰させるときの給水ポンプの回転速度の制御については配慮されていない。そのため、通常運転に復帰するまでの時間がかかり、その間に、原子炉などの蒸気発生器の水位が低下するおそれが残る。
本発明が解決しようとする課題は、蒸気発生器の給水装置の上流側の復水ポンプがトリップしてから、トリップした復水ポンプの予備機を起動して通常の給水流量に復帰させるまでの時間を短縮することにある。
上記課題を解決するため、本発明の蒸気発生器の給水装置は、以下のとおり構成することを特徴とする。
すなわち、本発明は、復水器の復水を電動機駆動の少なくとも1段の復水ポンプで昇圧し、該復水ポンプで昇圧された復水をさらに昇圧して蒸気発生器に給水する電動機駆動の給水ポンプと、前記復水ポンプの電動機を全電圧起動する遮断器と、前記給水ポンプの電動機を可変速駆動するインバータ装置と、前記遮断器と前記インバータ装置を制御する制御装置を備え、前記復水ポンプ及び前記給水ポンプは予備機を含んでそれぞれ複数台で構成されてなる蒸気発生器の給水装置において、前記制御装置は、運転中の前記復水ポンプのトリップを検知したとき、運転中の全ての前記給水ポンプの前記インバータ装置に設定速度による減速運転指令を出力するトリップ時制御を実行した後、トリップした前記復水ポンプの予備機に起動指令を出力するとともに、前記給水ポンプの全ての前記インバータ装置に通常状態への復帰指令を出力する復帰時制御を実行し、前記各インバータ装置は、前記各給水ポンプの電動機の回転速度を上昇させて、前記各給水ポンプを通常運転に復帰させることを特徴とする。
すなわち、上流側の復水ポンプがトリップしたとき、給水ポンプを駆動するインバータ装置を設定速度(例えば、通常時の50%)に減速運転してトリップ時制御を実行する。これにより、運転中の全ての給水ポンプは停止せずに減速運転されているから、通常状態へ戻す復帰時は、その状態からインバータ装置により給水ポンプの電動機の回転速度を上昇させて通常運転に復帰させるので、給水ポンプの回転速度を短時間で通常運転時の速度まで復帰させることができる。これにより、上流側の復水ポンプがトリップしてから、トリップした復水ポンプの予備機を起動して通常の給水流量に復帰させるまでの時間を短縮することができ、原子炉などの蒸気発生器の水位が低下するのを抑制できる。
この場合において、前記トリップ時制御は、前記インバータ装置の出力を上流側の前記復水ポンプのトリップ時に要求される前記給水ポンプの給水流量相当まで低減させて、給水系の給水流量のアンバランスを調整することが望ましい。言い換えれば、前記トリップ時制御における前記インバータの設定速度は、前記給水ポンプの上流側の最終段の運転中の復水ポンプの総給水量を、前記給水ポンプの運転台数で分担する分担給水量に応じて設定する。
また、前記制御装置は、前記復水ポンプのトリップを、前記復水ポンプを駆動する電動機の遮断器の開放信号又は同遮断器の開放条件の成立により検知することができる。
また、前記制御装置は、前記インバータ装置の通常状態への前記復帰指令を、トリップした前記復水ポンプ(低圧復水ポンプ又は高圧復水ポンプ)の予備機の遮断器の投入信号又は同遮断器の投入条件の成立により出力するようにすることができる。ここで、前記遮断器の投入条件の成立は、トリップした前記復水ポンプの予備機の電動機の再始動条件の成立によるものとすることができる。また、 前記インバータ装置の通常状態への前記復帰指令は、トリップした前記復水ポンプの予備機の電動機の起動を検知する駆動用電動機又は当該復水ポンプの回転速度が設定値以上となった信号により出力することができる。
さらに、前記インバータ装置の通常状態への前記復帰指令は、前記復水ポンプ又は前記高圧復水ポンプの吐出圧力が設定値以上となった信号とすることができる。この場合、前記インバータ装置は前記吐出圧力の上昇にあわせて前記給水ポンプの電動機の回転速度を上昇させることが好ましい。
あるいは、また、前記インバータ装置の通常状態への前記復帰指令は、前記復水ポンプ又は前記高圧復水ポンプの給水流量が設定値以上となった信号とすることができる。この場合、前記インバータ装置は前記給水流量の上昇にあわせて前記給水ポンプの電動機の回転速度を上昇させることが好ましい。
また、前記インバータ装置は、上流側のポンプがトリップされて、前記減速運転指令が入力されたとき、当該インバータ装置をサプレイスして前記給水ポンプの電動機を自然減速させ、該電動機の回転速度が前記設定速度になったとき、当該インバータ装置を起動して前記設定速度にて保持することができる。
あるいは、前記インバータ装置は、前記減速運転指令が入力されたとき、当該インバータ装置を回生運転モードにより運転し、当該給水ポンプの電動機の回転速度が設定速度になったとき通常運転モードに変更して前記設定速度に保持することが好ましい。これによれば、トリップ時の流量バランス制御を速やかに行うことができる。この場合、前記インバータ装置は、該インバータ装置が接続されている所内高圧母線の電圧を計器用変圧器により監視し、規定の電圧値以下となっている場合のみ回生運転モードとすることが好ましい。また、前記インバータ装置は、前記復水ポンプ又は前記高圧復水ポンプがトリップした後、予備機が起動するときに、当該予備機の電動機の遮断器の投入信号を起点として、当該予備機の電動機の起動完了まで、前記回生運転モードとすることが好ましい。
本発明によれば、蒸気発生器の給水装置の上流側の復水ポンプがトリップしてから、トリップした復水ポンプの予備機を起動して通常の給水流量に復帰させるまでの時間を短縮することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1に、本発明の一実施例を適用した原子力発電プラントの給復水系統の概略構成図を示す。図示のように、原子炉1で発生した蒸気は、減圧弁等を備えた蒸気配管2を介してタービン3に導かれ、タービン3を駆動して発電機4を回転させ、電力を発生させるようになっている。タービン3を駆動した蒸気は復水器5で冷却されて水に戻る。復水器5の水は、復水器出口管6を介して3台を並列接続した構成の低圧復水ポンプ7(A〜C)に導かれて昇圧され、さらに復水管8を介して3台を並列接続した構成の高圧復水ポンプ9(A〜C)に導かれて昇圧される。高圧復水ポンプ9により昇圧された復水は給水ポンプ入口管10を介して3台を並列接続した構成の給水ポンプ11(A〜C)に供給される。給水ポンプ11は、給水を原子炉圧力相当まで昇圧し、給水管12を介して原子炉1に供給するようになっている。なお、原子炉1を火力ボイラに置き換えれば、図1の構成をそのまま火力発電プラントに適用できることはいうまでもない。
低圧復水ポンプ7(A〜C)の駆動源は、低圧復水ポンプ駆動用電動機(以下、単に電動機という。)13(A〜C)であり、各電動機13はそれぞれ低圧復水ポンプ駆動用電動機遮断器(以下、単に遮断器という。)21(A〜C)を介して所内高圧母線20に接続され、同母線より電源が供給される。すなわち、各電動機13は電源電圧で全電圧始動されるようになっている。また、高圧復水ポンプ9(A〜C)の駆動源は、高圧復水ポンプ駆動用電動機(以下、単に電動機という。)14(A〜C)であり、各電動機14はそれぞれ高圧復水ポンプ駆動用電動機遮断器(以下、単に遮断器という。)22(A〜C)を介して所内高圧母線20に接続され、同母線より電源が供給される。すなわち、各電動機14は低圧復水ポンプ7と同様に、電源電圧で全電圧始動されるようになっている
給水ポンプ11(A〜C)の駆動源は、給水ポンプ駆動用電動機(以下、単に電動機という。)15(A〜C)であり、各電動機15は静止形可変電圧可変周波数電源装置(以下、単にインバータ装置という。)16(A〜C)によりそれぞれ駆動制御されるようになっている。各インバータ装置16は、それぞれ給水ポンプ駆動用電動機遮断器(以下、単に遮断器という。)23(A〜C)を介して所内高圧母線20に接続され、同母線より電源が供給される。つまり、給水ポンプ11は、インバータ装置16によって可変速駆動されるようになっている。なお、図示していないが、各電動機13,14の遮断器21,22と、遮断器23に接続されたインバータ装置16を制御する給水制御装置が設けられている。
ここで、低圧復水ポンプ7、高圧復水ポンプ9及び給水ポンプ11の構成について説明する。3台を並列接続した構成の低圧復水ポンプ7及び高圧復水ポンプ9は、通常時のプラント給水量を100%としたとき、それぞれ1台あたり50%出力水量のポンプであり、通常時は2台を運転し、1台を予備機として運用している。給水ポンプ11も同様に、それぞれ1台あたり50%出力水量のポンプであり、通常時は2台運転で運用し、1台は予備機である。運転しているポンプの遮断器21,22,23は閉、予備機のポンプの遮断器21,22,23は開となっている。
一方、通常運転中の1台の低圧復水ポンプ7の電動機13などに何らかの故障が発生した場合、給水制御装置は、故障した低圧復水ポンプ7に係る遮断器21を閉から開に切換え、故障した低圧復水ポンプ7を停止(トリップ)させる。例えば、低圧復水ポンプ7A、7Bの2台による通常運転中に、低圧復水ポンプ7Aが故障によりトリップされると、プラント給水量は低圧復水ポンプ7Bから供給できる給水量である50%に減少する。そのとき、下流側ポンプである高圧復水ポンプ9A、9B及び給水ポンプ11A、11Bを通常通りに合わせて100%の給水量で運転を継続すると、上流側の低圧復水ポンプ7と下流側の高圧復水ポンプ9A、9B及び給水ポンプ11A、11Bの流量にアンバランスが発生する。つまり、下流側ポンプは、吸込み流量に見合う給水が供給されないため、流量のアンバランスによりキャビテーションが発生しポンプが損傷するおそれがある。
そこで、ポンプトリップ時の給水系の上流側から下流側に至る流量アンバランスを解消するため、給水制御装置は、上流側の低圧復水ポンプ7の1台がトリップしたことを示す遮断器21が開放された信号若しくは故障信号により、下流側の高圧復水ポンプ9の電源の遮断器22を開放して運転中の2台のうちの1台を停止させる。これにより、上流側ポンプの低圧復水ポンプ7と、下流側ポンプの高圧復水ポンプ9との間の流量アンバランスを解消する。
ところで、低圧復水ポンプ7又は高圧復水ポンプ9の1台がトリップしたことを示す遮断器21又は22が開放された信号若しくは故障信号により、給水ポンプ11の電源の遮断器23を開放するか、若しくはインバータ装置16を停止すると、流量アンバランスを解消させることができるが、次に述べるように、低圧復水ポンプ7又は高圧復水ポンプ9の予備機が起動したときに問題が生ずる。
ここで、本実施例1の特徴構成及び動作について、例えば、低圧復水ポンプ7の予備機の起動後を例に説明する。低圧復水ポンプ7のトリップ後、給水流量は低減するから、低圧復水ポンプ7の予備機を起動し、この起動を受けて高圧復水ポンプ9を起動し、給水ポンプ11を通常運転に戻す必要がある。ここで、予備機を起動したときの説明を分かりやすくするため、低圧復水ポンプ7、高圧復水ポンプ9及び給水ポンプ11は、いずれもA、Bが運転中、Cが予備機であり、何らかの原因で低圧復水ポンプ7Aがトリップしたものと仮定して説明する。
まず、給水流量を通常運転相当に復帰させるため、トリップした低圧復水ポンプ7Aに代えて、低圧復水ポンプ7Cの予備機を起動させる。このとき、予備機の低圧復水ポンプ7Cの起動は、低圧復水ポンプ7Aの故障信号若しくは遮断器21Aが開放された信号により、予備機の低圧復水ポンプ7Cの遮断器21Cを投入して起動する。これにより、全電圧始動方式の低圧復水ポンプ7Cは比較的直ちに所定の出力水量を吐出できる状態になる。
次に、給水制御装置は、低圧復水ポンプ7Cの起動を遮断器21Cの投入信号により検知し、流量アンバランス解消のために停止していた例えば高圧復水ポンプ9Aの遮断器22Aを投入して、高圧復水ポンプ9Aを再起動させる。高圧復水ポンプ9Aは、全電圧始動方式であるから、比較的直ちに所定の出力水量を吐出できる状態になり、低圧復水ポンプ7と高圧復水ポンプ9の流量がバランスされる。これにより、給水ポンプ11の入口流量が通常運転相当になる。
ここで、流量アンバランス解消のために、仮に給水ポンプ11の1台を停止したとすると、低圧復水ポンプ7Cの遮断器21Cの投入信号に基づいて、その給水ポンプ11を再起動しても、直ちに所定の出力水量を吐出できる状態にならない。すなわち、インバータ装置16により駆動される給水ポンプ11は、インバータ装置16の特性上から全電圧始動できないので、回転速度をゼロから徐々に上昇させるいわゆるソフトスタート方式が採用される。そのため、例えば、インバータ装置16Aにより可変速駆動する給水ポンプ11Aは、上流側の低圧復水ポンプ7Aのトリップ時に一旦停止させてしまうと、再始動して所定のプラント給水量に達するまでに時間がかかってしまい、その間に原子炉1の水位が大きく低下してしまう。
そこで、本実施例1では、上流側の低圧復水ポンプ7Aがトリップしたときに、運転中の給水ポンプ11A、Bを停止せず、インバータ装置16A、Bにより給水ポンプ11A、Bの回転速度を絞って、各給水ポンプ11A、Bの出力流量をそれぞれ通常時のプラント給水量100%に対して25%で制御し、それらの給水ポンプ11A、Bの合計出力流量を50%に保持させるように制御する。つまり、給水制御装置は、低圧復水ポンプ7Aのトリップを検知したとき、高圧復水ポンプ9Aの遮断器22Bの開放信号を出力する。また、運転中の全てのインバータ装置16A、Bに設定速度による減速運転指令を出力する。
これにより、インバータ装置16A、Bは、出力を上流側ポンプトリップ時に要求される給水流量(50%=25%×2)相当まで低下させるために、給水ポンプ11A、Bの回転速度を低下させる。つまり、予備機の低圧復水ポンプ7Cが起動されるまでは、高圧復水ポンプ9の流量は、通常運転時の50%程度になっている。また、ポンプの回転速度とポンプ出力流量の関係が比例関係にあるので、2台の給水ポンプ11A、Bのそれぞれのポンプにつき回転速度が50%となるように、インバータ装置16A、Bの出力を低下させる。その後、2台の給水ポンプ11A、Bの合計出力流量が50%となるように出力を制御し、上流側との流量アンバランスを解消させる。
次に、インバータ装置16A、Bにより、給水流量を通常運転相当に復帰させる制御について説明する。給水制御装置は、トリップ時制御を実行した後、トリップした低圧復水ポンプ7Aの予備機に起動指令を遮断器21Cに出力するとともに、給水ポンプ11A,Bのインバータ装置16A、Bに通常状態への復帰指令を出力して復帰時制御を実行する。つまり、給水制御装置は、一旦停止していた高圧復水ポンプ9Aの再起動を遮断器22Aの投入信号(遮断器開閉状態信号24)により検知したとき、インバータ装置16A、Bに復帰指令を出力して、出力電圧と周波数を上昇させて、給水ポンプ11A、Bの回転数を速やかに増速して、所定のプラント給水量を確保する。
なお、上記の説明では、低圧復水ポンプ7のトリップの場合を例に説明したが、高圧復水ポンプ9のトリップの場合も同様である。
これにより、本実施例1によれば、上流側の復水ポンプが故障等によりトリップした場合に、給水ポンプ11を停止することなく、インバータ装置16により給水ポンプ11の出力水量を上流側の復水ポンプの給水量に合わせる制御をしていることから、上流側の復水ポンプがトリップした場合における流量のアンバランスを解消して、キャビテーションなどの問題を回避できる。
さらに、上流側の復水ポンプの予備機が起動され、これに伴い一旦停止していた上流側の復水ポンプが再起動されたとき、これを検知して、インバータ装置16により給水ポンプ11の回転速度を速やかに増速して、出力水量を通常時の出力水量に戻し、通常時の所定のプラント給水量を速やかに確保することができる。その結果、再起動時の原子炉1の水位の低下幅を少なくすることができる。
なお、実施例1において、上流側復水ポンプのトリップ時に、インバータ装置16の出力を低下させるための上流側復水ポンプのトリップ信号として、高圧復水ポンプ9の遮断器22の開放信号を用いたが、これに限らず、低圧復水ポンプ7の遮断器21の開放信号、若しくはその遮断器21の開放条件、若しくは高圧復水ポンプ9の遮断器22の開放条件を適用することもできる。
また、実施例1において、給水流量を通常運転相当に復帰させるための信号として、高圧復水ポンプ9の遮断器22が投入された信号を用いたが、これに限らず、高圧復水ポンプ9の電動機14の再始動条件の成立信号、若しくは高圧復水ポンプ9の電動機14の起動を検知するための駆動用電動機、若しくは同ポンプの回転速度が設定値以上となった信号を適用することもできる。
上述したように、本実施例1は、復水器5に接続された予備機を含む複数台の電動機駆動の低圧復水ポンプ7と、低圧復水ポンプ7の吐出側に共通接続された予備機を含む複数台の電動機駆動の高圧復水ポンプ9と、高圧復水ポンプ9の吐出側に共通接続された予備機を含む複数台の電動機駆動の給水ポンプ11と、各低圧復水ポンプと各高圧復水ポンプの電動機13,14をそれぞれ全電圧起動する複数の遮断器21,22と、各給水ポンプ11の電動機15をそれぞれ可変速駆動する複数のインバータ装置16と、各電動機の遮断器とインバータ装置16を制御する給水制御装置を備え、給水ポンプ11により原子炉1に給水する給水装置において、給水制御装置は、運転中の低圧復水ポンプ7のトリップを検知したとき、運転中の1台の高圧復水ポンプ9に停止指令を出力し、運転中の1台の高圧復水ポンプ9のトリップを検知したとき又は高圧復水ポンプの停止を検知したとき、運転中の全ての給水ポンプ11のインバータ装置16に設定速度によって減速運転指令を出力するトリップ時制御を実行した後、トリップした低圧復水ポンプ7又は高圧復水ポンプ9の予備機に起動指令を出力するとともに、停止指令により停止させた高圧復水ポンプ9に再起動指令を出力し、給水ポンプ11の全てのインバータ装置16に通常状態への復帰指令を出力する復帰時制御を実行し、各インバータ装置16は、各給水ポンプ11の電動機15の回転速度を上昇させて、各給水ポンプ11を通常運転に復帰させるようにしていることから、上流側の復水ポンプ7,9がトリップしてから、トリップした復水ポンプ7,9の予備機を起動して通常の給水流量に復帰させる復帰時制御に係る時間を短縮することができる。
なお、実施例1では、2段構成の復水ポンプを備えた給水装置に適用したが、本発明はこれに限らず、1段構成の復水ポンプを備えた給水装置に適用しても同一の効果を奏することができる。
図2に、本発明の他の実施例を適用した原子力発電プラントの給復水系統の概略構成図を示す。本実施例2が実施例1と相違する点は、上流側の復水ポンプのトリップ後に、その予備機を起動して給水ポンプ11の運転を通常運転相当に復帰させるための条件が異なることにあり、その他は実施例1と同様である。
実施例1では、給水ポンプ11を通常運転相当に復帰させる条件として、高圧復水ポンプ9の遮断器22の投入信号、若しくは高圧復水ポンプ9の電動機14の再起動条件の成立信号、若しくは高圧復水ポンプ9の電動機14の起動を検知するための駆動用電動機、若しくは同ポンプの回転速度が設定値以上となった信号を適用した。これに対して、本実施例2では、高圧復水ポンプ9の吐出側に設けた圧力計25により、吐出圧力が設定値以上となった信号により、インバータ装置16の出力上昇を開始させるとともに、その吐出圧力にあわせてインバータ装置16の出力を上昇させて、最終的に給水ポンプ11を通常運転に戻すようにしている。
図6に、高圧復水ポンプ9の吐出圧力と、インバータ装置16で駆動される給水ポンプ11の吐出圧力を示す。同図に示すように、給水ポンプ11の運転は、高圧復水ポンプ9の吐出圧力と整合するよう制御することが可能であり、本実施例2によれば、上流側復水ポンプのトリップ後の復帰時における給水流量を精度よく制御することが可能となる。
なお、図2において、高圧復水ポンプ9の吐出圧力を用いたが、これに代えて、高圧復水ポンプ9の吐出側に給水流量計を設け、その給水流量をインバータ装置16の出力上昇の条件として使用することも可能である。
図3に、本発明の他の実施例を適用した原子力発電プラントの給復水系統の概略構成図を示し、図4、図5に本実施例のインバータ19の内部構成を示す。
本実施例3が実施例1と相違する点は、実施例1は給水ポンプ11の上流側復水ポンプがトリップした信号によって、給水ポンプ11の駆動源である2台のインバータ装置16の出力を低下させるのに対して、本実施例3は上流側復水ポンプがトリップした信号によって、インバータ装置16を回生運転モードに切替える構成としている点にある。
すなわち、上流側の復水ポンプ(低圧復水ポンプ7、高圧復水ポンプ9)がトリップしたとき、給水ポンプ11の流量を短時間で低下させることが、ポンプ保護の観点からは望ましい。そこで、本実施例3では、インバータ装置16の出力を低下させるのではなく、回生運転モード運転とし、電動機15に電気的にブレーキをかけることで、給水ポンプ11の流量の低下を短時間で行うようにしたことを特徴とする。
つまり、図4、図5に示すように、インバータ装置16は、通常運転時は、所内高圧母線20から遮断器23を介して供給される交流入力を、コンバータ回路31を整流運転し、平滑コンデンサからなる直流回路32で直流に平滑し、インバータ回路33をインバータ運転して任意の電圧、周波数の交流に変換して電動機15に出力する。
これに対し、回生運転モードは、インバータ装置16の出力を停止して電動機15が発電サイドになってしまった時、電動機15の回生エネルギーをインバータ回路33を整流運転し、電源回生機能付きのコンバータ回路31をインバータ運転して、直流回路32の平滑コンデンサの放電電流を交流に変換して所内高圧母線20へ戻すものである。
通常状態で、所内高圧母線20が定格電圧に保たれている状態で、インバータ装置16から所内高圧母線17に電力が回生されると、所内高圧母線20の電圧が上昇するという問題が発生する。
しかし、インバータ装置16が回生運転している状態では、低圧復水ポンプ7又は高圧復水ポンプ9の予備機の起動状態であり、全電圧起動の電動機には通常運転時の約6倍の電流が流れるので、所内高圧母線20の電圧は定格よりも下がっている。したがって、インバータ装置16から電力が回生されることにより、所内高圧母線20の電圧低下幅を小さくすることが可能となる。
そこで、本実施例3では、図3に示すように、所内高圧母線20の電圧を計器用変圧器26で監視する。そして、図4に示すように、計器用変圧器26により検出された母線電圧Vと定格電圧を比較器41で比較し、所内高圧母線20の電圧が定格電圧以下でないときであって、遮断器開閉状態信号24の判定器42の判定が、高圧復水ポンプ9(又は、低圧復水ポンプ7)の予備機の起動中を示す場合は、インバータ装置16の回生運転をせず、通常運転モード45により実施例1、2の出力低下運転をする。
一方、図5に示すように、比較器41の比較の結果、母線電圧Vが定格電圧以下のときであって、遮断器開閉状態信号24の判定器42の判定が、高圧復水ポンプ9(又は、低圧復水ポンプ7)の予備機の起動中を示す場合は、インバータ装置16の回生運転モード46によりインバータ装置16を、例えば50%の回転速度相当に低下するように運転する。
なお、インバータ装置16の回生運転モードは、復水ポンプトリップ時のみに限定する必要がある。この解決方法の一つとして、判定器42にタイマを設け、予備機起動後タイマで設定された時間のみ回生運転モードとする。なお、タイマの数値は、予備機の起動完了までの時間、及び回生運転モードにより給水ポンプが所定の回転速度まで低下する時間の両者を考慮して決定する。
本実施例3によれば、母線電圧Vが定格電圧よりも低いときは、給水ポンプ11のインバータ装置16を回生運転することにより、速やかに所定の給水量まで低下させることができるから、キャビテーションの問題を速やかに回避できる。
本発明の実施例1を適用した原子力発電プラントの給復水系統の概略構成図である。 本発明の実施例2を適用した原子力発電プラントの給復水系統の概略構成図である。 本発明の実施例3を適用した原子力発電プラントの給復水系統の概略構成図である。 本発明の実施例3のインバータの要部と動作を説明する図である。 本発明の実施例3のインバータの要部と動作を説明する図である。 本発明の実施例2の高圧復水ポンプと給水ポンプの吐出圧力の変化を説明する図である。
符号の説明
1・・・原子炉、3・・・タービン、4・・・発電機、5・・・復水器、
7・・・低圧復水ポンプ、9…高圧復水ポンプ、11・・・給水ポンプ、
13…低圧復水ポンプ駆動用電動機、14・・・高圧復水ポンプ駆動用電動機、
15…給水ポンプ駆動用電動機、16・・・静止形可変電圧可変周波数電源装置、
20・・・所内高圧母線、21・・・低圧復水ポンプ駆動用電動機遮断器、
22・・・高圧復水ポンプ駆動用電動機遮断器、
23・・・給水ポンプ駆動用電動機遮断器、
25・・・吐出圧力計
26・・・計器用変圧器

Claims (14)

  1. 復水器の復水を電動機駆動の少なくとも1段の復水ポンプで昇圧し、該復水ポンプで昇圧された復水をさらに昇圧して蒸気発生器に給水する電動機駆動の給水ポンプと、前記復水ポンプの電動機を全電圧起動させる遮断器と、前記給水ポンプの電動機を可変速駆動するインバータ装置と、前記遮断器と前記インバータ装置を制御する制御装置を備え、前記復水ポンプ及び前記給水ポンプは予備機を含んでそれぞれ複数台で構成されてなる蒸気発生器の給水装置において、
    前記制御装置は、運転中の前記復水ポンプのトリップを検知したとき、運転中の全ての前記給水ポンプの前記インバータ装置に設定速度による減速運転指令を出力するトリップ時制御を実行した後、トリップした前記復水ポンプの予備機に起動指令を出力するとともに、前記給水ポンプの全ての前記インバータ装置に通常状態への復帰指令を出力する復帰時制御を実行し、
    前記各インバータ装置は、前記各給水ポンプの電動機の回転速度を上昇させて、前記各給水ポンプを通常運転に復帰させることを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  2. 復水器に接続された予備機を含む複数台の電動機駆動の低圧復水ポンプと、該低圧復水ポンプの吐出側に共通接続された予備機を含む複数台の電動機駆動の高圧復水ポンプと、該高圧復水ポンプの吐出側に共通接続された予備機を含む複数台の電動機駆動の給水ポンプと、前記各低圧復水ポンプと前記各高圧復水ポンプの電動機をそれぞれ全電圧起動させる複数の遮断器と、前記各給水ポンプの電動機をそれぞれ可変速駆動する複数のインバータ装置と、前記各電動機の遮断器と前記インバータ装置を制御する制御装置を備え、前記給水ポンプにより蒸気発生器に給水する給水装置において、
    前記制御装置は、運転中の前記低圧復水ポンプのトリップを検知したとき、運転中の1台の前記高圧復水ポンプに停止指令を出力し、運転中の1台の前記高圧復水ポンプのトリップを検知したとき又は前記高圧復水ポンプの停止を検知したとき、運転中の全ての前記給水ポンプの前記インバータ装置に設定速度によって減速運転指令を出力するトリップ時制御を実行した後、
    トリップした前記低圧復水ポンプ又は前記高圧復水ポンプの予備機に起動指令を出力するとともに、前記停止指令により停止させた前記高圧復水ポンプに再起動指令を出力し、前記給水ポンプの全ての前記インバータ装置に通常状態への復帰指令を出力する復帰時制御を実行し、
    前記各インバータ装置は、前記各給水ポンプの電動機の回転速度を上昇させて、前記各給水ポンプを通常運転に復帰させることを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  3. 請求項1又は2に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記トリップ時制御は、前記インバータ装置の出力を上流側の前記復水ポンプのトリップ時に要求される前記給水ポンプの給水流量相当まで低減させて、給水系の給水流量のアンバランスを調整することを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  4. 請求項1又は2に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記トリップ時制御における前記インバータの設定速度は、前記給水ポンプの上流側の最終段の運転中の復水ポンプの総給水量を、前記給水ポンプの運転台数で分担する分担給水量に応じて設定されることを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  5. 請求項1に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記制御装置は、前記復水ポンプのトリップを、前記復水ポンプを駆動する電動機の遮断器の開放信号又は同遮断器の開放条件の成立により検知することを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  6. 請求項2に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記制御装置は、前記低圧復水ポンプ又は前記高圧復水ポンプのトリップ及び停止の検知を、当該復水ポンプを駆動する電動機の遮断器の開放信号又は同遮断器の開放条件の成立により判断することを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  7. 請求項1又は2に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記インバータ装置の通常状態への前記復帰指令は、前記復水ポンプ又は前記高圧復水ポンプの予備機の遮断器の投入信号又は同遮断器の投入条件の成立により出力することを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  8. 請求項1又は2に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記インバータ装置の通常状態への前記復帰指令は、前記復水ポンプ又は前記高圧復水ポンプの予備機の電動機の起動を検知する駆動用電動機又は当該復水ポンプの回転速度が設定値以上となった信号により出力することを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  9. 請求項1又は2に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記インバータ装置の通常状態への前記復帰指令は、前記復水ポンプ又は前記高圧復水ポンプの吐出圧力が設定値以上となった信号であり、
    前記インバータ装置は前記吐出圧力の上昇にあわせて前記給水ポンプの電動機の回転速度を上昇させることを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  10. 請求項1又は2に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記インバータ装置の通常状態への前記復帰指令は、前記復水ポンプ又は前記高圧復水ポンプの給水流量が設定値以上となった信号であり、
    前記インバータ装置は前記給水流量の上昇にあわせて前記給水ポンプの電動機の回転速度を上昇させることを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  11. 請求項1又は2に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記インバータ装置は、前記減速運転指令が入力されたとき、当該インバータ装置をサプレイスして前記給水ポンプの電動機を自然減速させ、該電動機の回転速度が前記設定速度になったとき、当該インバータ装置を起動して前記設定速度に保持することを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  12. 請求項1又は2に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記インバータ装置は、前記減速運転指令が入力されたとき、当該インバータ装置を回生運転モードにより運転し、当該給水ポンプの電動機の回転速度が設定速度になったとき通常運転モードに変更して前記設定速度に保持することを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  13. 請求項12に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記インバータ装置は、該インバータ装置が接続されている所内高圧母線の電圧を計器用変圧器により監視し、規定の電圧値以下となっている場合のみ回生運転モードとすることを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
  14. 請求項12に記載の蒸気発生器の給水装置において、
    前記インバータ装置は、前記復水ポンプ又は前記高圧復水ポンプがトリップした後、予備機が起動するときに、当該予備機の電動機の遮断器の投入信号を起点として、当該予備機の電動機の起動完了まで、前記回生運転モードとすることを特徴とする蒸気発生器の給水装置。
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