JP2009281595A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換効率を高く保持するとともに、成績係数を向上させること。
【解決手段】圧縮機1、熱源側熱交換器2、膨張装置5、複数の利用側熱交換器3,4を配管接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、複数の利用側熱交換器によって熱交換された負荷流体を熱負荷に供給する負荷循環回路とを備えた冷凍装置において、利用側熱交換器3,4は、冷凍サイクルに直列に接続され、冷媒が最後に通過するとともに、負荷流体が最初に通過する一の利用側熱交換器4は、冷媒と負荷流体の流れが対向流をなすように形成されてなり、負荷循環回路の加熱運転を行うときは、他の利用側熱交換器3のうち少なくとも一つが冷媒と負荷流体の流れを並行流となすように、冷媒の流れ方向を切り替える切替手段を備えること。
【選択図】図1
【解決手段】圧縮機1、熱源側熱交換器2、膨張装置5、複数の利用側熱交換器3,4を配管接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、複数の利用側熱交換器によって熱交換された負荷流体を熱負荷に供給する負荷循環回路とを備えた冷凍装置において、利用側熱交換器3,4は、冷凍サイクルに直列に接続され、冷媒が最後に通過するとともに、負荷流体が最初に通過する一の利用側熱交換器4は、冷媒と負荷流体の流れが対向流をなすように形成されてなり、負荷循環回路の加熱運転を行うときは、他の利用側熱交換器3のうち少なくとも一つが冷媒と負荷流体の流れを並行流となすように、冷媒の流れ方向を切り替える切替手段を備えること。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷凍装置に係り、特に複数の利用側熱交換器を直列に接続して構成される冷凍装置に関する。
従来、冷凍装置においては、圧縮機、熱源側熱交換器、膨張装置、複数の利用側熱交換器を配管接続した冷凍サイクルと、複数の利用側熱交換器と空調負荷との間で負荷流体を循環させる負荷循環回路を備え、利用側熱交換器を冷凍サイクルに並列で接続するとともに、冷媒と負荷流体の流れ形式を対向流と並行流の組み合わせにより構成したものが知られている(特許文献1参照。)。
また、複数の利用側熱交換器を冷凍サイクルに直列で接続するとともに、その利用側熱交換器の流れ形式を、冷却運転時にはすべて対向流、加熱運転時にはすべて並行流となるように制御した冷凍装置が知られている(特許文献2参照。)。
しかしながら、特許文献1の冷凍装置においては、利用側熱交換器が並列に接続されるため、各々の利用側熱交換器に供給される冷媒の分配、つまり供給量のバランスが不均一になりやすいという問題がある。また、直列接続の場合と比べて並列接続の場合は冷媒の通流面積が増加するため、流れの抵抗が増加して冷媒の流速が遅くなり、熱交換効率が低下するという問題がある。
一方、特許文献2の冷凍装置の場合、冷却運転時には利用側熱交換器の流れ形式を対向流となるため、熱交換効率は良好となるが、加熱運転時には流れ形式が並行流となるため、例えば、最後段の利用側熱交換器において、冷媒出口部の冷媒温度は負荷流体出口部の負荷流体の温度よりも高くなる。このように冷媒出口部の冷媒温度(凝縮温度)が高くなると冷凍サイクルの高圧圧力が上昇し、消費電力が増加するため、運転効率、つまり成績係数(COP)が低下するという問題がある。
本発明は、熱交換効率を高く保持するとともに、成績係数を向上させることを課題とする。
本発明では、まず、冷凍サイクルにおいて、冷媒流速の低下を抑制し、熱交換効率を高く保つため、複数の利用側熱交換器を直列に接続することを前提としている。ここで、例えば、加熱運転時に利用側熱交換器を流れる冷媒は、ガス状態から気液混合状態へと変化し、冷媒密度は上昇する。このため、従来、複数の利用側熱交換器を直列で接続するときは、利用側熱交換器それぞれの出入口を、冷媒は熱交換器の上方から下方へ流すようにしている。これに対し、負荷流体は、これらの利用側熱交換器を上方から下方へ向かって流れるように設定されるのが通常である。このため、利用側熱交換器の流れ形式はすべて並行流となり、これが熱交換効率を低下させる要因となっていた。また、最後段の利用側熱交換器を通過した冷媒の温度は、この利用側熱交換器を通過した負荷流体の温度よりも常に高いため、冷媒の凝縮温度の上昇に伴い、冷凍サイクルの運転効率の低下を招いていた。
そこで、本発明では、上記課題を解決するため、圧縮機、熱源側熱交換器、膨張装置、複数の利用側熱交換器を配管接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、複数の利用側熱交換器によって熱交換された負荷流体を熱負荷に供給する負荷循環回路とを備えた冷凍装置において、利用側熱交換器は、冷凍サイクルに直列に接続され、冷媒が最後に通過するとともに、負荷流体が最初に通過する一の利用側熱交換器は、冷媒と負荷流体の流れが対向流をなすように形成されてなり、負荷循環回路の加熱運転を行うときは、他の利用側熱交換器のうち少なくとも一つが冷媒と負荷流体の流れを並行流となすように、冷媒の流れ方向を切り替える切替手段を備えることを特徴とする。
このように、冷媒が最後に通過するとともに、負荷流体が最初に通過する一の利用側熱交換器の流れ方式を対向流として固定することにより、この一の利用側熱交換器を通過した冷媒は、加熱される前の最も冷えた状態の負荷流体と熱交換し、冷媒の温度はこの負荷流体の温度近くまで低下する。これにより、並行流の場合と比べて冷媒の凝縮温度が低下するため、冷凍サイクルの成績係数を向上させることができる。また、複数の利用側熱交換器のうち少なくとも一つは、冷媒が上方から下方へ向かって流れるため、冷媒流速の低下を抑制し、熱交換効率を高く保つことができる。
この場合において、利用側熱交換器は、少なくとも三つ以上設けられ、切替手段は、加熱運転時の要求負荷の大きさに応じて、冷媒と負荷流体の流れが並行流をなす他の利用側熱交換器の数を切り替えるようにしてもよい。これによれば、例えば、要求負荷の増加を検知した場合、並行流の他の利用側熱交換器の数を減らして、対向流の利用側熱交換器の数を増やすことにより、熱交換効率を向上させることができ、負荷流体の熱交換量を多くすることが可能になる。
また、本発明は、圧縮機、熱源側熱交換器、膨張装置、複数の利用側熱交換器を配管接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、複数の利用側熱交換器によって熱交換された負荷流体を熱負荷に供給する負荷循環回路とを備えた冷凍装置において、利用側熱交換器は、冷凍サイクルに直列に接続され、冷媒が最後に通過するとともに、負荷流体が最初に通過する一の利用側熱交換器は、冷媒と負荷流体の流れが対向流をなすように形成されてなり、負荷循環回路の加熱運転を行うときは、他の利用側熱交換器のうち少なくとも一つが冷媒と負荷流体の流れを並行流となすように、冷媒の流れ方向を切り替える一方、負荷循環回路の冷却運転を行うときは、他の利用側熱交換器のすべてが冷媒と負荷流体の流れを対向流となすように、冷媒の流れ方向を切り替える切替手段を備えるように構成してもよい。
このようにすれば、加熱運転時だけでなく、冷却運転時においても熱交換効率を向上させることができる。また、冷却運転時に一の利用側熱交換器を通過した冷媒は、冷却される前の最も温度が高い状態の負荷流体と熱交換されるため、並行流の場合と比べて蒸発温度が上昇し、成績係数を向上させることができる。なお、冷却運転時に利用側熱交換器を通過する冷媒は、蒸発変化であり、冷媒密度は減少する方向のため、すべての利用側熱交換器で冷媒が下方から上方へ向かって移動することになっても、冷媒流速に与える影響は少ない。
また、本発明は、圧縮機、複数の熱源側熱交換器、膨張装置、複数の利用側熱交換器を配管接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、複数の利用側熱交換器によって熱交換された負荷流体を第1の熱負荷に供給する第1の負荷循環回路と、前記複数の熱源側熱交換器によって熱交換された負荷流体を第2の熱負荷に供給する第2の負荷循環回路とを備えた冷凍装置において、利用側熱交換器は、冷凍サイクルに直列に接続され、冷媒が最後に通過するとともに、負荷流体が最初に通過する一の利用側熱交換器は、冷媒と負荷流体の流れが対向流をなすように形成されてなり、熱源側熱交換器は、冷凍サイクルに直列に接続され、冷媒が最後に通過するとともに、負荷流体が最初に通過する一の熱源側熱交換器は、冷媒と負荷流体の流れが対向流をなすように形成されてなり、第1の負荷循環回路の加熱運転を行うときは、他の利用側熱交換器のうち少なくとも一つが冷媒と負荷流体の流れを並行流となすように、冷媒の流れ方向を切り替える一方、第1の負荷循環回路の冷却運転を行うときは、他の利用側熱交換器のすべてが冷媒と負荷流体の流れを対向流となすように、冷媒の流れ方向を切り替える第1の切替手段と、前記第2の負荷循環回路の加熱運転を行うときは、他の熱源側熱交換器のうち少なくとも一つが冷媒と負荷流体の流れを並行流となすように、冷媒の流れ方向を切り替える一方、第2の負荷循環回路の冷却運転を行うときは、他の熱源側熱交換器のすべてが冷媒と負荷流体の流れを対向流となすように、冷媒の流れ方向を切り替える第2の切替手段とを備えて構成することができる。
このように熱源側熱交換器においても利用側熱交換器と同様の構成を有することにより、運転効率をより向上させることができ、かつ、成績係数をより高めることができる。
本発明によれば、熱交換効率を高く保持するとともに、成績係数を向上させることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を適用してなる冷凍装置の第1の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態を示すヒートポンプ式冷凍装置のサイクル系統図である。図2は、本実施形態の冷凍装置の冷却運転時における利用側熱交換器の流れ形式を説明する図である。図3は、図2の流れ形式の利用側熱交換器における冷却運転時の冷媒と負荷流体の温度変化を説明する線図である。図4は、本実施形態の冷凍装置の加熱運転時における利用側熱交換器の流れ形式を説明する図である。図5は、図4の流れ形式の利用側熱交換器における加熱運転時の冷媒と負荷流体の温度変化を説明する線図である。
以下、本発明を適用してなる冷凍装置の第1の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態を示すヒートポンプ式冷凍装置のサイクル系統図である。図2は、本実施形態の冷凍装置の冷却運転時における利用側熱交換器の流れ形式を説明する図である。図3は、図2の流れ形式の利用側熱交換器における冷却運転時の冷媒と負荷流体の温度変化を説明する線図である。図4は、本実施形態の冷凍装置の加熱運転時における利用側熱交換器の流れ形式を説明する図である。図5は、図4の流れ形式の利用側熱交換器における加熱運転時の冷媒と負荷流体の温度変化を説明する線図である。
本実施形態の冷凍装置は、図1に示すように、冷凍サイクルを備えて構成される。この冷凍サイクルは、圧縮機1、熱源側熱交換器2、利用側熱交換器3、利用側熱交換器4、膨張装置5、四方切替弁6を冷媒配管で接続して形成され、冷媒量調整器7、アキュムレータ8、送風機9、開閉弁10a,10b、逆止弁11a〜11dを備えている。
アキュムレータ8は圧縮機1の吸引側に設けられ、圧縮機1にガス冷媒を導くようになっている。送風機9は熱源側熱交換器2の近傍に設置され、熱源側熱交換器2に熱交換用の空気を送風するようになっている。利用側熱交換器3,利用側熱交換器4には、周知の積層プレート式熱交換器や二重管式熱交換器が用いられる。
利用側熱交換器3と利用側熱交換器4は、冷凍サイクルに直列で接続され、これらは、熱負荷(図示せず)との間で負荷流体(以下、水という。)を循環させる負荷循環回路(図示せず)の一部を構成し、負荷循環回路の熱供給源として機能する。負荷循環回路を流れる水は、利用側熱交換器4,利用側熱交換器3の順に、それぞれの熱交換器の上方から下方へ流れるようになっている。以下、利用側熱交換器3,4において水を加熱する際の運転を加熱運転、水を冷却する運転を冷却運転という。
加熱運転と冷却運転は、後述するように、利用側熱交換器3,4の流れ形式が異なるため、設定された流れ形式となるように、開閉弁10a,10bの開閉動作を切替装置(図示せず)によって電気的に制御するようになっている。
圧縮機1は、四方切替弁6を介して冷媒配管に接続されており、この四方切替弁6は、冷却運転時には、圧縮機1の吐出側を熱源側熱交換器2と接続するとともに、吸引側を利用側熱交換器4と接続し、加熱運転時には、圧縮機1の吐出側を利用側熱交換器4と接続するとともに、吸引側を熱源側熱交換器2と接続するようになっている。図中において、四方切替弁6の実線は冷却運転、点線は加熱運転を示している。
次に、このようにして構成される冷凍装置の動作について説明する。冷却運転時において、圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、四方切替弁6の実線系路を通り、熱源側熱交換器2により凝縮されて高温高圧の液冷媒となり、この液冷媒は、膨張装置5を通過して減圧される。膨張装置5を通過した液冷媒は、その後の分岐において、逆止弁11dが逆方向となり点線系路には進めないため、逆止弁11aの方向へ進み、利用側熱交換器3に流入する。利用側熱交換器3において対向流をなす水と熱交換した冷媒は蒸発し、乾き度が増加する。
その後の分岐では、開閉弁10aが開であるため、冷媒は実線系路を流れ、利用側熱交換器4に流入し、さらに対向流をなす水と熱交換してガス冷媒となる。続いて、利用側熱交換器4を通過したガス冷媒は、逆止弁11cを通過し、その後の分岐で、逆止弁11bの方向は正方向であるが圧力差により点線系路には進めないため、実線系路へ進み、四方切替弁6を介して圧縮機1に戻る。
図2に示すように、冷却運転時における利用側熱交換器の流れ形式は、利用側熱交換器3と利用側熱交換器4のいずれも対向流をなしている。ここで、熱交換時の温度は、図3に示すように変化する。つまり、利用側熱交換器4の冷媒出口部を通過する冷媒は、水入口部を通過する最も水温の高い水と対向流で熱交換するため、水入口部の水温近くまで冷媒出口部の温度が上昇する。
このように、本実施形態では、冷却運転時において、冷媒の流れ方向の最後段に位置する利用側熱交換器4を出たときの冷媒温度(蒸発温度)を高くすることができるため、冷凍サイクルの成績係数を向上させることができる。
一方、加熱運転時においては、冷却運転時とは逆に、開閉弁10aは閉状態、10bは開状態となるように、切替装置により切り替え動作が行われる。そして、四方切替弁6の経路が切り替えられることにより、圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、四方切替弁6の点線系路を流れる。四方切替弁6を通過した冷媒は、その後の分岐において、逆止弁11cが逆方向、逆止弁11bが正方向であるため、点線系路を進み、続いて開閉弁10aが閉状態であることから利用側熱交換器3に流入する。利用側熱交換器3を流れる冷媒は、並行流をなす水と熱交換して気液二相の状態となり、その後、逆止弁11aが逆方向、開閉弁10bが開状態であるため、点線系路を進み、利用側熱交換器4に流入する。利用側熱交換器4を流れる気液二相の冷媒は、対向流をなす水と熱交換し、高温高圧の液冷媒となる。利用側熱交換器4を通過した冷媒は、その後の分岐において、逆止弁11c、11dはいずれも正方向であるが、圧力差により実線系路には進めないため、点線系路を進み、逆止弁11dを経由して膨張装置5に流入する。膨張装置5により減圧された冷媒は熱源側熱交換器2に流入して空気と熱交換され、低温低圧のガス冷媒となった後、圧縮機1に戻る。
この加熱運転時における利用側熱交換器の流れ形式は、図4に示すように、利用側熱交換器3において並行流をなし、利用側熱交換器4において対向流をなす形式となっている。ここで、熱交換時の温度は、図5に示すように変化する。つまり、利用側熱交換器4の冷媒出口部を通過する冷媒は、水入口部を通過する最も水温の低い水と対向流で熱交換するため、水入口の水温近くまで冷媒出口部の温度が低下する。
このように、本実施形態では、加熱運転時において、冷媒流れ方向の最後段に位置する利用側熱交換器4を出たときの冷媒温度(凝縮温度)を低くすることができるため、冷凍サイクルの成績係数を向上させることができる。
本実施形態の冷凍装置では、冷却運転、加熱運転のいずれの場合においても、冷媒が最後に通過し、負荷流体が最初に通過する利用側熱交換器4の流れ形式が対向流をなすように設定している。これにより、冷却運転時においては、冷媒の出口温度、つまり蒸発温度を負荷流体の最も高い入口温度近くまで上昇させることができる一方、加熱運転時においては、冷媒の出口温度、つまり凝縮温度を負荷流体の最も低い入口温度近くまで低下させることができるため、成績係数を効果的に高めることができる。
また、本実施形態では、冷却運転時において、利用側熱交換器4と同様、利用側熱交換器3の流れ形式を対向流としているため、高い熱交換効率を維持することができる。また、加熱運転時において、利用側熱交換器3の流れ形式を並行流としているため、冷媒は利用側熱交換器4を通過するときのみ重力に逆らって上方に移動することになる。このため、冷媒流速の低下を抑制することができ、熱交換効率を高く維持することができる。
また、本実施形態によれば、負荷流体の流れを切り替える必要がないため、高価な切替弁等が不要となり、製造コストを低減することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用してなる冷凍装置の第2の実施形態について図面を用いて説明する。図6は、本発明の第2の実施形態を示すヒートポンプ式冷凍装置のサイクル系統図である。なお、図6において、図1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
以下、本発明を適用してなる冷凍装置の第2の実施形態について図面を用いて説明する。図6は、本発明の第2の実施形態を示すヒートポンプ式冷凍装置のサイクル系統図である。なお、図6において、図1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図1の冷凍装置における熱源側熱交換器2を、利用側熱交換器3,4と同様、2個の積層プレート式熱交換器、或いは二重管式熱交換器を冷凍サイクルに直列で接続し、負荷循環回路の熱負荷との間で水を循環させる構成としている点、及び、各熱源側熱交換器における冷媒の流れ方向(流れ形式)を利用側熱交換器と同様の設定で適宜切り替えるようにしている点で、第1の実施形態と相違する。
より具体的に、熱源側熱交換器12,13の流れ形式の切り替え動作は、開閉弁10c,10d、逆止弁11e〜11hを設けるとともに、開閉弁10c,10dの開閉を切替装置により電気的に操作することで実現できる。
本実施形態によれば、冷却運転時と加熱運転時のいずれにおいても、熱源側熱交換器が凝縮器、蒸発器として機能する性能を向上できるため、成績係数をより効果的に高めることができる。また、第1の実施形態と同様に、冷却運転時、加熱運転時の熱交換性能を高く維持することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明を適用してなる冷凍装置の第3の実施形態について図面を用いて説明する。図7は、本発明の第3の実施形態を示すヒートポンプ式冷凍装置のサイクル系統図である。なお、図7において、図1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
以下、本発明を適用してなる冷凍装置の第3の実施形態について図面を用いて説明する。図7は、本発明の第3の実施形態を示すヒートポンプ式冷凍装置のサイクル系統図である。なお、図7において、図1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、利用側熱交換器3,4における冷媒の流れ方向(流れ形式)の切り替えを、二つの開閉弁10a,10b、四つの逆止弁11a〜11dに代えて、三つの三方切替弁14a〜14cを用いる構成としている点で、第1の実施形態と相違する。
三方切替弁14a〜14cにおいて、冷却運転時には実線系路、加熱運転時には点線系路にそれぞれ接続することにより、冷媒の流れ方向を切り替えることができる。このような構成とすれば、第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、高価な切替弁を必要とせず、冷媒の流れ方向の切り替えを簡単な構成で実現できるため、経済性を高めることができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明を適用してなる冷凍装置の第4の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態では、冷凍サイクルにおいて、3つの利用側熱交換器を直列に接続している点で、第1の実施形態と相違する。図8は、本実施形態の冷凍装置の加熱運転時における利用側熱交換器の流れ形式を説明する図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態に限らず、第2、第3の実施形態についても適用することが可能である。
以下、本発明を適用してなる冷凍装置の第4の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態では、冷凍サイクルにおいて、3つの利用側熱交換器を直列に接続している点で、第1の実施形態と相違する。図8は、本実施形態の冷凍装置の加熱運転時における利用側熱交換器の流れ形式を説明する図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態に限らず、第2、第3の実施形態についても適用することが可能である。
本実施形態では、図8に示すように、利用側熱交換器21,22,23を、順次直列に接続することにより全体として一つの利用側熱交換器を構成する。
図8の(a)において、加熱運転時の冷媒(点線)は、利用側熱交換器22、利用側熱交換器21、利用側熱交換器23の順に流れる一方、水(実線)は、利用側熱交換器23、利用側熱交換器22、利用側熱交換器21の順に上方から下方へ流れるようになっている。ここで、各熱交換器の流れ形式は、利用側熱交換器23のみ対向流となり、利用側熱交換器21,22は並行流をなすように設定される。すなわち、利用側熱交換器23は、冷媒が最後に通過し、かつ、負荷流体の水が最初に通過する熱交換器となっている。このように、利用側熱交換器23の冷媒出口を通過する冷媒の温度(凝縮温度)は、水の最も低い入口温度近くまで下げることができるため、加熱運転時の成績係数を効果的に高めることができる。また、利用側熱交換器21,22においては、冷媒が上方から下方に流れているため、冷媒流速の低下を抑制することができ、熱交換効率を高く維持することができる。
また、図の(b)において、冷媒(点線)は、利用側熱交換器21、利用側熱交換器22、利用側熱交換器23の順に流れる一方、水は、利用側熱交換器23、利用側熱交換器22、利用側熱交換器21の順に上方から下方へ流れるようになっている。ここで、各熱交換器の流れ形式は、利用側熱交換器22,23の二つが対向流となり、利用側熱交換器21は並行流をなすように設定される。
よって、加熱運転時に(b)の流れ形式を採用すれば、対向流の利用側熱交換器を1つから2つに増やすことができるため、(a)よりも熱交換効率を向上させることができる。
ここで、冷凍装置には、負荷循環回路の熱負荷の大きさを検知する機能を設け、負荷の大きさに応じて、利用側熱交換器の流れ形式を(a)と(b)で自動的に切り替えられるようにしてもよい。このようにすれば、変動する熱負荷の大きさに応じて、熱交換効率を最も適した状態に切り替えることができるため、冷凍サイクルの成績係数をより高めることができる。また、利用側熱交換器21においては、冷媒が上方から下方に流れているため、冷媒流速の低下を抑制することができ、熱交換効率を高く維持することができる。
本実施形態では、利用側熱交換器を3つ用いる例を説明したが、利用側熱交換器の個数は、複数であれば、2つでも3つ以上でもよく、要は、冷媒が最後に通過し、かつ、負荷流体となる水が最初に通過する利用側熱交換器の流れ方式を対向流として固定し、さらに、加熱運転時には、その他の利用側熱交換器のうち、少なくとも一つが並行流となるように設定されていればよい。
1 圧縮機
2,12,13 熱源側熱交換器
3,4,21,22,23 利用側熱交換器
5 膨張装置
6 四方切替弁
7 冷媒量調整器
8 アキュムレータ
9 送風機
10 開閉弁
11 逆止弁
14 三方切替弁
2,12,13 熱源側熱交換器
3,4,21,22,23 利用側熱交換器
5 膨張装置
6 四方切替弁
7 冷媒量調整器
8 アキュムレータ
9 送風機
10 開閉弁
11 逆止弁
14 三方切替弁
Claims (4)
- 圧縮機、熱源側熱交換器、膨張装置、複数の利用側熱交換器を配管接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、前記複数の利用側熱交換器によって熱交換された負荷流体を熱負荷に供給する負荷循環回路とを備えた冷凍装置において、
前記利用側熱交換器は、前記冷凍サイクルに直列に接続され、前記冷媒が最後に通過するとともに、前記負荷流体が最初に通過する一の利用側熱交換器は、前記冷媒と前記負荷流体の流れが対向流をなすように形成されてなり、
前記負荷循環回路の加熱運転を行うときは、前記他の利用側熱交換器のうち少なくとも一つが前記冷媒と前記負荷流体の流れを並行流となすように、前記冷媒の流れ方向を切り替える切替手段を備えることを特徴とする冷凍装置。 - 前記利用側熱交換器は、少なくとも三つ以上設けられ、
前記切替手段は、前記加熱運転時の要求負荷の大きさに応じて、前記冷媒と前記負荷流体の流れが並行流をなす前記他の利用側熱交換器の数を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。 - 圧縮機、熱源側熱交換器、膨張装置、複数の利用側熱交換器を配管接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、前記複数の利用側熱交換器によって熱交換された負荷流体を熱負荷に供給する負荷循環回路とを備えた冷凍装置において、
前記利用側熱交換器は、前記冷凍サイクルに直列に接続され、前記冷媒が最後に通過するとともに、前記負荷流体が最初に通過する一の利用側熱交換器は、前記冷媒と前記負荷流体の流れが対向流をなすように形成されてなり、
前記負荷循環回路の加熱運転を行うときは、前記他の利用側熱交換器のうち少なくとも一つが前記冷媒と前記負荷流体の流れを並行流となすように、前記冷媒の流れ方向を切り替える一方、前記負荷循環回路の冷却運転を行うときは、前記他の利用側熱交換器のすべてが前記冷媒と前記負荷流体の流れを対向流となすように、前記冷媒の流れ方向を切り替える切替手段を備えることを特徴とする冷凍装置。 - 圧縮機、複数の熱源側熱交換器、膨張装置、複数の利用側熱交換器を配管接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、前記複数の利用側熱交換器によって熱交換された負荷流体を第1の熱負荷に供給する第1の負荷循環回路と、前記複数の熱源側熱交換器によって熱交換された負荷流体を第2の熱負荷に供給する第2の負荷循環回路とを備えた冷凍装置において、
前記利用側熱交換器は、前記冷凍サイクルに直列に接続され、前記冷媒が最後に通過するとともに、前記負荷流体が最初に通過する一の利用側熱交換器は、前記冷媒と前記負荷流体の流れが対向流をなすように形成されてなり、
前記熱源側熱交換器は、前記冷凍サイクルに直列に接続され、前記冷媒が最後に通過するとともに、前記負荷流体が最初に通過する一の熱源側熱交換器は、前記冷媒と前記負荷流体の流れが対向流をなすように形成されてなり、
前記第1の負荷循環回路の加熱運転を行うときは、前記他の利用側熱交換器のうち少なくとも一つが前記冷媒と前記負荷流体の流れを並行流となすように、前記冷媒の流れ方向を切り替える一方、前記第1の負荷循環回路の冷却運転を行うときは、前記他の利用側熱交換器のすべてが前記冷媒と前記負荷流体の流れを対向流となすように、前記冷媒の流れ方向を切り替える第1の切替手段と、
前記第2の負荷循環回路の加熱運転を行うときは、前記他の熱源側熱交換器のうち少なくとも一つが前記冷媒と前記負荷流体の流れを並行流となすように、前記冷媒の流れ方向を切り替える一方、前記第2の負荷循環回路の冷却運転を行うときは、前記他の熱源側熱交換器のすべてが前記冷媒と前記負荷流体の流れを対向流となすように、前記冷媒の流れ方向を切り替える第2の切替手段とを備えることを特徴とする冷凍装置。
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---|---|---|---|
JP2008131199A JP2009281595A (ja) | 2008-05-19 | 2008-05-19 | 冷凍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008131199A JP2009281595A (ja) | 2008-05-19 | 2008-05-19 | 冷凍装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009281595A true JP2009281595A (ja) | 2009-12-03 |
Family
ID=41452238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008131199A Withdrawn JP2009281595A (ja) | 2008-05-19 | 2008-05-19 | 冷凍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009281595A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102226605A (zh) * | 2011-06-03 | 2011-10-26 | 宁波奥克斯电气有限公司 | 防止转子式直流变频压缩机停机排气倒灌的空调系统 |
JP2020533552A (ja) * | 2017-09-11 | 2020-11-19 | 杭州三花研究院有限公司Hangzhou Sanhua Research Institute Co.,Ltd. | 流体制御ユニット |
-
2008
- 2008-05-19 JP JP2008131199A patent/JP2009281595A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102226605A (zh) * | 2011-06-03 | 2011-10-26 | 宁波奥克斯电气有限公司 | 防止转子式直流变频压缩机停机排气倒灌的空调系统 |
JP2020533552A (ja) * | 2017-09-11 | 2020-11-19 | 杭州三花研究院有限公司Hangzhou Sanhua Research Institute Co.,Ltd. | 流体制御ユニット |
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