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JP2009278999A - 食材盛付装置 - Google Patents

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JP2009278999A
JP2009278999A JP2009174205A JP2009174205A JP2009278999A JP 2009278999 A JP2009278999 A JP 2009278999A JP 2009174205 A JP2009174205 A JP 2009174205A JP 2009174205 A JP2009174205 A JP 2009174205A JP 2009278999 A JP2009278999 A JP 2009278999A
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Abstract

【課題】盛付重量に応じてシャッタ開度を変化させることにより最適な食材盛付装置を提供する。
【解決手段】食材送出部に蓄積された食材を所定量毎に搬出する食材送出機構と、盛付ボタンの押圧に基づいてシャッタ19a、bを開成するシャッタ開閉機構とを有し、シャッタを開成して食材送出部の食材をシャッタ下方の容器25bまたは容器25aに供給する食材盛付装置において、食材の盛付重量を複数設定し、これら盛付重量に対応してシャッタの開度を決定する開度データを設け、各盛付重量に対応する各開度データを記憶する記憶手段を設け、盛付ボタンの押圧に基いて選択された何れかの盛付重量に対応する開度データを記憶手段から読み出すシャッタ開度決定手段と、決定した開度データの開度を以ってシャッタを開成すべくシャッタ開閉機構を制御するシャッタ駆動制御手段を設けた。
【選択図】図8

Description

本発明は、飯等の食材の盛付装置において、飯供給用のシャッタの開閉角度を、食材の供給重量等に応じて変化させることにより、適切な食材の供給動作を実現し得る食材盛付装置に関するものである。
従来、食器等の容器に定量(例えば一食分)の食材を盛り付ける工程を自動化した装置が提案されている。特許文献1に開示されたものは、飯供給通路を開閉する左右一対のスライド移動シャッタを上下2段に設け、上部シャッタを開いて閉状態の下部シャッタ上に一食分の飯を供給し、その後下部シャッタを全開することにより、該シャッタ上に供給されていた飯を下方の容器に落下供給し得るように構成されたものである。
実開平1−84587号公報(第3図)
ところで、上記飯の供給装置では、飯の供給時には、下部シャッタが常に全開状態となるため、丼等の容器の上部開口の大きさは、常に飯供給通路の直径と略同一のものを使用せざるを得ない。
従って、例えば容器の大きさを飯供給通路の直径より小さいものに変更すると、下部シャッタが全開するため、当該小さい容器の外側に飯が落下してしまうおそれがある。よって、上記容器は上記飯供給通路に合う大きさのものを使用せざるを得ず、盛り付け容器の大きさを各種変更できないという課題がある。
また、例えば飯の盛付重量を大盛り、小盛り等に変更した場合、それに合わせて盛り付け容器の大きさも変更することが好ましいが、上述のような構成から上記装置ではこのような各種の容器変更に対応することが困難であるとの課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、飯供給用のシャッタの開度を、食材の供給重量等に応じて変化させることにより、適切な食材の盛り付け動作を実現し得る食材盛付装置を実現するものである。
本発明は上記課題を解決するために、
第1に、食材送出部に蓄積された食材を所定量毎に搬出する食材送出機構と、盛付ボタンの押圧に基づいてシャッタを開成するシャッタ開閉機構とを有し、該シャッタを開成して上記食材送出部の食材を上記シャッタ下方に載置された容器に供給する食材盛付装置において、上記容器を載置する容器載置部の所定高さ位置に容器の高さを検出する高さ検出センサを設け、上記盛付ボタンの押圧に基づくシャッタの開成時に、上記高さ検出センサが容器を検出した場合は第1のシャッタ開度でシャッタを開成し、上記高さ検出センサが容器を検出しない場合は、上記第1のシャッタ開度より大きなシャッタ開度でシャッタを開成すべく、上記シャッタ開閉機構を制御するシャッタ駆動制御手段を設けたものであることを特徴とする食材盛付装置により構成されるものである。
このように構成すると、例えば皿のような容器の場合はシャッタ開度を大きくし、例えば丼のような容器の場合は、その上面開口面積に応じて適当なシャッタ開度で食材を供給することができる。
第2に、上記シャッタは中央から左右に二分割された一対のシャッタ部から構成し、かつ上記両シャッタ部の各両端部を前後方向回転軸により支持し、上記回転軸を回転駆動することにより、上記中央から下方向けて観音開きに開成するものであり、上記シャッタ開度は上記シャッタの下方向き開き角度である上記第1記載の食材盛付装置により構成される。
また、本発明は、
第1に、食材送出部に蓄積された食材を所定量毎に搬出する食材送出機構と、盛付ボタンの押圧に基づいてシャッタを開成するシャッタ開閉機構とを有し、該シャッタを開成して上記食材送出部の食材を上記シャッタ下方に載置された容器に供給する食材盛付装置において、食材の盛付重量を複数設定し、これら盛付重量に対応して上記シャッタの開度を決定する開度データを設けると共に、上記各盛付重量に対応する上記各開度データを記憶する記憶手段を設け、上記盛付ボタンの押圧に基づいて、選択された何れかの盛付重量に対応する上記開度データを上記記憶手段から読み出すシャッタ開度決定手段と、決定した上記開度データの開度を以って上記シャッタを開成すべく上記シャッタ開閉機構を制御するシャッタ駆動制御手段を設けたものであることを特徴とする食材盛付装置により構成されるものである。
従って、盛付ボタンを押圧して例えば盛付重量として大盛りを選択したとすると、シャッタ開度決定手段が記憶手段から大盛りに対応する開度データ(例えばシャッタ駆動モータ(M3)の駆動時間としてta秒)を読み出し、シャッタ駆動制御手段が当該ta秒の間、シャッタ開閉機構を駆動して、シャッタを例えば大盛りに対応する最も大きな開き角度である開度θ1の角度で開成する。その後、当該開度で広く開成したシャッタを介して容器に大盛り重量の食材が供給される。また、例えば盛付重量として普通盛りを選択したとすると、シャッタ開度決定手段が記憶手段から普通盛りに対応する開度データ(例えばシャッタ駆動モータ(M3)の駆動時間としてtb秒)を読み出し、シャッタ駆動制御手段が当該tb秒の間、シャッタ開閉機構を駆動してシャッタを大盛りの開度よりも小さな開き角度である開度θ2の角度で開成する。このように、盛付重量に対応した開度でシャッタを開成し得るので、例えば最終的な盛付重量、盛付容器等の大きさ等に対応して、迅速、きれいに食材を盛り付けることができる。
ここで、食材送出機構とは、飯送りローラ(5)、飯解しローラ(11)、及びこれらローラの駆動歯車及び駆動モータ(M1,M2)等により構成され、食材送出部(4)からシャッタ(19)上に食材を送出するための機構をいう。
シャッタ開閉機構とは、シャッタ(19a,19b)、これら両シャッタの駆動軸(22,22’)、該駆動軸の駆動歯車(23,23’)及び駆動機構(23”)、シャッタ駆動モータ(M3)等から構成されるシャッタ(19)を開閉駆動するための機構をいう。
開度データとは、例えばシャッタ(19)の開成角度を規定するためのデータであり、例えばシャッタ駆動モータ(M3)の駆動時間データ等により構成することができる。
盛付重量とは、例えば容器に盛り付けられる最終的な盛付重量(最終盛付重量)をいうが、例えば前盛り量を最終盛付重量に応じて変化させる場合等は前盛り量を盛付重量とし、該前盛り量に応じてシャッタ開度を変化させるように構成することもできる。
第2に、上記食材の盛付重量に対応して複数の盛付ボタンを設け、上記盛付重量の選択は、何れかの上記盛付ボタンの押圧により行うものであることを特徴とする上記第1記載の食材盛付装置により構成されるものである。
このように構成すると、盛付重量の選択を盛付ボタン(例えば大盛りボタン(28a)、普通盛りボタン(28b)、小盛りボタン(28c)等)の選択により容易に行うことができる。
第3に、上記容器の重量を計量可能な計量器を設けると共に、該計量器の計量値に応じて上記食材の盛付重量を決定する盛付量決定手段を設け、上記盛付重量の選択は、上記盛付量決定手段の上記決定に基づいて行うものであることを特徴とする上記第1記載の食材盛付装置により構成されるものである。
このように構成すると、容器を計量器上に置くことで、該容器の重量により自動的に盛付重量が決定される。
第4に、上記盛付量決定手段の盛付重量の決定は、上記計量値に基づいて容器重量が増大する場合はそれに対応して盛付重量も増加させるものであることを特徴とする上記第3記載の食材盛付装置により構成されるものである。
従って、例えば小盛りを希望する場合は、小盛り用の容器を計量器上に載置するだけ当該小盛容器に対応した盛付重量が決定され、大盛りを希望する場合は、大盛り用の容器を計量器上に載置すれば、上記小盛用の盛付重量よりも大きな重量の盛付重量が決定される。
第5に、上記開度データに基づく上記シャッタの開度の大きさは、上記シャッタ下方に設置される容器の上面開口面積の大きさに対応するものであることを特徴とする上記第1記載の食材盛付装置により構成されるものである。
従って、例えば盛付重量が例えば大盛りであれば、上面開口面積の大きい容器に対応して上記シャッタの開度が大きくなり、例えば盛付重量が小盛りであれば上面開口面積の小さい容器に対応して上記シャッタの開度が小さくなるため、容器の大きさに応じて適切かつきれいに食材を盛り付けることができる。
第6に、上記シャッタは中央から左右に二分割された一対のシャッタ部から構成し、かつ上記両シャッタ部の各両端部を前後方向回転軸により支持し、上記回転軸を回転駆動することにより、上記中央から下方向けて観音開きに開成するものであることを特徴とする上記第1〜5の何れかに記載の食材盛付装置により構成されるものである。
第7に、上記開度データは上記シャッタの下方向きの開き角度であることを特徴とする上記第6記載の食材盛付装置により構成されるものである。
尚、本欄において本発明の構成に対応して実施形態中の構成部材の符号をかっこ書で示したが、これは対応関係を明確化する趣旨であり、本発明の構成がこれらの構成部材に限定される趣旨ではない。
本発明によれば、例えば載置容器が皿のように料理の載置面積が大きい場合はシャッタを大きく開き、丼のように上面開口面積が皿に比べて小さい場合は、それに応じてシャッタを小さく開く等の制御を行うことができ、容器の種類(形状、大きさ、高さ等)に応じて適切かつきれいに食材を盛り付けることができる。即ち、丼や皿等の容器の種類に応じてシャッタ開度を変化させて、適切な盛り付けを実現し得る。
本発明に係る食材盛付装置の斜視図である。 同上装置の飯送出部の内部構造を示す斜視図である。 同上装置の飯送出部の内部構造を示す斜視図である。 同上装置の飯送出部の内部構造を示す斜視図である。 同上装置の飯送出部近傍の側面断面図である。 同上装置におけるシャッタ開閉機構を示す斜視図であり(a)はシャッタの閉鎖状態、(b)はシャッタの開成状態を示すものである。 同上装置におけるシャッタ開閉機構近傍の正面図であり、(a)はシャッタの閉鎖状態、(b)はシャッタの開成状態(大盛り)を示すものである。 同上装置におけるシャッタ開閉機構近傍の正面図であり、(a)はシャッタの開成状態(普通盛り)、(b)はシャッタの開成状態(大盛り)を示すものである。 同上装置の電気的構成を示すブロック図である。 (a)(b)共に同上装置のメモリに記憶される各種データを示す図である。 同上装置の動作手順を示すフローチャートである。 同上装置の動作手順を示すフローチャートである。 同上装置のCPUの機能を示すブロック図である。 同上装置のCPUの機能を示すブロック図である。 同上装置におけるシャッタ開閉機構近傍の他の実施形態の正面図である。
図1に示すものは、本発明に係る食材盛付装置1の全体構成を示す斜視図であり、同図において、1aは当該装置の外形を形成する筐体であり、当該筐体1aの上部に暖かい飯の供給された飯保温容器2が載置されている。この飯保温容器(食材保温容器)2の下面はスライド板3により閉鎖されており、当該スライド板3を手前に引き出すことにより当該容器2内部の飯を下方の飯送出部(食材送出部)4(図2参照)に落下供給し得るように構成されている。
上記食材盛付装置1の上記飯保温容器2の下方位置には、図2に示すように、機枠20上に水平支持板21が水平に固定されており、該支持板21上に左右壁板4a,4a’及び背面壁板4bが立設固定され、これら壁板4a,4a’,4b内に上記飯送出部4が形成されている。この飯送出部4において、5は上記水平支持板21上の左右壁板4a,4a’間に軸支された複数の飯送りローラであり、前後方向に水平に近接状態で並設されることにより、上部から供給される飯を前方(矢印A方向)に送り出すものである。これらの飯送りローラ5の各回転軸は各々上記右壁板4a’の外側に突出しており(図4参照)、該外側において各軸に偏心ピン6aの突出されたカム板6が各々固設され、各偏心ピン6aに1本の回転伝達杆7が連結されることにより、何れかの1つの飯送りローラ5(実際には飯送りローラ5’)が回転駆動されると、他の飯送りローラ5もこれに連動して同一方向かつ同一回転速度で回転し得るように構成されている。
上記飯送りローラ5の内、中央に配置された上記ローラ5’の左壁板4a側の回転軸には上記左壁板4aの外部において駆動歯車8(図3参照)が固設されており、該駆動歯車8に歯車9’が噛合し、該歯車9’と同軸の歯車9が駆動モータM1の駆動歯車10に噛合することにより、上記飯送りローラ5’は、上記各歯車を介して上記駆動モータM1により矢印a方向に回転駆動される。従って、これにより、上記各飯送りモータ5は同一方向(矢印a方向)に同時に回転駆動されるように構成されている。
11は上記飯送りローラ5の内、最前の飯送りローラ5”に近接して設けられた筒状の飯解しローラであり(図5参照)、左右の回転軸は上記左右壁板4a,4a’に軸支されている。この解しローラ11は、上記飯送りローラ5とは反対方向(矢印b方向)に回転することにより、上記飯送りローラ5により送られてきた飯を解しながら、最前列の飯送りローラ5”と上記送りローラ11との間の飯送出口11’から下方のシャッタ19に向けて飯を落下供給するものである。この解しローラ11の回転軸の上記左側の壁板4a外部側には駆動歯車12が固設されている(図3参照)。この駆動歯車12は、モータM2の回転により駆動されるシャフト13,14、及び該シャフト14により回転駆動される歯車15に噛合しており、該歯車15を介してモータM2により駆動されるものである。尚、16は上記飯送りローラ5の上方において上記左右壁板4a,4a’間に軸支された飯かき出し棒であり、上記歯車8に噛合する歯車17,18等を介して上記モータM1の駆動により上記飯送りローラ5と同時に矢印b方向(上記ローラ5と反対方向)に回転駆動され、上記棒16から突出する複数のかき出し片16aにより、上記ローラ5上の飯を矢印A方向にかき出すものである。
このような構成に基づいて、後述のプログラマブルコントローラ(以下、「コントローラ」という)27により、上記モータM1、M2を同時に一定時間駆動することにより、所定量の飯を上記飯送出口11’から後述のシャッタ19上に供給し得るように構成している。本実施の形態では、上記モータM1,M2をt1秒間駆動することにより、一例として100gの飯を閉鎖状態の上記シャッタ19上に供給し、当該状態で待機状態となるように構成している。尚、図2中右壁板4a’外側の駆動ローラ12’、駆動シャフト14’、13’等は上記飯解しローラ11を左右に2分割して両ローラ11を独立して駆動する場合の駆動機構であるが、本発明においては上記解しローラ11は単一ローラであり、上記左壁側4aの駆動系のみで駆動されるものとする。
上記水平支持板21における上記飯解しローラ11下方には飯通過口11aが開口しており(図2参照)、上記飯解しローラ11により下方に落下供給された飯は当該飯通過口11aを介して下方のシャッタ19上に供給されるように構成されている。
19は上記飯通過口11aの直下に配置された開閉シャッタであり、図6に示すように、その中央部から左シャッタ部19aと右シャッタ部19bに二分割されている。これらの左右シャッタ部19a,19bは、各々シャッタ機枠37に前後方向に軸支された一対の回転駆動軸22,22’に、各両端部を以って固定されており、図7(a)に示す閉鎖状態では何れのシャッタ部19a,19bも水平状態を維持しており、当該閉鎖状態においてはシャッタ中央部に方形凹部19’が形成された全体として略方形皿状をなしている。即ち、閉鎖状態においては上面開口の方形皿型容器を構成するものであり、当該容器の中央部を横断部分Sとして左右に分割形成し、各シャッタ部19a,19bを上記回転駆動軸22,22’を以って回動可能としたものである。従って、図6(b)に示すように、上記回転駆動軸22,22’を矢印d,d’方向に回転させることにより、両シャッタ部19a,19bを上記横断部分Sから下向き(矢印B方向)に観音開きに開口させ(図7(a))、図6(b)に示すように上記回転駆動軸22,22’を矢印e,e’方向に回転させることにより、両シャッタ部19a,19bを上向き(矢印C方向)に回動閉鎖し得るように構成している(図7(b))。
尚、本実施形態では上記シャッタ19は方形の皿状であるが、この形状に限らず、食材の供給容器形状に合わせて、例えば円形の茶碗状とし、当該茶碗状容器の中央部に横断部分を設け、当該茶碗状容器が2つに下向きに観音開きするように構成する等各種の形状をとることもできる。
上記回転駆動軸22,22’は上記シャッタ機枠37の背面板37’を介して後方に突出しており、当該突出部に駆動歯車23,23’が噛合し、これらの歯車23,23’、従って上記駆動軸22,22’を、複数の歯車から構成される駆動力伝達機構23”を介して正逆駆動モータM3を以って図6(b)e,e’方向又はd,d’方向に同時に回転することにより、上記シャッタ19を開閉駆動するものである。従って、当該駆動モータM3の正転の駆動時間により、上記各シャッタ部19a,19bの開成の開き角度が決定される。本実施形態では、上記コントローラ27のメモリ27cに最終的な盛付重量(盛付容器の大きさ)である大盛り、普通盛り、小盛りに各々応じた上記モータM3の駆動時間、即ち、大盛り(容器)=ta秒、普通盛り(容器)=tb秒、小盛り(容器)=tc秒(ta>tb>tc)を開度データとして予め記憶しており(図10(a)参照)、上記コントローラ27において、これらの種類に応じて動作時間を選択し得るように構成している。
従って、最終盛付重量(盛付重量)として大盛りが選択された場合は、上記駆動モータM3が最も長い時間であるta秒矢印d,d’方向に駆動され、それによりシャッタ部19a,19bは互いに下方に開成して行き、最も広い開閉角度(θ1=約60度)まで開く(図8(b)参照)。最終盛付重量(盛付重量)として普通盛りが選択された場合は、上記駆動モータM3がta秒より短いtb秒間矢印d,d’方向に駆動され、それによりシャッタ部19a,19bは上記開閉角度θ1より狭い開閉角度(θ2=約50度)まで開き(図8(a)参照)、最終盛付重量(盛付重量)として小盛りが選択された場合は、上記駆動モータM3はtbよりさらに短いtc秒間矢印d,d’方向に駆動され、それにより上記シャッタ部19a,19bは上記開閉角度θ2よりさらに狭い開閉角度θ3(=約40度)まで開く(図7(b)参照)。上記シャッタ19の開成角度は、各容器の上面開口面積に対応して、当該面積が大きい場合は開成角度を大きく、当該面積が小さい場合は開成面積を小さくなるように決定している。このように、盛り付け重量の種類により、シャッタ19の開閉角度を変化させるように構成することにより、各種大きさの容器に適した盛り付けが可能となる。
26は上記シャッタ19の下方に設けられた容器載置部であり、中央部に前方から後方に向けて凹部26aが形成され、当該凹部26a上に丼等の容器(大盛り容器25a、普通盛り容器25b、小盛り容器25c等)を載置するものである。この容器載置部26は、上記機枠20とは別個に、その下面に設置されたロードセル(計量器)24上に支持部材24b、24b’により支持された状態となっており、該ロードセル24により上記容器載置部26上に載置される容器の重量を計量し得るように構成している。
また、上記容器載置部26の凹部26a上に容器を載置すると、上記ロードセル24から計量信号がコントローラ27に送出され(図9参照)、該コントローラ27において容器重量(ここで、大盛り容器の重量=Ga[g],普通盛り容器の重量=Gb[g],小盛り容器の重量=Gc[g]とする)を認識記憶し得るように構成されている(図10(a)参照)。
次に、本発明の電気的構成について図9に基づいて説明する。同図において27は上記プログラマブルコントローラであり、入力部に上記ロードセル24、及び大盛りボタン28a、普通盛りボタン28b、小盛りボタン28cを含む盛付ボタン28、及び各種動作時間を計時するタイマTが接続されており、出力部に制御対象としての上記飯送りローラ5及び飯かき出し棒16を駆動するためのモータM1、上記飯解しローラ11を駆動するためのモータM2、上記シャッタ19を開閉駆動するための正逆駆動モータM3が接続されている。
上記コントローラ27において、27bは図11(第1の実施形態)又は図12(第2の実施形態)に示す動作手順のプログラムを記憶しているメモリ、27aは上記入力部に接続された各機器からの信号に基づいて上記メモリ27bに記憶されているプログラムに従って図11又は図12に示す動作を実行するCPU、27cは上記プログラムの実行に必要な各種データを記憶しているメモリ(記憶手段)であり、上記プログラム実行中の各種データの一時的記憶装置としても使用されるものである。
上記メモリ27cには、以下の各種データが記憶されている(図10(a)参照)。
(1)シャッタ19上に貯留される前盛り飯の重量を決定するための駆動モータM1、M2の駆動時間(図10(a)参照)
上記メモリ27cには当該駆動時間として時間t1秒を記憶している。上記モータM1、M2をt1秒間駆動することにより、上記シャッタ19上に100gの前盛用の飯を供給し得るものとする。尚、本実施形態においては、かかる前盛り重量は大盛り、普通盛り、小盛りについて同一とするが、各盛り付け量に応じて前盛り重量を変化させることもできる。さらに、シャッタ19下方に計量器(ロードセル)を設け、シャッタ19上に貯留される飯の重量を計量可能とし、当該ロードセルにより前盛り量を計量制御するように構成しても良い。
(2)シャッタ19の開き角度を実現するためのモータM3の駆動時間(図10(a)参照)
上記メモリ27cには、大盛りの場合のシャッタ19の開度を実現するためのモータM3の駆動時間であるta秒、普通盛りのシャッタ19の開き角度を実現するためのモータM3の駆動時間であるtb秒、小盛りの場合のシャッタ19の開き角度を実現するためのモータM3の駆動時間であるtc秒が各々盛付量に対応して記憶されている。尚、かかる駆動時間は、ta>tb>tcの関係を有している。
(3)最終的な盛付重量
上記メモリ27cには、最終盛付重量(盛付重量)として、大盛りの場合は250g、普通盛りの場合は200g、小盛りの場合は150gが記憶されている。上記(1)〜(3)のデータは一例であり、任意に設定変更が可能である。
(4)その他
上記メモリ27cには上記ロードセル24にて測定した各容器の重量であるGa,Gb、Gcが記憶される。
図13に示すものは、当該第1の実施形態における上記コントローラ27の機能をブロック化したものであり、当該ブロック図において、30は前盛り手段であり、上記メモリ27cから駆動時間データt1を読み出して食材送出モータ駆動手段31を以って上記モータM1とM2をt1秒間駆動するものである。上記食材送出モータ駆動手段31は、上記モータM1,M2を駆動制御するものであり、上記ロードセル24から計量信号Grが送られてきたタイミングで上記モータM1、M2の駆動を再開する動作を行うものである。
32はシャッタ開度決定手段であり、押圧された盛付ボタン28の種類に応じて大盛り、普通盛り、小盛りの各盛付量を判別し、押圧されたボタンに対応するシャッタ開度データ(ta,tb,tc)をメモリ27cから読み出して、当該開度を決定するものである。また、このシャッタ開度決定手段32は決定された開度データ(例えばtb)をシャッタ駆動制御手段33に通知すると共に、押圧されたボタンの盛付重量(大盛り、普通盛り、小盛りの何れか)を比較手段35に通知するものである。
33は上記シャッタ開度決定手段32にて決定されたシャッタ開度に基づいて所定時間の間モータM3を駆動するシャッタ駆動制御手段、34は上記ロードセル24からの計量信号Grを受けると、計量信号Grからメモリ27cに記憶されている容器重量(例えばGa)を減算して飯のみの重量Gを演算する演算手段、35は上記シャッタ開度決定手段32から通知された盛付重量に対応する最終盛付重量(例えば250g)をメモリ27cから読み出し、上記演算手段34から入力する上記重量Gが当該最終盛付重量に達するか否かを判断し、該最終盛付重量に達した場合は食材送出モータ駆動手段31を以ってモータM1,M2の駆動を停止すると共に、上記シャッタ駆動制御手段33に閉鎖指令を送出する比較手段である。
本発明は上述のように構成されているものであるから、以下、本発明の動作を説明する。
1.第1の実施形態(図11の動作)
まず、本装置の飯保温容器2に暖かい飯を供給し、スライド板3を引き抜いて飯を飯送出部4内に落下供給した状態にあるものとする。かかる状態で本装置をスタートさせると、コントローラ27(前盛り手段30)はメモリ27cに記憶されている動作時間データt1を読み出し、食材送出モータ駆動手段31を以ってt1秒の間、飯送りローラ5の駆動モータM1と飯解しローラ11の駆動モータM2を駆動する(図11P1、P2)。かかるモータM1、M2が駆動されると、上記飯送りローラ5及び飯かき出し棒16が回転して飯送出部4内の飯が矢印A方向に送られると共に、飯解しローラ11の回転により、上記飯が下方に落下供給されていき、当該飯は閉鎖状態のシャッタ19上に貯留されていく。
上記コントローラ27(前盛り手段30)は上記各モータM1、M2を駆動開始してからタイマTによる計時動作を開始しており、タイマ経過時間が上記t1秒に達すると、食材送出モータ駆動手段31を以って上記各駆動モータM1、M2の駆動を停止する(図10P3)。すると、上記飯送りローラ5及び飯解しローラ11の回転も停止し、これにより上記シャッタ19上には一定重量(ここでは一例として100g)の飯が供給されたものとする。尚、本装置はここで動作を停止し、容器の載置を待つ待機状態となる。
(1−1)大盛りの場合
ここで、例えば客の注文が大盛りであれば、操作者は大盛り用の容器25aを容器載置部26の凹部26a上に載置する(図11P4,図8(a))。このときロードセル24から計量信号がコントローラ27に送出され、該コントローラ27は当該容器重量Gaを認識し、メモリ27cに記憶する(図11P5、図10(a))。
次に、操作者は注文に従って盛付ボタン28の内、大盛りボタン28aを押圧する(図11P6)。すると、上記コントローラ27(シャッタ開度決定手段32)はこれを検出し(図11P7)、メモリ27cからシャッタ駆動モータM3の大盛り用の駆動時間taを読み出し、シャッタ駆動制御手段33を以ってta秒の間、シャッタ駆動モータM3を駆動する(図11P8)。これにより、上記シャッタ19は矢印B方向に開き、図8(b)に示す大盛り用の角度(θ1)まで開いて停止する。すると、上記シャッタ19上に貯留されていた飯(100g)は下方の大盛り用の容器25a内に落下供給される。従って、上記ロードセル24は上記容器重量Gaに該容器25a内に供給された飯の重量を加算した計量信号Grを上記コントローラ27に送出する。このとき、上記シャッタ19は大盛りの容器25aの上面開口面積に合わせて広く開くため、シャッタ19上の飯を迅速に容器25a内に供給し得るし、大盛り容器25aの広い開口面積に合わせてきれいに盛り付けすることができる。
上記コントローラ27(食材送出モータ駆動手段31)は上記計量信号Grを受信すると、上記駆動モータM1及び上記駆動モータM2を駆動開始すると共に(図11P13)、演算手段34が当該計量信号Grからメモリ27cに記憶した大盛りの容器重量Gaを差し引いた[Gr−Ga]=G(供給される飯のみの重量)を飯の供給重量として演算し、比較手段35がメモリ27cに記憶されている大盛りの最終盛付重量(盛付重量)である250gを読み出し、当該供給重量Gが当該最終盛付重量250gに達するか否かを判断する。従って、上記各モータM1、M2の駆動により、上記飯解しローラ11により解された飯が開成状態のシャッタ19を介して下方の容器25a内に供給されて行き、上記計量信号Grに基づいて供給重量Gが大盛りの盛付重量(250g)に達したか否かを判断する(図11P13、P14)。このとき、上記シャッタ19は大盛り用の角度で大きく開口しているので、上記追加して供給される飯の量(この場合150g)が多くても、該シャッタ19を介して迅速に容器25a内に飯を供給し得る。
こうして上記容器25aに飯が順次落下供給されていき、その重量が250gに達すると、上記コントローラ27(比較手段35)は、上記計量信号Grに基づいて供給重量Gが目標値の100%に達したことを検出し(図11P14)、食材送出モータ駆動手段31を以って上記駆動モータM1及びM2の駆動を停止して、飯の供給動作を停止すると共に(図11P15)、その後比較手段35がシャッタ駆動制御手段33を以って駆動モータM3を反対方向に駆動して上記シャッタ19を閉鎖する(図11P16)。その後は、ステップP1に戻って、前盛り手段30により上記駆動モータM1,M2がt1秒駆動され(図11P1、P2)、閉鎖状態のシャッタ19上に100gの飯が供給されて待機状態となる。以降は同様の動作の繰り返しとなる。
このように、大盛りの飯を供給する場合は、シャッタ19の開度が大きいため、効率的かつ迅速に大盛り容器25aへの盛り付けを行うことができるし、上面開口面積の大きな大盛りの容器25aに合わせてきれいに盛り付けを行うことができる。
(1−2)普通盛りボタンを押した場合
次に、客の注文が普通盛りであれば、操作者は普通盛り用の容器25bを容器載置部26の凹部26a上に載置する(図11P4)。このときロードセル24から計量信号がコントローラ27に送出され、該コントローラ27は当該容器重量Gbを認識し、メモリ27cに記憶する(図11P5、図10(a))。
次に、操作者は盛付ボタン28の内、普通盛りボタン28bを押圧する(図11P6)。すると、上記コントローラ27(シャッタ開度決定手段32)はこれを検出し(図11P9)、メモリ27cからシャッタ駆動モータM3の普通盛り用の駆動時間tbを読み出し、シャッタ駆動制御手段33を以ってtb秒の間、シャッタ駆動モータM3を駆動する(図11P10)。これにより、上記シャッタ19は矢印B方向に開き、図8(a)に示す普通盛り用の角度θ2まで開いて停止する。上記シャッタ19上に貯留されていた飯は下方の普通盛り用の容器25b内に落下供給される。従って、上記ロードセル24は上記容器重量Gbに該容器25b内に供給された飯(100g)の重量を加算した計量信号Grを上記コントローラ27に送出する。このとき、上記シャッタ19は普通盛りの容器25bの上面開口面積に合った角度(θ2)で開くため、シャッタ19上の飯を迅速に容器25b内に供給し得るし、飯が容器25b外部にこぼれ落ちることもない。
上記コントローラ27(食材送出モータ駆動手段31)は上記計量信号Grを受信すると、上記駆動モータM1及びM2を駆動開始すると共に(図11P13)、演算手段34が当該計量信号Grから容器重量Gbを差し引いた[Gr−Gb]=G(供給される飯のみの重量)を飯の供給重量として演算し、比較手段35がメモリ27cに記憶されている普通盛りの最終盛付重量(盛付重量)である200gを読み出し、当該供給重量Gが当該最終盛付重量200gに達するか否かを判断する。従って、上記各モータM1、M2の駆動により、上記飯解しローラ11により解された飯が開成状態のシャッタ19を介して下方の容器25a内に供給されて行き、上記計量信号Grに基づいて供給重量Gが普通盛りの盛付重量(200g)に達したか否かを判断する(図11P13、P14)。このとき、上記シャッタ19は普通盛り用の角度で開口しているので、上記追加供給される飯の量(この場合100g)を容器外にこぼすことなく迅速、確実に容器内に供給し得る。
このように上記容器25bに飯が順次落下供給されていき、その重量が200gに達すると、上記コントローラ27(比較手段35)は、上記計量信号Grに基づいて供給重量Gが目標値の100%に達したことを検出し(図11P14)、食材送出モータ駆動手段31を以って上記駆動モータM1及びM2の駆動を停止して、飯の供給動作を停止すると共に(図11P15)、その後比較手段35の指令によりシャッタ駆動制御手段33を以って駆動モータM3を反対方向に駆動して上記シャッタ19を閉鎖する(図11P16)。その後は、ステップP1に戻って、上記駆動モータM1,M2がt1秒駆動され(図11P1、P2)、閉鎖状態のシャッタ19上に100gの飯が供給されて待機状態となり、以降は同様の動作の繰り返しとなる。このように、普通盛り容器の開口面積に応じて当該容器25b内にきれいに盛り付けを行うことができる。
(1−3)小盛りボタンを押した場合
次に、客の注文が小盛りであれば、操作者は小盛り用の容器25cを容器載置部26上に載置する(図11P4)。このときロードセル24から計量信号がコントローラ27に送出され、該コントローラ27は当該容器重量Gcを認識し、メモリ27cに記憶する(図11P5)。
次に、操作者は盛付ボタン28の小盛りボタン28cを押圧する(図11P6)。すると、上記コントローラ27(シャッタ開度決定手段32)はこれを検出し(図11P11)、メモリ27cからシャッタ駆動モータM3の小盛り用の駆動時間tcを読み出し、シャッタ駆動制御手段33を以ってtc秒の間、シャッタ駆動モータM3を駆動する(図11P12)。これにより、上記シャッタ19は矢印B方向に開き、図7(b)に示す小盛り用の角度θ3まで開いて停止する。すると、上記シャッタ19上に貯留されていた飯は下方の小盛り用の容器25c内に落下供給される。従って、上記ロードセル24は上記容器重量Gcに該容器25c内に供給された飯(100g)の重量を加算した計量信号Grを上記コントローラ27に送出する。このとき、上記シャッタ19は小盛りの容器25cの上面開口面積に合った狭い角度(θ3)で広く開くため、シャッタ19上の飯を容器25c内に確実に供給し得て、飯が容器25c外部にこぼれ落ちることもない。
上記コントローラ27(食材送出モータ駆動手段31)は上記計量信号Grを受信すると、上記駆動モータM1,M2を駆動開始すると共に(図11P13)、演算手段34が上記と同様に当該計量信号Grから容器重量Gcを差し引いた[Gr−Gc]=Gを飯の供給重量として演算し、比較手段35がメモリ27cに記憶されている小盛りの最終盛付重量(盛付重量)である150gを読み出して、当該供給重量Gが150gに達するか否かを判断する。従って、上記飯解しローラ11により解された飯が開成状態のシャッタ19を介して下方の容器25c内に供給されて行き、上記計量信号Grに基づいて供給重量Gが小盛りの盛付重量(150g)に達したか否かを判断する(図11P14)。このとき、上記シャッタ19は小盛り用の狭い角度で開口しているので、上記追加供給される飯の量(この場合50g)を容器外にこぼすことなく迅速、確実に容器内に供給し得る。
そして上記容器25cに飯が順次落下供給されていき、その重量が150gに達すると、上記コントローラ27(比較手段35)は、上記計量信号Grに基づいて供給重量Gが目標値の100%に達したことを検出し(図11P14)、食材送出モータ駆動手段31を以って上記駆動モータM1及びM2の駆動を停止して、飯の供給動作を停止すると共に(図11P15)、その後シャッタ駆動制御手段33がモータM3を反対方向に駆動して上記シャッタ19を閉鎖する(図11P16)。その後は、上記と同様に、ステップP1に戻って、上記と同様の動作が繰り返し行われる。このように、小盛り容器25cの狭い開口面積に応じてきれいに盛り付けることができる。
上述のように、盛付ボタン28の内、大盛りボタン28aが押された場合は大盛り容器25aの開口面積に応じてシャッタ19の開き角度を大とし、小盛りボタン28cが押された場合は小盛り容器25cの開口面積に応じてシャッタ19の開き角度を小となしたので、各盛り付け量に応じた適切な角度でシャッタを開成して盛り付けを行うことができる。
2.第2の実施形態(図12の動作)
第2の実施形態は、容器の重量に応じてシャッタの開き角度を自動的に調節し得るようにしたものである。当該実施形態においては、上記コントローラ27のメモリ27cには、上記第1の実施形態のデータに加えて、図10(b)に示す第1及び第2の基準値α[g]、β[g]を記憶している。これらの基準値は、α>βの関係を有している。
これらのデータは、容器が大盛りの容器25a、普通盛りの容器25b、或いは小盛りの容器25cの何れであるかを判断するための基準データである。
第2の実施形態における機能ブロック図を図14に示す。同図に示すように、上記第1の実施形態と異なり盛付ボタン28’には大盛り、普通盛り、小盛り等の区別が存在せず、また第1の実施形態には存在しない、容器の計量値に基づいて最終盛付重量(盛付重量)を自動的に決定する盛付量決定手段36が追加されている。当該実施形態においては、同図に示すようにコントローラ27の盛付量決定手段36が、ロードセル24からの信号に基づく計量値W(本実施形態の場合は、Ga、Gb、又はGc)を認識し、該計量値Wがα[g]以上であれば盛付重量は大盛りでかつ大盛り容器25aであると判断し、上記計量値Wがβ[g]以下であれば盛付重量は小盛りでかつ小盛り容器25cであると判断し、計量値Wがα[g]より小でβ[g]より大である場合は盛付重量が普通盛りでかつ普通盛りの容器25bであると判断し、当該判断結果に基づいて以下の動作が行われるものである(図12P6〜P9参照)。このように構成すると、計量される容器の重量にある程度幅或いはばらつきがあっても確実に最終盛付重量(盛付重量)を判別することができる。また、上記盛付量決定手段36は決定した盛付重量を比較手段35及びシャッタ開度決定手段32に通知する。尚、図14において図13と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
以下、第2の実施形態を図12に基づいて説明する。本装置1を駆動開始すると、前盛り手段30によりモータM1,M2がt1時間駆動され、シャッタ11上に100gの飯が供給されて待機状態となるまでは(図12P1〜P3)、図11の動作(P1〜P3)と同様である。
(2−1)大盛りの場合
その後、操作者は客の注文が大盛りである場合は、大盛り用の容器25aを容器載置部26の凹部26aに載置する(図12P4)。すると、ロードセル24の計量信号がコントローラ27に送出され、該コントローラ27は当該計量信号に基づいて容器重量W=Gaをメモリ27cに記憶する(図12P5、図10(a))。その後、コントローラ27(盛付量決定手段36)は当該容器重量Gaとメモリ27cに記憶している比較用基準値α、βとを比較する。その結果、コントローラ27(盛付量決定手段36)が当該容器重量Gaは、Ga≧αであることを検出し、該検出に基づいて当該容器が大盛り容器であると判断し、かつ盛付重量が大盛りであることをシャッタ開度決定手段32及び比較手段35に通知する(図12P6、P7)。
次に、操作者が盛付ボタン28’を押すと(図12P10)、コントローラ27(シャッタ開度決定手段32)は大盛り容器であるとの上記盛付量決定手段36の判断に基づいて、メモリ27cから大盛り用のシャッタ開度を規定する駆動時間taを読み出し、シャッタ駆動制御手段33を以ってシャッタ駆動モータM3をta秒間駆動する(図12P11)。すると、シャッタ19は図8(b)に示す大盛り用の角度(θ1)まで開き、該シャッタ19上に貯留されていた飯(100g)は下方の大盛り容器25aに落下する。これにより、上記ロードセル24は上記容器重量Gaに該容器25a内に供給された飯の重量(100g)を加算した計量信号Grを上記コントローラ27に送出する。このとき、上記シャッタ19は大盛りの容器25aの上面開口面積に合わせて広く開くため、シャッタ19上の飯を迅速に容器25a内に供給し得る。
上記コントローラ27(食材送出モータ駆動手段31)は上記計量信号Grを受信すると、上記駆動モータM1及びM2を駆動開始すると共に(図12P14)、演算手段34が当該計量信号Grから容器重量Gaを差し引いた[Gr−Ga]=G(飯のみの重量)を飯の供給重量として演算し、比較手段35がメモリ27cに記憶されている大盛りの最終盛付重量である250gを読み出して、当該供給重量Gが当該最終盛付重量250gに達するか否かを判断する(図12P15)。従って、上記各モータM1、M2の駆動により、上記飯解しローラ11により解された飯が開成状態のシャッタ19を介して下方の容器25a内に供給されて行き、上記計量信号Grに基づいて供給重量Gが大盛りの盛付重量(250g)に達したか否かを判断する(図12P15)。
このように、上記容器25aに飯が順次落下供給されていき、その重量が250gに達すると、上記コントローラ27(比較手段35)は、上記計量信号Grに基づいて供給重量Gが目標値の100%に達したことを検出し、食材送出モータ駆動手段31を以って上記駆動モータM1及びM2の駆動を停止して、飯の供給動作を停止すると共に(図12P15、P16)、その後シャッタ駆動制御手段33が駆動モータM3を反対方向に駆動して上記シャッタ19を閉鎖する(図12P17)。その後は、ステップP1に戻って、上記駆動モータM1,M2がt1秒駆動され(図12P1、P2)、閉鎖状態のシャッタ19上に100gの飯が供給されて待機状態となる。以降は同様の動作の繰り返しとなる。
このように、大盛りの飯を供給する場合は、第1の実施形態と同様にシャッタ19の開度が大きいため、効率的かつ迅速に大盛り容器への盛付を行うことができるし、容器を載置するだけで自動的に所望の重量の盛り付けを行うことができる。
(2−2)普通盛りの場合
操作者は客の注文が普通盛りである場合は、普通盛り用の容器25bを容器載置部26の凹部26aに載置する(図12P4)。すると、ロードセル24の計量信号がコントローラ27に送出され、該コントローラ27は当該計量信号に基づいて容器重量W=Gbを認識記憶する(図12P5)。その後、コントローラ27(盛付量決定手段36)は当該容器重量Gbとメモリ27cに記憶している比較用基準値α、βとを比較する。その結果、コントローラ27(盛付量決定手段36)は当該容器重量Gbが、α>Gb>βであることを検出し、該検出に基づいて当該容器が普通盛り容器であると判断し、盛付重量が普通盛りである旨を比較手段35とシャッタ開度決定手段32に通知する(図12P6、P8)。
次に、操作者が盛付ボタン28’を押すと(図12P10)、コントローラ27(シャッタ開度決定手段32)は普通盛り容器であるとの上記盛付量決定手段36の上記判断に基づいて、メモリ27cから普通盛り用のシャッタ開度を規定する駆動時間tbを読み出し、シャッタ駆動制御手段33を以ってシャッタ駆動モータM3をtb秒間駆動する(図12P12)。すると、シャッタ19は図8(a)に示す普通盛り用の角度(θ2)まで開き、該シャッタ19上に貯留されていた飯(100g)は下方の普通盛り容器25bに落下する(図12P12)。従って、上記ロードセル24は上記容器重量Gbに該容器25b内に供給された飯の重量(100g)を加算した計量信号Grを上記コントローラ27に送出する。このとき、上記シャッタ19は普通盛りの容器25bの上面開口面積に合った角度で広く開くため、上記第1の実施形態と同様、シャッタ19上の飯を迅速に容器25b内に供給し得るし、飯が容器25b外部にこぼれ落ちることもない。
上記コントローラ27(食材送出モータ駆動手段31)は上記計量信号Grを受信すると、上記駆動モータM1及びM2を駆動開始すると共に(図12P14)、演算手段34が当該計量信号Grから容器重量Gbを差し引いたG(飯のみの重量)を飯の供給重量として演算し、比較手段35が、当該供給重量Gがメモリ27cに記憶されている普通盛りの最終盛付重量(盛付重量)である200gに達するか否かを判断する(図12P15)。
そして、上記容器25aに飯が順次落下供給されていき、その重量が200gに達すると、上記コントローラ27(比較手段35)は、上記計量信号Grに基づいて供給重量Gが目標値の100%に達したことを検出し、上記駆動モータM1及びM2の駆動を停止して、飯の供給動作を停止すると共に(図12P15、P16)、その後シャッタ駆動制御手段33が駆動モータM3を反対方向に駆動して上記シャッタ19を閉鎖する(図12P17)。その後は、ステップP1に戻って同様の動作の繰り返しとなる。
(2−3)小盛りの場合
操作者は客の注文が普通盛りである場合は、小盛り用の容器25cを容器載置部26aに載置する(図12P4)。すると、ロードセル23の計量信号がコントローラ27に送出され、該コントローラ27は当該計量信号に基づいて容器重量Gcを認識記憶する(図12P5)。その後、盛付量決定手段36は当該容器重量Gcとメモリ27cに記憶している比較用基準値α、βとを比較する。その結果、盛付量決定手段36は当該容器重量Gcが、Gc≦βであることを検出し、該検出に基づいて当該容器が小盛り容器であると判断し、かつ小盛りである旨比較手段35とシャッタ開度決定手段32に通知する(図12P6、P9)。
次に、操作者が盛付ボタン28’を押すと(図12P10)、シャッタ開度決定手段32aは小盛り容器であるとの上記判断に基づいて、メモリ27cから小盛り用のシャッタ開度を規定する駆動時間tcを読み出し、シャッタM3駆動手段を以ってシャッタ駆動モータM3をtc秒間駆動する(図12P13)。すると、シャッタ19は図7(b)に示す小盛り用の角度(θ3)まで開き、該シャッタ19上に貯留されていた飯(100g)は下方の普通盛り容器25cに落下する。従って、上記ロードセル24は上記容器重量Gcに該容器25c内に供給された飯の重量(100g)を加算した計量信号Grを上記コントローラ27に送出する。このとき、上記シャッタ19は小盛り用の狭い角度で開口しているので、上記追加供給される飯の量(この場合50g)を容器外にこぼすことなく迅速、確実に容器内に供給し得る。
上記食材送出モータ駆動手段31は上記計量信号Grを受信すると、上記駆動モータM1及びM2を駆動開始すると共に(図12P14)、演算手段34が当該計量信号Grから容器重量Gcを差し引いたG(飯のみの重量)を飯の供給重量として演算し、比較手段35が、当該供給重量Gがメモリ27cに記憶されている小盛りの最終盛付重量(盛付重量)である150gに達するか否かを判断する(図12P15)。
そして、上記容器25aに飯が順次落下供給されて行き、その重量が150gに達すると、上記比較手段35は、供給重量Gが目標値の100%に達したことを検出し、食材送出モータ駆動手段31を以って上記駆動モータM1及びM2の駆動を停止して、飯の供給動作を停止すると共に(図12P15、P16)、その後シャッタ駆動制御手段33が駆動モータM3を反対方向に駆動して上記シャッタ19を閉鎖する(図12P17)。その後は、ステップP1に戻って以降は同様の動作の繰り返しとなる。
上述のように、第2の実施形態においては、所定の容器を載置して盛付ボタン28’を押すだけで、容器の大きさ(重量)に応じてシャッタ19の開き角度が変化するように構成されているため、各種の容器の大きさに対して迅速適確に飯を盛りつけることができるものである。
さらに、第3の実施形態を説明する。この実施形態は図15に示すように、上記容器載置部26上の所定高さ位置に反射型光センサ(高さ検出センサ)41を設け、上記容器載置部26の凹部26a上に丼等の背の高い容器25’を載置した場合にこれを検出して該センサ41をオン状態とし、皿等の背の低い容器25”を載置した場合は上記光センサ41をオフ状態とするように構成する。そして、上記コントローラ27は、盛付ボタン28又は盛付ボタン28’が押圧されたとき、光センサ41がオンしていた場合(例えば丼の場合)は、シャッタ駆動制御手段33が上記駆動モータM3を所定時間駆動して、上記容器に合った小さい開き角度(例えば図7(b)のθ3(第1のシャッタ開度))でシャッタを開成し、上記光センサ41がオフの場合(例えば皿の場合)は、上記シャッタ駆動制御手段33が上記駆動モータM3を上記容器の場合より長い時間駆動して、上記シャッタ19の開き角度を大きく(例えば図8(b)のθ1(第2のシャッタ開度))するように制御する。このように構成すると、例えば載置容器が皿25”のように料理の載置面積が大きい場合はシャッタ19を大きく開き、丼25’のように上面開口面積が皿に比べて小さい場合は、それに応じてシャッタ19を小さく開く等の制御を行うことができ、容器の種類(形状、大きさ、高さ等)に応じて適切かつきれいに食材を盛り付けることができる。
以上のように、本発明によれば、選択された最終盛付重量(盛付重量)に対応してシャッタ19の開度(開き角度)を増減することができるため、例えば大盛りの場合は大盛り用の大きな容器25aに対してシャッタ開度を大きく設定し、小盛りの場合は小盛り用の小さい容器25cに対してシャッタ開度を小さく設定する等の制御を容易に行うことができる。
これにより盛付重量に対応した適切なシャッタ開度で容器内へ食材の盛り付けを行うことができ、容器の大きさが変化しても容器外に食材をこぼすこと等なく、容器の開口面積等を考慮して容器内の適切な位置に食材を見栄えよく盛り付ける等の適切かつきれいな盛り付けを実現し得るものである。
また、最終盛付重量(盛付重量)が大盛りの場合は大きな容器を使用し、最終盛付重量(盛付重量)が小盛りの場合は小さな容器を使用する等の最終盛付重量(盛付重量)に対応して各種の大きさの容器を使用することができる。
また、盛付重量の選択は盛付重量に対応した複数の盛付ボタン28の何れかを押圧することにより行うことができ、かつ当該盛付重量に対応したシャッタ開度で適切な盛り付けを行うことができる。
また、第2に実施形態では、当該容器の重量に基づいて自動的に最終盛付重量(盛付重量)が決定され、しかも決定された盛付重量に対応した適切なシャッタ開度で盛り付けが行われるため、極めて操作性の良い食材盛付装置を実現することができる。
尚、上記各実施形態では、大盛り、普通盛り、小盛りの各ボタン28a〜28cを示したが、これらのボタンに代えて、最終盛付重量を直接表示するボタン、例えば「250gボタン」、「200gボタン」、「150gボタン」等を複数も設けても良い。
また、上記実施形態では食材として飯を例に説明したが、食材としては飯以外の各種食材を用いることができる。尚、図1中2’は飯保温容器2の蓋、40は食材盛付装置1の前面側カバーである。
本発明によれば、選択された盛付重量に対応してシャッタ開度を増減することができるため、例えば大盛りの場合は大盛り用の大きな容器に対応してシャッタ開度を大きく設定し、小盛りの場合は小盛り用の小さい容器に対応してシャッタ開度を小さく設定する等の制御を行うことができる。これにより盛付重量に対応した適切なシャッタ開度で容器内へ食材の盛り付けを行うことができ、容器の大きさが変化しても容器外に食材をこぼすこと等なく、適切な盛り付けを行うことができる。
また、盛付重量が大盛りの場合は大きな容器を使用し、盛付重量が小盛りの場合は小さな容器を使用する等、盛付重量に対応した適切な大きさの容器を使用することができる。
また、シャッタ開度の設定は、盛付重量に対応した複数の盛付ボタンの何れかの押圧操作により、きわめて容易に行うことができる。
また、容器の重量に基づいて自動的に盛付重量を決定することができ、しかも決定された盛付重量に対応したシャッタ開度で盛り付けが行われるため、極めて操作性の良い食材盛付装置を実現することができる。
1 食材供給装置
4 飯送出部
5 飯送りローラ
11 飯解しローラ
19 シャッタ
19a 左シャッタ部
19b 右シャッタ部
22,22’ 前後方向回転駆動軸
24 ロードセル
25a 大盛り容器
25b 普通盛り容器
25c 小盛り容器
26 容器載置部
27 プログラマブルコントローラ
27c メモリ
28,28’ 盛付ボタン
28a 大盛りボタン
28b 普通盛りボタン
28c 小盛りボタン
32 シャッタ開度決定手段
33 シャッタ駆動制御手段
31 食材送出モータ駆動手段
36 盛付量決定手段
θ1〜θ3 角度

Claims (2)

  1. 食材送出部に蓄積された食材を所定量毎に搬出する食材送出機構と、盛付ボタンの押圧に基づいてシャッタを開成するシャッタ開閉機構とを有し、該シャッタを開成して上記食材送出部の食材を上記シャッタ下方に載置された容器に供給する食材盛付装置において、
    上記容器を載置する容器載置部の所定高さ位置に容器の高さを検出する高さ検出センサを設け、
    上記盛付ボタンの押圧に基づくシャッタの開成時に、上記高さ検出センサが容器を検出した場合は第1のシャッタ開度でシャッタを開成し、上記高さ検出センサが容器を検出しない場合は、上記第1のシャッタ開度より大きなシャッタ開度でシャッタを開成すべく、上記シャッタ開閉機構を制御するシャッタ駆動制御手段を設けたものであることを特徴とする食材盛付装置。
  2. 上記シャッタは中央から左右に二分割された一対のシャッタ部から構成し、かつ上記両シャッタ部の各両端部を前後方向回転軸により支持し、
    上記回転軸を回転駆動することにより、上記中央から下方向けて観音開きに開成するものであり、
    上記シャッタ開度は上記シャッタの下方向き開き角度である請求項1記載の食材盛付装置。
JP2009174205A 2009-07-27 2009-07-27 食材盛付装置 Pending JP2009278999A (ja)

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