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JP2009277628A - 照明システム - Google Patents

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JP2009277628A JP2008130734A JP2008130734A JP2009277628A JP 2009277628 A JP2009277628 A JP 2009277628A JP 2008130734 A JP2008130734 A JP 2008130734A JP 2008130734 A JP2008130734 A JP 2008130734A JP 2009277628 A JP2009277628 A JP 2009277628A
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Koki Noguchi
公喜 野口
Wataru Tanaka
田中  渉
Tadashi Murakami
忠史 村上
Katsumi Watanabe
加津己 渡辺
Manabu Inoue
学 井上
Naohiro Toda
直宏 戸田
Yoko Matsubayashi
容子 松林
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Abstract

【課題】画像センサを用いて人を検知し、人以外の移動物体などの誤検知を低減し、信頼性の高い点灯制御を行う照明制御システムを提供する。
【解決手段】光源Lと、画像を検出する画像センサ100と、画像センサ100の出力から、検知結果を算出する演算部200と、画像センサ100からの画像情報に応じて光源の点灯を制御する制御部400とを具備した照明システムであって、画像センサ100の撮像位置を複数の位置に切替え可能な駆動部101を具備し、駆動部101は、演算部200が画像センサ100の検知結果から、予め定められた下限値を下回る、もしくは上限値を上回る輝度をもつ、輝度変化部分を認識すると、詳細検出モードに移行し、複数の方向から画像を取得するように構成され、立体であるか平面であるかを判断するものであり、立体であると判断された場合に、前記輝度変化部分に向かって光源からの光を照射するように制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、照明システムに係り、特に照明空間に存在する人の状態を検知し、この検知結果に基づいて室内の照明器具を調光制御する照明装置に関する。
居室の天井などに設置された画像センサによって、室内の人の在/不在、滞在位置などを判別し、室内の各照明器具を適切に点滅・調光を行う照明制御装置が提案されている。
画像センサによる人の検知は一般的に、図9に示すように、一定時間間隔をおいて撮像した2つ以上の画像を比較して変化のある部分、すなわち、移動しているとみなせる一定の画素の塊を特定することによって行われる。人が移動した後に静止した場合には上記手順では、人が存在するにもかかわらず検知できないことになるので、以前に動いていた画素塊Mは静止しても人であると判断するというような判断回路を導入することによってこれを回避している。
上述の画像における変化の判定は図9に示すように点線で区切られたグリット毎の輝度情報の変化の検出により行なうことができる。つまり人が移動することにより、画面上の床や壁の輝度情報が人の頭部や衣服の輝度情報に変化することで人の存在を判定できる。
しかしながら、画像センサからの画像にはユーザの移動以外による輝度変化も生じる場合がある。例えば図10の例では、外光が窓Wから入射して、床や壁に反射し、高輝度領域を形成する場合がある。
この例の場合、雲の動きにより急激にこのような像が出現すればユーザと誤認識される場合がある。また、上図の例では、図11に示すように、画像センサの出力からユーザがゾーンAにいることが確認されており照明Lが点灯しているが、それにより生じた影がゾーンB内にも生じていることから、その影をユーザと誤認識し、照明Lを不必要に点灯させることがあった。
また、画像センサの視野内(画像内)で移動するものは人以外にも、例えば、窓からの風で揺れるカーテンやブラインドがあり、上記技術ではこれらを人であると判断して誤動作するケースがあるため、人が不在であるにもかかわらず、照明器具が点灯する誤動作が発生することがあり、人に不快感を与えることもあった。また、不要な点灯は、無駄な電力を消費することにつながり、できる限り回避する必要がある。
室内の電磁放射、好ましくは可視光及び赤外光を測定できるセンサと、測定した電磁放射に応じて室内の照明を制御する制御部とを有する照明制御装置が提案されている(特許文献1)。ここでセンサとしては、部屋の電気画像を形成し得るCCD(電荷結合素子)センサなどのビデオセンサが用いられている。
また、上記特許文献1においては、制御手段が、下記特性値に応じて照明を制御し得る、または、下記手段を有していることが記載されている。
・画像の予め定めた部分における可視光の放射値
・画像の色温度値
・画像の放射値間のコントラスト
・動き検出手段を有している
・物体認識手段を有している
・遠隔制御装置により放出される信号に反応しうる
上記装置では、カメラの画像中で見える窓の位置を、あらかじめ特定し、その位置付近で光が観測された場合に、通常の処理系統から排除し照明器具の誤動作を防止するようになっている。また、光度のスレッシュレベル(基準値)を設定し、スレッシュレベルを超えるか超えないかで照明器具の制御を変える方法がとられ、例えば光度がスレッシュレベルを超えると処理系統から排除し照明器具の誤動作を防止するように構成されている。
しかしながら、上記装置では、窓の位置とその付近に出現する光は特定できても、出現した光を特定のスレッシュレベルに対し上/下の設定でしか判別できないため、例えば、外光が窓Wから入射して、床や壁に反射し、高輝度領域を形成する場合や、カーテン/ブラインドが揺れてスレッシュレベル以下でカメラの画像中に出現した場合に、人であると判別して照明器具を誤点灯させてしまうという問題は否めなかった。具体的にいえば、本来は、人(輝度塊M)が室内に存在する場合にのみ、照明器具Lを点灯すべきであるが、壁際に置かれたテレビのスイッチをオンにすることで、輝度変化が生じて、光源Lの誤動作を生じてしまう結果となることもあった。また、ダウンライトなどの照明器具の点灯により床面に生じた映りこみによる輝度変化あるいは、風によりカーテンが揺れ、輝度が変化することもあった。
また、カメラの位置を制御するカメラ操作手段を用いて、異なるカメラ視点より同一の注視点を指定し、注視点の相対位置を計測し、注視点を中心とする三角測量の原理により相対位置を計測する技術も提案されている(特許文献2)。
特表2004-501496号公報 特開平06-143160号公報
しかしながら、上記システムでは、特許文献1の場合と同じように、カメラで窓の位置や、人の位置は特定できても、人以外のモノに起因する輝度変化に対して、人以外であると判別することはできない。このため、例えば、外光が窓Wから入射して、床や壁に反射し、輝度変化(高輝度領域)を形成する場合、テレビなどのオン処理による輝度変化、ダウンライトなどの照明器具の点灯により、床面に生じた映りこみによる輝度変化や、カーテン/ブラインドが揺れて生じる輝度変化などが、カメラの画像中に出現した場合に、人であると判別して照明器具を誤点灯させてしまうという問題は否めなかった。
このように、特許文献1および2のいずれの照明システムにおいても、カメラで人の存在やその位置は特定できても、人以外のモノの動きに対して、人以外であると判別できないため、照明器具を誤点灯させてしまうという問題は、依然として残っていた。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであって、画像センサを用いて人を検知し、照明器具群の制御を行うに際し、人以外の移動物体などの誤検知を低減し、信頼性の高い点灯制御を行うことの可能な照明制御システムを提供することを目的とする。
そこで本発明の照明システムは、光源と、画像を検出する画像センサと、前記画像センサの出力から、検知結果を算出する演算部と、前記画像センサからの画像情報に応じて光源の点灯を制御する制御部とを具備した照明システムであって、前記画像センサの撮像位置を複数の位置に切替え可能な駆動部を具備し、前記駆動部は、前記演算部が画像センサの検知結果から、予め定められた下限値を下回る、もしくは上限値を上回る輝度をもつ、輝度変化部分を認識すると、詳細検出モードに移行し、前記画像センサの撮像位置を切替えて複数の方向から画像を取得するように構成され、前記演算部は、複数の方向から撮影した前記画像から、前記輝度変化部分の検知結果に基づいて、立体であるか平面であるかを判断するものであり、前記制御部は、検知された前記輝度変化部分が立体であると判断された場合に、前記輝度変化部分に向かって光源からの光を照射するように制御することを特徴とする。
外光の入射や影により像は、床面上に創出されたものであることから、高さはない。そこで、画像センサにより撮影された映像に検出された輝度変化(オブジェクト)の高さ情報を取得する点に着目し、ユーザの動きによる輝度変化と外光の入射や影の生起による輝度変化とを判別するものである。
そこで本発明においては、一台のカメラを駆動して異なる2点からの画像を得ることにより、像内に輝度変化を生じさせた塊(輝度変化部分)までの距離を概算することで、その輝度変化部分に高さがあるか否かにより、この輝度変化部分がユーザであるか、影や入射した外光の映り込みであるかを判別する。
この構成によれば、単一の画像センサで立体又は平面を判断できるので、コストの低減をはかることができる。また、レール上を画像センサが移動するように操作することは、内装からの出っ張りが大きく、インテリア性を損なうという問題があるが、この構成によれば、画像センサはダウンライトなどの照明装置の周縁部に取り付けられることで、インテリア性を損なうことなく実装可能である。
また、本発明は、上記照明システムにおいて、前記駆動部は、前記画像センサの軸と回転軸とが交差するように前記画像センサを回動可能に構成されたあるものを含む。
この構成によれば、広範囲の位置を照射することができる。
また、本発明は、上記照明システムにおいて、前記光源はダウンライトであって、前記画像センサは、前記ダウンライトの開口部の周縁を摺動可能に構成されたものを含む。
この構成によれば、天井からの出っ張りを大きくすることなく画像センサを動かすことができ、インテリア性に優れた構造を得ることができる
また、本発明は、上記照明システムにおいて、前記光源は天井に形成された凹部に埋め込まれたダウンライトであって、前記画像センサは、前記ダウンライトの凹部の開口部の周縁に沿って形成された軌道上を摺動可能に構成されたものを含む。
この構成によれば、回転機構を付加するのみであるため、モータなどでシンプルに低コストで実現可能である。また天井からの出っ張りを少なくでき、インテリア性を損うこと無く形成できるという効果もある。
また、本発明は、上記照明システムにおいて、検出された前記輝度変化部分が、設定した高さ以下の場合に、前記制御部をオフにするものを含む。
この構成によれば、影や外光の入射に加え、ユーザの所持品などの移動による輝度変化に起因する誤作動を防止することができる。
以上説明してきたように、本発明によれば、画像センサの撮像位置を変化させて、輝度変化部分および輝度変化部分の高さを検出し、これに応じて光源を点灯制御するようにしているため、単一の画像センサを用いながらも、高さを測定することができ、高さのあるもののみを人として設定することで、その他の場合(テレビのON・照明の床面への映りこみ・外光による窓面の輝度変化・窓からの床面への外光の投射・風によるカーテンのゆれ、など)による輝度変化に起因する誤動作を低コストで防止することができる。
したがって、外光による影など、人以外の輝度変化部分の動きを人と誤検知することがなくなり、カーテン/ブラインドなどの動きに起因する輝度変化に対し、自動的に照明器具が点灯/調光の反応をしないので、人が不快にならなくて済む。
また、不要な点灯がなくなり、無駄な電力を消費せず省エネにつながる。また、アラーム機能を付加することで、窓からの室内侵入検知にも使用できるので、就寝後の夜間や、留守中の防犯効果を高めることができる。
以下本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の照明システムを用いる室内の状況を示す説明図であり、図2はこの照明システムの要部斜視図、図3はこの照明システムの要部断面図、図4はこの照明システムのブロック図である。この照明システムは、図1に室内の状況を示すように、天井のダウンライトの開口部の周縁を摺動可能に取り付けられた画像センサ(図示せず)を用いて一台の画像センサを駆動して異なる2点からの画像を得ることにより、像内に輝度変化を生じさせた塊(輝度変化部分)までの距離を概算することで、その輝度変化部分に高さがあるか否かにより、この輝度変化部分がユーザであるか、影や入射した外光の映り込みであるかを判別するように構成したものである。
この構成によれば、単一の画像センサで立体又は平面を判断できるので、コストの低減をはかることができる。また、レール上を画像センサが移動するように操作することは、内装からの出っ張りが大きく、インテリア性を損なうという問題があるが、この構成によれば、ダウンライトの開口部の周縁に設けられておりコンパクトに収納可能である。
この照明システムは、図2および3に示すように、天井1に形成された凹部2に埋め込まれた光源Lとしてのダウンライト3であって、ダウンライト3を収納する凹部2の開口部の周縁に沿って形成された軌道上Rを、画像センサ100としてのCCDカメラが摺動可能に構成されている。ここで5は弾性体からなる天井止めであり、駆動部(101)を回転させるための駆動機構4を外周に備えたダウンライト3を係止している。
そして、この照明システムは、図4にブロック図を示すように、光源Lとしてのダウンライト3と、画像を検出する画像センサ100と前記画像センサ100を軌道に沿ってリング状の枠体Rとともに回転駆動する駆動部101と、前記画像センサ100の出力から、検知結果を算出する演算部200と、前記画像センサ100からの画像情報に応じて光源3の点灯を制御する制御部400とを具備した照明システムであって、前記駆動部は、前記画像センサ100の撮像位置を複数の位置に切替え可能であり、前記演算部200が画像センサ100の検知結果から、予め定められた下限値を下回る、もしくは上限値を上回る輝度をもつ、輝度変化部分を認識すると、詳細検出モードに移行し、前記画像センサ100の撮像位置を切替えて複数の方向から画像を取得するように構成され、前記演算部200は、複数の方向から撮影した前記画像から、前記輝度変化部分の検知結果に基づいて、立体であるか平面であるかを判断するものであり、前記制御部400は、検知された前記輝度変化部分が立体であると判断された場合に、前記輝度変化部分に向かって光源3からの光を照射するように制御することを特徴とする。なおこの照明システムでは、窓の近傍に外光による照度を測定する照度センサ600を具備し、屋外の明るさ情報を演算部200に送信するように構成されている。このあらかじめ定められた上限値、下限値は状況に応じて適宜決定すればよい。
そして、前記画像センサ100から出力される人の位置情報や人数情報などの人に関る画像情報に応じて照明器具を点滅/調光する制御内容が選択され、前記制御部400へ制御信号が出力されて、前記照明器具が制御される。
次に、この画像センサ100は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサのような固体撮像素子を用いたカメラであり、レンズとしては広角レンズ、魚眼レンズなどを用いており、リング状の枠体Rに埋め込まれた形状となっているため、天井から突出することなく取り付けられインテリア性を損なうこともない。このようなセンサは所定時間間隔で撮像した画像情報を出力する。また、画像センサから出力される画像のアナログ信号は、演算部200においてA/D変換されることによってデジタル信号に変換される。ただし、デジタル信号を出力する機能を備えたCMOSイメージセンサを用いる場合には、演算部200におけるA/D変換は不要になる。画像センサで撮像する画像としては、カラー画像を用いることも可能であるが、本実施形態においてはモノクロの濃淡画像を用いるものとする。画像センサが撮像する時間間隔は、当該時間間隔で得られる時系列の画像から移動物体の存否を判断できる程度の範囲で適宜設定すればよい。
また、この画像センサ100は室内の制御領域を俯瞰できるように天井に設置されることが多いが、本発明の目的とする検知が達成できる範囲であれば、これに限定されるわけではなく、壁や床に設置されていてもよい。また、単独で設置される他、照明器具の1ユニットとして、照明器具と一体化されていてもよい。ここでは、例えば、部屋の中央付近の天井に単独で設置される。
また、演算部200は、画像センサ(カメラ)100からの輝度情報と外光センサ600からの屋外明るさ情報を照合し、ユーザの在・不在を判定するものである。画像センサ100からの輝度情報を一定時間前のものと比較し、変化が生じた部位にユーザが存在すると判定する。さらに本実施の形態においては、駆動部101を稼動させて異なる2つの位置から輝度変化を生じさせた輝度変化部分(オブジェクト)Mを撮影することで画像センサ100とオブジェクトMの距離を概算し、ユーザの存在によるものかどうかの判定を行う。
また、また制御部400は、演算部200から送られたユーザの在・不在情報に基づいて、その部位と対応した光源3を点灯・消灯・調光する。また制御部400は演算部200からの指示により画像センサ100の駆動も行う
駆動部101は、画像センサ100を駆動し、2つの異なる位置から撮影することでステレオ画像の取得を行なうことができる。
また入力部300は、ユーザ諸設定を行うためのインターフェースであり、インジケータやボタン、タッチパネル式液晶画面などにより構成される。
なお、ここでは予め定められた下限値を下回る、もしくは上限値を上回る輝度をもつ、輝度変化部分を認識したときのみ、画像センサ100の撮像位置を切替えて複数の方向から画像を取得するように構成されているが、常時所定の時間間隔で画像センサ100の撮像位置を切替えて複数の方向から画像を取得するようにしてもよい。
次に本実施の形態の照明システムを用いた照明制御動作について詳細に説明する。
図5はこの照明制御動作を示すフローチャートである。
まず、画像センサ100によって撮像を行なうことにより室内の輝度情報を取得する(ステップS1000)。
そして、演算部は、この取得情報と、この画像センサの、一定時間前の輝度情報とを比較し、一定時間前の輝度情報から変化があるかどうかを調べる(ステップS1001)。
この演算結果から、一定時間前の輝度情報から変化が生じたと判断された場合、出現したオブジェクトMの移動量を調べ、移動量があらかじめ決定された値より大きいか否かを判断する(ステップS1002)。
そしてこの判断ステップS1002で移動量があらかじめ決定された値より大きいと判断され(ステップS1003)、移動量が十分であればユーザ存在と判定して光源Lを点灯する(ステップS1004)。
一方ステップS1001で変化がなければユーザ不在と判定される(ステップS1005)。
そして光源Lは消灯あるいは消灯を維持される(ステップS1006)。
また判断ステップS1002で出現したオブジェクトMの移動量が小さければ画像センサ100を駆動してステレオ画像を取得し(ステップS1007)、対象オブジェクトの高さを測定し、高さの有無を判定する(ステップS1008)。
この判定ステップS1008において、高さが略ゼロであると判断されると、外光入射による映り込みか影でありユーザ不在と判定(ステップS1005)。
この判定ステップS1008において、高さが存在すればユーザ存在と判定して(ステップS1003)照明を点灯させる(ステップS1004)。
例えば、リビング・ダイニングなどの室内において、リビング・ダイニング内を照明する照明器具の照明負荷が考えられるが、本発明はこの用途に限るものではない。この種の用途では、通常、室内への入室時に照明器具を点灯させた場合は、室内に人が存在する限りは照明器具の点灯継続が要求されるが、寝室などシーンによっては必ずしも点灯継続しなくてもよい場合もある。また、退室後比較的短時間で照明器具を消灯させることが要求される。
なお、本実施の形態では、駆動部は回転機構のみであるため、モータなどを用いることでシンプルに低コストで実現可能であり、天井からの出っ張りを少なくすることができ、インテリア性を損ねにくい。また、カメラは360°回転するため、取り付けの際にカメラの位置を調整する必要がない。さらに、一般的なダウンライトの取付同様に、天井に穴を開けて押し込んで取り付けるだけで、光源および駆動部を簡単に設置することができる。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について説明する。
図6および図7は、本発明の実施の形態2の照明システムを用いた点灯制御方法を実施した場合の室内の状況を示す説明図、図8はこの制御方法を示すフローチャートである。本実施の形態では、天井から撮影した輝度画像情報による在・不在検出に基づいた照明制御においては、外光の入射による映り込みや影の出現のみならず、ユーザの所持品の移動による輝度情報の変化をユーザと認識し、誤動作を生じさせる可能性があるためこれを回避する機能を備えた照明システムを提供する。ハードウェアとしては図4にブロック図を示した実施の形態1の照明システムを用いて実施される。
図6に示すように、ユーザがカバンを持って入室し、図7に示すように、ゾーンAにカバンを放置してゾーンBに移動した場合、ゾーンAに残されたカバンをユーザと認識してゾーンAの点灯も維持されてしまう。
そこで、検出されたオブジェクトの高さに閾値を設定し、設定したある高さ以下のオブジェクトについてはユーザ判定をキャンセルして速やかに消灯させることで、誤動作を修正する。
次にこの制御方法について図8を参照しつつ説明する。
おおむね図5に示した前記実施の形態1と同様であるが、ステップS1008において高さの有無を判断していたのに対し、本実施の形態では、あらかじめ点灯制御対象としない高さを設定しておき、対象オブジェクトの高さが、このあらかじめ設定された高さを超えているときのみ点灯制御を行なうようにしたものである。
工程の大半は前記実施の形態1と同様であるが、前記実施の形態1におけるステップS1008が、対象オブジェクトの高さhを測定し、この高さhがあらかじめ設定された高さH0を超えているか否かを判定する(ステップS2008)。
この判定ステップS2008において、ゾーンAに残されたカバン高さhがあらかじめ設定された高さH0を超えていないと判断されると、ユーザ不在と判定(ステップS1005)。
この判定ステップS2008において、高さhがあらかじめ設定された高さH0を超えていると判断されると、ユーザ存在と判定して(ステップS1003)照明を点灯させる(ステップS1004)。
この構成によれば、影や外光の入射に加え、カバンなどの所持品や人が搬送してきたものなどの移動による輝度変化に起因する誤作動をも防止することが可能となる。
このようにして、前記画像センサ100から出力される人の位置情報や人数情報などの人に関る画像情報に応じて照明器具を点滅/調光する制御内容が選択され、前記制御部へ制御信号が出力されて、前記照明器具が制御される。演算部によって、所定高さ以上のオブジェクト以外の画像情報をキャンセルするため、テレビのON、他の照明の床面への映りこみ、外光による窓面の輝度変化、窓からの床面への外光の投射あるいは風によるカーテンのゆれ、などによる輝度変化に起因する誤動作を防止することができる。
このようにして、前記画像センサ100から出力される人の位置情報や人数情報などの人に関る画像情報に応じて照明器具を点滅/調光する制御内容が選択され、前記制御部へ制御信号が出力されて、前記照明器具が制御される。処理部によって、特定領域以外の画像情報をキャンセルするため、テレビのON・他の照明の床面への映りこみ・外光による窓面の輝度変化・窓からの床面への外光の投射・風によるカーテンのゆれ、などによる輝度変化に起因する誤動作を防止することができる。
なお、前記実施の形態1乃至2において、輝度変化を追跡する過程で、予め定められた一定時間内に輝度変化が動かない場合に、この輝度変化をキャンセルするようにしてもよい。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限定するものではなく、室内に不審者の侵入がないか監視するシステムにおいての不審者検知装置としても利用可能である。例えば、通常制御から、セキュリテーモードに切り替えておくことによって、夜間就寝後や、留守中に、不審者が窓から室内に侵入した場合に、照明器具が点灯したり、警報音が鳴ったり、居住者に通報するなどのアクションを発生することができる。
本発明の実施の形態1の照明システムを示す説明図 本発明の実施の形態1の照明システムを示す要部斜視図 本発明の実施の形態1の照明システムを示す要部断面図 本発明の実施の形態1の照明システムを示すブロック図 本発明の実施の形態1の照明システムの制御動作を示すフローチャート図 本発明の実施の形態2の照明システムの概念を示す説明図 本発明の実施の形態2の照明システムの概念を示す説明図 本発明の実施の形態2の照明システムの制御動作を示すフローチャート図 従来例の照明システムを示す説明図 従来例の照明システムを示す説明図 従来例の照明システムを示す説明図
符号の説明
1 天井
2 凹部
3 ダウンライト
4 駆動機構
5 天井止め
100 画像センサ
101 駆動部
200 演算部
300 記憶部
400 制御部
500 照明器具
600 照度センサ
L 照明器具

Claims (5)

  1. 光源と、
    画像を検出する画像センサと、
    前記画像センサの出力から、検知結果を算出する演算部と、
    前記画像センサからの画像情報に応じて光源の点灯を制御する制御部とを具備した照明システムであって、
    前記画像センサの撮像位置を複数の位置に切替え可能な駆動部を具備し、
    前記駆動部は、前記演算部が画像センサの検知結果から、予め定められた下限値を下回る、もしくは上限値を上回る輝度をもつ、輝度変化部分を認識すると、詳細検出モードに移行し、前記画像センサの撮像位置を切替えて複数の方向から画像を取得するように構成され、
    前記演算部は、複数の方向から撮影した前記画像から、前記輝度変化部分の検知結果に基づいて、立体であるか平面であるかを判断するものであり、
    前記制御部は、検知された前記輝度変化部分が立体であると判断された場合に、前記輝度変化部分に向かって光源からの光を照射するように制御する照明システム。
  2. 請求項1に記載の照明システムであって、
    前記駆動部は、前記画像センサの軸と回転軸とが交差するように前記画像センサを回動可能に構成された照明システム。
  3. 請求項1または2に記載の照明システムであって、
    前記光源はダウンライトであって、
    前記画像センサは、前記ダウンライトの開口部の周縁を摺動可能に構成された照明システム。
  4. 請求項3に記載の照明システムであって、
    前記光源は天井に形成された凹部に埋め込まれたダウンライトであって、
    前記画像センサは、前記ダウンライトの凹部の開口部の周縁に沿って形成された軌道上を摺動可能に構成された照明システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の照明システムであって、
    検出された前記輝度変化部分が、設定した高さ以下の場合に、前記制御部をオフにする照明システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012033416A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Mitsubishi Electric Corp 制御システム
JP2016197504A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 三菱電機株式会社 照明装置
JPWO2017061286A1 (ja) * 2015-10-08 2018-07-26 Necライティング株式会社 滑走路照明灯の検査装置及び滑走路照明灯の検査方法

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