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JP2009265212A - 耐擦傷性プリズムシート - Google Patents

耐擦傷性プリズムシート Download PDF

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JP2009265212A
JP2009265212A JP2008112120A JP2008112120A JP2009265212A JP 2009265212 A JP2009265212 A JP 2009265212A JP 2008112120 A JP2008112120 A JP 2008112120A JP 2008112120 A JP2008112120 A JP 2008112120A JP 2009265212 A JP2009265212 A JP 2009265212A
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Noriaki Okunaka
典章 奥中
Yoshinori Yamaguchi
美則 山口
Makoto Ijiri
誠 井尻
Keiichiro Tani
圭一郎 谷
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Abstract

【課題】プリズム面に傷が付きにくく、また傷が付いたとしても目立ちにくく、光学特性に優れた耐擦傷性プリズムシートを提供する。
【解決手段】少なくとも一方の面に、実質的に三角柱の大プリズム構造2とこれよりも低い小プリズム構造3がほぼ平行に多数配列されたプリズムシートであって、大プリズム構造は、その頂部がその突出方向に湾曲した曲面状又は略水平面状に切り欠かれた形状とされ、その切欠幅(CL)が4.5μm以上であることを特徴とする耐擦傷性プリズムシート1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置のバックライト等に用いる耐擦傷性プリズムシートに関し、更に詳しくは、プリズム面に大きな傷が付きにくく、また付いた傷が目立ちにくく、さらに正面輝度が高い耐擦傷性プリズムシートに関する。
近年、液晶表示装置が多方面に用いられるようになって、それぞれの用途に応じて多様な性能が求められている。OA機器、パーソナルコンピューター、ワードプロセッサー等では、軽量化、薄型化の要求が強く、更に、液晶表示装置にあっては、広視野化、広画面化、高輝度化の要求が強くなっている。
これらの要求に応ずるために、光の指向性を変更、即ち不要な方向の光を方向変換して観察者の正面に集光するために、集光機能を有するフイルムやシートを使用するのが一般化している。特にプリズムシートは、画像の観察に余り重要でない上下方向に拡散する光のみを前方に集中し、左右方向に拡散する光については集光しないため、広視野化と高輝度化を同時に達成することができ、広く使用されている。
このプリズムシートは、樹脂製のシートの表面に微細なプリズム構造を設けたものであるが、このプリズム構造が設けられた面を、例えば拡散シート等の他の光学素子と対面させたような場合、他の光学素子と擦り合わされることにより、特にプリズム構造の頂点の部分で傷付きやすく、これにより所望の光学性能が発揮できなくなったり傷が目立ったりして液晶表示装置の画質を悪化させる欠点がある。
そこで本出願人は、このような問題を解決するため、プリズムシートと他の光学素子の間に低屈折率の樹脂を介在させることにより、このプリズム構造を保護する発明を提供している(特許文献1参照)。しかしながら、いかに低屈折率の樹脂といえど空気よりも屈折率が高いためプリズム構造の性能が悪化する上、プリズムシートと他の光学素子の熱膨張率の違いがあるため、温度変化により湾曲することがある。また、原材料コストが増大するばかりでなく、製造工程が増加して組み立てコストも増大するという問題がある。
低屈折率の樹脂を使用せずにプリズム構造の破損を防止する技術としては、プリズム構造の頂点の部分を曲率半径5μm以下の円弧状、又は幅5μm以下の平坦部とするもの(特許文献2参照)がある。しかしながら、全てのプリズム構造について、その頂部を円弧状又は平坦状とする必要があるため、正面輝度の低下が著しい。そればかりでなく、プリズム構造の面を強く擦るなどした場合には、この傷が非常に目立つため、画質も甚だしく悪化する。
特開2002−82212号公報 特開2001−343507号公報
本発明者は上記従来の欠点を解決するため鋭意研究の結果、傷が複数のプリズム構造に連続して発生すれば、恰も一本の擦り傷のように見えて非常に目立つのに対して、同様の傷が1つのプリズム構造だけに発生した場合は、これを視認するのは難しく、目立たないことを見出した。
本発明は、かかる知見に基づき、単に傷が付きにくいだけでなく、プリズム構造が設けられた面を強く擦った場合でも隣接するプリズム構造が同時に傷付くようなことがなく、即ち発生した傷が目立たず、正面輝度も低下しない耐擦傷性プリズムシートを提供することを目的とするものである。
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも一方の面に、実質的に三角柱の大プリズム構造とこれよりも低い小プリズム構造がほぼ平行に多数配列されたプリズムシートであって、大プリズム構造は、その頂部がその突出方向に湾曲した曲面状又は略水平面状に切り欠かれた形状とされ、その切欠幅(CL)が4.5μm以上であることを特徴とする耐擦傷性プリズムシートを内容とする。
本発明の請求項2に係る発明は、大プリズム構造と小プリズム構造の高度差(D)が3μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の耐擦傷性プリズムシートを内容とする。
本発明の請求項3に係る発明は、大プリズム構造のピッチ(P)に対する高度差(D)の比(D/P)が0.03以上であることを特徴とする請求項2に記載の耐擦傷性プリズムシートを内容とする。
本発明の請求項4に係る発明は、大プリズム構造の底面幅(WL)に対する小プリズム構造の底面幅(WS)の比(WS/WL)が0.25〜0.8であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の耐擦傷性プリズムシートを内容とする。
本発明の請求項5に係る発明は、大プリズム構造のピッチ(P)に対する大プリズム構造の底面幅(WL)の比(WL/P)が0.5以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の耐擦傷性プリズムシートを内容とする。
本発明の請求項6に係る発明は、大プリズム構造の切欠幅(CL)が40μm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の耐擦傷性プリズムシートを内容とする。
本発明の請求項7に係る発明は、大プリズム構造の底面幅(WL)に対する同切欠幅(CL)の比(CL/WL)が0.2以下であることを特徴とする請求項6に記載の耐擦傷性プリズムシートを内容とする。
本発明の請求項8に係る発明は、拡散剤が配合された樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の耐擦傷性プリズムシートを内容とする。
本発明の請求項9に係る発明は、プリズム構造が設けられていない面には同一高さの突起が設けられ、耐擦傷性プリズムシートの全面積に対する前記突起の設置面積の比は0.003〜0.2であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の耐擦傷性プリズムシートを内容とする。
本発明の耐擦傷性プリズムシートは、少なくとも一方の面に大プリズム構造とこれよりも低い小プリズム構造が設けられているので、プリズム構造が設けられた面を他の光学素子等と対面させたとしても、大プリズム構造の頂点のみが他の光学素子と接触し、小プリズム構造とは接触しないので、少なくとも小プリズム構造に擦り傷が付くことはない。また、大プリズム構造は、その頂部がその突出方向に湾曲した曲面状又は略水平面状に切り欠かれた形状とされ、その切欠幅が4.5μm以上とされているため、大プリズム構造も傷が付きにくい。万一、複数の大プリズム構造が傷付いた場合でも、隣接する大プリズム構造の間には小プリズム構造が介在しており、従って、大プリズム構造同士は遠く隔てられているため、連続した一本の傷のようには見えず、目立ちにくい。
また、小プリズム構造の頂部には切欠部を設ける必要がなく、その全体をプリズムとして使用できるので、プリズムの機能をフルに活用でき、高い正面輝度を保つことができる。
大プリズム構造と小プリズム構造の高度差(D)を3μm以上とすれば、通常の塵や埃が付着した他の光学素子に、本発明の耐擦傷性プリズムシートのプリズム構造が設けられた面を対面させたとしても、小プリズム構造には擦傷がつかない。
大プリズム構造のピッチ(P)に対する高度差(D)の比(D/P)を0.03以上とすれば、例えば、本発明の耐擦傷性プリズムシートをプリズム構造が下を向くように使用した場合において、たとえ耐擦傷性プリズムシートが若干撓んで2つの大プリズム構造の間で小プリズム構造が垂れ下がったとしても、小プリズム構造の頂部が下方の他の光学素子と接触しない程度の高度差が保たれ、傷の付着が避けられる。
大プリズム構造の底面幅(WL)に対する小プリズム構造の底面幅(WS)の比(WS/WL)を0.25〜0.8とすれば、大プリズム構造と小プリズム構造の光学性能に大きな差が生じないので、プリズムシートの光学性能は実質的に均一化される。
大プリズム構造のピッチ(P)に対する大プリズム構造の底面幅(WL)の比(WL/P)を0.5未満とすれば、1つの塵や埃が擦り動いて複数の大プリズム構造に傷を付けたとしても、これらの傷はそれぞれ多くの小プリズム構造を隔てているため一本の長い擦傷であるようには認識しにくくなり、一層、傷が見えにくくなる。
大プリズム構造の切欠幅(CL)を40μm以下とすれば、肉眼では頂部の切欠が視認できないので、プリズムシートの光学性能は実質的に均一化される。
大プリズム構造の底面幅(WL)に対する同切欠幅(CL)の比(CL/WL)を0.2以下とすれば、大プリズム構造と小プリズム構造の光学性能に大きな差が生じないので、プリズムシートの光学性能は実質的に均一化される。
拡散剤が配合された樹脂によりプリズムシートを構成すると、別途拡散シート等を配置する必要がないため、構造がコンパクトとなるばかりでなく、組み立てコストが低減される。
プリズム構造が設けられていない面に突起を設け、耐擦傷性プリズムシートの全面積に対する前記突起の設置面積の比を0.003〜0.2とすれば、この面で拡散板等と接着した場合、この拡散板等とプリズムシートの間に空間が保持され、この部分で拡散板等の性能が保たれるためウエッティング現象が起こりにくくなる。
本発明の耐擦傷性プリズムシート1は、図1に概略的に示したように、少なくとも一方の面(以下、プリズム面ということがある)に、実質的に三角柱の大プリズム構造2とこれよりも低い小プリズム構造3がほぼ平行に多数配列されている。さらに、大プリズム構造2の頂部がその突出方向に湾曲した曲面状又は略水平面状に切り欠かれた形状とされ、その切欠幅(CL)が4.5μm以上とされている。
本発明において、大プリズム構造2及び小プリズム構造3としては、三角柱の断面の形状が集光能力を発揮し易い、頂角が60度より120度の範囲の形状を選ぶことができる。好ましくは70度より110度の範囲である。三角形の形状は特に限定されず、等辺、不等辺のいずれでもよいが、拡散シートの法線方向に集光性能を向上させる点で二等辺三角形が好ましく、従って、頂部に相対した底辺に隣接して隣の二等辺三角形を順次配置し、頂部の列が長軸となり互いにほぼ平行になるように配列した構造とするのが好ましい。
本発明においては、大プリズム構造2と小プリズム構造3の間に高度差(D)があるので、プリズム面と対向して配置する他の光学素子に凹凸が存在したり、塵や埃等が付着していたりしても、これらの大きさが高度差(D)よりも小さければ小プリズム構造3とは接触せず傷が付くことはない。また、例え2以上の大プリズム構造2が傷付いたとしても、大プリズム構造2同士は介在する小プリズム構造3の分だけ距離が離れているので、1本の長い擦り傷のようには見えず、目立たない。
この高度差(D)は、プリズム面と対向する光学素子の凹凸、予想される塵埃の大きさにもよるため特に限定されないが、通常3μm以上が好ましく、より好ましくは5μm以上、更に好ましくは10μm以上とされる。
但し、例え高度差(D)が上記以上であったとしても、例えば、プリズム面を下に向けて使用される場合、大プリズム構造2のピッチ(P)(一の大プリズム構造2から、これに最も近い大プリズム構造2までの距離)が長ければ、プリズムシート1が撓んで小プリズム構造3が垂れ下がり、またプリズム面を上に向ける場合でも上に載置する光学素子が拡散シート等の撓みやすいものであれば大プリズム構造2の間で他の光学素子である拡散シート等が垂れ下がり、プリズム面に対向して配置される該光学素子と小プリズム構造3が接触して小プリズム構造3の頂部に傷が付いてしまうこともある。これを防ぐために、大プリズム構造2のピッチが長い場合には、それに応じて高度差(D)も大きくするほうが好ましい。具体的には、大プリズム構造のピッチ(P)に対する高度差(D)の比(D/P)を好ましくは0.03以上、更に好ましくは0.05以上、特に好ましくは0.10以上とする。
高度差(D)の上限は、本発明の目的達成の点では特に規定されない。但し、高度差(D)を大きくするには大プリズム構造2を大きくすると共に小プリズム構造3を小さくする必要が生じるため、高度差(D)が大きすぎると、大プリズム構造2が相対的に大きすぎて肉眼で見えてしまう、又は小プリズム構造3が小さすぎて加工精度が悪くなるなど、プリズムシート本来の集光機能が十分発揮できなくなる場合がある。従って、これらを勘案して適宜決定すればよいが、通常175μm程度が適当である。
大プリズム構造2の大きさは、通常、底面幅(WL)が30〜400μmとなる程度とされる。30μmよりも小さいと小プリズム構造3をこれよりさらに小さくする必要が生じるが、現状の技術では小さすぎて加工精度を保つことができず、所定の光学性能を発揮することができない。400μmよりも大きいと、肉眼でプリズムが見えてしまい、均一な光学性能を得ることが困難になる。
小プリズム構造3の大きさは、大プリズム構造2の形状や大きさ、及び高度差(D)の条件を勘案して設計する必要があるので一概には規定できないが、通常、大プリズム構造2の底面幅(WL)が30〜400μmの場合、小プリズム構造の底面幅(WS)は20μm〜390μm程度が好適である。なお、前記大プリズム構造2の大きさは1枚のプリズムシート1の中で一定である必要があるが、小プリズム構造3の大きさが一定である必要はなく、例えば図2に示したように、小プリズム構造3として2種類又はそれ以上の大きさのものを設けてもよい。なお、図2に示した例では、中央の小プリズム構造3bはその両横に配置された小プリズム構造3aよりも大きくなっており(中プリズム構造3bと称することがある)、実質的に2種類の小プリズム構造3(3a、3b)が配置されている。なお、この場合、高度差(D)は大きな小プリズム構造(中プリズム構造)3bと大プリズム構造2の高さの差である。
上記のように、本発明においては2種又は3種以上の大きさのプリズムが設けられるが、プリズムシート1内での光学性能を均一化するため、大プリズム構造2の底面幅(WL)に対する小プリズム構造3の底面幅(WS)の比(WS/WL)を0.25〜0.8とすることができる。また、同様の目的で、それぞれの大プリズム構造2及び小プリズム構造3を相似形とすることもできる。
なお、2つ以上の大プリズム構造2に傷がついた場合、この傷が互いに近接していれば1つの大きな傷のように認識され目立つので、これらの傷をできるだけ遠ざけるように、大プリズム構造2のピッチ(P)を長くするのが好ましい。但し、ピッチ(P)が比較的短くても大プリズム構造のピッチ(P)に対する大プリズム構造の底面幅(WL)の比(WL/P)が0.5以下であれば、傷がない小プリズム構造の底面幅(WS)の合計が大プリズム構造の底面幅(WL)の合計よりも大きくなるので、傷が目立たなくなる。
本発明において、大プリズム構造2は、その頂部がその突出方向に湾曲した曲面状又は略水平面状に切り欠かれた形状とされている。ここで、頂部がその突出方向に湾曲した曲面状に切り欠かれた形状とは、例えば図1及び図2に記載された大プリズム構造2のように、頂部が丸められたプリズムの形状をいう。頂部が略水平面状に切り欠かれた形状とは、例えば図3に記載されたような、断面形状が略台形のものをいう。
大プリズム構造2の切欠幅(CL)は4.5μm以上とされているため、対向する光学素子の凹凸や塵、埃などによっても傷が付きにくく、また、傷付いたとしても大きな樹脂の欠落等は生じず、損傷は軽微に抑えられる。
この切欠部分は顕微鏡などで観察すれば、他の部分とは明らかに異なった屈折が見られるため容易に見分けることが出来るが、切欠幅(CL)が40μmを超えると肉眼でも認識できることがあり、プリズムシートの光学性能が不均一になることがある。従って、切欠幅(CL)は40μm以下であることが好ましく、より好ましくは35μm以下である。
また、切欠幅(CL)が40μm以下であっても、大プリズム構造2の底面幅(WL)に対する同切欠幅(CL)の比(CL/WL)が0.2を超えると、小プリズム構造3と比較して集光効率が劣り、全体としてプリズムシートの光学性能が不均一になることがある。従って、前記の比(CL/WL)は0.2以下とするのが好ましく、より好ましくは0.18である。
なお、小プリズム構造3の頂部については本発明において特に限定されないが、小プリズム構造3のプリズム機能をフルに発揮させるためには、通常どおり、切欠部分を有さないものを採用することが好ましい。しかし、必要に応じ、大プリズム構造2の切欠幅(CL)よりも狭い切欠部分を小プリズム構造3に設けることも出来る。
本発明において、大プリズム構造2及び小プリズム構造3が設けられていない面(以下、裏面ということがある)の構造については特に限定されず、単なる平面としてもよいが、突起を設けることにより、裏面の耐擦傷性を高め、又はバックライトの光を拡散して均一な光が得られるようにすることも出来る。
突起は略同一高さのものを規則的に又は不規則的(ランダム)に設けて、例えば,拡散板に該プリズムシートを接着する際に該プリズムシートが裏面全体でなく該突起を介して部分的に接着されるようにすればよく、このようにすれば、拡散板の拡散機能が妨げられないため、結果的に正面輝度が上昇する。突起の配列を格子状や直線状など規則的な配列にすると、表面のプリズム構造と干渉して干渉縞等が生じる場合があるので、このような現象が起きないように配慮する必要があるが、突起の配列をランダムにすれば、このような干渉縞等が発生しないので、面光源としての品位が向上するので好ましい。
但し、突起の配置は、突起間の距離が短くなり過ぎないように調整するほうが好ましい。突起の間隔が10μmより小さくなると、これらの突起が恰も1個の大きな突起であるかのように視認され、肉眼で見えてしまう可能性がある。適当な間隔は、耐擦傷性プリズムシートの全面積に対する前記突起の設置面積の比等によっても異なるが、例えば突起の設置面積が耐擦傷性プリズムシート全面積の4%程度の場合で、170〜800μm程度のピッチである。
耐擦傷性プリズムシートの全面積に対する前記突起の設置面積の比は0.003〜0.2が好ましい。この比が0.003未満であると耐擦傷性が十分でなく、0.2を超えると正面輝度が低下する傾向がある。
尚、突起の設置面積とは、突起が耐擦傷性プリズムシートに設置している面積の総和をいう。
耐擦傷性プリズムシートの材質は透明材料である限り特に限定されず、通常の光学用の透明樹脂を使用することができる。本発明で使用できる光学用の透明樹脂としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアリレート、ポリイミド等の熱可塑性樹脂や、アクリル系樹脂等の電離性放射線等により硬化する硬化性樹脂が例示できる。
また、上記の透明樹脂に拡散材を配合して、拡散シートとしての機能を付与することもできる。使用できる拡散剤としては、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム等の無機粒子や、架橋ポリアクリレート、架橋MS樹脂(MMAとスチレンの共重合体)、シリコン樹脂等の有機粒子が例示できる。
拡散材の配合割合は、通常、透明樹脂100重量部に対し0.1〜10重量部が適当である。0.1重量部より少ないと拡散効果が十分でなく明暗差を十分に消すことができず、一方、10重量部より多いと全光線透過率が低下し集光効果が不十分となる。
耐擦傷性プリズムシートのプリズム面に大プリズム構造2及び小プリズム構造3を形成し、必要に応じ裏面に突起を形成する方法は、熱可塑性樹脂を用いる方法と硬化性樹脂を用いる方法がある。熱可塑性樹脂の場合には通常の形成方法が可能で、所望の金型内へ射出成形するか、シート状材料を金型により圧縮成形する方法が可能である。
押出成形による場合は、例えば、予め離型シートにプリズム形状が刻設された賦型シートを用い、この賦型シートをシート状に押し出された材料に加熱下で押圧してプリズム形状を転写する方法、又は、材料の溶融押出時にプリズム形状が刻設された金型ロールで押圧してプリズム形状を転写する方法等が例示できる。そして、裏面にも突起を設けるような場合には、例えば、一方の面は賦型シートにより、他方の面は金型ロールによって、両面同時に成形することも出来る。
なお、賦型シート又は冷却ロールに刻設されるプリズム形状としては、谷の部分(転写後に頂部となる部分)が曲面状又は水平面状に切り欠かれた形状のものを用いることができ、これにより樹脂を通常の圧力で押圧すれば、転写されたプリズムの形状も必然的に頂部が切り欠かれた形状となる。
硬化性樹脂にあっては、電離性放射線による場合は紫外線硬化樹脂を使用するのが通常である。一般的には透明な支持体上に硬化性樹脂を塗布後、型内で紫外線を照射して成形される。
本発明の耐擦傷性プリズムシートの厚さは任意であるが、液晶テレビの組立て作業時の取扱い性の点からは、通常50μmより500μmが好ましく、連続生産上からは100μmより400μmが好ましい。
以下、本発明の実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(使用する樹脂の調整)
ポリカーボネートの透明樹脂「パンライトL−1225Y」(帝人化成株式会社製)100重量部に対し、拡散剤として10μm程度の架橋MS樹脂粒子を、それぞれ1重量部、0.5重量部配合し、それぞれ樹脂A、Bとした。また、拡散材を配合しないものを樹脂Cとした。なお、これらの樹脂で厚さ240μmの平坦なシートを作成し、これらのシートについてJIS K7136に規定される方法でヘイズを測定したところ、樹脂Aで作成したシートは62%、樹脂Bでは40%、樹脂Cでは5%であった。
(耐擦傷性プリズムシートの製造)
実施例1
樹脂Aを溶融押出の樹脂温度295℃でダイスよりシート状に押し出し、押出されたシート状溶融樹脂を、大プリズム形状及び小プリズム形状が予め離型性シートに型付けされた賦型シートと、表面が平坦な冷却ロールとの間に挟圧する方法で耐擦傷性プリズムシートを製造した。
上記離型性シートに刻まれたプリズム形状は、断面形状が頂角90度で底辺との角が45度の二等辺三角形であり、底面幅(WL)100μmの大プリズム構造2が1本と、底面幅(WS)50μmの小プリズム構造3が4本とが、ピッチ(P)300μm(=100×1+50×4)で配列されているプリズムシートを作成するためのものである。なお、大プリズム構造の切欠幅(CL)は4.5μmである。
上記の大プリズム構造の切欠幅(CL)、大プリズム構造の高さ(HL)、大、小プリズム構造の底面幅(WL)及び(WS)、大プリズム構造のピッチ(P)、大プリズム構造のピッチ(P)に対する大プリズム構造の底面幅(WL)の比(WL/P)、小プリズム構造の高さ(HS)、小プリズム構造の数(N)、大プリズム構造と小プリズム構造との高度差(D)、大プリズム構造のピッチに対する高度差の比(D/P)、大プリズム構造の底面幅(WL)に対する小プリズム構造の底面幅(WS)の比(WS/WL)、大プリズム構造の底面幅(WL)に対する同切欠幅(CL)の比(CL/WL)を表1に記載した。
得られたシートからプリズム構造を除いた部分の厚みは240μmであった。得られた耐擦傷性プリズムシートの耐擦傷性及び光学特性は、後述の方法で評価した。評価結果を表1に示す。
実施例2〜5、比較例1
大プリズム構造の切欠幅(CL)をそれぞれ6、10、18、20μm(実施例2〜5)、及び4μm(比較例1)とした他は、上記実施例1と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例6
大プリズム構造の底面幅(WL)を200μmとし、小プリズム構造の底面幅(WS)を70μmとし、大プリズム構造1本に対する小プリズム構造の数を3本とした他は、上記実施例1と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例7〜10、比較例2
大プリズム構造の切欠幅(CL)をそれぞれ6、10、38、40μm(実施例7〜10)、及び4μm(比較例2)とした他は、上記実施例6と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例11
大プリズム構造の底面幅(WL)を280μmとし、小プリズム構造の底面幅(WS)を100μmとした他は、上記実施例10と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例12
大プリズム構造の底面幅(WL)を50μmとし、小プリズム構造の底面幅(WS)を41μmとし、大プリズム構造1本に対する小プリズム構造の数を1本とした他は、上記実施例3と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例13〜15
小プリズム構造の底面幅(WL)をそれぞれ39、35、25μmとした他は、上記実施例12と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例16
大プリズム構造の底面幅(WL)を100μmとし、小プリズム構造の底面幅(WS)を85μmとした他は、上記実施例13〜15と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例17〜21
大プリズム構造1本に対する小プリズム構造の数を2本とした他は、上記実施例12〜16とそれぞれ同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例22、23
大プリズム構造1本に対する小プリズム構造の数を3本、1本とした他は、上記実施例3と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例24
大プリズム構造の底面幅(WL)を120μmとし、小プリズム構造の底面幅(WS)を20μmとし、大プリズム構造1本に対する小プリズム構造の数を24本として大プリズム構造のピッチを600μmとした他は、上記実施例3と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例25、26
小プリズム構造の底面幅(WS)をそれぞれ30、96μmとし、大プリズム構造のピッチを600μmとするために大プリズム構造1本に対する小プリズム構造の数をそれぞれ16本、5本とした他は、上記実施例24と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例27
小プリズム構造の底面幅(WS)を110μmとした他は、上記実施例26と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例28、29
それぞれ樹脂B、樹脂Cを用いた他は、上記実施例3と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例30
裏面に突起(ランダム)を設けた他は、上記実施例3と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。突起は設計値(金型上の大きさ)は100μm角で高さ18μmの直方体状であるが、樹脂の肉廻り性の関係で、該突起の頂部付近では1辺60〜96μm程度となっている。プリズムシートの全面積に対する前記突起の設置面積の比は0.02(2%)程度である。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
比較例3〜5
大プリズム構造の底面幅(WL)を50μmとし、小プリズム構造を設けなかった他は、それぞれ実施例1〜3と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表1に示す。
実施例31〜33
大プリズム構造2と、2種類の小プリズム構造3(但し、比較的大きな小プリズム構造3を便宜上、中プリズム構造と称することがある)が列設された耐擦傷性プリズムシートを実施例1と同様にして作成した。これらの実施例において、大プリズム構造2と小プリズム構造3の高低差(D)とは、大プリズム構造2の高さ(HL)と中プリズム構造の高さ(HM)の差である。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表2に示す。
なお、これらの実施例における各プリズム構造の配列は、実施例31では「大小中小」の順で、実施例32では「大小小中小小」の順で、実施例33では「大小中小中」の順で配列された単位プリズム列が多数並接された配列になっている。ただし、単位プリズム列の配列を示す文字列において、大、中、小の文字はそれぞれ大プリズム構造、中プリズム構造、小プリズム構造を示す。
実施例34、35
それぞれ樹脂B、樹脂Cを用いた他は、上記実施例33と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表2に示す。
実施例36
裏面に実施例30と同じ突起(ランダム)を設けた他は、上記実施例33と同様にして耐擦傷性プリズムシートを作成した。耐擦傷性、光学特性の評価結果を表2に示す。
Figure 2009265212
Figure 2009265212
(耐擦傷性試験)
実用に供せられる液晶表示装置のバックライトに準じて、導光板に使用される4mmの厚さの乳白色のアクリル平板の上に拡散フイルムD124Z(ツジデン株式会社製)を凹凸面を上になるように置き、この上に実施例、比較例で得られた耐擦傷性プリズムシートを、その裏面が凹凸面に接するように設置し、その上に拡散フィルムPBS072(恵和株式会社製)を置いて四辺を固定した後、試験機で振動を加えた。その後、耐擦傷性プリズムシートのプリズム面を目視で観察し、下記の評価方法及び基準により評価した。結果は目視による印象で示す。
〔振動条件〕
試験機:エミック株式会社製 EMICF 600BA/FAEO8
振動周期:20Hzより400Hzまで11分で上昇下降しこれを1サイクルとして縦、横、高さの方向に各1時間振動する。
振幅:50Hzまで0.075mm、50Hz以上は1.5Gの一定加速度による振幅規制による。
評価方法及び評価基準:導光板の底部を照明し、耐擦傷性プリズムシートのプリズム面を斜め方向より観察する。
◎:拡大鏡で観察しても傷が見えない。
○:凝視しても傷が見えない。
△:傷が目立たない。
×:傷が目立つ。
(光学特性の評価)
耐擦傷性プリズムシートの明暗差は、輝度計の受光面を小さくしてバックライトの各部の輝度を測定し、その差を計算することにより測定できる。しかし面光源の品位は肉眼による判定も欠かすことが出来ない。
更にバックライトの品位の特徴付けには特定の方向に強く出射するような光線の存在の有無があり、これはギラツキとして肉眼により判定できる。
従って、輝度計による測定と肉眼による判定とにより、光学特性を評価した。
バックライトの構成:
線状の陰極線管16本を横方向に等間隔に列設した縦400mm×横705mmの32インチテレビ用のバックライトを点灯し、このバックライトキャビティ内の線状光源の下に光反射板を配置した。
一方、厚さ2mmの光拡散板「オプトマックス」(住友ベークライト株式会社製)の上面側の全面に接着剤として両面接着糊(積水化学工業株式会社製、商品名:ダブルタックテープ♯5511、粘着剤層の厚さ:5μm)を貼着し、その上に実施例及び比較例で得られた耐擦傷性プリズムシートを載置し、その上から軽く押さえて拡散板と前記プリズムシートを密着させた。
この貼り合わされた光拡散板と耐擦傷性プリズムシートを、前記のバックライトの上に、プリズム面が出射面側となり、大小プリズム構造2、3の長軸方向が陰極線管の長軸方向と一致するように設置した。
輝度の測定:
耐擦傷性プリズムシートを設置した面の上方500mmの距離に、輝度計ミノルタCA−1500(コニカ・ミノルタ株式会社製)により、測定面積4.8cm2 として、設置した耐擦傷性プリズムシートの中心点の輝度を測定した。
バックライト出射光の外観品位の判定:
出射光の均一性:
バックライトから耐擦傷性プリズムシートを通して出射された光を目視で観察し、プリズム構造の長さ方向に伸びる微細な縞模様が観察できるか否かを下記の基準により目視判定した。
◎:凝視しても縞模様が全く見えない。
○:通常の観察では縞模様が見えない。
△:縞模様が見えるが、液晶パネルを透過した後は見えなくなる。
×:縞模様が見え、液晶パネルを透過した後も見える場合がある。
線状光源の直上部とその中間部との明暗差:
線状光源の直上部とその中間部との明暗差を下記の基準により目視判定した。
○:明暗差が認められない。
△:明暗差が僅かに認められる。
×:明暗差がはっきり認められる。
ギラツキ:
光源から反射、屈折等により直接各方向からの観察者の目に入るギラツキ感を下記の基準により目視判定した。
○:ギラツキが見えず、穏やかな出射状況である。
△:ギラツキが見えるが、液晶パネルを透過した後は見えなくなる。
×:ギラツキが見え、液晶パネルを透過した後も見える場合がある。
叙上のとおり、本発明の耐擦傷性プリズムシートは、少なくとも一方の面に、実質的に三角柱の大プリズム構造とこれよりも低い小プリズム構造がほぼ平行に多数配列されたプリズムシートであって、大プリズム構造は、その頂部がその突出方向に湾曲した曲面状又は略水平面状に切り欠かれた形状とされ、その切欠幅(CL)が4.5μm以上であることにより、傷が付きにくく、また仮に傷が付いたとしてもこれが目立たず、しかも正面輝度が高いので、液晶表示装置用のプリズムシートとして有用である。
本発明の耐擦傷性プリズムシートを示す概略説明図である。 別の耐擦傷性プリズムシートを示す概略説明図である。 更に別の耐擦傷性プリズムシートを示す概略説明図である。
符号の説明
1 耐擦傷性プリズムシート
2 大プリズム構造
3、3a、3b 小プリズム構造
WL 大プリズム構造の底面幅
WM 中プリズム構造の底面幅
WS 小プリズム構造の底面幅
CL 大プリズム構造の切欠幅
HL 大プリズム構造の高さ
HM 中プリズム構造の高さ
HS 小プリズム構造の高さ
D 大プリズム構造と小プリズム構造(又は中プリズム構造)の高度差
P 大プリズム構造のピッチ

Claims (9)

  1. 少なくとも一方の面に、実質的に三角柱の大プリズム構造とこれよりも低い小プリズム構造がほぼ平行に多数配列されたプリズムシートであって、
    大プリズム構造は、その頂部がその突出方向に湾曲した曲面状又は略水平面状に切り欠かれた形状とされ、その切欠幅(CL)が4.5μm以上であることを特徴とする耐擦傷性プリズムシート。
  2. 大プリズム構造と小プリズム構造の高度差(D)が3μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の耐擦傷性プリズムシート。
  3. 大プリズム構造のピッチ(P)に対する高度差(D)の比(D/P)が0.03以上であることを特徴とする請求項2に記載の耐擦傷性プリズムシート。
  4. 大プリズム構造の底面幅(WL)に対する小プリズム構造の底面幅(WS)の比(WS/WL)が0.25〜0.8であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の耐擦傷性プリズムシート。
  5. 大プリズム構造のピッチ(P)に対する大プリズム構造の底面幅(WL)の比(WL/P)が0.5以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の耐擦傷性プリズムシート。
  6. 大プリズム構造の切欠幅(CL)が40μm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の耐擦傷性プリズムシート。
  7. 大プリズム構造の底面幅(WL)に対する同切欠幅(CL)の比(CL/WL)が0.2以下であることを特徴とする請求項6に記載の耐擦傷性プリズムシート。
  8. 拡散剤が配合された樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の耐擦傷性プリズムシート。
  9. プリズム構造が設けられていない面には同一高さの突起が設けられ、耐擦傷性プリズムシートの全面積に対する前記突起の設置面積の比は0.003〜0.2であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の耐擦傷性プリズムシート。
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