JP2009265287A - Reflecting mirror - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ヘッドアップディスプレイ等の表示装置に用いられる反射ミラーに関するものである。 The present invention relates to a reflection mirror used in a display device such as a head-up display.
従来、表示光を反射させる反射ミラーを用いた表示装置としては、ヘッドアップディスプレイがあり、例えば特許文献1に開示されている。かかる特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイは、車両のインストルメントパネル(以下、インパネと言う)内部に取り付けられており、表示装置が発する表示光を車両のフロントガラス(投影部材)に投影し、車両の利用者(運転者)に対し虚像を表示するものである。 Conventionally, as a display device using a reflection mirror that reflects display light, there is a head-up display, which is disclosed in Patent Document 1, for example. Such a head-up display described in Patent Document 1 is attached to the inside of an instrument panel (hereinafter referred to as an instrument panel) of a vehicle, and projects display light emitted from a display device onto a windshield (projection member) of the vehicle. A virtual image is displayed to a vehicle user (driver).
前記表示装置は、光源と、この光源の発光に伴い表示光を発する表示器と、この表示器が発する表示光をフロントガラス側に反射させるための凹面鏡(反射ミラー)と、表示器と凹面鏡とを収容する収納部及び凹面鏡によって反射された表示光を透過させる透光部を有するハウジングとを備えてなり、凹面鏡によって反射された表示光を前記透光部を通じてフロントガラスに投影し、虚像を表示するものである。 The display device includes a light source, a display that emits display light in accordance with light emission of the light source, a concave mirror (reflection mirror) for reflecting the display light emitted from the display to the windshield, a display and a concave mirror, And a housing having a translucent part that transmits display light reflected by the concave mirror, and projecting the display light reflected by the concave mirror onto the windshield through the translucent part to display a virtual image To do.
また、この場合、反射ミラーである凹面鏡は、基板と、この基板の前面(表示器と向かい合う面)に形成された反射膜とを備えてなる。基板は、所定の板厚を有するポリカーボネート等の樹脂からなり、その前面と前面と相対する背面とが所定の曲率を有する凹状の曲面をなすように、射出成形により成形される。 In this case, the concave mirror that is a reflection mirror includes a substrate and a reflection film formed on the front surface of the substrate (a surface facing the display). The substrate is made of resin such as polycarbonate having a predetermined plate thickness, and is molded by injection molding so that the front surface and the back surface facing the front surface form a concave curved surface having a predetermined curvature.
また反射膜は、アルミニウム等の金属からなり、蒸着法等の手段により基板前面に形成される。従って、反射膜形成後の凹面鏡の前面は、凹状の曲面(つまり凹面)からなる反射面となる。このように構成された凹面鏡は、表示器が発した表示光を拡大し、この拡大された表示光を前記透光部を通じてフロントガラスに投射する機能を有する。
ところで、図6は、従来技術における凹面鏡の基板を成形するための金型100を示している。かかる金型100は、上側金型(可動金型)101及び下側金型(固定金型)102を有している。
FIG. 6 shows a
上側金型101は、成形品となる基板の前面に対応した凹状の曲面(凹面)を形成するための第1の曲面部101aを有している。また下側金型102は、成形品となる基板の背面に対応した凹状の曲面を形成するための第2の曲面部102aを有し、この場合、第2の曲面部102aの曲率は、第1の曲面部101aの曲率と略同一となっている。
The
上側金型101と下側金型102との間には、基板の形状に対応した成形空間103が形成され、また下側金型102には、成形空間103に連通するゲート口104が設けられてなる。なお、104aは、ゲート口104と連通するように図6中、ゲート口104の右方に位置し、ゲート口104へとポリカーボネート樹脂からなる溶融樹脂105を流し込むための樹脂流入路である。
A
そして、ゲート口104側となる成形空間103の開口幅W1と、この開口幅W1に連通するゲート口104の開口幅W2とは、略同一の開口幅となっている。なお、106は、上側金型101と下側金型102との合わせ面(所謂パーティングライン)であり、この合わせ面106は、上側金型101の第1の曲面部101aの両端に連なる水平面からなり、合わせ面106から下側金型102における第2の曲面部102aの外縁に至る領域が、ゲート口104の開口幅W2となっている。
The opening width W1 of the
金型100を用いて凹面鏡の基板を成形するにあたっては、まず、上側金型101を下側金型102に押し当てて、成形空間103を密閉し、樹脂流入路104a、ゲート口104を通じて成型空間103に溶融樹脂105を注入した後、この溶融樹脂105を固化させる。次に、上側金型101を所定方向に抜き移動させ、これにより下側金型102に固化した溶融樹脂105が残る。最後に、この固化した溶融樹脂105を下側金型102に備えられるイジェクターピン(図示せず)により下側金型102から離型させて、不要部分(ランナー部)をカットすることで成形品となる基板が完成する。
In forming a concave mirror substrate using the
ここで、前記不要部分とは、溶融樹脂105の固化後に上側金型101を所定方向に抜き移動させた際に、樹脂流入路104a及びゲート口104内に残留する固化した溶融樹脂105部分を意味してなる。かかる不要部分をカットした成形品である基板110には、基板110を正視したときの正面図である図7に示すごとく、その4つの側面部111のうち、図7中、右方に位置する側面部112の略中央部分において、前記不要部分のカットに伴うゲート痕からなるゲート部113が生じる構成となっている。
Here, the unnecessary portion means a solidified
また基板110は、図7のX−X断面図である図8に示すように、その前面114が上側金型101の第1の曲面部101aの形状に対応した凹状の曲面からなる第1の凹面として形成されるとともに、その背面115が下側金型102の第2の曲面部102aの形状に対応した凹状の曲面からなる第2の凹面として形成される。そして、前面(第1の凹面)114の曲率は、背面(第2の凹面)115の曲率と略同一となっている。
Further, as shown in FIG. 8 which is an XX cross-sectional view of FIG. 7, the
ここで、ゲート口104を通じて成形空間103に溶融樹脂105を注入し、これを固化させ、さらに前記ランナー部をカットして完成品となる基板110を得るにあたって、前述したように成形空間103の開口幅W1とゲート口104の開口幅W2とが略同一の開口幅となっていることで、ゲート口104に対応した側面部112の略中央部分には、前面(第1の凹面)114から背面(第2の凹面)115に至る略全領域に渡ってゲート痕(ゲート部)113が形成されることになる。そして、このゲート部113形成後の第1の凹面114全体にゲート部113と隣接するように反射膜116を蒸着形成することで、基板110の第1の凹面114を反射面とした凹面鏡(反射ミラー)120が得られる。
Here, when the
しかしながら、前記不要部分のカットによって生じる基板110のゲート痕(ゲート部)113が、反射膜116の形成前にて、基板110の前面(第1の凹面)114から背面(第2の凹面)115に至る略全領域に渡って設けられている場合、特にゲート部113の付近となる第1の凹面114箇所では、前記不要部分のカットによる応力が作用することで、ゲート部113の付近となる第1の凹面114箇所に歪みが生じてしまう。
However, the gate mark (gate portion) 113 of the
そして、このゲート部113の付近となる第1の凹面114箇所を含む第1の凹面114全体に反射膜116を形成すれば、ゲート部113の付近となる反射膜116箇所にも歪みが生じることになる。つまり、反射膜116の形成に伴い、前記反射面が形成された凹面鏡120は、その前記反射面の一部が歪んだ状態となり、この前記反射面の一部が歪んだ凹面鏡120を用いて前記表示装置を組み立てた場合、ヘッドアップディスプレイの前記虚像が歪むという問題がある。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、反射面を構成する基板の前面に生じる歪みを低減することが可能な反射ミラーの提供を目的とするものである。
If the
SUMMARY OF THE INVENTION In order to address the above-described problems, an object of the present invention is to provide a reflection mirror that can reduce distortion generated on the front surface of a substrate constituting a reflection surface.
本発明は、樹脂からなる基板の前面に反射膜を形成してなる反射ミラーであって、前記基板の側面部には、前記反射膜から離れた位置に、射出成形によって前記基板を成形する際のゲート部が形成されてなることを特徴とする。 The present invention is a reflecting mirror in which a reflecting film is formed on the front surface of a resin substrate, and the side surface of the substrate is formed at a position away from the reflecting film by injection molding. The gate portion is formed.
本発明によれば、初期の目的を達成でき、反射面を構成する基板の前面に生じる歪みを低減することが可能な反射ミラーを提供できる。 According to the present invention, it is possible to provide a reflection mirror that can achieve the initial object and can reduce distortion generated on the front surface of the substrate constituting the reflection surface.
以下、添付図面に基づいて、本発明の反射ミラーを車両用のヘッドアップディスプレイに適用した一実施形態を説明する。なお、図1〜図5は、本発明の実施形態を示すものであり、図1は本発明の実施形態によるヘッドアップディスプレイの概略図、図2は同実施形態によるヘッドアップディスプレイの断面図、図3は同実施形態による反射ミラーの基板を成形する金型を示す図、図4は同実施形態による成形後の基板の正面図、図5は図4のA−A断面図である。 Hereinafter, an embodiment in which a reflection mirror of the present invention is applied to a head-up display for a vehicle will be described with reference to the accompanying drawings. 1 to 5 show an embodiment of the present invention, FIG. 1 is a schematic view of a head-up display according to the embodiment of the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view of the head-up display according to the embodiment, 3 is a view showing a mold for forming a substrate of the reflecting mirror according to the embodiment, FIG. 4 is a front view of the substrate after forming according to the embodiment, and FIG. 5 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG.
ヘッドアップディスプレイは、図1に示すように車両10のインパネ11内部に配設された表示ユニットである表示装置12が投射する表示光Lを投影部材である車両10のフロントガラス13で車両10の運転者(利用者)14の方向に反射させ、虚像Vの表示を行うものである。換言すれば、ヘッドアップディスプレイは、表示装置12の後述する液晶表示器から発せられる表示光Lをフロントガラス13(前記投影部材)に出射(投射)し、この出射によって得られた表示像(虚像)Vを運転者14に視認させるものである。これにより運転者14は、虚像Vを風景と重畳させて観察することができる。
As shown in FIG. 1, the head-up display is configured such that the display light L projected by the
表示装置12は、図2に示すように液晶表示器20と、第1反射器30と、第2反射器40と、ハウジング50とから主に構成されている。
As shown in FIG. 2, the
液晶表示器20は、配線基板Rに実装された発光ダイオードからなる光源21と、この光源21からの照明光を透過して表示光Lを形成するように光源21の前方側(真上)に位置するTFT型の液晶表示素子22とから主に構成される。このことは、液晶表示素子22の背後(直下)に光源21が配設され、液晶表示素子22は、光源21から発せられる光により、所定情報(後述する表示すべき情報)を表示することを意味している。かかる液晶表示器20は、表示光Lの出射側の面が第1反射器30の後述するコールドミラーに対向するようにしてハウジング50内に設けられ、表示光Lの光軸が前記コールドミラーに交わるような位置や向きにて固定保持される。
The
また液晶表示素子22は、図示しない素子駆動回路によって表示すべき情報(例えば車両の速度やエンジン回転数)を、数値等で発光表示する。液晶表示器20は、可視波長域の光からなる表示光Lを出力するもので、例えば赤色光(主に発光波長域610〜640nm)を発する光源21を適用することができる。なお、前記表示すべき情報は、車両の速度やエンジン回転数に限らず、あらゆる表示形態を採用できることは言うまでもない。
Further, the liquid
第1反射器30は、コールドミラー31と、このコールドミラー31を所定の取付手段を用いて取付固定するための取付部材32とを有している。コールドミラー31は、略矩形状のガラス基板31aと、このガラス基板31aの片面(第2反射器40の後述する凹面鏡と向かい合う面)に形成された反射層31bとからなるものである。かかる反射層31bは、膜厚が異なる多層の干渉膜からなるものであり、蒸着等の方法で形成されている。また、コールドミラー31は、液晶表示器20(液晶表示素子22)が発した表示光Lを、第2反射器40(前記凹面鏡)側へ反射させるような位置に傾斜状態にて配設される。
The
なお、コールドミラー31は、液晶表示器20の発光波長域を含む可視波長域(450〜750nm)の光を高い反射率(例えば80%以上)で反射し、前記可視波長域以外の光を低い反射率で反射するものである。この場合、コールドミラー31は、前記可視波長域以外の特に赤外波長域の光(赤外線あるいは太陽光の熱線)を低い反射率(例えば15%以下)にて反射するものが適用される。なお、反射層31bにて反射されない光は、コールドミラー31を透過するように構成される。また、取付部材32は、例えば黒色の合成樹脂材料からなり、ハウジング50に固定されてなる。
The
第2反射器40は、コールドミラー31からの表示光Lを反射させる反射ミラーである凹面鏡41と、この凹面鏡41を保持するミラーホルダ42とを備えてなる。
The
凹面鏡41は、樹脂(例えばポリカーボネート)からなる基板43と、この基板43の前面44(つまりコールドミラー31の反射層31bと向かい合う面)に蒸着形成されるアルミニウム等の金属からなる反射膜45とを備え、この場合、前面44は、所定の曲率を有する凹状の曲面(凹面)となっている。従って、この凹面からなる前面44に反射膜45が形成されると、前面44は、コールドミラー31からの表示光Lをハウジング50の後述する透光性カバー側へ反射させるための反射面となる。なお、凹面鏡41は、その反射膜45(前記反射面)がコールドミラー31並びに前記透光性カバーに対向し、前記透光性カバーから臨める位置に傾斜状態にて配設される。
The
また凹面鏡41は、コールドミラー31からの表示光Lを拡大しつつ、前記透光性カバー(車両10のフロントガラス13)側へ反射(投射)させるものである。このことは、凹面鏡41が、コールドミラー31によって反射された表示光Lを拡大し、この拡大された表示光Lを前記透光性カバーを通じてフロントガラス13に投射することを意味している。なお、凹面鏡41は、ミラーホルダ42に両面粘着テープにより接着されている。ミラーホルダ42は、合成樹脂(例えばABS樹脂)からなるものであり、ハウジング50に固定されてなる。
The
ハウジング50は、例えば黒色の遮光性合成樹脂材料からなり、略箱型形状に形成され、その内部空間である空間部51に液晶表示器20や第1、第2反射器30、40を保持して収容するものであり、第2反射器40における凹面鏡41の配設位置の上部(フロントガラス13側)が開口する開口窓部52を備えてなる。
The
またハウジング50には、開口窓部52を塞ぐように透光部である透光性カバー53が配設されてなる。かかる透光性カバー53は、透光性の合成樹脂材料(例えばアクリル樹脂)からなり、湾曲形状(曲面形状)に形成され、凹面鏡41で反射された表示光Lが透過(通過)する光透過性部材としての機能を有している。つまり、凹面鏡41によって反射された表示光Lは、ハウジング50に形成された透光性カバー53を通じてフロントガラス13に投影され、これにより虚像Vの表示が運転者14に対し行われることになる。
The
以上の各部により表示装置12が構成される。図3は、表示装置12の一構成部品である凹面鏡41の基板43を成形(射出成形)するための金型60を示している。かかる金型60は、上側金型(可動金型)61及び下側金型(固定金型)62を有している。
The
上側金型61は、成形品となる基板43の前面44の形状に対応した第1の曲面部61aを有している。また下側金型62は、前面44とは反対側に位置する基板43の背面(後述する)の形状に対応した第2の曲面部62aを有し、この場合、第2の曲面部62aの曲率は、第1の曲面部61aの曲率と略同一となっている。
The
上側金型61と下側金型62との間には、基板43の形状に対応した成形空間63が形成され、また下側金型62には、成形空間63に連通するゲート口64が設けられてなる。なお、64aは、ゲート口64と連通するように図3中、ゲート口64の右方に位置し、ゲート口64へと後述する溶融樹脂を流し込むための樹脂流入路である。
A
そして、本実施形態の場合、ゲート口64側となる成形空間63の第1開口幅T1と、この第1開口幅T1に連通するゲート口64の第2開口幅T2とは同一の開口幅ではなく、第2開口幅T2が第1開口幅T1よりも若干、幅狭となるように第2開口幅T2を第1開口幅T1に連通させた構成となっている。具体的には、図3中、ゲート口64側の第2開口幅T2を成形空間63側の第1開口幅T1よりも若干、小さく設定し、第2開口幅T2が、第1開口幅T1の上方側を避けて、第1開口幅T1の下方側と連通するような構成としている。
In the case of the present embodiment, the first opening width T1 of the
なお、PLは、上側金型61と下側金型62との合わせ面(所謂パーティングライン)である。かかる合わせ面PLは、第1の合わせ面PL1と、第2の合わせ面PL2とからなる。
Note that PL is a mating surface (so-called parting line) between the
第1の合わせ面PL1は、詳細図示は省略するが、成形空間63とゲート口64との境界領域及びその付近の領域を除いた箇所における両金型61、62の合わせ面となっており、第1の曲面部61aの端部に連なるように構成されているものとする。一方、第2の合わせ面PL2は、成形空間63とゲート口64との境界領域及びその付近の領域における両金型61、62の合わせ面となっており、第1の合わせ面PL1よりも一段低い位置に形成されているものとする。そして、第2の合わせ面PL2から下側金型62における第2の曲面部62aの外縁に至る領域が、ゲート口64の第2開口幅T2となっている。
Although the detailed illustration is omitted, the first mating surface PL1 is a mating surface of the
金型60を用いて基板43を成形するにあたっては、まず、上側金型61を下側金型62に押し当てて、成形空間63を密閉し、樹脂流入路64a、ゲート口64を通じて成型空間63にポリカーボネート樹脂等からなる溶融樹脂65を注入した後、この溶融樹脂65を固化させる。次に、上側金型61を所定方向に抜き移動させ、これにより下側金型62に固化した溶融樹脂65が残る。最後に、この固化した溶融樹脂65を下側金型62に備えられるイジェクターピン(図示せず)により下側金型62から離型させて、不要部分(ランナー部)をカットすることで成形品となる基板43が完成する。
In forming the
ここで言う不要部分とは、溶融樹脂65の固化後に上側金型61を所定方向に抜き移動させた際に、ゲート口64内及び樹脂流入路64a内に残留する固化した溶融樹脂65部分を意味してなる。かかる不要部分をカットした成形品である基板43には、基板43を正視したときの図である図4に示すごとく、その4つの側面部43aのうち、図4中、右方に位置する側面部43bの略中央部分において、前記不要部分のカットに伴うゲート痕からなるゲート部43cが生じる構成となっている。
The unnecessary portion mentioned here means the solidified
なお、本実施形態の場合、基板43の外形形状は、略矩形状に形成され、ゲート部43cは、基板43の長手方向とは略直交する方向に沿い形成される側面部43bの略中央部分に位置している構成であるが、例えばゲート部43cを基板43の長手方向に沿い形成される側面部43a(つまり、図4中、基部43の上方側もしくは下方側に位置する側面部43a)の略中央部分に位置させる構成としてもよい。
In the case of the present embodiment, the outer shape of the
また基板43は、図5に示すように、その前面44が上側金型61の第1の曲面部61aの形状に対応した凹状の曲面からなる第1の凹面として形成されるとともに、その背面46が下側金型62の第2の曲面部62aの形状に対応した凹状の曲面からなる第2の凹面として形成される。そして、前面(第1の凹面)44の曲率は、背面(第2の凹面)46の曲率と略同一となっている。
Further, as shown in FIG. 5, the
ここで、樹脂流入路64a及びゲート口64を通じて成形空間63に溶融樹脂65を注入し、これを固化させ、さらに前記ランナー部をカットして完成品となる基板43を得るにあたって、前述したようにゲート口64側の第2開口幅T2を成形空間63側の第1開口幅T1よりも若干、小さく設定し、第2開口幅T2が第1の開口幅T1の上方側を避けて、第1開口幅T1の下方側と連通している。
Here, as described above, the
従って、ゲート口64に対応する側面部43bの略中央部分には、前面44から背面46に至る略全領域ではなく前面44から離れた位置(すなわち、基板43に反射膜45形成後の凹面鏡41にあっては、反射膜45と隣接せずに反射膜45から所定距離だけ離れた位置)に、ゲート口64の形状に対応するゲート部(ゲート痕)43cが形成されることになる(図5参照)。そして、このゲート部43cを有する基板43の前面(第1の凹面)44全体に反射膜45を蒸着形成することで、第1の凹面44を前記反射面とした凹面鏡(反射ミラー)41が得られる。
Accordingly, in the substantially central portion of the
このとき、ゲート部43cが、前面44から所定距離だけ離れた位置に設けられていることで、前記ランナー部のカットによる応力が、前面44側に作用しにくくなるため、特にゲート部43cの付近(周囲)となる前面44箇所に生じる歪みを低減することができる。これにより前面44の歪みが抑制された基板43を得ることができる。従って、このように歪みの抑制された前面44全体に反射膜45を形成した後の凹面鏡(反射ミラー)41を用いて表示装置12を組み立てた場合、ヘッドアップディスプレイの前記虚像が歪むという問題は解消される。
At this time, since the
以上のように本実施形態では、樹脂からなる基板43の前面(第1の凹面)44に反射膜45を形成してなる凹面鏡(反射ミラー)41であって、基板43の側面部43bには、前面44(つまり反射膜45)から離れた位置に、射出成形によって基板43を成形する際のゲート痕からなるゲート部43cが形成されてなることにより、前記ランナー部のカットによる応力が、前面44側に作用しにくくなるので、前記反射面を構成する前面44の歪みを低減することができる。
As described above, in the present embodiment, the concave mirror (reflection mirror) 41 is formed by forming the
また本実施形態では、反射ミラーとして凹面鏡41を採用した例について説明したが、例えば凹面鏡41に代えて、凸面鏡や平面鏡を採用してもよい。
In the present embodiment, an example in which the
なお本実施形態では、液晶表示素子22から発せられる表示光Lが、フロントガラス13に投射される例について説明したが、例えばフロントガラス13に表示光Lを良好に運転者14方向に反射させるコンバイナフィルムを設けてもよいし、あるいはフロントガラス13とは別の専用の反射部材に表示光Lを投射する構成としてもよい。
In the present embodiment, the example in which the display light L emitted from the liquid
40 第2反射器
41 凹面鏡(反射ミラー)
43 基板
43b 側面部
43c ゲート部(ゲート痕)
44 前面(第1の凹面)
45 反射膜
46 背面(第2の凹面)
60 金型
61 上側金型(可動金型)
62 下側金型(固定金型)
63 成形空間
64 ゲート口
65 溶融樹脂
PL 合わせ面(パーティングライン)
PL1 第1の合わせ面
PL2 第2の合わせ面
T1 第1開口幅
T2 第2開口幅
40
43
44 Front (first concave surface)
45
60
62 Lower mold (fixed mold)
63
PL1 first mating surface PL2 second mating surface T1 first opening width T2 second opening width
Claims (1)
前記基板の側面部には、前記反射膜から離れた位置に、射出成形によって前記基板を成形する際のゲート部が形成されてなることを特徴とする反射ミラー。 A reflection mirror formed by forming a reflection film on the front surface of a substrate made of resin,
A reflection mirror, wherein a gate portion for molding the substrate by injection molding is formed on a side surface portion of the substrate at a position away from the reflection film.
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