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JP2009263910A - 自動車用ドアラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一のモータをもって、施解錠操作とダブルロック操作とを簡単な構成で確実に行う。
【解決手段】第1、2ロックレバー13、14がロック位置にあるときは、ウォームホイール17の中立位置からロック方向への回動をもって、ダブルロック切替レバー20を介してダブルロック制御ピン23を切断位置に移動させる。ダブルロック制御ピン23が切断位置にあるときは、ウォームホイール17の中立位置からアンロック方向への回動をもって、ダブルロック切替レバー20を介してダブルロック制御ピン23を接続位置に移動させると共に、第1、2ロックレバー13、14もアンロック位置に移動させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体側のストライカと係脱可能な噛合機構部と、噛合機構部を操作するための操作機構部とを備えた自動車用ドアラッチ装置に関する。
自動車用ドアラッチ装置においては、自動車のドアに設けられる開扉操作ハンドルの操作によるドアの開放を不能にする施解錠機構に加えて、車内側に設けられる施解錠操作用のロックノブのアンロック操作が施解錠機構に伝達されないようにして、施解錠機構が不正にアンロック状態に切り換えられることを防止したダブルロック機構を備えている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特開2005−133320号公報 特許第3974337号公報 特許第3029966号公報
上記各特許文献に記載された自動車用ドアラッチ装置においては、単一のモータをもって、施解錠機構の切り替え操作と、ダブルロック機構の切り替え操作とを可能にしたものであるが、施解錠操作及びダブルロック操作に係わる各部品の動作及び構成が複雑であり、装置の大型化を招くおそれがある。
本発明は、上記のような課題に鑑み、単一のモータをもって、施解錠操作とダブルロック操作とを簡単な構成で確実に行うことができるようにした自動車用ドアラッチ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明に係わる自動車用ドアラッチ装置においては、車体側のストライカと係脱可能な噛合機構部と、前記噛合機構部を操作するための操作機構部とを備え、前記操作機構部は、ドアの車内側に設けられる施解錠操作用のロックノブの操作に基づいてアンロック位置及びロック位置に移動可能な第1ロック部材と、前記第1ロック部材のアンロック位置及びロック位置への移動に従動し、前記噛合機構部と前記ストライカとの係合を解除可能とするアンロック位置及び解除不能とするロック位置に移動可能な第2ロック部材と、前記ロックノブの操作に基づく前記第1ロック部材のアンロック作動及びロック作動を前記第2ロック部材に伝達可能とする接続位置及び伝達不能とする切断位置に移動可能な断続部材と、前記断続部材を所定の弾性力により接続位置及び切断位置に保持可能な弾性保持部材と、予め定めた中立位置からアンロック方向へ回動することにより前記第1、2ロック部材をアンロック位置に移動させ、また、同じくアンロック方向と反対方向のロック方向へ回動することにより前記第1、2ロック部材をロック位置に移動させる回動部材と、前記回動部材を中立位置からアンロック方向及びロック方向へ回動させるためのモータと、前記第1、2ロック部材がロック位置にあるとき、前記回動部材の中立位置からロック方向への回動に従動して前記断続部材を接続位置から切断位置へ移動させ、また、前記回動部材の中立位置からアンロック方向への回動に伴う、前記第2ロック部材のロック位置からアンロック位置への移動に従動して前記断続部材を接続位置へ移動させるダブルロック切替レバーとを含む。
上記構成により、本発明に係わる自動車用ドアラッチ装置においては、第1、2ロック部材がロック位置にあるときは、回動部材の中立位置からアンロック方向への回動をもって、第1、2ロック部材をアンロック位置に移動させて、アンロック状態に切り替えることができ、また、同じく中立位置からロック方向への回動をもって、第1、2ロック部材をロック位置に保持したままダブルロック切替レバーを介して断続部材を切断位置に移動させて、ダブルロック状態に切り替えることができる。また、第1、2ロック部材がアンロック位置にあるときは、回動部材の中立位置からロック方向への回動をもって、第1、2ロック部材をロック位置に移動させて、ロック状態に切り替えることができる。さらには、断続部材が切断位置、すなわちダブルロック状態にあるときは、回動部材の中立位置からアンロック方向への回動をもって、ダブルロック切替レバーを介して断続部材を接続位置に移動させると共に、第1、2ロック部材も同時にアンロック位置に移動させることができる。これにより、単一のモータをもって、回動部材を中立位置から所定の方向へ回動させるだけの簡単な構成で、施解錠操作(アンロック状態からロック状態、またはその逆へ切り替える操作)とダブルロック操作とを確実に行うことができる。
さらに、本発明に係わる自動車用ドアラッチ装置においては、前記ダブルロック切替レバーは、前記第2ロック部材がロック位置へ移動したとき、前記回動部材に設けた作用部の移動軌跡内に進入する被作用部を有し、前記回動部材が中立位置からロック方向へ回動したとき前記作用部が前記被作用部に当接することによって、前記断続部材を切断位置に移動させるダブルロック位置に移動させられる。
上記構成により、本発明に係わる自動車用ドアラッチ装置においては、回動部材の作用部がダブルロック切替レバーの被作用部に当接することによって、ダブルロック切替レバーをダブルロック位置に移動させて断続部材を切断位置に移動させることができる。
本発明の自動車用ドアラッチ装置によれば、単一のモータをもって、回動部材を中立位置から所定の方向へ回動させるだけの簡単な構成で、施解錠操作とダブルロック操作とを確実に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1〜図5は、本発明に係わるドアラッチ装置の各状態の正面図、図6、7は、各要素の拡大正面図である。なお、以下の説明では、各図における左方を「前方」とし、右方を「後方」とし、図面奥側を「車外側」とし、図面手前側を「車内側」とする。
ドアラッチ装置1は、自動車のリヤドア(以下、ドアと記す)の後端部内側に配置され、ドアを閉止状態に保持するための噛合機構部2と、この噛合機構部2を操作するための操作機構部3とを備える。
なお、ドアラッチ装置1は、ドアの車外側に設けられる開扉操作ハンドルをなすアウトサイドハンドル(図示略)及び車内側に設けられる開扉操作ハンドルをなすインサイドハンドル4(図1、2参照)のいずれの操作においてもドアを開けることができるアンロック状態(図2に示す状態)と、アウトサイドハンドルの操作ではドアを開けることはできないが、インサイドハンドル4によるダブルアクション操作(インサイドハンドル4の一回目の操作で、先ず操作機構部3をロック状態からアンロック状態に変化させ、次いで2回目の操作で噛合機構部2の噛合を解除する操作)でドアを開けることができるロック状態(図3に示す状態)と、アウトサイドハンドルの操作ではドアを開けることはできるが、インサイドハンドル4による操作ではドアを開けることができないチャイルドロック状態(図4に示す状態)と、インサイドハンドル4のダブルアクション操作及びドアの車内側に設けられた施解錠操作用のロックノブ5(図1、2参照)のアンロック操作を無効にすると共に、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドル4のいずれを操作してもドアを開けることはできないダブルロック状態(図1に示す状態)に切り換え可能な構造を備えている。
噛合機構部2は、複数のボルト(図示略)によりドア内の後端部に固定されるボディ2Aと、ボディ2A内に枢着され、車体側に固着されたストライカ(図示略)と係合可能なラッチ(図示略)と、ボディ2A内に枢着され、ラッチに係脱可能なラチェット(図示略)と、ラチェットと一体的に回動可能なオープンレバー6を含み、ドア閉止時にストライカがラッチに係合すると共に、ラチェットがラッチに対してその開き方向への回動を阻止するように係合することによって、ドアを閉止状態に保持し、また、オープンレバー6が解除方向(図1〜図5において上方)へ回動して、ラチェットがラッチから離脱することによりドアの開放を可能にする。なお、噛合機構部2の構造は、公知の技術であり、かつ本発明に直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
ボディ2Aの前面には、その前面を覆うように合成樹脂製のカバー7(図1〜図5に想像線で示す)が取り付けられる。カバー7内には、操作機構部3が配置される。
操作機構部3は、主な構成部品として、アウトサイドハンドルの操作に従動するアウターレバー8と、インサイドハンドル4の操作に従動する第1インナーレバー9と、チャイルドアンロック状態のとき第1インナーレバー9と一体的に作動可能な第2インナーレバー10と、チャイルドロック操作が行われるときに作動するチャイルドロックセクタギヤ11及びチャイルドロックレバー12と、車内側に設けられる施解錠操作用のロックノブ5の操作に従動する第1ロック部材を構成する第1ロックレバー13と、ダブルアンロック状態のとき第1ロックレバー13と一体的に作動可能な第2ロックレバー14と、第2ロックレバー14に連係される第1サブレバー15と、アウターレバー8に連結される第2サブレバー16と、第2ロックレバー14を作動させるための回動部材を構成するウォームホイール17と、ウォームホイール17を回動させるための施解錠兼ダブルロック用モータ18と、チャイルドロックセクタギヤ11を作動させるためのチャイルドロック用モータ19と、ダブルロック操作されるときに作動可能なダブルロック切替レバー20とを含む。
なお、本発明に係わる自動車用ドアラッチ装置においては、上述のインサイドハンドル4のダブルアクション操作、及びチャイルドロック状態とする構成は必ずしも必要とするものではなく、必要に応じて省略することができる。具体的には、インサイドハンドル4のダブルアクション操作を省略する場合には、第1サブレバー15と第2サブレバー16とを一体的に作動する構成に変更する。この場合には、第2ロックレバー14と第1、2サブレバー15、16とは常時一体的に作動する構成であるため、本発明に係わる第2ロック部材は、第2ロックレバー14、第1、2サブレバー15、16から構成される。また、チャイルドロック状態を省略する場合には、第1インナーレバー9と第2インナーレバー10とを一体的に作動する構成に変更すると共に、チャイルドロックセクタギヤ11、チャイルドロックレバー12及びチャイルドロック用モータ19を省略する。
本実施形態においては、第1、2ロックレバー13、14と第1、2サブレバー15、16とにより施解錠機構を構成し、ダブルロック切替レバー20と後述の断続部材を構成するダブルロック制御ピン23とにより、ダブルロック機構を構成するものである。
アウターレバー8は、カバー7の下部に前後方向を向く枢軸(図示略)により枢支され、アウトサイドハンドルの開扉操作に基づいて、スプリング(図示略)の付勢力に抗して、解除方向(図1〜図5において上方)へ向けて移動する。
第1インナーレバー9は、カバー7の下部に車内外方向を向く枢軸91により枢支されると共に、上端部に設けられた連結部93がケーブルにより構成される操作力伝達部材41を介してインサイドハンドル4に連結されることにより、インサイドハンドル4の操作に基づいて解除方向(図1〜図5において反時計方向)へ回動する。第1インナーレバー9には、第1ロックレバー13に設けた後述の被アンロック作用部133に当接可能なアンロック作用部92、及び制御ピン21が摺動可能に係合するほぼL字状のカム孔94がそれぞれ設けられている。
制御ピン21は、後述のように、チャイルドロックセクタギヤ11及びチャイルドロックレバー12の作動に基づいて、チャイルドアンロック状態とするアンロック位置(図1〜図3、5に示すように、カム孔94の半径方向を向く部分に係合して、第1インナーレバー9の解除方向に対して係合可能な位置)と、チャイルドロック状態とするロック位置(図4に示すようにカム孔94の角部分にあって、カム孔94に対して係合不能な位置)とに移動可能である。
第2インナーレバー10は、第1インナーレバー9と同軸91により枢支されると共に、第1インナーレバー9のカム孔94と重合する回転面には、制御ピン21が摺動可能に係合する半径方向を向く長孔101が穿設され、また、下部には、アウターレバー8に下方から当接可能な当接部102が設けられている。
チャイルドロックセクタギヤ11とチャイルドロックレバー12とは、一体的に回動し得るように、カバー7の下部に前後方向を向く枢軸111により枢支されると共に、チャイルドロックセクタギヤ11に設けられたギヤ部112がチャイルドロック用モータ19に設けられたウォーム191に噛合して、チャイルドロック用モータ19の駆動により、インサイドハンドル4の操作を有効にするアンロック位置(図1〜図3、5)からインサイドハンドル4の操作を無効にするロック位置(図4)、及びその逆へ回動することができる。チャイルドロックレバー12に設けられた円弧状の偏心カム孔121には、制御ピン21が摺動可能に係合している。
チャイルドロックセクタギヤ11及びチャイルドロックレバー12がアンロック位置に移動した場合には、制御ピン21がアンロック位置に移動し、第1インナーレバー9と第2インナーレバー10とが一体的に回動するように接続する。これにより、第1、2インナーレバー9、10は、インサイドハンドル4の開扉操作に基づいて、枢軸91を中心に待機位置(図1〜図5)から解除方向(図1〜図5において反時計方向)へ回動する。第2インナーレバー10が解除方向へ回動すると、第2インナーレバー10の当接部102がアウターレバー8に対して下側から当接して、アウターレバー8も解除方向へ回動する。これにより、インサイドハンドル4の操作に基づいて、ドアを開放することができる。また、チャイルドロックセクタギヤ11及びチャイルドロックレバー12がロック位置に移動した場合には、制御ピン21がカム孔94に係合不能なロック位置に移動し、第1インナーレバー9と第2インナーレバー10との接続を切断する。これにより、チャイルドロック状態となって、インサイドハンドル4の開扉操作に基づいて、第1インナーレバー9が解除方向へ回動しても、第2インナーレバー10は解除方向へ回動することはない。したがって、チャイルドロック状態のときには、インサイドハンドル4を操作してもドアを開放することはできない。
第1ロックレバー13は、カバー7の上部に車内外方向を向く枢軸131により枢支されると共に、上端部に設けられた連結部132がケーブルにより構成される操作力伝達部材51を介してロックノブ5に連結されることにより、ロックノブ5の施解錠操作に基づいて、アンロック位置(図2、4)及びロック位置(図1、3、5)に移動する。第1ロックレバー13には、第1インナーレバー9のアンロック作用部92に当接可能な被アンロック作用部133と、断続部材をなすダブルロック制御ピン23が摺動自在に係合するL字状のカム孔134とが設けられている。
ダブルロック制御ピン23は、ダブルロック切替レバー20の後述の作動に基づいて、カム孔134の半径方向を向く部分に位置して第1ロックレバー13と第2ロックレバー14とを接続する接続位置(図2、3、4)と、カム孔134の円弧部分に位置して第1ロックレバー13と第2ロックレバー14との接続を切断する切断位置(図1、5)とに移動することができる。枢軸131の周囲には、ダブルロック制御ピン23を弾性力で接続位置及び切断位置に弾性保持するためのトーションスプリングにより形成される弾性保持部材24が設けられている。
第2ロックレバー14は、カバー7に第1ロックレバー13と同軸131により枢支されると共に、下部周縁部に設けたギヤ部141がウォームホイール17に設けられた小径ギヤ部171に噛合することにより、ウォームホイール17の回動に基づいて、アンロック位置(図2、4、5)及びロック位置(図1、3)に移動可能であり、かつカバー7に支持されたスプリングにより形成される弾性保持部材22に突部142が弾性係合することによってアンロック位置及びロック位置に所定の弾性保持力で保持される。なお、弾性保持部材22の弾性保持力は、第1サブレバー15と第2サブレバー16との間に作用する後述のスプリング26の付勢力よりも大となるように設定される。
第2ロックレバー14には、ダブルロック制御ピン23が第2ロックレバー14の半径方向へ摺動可能に係合する半径方向を向く切欠き溝143が設けられている。
図2、3、4に示すように、ダブルロック制御ピン23が接続位置にある場合には、第1ロックレバー13のアンロック作動及びロック作動を第2ロックレバー14に伝達する。これにより、第1、2ロックレバー13、14は、ロックノブ5のアンロック及びロック操作に基づいて、枢軸131を中心にアンロック位置及びロック位置に一緒に移動する。また、図1に示すように、ダブルロック制御ピン23が切断位置に移動した場合には、第1ロックレバー13と第2ロックレバー14との接続が切断されて、ダブルロック状態となる。これにより、図5に示すように、ロックノブ5のアンロック操作に基づいて、第1ロックレバー13がアンロック位置へ作動しても、第2ロックレバー14はアンロック位置からロック位置へ移動することはない。したがって、施解錠機構をアンロック状態に切り替えることはできない。
第1サブレバー15は、アウターレバー8の端部81に所定角度揺動可能に枢支されると共に、上部に設けられた上下方向の長孔151が第2ロックレバー14に設けられた連結突部144に上下方向へ摺動可能に連結されることにより、第2ロックレバー14に従動して、アンロック位置(図2、4)及びロック位置(図1、3、5)に移動する。
第2サブレバー16は、アウターレバー8の端部81に所定角度揺動可能に枢支されると共に、第1サブレバー15との間に作用するスプリング26の付勢力の範囲内で、第1サブレバー15と共に一体的に作動して、アンロック位置(図2、4)及びロック位置(図1、3、5)に移動する。
第1、2サブレバー15、16がアンロック位置にある場合には、第1、2サブレバー15、16がアウターレバー8の解除作動に従動して、上方へ向けて解除作動すると、第2サブレバー16に設けられた解除当接部161がオープンレバー6に下方から当接して、オープンレバー6を解除方向へ回動させてラチェットとラッチとの係合を解除させる。また、同じくロック位置にあるときは、第1、2サブレバー15、16が解除作動しても、第2サブレバー16の解除当接部161がオープンレバー6に係合不能であるため、オープンレバー6を解除方向へ回動させることはできず、ラチェットとラッチとの係合を解除することはできない。
ウォームホイール17は、カバー7に前後方向を向く枢軸172により枢支されると共に、施解錠兼ダブルロック用モータ18の出力軸に設けられたウォーム181に噛合して、カバー7との間に支持された中立復帰用スプリング25の付勢力に抗して、中立位置(図1〜図5)からアンロック方向(図1〜図5において時計方向)及びロック方向(図1〜図5において反時計方向)へ回動することができる。なお、ウォームホイール17は、ウォーム181に対して可逆転可能に噛合している。
ウォームホイール17の回転面には、ダブルロック切替レバー20に対して後述のような状態のときに当接可能な突状の作用部173が設けられている。
ウォームホイール17の小径ギヤ部171と第2ロックレバー14のギヤ部141とは、ロックノブ5の操作ストロークに相当する遊びを介して互いに噛合している。具体的には、本発明の出願人と同一出願人により出願された特開2001−173288号公報に記載された構成が採用される。すなわち、施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動に基づいて、ウォームホイール17が中立位置からアンロック方向(またはロック方向)へ回動した場合には、ウォームホイール17の回動を第2ロックレバー14に伝達可能であるが、ウォームホイール17が中立位置からアンロック方向(またはロック方向)へ作動した位置から中立復帰スプリング25の付勢力により中立位置へ復帰回動する場合には、ウォームホイール17の復帰回動が第2ロックレバー14に伝達されない。また、第2ロックレバー14がロック位置にある場合、ウォームホイール17が中立位置からロック方向へ回動すると、小径ギヤ部171とギヤ部141とは噛合しないで、ウォームホイール17のみがロック方向へ回動する。さらには、ウォームホイール17が中立位置にある場合には、第2ロックレバー14がアンロック位置からロック位置、及びその逆へ作動しても、小径ギヤ部171とギヤ部141とは噛合しないで、第2ロックレバー14の作動はウォームホイール17に伝達されない構成になっている。
ダブルロック切替レバー20は、カバー7に前後方向を向く枢軸201により枢支されると共に、スプリング27により時計方向へ付勢されている。なお、ダブルロック切替レバー20に作用するスプリング27の付勢力は、ダブルロック制御ピン23を各位置に弾性保持する弾性保持部材24の保持力、及び第2ロックレバー14を各位置に弾性保持する弾性保持部材22の保持力よりも小となるように設定される。
ダブルロック切替レバー20は、ウォームホイール17の作用部173の移動軌跡内に進退可能な被作用部202と、ダブルロック制御ピン23に対して当接可能な第1、2当接部203、204と、第2ロックレバー14の上端部に設けられた当接部145に当接可能な被当接部205とを有している。
次に、図8〜図16に参照して、施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動によるダブルロック切り替え動作について説明する。図8はロック状態、図10はダブルロック状態、図12はアンロック状態をそれぞれ示し、他の図は異なる状態へ変化する際の作動途中の各状態を示す。
図8に示すようにロック状態である場合には、ウォームホイール17は、中立復帰スプリング25の付勢力により、作用部173がほぼ45度方向に位置する中立位置に保持され、第1、2ロックレバー13、14は、弾性保持部材22の弾性保持力によりロック位置に保持され、ダブルロック切替レバー20は、作用部202がウォームホイール17における作用部173の移動軌跡内に進入したロック位置に保持され、ダブルロック制御ピン23は、弾性保持部材24の弾性保持力により接続位置に保持されている。なお、この状態においては、ダブルロック切替レバー20の第1当接部203が、スプリング27の付勢力によりダブルロック制御ピン23に対して当接しているが、弾性保持部材24の保持力は、スプリング27の付勢力よりも大きいため、ダブルロック制御ピン23は、接続位置から切断位置に移動するようなことはない。
図8に示すロック状態から、施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動により、ウォームホイール17を中立位置からロック方向(反時計方向)へ所定角度回動させた場合には、図9に示すように、ウォームホイール17の作用部173が、ダブルロック切替レバー20の被作用部202に右側から当接することにより、ダブルロック切替レバー20は、ロック位置から時計方向へ所定角度回動したダブルロック位置(図9、10に示す位置)に回動して図示略のストッパ部に当接することによって、スプリング27の付勢力によりダブルロック位置に保持される。なお、この場合、ウォームホイール17の小径ギヤ部171が、ロック方向への回動に対しては第2ロックレバー14のギヤ部141に対して噛合しないため、第2ロックレバー14はロック位置から移動することはない。ダブルロック切替レバー20がダブルロック位置に回動すると、ダブルロック切替レバー20の第1当接部203が、ダブルロック制御ピン23を押し下げて切断位置に移動させる。ダブルロック切替レバー20がダブルロック位置、またダブルロック制御ピン23が切断位置にそれぞれ移動すると、施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動が停止して、図10に示すように、ウォームホイール17が中立復帰用スプリング25の付勢力により中立位置に復帰することによって、ダブルロック動作は完了してダブルロック状態に切り替わる。
図10に示すダブルロック状態にある場合には、ウォームホイール17は、中立復帰スプリング25の付勢力により中立位置に保持され、第1、2ロックレバー13、14は、弾性保持部材22の弾性保持力によりロック位置に保持され、ダブルロック切替レバー20は、作用部202がウォームホイール17における作用部173の移動軌跡内に進入したダブルロック位置に保持され、ダブルロック制御ピン23は、弾性保持部材24の弾性保持力により切断位置に保持されている。すなわち、ロック状態からダブルロック状態に切り替わる場合には、第1、2ロックレバー13、14及び第1、2サブレバー15、16は何ら作動することはなく、ダブルロック切替レバー20及びダブルロック制御ピン23のみが作動するだけである。
図10に示すダブルロック状態から施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動によりウォームホイール17を中立位置からアンロック方向(時計方向)へ所定角度回動させた場合には、ウォームホイール17の小径ギヤ部171と第2ロックレバー14のギヤ部141との噛合により、図11に示すように、第2ロックレバー14がロック位置からアンロック位置へ回動すると共に、第1ロックレバー13もダブルロック制御ピン23を介してロック位置からアンロック位置へ回動する。第2ロックレバー14がアンロック位置へ回動すると、その途中で、第2ロックレバー14の当接部145がダブルロック切替レバー20の被当接部205に当接することで、ダブルロック切替レバー20は、スプリング27の付勢力に抗して、ロック位置から反時計方向へ所定角度回動した図11に示すアンロック位置に移動する。ダブルロック切替レバー20がアンロック位置に移動すると、ダブルロック切替レバー20の第2当接部204がダブルロック制御ピン23を押し上げて接続位置へ移動させる。第1、2ロックレバー13、14及びダブルロック切替レバー20がアンロック位置、ダブルロック制御ピン23が接続位置にそれぞれ移動すると、施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動が停止し、図12に示すように、ウォームホイール17が中立復帰スプリング25の付勢力により中立位置に復帰することによって、ダブルアンロック動作は完了してアンロック状態となる。これにより、ダブルロック状態からダブルアンロック状態に切り替える場合には、施解錠兼ダブルロック用モータ18の回転によるウォームホイール17の中立位置からアンロック方向への回転により、施解錠機構(第1、2ロックレバー13、14及び第1、2サブレバー15、16)をアンロック状態に切り替えると共に、ダブルロック機構(ダブルロック切替レバー20、ダブルロック制御ピン23)をダブルアンロック状態に切り替えることができる。
図12に示すアンロック状態にある場合には、ウォームホイール17は、中立復帰スプリング25の付勢力により中立位置に保持され、第1、2ロックレバー13、14は、弾性保持部材22の弾性保持力によりアンロック位置に保持され、ダブルロック切替レバー20は、作用部202がウォームホイール17における作用部173の移動軌跡外に退避したアンロック位置に保持され、ダブルロック制御ピン23は、弾性保持部材24の弾性保持力により接続位置に保持されている。
図12に示すアンロック状態から、施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動によりウォームホイール17を中立位置からロック方向(反時計方向)へ所定角度回動させた場合には、ウォームホイール17の小径ギヤ部171と第2ロックレバー14のギヤ部141との噛合により、図13に示すように、第2ロックレバー14は、アンロック位置からロック位置へ向けて回動すると共に、第1ロックレバー13もダブルロック制御ピン23を介してアンロック位置からロック位置へ向けて回動する。また、第2ロックレバー14がロック位置に回動する過程において、第2ロックレバー14の当接部145がダブルロック切替レバー20の被当接部205から外れる方向へ変位する。そして、ウォームホイール17の作用部173は、ダブルロック切替レバー20がロック位置に変位する以前に、図13に示すようにダブルロック切替レバー20の被作用部202の下方を通過する。
図14に示すように、第1、2ロックレバー13、14がロック位置に回動すると、第2ロックレバー14の当接部145がダブルロック切替レバー20の被当接部205から離れることによって、ダブルロック切替レバー20は、スプリング27の付勢力によりロック位置に移動して、被作用部202がウォームホイール17の作用部173の移動軌跡内に進入する。第1、2ロックレバー13、14、ダブルロック切替レバー20がそれぞれロック位置に移動すると、施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動が停止し、ウォームホイール17は中立復帰用スプリング25の付勢力により中立位置へ向けて復帰する。その際、図15に示すように、ウォームホイール17の作用部173が、ダブルロック切替レバー20の被作用部202に対して反対側から当接して、ダブルロック切替レバー20をスプリング27の付勢力に抗して、反時計方向へ回動させつつ被作用部202を通過して中立位置に復帰して、図8に示すロック状態となる。
図8に示すロック状態から、施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動によりウォームホイール17を中立位置からアンロック方向(時計方向)へ所定角度回動させた場合には、ウォームホイール17の小径ギヤ部171と第2ロックレバー14のギヤ部141との噛合により、図16に示すように、第2ロックレバー14は、ロック位置からアンロック位置へ回動すると共に、第1ロックレバー13もダブルロック制御ピン23を介してロック位置からアンロック位置へ回動する。また、第2ロックレバー14がアンロック位置へ回動することにより、第2ロックレバー14の当接部145がダブルロック切替レバー20の被当接部205に当接して、ダブルロック切替レバー20をアンロック位置に移動させる。第1、2ロックレバー13、14、ダブルロック切替レバー20がアンロック位置にそれぞれ移動すると、施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動が停止し、ウォームホイール17は中立復帰スプリング25の付勢力により中立位置に復帰することによって、アンロック操作は完了してアンロック状態となる。
上述のように、本実施形態においては、単一のモータ18により、ウォームホイール17を中立位置からアンロック方向へ回動させることにより、そのとき、ダブルロック状態であっても、ロック状態であってもアンロック状態に切り替えることができ、また、ウォームホイール17を中立位置からロック方向へ回動させることにより、そのとき、アンロック状態であればロック状態に切り替え、また、ロック状態であればダブルロック状態に切り替えることができる。すなわち、単一の施解錠兼ダブルロックモータ18をもって、ウォームホイール17を中立位置から所定の方向へ回動させるだけの簡単な構成で、施解錠操作とダブルロック操作とを確実に行うことができる。
次に、本発明に係わる一実施形態の各状態の動作について説明する。
(アンロック状態のときアウトサイドハンドルまたはインサイドハンドル4を操作した場合)
図2に示すように、ドアラッチ装置1がアンロック状態にある場合には、第1、2ロックレバー13、14、第1、2サブレバー15、16、チャイルドロックセクタギヤ11、チャイルドロックレバー12及びダブルロック切替レバーはアンロック位置、またダブルロック制御ピン21は接続位置にそれぞれ保持されている。この状態で、アウトサイドハンドルが開扉操作されると、アウターレバー8が解除方向へ回動し、これにより第1、2サブレバー15、16が上方へ移動して、第2サブレバー16の解除当接部161がオープンレバー6に当接する。これにより、オープンレバー6は解除方向へ回動し、ラチェットがラッチから離脱してドアを開放することができる。また、インサイドハンドル4が開扉操作されると、第1、2インナーレバー9、10が共に解除方向へ回動し、これにより第2インナーレバー10の当接部102がアウターレバー8に当接することによって、アウターレバー8も解除方向へ回動して、アウトサイドハンドルを操作した場合と同様にドアを開放することができる。
(アンロック状態のとき施解錠兼ダブルロック用モータ18をロック操作した場合、及びロックノブ5をロック操作した場合)
施解錠兼ダブルロック用モータ18をロック方向へ駆動させた場合には、施解錠兼ダブルロック用モータ18の駆動は、ウォーム181、ウォームホイール17、小径ギヤ部171を介して、第2ロックレバー14に伝達される。第2ロックレバー14は、枢軸131を中心に図2に示すアンロック位置から図3に示すロック位置へ回動する。第2ロックレバー14の回動は、ダブルロック制御ピン23を介して第1ロックレバー13に伝達され、また、第1サブレバー15、スプリング26を介して、第2サブレバー16に伝達される。さらには、第2ロックレバー14の当接部145がダブルロック切替レバー20の被当接部205から離れることにより、ダブルロック切替レバー20はスプリング27の付勢力によりロック位置に移動する。これにより、第1、2サブレバー15、16、第1ロックレバー13、14及びロックノブ5がロック位置にそれぞれ移動して、図3に示すロック状態となる。
ロックノブ5をロック操作した場合には、ロックノブ5の操作力は、操作力伝達部材51、第1ロックレバー13、ダブルロック制御ピン23を介して、第2ロックレバー14に伝達される。第2ロックレバー14は、枢軸131を中心に示すアンロック位置から図3に示すロック位置へ回動する。第2ロックレバー14の回動は、施解錠兼ダブルロック用モータ18が駆動した場合と同様に、第1、2サブレバー15、16に伝達され、図3に示すロック状態となる。
(ロック状態のときアウトサイドハンドル、またはインサイドハンドル4を開扉操作した場合)
図3に示すように、ロック状態にある場合には、ロックノブ5、第1、2ロックレバー13、14、第1、2サブレバー15、16はそれぞれロック位置に保持され、第2サブレバー16の解除当接部161は、オープンレバー6に対して当接不能な位置にある。また、チャイルドロックセクタギヤ11、チャイルドロックレバー12はアンロック位置、ダブルロック切替レバー20はロック位置、ダブルロック制御ピン23は接続位置にそれぞれ保持されている。
アウトサイドハンドルを開扉操作した場合には、アウトサイドハンドルの開扉操作に基づいて、アウターレバー8が解除方向へ回動し、第1、2サブレバー15、16が上方へ移動して解除当接部161が上方へ移動しても、解除当接部161がオープンレバー6に対して当接しないため、オープンレバー6を解除方向へ回動させることはできない。よって、アウトサイドハンドルの開扉操作ではドアを開けることはできない。
インサイドハンドル4を開扉操作では、ダブルアクション操作、すなわち1回目のインサイドハンドル4の開扉操作により、ロック状態からアンロック状態に切り換え、2回目のインサイドハンドル4の開扉操作でドアを開けることができる。
具体的には、インサイドハンドル4の1回目の開扉操作においては、インサイドハンドル4の開扉操作に基づいて、第1、2インナーレバー9、10が解除方向へ回動すると、第2インナーレバー10の当接部102がアウターレバー8に当接して、アウターレバー8を解除方向、第1、2サブレバー15、16を上方へそれぞれ移動させつつ、第1インナーレバー9のアンロック作用部92が第1ロックレバー13の被アンロック作用部133に当接して、第1、2ロックレバー13、14をアンロック位置へ向けて回動させると共に、第2サブレバー16の解除当接部161の後縁がオープンレバー6の前端に当接する。このため、第2サブレバー16はアンロック位置手前で停止する。これに対して、第1サブレバー15は、第2ロックレバー14のアンロック位置への移動に連動して、第2サブレバー16をアンロック位置手前に停止させたまま、スプリング26の付勢力に抗して、ロック位置からアンロック位置に移動する。
次に、インサイドハンドル4を一旦戻して、第1、2インナーレバー9、10及びアウターレバー8を待機位置に戻すと、第1、2サブレバー15、16が下方へ移動し、第2サブレバー16の解除当接部161の後縁がオープンレバー6の前端から離脱する。これにより、第2サブレバー16は、スプリング26の付勢力によって、アンロック位置に移動して、アンロック状態となる。この場合、第2ロックレバー14及び第1サブレバー15に作用する弾性保持部材22のアンロック保持力が、第1サブレバー15に作用するスプリング26の付勢力よりも大きいため、第2ロックレバー14、第1サブレバー15はアンロック位置に保持される。
続いて、再びインサイドハンドル4を開扉操作すると、前述の通りドアを開けることができる。
(ダブルロック操作)
図3に示すロック状態のとき、リモートコントロールスイッチ等のロック操作で、施解錠兼ダブルロック用モータ18をロック方向へ駆動させると、ウォームホイール17は、中立復帰スプリング25の付勢力に抗して、中立位置からロック方向(図3において反時計方向)へ回動する。これにより、前述のように、第1、2ロックレバー13、14をロック位置に保持したまま、ダブルロック切替レバー20はロック位置からダブルロック位置に移動して、ダブルロック制御ピン23を接続位置から切断位置に移動させて、図1に示すダブルロック状態に切り替わる。
ダブルロック状態においては、ダブルロック制御ピン23が切断位置にあって第1ロックレバー13のカム孔134に対して係合不能であるため、ロックノブ5がアンロック操作されても、図5に示すように、第1ロックレバー13のみがアンロック位置に移動するだけで、第2ロックレバー14、第1、2サブレバー15、16をアンロック位置へ移動させることができない。したがって、アンロック状態に切り換えることはできない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
(i)回動部材を、ウォームホイール17に代えて、平歯車にする。
(ii)回動部材と第2ロックレバー14との連係構造を、ギヤ同士の噛合に代えて、回動部材または第2ロックレバーのいずれか一方に設けた突部と、いずれか他方に設けられ、かつ突部に対して摺動可能に係合してロックノブ5の操作ストロークに相当する遊びを介して連結される長孔とにより構成する。
本発明に係わるドアラッチ装置がダブルロック状態にあるときのドアラッチ装置の正面図である。 アンロック状態にあるときのドアラッチ装置の正面図である。 ロック状態にあるときのドアラッチ装置の正面図である。 チャイルドロック状態にあるときのドアラッチ装置の正面図である。 ダブルロック状態にあるとき、ロックノブがアンロック操作された状態のドアラッチ装置の後面図である。 第1、2インナーレバー、チャイルドロックセクタギヤ及びチャイルドロックレバーの拡大正面図である。 第1、2ロックレバー、ウォームホイール及びダブルロック切替レバーの拡大正面図である。 ロック状態にあるときの要部の拡大正面図である。 ロック状態からダブルロック状態へ切り替わる過程を示す要部の拡大正面図である。 ダブルロック状態にあるときの要部の拡大正面図である。 ダブルロック状態からアンロック状態へ切り替わる過程を示す要部の拡大正面図である。 アンロック状態にあるときの要部の拡大正面図である。 アンロック状態からロック状態へ切り替わる初期過程を示す要部の拡大正面図である。 アンロック状態からロック状態へ切り替わる中期過程を示す要部の拡大正面図である。 アンロック状態からロック状態へ切り替わる後期過程を示す要部の拡大正面図である。 ロック状態からアンロック状態へ切り替わる過程を示す要部の拡大正面図である。
符号の説明
1 ドアラッチ装置
2 噛合機構部
2A ボディ
3 操作機構部
4 インサイドハンドル(開扉操作ハンドル)
5 ロックノブ
6 オープンレバー
7 カバー
8 アウターレバー
9 第1インナーレバー
10 第2インナーレバー
11 チャイルドロックセクタギヤ
12 チャイルドロックレバー
13 第1ロックレバー(第1ロック部材)
14 第2ロックレバー(第2ロック部材)
15 第1サブレバー(第2ロック部材)
16 第2サブレバー(第2ロック部材)
17 ウォームホイール(回動部材)
18 施解錠兼ダブルロック用モータ
19 チャイルドロック用モータ
20 ダブルロック切替レバー
21 制御ピン
22 弾性保持部材
23 ダブルロック制御ピン(断続部材)
24 弾性保持部材
25 中立復帰スプリング
26 スプリング
27 スプリング
41 操作力伝達部材
51 操作力伝達部材
81 端部
91 枢軸
92 アンロック作用部
93 連結部
94 カム孔
101 長孔
102 当接部
111 枢軸
112 ギヤ部
121 偏心カム孔
131 枢軸
132 連結部
133 被アンロック作用部
134 カム孔
141 ギヤ部
142 突部
143 切欠き溝
144 連結突部
145 当接部
151 長孔
161 解除当接部
171 小径ギヤ部
172 枢軸
173 作用部
181 ウォーム
191 ウォーム
201 枢軸
202 被作用部
203 第1当接部
204 第2当接部
205 被当接部

Claims (2)

  1. 車体側のストライカと係脱可能な噛合機構部と、前記噛合機構部を操作するための操作機構部とを備え、
    前記操作機構部は、ドアの車内側に設けられる施解錠操作用のロックノブの操作に基づいてアンロック位置及びロック位置に移動可能な第1ロック部材と、
    前記第1ロック部材のアンロック位置及びロック位置への移動に従動し、前記噛合機構部と前記ストライカとの係合を解除可能とするアンロック位置及び解除不能とするロック位置に移動可能な第2ロック部材と、
    前記ロックノブの操作に基づく前記第1ロック部材のアンロック作動及びロック作動を前記第2ロック部材に伝達可能とする接続位置及び伝達不能とする切断位置に移動可能な断続部材と、
    前記断続部材を所定の弾性力により接続位置及び切断位置に保持可能な弾性保持部材と、
    予め定めた中立位置からアンロック方向へ回動することにより前記第1、2ロック部材をアンロック位置に移動させ、また、同じくアンロック方向と反対方向のロック方向へ回動することにより前記第1、2ロック部材をロック位置に移動させる回動部材と、
    前記回動部材を中立位置からアンロック方向及びロック方向へ回動させるためのモータと、
    前記第1、2ロック部材がロック位置にあるとき、前記回動部材の中立位置からロック方向への回動に従動して前記断続部材を接続位置から切断位置へ移動させ、また、前記回動部材の中立位置からアンロック方向への回動に伴う、前記第2ロック部材のロック位置からアンロック位置への移動に従動して前記断続部材を接続位置へ移動させるダブルロック切替レバーとを含むことを特徴とする自動車用ドアラッチ装置。
  2. 前記ダブルロック切替レバーは、前記第2ロック部材がロック位置へ移動したとき、前記回動部材に設けた作用部の移動軌跡内に進入する被作用部を有し、前記回動部材が中立位置からロック方向へ回動したとき前記作用部が前記被作用部に当接することによって、前記断続部材を切断位置に移動させるダブルロック位置に移動させられるようにしたことを特徴とする請求項1記載の自動車用ドアラッチ装置。
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