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JP2009248104A - 溶接ビード整形方法 - Google Patents

溶接ビード整形方法 Download PDF

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JP2009248104A
JP2009248104A JP2008096181A JP2008096181A JP2009248104A JP 2009248104 A JP2009248104 A JP 2009248104A JP 2008096181 A JP2008096181 A JP 2008096181A JP 2008096181 A JP2008096181 A JP 2008096181A JP 2009248104 A JP2009248104 A JP 2009248104A
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bead
fillet
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shaping method
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JP2008096181A
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Kotaro Inose
幸太郎 猪瀬
Tomohiro Sugino
友洋 杉野
Katsura Owaki
桂 大脇
Junko Kanbayashi
順子 神林
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

【課題】適用範囲の広く、また作業性の良い溶接ビード整形方法を提供する。
【解決手段】レーザ光を溶接ビードに照射して溶融させることにより平坦化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶接ビード整形方法に関する。
周知のように、アーク溶接やレーザ溶接等の溶接接合では、溶接線に沿って溶接ビード(溶融金属が固化して形成された溶接跡)が形成される。この溶接ビードの形状(表面形状)は、溶接品質を示すものとして一般に知られており、下記特許文献1ではすみ肉溶接で形成された凸凹状の溶接ビードを平坦に整形することにより、応力集中によるすみ肉ビードの疲労強度の低下を抑制することが開示されている。また、この特許文献1には、溶接ビードを平坦に整形する具体的な方法として、肉もり材をすみ肉ビードの表面に押し付けて相対移動させることにより摩擦熱を発生させ、この摩擦熱によって肉もり材及びすみ肉ビードの一部を溶融させることによってすみ肉ビードの表面を平坦化することが開示されている。
特開2002−263836号公報
しかしながら、上記従来の整形方法は、すみ肉ビードが形成された部材(母材)をスライド台上に固定し、このスライド台を加圧シリンダを用いて円筒状の肉もり材に押圧させ、さらに肉もり材を回転させつつ部材(母材)を移動させるので、適用できる部材がかなり制限される。すなわち、部品の溶接部のようにスライド台上に載置・固定することが可能な部材には適用可能であるが、建造物のような固定構造体はスライド台上に載置・固定することが実質的にできないので、上記従来の整形方法は、固定構造体の溶接部には実質的に適用できない。
また、上記従来の整形方法は、摩擦熱によって肉もり材及びすみ肉ビードの一部を溶融させるものなので、すみ肉ビードが形成された部材に肉もり材を比較的大きな荷重で押圧させる必要があり、よってこのような比較的大きな荷重に耐え得る機械的強度を有する部材にしか適用できないという問題点もある。
さらに、上記従来の整形方法は、肉もり材が押圧された状態ですみ肉ビードが形成された部材を移動させるものなので、肉もり材と部材との位置関係を十分に調整する必要があり、よって整形の作業性が悪いという問題点もある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、適用範囲の広く、また作業性の良い溶接ビード整形方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、レーザ光を溶接ビードに照射して溶融させることにより平坦化する、という手段を採用する。
第2の解決手段として、上記第1の手段において、レーザ光のスポット径を溶接ビードの幅に設定する、という手段を採用する。
第3の解決手段として、上記第1または第2の手段において、レーザ溶接されたT型継ぎ手の溶接ビードに適用する、という手段を採用する。
本発明によれば、レーザ光を溶接ビードに照射して溶融させることにより平坦化するので、従来技術のように溶接ビードが形成された部材を固定・移動させる特別な機構を必要とせず、よって幅広い溶接部に適用することが可能である。
特に、建造物の溶接部の場合には、従来技術のようなスライド台上に載置・固定することが実質的に不可能であるが、本発明によれば、溶接部をスライド台上に載置・固定する必要がないので、建造物の溶接部にも十分に適用可能である。
また、線状に延在する溶接ビードを整形する場合に、レーザ光の照射位置を溶接ビードに沿って移動させれば良いので、極めて作業性が良い。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る溶接ビード整形方法を示す模式図である。この図は、平板な基材にリブがレーザ溶接装置によってすみ肉溶接されたT型継ぎ手Wの溶接ビード(すみ肉ビードB2)を整形対照とする場合を示している。このT型継ぎ手Wは、リブのすみ肉ビードB1側からリブと基材との突合せ部にレーザ光Rを照射することにより溶接接合されたものである。
このように形成されたT型継ぎ手Wでは、レーザ光Rの照射側とは反対側のすみ肉ビードB2は、図示するように中央近傍が盛り上がった形状となる。このようなすみ肉ビードB2における盛り上がり部は、T型継ぎ手Wの疲労強度が低下するので好ましくなく、整形することにより一点鎖線で示すように平坦化する必要がある。
本溶接ビード整形方法では、このようなすみ肉ビードB2に対して、レーザ発振器1で発射された高エネルギーのレーザ光Rを適当な光伝送路を介してレーザ照射装置2に供給し、該レーザ照射装置2から整形用のレーザ光Rを照射する。レーザ発振器1は、上記レーザ溶接装置で使用されている炭酸ガスレーザあるいはYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザである。また、レーザ照射装置2は、光伝送路を介してレーザ発振器1から入射されたレーザ光Rを所定のスポット径に絞ってすみ肉ビードB2に照射する。
図2は、図1における上側からT型継ぎ手Wを見た模式図であるが、上記レーザ照射装置2は、直線状に延在するすみ肉ビードB2と平行な方向に移動自在に構成されている。このようなレーザ照射装置2は、T型継ぎ手Wの一端(図2における下端)から他端(上端)に一定の移動速度で移動しつつすみ肉ビードB2にレーザ光Rを照射する。
また、上記スポット径は、すみ肉ビードB2の幅、つまり寸法Tに合せて設定されている。これによって本実施形態では、すみ肉ビードB2の延在方向に直交する断面においてすみ肉ビードB2の略全表面を溶融することができる。
次に、本溶接ビード整形方法の具体的な手順について、図1、図2を参照して詳しく説明する。
最初に整形準備を行うが、当該整形準備工程では、レーザ照射装置2をT型継ぎ手Wの一端(図2の下端)に初期設定し、この状態でレーザ光Rの光軸及びスポット径をすみ肉ビードB2の方向及び寸法Tに設定する。このような整形準備工程は、作業員がT型継ぎ手Wとレーザ照射装置2との位置関係とを考慮して手作業で行う。なお、この整形準備工程では、光軸及びスポット径を調整する必要からすみ肉ビードB2にレーザ光Rを照射するが、この際のレーザ光Rはすみ肉ビードB2を溶融し得ない準備用の低エネルギ光である。
そして、このような整形準備工程が完了すると、作業員がレーザ照射装置2に整形開始指令を入力することにより、すみ肉ビードB2へのレーザ光Rの本照射とすみ肉ビードB2の延在方向に沿った一定の移動速度での移動とが開始される。
ここで、本照射におけるレーザ光Rのエネルギは一定なので、上記移動速度は、すみ肉ビードB2への入熱量、つまりすみ肉ビードB2の溶融深さを規定する。このすみ肉ビードB2の溶融深さはT型継ぎ手Wの材料に応じて異なるので、作業員は、上記整形開始指令を入力する際に、T型継ぎ手Wの材料に応じて異なる移動速度を指定することにより、肉ビードB2の溶融深さを所望する深さに調節する。
このような本溶接ビード整形方法によれば、レーザ光Rによってすみ肉ビードB2を溶融させるのですみ肉ビードB2の盛り上がり部を確実に平坦化することが可能であると共に、レーザ照射装置2をすみ肉ビードB2の延在方向に沿って移動させつつレーザ光Rをすみ肉ビードB2に照射するので、上述した従来の整形方法よりも整形の適用範囲が広く、また作業性が良い。
また、すみ肉ビードB2の幅に亘ってレーザ光Rを照射するので、レーザ照射装置2を肉ビードB2の延在方向に沿って1回移動させるだけで、すみ肉ビードB2の延在方向に沿った全部位の整形を完了させることが可能であり、この面でも作業性が極めて良好である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、レーザ溶接装置によってすみ肉溶接されたT型継ぎ手Wの溶接ビード(すみ肉ビードB2)を整形対照とする場合について説明したが、本発明の整形対象はこのようなT型継ぎ手Wに限定されない。本発明は、すみ肉溶接されたT型継ぎ手以外の継ぎ手にも適用可能であり、またレーザ溶接装置以外の溶接装置(例えばアーク溶接装置)によって溶接接合された継ぎ手にも適用可能である。
(2)上記実施形態では、直線状に延在するすみ肉ビードB2の整形について説明したが、本発明はこれに限定されない。溶接ビードの延在形状が直線以外の場合であっても、当該延在形状に合せてレーザ照射装置を移動させれば良い、
また、ビード長が極端に長い場合には、すみ肉ビードB2を複数の領域に分割し、各領域を複数のレーザ照射装置2で整形するようにしても良い。
(3)上記実施形態では、レーザ照射装置2を肉ビードB2の延在方向に沿って1回移動させるだけですみ肉ビードB2の延在方向に沿った全部位の整形を完了させることができるように、レーザ光Rのスポット径をすみ肉ビードB2の幅(寸法T)に設定したが、本発明はこれに限定されない。スポット径をさらに絞ることにより、すみ肉ビードB2において盛り上がっている中央近傍領域だけにレーザ光Rを照射するようにしても良い。
(4)さらに、上記実施形態では、レーザ照射装置2の移動速度を一定としたが、本発明はこれに限定されない。すみ肉ビードB2の延在方向の部位によってはすみ肉ビードB2の形状が極所的に変化している場合があるので、このようなすみ肉ビードB2の局所的な形状変化に応じてレーザ照射装置2の移動速度を変化させるようにしても良い。
なお、このようなすみ肉ビードB2の局所的な形状変化に応じてレーザ照射装置2の移動速度を変更するのではなく、レーザ光Rの照射エネルギを変更するようにしても良い。
本発明の一実施形態に係わる溶接ビード整形方法を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係わる溶接ビード整形方法を示す模式図であり、上記図1における上側からT型継ぎ手Wを見た模式図である。
符号の説明
W…T型継ぎ手、B1,B2…すみ肉ビード、1…レーザ発振器、2…レーザ照射装置

Claims (3)

  1. レーザ光を溶接ビードに照射して溶融させることにより平坦化することを特徴とする溶接ビード整形方法。
  2. レーザ光のスポット径を溶接ビードの幅に設定することを特徴とする請求項1記載の溶接ビード整形方法。
  3. レーザ溶接されたT型継ぎ手の溶接ビードに適用することを特徴とする請求項1または2記載の溶接ビード整形方法。
JP2008096181A 2008-04-02 2008-04-02 溶接ビード整形方法 Pending JP2009248104A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014004609A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Jfe Steel Corp 溶接継手およびその形成方法
CN103687691A (zh) * 2011-07-19 2014-03-26 麦格纳国际公司 将工件焊接到一起的方法
CN105382411A (zh) * 2015-12-28 2016-03-09 哈尔滨工业大学 一种t型接头双侧激光扫描焊接方法

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