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JP2009139665A - インクジェットヘッドの塗布液除去装置及び塗布液除去方法並びにカラーフィルタの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの塗布液除去装置及び塗布液除去方法並びにカラーフィルタの製造方法 Download PDF

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JP2009139665A JP2007316366A JP2007316366A JP2009139665A JP 2009139665 A JP2009139665 A JP 2009139665A JP 2007316366 A JP2007316366 A JP 2007316366A JP 2007316366 A JP2007316366 A JP 2007316366A JP 2009139665 A JP2009139665 A JP 2009139665A
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Atsushi Kiura
敦之 木浦
Yoshiyuki Kitamura
義之 北村
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Toray Engineering Co Ltd
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Abstract

【課題】インクジェットヘッドの塗布液の加圧パージ及び吸引パージ後にノズル孔出口面に残留する塗布液を、全て短時間で除去可能とする非接触でかつ空気の流れが生じない残留塗布液除去手段を備えたインクジェットヘッドの塗布液除去装置ならびに除去方法を提供する。さらには本発明のインクジェットヘッドの塗布液除去方法を用いて高品質のカラーフィルターを製造できるカラーフィルタの製造方法を提供する。
【解決手段】インクジェットヘッドの長手方向に区切られた複数の転写面を備える転写プレートと、複数の転写面を前記ノズル孔出口面に略平行に一定隙間で近接させる近接手段と、前記ノズル孔出口面に近接させた転写プレートをインクジェットヘッドの長手方向に移動させて残留する塗布液を転写プレートに転写させる移動手段と、を備えたことを特徴とするインクジェットヘッドの塗布液除去装置。
【選択図】図1

Description

この発明は、カラー液晶ディスプレイ用カラーフィルタを製造する分野に主として使用されるものであり、詳しくはインクジェットヘッドにてR、G、B塗布液を吐出してカラーフィルターを形成するのに関わるインクジェットヘッドの残留塗布液除去装置及び残留塗布液除去方法並びにカラーフィルタの製造方法の改良に関する。
カラー液晶用ディスプレイは、カラーフィルタ、TFT用アレイ基板などにより構成されている。この中でカラーフィルタは、ガラス基板上に格子状のブラックマトリックスで縁取られる各画素を、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)3色に分けて規則正しく形成したもので、カラー液晶用ディスプレイの色形成の中枢をなす部材である。
このカラーフィルタは通常は、1)ガラス基板上に黒色のフォトレジスト材の塗布膜を形成し、フォトリソ法により黒色塗布膜を格子状に加工する(格子状ブラックマトリックスの形成)、2)一旦Rの塗布膜を全面に形成し、フォトリソ法により格子間のR画素にのみR塗布膜を残す(R画素形成)、3)G、BについてもRと同様の手法により、一旦B、G各々の塗布膜を全面に形成後、B、G画素にのみB、G塗布膜を残す(B、G画素形成)、ことで製造される。
上記のフォトリソ法によるR、G、B画素形成では、R、G、Bの全面塗布膜形成、露光、現像、といった多くの工程が必要となる。近年これを簡素化するために、ブラックマトリックスの格子で形成される画素部にのみ、R、G、Bの各塗布液を直接インクジェットヘッドにより供給してR、G、Bの色画素を形成する手法が、工業的に行われるようになってきている(例えば特許文献1)。
このインクジェットヘッドによるR、G、B画素形成方法は、露光、現像といった工程が不要で、色画素形成に必要な量の塗布液のみを使用するので、カラーフィルター製造の大幅なコストダウンを可能とするものである。
インクジェットヘッドは通常多数のノズル孔を有しており、ノズル孔ごとに設けられた圧電素子等の間欠駆動手段を動作させることにより、ノズル孔より塗布液を間欠的に吐出することができる。しかしながらノズル孔から長時間にわたって塗布液を吐出すると、ノズル孔周辺に塗布液の他に塗布液の固化物やゴミ等の異物が付着し、それによってノズル孔から正常な塗布液の吐出が妨げられて塗布液の飛翔方向が定まらなくなる。
そのため狙った位置に塗布液を着弾させることができず、正確なカラーフィルタの色画素形成ができなくなるという問題がある。この場合、数枚〜数十枚塗布するごとにインクジェットヘッドの加圧パージを行って、ノズル孔から多量の塗布液を吐出し、固化物を溶解して押し流したり、ゴミ等の異物を押し流したりして、ノズル孔の洗浄を行う。これによって、上記の問題が回避される。
また、インクジェットヘッドの多数のノズル孔の内で、カラーフィルタの色画素と位置的に合致していないものは一時的に使用されない。この場合ノズル孔内に貯留する塗布液中の溶剤が揮発して塗布液の固形分濃度が上昇し、塗布液が高粘度化する。このような高粘度化した塗布液はノズル孔の間欠駆動手段ではパワー不足でノズル孔からは押し出せない。そのため、インクジェットヘッドに供給される塗布液に高い圧力を付加して加圧圧送によってノズル孔から押し出したり(加圧パージ)、ノズル孔の出口側から吸引力を作用させて高粘度化した塗布液を吸い出し(吸引パージ)たりする。
以上のノズル孔の洗浄やノズル孔内に貯留した高粘度塗布液の排出のために、加圧パージや吸引パージによってノズル孔から多量の塗布液を吐出させると、インクジェットヘッドの塗布液吐出機能を初期の良好な状態に復帰させることができるが、ノズル孔から吐出された多量の塗布液は、ノズル孔の出口があるノズル孔出口面に付着しつつ拡がる。そして一部の塗布液は自重によりノズル孔出口面から自然落下するが、その他の塗布液はノズル孔の出口周辺を中心としてノズル孔出口面に残留する。
このノズル孔出口面に残留した塗布液をそのまま放置して、間欠駆動手段でノズル孔より塗布液を吐出しようとすると、上記のノズル孔周辺に塗布液や異物が付着している時と同じ問題を生じる。このため、加圧パージや吸引パージ後にノズル孔出口面に残留する塗布液を、塗布液除去手段によって除去することが通常行われる。
塗布液除去手段の代表的なものが、ブレード状のワイパーをノズル孔出口面に摺動させて残留した塗布液を除去するワイピングシステムである(例えば特許文献2)。
ノズル孔出口面の表面には塗布液の液離れをよくして精度良く吐出、飛翔させるために、撥液層が通常形成されているが、特許文献2の手段ではワイパーの摺動によってこの撥液層も摩滅させてしまうために、塗布液が安定して吐出できなくなるという不都合が生じる。
撥液層を摩滅させない非接触の塗布液除去手段としては、真空ノズルをノズル孔出口面に残留する塗布液に近接させて、負圧による吸引作用で残留塗布液を吸引除去するもの(例えば特許文献3)、ブレード状のワイパーをノズル孔出口面に対して一定隙間をおいて長手方向に移動させることで、ノズル孔出口面下でワイパーと接する残留塗布液をワイパーの方に誘導・転写させるもの(例えば特許文献4)、ノズル孔出口面に親液性が高いプレートを一定隙間で近接/引き離しを行うことによって、ノズル孔出口面の残留塗布液をプレート面に転写させるもの(例えば特許文献5)、等が提案されている。
しかしながら、上記の特許文献3に開示された手段では、真空ノズルの負圧による吸引力では残留塗布液をすべて除去できない。さらにまた、負圧による吸引力によってノズル孔出口面に急激な気流の流れが生じ、ノズル孔内に貯留されている塗布液の溶剤の揮発が促進されて塗布液が高粘度化するので、残留塗布液除去作業後にノズル孔から間欠駆動手段による正常な吐出が行なえないという問題もあった。
また特許文献4の手段では、残留塗布液とワイパーとの接触面積が小さいため、残留塗布液を全て転写させるには移動速度を小さくする必要がある。それによって作業に長時間要することの他に、ノズル孔出口面とワイパー間の隙間以下の大きさの残留塗布液はワイパーに接触しないため、全く除去できないという問題がある。
さらにまた特許文献5の手段では、残留塗布液をノズル孔出口面とプレート面との親液性の差によって転写させているため、全ての残留塗布液をプレート面に転写するには転写力が不十分であるとともに、塗布液が転写されるプレート面の親液性を維持するのが難しく、親液性が経時的に劣化するために残留塗布液の除去量が減少していくという問題があった。
特開2006−209140号公報(第0019段落〜第0031段落、図1) 特開2006−315225号公報(第0038段落〜第0041段落、図3) 特開2005−169730号公報(第0029段落〜第0033段落、図1) 特開2007−190818号公報(第0018段落〜第0026段落、第0032段落、図7、図8、図9) 特開2006−326436号公報(第0021段落〜第0032段落、第0052〜第0056段落、図1、図4、図5、図8)
本発明は、上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、インクジェットヘッドの塗布液の加圧パージ及び吸引パージ後にノズル孔出口面に残留する塗布液を、全て短時間で除去可能とする非接触でかつ空気の流れが生じない残留塗布液除去手段を具現化するとともに、その手段を備えて残留塗布液除去性能に優れるインクジェットヘッドの塗布液除去装置ならびに塗布液除去方法を提供することにある。さらには上記のインクジェットヘッドの塗布液除去方法を用いて、低コストで塗布欠点の全くない高品質のカラーフィルターを製造できるカラーフィルタの製造方法を提供することにある。
上記本発明の目的は、以下に述べる手段によって達成される。
本発明になるインクジェットヘッドの塗布液除去装置は、
インクジェットヘッドのノズル孔出口面に残留する塗布液除去装置であって、
溝で区切られた複数の転写面を備える転写プレートと、
前記転写プレートとノズル孔出口面に所定間隔で近接させる近接手段と、
前記ノズル孔出口面の長手方向に対して前記所定間隔を維持したまま前記転写プレートを移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする。
ここで、さらに転写プレートに転写された塗布液を除去する除去手段を備えることが好ましい。
また、本発明になるインクジェットヘッドの塗布液除去方法は、
インクジェットヘッドのノズル孔出口面に残留する塗布液除去方法であって、
溝で区切られた複数の転写面を備える転写プレートをノズル孔出口面に所定間隔で近接させる工程と、
前記ノズル孔出口面の長手方向に対して前記所定間隔を維持したまま前記転写プレートを移動させる工程を行うことで、ノズル孔出口面に残留する塗布液を転写プレートに転写させることを特徴とする。
ここで、インクジェットヘッドのノズル孔出口面に残留する塗布液を前記転写プレートに転写してから、転写プレート上の塗布液を除去することが好ましい。
本発明になるカラーフィルタの製造方法は、上記に記載のインクジェットヘッドの塗布液除去方法を用いて残留塗布液を除去してから、インクジェットヘッドで塗布液の塗布を行い、カラーフィルタを製造することを特徴とする。
本発明になるインクジェットヘッドの塗布液除去装置および塗布液除去方法を用いれば、塗布液が残留するノズル孔出口面に複数の転写面を有する転写プレートを一定隙間で近接させて、ノズル孔出口面の長手方向両端部間を移動させるため、転写プレートとノズル孔出口面の間に残留する塗布液を集合させて液膜として形成できる。そしてこの液膜を転写プレートでノズル孔出口面上を移動させて除去するのであるから、転写プレートはノズル孔出口面に接触しない。したがって、ノズル孔出口面の撥液層を全く損なうことなくノズル孔出口面の残留塗布液を除去することができる。
さらに、ノズル孔出口面上に場所も大きさも不規則に残留する塗布液滴を、ノズル孔出口面と転写プレート面間の隙間に毛細管作用で塗れ拡がらせることができる結果、残留塗布液滴の大きさに関係なく残留塗布液を転写プレートに転写することができ、非接触で空気の流れが生じない残留塗布液除去ができる。また転写プレートは転写面を複数有するので、転写プレートの1回の長手方向走査により、ノズル孔出口面の残留塗布液を複数の転写面に転写することができ、短時間で確実にノズル孔出口面の残留塗布液除去が可能となる。
本発明になるカラーフィルタの製造方法によれば、上記の優れたインクジェットヘッド塗布液除去方法を用いてカラーフィルタを製造するのであるから、ノズル孔出口面の撥液層の劣化や汚れによる混色や白抜け欠点等の塗布欠点のない高品質のカラーフィルタを、長時間安定して高い生産性で製造できる。
以下、この発明の好ましい一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る塗布液除去装置100とインクジェットヘッド10の概略正面図、図2はインクジェットヘッド10のノズル孔出口面11を下側から見た平面図、図3は転写プレート110の拡大正面図、図4および図5は転写プレート110でインクジェットヘッド10に残留する塗布液を除去する状態を段階的に示したフロー図である。
まず図1を参照すると、インクジェットヘッド10とその塗布液供給装置20と、本発明の塗布液除去装置100が示されている。インクジェットヘッド10は本体14の下部に樹脂プレート13を有しており、その一部が下方に凸状に突出してノズル孔出口面11を構成している。
このノズル孔出口面11には撥液層がコーティングにより形成されている。撥液層としては、テフロン(登録商標)、シリコン等の撥液性樹脂よりなるものが好ましい。ノズル孔出口面11にはさらに、図2に示されるように、塗布液を吐出する多数のノズル孔12がインクジェットヘッド10長手方向(Y方向)に所定ピッチで千鳥状に配置されている。
塗布液が多量にノズル孔12より吐出されると、塗布液はノズル孔出口面11上に拡がって残留することになる。またインクジェットヘッド10は塗布液供給装置20に配管21で接続されている。塗布液供給装置20は、塗布液29が貯蔵された塗布液貯蔵部22を備えている。この塗布液貯蔵部22には圧空源25から所定圧力に調整された加圧空気が、加圧配管24、加圧バルブ23を介して付加される。塗布液貯蔵部22には、真空源28から所定の大きさの負圧も真空配管27、真空バルブ26を介して作用させることができる。
なお、塗布液貯蔵部22を所定圧力に加圧する時は加圧バルブ23を開、真空バルブ26を閉とし、塗布液貯蔵部22に負圧を作用させる時は、真空バルブ26を開、加圧バルブ23を閉とする。
図1で塗布液除去装置100は、ノズル孔出口面11に残留する塗布液を除去する転写プレート110と、転写プレート110の一端を保持して転写プレート110をZ方向に昇降させてノズル孔出口面11に略平行に一定隙間Sで近接させる近接手段である昇降ユニット120と、転写プレート110を昇降ユニット120とともにインクジェットヘッド10の長手方向(Y方向)に自在に往復動させる移動手段である搬送ユニット130と、転写プレート110に転写された残留塗布液を除去する除去手段である除去ユニット140と、搬送ユニット130と除去ユニット140を重力方向に支持するベース136と、により構成される。なお一定隙間Sは、転写プレート110とノズル孔出口面11の間の所定間隔となるものである。
ここで搬送ユニット130は、昇降ユニット120を支持する支持台132と、支持台132をY方向に案内するレール134と、支持台132をレール134に沿ってY方向に自在に往復動させる図示されていないリニアモータより構成されている。このうち、レール134とリニアモータのステータはベース136に固定されている。
除去ユニット140は、転写プレート110に転写された塗布液を除去するブレード142と、ブレード142を保持するブレード取付け台144と、ブレード142とプレート取付け台144を上下方向に自在に昇降させる昇降ユニット146と、昇降ユニット146を支持する支持台150と、支持台150をX方向(紙面に垂直な方向)に案内するレール152と、支持台150をレール152に沿ってX方向に自在に往復動させる図示されていないリニアモータと、除去した塗布液を回収する廃液回収パン154と、から構成されている。なお支持台150と、レール152と、図示されていないリニアモータで搬送ユニット148が構成される。
除去ユニット140は昇降ユニット146を駆動してブレード142を下降させ、一点鎖線で示すように直下に移動してきた転写プレート110の転写面112A、B、Cに当接させ、ブレード142を搬送ユニット148によりX方向(紙面の垂直奥行き側)に移動して、転写面112A、B、C上を摺動することで転写面112A、B、C上に転写された塗布液を除去することができる。除去された塗布液は複数の液滴となって、重力により廃液回収パン154に自然落下し、回収される。
ブレード142の材質は、合成樹脂、合成ゴム等、塗布液に対しての耐薬品性があり膨潤しないものであればいかなるものでもよい。さらに除去した塗布液のブレード142からの剥離性を良くするために撥液性が高い材質を選定することが好ましい。
次に図3に転写プレート110の詳細を示す。転写プレート110は、複数の転写面112A、B、Cと、転写面112A、B、Cの各々をインクジェットヘッド10の長手方向(Y方向)に区切る溝114A、Bを備えている。すなわち、転写面112A、B、Cはインクジェットヘッド10の長手方向に区切られた複数の転写面となる。
転写面112A、B、CのX方向の長さは同じ幅Wであるが、Y方向の長さはそれぞれD1、D2、D3となっており、塗布液を転写できる面積がそれぞれで異なっている。溝114A、Bはインクジェットヘッド10の長手方向に直交する方向、すなわちX方向に伸びて幅Wを有し、上下方向(Z方向)の長さは同じく深さHであるが、Y方向の長さはそれぞれ長さL1、L2となっている。
また転写プレート110を、塗布液除去のために搬送ユニット130でY方向に移動させる時は、転写面112Aの一端にある先頭辺116を先頭にし、終了辺117の方に向かって、転写面112Cの一端にある転写終了辺118を最後尾として移動させる。
次に図1の塗布液除去装置100を用いた本発明の塗布液除去方法について図4と図5を用いて段階に分けて詳細に説明する。
まず、インクジェットヘッド10に残留する塗布液を除去する準備動作として、転写プレート110と除去ユニット140のブレード142を、各々の初期位置に移動させる。
転写プレート110の初期位置は図1に示すように、支持台132がベース136上の右端の位置にあり、昇降ユニット120が下限位置にある時の位置である。除去ユニット140のブレード142の初期位置はZ方向、すなわち上下方向には昇降ユニット146が上限位置にある時の位置、X方向、すなわち紙面に垂直方向には搬送ユニット148の支持台150が最も手前側にある時の位置である。
以上の準備動作が完了してから、図1の真空バルブ26を閉、加圧バルブ23を開として、塗布液貯蔵部22内の塗布液を加圧してインクジェットヘッド10に塗布液を圧送する加圧パージを行うと、全てのノズル孔12より塗布液が吐出される。ノズル孔12より吐出された塗布液は、ノズル孔出口面11上に拡がりつつ部分的に集合して複数の塗布液滴になる。集合した塗布液滴の容量が大きくなると、重力によってその一部が自然落下する。そして加圧パージ終了時には、吐出された塗布液はノズル孔出口面11上に、場所も大きさも不規則に残留する複数の塗布液滴30となる(図4(a)の段階)。
次に搬送ユニット130を駆動して転写プレート110を移動させ、端部15B付近にあるノズル孔出口面11の右端の直下に、転写プレート110の先頭辺116が来る位置で停止させる。そして昇降ユニット120を駆動して転写プレート110を上昇させ、ノズル孔出口面11と転写プレート110の転写面112A、B、Cとを略平行、かつ両面間の隙間量がSになる位置で、転写プレート110の上昇を停止させる(図4(b)の段階)。
つづいて再び搬送ユニット130を駆動して転写プレート110をY方向に矢印で示される向きに(紙面の右から左側へ)、インクジェットヘッド10のノズル孔出口面11と転写面112A、B、Cとの間に隙間量Sを保持しながら、一定速度で移動させる。この転写プレート110の移動によって先頭辺116が、ノズル孔出口面11に隙間量S以上の長さで上下方向に垂れ下がって残留している塗布液滴30に接触すると、塗布液滴30はノズル孔出口面11と転写面112Aとの間にできる隙間量Sの平行隙間部119に毛細管作用により入り込んで拡がり、最終的には転写面112A全体に拡がる厚さSの液膜31を形成する(図4(c)の段階)。
言い換えると、塗布液がノズル孔出口面とのぬれ性と自重のバランスで、ノズル孔出口面に液滴として存在できる限界の長さより隙間量Sを狭く設定する。塗布液のノズル孔出口面に対して液滴として存在できる限界の長さとは、それ以上上下方向に長くなると、自重で落下してしまう長さをいう。従って、塗布液の種類、ノズル孔出口面の状態によって多少変化する。
さらに矢印方向へ転写プレート110の移動を続けると、液膜31は転写面112A内に保持される形で転写プレート110とともに移動する。すなわち転写プレート110の移動の途中にあった塗布液滴30は液膜31となって元の位置からノズル孔出口面11上を移動することになるが、ノズル孔吐出口面11は撥液性を有するので、液膜31が移動しても液膜31の一部がノズル孔出口面11に付着して残留することはなく、結果として塗布液滴30をノズル孔吐出口面11上を移動させることになる。
転写面112A全体に液膜31を形成した状態で、転写プレート110の移動により新たな塗布液滴30が先頭辺116に接すると、転写面112A内に液膜31を保持する塗布液の表面張力に妨げられて、塗布液滴30は平行隙間部119には浸入できない。そのため転写プレート110に押されるような形で塗布液滴30はそのまま移動する。
さらに新たな塗布液滴30に接すると、それが転写プレート110に押されている塗布液滴と集合してより大きな塗布液滴32となり、その一部が自然落下により除去されながら矢印方向に移動する(図4(d)の段階)。
この場合塗布液滴30の大きさに関係なく、先頭辺116の移動方向前方に塗布液滴30を集合させることができる。すなわちノズル孔出口面11からの垂れ下がり量が、平行隙間部119の隙間量Sより小さな塗布液滴であっても、この小さな塗布液滴は、転写プレート110の移動に伴う液膜31や大きな塗布液滴32の移動によって、液膜31や大きな塗布液滴32と集合する、言い方をかえると液膜31や大きな塗布液滴32に吸収される。
さらに転写プレート110の移動を継続すると、平行隙間部119に液膜31を維持した状態で大きな塗布液滴32は樹脂プレート13上も移動して、インクジェットヘッド10の端部15Aの位置で一部落下する。そして端部15A近傍で樹脂プレート13と転写面112A間に形成される平行隙間部119に液膜31を維持しつつ、転写面112Aの上側に開放状態になっている部分には、液膜31がそのまま残留し、結果として塗布液が転写面112A上に転写される(図5(e)の段階)。
更に転写プレート110の移動を継続し、端部15Aの直下を終了辺117が通過して、溝114Aが来ると、転写面112A全面に塗布液が転写される一方、残留した塗布液の一部は溝114Aに落下してたまるが、その他の塗布液は端部15A近傍の樹脂プレート13の下に垂れ下がる形で残留し、端部塗布液滴33となる(図5(f)の段階)。
更に転写プレート110の移動を継続して、転写面112B、溝114B、転写面112Cが端部15A直下を通過すると、残留していた端部塗布液滴33が転写面112B、Cに転写されたり、溝114Bの方に落下したりして、端部塗布液滴33が転写プレート110の方に移動して、インクジェットヘッド10のノズル孔出口面11や樹脂プレート13には塗布液は何も残留しなくなる(図5(g)の段階)。
すなわちインクジェットヘッド10への加圧パージ後にノズル孔出口面11上に場所も大きさも不規則に残留する複数の塗布液滴30は、全て非接触で転写プレート110に転写され、インクジェットヘッド10からは完全に除去される。
その後、転写プレート110を引きつづき移動させ、転写面112A、B、Cがブレード142直下の位置に来た時に停止させる。つづいて昇降ユニット146を駆動してブレード142を下降させて転写面112A、B、CのX方向端部に当接させる。
次にブレード142を転写面112A、B、Cに当接したまま搬送ユニット148を駆動して、ブレード142をX方向、すなわち紙面の垂直な方向で奥側に向かって移動させ、転写プレート110の転写面112A、B、C上に転写された塗布液を全て除去する。そして、ブレード142がX方向の終了位置に来たら、搬送ユニット148を停止させると共に、昇降ユニット146を逆方向に駆動してブレード142を上限位置まで上昇させる。その後、搬送ユニット148も逆方向に駆動して、ブレード142をX方向の初期位置までもどす。これと並行して、昇降ユニット120を駆動して転写プレート110を下降後、搬送ユニット130を駆動して、Y方向の初期位置に転写プレート110を戻し、次ぎの塗布液除去作業に備える。
以上のように本発明のインクジェットヘッドの塗布液除去装置は、ノズル孔出口面と転写プレートの間に残留する塗布液の液滴を集合させて液膜として形成し、その液膜を転写プレートでノズル孔出口面上を移動させて除去することで、ノズル孔出口面を傷つけることなく、また細かい液滴も確実に除去することができる。
なお本発明の塗布液除去装置、塗布液除去方法は、インクジェットヘッド用の粘度が5〜20mPa・sの塗布液に特に好適に適用することができる。
以上のインクジェットヘッド10に残留する塗布液の除去作業で、転写プレート110のX方向の長さである幅Wはインクジェットヘッド10のX方向の長さよりも大きい方が好ましい。転写プレート110の幅Wの方が、インクジェットヘッド10、すなわち樹脂プレート13のX方向の長さより大きい方が、樹脂プレート13全域までに広がった塗布液を受けとめることができるからである。
また本実施態様では転写面112A、B、Cは、転写プレート110の長手方向に、溝114A、Bで区切られて3つ配置されているが、2つ以上であれば、いくら配置してもよい。この場合、各転写面は必ず溝で長手方向に区切られることが必要である。転写面112AとB及びCは長さD1とD2あるいはD3の長さが異なっていてもよいので、転写面に関しては、面積の広い転写面と狭い転写面が少なくとも1対は存在してもよい。
転写面が溝で長手方向に区切られないと、連続した一つの転写面となってしまう。一つの長い転写面へノズル孔出口面11に残留する塗布液を転写しようとすると、図5(f)の状態のように、全ての残留塗布液を転写面に転写しきれず、一部の塗布液がインクジェットヘッド10の端部15A付近に端部塗布液滴33として必ず残留する。
この端部塗布液滴33は転写面を長手方向に非常に長くすると、実用上実害を与えない程度に小さくすることができるが、非常に時間がかかってしまう。一方長手方向に溝で区切られた複数の転写面にこの端部塗布液滴33を転写しようとすると、転写面で引っ張られる端部塗布液滴33の一部が溝のところで落下し、溝に遭遇する回数が多いほど端部塗布液滴33の減少量も多くなる。
したがって、転写面の長さを比較的短くして、転写面と溝の個数を複数の適当個数もうける方が、より短い時間で端部塗布液滴33を消滅させられる。すなわちインクジェットヘッド10に残留する塗布液を除去できるので好ましい。
また、本実施の形態では、溝は転写プレートの幅方向に直線的に設けた例を示したが、これに限定される必要はない。例えば、溝は転写プレートの幅方向に対してやや斜めに設けられていてもよい。
また最初に塗布液転写される転写面112AのY方向長さD1は、インクジェットヘッド10のY方向長さの1/3以上の長さであることが好ましい。インクジェットヘッド10のY方向長さの1/3未満であると、ノズル孔出口面11〜転写面112A間の隙間量S以上の大きさの塗布液滴30に遭遇しない確率が大きくなり、ノズル孔出口面11〜転写面112A間に液膜31を形成できず、その結果隙間量Sより小さな塗布液滴30を吸収、あるいは集合させて回収できないことがあるためである。
一方、転写面112Aの後でインクジェットヘッド10に残留した塗布液が転写される転写面112B、Cについては、Y方向長さD2、D3は転写面112Aの長さD1の好ましくは1/5、より好ましくは1/10以下にする。これは上記したように転写面112B、Cで転写されるのは端部塗布液滴33であり、この端部塗布液滴33を早く消滅させるには、転写面の長さを短くして、転写面を長手方向に区切る溝との遭遇回数を多くする方がよいことによる。
最初の残留塗布液が転写される転写面112Aにつづく溝114AのY方向長さL1に対して、2番目に残留塗布液が転写される転写面112Bにつづく溝114BのY方向長さL2は、L1/2以下であることが好ましい。これは、溝114Bに落下する塗布液量が溝114Aに落下する塗布液量よりも必ず少なくなるので、長さを短くして溝通過にかかる時間を短くして、塗布液除去作業時間を短くするためである。
なお溝114AのY方向長さL1は5mm以上あることが好ましい。これより小さいと、端部塗布液滴33が転写面112Aと転写面112Bとの間で橋渡しをして、溝114Aに落下しないことがあるためである。また溝114A、Bの深さHは1mm以上であることが好ましい。これより小さいと、溝114A、Bに落下してきた塗布液が溝114A、Bをあふれて、樹脂プレート13やノズル孔出口面11に再付着することがあるためである。
転写プレート110の材質は、ステンレス等の金属でも、テフロン(登録商標)等の合成樹脂、セラミックスの他、塗布液に対しての耐薬品性があり膨潤しないものであればいかなるものでもよいが、ノズル孔出口面11およびその周辺を取り囲む樹脂プレート13よりも親液性が高い材質であることが好ましい。
また、隙間量Sは、塗布液がノズル孔出口面とのぬれ性と自重のバランスで、ノズル孔出口面に液滴として存在できる限界の長さより隙間量Sを狭く設定する。より具体的には、ノズル孔出口面11に残留する塗布液滴30の大きさから、好ましくは100μm〜1mm、より好ましくは300μm〜500μmである。この範囲よりも大きいとノズル孔出口面11上に残留する複数の塗布液滴30は、その大多数が隙間量S以下の大きさとなり、転写プレート110に転写されない塗布液滴30がノズル孔出口面11に残留する。
逆に小さいと転写プレート110とノズル孔出口面11とが接触して双方が損傷する危険性が高くなってしまう。また、転写プレート110の残留塗布液を転写する時のY方向の移動速度であるが、好ましくは10〜100mm/s、より好ましくは30〜60mm/sである。この範囲よりも小さいと塗布液の除去作業に時間がかかりすぎ、逆に大きいと、完全に残留塗布液を除去するのにより多くの転写面や溝が必要となり、塗布液の除去が非効率となって、かえって時間がかかるためである。
さらにまた、転写プレート110は、ノズル孔出口面11に隙間量Sで近接してY方向に移動開始し、転写面112Aの終了辺117が端部15Bをいくらか通過する距離を走行してから、終了辺117がインクジェットノズル10の端部15Bの直下になるところまで戻り、再び端部15Aの方に向かって移動させてもよい。転写面112Aとノズル孔出口面11との間に液膜31が形成されるのが、転写プレート110の移動を開始してからしばらくたってからの時は、端部15B付近には隙間量Sより小さな塗布液滴30が残ることになるが、液膜31が形成されてから転写プレート110を一旦端部15Bまで戻すことによって、端部15B付近の隙間量Sより小さな塗布液滴30も吸収して、全ての塗布液滴を回収できるからである。
また、本実施の形態では、ノズル孔出口面に対して転写プレートを移動させる説明を行ったが、ノズル孔出口面の方を移動させるようにしてもよい。
本実施態様では除去ユニット140はブレード142で転写プレート110上の塗布液を除去する方式のものを示したが、その他の方式として転写プレート110上の塗布液に溶剤液とエアーを吹き付けて塗布液を吹き飛ばす方式や、吸水性の良い布を転写プレート110上の塗布液に押し当てながら移動することで塗布液を吸収させる方式など、転写プレート110上の塗布液を移動させて除去させるならいかなる手段のものを用いてもよい。
(実施例1)
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
図1に示す塗布液除去装置100を用いて、インクジェットヘッド10のノズル孔出口面11に残留する塗布液の除去を行った。
インクジェットヘッド10は、図3に示すようにノズル孔出口面11に、ノズル孔12が3列千鳥状で、Y方向ピッチ70.5μm、総数512個備えられたものを用いた。この各ノズル孔12からは、圧電素子の駆動によって1回あたり40plの塗布液を間欠的に吐出可能であった。またインクジェットヘッド10の外形形状については、ノズル孔出口面11のY方向の長さが45mm、X方向の長さが4mmであり、樹脂プレート13のY方向の長さが60mm、X方向の長さが16mmであった。
またノズル孔出口面11には撥液層として厚さ80μmのポリイミド樹脂層を設けた結果、ノズル孔出口面11は樹脂プレート13より下方に80μm凸状に突出した。一方除去ユニット140で、ブレード142にはY方向の長さ80mm、Z方向の長さ15mmで厚さ2mmのPET樹脂を用いた。
塗布液除去装置100で用いた転写プレート110はステンレス製で、インクジェットヘッド10の長手方向(Y方向)に区切られた3個の転写面112A、B、Cを備えるものを用いた。転写面112Aの長さD1=30mm、転写面112Bの長さD2=2.5mm、転写面112Cの長さD3=2.5mm、各転写面を区切る溝114Aの長さL1=5mm、溝114BのL2=2.5mm、溝の深さH=5mm、転写プレート110のX方向の長さである幅W=30mm、であった。
インクジェットヘッド10から吐出する塗布液には、R色顔料を有し、粘度10mPa・s、固形分濃度15%のR色塗布液を用いた。
まず塗布液供給装置20を動作させて、0.05MPaの圧力でR色塗布液をインクジェットヘッド10から2000μl吐出した。吐出されたR色塗布液は、インクジェットヘッド10のノズル孔出口面11にほぼ全量残留した。そして塗布液除去装置100を動作させて、転写プレート110の転写面112A、B、Cをノズル孔出口面11に略平行に隙間量Sが300μmとなるように近接させた。
つづいて搬送ユニット130で転写プレートを移動速度30mm/secでインクジェットヘッド10の長手方向(Y方向)全域に移動させることで、ノズル孔出口面11に残留している塗布液の除去を行った。その結果、ノズル孔出口面11に残留している塗布液は全て転写プレート110の転写面112A、B、Cに転写されるか下部に落下し、インクジェットヘッド10のノズル孔出口面11と樹脂プレート13の表面には塗布液の残留がないことを確認できた。
転写プレート110の転写面112A、B、Cに転写された塗布液は、ブレード142を圧力0.05MPaで転写面112A、B、Cに押し付け後、X方向に100mm/secで摺動させることで除去した。
ノズル孔出口面11に残量塗布液がないことを確認後、圧電素子を駆動して、間欠的にインクジェットヘッド10からの塗布液の吐出を行った。その結果、全てのノズル孔12において目詰まり、飛行曲がり等の吐出不良は確認されず、正常な吐出が可能であることが確認された。
(実施例2)
実施例1の塗布液除去装置100とインクジェットヘッド10を用いてカラーフィルターを製造した。前工程までに、360×465mmで厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板上に、各画素の大きさが幅100μmで長さが300μm、ブラックマトリックスの幅が20μm、ブラックマトリックスの表面に撥液性を有する格子状ブラックマトリックス基板を作成した。
ブラックマトリックスの撥液性はR色塗布液に対して接触角が40°以上になるものであった。このブラックマトリックス基板を図1の図示しない吸着ステージに吸着保持し、吸着ステージを50mm/sで移動させながら、インクジェットヘッド10から1画素あたり800μlのR色塗布液を吐出して、R色画素のみを全面に形成した。
つづいて逐次的に同じ条件で、G色塗布液、B色塗布液を用いてG色画素、B色画素を形成した。R色塗布液は実施例1と同じもの、G色塗布液は、G色顔料を有し、粘度12mPa・s、固形分濃度16%、B色塗布液は、B色顔料を有し、粘度11mPa・s、固形分濃度14%であった。
なお各R、G、B色画素形成においては、基板30枚塗布するごとにインクジェットヘッド10を0.1MPaの圧力で圧力パージして各塗布液を1000μl吐出して、ノズル孔周囲の洗浄を行った。それにつづいてインクジェットヘッド10に残留している塗布液を実施例1と同じ条件で塗布液除去装置100を作動させて、残留している塗布液をすべて除去した。各色画素形成が終わるたびに100度10分のプリベークをし、R、G、B色画素がすべて形成されてから、230℃30分のベークを行って、最終的に厚さ2μmのR、G、B画素のあるカラーフィルタをえることができた。
さらに、このカラーフィルターをTFTアレイを形成した基板と重ね合わせ、オーブン中で加圧しながら160℃で90分間加熱して、シール剤を硬化させた。このセルに液晶注入を行った後、紫外線硬化樹脂により液晶注入口を封口した。次に、偏光板をセルの2枚のガラス基板の外側に貼り付け、さらに、得られたセルをモジュール化して、液晶表示装置を完成させた。得られた液晶表示装置は欠点がなく、色度も基板全面に渡って、均一で品質的に申し分ないものであった。
本発明に係る塗布液除去装置100とインクジェットヘッド10の概略正面図である。 インクジェットヘッド10のノズル孔出口面11を下側から見た平面図である。 転写プレート110の拡大正面図である。 転写プレート110でインクジェットヘッド10に残留する塗布液を除去する状態を段階的に示すフロー図である。 転写プレート110でインクジェットヘッド10に残留する塗布液を除去する状態を段階的に示すフロー図である。
符号の説明
10 インクジェットヘッド
11 ノズル孔出口面
12 ノズル孔
13 樹脂プレート
14 本体
15A、B 端部
20 塗布液供給装置
21 配管
22 塗布液貯蔵部
23 加圧バルブ
24 加圧配管
25 圧空源
26 真空バルブ
27 真空配管
28 真空源
29 塗布液
30 塗布液滴
31 液膜
32 大きな塗布液滴
33 端部塗布液滴
100 塗布液除去装置
110 転写プレート
112A、B、C 転写面
114A、B 溝
116 先頭辺
117 終了辺
118 転写終了辺
119 平行隙間部
120 昇降ユニット
130 搬送ユニット
132 支持台
134 レール
136 ベース
140 除去ユニット
142 ブレード
144 ブレード取付け台
146 昇降ユニット
148 搬送ユニット
150 支持台
152 レール
154 廃液回収パン
D1、D2、D3 転写面112A、B、CのY方向の長さ
L1、L2 溝114A、BのY方向の長さ
H 溝114A、Bの深さ
W 転写面112A、B、Cと溝114A、Bの幅(X方向長さ)

Claims (6)

  1. インクジェットヘッドのノズル孔出口面に残留する塗布液除去装置であって、
    溝で区切られた複数の転写面を備える転写プレートと、
    前記転写プレートとノズル孔出口面に所定間隔で近接させる近接手段と、
    前記ノズル孔出口面の長手方向に対して前記所定間隔を維持したまま前記転写プレートを移動させる移動手段と、
    を備えたことを特徴とする塗布液除去装置。
  2. 前記転写プレートの転写面は少なくとも広さの異なる1組の転写面を含む請求項1に記載された塗布液除去装置。
  3. さらに、転写プレートに転写された塗布液を除去する除去手段を備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかの請求項に記載された塗布液除去装置。
  4. インクジェットヘッドのノズル孔出口面に残留する塗布液除去方法であって、
    溝で区切られた複数の転写面を備える転写プレートをノズル孔出口面に所定間隔で近接させる工程と、
    前記ノズル孔出口面の長手方向に対して前記所定間隔を維持したまま前記転写プレートを移動させる工程と、
    を含む塗布液除去方法。
  5. インクジェットヘッドノズルの孔出口面に残留する塗布液を前記転写プレートに転写してから、転写プレート上の塗布液を除去することを特徴とする請求項4に記載されたインクジェットヘッドの塗布液除去方法。
  6. 請求項4または5のいずれかの請求項に記載されたインクジェットヘッドの塗布液除去方法を用いて残留塗布液を除去してから、インクジェットヘッドで塗布液の塗布を行い、カラーフィルタを製造することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。


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