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JP2009128559A - 残響効果付加装置 - Google Patents

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JP2009128559A JP2007302539A JP2007302539A JP2009128559A JP 2009128559 A JP2009128559 A JP 2009128559A JP 2007302539 A JP2007302539 A JP 2007302539A JP 2007302539 A JP2007302539 A JP 2007302539A JP 2009128559 A JP2009128559 A JP 2009128559A
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Tetsukazu Nakae
哲一 仲江
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Abstract


【課題】 回路の無駄なく、高品質かつ長時間の残響音を生成する。
【解決手段】 FIRフィルタ80−1〜80−4および加算(累算)回路81を有する第1の畳み込み演算回路と、第1の畳み込み演算回路において所定の段数だけ遅延された楽音波形データを受け入れ、第1のサンプリング周波数よりも小さい第2のサンプリング周波数による、平均化された第2の楽音波形データを出力する移動平均回路82と、第2のサンプリング周波数による第2の楽音波形データを受け入れるFIRフィルタ80−5〜80−28および加算(累算)回路83を有する第2の畳み込み演算回路と、第2の畳み込み演算回路の加算回路83からの出力値を受け入れ、出力値を補間した補間値を算出し、第1のサンプリング周波数で、出力値および補間値を順次出力する補間回路84とを備え、加算回路81の出力と補間回路84の出力とがさらに加算され、残響音データとして出力される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、楽音に残響音を付加する残響効果付加装置に関する。
楽音に残響音を付加する残響効果付加装置は、ディジタルの楽音波形データを受け入れて、楽音波形データにディジタルフィルタによるフィルタ処理を施すのが一般的である。フィルタ処理においては、FIR(有限インパルス応答:Finite Impulse Response)フィルタ或いはIIR(無限インパルス応答:Infinite Impulse
Response)フィルタが利用される。
FIRフィルタを利用する場合には、入力された楽音信号のデータX[n−k](k=0,1,2,・・・,n−1)と、音楽ホールの残響特性などから得たインパルス応答a[k]を畳み込み演算することで、共鳴音のデータY[n]=ΣX[n−k]×a[k]を得ることができる。
たとえば、特許文献1には、高音質を得るために、インパルス応答の直接音部の畳み込みを実行する信号処理系と、インパルス応答の反射音部の畳み込みを実行する信号処理系とを別個に並列して設け、反射音部の畳み込みを実行する信号処理系では、直接音部の畳み込みを実行する信号処理系よりも低いサンプリング信号にダウンサンプリングした信号を用いる技術が提案されている。
特開2007−202020号公報
特許文献1のように、二つの信号処理系を並列させる構成では、2つのFIRフィルタを含む畳み込み演算回路が必要であるだけでなく、2系列のインパルス応答データが必要である。したがって、多くの回路要素やデータを必要とする。また、2つの信号処理系を並列に設けているため、インパルス応答係数が「0」となって何れか一方の信号処理系が実質的に演算を行わないような状況も起こりえるため、回路および演算に無駄が生じる場合がある。
本発明は、回路の無駄がなく、かつ、高品質かつ長時間の残響音を生成することができる残響効果付加装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、複数個のインパルス応答係数を記憶したインパルス応答係数メモリと、
時系列順に供給される楽音波形データを第1のサンプリング周期で複数段遅延させ、当該遅延された楽音波形データ夫々と前記インパルス応答係数メモリから読み出されたインパルス応答係数夫々とを乗算するとともに、各乗算結果を加算して出力する第1の畳み込み演算手段と、
この第1の畳み込み演算手段により所定段まで遅延された楽音波形データの出力周期を、前記第1のサンプリング周期より長い第2のサンプリング周期に変換する変換手段と、
この変換手段から順次供給される楽音波形データを、前記第2のサンプリング周期で複数段遅延させ、当該遅延された楽音波形データ夫々と前記インパルス応答係数メモリから読み出されたインパルス応答係数夫々とを乗算するとともに、各乗算結果を加算して出力する第2の畳み込み演算手段と、
この第2の畳み込み演算手段から順次供給される加算出力の出力周期を、前記第2のサンプリング周期から前記第1のサンプリング周期に変換する逆変換手段と、
この逆変換回路により前記第1のサンプリング周期で出力される前記加算出力と前記第1の畳み込み演算回路からの加算出力とを加算して出力する加算手段と、
を有することを特徴とする残響効果付加装置により達成される。
好ましい実施態様においては、前記変換手段は、前記第1の畳み込み演算手段から前記第1のサンプリング周期で順次供給される加算出力を移動平均演算を行い、この演算結果を前記第2のサンプリング周期で出力する移動平均演算手段からなる。
また、好ましい実施態様においては、前記逆変換手段が、前記第2のサンプリング周期で前記第2の畳み込み演算手段から順次供給される加算出力を補間し、当該加算出力或いは補間出力を前記第1のサンプリング周期で出力する補間手段からなる。
また、本発明の目的は、複数個のインパルス応答係数を記憶したインパルス応答係数メモリと、
時系列順に供給される楽音波形データを第1のサンプリング周期で複数段遅延させ、当該遅延された楽音波形データ夫々と前記インパルス応答係数メモリから読み出されたインパルス応答係数夫々とを乗算するとともに、各乗算結果を加算して出力する第1の畳み込み演算手段と、
この(s−1)(s=2、・・・、S)の畳み込み演算手段により所定段まで遅延された楽音波形データの出力周期を、前記第(s−1)のサンプリング周期より長い第sのサンプリング周期に変換する変換手段と、
この変換手段から順次供給される楽音波形データを、前記第sのサンプリング周期で複数段遅延させ、当該遅延された楽音波形データ夫々と前記インパルス応答係数メモリから読み出されたインパルス応答係数夫々とを乗算するとともに、各乗算結果を加算して出力する第sの畳み込み演算手段と、
この第sの畳み込み演算手段から順次供給される加算出力の出力周期を、前記第sのサンプリング周期から前記第(s−1)のサンプリング周期に変換する逆変換手段と、
この逆変換回路により前記第(s−1)のサンプリング周期で出力される前記加算出力と前記第(s−1)の畳み込み演算回路からの加算出力とを加算して出力する加算手段と、
を有することを特徴とする残響効果付加装置により達成される。
好ましい実施態様においては、前記変換手段は、前記第(s−1)の畳み込み演算手段から前記第(s−1)のサンプリング周期で順次供給される加算出力を移動平均演算を行い、この演算結果を前記第sのサンプリング周期で出力する移動平均演算手段からなる。
また、好ましい実施態様においては、前記逆変換手段が、前記第sのサンプリング周期で前記第sの畳み込み演算手段から順次供給される加算出力を補間し、加算出力或いは当該補間出力を前記第(s−1)のサンプリング周期で出力する補間手段からなる。
本発明によれば、回路の無駄がなく、かつ、高品質かつ長時間の残響音を生成することができる残響効果付加装置を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電子楽器の構成を示すブロックダイヤグラムである。本実施の形態においては、電子楽器に残響音付加回路を設けている。
図1に示すように、本実施の形態にかかる電子楽器10は、鍵盤12、CPU14、ROM16、RAM18、楽音生成部20、および、操作子群22を有する。鍵盤12、CPU14、ROM16、RAM18、楽音生成部20および操作子群22は、バス30を介して接続される。楽音生成部20は、発音回路24、残響音付加回路26および音響システム28を有する。
鍵盤12は、演奏者の押鍵操作に応じて、押鍵された鍵を特定する情報および押鍵された鍵のベロシティを示す情報をCPU14に伝達することができる。
CPU14は、システム制御、押鍵された鍵に応じた音高の楽音を生成するための楽音生成部20に与える種々の制御信号の生成、残響音付加回路26に与える制御信号の生成などを実行する。ROM16は、プログラムや、プログラムの実行の際に使用される定数、楽音生成部20により生成される楽音波形データのもととなる波形データ、残響音付加回路26にて用いられる、インパルス応答係数を含むインパルス応答データなどを記憶する。RAM18は、プログラムの実行の過程で必要な変数、演算により得られた値、パラメータ、入力データ、出力データなどを一時的に記憶する。
図2は、本実施の形態にかかる発音回路、残響音付加回路およびこれらに関連する構成部材の例を示すブロックダイヤグラムである。
図1および図2に示すように、発音回路24は、CPU14から与えられた、発音すべき楽音の音色を示す音色情報、発音すべき音高を示す音高情報およびベロシティ情報に基づいて、所定の音色で、かつ、所定音高の楽音波形データX[n]を出力する。上記音色情報、音高情報およびベロシティ情報が制御信号1を構成する。
制御信号1に含まれる音高情報およびベロシティ情報は、鍵盤12からの信号に基づいて、CPU14により生成される。また、制御信号1に含まれる音色情報は、演奏者による操作子群22に含まれる操作子を操作した情報に基づいて、CPU14により生成される。
残響音付加回路26は、複数の畳み込み演算回路を有する残響音生成回路30および加算回路32を備え、制御信号2にしたがって、楽音波形データに基づく残響音データを生成し、楽音波形データと残響音データとを合成した合成データを生成して出力する。図2に示すように、残響音生成回路30には制御信号2が与えられる。制御信号2は、CPU12により生成される。
音響システム28は、D/A変換器、増幅回路およびスピーカを有し、合成データをアナログ信号に変換して、アナログ信号を増幅し、スピーカから放音する。
図3は、本実施の形態にかかる発音回路および波形メモリの構成例を示すブロックダイヤグラムである。図3に示すように、本実施の形態にかかる発音回路24は、波形再生回路36、エンベロープ生成回路37および乗算回路38を有する。
波形メモリ35には、ピアノ音色データ、フォークギター音色データなど、種々の音色の波形データが記憶されている。波形メモリ35は、たとえばROM16により実現される。波形再生回路36は、波形メモリ35に記憶された種々の音色のデータから、制御信号1に含まれる音色情報にしたがって所定の種別(たとえば、ピアノ音色)の波形データを、制御信号1に含まれる音高情報にしたがって読み出す。また、エンベロープ生成回路37は、制御信号1に含まれるベロシティ情報にしたがったエンベロープデータを出力する。波形データとエンベロープデータとは、乗算回路38において乗算され、楽音波形データX[n]が出力される。
また、本実施の形態においては、インパルス応答メモリ(図示せず)に、楽音波形データのそれぞれの値と乗算されるインパルス応答データ係数を含むインパルス応答データが格納される。インパルス応答メモリには、音色ごとのインパルス応答データが格納される。図3に示す波形メモリを使用する場合には、ピアノ音色インパルス応答データ、フォークギター音色インパルス応答データ、ガットギター音色インパルス応答データ、チェロ音色インパルス応答データ、ヴァイオリン音色インパルスデータが、インパルス応答メモリに格納される。たとえば、インパルス応答メモリはROM16により実現される。また、制御信号2には、インパルス応答データを選択する情報が含まれる。
一般的な畳み込み演算回路においては、以下の式にしたがった畳み込み演算が実行される。
Y[n]=ΣX[n−k]×a[k] (k=0,1,2,・・・,m)
Y[n]は出力された残響音データ、X[n−k]は楽音波形データ、a[k]はインパルス応答係数である。
図4は、一般的な畳み込み演算回路の概略を示すブロックダイヤグラムである。図4に示すものはいわゆるFIRフィルタである。畳み込み演算回路は、入力されたデータ(たとえば、楽音波形データX[n])を受け入れて、これを1クロック分だけ遅延して出力する複数の遅延回路40−1〜40−m、楽音波形データ、或いは、遅延回路の出力データを受け入れて、受け入れたデータと、インパルス応答係数a[k]とを乗算する乗算回路41−0〜41−m、および、乗算回路41−0〜41−mの出力を加算する加算回路42とを有している。
FIRフィルタのタップ数は、たとえば1024など大きいものであるため、多量の遅延回路および乗算回路が必要となる。そこで、実際には、パイプラインを利用して、データ読み出し、乗算回路における乗算および加算回路における加算を並列的に実行することで、少数の乗算回路および加算回路によるFIRフィルタを実現している。
たとえば、FIRフィルタは、遅延された楽音波形データを記憶するとともに、クロックにしたがって楽音波形データをシフトするシフトレジスタと、シフトレジスタにより保持された所定の段の楽音波形データと、当該楽音波形データと乗算すべきインパルス応答係数とを乗算する乗算回路と、乗算回路からの出力と、自身の出力とを累算する加算回路と、を有し、楽音波形データの取得およびインパルス応答係数の読み出し、乗算回路における乗算、並びに、加算回路における累算がパイプライン処理により並列的に実行される。
図5は、パイプラインを説明する図である。図5に示すように、FIRフィルタは、最初のクロックタイミング(クロック=1)で、楽音波形データX[n]およびインパルス応答係数a[0]を取得し(符号501参照)、次のクロックタイミング(クロック=2)で、楽音波形データX[n]とインパルス応答係数a[0]とを乗算して乗算値Z[0]を得る(符号511参照)。クロック=2のクロックタイミングでは、上記乗算と並列して、FIRフィルタは、図5に示すように、FIRフィルタは、最初のクロックタイミング(クロック=1)で、楽音波形データX[n−1]およびインパルス応答係数a[1]を取得する。
さらに次のクロックタイミング(クロック=3)で、乗算値Z[0]と元の累算値(初期的には累算値=0)とが加算されて累算値Y[0]が得られる(符号521参照)。クロック=3のクロックタイミングにおいても、FIRフィルタにおいては、並列的に、楽音波形データX[n−2]およびインパルス応答係数a[2]が取得されるとともに(符号503参照)、楽音波形データX[n−1]とインパルス応答係数a[1]とが乗算されて乗算値Z[1]が算出される(符号512参照)。
パイプライン処理によって、小数の乗算回路および加算回路によって高速な積和演算が実現される。しかしながら、楽音波形データのサンプリング周波数を44.1kHzと考えると、22.7μsで積和演算全てを終了させる必要がある。FIRフィルタの動作クロックを50MHzと高速動作を仮定しても、1クロックあたりの時間は20nsである。したがって、「22.7μs/20ns=1135」であり、FIRフィルタのタップ数は1100程度となる。実際に、1100タップ程度のFIRフィルタでは、残響音の生成には不十分である。
そこで、たとえば、1024タップの積和演算が可能なFIRフィルタを複数設け、上流側のFIRフィルタにより遅延され、出力された楽音波形データを、下流側のFIRフィルタに入力するような構成として、各FIRフィルタから出力された積和演算値を加算することにより、サンプリング周波数を小さくすることなく、より多くのタップ数のFIRフィルタを実現することができる。
図6は、1024タップのFIRフィルタを28個利用した残響音生成回路の例を示す図である。図6に示すように、この残響音生成回路は、28個のFIRフィルタ60−1〜60−28と、FIRフィルタ60−1〜60−28の出力を加算する加算(累算)回路61を有する。
FIRフィルタにおいては、シフトレジスタにより、楽音波形データがクロックごとにシフトされ、最終的にFIRフィルタから出力される。たとえば、最上流にあるFIRフィルタ60−1から出力される楽音波形データは、下流側に隣接する次のFIRフィルタ60−2の入力となる。
加算(累算)回路61は、一方の入力を自身の出力(累算値)として、また、他方の入力をFIRフィルタ60−1〜60−28の何れか1つから出力された積和演算値として、累算値と、FIRフィルタ60−1〜60−28の何れかからの積和演算値とを累算していく。全てのFIRフィルタの積和演算値を累算することで、残響音データY[n]を得ることができる。
それぞれが1024タップのFIRフィルタを28個用いることで、28672タップのFIRフィルタが実現される。また、加算(累算)回路61においては、28回の累算処理を要するが、1024タップのFIRフィルタの処理および累算処理により、1024+28=1076クロック程度しか要することはなく、上述した1135クロックの範囲内におさまる。
次に、本発明の実施の形態にかかる残響音生成回路について説明する。図7は、本実施の形態にかかる残響音生成回路の概略を示すブロックダイヤグラムである。図4に示すように、本実施の形態にかかる残響音生成回路は、入力されたデータ(たとえば、楽音波形データX[n])を受け入れて、これを1クロック分だけ遅延させて出力する複数の遅延回路70−1〜70−(m−1)、楽音波形データ、或いは、遅延回路から出力された楽音波形データを受け入れて、受け入れた楽音波形データと、インパルス応答係数a[k](k=0、1、・・・(m−1))とを乗算する乗算回路71−0〜71−(m−1)を有している。
さらに、本実施の形態にかかる残響音生成回路は、第1のサンプリング周波数fsによる楽音波形データを受け入れて、複数の楽音波形データの平均値をとり、第2のサンプリング周波数fs(fs<fs)の平均化された第2の楽音波形データを生成する移動平均回路73を有する。本実施の形態において、移動平均回路は、楽音波形データの出力周期を、第1のサンプリング周期より長い第2のサンプリング周期に変換する変換手段に相当する。なお、サンプリング周期=1/サンプリング周波数であり、本実施の形態においては、サンプリング周波数を用いて説明を進める。
また、残響音生成回路は、第2の楽音波形データを受け入れて、これを、1クロック分だけ遅延させて出力する遅延回路72−1〜72−(M−1)と、遅延回路72−1〜72−(M−1)の出力データを受け入れて、受け入れたデータと、インパルス応答データa[k](k=m、・・・、(m+M))とを乗算する乗算回路71−m〜71−(m+M)と、乗算回路71−m〜71−(m+M)の出力を加算する加算回路74と、加算回路74の出力データ(第2のサンプリング周波数fs)を補間して、第1のサンプリング周波数fsのデータを出力する補間回路75と、乗算回路71−0〜71−(m−1)の出力と、補間回路75の出力とを加算する加算回路76とを有している。本実施の形態において、補間回路は、加算回路からの加算出力の出力周期を、第2のサンプリング周期から第1のサンプリング周期に変換する逆変換手段に相当する。
遅延回路70−1〜70−(m−1)、乗算回路71−0〜71−(m−1)および加算回路76は第1の畳み込み演算回路77を構成し、遅延回路72−1〜72−(M−1)、乗算回路71−m〜71−(m+M)および加算回路76は第2の畳み込み演算回路78を構成する。
図12は、残響音を説明するグラフである。図12に示すように、直接音(符号1200参照)に対する残響音は、2つの部分から成り立っていると言われている。そのひとつが初期反射音(符号1201参照)で、音源から発せられた音波が、壁、床、天井などを1度反射したものである。基本的には、直接音が聴こえた後に数ms〜100ms後に聴こえる。もうひとつが後部残響音(符号1202参照)で、音源から発せられた音波が複数回反射したものであり、直接音が聴こえてから150ms程度経過後に聴こえる。なお、後部残響音が直接音に対して−60dB減衰するまでの時間を残響時間と呼ぶ。
後期残響音は、壁、床、天井および聴衆などによって、反射を繰り返した音であり、特に、高周波成分が壁、床などにより吸収され失われていると考えられている。したがって、FIRフィルタで残響を実現する場合には、後部残響音のサンプリング周波数は初期反射音より小さくて良い。
本実施の形態においては、初期反射音については、第1のサンプリング周波数fsの楽音波形データおよびインパルス応答係数によって畳み込み演算を行い、後部残響音については、第2のサンプリング周波数fsの楽音波形データおよびインパルス応答係数によって畳み込み演算を行っている。
図12に示すように、インパルス応答係数a[0]〜a[m−1]は、初期反射音を再現するためのものであり(符号1211参照)、その一方、インパルス応答係数a[m]〜a[m+M]は、後部反射音を再現するためのものである(符号1212参照)。このように、本実施の形態においては、インパルス応答係数を含むインパルス応答データは、通常のFIRフィルタと同様に、1系列だけ、ROM16などのメモリ中に保持されていれば良い。
図7の例では、乗算回路70−0〜70−(m−1)の信号の和Yが、以下のように得られ、これが初期反射音に相当する。
[n]=ΣX[n−k]×a[k](k=0,2,・・・,m−1)
また、乗算回路71−m〜71−(m+M)の信号の和Yは、以下のように得られる。これが後部残響音に相当する
[N]=ΣX’[N−k]×a[m+k](k=0,2,・・・,M)
なお、X’[N−k]は、移動平均回路73の出力であり、たとえば、隣接する2つの楽音波形データの平均とした場合には、以下の通りとなる。
X’[i]=(X[j]+X[j+1])/2 (j=偶数)
以下、より具体的な残響音生成回路の例について説明する。図6を参照して説明したように、複数のFIRフィルタを設け、FIRフィルタにおいて遅延された楽音波形データを下流側に隣接するFIRフィルタに与え、かつ、FIRフィルタから出力される積和演算値を加算することで、より多くのタップ数のFIRフィルタを実現できる。したがって、本実施の形態においても、複数のFIRフィルタを利用した残響音生成回路を実現することができる。
図8は、本実施の形態にかかる、複数のFIRフィルタを利用した残響音生成回路の例を示す図である。この例でも、1024タップのFIRフィルタを28個利用して残響音生成回路を実現している。
図8に示すように、残響音生成回路は、28個のFIRフィルタ1〜28(符号80−1〜80−28)と、上流側の4つのFIRフィルタ80−1〜80−4の出力を加算する加算(累算)回路86と、移動平均回路82と、下流側の24個のFIRフィルタ80−5〜80−28の出力を加算する加算(累算)回路83と、補間回路84と、加算回路81の出力および補間回路84の出力を加算する加算回路85と、を有している。
図8に示す例においては、FIRフィルタ80−1〜80−4および加算(累算)回路86が第1の畳み込み演算回路を構成し、FIRフィルタ80−5〜80−28および加算(累算)回路83が第2の畳み込み演算回路を構成する。
第1の畳み込み演算回路に含まれるFIRフィルタ80−1〜80−3においては、第1のサンプリング周波数fsによる楽音波形データがクロックごとにシフトされ、FIRフィルタ80−1〜80−3から出力される楽音波形データは、下流側に隣接する次のFIRフィルタ80−2〜80−4にそれぞれ入力される。また、FIRフィルタ80−4から出力される楽音波形データは、移動平均回路82に入力される。
それぞれのFIRフィルタは、楽音波形データを記憶するシフトレジスタと、シフトレジスタにより保持された楽音波形データと、楽音波形データと乗算すべきインパルス応答係数とを乗算する乗算回路と、乗算回路からの出力と、自身の出力とを累算する加算回路と、を有し、楽音波形データの取得およびインパルス応答係数の読み出し、乗算回路における乗算、並びに、加算回路における累算が、パイプライン処理により並列的に実行される。
移動平均回路82において平均化された楽音波形データは、FIRフィルタ80−5に入力される。第2の畳み込み演算回路に含まれるFIRフィルタ80−5〜80−27においては、第2のサンプリング周波数fsによる平均化された楽音波形データがクロックごとにシフトされ、FIRフィルタ80−5〜80−27から出力される楽音波形データは、下流側に隣接する次のFIRフィルタ80−6〜80−28にそれぞれ入力される。
図9は、本実施の形態にかかる移動平均回路の構成例を示す図である。図9に示すように、移動平均回路82は、入力した楽音波形データの値を1/2にする乗算回路90と、楽音波形データを1クロック分遅延させる遅延回路91と、1クロック分遅延された楽音波形データの値を1/2にする乗算回路92と、乗算回路90および92から出力されたデータを加算する加算回路93と、を有する。
加算回路93には、1/2倍された楽音波形データ(加算回路90の出力)と、1/2倍された1クロック前の楽音波形データ(加算回路92の出力)とが加算される。これにより、元の楽音波形データの第1のサンプリング周波数fsの1/2となるような第2のサンプリング周波数fsの、平均化された楽音波形データが出力される。
図10は、本実施の形態にかかる補間回路の構成例を示す図である。図10に示すように、補間回路84は、入力した積和演算値を1/2にする乗算回路101と、積和演算値を第1のサンプリング周波数fsの1クロック分遅延させる遅延回路102と、1クロック分遅延された積和演算値を1/2にする乗算回路103と、乗算回路101および乗算回路103から出力されたデータを加算する加算回路104と、入力された積和演算値を第1のサンプリング周波数fsの1クロック分保持するデータラッチ105と、第1のサンプリング周波数fsで、入力した積和演算値および加算回路104から出力されるデータの何れか一方を選択するセレクタ105を有している。
図11は、本実施の形態にかかる補間回路の動作を示すタイミングチャートである。図11において、補間回路の1クロックは第1のサンプリング周波数fsに相当する。図11に示すように、補間回路82は第2のサンプリング周波数fsで、つまり2クロックごとに積和演算値(WaveNow)を入力する(符号1101、1111参照)。
次のクロックタイミングで、加算回路104において、1/2倍された積和演算値WaveNowと、先に遅延され、1/2倍された積和演算値(WaveOld)とが加算される((WaveOld+WaveNew)/2:符号1103)一方、遅延回路102において積和演算値が遅延される(WaveOld←WaveNow:符号1103参照)。
次のクロックタイミングで、セレクタ106により補間値(加算回路104の出力)が選択されて出力され(符号1104参照)。さらに、次のクロックタイミングで、セレクタ105により積和演算値(データラッチ105の出力)が選択されて出力される(符号1105参照)。
このような動作を繰り返すことにより、補間値((WaveOld+WaveNew)/2)、積和演算値(WaveNew)の順で、第1のサンプリング周波数fsにしたがって繰り返し出力される。
図8において、FIRフィルタ80−1〜80−4から出力される積和演算値は、加算(累算)回路81において加算される。実際には、加算(累算)回路81は、一方の入力を自身の出力(累算値)として、他方の入力を第1の畳み込み演算回路のFIRフィルタ80−1〜80−4の何れか1つから出力される積和演算値として、累算値と、FIRフィルタ80−1〜80−4からの積和演算値とを累算していく。これにより、第1の積和演算回路の全てのFIRフィルタ80−1〜80−4の積和演算値が累算される。
また、移動平均回路82により平均化された楽音波形データは、第1のサンプリング周波数fsの半分の第2のサンプリング周波数fsよるものである。したがって、第2の畳み込み演算回路のFIRフィルタ80−5〜80−28は、タップ数は同じであっても、第1の畳み込み演算回路のFIRフィルタ80−1〜80−4と比較して、時間軸方向で2倍のインパルス応答係数との乗算を実現することができる。
第2の畳み込み演算回路のFIRフィルタ80−5〜80−28から出力される積和演算値は、加算(累算)回路83において加算される。加算(累算)回路81と同様に、加算(累算)回路83は、一方の入力を自身の出力(累算値)として、他方の入力をFIRフィルタ80−5〜80−28の何れか1つから出力される積和演算値として、累算値と、FIRフィルタ80−5〜80−28の何れかから出力される積和演算値とを累算していく。これにより、第2の畳み込み演算回路の全てのFIRフィルタ80−5〜80−28の積和演算値が累算される。
加算(累算)回路83からの、第2のサンプリング周波数fsにしたがった出力は、補間回路84に入力される。補間回路84は上述したように、入力したデータを補間し、第1のサンプリング周波数fsで、補間値および積和演算値を繰り返し出力する。
加算(累算)回路81の出力および補間回路84の出力は加算回路85により加算され、残響音データY[n]として出力される。
なお、実際には、加算(累算)回路81からの積和演算値の累算値は、補間回路84の出力とタイミングが合うように、所定の時間だけ遅延される。
図2に示すように、残響音データY[n]は、残響音生成回路30から出力され、加算回路32において、発音回路から出力された楽音波形データと加算される。加算回路32から出力された残響音が付加された楽音波形データは、音響システム28に出力され、音響信号としてスピーカから放音される。
本実施の形態においては、第1のサンプリング周波数による楽音波形データを遅延させる遅延回路70−1〜70−(m−1)と、最新の楽音波形データおよび前記遅延回路により遅延された楽音波形データと所定のインパルス応答係数とを乗算する乗算回路71−1〜71−(m−1)と、乗算回路の出力を加算する加算回路76とを有する。
また、本実施の形態においては、第1の畳み込み演算回路における遅延回路からの、所定の段数だけ遅延された楽音波形データを受け入れ、第1のサンプリング周波数fsよりも小さい第2のサンプリング周波数fsによる、平均化された第2の楽音波形データを出力する移動平均回路73を有する。
本実施の形態において、第2の畳み込み演算回路78は、前記第2のサンプリング周波数による第2の楽音波形データを遅延させる遅延回路72−1〜72−(M−1)と、最新の第2の楽音波形データおよび延回路により遅延された第2の楽音波形データと所定のインパルス応答係数とを乗算する乗算回路71−m〜71−(m+M)と、乗算回路の出力を加算する加算回路74とを有する。
さらに、本実施の形態においては、第2の畳み込み演算回路78の加算回路74からの出力値を受け入れ、当該出力値を補間した補間値を算出し、前記第1のサンプリング周波数で、前記出力値および補間値を順次出力する補間回路75を有し、第1の畳み込み演算回路77の加算回路76が、複数の乗算回路71−0〜71−(m−1)の出力と、補間回路75の出力とを加算して、残響音データとして出力する。
本実施の形態は、上記構成とすることで、インパルス応答データとして、単一の系列のインパルス応答係数a[k](k=0、1、・・・(m−1)、m、・・・(m+M)を保持すれば足りる。したがって、複数系列のインパルス応答データを有することによるデータ量の増大やデータの無駄を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、第1のサンプリング周波数fsによる楽音波形データを平均化することにより、第2のサンプリング周波数fsによる第2の楽音波形データを生成し、第2の畳み込み演算回路が第2のサンプリング周波数fsによる第2の楽音波形データを用いて畳み込み演算を行う。したがって、回路の無駄を回避しつつ、より長時間にわたった残響音を生成することが可能となる。
また、本実施の形態においては、前記第1の畳み込み演算回路が、遅延された第1のサンプリング周波数による楽音波形データを記憶するシフトレジスタと、シフトレジスタにより保持された所定の段の第1のサンプリング周波数による楽音波形データと、第1のサンプリング周波数による楽音波形データと乗算すべきインパルス応答係数とを乗算する乗算回路とを備え、乗算回路からの出力と、自身の出力とを累算する加算回路と、を有し、楽音波形データの取得およびインパルス応答係数の読み出し、乗算回路における乗算、並びに、前記加算回路における累算を、パイプライン処理により並列的に実行する。第2の畳み込み演算回路においても同様である。
したがって、少数の乗算回路および加算回路により畳み込み演算回路を実現することができる。
さらに、本実施の形態においては、第1の畳み込み演算回路は、1024タップのFIRフィルタであって、それぞれが、第1のサンプリング周波数による楽音波形データ、或いは、上流側に隣接するFIRフィルタにおいて1024タップだけ遅延された第1のサンプリング周波数による楽音波形データを受け入れるように構成された4個のFIRフィルタを備え、
また、第2の畳み込み演算回路は、1024タップのFIRフィルタであって、それぞれが、第2のサンプリング周波数による第2の楽音波形データ、或いは、上流側に隣接するFIRフィルタ回路において1024タップだけ遅延された第2のサンプリング周波数による楽音波形データを受け入れるように構成された26個のFIRフィルタを備える。
これにより、初期反射音および十分な長さの後部残響音を含む残響音データを生成することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態においては、第1の畳み込み演算回路を構成する第1群のFIRフィルタ(図8においては、FIRフィルタ80−1〜80−4)と、第2の畳み込み演算回路を構成する第2群のFIRフィルタ(図8においては、FIRフィルタ80−5〜80−28)とを設け、第1群のFIRフィルタの各々においては、第1のサンプリング周波数fsの楽音波形データに基づく積和演算が実行され、第2群のFIRフィルタにおいては、第1のサンプリング周波数より小さい(実際には1/2の)第2のサンプリング周波数fsの楽音波形データに基づく積和演算が実行されている。
第2の実施の形態においては、さらに、第3の畳み込み演算回路を構成する第3群のFIRフィルタを設け、第2のサンプリング周波数より小さい(たとえば、1/2)第3のサンプリング周波数fsの楽音波形データに基づく積和演算が実行される。
図13は、第2の実施の形態にかかる、複数のFIRフィルタを利用した残響音生成回路の例を示す図である。この例でも、1024タップのFIRフィルタを28個利用して残響音生成回路を実現している。
図13に示すように、残響音生成回路は、28個のFIRフィルタ130−1〜130−28と、上流側の4つのFIRフィルタ130−1〜130−4の出力を加算する加算(累算)回路131と、移動平均回路132と、中流に位置する22個のFIRフィルタ130−5〜130−26の出力を加算する加算(累算)回路133と、移動平均回路134と、下流側に位置する2個のFIRフィルタ130−27〜130−28の出力を加算する加算(累算)回路135と、補間回路136と、加算(累算)回路133の出力および補間回路136の出力を加算する加算回路137と、補間回路138と、加算回路131の出力および補間回路138の出力を加算する加算回路139と、を有している。
図13に示す例においては、FIRフィルタ130−1〜130−4および加算(累算)回路131が第1の畳み込み演算回路を構成し、FIRフィルタ130−5〜130−26および加算(累算)回路133が第2の畳み込み演算回路を構成し、FIRフィルタ130−27〜80−28および加算(累算)回路135が第3の畳み込み演算回路を構成する。
第1の畳み込み演算回路に含まれるFIRフィルタ130−1〜130−3においては、楽音波形データがクロックごとにシフトされ、FIRフィルタ130−1〜130−3から出力される楽音波形データは、下流側に隣接する次のFIRフィルタ130−2〜130−4にそれぞれ入力される。また、FIRフィルタ130−4から出力される楽音波形データは、移動平均回路132に入力される
移動平均回路132においては、平均化された、第2のサンプリング周波数fsによる楽音波形データが生成される。第2のサンプリング周波数fsによる楽音波形データは、FIRフィルタ130−5に入力される。第2の畳み込み演算回路に含まれるFIRフィルタ130−5〜130−25においては、楽音波形データがクロックごとにシフトされ、FIRフィルタ130−5〜130−25から出力される楽音波形データは、下流側に隣接する次のFIRフィルタ130−6〜130−26にそれぞれ入力される。FIRフィルタ130−26から出力される楽音波形データは、移動平均回路134に入力される。
移動平均回路134においては、平均化された、第3のサンプリング周波数fsによる楽音波形データが生成される。第3のサンプリング周波数fsによる楽音波形データは、FIRフィルタ130−27に入力される。第3の畳み込み演算回路に含まれるFIRフィルタ130−27においては、楽音波形データがクロックごとにシフトされ、FIRフィルタ130−27から出力される楽音波形データは、下流側に隣接する次のFIRフィルタ130−28に入力される。
なお、移動平均回路および補間回路の構成は、第1の実施の形態のものと同様である。また、FIRフィルタも第1の実施の形態のものと同様である。
FIRフィルタ130−1〜130−4から出力される積和演算値は、加算(累算)回路131において加算される。加算(累算)回路131は、一方の入力を自身の出力(累算値)として、他方の入力を第1の畳み込み演算回路のFIRフィルタ130−1〜130−4の何れか1つから出力される積和演算値として、累算値と、FIRフィルタ130−1〜130−4の何れかから出力される積和演算値とを累算していく。これにより、第1の積和演算回路の全てのFIRフィルタ130−1〜130−4の積和演算値が累算される。
移動平均回路132により平均化された楽音波形データは、第1のサンプリング周波数fsの半分の第2のサンプリング周波数fsによるものである。したがって、第2の畳み込み演算回路のFIRフィルタ130−5〜130−26は、タップ数は同じであっても、第1の畳み込み演算回路のFIRフィルタ130−1〜130−4と比較して、時間軸方向で2倍のインパルス応答係数との乗算を実現することができる。
第2の畳み込み演算回路のFIRフィルタ130−5〜130−26から出力される積和演算値は、加算(累算)回路133において加算される。加算(累算)回路133は、一方の入力を自身の出力(累算値)として、他方の入力をFIRフィルタ130−5〜130−26の何れか1つのから出力される積和演算値として、累算値と、FIRフィルタ130−5〜130−26の何れかから出力される積和演算値とを累算していく。これにより、第2の畳み込み演算回路の全てのFIRフィルタ130−5〜130−26の積和演算値が累算される。
移動平均回路134により平均化された楽音波形データは、第2のサンプリング周波数fsの半分の第3のサンプリング周波数fsによるものである。したがって、第3の畳み込み演算回路のFIRフィルタ130−27〜130−28は、タップ数は同じであっても、(第2の畳み込み演算回路のFIRフィルタ130−5〜130−26と比較して、時間軸方向で2倍のインパルス応答係数との乗算(第1の畳み込み演算回路のFIRフィルタ130−1〜130−4と比較して、時間軸方向で4倍のインパルス応答係数との乗算)を実現することができる。
さらに、第3の畳み込み演算回路FIRフィルタ130−27および130−28から出力される積和演算値は、加算(累算)回路135において加算される。加算(累算)回路135は、一方の入力を自身の出力(累算値)として、他方の入力をFIRフィルタ130−27、130−28の何れか1つから出力される積和演算値として、累算値と、FIRフィルタ130−27、130−28の何れかから出力される積和演算値とを累算していく。これにより、第3の畳み込み演算回路の全てのFIRフィルタ130−27、130−28の積和演算値が累算される。
加算(累算)回路135からの、第3のサンプリング周波数fsにしたがった出力は補間回路136に与えられる。補間回路136は、第2のサンプリング周波数fsで、補間値および積和演算値を繰り返し出力する。
加算(累算)回路133の出力および補間回路136の出力は、加算回路137により加算される。加算回路137からの、第2のサンプリング周波数fsにしたがった出力は、さらに、補間回路138に与えられる。
補間回路137は、第1のサンプリング周波数fsで、補間値および積和演算値を繰り返し出力する。補間回路136および補間回路138の構成は、第1の実施の形態にかかる補間回路82と同様である。
補間回路138の出力と、加算(累算)回路131の出力とは、加算回路139において加算され、残響音データY[n]として出力される。
なお、第1の実施の形態と同様に、実際には、加算(累算)回路133からの積和演算値の累算値は、補間回路136の出力とタイミングが合うように、所定の時間だけ遅延される。同様に、加算(累算)回路131からの積和演算値の累算値は、補間回路138の出力とタイミングが合うように、所定の時間だけ遅延される。
残響音データY[n]は、残響音生成回路30から出力され、加算回路32において、発音回路から出力された楽音波形データと加算される。加算回路32から出力された残響音が付加された楽音波形データは、音響システム28に出力され、音響信号としてスピーカから放音される。
第2の実施の形態によれば、第1の畳み込み演算回路は、1024タップのFIRフィルタであって、それぞれが、第1のサンプリング周波数による楽音波形データ、或いは、上流側に隣接するFIRフィルタにおいて1024タップだけ遅延された第1のサンプリング周波数による楽音波形データを受け入れるように構成された4個のFIRフィルタを備え、
第2の畳み込み演算回路は、1024タップのFIRフィルタであって、それぞれが、第2のサンプリング周波数による第2の楽音波形データ、或いは、上流側に隣接するFIRフィルタ回路において1024タップだけ遅延された第2のサンプリング周波数による楽音波形データを受け入れるように構成された24個のFIRフィルタを備え、
また、第3の畳み込み演算回路は、1024タップのFIRフィルタであって、それぞれが、第3のサンプリング周波数による第3の楽音波形データ、或いは、上流側に隣接するFIRフィルタ回路において1024タップだけ遅延された第3のサンプリング周波数による楽音波形データを受け入れるように構成された24個のFIRフィルタを備えている。
このような構成とすることで、さらに長い残響時間に相当する残響音データを生成することが可能となる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
たとえば、前記実施の形態においては、1024タップのFIRフィルタを試用しているが、FIRのフィルタのタップ数はこれに限定されるものではなく楽音波形データのサンプリング周波数(第1のサンプリング周波数fs)およびFIRフィルタの処理速度に応じて決定すれば良い。
また、第1の畳み込み演算回路、第2の畳み込み演算回路および第3の畳み込み演算回路におけるFIRフィルタの数も上記実施の形態に記載された数に限定されるものではない。
さらに、第1の実施の形態においては、2つの畳み込み演算回路を設け、第2の実施の形態においては3つの畳み込み演算回路を設けたが、畳み込み演算回路の数はそれ以上であっても良い。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電子楽器の構成を示すブロックダイヤグラムである。 図2は、本実施の形態にかかる発音回路、残響音付加回路およびこれらに関連する構成部材の例を示すブロックダイヤグラムである。 図3は、本実施の形態にかかる発音回路および波形メモリの構成例を示すブロックダイヤグラムである。 図4は、一般的な畳み込み演算回路の概略を示すブロックダイヤグラムである。 図5は、パイプラインを説明する図である。 図6は、1024タップのFIRフィルタを28個利用した残響音生成回路の例を示す図である。 図7は、本実施の形態にかかる制御信号3を生成する部材のブロックダイヤグラムである。 図8は、本実施の形態にかかる、複数のFIRフィルタを利用した残響音生成回路の例を示す図である。 図9は、本実施の形態にかかる移動平均回路の構成例を示す図である。 図10は、本実施の形態にかかる補間回路の構成例を示す図である。 図11は、本実施の形態にかかる補間回路の動作を示すタイミングチャートである。 図12は、残響音を説明するグラフである。 図13は、第2の実施の形態にかかる、複数のFIRフィルタを利用した残響音生成回路の例を示す図である。
符号の説明
10 電子楽器
12 鍵盤
14 CPU
16 ROM
18 RAM
20 楽音生成部
22 操作子群
24 発音回路
26 残響音付加回路
28 音響システム
30 残響音生成回路
32 加算回路

Claims (6)

  1. 複数個のインパルス応答係数を記憶したインパルス応答係数メモリと、
    時系列順に供給される楽音波形データを第1のサンプリング周期で複数段遅延させ、当該遅延された楽音波形データ夫々と前記インパルス応答係数メモリから読み出されたインパルス応答係数夫々とを乗算するとともに、各乗算結果を加算して出力する第1の畳み込み演算手段と、
    この第1の畳み込み演算手段により所定段まで遅延された楽音波形データの出力周期を、前記第1のサンプリング周期より長い第2のサンプリング周期に変換する変換手段と、
    この変換手段から順次供給される楽音波形データを、前記第2のサンプリング周期で複数段遅延させ、当該遅延された楽音波形データ夫々と前記インパルス応答係数メモリから読み出されたインパルス応答係数夫々とを乗算するとともに、各乗算結果を加算して出力する第2の畳み込み演算手段と、
    この第2の畳み込み演算手段から順次供給される加算出力の出力周期を、前記第2のサンプリング周期から前記第1のサンプリング周期に変換する逆変換手段と、
    この逆変換回路により前記第1のサンプリング周期で出力される前記加算出力と前記第1の畳み込み演算回路からの加算出力とを加算して出力する加算手段と、
    を有することを特徴とする残響効果付加装置。
  2. 前記変換手段は、前記第1の畳み込み演算手段から前記第1のサンプリング周期で順次供給される加算出力を移動平均演算を行い、この演算結果を前記第2のサンプリング周期で出力する移動平均演算手段からなることを特徴とする請求項1に記載の残響効果付加装置。
  3. 前記逆変換手段が、前記第2のサンプリング周期で前記第2の畳み込み演算手段から順次供給される加算出力を補間し、当該加算出力或いは補間出力を前記第1のサンプリング周期で出力する補間手段からなることを特徴とする請求項1に記載の残響効果付加装置。
  4. 複数個のインパルス応答係数を記憶したインパルス応答係数メモリと、
    時系列順に供給される楽音波形データを第1のサンプリング周期で複数段遅延させ、当該遅延された楽音波形データ夫々と前記インパルス応答係数メモリから読み出されたインパルス応答係数夫々とを乗算するとともに、各乗算結果を加算して出力する第1の畳み込み演算手段と、
    この(s−1)(s=2、・・・、S)の畳み込み演算手段により所定段まで遅延された楽音波形データの出力周期を、前記第(s−1)のサンプリング周期より長い第sのサンプリング周期に変換する変換手段と、
    この変換手段から順次供給される楽音波形データを、前記第sのサンプリング周期で複数段遅延させ、当該遅延された楽音波形データ夫々と前記インパルス応答係数メモリから読み出されたインパルス応答係数夫々とを乗算するとともに、各乗算結果を加算して出力する第sの畳み込み演算手段と、
    この第sの畳み込み演算手段から順次供給される加算出力の出力周期を、前記第sのサンプリング周期から前記第(s−1)のサンプリング周期に変換する逆変換手段と、
    この逆変換回路により前記第(s−1)のサンプリング周期で出力される前記加算出力と前記第(s−1)の畳み込み演算回路からの加算出力とを加算して出力する加算手段と、
    を有することを特徴とする残響効果付加装置。
  5. 前記変換手段は、前記第(s−1)の畳み込み演算手段から前記第(s−1)のサンプリング周期で順次供給される加算出力を移動平均演算を行い、この演算結果を前記第sのサンプリング周期で出力する移動平均演算手段からなることを特徴とする請求項4に記載の残響効果付加装置。
  6. 前記逆変換手段が、前記第sのサンプリング周期で前記第sの畳み込み演算手段から順次供給される加算出力を補間し、加算出力或いは当該補間出力を前記第(s−1)のサンプリング周期で出力する補間手段からなることを特徴とする請求項4に記載の残響効果付加装置。
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