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JP2009123506A - 照明装置およびそれを用いた照明器具 - Google Patents

照明装置およびそれを用いた照明器具 Download PDF

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Abstract

【課題】位相制御可能なスイッチング素子により照明負荷を点灯制御する照明器具において、使用者が照明負荷を自由に選択でき、かつ、使用者が照明負荷に合わせて照明装置を設定する必要がなくなり、各々の負荷特性に合わせた点灯制御を可能とする。
【解決手段】電源位相検出部4の出力を受けて、負荷制御部5からスイッチング素子(負荷駆動部3)へ任意の導通角で送信されるトリガ信号により照明負荷1を点灯制御する照明装置において、負荷制御部5は、電源投入後の所定の期間は、商用電源ACの導通角をいずれの照明負荷(白熱灯、電球型蛍光灯、LED灯)でも点灯できる位相でスイッチング素子をONし、その期間で照明負荷1の種類を判別する判別部5aを有し、判別した結果に応じて照明負荷1の種類に応じた所定の動作モードに切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明負荷として、白熱灯のような抵抗性負荷、電球型蛍光灯のような容量性負荷、誘導性負荷などを併用するための照明装置及び該照明装置を用いた照明器具に関するものである。
近年、節電や防犯の目的により、人を検知して点灯させるための人体検知センサや周囲の明るさで点灯を制御するための照度センサを搭載した照明器具が、一般住宅の屋外や屋側にて普及してきている(図12)。このような居住空間以外での照明器具には、より簡素で安価に構成できる白熱灯が組合せで使用されることが多いが、白熱灯は光へのエネルギー変換効率が悪く、人がいない場合の明かり取りの場合は、調光して節電点灯されることも多い。
図13に屋側で使用される白熱灯調光機能を有するセンサ付き照明器具の構成例を示す。照明器具20は、透光材からなるカバー21と防水のためのカバーパッキン22、それらを支えるための灯具23とフランジ24、照明負荷1のためのソケット25からなる。フランジ24には、照明点灯制御のための照明装置が内包されるが、下部には人の動きを感知して照明負荷1を点灯させるための赤外線センサ、および、周囲の照度で点灯制御するための照度センサが組み込まれたセンサ部26が露出し、その変化を照明装置内部の負荷制御部に読み取っている。
例えば、照度センサで読み取った値が昼間相当であれば、照明負荷は人の有無にかかわらず消灯状態とし、周囲の照度が任意の暗さになると、白熱灯を30%で調光点灯させ、さらに、その状態で人の動きを赤外線センサで検知したら、白熱灯を100%点灯させる。さらに、任意の時間が経ち、深夜になったと判断すると、再び、照明を消灯させ、人がいるときのみ100%点灯させるといった機能を照明装置に持たせている。
次に、このような照明器具に使用されるスイッチング素子を用いた調光制御回路の構成例を図14に示す。また、その具体的な回路例を図15に示す。図15の回路構成については、後述の図3の説明において詳述するが、電源位相検出部4により検出された電源位相信号に基づいて、負荷制御部5は所定の位相角でトリガ信号を出力し、トライアック素子TRなどのスイッチング素子を用いて構成される負荷駆動部3を位相制御することで、照明負荷1を商用交流電源ACにより駆動するものである。
トライアック素子TRのオン時の負荷制御部5と負荷駆動部3の動作について、図16を用いて説明する。負荷制御部5は、照明負荷1を点灯させない状態では、常時、負荷駆動部3への出力をHレベルとしている。トライアック素子TRをオン、すなわち、照明負荷1をオンにするときは、電源位相検出部4の出力がHレベルからLレベルに反転したタイミングから所定の位相時間T1(例えば9ミリ秒)後のタイミングから、パルス時間T2(例えば500マイクロ秒)後のタイミングにかけてトリガ波形をパルス状にLレベルとする。これにより、負荷駆動部3のトランジスタQ2がオンされ、トライアック素子TRはトリガ電流が流れることによりオンされる。このオン直後に、抵抗性負荷である白熱電球からなる照明負荷1には正弦波状の電流が流れる。
この時、T1とT2の時間を負荷制御部5にて制御することで、調光制御が可能となる。例えば、T1を徐々に短時間に、T2を長時間にしていくことで、抵抗性照明負荷である白熱灯の入力電流の実効値は、それに比例して増加することになる。これによって、照明負荷は0%から100%の明るさに向かって調光点灯されることになる。
また、これにセンサ機能を付加した場合の構成例を図17に示す。この場合、照明負荷1の点灯に関しての基本的な動作は、前述に示す通りであるが、負荷制御部5にセンサ部7が接続されており、負荷制御部5は、点灯条件設定部およびセンサ部7から得られる各センサ信号の論理和・論理積などから、どのようなタイミングで、どのように照明負荷1を点灯させるかを決定している。
屋外・屋側で用いられる照明器具においては、このような抵抗性照明負荷で調光制御が可能な白熱灯とトライアック素子のようなスイッチング素子を用いた照明装置がセンサと組合せで多く使用されているが、近年、節電が求められる社会において、白熱灯に比べ、エネルギー変換効率が高く、長寿命である蛍光灯を使用した照明器具が増加してきている。実際に、このような背景の中で、電球型蛍光灯のように、大きさ、形状とも白熱灯と同等化させ、白熱灯用のソケットにそのまま装着できる照明負荷(図11参照)も開発されている。例えば、特許文献1,2には電球型蛍光灯を位相制御する照明装置が開示されている。
特開平11−135290号公報 特開平11−111486号公報
しかし、調光制御される抵抗性負荷(例えば、白熱灯)を容量性負荷(例えば、電球型蛍光灯)にそのまま置き換えた場合、前述のような位相制御を行うと、調光状態において、白熱灯では点灯するが、電球型蛍光灯では点灯しない、白熱灯の点灯開始時間と電球型蛍光灯の点灯開始時間にズレが生じる、といった問題が生じる。これは、白熱灯が入力電圧に比例して入力電流が流れるという特徴があるのに対して、電球型蛍光灯のような容量性負荷は、ある一定の入力電圧に達しないと入力電流が流れない、すなわち点灯しないという特性によるものである。
次に、電球型蛍光灯で代表される容量性負荷の基本的な構成例を図18に示す。電源入力部にダイオードブリッジDBなどで構成される整流回路部と、その整流出力を平滑するための電解コンデンサCiを備え、電解コンデンサCiに蓄えられたエネルギーにより、蛍光ランプFLを点灯させるインバータ回路IVから構成される。また、入力電圧と入力電流の関係は、図19に示すような波形となり、電解コンデンサCiの両端電圧Vciが所定の電圧になれば、入力電流が流れることになる(特許文献1参照)。
前述のような抵抗性負荷が調光制御される照明装置において、容量性負荷、例えば、電球型蛍光灯を点灯制御させる時の入力電圧と点灯状態の関係を図20に示す。この図におけるトリガ信号は、白熱灯であれば、0%から100%点灯へ増光するように調光点灯させる場合の波形である。トリガ信号がHレベルからLレベルに変化する立ち下がりの位置は、電源電圧の位相をf点(180°近傍)からe点(0°側)へとシフトされる。電球型蛍光灯の場合、トリガ信号の立ち下がりの位置が、電球型蛍光灯に電流が流れない位置、すなわち、電源電圧が低い位置でトリガ信号が印加されても、印加直後に点灯させることはできない。これが点灯する状態になるのは、調光制御によりトリガ信号の立ち下がりの位相が電球型蛍光灯の点灯可能な電圧位置(g点)までシフトされた時点となる。
このような現象が存在するので、例えば、電球型蛍光灯が位相70°で点灯可能になると仮定し、トリガ信号の立ち下がり位相が2°刻みに自動シフトされるとした場合、60Hz周期の入力電圧の半周期(120Hz)ごとに位相シフトされたとしても、8.3msの35周期後、すなわち0.3sほど遅延して、点灯することになる。この時、例えば、赤外線センサ付きの照明器具においては、仮に5m/sで人が進行していた場合、人を検知してトリガ信号が印加されたとしても、1.5mほど進んだ後、点灯することになり、使用者は白熱灯と比べ、点灯遅延を感じることになってしまう。
また、実際には、電解コンデンサCiと入力電圧との関係から、電源電圧の位相が90°以降において、電圧Vciが所定の電圧より高い位相でトリガ信号が印加されると、インバータ回路IVは瞬時的に動作するが、電圧Vciが即座に減少してしまうため、電解コンデンサCiに電荷がチャージされず、ちらつき現象が発生する場合もある。このため、例えば、一定レベルで調光点灯させ続けようとする点灯モードの場合、白熱灯では調光点灯するが、電球型蛍光灯では、ちらつきを繰り返すといった現象も生じる可能性がある。
したがって、このような現象に対しては、一般的に、照明装置を各々専用の制御方式にしておくか、切替スイッチを設けて使用者が使用する負荷ごとに切り替えるような構成をとることで、このような負荷違いによる不具合に対応している。しかし、このような対策を用いた場合、照明装置にスイッチ部を設けることで、照明装置の器具内部での配置が規制される、照明器具の構成が複雑になるといった課題も生じる。また、近年の照明負荷は、例えば、LEDを使用した照明負荷であれば、それが抵抗性負荷であるか、容量性負荷であるかは、外観上わからないものもあり、ユーザーがそれを見極めることも非常に困難である。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチング素子により照明負荷を点灯制御する照明器具において、使用者が照明負荷を自由に選択でき、かつ、使用者が照明負荷に合わせて照明装置を意識して設定する必要がなくなり、各々の負荷特性に合わせた点灯制御のできる照明装置および照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するために、図1に示すように、照明負荷1の電源として供給される商用電源ACをON/OFFさせるスイッチング素子(負荷駆動部3)と、照明負荷1を位相制御するために商用電源ACの位相を検出する電源位相検出部4と、電源位相検出部4の出力を受けてスイッチング素子の導通角を決める負荷制御部5とを備え、負荷制御部5からスイッチング素子へ任意の導通角で送信される信号により照明負荷1を点灯制御する照明装置において、前記負荷制御部5は、電源投入後の所定の期間は、商用電源ACの導通角をいずれの照明負荷1(例えば、白熱灯、電球型蛍光灯、LED灯)でも点灯できる位相でスイッチング素子をONし、その期間で照明負荷1の種類を判別する負荷判別部5aを有し、負荷判別部5aで判別された照明負荷1の種類に応じた動作モードに切り替えることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、負荷判別部5aは、照明負荷1に流れる電流を検出する負荷電流検出部8と、照明負荷1に印加される電圧を検出する負荷電圧検出部9とから得られた検出信号の信号レベルを比較することで照明負荷1の種類を判別することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、負荷電流検出部8は、照明負荷1と商用電源ACの間に直列に接続された高周波フィルタ2用のインダクタLfに設けた2次巻線の誘起電圧を検出することを特徴とする(図3)。
請求項4の発明は、請求項1〜3の発明において、負荷判別部5aは、異なる波長領域の光を選択的に透過する光学フィルタを複数有する照度センサ7Aにより得られた各波長の照度レベルを比較することで照明負荷1を判別することを特徴とする(図4)。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、負荷判別部5aは、周囲照度に応じて照明負荷1の点灯/消灯を制御する照度センサ7Aを用いて照明負荷1の種類を判別することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置と、E口金の照明負荷用ソケット25とを備えたことを特徴とする照明器具である(図10、図13)。
請求項1の発明によれば、電源投入後の所定の期間は、商用電源の導通角を照明負荷が点灯できる位相でスイッチング素子をONし、その期間で照明負荷の種類を判別する負荷判別部を有し、負荷判別部で判別された照明負荷の種類に応じた動作モードに切り替えるようにしたので、照明負荷の特性違いにおけるちらつきや点灯遅延などの不具合を回避することができるようになる。これにより、負荷の特性違いに影響されない照明装置を提供でき、使用者は意識して設定をする必要は無く、自由に照明負荷を選択できるようになる。
請求項2の発明によれば、照明負荷の電気特性の違いから、照明負荷の特性に合わせた点灯動作を自動で選択できる。
請求項3の発明によれば、高周波フィルタ用のインダクタンス素子に流れる電流により負荷電流を検出することにより、負荷電流検出部の部品を削減できる。
請求項4の発明は、照明負荷の光出力の特性の違いから、照明負荷の特性に合わせた点灯動作を自動で選択できる。
請求項5の発明は、明るさセンサ付き照明器具の照度センサを用いて照明負荷の種類を判別することにより、照明負荷の種類に応じて、周囲照度に対する点灯制御の内容を変更できる。
請求項6の発明によれば、E口金形状であれば、照明器具への取付のため、回転しやすい略球状ないしは略円筒状の照明負荷形状となるので、異種の照明負荷であっても類似した形状となることから、各種照明負荷の共用を考えた場合、同照明装置を備える照明器具の設計が容易になる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づき説明する。
(実施形態1)
本実施形態の照明装置の構成例を図1に示す。基本的な構成及び動作は、図14の従来例と同じであるが、照明負荷1の電流を検出するための負荷電流検出部8と、負荷電圧を検出するための負荷電圧検出部9とが設けられ、それぞれの検出信号が負荷判別部5aとして兼用される負荷制御部5に供給されるよう接続されている。
1は照明負荷であり、例えば、バルブへの銀の蒸着により配光用の反射膜が形成された比較的小型の白熱電球といった、抵抗性負荷からなる。また、白熱電球の代わりに、電球型蛍光灯のような容量性負荷が接続される場合もある。
2はフィルタ部であり、商用交流電源ACと照明装置間での高周波ノイズの出入りを除去するため、コンデンサとコイルから構成される。
3は負荷駆動部であり、負荷制御部5から出力されるトリガ信号を受けて照明負荷1を駆動させるため、トライアック素子などのスイッチング素子を用いて構成される。
4は電源位相検出部であり、照明負荷1を位相制御するにあたり、同期信号として利用するための電源位相を検出する。
5は負荷制御部であり、照明負荷1の動作を制御するため、マイクロコンピュータなどICから構成される。また、負荷電流検出部8と負荷電圧検出部9からの検出信号を受けて、負荷の種類を判別する負荷判別部5aの機能を兼ねている。
6は制御電源生成部であり、商用交流電源ACを整流し、直流電圧に変換するため、ダイオードとコンデンサおよびツェナーダイオードなどから構成される。
各部の詳細な回路例は図3の実施形態において後述する。
負荷制御部5に供給される負荷電圧信号と負荷電流信号の波形を図2に例示する。図中の負荷電流信号は、抵抗性負荷の場合と容量性負荷の場合を示している。本実施例では、電源位相信号をもとに、負荷電圧信号と負荷電流信号が同期されるようトリガ信号を与えている。
負荷制御部5は、A/D変換入力ポートを備えるマイコンよりなり、アナログ的に変動する信号をデジタル化して、任意の時間間隔T毎に、負荷電圧値と負荷電流値が読み取られる。例えば、負荷電圧信号がT1の時点においてVi1、T2の時点においてVi2の値であったとする。この時、抵抗性負荷の場合、負荷電流信号は、T1の時点においてはVa1であり、T2の時点においてはVa2である。また、容量性負荷の場合、負荷電流信号は、T1の時点においてはVb1であり、T2の時点においてはVb2であるが、Vb2が0でない値を持つのに対して、Vb1は0である。このように、各々の負荷電流信号の波形を読み取り、相対的に判断することで、照明負荷1の種類を判別することができる。
例えば、負荷電圧信号の値が0でない区間に対して、負荷電流信号の値が任意の区間以上0である場合は、照明負荷は容量性負荷であると判断する。また、負荷電圧信号の値に対して負荷電流信号の値が略比例関係にある場合は、照明負荷は抵抗性負荷であると判断すればよい。
また、負荷電圧信号の値が0でないにもかかわらず、負荷電流信号の値が常に0の場合は、無負荷もしくは負荷異常と判断すれば、負荷異常を検出できるようになる。この場合、点灯信号を停止させれば良い。
(実施形態2)
本実施形態の回路図を図3に示す。本実施形態は、実施形態1における負荷電流検出部8について改良したものである。その基本動作は、実施形態1に示すものと同じであり、ここでは、負荷電流検出部8の動作について説明する。
本実施形態の負荷電流検出部8は、照明負荷1の調光時に発生する高周波ノイズを除去するために使用されるフィルタ部2を利用している。具体的には、フィルタ部2のインダクタLfに電磁的な結合を施した2次巻線Liを設けて、この2次巻線Liに発生する電圧をダイオードブリッジDBiで整流した後の電圧を抵抗Ri1とRi2で分圧して検出している。
このように、フィルタ部2のインダクタLfを負荷電流検出部8に流用することで、電流検出を行うに当たり、別途カレントトランスを設ける場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。
なお、負荷電圧検出部9は、商用交流電源ACの電源電圧を負荷電圧として検出しており、負荷電流検出部8と同様、ダイオードブリッジDBvで整流した後の電圧を抵抗Rv1とRv2で分圧して検出している。
つぎに、図3の各部の回路構成について説明する。以下の説明は図15の従来例においても同様である。
負荷駆動部3は、交流電源ACから照明負荷1への給電路に挿入されたトライアック素子TRと、エミッタがトライアック素子TRのゲートに接続されコレクタが抵抗R6を介してグランドに接続されたPNP形のトランジスタQ2とを備える。トランジスタQ2のベースは、抵抗R7を介して負荷制御部5に接続されるとともに、抵抗R8を介してトランジスタQ2のエミッタに接続されている。また、トライアックTRの一方の主電極とトランジスタQ2のエミッタとの間には、抵抗R9とコンデンサC5との並列回路が接続されている。
電源位相検出部4は、アノードが交流電源ACに接続された整流ダイオードD3と、ベースが抵抗R3を介して整流ダイオードD3のカソードに接続されたNPN形のトランジスタQ1と、トランジスタQ1のベース−エミッタ間に接続された抵抗R4とコンデンサC4との並列回路とを備える。つまり、交流電源ACの出力電圧が整流ダイオードD3で整流されて抵抗R3,R4で分圧され、コンデンサC4で平滑されてトランジスタQ1のベースに入力されている。また、トランジスタQ1のコレクタは抵抗R5を介して直流電源に接続され、この抵抗R5とトランジスタQ1との接続点が負荷制御部5のICに接続されている。すなわち、電源位相検出部4は、交流電源ACの出力電圧が所定の電圧を上回っている間はトランジスタQ1がオンされることにより出力がLレベルとなり、入力された電圧が所定の電圧を下回ったときにトランジスタQ1がオフされることにより出力がHレベルとなるのであり、交流電源ACの電圧が0Vになる位相付近で出力が反転するものである。
従来例の図16に示すように、電源位相検出部4の出力がLレベルからHレベルに転じるタイミングaは対応する電圧が0Vになる位相のタイミングbよりも僅かに前となり、出力がHレベルからLレベルに転じるタイミングcは対応する電圧が0Vになる位相のタイミングdよりも僅かに後となる。
制御電源生成部6は、両端がそれぞれ交流電源ACに接続された突入電流防止用の第1の抵抗R1と、例えばフィルムコンデンサからなる第1のコンデンサC1と第1のダイオードD1との直列回路と、第1のダイオードD1に並列に接続された第2のダイオードD2と第2のコンデンサC2との直列回路と、第2のコンデンサC2に並列に接続された第2の抵抗R2とツェナーダイオードZDとの直列回路と、ツェナーダイオードZDに並列に接続された第3のコンデンサC3とを有する。
第1のダイオードD1はアノードが第1のコンデンサC1に接続されるとともにカソードが交流電源ACに接続され、第2のダイオードD2はアノードが第2のコンデンサC2に接続されるとともにカソードが第1のダイオードD1と第1のコンデンサC1との接続点に接続され、ツェナーダイオードZDはアノードが第2の抵抗R2に接続されるとともにカソードが交流電源ACに対し第1のダイオードD1と同じ側に接続されている。つまり、ツェナーダイオードZDのツェナー電圧により、制御電源電圧が生成される。
なお、負荷駆動部3、電源位相検出部4、制御電源生成部6の回路構成は例示であり、同様の機能を有する他の回路構成に置き換えても良いことは言うまでもない。
(実施形態3)
本実施形態の照明装置の構成例を図4に示す。基本構成は図17の従来例と同じであり、照明負荷1の光出力を判別する照度センサ7Aが設けられ、負荷判別部5aを兼用する負荷制御部5に接続されている。この時、照度センサ7Aは、図5に示すように、各々透過波長の異なる光学フィルタと受光素子を3セットずつ受光面内部に有し、各受光素子から出力信号が出ている。
図6に、蛍光灯、白熱灯、白色LED灯の一般的な出力光の波長と相対発光強度の関係図を示す。白色LED灯は青色ダイオードと黄色の蛍光体で構成されている。
このとき、図5に示した各光学フィルタの透過特性について、例えば、光学フィルタAの透過波長域を380〜420nm、光学フィルタBの透過波長域を430〜470nm、光学フィルタCの透過波長域を630〜670nmとする。
負荷制御部5に入力される各受光素子の信号を図7に示すフローチャートのように処理することで、負荷判別を行うことができる。
図6の波長の関係から、630〜670nm近傍の相対発光強度が最も大きい場合、照明負荷は白熱灯であると判別する。また、380〜420nm近傍の相対発光強度が、630〜670nm近傍の発光強度より大きい場合、照明負荷は蛍光灯であると判別する。さらに、430〜470nm近傍の相対発光強度が最も大きい場合、照明負荷はLED灯であると判別する。
このように、照明負荷の種類を光出力の波長で判別することで、照明負荷の特性に合わせた点灯動作を自動で選択できるようになる。例えば、照明負荷は白熱灯であると判断した場合は、調光動作をさせるようにすればよい。また、照明負荷は蛍光灯であると判断した場合、蛍光灯は他の照明負荷と比べて点滅寿命が比較的短いので、照明負荷を点滅させて威嚇動作するような照明器具で使用される場合には、照明負荷の点滅回数を減らすように負荷制御部で自動調整すればよい。
また、実施形態1と組み合わせて使用すると、同じLED灯でも容量性負荷であるか、抵抗性負荷であるかを判別することもできるため、より照明負荷の判別を明確にすることができるようになる。
(実施形態4)
本実施形態は、実施形態3における照度センサの3つの光学フィルタと受光素子に加え、それを包括する可視光領域全域をフィルタ領域とする光学フィルタDと受光素子Dを設けたものであり、その照度センサの構成を図8に示す。
受光素子Dから得られた信号を用いて、照明装置の取り付けられた照明器具の周囲照度を読み取り、任意に設定した照度に対する明暗判定により、照明負荷1の点灯を制御する。この時の受光素子Dによる照度信号と照明負荷の動作について、図9を用いて説明する。
まず、照度センサの信号と照明器具の周囲照度との関係を図9(イ)に示す。照度センサの出力信号波形は、任意の範囲α〜βにおいて、1日の間で連続的に変位する。照度センサ部は例えばフォトICダイオードからなり、周囲が明るいほど電圧値の高い電圧信号を出力する。
負荷制御部において、照度センサの照度検出信号に対して、任意に閾値Xを設定し、信号レベルが閾値Xを上回っている場合は、照明負荷を消灯させ、閾値Xを下回った場合に照明負荷を点灯させるといった制御が可能となる。例えば、夕暮れ時の照度センサの信号レベルに閾値Xを設定すれば、毎日、夕方になると、照明負荷を自動点灯できるようになる。
本実施形態では、このような点灯制御に併用して照明負荷の判別処理を行う。
次に、図9(ロ)を用いて、照明負荷の判別処理とその後の動作について説明する。
例えば、任意に設定された閾値Xを下回ったときに照明負荷の判別処理が行われるとする。
まず、負荷判別処理において、照明負荷を点灯させるが、この点灯により、照度センサの受光素子Dの信号レベルが急峻に上昇してしまう。この時、閾値Xを超えるようでは、前述の照度センサによる閾値Xを利用した点灯制御へ影響してしまう。このことを考慮し、光出力による負荷判別処理が完了するまでは、受光素子Dによる閾値Xとの比較判定の結果を無視し、また、点灯直前の周囲照度を負荷制御部にて記憶しておくようにする。次に、負荷判別処理において、受光素子A〜Cの信号を検出し、照明負荷の動作モードが確定した後、閾値レベルに対して、受光素子Dの信号により照度を確認する。
この時、照明負荷が点灯することで、照度センサの信号レベルが上昇し、閾値レベルを越えることで、照明負荷が消灯される現象(自己点滅現象)が発生する可能性があるが、負荷判別を行った後は、照明負荷の点滅によるセンサ信号への影響を除くようなマスク処理を施すことで、自光による自己点滅を防止すればよい。例えば、点灯後の閾値レベルは、点灯前の照度レベル(閾値レベル)に対する照明負荷点灯後の上昇分(周囲の照度の依らず一定値となる)を加えて判断するといった手段を用いれば良い。
実際の照明器具の構成例を図10に示す。照明器具は、器具筐体30と、光を透過させるための透光性グローブ31の中に、照明負荷1と照明装置34が配置される。さらに、その照明装置34の内部には、照度センサ7Aが組み込まれており、照明器具の周囲の光を透過させるために器具外郭側に設けられた透光窓33に加え、照明器具内側に配置されるよう透光窓32を設けることで、自身の照明負荷1の光も検出できるように構成されている。
このように、負荷判別のための照度センサに、周囲照度を判別する機能を併用させることで、照度センサ付き照明器具としても利用できるようになる。
(実施形態5)
本実施形態を図11にて説明する。1aは白熱灯、1bは電球型蛍光灯、1cは電球型LED灯である。照明負荷の種類は、抵抗性負荷であれば白熱灯、LED灯、容量性負荷であれば電球型蛍光灯、LED灯と様々な組合せが考えられる。このとき、蛍光灯やLED灯であれば、その口金も様々である。
そこで本実施形態では、実施形態1〜4の照明装置をE口金のソケットと組み合わせた照明器具の構成にしている。これは、E口金のソケットを用いれば、照明負荷の取り付けの関係上、照明負荷の形状が、図11に示すように、略球状もしくは略円筒状となり、かつ、人が操作しやすい直径としなければならないことから、概寸法が必然的に同じようになるためで、この時、例えば、照明器具のカバーは、照明負荷違いに対して、その意匠への影響を大きく受けずに各々の負荷が収納できる共用設計が容易になる。
本発明の実施例1の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1の動作波形図である。 本発明の実施例2の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例3の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例3に係る照明装置に用いる光学フィルタ付き照度センサの概略構成を示す説明図である。 本発明の実施例3に用いる光学フィルタの分光特性と複数の照明負荷のスペクトル特性を示す特性図である。 本発明の実施例3の照度センサによる負荷判別の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例4に係る照明装置に用いる光学フィルタ付き照度センサの概略構成を示す説明図である。 本発明の実施例4の動作説明図である。 本発明の実施例4に係る照明装置を組み込んだ照明器具の概略構造を示す断面図である。 本発明の実施例5に用いるE口金の照明負荷の形状を示す斜視図である。 従来の屋側で使用される照明器具の外観を示す斜視図である。 従来の屋側で使用される白熱灯調光型センサ付き照明器具の構成例を示す分解斜視図である。 従来の白熱灯調光用照明装置の構成例を示すブロック図である。 従来の白熱灯調光用照明装置の詳細な回路構成を示す回路図である。 従来例の白熱灯調光時の動作波形図である。 従来のセンサ付き白熱灯調光用照明装置の構成例を示すブロック図である。 従来の容量性負荷である電球型蛍光灯の内部構成例を示す回路図である。 従来の電球型蛍光灯の入力電流波形を示す波形図である。 従来の白熱灯調光用照明装置に電球型蛍光灯を接続したときの動作を示す波形図である。
符号の説明
AC 商用交流電源
1 照明負荷
3 負荷駆動部
4 電源位相検出部
5 負荷制御部
5a 負荷判別部
8 負荷電流検出部
9 負荷電圧検出部

Claims (6)

  1. 照明負荷の電源として供給される商用電源をON/OFFさせるスイッチング素子と、照明負荷を位相制御するために商用電源の位相を検出する電源位相検出部と、電源位相検出部の出力を受けてスイッチング素子の導通角を決める負荷制御部とを備え、負荷制御部からスイッチング素子へ任意の導通角で送信される信号により照明負荷を点灯制御する照明装置において、
    前記負荷制御部は、電源投入後の所定の期間は、商用電源の導通角を照明負荷が点灯できる位相でスイッチング素子をONし、その期間で照明負荷の種類を判別する負荷判別部を有し、負荷判別部で判別された照明負荷の種類に応じた動作モードに切り替えることを特徴とする照明装置。
  2. 負荷判別部は、照明負荷に流れる電流を検出する負荷電流検出部と、照明負荷に印加される電圧を検出する負荷電圧検出部とから得られた検出信号の信号レベルを比較することで照明負荷の種類を判別することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 負荷電流検出部は、照明負荷と商用電源の間に直列に接続された高周波フィルタ用のインダクタに設けた2次巻線の誘起電圧を検出することを特徴とする請求項2記載の照明装置。
  4. 負荷判別部は、異なる波長領域の光を選択的に透過する光学フィルタを複数有する照度センサにより得られた各波長の照度レベルを比較することで照明負荷を判別することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 負荷判別部は、周囲照度に応じて照明負荷の点灯/消灯を制御する照度センサを用いて照明負荷の種類を判別することを特徴とする請求項4記載の照明装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置と、E口金の照明負荷用ソケットを備えたことを特徴とする照明器具。
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